歌帖楓月うn |
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ガイガー管理官(25歳 男): こんばんはー! 今回はなぜか水曜更新です。 しかし暑い。七月でこんなに暑いんだから、11月なんかどうなっちゃうんだろうね? ……はいはい、オヤジギャグでした。 それでは続きをどうぞー。
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「書類の取り合い」その13
母と子が、電話で話し合っている時、ロイエルは自室のベットの上に座り込んで仏頂面になっていた。 信じられない。どうして嫌だって言ってるのに、……ひとの嫌がることができるの? 思い出すだに腹が立つ。 もう少しケンカしてくればよかった。絶対もうしないってきちんと約束させればよかった。あの後、「嫌い」って言っただけで、中将の家を飛び出しちゃったから……ああ、もっと何か喋って「もうしない」って約束させればよかった。 憮然とした表情で、ロイエルはベットに横になった。お風呂に入った後なので、身動きすると、石鹸の香りが薄く漂う。 大体、どういう脈絡で、ああいう行動を取れるんだろう? 嫌がらせ? そうだ、嫌がらせに違いないわ。……そうか、そうよね、だったら、嫌だって言ってるのにやめないことへの説明がつくもの。ということは、嫌がるってわかってて、ああしたのよね? 「やっぱり根性が曲がってるわ……」 ロイエルは苦いため息を吐く。どこをどうすればああも根性が悪くなれるのか? なのに、周りの人からの評価は良いんだもの。みんな騙されてるんだ。……というより、あの人が良い人じゃないってことを知ってる人って、あんまりいないものね。全く、どういう人なの? 「……」 考えれば考えるほど怒りが募ってくる。中将なんか、大嫌い。もう絶対、油断なんかしないんだから。あんまり近寄らないようにしよう。嫌なこと言われてもできるだけ無視しよう。聞き流そう。 と、これからの行動指針を決めたところで、ふっ、と、昼の記憶が蘇る。 「ロイエルでなければ嫌だ」 息が詰まった。 何故か、頭が真っ白になった。でも、顔は多分真っ赤になってるような感じだ。どきどきする。なんでここだけ思い出すの? ああ、そういうこと言われたことないからだ。からかわれてるだけなのに。もしルイセだったら、こういう言葉に免疫があるんだろうけど、……駄目、どきどきする。こういう言葉って……慣れなきゃ聞き流せない。でも、慣れるほど沢山聞けるはずないし……中将、もう言わないといいな、こういう言葉。 そして、あれこれ考えているうちに、少女は眠りに就く。
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ガイガー: ってことで、さよーならー!
ゼルク,ジェニファー,ブルックリン: 逃がさん。
ガイガー: なにさ? 僕、帰宅して奥さん手作りの桃のゼリー食べるんだから。
ブルックリンandジェニファー: そのまえに、先週お知らせした 「戦慄! 武道家達の巣ウータイでファイト一発」って感じの番外
ガイガー: 忘れようよ過去のことは。人間は未来に向かって前向きに
ゼルク: 過去を反省してこそ未来がある。行くぞ管理官。
ガイガー: きゃーーー!
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(78)投稿日:2004年07月14日 (水) 19時50分
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