投稿日:2014年10月10日 (金) 19時00分
 |
みなさん、こんばんは。 紅白の司会、はなに決まりましたね。 蓮様との腹心の友コンビは、実現しませんでした。 はな一人で大丈夫かな、心配。(笑)
そして次回の朝ドラ『まれ』が、正式にクランクインしました。パチパチ。 太鳳のブログによると、お祝いのお弁当が配られたようです。 ネタバレ防止を意識した書き込みをしてくれているので、助かります。(笑) それに比べ、こちらの新聞は、第3週目のこんなシーンを撮影したとか、詳しく書きすぎ。 放映される頃には、ストーリーが全部分かって、腹いっぱいになってるかも。(笑) ロケは、29日まで続くそうです。 ちなみに、以前書いたように、夏のシーンを撮るため、先行して撮影はスタートしています。 地元の期待は、募る一方です。
ところで、またまた、台風がやってきます。 今週は、台風で月曜日の総合テレビでの朝ドラが、火曜日に回されちゃいました。 私は、7時30分からのBSで観られたので、助かりました。 こんなこと、東日本大震災以来ですよね。 日本海側を進んでいたりして、東京に影響がなければ、普段どおり放送したんだろうな。
おかげで、火曜日の8時15分からの放送を観ていると仕事に間に合わないので、この日も朝は、BSでしか観られませんでした。 月・火と夜11時からのBSも観て、1日2回のノルマは、かろうじて達成できました。(笑) 台風の進路と時間帯によっては、また延期になっちゃうかもしれませんね。
さて、その『マッサン』、とにかく脚本が素晴らしい。 善か悪か、白か黒か、って極端に対立する人間関係を描いていないもんね。 衝突しても、それぞれの立場が理解できるし、また、そうさせる脚本なのよね。 正直、ごち、アンとも、出演者は好きだったんですけど、脚本がひどくて感情移入できなかったのよ。 今回は、すんなりと主人公夫妻にも、周囲の人たちにも入り込んでいけるので、楽しんで観ることができます。 ただ、最近、政春が徐々にリンダ化しているのが気掛かりなのよね。(笑)
では、土曜日から振り返っていきましょう。 早苗さんの泣き落とし、見事に功を奏しました。 腹ん中じゃ、こんな小娘ちょろいちょろい、とほくそ笑んでいたんでしょうね。 それにしても、出産にまで遡るとは、おみそれいたしました。 おかげで、政春は26歳、はなの1歳年下だということが分かりました。
しかし、26年前、苦しんで苦しんで、雪の日にあの子を産みました、ってほんまかいな。 広島ですよ、広島。 おしんの故郷、山形じゃないんだから、雪なんて滅多に降らないっしょ。(笑) 結婚許さじ、の思いが強く、かなり尾ひれを付けているんじゃないでしょうか。(笑)
みんなに祝福されん結婚は幸せにはなれん、3年先、5年先、政春もあんたもきっと後悔する、うちは母親ですけん、許すわけにはいかんのです、この言葉が効きましたね。 エリーは、自分が、結婚を許してくれない母親を置いて家を出たことに、今でも引っかかっていたんですね。 政春に、自分と同じ後悔をさせたくない、と身を引く決意をしました。 このあたりの展開は、絶品です。 決して、早苗さんを恨むという展開にならないもんね、お見事としかいいようがありません。
父親との本気の相撲で、ウイスキー造りに進みたいという自分の気持ちが本物だ、と自覚した政春が、ウイスキー片手に部屋に戻ると箸と豆が入った皿が残されていました。 エリーを探す政春、これみよがしに木魚を叩く、してやったり感全開の早苗さん。(笑) でも、老舗の酒屋の妻が、外国人じゃとても務まらないことを視聴者も分かっているので、早苗さんを憎めないんですよね。 このあたり、いい意味で、脚本家の手のひらの上で、ころがされています。
帰国するためバスに乗り込むエリーと、それを追いかける政春。 絶対追いつけない距離だけど、視聴者は追いつけると思っちゃうし、そのとおり追いついちゃうのよね。(笑) このあたり、学校をやめて奉公に行くユキちゃんを乗せた車を追いかける陽子を、思い起こさせます。 バスのナンバーは、758じゃなくて、廣562でしたけどね。(笑)
許さん、日本は亭主関白の国じゃ、嫁は黙って夫のいうこと聞くもんじゃ、なんて、くうー、あのリンダがねぇ、こんなこといえるまでに成長して、あたしゃ嬉しいよ。(笑) ここでも、蛍の光が、二人の心を呼び寄せました。 かつて、家を出たエリーが、政春の部屋の下で歌ったのが、蛍の光でした。 この時、エリーの周囲に彼女の鞄がなかったことが、ちょっと残念でしたけど、許しちゃいます。(笑) そのあと、初回の回想シーン、手に手を取って森を駆け抜け、ころんだエリーに手を差し伸べた政春の一言、この手、離すなよ。
そしてまた、政春は、エリーの手を握り、同じ言葉を贈りました。 抱き合う二人、それを目の当たりにし、微笑んだり、動揺するバスの乗客。 この人たち、ずっと二人を見守ってくれていたんですよね。 今なら、さっさと置いて、目的地に向かっているところです。 昔の、そして田舎の人々の人のよさまで、さりげなく描いたりして、心憎いなぁ。 こんな風土で育った亀山家の人々に、悪い人がいないのもうなずけます。
そして再び、亀山家の嫁として認められるよう努力するのかと思いきや、結局、政春の職場がある大阪に行くことになりました。 お母さん、私、頑張ります、日本の言葉、料理、正座、お箸の使い方、一所懸命頑張って、いつか日本人になって、政春さんのいい嫁になって、またお母さんに会いにきます、ふつつか者でございますが、これからもよろしくお願いします、くぅー泣かせるねぇ、なんていい子なんだ。 さすがの早苗さんも落涙、まさか、翌週に本当の鬼の目にも涙、が仕込まれているとは、羽原おそるべし。(笑)
お母ちゃんのことは、わしに任しといたらいいけん、いつか、わしが心からうまいと思えるようなウイスキー造ったら、帰ってこい、それまでは、この家の敷居はまたがせんけぇ、ええの、って政志さん本当にいい人すぎ。(笑)
大阪へ向かう二人を追いかけて、すみれが駅までやってきました。 早苗から、といって差し出されたものを受け取ると、それは一組の箸でした。 エリーは、それを箸が上手に使えるようになれ、というホームワークだと受け取りました。 実は、ただの餞別、というか、忘れ物だぞ的な感覚だったりしてね。(笑) まぁ、息子を頼む、という思いが込められていたのは、間違いないでしょうね。 エリーは、頑張って日本人になる、と誓いました。 政志さんが政春に課したホームワークが、心からうまいと思えるウイスキー造り、なんですね。
汽車の中、といえば、修和に向かうはなと吉平、里帰りするはなと蓮様とついでに武なんかを思い出しますね。 大阪へ向かうといえば、め以子と通天閣、弁当の空き箱を積み重ね、満足そうにみかんを食べる彼女の姿が印象的でした。
汽車の中でのいちゃつきから、政春さんを略したマッサンという呼び名が誕生しました。 早苗さんのいいつけを守って、政春さんとさん付けで呼ぶようになりました。 こういう素直さが、好感度アップに繋がるんですよね。 でも、言いにくいので、マッサンと呼ぶことにしました。
スラスラときれいな発音で政春さんと呼んでたじゃん、とツッコミを入れた人、多かったでしょうね。(笑) 英治さんのように何度もかんでくれると、説得力があったんでしょうけどね。(笑) そういえば、エリーの日本語、ものすごくきれいだけど、誰に習ったんでしょ。 もし、先生が政春だったら、もっと広島弁とか大阪弁が混じった政春と似たような言葉遣いになるはずなんですけどね。(笑) このあたり、前作なら厳しく突っ込みたいところですが、今作は好感度満点なので、スルーしちゃいます。(笑)
大阪到着後、最初に渡った橋は、糸子が女学校時代よく渡っていた橋なので、トッパさんも見覚えありますよね。 そういえば、賑わう大阪のまちを歩く政春とエリーの姿は、大阪に着いため以子たちの姿と重なりました。 あの時は、ガイドブック片手にめ以子が、ご飯にカレーをまぶした明星亭のカレーが食べたいとただをこね、結局西門家到着が遅くなり、和枝さんとのファーストコンタクトが、夜にずれこんだんでした。 竹原では、通行人はみんなエリーを見ていましたけど、大阪では誰も見向きもしない、細かいところですけど、都会と田舎の外国人事情をうまく表していました。 エリーは、まいど、おおきに、が気に入ったみたいですね。(笑)
そして、大阪の政春が勤める住吉酒造にやってきました。 この会社の外観も、『カーネーション』の土手沿いに建つ倉庫と同じでしたよね。 酒造会社といっても、日本で数少ない洋酒を造る会社で、ぶどう酒やリキュールなどハイカラなお酒を扱っています。 いずれ、吉平や吉太郎のぶどう酒も扱うのかな。(笑) そこの社長の大作さんは、なんと西川きよし師匠じゃないですか。 だから、エリーの妹の名前が、ヘレンだったのね、納得。(笑)
社員や社長の妻の佳代や、その娘の優子が集まり、2年振りの政春を歓迎、胴上げが始まりました。 ところが、エリーを見つけた社長の中止命令で、お約束どおり政春は落とされました。(笑) エリーは、胴上げなんて初めて見たんでしょうね。 そんな彼女を嫁さんだと紹介する政春の言葉に、社内は騒然、優子は逃げるように家に駆け込みました。
そんな社内では、政春の歓迎会が開かれました。 まだ事の重大さに気付いていない社長の暢気な表情が、笑えました。 スコットランドのウイスキー造りを熱く語る政春には誰も関心はなく、エリーに興味津々。(笑) 本場の英語をリクエストする社員に、エリーは、日本語であいさつしました。 政春と社員のやりとりの中で、アホに興味を持つエリー、よう、とか、おう、とかいうあいさつみたいなものと教えられました。
そこへやってきたのが、鴨居商店の社長、鴨居欣次郎。 さすがは堤さん、存在感が違いますね。 空気を一変させるオーラ、格の違いを見せつけてくれました。
堺で取れた桜鯛を、差し入れに持ってきてくれました。 大阪で桜鯛といえば魚島季節、和枝さんが脳裏をよぎりました。 欣次郎は、今、大阪では飛ぶ鳥を落とす勢い、きっと三羽落としちゃうんでしょうね。(笑) 欣次郎のダーンという銃声を真似た声に、驚いて椅子から転げ落ちる政春、だんだん鼻に付いてきました。(笑) ごまスリ大臣、というあだな、よく分かる気がします。
エリーは、英語であいさつする欣次郎に、アホとあいさつを返しました。(笑) ハグする欣次郎とエリー、エリーにハグした男性は、他人では初めてですよね。 政春は、エリーに香水を贈っていたのね。 欣次郎は、政春が持参した本場のスコッチウイスキーの原酒をなめ、さわやかに去って行きました。
一方、ドロドロなのが田中家。(笑) 佳代に険しい口調で家まで連れてこられた政春と社長は、まだ事の重大さに気付いていません。 田中家では、政春が田中家に婿養子に入ることを条件に、2年間の留学に出したつもりでした。 確かに当時なら、莫大な経費がかかるでしょうし、帰国後、他社に行かれたら大損害ですから、婿養子にして会社に縛るのは当然ですよね。 帰ってきたら頼むど、全部任せたど、には会社の将来も含まれていたのね。(笑) エリーは、恋人にもなっていないのに、結婚の話が決まる、という日本のしきたりに目を白黒。(笑) 結局、優子は怒って2階へ上がり、社長は、優子に話して聞かせる、と約束してくれました。 その夜、安心した政春は、寝室で、エリーに日本の大麦と水を使ってのウイスキーづくりの夢を語りました。
翌朝、優子の部屋に謝罪に行く政春とエリー。 しかし、社長から何も聞かされていない母子。 それもそのはず、昨夜、社長は二人にびびって、何も言い出せないまま、シーユートゥモローと去って行ったんでした。(笑)
謝罪する政春に、優子は、スコットランドに旅立つ1週間ほど前に二人で寄席に行ったことを覚えているか、と問い質しました。 なんと、その切符は、佳代が買ったものでした。 そうとは知らない政春は、子供は何人くらい欲しいかと聞かれ、野球チームが作れるくらい欲しいと、ゴロをさばくジェスチャー付きで答えました。 最近では、ばかっちょ郁弥がかよに、フットボールチームが作れるくらい、と答えていましたよね。 こういう質問は、当時から、結婚と密接に関係しているようで、この空気を読めなかった政春もばかっちょですよね。(笑)
こうした前段階があって、すべて任せたど、と優子の前でいわれたら、そりゃぁ、そういうことか、と思いますわな。 エリーにまで、この家の人、みんなマッサンが優子さんと結婚すると思ってた、どうしてマッサンだけ気付かなかったの、と指摘されました。(笑) 社長も優子には、2年経って亀山が戻ってきたら、お前の婿にしよう思てる、とはっきり結婚の二文字を口にしているんだから、政春にもちゃんと伝えないとね。 やはり、この社長が、一番のばかっちょですね。(笑)
政春は工場の一角に「ウヰスキー研究室」の看板を掲げました。 そこに興味津々、昨夜の顛末を聞きに、地獄耳の好子さんたちが登場。(笑) この三人、なかなか味があって、楽しませてくれそうです。 創文堂の社員は、全然魅力がありませんでしたからね。 こない分厚い本、うわぁー全部英語や、って好子さん、英語って分かるだけすごい。(笑)
彼らを前にウイスキー造りの工程を説明する政春、生き生きしていましたね。 あの変な形のものが、高さ9尺の銅製の蒸留釜、ポットスチルというものなのね。 二度も蒸留するんだぁ、反響音で進み具合を確認するのね、いろいろ勉強になるなぁ。
そこにまたまた、欣次郎が登場。 最低5・6年は樽に入れて寝かせる必要がある、と聞かされた欣次郎、気の長い商いやなぁ、と無関心を装っていましたけど、本当は興味津々、ワインの味見にかこつけて、様子を見に来ました。
政春は、人間関係はだめだめなのに、舌は本物なのね。 結局、ウイスキーばか、なんですよね。 こういう人じゃないとノーベル賞を取ったりして、後世に名を残せないんでしょうね。
欣次郎さんは、占いに凝っていて、自分もやるみたいですね。 政春の女難の相を見抜いちゃいましたよ。(笑) 社長とか、政治家とか、最後は一人で大きな決断をしなければならない人は、よく占いに頼るって聞きますしね、なんとなく理解できるなぁ。 金魚占いは、ないけどね。(笑)
もはやイミテーションの模造品なんぞ造っとる場合じゃない、世界に笑われる、って政春さん、馬から落馬、あなたが笑われますよ。(笑) 後で書けばいいんでしょうけど、忘れるかもしれないので、ここで書いておきますけど、官兵衛のナレーションでの、小田原城が落城した、も落馬ものですね。(笑)
本物って何や、日本で造って日本人が喜んで飲んでくれたら、それが日本の本物ちゃうか、って欣次郎さんのいうこともよく分かるなぁ。 私は、本場のインドカレーって食べたことないけど、日本のカレーの方がおいしいのは間違いないしね。(笑) でも、やっぱりスコットランドのウイスキーの味を広めたい、という政春の気持ちも分かるのよね。 このドラマって、みんな一理あるから悩ましいのよね。(笑)
エリーの複雑な表情は、優子の気持ちを慮ってのことでした。 なんて、いい子なんだ。 豆を箸でつまむことに成功したエリーは、優子の元を訪ねました。 自分たちは愛し合って結婚した、このことで傷つけたのならごめんなさいと、優子にエリーの本心を伝えました。
そういわれても、こればっかりは許せないよね。 優子は、政春のことは好きでも嫌いでもない、二人が愛し合ったことも、政春の夢が、住吉酒造でウイスキーを造ることだということも分かった、と答えました。 それを聞いたエリーは、自分たちの結婚を許してくれたものと思い、喜んで研究所にいる政春のもとに駆け込みました。 優子さん、エリーのいってることは分かった、といっただけで、それ以上のことは、何もいってないもんね。 この子も、なかなか頭がよさそうです。
それを聞いた政春と社長は、エリーとともに優子の元を訪れました。 優子は、政春との結婚はあきらめるが、政春も自分の一番大事なものをあきらめろ、と訴えました。 ここでのウイスキー造りをあきらめ、会社をやめろとのこと。 確かに、普通は社長令嬢との結婚を断ったら、会社にいられないですよね。 でも、この場合、ばかっちょ社長が、留学の条件を明確に提示していた訳じゃないし、政春も、婚約の認識がなかったから、話がややこしいのよね。 法的に、留学費用を返す必要がないことは、明白ですけどね。 だいたい、受け入れ先の工場も、確保していなかったもんね。(笑)
やってみなはれ、欣次郎さんが、手を貸してくれそうですね。 明日、エリーが夕食を作るのね。 優子が、和枝さんみたいになっちゃうのかな。 来週も、楽しみです。
さて、第1週の関東地区の最高視聴率は、法事でのドタバタ劇が繰り広げられた2日(木)の22.3%で、第3位でした。 第1位は5日(日)のNHK19時のニュースで24.7%でした。 高円宮家の次女、典子さまの結婚式に台風とくれば、強いのもうなずけます。 ちなみに第2位は、『笑点』の23.3%でした。
月曜から土曜までの詳細は、21.8%、21.8%、21.8%、22.3%、20.6%、19.5%で、第1週の週平均は21.30%、『ごちそうさん』の第1週の平均は21.07%、『花子とアン』の第1週の平均は21.58%でした。 ごちもアンも、第1週はすべて20%台、第2週以降が勝負ですが、視聴率的には厳しいかも。
関西地区の最高視聴率は、朝食の席を設けてもらえなかったエリーが、和尚さんに認めてもらうため、あいさつの練習をした1日(水)の21.6%で第2位でした。 5日(日)のNHK19時のニュースが、22.0%で第1位でした。 名古屋地区の最高視聴率は、政志さんが登場、エリーに水をかけられた1日(水)の22.3%で第4位でした。 5日(日)のNHK19時と12時のニュースが、25.6%、23.1%で1・2フィニッシュ、第3位は『笑点』の22.6%でした。 結局、地元関西が、最も視聴率が低いようです、もうちぃと、きばれし。
『軍師官兵衛』の第40回は、関東地区が17.6%で第5位とジャンプアップ、台風の影響による大雨で、在宅率が上がったんでしょうね。 ちなみに八重の第40回は、関東地区で12.4%でした。 第40回までの全平均は、官兵衛15.81%、八重14.88%です。 名古屋地区は、19.3%で第7位と挽回しました。 関西地区は18.9%で第3位と復活しました。
今週は、広山さんに台詞があって、感激しました。 淀が鶴松の名前を呼んだら、声を出して笑ったと秀吉に報告しました。 鶴松がしゃべったと喜ぶ秀吉の気持ち、広山さんがしゃべったと喜ぶ私には、よく分かります。(笑)
予想どおり、あっけなく小田原城が陥落してしまいました。 伊吹吾郎さん、思いの外、見せ場がつくれませんでした。(笑) 小田原城攻略の策を請う秀吉に、官兵衛は北条に味方する武蔵にある城を落として孤立させる案を提示しました。 そして、その役目を、三成を指名しました。 白い茶碗を、ほれと三成に差し出す官兵衛、底意地悪い顔をしていましたね。(笑) この官兵衛の挑発や、いくさは苦手かという秀吉の言葉に反発して、三成は、その役を引き受けました。
そして、一夜城。 石垣山の頂上の森の中に城を建て、完成後にその木を伐採、北条家からすると一夜にして城が現れた、となる仕掛けですが、これも官兵衛の献策だったんですね。 でも、このドラマでは、忍びの者を送り込んだのか、秀吉が毎夜、遊び女や猿楽などを集め、連日、酒宴を催しているという情報が、北条側に筒抜けになっていました。 なら、城を築造しているという情報も、簡単につかめそうですけどね。(笑)
それはともかく、北条が戦意を喪失しているこの機を逃さず和睦交渉を行うよう、官兵衛は秀吉に献策、使者に家康を推挙しますが固辞され、官兵衛が向かうことに。 実は、このやりとりの前後に、秀吉が家康を連れ小便に誘い、関東を与えると約束した、というエピソードがあるんですけど、食事時につき配慮したのか、描かれませんでしたね。(笑)
そして、このドラマ初回の冒頭のシーンに繋がりました。 これは、撮り直しではなく、初回放送分をそのまま流していました。 右のこめかみの傷跡が、当時と今とじゃ、全然違うもんね。 今の方が、色が黒くて面積も広がっています。 途中で、その方が凄みが出るとかなんとかで、変更されたんでしょう。 おかげで、小田原城の内外で、官兵衛の傷跡が違うという、珍妙な結果になってしまいました。(笑) でも、はなの老けメイクよりは、ましですけどね。(笑) 昔、『義経』では、冒頭のシーンを、後半、わざわざ取り直したのよね。 今は、予算が厳しいんだろうな。
それはともかく、意外にあっさり、入城が許されましたね。(笑) 北条に味方する城は、もはや忍(おし)城ただ一つ、我らは兵糧がなくなり、みんなが飢えるのを待つだけ、といわれ氏政は、開城を決意しました。
この官兵衛の手柄を誉めた秀吉は、返す刀で、城攻めに失敗した三成を叱責しました。 と、長々と書いてきましたが、このドラマの向こう側を描いたのが『のぼうの城』、小説を読んだり、映画を観た方は、お分かりですよね。 官兵衛が、氏政説得の際に言及した、唯一残った城、忍城を三成の攻撃から守り抜いた成田家の話です。 この話を知っていると、なぜ忍城だけが残ったのかも、なぜ三成が秀吉に叱責されたのかも、よく分かります。
前にも書いたと思いますが、歴史は、一冊の小説を読んだり、一つのドラマを観たりしただけじゃ、十分に理解できないのよね。 複数のドラマや小説などを結びつけて、補完していかないと全体像がみえてこないのよね。 常に、時代背景を考えながら、複眼的な視点で理解していかないとね。 これがなかなか難しくて、だからこそ歴史ドラマは奥が深く、裏を返すと同じテーマでも何度でも楽しめる訳なのよね。 そんなわけで、大河ドラマも存続していけるのよね。(笑) 私の場合、朝ドラも、同じように複眼的な視点になっちゃうのが、悪い癖なのよね。(笑)
今回は、そんなこんなを強く感じた回でした、っていうか、このドラマ省略しすぎ。(笑) 22万の大軍が、まったくイメージできませんでしたよね。(笑) 主立った武将が、誰も出てこなかったからかな。 それにしても、官兵衛も城井谷に続いて二度も、煮え湯を飲まされてしまいました。 これは、城攻めなどで恥をかかされた三成の逆襲ですよね。 今回は、官兵衛も、あまり苦悩せずこの結果を受け入れそう、というか北条家が滅んだ前提で、次回は話が進んでいきそう。(笑)
今回は、いろんな人間関係の伏線が張られましたよね。 おねが鶴松を預かったことが、おねと淀を決定的に引き裂きそうな感じですね。 城の修築をアドバイスして家康に恩を返した官兵衛、二人の関係が深まっています。 家康と氏政が裏で通じ、秀吉を亡き者にしようという噂がある、と駿府城に入ることに難色を示す三成、彼を一喝する官兵衛とそれを聞いて即座に賛同した福島正則、徐々に三成包囲網が築かれていきます。
わびさびの世界に突き進む利休と、贅をこらしたもの好きの秀吉との関係も危ういですよね。 秀吉の最後の防波堤、小一郎こと秀長は、病気で小田原に行けなかったのに、官兵衛の屋敷で酒を飲んでいましたので、先は短そう。(笑) 次回は、おそらくある悲劇によって、こうしたひずみから、マグマが一気に吹き出すんじゃないでしょうか。 朝鮮出兵にも、突き進んでいくことになりそうです。 竹中秀吉の台本無視の暴走も、楽しみです。
そうそう、期待していた『聖女』、最後はご都合主義が目立って、今一つでした。 来週からは、岡田恵和さんのドラマが始まりますので、こちらに期待です。 BSで始まった木皿泉さんの作品、細かい感情のひだが描かれていて、こちらも楽しみ。 そうそう、13日は、アンの総集編ですよ、ってきっと観ませんよね。(笑)
それでは来週も、我が子可愛さにまわりが見えなくなることなく、真偽も定かでない噂に惑わされず、我慢比べで負けることなく、約束を違えて信用を失わないよう人の意見に耳を傾けながら寛大さを見せつけ、ご政道にひびが入らないよう取り返しがつかなくなる前に見事先手を打つ、そんな気概で、こぴっと仕事がんばれば、鶴松も笑ってくれるじゃんね。
「官兵衛、おぬしの策を聞こう」 「古来、大軍に策なし、と申します。これだけの軍勢を揃えられることが最大の策。それがしから申すことは、何もございません」 CATCH A DREAM!! |
|