投稿日:2016年04月08日 (金) 18時08分
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みなさん、こんばんは。 『とと姉ちゃん』始まりましたね。
ドラマは、昭和33年の東京、常子は、編集部であわただしく働いています。 なんとなく、花子を思い出させるスタートです。(笑) 川畑先生に原稿を断られた常子の口から、どうしたもんじゃろのぉ。 びっくりぽんよりも重たい感じがして、流行るか微妙です。(笑)
常子は、電話で依頼したという部下に、直接会ってお願いするようにダメ出し。 この当時、女性が第一線で働くなんて大変なことなのよね。 この物語は、自ら提案した「あなたの暮し」を創刊した常子が、父親代わりに、妹たちを育てながら、昭和をたくましく懸命に駆け抜けていくお話だそうです。 父親代わりって、西島さん、いなくなっちゃうのね。(笑)
ドラマは、昭和5年の浜松へ、常子は10歳、妹の鞠子、美子を引き連れ駆け回っています。 この頃の呼び名は、つん姉ちゃんでした。 姉妹は、9歳と4歳、鞠子の方が常子より背は大きいのね。(笑) 常子は、染色した布を干す櫓に上りました。 前々作の悪夢が蘇ります。(笑)
常子は、下を見て、万華鏡の中にいるみたいと喜びますが、怖くて下りられなくなります。 この櫓の所有が、遠州浜松染工、そしてそこの営業部長が、常子の父、小橋竹蔵です。 山田から常子の大事を聞かされた竹蔵は、今度は何を、と聞き、常習犯振りをほのめかします。 自転車で駆けつけた竹蔵が、常子を助け下ろしました。 そこにザルで助けようと母の君子が登場。 こちらは、天然キャラのようです。
常子は、きれいなもの、という題のつづり方の宿題のため、この櫓からの景色を書こうとしたのでした。 竹蔵は、人に迷惑をかけること、危ない行いをとがめ、でも、自分で行動したことは褒めました。 こちらは、穏やかで進歩的なようです。
小橋家には、竹蔵が決めている三つの家訓がありました。 朝食は皆でとること、月に一度は家族で出掛けること、自分の服は自分で畳むこと、です。 小橋家は、家訓の一つ、紅葉狩りを翌日に控えていました。
竹蔵は、みかんを揉んでから食べる癖があり、家族にとがめられましたが、お願いして許してもらいました。 家長が絶対という風潮が強い時代、竹蔵は異質でした。
竹蔵は、社長の杉野から日曜に付き合うよういわれますが、家訓を盾に断ります。 マイホームパパなのね。 社長も理解があるということは、仕事はきっちりとこなすんでしょうね。 しかし、この日の西洋紡の大迫専務との会食には、同行しました。
大迫専務は、なんと萬谷でした。(笑) もう少し、前作と期間を空ければいいのにね。(笑) 大迫は竹蔵に、酒を飲んでも染め屋のくせに赤く染まらない、と笑えないギャグを飛ばします。
帰宅した竹蔵は、紅葉狩りに行けなくなったことを家族に伝えました。 竹蔵が必ず守ってきた小橋家の家訓が、初めて破られることになりました。 理由は大迫専務の引っ越しを手伝うため、杉野の社長命令の前には、逆らえませんでした。 サラリーマンは、辛いのよね。(笑) ちなみに、家訓が破られるということは、翌週お出かけするとしても、前回のお出かけから一か月以上、間隔が開いてしまうということなんでしょうね。
そして数日後、美子が紅葉の見頃を気にする中、なんと大迫が杉野を連れて、小橋家にお呼ばれにやってきました。 魚をあぶる常子、今度のヒロインは、家事は完璧のようですね。(笑) 大迫は、高級で気取った店より、こぢんまりして落ち着きがある、とご満悦です。 一方、美子は、あいつのせいでお出掛けが、とご立腹です。
大迫は、酔った勢いで、ピカッツァの絵画を、手伝いのお礼として竹蔵にやる、といい、勝手に壁に掛けてしまいました。 嫌々お礼をいい頭を下げる竹蔵に、常子は、あんな人に、と悲しい気持ちになりました。 君子は、仕事で頭を下げているだけ、と説明しますが、子供に分かるわけありませんよね。(笑) 鞠子も、酒を飲んで遊んでいるだけだ、と大声で反論、いい加減にしなさい、と怒鳴る君子の声が、大迫の耳にも入ってしまいました。
翌日、拗ねて君子との外出を拒み留守番をする美子は、ピカッツァの絵に墨で落書きをしました。 帰宅して驚く鞠子に、美子は、自分の方がうまい、と言い訳をしました。 鞠子が、墨を落とそうと洗っているところに、常子も帰ってきて、結局、その惨状を目の当たりにしました。
その頃、大迫から電話で、ピカッツァの絵を返してほしいといわれた竹蔵は、自転車で自宅へと向かいました。 小橋家では、芋きんとんを作ろうとする君子が、娘たちの手の汚れに気付きました。 そこへ、芋がごちそうとは貧しい、といいつつ、常子たちのり叔父、鉄郎が、今晩泊めてくれ、と訪ねてきました。
この男、定職に就かず、大儲けをたくらんでおり、今回は、うなぎの養殖に目を付けました。 雰囲気は違うけど、中身は梅子の叔父、陽造おじさんと変わりないみたいですね。(笑) 泊めてもらえることになった鉄郎が、喜んで、いよっ、大統領、と声を掛けたところに時代を感じました。(笑)
君子は、昔、絵で一山当てるといっていた鉄郎に鑑定を頼もうとして、無残に汚れた絵画を目にしてしまいました。 そこへ帰宅した竹蔵は、絵を見てびっくりぽん、娘たちに理由を尋ねました。 彼女たちは、口を揃えて、自分のせいだ、と白状しました。 鉄郎は、ヒカリと聞いていた作家の名前が、ピカッツァと聞いてびっくりぽん、真剣に見入り、サインの跳ね方から、千円は下らない本物の絵だ、と鑑定しました。 竹蔵は、安心してください、ととが責任を取りますから、といいました。
そして、竹蔵は、三人娘を連れて専務を訪ね、事の次第を話し、陳謝しました。 大迫は、全財産をなげうってでも必ず弁償する、という竹蔵に、贋作だと打ち明け、それと知られないよう、早く取り戻したかっただけだ、と逆に謝りました。
絵に価値がないことは、大方の視聴者が予想していたと思いますが、竹蔵は何と10円もの大金で、その絵を大迫から買い取りました。 10円って、萬谷さんよりはいい人なのでしょうが、ちょっとふっかけすぎなんじゃない。(笑) 竹蔵も、いくら三人の娘が力を合わせて描いた、彼にとっての名画だからといっても、奮発しすぎ。(笑)
お金を使わせてしまったことを謝る三姉妹に、竹蔵は逆に、約束を破って悲しませたことを謝罪しました。 そして、翌日に紅葉狩りに行くことを約して、竹蔵は、会社に戻っていきました。
夜、夕食の席では、鉄郎が、鞠子から本物と鑑定したことを責められ、専門家じゃないから間違えることもあると、逆ギレしました。 鉄郎は左手で箸を持っていましたね。 あのシゲさんに左手があるということに、違和感を感じまくり。(笑)
鉄郎は、紅葉狩りの実現を心配する常子に、竹蔵の生い立ちを語って聞かせました。 それによると、親戚をたらい回しにさたときに、威張り散らして家族を従わせる様子に幸せが見えなかったことから、子供にも一人の人間として対等に接すると決意したそうです。 従って、竹蔵は、娘たちと過ごす時間を大切にしようとしているから、心配いらない、と常子を安心させました。
その翌日、家族は紅葉狩りを堪能しました。 でも、これが最後のお出掛け感が満載なので、幸せそうにカメラのシャッターを切る竹蔵にも、家族の笑顔にも、心から楽しめないところが、辛いですね。 その日の夕食は、君子が、朝、張り切って作りすぎたおむすびでした。 君子が食べようとした、美子が失敗した目玉焼きを、竹蔵がそっと自分のと取り替えました。 君子への優しさ、というより、絵と一緒で、竹蔵には、美子が作った目玉焼きは、何にも代えがたい最高の料理だったんでしょうね。
その後竹蔵は、みんなで朝食を食べる家訓を守るため、残務整理に出勤することにしました。 いつでもできるという君子に、竹蔵は、当たり前の毎日も大切な一瞬の積み重ね、明日か一年後か、それをいつ失うことになるか分からない、といいました。 続けて、常子が18歳で嫁に行けば、あと87回しかお出掛けができない、一度だって欠かせない、と話しました。
その様子を、常子は、立ち聞きしていました。 もう、遺言に近い台詞ですもんね、これはしっかり聞かせておかないとね。(笑) それから竹蔵は君子を誘い、無防備な感じが好きだ、という子供の寝顔を見に行きました。
竹蔵が、結核に倒れたのは、年の瀬も押し迫った頃でした。 浜松染工は書き入れ時ですが、竹蔵の姿はありませんでした。 竹蔵が大迫と気脈を通じたおかげで、西洋紡との取引が決まったことだけが、救いです。
竹蔵は自宅療養ですが、この時点では、まだ症状も軽く、短時間なら子供たちとも接触できました。 ただ、医者は子供たちに、滋養のあるものを食べて静養すれば、きっとよくなる、といってくれますが、君子は表情を曇らせます。 通信簿の報告をする娘たち、常子は算術が丙、鞠子はオール甲、前作とは逆に、妹の方が優等生のようです。
年が明け、昭和六年正月、三姉妹が羽根つきをする様子を、竹蔵は雨戸越しに感じ取っています。 負けた鞠子が墨塗りを拒否、墨を塗りたい美子は、昨年の正月を思い出し、竹蔵に、一緒に羽根つきをしたいと直訴しました。
結局、竹蔵の体調を考慮し、家族で百人一首を楽しむことになりました。 昔取った杵柄、君子がカルタを取りまくり、子供たちは手も足も出ません。(笑) 君子が自粛すると、ようやく常子が一枚取ることができました。
竹蔵と君子が意味ありげに笑いました。 それは、常子の取った歌「世の中は 常にもがもな 渚こぐ 海人の小船の 綱手かなしも」が、彼女の名前の由来だからでした。 羽根つきからここに至るストーリー展開は、お見事です。
竹蔵は、世の中が、いつまでも変わらずあってほしい、波打ち際を沿いながら漕いでいる漁師の小船が、陸から綱で引かれている、こんなごく普通の情景が、切なくいとおしい、と歌の意味を説明しました。 そして、常子が生まれたとき、この些細で普通の幸せな暮らしが守られ、常に変わらずあって欲しい、という願いを込めて名付けた、と語りました。
君子の名前が百人一首に由来すると聞いて真似た、と告白すると、鞠子も自分に由来する歌を知りたがりました。 しかし、適当な歌がなく、生まれたときにぷくぷくと太ってまん丸な鞠のようだったので、そう名付けた、と知りがっくりです。 竹蔵が、美子は、明け方生まれた彼女を抱き、見上げた朝焼けが美しかったから、と説明すると、鞠子は、自分だけが単純な理由と知り、ますますショックを受けました。 竹蔵が、餅子と迷った、と茶化すと、ようやく、鞠子で結構、と自分の名前を受け入れました。
初詣に出掛けようとすると、雪が降り始めました。 温暖化前の昭和のはじめとはいえ、浜松に雪って、ちょっと無理があるんちゃう。(笑) 外出できない竹蔵に、美子は、春には一緒にお花見に出掛けたい、とねだりました。 竹蔵も、楽しみにしている、とこれに答えました。
しかし、皆の願いとは裏腹に、竹蔵の容体は日に日に悪くなっていきました。 その年の四月には、竹蔵は完全に隔離されていますが、家族とは別の部屋ながらも、同時に朝食をとり、家訓を守っています。 竹蔵と美子は、ふすま越しに、しりとりに興じます。 羽根つきと同じ、こちらでも、わざと負けてあげる、優しい竹蔵さん。 ついには、家族みんなが、しりとりに参加しました。
鉄郎に竹蔵の様子を聞かれた常子は、口を濁し、逆に本当に治るのか、尋ねました。 鉄郎は、そのうち薬が効いてくる、と慰めを口にし、竹蔵が毎年、家族との花見を楽しみにしていることを伝えました。
来年行けばいい、という鉄郎の言葉を聞いた常子は、竹蔵をどうにかして、花見に連れ出そうと考えました。 しかし、約束を果たせないまま、桜の季節が終わり、近くの桜は、枝だけになっていました。 常子が、もう一度、花を咲かせないか、と口にすると、鞠子は、散った花を、もう一度くっつけるしかない、と答えました。
そこでみんなで力を合わせて、桜の花びらを作りました。 なんと、浜松染工の事務所で、杉野をはじめ社員も協力、鉄郎も手伝います。
小橋家では、竹蔵が、常子の女学校の制服姿を見られないことを残念がりました。 君子が慰めますが、竹蔵は、自分の身体のことはよく分かっている、といいました。 君子は、気持ちを強く持って、というのが精一杯でした。
常子は、桜の木に、作った花びらをくくりつけました。 あれだけの桜にするのは、ものすごい労力が必要ですね。(笑) 常子と君子は、竹蔵の肩を抱えるようにして、外へ連れ出しました。 木を隠している幕を取り払うと、桜の木が現われました。
あれだけの大きさの布じゃ、木が隠れないような気がするなぁ。(笑) それより何より、竹蔵の肩を抱いたら、隔離している意味がないじゃん。(笑) みんなに移っちゃうじゃんね。(笑) それはともかく、鉄郎が、桜の木の前で、小橋家の記念写真を撮りました。 この写真は、今後、よく出てくるんでしょうね。(笑)
その夜、竹蔵は、廊下を歩く常子を呼び止め、少し話をしよう、といいました。 竹蔵は、今までで一番きれいな桜だった、といい、その発想力と集中力をこれからも大切にするよう、約束してくれ、と頼みました。 さらに、君子一人では大変だから、ととの代わりを頼む、鞠子と美子を見守ってほしい、といいました。 常子は、まるで死ぬみたいだ、と抵抗しますが、女四人で生きていく困難を思うと、家族を残して逝くのが無念だ、といわれ、父親の代わりになる約束をしました。 その三日後、竹蔵は、息を引き取りました。
土曜日まで、持ちませんでしたね。 金曜日死亡の流れは、前作から続いています。 今のところは、可もなく不可もなく、といったところでしょうか。 今後に期待です。
さて、第26週の関東地区の最高視聴率は、あさが、菜の花畑で新次郎と再会した2日(土)の27.0%で、第1位でした。
月曜から土曜までの詳細は、23.3%、24.2%、23.7%、24.6%、25.3%、27.0%で、最終週の週平均は24.68%、『ごちそうさん』の最終週の平均は22.25%、『花子とアン』の第終週の平均は22.90%、『マッサン』の最終週の平均は22.85%、『まれ』の最終週の平均は19.77%でした。 ドラマの全平均は23.55%、『ごちそうさん』は22.40%、『花子とアン』は22.65%、『マッサン』は21.05%、『まれ』は19.43%でした。
関西地区の最高視聴率は、新次郎があさに、パチパチはんを梅の木にした理由を語った31日(木)の23.5%で第1位でした。 名古屋地区の最高視聴率は、新次郎が亡くなり、その葬式の日、優しい雨があさを濡らした1日(金)の25.1%で第1位でした。
『真田丸』の第13回は、関東地区が17.5%で第4位でした。 ちなみに、八重の第13回は14.3%、官兵衛の第13回は12.9%、花燃ゆの第13回は11.7%でした。 全平均は、真田丸17.72%、花燃ゆ13.50%、官兵衛16.02%、八重16.40%です。 関西地区は、16.4%で第5位でした。 名古屋地区は、17.6%で第7位でした。
今回のストーリーは絶品、文句の付けようがなかったです。 本丸から昌幸が出陣する瞬間に流れるテーマソング、もう往年の大河の定番でしたよね。 身体が震えちゃいましたよ。(笑) とにかく、見事な作戦でした。
しかし、今回は、何といっても梅の死ですよね。 迷子なった子供に気を取られる梅の背後をスローモーションで通り過ぎる信繁、これだけでもう梅は死んじゃうと思っちゃいますよね。 ところが、危うしというところで、佐助に助けさせて、安全な櫓の上まで逃げました。 そして終戦、あー梅を死なせると思わせるのは三谷さんのミスリードだったんだ、と一同、安心します。
ところが、スエを抱く梅の姿がアップになって、黒く消えていく、再び不安が蘇り、それは現実のものとなってしまいました。 並のドラマなら、梅は虫の息で最後の言葉を交わすところですが、三谷さんは、あっさり殺してしまいます。
そこへ流れる、徳川方の死者は1,300余り、真田側の死者は50人に満たなかった、という有働さんのナレーション。 誰が見ても真田軍の大勝利なのに、視聴者は、胸に重いものを抱かざるを得ません。 身内や親しい者を失った者にとっては、戦の勝敗にかかわらず、辛い思いをせざるを得ない、そんなことでもいいたかったんでしょうか。 いずれにしても、この苦いエンディングは、大河史に残りそうな名場面となりました。
今回の私のツボは、香の香りしかしないと、とりが薫をやり込めたときに、思わず拍手をしたこうさんです。(笑) 次回からは、新メンバーも登場しそうですね。
それでは来週も、武運を祈り、出番は近いと心得、難しい立場に立ち、勝手なことをせず図面どおりにやり、ばばの話は真に受けず、大軍と真正面から挑んでも勝ち目はないが、細く長く伸ばせばわずかな兵でもたやすく崩すことができると知り、大軍ならではの隙を突き、誰が考えても分が悪いことが勝機となる、そんな気概で、こぴっと仕事がんばれば、徳川の大軍をわずかな犠牲で打ち破ることができるじゃんね。
「負ける気がせん」 CATCH A DREAM!! |
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