日本の核武装を考えるための参考書 (71901) |
- 日時:2025年06月26日 (木) 02時46分
名前:アクエリアン
ぼくらの核武装論−タブー超突破! 今だから論じる。考える。 (OAK MOOK 138 撃論ムック) 単行本(ソフトカバー) – 2007/3/9 西村 幸祐 (編集)
カ国協議の合意は日本に何をもたらすのか? 北朝鮮の核はど うなるのか? 中国から日本へ向けられた核はどれだけ危険なのか? アメリカの核は日本を守 るのか? 日本人が避けて通れない核武装の可能性を、正面から、そしてあらゆる角度から 検討し、 分析した「撃論ムック」シリーズ。 西尾幹二、西部邁の重鎮から、軍事ジャーナリストの惠谷治、中国問題専門家の平松茂雄、国際問題専門の片岡鉄哉、青山繁晴、島田洋一、拉致問題で活躍する荒木和博、軍事専門家の兵頭二十八、佐藤政博、ジャーナリストの藤井厳喜、野村旗守各氏らが寄稿。また台湾から黄文雄、中国から石平、韓国から姜哲煥各氏がアジアの声を。 さらに、女性による女性のための核武装論、注目のネットアンケート、「あなたは核保有に賛成OR反対?」も収録。 憲法9条改正以前の問題として、もはやタブーでない核武装論議が日本の安全を守る。今だから、論じて考える、日本人必読の核武装論の書。(編集・西村幸祐)
5つ星のうち5.0 全日本国民に読ませたい 2008年8月16日に日本でレビュー済み Amazonで購入 以前日本の核武装の議論が問題にされてそれに疑念を抱いていましたがこの本を読んでそれが確信に成りました。 日本は戦争による被爆国と言う事から核兵器については複雑な念がありましたがしかし日本の未来、国益の為には核武装は必要不可欠なのだと結論します。 中国が急速に発展し毎年二桁の軍事費の増加を続けている現状が如何に危険であるかの自覚が今の日本人には欠如していると思い知らされました。 核兵器を所持している国としていない国では覆しようの無い差が生じるのは自明ではありましたが自身の蒙昧さにはあきれてしまいました、現在の中国の日本に対する強硬な姿勢も頷けるものです。 核兵器は無条件で悪と洗脳されている日本国民には何としてもこの本を読ませたいですね。 興味の有る方は買うべきです。
『核武装』が日本を救う(チャンネル桜叢書) 単行本(ソフトカバー) – 2011/11/5 井上和彦 (著), 潮 匡人 (著), 加瀬英明 (著), 川村純彦 (著), 石 平 (著), & 4 その他
第1章 今こそ、「核武装」についての真剣な議論を!! 第2章 報復手段としての核武装論 第3章 日本独自で抑止力としての核を持つべし 特別対談「桜戦線~夏の陣~」西部邁・水島総
中川公平 5つ星のうち5.0 『核武装』が日本を救う(チャンネル桜叢書) 2017年1月5日に日本でレビュー済み Amazonで購入 はじめに この本の『はじめに』を書いた水島総(日本文化チャネル櫻 代表)の『はじめに』一読するだけで、編集に参加した各々編者が いかにこの現代の難しいテーマについて、感情におぼれず、理路整然と論理的に、日本人と国のために取り組んでいるかが解る。 危ない国際情勢の中の日本人と日本政府の指針を示した著書は、かって存在していなかったのではないか確信が出来る著書である。 日本人と日本の誇れる内容だ。
核武装論――当たり前の話をしようではないか (講談社現代新書 1884) 新書 – 2007/3/16 西部 邁 (著)
「唯一の被爆国」という自己欺瞞をただす!「非核三原則」には嗤いを、「核の傘」には疑いを。日本の核武装に現実味を感じていないのは日本人だけだ。偽善的な平和主義に老師ニシベは「核」新論を展開する
タクラマカン砂漠 5つ星のうち5.0 言葉なき島国に対する特攻 2013年5月30日に日本でレビュー済み Amazonで購入 日本人の、核に対する意識の低さを批判する啓蒙の書である。
本書の評価すべき点は、 「持たない、作らない、持ち込ませない」の非核三原則に加え、 「論じない」という四点目の「べからずの空気」について、氏の土俵において、 つまり言葉によって厳密に思想を試みるという点である。 「論じない」ばかりか、「考えない」「単語を口に出すことすらしない」その空気は 何も核武装に限った話ではないが、とりあえずの端緒として、 核武装の話題はうってつけの題材だったのではなかろうか。 何ゆえ、日本人はかくも言葉によって順序立てて、あるべき姿を志向すること、 その行為自体を軽視するのか。 早い話、現状維持もしくは現状追認の馬鹿話に終始して、過去や未来について含意した 話の展開ができないのか、しようとしないのか。 問題は、流行好き、流行依存、状況適応主義の国民性にこそある。 言葉を駆使した思索を育む土壌は、この島国において絶望的に貧困であると言わざるをない。
本書に底流しているのは、西部氏の評論活動の根本動機に濃厚に関わる言葉遣いへの憤懣であろう。 氏の他の著書の如く、道徳や倫理、理念といった抽象的な概念への言及ではなく、 核といった具体的、軍事的な事柄への言及によって、その憤りは俄然強く炙り出された感がある。 ぺちゃくちゃと駄弁詭弁に舌と時を費やす刹那主義からいち早く脱却せよ、 教科書に書いてある理論さえ信じていればそれで万事問題ないといった理論、理念至上主義はいい加減卒業せよ。 氏が30年も前から言い続けていることが、30年経った現在においても未だ威力を失わない現状は、 嘆くべき代物でしかない。
本書は良書である。 が、問題は、「語らない」空気を作り出すような気質を根底に持っている大多数の日本人が、 本書を手に取ろうとすることは勿論、本書を熟読玩味した上で言葉遣いを改めるなどといった 論理的な思考展開を演じることができるのか、という点である。 こんなことは言いたくないのだが、西部氏の闘いは既に負け戦の気配が濃厚なのではないか。 本人も既にご承知の上での言論活動だというのは想像に難くないが、それにしても、氏が誠実であろうとすればするほど、却って玉砕気分が醸し出されてしまう現状は、いくら時を経たところで好転し得る代物ではないのではなかろうか。と、安易にニヒルの崖っぷちから飛び降りたくもなるが、結果はどうあれやはり私は西部氏の選択した過程、闘争手段に応援の姿勢を取らざるを得ない。 つける薬がなかろうが何だろうが、処方なり調合なりを諦める手はない。 我こそはせめてもの良心の体現者たらん、と大見得を切り、滑稽なほどに真剣に振る舞って、ただただ規範への接近を試みる以外に、他にやるべきことなんざありはしない。
言葉遣い、思索に興味がある方はご一読あれ。 よほどヘンテコリンな左曲りの肝っ玉の持ち主でなければ、 知的、哲学的に得るところ大であることをお約束する。
中国の「核」が世界を制す 単行本 – 2006/2/1 伊藤 貫 (著)
1980年以降、中国経済は毎年平均9%の高率で成長した。しかも 1989年から2006年まで、中国の軍事予算は、毎年13~16%の高スピードで増加している。中国政府はいったい何を目的として、このような大軍拡政策を実行しているのだろうか。 東アジア地域の地政学的な安定を維持するためには、日米同盟を維持することが不可欠である。しかし、「アメリカ政府は2020年以降、中国の軍事的脅威から日本を守ることはないだろう」と予測する点において、本書は、今後も日本が米国依存体制を続けられると期待している「新米保守」グループとは明確に立場を異にする。 また本書は、21世紀の日本が独立国としての地位を維持するためには自主的な核抑止力の構築が必要であることをはっきりと指摘しているので、反核感情の強い「反米リベラル」の人たちとも外交視点が異なる。 日・米・中の政治指導者、知識人が、日本国民に読ませたくない「禁断の書」
少名彦命 5つ星のうち5.0 国政・外交・安全保障に関わる方関わりたい方にお奨めしたい 2020年5月29日に日本でレビュー済み Amazonで購入 本書は2007年(平成19年)3月の出版。令和改元後、とある雑誌で著者のことを知り、タイトルに刺激されて購入した。 アメリカ在住で評論家、国際政治・米金融アナリストの著者が、軍拡を進める中国に不安を感じている日本人の7つの疑問に答え、国際政治学の主流の考えである「リアリスト学派」の立場から、日本の自主防衛力の確立(日本の核武装)を正面から議論する一冊。
前書きから実に衝撃的だ。1980年から2005年まで中華人民共和国のGDPは年平均9%の成長だが軍事予算は13?ス?16%/年の増加とある。ところがこの軍事予算は正確なところはアメリカにも分からない(衣食住コストやミサイル戦力コストなど排除項目が多いためといわれている。新型コロナウイルスの影響で歳入の大幅減に直面している中国だが、2020年の国防費は新聞報道によれば前年比6.6%増らしい。中国は国家目標達成のための軍事費は別腹のようだ)。
外交政策の主なパラダイム→英米中の外交政策→「日本は覇権国家に包囲されている状態」にある→75年がかりの中国覇権戦略→「アメリカの核の傘」の幻想→共産党と米民主党の癒着(ホントにひどい!)、の流れで過去と現状が理解できる。それと同時に、日本・台湾の将来も(当たってもらいたくないが)本書の予測通りに進んで行くのではないかと憂慮するほどに優れた分析と意識喚起を図る希有の著作。 最終章では日本が真の独立国となるための方策を提案。13年前の発行であっても米中の外交政策・安全保障政策の理解に役立つ内容だ。
自分は大人になる前から安全保障・近現代史に関心を持ち、知識も適宜最新のものに入れ替えていたつもりだったが、本著作のおかげで、現代日本の置かれている以下四つの深刻な状況が理解できた。 (1)独立国家には三要素(哲人的要素、軍人的要素、商人的要素)が必要。日本国は商人的要素しか持たず、軍人的要素・哲人的要素の二つが欠けている。【日本は独立国家ではない】 (2)3つの覇権国・4つの核保有国に取り囲まれている日本はとりわけ「バランス・オブ・パワー」の視座で外交政策が構築されなくてはならないということ【日本の外交政策には「視座」がない】 (3)米国は「日本人の安全保障」よりも「米国の覇権利益」を優先し、たとえ北朝鮮が核を保有しても、日本にだけは自主的な核抑止力を獲得させないという考えが米国両政党で共有されているらしいこと【日本は米中に封じ込められている】 (4)日本の政治家・外交官僚・マスコミのレベルが60年代の池田・佐藤内閣時代からほとんど成長しておらず、5歳(反米左翼)と10歳(親米保守)のけんか(子供のけんか)を今でも続けていて、21世紀の世界情勢からはパーフェクト浮世離れである【日本の学者・マスコミ・政治家は知的怠惰】
本書読了後に将来の日本を思うと暗澹たる気持ちにもなるが、日本国民の生命と財産をまもるのが日本国の役割であることを踏まえて、年齢を問わず国政・外交・安全保障に関わっている方、これから関わろうとする方、マスコミ関係者にお奨めしたい。

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