投稿日:2016年01月15日 (金) 18時37分
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みなさん、こんばんは。 ようやく冬らしい天候になってきました。
ところで今秋の朝ドラは、『べっぴんさん』に決まりましたね。 脚本は渡辺千穂さん、私はこの人のドラマでおもしろいと思ったものが一つもないので心配です。(笑) 今回も縁起を担いで、「ん」で終わるタイトルです。(笑) 確かに『まれ』はコケましたもんね。(笑) ということは、今作が快調なのは、例外なのかな。(笑)
さて、今週の『あさが来た』は、久し振りにはつが登場しました。 彼女の笑顔には、癒やされるなぁ。(笑)
では今回も、先週の土曜日から振り返っていきましょう。 加野屋では、亀助とふゆの祝言が行われようとしています。 あさと新次郎は、互いに、祝言を忘れて紅葉狩りに行ったことや新次郎を投げ飛ばしたことを思い出して笑います。 新次郎は、千代を決して嫁には出さない、といいました。
うめはふゆに、自分でこの道を選んだ、縁談も色恋もこの先一生関わりない、といいました。 ただ、時々誰かを思うと心が温かくなる、と雁助への思いをさらりと告げました。 そこへ新次郎に目隠しされて、亀助がやってきました。 ふゆの花嫁姿を見て、感動する亀助。(笑)
そして、夫婦で写真を撮ることになりました。 表情の硬かった亀助も、ふゆを見て、自然と笑みが広がりました。 この当時、写真が撮れるなんて、一握りのお金持ちだけだったんでしょうね。 亀助もふゆも、加野屋様々ですね。
で、祝言があっさり終わってしまいました。 祝言の場面ををカットして写真で終わらせるのは、蓮様と伝助の時のことを思い出します。(笑) その数日後、亀助は、ふゆと九州の炭坑に行きたい、と申し出、快く賛同してもらえました。 亀助は、ふゆに自分が頑張って開発した山を見せてあげたいのね。(笑) ふゆも、カズたち九州のおなごを見習いたい、といいました。 二人の門出に、新次郎が、大阪締めで手打ちをしました。 これで二人は、もう出てこないのかなぁ。
それからしばらくして、あさは新次郎と晴花亭でカレーライスを食べました。 亀助と新次郎の年齢が変わらないって、びっくりぽんですね。(笑) あさも、すっかりこの店の常連になっていました。
そこにやってきた友厚は、商法会議所の中に商業を学べる学校をつくり、商家の子弟を集めて、若いうちから経営や商売の英才教育をするつもりだ、とあさにいいました。 新次郎は、友厚と比べると自分があほみたいに思える、と卑下しつつも、今度はあさを置いて、友厚のもとに向かいました。 あさは美和から、友厚と新次郎が時々ここで飲んでいる、と聞いて驚きました。
加野屋の店内では、あさと雁助が銀行の設立で意見が対立していますが、亀助とふゆの旅立ちの門出ということもあり、休戦します。 あさは、新次郎からもらったパチパチはんを見て、これをもらったときにドキドキしたことを思い出しました。 あさが、自分の初めての思い人が新次郎だったことを彼に告げました。 新次郎も、自分も同じだ、何遍もあさに惚れ直している、といい、そばに寄り添い、パチパチはんを持つ彼女の手に自分の手を重ねました。
一方、榮三郎は、許嫁のさちの顔を見に行き、一目惚れです。(笑) さちは、糸子の妹で、復員してきた彼と結婚した静子でがんすな。 よのは、自分にちょっと似た色白のかわいらしい人、とさちを紹介していましたけど、この天然さんは、よっぽど自分に自信があるみたいね。(笑)
そのさちが、榮三郎の嫁となり、1880年(明治13年)を迎えました。 ようやく普通のお嫁さんが来てくれた、とよのは大喜びです。(笑) もう若くなく貫禄のあるあさは、奥さんと呼ばれ、若奥さんの呼称は、さちに取られました。(笑) ついでに、よのは、大奥様と呼ばれるようになりました。 あさは、相変わらず、炭坑に行っているようです。
そして、翌1881年(明治14年)の7月を迎えました。 新次郎が、七夕用の笹を持ってくると、数えの6歳となった千代が、近所の子かな、かよとみよと、ままごとをしています。 母親役の千代が、急に立ち上がり、今から炭坑に行かなければならない、土産を買ってくるから、というのを見た新次郎は、驚きました。(笑)
加野炭坑は、亀助夫婦の働きもあって、少しずつ収益をあげられるようになってきました。 ここまでは、あさと雁助は仲がよいのに、銀行設立の話になると、意見が真っ向から対立します。(笑) まだ、炭坑の借金を返し終わるかどうかだ、という雁助に、新しい商売が多く生まれており、志ある者にお金を貸せるよう、設立の準備をしたい、というあさが、言い合います。
雁助は、貸した金の保証はどうする、志だけで商売はできない、成功するかどうかを見極める審査の基準はどうする、と理詰めの攻めを展開します。 榮三郎も、200年続く暖簾を守るためにも、志などという曖昧なものを相手に、店を危険にさらす訳にはいかない、といいました。 あさも、今日の所は、負けを認めました。
おいおい、銀行をやりたいやりたいっていいながら、そんな基本的なことも検討していなかったのね。(笑) 審査手順くらい、先行した銀行から学べそうですけどね。 なんか、気持ちだけで、実務というか知識と経験が、全く伴っていないのよね。 こんな状態でやっても、失敗するだけよね。 まずは、ヘッドハンティングや人材育成で、ノウハウを蓄積しないと、話になりません。 こんなあさには、がっかりぽんです。(笑)
あさは、千代に後で七夕飾りを一緒にすることを約束して、大阪商業講習所に向かいました。 ここは、友厚たちが開校した、大阪の様々な会社の経営陣となる人材を養成するための商業学校でした。 あさは、生徒ではないのね。(笑) 自分が若いときにこういうところで学べたら、とあさがいってましたけど、年齢制限があるのかな。
それはともかく、おなごの生徒が一人もいないことに、あさは驚きました。 友厚の秘書、三坂によると、おなごが一緒にいると風紀が乱れるとのこと。 男女七歳にして席を同じゅうせず、という時代ですからね。 そういえば、男子は厨房に入らず、という教えもありましたけど、加野屋は亀助のプロポーズをはじめ、みんな思い切り入っていますね。(笑)
晴花亭では、新次郎と友厚が、薩摩焼酎を酌み交わしています。 そこにやってきた山屋は、新次郎に、友厚の話にかんで、北海道で新しい商売を始めるつもりか、と尋ねますが、さらりとかわされました。 友厚が、商いの話をしたことがないというと、新次郎も、話が合うのは酒の好みだけだ、と返しました。 友厚は、女性の好みも、と英語で付け加えました。
その友厚は、互いに、しんちゃん、ともちゃんと呼び合おうと提案し、新次郎は目を丸くしましたが、冗談と分かり、ほっとしました。 いつも飄々としている、という友厚に、新次郎は、自分はふーらふーらだ、と応えました。 そんな新次郎に友厚は、あさはこんなもんじゃない、これから大阪や日本を変えられる、私はそれを応援したい、見守りたい、といいました。
あさは、大阪商業講習所を見たら、友厚の考えていることはすごいと思った、恩を返すためにも加野屋を大きくして、と口にして、うめに、また商い病が、としかられました。 そんなあさに、千代は、何でだす、何でお母ちゃんは普通のお母ちゃんと違てるの、とかつての自分の口癖、何でだす攻撃を受けて驚きました。 この台詞を聞いたとき、エマがエリーと髪の毛の色が違うことに、あるいは喜子が茂が片腕なのに、それぞれ疑問を持った時のことを思い出しました。 今回は、外見じゃなくて内面なので、全然違うはずなのにね。(笑)
そこに新次郎がやってきて、他の母親との違いを説明しようとし、あさも負けじと違いがないことを説明しようとすると、千代は嫌がって逃げて行ってしまいました。 うめは、あさと千代が案外似ていることに気付きました。
その晩、新次郎はあさに、千代たちのままごとの話をしました。 そこでは、千代が、みよとかよから、母親がいつも出掛けるのがおかしい、あさが普通の母親と違う、といわれていました。 新次郎は千代たちに、十人の母親がいたら十通りの母親がいる、どんな母親がいてもおかしくない、と説明しますが、千代にはピンと来ていないようです。
とても悪いことをしている気がする、というあさに、新次郎は、九州と大阪を行き来し、そろばんを弾き、旦那衆の寄合所に行って、とよその母親との違いを説明し、そこがいいところだ、とフォローしました。 新次郎は、あさは胸を張れることをしている、まずいのは自分の方かもしれない、と口にしますが、既にあさは眠りについていました。
あさが、初めて九州の鉱山を買って10年、ようやく石炭の価値に気付いた商人たちは、次々と炭坑業に手を出すようになりました。 大阪でその先駆けとなったあさは、多くの商人から話を聞かれる立場になりました。 あさは、大阪商人が集まれば、石炭の輸送コストが縮減できる、などと説明しています。
それを聞いていた榮三郎が、誰にでも親切に教えると驚くと、あさは、自分も起業時には、多くのことを教えてもらったので、その恩返しだ、といいました。 また、忠政から、何でどす、と聞かれたらちゃんと教えるように、といわれたことを思い出していました。 そして、本当にそんな日が来たことに驚くとともに、千代の何でだすには、答えられない自分に苦笑いを浮かべました。
そんなある日、千代たちがままごとをしていると、友厚が加野屋を訪ねてきました。 千代は、すっかり友厚に懐いています。 新次郎をお父ちゃんと呼んだ藍之助を思い出させますね。(笑) よのもかよも、友厚の見目麗しき姿によろめいています。(笑) 確かに、日本を代表する実業家が出入りするわけですから、加野屋のステータスも上がりますよね。
あさは、銀行業務への参入を雁助に止められている、と愚痴ると、友厚は、予想に反し、大番頭が正しいかもしれない、と答えました。 友厚は、銀行の多くが、士族や華族の金持ちがろくに勉強もせず、流行に乗っただけのもので、いずれそれらは潰れる、しばらくは動いても振り回されるだけだ、とその理由を語りました。
ただし、銀行に変われない両替屋もいずれ消えてなくなる、と友厚は、あさの考えの正しさにも言及しました。 そして、今は耐えて資金を貯め、諦めず、やると決めたらやり通す、自分に負けてはいけない、あさは大坂一のおなごの実業家だ、と励まし、北海道開発への手伝いを申し込みました。 あさも、北海道に興味を抱き、手伝いを申し入れました。 あさと友厚は、北海道の開発は政府も手を焼いているが、お上と商人とでは商いに対する執念が違う、大阪商人なら儲けを出せる、その力を見せつけるいい機会だ、ということで意見の一致をみました。
友厚が帰った後、あさは、榮三郎に、銀行のことで焦りすぎていたことを素直に謝り、これからも無鉄砲な自分を止めて欲しい、と頼みました。 こういうところが、あさのいいところなのよね。 榮三郎も、そのあさの柔らかさ、どんなに忙しくても人に親切に答えること、人の話を聞く耳を持っていることに敬服し、だからどこに行っても信用される、と納得しました。
そんなある日、あさの元に手紙が届きました。 それは、亀助からのものでした。 亀助、字が下手になってるじゃんね。(笑) でも、鉱山の位置を示した図面は、見事なのよね。 図面は、宮部さんにでも描いてもらったのかな。(笑)
厨房では、うめが雁助に、友厚が銀行に関しては大番頭の意見が正しいといっていた、と告げました。 そして、両替屋の商いをどんどん変えていくあさに、気を悪くしているのではないか、と尋ねました。 雁助は、自分が慕い恩義がある正吉の逝去の報に接した時は、働きがいを見いだせなくなり辞めようとしたが、自分を頼りにしてくれる榮三郎を支えるため、奉公を続けている、と答えました。
それを聞いたうめは、雁助はいずれ暖簾分けをして一国一城の主となる、その時は、とまでいったところで、話をやめてしまいました。 ふゆに生涯独身を貫く、といっちゃったもんね。(笑) で、ちゃっかりその様子を立ち聞きするあさ。(笑) 厨房から出てきた雁助と鉢合わせしたあさは、ばつが悪そうな彼に、明日話がある、といってすたすたと去って行きました。 あさが外股で去って行ったところが、芸が細かいところなのよね。(笑)
一方、新次郎は、よのから、友厚はおなごの扱いがうまい、千代が好いている、と聞き、千代にまで気に入られるとは、ともちゃんめ、と拗ねました。 そこへやってきた千代を新次郎が抱き上げると、彼も普通の父親と違っているのか、と聞かれました。 ままごとを見に行くと、たつ吉が、もっと稼いでこい、といわれ働きに行くところでした。 あれが普通の父親だ、と榮三郎に突っ込まれた新次郎は、思わず、ままごというんは、ほんまに怖い遊びや、とつぶやきました。(笑)
翌日、あさは、新次郎、榮三郎、雁助、よのの前で、加野炭坑の近くのいい物件が売りに出たので、炭坑を買い足したいと提案しました。 でも、榮三郎に購入資金のあてを聞かれ、今の資金では足りないので、借金したい、とあさは答えました。 結局、資金計画は立てていない、ということなのよね。 やっぱり、雁助が炭坑の復興計画を九州で立てたみたいに、緻密な計画がないとね。 まず、資金面で雁助や榮三郎に相談すべきなんでしょうけど、頭ごなしに反対されると思ったのかな。
あさは、雁助から石炭が採れなかった時のリスク管理を尋ねられても、きっと大丈夫だ、と精神論を訴えるのみです。 石炭景気を考えるとそろばんが合わない賭けではない、とあさにいわれた雁助は、炭坑の商いは彼女が始めたことだから好きにしてくれ、と認めました。 ただし、次は何があっても、自分は尻ぬぐいに行かない、と釘を刺しました。
あさは、早速、山を自分の目で見て、間違いなければはんこを捺すため、九州に行くことになりました。 七夕の飾りを作る千代には、一緒にお祭りを祝えないことを謝りました。
出がけに、はつから手紙が届きました。 養之助は6歳になり、10歳になった藍之助は、村の学校に通うようになりました。 月謝を払うため、菊まで働くようになったのね。(笑) 月謝は、米一升なのね。 有田ではまだ物納なのか、それとも貧しい農家には配慮してもらえるのか、そこまでは分かりませんね。 あさは、一家がみんなで、子供の教育のために力を合わせている姉一家をうらやましく思いました。
その頃、友厚は、三坂からあさが九州に行っていることを聞き、手に負えそうにないものほど求めたくなる、それが男だ、と彼女への思いを言葉にしました。 そして、北海道も同じだ、新しい商いだからこそやってみたくなる、一つのことに満足せず、難儀な方へと行ってしまう、と続けました。 三坂は、酒量の増えている友厚の身体を心配し、命を縮めることはやめてくれ、といいました。 これが、やっぱり将来の伏線なんでしょうね。
しばらくして、三坂が血相を変えてやってきました。 それは、友厚が同じ薩摩の政府高官と癒着し、1,400万円もの北海道の官有物が39万円という格安で払い下げられるという記事が載る、というものでした。 友厚は、世間から厳しい批判を受けました。
新次郎もあさも、その記事を目にしました。 友厚の似顔絵、そっくりぽんでしたね。(笑) 九州から戻ってきたあさは、旅の途中で読んだ記事が気がかりで、新次郎の顔を見るなりその消息を尋ねますが、彼も知りませんでした。 うめは、年齢から来る長旅の疲労のためか倒れてしまい、それを雁助が、あわてて抱き留めました。
その後、あさは新次郎と榮三郎に、山購入の証文を交わしたことを告げました。 売り主が加野炭坑の評判を聞いて、待っていてくれた、とのことです。 それを聞いた榮三郎も、事故後も山を見捨てず立て直し、鉱夫も大事にする、決して儲け一辺倒の店じゃない、という評判を九州で聞いたことを話しました。 新次郎も、九州ではあさの気持ちが伝わっている、といいました。
あさが、もう後戻りできない、新しい山も宝になるよう育てる、と決意を述べると、榮三郎は、あさの目を信じる、と承諾してくれました。 榮三郎が、あさのことを大阪一のおなごの商人、と評すと、新次郎は、大阪一?と問い返しました。 新次郎は、大阪だけじゃなくて日本一、くらいに思っていたのかな。(笑)
その新次郎が、友厚が金儲けしようとしていたとしても、あんな無茶をするだろうか、と疑問を口にすると、あさは、彼に会いに飛び出していきました。 後を追おうとするうめを雁助が、長旅の後無理はするな、自分を大事にしろ、と引き留めました。 まだ、思い合っているのね。(笑) このあたりは、もしかして、雁助が独立して、年を取ったうめがおいとまごいをして彼に付いて行く、という流れの伏線なのかな。 でも、亀助とふゆがくっついたので、この二人はないような気がするんですけど、どうなりますやら。
あさが友厚を探して晴花亭を訪れると、客たちが、彼の悪口をいっていました。 美和が、キレそうになるあさを店の外へ連れ出し、友厚が、自分の目で確かめるため、北海道に行っていることを伝えました。 美和は、煽り立てる字を並べるだけで悪人にできる、そんな新聞の力の大きさを実感し、恐怖を感じている、とあさにいいました。
夜、川の字になって親子三人で横になりましたが、あさがすぐに寝入ってしまいました。 新次郎は、あさは力が有り余っていて、それを家や商いのために使ってくれる、だから千代だけの母親にはなれない、でも人のためになることは大事なことなので我慢してくれ、と娘にいいました。 新次郎は、ご苦労さんといいながら、同意する千代と一緒に、あさの頬を撫でました。
寄合所では、友厚と同様にやり玉に挙げられる大阪商人たちが、彼の話を聞けず、いらだっていました。 あさは、大阪の恩人である友厚を自分たちが信じなくてどうする、と声を上げますが、聞く耳を持ってもらえません。 そこへ、 北海道の官有物の払い下げが取り消しになった、という情報が入りました。
北海道にいる友厚も、結局、政争の具として利用された、と悔しがり、大阪商法会議所に行ってみんなに説明する、といいますが、胸を押さえ、しゃがみ込んでしまいます。 これまた、伏線でがんすな。 友厚は、苦痛の中、大阪商法会議所会頭を辞任する、と決断しました。
加野屋では、新次郎が、店の前でままごとをしている千代から、お父ちゃんは何で働かへんのだす、と聞かれ、たじたじになってしまいました。(笑)
寄合所では、友厚の話を聞こうと、大阪商人が集まっていました。 みんな、手のひらを返したように、友厚のことを罵っています。 あきれ驚くあさに榮三郎は、信じていたので裏切られてがっかりしたのだろう、自分も父親の代から信じて貸していたので、最初はそう思った、と語りました。
そこへ友厚がやってきて、みんなの前で謝罪しますが、罵倒は止みません。
山屋は、新聞報道のとおり私腹を肥やしたのか、と詰め寄りますが、友厚は、言い訳はしない、すべて責任は自分にある、大阪商人の名誉を傷つけた、会頭を辞任する、と頭を下げました。 逃げる気か、見捨てる気か、と追及された友厚は、それを否定し、すべてのカンパニーは、自分が責任を持つ、といいました。
それでも、いつまでも止まない罵声に、業を煮やしたあさが立ち上がりました。 あさは、米相場が生き返った時にはお祭り騒ぎで友厚の屋敷を提灯を持って囲んだのに、ちょっと世間に叩かれると手のひらを返す、いつから大阪商人は意気地無しになってしまったのか、とみんなを非難しました。 返す刀で友厚にも、格好をつけずに言い訳をしろ、このままだとみんな訳が分からず、あなたを責めるしかない、と迫りました。
そこへ新次郎が、資料を携えてやってきました。 それは、この10年間、政府が北海道の開発事業に注ぎ込んだ収支報告書でした。 三坂から預かった部外秘の内部資料だったのね。(笑) 三坂も友厚のためになると思ってやったのよね。
でも、なんかそれをコピーした会議資料のようにみんなに配布していましたけど、そんな馬鹿な。(笑) それを見た山屋とあさは、政府が事業に大金を注ぎ込んだ割に、ほとんど成果が得られていないことに気付きました。
新次郎は、このままでは全額無駄になると政府が商い上手の友厚に開拓を依頼、彼も日本の将来のため、北海道は損してでも開発すべき場所だ、とそれを受けた、と解説しました。 さらに、39万円というお金は、利益が出るかどうか分からない事業に大阪が払える精一杯の額だったのじゃないか、と補足しました。 神田屋は、我々にお荷物を引き受けさせるつもりだったのか、と息巻きました。
その時、榮三郎が立ち上がり、友厚は日本一商いのうまい大阪商人を信用してくれた、私たちなら何とかできる、大阪の力を見せつけよう、そう思ってくれた、といいました。 続けて、大阪の商人はその信用に応えられないのか、自分たちは、そんなに薄情だったのか、と啖呵を切りました。 山屋は、ようやく納得し、醜態を見せてお恥ずかしい、と謝罪しました。 他の商人も追随しました。
新次郎が、ともちゃん、これでも会頭をやめるのか、と尋ねると、今さら日本中にこの資料を配っても世間は二度と自分を信用しない、と弱気に答えました。 するとあさが、へこたれるな、やると決めたらやり通す、自分に負けてはいけない、とかつて友厚からいわれた言葉を返しました。 友厚は、大阪は日本一の町だ、生涯を懸けてこの町の繁栄のために尽くす、と続投を決意しました。
そこで、あさの音頭で、手打ちをしました。 あさが新次郎に資料のことを尋ねると、榮三郎に頼まれた、と語りました。 榮三郎は照れながら、あさの出しゃばりを真似てみた、といいました。 新次郎は、世論がこの話を潰さなければ、誰も損せず、北海道も大阪も政府も日本も、みんないい思いができたかもしれないのに、といいました。 そして、ふーらふーら ひょろりー、といいながら、飄々とビールを飲みに行ってしまいました。(笑)
帰宅したあさは、自分が他の母親と違うのは、商いが好きだからだ、といいました。 続けて、みんなで力を合わせて、山があったら乗り越えて、よくよく考えてよい方に、よい方に向かっていくのが好きでたまらない、と告げました。 千代は、分かった、仕事頑張って、と物分かりよく答えました。 その千代の言葉が、あさの胸に低く響きました。
私は、てっきり、新次郎の説明を聞いて、あさのことを理解したんだ、と思いました。 ご苦労さん、といいながら、なでなでしてましたもんね。(笑) でも、低く響いた、ということは、胸騒ぎがした、ということなのよね。 あさと気持ちが離れていくのかなぁ。 そして、友厚の体調不良が、これでもか、と描かれましたけど、不安が現実になっていくのかな。 これから先も、目が離せません。
さて、第14週の関東地区の最高視聴率は、辻占せんべいで女難の恐れありを引いた新次郎が、ふゆ子供相撲に連れて行った7日(木)の24.0%で第1位でした。
月曜から土曜までの詳細は、22.5%、23.1%、23.8%、24.0%、23.8%、23.1%で、第14週の週平均は23.38%、『ごちそうさん』の第14週の平均は21.50%、『花子とアン』の第14週の平均は23.82%、『マッサン』の第14週の平均は20.22%、『まれ』の第14週の平均は18.80%、でした。 ドラマの全平均は23.09%、『ごちそうさん』は22.19%、『花子とアン』は22.39%、『マッサン』は20.24%、『まれ』は19.52%でした。
名古屋地区の最高視聴率は、亀助が山本との結婚を決意したふゆに思い人のことを尋ね、番頭さん、いけずだす、と返された5日(火)の23.6%で第1位でした。
『真田丸』の第1回は、関東地区が19.9%で第2位でした。 ちなみに、八重の第1回は21.4%、官兵衛の第1回は18.9%、花燃ゆの第1回は16.7%、でした。 関西地区は、20.1%でした。 名古屋地区は、19.7%で第2位でした。
『真田丸』、期待以上でした。 久し振りに大河を観た、という気がしました。(笑) 冒頭からテーマソング、これを待っていたのよね。 しかも、バイオリンの重厚な戦慄、もうぞくぞくしちゃいましたよ。
途中でドラマの映像が入るシーンは、毎週、その日のものに差し替えられるんでしょうね。 こうした新しい試みも加えつつも、最後の方で、真田の騎馬軍団が正面から向かってくる場面のあのど迫力、もうオープニングからして、ただただ素晴らしいの一言です。
ナレーションは有働さん、まじめなトーンに、思わず笑ってしまいました。 こういう堅苦しいのは、似合わない気が。(笑) でも、さすがはNHKのアナウンサー、きっちりしていて、隙がありません。 『新選組!』では、三谷さんはナレーターを使わず、全部、台詞の中でやってのけたのよね。 今回は、オーソドックスにきましたね。(笑)
冒頭、信繁が霧の中、徳川軍の物見と遭遇するところもお見事です。 ドラマでも解説がありましたが、後に激突する最大の敵とのファーストコンタクトを静寂の中で描ききりました。 惜しむらくは、徳川軍が信繁たちに、あっさり馬を奪われすぎですよね。(笑) 誰もいないところに繋がれていた馬に飛び乗る方が、現実味があったかも。
昌幸が、また魅せてくれるのよね。 城づくりの名手としての自負が、プンプンと漂ってきますもんね。 あれだけの自信、そして、あっさり手のひらを返す権謀術数、それらを備えていたからこそ、後世にまで名を残すことができたのよね。 上田城を築き上げるときの手練手管なんて、今からどう描いてくれるのか、わくわくします。 新府城も、完成していれば名城となっていただけに、昌幸も無念だったことでしょう。
ただ、昌幸は、穴山や小山田と違い、最後まで勝頼を守ろうとしたことは明らかなのよね。 岩櫃城は、まさに天然の要害なので、最後までは持ちこたえられないにしても、ある程度は、時間稼ぎできたのよね。 でも、勝頼は、最後の最後に、甲斐から出る、という決断ができなかったのよね。
将棋を使って、信幸の性格を表現したのも見事でした。 まっとうすぎておもしろみに欠ける定石重視、そんな彼だからこそ、最後に昌幸は、信幸を勝つであろう徳川軍に預け、一方の信繁に、大坂方につかせて、一か八かの大勝負に懸けさせたのよね。 昌幸の見事な采配、それを予感させる伏線でした。
そして、今回、何よりも素晴らしかったのは、三谷さんが、勝頼に見せた優しさなのよね。 普通なら駄目人間として描かれるのに、三谷さんには、そこに信玄にはない人間性を見て取ったんでしょうね。 全編を通じての彼への優しい視線が、このドラマを深みのあるものにしてくれました。
派手な演出は何一つなく、大きな事件も起こらない、淡々とした序章のような初回に、三谷さんのこのドラマに対する自信を感じ取りました。 登場人物への愛に溢れた人間群像劇として、描かれていくんでしょうね。 これから先が、楽しみです。
それでは来週も、敵に見つからなければよいと割り切り、細かいことは気にせず、主のために心血を注ぎ、西も大事だが南の備えも固め、地を読み今が引き時と力をためて待つことを覚え、柱がもう一本あると信じ、念ずれば通ず、ここが正念場と踏ん張り、自在に働ける立場を利用して先手先手を打ち、捨て鉢にならず、最後まで望みを捨てなかった者にのみ道は開ける、そんな気概で、こぴっと仕事がんばれば、戦国の大海原を小舟で渡りきり、日本一の強者(つわもの)として、真田の名を世に轟かすことができるじゃんね。
「これは我が真田家にとって未曾有の危機、一つ打つ手を誤れば真田は滅びる。この苦難、我ら一丸となって、どんなことをしてでもこれを乗り切る。心しておけ」 CATCH A DREAM!! |
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