課長風月 |
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情報処理課分室 のぞき見 D.M.B. 第16回 64〜66話について
-------------------------------------------------------------------------------- 過去分 第1回 分室メンバー自己紹介 第2回 34〜35話 第3回 36〜38話 第4回 39〜40話 第5回 41話 第6回 42〜43話 第7回 44〜47話 第8回 48〜49話 第9回 50〜51話 第10回 52〜53話 第11回 54〜55話 第12回 56〜57話 第13回 58〜59話+裏話 第14回 60〜61話 第15回 62〜63話 -------------------------------------------------------------------------------- (課長風月の前置き)ここは、DEEP METAL BATTLE を、一部の登場人物がのぞき見しているページです。これもとりあえず作品の一つとして見てくださるとありがたいです。ネタバレありです。
ガイガー管理官(男 25歳): こんにちは皆さん。さて、待望の口げんかです!
ジェニファー(女 23歳): 待望かどうかは、別としまして。
ブルックリン(男 24歳): これって、口げんかかなあ? それはさておき、首都に着いてから、ゼルクベルガー中将とロイエルが言葉を交わす場面は、これが初めてです。
ガイガー管理官: じゃ、ちょっと、首都に来てから今までのおさらいをしようかな。 ゼルク君は首都に帰ってきてから、首相官邸、機密室、それから、文章になってはいないけど自分の仕事部屋、にいたんだよね。仕事で。で、ロイエルの方は、大学、研究院、第三特殊会議室、に連れて行かれてたのだ。体の検査と、これからの身を置くところを決めるために。
ジェニファー: ロイエルは、その後、教育学部教授のイングリットの家に案内されると。首都では、教授と暮らすことになるのですね。イングリット教授は、なんとゼルクベルガー中将の母親でしたのね。
ブルックリン: そして今回、自分の公邸には戻らずに母親の家にやってきたゼルクベルガー中将と、そこにいたロイエルが顔をあわせた、というわけです。
ガイガー管理官: 以上、首都到着からこれまでの、二人の足跡を追ってみました。それじゃ、今回はこの辺で。
ブルックリン: ! 話はここからでしょう!? どうして終わるんですか!
ガイガー管理官: あ。つい。なんとなく。すまん。
ジェニファー: 気を取り直して。
ガイガー管理官: はい。気を取り直して、と。ロイエルにとっては、もう顔も見たくないゼルクベルガー中将との再会でしたが、しかしそれ以上に、医師とオウバイの消息が心配です。ロイエルは、ゼルクベルガーに二人の安否を尋ねます。
ジェニファー: ロイエルが必死なのに対して、ゼルクベルガー中将の冷たさといったらないですわね。
ブルックリン: 普段になく、妙に冷たいですよね。
ガイガー管理官: 医師を尊敬し、二人の養育者を高邁な人格者だと信じて疑わないロイエルに、「医師免許の剥奪は確実だ」だの「罪状がうんぬん……」だの。わざとだね。
ブルックリン: もっと、別の言い方もありますよね。ロイエルは被害者でもあるわけですから。
ジェニファー: 「二人の真意がわかるまでは、軍の施設に収容される」 こういう言い方で、事足りたはずですわ。彼らは、「ディープメタル事件」と言われる極秘事件に関わる者ですから、いったん軍に捕らわれた以上は、もう、彼らの処遇は、限られた人間たちにしか、知られることはなくなるのですもの。
ガイガー管理官: もう表に出ることは無い。だから、どういう嘘でもつけるんだよね。なのにゼルク君は本当のことを教えてる。
ブルックリン: 気分を害させるような言い方で。
ガイガー管理官: いくらでも優しく言えるはずなんだけどね。はたまた、ロイエル好みの嘘もつけるんだけど。
ジェニファー: たとえば、「お二人は、理想の世界に旅立った」 証拠は、ロイエルが納得できるようなものをいくらでも作り上げることができますし。
ガイガー管理官: そうそう。ロイエルを怒らせなくっても、済むんだけどね。
ブルックリン: なのに、なぜでしょう。
ガイガー管理官: うーむ。友達の僕としては、答えは出てるんだけどね。こんな意地悪するの珍しいから。でもさ、僕がここで正直に話すよりも、もういっそ、「なんて冷たい男なんだ。この軍人は!」ってことにしていた方が、後々が面白くなってくるんじゃないの?
ブルックリン: うそ臭さが漂う、殊勝なご意見ですね。
ジェニファー: 単に、説明が面倒臭いだけなのでは?
ガイガー管理官: 本当だってば。はいはいわかりました。説明すりゃいいんでしょ? 養育者に洗脳されて、二人の悪事に気付くことすらできないロイエルを、事実を話すことでまっとうな道に戻してやろうとしているのだよ。その上、「でも、彼女自身が『幸せな生活』だと感じていた暮らしを奪った責任は自分にある」ってことで、同時に恨まれ役も買って出ているというわけ。奪ったのは事実だしね。色々と、奪いまくり。
ブルックリン: 最後の一言は、余計なような。
ジェニファー: 事実ですけれどね。セクハラは。
ガイガー管理官: はあ? セクハラじゃなくってあれは、りょう…… ジェニファー: はいそれ以上話さないで下さい。それでは皆様、またお会いしましょう。
ブルックリン: また来週!
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(32)投稿日:2003年08月24日 (日) 16時10分
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