投稿日:2014年10月03日 (金) 19時11分
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みなさん、こんばんは。 また、台風がやってきますね。 地下鉄の駅が、水没しないといいですね。 竹元教授の設計なら、こんなことにはならないのにね。(笑)
ところで、今週から始まった臨時国会の所信表明演説に、三河の稲橋村に生まれた、明治時代の農業指導者、古橋源六郎暉皃(てるのり)という、文字化け必至の名前の方が登場しましたね。(笑) こうした素晴らしい人間を輩出した愛知県はさすがですけど、安倍ちゃんかブレーンか分かりませんが、よくこんな人を見つけ出してきたなぁ。 悲観して立ち止まるのではなく、可能性を信じて前に進もう、というメッセージは、朝ドラに通じますよね。
さて、『マッサン』、始まりましたね。 気持ちは『まれ』に向かっていて、全然期待していなかっただけに、掘り出し物って感じです。 梅ちゃんに期待して、ノーマークだった『カーネーション』にやられたことを思い出しましたよ。(笑) そして、個人的な一番の興味は、みゆきさんが紅白に出場してくれるかどうかです。 NHKホールには行かないと思うので、番組ゆかりの地からの中継で歌ってほしいなぁ。
まず、ドラマは、昭和46年、北海道の余市から始まりました。 スーパーエリーのベスト・スコッチ・スタイル・ウイスキー賞の受賞式が行われました。 これを観ると、ますますアンの出版記念会が、しょぼく見えてしまいます。(笑) 最前列には、いきなり老けメイクの政春、また本編の最後には普通の姿になっていたりして。(笑)
受賞したウイスキーの横に飾られたエリーの写真、若かったですね。 そんなに早く亡くなってしまう、ということなのかな。 それとも、最も輝いていた頃の写真、ということなんだろうか。 おっと、知ってても、ネタバレしないでね。(笑)
そして、政春が2年間、スコットランドでウイスキーの修行をし、エリーと出会って、結婚して、日本行きを決意して、という場面がフラッシュバックのように流れ、二人が『あまちゃん』の最終回のように光にとけて、タイトルバックへ。
いつものように、ほとんど情報なしで観るので、まず驚いたのが、最初に名前が出てくるのが、エリーじゃなくて政春ってこと。 このドラマって、玉山さんが主役だったのね。 エリーは、ヒロインだけど、主役じゃないんだ。
そして、なんと大正9年5月、結婚した二人が、日本に戻ってきたところから、本編がスタートしちゃいましたよ。 あっ、はなが歩を産むのが、この年の9月になります。 蓮様の絶縁状騒動が起こるのが、同じく10月でがす。 め以子の女学生時代は、大正11年からでしたので、その少し前の話になります。 てっきり、出会いからじっくり描くもんだと思っていました。
日本に到着した二人は、広島県の竹原に住む政春の両親に結婚の報告をするために、三原駅に降り立ちました。 エリーに、両親が私に会うの、楽しみにしてくれてるでしょ、と聞かれた政春は、荷物を落とし、口に手を当てて、ベタな動揺振り。 この場面で、なんか、このドラマのテイストをつかんだような気がします。(笑) 大阪放送局制作だしね。(笑)
バスというか、トラックの荷台のようなものに乗り込み、人の迷惑顧みず、こだまが返ってくるくらい大声で、早うウイスキー造りたいのうー、と叫ぶ政春。 これを、素直でまっすぐ、なんて誉めていいのか、エリーさん。(笑)
政春の実家、亀山酒造の前を通りかかると、うっかり八兵衛こと島爺が出てきて、思わず顔を隠す政春。 そこへ妹のすみれが帰ってきて、覚悟を決めました。 とにかく、親族から逃げ回る政春、そんなら戻ってこなきゃいいのに。(笑) 会えばエリーのよさが分かってもらえる、と自分に言い聞かせながらも、自信が持てなかったのね、きっと。 ハグをしたり、このあたりのエリーの演技、なかなか好感が持てます。
母親に会いたくない政春は、酒蔵にエリーを案内します。 そうそう、女人禁制なんですよね。 それだけじゃなく、男でも他人が入ると雑菌で酒の味が変わる、といいますしね。 昔の朝ドラ、『甘辛しゃん』を思い出しちゃいましたよ。
エリーが、首を長く、という言葉に興味を持ったり、土足で畳に上がったり、花瓶を倒したり、ドタバタがあって、ついに母親早苗さんが登場。 もう、すっかり貫禄がつきましたね。 ハグしたエリー、ビンタされなくてよかったです。(笑)
政春は、エリーを早苗さんに紹介しますが、外国人の嫁は絶対認めまへん、と取り付く島もありません。 老舗の造り酒屋だもんね、亀山の跡取りの嫁が、外国人に務まる訳ないじゃろうが、という早苗さんの意見、しごくまっとうですよね。 でも、政春も次男だからこそ自由奔放に生きて、ウイスキー造りという夢を見つけたのに、いまさら跡を継げといわれてもね。 長男に何があったのか、後々語られるんでしょうね。
正座をしていたエリー、けなげでした。 それを正座もろくにできない外国人とけなした早苗さん、なにも彼女の写真を破らなくてもね。(笑) 和枝さんとはまた違ったタイプながら、強敵になりそうですね。 でも、いずれ心を通い合わせるんだろうな、朝ドラなので。(笑)
島爺や妹のすみれは、よき協力者になってくれそうですね。 政春、全部好き、というエリーに、両手で顔を隠し照れる政春、『素直になれなくて』のリンダが垣間見えてしまいます。(笑) すみれになれそめを聞かれたエリーは、初めて会った2年前のクリスマスパーティーと語ると、時は初回のスコットランド時代へと戻り、初回のダイジェストが詳しく語られました。
大正7年といえば、はなは教師5年目、ももが朝市に振られ、森田くんのところに嫁いだ年ですね。 そのころ、スコットランドは、あんなに華やいでいたのね。 急に、映画の吹き替え版のようになりましたね。 なんか、猫娘を思い出し、諸岡くんの顔が浮かんでしまいました。(笑) でも、分かりやすいし、家事をしながら音だけでも話が理解できるし、朝ドラにはいいんじゃないでしょうか。
二人の出会いは、6ペンス銀貨と指ぬきだったのね。 でも、日本人はクリスマス・プディングの風習を知らないでしょうし、最初からそんなものが入っているかもしれないと教えてくれないと、かぶりついて歯を折っちゃうかもしれませんよね。 豊かさでは負けても、気配りは日本の方が上だと胸を張りたい気分です、早苗さんさえいなければね。(笑)
その後の政春とエリー、みずみずしくてよかったです。 日本に行く、政春と一緒に私が日本に行く、この一番肝心な台詞を日本語で伝えたエリー、なかなかやるねぇ。
しかし、エリーの母親も、親子の縁を切ると反対しました。 パーティーを見る限り、父親はいないみたいですし、これまた、しごくまっとうな意見です。 外国で生きていくのは簡単じゃない、文化・習慣も全く違う国で、差別されたり、いじめを受けるかもしれない、すべてごもっとも、親の愛情ってありがたいよね。
翌朝、エリーが苦労して座布団に正座すると、目の前は空っぽ。 家族でない者と食べる道理はない、後で女中らと一緒に食べてもらいんさい、って、これを聞いて和枝さんを思い出さない人は、もぐりよね。(笑) でも、お膳は用意していないのに、座布団を敷いて座る場所だけ準備してあげてるって矛盾。 早苗さんも寝床で、エリーのことであれこれ悩んだでしょうし、一晩かけて出した、自分なりに折り合いをつけることができるギリギリの答えが、これだったのかもしれません。
鼻歌まじりで表を掃くエリー、かわいいね。 朝食は、結局食べられなかったのかな。 島爺の打ち水に興味を持ちトライ、予想どおり通行人に、しかも政春の父、政志さんにぶっかけちゃいました。 後ろに水をぶちまけるところは、銀座のカフェHIVERで、め以子がクリームを、後ろに座っている通天閣の学生服の肩に放り投げたのと、同じパターンですね。(笑)
この政志さん、絶対いい人ですよね。(笑) 早苗さんも政志さんって他人行儀な呼び方をするのは、やはり婿養子だからでしょうね。 もしかすると、政志さんの方が年下なのかもしれませんね。
政春とも仲がよさそうで、前作のぎすぎすした感じがなくて、ほっとしました。 何でウイスキーなんね、何で日本酒じゃいけんのじゃ、って視聴者の疑問を代わりに聞いてくれました。 わしも親父みたいに、新しいことに挑戦してみたいんじゃ、と20歳の時に口にしたウイスキーに魅せられたことを話しました。 命を懸けるんか、ウイスキー造りに命を懸ける覚悟があるか、と聞いとるんじゃ、いいこといいますね政志さん。
その頃、たわしの利便性に感動するエリーに、姉の千加子は、早苗さんも意地悪して反対しとるんじゃない、この家の嫁がどがいに苦労するかよう分かっとるけん、とフォローしていました。 千加子は、早苗さんにうまく寄り添いながらも、エリーのことも理解してくれる、バランス感覚にすぐれた人のようです。 今回は、好感が持てる人が多くて、嬉しいなぁ。
法事前夜、エリーは、眠る政春の横で、彼の子供時代の家族写真を眺めています。 問題の!?兄も写っていましたね。(笑) そして、法事の朝、政春は、早苗さんも頭が上がらない町の長老、和尚さんにエリーを認めてもらう作戦に出ました。 和尚さんのことは理解しているみたいですけど、法事とか仏教とか分かってるのかな。
まずは、すみれに着物を着せてもらいました。 すみれの帯の位置、めちゃくちゃ高いような気が。(笑) 次に、ふつつか者でございますが、どうぞよろしくお願いいたします、というあいさつの練習。 ノリツッコミが、大阪放送局らしいですよね。(笑) お焼香など法事のしきたりも、ちゃんと教えておけばよかったのに。
そして、法事当日、開明軒のクマさんや末松の縫い子さんたちが並ぶ座敷にエリーが登場。 西洋人は獣の肉を食らっているから気が荒いとか、急に訳の分からん奇声を上げるとか、言いたい放題。 エリーが、これらの日本語を理解できないことを願うばかりです。(笑) もっとも、エリーの叔父もウイスキーを野蛮な東洋人に造れるか、と政春に怒鳴っていたので、おあいこですね。 文化の壁、情報の壁というやつですよね。
正座をしようとするエリーに肩を貸す政春、ジェントルマンだねぇ。 早苗さんと和尚が入ってきて、読経が始まりました。 足がしびれるエリー、後ろの千加子ジュニアたちが、足の裏をツンツンするのかと思いました。(笑)
そしてお焼香、サンコンさんが初めて通夜に出た話を思い出しました。 サンコンさん、食べちゃったんですよね。 後ろから見ていると、額に手を掲げる仕草が口元に持って行っているように見えて、終えた後、皆がご愁傷様というのが、ごちそうさまに聞こえちゃったのね。 キャッチ・アンド・リリースを無事終えたエリーは、しびれのため、和尚のひざの上に乗ってしまいました。 本当に、ふつつか者でした。(笑)
その後の宴席では、和尚に練習の成果を見せましたが、底の浅さを見抜かれてしまい、箸で豆をつかむようにいわれましたけど、できませんでした。 この時の嬉しそうな早苗さん、かわいい。(笑) 今日の妾なら、と迫る笑顔もかわいかった。(笑)
ところが、千加子ジュニアの姉弟けんかがもとで、お銚子を落としてしまうすみれ。 畳と敷居しかなかったのに、見事に割れちゃいました。(笑) かけらを拾おうとして指を切る、姉の寛子と逃げる弟の勝。 エリーは、火傷しため以子の手当をした亜貴子さんのように手早く止血し、勝に姉とすみれに謝罪させました。
これを見た和尚の好感度は急上昇、政春の目論見どおり、嫁として認めてもらいました。 あんたにゃ心がある、それで十分じゃ、あんたのままでおったらそれでええ、形じゃのうて心を大事にしんさい、さすがは和尚さん、いいこというねぇ。 しかし、ここから先が政春の大誤算、内政干渉を毅然と拒否した早苗さん、あんたは出てってつかぁさい、とエリーの受け入れを拒絶しました。
体育座りのような格好で落ち込むエリーと部屋で一人泣く早苗さん、切ないねぇ。 エリーの口ずさんだ歌に寛子が反応、勝も加わってスコットランド民謡の日本語版、蛍の光を歌いました。 お母ちゃん、蛍の光、スコットランドの歌じゃいうて、知っとった?、どうやらこの歌が、両国の、エリーと亀山家との架け橋になりそうですね。
法事の翌日かな、早苗さんに、自分とエリーのどちらを取ると迫られた政春は、家を捨て、大阪に行く決意を固めました。
政志さんの許しを得るため、ウイスキーを飲ませ、自分の決意を語りました。 相撲を取って、自分の思いを伝える政志さん、このシーンは、絶品ですね。 エリーじゃなくても、感動します。 さっきも書いたけど、前作とは正反対の父子関係にほっとします。
エリーも、箸を借り、豆をつまむ練習をします。 そこに現れた早苗さん、箸づかいの手本を示した後、政春のことを思うなら、身を引いてくれ、と外国人相手に泣き落とし作戦に出ました。 硬軟交えての老獪な攻撃ですね。(笑)
鬼の目にも涙、鬼は早苗さんなんでしょうけど、その涙は明日流れるのかな。 久し振りに、翌週が心待ち、そんな朝ドラになりそうです。
さて、最終週の関東地区の最高視聴率は、あの棒読み社長が登場し、その台詞や奇行にただただ圧倒され、本筋をほとんど覚えていない25日(木)の24.4%でした。 月曜から土曜までの詳細は、23.8%、22.9%、21.6%、24.4%、22.4%、22.3%で、最終週の週平均は22.90%、『ごちそうさん』の最終週の平均は22.25%でした。 全平均は花子22.65%、ごち22.40%と、花子が逃げ切りました。 これは新聞などでも報じられましたのでご存じでしょうが、こちらはきっちり小数点第2位まで算出しました、意味ないけど。(笑)
関西地区の最高視聴率は、我らが笹井画伯がかよの屋台に登場しながら、客以上の役割が何も与えられず拍子抜け、スピンオフ出演に一縷の望みを残した22日(月)の23.6%でした。 名古屋地区の最高視聴率は、吉平のグッドモーニングポーズの遺影が、その写真を撮影しているところを想像して笑えた最終回27日(土)の25.6%と『HERO』の26.7%に破れました。 ちなみに23日(火)に放送されたマッサンの直前スペシャルは、関東が18.9%で第6位、関東が17.5%で同じく第6位、名古屋が16.9%で第14位と、期待の高さがうかがわれます。
『軍師官兵衛』の第39回は、関東地区が14.6%で第19位と、じり貧の予感。 ちなみに八重の第39回は、関東地区で13.3%でした。 第39回までの全平均は、官兵衛15.76%、八重14.94%です。 名古屋地区は、16.3%で第16位まで落ちちゃいました。 関西地区は15.1%で第13位と激落です。
今週も視聴率はともかく、ドラマとしてまとまりがあって、とてもよかったです。 特に、官兵衛が、おねの依頼で秀吉を諫める場面は、見応えがありました。 よくぞいった、このすっきり感は、水戸黄門以来だったりして。(笑) しかし、秀吉52歳、官兵衛43歳って、制作スタッフの自虐的な突っ込みですよね。(笑) この番組に限らず、大河では、晩年の秀吉は、いつも80歳近くと思えるような、極端な老けメイクをしますよね。 スタート時点で一定の年齢になっているので、差をつけようとすると、こうならざるを得ないんでしょうね。
秀吉の演技カットに大爆笑、全く同感です。 しかも、あえてそれが分かるような編集に、スタッフの悪意を感じました。(笑) あのあとも延々とアドリブを続けられて、頭にきたんでしょうね。
秀吉の茶々へのメロメロ振りと、家臣への強圧振りが、どんどん激しくなっていますね。 こんな状態で、よく官兵衛の諫言を聞き入れたなぁ。 小田原征伐が終わったら、そんな訳にはいかないんでしょうね。 そうそう、茶々の侍女役で、私のお気に入り、広山詞葉さんが出ていたので、嬉しくなりました。 茶々の子供は、棄になっていましたね。 私は、捨という印象が強いので、意外でした。 今は、棄が学会の主流なのかな。
おねは、茶々が嫡男を産んでも、心が広いですね。 これから、反目し合っていくことになる心情の変化に注目です。 そうそう、あれでこれまで気を使っていたつもりか、と突っ込んだ真子ちゃん、よかったです。 できれば、茶々の前で、かましてほしかったなぁ。(笑)
それにしても、長政とうとう家督を継いじゃいました。 しかも秀吉の尽力で、従五位下、甲斐守だって。 大丈夫なのかな、黒田家は。 黒田家を長政に引き継ぐ、とみんなの前でいったとき、初陣から6年、場数を踏んだ、の場数がバカに聞こえましたし、その後の家臣の若、若、もバカ、バカと呼んでいるように思えて仕方ありませんでした。(笑)
さあ、次は小田原征伐ですね。 伊吹吾郎さん、貫禄があって、完全に寺尾家康を食っていました。 ただ、予告編を観る限り、これもあっさり終わりそうな気がします。 何とか、盛り上げてほしいなぁ。
それでは来週も、何とかなると、誰に気兼ねすることもなく気ままに先手を打ち、すべては生き残るためと疑いの芽を摘み取り、一度口にしたことは引っ込めず、人を殺さず味方に取り込み、険しい山を登る道しるべを示して、自ら道を探させる気概で、こぴっと仕事がんばれば、高き壁を乗り越えて、世の中パッと明るくなるじゃんね。
「あやつは、上に立つ器量を持っておる。しかも、あやつには、黒田のそうそうたる勇士がついておる。官兵衛に12万石しか与えなかったのは、このわしが生きているうちに、あやつに天下を奪われると思ったからじゃ」 CATCH A DREAM!! |
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