投稿日:2014年09月05日 (金) 14時16分
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みなさん、グッド・アフタヌーン。 いやぁ、デング熱の話題で盛り上がっていますね。 私、テング熱だと勘違いしていて、鼻が赤く腫れる病気だと思っていました。 恥ずかしくて、しばらく沈黙していたんですけど、私の周りにも、症状はともかく、テングだと思っていた人が結構いて、胸をなで下ろしています。
船越さんのドラマも、ごくごく狭いところで、もしかすると代々木公園よりも狭い範囲で、ものすごく盛り上がっていますね。 テレ東なので、私にとっては、縁のない話題なんですけどね。(笑) でも、船越さんて、義理堅いというか、本当にいい方ですよね。
『ルパン三世』ストーリーがおもしろければ、実写版でも抵抗ないと思っていたんですけど、だめでしたか、残念ですね。 メイサは、今週から始まったNHKのBSドラマにも主演しているんですけど、『時をかける少女』っぽくて、期待しています。 ここにきて彼女、露出度が高いですよね。(笑)
さて、『花子とアン』、今週は何といっても、ブラックバーン校長とスコット先生の「ごきげんよう」ですね。 特に校長のそれは、『できるかな』の最終回、ノッポさんが、しゃべったのに匹敵する衝撃でした。(笑) わざとらしく、たどたどしかったのが、印象的でした。
いつものように遡って、土曜日から、みていきましょう。 功労賞をもらう軍用犬の名前を勝手にテルにしてしまい、さすがの黒沢も怒っていました。 社会の公器たるべき放送局が、意図的に間違った情報を伝えたのですから、当然ですよね。 漆原に、ご婦人というものは、家のことや子供のことで頭がいっぱいで、他のことは何にも見ない、と皮肉られたはなが、女性の関心は確実に社会に向いている、と反論しましたが、虚しかったですね。 だって、漆原のいうとおり、自分の子供のことしか考えずに放送してしまったんですから。
軍用犬に功労賞を授与するのは、当然、時の政府、おそらくは内務省の管轄じゃないでしょうか。 その情報が、間違って放送されたのですから、しかも意図的で、利己的かつ恣意的に、流されたのですから、当然、クレームが放送局にくるはず。 謝って済む問題じゃないことは、あきらかじゃん。 これが、何の経緯も視聴者に示されないまま、いつの間にか、なし崩し的に、はなが放送を続けているなんて、ひどいにもほどがあるよね。 NHKとして、それでいいのか。(笑)
そして、昭和13年夏、村岡家の茶の間の電話が鳴りました。 青凜社です、と名乗って、はなが受話器を取りました。 今日、黒沢からの電話は、村岡と名乗りましたよね。(笑) 当時は、一家に2台も引けないだろうし、仕事のために設置したんだから、会社名義でしょうけど、いつでも取れるように、茶の間に置いているんだよね、きっと。 はなは、蓮様にきんつば食べに来い電話をしていましたけど、そんな電話代も、当然、会社の必要経費として控除しているんでしょうね。(笑)
そうそう、昨日、蓮様がこっちに来ていたらしいのよ。 JR西日本のイメージタレントだそうで、北陸新幹線のポスター撮りだったそうです。 会いたかったなぁ。(笑)
その電話は宇田川からで、15時にかよの店に来い、という内容でした。 電話を切ったところに、いつもながら、おめかしした醍醐がやってきました。 醍醐さんの家とはなのところは、そんなに近くないはずですよね。 ということは、醍醐さんとはなへの電話には、タイムラグがあったということですね。
おまけに、かよの店にいくと、もうみんなが、正装して集まっていました。 蓮様には、何と電報で知らせが来たとのこと。 この辺りの統一感のなさは、宇田川らしいね。(笑) 村岡家とタイムは、すぐ近くなので、醍醐さんとはな以外には、ずっと前に連絡が行っていたということですよね。 取って付けたような招待、逆の立場なら、宇田川は怒って帰るところでしょうね。(笑)
で、その宇田川の招集目的は、長谷部先生などの推薦で、ペン部隊として、大陸の戦場へ向かうお披露目でした。 銀座のカフェでやればいいのにね。 長谷部先生の心を掴んじゃったのかな。(笑) だって、この後も、おそらくは長谷部先生主催の宇田川の帰国を祝う会をここで開いていますしね。(笑)
なんと、醍醐さんも、ペン部隊として戦地に赴きたい、という希望を抱いていました。 これは、はっきりいって、時流に流されているだけですよね。 全然、深く考えていない様は、釣り鐘の供出にも万歳をして送り出した浅はかめ以子と、レベルは変わらなさそう。(笑) 帰国後の宇田川もいっていたけど、あのお嬢様育ちの醍醐さんが、風呂もシャワーもない、満足な食事も期待できない戦場で、生きていけるわけないじゃんね。(笑) 宇田川の、においが我慢できない、という感想が、生々しかったですね。 人の命が燃え尽きるにおい、ってつまり死体のにおいってことですよね。 無理、醍醐さんには絶対無理。(笑)
でも、醍醐さんのその決意は、宇田川には、この戦時下において表現者なら当然のことよ、と評価され、長谷部先生からは、次のペン部隊に推薦する、とのお言葉をちょうだいしました。
返す刀で、宇田川は、相変わらず、恋愛や家族愛をたたえる歌を詠んでいる蓮様を、今は色恋なんかよりも、お国のために作家として何ができるかを考えるべきだ、と切り捨てました。 分かる分かる、そんなご時世だからね。 室井文士の『おでん皇国戦記』も、ページをめくるたびにお国のためという言葉が出てくる、と桜子に突っ込まれてたもんね。 その桜子が太鼓判を捺した名作、室井文士の『塩と砂糖』は、砂糖が贅沢すぎる、と検閲に引っかかったんでした。 『塩と水』ならいいといわれたと聞いため以子が、思わず、それじゃ海水になっちゃう、と珍しくいい反応をみせてくれたんでしたよね。(笑)
長谷部先生に、子供たちを立派な国民に育てるため、どんな考えを持っているか聞かれたはなは、子供たちの夢を守りたいと答えました。 気持ちは分かるけど、この時代、飛行機に乗りたいとか、軍隊で活躍したいとか、子供の夢自体が、もう、はなが思っているような、平時のそれじゃなくなってきているからね。 長谷部先生は、子供の未来のためには、日本がより強い国になるよう、大人も子供も、お国のために一致協力することだ、と発言し、宇田川も即座に賛同しました。
宮本の影響か、その発言を不快に感じた蓮様は、他の出席者と一色になれず、そのまま帰ってしまいました。 そうそう、人間だもん、人それぞれにいろんな考えや意見、感想を持つのは健全なことだし、いつまでもそうあってほしいよね。 でも今は、往々にして、人権派を標榜する人たちが、自分の価値観と違う意見や考えを排除しようとするのよね。 放送局の会長や経営委員の発言を徹底糾弾した新聞社が、ヘイトスピーチを非難し、思想や言論の自由を声高に訴えてるもんね。(笑) 何かあるたびごとに、国民の知る権利を錦の御旗のように掲げながら、自分たちの考えに合わない、あるいは自分たちにとって都合が悪い情報は報道しない、という体質が、つい最近も顕在化していますよね。(笑)
話を本筋に戻して、はなは英治に、蓮様が途中で帰ったことを話し、子供の夢を守ることがどういうことなのか分からなくなった、と訴えました。 それを聞いた英治は、じぇじぇ、いきなりレコードをかけて、はなをダンスに誘っちゃいましたよ。(笑) 毎回書いているような気がするけど、ホント空気が読めないのよね。 テルの話を放送した日、英治がはなに、花子さんは、今日は美里に素敵な贈り物をしたんだよ、と話したときも、何を暢気な、とは思いましたけどね。 しかし、ここまで、おめでたいと、掛ける言葉もないよね。(笑) 美里も入れて3人でくるくる回り出したときにゃ、どうなることかと思っちゃいましたよ。(笑)
それからしばらくして、ブラックバーンとスコットが村岡家を再度、訪ねてきました。 二人とも、外見は全然変わらないよね。(笑) ブラックバーンは、案外腹黒いというか、寝業師というか、まだ校長の座を守り通していましたよ。(笑) 英治のことを覚えているって、どんな記憶力やねん。(笑) そのブラックバーン校長が、ついにカナダに帰ることになりました。
気になったのは、あなたの翻訳は二つの国の友情のシンボル、とはなが校長の言葉を訳したことです。 この時代、シンボルという言葉が、外来語として定着していたとは思えないし、やっぱり、象徴と訳すのが、一般的だと思うんですけどね。
その夜、吉太郎が、はなを訪ねてきて、しばらく蓮様の家に近づくな、と強い口調で命じました。 ところが、先にもちらりと書きましたが、ことの重大さの分かっていないはなは、蓮様に遊びに来るよう、電話をしました。 行くなといわれたけど、呼ぶなとはいわれていないって、確かにそうですけどね。 普通は、接触するな、という意味にとりますよね。(笑)
はなから電話を受けた蓮様は、富士子と出掛ける準備をします。 富士子は、宮本も誘いますが、仕事のため遠慮しました。 そこへ、吉太郎を先頭に憲兵隊が、やってきました。 富士子の持つべっこう飴を見て、村上堂を思い出した朝ドラファンも多いんじゃないでしょうか。 その飴が、家の中に踏み込んだ憲兵とぶつかり、落ちて砕けてしまいました。
宮本は、妻と娘の眼前で、中国との和平工作の件で話を聞きたい、と身柄を拘束されました。 和平工作って、何なんでしょうね。 純平は、敵と妙な取り引きを企てたりするから、と宮本をなじっていましたよね。 要は、中国側のスパイとして、日本軍の情報を流していた、ということなのかな。 でも、そんな機密情報を手に入れる術なんて、全くないよね。 それぞれの国のトップに働きかけて、戦争をやめさせる以外に、和平工作なんてないと思うけどな。 いずれにしても、実効性のある行動を起こせるとは、とても思えないけどね。(笑) まずは妻と子供のことを考えろという吉太郎、ホントそのとおりだと思うぞ。
宮本は、近所の人たちから、国賊、非国民、売国奴という罵声を浴びて、連行されていきました。 妻や娘がいても、この辺は、容赦ないよね。 かといって、この時代を思うと、罵声を浴びせる彼らを、責めることはできません。
蓮様は、吉太郎が先頭に立ってやってきたことから、はなが告げ口をしたと思いました。 連行の最中で、電話が繋がらなかったはなは、美里をももに預けて、英治とともに宮本家に向かいました。 このあたり、美里が本当に自分の子で、ももを家政婦か何かのように扱っていますよね。 ももの気持ちを思うと、やりきれないなぁ。 はなと英治は、結局、タケオ母に閉め出されてしまいました。 その宮本家では、純平が父親への反感を募らせていきます。 吉平と吉太郎の関係と同じですね。
ラジオ局では、子供たちがわくわくする話を読ませてもらえないはなが、このまま続けるべきか黒沢に相談しました。 黒沢は、子供たちは村岡先生のごきげんようを待っている、と励ましてくれました。 希子も、自分が担当する『少国民の時間』に流した肉弾三勇士の放送劇を聞いた息子が、少年兵を志願してくれた、というその母親からの感謝のハガキを読んで悩んでましたよね。 みんな、悩みながらも、時代の荒波に飲み込まれていくのよね。
そんなある日、蓮様に呼び出されたはなは、タイムで彼女と向き合いました。 はなが密告した、という自分の発言を謝り、吉太郎に着替えやランボーの詩集、家族からの手紙を宮本に届けてもらい、その様子を聞かせてほしい、と頼みました。 家族を大切にしない宮本を批判するはなと、子供の未来を守るためにも、国策を変える必要があると夫を擁護する蓮様。 二人のめざすところは同じなんでしょうけど、そのための手段を巡っての見解が、大きく分かれてしまいました。
はなが読む戦争のニュースが、子供たちを感化し、戦争礼賛の思いを植え付ける、と蓮様は、『こどもの時間』まで、やり玉にあげました。 時代の波に逆らったら今の暮らしも何もかも失ってしまう、大切な家族さえ守れなくなる、と蓮様をいさめるはな。 理想と現実の狭間で、多くの人が悩み苦しみながら、結局は、波に流されていったんでしょうね。
私は、生きるため、と割り切って、書きたくもない軍国歌謡で生活の糧を得ていた室井文士の生き方が、この時代におけるベストチョイスだと思うなぁ。(笑) このときも、お嬢様育ちの桜子は、室井文士の生き方を非難していましたよね。 蓮様もお嬢様だから、きっと本当の意味での生きていく大変さを知らないのよね。 だから、理想主義に走れるのよね。 はなは、やっぱり小作の苦しさを体感しているから、最優先課題は、とにかく生きていくこと、食べていくこと、になるんでしょうね。
私を誰だと思っているの、華族の身分も、何もかも捨てて駆け落ちした宮本蓮子よ、という啖呵はよかったですね。(笑) 腹心の友だもん、はなは、いわれなくてもそんなこと、分かっていますよね。(笑) 私は、時代の波に平伏したりしない、世の中がどこへ向かおうと、いいたいことをいい、書きたいことを書く、あなたのように卑怯な生き方はしたくないの、と蓮様ははなに言い放ちました。 さすがのはなも、私たち生きる道が違ってしまったわね、これまでの友情には感謝します、と決別の言葉を口にしました。
そして、音信不通のまま、昭和14年初夏を迎えました。 相変わらず生ぬるいはなの放送を耳にしながら、戦地から戻ったばかりの宇田川が、JOAKにやってきました。 早速、はなの悪口に便乗して、宇田川をよいしょする漆原。(笑) 今日も、軍部に必要以上にペコペコしていましたよね。(笑) あなた方の慈しんだ人たちは今、破竹の勢いで、猛進撃を続けております、という宇田川の放送、勇ましかったですね。 相変わらず、着飾った衣装や細く剃って描いている眉毛と放送内容のギャップがたまりません。(笑)
一方、宮本家では、富士子が泣きながら帰ってきました。 お父様は悪いことしてないわよね、国賊なんかじゃないわよね、って宮本が連行されてから、9か月も経って、何を今さら、って感じですよね。(笑) 宮本は釈放されましたが、世間からは白い目で見られ、後ろ指を指されていました。 中傷ビラが玄関に貼られていましたけど、白い、とてもきれいな紙に書かれていましたよね、もったいない。(笑) こうした騒動の影響か、純平は、士官学校の受験をあきらめていました。 このことが、後に吉と出るのか、凶と出るのか、注目ですね。 そして、タケオ母は、息子を支えてくれることを、蓮様に感謝しました。 朝ドラ必殺、いい人に変貌パターンですね。(笑)
その頃、戦争の波の影響を受け、梶原も、翻訳物の出版はやめ、童話も近々、やめざるをえないかもしれない、と嘆きました。。 最近は、戦争漫画や戦記物、それに実用書ばかりが売れると聞いたはなは、夢のある物語は贅沢品なんでしょうか、と絶句せざるをえませんでした。
そんな時代背景の中、ついにはなは、『赤毛のアン』とようやく出会うことができました。 それは、昭和14年9月、ついにカナダへの帰国を決意し、いとまごいにやってきたスコットによって、もたらされました。 最初、恋文を教室でばらされるだけの役かと思っていた、あのスコット先生が、まさか、ここにきて、こんなに重要な役割を担っていたとは、正直、驚きました。
スコット先生にとって、この本は、日本にいる間の心の友とのこと。 その割に手垢はついていないし、ページに折り目もありませんでしたね。 鑑定士のように、手袋をして、折り目をつけないように読んでいたのかな。(笑)
スコット先生の国に残した彼は、第一次世界大戦で亡くなったのね。 先生は、LAST WARといいましたが、字幕は先の大戦になっていました。 まだこの時点では、大戦とは呼ばれていないでしょうね。(笑) そうそう、原題を直訳すると緑の切妻屋根のアン、と美里に説明して、彼女も納得していましたけど、切妻屋根は分からないはずよね。(笑)
昭和16年冬、出征兵士を見送る場面で、ついに美里の横にももの次女が映りましたね。 タイトルバックによると、名前は直子のようです。 なんで、紹介してくれないんでしょうね。 今日、スコット先生とはなが歌を歌ったときも、ももと絵描きさんが茶の間にいたのに、直子はいなかったもんね。
出征のとき、英治とはなだけ、万歳をしていませんでしたよね。 宮本のように、非国民と指弾されるぞ。(笑) ついに、太平洋戦争が、始まりましたね。 明日からどうなるんでしょ、楽しみです。
さて、第22週の関東地区の最高視聴率は、朝市が結婚報告をし、ももが美里を出産した26日(火)の24.1%で、マラソンに敗れ第3位でした。 24HTVは31.5%、行列は24.5%でした。 そうそう、太鳳がゲスト出演した29日(金)の『あさイチ』は、15.8%で第8位、ここんとこ彼女に、いい風が吹いてますよね。
関西地区の最高視聴率は、絵描きさんがももの絵を描いているうちに、周囲に才能を評価されるよりも、描く対象をちゃんと愛することが大切だと分かった、とプロポーズした26日(火)の22.8%で第3位でした。 24HTVは30.6%、行列は28.7%でした。 名古屋地区の最高視聴率は、英治が拾ってきた犬が、泣いてた美里の涙が、あっという間まに晴れたから、という理由で、てるてる坊主のテルと名付けられた27日(水)の24.6%で第3位でした。 24HTVは31.2%、行列は26.0%でした。
『軍師官兵衛』の第35回は、関東地区が14.3%で第10位と、マラソンの逆風の中、持ち直しました。 ちなみに八重の第35回は、関東地区で14.2%でした。 第35回までの全平均は、官兵衛15.87%、八重15.06%です。 名古屋地区は、15.7%と2ポイントも下がり、順位も第15位と大幅ダウンです。 関西地区は14.0%で第13位と、いずれも激減よう、さようなら状態でした。
今回も、なかなかよかったんじゃないでしょうか。 糸の侍女お富が、いつまで待たせる気か、と秀吉の家臣に噛み付いたところは、完全に『カーネーション』の昌ちゃんでしたね。(笑) 茶々も、小悪魔振りを発揮し始めたので、これからが楽しみです。 ただ、勝家はともかく、父、浅井長政まで弱い男と切り捨てたのは、残念でした。 このドラマでは、秀吉は、あこがれのお市の方の娘、ではなく崇敬する信長の血を引く女性、ということで茶々に執心している、という設定のようですね。 そうそう、つるが光のことだと理解するのに時間がかかっちゃいましたよ。(笑) でも、ピエール情報は、嬉しかったです。
陣羽織の下賜は、なんと回想シーンでした。 前回、家康が秀吉に頭を下げた場面が、公式の謁見の場だったのね。 でも、これじゃだめなのよね。 予算の関係か、列席した家臣の数は少ないし、秀吉シンパの者ばかりでした。 これじゃ、このパフォーマンスの意味はないのよね。 表面上は秀吉に従っているが、内心では他の選択肢と天秤にかけている、そんな大名たちの前で、家康がひれ伏して初めて、この謁見が意味を持つのよね。
おまけに、前日、秀吉が家康の元を訪ねたのは、あくまで官兵衛の想像、ということで片付けられちゃいましたよ。 あの映像は、あくまで官兵衛の頭の中でのものであり、実際はどうだったかは、視聴者に委ねられちゃいました。 つまり、官兵衛の予想が外れ、家康の方から積極的に頭を下げた可能性も、残されているのよね。(笑) なんか、すっきりしなかったなぁ。
すっきりしないといえば前回、家康は、謁見を終えた直後に廊下で長政と会って、官兵衛に是非会いたい、との伝言を託しました。 この時、家康は陣羽織を羽織っていないし、引き連れた家臣も、誰も持っていなかったんですよね。 もし、羽織ったり、持ってたりすれば、今回、わざわざ回想シーンにした意味がなくなるので、当然といえば当然ですけどね。(笑) おかげで、あの場面が、ものすごく不自然なものになってしまったんですよね。 正直、回想シーンにする効果はなかったと思うし、策に溺れた感は、否めません。 描き尽くされた場面を、何とか斬新なものにしたいという、スタッフの意欲は買いますけどね。
そしてついに、宇都宮鎮房が登場しましたね。 秀吉から豊前のうち6郡を与えると聞いた官兵衛が、即座に、お待ちください、宇都宮鎮房は?本領安堵を約束なさったはず、と噛み付きました。 豊前全部ならまだしも、6郡だけなんだから、まずは、鎮房の領地は除いてある、と考えるのが普通ですよね。 そこを確認しないで、いきなり上司に食ってかかるなんて考えられません。(笑)
それはともかく、このドラマでは、勝手に本領安堵まで約束してしまった官兵衛に非がありますよね。 虎の威を借るじゃないですけど、自分の下した決断に秀吉は異を唱えないはず、という過信が招いた災いですね。 三成が、島津家の仕置きへの意趣返しで、鎮房の領地を召し上げた、という筋書きなんでしょうね。
でも、冷静に考えれば、しごく当然の処置じゃないでしょうか。 『官兵衛紀行』によれば、城井谷は細長く、岩に囲まれた天然の要害とのこと。 そんな領地を、いつ寝返るか分からない宇都宮一族のままにしておく方が、危険ですよね。 ここは、数が圧倒的有利な今こそ召し上げて信頼できる家臣に任せ、国替えで容易に攻略可能な地に宇都宮一族を追いやり、力を削ぐのが、危機管理上、妥当な策だと思います。 官兵衛も、そんな約束したっけ、というくらい平然と国替えを求めてほしいなぁ。(笑) とにかく、あさっての両者激突、楽しみですね。 でも、光の侍女お福さんと、お別れになりそうで、寂しいなぁ。 昌ちゃんじゃねぇ。(笑)
それでは来週も、コエリョのような自慢は慎み、つまらぬ噂に左右されることなく、人にはそれぞれお役目があると心得、後ろ指を指され、そしられようとも、自分が矢面に立ち戦う気概で、こぴっと仕事がんばれば、茶々から強い男と認めてもらえるじゃんね。
「信心はひとまず心の中に収め、殿下と折り合いをつけたらいかがか」 「身内や家臣、領民のことを思うと胸が張り裂ける思い。されど、我が心を偽ることはできませぬ」 ごきげんよう さようなら |
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