投稿日:2015年02月06日 (金) 19時02分
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みなさん、こんばんは。 最近、やたらジョニー・ディップが露出していますけど、一部のテレビや活字で、ちょび髭と紹介しているのよね。 あれはカイゼル髭、ちょび髭は、ハゲヅラの加トちゃんみたいのをいうのよね、こぴっと正確に報道しろし。
さて、『マッサン』、今週は、俊夫とハナの結婚話でしたね。 あと2か月を切ったのに、こんなことやってる場合なのか。(笑) このままだと、ウイスキーの完成も、ナレーションだけで済まされちゃいそう。(笑)
では今回も、先週の土曜日から振り返っていきましょう。 出生の秘密を知ったエマちゃん、ごめんね、ちゃんと分かってるんだけど、って健気でしたねぇ。 ずっと、エリーがそばにいてくれたことも、分かっていました。 父兄参観への出席も、エマは、認めてくれました。 去年、父兄参観はなかったんかい、なんて野暮は、エマちゃんの熱演に免じて、いいませんよ。(笑)
エマより先に死なないで、これが彼女の両親へのお願いでした。 ここで、あっさり了承する政春、あんたはアホか。(笑) もう、どうしようもないね。 エマが先に死ぬってことだよ、分かってるのかね、このおっさんは。
『ちりとてちん』で、主人公が、病床の師匠に同じことをいうのよ。 私より、先に死なないで、もう大事な人を失いたくない、って。 そしたら、師匠がいうのよ。 大事な人に先立たれた者のつらい思いを、俺にさせるのか、って。 さらに、こういうものは順番や、失われる命をいとおしむことが、自分の命をいとおしむ気持ちに変わり、やがて自分を大切に思う気持ちになっていく、みたいなことを、優しく説いて聞かせたのよね。 本当は、もっともっと、いい台詞だったと思うけど、忘れちゃった。(笑) 鴨居の大将も、今日、同じようなことをいってたよね。 ともかく、これが、年長者の分別というものなのよ。 いくら相手が子供でも、順番を違えることの親不孝を説いてあげないとね。
ところで、ここ最近、北海道編になってから、エリーの日本語、下手になったよね。 もしかして、大阪編より先に収録したんちゃう。(笑) それなら、ホットトディーを作らないことも、医者の娘なのに、ただおろおろするのも分かるなぁ。 脚本ができあがる順番が、逆だったかもしれないもんね。 それなら、矛盾してもやむを得ないよね。 なんか、私のこの推理、当たってそうな気がするけど、ずうずうしいかな。(笑)
それはともかく、亀山家は、ようやく親子三人で、川の字で眠りました。 先週も書いたけど、遅いのよね、エマが悩んでいる時に寝てあげないと。 まあ、あっさり、何のわだかまりもなく、親子として気持ちが通じ合えて、よござんしたね。(笑) そういえば、エリーお手製の寝間着、二人には内緒にしていたみたいだけど、採寸せずに、よく作れたよね。(笑)
そして父兄参観の日、俊夫が、エリーは着物で、といったせいか、二人ともおそろいの洋服で出かけました。(笑) チエさんも、洋服でしたね。 普通、父親は行かないよね、タケシくんのお父さんは、仕方ないけど。 そうそう、教室の後ろに、「りんごの木」と筆で書かれた半紙が、貼られていましたね。 ちょうど、政春の右横が、エマのものでした。 身体に合わせて、字が小さかったけど、まさか本人が書いたんじゃないよね。(笑)
エマの作文は、よかったですね。 本当の両親が生まれてすぐ亡くなった、というところで、先生も児童も無反応だったのが、意外でしたけど。(笑) もう、エマは、作文の内容を完璧に覚えていて、そらんじていましたね。 じっと両親を見つめて、観客を前にした、女優のような振る舞いでした。 こんなことされれば、両親も喜びますわな。 作文の内容も完璧、お母さんみたいになりたい、お父さんのような人と結婚したいって、こんなこといわれて、感激しない親はいないでしょう。 将来は人たらし、女藤吉郎になるんじゃないかな。(笑)
やがて、タケシもミツルもよしえも、エリーの家で、英語の歌を習うようになりました。 ミツルも、いつの間にか、改心しちゃったね。 こいつは、なんでエマをいじめてたんだ?(笑)
それにしても、リンゴ汁を父兄参観に差し入れるって、あほだけど、この政春の気持ちだけは、よく分かる。(笑) おかげで、病院に売り込むことを思いつき、とんとん拍子で、東京・大阪にも出荷できるようになりましたよ、しかも半年もかからずに。 なるほど、確かに、液体の方が、体内に入れやすいし、養分も吸収しやすいもんね。 とはいえ、ここいらあたりを、あっさりナレーションで片付けるところが、このドラマなのよね。(笑) 別に、汁でもジュースでも、違いはなかったってことだよね。(笑)
そして、昭和9年3月を迎えました。 問屋の古谷が、苦虫をかみつぶしたような顔をして、やってきました。 あらら、『ごちそうさん』では、蔵屋敷経営のきっかけとなる、倉田さんが連れてきたグルメな二人組の片割れじゃございませんか。 食べ物に縁がありますね。(笑)
問屋の話では、東京や大阪に出荷したリンゴ汁が、中にごみが沈み、ラベルもカビが生えて、売り物にならない、と返品されてきているとのこと。 ごみの正体は、一馬によると、りんごに含まれる糖類のペクチンが凝固したものが、白く濁って見えるんだそうです。 あのねぇ、それなら最初に発売した昭和8年10月から、そういう現象が起こっているんじゃないの。(笑) どおして、今、このタイミングで顕在化するのよ。(笑)
カビは、船荷として1か月以上も海上を運ばれるため、その途中で雨に濡れてしまうからではないか、と政春は、推測しました。 それなら、明らかに海運会社の責任じゃんね。 どうして、それを政春の会社が、被るのかが分からん。(笑) 確かに、問屋には、政春の会社が補償するにしても、そのお金は、しっかり海運会社に求償しないとね。 そんな緊急事態に、紅茶淹れたよって、エリーさん、のんきだねぇ。(笑) 返品のリンゴ汁でゼリーを作るっていっているけど、これがまた会社を救うのかな。(笑) エマや政春が、食べていたのは、今風の、プルンプルンして、なかなかおいしそうでしたね。
BARBERナカジマでは、いつものメンバーで、いつもの井戸端会議。(笑) 三郎さんが、ちゃんと髪を切っている場面も、映りましたね。(笑) 進さんが、りんごの代金を心配する気持ち、よーく分かります。 でも、チエさんが、熊さんの賃金を心配する必要はないよね。 だって、将棋を指しているだけ、仕事していないんだから。(笑) ハナも、亀山家の家政婦状態で、ほとんど会社の役には、立っていないしね。 結局、戦力になっているのは、一馬だけだね。 一馬と俊夫の賃金は、しっかり払われているのか、私も心配だよ。(笑)
ところで、森野家の三人、あいかわらず、食堂という名のニシン御殿で、我が物顔で暮らしているってどういうことよ。(笑) 2年間ニシンが来なくて借金地獄に陥ってから、さらに2度目の春ですけど、相変わらず、海は、くきないのね。(笑) なにはともあれ、進さんと熊さんは、すっかり打ち解けてよかったね。
俊夫が、ハナに積極的にアプローチを始めた頃に、彼女にお見合い話って、定番ですね。 見合い相手は、はしごがなくても、高いところのリンゴの実が、獲れるんだね。(笑) 俊夫さん、シークレットブーツ買ってこなきゃね。(笑) 青森出身の会津藩士の末裔ということは、政春こと山川浩が治めた南斗藩の人だね。(笑)
熊さんは、釣りに行ったと、エリーたちは意味深な笑い。 でも、熊さんは、櫓の上で、酒を飲んでいました。 やっぱり、本当は、嫁に出したくないんだね。 政春だけは、俊夫とハナの気持ちに気付かないって、これも朝ドラの定番だね。(笑)
その俊夫は、返品されてきたリンゴ汁をワインにできないか検討中。 仕事一筋に生きる男ですけん、四六時中、仕事の事しか考えとりまへん、って私と一緒だ。(笑) 政春も、こぴっと俊夫を見習えし。
その政春は、リンゴ汁を背負って、一馬とともに函館へ営業に向かいます。 だから、前にもいったよね、小樽から函館まで、今でも電車で4〜5時間かかるって。 余市から小樽までの移動もあるし、当時の汽車なら行くだけで、1日ものだったはず。 この脚本家、北海道全体の地図を見たんだね、きっと。 北海道は、ばかでかいから、なんとなく余市と函館の間が、相対的に短く感じちゃうんだよね。 目の錯覚と先入観で、すぐ行ってこられると思っちゃったわけだね。 実際は、東京・名古屋間くらいは、あるんじゃないかな。
その日の夕食、研究室にこもる俊夫に、ハナが、手作りの肉じゃがを届けました。 酵母について、ハナに熱く語る俊夫、根っからの杜氏だねぇ。 酵母は酒の命、リンゴ汁との相性も大事なんだそうです。 俊夫が酵母でハナがリンゴ汁、それとも逆なのかな。(笑) 結局、ぶどう酒酵母が、リンゴ果汁と一番相性がいいことを、俊夫さんは見つけました。 たいしたもんじゃんね。 それに比べて、政春は、北海道に行ってから、探究心をすっかりなくした腑抜けになっちゃいましたね。
エリーがおせっかいを焼いて、熊さんが曲解して俊夫を問い詰め、ハナが見合いを決意、ってこのあたりの流れは、何のひねりもありませんでしたね。(笑) エリーは、ハナがお見合いをしても、誰もハッピーになれない、といってましたね。 それじゃ、優子さんはどうなるのよ。 家のために、好きでもない人とお見合いし、結婚したけど、彼女は、不幸なのか。 そういうことは、してみないと分からないからね。 嫁がせたくないけど、娘の幸せのために、とりあえず見合いを進める熊さんが、正解だと思うな。
そうそう、熊さんに馬乗りになられた俊夫が、わしゃぁ、盗人(ぬすっと)呼ばわりされる覚えはありまへん、と抗弁していましたよね。 いえいえ、あなたは、初めて鴨居商店を訪ねたときに、ドロップを盗もうとした前科があるんですから、そんなことをいう資格は、ないんでがんす。(笑)
結局、業を煮やしたハナが、自分の気持ちを俊夫に告白、彼の気持ちを尋ねました。 俊夫は、物心がつくまえに父親が亡くなり、嫁をもらったり、人の親になったときに、どうすればいいか分からない、とぐずぐず。 お茶の間も、イライラのしっぱなしでしたね。(笑) でも最後は、ハナ、わしの嫁になれ、と決めてくれました。 速攻、断るハナはお約束(笑)、河川敷でのめ以子と通天閣が、思い出されます。 ところで、俊夫が一目惚れしたのは分かりましたけど、ハナは、いつ、何をきっかけに、彼のことが、好きになったんだろ。 そのあたりのエピソードは、全くありませんでしたね。
おせっかいな亀山夫妻は、すぐに二人を熊さんのところに連れて行きました。 結婚の話を切り出せない俊夫と、話の内容を察して、逃げようとする熊さん、男って弱っちい生き物だね。 でも、ハナと夫婦にならしてつかあさい、と最後は俊夫さん、しっかりと思いを伝えました。 真央ちゃんの、お嫁さんにしてつかあさい、を思い出したのは、私だけじゃないよね。(笑) この時、俊夫の隣で、目を潤ませたハナは、本当に嬉しそうで、幸せな気持ちに満ちあふれていました。 小池栄子さんって、こんなにも演技がうまかったんだね。
そして、結婚祝いのパーティーが、さっきも書いたけど、もうすっかり森野家に占拠された旧ニシン御殿こと北海道果汁の食堂で、行われました。(笑) 遅れてきた三郎さんが、酒屋に勧められて買ってきたのが、鴨居商店の角じゃなくて丸瓶。(笑) 1本12円で、グラス付き、このおまけが欣次郎らしいですね。 リンゴ汁が1本30銭だから40本分なのよね。 今の物価では、どうだろリンゴ汁が1本200円だとすると、丸瓶は8千円、結構いい値段だね。
みんな、うまいといって飲んでましたけど、これって英一郎がブレンドした、おそらくはスモーキーフレーバーを抑えたものなんでしょうね。 政春も、丸瓶のことをはじめて聞くふうでしたけど、こんな基礎的な情報も集めていなかったのかな。 すっかりジュース屋になっちゃって、初心を忘れていますね。
とはいえ、本能が頭をもたげたのか、丸瓶を自宅に持ち帰って、飲んでいました。 鴨居の大将に、うまかった、といってました。 これは、おかしいよね。 政春がおいしいと感じるのは、本場のウイスキーのような味だろうし、それなら、三郎さんたちが、うまいなんていうはずないもん。 お世辞でそういった、と解釈しないと、整合性がとれないよね。(笑)
話は、後先になりましたが、そこへ鴨居商店から電話がかかり、じぇじぇじぇ、英一郎が亡くなったとのこと。 鴨居商店の社長を引き継ぐとばかり思っていただけに、衝撃でした。 これまで検証してきたとおり、間に合うわけないのに、ちゃんと通夜の前に到着しましたね。(笑)
最後の政春の姿は、俊夫とハナの祝言に出るところだよね。 明日は、その話としても、来週こそ、英一郎の言葉に背中を押されて、ウイスキー造ってほしいなぁ。
さて、第17週の関東地区の最高視聴率は、実の子ではないと知り、熱を出したエマを、よしえとタケシが見舞ってくれた30日(金)の23.6%と過去最高記録をたたき出して第1位、第2位は、笑点の23.5%と大接戦でした。
月曜から土曜までの詳細は、20.8%、21.1%、22.9%、21.5%、23.6%、21.0%で、第17週の週平均は21.82%とこれまた過去最高記録、『ごちそうさん』の第17週の平均は22.67%、『花子とアン』の第17週の平均は22.53%でした。 第17週までの全平均は20.37%、『ごちそうさん』は22.31%、『花子とアン』は22.57%でした。
関西地区の最高視聴率は、エリーが、エマにタケシをけがさせたことはいけないことだと諭し、政春は、大阪の野々村邸に出張し、渡からリンゴジュースをリンゴ汁に変更するようにいわれた28日(水)の24.4%で第1位でした。 名古屋地区の最高視聴率は、熱を出して寝込んだエマが、お母さんと何度も寝言をいうのを聞いて、エリーが、自分のことか、実の母親のことか気になった30日(金)の24.3%で第1位でした。
『花燃ゆ』の第5回は、関東地区が12.8%でした。 ちなみに、八重の第5回は18.1%、官兵衛の第5回は16.0%でした。 第5回までの全平均は、花燃ゆ14.62%、官兵衛17.26%、八重18.92%です。 名古屋地区は、17.3%で、第11位でした。 関西地区は15.1%でした。
今回の『花燃ゆ』も、よかったです。 キーアイテムは、ボタン(ボタオ)でした。 今回も宮村優子さんの脚本でしたけど、このあたりの展開は、大島里美さんと、すりあわせてあるみたいですね。
それにしても、今回の真央ちゃんは、素晴らしかった。 もちろん、野山獄で、あの寅次郎を諫めるシーンでがんす。 これぞ、井上真央、っていう演技でした。 This is MAO INOUEでしたね、って同じことじゃん。(笑)
そうなのよね、あの寅次郎ですら、主人公の文さんに諫められて、もとい、導かれて、考え方を改めていく、という展開なのね。(笑) 寅次郎を、幻から現(うつつ)の世界に、引き戻すわけね。 さすがは主人公、ものすごい影響力を持ってるじゃん。(笑)
野山獄と岩倉獄、今回は、その対比も鮮明でしたね。 野山獄、一応、鍵はついているけど、自由に出入りできるってことなのかな。 寅次郎は、いつもこざっぱりしているので、ひげそりなんかも許されていたんだろうな。 本来、囚人に刃物なんて、ありえないんだけどね。(笑)
エコノミー症候群(笑)にならないように、定期的に身体を動かす時間も設けられたりして、いたれりつくせりじゃん。 でも、これって、いかにも現代的な考え方だと思うんだけど、本当にあんな時間、あったのかな。 富永有隣と寅次郎を出会わすための、方便なんじゃないの。(笑) もし、本当にこんな時間が設けられていたんなら、入ったら二度と出てこられない、という噂が、嘘ってことだよね。 こんなに囚人の立場を慮るところに、悪い噂が立つ訳ないもん。(笑)
それにしても、福川犀之助さんは、いい人だよね。 このドラマを盛り上げるため、特別に文を中に入れてくれたもんね。(笑) 福川さんはしっかりと、雪の中、ボタンを託して欲しいと土下座する文が、重輔の遺骸を運ぶツルから、相手にされなかったところを見ていましたからね。 きっと、優しい人だから、気の毒になったんだね。 しかし、役人は、福川さんが一人だけみたいだし、あの状況なら、牢の外に出たときに、囚人たちが力を合わせれば、簡単に彼を殺して脱走できるよね。(笑) いい人だからこそ、みんな頼りにしているんだろうね、だから、従順なんじゃないかな。 もっとも、あの面子じゃ、そもそも、力を合わせられないか。(笑)
一方、雑居房の岩倉獄は、ちょっと小ぎれいすぎましたね。 他の囚人も重輔に無関心で、伝馬町の牢屋敷とは、大違いでしたね。(笑) そんな岩倉獄ですが、金子ツルさんは、中に入れてもらえず、外で偶然、文と鉢合わせをしました。 この時点で、ツルは、文の肉親が野山獄に入っていることは、分かるわけですしね。 そうしたら、寅次郎が収監された、という噂は広まっているでしょうし、彼の親族、と推察するのが、普通でしょうが、気付きませんでした。(笑) もっとも、第2話のように、寅次郎の肉親も、城下に広く知られていた、という設定なら、それ以前に、顔を見た瞬間に分かるわけですけどね。(笑)
それはともかく、初対面のツルさんと文が、身内が収監されたもの同士、共感しあって、にぎりめしを食べるのは、ありだと思うのよ。 でも、息子の看病に来て、文に同行を求めるのは、ちょっとご都合主義が過ぎちゃいましたね。(笑) だいたい、岩倉獄の役人も、あれほど、ツルさんの面会を頑なに拒んでいたのに、家族以外の者を入れるなんてね。(笑) あれだけ頻繁に野山獄に通っていれば、文の顔くらい覚えているでしょうし、他人だということは、認識しているはずですしね。
ところで、滝なんかも重輔の様子を案じていましたけど、杉家としては、金子家に謝罪とまではいかなくても、せめて、あいさつぐらいには行くべきだよね。 どう考えても、寅次郎のために犠牲になったんだからね。 重輔の思いは思いとして、ここは、家と家ということで、きちっとけじめはつけないとね。 ツルさんも、ボタンを杉家に持参したくらいだから、家は前から知っていたんですよね。 現代なら絶対に、訴えてやるといって、押しかけますよね。(笑) これは、ツルさんができた人だ、というよりも、当時は、家格が上のところに、文句をいうなんて選択肢は、なかったんだろうな。
ツルさん、看病という口実で、獄内に入れてもらえたけど、事実上は、お別れのためだったって感じです。 看病なら、ツルさん、しばらくは泊まり込みになったでしょうけど、文と一緒に出てきた感じだもんね。 文も、ボタンを握りしめた瀕死の重輔に、そのことを敏感に感じとったんでしょう。 「金子様は寅兄様が殺したんです、己の欲に己を慕う者を巻き込んだ」、この渾身の言葉には、重輔とツルさんの思いが込められていたのよね。
そういえば、先週、寅次郎たちを浜辺まで送り届けた小舟と、沖に停泊する黒船2隻のCGをすばらしいと誉めたら、今週は、しつこく映しましたね。(笑) 前回のさりげない描写が好きだったのに、興ざめしちゃいました。(笑)
ところで、今回は、新しいキャラの、お披露目の回でもありました。 東山くんなんて、ちょんまげ姿だと、どうしても大岡越前に見えちゃうのよね。(笑) 以前、このまま、長州の人間だけで、幕末から維新を描けたら画期的、と書いたけど、残念ながら、薩摩と幕府方の人物が、登場してしまいました。 これで、桜田門外の変も、しっかり描かれることは、確実ですね。(笑) 西郷どんは、ちょっと軽すぎるような気が。(笑)
このあおりを受けて、杉家の人々は、ほとんど描かれませんでした。 湿気取り用の油紙について、梅太郎が敏三郎に説明していましたけど、手はほとんど動いておらず、後半は完全に言葉だけ、ほとんど伝わっていないだろうな。(笑) 寿は、まだ、自分の祝言の邪魔をした寅次郎を許してないのね。 女の執念は、怖いねぇ、くわばら、くわばら。(笑) 百合之助さんも、寅次郎に本を準備するだけ、チョイ役でしたね。
今回、私が一番好きだったのは、文が、『海国図志』がないと知り、嬉々として、いそいそと伊之助に手紙を書く場面です。 義兄になっても、まだ、好きなのね。 さすがは姉妹、女の執念は、、、以下、先に同じ。(笑)
ところで、『海国図志』、60冊あるといってましたけど、伊之助が桂小五郎から受け取ったのは、数冊だけでしたよね、それだけで、寅次郎は、満足するのか。(笑) 寅次郎は、入獄後、2か月で、100冊読破した、といってましたけど、あんな暗がりで読んでちゃ、目が悪くなりますよね。 やっぱり、ちゃんと、ろうそくは灯してもらえたんだよね、至れり尽くせりだもん。(笑)
ようやく、高須久子さんの全身が映りましたね。 次回は、文が、娘を捜してあげるのかな。 またまた、イミテーション大河の展開となりそう。(笑)
それでは来週も、人からどんなひどいことをいわれても信じて待ち、眠っている間に時が過ぎ行かないよう、生きて、腐って、呪え、との覚悟・真髄を持ち、時流を読み、逃げも隠れもせず、遠くを睨み、恥じることなく心のままに生き、獄にあっても周りを罵倒し、紙の上の幻と知りつつ学問をしてやまず、もっともっと太い大義の果ての志で、新しい国の光をめざし、明日の己を己で切り開く気概で、こぴっと仕事がんばれば、ボタンのように、人と人とを繋ぎ止めることができるじゃんね。
「もし、君がいなかったら、今の私は、ここにはおらん。これは、とっておきなさい。この先、どんな苦難に襲われようと、今夜の我々の絆があれば、志は必ず果たせます。その証しに」 CATCH A DREAM!! |
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