投稿日:2016年02月26日 (金) 18時39分
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みなさん、こんばんは。 ようやく冬の終わりが、見えてきましたね。 来週からは、一気に春めきそうです。
さて、今週の『あさが来た』は、ようやくあさと千代が、心を通じ合いましたね。 新次郎と三人で病室に泊まる場面は、秀逸でした。 二人きりの世界に浸っている母子の会話を、視聴者は、新次郎とともに聞き耳を立てつつ、新次郎の反応もうかがえるという贅沢な一時でした。 加野屋の立ち聞き癖が、視聴者にも伝播した、そんな感じがする場面でした。
では今回も、先週の土曜日から振り返っていきましょう。 冒頭、夢の中で、三途の川と忠政の『うさぎうさぎ』の歌声が流れ、あさは、なぁ、おじいちゃん、ここはどこ、と尋ねました。
あさは、手術は成功しましたが、お腹の傷がひどく、出血量が多かったので、医者からは、親戚や関わりのある大切な人に知らせるよう、いわれました。 榮三郎夫妻と千代が病院に詰めていました。 おいおい、藍之助は来ないんかい。(笑) さちさんは、二人目を身ごもっていましたね。 そして、長女の名前は、さやちゃんでしたね。
有田のはつの元には、アサキトクという電報が届きました。 新次郎さんが、出したんですね。 そんな余裕、よくあったなぁ。(笑) てっきり、うめが気を利かせたものだとばかり思っていました。 電報といえば、はなの長男、歩くんが亡くなったとき、蓮様の元にそれを知らせるために届いたものを思い出してしまいます。 日向子が生まれたとき、陽子の父、須藤良一さんの元に届いたそれは、おめでたかったんですけどね。(笑)
あさが、暴漢に刺されたという噂は、あっという間に町中に広がり、加野銀行には閻魔紙に記された山屋と泉も、駆けつけました。 泉の姿を認めた平十郎は、あんたのせいだ、帰れ、と突き放しました。
東京では、綾子が、あさの凶事が書かれた新聞を、重信のもとに運んできました。 全国紙に載るなんて、あさの知名度は、かなりのもののようです。
病院には、足の悪いよのや、うめ、かのがやってきて、千代を休ませようとしますが、彼女は断ります。 そんな中、今井家を代表して、忠嗣が、見舞いにやってきました。 姉の様子を尋ねると、新次郎は、力なく首を左右に振りました。 それじゃ、亡くなったみたいじゃん。(笑)
忠嗣の話によると、忠興は具合が悪く、梨江が看病で付きっきりのようです。 そういえば、あさが大隈を訪ねたとき、見舞いに行ったのかな。
あさの病状は、数日経っても、まだ回復しませんでした。 大隈は、綾子に口述で、手紙を書かせていました。 我が輩は、白岡あさ君に会うことによって、必ず政府に戻ると心を決めたのである、というと、綾子は、ようやくその気になったことを喜びました。 大隈は、その気にさせるために、彼女に会わせたのであろう、といいますが、綾子はとぼけました。
大隈は、綾子の手の上で転がされているのね。(笑) だから新聞も、夫より先に綾子が読むのね。(笑) 大隈は、女子の大学校という、新しくも神聖なものを、国を挙げて協力したいと思っている、日本のこれからのためにも、貴殿の回復を、心から祈っておる、あなたの友、大隈重信、と書かせました。
千代は、必死にあさの身体をさすりました。 そして、新次郎に、あさは一生死なない、どんなことがあっても生き残ると思っていた、と告げました。 新次郎が、あさも人だ、というと、千代は、もし、お母ちゃんがこのまま死んだらどうしよう、と大声で泣きました。
夜明け前、新次郎はあさに、どこにも行くな、自分はあんたに惚れている、何でも応援するけど、自分より先に死ぬことだけは、金輪際許さない、と泣きながら語りかけました。 その時、あさの口から、いやや、死にとうない、という言葉が漏れました。 新次郎は、起き上がれ、九転び十起きやろ、九転び十起き、と何度も繰り返すと、あさが目を覚まし、うち、何してますの、旦那様、と口にしました。 新次郎は、あさ、よう頑張りましたな、と抱きつきました。 あさ、奇跡の生還でした。
あさに呼びかけている新次郎を見ていると、ゲゲゲで、戦地にいっている茂が死にかけている夢を見たイカルがイトツと二人で夜通し、しげさーん、死ぬなぁー、生きて帰ってこ―い、と叫び続けていた場面を思い出しました。
新次郎は、廊下で仮眠していた千代の元に駆けつけ、目覚めたことを伝え、医者が、奇跡だ、生きようとする力が勝ったといっていた、と告げました。 つまり、目覚めた後、医者に診せてから千代のところに来た訳ね。 それも薄情だと思うけど、その騒ぎにも気付かず眠っている千代もね。(笑) うめが、廊下で仮眠していたのにもびっくりぽん、部屋に入れてあげればいいのに。(笑)
あさは、一度は目覚めたものの、幾度も夢を見ました。 まずは、友厚が登場、九州の炭坑でペンギンの絵を見せたときの回想、次に寄合所で鉄道に目を付けた話と、友厚は友に厚いいい名前、私にとって唯一のおなごの友達、というやりとり、これらは初めての放送ですよね。
そして、正吉が登場し、円と縁の話、これもお初でがんすな。 とどめが忠政、ベタベタの幽霊装束で登場です。(笑) 忠政は、近頃は厳しい顔をしてばかり、昔みたいに白い歯を見せて楽しそうに笑わないので、そばに呼んで笑わせようとした、と語りました。
あさは、ぎょうさんのものを背負って、みんなの前を旗を振って歩いて行かなければならない、歯を見せて笑っている訳にはいかない、といいました。 忠政が、いろんなものを背負ったからといって、子供は笑っていい、大人はだめ、というのはおかしい、といい、あさも、よく考えたらそのとおりだ、と答えました。 忠政は、難しく考えるな、柔らかく考えろ、といって、あさのほっぺたをつまみ、歌でも歌おう、と誘いました。
医者は、新次郎たちに、命の心配はないが、自由に動けるにはしばらくかかる、入院して様子をみた方がいいが、退院をせがまれ手に負えない、家族で説得してくれ、といいました。 新次郎、うめ、千代は、あきれかえりました。
三人が病室に戻ると、あさが、見舞いのまんじゅうを食べようとするところでした。 あさは、滋養のあるものを食べて、一刻も早く戻って、いい仕事をして、恩返ししなければならない、といいました。 まんじゅうに滋養があるとは、とても思えませんけどね。(笑)
それを聞いた千代はブチ切れ、商いで恨みを買って死にかけたのに、あほにも程がある、少しは反省しろ、と怒鳴って、病室を飛び出しました。 うめも、この度ばかりは、千代に全ての面において賛同する、どれだけ自分の身体が丈夫だと思っていても、刺されたら死ぬ、ここにいなくても不思議はない、今井の両親や自分より先に行くことは勘弁してくれ、と語りました。
あさは、堪忍やで、堪忍な、と素直に謝り、千代にも、おおきに、えらい心配かけたなぁ、と伝えてくれ、とうめに頼みました。 うめは、よく頑張った、今は動かないことが一番の務め、神様がくれた休みだと思て、ゆっくり静養してほしい、と伝えました。 そして、うちの一番苦手なやつだすなぁ、というあさに、ええ気味だす、といいました。
新次郎は、廊下で泣く千代の元にいくと、あほのまんまでも生きていてくれて、本当によかった、と告げました。 新次郎は、素直に甘えろ、といいますが、千代は、柄にもないことはできない、と拒みました。
そこへ榮三郎がやってきて、萬谷は、まだ捕まっていない、と告げました。 新次郎は、捕まるまでは、身内以外はあさに会わせない、といいました。 すると千代が、病室の前に怪しい男がいる、と指摘しました。 新次郎が、後ろから羽交い締めにすると、それは、九州の炭坑から戻ってきた雁助でした。 萬谷を押さえ込んでから、新次郎は、捕り物に自信を持ったみたいね。(笑)
亀助が、刺されるほど恨まれるなんて、あさは一体何をしていたのか、と尋ねると、新次郎が、そない思いますやろ、といい、うめも、そうだすやろ、と被せました。(笑) 亀助が病室に入ると、あさは喜びますが、傷も痛みました。 あさの、入院生活は、始まったばかりです。
亀助は、銀行に戻り、あさが意識を取り戻し、ごはんを食べられるくらい元気になったことを、行員みんなに知らせました。 亀助は、藍之助と面識もなく、平十郎がテキパキと仕切る姿に驚き、雁助もいない職場に、所在なげな様子です。 亀助は、平十郎が支配人ということに驚いていましたけど、それくらいの情報は、炭坑にも入っていそうなもんですけどね。(笑) 亀助が、大番頭や中番頭といっていた頃を懐かしんでいると、弥七に、大番頭になれなかったことを突っ込まれますが、その相変わらずの減らず口を喜ぶくらい、何もかも変わってしまっていました。
病院には、多くの花や見舞いの品が届いていました。 閻魔紙の工藤からも来ていました。(笑) あさは、花に囲まれ、お葬式みたい、と笑えない冗談を口にして、うめにしかられました。 あさは千代に、心配かけたことを詫び、宜のことを尋ねると、京都に帰ってしまった、と返ってきました。 あの事件の時も加野屋にいたのね、ということは、千代は、宜を放り出して買い物に行っていた、ということになるのよね、何て薄情な。(笑)
あさが、千代にも京都に戻るよういうと、デリケシーに欠ける、野暮だ、ちょっと刺された位がちょうどいい、と憎まれ口を叩かれました。 確かにあさはデリカシーがないけど、千代の方が、はるかに欠けていますよね(笑) あさは、傷の痛みを訴え、言霊というのがあって、口から声に出した言葉は本当になる、というと、千代は、気にしつつも、自業自得だ、と言い放ちました。 あさは、もっと柔らかい心を持って、笑って生きていかないと口にしました。
千代が退室した後、うめは、ちょっと気落ちして、じっとしているくらいがちょうどいい、千代が心配する姿を見せてやりたかった、子の心、親知らずだ、といいました。 それにしても、あさは病室でもったいないを連発、いつの間にか平十郎に感化されていますね(笑)
千代が、流しで花瓶の水を替えようとすると、学生服姿の東柳啓介と村田清二がやってきて、啓介がりんごを包丁で切り始めました。 あさの凶事を思い出した千代は、思わず悲鳴を上げ、花瓶を落として割ってしまいました。 それを聞きつけたよのとかよがやってきて、よのはすかさず、ふきんで包丁を覆い隠しました。 はなが、教会の奉仕活動で知り合った北澤くんと出会った時のことを思い出しました。 あの時は、身分を偽っていたはなが、その壁に阻まれ、成就しなかったのよね。
亀助は、見舞い者リストを作成していました、やるじゃん。(笑) 工藤は、サカエ可愛さのあまり、女子の大学校設立を断ったことを気にしていたのね、今生の別れにならなくてよかったですね。(笑) 新次郎は、一部の人からあさが恨みを買っているのは確かだ、といい、渋沢が、ピストルで脅して鉱夫を働かせている、ひげが生えている、という噂が東京まで聞こえている、といっていたことを思い出しました。 そして、あさを守り切れなかったことを悔やみました。 亀助は、自分も大阪にいる間は、あさをしっかり守る、ときっぱりと答えました。
その頃、加野屋には、電報をもらったはつと惣兵衛が、駆けつけました。 はつは、よのから意識が回復した、と聞かされ、ほっとして力が抜けました。 危篤になった状況を尋ねる惣兵衛に、かのは、暴漢にブスッと、と口を滑らせました。 かつて、菊をかばおうとするはつの腕を切りつけてしまった惣兵衛は、ドキリとしたことでしょうね。
結局、はつと惣兵衛は加野屋に泊まり、藍之助と親子三人の時間を過ごすことになりました。 藍之助の部屋に泊まるはつと惣兵衛を気遣ううめは、客間を勧めますが、急に来て立派な部屋に泊まるのは気が引ける、それに藍之助と一緒の方がいい、と遠慮されました。
言霊が気になり病院に泊まることになった千代は新次郎に、泣いていたことをあさには内緒にしてほしい、と頼みました。 そして、あさの病室も、親子三人だけとなりました。 どこで寝るかで揉めましたが、結局、あさのベッドで千代も眠り、新次郎は、長椅子に横たわることになりました。
あさは、ちょっと動いても傷口が痛そうでしたが、千代が寝るスペースを空けるため、新次郎が抱きかかえて移動させた時は、全く痛がりませんでしたね。(笑) 三人は左から、新次郎、あさ、千代の並びで、川の字になって横になりました。
一方、眉山ファミリーは、左から藍之助、はつ、惣兵衛の並びで、やはり、川の字になって寝ることになりました。 藍之助は、早くも爆睡です。 仕事疲れといったところでしょうかね、それにしても久し振りの親子対面の割にドライですね。(笑)
それにしても、惣兵衛は、危篤の知らせを聞いたとき、あの妹やったら、煮ても焼いても死なへん、なんていってたのね、ひどい。(笑) 血が繋がっていないとこんなものなのかな、でも、本当は嫁になるはずだったのにね。(笑) はつは、暴漢に刺されて死んでいたら、千代もまだ子供だし、無念だっただろう、明日、会ったら叱らなければ、といいました。
ここで、昔を思い出した惣兵衛が思わず発情、藍之助も目に入らず、はつを抱きしめました。(笑) 姑たちの目がないから、開放感に浸っちゃったのよね。(笑)
病室では、新次郎が寝たふりをして、女性陣に背を向けていました。 あさは千代に、自分が刺されたときの様子を尋ね、二度と思い出したくない、と返されました。 あさが、堪忍、デリケシーがありまへなんだなぁ、と謝り、千代が、ありまへん、と返す会話を聞いていた新次郎は、思わず、吹き出しました。
あさは、自分が憎まれていたとは思わなかった、自分のことだけ考え、周りが見えなくなっていた、と告げると、千代に、弱みのない人は嫌われる、といわれました。
あさは、弱みはある、といい、嫁いだ頃、新次郎が毎晩美和のところに通い、しばらくほったらかしにされていたので、商売の手伝いをするようになった、と話すと、新次郎は、思わず耳を塞ぎました。(笑) そして、その頃にも刺される思いをしたことがある、と新選組土方歳三との4百両の貸し借りを巡る思い出話を、千代に聞かせました。
あさが、土方はお金を返すどころじゃなかった、というところをみると、借金、やっぱり踏み倒されたのね。(笑) でも、あさは、それまで自分のことを何とも思っていないと思っていた新次郎が、へっぴり腰ながら、嫁だからと庇ってくれて、とても嬉しかった、といいました。 新次郎は、思わず、へっぴり腰て、とつぶやいてしまいました。(笑)
あさは、その後に新次郎と接吻したことを思い出し、笑い出しますが、これだけは千代にも話せませんでした。 でも、この新選組の一件をきっかけに、少しずつ夫婦らしくなり、千代が生まれた、と話しました。 そして、一、二か月ながら、千代の世話だけして過ごした時間が、今でも自分の宝だ、仕事は大事で生きがいだが、千代がいなかった方がいいなんて考えるわけがない、といいました。
千代は、小さい時から、ぎんこ、たんこ、ぎんこ、たんこ、銀行作ろう、銀行でけへん、銀行でけた、そんなことばかり聞かされた、あさの娘は、白岡ぎんこと白岡たんこだ、と話しました。 そうなのね、やっぱり、銀行と炭坑に母親を取られた、と嫉妬していたのね。 あさは、堪忍と謝り、二人は、自然に笑い合いました。
その頃、アル中の萬谷は、酒が切れ、桜の花の幻影を見つめているところを逮捕されました。 よく、長町あたりに逃げ込んでいたそうですが、よくぞ、ここまで逃げ切れましたな。(笑)
翌朝、惣兵衛とはつは、加野銀行の様子を見学しました。 商売の形態に興味を持つ惣兵衛と、藍之助が働く姿に目を細めるはつ、夫婦の心情が、うまく描かれています。 藍之助は、榮三郎に命じられ、両親をあさの病院まで案内することになりました。 惣兵衛は、立派になった榮三郎に目を細めました。
そして、久し振りに姉妹が、病室で再会しました。 はつは叱ろうとしますが、あさや亀助から、もうみんなから散々怒られ、気落ちしているから、といわれ、留まりました。 千代は、自業自得、と萬谷と同じ言葉を口にしました。 亀助は、あまりに変わった惣兵衛にようやく気付き、もしかして、このお方、と話しかけますが、惣兵衛に無視されちゃいました。(笑) しばらくは動けない、というあさに、はつは、動き過ぎのあんたには、たまにはいい、と口にしますが、これも、散々、みんなからいわれたことでした。(笑)
萬谷が捕まったことを知らせに来た新次郎は、病室の惣兵衛に気付き、びっくりぽんです。 あさは、新次郎に、萬谷が悪いことにならないよう、警察への口添えをお願いしました。 このあたりは、朝ドラヒロイン特有の八方美人振りが出ていますね。(笑) あさは、親身になって話を聞いてやればよかった、と後悔しますが、萬谷が、端からおなごを相手にしていなかったから、無理な話よね。
廊下では、亀助が、山屋たちに、来週から見舞いができる、と伝えました。 行き場のない山屋は、今度は、病室に居座るんちゃう。(笑) 新次郎も、廊下で、惣兵衛と久し振りに語り合いました。 新次郎は、萬谷は、天満でそれなりの大きい店を出していたが、御一新以降、いろいろ商い替えしたが、みんなうまくいかなかった、と話しました。 惣兵衛が、大阪の町もこんなに変わったら仕方ない、と答えるのを聞いた亀助は、山王寺屋の変わりようも決して負けていない、と突っ込みを入れました。(笑)
病室では、はつがあさに、女子の大学校は、本当に必要か、命をすり減らしてまでやる価値があるのか、と尋ねました。 千代も、おなごは、男より出しゃばることなく、知識があっても自分が下の振りをして笑っているのがいいと教わった、と同意しました。 さらに、だから、男は、十中八九、いや九分九厘、あさのことが嫌いだ、と続け、病室を出て行きました。
はつが、一番怒っているのは千代だ、というと、あさは、彼女のいうことはどこか正論なので、困ってしまう、と返しました。 あさは、泉が一番心配しているのは、女が家庭に縛られ、外の世界から隔離されることだ、教育は、女を変えられる、家に入っても、周りと関わり合いながら、そこで大事な一人になれる、と語りました。 はつは、山王寺屋に嫁いだ頃の自分を、思い出しました。
はつが、届いた手紙を読んだり、代筆したりすると喜ばれる、と告げました。 育子みたいね。(笑) あさは、泉は女も一人の人間といっている、自分はようやく、己の生き方にも、はつの生き方にも一本筋が通った気がする、だから大学設立を力尽くで押さえつけられても、屈する訳にはいかない、と決意を述べました。
厨房では、千代が啓介と再会、この前のおわびにと、りんごの皮をむいてあげました。 あらら、あっさり包丁のトラウマが消えてるじゃん。(笑) 啓介が見舞いに来ている、昔世話になった先生って、福沢かな。 啓介が、べっぴんだな、とりんごのことを褒めますが、千代は、自分にいわれたと勘違いしてしまい、恥ずかしさのあまり、途中で放りだして、逃げていきました。 りんごにべっぴんなんて形容しないだろうし、恋に発展していきそうですね。(笑)
惣兵衛は新次郎に、刺されるとは幕末の志士じゃあるまいに、と軽口を叩きました。 新次郎は、友ちゃんが、あさは大阪や日本を変えられる、といっていたけど、自分としては勘弁してほしい、と述べました。 久し振りに聞く友ちゃん、いい響きです。(笑) 惣兵衛が、男ならあさのような生き方も分かる、というと、新次郎は、男と同じようにしたいといっても、刺されることだけは許さない、と語りました。 あさの傷は、男並みに回復が早いのね。(笑)
はつは、あさに惣兵衛が新次郎と、養之助の結納の品を見に行った、と告げました。 セツちゃんと、もうそんな仲になったのね。 二十歳になったらお嫁さんにもらう、といっているそうですが、はつは、兵隊になるよりまし、と胸をなで下ろしました。
泉は平十郎に、刺されたのは自分のせいだ、といわれたことが気になり、見舞いに行けませんでした。 そんな泉の部屋に、四人の男たちが入ってきて、その後ろから綾子が姿を現しました。
病室には、新次郎と惣兵衛が戻ってきて、そろそろ和歌山に戻る、と話しました。 はつは、生きているあさに会えて本当によかった、といいました。 はつは、みかんの木には立派なものも細いものもある、立派な木はいい実を付けるが強風には最初に折れてしまう、細い木は風にあおられても揺られながら耐え、嵐の後また実を付ける、と語りました。
だから、あさが立派になりすぎると心配だ、大事な人や心配してくれる多くの人のため、決して無茶をしてはいけない、とはつはあさに言い聞かせました。 素直にうなずくあさを見た新次郎が、自分が何度いっても止まれなかったのに、と驚くと、惣兵衛は、自分の家族もみんな、はつにコロコロ転がされている、といって笑いました。
和歌山に帰る前に、惣兵衛が、そろそろ約束の三年が来るが、とその意思を確かめると、藍之助は、このまま加野銀行で働きたい、とその決意を語りました。 惣兵衛が、幸い養之助がよく働いてくれるようになった、と告げると、藍之助は驚きました。 三年間、盆と正月の藪入りにも和歌山に戻っていないのね。(笑) はつは、軟膏の礼をいい、藍之助が立派に真面目に働いていることが分かって嬉しい、と喜びました。 藍之助は惣兵衛に、菊に伝えてほしいことがある、と真顔でいいました。
一方、千代も京都に帰ることになり、袴姿で病室を訪れました。 そのまま帰るのかと思ったら、翌日なのね。 なら、別にそんな格好をしなくてもね。 いかにも、啓介に女学生だと分からせるためだけの演出でしたね。(笑)
よのは、千代が卒業したらいよいよお嫁さんだな、といい、上品で優しい彼女なら、なんぼでも相手が見つかる、とあさに当てこすりました。(笑) 啓介の面影を思い出し照れ笑いを浮かべた千代が、会えるかも、と期待して流し場に行くと、果たして、彼がやってきて、リンゴちゃん、と声を掛けました。 啓介は、銀行の偉いさんだから、当然、父親だと思っていたみたいね。(笑) 明日、京都に帰るという千代が週末には戻るというと、週末までこちらにいて東京に戻るという啓介は、運がよければもう一度会えるね、と声を掛けました。
加野屋では、亀助が榮三郎から、北九州本部は柴田を支店長にするから、役員秘書として大阪に戻ってこい、と告げられました。 大阪暮らしは、ふゆや娘が喜ぶのでノープロブレムですが、役職が天神橋支店長と違い、ちょっとがっかりです。 うめから、役員である榮三郎、新次郎、あさのお助け係だ、と聞かされた亀助は、平十郎ですら支配人なのに、と不満を漏らしますが、新次郎から、支店長や支配人よりもずっと力がある、と聞かされ、気を取り直します。 さらに、新次郎から、実は自分が頼んだ、今回のことで身にしみた、あさのそばにいて守ってやってほしい、といわれた亀助は、まんざらでもない笑みを浮かべました。
病室では、山屋や神田屋などが、あさに生命保険会社の話をしていました。 潰れかけた保険会社の一つが、榮三郎に力を貸してほしいといってきている、と伝えました。 山屋が、死んでからお金がもらえるのは、年寄りにはおいしい話だ、というと、新次郎は、ちょっと前まで死にそうだったあさの前で、縁起が悪いことはいわないでくれ、と文句をいいました。
そして、入れ違いに綾子が、現われました。 先に泉を訪ねたら、会わせる顔がないと随分落ち込んでいた、と綾子はあさに伝えました。 何に妨げられても、心に決めた目的を忘れない様子に安心した綾子は、賛同者の署名を見せました。 西園寺公望の名前が、冒頭でしたね。 綾子は、有力者たちの署名の横に妻の名前が、書いてあることを指摘し、奮励する姿に皆が心を動かされたからだ、と強調しました。 男は、どんなに権力があっても立場が変わると態度を変えるかもしれないが、女は最後まであさを支え続ける、だから焦らず身体を治して、と伝えました。
和歌山では、あさから忠興の具合が悪いと聞いたはつが、暇なうちに東京に見舞いに行きたい、と告げました。 惣兵衛は、養之助に、東京の市場や問屋を見聞しておけば後々役立つ、と同行を命じました。
それから、菊の前で居住まいを正した惣兵衛は、山王寺屋を大阪に再興する夢はあきらめてくれ、と藍之助に頼まれたことを告げました。 銀行には、暖簾分けという仕組みがなく、藍之助が、どれだけ頑張っても山王寺屋の看板を掲げることができない、と説明しますが、菊は、納得しません。 何のために大阪で学ばせたと思っているのか、という菊に、はつが、藍之助のためだ、とい、藍之助も申し訳ない、でも感謝しているといっていた、と伝えると、不満そうに立ち上がって、背を向けました。
予告編によると、明日、雪が降る中、杖をついたあさが、戻ってくるのよね。 いよいよ、大学校づくりに邁進するのかな。 忠興が、心配ですね。 これからも目が離せない展開が続きそうで、楽しみです。
さて、第20週の関東地区の最高視聴率は、あさが、泉はファースト・ペンギンだが、このままでは海に飛び込む前にフカに食べられてしまう、手伝わせてくれ、と彼に申し出た16日(火)の24.8%で、第1位でした。
月曜から土曜までの詳細は、23.6%、24.8%、22.5%、23.2%、22.6%、22.8%で、第20週の週平均は23.25%、『ごちそうさん』の第20週の平均は22.55%、『花子とアン』の第20週の平均は22.02%、『マッサン』の第20週の平均は22.15%、『まれ』の第20週の平均は18.48%、でした。 ドラマの全平均は23.38%、『ごちそうさん』は22.37%、『花子とアン』は22.59%、『マッサン』は20.67%、『まれ』は19.33%でした。
関西地区の最高視聴率は、大隈邸を訪ねた千代が、他の来客の男性たちからの好奇の視線を浴び、自らが猿回しの猿のような立場になっていることに気付いた18日(金)の23.4%で第1位でした。 名古屋地区の最高視聴率は、憧れのあさに会えた宜が、喜びと興奮と己の罪深さに三方板挟みとなり、アワワワワばかり口にしてしまった19日(金)の23.6%で第1位でした。
『真田丸』の第7回は、関東地区が17.4%で第4位でした。 ちなみに、八重の第7回は17.5%、官兵衛の第7回は15.2%、花燃ゆの第7回は11.6%、でした。 全平均は、真田丸18.49%、花燃ゆ14.00%、官兵衛16.64%、八重18.20%です。 関西地区は、17.1%で第2位でした。 名古屋地区は、16.8%で第10位でした。
今週も、よくできていました。 沼田城と岩櫃城をあっさり奪回するところが、三谷さんらしいですね。(笑) それにしても、みなさん感じたと思いますが、きり、うざったすぎ。(笑) いつの間にか、ヒールになってるじゃん。
一方、一益は、本当にいい人に描かれていましたね。 あれだけ人がよすぎると、天下は獲れませんわな。 そうそう、予想どおり、清洲会議は描かれませんでした。 一益が、木曽義昌に人質を差し出したのが6月28日、清洲会議はその前日に行われちゃいましたからね。 仮に間に合ったとしても、もう力は削がれていますから、いかんともしがたかったでしょうけどね。
木曽義昌も、織田に寝返った時は、悪人のように描かれながら、当人が登場したら、人間味の溢れるいい方でしたね。(笑) それだけに、きりが一層うざったく感じられました。(笑) 昌幸は、ここ2週、空回りというか裏目に出ていますね。 次回は、腹黒さが復活しそうで楽しみです。
それでは来週も、こそこそしないことを上策と心得、思うようにいかぬがこの世、大事なのは思うようにいかぬ時いかにふるまうか、望みを捨てなかったの者のみ何とかなる、道が開けると知り、己の勘に頼りすぎるからしくじると肝に銘じ、武士に二言はござらぬ、今こそ役に立たねばならぬ、そんな気概で、こぴっと仕事がんばれば、調略を成し遂げ、上杉と北条を股に掛けた大勝負に出ることができるじゃんね。
「源三郎と源次郎合わせて一つじゃ。源三郎は間違いは少ないが、くそ真面目で面白くない。お前は過ちを犯すが面白い。面白くなくては人は動かぬ。二つで一つじゃ」 CATCH A DREAM!! |
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