淡路人形浄瑠璃を満喫/鑑賞ツアー大阪などから38人
読売新聞「伝統芸を訪ねる会」主催の「淡路人形浄瑠璃鑑賞日帰りバスツアー」で大阪府などの38人が27日、南あわじ市福良の淡路人形浄瑠璃館を訪れ、約500年の歴史があり、文楽の源流とされる人形芝居に親しんだ。
各地の伝統芸を鑑賞するツアーで今回で14回目。同館の人形遣い、吉田徳蔵さん(35)が100年以上前に作られた人形の頭(かしら)を見せ、淡路人形の仕組みを紹介した。他の人形遣いと3人一組で女の人形を操り、人形の視線や体の動きで様々な感情表現が出来ることを説明。繊細な表情を見せる人形を参加者らは感心しながら見つめていた。
この後、参加者らは別れた親子が再会する「傾城(けいせい)阿波鳴門 巡礼歌の段」や、色鮮やかなふすまが入れ替わる「大道具返し」を鑑賞。実際に人形を操る体験なども楽しんだ。
大阪府藤井寺市の主婦片岡千代子さん(66)は「人形の衣装もきらびやかで、刺しゅうがきれいでした」と感激していた。
(2007年2月28日 読売新聞)
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