淡路広域消防:41施設立ち入り調査 カラオケ店など6割が法令違反 /兵庫
8人が死傷した宝塚市のカラオケ店火災を受け、島内のカラオケ店を立ち入り調査した淡路広域消防事務組合は5日、結果を公表した。カラオケボックスを含むパチンコ店など遊技施設41施設のうち6割の25施設で法令違反が判明し、同組合は改善を指導した。
先月22日から今月2日にかけ調査した。カラオケ店については、ビルやホテル・旅館にあるものも含め23施設のうち約4割の9施設が年2回以上の消防訓練をしていなかったり、防火管理者を置かないなど、法令を守っていなかった。
また、カラオケ店以外のパチンコ店、バッティングセンターなどの遊技施設では18施設のうち9割近い16施設で不備が見つかった。【登口修】
〔淡路版〕
毎日新聞 2007年2月6日
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/hyogo/news/20070206ddlk28040453000c.html
朝日の同記事
■淡路島内カラオケ店 消防法・条例違反4割
朝日新聞2007年02月06日
宝塚市のカラオケボックスで先月、3人が死亡、5人が負傷した火災を受け、淡路広域消防事務組合(洲本市塩屋1丁目)は、島内のカラオケボックスの査察を実施し、5日、その結果を発表した。島内全23店のうち、約4割にあたる9店が消防法や火災予防条例に違反していたとして、改善指導を受けたという。
査察は1月22日から12日間、島内の各分署が消火、警報、避難設備などの項目について実施した。
査察結果によると、カラオケボックスは洲本市に8店、淡路市に7店、南あわじ市に8店の計23店あった。ホテルや旅館内に設けられたカラオケボックスは15店で、飲食店などとの複合施設かカラオケボックス単独施設は7店だった。
違反別に見ると、避難や通報の訓練を全くしていなかったのが淡路市2、南あわじ市1、洲本市1の計4店。訓練回数不足が4店あった。
防火管理者を選任せず、防火計画も届け出ていなかったのが3店あった。
消火器やスプリンクラーなど消防用設備が作動するかどうかを定期的に点検せず、それを消防に報告していなかったのが4店あった。
一方、淡路市の1店は施設の使用自体を消防に届け出ていなかった。南あわじ市の1店は増築したため、非常用照明がなく、通路の幅員も狭すぎて建築基準法違反の疑いもあった。
同組合予防課は「火の元の管理は事業者の責任であるので、意識のさらなる徹底を図っていきたい」としている
http://mytown.asahi.com/hyogo/news.php?k_id=29000000702060003