投稿日:2015年03月27日 (金) 19時00分
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みなさん、こんばんは。 こちらでは、今週、なごり雪が舞いましたが、あちこちから、桜の開花宣言が聞かれるようになりました。 あっという間に、満開になりますね。 「学舎(まなびや)に 帰りてみれば さくら花 今を盛りに 咲きほこるなり」 修和女学校時代の、はなの作品でがんすな。 ちょうど、蓮様が、初登校した日のことでがんす。 これから毎年、この時期には、思い出すことになるんだろうな。
さて、『マッサン』、今週は、ぞくぞくニューキャラが、やっぱり最終週は、馴染んだ人が、順番に登場するほうが、感慨深くていいと思うんですけどね。(笑) みゆきさんは、残念ながら出ない公算が大ですね、残念。 きっと、ドラマがつまらないからだよね。(笑)
それでは、今回も、先週の土曜日から振り返っていきましょう。 政春は、香料も着色料も一切使わずに三級ウイスキーを完成させ、社運を懸けた、試飲会を開くことにしました。 会場は、ニシン御殿。
もう、この会場選定からして、政春なのよね。 欣次郎なら、絶対に、こんなところで開かないよ。 余市まで来い、というのが、そもそも不遜だよね。 小樽でも札幌でも函館でも、こちらから出掛けていって、会場をセットしないとね。 ましてや、大阪から呼びつけるなんて、言語道断。 このあたりが、技術屋の限界なのかな。
それはともかく、三級ウイスキーは、『余市の唄』と名付けられました。 名前は、なかなかいいね。 味はもう、問屋から絶賛されました。 うまいのは分かるけど、本当に安いのか、はなはだ疑問です。(笑)
そこへ、大阪から長越百貨店の澤田さんが、やってきました。 出資者を通じて、余市まで招いたとのこと。 国産初のウイスキーを試飲して、イミテーションの鴨居、と酷評さゆりした人でがんすな。
第一声は、スモーキーフレーバーが利いてる、でした。 政春は、以前は独善的だったが、今は、お客の顔を見ようとしている、こんなにうまい三級ウイスキーはない、と大絶賛です。 てぇー、澤田さん、あんたの方が、変わってもたんちゃう。(笑) あの、まがいなりにも本格ウイスキーをイミテーション呼ばわりしといて、この三級を絶賛するって、ありえんでっしゃろ。 結局、澤田さんは、政春の価値観からすると、ウイスキーの味が分からない奴、ということになるわけね。 それとも、実は、大金を掴ませて、澤田さんにサクラになってもらったか、いずれかだよね。(笑)
そして、これらを見届けた政志と千加子は、ようやく広島に帰ることになりました。 ここに残る、と主張する悟と、激怒する千加子さん。 しかし、政志が、亀山酒造の後継ぎならなんとかなる、と悟の意志を尊重してくれました。
そして、二人が帰ろうと外に出たときに、面接を終えたエマが帰ってきました。 後先になりますが、エマは、留学とナレーションはいってたけど、そうじゃなくて仕事としていくんだから、選抜試験のようなもんだよね、アメリカ行きをかけて、面接に挑みました。 この前の放送では、政志が、アメリカ行きが決まったようなことをいっていたのに、なんか、話が矛盾しているなぁ。(笑) それにしても、面接では、エマは、政春とエリーを褒めちぎりました。 授業参観での作文を思い出しました。
そして、ようやく熊さんとハナが登場。 だいたい、亀山家は、普段はニシン御殿で食事するくせに、来客があると自宅で食べるのよね。(笑) これまで、顔を合わせなかったのが不思議ですよね。(笑) しかも、せっかく会ったと思ったら、俊夫がいないじゃんね。(笑) このあたりは、役者のスケジュールの問題かな。(笑)
はなは、千加子にいつでも遊びに来て、といいました。 まさに、外交辞令のお手本、教科書に載せたいくらいでした。 いつでも、来られる距離じゃないことは、みんな分かっているのにね。(笑)
そして、政志と千加子は、帰っていきました。 ちょい、ちょい、ちょい、会社で車を1台くらいは、持っているっしょ。 政志は老齢なんだし、せめて駅まで送ってあげろし。 実の父と姉なんだからね。 その後の、俊夫とハナの場合も、同じことがいえるよね。 本当に薄情だね、政春は。
そして、酒が自由販売になって半年が経ち、昭和24年の秋を迎えました。 「余市の唄」は、安くてうまいと大評判、おかげで政春は、余市のまちを有名にした功労者として、ラジオ番組に出演しました。 政春が、髪を整えていると、姿は見えませんよ、ラジオですから、と突っ込まれてしまいました。 髪も大事だけど、紙の方がもっと大事。 普通は、原稿を見ながら、話をするよね。
はなも、『こどもの新聞』の時間には、原稿を読んでいたし、純平が戦死して落ち込んだ蓮様を、はながラジオ番組に担ぎ出したときも、そうでした。 でも、ウイスキーのことを語り始めると、さすがに立て板に水、でしたね。(笑) ニシン御殿では、みんなでラジオを聴いています。 政春は、進さんや熊さんに、ベタほめされていましたね。(笑) 中島夫妻はいるけど、娘のよしえちゃん、もうよしえさんって年齢だね、は出てこないのは、嫁にでもいったのかな。 彼女の動向が、ずっと気になっているのよ。(笑)
その一方で、俊夫は、ハナを連れて広島に帰って、亀山酒造の力になる決心をしていました。 てぇー、政志から戦力外通告をされて、大阪送りの憂き目に遭っているのにね。 なんで、そこまで、亀山酒造に尽くそうとするのか、理解できません。 熊さんの猛反対は、お約束、という奴ですね。(笑)
そして、旅立つ日、俊夫は、悟に『DOUKAH』と書かれた法被を着せました。 ハナが、俊夫のために作ってくれたものですよね。 戦時中は、敵性語を当て布で隠していたんでした。 それを悟に渡す、ということは、もう、俊夫は、ウイスキーを造らない、ということですよね。 なかなか、いい場面でした。 エマも、見送りしていたけど、面接から半年、いったい、いつからアメリカにいく話だったんだろうね。(笑)
そんなこんなのところへ、旅姿の熊さんが、登場。 俊夫とハナに、会津を案内してやるとのこと。 熊さんは、一馬を会津に連れて行く、という約束を果たせませんでしたからね。 娘と娘婿に、それをしてあげたいんでしょうね。 こうして三人は、さっきも書いたように、政春たちに駅まで送ってもらうこともなく、寂しく旅立っていきました。
そして、なんとなんと、あっという間に、12年も経っちゃいましたよ。 これはないんじゃないの。 亡くなった人を写真で見せるのは、糸子が夏木さんに変わったときもやったけど、あのときは、尾野さんの糸子で、区切りをつけていたからね。 今回は、唐突すぎ。
スコットランドには一度も帰っていない雰囲気だけど、エリーの母親の写真なんて、どうやって入手したんでしょうね。 妹から送ってもらったのかな。 母親の葬儀には間に合わないとしても、エマの様子を見に行くのを兼ねて、墓参りくらい行ってもいいと思うけど、体調がそれを許さないのかも。
熊さんたちは、もう登場しないとは思ったけど、それにしてもね。 一馬の出征騒動に1週間もかけるくらいなら、まだまだ、おもしろい話が書けるんじゃないの。 役者は、揃っていたのに、もったいないなぁ。 少なくとも、どうやってスーパードウカを開発し、販路を開拓してヒットさせたか、これが、このドラマのメインだと思っていたのに、なんだかなぁ。 今さら、過分な期待は抱いていなかったけど、それにしてもはしょりすぎにもほどがあるぞ。
でも、悟の妻の和歌子さん、『ちりとてちん』の順ちゃんでしたね、うれしい。 ごちの民ちゃん、『カーネーション』の駒ちゃん、といえばおわかりですよね。 ちなみに純愛では、レジェンド樺太の人の娘役でがんした。 悟は、亀山家の養子に入って、孫を二人もうけました。
そこへ、エマから3年振りに帰るという手紙が。 ロンドンの出版社で働いているんだね。 それを向かいに出るため、雪の上を歩く政春とエリー。 ちゃんと、雪の余市でロケしたよ、と協力してくれた地元にアピールする以外、ほとんど意味のないショットでしたね。(笑) ずっと、セットだったもんね、あれじゃ地元は怒るよね。(笑)
そこへ、小さい黄色いハンドバッグ一つ持ったエマが帰ってきました。 この偶然のタイミングは目をつむるとして、ハンドバッグ1個かい、と突っ込んでいたら、その答えが、二人分の荷物を持ったマイクが、遅れてやってきました。(笑)
エマも、もう36、7歳なんだから、どうみたって、旦那か彼氏だと思うよね。 それなのに政春ったら。(笑) エマから、人生のパートナーとして、2年前から一緒に住んでいると聞かされて、何じゃと、はないよね。(笑)
マイクは、エマによると、彼女と出会うずっと前から日本文化に興味を持ち、日本語の勉強をしていたとのこと。 おそらくは、初来日ですよね。 それなのに、メチャメチャ日本語うまいやん。(笑) というか、エリーは、日本に40年以上住んでいて、下手にもほどがあるぞ。(笑)
エマが、マイクのためにエリーと政春の出会いを聞かせろ、とせがむ展開は、ちょっと強引でしたね。(笑) これをきっかけに、ずっと、これまでの放送を振り返る回想モードに入るんじゃないかと、ビクビクしちゃいましたよ。(笑) でも、出会った日の、クリスマスプディングに入れられた6ペンス銀貨と指ぬきを二人が引き当てる場面は、何度観てもいいものです。 エリーも、そのときのことが忘れられずに、今でも、その指ぬきをペンダントにして、身に付けているくらいですからね。
でも、登記所で二人がサインする場面は、初登場でしたね。 エリーのサインがものすごくうまくて格好よくって、母親に書いていた手紙の文字と全然違うのは、ご愛敬ですね。(笑) ちなみに、そのサインとエリーが残した最後の手紙は、同じ人の手によるものですね。(笑) エリーの日本語と一緒、うまくなったり、下手になったりでした。(笑) ふたりは、結婚式は、挙げいていなかったのね。 早苗さんから、挙げるよう、遺言として残されたのに、守らなかったんだ。(笑) 早苗さんの前で、花嫁衣装を身にまとっただけになってしまったんですね。
紅茶を淹れようとして、エリーは倒れてしまいました。 こうなると、普通は、すわ一大事となるんですけど、亀山家では、日常の出来事の範囲内のようです。(笑) 貧血のエリーを一人で雪の中、病院まで歩かせ、エマは、ゆったりと読書、もうすっかり西洋人だね。(笑) せめて、政春が、最初から、ついていってあげればいいのにね。(笑)
政春が、迎えに行ったのは、さっきも書いたけど、冬の余市を視聴者に見せるための地元対策でがんすな。 エマたちに工場を見せるのも、同じでがんす。 雪の中でのエマとマイクのいちゃつく姿を見ていると、かつての自宅のそばでの、一馬とエマの追いかけっこを思い出しちゃいますよね。 いくつになっても、恋に恋するエマは、変わらないのね。(笑)
工場といえば、政春は、仙台か西宮にグレーンウイスキーの工場を増築する計画がある、とエマに得意げにみせていましたね。 私は、こういう話を、つまり工場建設のきっかけから準備、完成までをドラマで見せてほしいわけよ。
話が、後先になりましたけど、橋にさしかかると、河川敷でエリーが歌っています。 それをしっかりと聞き取る政春、さすがはワンワン、嗅覚のみならず聴覚も犬並みのようですね。(笑)
それからしばらくして、主治医の一恵先生がやってきました。 天海さんは、朝ドラ初出演かな、記憶にありません。 往診の途中にクッキーを持って、様子見にやってきました。 本当に、それだけだったみたいですね。 そもそも、往診ってことは、大きな病院じゃありえないもんね。 梅ちゃんの下村(安岡)医院レベルってことだよね。 そんな小さなところで診てもらわないで、ちゃんとしたところで検査してもらえばいいのにね。(笑)
その一恵先生を、帰る直前につかまえた政春は、ニシン御殿に引っ張り込んで、エリーの病気の真相を聞き出しました。 音を途切れさせて、その衝撃的な内容を表現したのね。 あたしゃ一瞬、テレビが壊れたのかと思っちゃいましたよ。 すでにナレーションでカウントダウンといった後だから、視聴者としては驚きもないけど、政春が受けた衝撃の大きさは、理解できました。
で、亀山夫妻とエマとマイクが、焼き鮭などをおかずに食事をしています。 あれ、ナレーションで、エマとマイクが帰国した5日後に一恵先生がクッキー持ってやってきてたじゃん、と頭の中が大パニック。 番組終了後に冷静に考え、やっとナレーションの帰国は、ロンドンじゃなくて余市のことだったのね、と気付きました。 エマはもう、ロンドン住人なんだから、帰国という単語は間違いじゃないけど、不親切だと思うなぁ。 他の視聴者は、帰国と聞いて、すんなり日本にやってきて、というふうに解釈できたのかな。
それはともかく、政春は、エリーと結婚式を挙げることを提案しました。 おばあちゃんだから、というエリーに、みんなは、ウエディングドレス姿を見たいよコールです。 はっきりいいます、私は見たくありません。(笑) それらを聞いて、あっさり了承するエリー、最初から乗り気やったんかい。(笑)
別の日、エリーは、定職につくか、フリーランスとして夢を追い求めるか悩んでいるマイクの背中を押して上げました。 そこで、また、倒れてしまい、一恵先生が、往診に。 これまでひた隠しにしてきたのが嘘のように、エマもいるのに、残された時間を楽しく、とあっさり、告げちゃいました。
その頃、民ちゃん、駒ちゃん、順ちゃんこと和歌子さんが、みかんをむいてあげています。 そういえば、悟は、全く姿を現さなかったね、政春の薄情さが伝染してたりして。(笑) 三日間寝たきりの割には、寝間着じゃなく倒れた時のままの不自然なエリーさん、ウエディングドレスができたら、あっさり立ち上がって、散歩にまで出掛けちゃいましたよ。 病は気から、ってことにしておきますか、エリーが自分の運命を知っている、ということには目をつぶって。(笑)
二人っきりで散歩させてあげればいいのに、後を付いてくるエマとマイク。 何十年も雪国に住んでいる政春なら、絶対にあんなこけ方はしません。(笑) エリーたちが寄り添う姿に感動して、マイクはエマに求婚。 喜んで駆け寄るエマを見ながら、エリーは倒れ込みました。
薄情な悟も来れば、もう死ぬと決まったようなものでした。(笑) てぇー、枕の下にラブレターを隠していたよ。 ということは、倒れる前の元気なときに仕込んだんでしょうから、布団は敷きっぱなしってことね。(笑) でも、まさかラス前に亡くなっちゃうとは。
いよいよ明日で終わりですね。 手紙を読んで、あっという間に時が流れ、冒頭のウイスキーの表彰式に繋がる、というパターンかな。 最後の写真は、エリーと政春で、てっぱんですね。(笑)
さて、第24週の関東地区の最高視聴率は、政志が政春に、肝をつかめ、とアドバイスして、開眼させた20日(金)の25.0%と過去最高を記録して第1位でした。
月曜から土曜までの詳細は、23.6%、23.7%、22.3%、23.7%、25.0%、22.5%で、第24週の週平均は23.47%と、これまた、ぶっちぎりで過去最高を記録、『ごちそうさん』の第24週の平均は22.22%、『花子とアン』の第24週の平均は22.73%でした。 初めて、ごちとアンを抜き去りました。 この後半の伸びは、ちょっと異常ですね。 第24週までの全平均は20.98%、『ごちそうさん』は22.40%、『花子とアン』は22.64%でした。
関西地区の最高視聴率は、一馬が残した大麦の種をもとに造った三年物を、政春が安くてうまい三級ウイスキーのキーモルトとして選んだ20日(金)の24.9%とぶっちぎりでの第1位でした。 名古屋地区の最高視聴率は、余市の風が、試飲会で問屋の人から絶賛され、悟が残留を決意した21日(土)の24.0%で第1位でした。
『花燃ゆ』の第12回は、関東地区が13.2%でした。 ちなみに、八重の第12回は13.9%、官兵衛の第12回は15.8%でした。 第12回までの全平均は、花燃ゆ13.65%、官兵衛16.28%、八重16.58%です。 関西地区は13.4%と激減です。 名古屋地区は14.9%で、第18位でした。
今回の『花燃ゆ』は、大島さんの脚本でした。 今回のキーワードは「不美人」でしたね。(笑) キーアイテムは、「おみくじ」と「お茶碗」でしょうかね。 玄瑞が、久しく持てなかった家族の一員となったことを象徴するのが、自分用のお茶碗でしたね。 文に別れを切り出す前に、それを手に取り、じっとながめている姿が、印象的でした。 そこまで決断しながらも、二人の思い出の品である、おみくじだけは、しっかりとお守り袋に入れていましたし、それを見つけた文の表情も、よかったです。
話を戻して、冒頭、事実上の久坂の婿入りの場面から、はじまりました。 文の花嫁姿、美しかったですね。 もう、これだけで、チャンネルを合わせた価値がありました。 お得な週でした。(笑) タイトルバックのクレジットも、しっかり久坂文になっていましたね。
床の間の掛け軸は、陽子が和さんと丸庵の2階で婚礼を挙げたときと同じ、朝日の中を、おそらくは夫婦の2羽の鶴が、飛んでいる絵柄でした。 もっとも、覚馬とうらさんの婚礼も、同じような絵柄だったので、定番ということなんでしょうね。(笑)
裸踊りは、キャラ的に利助の出番だと思ったのに、違っていました。 やはり、いい男の鍛え上げた裸身で、視聴率を稼ごうという算段のようです。 そういえば、文之進さん、裸踊りが始まってすぐ、いなくなっちゃいましたね。 あのキャラじゃ、こうしたおふざけは、許せないんでしょうね。(笑) 周布さんは、アンチ椋梨色を前面に出すため、寅次郎一派を取り込みにかかっていますね。 それにしても、完全に酒癖の悪い男として描かれていますけど、史実なのかな。
和さんこと晋作は、態度が悪かったですね。 偉人の若い頃を無頼に描くのは、大河の常套手段ですからね。 それにしても、あんな酔っ払いの戯言を、みんな真に受けるなんて、ありえませんよね。 実家へ帰るなんていうオチ、大島さんも書きたくなかったでしょうね。(笑) それにしても、有隣をその狂言回しとしてだけ登場させるって、もったいないなぁ。
寅次郎は、謹慎蟄居の身なんですけど、婚礼に出席してもいいのかな。 いつの間にか、みんなと一緒に、朝食まで食べているし。 周布がバックにいるので、怖いものなしなのかな。(笑)
その食卓は、変わった並びになっていましたね。 上座?は、真ん中に百合之助、向かって左が梅太郎、そしてその膝の上に娘の豊、右が寅次郎でした。 その向かい側が、真ん中が文、向かって右が亀、左が玄瑞、そして短い辺には、滝と敏三郎が一人ずつ、という配置でした。
ものずごく、玄瑞の位置が、低いのよね。 これは、文の旦那というよりも、居候として扱われているってことなのかな。 それとも、一人だけ武家ではなく医者坊主だからなのかな。 社会人の端くれとしては、どうしても、こういう並び順に敏感になっちゃうのよね。(笑)
並び順といえば、杉家の箪笥?の上に置かれた雛飾り、お内裏様が右側でしたね。 これはつまり、関東雛じゃなくて京雛だということですよね。 このあたりは、きちっと考証されていました、お見事でした。
その頃、江戸では、ハリスの家定謁見が、大きな波紋を巻き起こしていました。 不満分子が、あちこちに出現してきました。 間部詮勝に、井伊直弼が、御公儀を批判する者どもに、厳しい処罰が下されることになろう、と安政の大獄の伏線となる発言をしました。 後に、井伊直弼が大老に就任する場面もありましたけど、本来は、こうした、江戸城内での重々しい話こそが、大河なのよね。 ところが、悲しいかな、この軽すぎる物語の中では、直弼が力めば力むほど、浮きまくってしまいました。 この緊張感が、全く萩に伝わっていないもんね。
江戸では、稔麿と一九が、通商条約の原案を入手し、寅次郎のもとに送りました。 これは、フィクションでしょ、都合よすぎるもん。 有力大名には、原案を公開しているし、周布や伊之助が主要ポストにいる現状では、その筋から、寅次郎が、条約案を入手できたんじゃないでしょうかね、現実は。
それはともかく、一九は、幕末の動乱で命を落とすというネタバレがなされちゃいました。 そんなこというんなら、まずは、どういう経緯で、一九が江戸に行くことになったのか、そのあたりの説明をしてもらわないと、視聴者には唐突すぎて、ついて行けないよね。
その後、一九は、寅次郎に雲浜一派が、気炎を上げる様子を手紙で知らせてきてましたけど、彼らは越前ですよね、一九は全国をまわっているのかな。 それとも、雲浜が江戸で同士を集めたということなのかな、そのあたりも説明して。(笑) 稔麿は、文が玄瑞と結婚すること、知っているのかな。 どうせなら、そのあたりの葛藤というか苦悩を描いてほしかったな。
文の新婚初夜は、気の毒でしたよね。 文が名残惜しそうに布団に入ったあと、玄瑞は、あのう、と何かいいかけましたけど、何ていおうとしたのかな。 やっぱり、同衾しようと思ったんだろうな。(笑) そこに亀太郎や彦介たちが乱入してきて、散々な初夜になっちゃったんだよね。
そんな矢先、玄瑞は、江戸に遊学に行けることになりました。 玄瑞は、うれしいでしょうけど、文はショックですよね。 玄瑞から、なぜか別れを切り出されますが、この流れがよくわからん。(笑) まあ、最後に盛り上げるため、一度は、破局寸前に追い込む、という展開のためだけの、取って付けたような流れですね。(笑) でも、文は、私の一生の志です、私はあなたとともに生きてまいります、と思いを告げ、二人は、愛を確かめ合いました。
ここは、感動のシーンでしたね。 もっとも、玄瑞の、やっぱり大吉じゃ、お前は俺の大吉じゃ、には、お前こそが若い頃の大吉だろ、と思わずツッコミを入れちゃいましたけどね、でもよかった。 二人が涙を流しながら、抱き合うところまでで、やめてほしかったな。
その後の不美人じゃない、という言い訳から、塾生の乱入という流れが、腰砕けとなって、せっかくのいい場面が、だいなしでした。 とにかく、がっかりでした。
がっかりといえば、寿の描き方もひどいなぁ。 平成の世ですら、あんな女は嫌われますよね。 まして、幕末のあの時代に、あんな身勝手な自己主張女、おりまへんやろ。 妊娠しているみたいだし、情緒不安定だった、と自分の中で解釈しています。
もっとも、伊之助も、百歩譲って金平糖は買うことはあっても、夕食の食材となるふぐは、買わないよね。 それは、明らかに妻の役割だし、武士がそんなことするわけありません。 これまた、現代目線での描写でしたよね。
そうそう、人のものを勝手に見る、女はそういうものだ、という文の開き直りがすごかった。(笑) 玄瑞に、二人は結婚を続けるべきか議論をふっかけたり、さすがは姉妹、血は争えないね。(笑) でも、寿ほどには、文を嫌いになれないのよね。(笑)
ヒール役の美鶴さんも、あっさり落ちちゃいましたね。 このまま、消え去るのかな。 なんとか、逆襲してほしいなぁ。
このドラマでは、なんか、結婚早々に玄瑞が、江戸に向かったかのように描かれていましたよね。 文も、玄瑞が杉家に持ち込んだ荷物を、解かなければよかったといってたくらいだし。 でも、ナレーションでは、しっかりと、ある程度時間があったことを伝えているのよね。 婚礼は、安政4年12月5日といっていました。 井伊直弼が大老になるくだりでは、玄瑞が江戸に向かった2月後の4月23日に就任した、とはっきりといってました。 もちろん、安政5年のことですよね。
つまり、玄瑞が江戸に向かったのが、2月20日頃となるので、3か月くらいは一緒にいられたのよね。 それなら、雛飾りも分かります。 玄瑞が、伊之助に対峙して、自分は学問のために江戸に行くんじゃない、と言い放ったとき、背景の庭に桜が満開になっていたと思っていましたが、このナレーションで、梅だったんだ、と得心しました。 紀行によると、医学所では、特待生だったそうですけど、とてもそうは見えませんね。(笑) 6尺近いという身長だけかな、似ているところは。(笑)
来週は、ころりが流行するみたいですね。 安政の大獄に向けて、緊張感のあるストーリー展開を期待します。
それでは来週も、優秀な人材をどんどん登用し、若者に道を開き、自分の立場や付き合いを大切にすることに固執せず、士気と才気を使い、為すところがないままに死ぬことなく、軽挙に走らず、腰を据えてしっかりと学び、助けて欲しいときは素直に助けてといい、楽しいときは笑い、ぶつかってこけても、命を大事に、狂う時が来たと志を為す、そんな気概で、こぴっと仕事がんばれば、両刀を差し、武士の心を持って、藩医として江戸に遊学できるじゃんね。
「武士として行く、そうゆうておった。その意味が、文には分かるか。久坂は、学びに行くんじゃない。事を為しに行くんじゃ、その命を懸けて」 CATCH A DREAM!! |
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