投稿日:2016年03月11日 (金) 18時16分
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みなさん、こんばんは。 今日は寒かったですけど、来週はまた気温が高いみたいですね。 体調管理が難しいです。
さて、今週の『あさが来た』は、ついに雁助のフルネームが明らかになりましたね。 病室の入り口に、山本雁助という札がかけられていました。 山本勘助のパクリじゃん。(笑)
では今回も、先週の土曜日から振り返っていきましょう。 時は流れ、1896年(明治29年)の春、千代は無事卒業し、よのに生け花を教えてもらうなど、花嫁修業にいそしんでいます。 その千代は、さえと正に裁縫を教えつつも、りんごに反応してしまいます。 お得意様の工藤さんからの頂き物って、啓介を演じる役者を意識して彼からにしたのかな。(笑) 宜は、あさの秘書見習いとして、加野屋で働くことになりました。 これって、同室の女学生に恵まれたからよね、うらやましい。
晴花亭では、大学の建設予定地のことで、地図を見ながら打ち合わせをしています。 何で、晴花亭でこんな大事な話を。(笑) 宜は、メモに熱中、亀助の愚痴まで書き留めます。 こら書かんかてよろし、亀助の乗り突っ込み、いいですね。(笑)
そこへ、ミュージカル俳優かと思うようなオーバーアクションの泉が登場。(笑) 刷り本になった『女子ノ教育ニ就テ』を得意げに見せます。 新次郎が、新聞に載ったその本の書評を見つけますが、何と、あさはそれをそらんじていました。(笑) あさは、読者が増えれば、世間一般のおなごの教育についての理解も、もっと広まる、いよいよ好機到来だ、と期待を口にしました。
宜は、千代の部屋で寝泊まりをしているようです。 毎日楽しくてしょうがない、と宜は、ふとんの上を転がりまわっています。 千代も、日々の子供の成長が楽しい、と幸せを噛みしめていました。
そんな千代は、友達の話といいながら、宜に啓介を思う気持ちのことを相談しました。 廊下を通り過ぎた新次郎が、相談、の言葉に反応して戻って来ましたよ、鋭いんだから。(笑) 宜にとって、帝大生は憎むべきエリートなのね。(笑) 宜は千代に、初恋に決まっている、と答えました。 初恋、と聞いて衝撃を受ける新次郎。(笑)
あさは、寄付金集めや打ち合わせのため、頻繁に大阪と東京を行き来するようになりました。 あさは、大隈邸で、綾子と宜と、泉の本を封筒詰めにしていました。 泉が伊東総理に直訴する、という話をしていると、相変わらずのオーバーアクションで、彼が戻ってきました。 とても、あさより線が細いとは思えません。(笑) 彼は、どうにか直訴に成功し、日本国の女子教育のため力を貸す、という言質を取ることに成功しました、お見事。
加野屋では、疲労でうとうとする宜を、うめと亀助が心配していました。 汽車はおいどに悪いって、うめさん、最初の東京行きの汽車、相当こたえたのね。(笑) 宜は、きついといっている場合ではない、本も読まないといけないし、友達の友達の恋の悩みも抱えている、と答えました。
亀助は、自分の経験上、おなごが自分の友達の話で、という話は、十中八九、自分の話だ、といいました。 どんな経験やねん。(笑) それを聞いた宜は、あの初恋は千代の、と口を滑らせました。 その言葉を耳にした新次郎は、卒倒しそうになり、かのは嬉しそうに、よのに報告しに走り出しました。 かのも、元気ですね、ほんに、ほんに。(笑)
はつの家では、養之助の祝言の準備が行われていました。 惣兵衛は、藍之助、養之助とお金を出し合って買った、と風呂敷包みをはつに手渡しました。 それは、はつに祝言の時、着てもらおうという露芝の着物でした。
惣兵衛は、昔着ていたみたいな絹物でも何でもない、といいつつも、かつて初めて贈った着物の柄でしたね。 派手さはないけど、美しく、はんなりしているようで鋭さもあるのよね。 惣兵衛は、養之助も自分も、晴れの日くらいは、きれいにしたはつを見たい、といいました。 はつは、お母様、お母はん、うちは、何ていう幸せ者なんだすやろか、露芝や、と喜びを口にしました。 ここで、私の涙腺は、完全に崩壊してしまいました。 ずっと重ねてきた、この物語の厚みに脱帽です。
店では、初恋騒動に巻き込まれた新次郎が、ご機嫌斜めです。 あさも、大阪や京都の人が、女子の高等教育というだけで、ちっとも話を聞かない、と不機嫌になっていました。
そこへ、榮三郎が、あわてて駆けつけました。 相談役といわずに、お兄ちゃん、と声を掛けたところに動揺が感じられます。 榮三郎は、雁助の妻からの手紙を手にしていました。 手紙には、雁助が仕事中に頭を打って倒れた、と書かれていました。 棚の上から石油缶が頭上に落ちてきたって、いったいどんな状況やねん。(笑)
榮三郎は、手紙には、お金を融通してほしい、と書かれていたことを明かし、明日、雁助の妻を訪ねてじかに話を聞く、といいました。 新次郎もあさもそれに乗りますが、あさは亀助に予定が詰まっている、と止められました。 あさはそれを受け入れ、自分は宜とまわるので、亀助は雁助のところに行くよう指示しました。
あさは、うめにも神戸行きを頼みました。 うめは、自分と雁助は、同じ家で働いていた奉公人同士にすぎない、と固辞しました。 あさは、未練がましく、もう会えないかもしれない、と翻意を促しますが、うめは、雁助が加野屋を出て行くときに、もう一生会わないと覚悟した、ときっぱりと答えました。 そんなうめも、店の表で猫の鳴き声を聞いて、雁助のことを思い出しました。
その翌日、女子大学校創立事務所には泉からの手紙が届いていました。 伊藤総理の口添えで文部大臣の西園寺と国家教育社の近衛の賛同をいただいた、あさの言葉通り、あきらめることなく思いを伝えれば伝わる、と書かれていました。 おいおい、綾子に病室で見せられた署名、西園寺公望の名前が最初にあったじゃん。(笑) 今さら賛同を得るって、矛盾してるぞ。(笑)
泉は、板垣や渋沢にも会ってくる、と書かれていました。 勘所を抑えるとうまいく、と感心する宜に、あさは、そんなに甘くない、渋沢は教育に理解があるだけに、交渉はその中身が問われる、と気を引き締めました。
あさは、宜と地元の有力者を廻りますが、あんたが悪名高い銀行屋の女頭取か、一切興味がないから帰ってくれ、と取り付く島もありません。 この有力者は、『カーネーション』では善作の友人、奥中さんでしたね。 ごちでは、め以子が台無しにしようとした希子の見合い相手の父親、『マッサン』では住吉酒造の株主でしたね。(笑) 宜は、頭に血が上りますが、あさは冷静に、泉の本を置いて立ち去りました。
あさは、銀行を訪ねた工藤に、おなごに学問はいらないという古くからの考えは、なかなか消えない、と愚痴りました。 工藤さん、閻魔紙から名前が消えたのか、お客としてもてなされていましたね。(笑) 工藤も、炭坑も大変なときに、そんなものに手を出さないほうがいい、と忠告しました。 工藤が、もし、出資しても寄付が集まらず、話が流れたらどうするつもりなのか、と尋ねると、あさは、自分と支援者の山倉で残りを負担しようと話し合っている、と答えました。
それを聞いた平十郎は、苦境を乗り越えたばかりの加野屋が、そこまで背負えない、と諫めました。 平十郎が、この先、おなごに対する考えが根本的に変わることは永久にない、というと、あさは、長年当たり前に考えられてきたものを変えることは、本当に難しい、と同意しました。 そして、だからこそ、懲りないといわれても恐れずに飛び込むペンギンが多く必要だ、フカに食べられても、すぐにもっと立派なペンギンがたくさん生まれるよう、婦人の頭脳を開拓しなければならない、そのための学校だ、と決意を語りました。
その頃、新次郎たちは、神戸に到着していました。 ちゃっかり、うめもいるじゃん。(笑) 娘婿の竹男は、桝谷パッチ店の山口くんですね、おっさんになったというか、ふけましたねぇ。(笑) ごちでは、終戦後、弟と出会った復員兵、『マッサン』でも、父の形見の時計がなくなったと騒いだ復員兵でしたね。
雁助は、脳内出血のため、医者もさじを投げている、とのことでした。 竹男は、取引先まで手のひらを返し、借金の取り立てを始めた、もう工場は終わりだ、と嘆きました。 病室に入ると、雁助は、静かに横になっていました。
大阪では、あさが銀行に戻ると、平十郎が、預金残高の推移などが記載された書類を見せました。 あさは、お金の動きが鈍くなってきていることに気付き、思わず、これは、ほんまだすか、と尋ねました。 平十郎は、経済の変動に敏感な銀行の実状から、戦争景気が終わりつつあるのではないか、と述べました。 あさにも、時代の足音が、着実に近づいていました。
神戸では、榮三郎が、加野銀行発足の日に黙って去ったことを責めながら、小さい頃から世話になった、と大泣きしました。 亀助は、まるで生きているみたいだ、とボケてしまい、うめに、生きてはります、と突っこまれました。(笑) 泣き出した榮三郎と亀助をなだめる新次郎、千代が絡まないと冷静なのね。(笑)
病院の廊下では、竹男が榮三郎に、借入金は現在二千円ある、と告げました。 雁助の信用だけで成り立ってきたので、彼が倒れたら資金もまわらなくなったようです。 新次郎と榮三郎は、病室から出てきたうめに、こちらに残り、雁助に何かあったら電報を打ってほしい、と頼みました。 雁助が九州に行くときも、正吉に何かあったら知らせてほしい、と頼まれていましたよね。(笑)
あさは、戻って来た新次郎と榮三郎から、状況を聞きました。 平十郎は、何千円も貸せない、と釘を刺しますが、榮三郎は、雁助は大事な身内だ、放っておけない、と感情をあらわにしました。 新次郎は、一つ運の悪い事故が起きただけで、何もかも崩れてしまうことに、恐れを感じていました。
あさは榮三郎に、自分が倒れたときのことを思い出す、というと、彼も、正吉が腰痛で倒れたとき、加野屋が潰れると思ったが、あさや雁助のおかげで何とかなった、と述べました。 あさは、あの時、自分が動けたのは、正吉がいたからだ、経営する者が達者で働けることは本当に大事だ、と語りました。
病室では、雁助の他に、うめとツネが二人きりになりました。 うめにとっては、辛いシチュエーションですね。 ツネは、加野屋に経済的援助を頼んだことを知ったら、雁助は怒るだろう、昔から自分や娘をほったらかし、店のことばかり大事にする人だった、と語りました。 うめは、きっと家族や店のことが心配で起き出したいと思っている、と雁助を庇いますが、ツネは、家でも商いの話ばかりで、かわいらしいところが一つもなかった、と責めました。
このあたりは、とても雁助に愛情を感じているとは思えない発言が続きましたね。 うめは、辛かっただろうなぁ。 でも、うめはそんな思いを押し殺し、外からでは決して分からないこともある、とつぶやきました。 一方、ツゲと竹男は、うめに留守を任せることを心からすまなく思っているようで、この二人は、いい人みたいです。(笑)
雁助と二人きりになったうめは、よのから預かった三羽の折り鶴を枕元に置きました。 そして、雁助の妻子と会えた不思議な巡り合わせや、自分も椅子から落ちたりしてうっかりが増えたこと、などを語りかけ、二度と会えないと思ったがこうなると寂しい、お願いだから目を覚まし声を聞かせて、と声を掛けました。 うめが、そっと雁助の手に触れようとしたとき、ノックもせずにいきなり、あさが入ってきました。 うめは心の中で、何でやねん、とあさに毒づいていたことでしょうね。(笑)
あさは、何のためらいもなく雁助の手を取り、さすり始めました。 雁助のことを何とも思っていないからこそ、できることなのよね。(笑) 分厚い手だと感心しつつ、あさはうめに、何か懐かしいことを話しかけろ、と指示しました。 ためらううめに、あさは、医者から、新次郎が語りかけてくれたことや千代が手足をもんでくれたことが、生き返ったことと関係しているかもしれないといわれた、と語りました。
あさに促され、うめはとうとう雁助の手に触れました。 うめは、本当に分厚い、と感想を述べました。 これまで、一度も手を触れたことがなかったのね。(笑) あさも、働き者のいい手だ、と返しました。
うめは、どうして世の奥方は、自分の夫のことを悪くいうのだろう、と疑問を口にしました。 あさは、愚痴が6割、人に話して慰めてもらい、自分のところはうまいこといっていると安心したい気持ちが4割ではないか、と答えました。 この割合は、あんまり根拠はなさそうですね。(笑)
その時、雁助が目を覚まし、うめの顔を見て驚きました。 炭坑で寝起きのあさが友厚を見たときのように、夢だと思ったでしょうね。(笑) 雁助が目覚めたことは、ガンスケブジという電報となって加野屋にも伝わりました。 喜んだ榮三郎は、平十郎に相談を持ちかけました。 その頃、新次郎と亀助は、再び神戸に出向き、病院であさから雁助の様子を知らされました。
病室では、ツネ、ツゲ、竹男が、雁助の回復を喜ぶ中、うめが所在なげに病室の隅にたたずんでいました。 竹男はうめに、ずっと見ていてくれたおかげだと感謝の言葉を述べました。 ツネも、身内でもないのに親身になって面倒を見てくれて、と礼をいいました。 ツネもうめの気持ちに気付いたからこそ、自分が身内だ、妻だ、ということを主張したかったんでしょうね。(笑) 女の勘、恐るべし。(笑)
うめは、雁助の身内の輪を抜け、廊下にいるあさたちのもとにやってきました。 新次郎が、その労をねぎらい、一緒に帰りまひょな、と優しく声を掛けました。 飄々としつつも、本当に人の心の機微が分かるのよね。 人の輪が広がるのも、分かるような気がします。 病室の中の賑やかな声とうめの後ろ姿が好対照に描かれていて、お見事でした。
大阪に戻ったあさは、榮三郎とよのに、加野屋に融資を頼んだことを知った雁助が、冗談じゃない、迷惑を掛けたと怒っていたそうだ、と伝えました。 新次郎も、雁助は、困ったことがあっても加野屋には知られたくないと思うだろう、というと、よのが、落ち着いた頃に様子を見ておいてほしい、と頼みました。
有田では、養之助と節の結婚が、正式に決まりました。 惣兵衛も、大喜びです。 媒酌人の倉掛が徴兵検査のことを尋ねると、惣兵衛は甲種合格だった、と答えました。 倉掛は、実際に兵隊に取られるのは、10人に1人くらいだ、とみんなを安心させるようにいいました。 笑顔が似合って明るくて、積極的にはつの手伝いをして、せっちゃんは本当にいい子ですね。(笑)
榮三郎は、経営を助けてほしいと頼まれていた名古屋にある生命保険の会社を買い取ろうと思っている、と話しかけました。 契約者がすぐに亡くなり保険金の支払いで経営が悪化した、と榮三郎がいうと、あさは契約の審査のずさんさを指摘しました。 榮三郎は、保険会社は働く者の一家を助ける社会的意義のある事業だ、といい、平十郎も、新しく興すのは大変だが、この会社を買い取り堅実経営をして立て直すことは見込みがある、と主張しました。
あさは、加野屋の第三の事業にと意気込む榮三郎に、寿命が延びていけば、保険も大事になる、と賛同しました。 新次郎は、大学設立を抱え、金の動きが鈍っている今、新規事業に手を出すのはいかがか、とブレーキを踏みました。 榮三郎が、長期で預かる保険料は運用資金としてうまみがあると説得すると、新次郎は、万一の時に家族を助けられるという意義に同意し、二人がいいというなら、と賛同しました。
新次郎は、榮三郎が初めて自分から事業を始めたい、といったことを喜びつつ、後見人として、相談役として心配する振りをした、とあさに話しました。 自分の役割を、本当によく分かっていますよね。 あさは、はつからの手紙で、養之助の祝言が秋に決まった、と新次郎に伝えました。 あさが、近い身内で挙げるらしいと告げると、新次郎は、最近、よく景色を思い浮かべる和歌山に行きたかったのに、と残念がりました。 そして、いつか、また二人で旅など行きたいな、といいました。 正吉夫婦のように、やっぱりこれも実現しないのかな。
加野銀行の表では、千代とうめが、手まりでさえを遊ばせています。 千代が、神戸から戻ってから元気がない、とうめを心配し、宜も、あさが心配していた、と話しました。 うめが、こんな胸が痛む思いをもう一度できるとは、というと、宜が、ラブやございませんこと、と突っこみました。
動揺したうめが手まりを落とし、千代がそれを追いかけると、啓介が拾い上げ、やぁ、と声を掛けました。 何という見事なタイミング、駅で加野銀行の看板を見て、といってますけど、ふゆの縁談相手、山本のようにずっと様子をうかがっていたんちゃう。(笑) 自分を見ても無反応なので帰ろうとする啓介を千代があわてて追いかけ、手まりを踏んで転んでしまいました。
あの状態なら、普通は足首をひねり、捻挫か下手すると骨折ですよね。 なので、かのに肩を抱かれ足を引きずって座敷に向かうよのを、てっきり千代だと思って見ていました。(笑) そのよのも、啓介を見たら、急に元気になりましたね。(笑) かつては、友厚を見て新次郎の色男振りが褪せると心配していたのに、今では純粋に目の保養となっているようです。(笑)
その頃、千代は、肘の擦過傷を手当てするうめに、どちらのリボンが似合うか、尋ねています。 醍醐さんを思い出すなぁ。(笑) 宜は、よのに命じられ、座敷の隣の部屋に新次郎を連れてきました。 とても自分の会社のお偉いさん、という扱いじゃなかったですね。(笑)
座敷では、ようやく千代と啓介が二人きりで向かい合い、と思ったら、うめも同席してるじゃんね。(笑) 啓介が自分の名前を伝え、千代の名前を尋ねたとき、中庭では、泉の臭い演技が始まってしまいました。(笑)
泉は、自分の夢は今の日本には大きすぎた、寄付金が集まらないなら大学校設立は断念し、まずは高等女学校から始めて資金を貯める、目標に辿り着くためには何かを諦めなければならない、と語りました。 マキちゃんも一子にいってましたよね、東京と男、両方は手に入らないって。(笑) それはともかく、それを聞いたあさは思わず、何てあほなことを、これやから根性のない若い者はだめだ、と泉を責めました。 続けて、自分には悠長な時間は残されていない、自分の目が黒いうちにおなごの大学校を見せてくれ、と迫りました。
そこでようやく、よのたちの視線に気付きました。(笑) 啓介は、あれが暴漢に刺されて入院していた母親か、と千代に尋ねました。 千代も、隣の部屋から縁側に出てきたよのや新次郎に気付きました。 啓介は、帝国大学学生、と新次郎に自己紹介しました。 動揺する新次郎は、わては、お父ちゃんの白岡新次郎だす、とぎこちなくあいさつを返しました(笑) 啓介は、千代にけがをさせたことを謝罪しました。 宜は新次郎に、なかなかいい男ですね、と悪魔のささやきをしました。(笑)
あさは、泉と大倉、そして絹田に、大学校の東京での設立について持ちかけました。 絹田も桝谷パッチ店の職人でしたね、ごちでは地下鉄工事の現場監督でした。(笑) 目白の別荘地は5,500坪って、どれだけの広さか、全く想像できません。(笑) あさが、この土地を使えると寄付金の額が楽になる、といった後、これからもできる限りの寄付をする、と宣言すると、山倉も、自分もそうだ、初志貫徹、あきらめずに頑張ろうと述べました。 泉は、頼りになる仲間を持ったことを感謝しました。
帰り際よのが、千代は今、花嫁修行中ということをアピールしたときに、啓介は、ようやく彼女の名前を知ることができました。(笑) さっきまで、よのはしゃんとしていたのに、店の表に出てくるときには啓介に介抱させるって、どんだけ色男好きやねん。(笑) よのは、病院で会ったのも何かの縁、また寄ってほしいといい、土産物の包みを渡しました。 まさかとは思いますけど、よのの手作り張り子だったりしてね。(笑)
その夜、落ち込んで三味線に語りかける新次郎のところに、あさがやってきて、啓介の様子を尋ねました。 新次郎が可愛がっていたあの猫は、もう死んじゃったのかな。 あさの質問に、新次郎は、内緒や、と答えました。 啓介を認めたくない気持ち、よく分かります。(笑)
季節は秋になり、養之助の結婚式が行われました。 藍之助は、呼ばれていないのね。(笑) はつが、あさと新次郎から贈られてきた祝い金の入った封筒を眺めていると、その姿を少し離れたところから、惣兵衛が見とれていました。 自分が贈った着物がよく似合っていて、よかったですね。(笑)
祝い金は、50円。 雁助の会社の借金が二千円で今のお金で八百万円ということは、20万円ですか太っ腹、でも金持ちだと鼻につくほどの金額にしなかったのは、さすがです。 中には、呼ばれなかった藍之助からの手紙も入っていました。 そこへ、養之助あての手紙を渡し忘れた、と戻って来ました。 それは、明治29年10月1日付けの新兵証書でした。
その数日後、今井忠興が亡くなりました。 そして、会葬お礼に加野屋を訪れたとわが、目白の別荘の証書を持参しました。
加野屋には、泉が、とうとう渋沢を陥落させた、協力を取り付けた、と息せき切って駆けつけてきました。 宜によると、泉の時代の先を行く教育論に感じ入り、最後には、孔子もここまでは考えが及ばなかったのではないか、と認めてもらったそうです。(笑) あさの話をしたら破顔一笑して話が弾んだって、そんな話題は、一番最初に会ったときにするはずのものなんですけどね。(笑) 渋沢は、加野銀行がバックについているなら、創設委員の会計取り締まりを引き受ける、と申し出ました。
あさは、目白の土地を利用するなら、とりあえず寄付金を10円集めて大学の建物を建てて形として見せよう、そうすれば上乗せも見込める、と提案しました。 泉は、それは冒険にも程がある、でも自分は無茶な冒険であればあるほど燃え上がる質だ、と同意しました。 泉は早速、絹田と自転車で支援者回りを始めました。 絹田は、手で押しながら走っていただけですけどね。(笑) 予告編によると、明日は、あさも自転車に挑戦するのよね。(笑)
あさも、有力者回りを続けました。 年が明けたら開催する発起人大会の委員長が近衛で会計監督が渋沢という豪華メンバーを見た工藤は、このままでは時代に乗り遅れると、ようやく寄付を決めました。 ちょっと、遅すぎますね。 人は、苦しい時に手を差し伸べてくれた人にこそ、恩義を感じるものですからね。 もっと早い時期に寄付した方が、発言力が増したのにね。(笑)
加野屋では、いつものごとくお茶を淹れてくれる新次郎に、あさが、陰ながらの尽力で支援者が増えていることを感謝しました。 新次郎は、忠嗣からの手紙に入ってた忠興の遺品として、テケツの収集帳をあさに渡しました。 忠興も、集めていたのね、やっぱり似たもの親子だったのね。 あさは、自分の行ったことのない土地にも多く出掛けている忠興に、今さらながら感心しました。 私は、二等車にも何度も乗っていたことに驚きました。 質素倹約に努めていたのね、偉いなぁ。
そんな中、栄達が加野銀行を訪れ、あさと新次郎に、養之助が兵隊に取られた、と伝えました。 そして、やってきた藍之助に、節も実家に帰し、自分も十分に働けないので、和歌山に戻ってきてほしい、と頼み、新次郎にも和歌山に帰してくれ、と頭を下げました。 これからが取り入れ時期で忙しいですからね。 節は養之助の幼なじみだし、はつたちとも気心が知れているでしょうから、実家に帰さなくてもね。(笑) 決意を固めた藍之助は、自分の名札を記念に持ち帰りました。
栄達は、菊が好きだったまんじゅうを口にし、自分ももうすぐ忠興たちに仲間入りかも知れない、と語りました。 そして、最後に大阪の町を見られてよかった、何もかも変わったが、淀川の流れだけは昔のままだった、と懐かしみました。
そして、藍之助を連れて、栄達は和歌山に帰っていきました。 見送った平十郎は、寂しさを隠しきれません。 うめは、東京に行った息子の代わりに藍之助を可愛がっていたから、とその気持ちを代弁しましたが、美和に会いに行く口実がなくなって悲しいのよね、きっと。(笑)
その時、猫の鳴き声がして、雁助が戻って来ました。 栄達とはすれ違わなかったのかな。(笑) 雁助が銀行に戻ることはないんじゃないでしょうか。 でも、どんな用事できたのか気になりますね。 そして、いよいよ大学づくりも進みそうですね。 だんだん、物語の終わりが近づき、寂しい思いが広がってきました。 あさロスになりそうで怖いです。
さて、第22週の関東地区の最高視聴率は、亀助が、自分の椅子が平十郎のそれより小さいことにこだわり、人間のちっちゃさを見せた29日(月)と、千代から相談があるといわれたあさが将来のことかと期待したが、宜の話と知りがっかりした1日(火)の24.5%で、第1位でした。
月曜から土曜までの詳細は、24.5%、24.5%、24.3%、23.8%、24.2%、24.0%で、第22週の週平均は24.22%、『ごちそうさん』の第22週の平均は21.85%、『花子とアン』の第22週の平均は23.40%、『マッサン』の第22週の平均は22.15%、『まれ』の第22週の平均は20.33%、でした。 ドラマの全平均は23.47%、『ごちそうさん』は22.34%、『花子とアン』は22.61%、『マッサン』は20.79%、『まれ』は19.37%でした。
関西地区の最高視聴率は、縁側に座ってみかん山を見た菊が、あの山が山王寺屋なんだすなぁ、ここが私らの山王寺屋なんや、とつぶやき、その後間もなくこの世を去った2日(水)の23.6%で第1位でした。 名古屋地区の最高視聴率は、梨江があさとはつの顔を見て、安心したかのようにこの世を去り、忠興が亡妻の写真に、おおきにと語りかけた3日(木)の24.0%で第1位でした。
『真田丸』の第9回は、関東地区が16.6%で第6位でした。 ちなみに、八重の第9回は15.1%、官兵衛の第9回は15.4%、花燃ゆの第9回は12.9%でした。 全平均は、真田丸18.12%、花燃ゆ13.77%、官兵衛16.44%、八重17.57%です。 関西地区は、14.4%でした。 名古屋地区は、16.7%で第8位でした。
今週も、おもしろかったです。 徳川を甲府に追い詰めたという知らせを受けた氏政が放った鷹が、様々な人間模様を見つめて、逆に追い詰められた彼の元に戻ってくる、そんな展開でしたね。 この鷹、正直、そんなに効果的とは思えませんでしたけど、毎回、趣向を変えよう、という気概は立派です。
そして、本当のドラマは、この鷹が戻って来た後にやってきました。 内野さんと高嶋さん、この二人が抱き合うシーンは、思わず笑ってしまいました。 前にも書きましたけど、本当にこのドラマの役者は、演技を楽しんでいますね。(笑)
室賀さんも、初めて笑顔を見せてくれました。 それでも、定番の黙れ、こわっぱ、は健在、安心しました。(笑)
なんとなく昌幸に主役の座を奪われている信繁ですが、梅との場面は、よかったです。 父親には反発しつつも、梅から人命尊重第一という教訓を学ぶとは、びっくりぽんです。 信繁に左手を握られた時、スローモーションのように動く梅の右手が、色っぽかったです。 今回、一番好きな場面でした。
同じ時を信繁の暗がりの部屋で一人過ごすきりが、そして面と向かって二人は何でもないと信繁からいわれたきりが、ちょっと哀れになりました。 でも、次回、こう思ったことを後悔しそうだから、油断できないのよね。(笑) なんせ、きりの破壊力は別格ですからね。
策士、策に溺れる、次回の昌幸の逆襲が楽しみです。 中東のようになってしまう沼田の運命は、これからますます目が離せませんよ。
それでは来週も、思いつきだけで生きることなく先の先を読み、策とは何かを知り、今は時を稼ぎ、思い通りにことを進めるためにはどんなことでもし、優しすぎずもっと強くなり、大事なのは人の命をできるだけ損なわないことと知り、負けそうな方に手を貸しうまくいった時に恩着せがましくし、才覚と度胸があればこわいものはおらぬと腹をくくり、ぐっと引っ張っていく、そんな気概で、こぴっと仕事がんばれば、徳川の懐に入り、北条を払いのけ、やがては徳川とも手を切って大名となることができるじゃんね。
「では徳川に従うのですか」 「従うのではない、利用するのじゃ。信濃、上野を、この真田が治める日まで」 CATCH A DREAM!! |
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