投稿日:2015年05月15日 (金) 18時27分
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みなさん、こんばんは。 また、台風が北上しているんですね。 今度は、はずれていきそうで、よかったです。
さて、今週の『まれ』は、何といっても、火曜日の回でしたね。 その衝撃的な内容は、季節外れの台風よりも、はるかに強烈なインパクトを視聴者に与えました。(笑) おそらく、ほとんどの視聴者の方が、ツッコミを入れた、そんな旅立ちの回でした。(笑)
冒頭は、主題歌もタイトルバックもなく、ただ、送別会の映像を背景にして、出演者などのクレジットが出るだけ。 そして最後の場面、バスに乗った希を見送る藍子さんたちの映像に、主題歌を重ねてきました。 そのスタッフの力の入れ方と、空疎な内容の乖離に、失笑を禁じ得ませんでした。 俳優陣は、みんな頑張ってるんだから、脚本、こぴっとしっかりしろし。
それでは、いつものごとく、先週の土曜日から、振り返っていきましょう。 徹は、藍子さんに、幸枝さんの体調が悪いのではないか、といいました。 それを聞いた藍子さんが飛び出そうとすると、「ボンソワール」と幸枝さんが、夫のジュリアンを連れて戻ってきました。 みんなが起きる前に目覚めても、車がないんだから、どこにも行けんじゃんね。 バスだって、動いているかどうか、怪しいものです。 結局、小松空港まで、迎えに行った、という設定なのかな、まさか、成田や羽田じゃないよね。(笑) いずれにしても、無理ありすぎ。(笑)
ジュリアンは、日本語がうまいねぇ。 日本で何十年も暮らしたエリーの日本語の下手さが、目立つなぁ。(笑) エマの恋人も、めちゃくちゃうまかったしね。(笑)
希のキャロットケーキは、幸枝さんの採点で35点、これってなかなかのものだよね。 ジュリアンが、忘れ物といって、幸枝に差し出したのは、20年前に藍子さんたちから届いた披露宴の招待状でした。 幸枝は、その招待状を、いつもそばに置いている、お守りだ、なんてジュリアンはいうけど、そんなものは忘れないっちゅうの。(笑) こういうパターン、ドラマじゃよくあるのよね。(笑) もう、これだけで、藍子さんと仲直りするために来たんじゃないことが、見え見えですよね。(笑)
ところが、幸枝さんは、図々しくも、言い訳の手紙を書いて、藍子さんにあとで読むよう、手渡しました。 そういわれても、すぐに読むのは、熊虎さんだけだね。(笑) 藍子さんは、ちゃんと、言いつけを守りました。 幼いあなたとの別れは、本当は、身を切られるように辛いことだったなんて、どの口が、って感じですよね。(笑) すれ違いざまに、藍子さんのほほを触ったけど、あんなことされると、普通はムカつくよね。(笑)
希の、しかも子供の頃に描いた絵を見て、自分の魔女姫人形だと確信する幸枝、そんなことないっしょ。(笑) まずは、実物を見せてもらって、例えば、自分がつけた特徴的な傷を発見するなどして、初めて、自分のものだといえるんじゃないの。 自分が売り払ったならともかく、紛失したものが、海を渡って、日本のアンティークショップに並び、それを娘婿が買うって、小説やドラマでも、なかなかないくらいのレアケース、まさに奇跡だよね。(笑)
それより、一番腹が立ったのは、魔女姫人形を手にした幸枝が、希に、あなたが持っていなさい、といったことです。 希から、これはおばあちゃんのものだから、幸枝さんが持ってて、とかいわれたんなら分かるよ。 今は、希のものなんだから、そんな図々しいこと、普通はいえないよね。(笑) 勝手に、退職願を送った件といい、なんで希が怒らないのが、不思議でなりません。 しかも、自分が年を取って、腕に自信がなくなって、店もうまくいかなくなって、逃げてきただけ、来日の理由は、完全な自分本位だもんね。 ジュリアンは、結局、幸枝さんを迎えに来た、ということなのかな。
海が見える風光明媚なところに、藍子を呼び出した希は、パティシエになりたいといいました。 それはいいけど、給料は安いから、最初は仕送りできないって、そんなこと、娘にいわせちゃだめだよね。(笑) それより何より、私を捨てなさい、はないんじゃないの。 藍子さんびいきの私でも、この発言は、許せません。 幸枝が自分を捨ててパティシエになったように、希も自分を捨てなさい、ということなんでしょうけどね。 ちょっと、きつすぎる言い方ですよね。 希がパティシエになることが、お母さんの夢でもある、とかなんとかいって、送り出してあげればいいのにね。
で、夢を追い求めることを決意した希は、「パティシエへのコツコツ道」という、人生ゲームのお化けのようなフローチャート図を、居間で広げました。 結局、藍子さん以外の意見を求めていないけど、文さん、元治さんを含め、みんなパティシエになることに賛成なんだね。(笑) 文さんなんか、実力つけて、修行させてもらった店を乗っ取れ、とかいってたもんね。(笑)
製菓学校か、就職か、就職するなら、個人の店か、ホテルか、レストランのデザート担当か、メーカーの工場か。 で、出した答えは、技術習得に最適な個人の店、でした。 みんなに相談するわけじゃなく、自分がこんなに綿密にシミュレーションしたんだ、と自慢するためだけに作ったコツコツ道だったんだね。(笑)
で、11月で、あっさり辞表を提出しちゃいましたよ、希は。 そりゃあ、博之さんも怒るわな。 ドS刑事のように、ぐるぐる回るのも、いたしかたないよね。(笑) 無責任にも、ほどがあるもんね。 せめて、3月いっぱいでやめる、くらいなら、まだ許容範囲だけどね。
でも、見方を変えると、希は、馬鹿正直すぎると、いえないこともありません。 職場には、しらばっくれて、こっそりと就職活動をして、お店が見つかってから、辞表を提出するほうが、給料ももらえて、いいのにね。(笑)
一方、博之の対応も、最悪。 これまでに払った8か月分の給料は、ドブに捨てたということ、なんていってたけど、それはないよね。 8か月間は、希なりに全力で仕事したわけだし、つまり、それだけの労働力は提供したんだからね、対価をもらうのは当然でしょ。
おまけに、徹にまで、でっかい夢を追ってるはずの男が、どうしてこんなとこにいる、だもんね。 こんなところって、あんたのいるところと同じじゃんね。 この、相手を完全に見下した物言いは、ないよね。 そんなわけで、仕事を途中で投げ出す無責任な希と、部下が途中退職してしまう自らの責任を誰かに転嫁しようとする博之、どっちもどっちなので、勝手にしてくれって感じでした。(笑)
それにしても、何ら悪びれることなく、まいもんに集まり、同級生たちとパティシエへの道を歩き出すことを祝って乾杯する、希のあまりもの脳天気さ加減に絶句。 おばあちゃんがフランスに来い、といっている、という希に、洋一郎は、フランスのどこや、ロンドンか、と、おそらくはアドリブボケをかましますが、みんな気づかないのか、誰にも拾ってもらえず撃沈。(笑)
一子は、東京に行くかも、という希の言葉に動揺。 この前のオーディション、だめだったんだね。 ていうか、20周年の結婚記念パーティーとオーディションが重なって、一子がパーティーに出られなかった、というエピソード必要なかったんじゃない。 劇中でも触れられず、中途半端なままに終わってしまいました。
希は、圭太にも、電話で、パティシエになることを報告しました。 田舎の強力なローカルネットワークを以てしても、圭太には、その情報が、届いていなかったんだね。 圭太は、弥太郎がいるから、ここで修行しているわけではなく、ここが輪島塗と出会った自分の原点だからだ、といいました。
それを聞いた希は、昔、徹が自分たちの誕生日に買ってくれたケーキを作った店で修行することを決心しました。 夕飯時に、徹に自分の決意を伝え、その店の名前を聞きました。 そうそう、この時、元治さんが抱えていた一升瓶の銘柄は、『海鳴』でしたね。 これは、袖ヶ浜の天野家で飲まれていた銘柄ですよね。 ちょっと、あまちゃんマニアを意識しすぎじゃないかな。(笑)
紆余曲折があって、誕生日割引のあったトモミさんのお店をヒントに、桜木町のケーキ店と分かり、一徹がネットで調べたら、シェ・ミシマというところでした。 希が、早速電話すると、明後日までに面接に来い、といわれました。 市役所に席があるならまだしも、もうプータローなんだから、早いほうが、希としても望むところだよね。 でも、ほとんどの視聴者にとって興味があるのは、シェ・ミシマよりもトモミさんのお店ですよね。(笑)
そして、希は、横浜行きの準備に追われていました。 そこにやってきた同級生軍団が、希を強奪、集会所へと連れて行きました。 初めて、外浦村に連れてこられたとき、海岸まで連れ去られた場面と、重ねてきましたね。
その、村の集会所では、希の壮行会が、開かれました。 三日前に、視聴者の皆様は、さんざん突っ込み、もう腹一杯かと思いますが、一応、いわせていただきますね。 就職が決まったわけじゃない、ただ、面接に行くだけなんだから、何、大げさに騒いどんねん。 いってみれば、一子がオーディションを受けに、東京に行くのと同じだよね。 それなのに、この扱いの違い、一子も、こぴっと抗議しろし。(笑)
みのり情報によると、あの高志が、『天中殺』という店で、バイトしているとのこと。 全然、横浜らしくない名前だよね。(笑) みのりと高志は、遠距離になってからは、どうやって、コミュニケーションを取っていたのかな。 表情とかも分からないから、やっぱりメールかな。 まさか、みのりの彼氏じゃないよね。(笑)
そして、みんなから、防犯スプレーに泥棒センサー、ミネラルウォーターに日常用品各種に保存食、数多くの差し入れがありました。 あの量は、半分嫌がらせ、という気がしないでもないけど、でも、こうやって自分のことを心配してくれる友達に恵まれてよかったね。
差し入れが入った、大きな包みを背負って家に続く道を歩く希、ほうきまでもらったんだね。(笑) そこへ圭太が、自転車でやってきました。 圭太からの差し入れは、親方に頼んで漆を塗らしてもらった、彼の輪島塗第一号となる箸でした。 普通なら一子に、あげるんちゃう。 もう、一子とは、心が離れちゃったのかな。 結局、このことは、圭太の兄弟子、井田が、てっきり一子のために塗ったと思い込んで、彼女に話しちゃったのよね。
箸といえば、帰国後、竹原から大阪に向かうエリーに、早苗さんが、すみれ経由で渡した場面を思い出します。 これは、お母さんからのホームワークなんて、いってましたね。(笑) そんなことより、八島さんの簡素な工程による廉価な箸を売るという業界革新事業は、うまくいっているのかな。 弥太郎さんも、このままじゃ終われん、と力んでいましたけど、そのあたりの業界のエピソードも、すっかりフェード・アウトしちゃいましたね。(笑)
希も、結局、圭太の箸は、嬉しかったのか、そうでもなかったのかも、よく分かりませんでした。 荷物の中にそっと入れていたので、それなりの思いはあるんでしょうけど、最近の圭太との会話を聞く限り、希の彼への恋心が、全く感じられないのよね。
壮行会から、希が帰り着いた桶作家では、完全に嫁ぐ前日の花嫁を送り出す状態になっています。 だから、面接に行くだけなんだってば。(笑) もし、ミシマの面接がだめでも、横浜を拠点にして、店を回りまくるみたいね。 でも、昨日の今日じゃ、住む家も、見つからんゃんね。 藍子さんは、のと銀行の通帳を手渡しました。 148,148円って、そんなん、敷金、礼金にもならんじゃん。 いくら、子供の頃、家でいちばんしっかりしていたからって、住むところも見つけずに、ミシマの面接以外、何の見通しもなく、横浜へやるって、どんな親やねん。(笑)
心に響いたのは、いつでも帰ってくりゃあいい、という文さんの言葉、だけでした。 とにかく、話の前提が、あまりにも非論理的なので、いくら盛り上げようとしても、心がついていきません。 野菜ジュースに靴下2枚、湯冷め、夜更かし、戸締まり、近所へのあいさつ、その他諸々、テーマソングを背景に、バスを追いかける藍子さんが希に語りかける言葉に、感動すべきところだ、っていうのは、頭では分かるのよ。 でも、前述の理由により、全員集合のエンディングの加トちゃんにしか見えないのが、残念でたまりません。 さっきも書いたけど、もう一度いいます、脚本、こぴっとしっかりしろし。
で、横浜編が、始まりました。 希が降りたところは、夜行バスの停留所といえばここしかない、というくらいのドラマの定番スポット都庁でした。 背景に、『BIG GIG』の舞台装置、三角ビルが、映っていました。 第1回の感想で書いたけど、希が生まれたのが『BIG GIG』の3日後、というわけで、不思議な縁が、あるのよね。
で、山下公園に移動、横浜にたどり着きました。 桜木町を通り過ぎてるけど、まぁいいっか。(笑) そして、シェ・ミシマを訪ねました。 完全カジュアル、面接であの格好は、ありえませんよね。(笑) ところが、結局、あさってまでに来い、というのが採用試験で、それをクリアした希は、あっさり合格しちゃいましたよ。(笑)
クリスマスシーズンだけのバイトと勘違いしてないよね。(笑) それだけでもすごいのに、晋さまならぬ新作ケーキを食べて、目指す味と違う、と採用を辞退しちゃいましたよ。(笑) シェフが、池畑さんじゃない時点で、働かないか、働いても途中でやめるんだろうな、とは思ったけど、それにしても何たるずうずうしさ。(笑)
希は、そのことを、桶作家にいる藍子さんに、電話で報告しました。 それにしても、藍子さんの、ほんならいっぺん帰ってきなさい、はないんじゃないの。 大半の視聴者は、単に面接に行くだけ、と思っていたのに、横浜への移住へと後押ししたのは、藍子さんたちだからね。 今さら、何ゆうとんねんって感じがします。
希は、横浜のケーキを食べ歩き、修業先を探しました。 もうこの時点で、どこの店でも、お願いしたらすぐに採用してくれる、という前提で動いているよね。(笑) で、14軒以上のお店を、はしごしちゃいましたよ。 ホールケーキ1個分以上は、食べているよね、もう血糖値MAXちゃう。(笑) 148,148円の預金も、あっという間に、目減りしちゃいましたね。(笑)
で、大方の予想通り、希は、高志のバイト先、中華街の『天中殺』を訪ねました。 そこのマスター珍さんは、何とシェフの孫成順さんじゃありませんか。(笑) アッキーに続き、『あさイチ』枠二人目の登場です。(笑) 『ちりとてちん』をベースにして、『あまちゃん』を意識して、『あさイチ』におもねる、いやはや困ったもんでがすな。
珍さんは、高志のいいたいことが、分かるんだね。(笑) その高志が、料理を作ってますよ。(笑) さすがは、魂で生きる男、高志だね。(笑) その高志は、バンドをやるため、大学を中退していました。
店内の一角には、なぜか雀卓があり、4人がそれを囲んでいます。 その中の女性が、『天中殺』のオーナー池畑輪子さんでした。 この登場は、『龍馬伝』長崎編での、大浦慶さんこと余さんをほうふつとさせました。 輪子さんも、猫を抱えててほしかったなぁ。(笑)
その輪子さん、いきなり野球拳のポーズをとったかと思うと、占いを始めました。 今日は、筮竹を使っていたし、いろんな占いができるみたいですね。(笑) 希の魂は迷っている、探し物が見つからない、と看破して、そこから先は有料、いやぁ、商売上手だね。 で、有料コーナーで、もうじき見つかるよ、あんたの探し物、といってもらえました。
そこへ激辛タンタンメンと高志からのサービス、裏メニューのケーキが運ばれてきました。 タンタンメンは、唐辛子が、丸ごと乗せられていましたね。(笑) ケーキを食べた希は感激し、ご近所にあるという、そのケーキを作った店で修行することを決意しました。
「教えてください、店と住所の名前」と希は叫び、それを書いた紙をもらって、店を飛び出しました。 ここ、台本は、絶対に、店の名前と住所、だよね。(笑) 希ちゃん、焦っちゃったんだね。 しかし、誰も気づかなかったのか、気づいたけどいい演技だったので、そのまま流したのか、真相は、藪の中でがんすな。
ただ、希の無銭飲食、これだけは、明白でがんすな。(笑) それなのに、翌日行っても、荷物を預かっていてくれて、激辛麻婆豆腐を勧めてくれて、珍さんて、なんていい人なんだ。(笑)
で、そのお店に向かって、希は、走る、走る、走る、って全然、近所じゃないじゃん。(笑) そして、行き当たったのが、本日をもって閉店と書かれた紙が貼られた『マ・チェリエ・チョウチョウ』こと『マ・シェリ・シュシュ』でがんす。 ディスプレイに商品を飾ってないのに、照明を当ててる、なんてありえないよね。 落ち込む希に、このお店はしょっちゅう閉店するという事情を知らせるため、何人もの客が訪れました。(笑) 結局、自分が作ったケーキしか認めない池畑さんが、わざわざ金沢くんだりまで出かけて、高校生たちのケーキに毛が生えたようなものの審査をする、ということが、どうもしっくりこないのよね。
突然に気がふれた希は、店内の商品名からケーキを想像しながら、踊り始めます。 もう、タイトルバックだけで、腹いっぱいなんすけど。(笑) その頃、桶作家では、いつものご近所さんが集まって、酒盛りです。 徹は、希が連絡一つよこさない、といらいらしています。 そのくせ、みんな、希が高志と出会ったことは知っているんだよね。(笑) 高志が、みのりに知らせた、ということなのかな。 それにしても、娘が圭太と付き合っていたことも知らない浩一って、ホント、何もかも嫁さん任せ、とと楽の代表選手だね。
厨房での二次会のとき、慎一郎が、バナナじゃなくて、りんごを食べていたのが新鮮でした。(笑) その慎一郎の奥さんが、洋一郎を生んですぐに亡くなった、という話をしていたとき、藍子さんは、初耳って表情を浮かべましたけど、8年間も親しく付き合っていて、それはないよね。(笑) でも、視聴者にとっては、初耳でしたね。(笑)
輪島では、徹が、希は高志の家に泊まるんじゃないかと心配していましたが、なんと、もっと悪い、店先での野宿でした。 そこへやってきた、離婚して娘にも妻のところに去られる壁ドンおじさん、米田さんのために、希は、店が開いたら連絡する約束をしました。 見ず知らずの小娘に、ここまで家庭の事情をつまびらかに語る男って、普通、いないっしょ。(笑)
やがて、『マ・シェリ・シュシュ』に、店員の浅井くんが、やってきました。 直近の例では、『マッサン』の海原はるか・かなたさんのように、だいたい、漫才コンビは、両方、出演するのよね。 浅井くんも、真人さんのおかげで、出られたのかな。
しかし、うら若き女性に、トイレに行きたい、なんていうシチュエーション、普通は、つくらないっしょ。 しかも、朝ドラだよ、朝ドラ、朝食中の人もいっぱいいるんだから。 ストーリーの中で、必然性がある、というのなら、まだ許せるけど、単に家の中に入る口実だからね、何だっていいんだから、ひどすぎるよね。 あんな台詞をいわされ、演技させられる太鳳ちゃんが、かわいそう。
その希も、野宿した汚れた不潔な格好で、厨房に入り、あれこれ道具をいじくりまわすって、ありえないよね。 人の口に入るものを扱うところは、清潔第一が当然、そんなことも分からない彼女に、パティシエになる資格は、ないんじゃないの。 同じく従業員の陶子さんから、バカなの、 あんた、といわれていましたけど、別な意味で、ホント、そのとおり、よくぞいってくれました。(笑)
閉店の割に、従業員が集まる店内、そこに店主の池畑さんもやってきました。 すぐに思い出せない希にもいらつきますけど、池畑さんに向かって指をさすなんて、失礼にもほどがあるでしょ。 前作といい、どうして、主役をここまで貶めるのか、作家の意図が、全く理解できません。
しかし、ロールケーキ甲子園のときの希のことを覚えているなんて、よっぽど印象的だったんだね。 希を拒絶した池畑は、店の外から鍵を掛けて、中から希が外に出られないようにしていたけど、内側から開かない仕掛けって、監禁したりするときに使うものだし、物騒だね。(笑)
結局、『天中殺』に逃げ込んだ池畑は、ケーキが作れないことに、ヒステリー状態になっていました。 そこに、希のノートを見せる高志、ナイス・アシストでした。 池畑さんも、ヒステリー状態なのに、よく見るよね。(笑) そこで、希が踊りと想像で描いた自分が名付けたケーキの絵を見て激怒、本物を見せてやるといわんばかりに、ケーキを作っちゃいました。(笑)
で、米田さんが、無事、娘と店内でシャポー・アンコトンを食すことができました。 あんこは使っていないんだね、ってあたりまえか。(笑) これは、ケーキ嫌いの子供たちのために、池畑が作ったものだそうです。 なんとなく、キャロットケーキと似ているね。(笑)
ひょんなことから、店に欠員が生じて、総選挙のアキのように繰り上げ当選、1か月の見習いが認められた希、次はどういう展開になっていくのか、楽しみです。
さて、第6週の関東地区の最高視聴率は、希が作ったキャロットケーキを食べた藍子さんが、昔、にんじんが苦手な自分のために幸枝が作ってくれたことを思い出した8日(金)の21.0%で第1位でした。
月曜から土曜までの詳細は、17.4%、19.6%、18.9%、18.7%、21.0%、19.8%で、第6週の週平均は19.23%、『ごちそうさん』の第6週の平均は21.00%、『花子とアン』の第6週の平均は23.13%、『マッサン』の第6週の平均は20.27%でした。 第6週までの全平均は19.79%、『ごちそうさん』は21.45%、『花子とアン』は22.02%、『マッサン』は20.60%でした。
関西地区の最高視聴率は、キャロットケーキの味が、幸枝の母親としての愛情を藍子さんに思い出させたのを見た希が、見えないものに魂が籠もることを実感した8日(金)の19.0%で第1位でした。 名古屋地区の最高視聴率は、希が、藍子さんにパティシエになりたい、とその夢を語った9日(土)の20.5%で第1位でした。
『花燃ゆ』の第19回は、関東地区が11.1%でした。 ちなみに、八重の第19回は15.0%、官兵衛の第19回は13.7%でした。 第19回までの全平均は、花燃ゆ12.69%、官兵衛15.57%、八重15.65%です。 関西地区は12.5%でした。
今回は、タイトルの割には、暗殺未遂事件もあって、おもしろかったんじゃないでしょうか。 この内容なら、もう少し、亀太郎に焦点を当てたタイトルの方が、よかったんじゃないでしょうか。 誰が見ても、今回の主役は、亀太郎でしたもんね。(笑)
脚本は、大島さんに戻りました。 前回の金子さんのがひどすぎたこともあり、なんとなく安心して観られました。 花が、好きなのね。 タイトルに、引きずられているのかな。 以前の玄瑞と文の、萩と江戸や京都との遠距離恋愛の時も、花が効果的でした。 今回も、亀太郎の死とエンディングに絡めてきました。 今回のは、今一つでしたけどね。(笑)
いきなり寅次郎の死から2年半が経って、文久2年(1862年)になっちゃいました。 厨房では、亀さんが、文に開国の影響による物価高について、熱く語っています。 当時の女性が、国政を絡めて経済を語るなんて、失礼ながら、想像できないなぁ。(笑) でも、子供の豊と小太郎がかわいいから、許しちゃいます。(笑)
九一は、職を見つけ、すみたちと岸見村に移住、野村靖は、江戸に行きました。 なぜか理由は語られないまま下関にいる玄瑞は、そこで西郷と面会、久光が兵と大砲を率いて上洛することを知ります。 薩摩の、このあたりの動きも全く語られず、『篤姫』で詳しくやったでしょ、といわんばかりの不親切振り。(笑)
そして、これまたよく分からずに晋さまは、上海に幕府方の一員として行くことになりました。 そこで、留守中の妻の雅を、彼女とは初対面の文たちに託しました。 小忠太殿が、よく杉家への出入りを許してくれたなぁ。(笑) そういえば、タイトルバックで、結菜ちゃん、ピンを張っていましたね。 出世したなぁ。(笑) その彼女が、最初は、プライドの高い跳ねっ返りだけど、最後には文たちに心を開く、というのが、今回の主題のようですね。(笑)
最初は、文の申し出を拒絶した雅でしたが、なぜかいきなり遊びに来て、お姫キャラ全開、女性陣のひんしゅくを買いました。 その雅が、塾に顔を出し、デレデレの晋さまは、塾生に彼女を紹介しました。 前回、冒頭のシーンで、結婚したのは、安政7年(1860年)2月だと、いってましたよね。 それなのに、2年以上も、文たちはもちろん、塾生たちとも初対面なんてありえないっしょ。(笑) もう、めちゃくちゃなんだから。(笑)
長井雅楽の公武合体策が許せない玄瑞たちは、上洛して、彼を暗殺することを決意しますが、軍資金がなく、文に泣きつきます。 泣きつく、というより、ヒモが愛人に金をせびる感じでしたね。(笑) その時、玄瑞は、亀太郎からもらったお金を見せます。 一度見ただけの、その入れ物の袋を覚えていた文は、一瞬にして、亀太郎の金と看破しました、さすがは主役、お見事。(笑)
そして、その主役は、夫の頼みを一蹴、食べていくのに金が掛かる、と拒絶しました。 寅次郎の逃走のために準備してあった路銀は、あれから3年あまり経つし、生活費に消えちゃったのかな。(笑) 玄瑞からの無心を拒絶したことを後悔する文のもとに、にやにやというかへらへらしながら、滝さんが、お金を持ってきました。 なんと、百合之助さんに無断で、書棚の奥の本を売り払っちゃったとのこと。
さらっと描いてますけど、これは暴挙ですよ。(笑) そんな、もう何年も読んでいないって、どうしてそんなことが分かるの。 仮にそうだとしても、大切なものは、大切だからね。 もう何年も着ていないからって、箪笥の奥の晴れ着を夫に勝手に売却されちゃ困るじゃんね。(笑) また、買い戻せばいいといっても、市場に出ない貴重な本もあるからね。 もう、肝が据わっている、じゃなくて、脳天気としか、いいようのない母娘の会話にボーゼン。(笑)
文たちは、亀太郎の母フネにお願いして、売れ残りの魚をもらい、かまぼこを作って、販売することになりました。 小骨の多い、げんたろうという魚を、ふさが、さばこうとして、フネに怒られていましたね。(笑) 亀さんは、一部を焼きかまぼこに、と提案して、そのフネに絶賛されていました。 やっぱり、若い娘は、きらいなのね。(笑) 紀行によると、焼き抜きかまぼこ、というのが特産品みたいですけど、焼いてあるようには、見えませんでした。 どんなかまぼこなのか、興味津々。(笑)
こんなド素人たちが、小商いの余り物だけで、かまぼこを作っても、たかが知れているでしょうし、とても軍資金にはなりませんよね。 でも、得意げに玄瑞にお金を渡す文、本当に女は強いじゃんね。(笑) 一番かわいそうなのは百合之助さん、本を売られた挙げ句、そのお金も入っていると、一言もいってもらえないまま、かまぼこのお金に紛れて、女たちの汗の結晶として、京に行っちゃいました。(笑)
話は前後しますが、入江は、玄瑞からの手紙を読んで共感し、仕事を捨てて、すみと萩に戻ってきました。 それを申し訳なく思い、野菜をそっと入江家に置いて帰る文。 まあ、戻ってくることは、いつぞやのネタバレ・ナレーションで分かっていたんですけど、 それより、文が行ったのは、九一たちが、以前、萩にいるときに住んでいた家でしたよね。 岸見村に行っても、家は、そのまま処分しなかった、ということなのかな、やっぱり。 今と違って、不動産の価値って、そんなになかったのかもしれませんね。
亀太郎は、自分が描いた寅次郎の肖像画と、正対します。 文は、彼がこれまでに塾で描いた絵を持ってきます。 それがまた、見事なまでに、筆致が肖像画と全く違うのよね。(笑) とても、同一人物が描いたとは思えないけど、肖像画は、元があるから、こういうことにならざるをえないんだろうね。 黒船の絵なんかも、肖像画の筆致に合わせて描いてもらえばよかったのにね、美術担当さん。(笑)
寅次郎のおかげで、自分の夢が叶っていたことを知った亀太郎は、京に向かいました。 亀太郎にも、隠れ家を教えていたんだね、脇が甘いなぁ。(笑) そして、夜中に一誠が目を覚ますと、その亀太郎が姿を消していました。 これから、クーデターを起こそうという輩が、こうこうと灯りを点けたまま、酔いつぶれるなんて、ありえないっしょ。(笑) 不寝番を置いて、灯りをしぼるのが、常道だよね。
しかも、みんなが酔いつぶれているのに、雅楽が上機嫌で、茶屋から戻ってくるということは、そうとうに早い時間から飲んだくれて、酔いつぶれちゃった、ということだよね、ひどすぎる。(笑)
紀行によると、亀太郎は、本当に自害したみたいですね。 普通は、その場で斬り殺されるでしょうに、放置したのは、撒き餌として、仲間をあぶり出すためですよね、きっと。 玄瑞が、謹慎を命じられたことから、企みはばれた、とみるべきでしょうしね。 亀太郎としては、仲間をかばうため、自分の口から彼らの名前が出ないように、すぐに自害するはずですよね。 あんなふうに、塾生と今生の別れ、なんて場面、きっとなかったんじゃないかな。 しかし、紀行でも取り上げられるということは、亀太郎さん、いや松洞さんは、単なる絵のうまい魚屋じゃなくて、もっと、大きな事を成し遂げた人だったんでしょうね。
亀太郎が、京に行ったことを文たちは知りませんでした。 かまぼこ作りは続いているわけですし、フネさんとしては、文たちに、つい話してしまうのが、人情だと思うけどなぁ。
そして、不自然な展開が目立った今回の中でも、極めつきが、雅が、フネにお悔やみをいう場面。 どうして、フネが、杉家を訪ねたことが分かって、わざわざ、そこへお悔やみをいいにきたのか、ってことでがんす。 これは、ほとんどの人が、不自然に思ったんじゃないでしょうか。(笑) 普通は、フネさんを訪ねるでしょ。 身分が違いすぎるなら、杉家だろうと、お悔やみなんていわないはずだしね。
玄瑞は、長州を背負う決意を固めましたね。 これまた、唐突でしたね。 『廻瀾條議』とやらは、一体、いつの間に書いたんだろ。(笑) 次回は、少し動きがありそうで、楽しみです。
それでは来週も、藩是を覆すため志を共にし、食うや食わずでも、その志のために尽し、時代の流れに乗り遅れることなく、芸事や習い事の筋がよくなくても、裕福でなくても、容姿に恵まれなくても、ささやかな暮らしに幸せを求め、差し違える覚悟で、自分の信念を貫き行動し、いざというときのためにコツコツ資金を貯め、事を為すためには、なけなしの金も惜しまず、志のためなら、ようやく見つけた安泰の暮らしを捨て、夢のためには逃げることもよしとし、男が思うより女は強いと知り、古いしきたりにしがみつかず、身分に関わりなく、志を持った者たちの熱意に託し、組紐は一個欠けても組み上がらない、それと同じように、一人じゃない、とみんなの力を合わせて、こぴっと仕事がんばれば、ええ面構えで、この松本村から、世界を変えることができるじゃんね。
「のお、久坂、俺は、松陰先生には果たせんかった志が、二つあると思うとる。一つは、攘夷を決行すること。もう一つは、異国を自分の目で見ること。お互い、先生の志を一つずつ遂げて、長州に戻ったら、今度は二人で、どでかいことしようや」 「悪うない」 CATCH A DREAM!! |
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