歌帖楓月 |
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ガイガー(25歳男): なんか今週は、三日月国の更新はないみたいね。こっちはストックあるから、載せちゃうよ。ハハハ。まったくもって駄目だよねえ? 定期更新できないようじゃあ。 ……ハッ、部下の冷たい視線を感じる。やだなあ、ボクはいつも真面目人間ですよ?無断欠勤も月に数度するくらいだし。やばいぞ逃げよう。それでは! :::::::::: 「書類の取り合い」 その3
イングリット教授ははじめからそういうつもりで、私にお使いを頼んだんだ。と、ロイエルが理解したのは、中将と紅茶を入れている時だった。レモンの目の覚めるような爽やかな香りと、紅茶のふくいくとした香りが部屋に広がる。「我慢することはないわ。どんどんケンカなさいな。ゼルクは言っただけ返すでしょう?」と、見守るようであり、たきつけるようでもある、いたずらっぽい微笑みを浮かべて、教授はロイエルにそう言っていた。 「なんだか教授の意図がわかったわ。中将、最近は珍しくお休みが多いのでしょう? それだから、イングリット教授が私をよこしたんだわ。この機会に、仲良くなるように、って、思われたのかしら」 ロイエルは、ゼルクベルガー中将が注いだ紅茶のカップをトレイに乗せながら、中将に向かってそう確認した。ロイエル自身は仲良くなりたくはないので、複雑な表情をしながら。……どうも教授の思惑は義兄には手に取るようにわかるらしいのだ。だから、彼に確認すればそうか否かの答えは出る。私には、まだはっきりと教授の心はわからない。けれど、教授のことは好きだ。 問われた中将は、ふ、と息をつくと、肩をすくめた。 「そうやさしげな配慮だけじゃないよ。母上のことだから、ただ喧嘩してこい、という意味の方が多分にあると思うんだけどね。仲良くなりなさい、という平和な意味合いだけでは、ないだろうねきっと」 だいたいそういう考えからならば、ロイエルをわざわざここに寄越すはずはないのだ。母は、息子が今何のために休暇を取っているか、わかっているのだから。 ミスリルマインの整理をしているのだ。 :::::::::::::
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(63)投稿日:2004年03月21日 (日) 00時48分
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歌帖楓月 |
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ブルックリン(24歳男): 見過ごせないので来ました。お久しぶりです皆様。 そして、お久しぶりです。管理官。 先週はずっとどこにおいでだったんですか? 金曜日、定例部課長会議に代理で出てまいりました。それから、たまった文書、至急分を代理決裁いたしました。部長も「管理官の意思である」ということで認識いただいておりますので。私に意見を求めないで下さいね。何かございましたら、部長にどうぞ。 ……まったく、どの口が定期不更新をけなせるんだか。
それでは失礼します。 |
(64)投稿日 : 2004年03月21日 (日) 10時45分
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