投稿日:2015年10月09日 (金) 18時17分
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みなさん、こんばんは。 BSでは、『どんど晴れ』の再放送が、はじまりました。 脚本は、今、『花燃ゆ』を書いている小松さんです。 このドラマも、私は、大好きでした。 次々と問題が起こり、ラスト数週間は、いきなり、サスペンスドラマですからね。(笑) ご覧になられている方は、是非、これからの展開に期待しつつ、楽しんでください。 もちろん、私も、堪能させていただきます。
さて、今週の『あさが来た』は、いよいよ大人編が、本格的にスタートしました。 W主演というか、はつが主演のような絵面ですね。(笑) あおいちゃんの姿勢や所作が、本当に美しいですね。 『篤姫』で、幾島に、そうとう鍛えられたんでしょうね。(笑)
では早速、土曜日から振り返っていきましょう。 赤いパチパチはんを新次郎からもらったあさは、胸キュン状態になってしまいました。 でも、あさは、まだ、この気持ちの正体を知らないのよね。 梨江によると、梅の木を使った、いいそろばんなんだそうです。 梅の木といえば梅ちゃん、梅の花は春一番、桜より先に咲いてみんなに希望を与える花ですもんね、新次郎さんの思いが、込められているんでしょうね。 きっと、新次郎さんが特注で作らせて、できたから、渡しに今井家を訪ねたんでしょうね、心憎いね。 そうだ、女中も、うめさんですね。(笑)
梨江は、あさに、娘たちの許嫁秘話を語って聞かせました。 最初は、はつが加野屋、あさが天王寺家だったとのこと。 ところが、あさが七つのとき、凧を背負って木から落ちた話を聞いて、天王寺屋の栄達が、はつとあさを取り替えて欲しい、と頼んできたのでした。
ここで、ようやく、七歳のときのエピソードを短く挟んだ理由が、明らかになりました。 心憎いストーリー展開ですね。 で、忠興に反対された栄達が、加野屋の正吉さんに直訴しました。 それを立ち聞きした新次郎が、わて、赤ん坊の頃から何べんも、あさちゃん見てるけど、あさちゃん好きや、仲良うやれる思うな、といったため、交換が成立しました。
いいストーリーなんですけど、なんか釈然としないんですよね。 はつが琴を弾いているとき、栄達が、しかし、妹さんの方やのうて、ほんまによかったで、といい、菊も、ほんまに、加野屋さんは商売敵やけど、こればっかりは、感謝せな、というのは分かるのよね。 あさが、初めて加野屋を訪れるとき、よのと亀助が、どっちが新次郎の嫁か、と店頭で品定めするのも、正吉と新次郎しか知らない秘密、とすれば納得がいくのよね。
でもね、新次郎が、あさのことを赤ん坊の頃から知っている、というのが、納得いかないのよ。 今井家に、しょっちゅう訪ねてきていた、ということになるのよね。 それなら、はつも、あさも、記憶に残ると思うのよね。 ある程度、大きくなるまで見ていないと、仲良うやれるとは、思えないよね。 それとも、二人には気づかれないよう、陰から見ていた、ということなのかな。 でも、当時もはつの許嫁なんだし、こそこそする必要なんて、全くないですしね。 ということで、素直に感動できませんでした。 日本中が感動しているエピソードに、ケチをつけて申し訳ない。
あさは、重い秘密を胸に抱えてしまいました。 へびのぬけがらを手にし、ああ、白蛇はんが、ええお方でありますように、と心から祈りました。 一方で、あさは、赤ん坊の頃から見ててくれはったん、何やろう、この気持ち、と初恋の痛みとはまだ知らぬまま、そっと胸を押さえました。 このあたりの演技は、絶品でしたね。 このはつへの負い目が、これから先、いろんな作用をしてくるんでしょうね。 ちょっと、納得はいきませんが、これだけのストーリーを見せられたら、文句はいえません。
あさは、特別に、そろばんの勉強が許され、めきめき上達しました。 琴は全然だめ、好きこそ物の上手なれ、ってやつですね。
そのあさは、縁側で、忠政に碁で勝ちました。 もっとも、置き碁、つまりハンディをもらってですけどね。 まだまだ、展開できそうな、石の置かれていないところが、盤上にたくさんありましたけど、忠政は、あっさり、負けを認めましたね。(笑) あさに、自信を付けさせたかったんでしょうね。
忠政は、あさに、男にしようと思ったが、おなごでよかった、おなごには、おなごの良さがある、おなごの、やらかい良さがな、といいました。 忠政は、あさ、はつと久太郎の三人を抱き寄せました。 そして、今はな、時代の変わり目や、これからな、お前らの行く先に、どんなえらいことが待ち構えてるか分からへんけど、その時はな、みんなで力を合わせ、笑うて切り抜けんねやで、ええな、と優しく諭しました。
それから4年後、1865年(慶応元年)を迎え、あさとはつは、大きくなりました。 希は、7年後でしたね。 おっと、振り払わねば。(笑) あさは、相変わらず、木登りが大好きのようです。
波瑠さんは、顎にほくろがあるのね。 だから、梨央ちゃんの顎に、ほくろを描いていたのね。 梨央ちゃんは、右目の下に、ほくろが二つあるんですけど、さすがに、こちらの方は、スルーせざるを得なかったようです。(笑) こういう細かいスタッフの気配りにも、好感が持てます。
それにしても、冒頭にもちらりと書きましたが、あおいちゃんは、やっぱり存在感が、半端ないですね。(笑) 自分自身があおいちゃんファンということを差し引いても、波瑠さんには申し訳ないけど、大きな差を感じます。 ベロニカ風にいうと、格の違いは、否めないよね。(笑) いずれ、波瑠さんも、そんな女優になれますように。 ところで、はつと梨江が並ぶと、どうしても、『純情きらり』を思い出してしまいます。 あの時は、姉妹だったのに、今度は、母娘なのね。(笑)
あさとはつは、今年の春の同じ日に、大坂に嫁ぐことが、決まりました。 あさは、近所の、がきんちょとの新選組ごっこには積極的ですが、裁縫は、からっきし、だめなようです。 新次郎は、季節の変わり目ごとに京都に来て、あさと逢瀬を重ねていました。 忠興は、次の春に嫁入りするのは早過ぎる、と梨江に愚痴りますが、早すぎるどころか、遅いぐらいです、と切り返えされました。(笑)
能面のように笑わない惣兵衛に嫁ぐことが不安な、はつの気持ちを感じ取ったあさは、嫁に行きたくないのでは、とうめに相談しました。 ところが、おはつ様はおあさ様の百倍、熱心にお嫁入りのお支度してはります、心配なのは、おあさ様や、お裁縫もお琴も礼儀作法も何を取っても、うめは心配で心配で、とやり込められました。(笑) そんなうめに、あさは、新次郎の笑顔を見ると、少し気が楽になる、と恋心をほのめかしました。
その日も、新次郎が訪ねてくる日、ということで、来客を知り、客間の障子を開けると、惣兵衛と菊が、座っていました。 あさと新次郎と違い、惣兵衛とはつが会うのは、大坂以来、4年振りのことでした。 なんと、二人は、京都に能を観に来たついでに寄ったのでした。 能面が飾ってあったのは、やっぱり能が趣味だったのね。(笑)
お茶を入れ替えるため、梨江が席を立つと、菊は、下品な本性むき出しで、あんた、まさかとは思うけど、訳ありやったりてなこと、あらしまへんやろな、と問い詰めました。 この時、頬を赤らめ、うつむくあおいちゃん、絶品でしたね。 否定するはつに、菊は、えらい、艶っぽうなりはったさかい、ちぃと心配になっただけや、と、しれーっと、いってのけました。 なら、4年も放っておかんと、ちゃんと、つかまえとかんかい、といってやりたくなりました。(笑) 菊は、和枝さんとはまた違ったタイプのヒール役として、活躍してくれそうですね。(笑)
ずっと、この様子を障子の隙間から見ていたあさは、はつをかばおうともせず、ずっと細い目をして黙ったっきりの惣兵衛に、腹を立てました。 そこで、ご不浄から戻ってきた惣兵衛の前に立ちはだかり、お願いです、姉に笑てやっていただけけませんか、と頼みました。
惣兵衛は、何でわしがお前に、そないな指図受けなあかんのや、とキレました。 さらに、おなごのくせに、ちょっとは大人になったかと思たけど、中身は、あかんたれのままやな、おはつも辛気くさいおなごやが、お前よりは、まだましやな、と言い放ちました。 とどめは、お前みたいな出しゃばり、男はみんな嫌いじゃ、飯でも炊いとれ、新次郎はんも気の毒なこっちゃな、という強烈な一言でした。
あらら、前回、私は、本当はいい人だけど、菊の手前、無愛想にしているだけだ、と予想しましたけど、本当に嫌な奴っぽいですね。 その後には、惣兵衛の母に対する、どす黒い歪んだ感情も描かれましたけど、でも、きっと根は優しくて、はつの人柄に触れ、変わっていくと信じたいです。 うめが、声を掛けなかったら、あさは、惣兵衛を殴っていたかも知れませんね。
菊は、帰り際に、加野家が大変なことを、ほのめかしました。 初めて菊にあった梨江は、その強烈キャラに触れ、ちょっと癖のあるお姑さんどすなあ、と心配します。 赤子の時分から、子供同士の結婚が決まっていても、家同士の交流というのは、ないものなのね。 すでに、親戚付き合いに近い状態になっていても、不思議はないと思うんですけどね。 そこへ、あさがやってきて、両親に姉の結婚反対を訴えますが、はつに、やめろ、としかられました。 はつの決意は、固いようです。
忠興は、加野屋から届いた文に目を通し、あさに、都合が悪くなって新次郎は来られない、と告げました。 そこには、その都合が悪くなった理由は、書かれていなかったみたいですね。 心配させたくなかったんでしょうかね。 菊が知っているということは、加野屋の丁稚に金でも握らせて、ライバルの情報を、常に収集しているのかな。(笑)
あからさまに落ち込むあさに、忠興は、新次郎からの文を差し出しました。 あさは、びっくりぽんや、というと、部屋に駆け戻り、後を付いてきたはつと一緒に、その文を読みました。 新次郎のきれいな文字に驚いたあさは、光源氏みたいな字、書かはる、うちの太ったミミズみたいな字とは、大違いや、と落ち込みました。 おいおい、光源氏の字、見たことあるんかい。(笑)
文の内容は、お元気ですか、こちらは無事に暮らしております、ご安心ください、という他愛もないものでした。 しかし、はつは、それが恋文だと断言し、初めて見たわ、ほんまもんの恋文、と大興奮です。(笑)
その頃、加野屋では、長男の正太郎が、肺の病で、床についていました。 跡継ぎのことを心配する大番頭の雁助さん、『民王』の新田くんとは、全く違う役ですね。(笑) 雁助は、新次郎は楽しい人やけど、あんな暢気なボンが継いだら、店が潰れてしまう、と心配し、神棚に、正太郎の快癒を祈りました。 中番頭の亀助が、外出しようとする新次郎に声を掛けると、兄貴みたいなええやつが、早死にすんのやったら、わてなんか、とうに極楽行ってなあかんのや、と意味深な言葉を残し、去って行きました。
縁側に座り、返事の中身と文字の汚さに悩むあさに、忠政は、文っちゅうもんはな、心を伝えるもんや、なんぼ下手でも一所懸命、書いたらええねん、と励ましました。 そんなあさが、夜、はつをさがすと、縁側で外を見ながら、泣いていました。 これが、あさが見る、はつの二度目の涙なのかな。 結婚したくないのか、と尋ねるあさに、はつは、何でか時々、涙が出てしまうだけや、そやけどな、そんな時でも、あさと一緒にいたら、いつも何でか自然に笑えてくる、そやさかい心配せんといて、と答えました。
あさは、お姉ちゃんが笑てくれるんやったら何でもするで、と何度も変顔を作ります。 この場面、姉妹愛に、思わず、うるうるきちゃいましたよ。 朝ドラで泣くのは、いつ以来だろ。 もう完全に、前作の変顔後遺症は、克服しました。(笑)
はつは、思わず、あさに、それにしても、あさはよかったなぁ、お相手が新次郎さんで、 うちの許嫁が新次郎さんやったらよかったのに、と愚痴ってしまいました。 この一言は、重くあさの心に響きますよね。 ある意味、一生のトラウマになるんじゃないでしょうか。
あさは、囲碁を指しながら、忠政に、文の書き方を教えて、と頼みました。 そして、早速、顔中に墨をつけながら、文を何回も書き直しています。 この顔に墨みたいな演出パターン、もう、いいかげん、やめてほしいものです。 明らかに筆で線を書いたような墨の後って、不自然過ぎるっしょ。(笑) 着物とかは、全然汚れてないしね。
新次郎様江という宛名書き、字の大きさはバラバラですけど、一つ一つの文字は、割としっかりとしてるのよね。 字のうまい人が、わざと下手に書いた、そんな感じがします。 ちなみに、本文の方は、本当に下手でしたね。(笑)
座敷では、梨江が忠興に、はつのお付きにうめをつけてほしい、と頼みました。 忠興は、はつはしっかりしているが、あさは、うめをつけないと、今井のおなごとして外に出せない、という意見です。 梨江は、見るからにいけずなお姑さんのところへ、はつを一人で行かせるのが、忍びないようです。
二人の意見は正反対ですが、あさがとんでもない娘だ、という認識だけは、同じようです。(笑) 廊下で盗み聞きするうめさん、これだけ自分を買ってもらえれば、そりゃ嬉しいですよね。 うちの身体が、柿や桃みたいに、ササッと半分に割れたら、どんなにええか、なんていってみたいものです。(笑)
忠興の部屋に入ったあさは、新次郎宛の文を託しました。 忠興が読むと、その内容は、姉のため、山王子屋のことで知っていることを教えて欲しい、というものでした。 一度は破り捨てようとしますが、思い直して、飛脚に託し、翌日、無事に加野屋に届きました。
加野屋では、新次郎が、花を摘み帰り、こないな時は、わてかて誰かて、何しようが、雨降りの太鼓やさかい、ドンもならん、と阿呆ボンの振りをしています。 しかし、兄の病床では、加野屋を託されますが、兄貴みたいな立派な上がいるからこそ、思う存分阿呆ボンでいられる、兄貴には達者でいて欲しい、と思いを語りました。
それから二か月が経ちましたが、新次郎から返事はなく、訪ねてもきませんでした。 そんな今井家では、家族揃っての最後の桃の節句を控え、雛飾りを行いました。 はつは、雛人形を大事にしていたから、幸せなお嫁さんになれるけど、あさは、お人形さんごっこという名のもと、お雛さんで相撲や剣術をして遊んでいた、という話で和みます。 このあたりは、ほのぼのとさせる、いい場面でした。
そこへ大きくなった久太郎が、あさに文を持ってきました。 久太郎は、さすがは嫡男、親戚の商家で半年間の修業をしていたようです。 あさは、新次郎からと、心をときめかしますが、英国にいる才助からのものでした。 才助は、あさの名前を聞いていませんよね。 山王寺屋でも会いましたが、あそこには金を貸してくれなかった恨みがありますから、あさの素性を聞いたりするはずがありません。 なんで、京の今井家のあさだと分かったんでしょうね。(笑) おまけに、あれだけの関わりだけで、ベロシペードに乗る女性の姿から、あさを連想するのは、ちょっと出来過ぎのような気がします。
確かにいい男かも知れないけど、当時、写真が貴重な頃に、自分のポートレートを同封するって、ナルシスト振り全開ですね。(笑) 不自然さはさておき、英国で自分のことを思い出してくれた、という文は、嬉しいものですよね。 こちらの方が、よっぽど恋文という気がします。 もっとも、あさの興味は、異国からの文、ということの方にいってしまってますけどね。(笑)
しかし、梨江は、嫁入り前の娘への殿方からの文、ということで、それを取り上げ、破ってしまいました。 そんなあさは、新次郎を一途に思い、ミニチュアのパチパチはんを作り、雛人形に持たせました。 あんなに不器用なあさが、あんなに器用にそろばんのミニチュアを作れるなんて、なんか、違和感があります。(笑)
加野家では、亀助が、破かれた文のジグソーパズルに挑戦中。 そこへ、新次郎が、やってきました。 なんと、よのが、正太郎の病気に泣き続け、鼻紙がなくなったので、正吉あての文を使ったとのこと。 よのの真っ黒な顔は、やり過ぎですけど、それは、スタッフも分かっていて、でも、あえてコント風の演出にしたんでしょうね。(笑) あんなに真っ黒になるということは、墨が顔に移動するということですから、文の文字は、こすれて読めなくなっているはずなんですけどね。(笑) おまけに、よのの洟で、紙もごわごわになってそう。(笑)
亀助は、正吉から、せめて誰からの文で、どのような内容だったか調べるように命じられ、ジグソーパズルと格闘中なのでした。 新次郎は、夜もねむれぬ、というピースを見つけ、芸子からの恋文、という自ら立てた説に自信を持ちました。 実際は、惣兵衛の人柄を思えば思うほど心配で、はつが、夜も眠れぬ様子だ、と書いた、その一部なんでがんすよね。(笑) ところが、あさ、という文字を見つけた新次郎の顔色が、変わりました。(笑)
そしていよいよ、弥生の月となりました。 はつとあさの嫁入りは、3月31日なんだそうで、あとわずかです。 結局、はつのお付きは、うめに決まりました。 忠興さん、よのさんのプレッシャーを感じながらも、娘たちのために一所懸命に考えたんでしょうね。 あさのお付きは、ふゆになりました。
それから、あわただしく、嫁入りの準備が始まりました。 あさは、はつに、菊のいけずを目撃した、と告白し、このまま嫁入りしていいのか、と迫りました。 しかし、はつは、あさの思いに感謝しつつも、うちにはこの道しかない、そやさかい、お父はんとお母はんが選んでくれはった、この道を大事に進む、ときっぱりいいました。
納得いかないあさは、木に登ろうとしますが、それを止めたうめから、相撲をしよう、と誘われました。 二人にとっては、最後の勝負なんですよね。 最初は、亀山酒造の酒蔵での、政志と政春の相撲を懐かしく思い出していました。(笑) ところが、うめがあさを投げ飛ばした後、二人が抱き合って泣く姿を見たら、涙腺が崩壊してしまいました。(笑)
大坂では、ようやく、あさの手紙を読んだ新次郎が、料亭の一室で、惣兵衛と差し向かいで、話をしました。 そうか、この二人も義兄弟になるのね。 しかも、本当は、新次郎が兄だったのに、弟になっちゃったわけね。 この会談は、あさの差し金では、といぶかる惣兵衛、鋭いなぁ。(笑)
惣兵衛は、この婚礼は自分のではなく、お家のものだ、と達観しています。 そして、母親のいいなりになっていると思わせているが、いつか、男をお家の道具と思っている彼女をこっそり殺すつもり、と物騒なことをいいました。 予想どおり、栄達は、入り婿でした。
そして、惣兵衛は、おなごは嫌いや、あいつらみんな、ずるうて煩わしいて、意地汚いさかいな、と新次郎に言い放ちました。 菊の存在のせいで、女性そのものに不信感を抱くようになってしまったんですね。 この世の中には、菊とは全く違う優しい女性もいる、と知れば、心が、ほぐれてくるんでしょうね。 そんなある日、正太郎が、危篤状態に陥りました。
ある朝、忠興が、あさの部屋を覗くと、相変わらず顔に墨をつけて、書道の練習中です。 忠興は、様という字の払いを指導したら、形が整いました。(笑) 新次郎から返事が来ない、という話から、忠興が手紙を読んだことが、あさにばれちゃいました。(笑) 忠興は、親が娘の心配して何が悪い、とあさにいい、あさは、ええ娘やなかったなぁ、といいました。
忠興は、それは、これから先に分かることや、お前は前にばっかりどんどんと進んでいく質やけど、ドーンと腹据えて家を守るんは、おなごの大事な務めや、と諭しました。 そして、やってきたはつも呼び、ええか、二人とも、しっかり、お家を守れ、帰ってくんなよ、と声を掛けました。 ほのぼのとした、いい場面でした。
うめが、ふゆに、あの大股は一生直らない、でも、見かける度注意しろ、と付き人指南をしていると、あさとふゆが、庭からやってきて、梨江も廊下を歩いてきました。 はつは、梨江に、うめをあさのお付きにしてくれ、と頼みました。 あさは気丈にしてるけど、中身はまだまだ子供や、この子にはまだ、お父はんやお母はんの代わりに、いろいろ教えてくれはる大人が、そばにいた方がええ、とその理由を述べました。
はつに、年も近いし、気も合うし、仲良く助け合っていける、といわれたふゆは、ずっとはつに憧れていると嬉しそうに語り、うめに怒られました。(笑) はつに、うちの、この家の最後の思い出に、ちょっとだけ姉らしいことをさしてください、といわれた梨江は、了承しました。 この台詞も、涙腺にビンビン響きましたよ。 これで、あさのお付きは、うめになったんですよね、多分。 忠興の了解を求めなくてもいいのかな。(笑) 梨江は、忠興に決めろ、と捨て台詞を残していたのにね。(笑)
そして、いよいよ嫁入り三日前、白無垢の前では、忠政が、あさに嫁に行くなと号泣しました。(笑) あさとはつは、二人で琴を弾きました。 二人は、大坂でも、こうして一緒に弾ければいいね、と語り合いました。 あさは、はつに、手に手を取って、母親の本に書いてあった駆け落ちをしよう、と誘いました。 駆け落ちは男女がすること、と説明したはつは、お手々だけ握りましょ、とあさの両手を取り、また、すぐに会おな、つらいことがあったら、助け合おな、と声を掛け合いました。 子供の頃、白蛇ショックで、布団の上で抱き合って泣いた場面と重なり、またまた涙腺崩壊でがんす。(笑)
翌朝、あさが寝ていると、うめが呼びに来ました。 正吉と新次郎が、婚礼を前に、急いで舟に乗って、やってきたのでした。 大股で、大きな足音を立ててやってくるあさ。(笑) あさは、嬉しそうに新次郎の前に座りますが、用向きは、10日前に正太郎が労咳で亡くなったので、婚礼の話は、日延べさせていただきたい、というものでした。
しかし、前にも書いたけど、こんな情報を、今井家が、全く把握しないってどういうことよ。 加野家も、親戚付き合いするんだし、亡くなったことは、知らせるべきだったんじゃないでしょうか。 葬儀などに気を遣わせることを気に掛けたのかも知れないけど、しつこいけど、親戚になるんだからね。 とはいえ、明日からも楽しみです。
さて、第1週の関東地区の最高視聴率は、あさが、パチパチはんを振りながら、『うさぎうさぎ』を歌って飛び跳ねている姿を新次郎に見られた28日(月)の21.2%で第1位でした。
月曜から土曜までの詳細は、21.2%、20.3%、19.9%、20.9%、21.1%、18.4%で、第1週の週平均は20.30%、『ごちそうさん』の第1週の平均は21.07%、『花子とアン』の第1週の平均は21.58%、『マッサン』の第1週の平均は21.30%、『まれ』の第1週の平均は20.55%、でした。
関西地区の最高視聴率は、新次郎が、あさに赤いパチパチはんをプレゼントし、わてのお嫁さんに来てくれることになったら、その時は、仲ようしような、と必殺の台詞を繰り出した2日(金)の20.2%で第1位でした。 名古屋地区の最高視聴率は、今井家ご一行が山王寺屋を訪ね、そこで初めて惣兵衛と会い、はつは、笑わない彼に衝撃を受け、あさは、ありをつかまえようとして転んだ1日(木)の21.4%で第1位でした。
『花燃ゆ』の第40回は、関東地区が13.8%でした。 ちなみに、八重の第40回は13.3%、官兵衛の第40回は17.6%でした。 第40回までの全平均は、花燃ゆ11.90%、官兵衛15.79%、八重14.81%です。 関西地区は13.9%でした。 名古屋地区は15.2%、びっくりぽんです。
『あさが来た』の後で、この感想を書くのは、厳しいですね。 同じ時代を扱って、同じように歴史的な出来事にはあまり触れていないのに、このレベルの差は、何なんでしょうね。
前回のラスト、突如、秀次郎だけが、杉家に現われました。 品川が連れてきたみたいですけど、美和に引き合わせず、勝手に置いていった、ということなんでしょうね。 このあたりから、もう、ついて行けません。
だいたい、前にも書きましたけど、京都の茶屋で普通に働く辰路を5年間も見つけられないって、どういうことよ。(笑) 業界関係者に聞き回れば、すぐに見つかったんちゃう。(笑) どうでもいいけど、品川さん、散切り頭になっていましたね。 伊之助、文之進、梅太郎らは、まだ、ちょんまげなのにね。(笑) 予告編での前原も、散切り頭でした。 どういう基準なんでしょうね。(笑)
話を本筋に戻して、京では、あれほどおとなしかった秀次郎が、突如、礼儀知らずの暴れん坊になってしまいます。 つまり、辰路は、秀次郎に全く礼儀作法を教えなかったダメ親、という設定になっちゃいましたよ。 幕末編では、あんなに一所懸命に子供を守る姿を描いておいて、これはないんじゃないでしょうか。 ヒロインを持ち上げるために、誰かを貶める、というのは常套手段ですけど、その相手を間違えると不快感しか残らない、という典型例ですね。
そんな秀次郎のしつけに手を焼く、杉家の面々プラス文之進。 文之進は、同居しているみたいに描かれていますけど、夕食の席にはいないのよね。(笑) その席で、亀は、他人の産んだ子は、育てられない、と宣言します。 大丈夫、という梅太郎に、亀は、久坂でさえそうだったんだから信じられない、と疑いのまなざしを向けます。
えー、ここは、久坂でさえ、ではなく、久坂だから、が正しいと思いますよね。(笑) 亀さんの中では、梅太郎の方が、玄瑞より、いい男で女性にもてる、と思っている、ということですよね。(笑) 妻の欲目にも、程があるぞ。(笑)
二条窪では、開墾に励む伊之助たち。 寿が、彼らのために、さつまいものお菓子を作り、地元の女性たちに教えていますよ。 おやおや、いつの間にやら美和のようにお菓子を作って、蘊蓄を傾けるようになったんですね。 やっぱり姉妹ですね。(笑)
そういえば、アメリカで、伊之助待望論を口にする木戸が、日本の舵取りさえできる人間が百姓じゃと、と、思わず百姓を貶める発言をしてしまいましたね。 この時点では、士農工商の身分制度は撤廃されているはずなんですけど、やっぱり人間の意識は、そう簡単には変わりませんよね。(笑)
杉家では、秀次郎が姿を消しました。 でも、実際は、塾の二階に隠れていたのよね。 美和さんよぉ、普通は、騒ぎ立てる前に、家の中は隅々まで調べるっしょ。 もう、本当に人騒がせなんだから。
ちなみに見つけたのは、一度、外に探しに行き、日が暮れるから、と文之進に、灯りを取ってくるよう、命じられて戻ってきた小太郎くんでがんす。 くしゃみで気づいたのよね。 それは偉いけど、大勢で外を探しているのに、自分用の提灯を一個だけ持って出かけようとしていたのは、感心しないぞ。(笑)
それはともかく、ようやく母上と、美和は、秀次郎から呼んでもらえるようになりました。 そんなとき、辰路が、萩にやってきました。 いつもいつも書いてますけど、女一人で簡単に移動できる距離じゃないはずなんですけどね。(笑) 『あさが来た』なんて、京都と大阪ですら、今生の別れというくらい遠距離に描いているもんね。(笑) こっちが、実状に近いと思いますけどね。(笑)
それはともかく、そっと、秀次郎が手習いする様子を眺める辰路に気づいた美和は、後を追いかけました。 美和の辰路への第一声は、あなたが久坂の子を産んだ人やとは、でした。 ここは、京で命を助けてもらったお礼からでしょう。(笑) もう、命の恩人だということは、すっかり失念しているみたいな上から目線でした。
その晩、秀次郎は、おかあちゃん、という寝言をいいました。 美和のことなら、母上、というはずなので、辰路のことだと気づいたのよね。 『マッサン』で、高熱にうなされるエマが、おかあさん、といったとき、エリーが、自分のことか、実母のことか、分からずに不安になったことを思い出しました。 あの時は、エリーのことだったのよね。
それはともかく、実母のことを恋しがるって、この状況じゃ、当たり前、想定内のことですよね。 それでも、美和は、育てるって決めたんじゃないの。 それを辰路に返して、これが、秀次郎に一番合った育て方だ、と自分に言い聞かせてましたけど、それじゃ、前半の、全くしつけられないダメ親ぶりは、いったい何だったんでしょうね。 そんな人に預けるのが、本当に秀次郎のためなのか、全く理解に苦しむストーリー展開でした。
それでは来週も、こ学問をして身を立てることも考え、子供は元気が一番と知り、礼儀の始めは、容体を正し、顏色を斉え、辞令を順にするに在りと心得、あまり無理することなくのびのびと、それぞれ人に合った育て方をし、立派になると信じて、大好きな人間には本気で怒り、内外に山積する課題解決に努め、対等に見られるよう力をつけ、もうどこにも帰る家はないという覚悟で、できることは何でもする、そんな気概で、こぴっと仕事がんばれば、いつか立派に成長したあの子と、また会える時もくるはずじゃんね。
「じゃが、何度でも掛けおうてみるつもりじゃ。この子らが豊かに暮らせる世にならん限り、新しい世とはいえん。そねな世にすることが、これからの私がすべきこと」 CATCH A DREAM!! |
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