投稿日:2015年12月25日 (金) 18時23分
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みなさん、こんばんは。 いよいよ、今年も一週間を切りました。 早いものですね。
さて、今週の『あさが来た』は、福沢諭吉が登場、まさかあの人が演じるとは。(笑) 演技の幅がないというか、勝海舟と一緒じゃん。(笑)
では今回も、土曜日から振り返っていきましょう。 正吉の葬儀のあと、加野屋に人々が集まりました。 脱いであった数多くの草履に比べ、弔問客は、かなり少なかったですね。(笑) 近所や同業者に見栄を張って、並べていたのかな。(笑) 雁助には、約束どおりうめから知らせが届いていましたが、加野屋として、榮三郎からきちっと知らせるべきだと思いますけどね。(笑) 遠く離れた九州では、加野屋の手ぬぐいを首に巻き、静かに冥福を祈る雁助の姿にジーンとさせられました。
それから数日後の朝、榮三郎が、店の教訓を唱和させています。 でも、これは、正吉が引退してから、榮三郎がずっとやっていることで、今さらって話じゃないんですよね。(笑) そこへ、友厚が焼香にやってきました。 おいおい、いくら東京にいて葬儀に間に合わなかったからといって、訪ねていい、常識的な時間ってもんがあるんじゃないの。(笑)
まだまだ正吉と話したかったという友厚に、新次郎は、最後の1か月は、家族以外、誰とも会おうとしなかった、と語りました。 でも、よのさんは、正吉との思い出を辿るお伊勢参りを企画しているとのことです。 他の皆さんは、と尋ねる友厚に、五代様が気にしたはりますのは、きっと、あさのことだすわな、と宣戦布告です。(笑) まだ、友厚は未練があって、それを新次郎もひしひしと感じるのね。(笑)
あさは、来月九州に行くといっている、と新次郎は友厚に伝えました。 そのあさは、千代を九州に連れて行くといって、新次郎を驚かせ、よのを怒らせました。 そりゃそうですわな。 あさは、世間では、炭坑を爆破した女といわれているのね、ひどい。(笑)
結局、置いていくことになり、千代に愚痴っていると、肝を冷やした、とうめが部屋に入ってきました。 うめは、おなごの一番大事な仕事は子育て、子供を置いて長期間、外で働いてはいけない、と諭しました。 あさは、昔、忠興に、何でおなごは男のしていることをしたら駄目なのか、聞いたことを思い出しました。 そして、これから女も外で活躍するようになる、という櫛田の言葉を引用し、女が外で働くのは、ばかにされてへこたれないだけでなく、女だということに甘えたらいけない、そんな大変なことだ、といいました。
さらに、忠興が、おなごは引っこんどれ、といったのは、自分のことを思っていてくれたからだ、と述懐しました。 働くのは辛いと思っているのか、と聞くうめに、あさは、自分は働くことが、商いが好きだと気付いた、いつか、おなごのやり方でおなごの商いを広げていきたい、と語りました。 そして、自分は、この茨の道を自分の足で突き進むしかない、と決意を語り、これも全部、正吉のおかげだ、と感謝しました。 そんなあさを、新次郎が、陰から見つめていました。
一方、よのは、自分が作った張り子の招き猫を正吉に見立てて、話しかけています。(笑) 千代を置いていけ、ときつくいったことを後悔しつつも、これからは、自分が正吉の代わりに、あさを助けていく、と誓いました。 天然いけずだけど、今回の千代のことはよののいうとおりだし、だんだん、人のよさが、にじみ出てきましたね。(笑)
店では、謎のへへへ男を、弥七が暖簾越しに目撃しました。 亀助とふゆが店の外へと飛び出しますが、姿が見えません。 こんな風に亀助に寄り添うところが、魔性の女なのよね。(笑)
そして、なんと八っちゃんこと八五郎には、妻子がいることが判明、あっさりとおふゆ騒動にけりがついてしまいました。(笑) ところで、八っちゃんと聞いたあさが、あのうどんの、と聞き、亀助が、ああ、と答えてましたけど、おいおい、うどん屋のことは、新次郎しか知らないもんね。(笑) このままじゃ、亀助が、適当に相づちを打った、いい加減な男になっちゃうじゃん。(笑)
うめは、よろしおましたなぁ、粋な男はんが相手やったら分が悪いもんな、おふゆは面食いでっせ、と亀助をさんざん煽ります。(笑) ところが、亀助は、懐から印籠ならぬ雁助からのうめ宛の手紙を取り出し、形勢逆転です。(笑) 亀助にしては、見事な攻撃でしたね。(笑) それにしても、縁側で足をぶらぶらしながら、何度も雁助からの手紙を読むうめの様子、本当にかいらしかったですね。(笑)
年が明けて、あさは、大阪と炭坑を、慌ただしく行き来する毎日を送っていました。 加野屋に戻ってきたあさが、千代のところに一目散に駆け寄ると、榮三郎が、新次郎が友厚に大事な用事で呼び出された、と告げに来ました。 あわてて寄合所に行くと、友厚が、新次郎に、あさを東京に連れて行きたい、と申し入れていました。 あさに気付いた新次郎と友厚が、大阪弁と標準語で同時に違う台詞を。(笑) しかも二度もって、この二人、気があったりしてね。(笑)
友厚は、日本で日本で一番シヴィライゼーションの花が開こうとしてる東京に連れて行きたい、といいました。 それをあさは、しびれげいしゃの花、と聞き取り、新次郎に笑われます。(笑) 新次郎は、セヴライゼーションと発音、さすがに三味線をやっているだけあって、耳はいいのね。(笑) 友厚が、福沢諭吉の言葉を借り、文明の花と訳してもらい、ようやくあさも理解できました。 新次郎は、意味も知っていたのかな。(笑) ここにきて、『学問のすゝめ』と繋げてくるとは、お見事でがんす。(笑)
友厚によると、外国に対する発言力を増すため、我が国初の商工業者の集う東京商法会議所ができるので、一緒に視察に行こう、ということのようです。 東京商法会議所の発音ができないあさ。(笑) でも、あさは、福沢の書くことは先進的なので文明もきっと大事なことだ、ということと、商法会議所を一刻も早く大阪にもつくる必要がある、ということが分かった、といいました。 このままだと東京に一極集中してしまう、日本が力をつけるためには、いろんな町が大きく育っていくことが大事だ、とあさは、その理由を語りました。
友厚は、我が意を得たり、とあさの手を握りますが、新次郎に引きはがされます。(笑) あさは、千代のことが脳裏に浮かび、協力はするが、東京には行けない、と断りました。 帰り道、新次郎はあさに、お家のために行きたいというなら反対するが、自分のために行きたいというなら協力する、と告げました。 新次郎は、勉強好きのあさが東京で商売を学べるのに嬉しくない訳がない、本では分からないものが、きっと見えてくる、とその理由を語りました。 さすがは旦那、あさの気持ちを見透かしていますね。(笑)
しかし、うめは、何で行ってもいいといったのか、と新次郎を責めました。 新次郎は、本当は行きたくて行きたくてたまらない顔をしているのが分かったから、と答えました。 ところが、亀助に、腹の出た中年男ならまだしも、あれだけの男盛りと、といわれた新次郎は、動揺を隠せません。(笑) 榮三郎は、何で自分を誘ってくれない、と拗ねますが、新次郎に、あさは商売のことがよく分かっている、友厚の目はごまかせない、といわれ、シュンとしてしまいました。
そこから、みんなで、仕事をしているあさは男前だ、という話で盛り上がります。 新次郎が、縫い物や料理をしているときは、口をとがらせて不細工だ、といい、みんなで、その物まねをして盛り上がります。 何とひどい仕打ち。(笑) うめが、新次郎が許しても、奥様が許さないのでは、と話しているところに、当のよのが登場です。(笑)
あさは、土方の人形で千代をあやしますが、興味がないようで。(笑) どうやら、よのの作った張り子の招き猫が、お気に入りのようです。 それにしても、よくあさは、あんな人形作れましたね、凄すぎる。 店で売ったら、小遣い銭くらいにはなるんじゃないでしょうか。(笑)
なにやら、千代がババババァーといったのを、よのは、自分のことを呼んだ、と喜んでいるようです。(笑) そのよのから、あさは、東京行きの件で呼び出されました。 あさは、機先を制し、自分は東京に行きたい、と告げました。 でも、もっと千代のそばにいて、いい母親でいたいという気持ちもある、と揺れる心を告げると、よのに、あんたは欲張りや、とおなごの先輩として釘を刺されました。
ここから、よのの見事な怒濤の攻めが始まりました。 男と同じように外で仕事する道を選んだのに、家を守るおなごと同じようにお母ちゃんをやりたいというのはわがままだ、何かを選んだら諦めなければならないこともある、とガツンとかましました。 さらに、母親のくせに仕事ばかりして後ろ指を指されても、我が子に背中を見せるつもりで、胸張って気張らなあかん、それが自分が選んだ道の歩き方だ、繰り言いわず、男やったら覚悟決めなはれ、と畳みかけます。 正吉の代わりにあさを助けていく、と覚悟を決めてからのよのさん、頼もしいですね。(笑) もっともこのあと、おなごやからこそ余計覚悟を決めなあかんのだす、と言い直しましたけどね。(笑)
トドメは、子育てで目を離していいときは一時もない、でも、幸い千代は、一家のみんなが面倒をみてくれる、自分やはつみたいにいい母親になろうと思わなくていい、という母親の先輩としての一言でした。 この自画自賛ぶりには、さすがに新次郎が、突っ込みました。(笑) さらに、これは、あさに東京に行けということか、と新次郎が問うと、よのから、仕事のことは好きにしろ、とお墨付きをもらいました。
しかし、千代はあさの思うようにはさせない、とおばあちゃん子としての育成宣言、よのの面目躍如ですね。(笑) よのに、東京行きを責められた新次郎は、はぐらかすと、お父ちゃん子とするため千代の元に走り、よのも負けじと、千代のために作った新しい人形を手に、後を追いました。
そして、またまた、よのは、張り子の招き猫に向き合います。 よのは、正吉があさを子供と思い、三人に家を任せると決めた以上、それを見守って行かなければならない、それに今の自分には千代が生きがいだ、と語りかけました。 また、うめには、あさをよろしく頼む、けがのないように、殿方と過ちのないように、と念を押しました。 予告編で分かっていたとはいえ、うめの同行は、よのの有無を言わさぬ思いで決まったのね。(笑) 殿方との過ちに釘を刺すことは、大変重要よね、さすがはよのさん、やりまさる。
あさは、旅立ちを前に、新次郎に、耳たぶを触る夜泣き対策を伝授しています。 おいおい、九州に行っている間、新次郎も面倒をみているんだから、今さらって感じですよね。(笑) さらに、千代を甘やかすな、と釘を刺します。 千代は、好きなイモは食べるけど、嫌いな柔らかいごはんは、わざと床に落とすようです。 このあたりの気性は、あさに似ていますね。(笑)
そこへ榮三郎がやってきて、九州には自分が行く、といいました。 雁助といい、反対勢力も、石炭業の重要性は、認めつつあるのね。 友厚に認められなかったので、自分の足で現場を見て、商いを学びたくなったのかもしれませんね。
そして、五代との約束の日を迎えました。 旅立とうとするあさに、千代が歩み寄ります。 抱き寄せ泣くあさ、もうこっちも、もらい泣きしちゃいましたよ。(笑)
あさとうめは、横浜まで船で行き、そこから新橋まで陸蒸気に乗り、ようやく、東京へたどり着きました。 陸蒸気に座りっぱなしでおいどが痛いうめは、あさが忠興に叩かれた気持ちがよく分かる、といいました。(笑) あさには、快適だったのね。(笑) 念願の陸蒸気に乗れて満足だったようです。
そこへ福沢が、弟子を連れて歩いてきました。 あさは彼に、友厚の事務所のある築地への行き方を尋ねました。 福沢は、辻馬車乗り場を教えてくれますが、あさは、街並みを見ながら歩く、と答えました。 うめは、がっくりですね。(笑)
築地に間に合うように行けるのか、という福沢に、北九州の山道をいつも歩いているから大丈夫だ、と答えました。 友厚も、よく北九州っていうのよね。 当時から、あの辺りは、北九州と呼ばれていたのかな。 筑豊というのが、一般的なような気がするけどなぁ。
なぜ石炭を、という福沢に、陸蒸気や船や日本を動かしたいからだ、と答えました。 さらに、なぜ東京に来たのか、と問われ、しびれ芸者を見に来た、これは文明という意味だ、と講釈しました。(笑)
福沢は弟子に、話している途中に気付いたが、あさは相当の変わり者だ、といいました。 すぐには気付かなかったのね。(笑) 平生から、九州の鉱山を歩き回り、シヴィリゼ―ションを文明と自分に説明した、とあきれました。 しびれ芸者が、トドメだったみたいですね。(笑)
あさとうめは、何時間か東京の街を歩いた後、築地にある友厚の事務所、東弘成館に到着しました。 中に招かれた二人、陸蒸気の堅い椅子においどをやられたうめは、ソファーの座り心地のよさに、思わず眠り込んでしまいました。(笑) あさは、事務所に200人の従業員がいると聞き、天子様や今井家のように、友厚も東京に移ってしまうのではないか、と尋ねました。 友厚は、そうすれば彼の役に立てたかもしれないと答え、その彼、大久保利通をあさに紹介しました。 それが、友厚があさを東京に招いた一番の理由でした。
大久保は、友厚のサプライズ演出に付き合って、別室で待機していたのね。(笑) 狙いは的中、あさは、まさにびっくりぽん状態になりました。 私は史実の大久保は、どうも好きになれないので、熟睡するうめに上着をかけてあげても、嘘くさいとしか思えないのよね。(笑) これだけ寝食惜しんで日本のために尽くしているのに、すっかり嫌われ者だ、って拗ねてるけど、それなりの汚いやり方をしてきたからね。(笑) その大久保は、『善きあしき、人の上にて身をみがけ、友は、かがみとなるものぞかし』という薩摩のいろは歌を引き合いに、互いを互いの鏡として切磋琢磨してきた仲、心の友だ、と友厚との仲について語りました。
あさに興味を抱いた大久保が、東京の印象を聞いていると、ようやくうめが、目覚めました。(笑) 寝ぼけ眼に映るアイスクリン。(笑) 『ごちそうさん』といい『花燃ゆ』といい、アイスクリンが、よく使われますね。(笑) あさも、文明開化万々歳と、アイスクリンには大満足です。
大久保は、古くから商いの町として栄えた、という歴史がある大阪が大きく育ち、大きな経済を生み出すことが、世界と伍していくためには必要だ、そのために自分や友厚に力を貸して欲しい、とあさに頼みました。 あさは、任しとくはなれ、と二つ返事、そしてしっかりと握手しました。 会話のやりとりから、ひげの男が内務卿と知ったうめは、あまりにも自信満々に協力を承諾するあさに、肝を冷やしました。(笑) そうそう、このあさの自信は、どこから来ているんでしょうね。(笑)
友厚が二人を宿まで送りながら、あんな優しい顔の大久保は珍しい、と驚いて見せました。 道路脇では、男がガス燈を点けていました。 東京の夜は、ますます明るくなる、と友厚から聞いたあさは、新次郎と千代にも見せてやりたいと思いました。
加野屋では、亀助の男盛り発言を気にした新次郎が、友厚とあさの仲のよい様子を思い浮かべ、ため息を吐いています。 友厚が持っているものを自分は何も与えられない、男として負けている、という新次郎のために、亀助は勝っているところを探しますが、背の高さしか出てきません。(笑) それを聞いたふゆが、新次郎が男として誰かに負けるなんてことはない、と思わず口にしてしまいました。 自分の父親はおなごを物と思っていた、だから千代には新次郎のような父親がいて幸せだ、とごまかしますが、亀助は動揺を隠せません。(笑) ふゆは、あさは新次郎の優しさやいいところを誰よりも分かっているから、何も心配することはない、と新次郎を励ましました。 この上から目線は、ちょっと女中の分を超えすぎですね。(笑)
新次郎が、へへへ男を見かけなくなった、と話題を変え、ふゆが亀助にお礼をいう、というアシストをさりげなく決めました。 亀助は、お兄ちゃんでも何でもいいから、ここらで男を上げないと、と新次郎に決意を語りました。 新次郎が千代を抱くと、ふゆが熱い視線を注ぎ、それに気付いた亀助は、不安が確信に変わりつつありました。 そこへ、よのがやってきて、新次郎を呼びました。 何やら手紙が届いたようで、それを読んだ新次郎は、驚きを隠せません。
あさとうめは、友厚に観光案内をしてもらっていました。 ある日、二人が待ち合わせ場所の牛鍋屋に行くと、なんと福沢も一人で食事をしていました。(笑) 福沢は、あさに気づき、本で思わず顔を隠しました。 あさたちの待ち合わせ相手は、忠嗣でした。 予告編で忠興とミスリードさせる仕掛けでしたけど、父親には、あっ、いてた、なんて言葉遣いしませんわな。 というわけで、珍しく私の予想は、的中しました。(笑)
どうやら、千代を残して東京に勉強しに来た、と両親に知られると怒られるので、こっそり忠嗣と連絡を取って、牛鍋屋で落ち合ったようです。 手紙のやりとりだとばれそうだし、会う日時と場所を決めるまでには、何度かやり取りをかわさないといけませんけど、いったいどんな手段を使ったんでしょうね。(笑) あさが忠嗣と会うのは、6尺5寸というから2m近くですわな、みんなそれほど背が高いという噂(笑)のアメリカの話を聞くことが、目的でした。
ところが、忠嗣の挙動不審が気になり、後を追ってきた忠興が、牛鍋屋に入ってきました。 京都にあった頃の今井家なら、久太郎、あさにボコボコにされているでしょうね。(笑) あさの予想どおり、千代を置いて勉強に来た娘を忠興はしかりますが、本気じゃありませんでしたね。(笑) やっぱり、娘の元気な姿を見られて、嬉しかったんでしょうね。
あさは、近頃は、おなごも学問をした方がいい風潮になってきている、と語り、『学問のすゝめ』の一節、そもそも世に生まれたる者は、男も人なり、女も人なり、を披露しました。 手土産の話からいきなり男女平等って、ちょっと、展開が強引でしたね。(笑) あなたはこの展開に、従えますか、従えますか、従えますか。(笑)
男女同権について熱く語るあさの意見に引き込まれ、福沢が、ザッツライトと割り込んできました。(笑) うめは驚きますけど、あさは、顔色一つ変えませんでしたね。(笑) いかなる身分の人間も、自由と独立を妨げられてはならない、という福沢に、あさは、現実社会でおなごがそのように生きるのは、理解のある親や夫に支えられてさえも難しい、と思いの丈をぶつけました。 福沢は、そのためにも、婦人も独立自尊、大いに学び、しっかり働いて経済的自立を図り、世間に対しても己の責任を持たなければならない、と答えました。 そして、あさに、あなたはいつか、おなごの社長になりなさい、と告げました。 あんたもうじき、日本一の女商人になるで、といった玉利を思い出しますね。(笑)
彼を福沢と見抜いた忠興は、大久保と会った、というあさの話にびっくりぽんです。(笑) 偉ぶることのない優しいお方って、うめは、上着を掛けてくれた大久保に好印象を抱いているのね。(笑) 忠興に炭坑のことを聞かれたあさは、先のある仕事だと分かったので復興させる、長い目で見たら今が辛抱の時だと思っている、といいました。 銀行の仕組みが国民に根付いていない、と経営の難しさを語る忠興に、あさは、この国の文明は今、花開こうとしている、近い将来、今井のお金を金に変える人が出てくる、お互い、辛抱の時だ、と上から目線で励ましました。(笑)
店を出た忠興は、商売人としてのあさを認め、彼女を男として育て、今井家の家督を継がせろ、と提案した忠政の慧眼に、素直に負けを認めました。
その頃、東弘成館では、友厚が、イギリスで買ってきたウイスキーを、大久保と飲んでいます。 『マッサン』を思い出した人、多かったでしょうね。 でも、政春が渡英したのは、大正時代でしたから、このまだまだ後になります。
大久保は、この国を生まれ変わらせる30年計画を口にしました。 明治が始まってから最初の10年は地ならし、次の10年で政治を整え、産業を活発にし、最後の10年で新しい日本をつくる、そう決意を語りました。 これは、史実なのよね。 その、最も重要な真ん中の10年のはじめでこの世を去るのは、不本意だったでしょうね。
大久保は、日本の将来像を外国に負けない強い国と語り、だが力でねじ伏せる訳ではない、本当に強いものは、そんなことはしない、と付け加えます。 おいおい、あれだけ政敵の命を奪っておいて、よくそんなことがいえるな。(笑) 友厚が、女性育成の視点が欠けている、と諭すと、大久保はそれを素直に認め、その先に戦わずして強くなる方法が隠されているかもしれない、ファースト・ペンギンの出番じゃ、といい、笑いました。
明治11年5月14日、あさとうめが大阪に帰る日、友厚の元に大久保暗殺の知らせが届き、二人も号外で、それを知りました。 加野屋では、新次郎の三味線の弦が切れましたけど、これも大久保の死を暗示しているのかな。 それとも、友厚のあさへの急接近なのかな。
新次郎は、よのがやってきたので、あわてて三味線を片付けようとしますが、もうええんだっせ、と止められました。 まだ、内緒でやってたんだね。 なら、あんなに堂々と広げなきゃいいのにね。(笑) よのは新次郎に、正吉が、新次郎の三味線が上手になっているたと聞き、一度聴いてやらねばといっていた、だから聴かせてやってほしい、と頼みました。
東京では、ぼちぼち汽車の時間だ、と先を促すうめに、あさは、友厚が無事か心配だ、まだ恩を返していない、といって一人きびすを返しました。 東弘成館に戻ると、そこには、酔っ払った友厚の姿がありました。
加野屋では新次郎が、正吉に聴かせるように縁側で三味線を弾き、それをふゆが、陰から見つめています。 そこへやってきたかのが、よのが呼んでいる、とふゆに伝えました。 それでもまだ、しつこく新次郎を見つめるふゆ。(笑)
一方、新次郎も亀助を引っ張ってきました。 二人が陰から覗くと、よのが、ふゆの父親から手紙が来た、と彼女に話しかけていました。 手紙の内容は、ふゆの縁談でした。 いい相手がいる、しかも、彼はふゆのことをよく知っている、とのことです。 乗り気でないふゆをよそに、よのは大盛り上がり、タツの時のように嫁入り道具の心配をしなければ、と力が入りますが、かのに、クマの時だ、と訂正されます。
久し振りのクマネタですね。(笑) 自分で嫁入り道具まで準備しておいて、クマが独身だと信じ込んでいるって、どういうことなのよ。(笑) かのにいわれても、クマは独身だという思い込みは、解消されないんでしょうね。(笑)
部屋に戻った新次郎は、千代を見ながら、亀助にふゆの縁談の顛末を話しました。 みんなが見かけたへへへ男が、その縁談の相手でした。 ふゆを見に来てその器量に惚れ、店に通ううちにその働きぶりも気に入った、とのことです。 以前、草履屋をしていたが、最近は洋傘屋を始め、儲けて羽振りがよく、ふゆの父親も気に入っているそうです。
弥七が、ふゆは自分の妹分だ、あんなニヤけた男にはやりたくない、といい、ふゆ公認の兄貴分、亀助にどやされました。(笑) まさかまさか、ふゆが弥七にも、お兄ちゃんが欲しかった、と言い寄り、その心を弄んでいるんじゃないでしょうね。(笑)
新次郎は、亀助に、ふゆの父親があいさつに来る前に、彼女に思いを伝えるよう、アドバイスしました。 しかし、亀助は、こんなおめでたい話が来たのに、思いを伝えるなんて無粋なことはできない、自分は兄として、ふゆが幸せならそれでいい、と部屋から出て行ってしまいました。 お茶の間から、じれったい、という声がわき起こったことでしょうね。(笑) 新次郎は、千代の面倒を弥七に頼み、亀助の後を追いました。
東京では、馬車で駅まで送るという友厚に、あさは、酒の飲み過ぎをとがめますが、これが飲まずにいられるか、と返されました。 友厚は、これで維新政治は終わった、まだまだ日本のために必要な男だった、と泣きながら叫びました。 さらに、友厚は、大久保の死は自分のせいだばかり己を責め、心の友を守りきれなかった、せめて政府に入ってそばで支えていれば、と悔いていました。
あさは、友厚が心の支えになっていたからこそ、大久保は政府で難しい仕事ができた、離れていたからこそ、お互いが励みになっていた、それこそが心の友だ、と慰めました。 離れていたからこそ、お互いが励みになっていたなんて、はつのことを思いながらいったのかな。 大久保の遺志を継ぎ、一緒に大阪を日本を、というあさに、友厚は泣きながら抱きつき、許してください、今この時だけ、今だけこのまま、といいながら肩に顔を埋めました。
あさは、友厚に恋愛感情を抱いていないから、きっとよろめかないんじゃないでしょうかね。 それより亀助ですよね。(笑) もう、視聴者のほとんどが応援しているのにね。(笑) あさも、はつからふゆの縁談を頼まれているから、頭越しじゃ面白くないんじゃないでしょうか。 奇跡の逆転勝利を信じたいところですけど、ふゆは魔性の女だから、亀助の幸せを思うと別の女性とくっついて欲しいし、複雑な心境です。(笑)
さて、第12週の関東地区の最高視聴率は、うどん屋で、松造が、炭坑に爆薬を仕掛けたことを認めた17日(木)の24.8%で第1位でした。
月曜から土曜までの詳細は、24.1%、24.0%、24.3%、24.8%、24.7%、24.0%で、第12週の週平均は24.32%、『ごちそうさん』の第12週の平均は23.48%、『花子とアン』の第12週の平均は21.63%、『マッサン』の第12週の平均は20.75%、『まれ』の第12週の平均は19.58%、でした。 ドラマの全平均は22.98%、『ごちそうさん』は22.24%、『花子とアン』は22.21%、『マッサン』は20.23%、『まれ』は19.54%でした。
関西地区の最高視聴率は、亀助が散切り頭になって戻ってきて、炭坑や雁助の様子を宮部の物まねをまじえながら説明した14日(月)の23.1%で第1位でした。 名古屋地区の最高視聴率は、正吉が、店の将来をあさに託し、よのさんとのお伊勢参りの思い出を胸に、黄泉の国へと旅立った18日(金)の24.3%で第2位、第1位は、『下町ロケット』で26.5%でした。
それでは、来年もよろしくお願いします。
「うちはもうこの道や。この茨の道をおなごの足で突き進むしかあれへんのや」
CATCH A HAPPY NEW YEAR!! |
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