興味深い新議長年頭挨拶
公表された広報誌に掲載されている、表記の文は興味深い。
■議会のチェック機能を強調
昨今の情勢から、南あわじ市においても「既得権益の破壊」を伴う「激しい改革」が迫られていることを指摘。様々な利害の衝突のなかで「議会が十分にチェックできるよう求められている」との認識を示している。
■市民への協働を呼びかけ
市民の側へも「お任せ民主主義」に陥ることのないように要請、
「公共サービスの決定や質を自分達自身の問題としてとらえ『自分たちのまちは自分たちでつくる』という分権型社会を目指して」の、市民と議会の協働を呼びかけている。
昨年の前議長年頭挨拶文では、旧4町の垣根を取り払うことのみが強調されていた。しかしながら「市民まつり失敗」に見られるように、執行部の性急な一本化施策が齟齬をきたし、前議長の運営する議会がそれをチェックできなかったことからすれば、その路線は結果的には成果を挙げることはできなかったのではないか?
その意味で北村新議長の見識は、概ね妥当なものであると評価できる。もちろん市民の側が、その見識が実行されるかどうかを、まさに「お任せ民主主義」に陥ることなく注視を怠らないことこそ重要だ。