投稿日:2015年01月09日 (金) 19時05分
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みなさん、こんばんは。 本年もよろしくお願いします。
紅白の『花子とアン』特別編、白鳥様まで出てくれて最高でした。 りんさんと彼女は、ドミンゴ初登場でしたね。(笑) それにしても、あれだけのメンバーを揃えるとは、正直驚きました。 甲府メンバーは、後は、周造さんと徳丸さんくらいですよね、すごい。
ドミンゴのセットをそのまま使ったということは、この企画は、かなり前から進められていたようですね。 直後の『にじいろ』への流れも、とてもよかったです。 美輪さんの歌も、続けてくれればよかったのに。
そういえば、こちらでは正月三が日の深夜に、石橋杏奈さん主演の『きみの友だち』が放送され、若き日の吉高ちゃんも出ていました。 村上鉄平くんも出ていたんですが、『てっぱん』の時よりもかなり若くて、ちょうど彼が『ちりとてちん』に出ていたくらいの雰囲気なんですよね。 あれが7年前なので、それからすると、今から6〜8年前くらいの映画なのかな。 杏奈さんと吉高ちゃんの絡みは、中1の同級生という設定だったんですけど、さすがに当時でも、吉高ちゃんは色っぽすぎて無理がありましたね。(笑)
でも、『朝市の嫁さん』での二人を思い浮かべながら観ました。 てぇー、そういえば、映画の舞台も、甲府なんでごいす。(笑) 何たる偶然、不思議な縁ですね。 杏奈さん主演というだけで観た私が罪悪感を感じるくらい、いい映画でした。(笑)
『マッサン』の総集編も、観ました。 再構成されて、とても分かりやすかったです。 エリーが、これまでのことをスコットランドの母親に手紙を書くという設定で、振り返っていきました。 それも、最初は、優子との友情を軸にした住吉酒造編、次に、広島の亀山酒造編、さらに鴨居商店編と続き、最後がスコットランドでの出会い編と、しっかりとパートごとに話をまとめてあるので、観やすかったです。
総集編で、これだけ大胆に編集し直したのは、『純と愛』以来ですね。 どちらも、本編は、今一つだったのよね。(笑) 一方、年始のあいさつは、完全なる予告編のようで、開始30秒も経たずに消しちゃいました。(笑)
ところで、紅白での、みゆきさんは、最高でした。 ホールじゃなくスタジオ収録だったとはいえ、イヤモニをつけずに歌ったことに、歌姫としてのプライドが感じられました。 本当、今夜の最高のクイーンでした。
さて、その曲が主題歌の『マッサン』、新しいキャラも登場し、雰囲気が変わってきました。 では今回も、先々週の土曜日から振り返っていきましょう。 ダックスモーカーに勤めていた小野さんの弟が、クビになってしまいました。 不景気とはいえ、つらいよね。 従業員ごと事業を売却する方が、相手方も助かると思うんですけど、残念でした。
消費者に歩み寄るか否かで悩む政春を、好きにすればいいと励ます俊夫、すごい忠誠心です。 こんなに、自分のことを理解してくれる部下がいるって、幸せですよね。 俊夫は、誰に何をいわれようが、信念を絶対に曲げんかった、と政志を引き合いに、自分を信じるよう政春を鼓舞しました。 でも、政志は、自分が経営する会社の方針を決めるんだから、そりゃ信念を貫けるでしょうけど、政春は、一従業員だからね。 でも、何があっても自分の味方をしてくれるって、頼もしいですよね。
ウイスキー事業不振の原因は、熟成不足と技術の未熟さだという政春と、スモーキーフレーバーだという欣次郎、意見がかみ合いません。 本場の味が分かる人だけ飲んでもらえばいい、信念は曲げられないと突っ張る政春ですが、やっぱり経営的視点を欠いた、技術者としての立場に固執した意見ですよね。 政春は、自分のウイスキーだと思っている時点で、もう考え違いをおこしています。 欣次郎のいうとおり、あくまで鴨居商店のものだからね。
欣次郎は、新しい視点でブレンドをしてもらうため、京都帝大の久我山教授を招聘しました。 これは、政春への最後通牒、踏み絵ですよね。 これに反発した俊夫は、ピケを張り、樽に誰も近づけないようにしました。 激怒した欣次郎は、すぐに樽から離れないとクビにする、と通告しました。
その晩、このことについて大声で言い合う政春とエリーを見て、エマは、いい子にするからけんかはやめて、といいました。 このエマちゃんは、可愛らしかったですね。 竹内まりやさんの歌声が、流れてきました。(笑)
翌日、俊夫は、全責任を一人で被って鴨居商店を去りました。 ここが、政春のダメダメなところなんだよね。 ここは、自分が責任をとって、部下たちを守らなきゃ。 それどころか、残るなら営業に回れ、といわれて悩んじゃいましたよ。
と、ここまでが、昨年のお話でした。 年末の区切りとしては、ものすごく中途半端でした。 『てっぱん』では、初音さんが尾道を訪ねて、千春さんの墓参りをして、村上家と本当の家族になりました。 『カーネーション』では、玉音放送を聞いた糸子が、昼食をつくるところでした。 『純と愛』では、夫婦げんかした純と愛が、ちょうど新年を迎えるなか、HYの年越しコンサートの野外会場で劇的に再会しました。 『ごちそうさん』では、猫娘が生まれ、みんなでお節を食べました。
このようにして、ここ最近はずっと、年末で一区切りをつけていたんですけど、このパターンを崩しましたね。 『ウェルかめ』では、主人公が思いを寄せる男性に好意を抱く彼のいとこから、主人公に電話が掛かってきたところで思わせぶりに終わったので、その時以来になります。 ちなみに、その時のいとこが、若き日の山下リオちゃんだったのよね、可愛かったなぁ。(笑) このドラマの総集編では、彼女が出演したシーンが、全部カットされちゃったんだよね。 『あまちゃん』で大きく飛躍してくれて、あたしゃ嬉しいよ。(笑)
おっと、いつものごとく脱線しちゃいましたけど、新年最初の回から、主題歌が2題目に替わりました。 途中で替わったのは、梅ちゃん以来ですね。 その前の前、『おひさま』でも、後半の方には、土曜日だけ歌入りのものが流れましたね。
営業への配置転換問題、欣次郎は、政春に消費者の反応を直に確かめさせたかったのね。 社員にいろんな部署の仕事をさせるのは、よくあることですよね。 NHKの職員は、受信料の集金を体験すると聞いたことがあります。 ただ、真偽は定かではありませんので、あくまで噂レベルとして聞き流してください。 でも、政春は、根っからの技術屋だからね、味を否定する消費者は、レベルが低すぎて本場の味が分からない、舌がいかれていると切り捨てるのは目に見えていましたよね。(笑)
こひのぼりでは、なんでわしが営業を、と頑なに拒みながら、家に帰ると、造りたくない酒を造るくらいならと、政春は、営業職になる決意を、エリーに伝えました。 お愛想笑いの自信があるから、じゃなくて、自分が営業するなら北海道がいい、という春さんの言葉に触発されたのね。(笑) どんだけ、北海道好きやねん。(笑) 政春に営業はできない、と頭から否定するエリー、こういうところが気にくわないのよね。 無理してでも、旦那の能力を信じて、後押ししてあげるのが、内助の功でしょ。
政春は、欣次郎に、北海道は鮭やニシンの燻製などスコットランドに似た料理があるとか、ビールが飲まれているとか、ウイスキーが受け入れられる土壌があると、行ったこともないくせに、住んでいたことがあるかのように、熱く語りまくりました。(笑) ハイランドケルトの創始者は、世界中を旅して周り、旅先で知り合った人に片っ端からウイスキーをただで配った結果、噂は広まり、世界中で飲まれるようになった、自分も同じことをしてみたい、と政春は語って、欣次郎の了解をもらいました。
国内で、そのやり方は、だめでしょ。 もう、高い広告費を使って、半年間流通させたんだから、即、契約を取ってお金に換えなきゃね。 まあ、欣次郎も、お得意さんを増やしてこなければ、鴨居商店に席はない、と退路を断たせましたからね。 賢明な判断ですな。
エリーが、エマとべっぴん同盟を相手に、お愛想笑い談義に花を咲かせていると、ハハキトクというすみれからの電報が、届きました。 鴨居商店に向かったエリーは、欣次郎に連絡を取ってもらいましたが、既に小樽の問屋を出たあとでした。 昭和の初めに、朝、大阪を出て、夕方、小樽に着くなんて、無理っしょ。 てことは、電報は、政春が出発してから数日後のことだったのね、きっと。
エリーは、エマを連れて、広島に戻りました。 早苗さんは、本当に病気でしたが、ひとまず危機は脱したようです。 なんか、伊之助の義母、志乃さんの強烈キャラを見せられた後だと、早苗さんがいい人に見えてきちゃいます。(笑)
エリーが大阪から飛んでくれば、自分は相当悪いんだなぁと、早苗さんも思っちゃいますよね。 とはいえ、エマを見る早苗さん、本当に嬉しそうですね。 すみれさんは、まだ、お嫁にいっていないのかな。 俊夫は、枕元にはいませんでしたけど、亀山酒造には、もう彼の席は、なかったのかな。
それにしても、ピン子さん、本当に咳がうまいなぁ、感心しちゃいます。 早苗さん、これまでウエスケといってたのに、今回は、ちゃんとウイスキーと発音していましたね。 おまけにまずいだなんて、思わず、すみれが買ってきたウイスキーを、陰でこっそり飲んでいたのが、ばれちゃいました。(笑)
エリーが作ったホットトディーも、やっぱりこっそりと。(笑) この薬というか飲み物は、梅子さんの息子、健太くんに作ってあげて以来ですね。 でも、あのときはレモンがなくて、マーマレードで代用したんでしたよね。 本格的なものは、日本に来て初めて作ったのかもしれません。 おかげさまで、咳もあまりしなくなりました。
エリーと早苗さんが、縁側に並んで座る場面は、よかったね。 早苗さんは、エリーのこと、本当に魔女だと思っていたんだ。(笑) 確かに以前、政春にも、彼女は魔女だといってましたよね。 でも、エリーも負けてませんでしたね。 彼女の方も、早苗さんのことデブ、もといデビルだと思っていたのね、やるなぁ。(笑) エリーも、絶対、デブと聞こえるように意識して発音していたね。(笑)
エリーは、おそらく悪魔という日本語を知らないから、鬼と訳したのね。 それをひどいと抗議する早苗さん、でも、あなたのことを鬼と思っている人、たくさんいますよ、きっと。(笑)
エリーは、いい嫁になって、また戻ってくると誓いました。 この辺りは、謙虚でしたよね。 早苗さんをスコットランドに誘ったエリーは、HELLOW、THANK YOU、GOOD BYEの三つさえ知っていればなんとかなる、と吉平みたいなことをいっています。(笑) 早苗さんは、大阪に来たのが、初めての県外だったんですね。 そんな意味では、政春やエリーは、知らないうちに親孝行していたんですね。
2か月もかけて旅してきたエリーを認めた早苗さんの涙、よかったです。 確かに、大西洋を渡って、北米大陸を横断して、太平洋を渡って、ですからね。 政春が一緒じゃないと、無理だったでしょうね。
その頃、政春は、茂さんの父親、イトツこと修平さんと出会っていました。 こちらでは、森野熊虎さんという日本酒しか飲まないおっさんです。(笑) 虎という字が入っている人って、欣次郎なら喜んでそばに置きたがるかもしれませんね。(笑) 熊虎さんは、会津の人だったんですね。 政春も、自分も会津で、陸奥国に斗南藩をつくった、といってあげればよかったのに。(笑)
余市の自宅に戻れば、酒飲みがたくさんいると誘われ、政春は、彼に付いていくことにしました。 お茶は、やっぱり政春より仲居さんに淹れてもらいたいんですね。(笑) この女好きなところは、イトツと変わりません。
翌朝には、すっかり打ち解け、政春は、熊さんとなれなれしく呼びかけるようになっちゃいました。(笑) 余市では、熊さんは、政春のことをカメと呼んでいましたね。 ウイスキーを担いでふらふらの政春、山を越えて、ようやく余市の熊さんの家に着きました。 そこは、ニシン御殿でした。 やん衆をまとめる親方だったんですね。
我が県にも、ニシン御殿と呼ばれる建物が、いくつもあるのよ。 北前船で、こちらの特産品を北海道で売り、ニシンを仕入れて戻り、こちらで売りさばいて、しっかりと両方で儲けたのよね。 でも、こちらでは、食べるために、ニシンを購入するわけじゃないのよ。 地元でも、食用だと誤解している人がほとんどなんですけどね。 実は、ニシンを絞って、その粕を畑の肥やしにしていたのよ。 これ、結構いいみたいよ、家庭菜園とかしていたら、試してみて。 以上、ニシン一口メモでした。(笑)
熊さんの娘のハナは、小学校の先生をしている独り者です。 新潟のサダさんのように、大阪のエリーを訪ね、政春と結婚の約束をしたから別れろ、といいに来たりしてね。(笑) 小池さんは『瞳』で、一度は手放した息子を引き取る母親役が印象的でした。 このドラマには、政志さんも出演していました。 熊さんの一人息子は、英一郎と同じで、父親に反感を持っていそうですが、その手の話は、鴨居父子だけで、お腹がふくれたので、もう十分です。(笑)
熊さんが帰宅したその日に、漁の区切りがついたようで、やん衆の労をねぎらって、無礼講の宴が始まりました。 そんな大事な日に、漁を放り出して、熊さん、小樽まで泊まりがけで、何をしに行っていたんでしょうね。(笑) 宴会は、延々と続き、政春は、途中で寝入ってしまいました。
その後、起き出した政春は、ようやく熊さんからみんなに、大阪から来た行商のカメ、と紹介してもらえました。 そして、予想どおり、みんなにウイスキーを振る舞うことに。 で、これまた予想どおり、なまらまじい、と全員から拒絶されました。 もうこうなると、政春の舌がいかれてるんじゃないの、と思ってしまいます。(笑) ハナなんて、つわりとしか思えないような、オーバーアクション。(笑)
とうとう、詐欺師呼ばわりされた政春は、武井と一触即発状態に。 わしゃ柔道黒帯じゃ、って、ミナミの信ちゃんにもいってましたよね。 けんかのときの常套文句にしているんでしょうけど、負け犬の遠吠えにしか聞こえません。(笑) 今日も、汽車の中で、行商の人相手に、この啖呵を切るかと思いました。(笑) 結局、熊さんが仲裁に入ってくれ、事なきを得ました。 みんなに胴上げされるところは、エリーと帰国後、初めて住吉酒造を訪れた時のことを思い出します。
熊さんは、政春の持ってきたウイスキーを全部買ってやる、といってくれました。 でも、余市に持ってきた分なんて、たかが知れていますよね。(笑) 鴨居商店の在庫を全部買ってくれればいいのにね。 でも、熊さん、まだ一度も政春のウイスキーを口にしていないんですよね。 ということは、きっと捨てちゃうんじゃないかな。 政春は、自分が手塩に掛けて育てたウイスキーを味の分かる人に飲んで欲しい、と思っていたのに、売れさえすれば、自分のウイスキーは、どうなってもかまわない、と割り切れるようになったのかな。
熊さんは、会津武士からりんご農家に転身した祖父など、身の上を語り、余市は夢のまち、敗者が生き返る復活のまちだ、と政春にいいました。 熊さんは、政春が気に入り、ウイスキーをあきらめさせ、自分の元で、ニシン漁師にさせようという思惑だったようです。 でも、熊さんが政春に惚れ込むエピソードが、一つもないのよね。 せめて、小樽でなにかあって、そのときの政春の態度や振る舞いを見て、意気に感じるとかいった何かがないと、すんなり受け入れられないのよね。
翌朝、政春が目を覚ますと、みんな酔いつぶれて、寝入っていました。 意外に、漁師たちも、持久力がないのね。(笑) そして、外に出た政春は、余市のまちに立ちこめる霧を目にしました。 朝の番組なんだから、別に、ご不浄の窓から見つけなくてもね。(笑)
で、山崎のときと一緒、川で大はしゃぎ。 幻のエリーが、登場するのかと思いました。(笑) でも、政春は、きっとエリーの幻に向かって、水をかけていたんでしょう。(笑) それにしても、一張羅のスーツに革靴で、水の中に入って大丈夫なのかと思いましたけど、そこはテレビ、何の問題もありませんでした。(笑) ピートもあっさり見つけ、この地でウイスキー造りをする決意を固めました。
熊さんは、余市を去る政春に、自分はこのまちの殿様だから、いつでも世話をしてやる、と温かい言葉を掛けてくれました。 そして、小樽に戻り、ようやく鴨居商店に電話を掛けました。 そうだよね、売れるまで帰らない、と覚悟を決めた以上、中途半端な状態じゃ、欣次郎に連絡できないよね。 でも、エリーにだけは、定期的に連絡をしてあげないとね。 ようやく、母親のことを知り、広島の実家に電話した政春の耳に飛び込んできた言葉は、あんぽんたん、でした。(笑)
広島に向かう政春、彼の到着を待つ亀山家の人々。 早苗さん、喀血しちゃいましたね。 結核だとみんな近づけないから違うと思うけど、何の病気なんだろ。 明日の朝まで持つかどうか、と診断されました。 エリーさんの薬が飲みたい、で落涙、祝言を挙げさせて、で完全に涙腺が崩壊しちゃいました。
明日は、辛い回になるんだろうな。 観たくないけど、これを乗り越えないと北海道に行けないんですよね。 常識的には、明日の朝には間に合わないと思いますけど、早苗さんの生命力で、祝言を見せてあげたいな。 明日は、ハンカチを握り締めて観ます。
さて、第13週の関東地区の最高視聴率は、昭和4年4月に念願の鴨居ウイスキーを発売するも全く売れず、同年11月には方向転換を余儀なくされた25日(金)の21.3%でした。
月曜から土曜までの詳細は、20.4%、20.2%、20.6%、20.8%、21.3%、19.5%で、第13週の週平均は20.47%、『ごちそうさん』の第13週の平均は22.35%、『花子とアン』の第13週の平均は23.17%でした。 第13週までの全平均は20.24%、『ごちそうさん』は22.25%、『花子とアン』は22.28%でした。
関西地区の最高視聴率は、昭和3年11月、工場創業から4年経ち、大きくなったエマに大甘の政春が、代わりに人参を食べてあげた22日(月)の22.6%でした。 名古屋地区の最高視聴率は、俊夫が政春のために欣次郎に反抗し、やめていった27日(土)の22.3%でした。
『花燃ゆ』の初回は、関東地区が16.7%でした。 ちなみに、八重の初回は21.4%、官兵衛の初回は18.9%でした。 名古屋地区は、18.1%でした。 関西地区は16.9%でした。
さて、『花燃ゆ』が、いよいよはじまりました。 大河というのは、欣次郎と政春のウイスキー造りを巡る葛藤と同じだと思うんですよね。 大河ファンが満足できるような本格的な歴史ものにするか、史実を多少曲げてでも、娯楽性を高め、敷居を低くして、大河初心者の方にも楽しんでもらうか、場面場面で、取捨選択をしているんだと思います。 官兵衛は、そのあたり、割とうまくいった方じゃないでしょうか。
一方、今回の『花燃ゆ』、ホームドラマだとか学園物だとか、イケメン志士たちがどうのと、おおよそ大河ファンからすると馴染みにくい惹句が並べられています。 正直、甘い香料がたっぷりと入れられたイミテーション大河になるんじゃないかと、危惧していました。
というわけで、ものすごーくハードルを低くして観たので、個人的には、とってもおもしろかったです。 ただ、初回を観る限りでは、杞憂のような気がしますけれども、『マッサン』も最初は、ものすごく期待させる展開だったので、油断できません。(笑)
このドラマ、何といっても、子役が、真央ちゃんにそっくりでしたね。(笑) おそらくは、それが決め手だったんでしょうけど、演技もお見事でした。 子役業界も、競争が激しくて大変ですね。
文之進は、マジで彼女を引っぱたいていましたよね。 小原家を養っているのは自分だと、クリスマスケーキを買ってきた糸子が言い放ち、、善作に引っぱたかれたときは、本当に頬が赤くなっていました。 それと比べると、手加減はしているんでしょうけど、それだけによけいに難しいというか、奥田さんもやりにくかっただろうな。 母親の滝さんは、娘がビンタされても、全くうろたえませんでした、本当に強い女性だね。
寅次郎は文に、「お前には 人と人とを出会わせる不思議な力があるのかもしれんのう」といいましたけど、大河では、こういう予言は、100%当たっちゃうのよね。(笑) かつてのトッパさんの掲示板が、まさにそうでしたよね。 なんか、しみじみと思い出しちゃいましたよ。 予告編を観る限り、第2話から、いきなり真央ちゃんになっちゃうのかな。 もう少し、子役を観てみたいなぁ。
それにしても、今回のキャストが、かなり『龍馬伝』や『篤姫』とかぶっていますよね。 泰造さんなんて、近藤勇と大久保どんで、両方とも出ているもんね。 すっかり、幕末物御用達になっちゃってますよね。(笑) 特に前者に出演した役者が多いせいか、長崎の場面なんて、それの一場面を思い出さざるを得ませんでした。 ラクダは、本当にいたのかな。(笑)
明倫館で寅次郎と伊之助が、学問は何のためにするかを熱く語っているときのBGMは、『篤姫』のそれに似ていました。 作曲者は違うので偶然なんでしょうけど、これまた、ついつい瑛太くんなんかを思い出しちゃいました。(笑) そういえば、原作者の宮尾登美子さん、お亡くなりになられていたんですよね、残念。
ナレーションは、分かりやすくていいですね。 ただ、初回だからか、人間関係や情勢が入り組んでいるからか、やや説明的すぎるきらいはありましたけど、十分許容範囲です。 でも三谷さんなら、きっと会話の中で、もっとスマートに説明してくれるんだろうな。(笑)
「海防臆測」をキーアイテムにして話を展開していく手法、私は好きです。 ただ、伊之助が、この本だけを落とすのが、あまりにも不自然過ぎたのが、残念でした。 だいたい、禁書を外に持ち出すこと自体、ありえないしね。 もう少しうまく、文の手に渡るシナリオは、なかったのかな。
伊之助に話しかけられた文が、驚いて、一緒に栗拾いに来た耳の聞こえない弟の敏三郎をおいて逃げ帰るのも、不自然極まりないしね。 文が、題字の上から、紙が貼られていただけで、禁書だと確信するのも無理があるなぁ。 ちなみに、上から貼られていた「甲陽軍艦」は、甲斐武田家の軍略等を記した軍学書でがす。 文が弟と、鈴を鳴らしながら難なく明倫館に入り込むのも、明倫館の人たちが、文之進の姪っ子で、寅次郎の妹を知らないのも、ちょっとどうよって感じがします。(笑) ついでに、禁書を持っていたのに、藩主の毛利敬親が、あっさり不問に付すのもねぇ。(笑)
そうそう、一番気に入ったのが、本編冒頭の芋掘りの場面です。 葉を転がりおちる露を観たとき、飯田蛇笏の「芋の露 連山影を 正しうす」という俳句が、脳裏に浮かびました。 ところが、いきなりそれが海中で爆発して、海防訓練の場面に。 私、こういう展開、大好きなんですよね。
あと、2年前には、小栗くん扮する寅次郎が、宮部鼎蔵と会津を訪れ、幼少の八重と出会って、凧揚げをしていましたよね。 こちらの寅次郎さんも、海防臆測をくれたビビる大木演じる宮部と、会津藩に立ち寄ってくれるのか、注目です。(笑)
さらに、官兵衛から続けて観ると、関ヶ原から270年の時を超えての、毛利家による壮大な復讐劇ですからね、ワクワクします。 そうそう、先程フライングして朝ドラのところで触れた小田村志乃さん、これからどんな凄いものを見せてくれるのか、目が離せません。(笑)
萩は修学旅行で行った所ですし、もちろん松下村塾も行ってきました。 まちの雰囲気もよくて、大好きなところなんですよね。 真央ちゃんも、なんといっても『おひさま』の時の箸や筆を持つ所作が、とっても美しくて、時代劇が似合うと思っていたんですよね。
そんな訳で、個人的に、ものすごく好感度の高いドラマなので、好意的に観て、応援していきたいと思います。(笑) 彼女のよさが消されたり、ストーリーが、竜頭蛇尾とならないことを願うのみです。 第2話以降の展開が、楽しみでもあり、不安でもある、そんな複雑な心境です。 でもきっと、せわあない、でしょう。(笑) この言葉で、流行語大賞、狙ってるよね。(笑)
それでは来週も、こんなんじゃいけんと現状に満足せず、頭を冷やし、井の中の蛙とならぬよう外の世界を知り、己の無知を繕うことなく先知を重んじ、ただ覚えることなく己の頭で考え、己を磨き、この国のために役に立ちたい、そんな気概でこぴっと仕事がんばれば、天命を受け入れられるじゃんね。
「なぜ皆が、禁じられた本を読もうとするんか。知りたいからです。学びたいからです。変えたいからです」 「なぜ学ぶのか。この世の中のために己がすべきことを知るために、学ぶのです」 CATCH A DREAM!! |
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