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少年トッパの掲示板だぜ。

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[7402]メイクしない君が 投稿者:まっくん

投稿日:2016年04月15日 (金) 18時18分

みなさん、こんばんは。
『てるてる家族』の再放送が始まりました。
作中使用曲の著作権をクリアできず、完全DVD化が見送られた曰く付きの作品、テレビでしか見られません、しっかりチェックしましょうね。

一方の『とと姉ちゃん』、この空疎な内容は、どうしたもんじゃろのぉ。
脇役も、全くキャラが立っていないし、魅力ゼロ。
力が入りませんけど、先週の土曜日から、振り返ってみましょう。
竹蔵の葬儀も終わり君子は放心状態、常子が一人、涙を見せず、きびきびと家事をこなしています。

社長の杉野からも、葬式の時も涙一つ流さず気丈だった、と褒められます。
それが、鞠子には薄情に見え、冷静に会社から遺品を持ち帰った常子に、冷たい、ととがかわいそうだ、と罵倒しました。

書斎でみかんを見た常子は、それを揉んで食べていた竹蔵を思い出し、涙をこらえきれず飛び出し、最後の花見をした桜の木の下に行きました。
追いかけてきた君子に、常子は、とととの約束を語り、強くならなきゃいけないが、でも、ととがいないのは悲しい、と泣きました。
そんな常子を君子が抱き寄せ、その様子を遠くから鞠子が眺めていました。
常子の本心を、鞠子も理解した、ってところなんでしょうね。

翌朝、常子は、家族を呼び集め、本日から自分は、皆さんのととになります、と宣言しました。
それを聞いた美子は、常子をとと姉ちゃん、と呼びました。
冷静な鞠子は、具体的にととの代わりに何をするのか、と尋ねました。
君子は、竹蔵が撮った写真を見せると、それは家族の普段の生活が写されていました。
何気ない暮らしの中の一瞬一瞬を、竹蔵は大事にしていた、ととになるとはそういうことだ、と君子は常子にいいました。
常子は、鞠子と美子に、毎日を大事にやっていこう、といいました。
こうして、何となく、とと姉ちゃんは誕生しました。

で、舞台はいきなり昭和10年4月に、竹蔵が亡くなって4年、小橋家は大きな転機を迎えることになりました。
小橋家では、長女の常子が戸主となり、父の期待どおり、たくましく成長していました。
常子は高等女学校の四年生、鞠子は三年生、美子は尋常小学校の四年生、家族みんなで家事を分担、頑張っています。
君子は、浜松染工から遺族援助を受けつつ、女工としても雇用されるとは、何ていい会社なんだ。
竹蔵の家訓も、守られているようです。(笑)

クラスでは、常子は先生にあだ名を付けたり、人気者のようです。
鞠子も優等生で、学内でも一目置かれる存在です。
しかし、美子だけは悩みを抱えていました。

常子と鞠子の前に現われ、悪口を言う玉置三兄弟、小橋さん姉妹とそれぞれ同じ年といわれてもねぇ、嘘っぽい設定なのよね。
その三兄弟から、美子が、学校で暗い顔をしていることを聞かされました。

常子たちが家に帰ると、担任の渡辺先生がやってきました。
かつては、希子がめ以子の三角おむすびを教室で食べられなくて、先生が西門家にやってきたのにね。(笑)
今度は、常子が戸主として、和枝のように担任の相手をすることになりました。
先生は、美子が、誰とも話さず、暗い顔をしていつも一人でいる、と訪問の訳を話しました。

常子が美子に尋ねると、みんながととの話をするので、自分には話題がなく、話をしないようになった、と答えました。
話せば減っていくばかりでなくなる、とととの思い出は増えない、ちょっとぐっときちゃいました。

常子は、思い出はこれからたくさん作れるから、今は頑張って友達をつくろう、と励ましました。
君子も、働き始めたときは暗い顔をしていたが、このままじゃいけないと、無理に明るい顔でいるようにしたら、話しかけてもらえるようになった、といいました。

ここまでは、よかったのにね。
楽しくないのに笑えない、という美子に見せた、常子の妖怪おはじきばばあで、すべてが台無しになっちゃいました。(笑)

常子は、家族を守る、妹を嫁に出す、家を建てる、という目標を掲げていました。
そういいつつ、常子の寝相が悪いのも、ステレオタイプですね。
子供時代とのギャップが大きすぎ。(笑)

美子は、教室で笑ってみますが、気持ち悪がられてしまいます。
そんなある日、常子のカバンに美子のお弁当も、ってそんな馬鹿な。(笑)
それに気付いた常子は、美子に届けるべく、走り出しました。
教室に着いた常子は、美子が一人で座っているのを見て、聖徳太子の真似をしました。
クラスで受けたところで、美子に教えてもらった、といわれてもねぇ、美子の人気が上がるはずないじゃん。
とどめは、風呂で美子が自分の尻を桃に例えた、という常子の寒い作り話。
おかげで、美子はクラスの笑いものとなり、常子を憎むようになりました。
もう、しつこいけど、子供時代の常子との落差にボーゼン。

家に帰ってこない美子を心配していると、大家が、運動会のお知らせを持ってきました。
その大家に呼ばれ、家の前をうろついていた美子が、顔を出しました。
常子は謝りますが、美子は、もう信じない、と泣きました。

下校時に常子は、消防自動車先生の話をしてご機嫌を伺いますが、通じません。
そこへ玉置三兄弟が登場して、美子を桃尻女とからかいました。
なぜか、甲斐さんを思い出す私。(笑)
この三兄弟も、憎々しいだけで愛嬌がないから、共感しようがないのよね。

今はそっとしておこうという鞠子に、常子は、ととならこういうときどうしただろう、と考えました。
ととは、常子のような下品なことは一切しないから、こういう状況は生まれないのよね。

そんなある日の晩、近くで火災が起こりますが、女性の常子は、火消しの手伝いをしようとしても相手にしてもらえません。
所詮は女だ、邪魔するな、といわれた常子は、女性としての自分の限界を感じ、どうしたらととになれるのか、悩みました。

その頃、小橋家にやってきた鉄郎は、不在を知り、庭の野菜を引き抜くと便所の窓から侵入しました。
鞠子と美子が帰って来ると、小橋家の今週分の米を炊き、食べていました。
女性とはいえ、4人分の米が数日分となれば、ある程度の量になるのに、それを一食でって無理ありすぎ。
鉄郎は、うなぎの養殖のあとは、砂金と甲虫に手を出したみたいね。
こんな自然しかないような時代に金を出して甲虫を買うなんて考えられません。(笑)

そこへ帰ってきたお悩み中の常子は、鉄郎の挑発にも反応する余裕がありません。
とうとう君子に、学校を辞めて働き、お金を稼ぎたいと直訴しました。
しかし、今は学校に行っていろいろ身につけてほしい、それがととの願いと、君子に説得されました。
それでも悶々とする常子は、運動会の二人三脚の優勝賞品が米一俵だということを思い出し、やる気になりました。

おいおい、鞠子は、運動がからっきしだめだからと辞退してたけど、かつては全教科甲だったじゃん。(笑)
それはともかく、以前、竹蔵が山田と組んで優勝した二人三脚に、君子と挑戦することになりました。
常子は、優勝して美子にも喜んでもらいたいと考えました。

そこで、二人の特訓が始まりました。
君子は、山田から無心になる、というコツを教わりますが、転んで手首を痛めてしまいました。
大会当日、腫れ上がった手首のため君子は参加を断念、鞠子が代役に抜擢されました。

レース直前、美子を喜ばせたいと、常子は鞠子と練習を重ねました。
そこへやってきた玉置三兄弟、勝てるわけないと挑発しますが、常子たちは無視。
それにキレた正雄が、躾もろくにできない、と竹蔵をけなしました。
それを聞いて殴りかかろうとする常子を止めた鞠子が、悔しいからこそ人前で大恥をかかせよう、とやる気モード全開です。

そこで、二人は勝つために、富士山のことだけを考えて走ることになりました。
富士山、富士山、と念仏のように唱えながら走る二人は、美子の声援に背を押され、途中でこけた玉置兄弟に競り勝ち、三位になりました。
ゴール後、寝転がった二人は、順位も分からないと無心を強調しますが、玉置兄弟に勝ったことだけは、しっかりチェックしていたのね。(笑)

レース後、膝のけがを常子に手当てされた茂雄は、自分の彼女への恋心を自覚したようです。
そして、三位でも米五升もらえる、というご都合主義な展開に。
こんなおいしいレースなら出場者が殺到しそうなものだけどね。(笑)

それはさておき、その晩、小橋家は勝利の美米に酔っておりました。
美子は、みんなから、あんなお姉ちゃんがほしい、とうらやましがられたことを話しました。
美子が素直にこれまでのことを謝ると、常子も独りよがりだった、と反省しました。
君子は、ととのようになろうと気張りすぎていた、ととはとと、とと姉ちゃんはとと姉ちゃん、と諭しました。

その時、玄関のガラス戸が大きく叩かれました。
鞠子は泥棒では、と心配しますが、そんな泥棒いるわけない、とお茶の間から突っ込みが殺到したことと思います。(笑)
来訪者は、杉野社長でした。
常子が、誰何せずに戸を開けるなんて考えられないし、社長も、いくら酔ってても、声くらいかけるでしょ。
社長は、援助を打ち切りたい、と切り出しました。
他にも、結核で亡くなった社員がいるので特別扱いできないって、もっともですよね。
小橋家も、断れるはずもなく、その申し出を受けました。

常子と鞠子は、家計を切り詰めるため、野菜の大売り出しに駆けつけますが、ベテラン主婦に歯が立ちません。
ていうか、これまで、援助されながら、大安売りを利用していなかったことが、信じられません。

どうにかこうにか、長芋などを買えた二人が戻る途中、正雄に絡まれますが、常子を意識した茂雄は、何もいえません。
その後、びわの木を見上げていた鉄郎を見かけますが、顔を隠して逃げていき、話題の泥棒では、と二人は冗談を口にしました。

家に戻ると、美子がぐったりとした様子で、横になっていました。
美子なりに、お金が掛かるから、と体調が悪いことを隠していました。
夜、雨の中、常子と鞠子は、医者を呼びに行きました。
後をつける人影に気付きますが、多くのみなさんの予想どおり鉄郎でした。
泊めてもらおうと小橋家にやってきて、出て行く二人を見かけたのでした。

美子は、ただの風邪で、大したことはありませんでした。
そこへ大家がやってきました。
鉄郎が家賃を値切ろうとした話から、お金に困っているなら妾の斡旋をする、といわれました。
それを聞いていた美子が、鉄郎に、妾の意味を聞きました。
驚いた鉄郎は、常子と鞠子に、その話を伝えました。

ため息を吐きつつも、嫌な予感に捕らわれつつも、とりあえず、もう少し見守りたいと思います。

さて、第1週の関東地区の最高視聴率は、常子が、つづり方の宿題のため、櫓に上って下りられなくなった4日(月)の22.6%で、第1位でした。

月曜から土曜までの詳細は、22.6%、22.2%、20.7%、21.5%、22.1%、20.9%で、第1週の週平均は21.67%、『ごちそうさん』の第1週の平均は21.07%、『花子とアン』の第1週の平均は21.58%、『マッサン』の第1週の平均は21.30%、『まれ』の第1週の平均は20.55%、『あさが来た』の第1週の平均は20.30%でした。
ドラマの全平均は23.55%、『ごちそうさん』は22.40%、『花子とアン』は22.65%、『マッサン』は21.05%、『まれ』は19.43%、『あさが来た』は19.43%でした。

関西地区の最高視聴率は、あなたの暮らしの原稿を川畑先生から断られ、どうしたもんじゃろのぉ、と途方に暮れた4日(月)の20.3%で第2位でした。
名古屋地区の最高視聴率は、紅葉狩りを楽しみにしている娘たちに、竹蔵が、お出掛けできなくなった、と告げた4日(月)の22.7%で第1位でした。

『真田丸』の第14回は、関東地区が17.1%で第6位でした。
ちなみに、八重の第14回は11.7%、官兵衛の第14回は14.9%、花燃ゆの第14回は11.2%でした。
全平均は、真田丸17.67%、花燃ゆ13.34%、官兵衛15.94%、八重16.06%です。
関西地区は、15.2%で第8位でした。
名古屋地区は、19.5%で第4位でした。

今回もおもしろかったですね。
『大坂』というタイトルなのに、大坂の描写はほとんどなく、戦国大名たちが大坂の距離感をどう保っていくか、をメインテーマにしつつ、それをうまく描き出しました。
さすがは、三谷さん、お見事でした。

石川数正の裏切りによって、秀吉におびえる家康が上田から兵を引き、地震が秀吉を内政に向かわせ、家康を安堵させる、という分かりやすいストーリーになっていました。
その数正の裏切りを、昌幸と信尹にさせたところが、真骨頂でしょうかね。

次なる裏切り者、片桐且元も登場しました。
第一話で、数正に小山田信茂の裏切りをののしらせた三谷さん、今回も何かを企てているかもしれませんね。

今回の私のツボは、地震のとき、文字どおり壺と刀を守ろうとした阿茶です。
日頃やり込められている信幸が、大名でもない父上が、を連呼したところもよかったです。
ただ、景勝に、仲よさげな、なんて言葉遣いをさせたのは、ちょっとやり過ぎでしたね。(笑)

それでは来週も、何もかも見通し、世の中は動いている、立ち止まっている暇はないと前に進み、今何ができるかを考え、何ものにも屈しない、そんな気概で、こぴっと仕事がんばれば、この世に義があることを、己自身の生き方で示すことができるじゃんね。

「よし決めた、先送りじゃ。しばらく様子を見る。信長の時は、痛い目におうた。ここはあくまで手堅く行く」
CATCH A DREAM!!

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[7403]投稿者:
投稿日:2016年04月15日 (金) 18時21分
脇役も、全くキャラが立っていないし、魅力ゼロ。
力が入りませんけど、先週の土曜日から、振り返ってみましょう。
竹蔵の葬儀も終わり君子は放心状態、常子が一人、涙を見せず、きびきびと家事をこなしています。

社長の杉野からも、葬式の時も涙一つ流さず気丈だった、と褒められます。
それが、鞠子には薄情に見え、冷静に会社から遺品を持ち帰った常子に、冷たい、ととがかわいそうだ、と罵倒しました。

書斎でみかんを見た常子は、それを揉んで食べていた竹蔵を思い出し、涙をこらえきれず飛び出し、最後の花見をした桜の木の下に行きました。
追いかけてきた君子に、常子は、とととの約束を語り、強くならなきゃいけないが、でも、ととがいないのは悲しい、と泣きました。
そんな常子を君子が抱き寄せ、その様子を遠くから鞠子が眺めていました。
常子の本心を、鞠子も理解した、ってところなんでしょうね。

翌朝、常子は、家族を呼び集め、本日から自分は、皆さんのととになります、と宣言しました。
それを聞いた美子は、常子をとと姉ちゃん、と呼びました。
冷静な鞠子は、具体的にととの代わりに何をするのか、と尋ねました。
君子は、竹蔵が撮った写真を見せると、それは家族の普段の生活が写されていました。
何気ない暮らしの中の一瞬一瞬を、竹蔵は大事にしていた、ととになるとはそういうことだ、と君子は常子にいいました。
常子は、鞠子と美子に、毎日を大事にやっていこう、といいました。
こうして、何となく、とと姉ちゃんは誕生しました。

で、舞台はいきなり昭和10年4月に、竹蔵が亡くなって4年、小橋家は大きな転機を迎えることになりました。
小橋家では、長女の常子が戸主となり、父の期待どおり、たくましく成長していました。
常子は高等女学校の四年生、鞠子は三年生、美子は尋常小学校の四年生、家族みんなで家事を分担、頑張っています。
君子は、浜松染工から遺族援助を受けつつ、女工としても雇用されるとは、何ていい会社なんだ。
竹蔵の家訓も、守られているようです。(笑)

クラスでは、常子は先生にあだ名を付けたり、人気者のようです。
鞠子も優等生で、学内でも一目置かれる存在です。
しかし、美子だけは悩みを抱えていました。

常子と鞠子の前に現われ、悪口を言う玉置三兄弟、小橋さん姉妹とそれぞれ同じ年といわれてもねぇ、嘘っぽい設定なのよね。
その三兄弟から、美子が、学校で暗い顔をしていることを聞かされました。

常子たちが家に帰ると、担任の渡辺先生がやってきました。
かつては、希子がめ以子の三角おむすびを教室で食べられなくて、先生が西門家にやってきたのにね。(笑)
今度は、常子が戸主として、和枝のように担任の相手をすることになりました。
先生は、美子が、誰とも話さず、暗い顔をしていつも一人でいる、と訪問の訳を話しました。

常子が美子に尋ねると、みんながととの話をするので、自分には話題がなく、話をしないようになった、と答えました。
話せば減っていくばかりでなくなる、とととの思い出は増えない、ちょっとぐっときちゃいました。

常子は、思い出はこれからたくさん作れるから、今は頑張って友達をつくろう、と励ましました。
君子も、働き始めたときは暗い顔をしていたが、このままじゃいけないと、無理に明るい顔でいるようにしたら、話しかけてもらえるようになった、といいました。

ここまでは、よかったのにね。
楽しくないのに笑えない、という美子に見せた、常子の妖怪おはじきばばあで、すべてが台無しになっちゃいました。(笑)

常子は、家族を守る、妹を嫁に出す、家を建てる、という目標を掲げていました。
そういいつつ、常子の寝相が悪いのも、ステレオタイプですね。
子供時代とのギャップが大きすぎ。(笑)

美子は、教室で笑ってみますが、気持ち悪がられてしまいます。
そんなある日、常子のカバンに美子のお弁当も、ってそんな馬鹿な。(笑)
それに気付いた常子は、美子に届けるべく、走り出しました。
教室に着いた常子は、美子が一人で座っているのを見て、聖徳太子の真似をしました。
クラスで受けたところで、美子に教えてもらった、といわれてもねぇ、美子の人気が上がるはずないじゃん。
とどめは、風呂で美子が自分の尻を桃に例えた、という常子の寒い作り話。
おかげで、美子はクラスの笑いものとなり、常子を憎むようになりました。
もう、しつこいけど、子供時代の常子との落差にボーゼン。

家に帰ってこない美子を心配していると、大家が、運動会のお知らせを持ってきました。
その大家に呼ばれ、家の前をうろついていた美子が、顔を出しました。
常子は謝りますが、美子は、もう信じない、と泣きました。

下校時に常子は、消防自動車先生の話をしてご機嫌を伺いますが、通じません。
そこへ玉置三兄弟が登場して、美子を桃尻女とからかいました。
なぜか、甲斐さんを思い出す私。(笑)
この三兄弟も、憎々しいだけで愛嬌がないから、共感しようがないのよね。

今はそっとしておこうという鞠子に、常子は、ととならこういうときどうしただろう、と考えました。
ととは、常子のような下品なことは一切しないから、こういう状況は生まれないのよね。

そんなある日の晩、近くで火災が起こりますが、女性の常子は、火消しの手伝いをしようとしても相手にしてもらえません。
所詮は女だ、邪魔するな、といわれた常子は、女性としての自分の限界を感じ、どうしたらととになれるのか、悩みました。

その頃、小橋家にやってきた鉄郎は、不在を知り、庭の野菜を引き抜くと便所の窓から侵入しました。
鞠子と美子が帰って来ると、小橋家の今週分の米を炊き、食べていました。
女性とはいえ、4人分の米が数日分となれば、ある程度の量になるのに、それを一食でって無理ありすぎ。
鉄郎は、うなぎの養殖のあとは、砂金と甲虫に手を出したみたいね。
こんな自然しかないような時代に金を出して甲虫を買うなんて考えられません。(笑)

そこへ帰ってきたお悩み中の常子は、鉄郎の挑発にも反応する余裕がありません。
とうとう君子に、学校を辞めて働き、お金を稼ぎたいと直訴しました。
しかし、今は学校に行っていろいろ身につけてほしい、それがととの願いと、君子に説得されました。
それでも悶々とする常子は、運動会の二人三脚の優勝賞品が米一俵だということを思い出し、やる気になりました。

おいおい、鞠子は、運動がからっきしだめだからと辞退してたけど、かつては全教科甲だったじゃん。(笑)
それはともかく、以前、竹蔵が山田と組んで優勝した二人三脚に、君子と挑戦することになりました。
常子は、優勝して美子にも喜んでもらいたいと考えました。

そこで、二人の特訓が始まりました。
君子は、山田から無心になる、というコツを教わりますが、転んで手首を痛めてしまいました。
大会当日、腫れ上がった手首のため君子は参加を断念、鞠子が代役に抜擢されました。

レース直前、美子を喜ばせたいと、常子は鞠子と練習を重ねました。
そこへやってきた玉置三兄弟、勝てるわけないと挑発しますが、常子たちは無視。
それにキレた正雄が、躾もろくにできない、と竹蔵をけなしました。
それを聞いて殴りかかろうとする常子を止めた鞠子が、悔しいからこそ人前で大恥をかかせよう、とやる気モード全開です。

そこで、二人は勝つために、富士山のことだけを考えて走ることになりました。
富士山、富士山、と念仏のように唱えながら走る二人は、美子の声援に背を押され、途中でこけた玉置兄弟に競り勝ち、三位になりました。
ゴール後、寝転がった二人は、順位も分からないと無心を強調しますが、玉置兄弟に勝ったことだけは、しっかりチェックしていたのね。(笑)

レース後、膝のけがを常子に手当てされた茂雄は、自分の彼女への恋心を自覚したようです。
そして、三位でも米五升もらえる、というご都合主義な展開に。
こんなおいしいレースなら出場者が殺到しそうなものだけどね。(笑)

それはさておき、その晩、小橋家は勝利の美米に酔っておりました。
美子は、みんなから、あんなお姉ちゃんがほしい、とうらやましがられたことを話しました。
美子が素直にこれまでのことを謝ると、常子も独りよがりだった、と反省しました。
君子は、ととのようになろうと気張りすぎていた、ととはとと、とと姉ちゃんはとと姉ちゃん、と諭しました。

その時、玄関のガラス戸が大きく叩かれました。
鞠子は泥棒では、と心配しますが、そんな泥棒いるわけない、とお茶の間から突っ込みが殺到したことと思います。(笑)
来訪者は、杉野社長でした。
常子が、誰何せずに戸を開けるなんて考えられないし、社長も、いくら酔ってても、声くらいかけるでしょ。
社長は、援助を打ち切りたい、と切り出しました。
他にも、結核で亡くなった社員がいるので特別扱いできないって、もっともですよね。
小橋家も、断れるはずもなく、その申し出を受けました。

常子と鞠子は、家計を切り詰めるため、野菜の大売り出しに駆けつけますが、ベテラン主婦に歯が立ちません。
ていうか、これまで、援助されながら、大安売りを利用していなかったことが、信じられません。

どうにかこうにか、長芋などを買えた二人が戻る途中、正雄に絡まれますが、常子を意識した茂雄は、何もいえません。
その後、びわの木を見上げていた鉄郎を見かけますが、顔を隠して逃げていき、話題の泥棒では、と二人は冗談を口にしました。

家に戻ると、美子がぐったりとした様子で、横になっていました。
美子なりに、お金が掛かるから、と体調が悪いことを隠していました。
夜、雨の中、常子と鞠子は、医者を呼びに行きました。
後をつける人影に気付きますが、多くのみなさんの予想どおり鉄郎でした。
泊めてもらおうと小橋家にやってきて、出て行く二人を見かけたのでした。

美子は、ただの風邪で、大したことはありませんでした。
そこへ大家がやってきました。
鉄郎が家賃を値切ろうとした話から、お金に困っているなら妾の斡旋をする、といわれました。
それを聞いていた美子が、鉄郎に、妾の意味を聞きました。
驚いた鉄郎は、常子と鞠子に、その話を伝えました。

ため息を吐きつつも、嫌な予感に捕らわれつつも、とりあえず、もう少し見守りたいと思います。

さて、第1週の関東地区の最高視聴率は、常子が、つづり方の宿題のため、櫓に上って下りられなくなった4日(月)の22.6%で、第1位でした。

月曜から土曜までの詳細は、22.6%、22.2%、20.7%、21.5%、22.1%、20.9%で、第1週の週平均は21.67%、『ごちそうさん』の第1週の平均は21.07%、『花子とアン』の第1週の平均は21.58%、『マッサン』の第1週の平均は21.30%、『まれ』の第1週の平均は20.55%、『あさが来た』の第1週の平均は20.30%でした。
ドラマの全平均は23.55%、『ごちそうさん』は22.40%、『花子とアン』は22.65%、『マッサン』は21.05%、『まれ』は19.43%、『あさが来た』は19.43%でした。

関西地区の最高視聴率は、あなたの暮らしの原稿を川畑先生から断られ、どうしたもんじゃろのぉ、と途方に暮れた4日(月)の20.3%で第2位でした。
名古屋地区の最高視聴率は、紅葉狩りを楽しみにしている娘たちに、竹蔵が、お出掛けできなくなった、と告げた4日(月)の22.7%で第1位でした。

『真田丸』の第14回は、関東地区が17.1%で第6位でした。
ちなみに、八重の第14回は11.7%、官兵衛の第14回は14.9%、花燃ゆの第14回は11.2%でした。
全平均は、真田丸17.67%、花燃ゆ13.34%、官兵衛15.94%、八重16.06%です。
関西地区は、15.2%で第8位でした。
名古屋地区は、19.5%で第4位でした。

今回もおもしろかったですね。
『大坂』というタイトルなのに、大坂の描写はほとんどなく、戦国大名たちが大坂の距離感をどう保っていくか、をメインテーマにしつつ、それをうまく描き出しました。
さすがは、三谷さん、お見事でした。

石川数正の裏切りによって、秀吉におびえる家康が上田から兵を引き、地震が秀吉を内政に向かわせ、家康を安堵させる、という分かりやすいストーリーになっていました。
その数正の裏切りを、昌幸と信尹にさせたところが、真骨頂でしょうかね。

次なる裏切り者、片桐且元も登場しました。
第一話で、数正に小山田信茂の裏切りをののしらせた三谷さん、今回も何かを企てているかもしれませんね。

今回の私のツボは、地震のとき、文字どおり壺と刀を守ろうとした阿茶です。
日頃やり込められている信幸が、大名でもない父上が、を連呼したところもよかったです。
ただ、景勝に、仲よさげな、なんて言葉遣いをさせたのは、ちょっとやり過ぎでしたね。(笑)

それでは来週も、何もかも見通し、世の中は動いている、立ち止まっている暇はないと前に進み、今何ができるかを考え、何ものにも屈しない、そんな気概で、こぴっと仕事がんばれば、この世に義があることを、己自身の生き方で示すことができるじゃんね。

「よし決めた、先送りじゃ。しばらく様子を見る。信長の時は、痛い目におうた。ここはあくまで手堅く行く」
CATCH A DREAM!!

[7393]普段から 投稿者:まっくん

投稿日:2016年04月08日 (金) 18時08分

みなさん、こんばんは。
『とと姉ちゃん』始まりましたね。

ドラマは、昭和33年の東京、常子は、編集部であわただしく働いています。
なんとなく、花子を思い出させるスタートです。(笑)
川畑先生に原稿を断られた常子の口から、どうしたもんじゃろのぉ。
びっくりぽんよりも重たい感じがして、流行るか微妙です。(笑)

常子は、電話で依頼したという部下に、直接会ってお願いするようにダメ出し。
この当時、女性が第一線で働くなんて大変なことなのよね。
この物語は、自ら提案した「あなたの暮し」を創刊した常子が、父親代わりに、妹たちを育てながら、昭和をたくましく懸命に駆け抜けていくお話だそうです。
父親代わりって、西島さん、いなくなっちゃうのね。(笑)

ドラマは、昭和5年の浜松へ、常子は10歳、妹の鞠子、美子を引き連れ駆け回っています。
この頃の呼び名は、つん姉ちゃんでした。
姉妹は、9歳と4歳、鞠子の方が常子より背は大きいのね。(笑)
常子は、染色した布を干す櫓に上りました。
前々作の悪夢が蘇ります。(笑)

常子は、下を見て、万華鏡の中にいるみたいと喜びますが、怖くて下りられなくなります。
この櫓の所有が、遠州浜松染工、そしてそこの営業部長が、常子の父、小橋竹蔵です。
山田から常子の大事を聞かされた竹蔵は、今度は何を、と聞き、常習犯振りをほのめかします。
自転車で駆けつけた竹蔵が、常子を助け下ろしました。
そこにザルで助けようと母の君子が登場。
こちらは、天然キャラのようです。

常子は、きれいなもの、という題のつづり方の宿題のため、この櫓からの景色を書こうとしたのでした。
竹蔵は、人に迷惑をかけること、危ない行いをとがめ、でも、自分で行動したことは褒めました。
こちらは、穏やかで進歩的なようです。

小橋家には、竹蔵が決めている三つの家訓がありました。
朝食は皆でとること、月に一度は家族で出掛けること、自分の服は自分で畳むこと、です。
小橋家は、家訓の一つ、紅葉狩りを翌日に控えていました。

竹蔵は、みかんを揉んでから食べる癖があり、家族にとがめられましたが、お願いして許してもらいました。
家長が絶対という風潮が強い時代、竹蔵は異質でした。

竹蔵は、社長の杉野から日曜に付き合うよういわれますが、家訓を盾に断ります。
マイホームパパなのね。
社長も理解があるということは、仕事はきっちりとこなすんでしょうね。
しかし、この日の西洋紡の大迫専務との会食には、同行しました。

大迫専務は、なんと萬谷でした。(笑)
もう少し、前作と期間を空ければいいのにね。(笑)
大迫は竹蔵に、酒を飲んでも染め屋のくせに赤く染まらない、と笑えないギャグを飛ばします。

帰宅した竹蔵は、紅葉狩りに行けなくなったことを家族に伝えました。
竹蔵が必ず守ってきた小橋家の家訓が、初めて破られることになりました。
理由は大迫専務の引っ越しを手伝うため、杉野の社長命令の前には、逆らえませんでした。
サラリーマンは、辛いのよね。(笑)
ちなみに、家訓が破られるということは、翌週お出かけするとしても、前回のお出かけから一か月以上、間隔が開いてしまうということなんでしょうね。

そして数日後、美子が紅葉の見頃を気にする中、なんと大迫が杉野を連れて、小橋家にお呼ばれにやってきました。
魚をあぶる常子、今度のヒロインは、家事は完璧のようですね。(笑)
大迫は、高級で気取った店より、こぢんまりして落ち着きがある、とご満悦です。
一方、美子は、あいつのせいでお出掛けが、とご立腹です。

大迫は、酔った勢いで、ピカッツァの絵画を、手伝いのお礼として竹蔵にやる、といい、勝手に壁に掛けてしまいました。
嫌々お礼をいい頭を下げる竹蔵に、常子は、あんな人に、と悲しい気持ちになりました。
君子は、仕事で頭を下げているだけ、と説明しますが、子供に分かるわけありませんよね。(笑)
鞠子も、酒を飲んで遊んでいるだけだ、と大声で反論、いい加減にしなさい、と怒鳴る君子の声が、大迫の耳にも入ってしまいました。

翌日、拗ねて君子との外出を拒み留守番をする美子は、ピカッツァの絵に墨で落書きをしました。
帰宅して驚く鞠子に、美子は、自分の方がうまい、と言い訳をしました。
鞠子が、墨を落とそうと洗っているところに、常子も帰ってきて、結局、その惨状を目の当たりにしました。

その頃、大迫から電話で、ピカッツァの絵を返してほしいといわれた竹蔵は、自転車で自宅へと向かいました。
小橋家では、芋きんとんを作ろうとする君子が、娘たちの手の汚れに気付きました。
そこへ、芋がごちそうとは貧しい、といいつつ、常子たちのり叔父、鉄郎が、今晩泊めてくれ、と訪ねてきました。

この男、定職に就かず、大儲けをたくらんでおり、今回は、うなぎの養殖に目を付けました。
雰囲気は違うけど、中身は梅子の叔父、陽造おじさんと変わりないみたいですね。(笑)
泊めてもらえることになった鉄郎が、喜んで、いよっ、大統領、と声を掛けたところに時代を感じました。(笑)

君子は、昔、絵で一山当てるといっていた鉄郎に鑑定を頼もうとして、無残に汚れた絵画を目にしてしまいました。
そこへ帰宅した竹蔵は、絵を見てびっくりぽん、娘たちに理由を尋ねました。
彼女たちは、口を揃えて、自分のせいだ、と白状しました。
鉄郎は、ヒカリと聞いていた作家の名前が、ピカッツァと聞いてびっくりぽん、真剣に見入り、サインの跳ね方から、千円は下らない本物の絵だ、と鑑定しました。
竹蔵は、安心してください、ととが責任を取りますから、といいました。

そして、竹蔵は、三人娘を連れて専務を訪ね、事の次第を話し、陳謝しました。
大迫は、全財産をなげうってでも必ず弁償する、という竹蔵に、贋作だと打ち明け、それと知られないよう、早く取り戻したかっただけだ、と逆に謝りました。

絵に価値がないことは、大方の視聴者が予想していたと思いますが、竹蔵は何と10円もの大金で、その絵を大迫から買い取りました。
10円って、萬谷さんよりはいい人なのでしょうが、ちょっとふっかけすぎなんじゃない。(笑)
竹蔵も、いくら三人の娘が力を合わせて描いた、彼にとっての名画だからといっても、奮発しすぎ。(笑)

お金を使わせてしまったことを謝る三姉妹に、竹蔵は逆に、約束を破って悲しませたことを謝罪しました。
そして、翌日に紅葉狩りに行くことを約して、竹蔵は、会社に戻っていきました。

夜、夕食の席では、鉄郎が、鞠子から本物と鑑定したことを責められ、専門家じゃないから間違えることもあると、逆ギレしました。
鉄郎は左手で箸を持っていましたね。
あのシゲさんに左手があるということに、違和感を感じまくり。(笑)

鉄郎は、紅葉狩りの実現を心配する常子に、竹蔵の生い立ちを語って聞かせました。
それによると、親戚をたらい回しにさたときに、威張り散らして家族を従わせる様子に幸せが見えなかったことから、子供にも一人の人間として対等に接すると決意したそうです。
従って、竹蔵は、娘たちと過ごす時間を大切にしようとしているから、心配いらない、と常子を安心させました。

その翌日、家族は紅葉狩りを堪能しました。
でも、これが最後のお出掛け感が満載なので、幸せそうにカメラのシャッターを切る竹蔵にも、家族の笑顔にも、心から楽しめないところが、辛いですね。
その日の夕食は、君子が、朝、張り切って作りすぎたおむすびでした。
君子が食べようとした、美子が失敗した目玉焼きを、竹蔵がそっと自分のと取り替えました。
君子への優しさ、というより、絵と一緒で、竹蔵には、美子が作った目玉焼きは、何にも代えがたい最高の料理だったんでしょうね。

その後竹蔵は、みんなで朝食を食べる家訓を守るため、残務整理に出勤することにしました。
いつでもできるという君子に、竹蔵は、当たり前の毎日も大切な一瞬の積み重ね、明日か一年後か、それをいつ失うことになるか分からない、といいました。
続けて、常子が18歳で嫁に行けば、あと87回しかお出掛けができない、一度だって欠かせない、と話しました。

その様子を、常子は、立ち聞きしていました。
もう、遺言に近い台詞ですもんね、これはしっかり聞かせておかないとね。(笑)
それから竹蔵は君子を誘い、無防備な感じが好きだ、という子供の寝顔を見に行きました。

竹蔵が、結核に倒れたのは、年の瀬も押し迫った頃でした。
浜松染工は書き入れ時ですが、竹蔵の姿はありませんでした。
竹蔵が大迫と気脈を通じたおかげで、西洋紡との取引が決まったことだけが、救いです。

竹蔵は自宅療養ですが、この時点では、まだ症状も軽く、短時間なら子供たちとも接触できました。
ただ、医者は子供たちに、滋養のあるものを食べて静養すれば、きっとよくなる、といってくれますが、君子は表情を曇らせます。
通信簿の報告をする娘たち、常子は算術が丙、鞠子はオール甲、前作とは逆に、妹の方が優等生のようです。

年が明け、昭和六年正月、三姉妹が羽根つきをする様子を、竹蔵は雨戸越しに感じ取っています。
負けた鞠子が墨塗りを拒否、墨を塗りたい美子は、昨年の正月を思い出し、竹蔵に、一緒に羽根つきをしたいと直訴しました。

結局、竹蔵の体調を考慮し、家族で百人一首を楽しむことになりました。
昔取った杵柄、君子がカルタを取りまくり、子供たちは手も足も出ません。(笑)
君子が自粛すると、ようやく常子が一枚取ることができました。

竹蔵と君子が意味ありげに笑いました。
それは、常子の取った歌「世の中は 常にもがもな 渚こぐ 海人の小船の 綱手かなしも」が、彼女の名前の由来だからでした。
羽根つきからここに至るストーリー展開は、お見事です。

竹蔵は、世の中が、いつまでも変わらずあってほしい、波打ち際を沿いながら漕いでいる漁師の小船が、陸から綱で引かれている、こんなごく普通の情景が、切なくいとおしい、と歌の意味を説明しました。
そして、常子が生まれたとき、この些細で普通の幸せな暮らしが守られ、常に変わらずあって欲しい、という願いを込めて名付けた、と語りました。

君子の名前が百人一首に由来すると聞いて真似た、と告白すると、鞠子も自分に由来する歌を知りたがりました。
しかし、適当な歌がなく、生まれたときにぷくぷくと太ってまん丸な鞠のようだったので、そう名付けた、と知りがっくりです。
竹蔵が、美子は、明け方生まれた彼女を抱き、見上げた朝焼けが美しかったから、と説明すると、鞠子は、自分だけが単純な理由と知り、ますますショックを受けました。
竹蔵が、餅子と迷った、と茶化すと、ようやく、鞠子で結構、と自分の名前を受け入れました。

初詣に出掛けようとすると、雪が降り始めました。
温暖化前の昭和のはじめとはいえ、浜松に雪って、ちょっと無理があるんちゃう。(笑)
外出できない竹蔵に、美子は、春には一緒にお花見に出掛けたい、とねだりました。
竹蔵も、楽しみにしている、とこれに答えました。

しかし、皆の願いとは裏腹に、竹蔵の容体は日に日に悪くなっていきました。
その年の四月には、竹蔵は完全に隔離されていますが、家族とは別の部屋ながらも、同時に朝食をとり、家訓を守っています。
竹蔵と美子は、ふすま越しに、しりとりに興じます。
羽根つきと同じ、こちらでも、わざと負けてあげる、優しい竹蔵さん。
ついには、家族みんなが、しりとりに参加しました。

鉄郎に竹蔵の様子を聞かれた常子は、口を濁し、逆に本当に治るのか、尋ねました。
鉄郎は、そのうち薬が効いてくる、と慰めを口にし、竹蔵が毎年、家族との花見を楽しみにしていることを伝えました。

来年行けばいい、という鉄郎の言葉を聞いた常子は、竹蔵をどうにかして、花見に連れ出そうと考えました。
しかし、約束を果たせないまま、桜の季節が終わり、近くの桜は、枝だけになっていました。
常子が、もう一度、花を咲かせないか、と口にすると、鞠子は、散った花を、もう一度くっつけるしかない、と答えました。

そこでみんなで力を合わせて、桜の花びらを作りました。
なんと、浜松染工の事務所で、杉野をはじめ社員も協力、鉄郎も手伝います。

小橋家では、竹蔵が、常子の女学校の制服姿を見られないことを残念がりました。
君子が慰めますが、竹蔵は、自分の身体のことはよく分かっている、といいました。
君子は、気持ちを強く持って、というのが精一杯でした。

常子は、桜の木に、作った花びらをくくりつけました。
あれだけの桜にするのは、ものすごい労力が必要ですね。(笑)
常子と君子は、竹蔵の肩を抱えるようにして、外へ連れ出しました。
木を隠している幕を取り払うと、桜の木が現われました。

あれだけの大きさの布じゃ、木が隠れないような気がするなぁ。(笑)
それより何より、竹蔵の肩を抱いたら、隔離している意味がないじゃん。(笑)
みんなに移っちゃうじゃんね。(笑)
それはともかく、鉄郎が、桜の木の前で、小橋家の記念写真を撮りました。
この写真は、今後、よく出てくるんでしょうね。(笑)

その夜、竹蔵は、廊下を歩く常子を呼び止め、少し話をしよう、といいました。
竹蔵は、今までで一番きれいな桜だった、といい、その発想力と集中力をこれからも大切にするよう、約束してくれ、と頼みました。
さらに、君子一人では大変だから、ととの代わりを頼む、鞠子と美子を見守ってほしい、といいました。
常子は、まるで死ぬみたいだ、と抵抗しますが、女四人で生きていく困難を思うと、家族を残して逝くのが無念だ、といわれ、父親の代わりになる約束をしました。
その三日後、竹蔵は、息を引き取りました。

土曜日まで、持ちませんでしたね。
金曜日死亡の流れは、前作から続いています。
今のところは、可もなく不可もなく、といったところでしょうか。
今後に期待です。


さて、第26週の関東地区の最高視聴率は、あさが、菜の花畑で新次郎と再会した2日(土)の27.0%で、第1位でした。

月曜から土曜までの詳細は、23.3%、24.2%、23.7%、24.6%、25.3%、27.0%で、最終週の週平均は24.68%、『ごちそうさん』の最終週の平均は22.25%、『花子とアン』の第終週の平均は22.90%、『マッサン』の最終週の平均は22.85%、『まれ』の最終週の平均は19.77%でした。
ドラマの全平均は23.55%、『ごちそうさん』は22.40%、『花子とアン』は22.65%、『マッサン』は21.05%、『まれ』は19.43%でした。

関西地区の最高視聴率は、新次郎があさに、パチパチはんを梅の木にした理由を語った31日(木)の23.5%で第1位でした。
名古屋地区の最高視聴率は、新次郎が亡くなり、その葬式の日、優しい雨があさを濡らした1日(金)の25.1%で第1位でした。

『真田丸』の第13回は、関東地区が17.5%で第4位でした。
ちなみに、八重の第13回は14.3%、官兵衛の第13回は12.9%、花燃ゆの第13回は11.7%でした。
全平均は、真田丸17.72%、花燃ゆ13.50%、官兵衛16.02%、八重16.40%です。
関西地区は、16.4%で第5位でした。
名古屋地区は、17.6%で第7位でした。

今回のストーリーは絶品、文句の付けようがなかったです。
本丸から昌幸が出陣する瞬間に流れるテーマソング、もう往年の大河の定番でしたよね。
身体が震えちゃいましたよ。(笑)
とにかく、見事な作戦でした。

しかし、今回は、何といっても梅の死ですよね。
迷子なった子供に気を取られる梅の背後をスローモーションで通り過ぎる信繁、これだけでもう梅は死んじゃうと思っちゃいますよね。
ところが、危うしというところで、佐助に助けさせて、安全な櫓の上まで逃げました。
そして終戦、あー梅を死なせると思わせるのは三谷さんのミスリードだったんだ、と一同、安心します。

ところが、スエを抱く梅の姿がアップになって、黒く消えていく、再び不安が蘇り、それは現実のものとなってしまいました。
並のドラマなら、梅は虫の息で最後の言葉を交わすところですが、三谷さんは、あっさり殺してしまいます。

そこへ流れる、徳川方の死者は1,300余り、真田側の死者は50人に満たなかった、という有働さんのナレーション。
誰が見ても真田軍の大勝利なのに、視聴者は、胸に重いものを抱かざるを得ません。
身内や親しい者を失った者にとっては、戦の勝敗にかかわらず、辛い思いをせざるを得ない、そんなことでもいいたかったんでしょうか。
いずれにしても、この苦いエンディングは、大河史に残りそうな名場面となりました。

今回の私のツボは、香の香りしかしないと、とりが薫をやり込めたときに、思わず拍手をしたこうさんです。(笑)
次回からは、新メンバーも登場しそうですね。

それでは来週も、武運を祈り、出番は近いと心得、難しい立場に立ち、勝手なことをせず図面どおりにやり、ばばの話は真に受けず、大軍と真正面から挑んでも勝ち目はないが、細く長く伸ばせばわずかな兵でもたやすく崩すことができると知り、大軍ならではの隙を突き、誰が考えても分が悪いことが勝機となる、そんな気概で、こぴっと仕事がんばれば、徳川の大軍をわずかな犠牲で打ち破ることができるじゃんね。

「負ける気がせん」
CATCH A DREAM!!

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[7394]投稿者:まっくん
投稿日:2016年04月08日 (金) 18時12分
常子は、きれいなもの、という題のつづり方の宿題のため、この櫓からの景色を書こうとしたのでした。
竹蔵は、人に迷惑をかけること、危ない行いをとがめ、でも、自分で行動したことは褒めました。
こちらは、穏やかで進歩的なようです。

小橋家には、竹蔵が決めている三つの家訓がありました。
朝食は皆でとること、月に一度は家族で出掛けること、自分の服は自分で畳むこと、です。
小橋家は、家訓の一つ、紅葉狩りを翌日に控えていました。

竹蔵は、みかんを揉んでから食べる癖があり、家族にとがめられましたが、お願いして許してもらいました。
家長が絶対という風潮が強い時代、竹蔵は異質でした。

竹蔵は、社長の杉野から日曜に付き合うよういわれますが、家訓を盾に断ります。
マイホームパパなのね。
社長も理解があるということは、仕事はきっちりとこなすんでしょうね。
しかし、この日の西洋紡の大迫専務との会食には、同行しました。

大迫専務は、なんと萬谷でした。(笑)
もう少し、前作と期間を空ければいいのにね。(笑)
大迫は竹蔵に、酒を飲んでも染め屋のくせに赤く染まらない、と笑えないギャグを飛ばします。

帰宅した竹蔵は、紅葉狩りに行けなくなったことを家族に伝えました。
竹蔵が必ず守ってきた小橋家の家訓が、初めて破られることになりました。
理由は大迫専務の引っ越しを手伝うため、杉野の社長命令の前には、逆らえませんでした。
サラリーマンは、辛いのよね。(笑)
ちなみに、家訓が破られるということは、翌週お出かけするとしても、前回のお出かけから一か月以上、間隔が開いてしまうということなんでしょうね。

そして数日後、美子が紅葉の見頃を気にする中、なんと大迫が杉野を連れて、小橋家にお呼ばれにやってきました。
魚をあぶる常子、今度のヒロインは、家事は完璧のようですね。(笑)
大迫は、高級で気取った店より、こぢんまりして落ち着きがある、とご満悦です。
一方、美子は、あいつのせいでお出掛けが、とご立腹です。

大迫は、酔った勢いで、ピカッツァの絵画を、手伝いのお礼として竹蔵にやる、といい、勝手に壁に掛けてしまいました。
嫌々お礼をいい頭を下げる竹蔵に、常子は、あんな人に、と悲しい気持ちになりました。
君子は、仕事で頭を下げているだけ、と説明しますが、子供に分かるわけありませんよね。(笑)
鞠子も、酒を飲んで遊んでいるだけだ、と大声で反論、いい加減にしなさい、と怒鳴る君子の声が、大迫の耳にも入ってしまいました。

翌日、拗ねて君子との外出を拒み留守番をする美子は、ピカッツァの絵に墨で落書きをしました。
帰宅して驚く鞠子に、美子は、自分の方がうまい、と言い訳をしました。
鞠子が、墨を落とそうと洗っているところに、常子も帰ってきて、結局、その惨状を目の当たりにしました。

その頃、大迫から電話で、ピカッツァの絵を返してほしいといわれた竹蔵は、自転車で自宅へと向かいました。
小橋家では、芋きんとんを作ろうとする君子が、娘たちの手の汚れに気付きました。
そこへ、芋がごちそうとは貧しい、といいつつ、常子たちのり叔父、鉄郎が、今晩泊めてくれ、と訪ねてきました。

この男、定職に就かず、大儲けをたくらんでおり、今回は、うなぎの養殖に目を付けました。
雰囲気は違うけど、中身は梅子の叔父、陽造おじさんと変わりないみたいですね。(笑)
泊めてもらえることになった鉄郎が、喜んで、いよっ、大統領、と声を掛けたところに時代を感じました。(笑)

君子は、昔、絵で一山当てるといっていた鉄郎に鑑定を頼もうとして、無残に汚れた絵画を目にしてしまいました。
そこへ帰宅した竹蔵は、絵を見てびっくりぽん、娘たちに理由を尋ねました。
彼女たちは、口を揃えて、自分のせいだ、と白状しました。
鉄郎は、ヒカリと聞いていた作家の名前が、ピカッツァと聞いてびっくりぽん、真剣に見入り、サインの跳ね方から、千円は下らない本物の絵だ、と鑑定しました。
竹蔵は、安心してください、ととが責任を取りますから、といいました。

そして、竹蔵は、三人娘を連れて専務を訪ね、事の次第を話し、陳謝しました。
大迫は、全財産をなげうってでも必ず弁償する、という竹蔵に、贋作だと打ち明け、それと知られないよう、早く取り戻したかっただけだ、と逆に謝りました。

絵に価値がないことは、大方の視聴者が予想していたと思いますが、竹蔵は何と10円もの大金で、その絵を大迫から買い取りました。
10円って、萬谷さんよりはいい人なのでしょうが、ちょっとふっかけすぎなんじゃない。(笑)
竹蔵も、いくら三人の娘が力を合わせて描いた、彼にとっての名画だからといっても、奮発しすぎ。(笑)

お金を使わせてしまったことを謝る三姉妹に、竹蔵は逆に、約束を破って悲しませたことを謝罪しました。
そして、翌日に紅葉狩りに行くことを約して、竹蔵は、会社に戻っていきました。

夜、夕食の席では、鉄郎が、鞠子から本物と鑑定したことを責められ、専門家じゃないから間違えることもあると、逆ギレしました。
鉄郎は左手で箸を持っていましたね。
あのシゲさんに左手があるということに、違和感を感じまくり。(笑)

鉄郎は、紅葉狩りの実現を心配する常子に、竹蔵の生い立ちを語って聞かせました。
それによると、親戚をたらい回しにさたときに、威張り散らして家族を従わせる様子に幸せが見えなかったことから、子供にも一人の人間として対等に接すると決意したそうです。
従って、竹蔵は、娘たちと過ごす時間を大切にしようとしているから、心配いらない、と常子を安心させました。

その翌日、家族は紅葉狩りを堪能しました。
でも、これが最後のお出掛け感が満載なので、幸せそうにカメラのシャッターを切る竹蔵にも、家族の笑顔にも、心から楽しめないところが、辛いですね。
その日の夕食は、君子が、朝、張り切って作りすぎたおむすびでした。
君子が食べようとした、美子が失敗した目玉焼きを、竹蔵がそっと自分のと取り替えました。
君子への優しさ、というより、絵と一緒で、竹蔵には、美子が作った目玉焼きは、何にも代えがたい最高の料理だったんでしょうね。

その後竹蔵は、みんなで朝食を食べる家訓を守るため、残務整理に出勤することにしました。
いつでもできるという君子に、竹蔵は、当たり前の毎日も大切な一瞬の積み重ね、明日か一年後か、それをいつ失うことになるか分からない、といいました。
続けて、常子が18歳で嫁に行けば、あと87回しかお出掛けができない、一度だって欠かせない、と話しました。

その様子を、常子は、立ち聞きしていました。
もう、遺言に近い台詞ですもんね、これはしっかり聞かせておかないとね。(笑)
それから竹蔵は君子を誘い、無防備な感じが好きだ、という子供の寝顔を見に行きました。

竹蔵が、結核に倒れたのは、年の瀬も押し迫った頃でした。
浜松染工は書き入れ時ですが、竹蔵の姿はありませんでした。
竹蔵が大迫と気脈を通じたおかげで、西洋紡との取引が決まったことだけが、救いです。

竹蔵は自宅療養ですが、この時点では、まだ症状も軽く、短時間なら子供たちとも接触できました。
ただ、医者は子供たちに、滋養のあるものを食べて静養すれば、きっとよくなる、といってくれますが、君子は表情を曇らせます。
通信簿の報告をする娘たち、常子は算術が丙、鞠子はオール甲、前作とは逆に、妹の方が優等生のようです。

年が明け、昭和六年正月、三姉妹が羽根つきをする様子を、竹蔵は雨戸越しに感じ取っています。
負けた鞠子が墨塗りを拒否、墨を塗りたい美子は、昨年の正月を思い出し、竹蔵に、一緒に羽根つきをしたいと直訴しました。

結局、竹蔵の体調を考慮し、家族で百人一首を楽しむことになりました。
昔取った杵柄、君子がカルタを取りまくり、子供たちは手も足も出ません。(笑)
君子が自粛すると、ようやく常子が一枚取ることができました。

竹蔵と君子が意味ありげに笑いました。
それは、常子の取った歌「世の中は 常にもがもな 渚こぐ 海人の小船の 綱手かなしも」が、彼女の名前の由来だからでした。
羽根つきからここに至るストーリー展開は、お見事です。

竹蔵は、世の中が、いつまでも変わらずあってほしい、波打ち際を沿いながら漕いでいる漁師の小船が、陸から綱で引かれている、こんなごく普通の情景が、切なくいとおしい、と歌の意味を説明しました。
そして、常子が生まれたとき、この些細で普通の幸せな暮らしが守られ、常に変わらずあって欲しい、という願いを込めて名付けた、と語りました。

君子の名前が百人一首に由来すると聞いて真似た、と告白すると、鞠子も自分に由来する歌を知りたがりました。
しかし、適当な歌がなく、生まれたときにぷくぷくと太ってまん丸な鞠のようだったので、そう名付けた、と知りがっくりです。
竹蔵が、美子は、明け方生まれた彼女を抱き、見上げた朝焼けが美しかったから、と説明すると、鞠子は、自分だけが単純な理由と知り、ますますショックを受けました。
竹蔵が、餅子と迷った、と茶化すと、ようやく、鞠子で結構、と自分の名前を受け入れました。

初詣に出掛けようとすると、雪が降り始めました。
温暖化前の昭和のはじめとはいえ、浜松に雪って、ちょっと無理があるんちゃう。(笑)
外出できない竹蔵に、美子は、春には一緒にお花見に出掛けたい、とねだりました。
竹蔵も、楽しみにしている、とこれに答えました。

しかし、皆の願いとは裏腹に、竹蔵の容体は日に日に悪くなっていきました。
その年の四月には、竹蔵は完全に隔離されていますが、家族とは別の部屋ながらも、同時に朝食をとり、家訓を守っています。
竹蔵と美子は、ふすま越しに、しりとりに興じます。
羽根つきと同じ、こちらでも、わざと負けてあげる、優しい竹蔵さん。
ついには、家族みんなが、しりとりに参加しました。

鉄郎に竹蔵の様子を聞かれた常子は、口を濁し、逆に本当に治るのか、尋ねました。
鉄郎は、そのうち薬が効いてくる、と慰めを口にし、竹蔵が毎年、家族との花見を楽しみにしていることを伝えました。

来年行けばいい、という鉄郎の言葉を聞いた常子は、竹蔵をどうにかして、花見に連れ出そうと考えました。
しかし、約束を果たせないまま、桜の季節が終わり、近くの桜は、枝だけになっていました。
常子が、もう一度、花を咲かせないか、と口にすると、鞠子は、散った花を、もう一度くっつけるしかない、と答えました。

そこでみんなで力を合わせて、桜の花びらを作りました。
なんと、浜松染工の事務所で、杉野をはじめ社員も協力、鉄郎も手伝います。

小橋家では、竹蔵が、常子の女学校の制服姿を見られないことを残念がりました。
君子が慰めますが、竹蔵は、自分の身体のことはよく分かっている、といいました。
君子は、気持ちを強く持って、というのが精一杯でした。

常子は、桜の木に、作った花びらをくくりつけました。
あれだけの桜にするのは、ものすごい労力が必要ですね。(笑)
常子と君子は、竹蔵の肩を抱えるようにして、外へ連れ出しました。
木を隠している幕を取り払うと、桜の木が現われました。

あれだけの大きさの布じゃ、木が隠れないような気がするなぁ。(笑)
それより何より、竹蔵の肩を抱いたら、隔離している意味がないじゃん。(笑)
みんなに移っちゃうじゃんね。(笑)
それはともかく、鉄郎が、桜の木の前で、小橋家の記念写真を撮りました。
この写真は、今後、よく出てくるんでしょうね。(笑)

その夜、竹蔵は、廊下を歩く常子を呼び止め、少し話をしよう、といいました。
竹蔵は、今までで一番きれいな桜だった、といい、その発想力と集中力をこれからも大切にするよう、約束してくれ、と頼みました。
さらに、君子一人では大変だから、ととの代わりを頼む、鞠子と美子を見守ってほしい、といいました。
常子は、まるで死ぬみたいだ、と抵抗しますが、女四人で生きていく困難を思うと、家族を残して逝くのが無念だ、といわれ、父親の代わりになる約束をしました。
その三日後、竹蔵は、息を引き取りました。

土曜日まで、持ちませんでしたね。
金曜日死亡の流れは、前作から続いています。
今のところは、可もなく不可もなく、といったところでしょうか。
今後に期待です。


さて、第26週の関東地区の最高視聴率は、あさが、菜の花畑で新次郎と再会した2日(土)の27.0%で、第1位でした。

月曜から土曜までの詳細は、23.3%、24.2%、23.7%、24.6%、25.3%、27.0%で、最終週の週平均は24.68%、『ごちそうさん』の最終週の平均は22.25%、『花子とアン』の第終週の平均は22.90%、『マッサン』の最終週の平均は22.85%、『まれ』の最終週の平均は19.77%でした。
ドラマの全平均は23.55%、『ごちそうさん』は22.40%、『花子とアン』は22.65%、『マッサン』は21.05%、『まれ』は19.43%でした。

関西地区の最高視聴率は、新次郎があさに、パチパチはんを梅の木にした理由を語った31日(木)の23.5%で第1位でした。
名古屋地区の最高視聴率は、新次郎が亡くなり、その葬式の日、優しい雨があさを濡らした1日(金)の25.1%で第1位でした。

『真田丸』の第13回は、関東地区が17.5%で第4位でした。
ちなみに、八重の第13回は14.3%、官兵衛の第13回は12.9%、花燃ゆの第13回は11.7%でした。
全平均は、真田丸17.72%、花燃ゆ13.50%、官兵衛16.02%、八重16.40%です。
関西地区は、16.4%で第5位でした。
名古屋地区は、17.6%で第7位でした。

今回のストーリーは絶品、文句の付けようがなかったです。
本丸から昌幸が出陣する瞬間に流れるテーマソング、もう往年の大河の定番でしたよね。
身体が震えちゃいましたよ。(笑)
とにかく、見事な作戦でした。

しかし、今回は、何といっても梅の死ですよね。
迷子なった子供に気を取られる梅の背後をスローモーションで通り過ぎる信繁、これだけでもう梅は死んじゃうと思っちゃいますよね。
ところが、危うしというところで、佐助に助けさせて、安全な櫓の上まで逃げました。
そして終戦、あー梅を死なせると思わせるのは三谷さんのミスリードだったんだ、と一同、安心します。

ところが、スエを抱く梅の姿がアップになって、黒く消えていく、再び不安が蘇り、それは現実のものとなってしまいました。
並のドラマなら、梅は虫の息で最後の言葉を交わすところですが、三谷さんは、あっさり殺してしまいます。

そこへ流れる、徳川方の死者は1,300余り、真田側の死者は50人に満たなかった、という有働さんのナレーション。
誰が見ても真田軍の大勝利なのに、視聴者は、胸に重いものを抱かざるを得ません。
身内や親しい者を失った者にとっては、戦の勝敗にかかわらず、辛い思いをせざるを得ない、そんなことでもいいたかったんでしょうか。
いずれにしても、この苦いエンディングは、大河史に残りそうな名場面となりました。

今回の私のツボは、香の香りしかしないと、とりが薫をやり込めたときに、思わず拍手をしたこうさんです。(笑)
次回からは、新メンバーも登場しそうですね。

それでは来週も、武運を祈り、出番は近いと心得、難しい立場に立ち、勝手なことをせず図面どおりにやり、ばばの話は真に受けず、大軍と真正面から挑んでも勝ち目はないが、細く長く伸ばせばわずかな兵でもたやすく崩すことができると知り、大軍ならではの隙を突き、誰が考えても分が悪いことが勝機となる、そんな気概で、こぴっと仕事がんばれば、徳川の大軍をわずかな犠牲で打ち破ることができるじゃんね。

「負ける気がせん」
CATCH A DREAM!!

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[7395]投稿者:まっくん
投稿日:2016年04月08日 (金) 18時15分
そして数日後、美子が紅葉の見頃を気にする中、なんと大迫が杉野を連れて、小橋家にお呼ばれにやってきました。
魚をあぶる常子、今度のヒロインは、家事は完璧のようですね。(笑)
大迫は、高級で気取った店より、こぢんまりして落ち着きがある、とご満悦です。
一方、美子は、あいつのせいでお出掛けが、とご立腹です。

大迫は、酔った勢いで、ピカッツァの絵画を、手伝いのお礼として竹蔵にやる、といい、勝手に壁に掛けてしまいました。
嫌々お礼をいい頭を下げる竹蔵に、常子は、あんな人に、と悲しい気持ちになりました。
君子は、仕事で頭を下げているだけ、と説明しますが、子供に分かるわけありませんよね。(笑)
鞠子も、酒を飲んで遊んでいるだけだ、と大声で反論、いい加減にしなさい、と怒鳴る君子の声が、大迫の耳にも入ってしまいました。

翌日、拗ねて君子との外出を拒み留守番をする美子は、ピカッツァの絵に墨で落書きをしました。
帰宅して驚く鞠子に、美子は、自分の方がうまい、と言い訳をしました。
鞠子が、墨を落とそうと洗っているところに、常子も帰ってきて、結局、その惨状を目の当たりにしました。

その頃、大迫から電話で、ピカッツァの絵を返してほしいといわれた竹蔵は、自転車で自宅へと向かいました。
小橋家では、芋きんとんを作ろうとする君子が、娘たちの手の汚れに気付きました。
そこへ、芋がごちそうとは貧しい、といいつつ、常子たちのり叔父、鉄郎が、今晩泊めてくれ、と訪ねてきました。

この男、定職に就かず、大儲けをたくらんでおり、今回は、うなぎの養殖に目を付けました。
雰囲気は違うけど、中身は梅子の叔父、陽造おじさんと変わりないみたいですね。(笑)
泊めてもらえることになった鉄郎が、喜んで、いよっ、大統領、と声を掛けたところに時代を感じました。(笑)

君子は、昔、絵で一山当てるといっていた鉄郎に鑑定を頼もうとして、無残に汚れた絵画を目にしてしまいました。
そこへ帰宅した竹蔵は、絵を見てびっくりぽん、娘たちに理由を尋ねました。
彼女たちは、口を揃えて、自分のせいだ、と白状しました。
鉄郎は、ヒカリと聞いていた作家の名前が、ピカッツァと聞いてびっくりぽん、真剣に見入り、サインの跳ね方から、千円は下らない本物の絵だ、と鑑定しました。
竹蔵は、安心してください、ととが責任を取りますから、といいました。

そして、竹蔵は、三人娘を連れて専務を訪ね、事の次第を話し、陳謝しました。
大迫は、全財産をなげうってでも必ず弁償する、という竹蔵に、贋作だと打ち明け、それと知られないよう、早く取り戻したかっただけだ、と逆に謝りました。

絵に価値がないことは、大方の視聴者が予想していたと思いますが、竹蔵は何と10円もの大金で、その絵を大迫から買い取りました。
10円って、萬谷さんよりはいい人なのでしょうが、ちょっとふっかけすぎなんじゃない。(笑)
竹蔵も、いくら三人の娘が力を合わせて描いた、彼にとっての名画だからといっても、奮発しすぎ。(笑)

お金を使わせてしまったことを謝る三姉妹に、竹蔵は逆に、約束を破って悲しませたことを謝罪しました。
そして、翌日に紅葉狩りに行くことを約して、竹蔵は、会社に戻っていきました。

夜、夕食の席では、鉄郎が、鞠子から本物と鑑定したことを責められ、専門家じゃないから間違えることもあると、逆ギレしました。
鉄郎は左手で箸を持っていましたね。
あのシゲさんに左手があるということに、違和感を感じまくり。(笑)

鉄郎は、紅葉狩りの実現を心配する常子に、竹蔵の生い立ちを語って聞かせました。
それによると、親戚をたらい回しにさたときに、威張り散らして家族を従わせる様子に幸せが見えなかったことから、子供にも一人の人間として対等に接すると決意したそうです。
従って、竹蔵は、娘たちと過ごす時間を大切にしようとしているから、心配いらない、と常子を安心させました。

その翌日、家族は紅葉狩りを堪能しました。
でも、これが最後のお出掛け感が満載なので、幸せそうにカメラのシャッターを切る竹蔵にも、家族の笑顔にも、心から楽しめないところが、辛いですね。
その日の夕食は、君子が、朝、張り切って作りすぎたおむすびでした。
君子が食べようとした、美子が失敗した目玉焼きを、竹蔵がそっと自分のと取り替えました。
君子への優しさ、というより、絵と一緒で、竹蔵には、美子が作った目玉焼きは、何にも代えがたい最高の料理だったんでしょうね。

その後竹蔵は、みんなで朝食を食べる家訓を守るため、残務整理に出勤することにしました。
いつでもできるという君子に、竹蔵は、当たり前の毎日も大切な一瞬の積み重ね、明日か一年後か、それをいつ失うことになるか分からない、といいました。
続けて、常子が18歳で嫁に行けば、あと87回しかお出掛けができない、一度だって欠かせない、と話しました。

その様子を、常子は、立ち聞きしていました。
もう、遺言に近い台詞ですもんね、これはしっかり聞かせておかないとね。(笑)
それから竹蔵は君子を誘い、無防備な感じが好きだ、という子供の寝顔を見に行きました。

竹蔵が、結核に倒れたのは、年の瀬も押し迫った頃でした。
浜松染工は書き入れ時ですが、竹蔵の姿はありませんでした。
竹蔵が大迫と気脈を通じたおかげで、西洋紡との取引が決まったことだけが、救いです。

竹蔵は自宅療養ですが、この時点では、まだ症状も軽く、短時間なら子供たちとも接触できました。
ただ、医者は子供たちに、滋養のあるものを食べて静養すれば、きっとよくなる、といってくれますが、君子は表情を曇らせます。
通信簿の報告をする娘たち、常子は算術が丙、鞠子はオール甲、前作とは逆に、妹の方が優等生のようです。

年が明け、昭和六年正月、三姉妹が羽根つきをする様子を、竹蔵は雨戸越しに感じ取っています。
負けた鞠子が墨塗りを拒否、墨を塗りたい美子は、昨年の正月を思い出し、竹蔵に、一緒に羽根つきをしたいと直訴しました。

結局、竹蔵の体調を考慮し、家族で百人一首を楽しむことになりました。
昔取った杵柄、君子がカルタを取りまくり、子供たちは手も足も出ません。(笑)
君子が自粛すると、ようやく常子が一枚取ることができました。

竹蔵と君子が意味ありげに笑いました。
それは、常子の取った歌「世の中は 常にもがもな 渚こぐ 海人の小船の 綱手かなしも」が、彼女の名前の由来だからでした。
羽根つきからここに至るストーリー展開は、お見事です。

竹蔵は、世の中が、いつまでも変わらずあってほしい、波打ち際を沿いながら漕いでいる漁師の小船が、陸から綱で引かれている、こんなごく普通の情景が、切なくいとおしい、と歌の意味を説明しました。
そして、常子が生まれたとき、この些細で普通の幸せな暮らしが守られ、常に変わらずあって欲しい、という願いを込めて名付けた、と語りました。

君子の名前が百人一首に由来すると聞いて真似た、と告白すると、鞠子も自分に由来する歌を知りたがりました。
しかし、適当な歌がなく、生まれたときにぷくぷくと太ってまん丸な鞠のようだったので、そう名付けた、と知りがっくりです。
竹蔵が、美子は、明け方生まれた彼女を抱き、見上げた朝焼けが美しかったから、と説明すると、鞠子は、自分だけが単純な理由と知り、ますますショックを受けました。
竹蔵が、餅子と迷った、と茶化すと、ようやく、鞠子で結構、と自分の名前を受け入れました。

初詣に出掛けようとすると、雪が降り始めました。
温暖化前の昭和のはじめとはいえ、浜松に雪って、ちょっと無理があるんちゃう。(笑)
外出できない竹蔵に、美子は、春には一緒にお花見に出掛けたい、とねだりました。
竹蔵も、楽しみにしている、とこれに答えました。

しかし、皆の願いとは裏腹に、竹蔵の容体は日に日に悪くなっていきました。
その年の四月には、竹蔵は完全に隔離されていますが、家族とは別の部屋ながらも、同時に朝食をとり、家訓を守っています。
竹蔵と美子は、ふすま越しに、しりとりに興じます。
羽根つきと同じ、こちらでも、わざと負けてあげる、優しい竹蔵さん。
ついには、家族みんなが、しりとりに参加しました。

鉄郎に竹蔵の様子を聞かれた常子は、口を濁し、逆に本当に治るのか、尋ねました。
鉄郎は、そのうち薬が効いてくる、と慰めを口にし、竹蔵が毎年、家族との花見を楽しみにしていることを伝えました。

来年行けばいい、という鉄郎の言葉を聞いた常子は、竹蔵をどうにかして、花見に連れ出そうと考えました。
しかし、約束を果たせないまま、桜の季節が終わり、近くの桜は、枝だけになっていました。
常子が、もう一度、花を咲かせないか、と口にすると、鞠子は、散った花を、もう一度くっつけるしかない、と答えました。

そこでみんなで力を合わせて、桜の花びらを作りました。
なんと、浜松染工の事務所で、杉野をはじめ社員も協力、鉄郎も手伝います。

小橋家では、竹蔵が、常子の女学校の制服姿を見られないことを残念がりました。
君子が慰めますが、竹蔵は、自分の身体のことはよく分かっている、といいました。
君子は、気持ちを強く持って、というのが精一杯でした。

常子は、桜の木に、作った花びらをくくりつけました。
あれだけの桜にするのは、ものすごい労力が必要ですね。(笑)
常子と君子は、竹蔵の肩を抱えるようにして、外へ連れ出しました。
木を隠している幕を取り払うと、桜の木が現われました。

あれだけの大きさの布じゃ、木が隠れないような気がするなぁ。(笑)
それより何より、竹蔵の肩を抱いたら、隔離している意味がないじゃん。(笑)
みんなに移っちゃうじゃんね。(笑)
それはともかく、鉄郎が、桜の木の前で、小橋家の記念写真を撮りました。
この写真は、今後、よく出てくるんでしょうね。(笑)

その夜、竹蔵は、廊下を歩く常子を呼び止め、少し話をしよう、といいました。
竹蔵は、今までで一番きれいな桜だった、といい、その発想力と集中力をこれからも大切にするよう、約束してくれ、と頼みました。
さらに、君子一人では大変だから、ととの代わりを頼む、鞠子と美子を見守ってほしい、といいました。
常子は、まるで死ぬみたいだ、と抵抗しますが、女四人で生きていく困難を思うと、家族を残して逝くのが無念だ、といわれ、父親の代わりになる約束をしました。
その三日後、竹蔵は、息を引き取りました。

土曜日まで、持ちませんでしたね。
金曜日死亡の流れは、前作から続いています。
今のところは、可もなく不可もなく、といったところでしょうか。
今後に期待です。


さて、第26週の関東地区の最高視聴率は、あさが、菜の花畑で新次郎と再会した2日(土)の27.0%で、第1位でした。

月曜から土曜までの詳細は、23.3%、24.2%、23.7%、24.6%、25.3%、27.0%で、最終週の週平均は24.68%、『ごちそうさん』の最終週の平均は22.25%、『花子とアン』の第終週の平均は22.90%、『マッサン』の最終週の平均は22.85%、『まれ』の最終週の平均は19.77%でした。
ドラマの全平均は23.55%、『ごちそうさん』は22.40%、『花子とアン』は22.65%、『マッサン』は21.05%、『まれ』は19.43%でした。

関西地区の最高視聴率は、新次郎があさに、パチパチはんを梅の木にした理由を語った31日(木)の23.5%で第1位でした。
名古屋地区の最高視聴率は、新次郎が亡くなり、その葬式の日、優しい雨があさを濡らした1日(金)の25.1%で第1位でした。

『真田丸』の第13回は、関東地区が17.5%で第4位でした。
ちなみに、八重の第13回は14.3%、官兵衛の第13回は12.9%、花燃ゆの第13回は11.7%でした。
全平均は、真田丸17.72%、花燃ゆ13.50%、官兵衛16.02%、八重16.40%です。
関西地区は、16.4%で第5位でした。
名古屋地区は、17.6%で第7位でした。

今回のストーリーは絶品、文句の付けようがなかったです。
本丸から昌幸が出陣する瞬間に流れるテーマソング、もう往年の大河の定番でしたよね。
身体が震えちゃいましたよ。(笑)
とにかく、見事な作戦でした。

しかし、今回は、何といっても梅の死ですよね。
迷子なった子供に気を取られる梅の背後をスローモーションで通り過ぎる信繁、これだけでもう梅は死んじゃうと思っちゃいますよね。
ところが、危うしというところで、佐助に助けさせて、安全な櫓の上まで逃げました。
そして終戦、あー梅を死なせると思わせるのは三谷さんのミスリードだったんだ、と一同、安心します。

ところが、スエを抱く梅の姿がアップになって、黒く消えていく、再び不安が蘇り、それは現実のものとなってしまいました。
並のドラマなら、梅は虫の息で最後の言葉を交わすところですが、三谷さんは、あっさり殺してしまいます。

そこへ流れる、徳川方の死者は1,300余り、真田側の死者は50人に満たなかった、という有働さんのナレーション。
誰が見ても真田軍の大勝利なのに、視聴者は、胸に重いものを抱かざるを得ません。
身内や親しい者を失った者にとっては、戦の勝敗にかかわらず、辛い思いをせざるを得ない、そんなことでもいいたかったんでしょうか。
いずれにしても、この苦いエンディングは、大河史に残りそうな名場面となりました。

今回の私のツボは、香の香りしかしないと、とりが薫をやり込めたときに、思わず拍手をしたこうさんです。(笑)
次回からは、新メンバーも登場しそうですね。

それでは来週も、武運を祈り、出番は近いと心得、難しい立場に立ち、勝手なことをせず図面どおりにやり、ばばの話は真に受けず、大軍と真正面から挑んでも勝ち目はないが、細く長く伸ばせばわずかな兵でもたやすく崩すことができると知り、大軍ならではの隙を突き、誰が考えても分が悪いことが勝機となる、そんな気概で、こぴっと仕事がんばれば、徳川の大軍をわずかな犠牲で打ち破ることができるじゃんね。

「負ける気がせん」
CATCH A DREAM!!

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[7396]投稿者:まっくん
投稿日:2016年04月08日 (金) 18時17分
鉄郎は、ヒカリと聞いていた作家の名前が、ピカッツァと聞いてびっくりぽん、真剣に見入り、サインの跳ね方から、千円は下らない本物の絵だ、と鑑定しました。
竹蔵は、安心してください、ととが責任を取りますから、といいました。

そして、竹蔵は、三人娘を連れて専務を訪ね、事の次第を話し、陳謝しました。
大迫は、全財産をなげうってでも必ず弁償する、という竹蔵に、贋作だと打ち明け、それと知られないよう、早く取り戻したかっただけだ、と逆に謝りました。

絵に価値がないことは、大方の視聴者が予想していたと思いますが、竹蔵は何と10円もの大金で、その絵を大迫から買い取りました。
10円って、萬谷さんよりはいい人なのでしょうが、ちょっとふっかけすぎなんじゃない。(笑)
竹蔵も、いくら三人の娘が力を合わせて描いた、彼にとっての名画だからといっても、奮発しすぎ。(笑)

お金を使わせてしまったことを謝る三姉妹に、竹蔵は逆に、約束を破って悲しませたことを謝罪しました。
そして、翌日に紅葉狩りに行くことを約して、竹蔵は、会社に戻っていきました。

夜、夕食の席では、鉄郎が、鞠子から本物と鑑定したことを責められ、専門家じゃないから間違えることもあると、逆ギレしました。
鉄郎は左手で箸を持っていましたね。
あのシゲさんに左手があるということに、違和感を感じまくり。(笑)

鉄郎は、紅葉狩りの実現を心配する常子に、竹蔵の生い立ちを語って聞かせました。
それによると、親戚をたらい回しにさたときに、威張り散らして家族を従わせる様子に幸せが見えなかったことから、子供にも一人の人間として対等に接すると決意したそうです。
従って、竹蔵は、娘たちと過ごす時間を大切にしようとしているから、心配いらない、と常子を安心させました。

その翌日、家族は紅葉狩りを堪能しました。
でも、これが最後のお出掛け感が満載なので、幸せそうにカメラのシャッターを切る竹蔵にも、家族の笑顔にも、心から楽しめないところが、辛いですね。
その日の夕食は、君子が、朝、張り切って作りすぎたおむすびでした。
君子が食べようとした、美子が失敗した目玉焼きを、竹蔵がそっと自分のと取り替えました。
君子への優しさ、というより、絵と一緒で、竹蔵には、美子が作った目玉焼きは、何にも代えがたい最高の料理だったんでしょうね。

その後竹蔵は、みんなで朝食を食べる家訓を守るため、残務整理に出勤することにしました。
いつでもできるという君子に、竹蔵は、当たり前の毎日も大切な一瞬の積み重ね、明日か一年後か、それをいつ失うことになるか分からない、といいました。
続けて、常子が18歳で嫁に行けば、あと87回しかお出掛けができない、一度だって欠かせない、と話しました。

その様子を、常子は、立ち聞きしていました。
もう、遺言に近い台詞ですもんね、これはしっかり聞かせておかないとね。(笑)
それから竹蔵は君子を誘い、無防備な感じが好きだ、という子供の寝顔を見に行きました。

竹蔵が、結核に倒れたのは、年の瀬も押し迫った頃でした。
浜松染工は書き入れ時ですが、竹蔵の姿はありませんでした。
竹蔵が大迫と気脈を通じたおかげで、西洋紡との取引が決まったことだけが、救いです。

竹蔵は自宅療養ですが、この時点では、まだ症状も軽く、短時間なら子供たちとも接触できました。
ただ、医者は子供たちに、滋養のあるものを食べて静養すれば、きっとよくなる、といってくれますが、君子は表情を曇らせます。
通信簿の報告をする娘たち、常子は算術が丙、鞠子はオール甲、前作とは逆に、妹の方が優等生のようです。

年が明け、昭和六年正月、三姉妹が羽根つきをする様子を、竹蔵は雨戸越しに感じ取っています。
負けた鞠子が墨塗りを拒否、墨を塗りたい美子は、昨年の正月を思い出し、竹蔵に、一緒に羽根つきをしたいと直訴しました。

結局、竹蔵の体調を考慮し、家族で百人一首を楽しむことになりました。
昔取った杵柄、君子がカルタを取りまくり、子供たちは手も足も出ません。(笑)
君子が自粛すると、ようやく常子が一枚取ることができました。

竹蔵と君子が意味ありげに笑いました。
それは、常子の取った歌「世の中は 常にもがもな 渚こぐ 海人の小船の 綱手かなしも」が、彼女の名前の由来だからでした。
羽根つきからここに至るストーリー展開は、お見事です。

竹蔵は、世の中が、いつまでも変わらずあってほしい、波打ち際を沿いながら漕いでいる漁師の小船が、陸から綱で引かれている、こんなごく普通の情景が、切なくいとおしい、と歌の意味を説明しました。
そして、常子が生まれたとき、この些細で普通の幸せな暮らしが守られ、常に変わらずあって欲しい、という願いを込めて名付けた、と語りました。

君子の名前が百人一首に由来すると聞いて真似た、と告白すると、鞠子も自分に由来する歌を知りたがりました。
しかし、適当な歌がなく、生まれたときにぷくぷくと太ってまん丸な鞠のようだったので、そう名付けた、と知りがっくりです。
竹蔵が、美子は、明け方生まれた彼女を抱き、見上げた朝焼けが美しかったから、と説明すると、鞠子は、自分だけが単純な理由と知り、ますますショックを受けました。
竹蔵が、餅子と迷った、と茶化すと、ようやく、鞠子で結構、と自分の名前を受け入れました。

初詣に出掛けようとすると、雪が降り始めました。
温暖化前の昭和のはじめとはいえ、浜松に雪って、ちょっと無理があるんちゃう。(笑)
外出できない竹蔵に、美子は、春には一緒にお花見に出掛けたい、とねだりました。
竹蔵も、楽しみにしている、とこれに答えました。

しかし、皆の願いとは裏腹に、竹蔵の容体は日に日に悪くなっていきました。
その年の四月には、竹蔵は完全に隔離されていますが、家族とは別の部屋ながらも、同時に朝食をとり、家訓を守っています。
竹蔵と美子は、ふすま越しに、しりとりに興じます。
羽根つきと同じ、こちらでも、わざと負けてあげる、優しい竹蔵さん。
ついには、家族みんなが、しりとりに参加しました。

鉄郎に竹蔵の様子を聞かれた常子は、口を濁し、逆に本当に治るのか、尋ねました。
鉄郎は、そのうち薬が効いてくる、と慰めを口にし、竹蔵が毎年、家族との花見を楽しみにしていることを伝えました。

来年行けばいい、という鉄郎の言葉を聞いた常子は、竹蔵をどうにかして、花見に連れ出そうと考えました。
しかし、約束を果たせないまま、桜の季節が終わり、近くの桜は、枝だけになっていました。
常子が、もう一度、花を咲かせないか、と口にすると、鞠子は、散った花を、もう一度くっつけるしかない、と答えました。

そこでみんなで力を合わせて、桜の花びらを作りました。
なんと、浜松染工の事務所で、杉野をはじめ社員も協力、鉄郎も手伝います。

小橋家では、竹蔵が、常子の女学校の制服姿を見られないことを残念がりました。
君子が慰めますが、竹蔵は、自分の身体のことはよく分かっている、といいました。
君子は、気持ちを強く持って、というのが精一杯でした。

常子は、桜の木に、作った花びらをくくりつけました。
あれだけの桜にするのは、ものすごい労力が必要ですね。(笑)
常子と君子は、竹蔵の肩を抱えるようにして、外へ連れ出しました。
木を隠している幕を取り払うと、桜の木が現われました。

あれだけの大きさの布じゃ、木が隠れないような気がするなぁ。(笑)
それより何より、竹蔵の肩を抱いたら、隔離している意味がないじゃん。(笑)
みんなに移っちゃうじゃんね。(笑)
それはともかく、鉄郎が、桜の木の前で、小橋家の記念写真を撮りました。
この写真は、今後、よく出てくるんでしょうね。(笑)

その夜、竹蔵は、廊下を歩く常子を呼び止め、少し話をしよう、といいました。
竹蔵は、今までで一番きれいな桜だった、といい、その発想力と集中力をこれからも大切にするよう、約束してくれ、と頼みました。
さらに、君子一人では大変だから、ととの代わりを頼む、鞠子と美子を見守ってほしい、といいました。
常子は、まるで死ぬみたいだ、と抵抗しますが、女四人で生きていく困難を思うと、家族を残して逝くのが無念だ、といわれ、父親の代わりになる約束をしました。
その三日後、竹蔵は、息を引き取りました。

土曜日まで、持ちませんでしたね。
金曜日死亡の流れは、前作から続いています。
今のところは、可もなく不可もなく、といったところでしょうか。
今後に期待です。


さて、第26週の関東地区の最高視聴率は、あさが、菜の花畑で新次郎と再会した2日(土)の27.0%で、第1位でした。

月曜から土曜までの詳細は、23.3%、24.2%、23.7%、24.6%、25.3%、27.0%で、最終週の週平均は24.68%、『ごちそうさん』の最終週の平均は22.25%、『花子とアン』の第終週の平均は22.90%、『マッサン』の最終週の平均は22.85%、『まれ』の最終週の平均は19.77%でした。
ドラマの全平均は23.55%、『ごちそうさん』は22.40%、『花子とアン』は22.65%、『マッサン』は21.05%、『まれ』は19.43%でした。

関西地区の最高視聴率は、新次郎があさに、パチパチはんを梅の木にした理由を語った31日(木)の23.5%で第1位でした。
名古屋地区の最高視聴率は、新次郎が亡くなり、その葬式の日、優しい雨があさを濡らした1日(金)の25.1%で第1位でした。

『真田丸』の第13回は、関東地区が17.5%で第4位でした。
ちなみに、八重の第13回は14.3%、官兵衛の第13回は12.9%、花燃ゆの第13回は11.7%でした。
全平均は、真田丸17.72%、花燃ゆ13.50%、官兵衛16.02%、八重16.40%です。
関西地区は、16.4%で第5位でした。
名古屋地区は、17.6%で第7位でした。

今回のストーリーは絶品、文句の付けようがなかったです。
本丸から昌幸が出陣する瞬間に流れるテーマソング、もう往年の大河の定番でしたよね。
身体が震えちゃいましたよ。(笑)
とにかく、見事な作戦でした。

しかし、今回は、何といっても梅の死ですよね。
迷子なった子供に気を取られる梅の背後をスローモーションで通り過ぎる信繁、これだけでもう梅は死んじゃうと思っちゃいますよね。
ところが、危うしというところで、佐助に助けさせて、安全な櫓の上まで逃げました。
そして終戦、あー梅を死なせると思わせるのは三谷さんのミスリードだったんだ、と一同、安心します。

ところが、スエを抱く梅の姿がアップになって、黒く消えていく、再び不安が蘇り、それは現実のものとなってしまいました。
並のドラマなら、梅は虫の息で最後の言葉を交わすところですが、三谷さんは、あっさり殺してしまいます。

そこへ流れる、徳川方の死者は1,300余り、真田側の死者は50人に満たなかった、という有働さんのナレーション。
誰が見ても真田軍の大勝利なのに、視聴者は、胸に重いものを抱かざるを得ません。
身内や親しい者を失った者にとっては、戦の勝敗にかかわらず、辛い思いをせざるを得ない、そんなことでもいいたかったんでしょうか。
いずれにしても、この苦いエンディングは、大河史に残りそうな名場面となりました。

今回の私のツボは、香の香りしかしないと、とりが薫をやり込めたときに、思わず拍手をしたこうさんです。(笑)
次回からは、新メンバーも登場しそうですね。

それでは来週も、武運を祈り、出番は近いと心得、難しい立場に立ち、勝手なことをせず図面どおりにやり、ばばの話は真に受けず、大軍と真正面から挑んでも勝ち目はないが、細く長く伸ばせばわずかな兵でもたやすく崩すことができると知り、大軍ならではの隙を突き、誰が考えても分が悪いことが勝機となる、そんな気概で、こぴっと仕事がんばれば、徳川の大軍をわずかな犠牲で打ち破ることができるじゃんね。

「負ける気がせん」
CATCH A DREAM!!

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[7397]投稿者:まっくん
投稿日:2016年04月08日 (金) 18時19分
君子への優しさ、というより、絵と一緒で、竹蔵には、美子が作った目玉焼きは、何にも代えがたい最高の料理だったんでしょうね。

その後竹蔵は、みんなで朝食を食べる家訓を守るため、残務整理に出勤することにしました。
いつでもできるという君子に、竹蔵は、当たり前の毎日も大切な一瞬の積み重ね、明日か一年後か、それをいつ失うことになるか分からない、といいました。
続けて、常子が18歳で嫁に行けば、あと87回しかお出掛けができない、一度だって欠かせない、と話しました。

その様子を、常子は、立ち聞きしていました。
もう、遺言に近い台詞ですもんね、これはしっかり聞かせておかないとね。(笑)
それから竹蔵は君子を誘い、無防備な感じが好きだ、という子供の寝顔を見に行きました。

竹蔵が、結核に倒れたのは、年の瀬も押し迫った頃でした。
浜松染工は書き入れ時ですが、竹蔵の姿はありませんでした。
竹蔵が大迫と気脈を通じたおかげで、西洋紡との取引が決まったことだけが、救いです。

竹蔵は自宅療養ですが、この時点では、まだ症状も軽く、短時間なら子供たちとも接触できました。
ただ、医者は子供たちに、滋養のあるものを食べて静養すれば、きっとよくなる、といってくれますが、君子は表情を曇らせます。
通信簿の報告をする娘たち、常子は算術が丙、鞠子はオール甲、前作とは逆に、妹の方が優等生のようです。

年が明け、昭和六年正月、三姉妹が羽根つきをする様子を、竹蔵は雨戸越しに感じ取っています。
負けた鞠子が墨塗りを拒否、墨を塗りたい美子は、昨年の正月を思い出し、竹蔵に、一緒に羽根つきをしたいと直訴しました。

結局、竹蔵の体調を考慮し、家族で百人一首を楽しむことになりました。
昔取った杵柄、君子がカルタを取りまくり、子供たちは手も足も出ません。(笑)
君子が自粛すると、ようやく常子が一枚取ることができました。

竹蔵と君子が意味ありげに笑いました。
それは、常子の取った歌「世の中は 常にもがもな 渚こぐ 海人の小船の 綱手かなしも」が、彼女の名前の由来だからでした。
羽根つきからここに至るストーリー展開は、お見事です。

竹蔵は、世の中が、いつまでも変わらずあってほしい、波打ち際を沿いながら漕いでいる漁師の小船が、陸から綱で引かれている、こんなごく普通の情景が、切なくいとおしい、と歌の意味を説明しました。
そして、常子が生まれたとき、この些細で普通の幸せな暮らしが守られ、常に変わらずあって欲しい、という願いを込めて名付けた、と語りました。

君子の名前が百人一首に由来すると聞いて真似た、と告白すると、鞠子も自分に由来する歌を知りたがりました。
しかし、適当な歌がなく、生まれたときにぷくぷくと太ってまん丸な鞠のようだったので、そう名付けた、と知りがっくりです。
竹蔵が、美子は、明け方生まれた彼女を抱き、見上げた朝焼けが美しかったから、と説明すると、鞠子は、自分だけが単純な理由と知り、ますますショックを受けました。
竹蔵が、餅子と迷った、と茶化すと、ようやく、鞠子で結構、と自分の名前を受け入れました。

初詣に出掛けようとすると、雪が降り始めました。
温暖化前の昭和のはじめとはいえ、浜松に雪って、ちょっと無理があるんちゃう。(笑)
外出できない竹蔵に、美子は、春には一緒にお花見に出掛けたい、とねだりました。
竹蔵も、楽しみにしている、とこれに答えました。

しかし、皆の願いとは裏腹に、竹蔵の容体は日に日に悪くなっていきました。
その年の四月には、竹蔵は完全に隔離されていますが、家族とは別の部屋ながらも、同時に朝食をとり、家訓を守っています。
竹蔵と美子は、ふすま越しに、しりとりに興じます。
羽根つきと同じ、こちらでも、わざと負けてあげる、優しい竹蔵さん。
ついには、家族みんなが、しりとりに参加しました。

鉄郎に竹蔵の様子を聞かれた常子は、口を濁し、逆に本当に治るのか、尋ねました。
鉄郎は、そのうち薬が効いてくる、と慰めを口にし、竹蔵が毎年、家族との花見を楽しみにしていることを伝えました。

来年行けばいい、という鉄郎の言葉を聞いた常子は、竹蔵をどうにかして、花見に連れ出そうと考えました。
しかし、約束を果たせないまま、桜の季節が終わり、近くの桜は、枝だけになっていました。
常子が、もう一度、花を咲かせないか、と口にすると、鞠子は、散った花を、もう一度くっつけるしかない、と答えました。

そこでみんなで力を合わせて、桜の花びらを作りました。
なんと、浜松染工の事務所で、杉野をはじめ社員も協力、鉄郎も手伝います。

小橋家では、竹蔵が、常子の女学校の制服姿を見られないことを残念がりました。
君子が慰めますが、竹蔵は、自分の身体のことはよく分かっている、といいました。
君子は、気持ちを強く持って、というのが精一杯でした。

常子は、桜の木に、作った花びらをくくりつけました。
あれだけの桜にするのは、ものすごい労力が必要ですね。(笑)
常子と君子は、竹蔵の肩を抱えるようにして、外へ連れ出しました。
木を隠している幕を取り払うと、桜の木が現われました。

あれだけの大きさの布じゃ、木が隠れないような気がするなぁ。(笑)
それより何より、竹蔵の肩を抱いたら、隔離している意味がないじゃん。(笑)
みんなに移っちゃうじゃんね。(笑)
それはともかく、鉄郎が、桜の木の前で、小橋家の記念写真を撮りました。
この写真は、今後、よく出てくるんでしょうね。(笑)

その夜、竹蔵は、廊下を歩く常子を呼び止め、少し話をしよう、といいました。
竹蔵は、今までで一番きれいな桜だった、といい、その発想力と集中力をこれからも大切にするよう、約束してくれ、と頼みました。
さらに、君子一人では大変だから、ととの代わりを頼む、鞠子と美子を見守ってほしい、といいました。
常子は、まるで死ぬみたいだ、と抵抗しますが、女四人で生きていく困難を思うと、家族を残して逝くのが無念だ、といわれ、父親の代わりになる約束をしました。
その三日後、竹蔵は、息を引き取りました。

土曜日まで、持ちませんでしたね。
金曜日死亡の流れは、前作から続いています。
今のところは、可もなく不可もなく、といったところでしょうか。
今後に期待です。


さて、第26週の関東地区の最高視聴率は、あさが、菜の花畑で新次郎と再会した2日(土)の27.0%で、第1位でした。

月曜から土曜までの詳細は、23.3%、24.2%、23.7%、24.6%、25.3%、27.0%で、最終週の週平均は24.68%、『ごちそうさん』の最終週の平均は22.25%、『花子とアン』の第終週の平均は22.90%、『マッサン』の最終週の平均は22.85%、『まれ』の最終週の平均は19.77%でした。
ドラマの全平均は23.55%、『ごちそうさん』は22.40%、『花子とアン』は22.65%、『マッサン』は21.05%、『まれ』は19.43%でした。

関西地区の最高視聴率は、新次郎があさに、パチパチはんを梅の木にした理由を語った31日(木)の23.5%で第1位でした。
名古屋地区の最高視聴率は、新次郎が亡くなり、その葬式の日、優しい雨があさを濡らした1日(金)の25.1%で第1位でした。

『真田丸』の第13回は、関東地区が17.5%で第4位でした。
ちなみに、八重の第13回は14.3%、官兵衛の第13回は12.9%、花燃ゆの第13回は11.7%でした。
全平均は、真田丸17.72%、花燃ゆ13.50%、官兵衛16.02%、八重16.40%です。
関西地区は、16.4%で第5位でした。
名古屋地区は、17.6%で第7位でした。

今回のストーリーは絶品、文句の付けようがなかったです。
本丸から昌幸が出陣する瞬間に流れるテーマソング、もう往年の大河の定番でしたよね。
身体が震えちゃいましたよ。(笑)
とにかく、見事な作戦でした。

しかし、今回は、何といっても梅の死ですよね。
迷子なった子供に気を取られる梅の背後をスローモーションで通り過ぎる信繁、これだけでもう梅は死んじゃうと思っちゃいますよね。
ところが、危うしというところで、佐助に助けさせて、安全な櫓の上まで逃げました。
そして終戦、あー梅を死なせると思わせるのは三谷さんのミスリードだったんだ、と一同、安心します。

ところが、スエを抱く梅の姿がアップになって、黒く消えていく、再び不安が蘇り、それは現実のものとなってしまいました。
並のドラマなら、梅は虫の息で最後の言葉を交わすところですが、三谷さんは、あっさり殺してしまいます。

そこへ流れる、徳川方の死者は1,300余り、真田側の死者は50人に満たなかった、という有働さんのナレーション。
誰が見ても真田軍の大勝利なのに、視聴者は、胸に重いものを抱かざるを得ません。
身内や親しい者を失った者にとっては、戦の勝敗にかかわらず、辛い思いをせざるを得ない、そんなことでもいいたかったんでしょうか。
いずれにしても、この苦いエンディングは、大河史に残りそうな名場面となりました。

今回の私のツボは、香の香りしかしないと、とりが薫をやり込めたときに、思わず拍手をしたこうさんです。(笑)
次回からは、新メンバーも登場しそうですね。

それでは来週も、武運を祈り、出番は近いと心得、難しい立場に立ち、勝手なことをせず図面どおりにやり、ばばの話は真に受けず、大軍と真正面から挑んでも勝ち目はないが、細く長く伸ばせばわずかな兵でもたやすく崩すことができると知り、大軍ならではの隙を突き、誰が考えても分が悪いことが勝機となる、そんな気概で、こぴっと仕事がんばれば、徳川の大軍をわずかな犠牲で打ち破ることができるじゃんね。

「負ける気がせん」
CATCH A DREAM!!

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[7398]投稿者:まっくん
投稿日:2016年04月08日 (金) 18時21分
竹蔵と君子が意味ありげに笑いました。
それは、常子の取った歌「世の中は 常にもがもな 渚こぐ 海人の小船の 綱手かなしも」が、彼女の名前の由来だからでした。
羽根つきからここに至るストーリー展開は、お見事です。

竹蔵は、世の中が、いつまでも変わらずあってほしい、波打ち際を沿いながら漕いでいる漁師の小船が、陸から綱で引かれている、こんなごく普通の情景が、切なくいとおしい、と歌の意味を説明しました。
そして、常子が生まれたとき、この些細で普通の幸せな暮らしが守られ、常に変わらずあって欲しい、という願いを込めて名付けた、と語りました。

君子の名前が百人一首に由来すると聞いて真似た、と告白すると、鞠子も自分に由来する歌を知りたがりました。
しかし、適当な歌がなく、生まれたときにぷくぷくと太ってまん丸な鞠のようだったので、そう名付けた、と知りがっくりです。
竹蔵が、美子は、明け方生まれた彼女を抱き、見上げた朝焼けが美しかったから、と説明すると、鞠子は、自分だけが単純な理由と知り、ますますショックを受けました。
竹蔵が、餅子と迷った、と茶化すと、ようやく、鞠子で結構、と自分の名前を受け入れました。

初詣に出掛けようとすると、雪が降り始めました。
温暖化前の昭和のはじめとはいえ、浜松に雪って、ちょっと無理があるんちゃう。(笑)
外出できない竹蔵に、美子は、春には一緒にお花見に出掛けたい、とねだりました。
竹蔵も、楽しみにしている、とこれに答えました。

しかし、皆の願いとは裏腹に、竹蔵の容体は日に日に悪くなっていきました。
その年の四月には、竹蔵は完全に隔離されていますが、家族とは別の部屋ながらも、同時に朝食をとり、家訓を守っています。
竹蔵と美子は、ふすま越しに、しりとりに興じます。
羽根つきと同じ、こちらでも、わざと負けてあげる、優しい竹蔵さん。
ついには、家族みんなが、しりとりに参加しました。

鉄郎に竹蔵の様子を聞かれた常子は、口を濁し、逆に本当に治るのか、尋ねました。
鉄郎は、そのうち薬が効いてくる、と慰めを口にし、竹蔵が毎年、家族との花見を楽しみにしていることを伝えました。

来年行けばいい、という鉄郎の言葉を聞いた常子は、竹蔵をどうにかして、花見に連れ出そうと考えました。
しかし、約束を果たせないまま、桜の季節が終わり、近くの桜は、枝だけになっていました。
常子が、もう一度、花を咲かせないか、と口にすると、鞠子は、散った花を、もう一度くっつけるしかない、と答えました。

そこでみんなで力を合わせて、桜の花びらを作りました。
なんと、浜松染工の事務所で、杉野をはじめ社員も協力、鉄郎も手伝います。

小橋家では、竹蔵が、常子の女学校の制服姿を見られないことを残念がりました。
君子が慰めますが、竹蔵は、自分の身体のことはよく分かっている、といいました。
君子は、気持ちを強く持って、というのが精一杯でした。

常子は、桜の木に、作った花びらをくくりつけました。
あれだけの桜にするのは、ものすごい労力が必要ですね。(笑)
常子と君子は、竹蔵の肩を抱えるようにして、外へ連れ出しました。
木を隠している幕を取り払うと、桜の木が現われました。

あれだけの大きさの布じゃ、木が隠れないような気がするなぁ。(笑)
それより何より、竹蔵の肩を抱いたら、隔離している意味がないじゃん。(笑)
みんなに移っちゃうじゃんね。(笑)
それはともかく、鉄郎が、桜の木の前で、小橋家の記念写真を撮りました。
この写真は、今後、よく出てくるんでしょうね。(笑)

その夜、竹蔵は、廊下を歩く常子を呼び止め、少し話をしよう、といいました。
竹蔵は、今までで一番きれいな桜だった、といい、その発想力と集中力をこれからも大切にするよう、約束してくれ、と頼みました。
さらに、君子一人では大変だから、ととの代わりを頼む、鞠子と美子を見守ってほしい、といいました。
常子は、まるで死ぬみたいだ、と抵抗しますが、女四人で生きていく困難を思うと、家族を残して逝くのが無念だ、といわれ、父親の代わりになる約束をしました。
その三日後、竹蔵は、息を引き取りました。

土曜日まで、持ちませんでしたね。
金曜日死亡の流れは、前作から続いています。
今のところは、可もなく不可もなく、といったところでしょうか。
今後に期待です。


さて、第26週の関東地区の最高視聴率は、あさが、菜の花畑で新次郎と再会した2日(土)の27.0%で、第1位でした。

月曜から土曜までの詳細は、23.3%、24.2%、23.7%、24.6%、25.3%、27.0%で、最終週の週平均は24.68%、『ごちそうさん』の最終週の平均は22.25%、『花子とアン』の第終週の平均は22.90%、『マッサン』の最終週の平均は22.85%、『まれ』の最終週の平均は19.77%でした。
ドラマの全平均は23.55%、『ごちそうさん』は22.40%、『花子とアン』は22.65%、『マッサン』は21.05%、『まれ』は19.43%でした。

関西地区の最高視聴率は、新次郎があさに、パチパチはんを梅の木にした理由を語った31日(木)の23.5%で第1位でした。
名古屋地区の最高視聴率は、新次郎が亡くなり、その葬式の日、優しい雨があさを濡らした1日(金)の25.1%で第1位でした。

『真田丸』の第13回は、関東地区が17.5%で第4位でした。
ちなみに、八重の第13回は14.3%、官兵衛の第13回は12.9%、花燃ゆの第13回は11.7%でした。
全平均は、真田丸17.72%、花燃ゆ13.50%、官兵衛16.02%、八重16.40%です。
関西地区は、16.4%で第5位でした。
名古屋地区は、17.6%で第7位でした。

今回のストーリーは絶品、文句の付けようがなかったです。
本丸から昌幸が出陣する瞬間に流れるテーマソング、もう往年の大河の定番でしたよね。
身体が震えちゃいましたよ。(笑)
とにかく、見事な作戦でした。

しかし、今回は、何といっても梅の死ですよね。
迷子なった子供に気を取られる梅の背後をスローモーションで通り過ぎる信繁、これだけでもう梅は死んじゃうと思っちゃいますよね。
ところが、危うしというところで、佐助に助けさせて、安全な櫓の上まで逃げました。
そして終戦、あー梅を死なせると思わせるのは三谷さんのミスリードだったんだ、と一同、安心します。

ところが、スエを抱く梅の姿がアップになって、黒く消えていく、再び不安が蘇り、それは現実のものとなってしまいました。
並のドラマなら、梅は虫の息で最後の言葉を交わすところですが、三谷さんは、あっさり殺してしまいます。

そこへ流れる、徳川方の死者は1,300余り、真田側の死者は50人に満たなかった、という有働さんのナレーション。
誰が見ても真田軍の大勝利なのに、視聴者は、胸に重いものを抱かざるを得ません。
身内や親しい者を失った者にとっては、戦の勝敗にかかわらず、辛い思いをせざるを得ない、そんなことでもいいたかったんでしょうか。
いずれにしても、この苦いエンディングは、大河史に残りそうな名場面となりました。

今回の私のツボは、香の香りしかしないと、とりが薫をやり込めたときに、思わず拍手をしたこうさんです。(笑)
次回からは、新メンバーも登場しそうですね。

それでは来週も、武運を祈り、出番は近いと心得、難しい立場に立ち、勝手なことをせず図面どおりにやり、ばばの話は真に受けず、大軍と真正面から挑んでも勝ち目はないが、細く長く伸ばせばわずかな兵でもたやすく崩すことができると知り、大軍ならではの隙を突き、誰が考えても分が悪いことが勝機となる、そんな気概で、こぴっと仕事がんばれば、徳川の大軍をわずかな犠牲で打ち破ることができるじゃんね。

「負ける気がせん」
CATCH A DREAM!!

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[7399]投稿者:まっくん
投稿日:2016年04月08日 (金) 18時23分
来年行けばいい、という鉄郎の言葉を聞いた常子は、竹蔵をどうにかして、花見に連れ出そうと考えました。
しかし、約束を果たせないまま、桜の季節が終わり、近くの桜は、枝だけになっていました。
常子が、もう一度、花を咲かせないか、と口にすると、鞠子は、散った花を、もう一度くっつけるしかない、と答えました。

そこでみんなで力を合わせて、桜の花びらを作りました。
なんと、浜松染工の事務所で、杉野をはじめ社員も協力、鉄郎も手伝います。

小橋家では、竹蔵が、常子の女学校の制服姿を見られないことを残念がりました。
君子が慰めますが、竹蔵は、自分の身体のことはよく分かっている、といいました。
君子は、気持ちを強く持って、というのが精一杯でした。

常子は、桜の木に、作った花びらをくくりつけました。
あれだけの桜にするのは、ものすごい労力が必要ですね。(笑)
常子と君子は、竹蔵の肩を抱えるようにして、外へ連れ出しました。
木を隠している幕を取り払うと、桜の木が現われました。

あれだけの大きさの布じゃ、木が隠れないような気がするなぁ。(笑)
それより何より、竹蔵の肩を抱いたら、隔離している意味がないじゃん。(笑)
みんなに移っちゃうじゃんね。(笑)
それはともかく、鉄郎が、桜の木の前で、小橋家の記念写真を撮りました。
この写真は、今後、よく出てくるんでしょうね。(笑)

その夜、竹蔵は、廊下を歩く常子を呼び止め、少し話をしよう、といいました。
竹蔵は、今までで一番きれいな桜だった、といい、その発想力と集中力をこれからも大切にするよう、約束してくれ、と頼みました。
さらに、君子一人では大変だから、ととの代わりを頼む、鞠子と美子を見守ってほしい、といいました。
常子は、まるで死ぬみたいだ、と抵抗しますが、女四人で生きていく困難を思うと、家族を残して逝くのが無念だ、といわれ、父親の代わりになる約束をしました。
その三日後、竹蔵は、息を引き取りました。

土曜日まで、持ちませんでしたね。
金曜日死亡の流れは、前作から続いています。
今のところは、可もなく不可もなく、といったところでしょうか。
今後に期待です。


さて、第26週の関東地区の最高視聴率は、あさが、菜の花畑で新次郎と再会した2日(土)の27.0%で、第1位でした。

月曜から土曜までの詳細は、23.3%、24.2%、23.7%、24.6%、25.3%、27.0%で、最終週の週平均は24.68%、『ごちそうさん』の最終週の平均は22.25%、『花子とアン』の第終週の平均は22.90%、『マッサン』の最終週の平均は22.85%、『まれ』の最終週の平均は19.77%でした。
ドラマの全平均は23.55%、『ごちそうさん』は22.40%、『花子とアン』は22.65%、『マッサン』は21.05%、『まれ』は19.43%でした。

関西地区の最高視聴率は、新次郎があさに、パチパチはんを梅の木にした理由を語った31日(木)の23.5%で第1位でした。
名古屋地区の最高視聴率は、新次郎が亡くなり、その葬式の日、優しい雨があさを濡らした1日(金)の25.1%で第1位でした。

『真田丸』の第13回は、関東地区が17.5%で第4位でした。
ちなみに、八重の第13回は14.3%、官兵衛の第13回は12.9%、花燃ゆの第13回は11.7%でした。
全平均は、真田丸17.72%、花燃ゆ13.50%、官兵衛16.02%、八重16.40%です。
関西地区は、16.4%で第5位でした。
名古屋地区は、17.6%で第7位でした。

今回のストーリーは絶品、文句の付けようがなかったです。
本丸から昌幸が出陣する瞬間に流れるテーマソング、もう往年の大河の定番でしたよね。
身体が震えちゃいましたよ。(笑)
とにかく、見事な作戦でした。

しかし、今回は、何といっても梅の死ですよね。
迷子なった子供に気を取られる梅の背後をスローモーションで通り過ぎる信繁、これだけでもう梅は死んじゃうと思っちゃいますよね。
ところが、危うしというところで、佐助に助けさせて、安全な櫓の上まで逃げました。
そして終戦、あー梅を死なせると思わせるのは三谷さんのミスリードだったんだ、と一同、安心します。

ところが、スエを抱く梅の姿がアップになって、黒く消えていく、再び不安が蘇り、それは現実のものとなってしまいました。
並のドラマなら、梅は虫の息で最後の言葉を交わすところですが、三谷さんは、あっさり殺してしまいます。

そこへ流れる、徳川方の死者は1,300余り、真田側の死者は50人に満たなかった、という有働さんのナレーション。
誰が見ても真田軍の大勝利なのに、視聴者は、胸に重いものを抱かざるを得ません。
身内や親しい者を失った者にとっては、戦の勝敗にかかわらず、辛い思いをせざるを得ない、そんなことでもいいたかったんでしょうか。
いずれにしても、この苦いエンディングは、大河史に残りそうな名場面となりました。

今回の私のツボは、香の香りしかしないと、とりが薫をやり込めたときに、思わず拍手をしたこうさんです。(笑)
次回からは、新メンバーも登場しそうですね。

それでは来週も、武運を祈り、出番は近いと心得、難しい立場に立ち、勝手なことをせず図面どおりにやり、ばばの話は真に受けず、大軍と真正面から挑んでも勝ち目はないが、細く長く伸ばせばわずかな兵でもたやすく崩すことができると知り、大軍ならではの隙を突き、誰が考えても分が悪いことが勝機となる、そんな気概で、こぴっと仕事がんばれば、徳川の大軍をわずかな犠牲で打ち破ることができるじゃんね。

「負ける気がせん」
CATCH A DREAM!!

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[7400]投稿者:まっくん
投稿日:2016年04月08日 (金) 18時25分
常子は、まるで死ぬみたいだ、と抵抗しますが、女四人で生きていく困難を思うと、家族を残して逝くのが無念だ、といわれ、父親の代わりになる約束をしました。
その三日後、竹蔵は、息を引き取りました。

土曜日まで、持ちませんでしたね。
金曜日死亡の流れは、前作から続いています。
今のところは、可もなく不可もなく、といったところでしょうか。
今後に期待です。


さて、第26週の関東地区の最高視聴率は、あさが、菜の花畑で新次郎と再会した2日(土)の27.0%で、第1位でした。

月曜から土曜までの詳細は、23.3%、24.2%、23.7%、24.6%、25.3%、27.0%で、最終週の週平均は24.68%、『ごちそうさん』の最終週の平均は22.25%、『花子とアン』の第終週の平均は22.90%、『マッサン』の最終週の平均は22.85%、『まれ』の最終週の平均は19.77%でした。
ドラマの全平均は23.55%、『ごちそうさん』は22.40%、『花子とアン』は22.65%、『マッサン』は21.05%、『まれ』は19.43%でした。

関西地区の最高視聴率は、新次郎があさに、パチパチはんを梅の木にした理由を語った31日(木)の23.5%で第1位でした。
名古屋地区の最高視聴率は、新次郎が亡くなり、その葬式の日、優しい雨があさを濡らした1日(金)の25.1%で第1位でした。

『真田丸』の第13回は、関東地区が17.5%で第4位でした。
ちなみに、八重の第13回は14.3%、官兵衛の第13回は12.9%、花燃ゆの第13回は11.7%でした。
全平均は、真田丸17.72%、花燃ゆ13.50%、官兵衛16.02%、八重16.40%です。
関西地区は、16.4%で第5位でした。
名古屋地区は、17.6%で第7位でした。

今回のストーリーは絶品、文句の付けようがなかったです。
本丸から昌幸が出陣する瞬間に流れるテーマソング、もう往年の大河の定番でしたよね。
身体が震えちゃいましたよ。(笑)
とにかく、見事な作戦でした。

しかし、今回は、何といっても梅の死ですよね。
迷子なった子供に気を取られる梅の背後をスローモーションで通り過ぎる信繁、これだけでもう梅は死んじゃうと思っちゃいますよね。
ところが、危うしというところで、佐助に助けさせて、安全な櫓の上まで逃げました。
そして終戦、あー梅を死なせると思わせるのは三谷さんのミスリードだったんだ、と一同、安心します。

ところが、スエを抱く梅の姿がアップになって、黒く消えていく、再び不安が蘇り、それは現実のものとなってしまいました。
並のドラマなら、梅は虫の息で最後の言葉を交わすところですが、三谷さんは、あっさり殺してしまいます。

そこへ流れる、徳川方の死者は1,300余り、真田側の死者は50人に満たなかった、という有働さんのナレーション。
誰が見ても真田軍の大勝利なのに、視聴者は、胸に重いものを抱かざるを得ません。
身内や親しい者を失った者にとっては、戦の勝敗にかかわらず、辛い思いをせざるを得ない、そんなことでもいいたかったんでしょうか。
いずれにしても、この苦いエンディングは、大河史に残りそうな名場面となりました。

今回の私のツボは、香の香りしかしないと、とりが薫をやり込めたときに、思わず拍手をしたこうさんです。(笑)
次回からは、新メンバーも登場しそうですね。

それでは来週も、武運を祈り、出番は近いと心得、難しい立場に立ち、勝手なことをせず図面どおりにやり、ばばの話は真に受けず、大軍と真正面から挑んでも勝ち目はないが、細く長く伸ばせばわずかな兵でもたやすく崩すことができると知り、大軍ならではの隙を突き、誰が考えても分が悪いことが勝機となる、そんな気概で、こぴっと仕事がんばれば、徳川の大軍をわずかな犠牲で打ち破ることができるじゃんね。

「負ける気がせん」
CATCH A DREAM!!

----------------------------------------------

[7401]投稿者:まっくん
投稿日:2016年04月08日 (金) 18時27分
身体が震えちゃいましたよ。(笑)
とにかく、見事な作戦でした。

しかし、今回は、何といっても梅の死ですよね。
迷子なった子供に気を取られる梅の背後をスローモーションで通り過ぎる信繁、これだけでもう梅は死んじゃうと思っちゃいますよね。
ところが、危うしというところで、佐助に助けさせて、安全な櫓の上まで逃げました。
そして終戦、あー梅を死なせると思わせるのは三谷さんのミスリードだったんだ、と一同、安心します。

ところが、スエを抱く梅の姿がアップになって、黒く消えていく、再び不安が蘇り、それは現実のものとなってしまいました。
並のドラマなら、梅は虫の息で最後の言葉を交わすところですが、三谷さんは、あっさり殺してしまいます。

そこへ流れる、徳川方の死者は1,300余り、真田側の死者は50人に満たなかった、という有働さんのナレーション。
誰が見ても真田軍の大勝利なのに、視聴者は、胸に重いものを抱かざるを得ません。
身内や親しい者を失った者にとっては、戦の勝敗にかかわらず、辛い思いをせざるを得ない、そんなことでもいいたかったんでしょうか。
いずれにしても、この苦いエンディングは、大河史に残りそうな名場面となりました。

今回の私のツボは、香の香りしかしないと、とりが薫をやり込めたときに、思わず拍手をしたこうさんです。(笑)
次回からは、新メンバーも登場しそうですね。

それでは来週も、武運を祈り、出番は近いと心得、難しい立場に立ち、勝手なことをせず図面どおりにやり、ばばの話は真に受けず、大軍と真正面から挑んでも勝ち目はないが、細く長く伸ばせばわずかな兵でもたやすく崩すことができると知り、大軍ならではの隙を突き、誰が考えても分が悪いことが勝機となる、そんな気概で、こぴっと仕事がんばれば、徳川の大軍をわずかな犠牲で打ち破ることができるじゃんね。

「負ける気がせん」
CATCH A DREAM!!

[7392]飛んで行け 飛んでみよう 投稿者:まっくん

投稿日:2016年04月04日 (月) 18時30分

ついに、『あさが来た』終わってしまいましたね。
それでは、いつもどおりに感想を交えながら、最終話を振り返ってみましょう。

翌月、新次郎の四十九日の法要が行われ、はつは再び、あさのもとを訪れました。
はつは、お互いに寂しい身になってしまった、と語りました。
そして、山の半分は、節の弟に面倒をみてもらうことになった、と告げました。
養之助の長男は、達夫だったのね。
栄達の一文字をもらったんでしょうね。

あさは、おなごの教育を進めていくという運動だけは、これからも続けていきたい、自分は新次郎がいうように、動いていないと倒れてしまうから、といいました。
そして、お守りを取り出し、両親にいわれたようにお家を守れたのだろうか、と尋ねました。
はつも、お守りを取り出し、守れたと思う、目の前の道を進んできただけだが、大事なものを慈しみ、守ることができた、と答えました。
何十年も前のお守りが新品同様なのは、ご愛敬ですね。(笑)

あさは、はつの歩んだ道は、石や岩だらけだっただろうに、とその歩んだ道のりを敬いました。
はつは、あんたもそうだった、というと、あさに近づき、ようやった、よう頑張りました、と声を掛けました。
あさも、お姉ちゃんもな、と言葉を返し、まだまだ生きていかなければならない、といいました。

はつが、有田に戻ると、養之助は、一番収穫の忙しそうな寒い頃に、もう一人生まれるみたい、と告げました。
はつは空を見上げ、旦那様、聞いてはりましたか、ほんまにこの山王寺屋は、まだまだこれからだすなぁ、と声を掛けました。

6年後、店から千代が三人の娘を連れて出てくると、宜が留学から戻って来ました。
洋装の宜も、いいですね。(笑)
宜は、三人の娘に、すっかり大きくなった、といいましたけど、少なくとも一番下の佐津子が生まれる頃には、留学していて、その姿を見たことないでしょうに。(笑)
それにしても、四人目って、素晴らしい。
でも、また女だと、婿養子を考えなきゃね。(笑)

久し振りに再会したあさは、宜に、毎年、春に別荘で開く勉強会の企画を説明し、彼女にも講師を頼みました。
断れるわけないよね。(笑)
千代に、元気だ、と突っ込まれたあさは、この世でまだ、自分がすべきことがあるから、生かしておいてくれるのだろう、といいました。

そして、春になり、あさの勉強会が開かれました。
えらい少ない、いやいや、少数精鋭の勉強会ですね。(笑)
風が強くて、みんな寒そう、とそんなこと思いながら観てしまいました。(笑)
泉は、ちょびひげを生やしていましたね。(笑)

その頃、千代の娘たちは英語を習っていました。
やっぱり、真っ赤なりんごが教材なのね。(笑)
そこへ亀助とナツがやってきました。
迎えに出たうめさんも、元気そうで何よりでした。
ナツは、太っちゃいましたね。(笑)
今、『精霊の守り人』で、主人公の少女時代役として、アクション頑張ってます。

あさは、江戸時代に比べ便利になったが、国が育ったらみんなもっと幸せになれると思ったのに、生きづらい世の中になってしまった、と語りました。
そして、みんなが幸せになるための武器は、人の気持ちを慮ることのできる優秀な頭脳と、柔らかい心だ、それさえあれば十分だ、と述べました。
さらに、この分野では、おなごは男以上にその力を使うことができる、若いみなさんも、この二つがあれば、日本どころか世界の役に立てることが多くある、しょげずによく学び、頑張ってほしい、といって締めました。

話を終わって立ち上がろうとしたあさ、もしかしてここで倒れるのか、と思いましたが、若き日の新次郎の姿を見つけました。
新次郎に向かって走るあさ、きっと若くなるだろうと思ったら、予想どおり、着物姿の娘に戻り、菜の花畑で再会しました。
新次郎は抱きかかえて一回転すると、両手を握りしめ、それからお気に入りのほっぺたをしっかりと確かめました。

いやぁ、素晴らしい最後でした。
人物一人ひとりを丁寧に描き、視聴者に感情移入してもらえるようにすれば、こんな素晴らしい作品が生まれる、そのことを再認識しました。
最近の朝ドラは、感情移入がなかなかできませんでしたからね。
とにかく、半年間、充実した朝をありがとうございました。

「ご苦労さん、今日も、よう頑張ってはりますな」
「へぇ、旦那様」
CATCH A DREAM!!

[7391]365日 投稿者:まっくん

投稿日:2016年04月01日 (金) 18時17分

みなさん、こんばんは。
先週の予想どおり、各地から満開の便りが届くようになりました。
桜の花びらが舞うというか吹き付けた蓮様の初登校シーンが目に浮かびます。

さて、今週の『あさが来た』は最終週、ついに新次郎さんも亡くなってしまいました。
懐かしい面々も顔を揃えて、最終週を実感してしまいます。

では今回も、先週の土曜日から振り返っていきましょう。
あさは、食が細った新次郎に、身体の調子が悪いのではないか、と確認すると、新次郎はそれを認め、尼崎や商法会議所行きを取りやめました。
あさの不安は、日に日に増していきました。

明治36年、2年前の恐慌を乗り越えた加野銀行の預金高は、右肩上がりに増え続け、淀川生命も、飛躍的に契約を伸ばしていきました。
榮三郎は、生存保険を男子修業と女子結婚に分けることを提案しました。

ある朝、あさは、女子大学生が堕落の温床と書かれた新聞に憤慨していました。
新次郎は、あさのほっぺたをむにゅむにゅして、落ち着かせました。
あさと新次郎は、昔は狐や狸がいて寂しかった茶臼山で開催されている内国勧業博覧会の色電球の話から、江戸時代には、提灯で照らしながら夜道を二人で歩いた話を懐かしそうにしました。

有田では、実家に戻るという藍之助に、はつは、それはあきまへん、山を半分売ってもいい、身の丈に合った暮らしで、みんなが笑って暮らせたらそれで十分、あんたは立派な商人になれ、といいました。
養之助も、お互いのいいところを惣兵衛にみせてやろう、とエールを贈りました。
はつも、惣兵衛もみんなも、あんたがやりたいことに向かって頑張ってほしいと願っている、と付け加えました。

加野屋では、子供のためにも緑の森に囲まれたところで暮らしたい、という千代に、新次郎は、芦屋を薦め、ヴォリンガーなら、日本と西洋のいいところを生かした家を建ててくれるかもしれない、といいました。
なるほど、こうやって、関わってくるわけね。
そんな中、千代は、急に腹痛を訴えました。

あさは、大学校で、泉に頼まれた訓示を行っています。
訓示といっても、堕落記事への批判ですけどね。(笑)
あさが、私が望むことは、誠実に日々を過ごし、勉学に勤しむことだ、あなた方の行い一つで、たちまち世間からの信用落とすことを忘れるな、と伝えました。
宜は真剣に聞いていますが、平塚明は、いけ好かない傲慢おばさん、と毒づきました。

その後、あさが、廊下で泉たちと話していると、宜が、千代が産気づいたという情報を運んできました。
あさと亀助が、あわてて帰ってきますが、まだ生まれていませんでした。
難産といえば、糸子が次女の直子を産むときでしたね。
スルメを噛んで、頑張りました。
その時の産婆さんが、ほんにほんにの、かのさんだったのよね。(笑)

そして、あさを待っていたかのように、女の子が生まれました。
新次郎は、赤子を抱くあさに、啓介に抱かせてやるよういいました。
そうそう、千代の時は、よのさんたちが先に抱っこして、新次郎は、なかなか抱かせてもらえなかったのよね。(笑)
自分と同じ思いをさせたくないという、新次郎の優しさが伝わってきました。

そういえば、孫が生まれたら、新次郎さんの髪が、真っ白になっちゃいましたね。
子供を亡くした蓮様ほどじゃないですけど。(笑)
千代は、出産の体験をして初めて、あさに、自分を産んでくれたことを感謝しました。
あさは、本当に大変なのはこれからだ、と実感を込めていいました。
このあたりで、涙腺が崩壊してしまいました。(笑)

啓介から赤ん坊を手渡された新次郎は、ありがたい、なんて美しいのや、と感激し、涙を流しました。
その時、雨が降り出しました。
新次郎さん、孫の顔が見られてよかったですね。

あさは、榮三郎と平十郎に、三ツ割制度の導入を提案しました。
あさが、この制度なら、利益が直接給金に響くので、店の者も、経営の一端を担う覚悟が増す、というと、榮三郎に、孫も生まれたのによく働く、とあきれられました。
啓介が、病気の初期症状を書いた紙を配ると、あさは、食欲不振や味覚障害という言葉を目にし、不安が広がりました。

座敷では、新次郎が、孫の名前を考えています。
千穂と光子、そして最後に多津子と書かれた紙を手にしました。
そこへやってきたあさが、旦那様、うちと一緒に、病院行っとくなはれ、とお願いすると、新次郎は、分かった、と答えました。

千代の赤ん坊の名前は、新次郎が最後に手にした多津子でした。
多くの恵みの雨が降るように、と名付けられました。
啓介も、名付けたかっただろうな。(笑)

病院の待合室で悲しそうに見つめるあさに、新次郎は、自分はもういい年だ、ぽっくり逝ってもびっくりぽんと笑ってほしい、ぽっくりぽんや、と軽口を叩きました。
医師の大塚は、新次郎のお茶仲間で、結果が出たら知らせに行く、と伝えました。

新次郎が、風車で多津子をあやしていると、はつと養之助が店を訪ねてきました。
養之助は倉掛から、藍之助が東京に店を出そうとしている、と聞いたと話しました。
はつは、それを聞いて驚いた、と嬉しそうにいいました。
新次郎は、勉強のため藍之助には加野商店で働いてもらっている、早く一人前になって有田のみかんを商売の面から支えたいといっている、と語りました。
それを聞いて、はつたちも喜び、いつか手を組んで手広くやろう、と養之助はいいました。

はつは、お茶を淹れているうめに手伝うというと、うめも、おおきにと答えました。
おいおい、かつての主にそんなこと手伝わしちゃだめじゃんね。(笑)
その姿を見た養之助は、気丈にしていてもどこか元気がないはつを、あさに会わせるために連れ出した、と本心を語りました。
新次郎は、兄弟の優しさに目を細めました。

そこへあさと亀助がやってきました。
気落ちしていたあさは、はつの顔を見て、元気を取り戻しました。
新次郎は、明治三大女傑中の髄一、加野屋あさ女史、男勝りの女傑、などと書かれた本のせいではないか、といいました。
不機嫌な顔で写っている写真の話題になると、あさは、写真写りで怒ったり気落ちしたりはしない、鬼の角が描かれていたならともかく、と話しました。
まだ、根に持っているのね。(笑)

亀助は、あさが怒っているのは、宜からの手紙の内容についてだ、と語りました。
それは、あさの悪口を言いふらしている1年生がいる、というものでした。
あさが、陰口はおじさんの専門だと思っていたが、若いおなごまでとは、と驚くと、うめは、おなごの敵はおなごというのは、太古の昔からの常だ、といいました。
久し振りの、うめの名言でしたね。(笑)
それを聞いたあさが、一本筋を通して生きている人間なら、きっとそんな卑怯な真似はしない、といい、はつも、陰でいわれるくらいなら。目の前でいってほしい、と同調しました。
あさが、いっそ、そういってみようか、と提案すると、笑いに包まれました。

あさが去ったあと、新次郎ははつに、女傑や偉大なおなごといわれても、自分から見たら、赤ちゃんや子供みたいなところがある、と話しました。
でも、女子供の武器を使い、甘えて楽したらいいようなところでも決してそんな武器は使わない、まっすぐにしか進めない、と続けると、はつも同意しました。
新次郎は、そんなあさの必死なところも、かいらしいところも、自分だけが知っている、ほかの男は、誰も知らない、これは、なかなか気持ちのいいものだ、と述べました。
その間、はつは、部屋に置かれた胃の薬袋を見て、不安げな表情を浮かべました。

はつはあさに、惣兵衛が常にそばにいる気がして、声を掛けてしまう、半年経ってもいなくなったことに慣れない、と語りました。
あさは、それはおかしなことじゃない、といい、いつかそんな日が来てしまう、でも、どうしても、そんなことは思えない、と話しました。

はつが帰って数日後、大塚がやってきて、新次郎のお手前を頂戴しました。
帰り際、あさは大塚に、どんな薬を使っても、自分の身体を切り取っても新次郎を助けてほしい、とすがりました。
大塚は、どれだけ力を尽しても、金があっても、寿命だけはどうすることもできない、落ち着いて、いい時間を過ごしてほしい、と言い置いて去って行きました。

あさは新次郎に、富士山の見えるところに別荘を建てようと提案しますが、ここに一家みんなでいたい、とやんわり否定されました。
泣いているあさに新次郎は、電車にはねられたり爆弾浴びたり、思いがけないことで死ぬ人が多くいる、だが、自分は奥さんとこんなことができる、といい、そっと肩を抱きました。
あさが、自分が泣いたらだめだ、というと、新次郎は、優しく介抱してくれました。

新次郎が余命幾ばくもないことを知った千代は、啓介の胸で泣きました。
次の日曜日、庭で、みんなで写真を撮りました。
最初は、千代と啓介と多津子、あさたちが千代を抱いて撮った写真と同じ構図です。
もっとも、その時の写真は、鬼の角が描かれちゃいましたけどね。(笑)
そこに、あさと新次郎が加わり一枚、そして白岡ファミリーで一枚、最後は、うめ、亀助、平十郎、藍之助も加わって大人数で撮りました。
カメラマンは、残念ながら海原はるかさんではありませんでしたね。(笑)

新次郎は、家督を啓介に譲りました。
啓介は、銀行、生保、加野商店、すべての事業で精力的に働くようになりました。
時代はロシアとの開戦前夜、あさは、生保事業の今後の方針に思案を巡らせていました。

あさが休憩時間に庭に行くと、縁側に座っていた新次郎から、贈り物があるといわれました。
そこへ、植木職人の石川がやってきました。
新次郎は、夫婦になってじき40年になるので、それを記念して木を植えようと思う、といいました。
新次郎は、目立つように庭の真ん中に植えるといい、あさに木を選ぶよう頼みました。
石川は、木が倒れずにしっかりと育つように添え竹をする、と説明しました。

寒さが厳しくなると、新次郎は、家に居つくようになりました。
そこへ、美和が、見舞いにやってきました。
美和も、もういい年なのに、いつまでも色っぽいですね。(笑)
最初は、妾騒動までで消えると思っていたのに、まさかここまで出演が続くとはびっくりぽんです。(笑)

顔の広い新次郎が寝込んだという噂が広まり、美和以外にも、様々な人が見舞いに訪れました。
見舞客と聞いて亀助が店に出ると、治郎作と宮部が立っていました。
あわれ佑作は、治郎作に突き飛ばされてしまいました。(笑)
亀助は宮部に、どちらさんだす、とお約束ギャグをかましてくれました。(笑)

二人は座敷で新次郎とあさに面会し、宮部が、亀助一家と手紙のやり取りをしており、寝込んだことを知ってやってきたら親分もついてきた、と述べました。
心配してもらう年じゃないという新次郎に、亀助は、ふゆが心配している、と伝えました。

あさが炭坑から手を引くと、治郎作は一家して山を下り、息子たちが仕事をしていました。
治郎作は、若い頃からの不摂生がたたり身体が動かない、と語りました。
佑作を突き飛ばしたくせにね。(笑)
宮部が、生きているだけで儲けもの、ピンピンしている、というと、治郎作は、それはあさに会えたからだ、といいました。

あさは、あの山で、ようやく商売を知った、今風にいったら青春だった、と語りました。
宮部は、ピストルや新次郎の豪華な駕籠には驚かされたと語り、笑いに包まれました。
新次郎が、今は、筑豊や八幡も大層繁盛していると話すと、宮部は、どんどん工業化され、これからの日本はどうなるのか、と不安げに語りました。

翌年、日露戦争が勃発しました。
みんなが、今後の生保事業の方針に思案する中、あさは、新規契約を控え、徹底的に守りに入ろう、と提案しました。
あさは、損するかもしれないが、信用してくれた加入者を守らなければならない、加入者が一番大事だ、と力説しました。
榮三郎たちは、攻めの一手だったあさが守りに入ったことに、驚きを隠せませんでした。

あさは、戦争には関わりたくないが今は無理、その時に大事なのは強い武器ではなく商売だ、経済的に豊かにすることで外交の力を増していかなければならない、と語りました。
さらに、そのためにも加野屋は自力をためておかなければならない、といったあと、あさは、今日限り、商いから手を引く、と宣言しました。
周囲は必死に止めますが、自分はいい奥さんじゃなかった、これからは何も考えず、新次郎のそばにいたい、いさせてほしい、と懇願しました。
榮三郎は、あさの申し出を受け、啓介をお姉さんをしのぐ人材となれるように我々で育てる、と誓い、兄を託しました。

あさが商いを辞めた理由を千代は問い詰めますが、逆に、啓介を支え、さちを手伝い、加野屋の暖簾を守ってほしい、と頼まれました。
新次郎も、自分のために大事な商売を辞めることは許さない、といいますが、これまた、自分がいたら新しいお茶の道具を買えないからか、と煙に巻かれてしまいました。

亀助は、加野銀行の看板を見つめ、新次郎とあさがいなくなった後の自分の身の処し方に思いを巡らせていました。
そこに、明が、女学生二人を連れ、店にやってきました。

その頃、あさと新次郎は、二人が庭の真ん中に植えた梅の木につぼみが一つ膨らんだ様子を眺めていました。
梅の花は春一番、桜よりも先に咲いて、みんなに希望を与える花だ、と智司が梅子にいった言葉を思い出した人も多かったんじゃないでしょうか。(笑)
あさは、新次郎からもらったパチパチはんと同じ木を選んだのでした。
新次郎は、パチパチはんを振って踊っていたあさの様子が忘れられず、思う存分遊んでもらえるよう、いい音が鳴る雲州でわざわざ作ってあげたのね。

新次郎は、お金借りんのカリンか、難を転じて福となす、の南天の木かと思った、と笑いながらいいました。
南天といえば、『てっぱん』で、欽也が息子を亡くした老婦人のために真知子の弁当を毎日届けていたのを思い出しました。
彼女が、空の弁当箱に、難を転じられるよう、南天の実を入れて返してくれていたのよね。
さすがに、こんな古い話を覚えている人は、ほとんどいないかもね。(笑)

新次郎は、そろばんを使っているあさが好きだ、自分のことで隠居するのはお門違いだ、と述べました。
あさは、人の二倍も三倍も働いたので、そろそろ商いを忘れて新次郎とゆっくりしてもいいだろう、と答えました。
誰よりも商売が好きなあさが、それよりも自分の方が大事なのか、と新次郎が尋ねると、旦那様より大事なものがあるはずがない、とあさは返答しました。
それやったらしゃあないなぁ、という新次郎に、うちにもゆっくり奥さんさしとくなはれ、とあさが話していると、うめが医者の来訪を告げに来ました。

あさが庭に一人残っていると、亀助が、明たちがやってきたことを知らせに来ました。
あさは、自分が辞めても、亀助は加野銀行を辞めないでくれ、と釘を刺しました。

明は、宜から文句があるなら堂々といえ、陰でいうのは卑怯者のすることだ、といわれた、と来訪の主旨を述べました。
あらら、はつの挑発に乗って、本当に宜に手紙を書き、宜も馬鹿正直に伝えちゃったのね。(笑)
明は、あさがどれだけ偉いか分からないが、女子教育の恩人や女の先輩として、一つも尊敬や感謝をする気にはなれない、とかましました。
明は、大学校設立に尽力した財界人や政界大物の、学内における我が物顔のふるまいが許せないようです。

明は、こんなに素晴らしい私が熱心に教えてやっているのに、なぜ感謝して、もっと立派な学生になろうとしないのか、という傲慢な気持ちが見え透いて不愉快だ、とあさのことを語りました。
そして、あさが、いけ好かない老婦人だということは、我々の間では、既に一致した見方だ、と言い放ちました。

あさは、未熟で偏ったところもあるが、ここまで自分の意思を持って、きちんとものがいえるのは大したものだ、ひとかどのおなごになるかもしれない、と明を評価しました。
明に同行した二人の女学生は、すっかりあさに魅了されました。

腹の虫が治まらない明に千代は、あさが道なき道を切り開いてくれたから、女も自由にものがいえているのかもしれない、江戸の昔なら座敷牢に入れられていたかもしれない、と話しました。
江戸の昔なんて知らないと言い放つ明、昔、千代も同じことをいってたのよね、母親になると変わるのよね。(笑)
明は、会えてよかった、あの方を超える新しい女になってみせる、と宣言しました。

千代が、何が新しい女や、感謝という言葉をしらないのか、と愚痴ると、うめは、千代がそれをいうとは、と笑いました。
あさは、これからのおなごのために頑張ってきたのに、あんなに嫌わていたとは、と落ち込みました。
千代は、嫌われてもいいたいことはいう、信念は曲げない、それがおかあちゃんだ、胸を張って堂々としていたらいい、と励ましました。
あさは、新次郎以外に好かれてもしょうがない、これが自分だ、見返りなんかいらない、これから踏ん張るおなごの小さな踏み台になれたら、それでいい、と前を向きました。

あさは、すっぱり仕事と縁を切り、次郎と共に時を過ごすようになりました。
そんなある日、あさは、美和が持ってきたプリンを新次郎に食べさせようとしました。
あさは、よくお菓子を持ってきてくれるのは、美和がまだ、新次郎のことを好いているからではないか、と勘ぐりました。
新次郎は、美和と平十郎がいい仲なのを教えました。
ついに、へぇさんの思いが通じたんですね。
まあ、年寄り同士の仲なのでどうでもいいけど、へぇさんにも春が来てよかったです。

新次郎が、千代がお菓子の食べ過ぎで肥えたのじゃないか、と聞くと、あさは、二人目ができたみたいだ、と告げました。
喜んだ新次郎は、具合がいいから遊びたい、といい、新次郎の意を汲んだあさが、三味線を持ってきました。
三味線を弾く新次郎さん、でももう若旦那の頃の生き生きとした様子はなく、もの悲しくなってきました。

春となり、庭の木に咲いた梅一輪を、あさと新次郎は、仲よく見つめました。

久し振りに、雁助も加野屋に顔を出しました。
雁助は、今まで陰で、人の心配ばかりしてきたのだから、少しは心配してもらえばいい、といい、自分も隠居したことを告げました。
嫁も死んだ、という雁助の言葉にうめは敏感に反応しましたね。(笑)

雁助が亀助と連絡を取り合っていたことも、明らかになりました。
宮部といい、亀助は、どんだけ筆まめやねん。(笑)
その亀助は、今月限りでやめることを宣言しますが、新次郎に懇願されあっさり撤回、雁助に引き留めてほしかったのか、と突っ込まれました。(笑)

千代はうめに、子供の頃、雁助にあさが働いている姿をよく見ておけ、といわれた意味が、この頃ようやく少しは分かるようになった、といいました。
うめは、時だけが解決できるということも、この世には多くある、とまたまた名言を口にしました。(笑)
大人になった千代は、雁助の姿を見て、気を利かせて席を立ちました。

雁助は、あさが商いを辞めたことに驚いた、とうめに話しました。
うめが、周りが遠慮してしまう、大番頭がいたら戦いがいもあった、というあさの言葉を伝えると、雁助は、奥さんとの戦いはこりごりだ、といって笑いました。
自分が生きているうちは、どんなに世の中が変わっても、あさと新次郎の楽しい夫婦だけはずっと変わらないと思っていた、とうめは雁助に話しました。
それを聞いた雁助は、手紙で互いが生きているか確かめ合おう、と提案し、うめも同意しました。

泉が綾子とともにあさを訪ね、最初の卒業生を出したことを報告しました。
商いばかりじゃなく、日の出女子大学からも手を引いちゃったのね。
泉は、宜を留学させ、ゆくゆくは家政学の教授になってもらいたい、と構想を語り、財団法人となれたのはあさのおかげだ、と礼を述べました。
あさは、自分がつくりたいと心から願っていたものを、長い間骨を折ってつくってくれた、こちらから礼を差し上げたい、といい、綾子と、懐中時計や帽子など身に付けるものの中から選ぼう、と盛り上がりました。

泉は、平十郎や亀助にも、財団法人になった礼をいい、シェークバンドを求めました。
平十郎は、あの、ワカメの4番がなぁ、と感慨深げにつぶやきました。(笑)

あさは綾子に、近頃は気恥ずかしいくらい新次郎の顔を見ている、そして嬉しそうな顔を見ると、40年間ずっとこんな時間を持てなかった、娘をほったらかしにしただけでなく旦那様にも悪いことをしていた、と語りました。
綾子は、だからこそ今の加野屋がある、あなたが道を切り開いた、泉が三大教育者の一人といわれるようになったのもあさの貢献があるから、それを新次郎も誇りに思っている、だから後悔するな、といいました。
さらに、本当にあさを育てたのは加野屋での商売の苦労だ、だからこそこんなに勇敢な婦人が生まれた、あなたこそ人生の劇場における本物の勇者だ、と語りました。

あさが大隈の近況を尋ねると、碁を打ちたがっている、と綾子は答えました。
綾子が、東京に遊びに来るよう誘い、新橋駅には女子の出札係もいる、と伝えると、あさは、彼女からテケツを買ってみたい、と答えました。
ゲゲゲで、松坂さん演じる貸本漫画屋の美智子さんが、千葉に引っ越した後、一度だけ布美枝を訪ねた時のことを思い出しました。(笑)

その晩、あさは新次郎に、サカエが店に訪ねてきて、夫に理解があり、子育てが落ち着いたら大学に行ってこいといわれた、いつか日の出女学校で学びたい、と話したことを伝えました。
新次郎は、あさの思いがいろんなところに伝わっている、努力は無駄じゃなかった、それでこそ自分の奥さんだ、これからもいろんな人にパチパチはんを渡して上げなければ、といったところで、急に倒れてしまいました。

あさは千代に、昔々、新次郎から選んだ道を真っ直ぐ進めといわれた、嬉しすぎてずっと進み過ぎた、もっとゆっくり手を繋いで歩いたらよかった、と話しました。
千代は、あさの肩をそっとさすりました。

医者の大塚は、朝までもたないかもしれない、みんなで声を掛けてあげてくれ、といいました。
みんなが周りに座ると、目を覚ました新次郎が、何やみんなお揃いで、と声を掛けました。
榮三郎が、みんな集まったから盛り上げてくれないと困る、というと、新次郎は、そら、よろしいなぁ、と口にし、あさに助けられて身体を起こしました。

新次郎が、ずっと頼りないお兄ちゃんで堪忍、というと、榮三郎は、もう何も心配しないで、加野屋も千代一家も、今度は自分が守る、と力強く答えました。
それを聞いて、千代は泣きました。
次に、新次郎は千代に、いいお母さんになった、おかげで自分の人生が、どんだけ華やいだことか、といい、啓介にも彼女のことを頼みました。
啓介は、千代も多津子もお腹の子も、必ず守ってみせる、と約束しました。

最後に、亀助に、あさと二人きりにしてほしいと頼みました。(笑)
自分はやっぱり邪魔者だった、とうなだれる亀助に、新次郎は、おおきにな、今まで長いことおおきに、と礼を述べ、最後に、みんな、おおきに、といいました。

あさと二人きりになった新次郎は、思っていたことをみんないえてほっとした、といいました。
あさは、無理をした新次郎を気遣い、もう自分しかいないから、誰にも気を遣う必要がない、と声を掛け、ただ、こないさしとくなはれ、と旦那様の手に自分の手を重ねました。
新次郎は、やっぱりあさの手は柔らかい、といったあと、忘れんといてなぁ、いつもそばにいてるさかいなぁ、そばにいてるさかい、あさ、と声を掛け、その腕の中で、永遠の眠りにつきました。

みんな、涙にくれました。
あさと新次郎、二人きりの部屋に入ろうとする大塚を、うめは、お願いだす、もうちょっとだけ、と引き留めました。

やがて、葬儀が行われました。
はつも、裏方を買って出ました。
千代は、昔、新次郎のことを、道楽者とか、ふらふらして気楽な人生だった、とか言いふらしていた人も参列しているが、あれが昔馴染みの者か、と怒りました。
千代は、そんな時代のこと知っていたかな。(笑)
榮三郎は、そういわれていた方が、お兄ちゃんは嬉しいかもしれない、と答え、亀助が、巾着を振り回す物まねをすると、笑いに包まれました。

あさは、庭に出て、何を見ても新次郎のことを思い出してしまう、寂しい、寂しおます、と涙を流しました。
その時、雨が降り出し、あさは、びっくりぽんや、と口にしました。

梅の木が、新次郎なのよね。
いつも、そばにいるということを雨で教えたのね。
さすがは新次郎、フェミニスト振りを発揮してくれます。
いよいよ、明日は最終話、斎戒沐浴してテレビの前に座ります。(笑)

て、第25週の関東地区の最高視聴率は、千代に赤ちゃんが生まれ、新次郎の喜びの雨が降った26日(土)の25.0%で、第1位でした。

月曜から土曜までの詳細は、21.3%、23.8%、24.0%、23.7%、22.9%、25.0%で、第25週の週平均は23.73%、『ごちそうさん』の最終回1週前の平均は22.22%、『花子とアン』の第25週の平均は22.62%、『マッサン』の最終回1週前の平均は23.47%、『まれ』の第25週の平均は19.72%でした。
ドラマの全平均は23.50%、『ごちそうさん』は22.40%、『花子とアン』は22.64%、『マッサン』は20.98%、『まれ』は19.42%でした。

関西地区の最高視聴率は、千代が結婚、妊娠し、お茶を飲む表情の違いに気付いたあさに、新次郎がその香りがいつもと違うと告白した24日(木)の24.1%で第1位でした。
名古屋地区の最高視聴率は、惣兵衛が、いい人生だった、ありがた過ぎてお釣りが来る、と家族に言い残してこの世を去った25日(金)の24.7%で第1位でした。

『真田丸』の第12回は、関東地区が17.9%で第5位でした。
ちなみに、八重の第12回は13.9%、官兵衛の第12回は15.8%、花燃ゆの第12回は13.2%でした。
全平均は、真田丸17.73%、花燃ゆ13.65%、官兵衛16.28%、八重16.58%です。
関西地区は、17.0%で第6位と急上昇しました。
名古屋地区は、19.7%で第4位でした。

ついに、信繁が前髪を上げ、凜々しくなりましたね。
上杉の人質として、うまく景勝に取り入ることができました。

鉄火起請を巡る信繁の対応が、今回のメインでした。
確かに、面白かったんですけど、ちょっとストーリーに無理がありましたね。
景勝が預かっている争いを、勝手に奉行に訴え、奉行も景勝の意向を無視して鉄火起請で裁断を下す、こんなことはありえませんよね。(笑)
景勝がこの争いを何も知らぬまま通りかかって、仲裁をした方が、ストーリーとしてはすっきりしました。(笑)
もっとも、これじゃ、景勝の優しさ故の優柔不断さが、うまく描けませんけどね。(笑)

うめは、妊娠していなくて、結婚後に身ごもったということなのかな。
これまた、ちょっと出来過ぎのような気がします。
今回の私のツボは、家康をしかる阿茶局でした。(笑)

そうそう、上杉と真田の文のやり取りは、日付けが八月になっていたのに、最後、真田が徳川に縁切りを宣言する文は、七月二十日になっていたぞ、こぴっとしろし。(笑)

それでは来週も、見通しがよいということは、どこからも丸見えと知り、身の程をわきまえ、世の中は甘くないと悟り、無理難題をふっかけ、相手の出方を探り、一本筋を通し義を重んじ、身分の分け隔てをせず、覚悟と度量を試し、義のない戦いをせず、己の欲望のために他国を侵略せず、死に様は生き方を写す鏡、己に恥じぬよう生きる、そんな気概で、こぴっと仕事がんばれば、民たちのもめごとを鉄火起請に頼ることなく、仲裁することができるじゃんね。

「わしがしっかりしておれば、神頼みにすがることもないのじゃ。民の暮らしを守り、民の心を育てる、それがひいては強い兵をつくり、強い国をつくることになる」
「私もそう思います」
CATCH A DREAM!!

[7390]大切なんだ 投稿者:まっくん

投稿日:2016年03月25日 (金) 18時40分

みなさん、こんばんは。
各地から桜の便りも聞かれる頃になりました。
はなの「まなびやに帰りてみれば桜花 今を盛りに咲き誇るなり」の歌が似合う季節がすぐそこまでやってきています。

さて、今週の『あさが来た』は、ついに惣兵衛さんまで亡くなってしまいました。
新次郎にも不安の影が忍び寄ってきています。
最終回が近いことを実感せざるを得ません。

では今回も、先週の土曜日から振り返っていきましょう。
あさは、長い時間をかけて優良事業に育て上げた炭坑を、とうとう、売却しました。
かのは、親類の元に身を寄せることになり、最後に期待に応えて、ほんにほんに、の言葉を残し、加野屋を後にしました。
有田では、養之助が、無事に戻って来ました。
活男は戻って来られなかっただけに、よかったですね。(笑)

泉は、日の出女子大学校の大学部三専攻と、付属高等女学校生の募集を宣言しました。
家政、国文、英文、各学部に30人ずつの入学者を募集し、100人集まれば万々歳、と胸算用しています。

加野屋では、啓介が、大学院で2年学んでから、結婚したいと告げました。
あさが、加野銀行でどうやって働くか考える、というところをみると、結局、婿養子に入るわけね。
よののおかげで結婚できたって、あの言葉は何だったんでしょうね。(笑)
啓介は、新次郎に指摘されるまでもなく、千代があさと似ていることに気付きはじめたようですね。(笑)

泉は、加野屋で、他校で教えている人も含め、教授陣も多く集まりそう、と語っています。
へぇー、金で引き抜くのね。(笑)
泉も絹田も、教授となるようです、びっくりぽんですね。(笑)
宜は、何故、家政学が高等教育に入っているのか、おかげで、反対派から、良妻賢母主義とあざ笑われている、といいました。

泉は、家父長の権限が強い民法で良妻賢母主義教育が方針として表わされているから、家政という文字を見るとそれを連想してしまう、と嘆きました。
そして、新しい社会の核となるのは家庭だ、総合的な家庭運用の学を習得し、かつ、高度な教養を持った女性を育てることが大事なのだ、と語りました。
あさが、それはつまり、家が楽しいことが、社会のためになる、ということだ、というと、泉は賛同し、まずは、宜のような頭でっかちな人に家政学部で学んでもらいたい、といいました。

晴花亭では、娘の大学入りに反対するフナに、あさは、今は、字が読める人も少ないが、勉強したい、世の中が知りたい、という人がいると思う、宜には、そんなおなごの先駆けになってほしい、と語りました。
そこへ、亀助があわててやってきました。
募集をはじめてわずかなのに、もう200人の応募があったのです。
それを見たフナは、こんな滅多にない機会を受けずして、20世紀の女性となる甲斐もない、という宜の大学行きを認めました。

そして、ついに、日の出女子大学校創立の日を迎えました。
意外にあっけなかったなぁ。(笑)
あさは、自分の功績を褒め称える泉のスーツを見て新調を促しますが、彼は、私はこれがいい、と言い張り、あさとシェークハンズをしました。

結局、入学生は、家政学部80名、国文学部90名、英文学部10名って、募集人員はいったい何だったんでしょうね。(笑)
北海道から鹿児島まで、既婚者や母親、職業経験者など、出身も年齢も様々な学生が集まったようで、よかったですね。
学生寮も完備しているみたいで、至れり尽くせりですね。

ここで、ドラマの冒頭と重なり、あさが、祝辞を述べました。
あさは、みんなが笑って暮らせる世の中をつくるには、女性の柔らかい力が大切だ、と語りました。

有田では、藍之助が、大阪に戻ることになりました。
ボルドー液のおかげで人手がいらなくなった、ということでしょうけど、虫捕りって、そんなに労働力の大きな割合を占めるのかな。
倉掛は、やっぱり藍之助頼りなのね。(笑)
養之助は、僕に期待してくれ、といいました。(笑)

大隈邸では、あさが、月に一度、上京したときに、授業を受けたい、と綾子に話しましたが、そんな中途半端に受けても身につかないよね。(笑)


加野屋では、さちが、嫁ぐ前に読んでいた『細君のすすめ』を千代に渡しました。
そこへ、榮三郎が駆け込んできて、難波銀行も七十九銀行も支払い停止になった、大きな取り付け騒ぎになる、と報告すると、新次郎は、あさのいっていたとおりになってしまった、と独りごちました。
大阪恐慌、明治維新後の大坂に、最大のピンチが、訪れようとしていました。

平十郎は、部長係長を集め、榮三郎は、あさへの連絡を藍之助に指示しました。
銀行の表では、千代が啓介を待っていると、預金者が、駆けつけてきました。
先頭の和服の人は、『てっぱん』で真知子さんが入院した病院の医師でしたね。(笑)
『カーネーション』では繊維組合の組合員の一人でしたね。(笑)

加野銀行では、藍之助と榮三郎が、去年、清の国で起こった大きい戦乱のせいで、日本と清国の貿易が止まってしまい、大阪商人にお金が回らなくなった、と背景を説明してくれました。(笑)
榮三郎は、預金を支払うことを提案しますが、平十郎は、反対しました。
そこへ、お茶を片手に新次郎が登場し、前にもこんなことがあった、と銀目廃止の時の取り付け騒ぎを思い出し、もうすぐ、わての格別なおなごはんが帰ってくる、と話しました。

そこへ、あさと亀助が戻ってきました。
いつもとは逆の、お店に向かって左側からの登場でしたね。(笑)
二人も、当時のことを思い出していました。
開店5分前を確認して、あさは亀助と店に向かいました。

あさは詰め寄る客に、預金は無事に決まっている、加野銀行には両替屋時代からの伝統と信用がある、めったなことではビクともしない、信用して待っていてくれ、と言い放ちました。
店内に入ったあさは、得意先の経営はしっかりしている、預金者には全額払おう、といいました。
何のために炭坑を売った、というあさに、平十郎はどれだけの客がやってくるか分からない、と危惧しました。

あさが、恐慌ということは日本そのものの危機だ、政府が放っておく訳がない、というと、平十郎は、政府で働いていた自分がまずいといっている、と反論しました。
この時点で、恐慌という概念を持てるとは思えませんけどね。(笑)

これを聞いた新次郎が、銀行にとって最も必要なのは、信用がおけるかどうか、信用さえあれば、あとは自然に人が金を運んでくる、という銀行の神様、渋沢の言葉を思い出しました。
そして、無理して預金を支払うことにより、客が喜び、いつかきっと信用して金を預けてくれる、円はご縁だ、とみんなに話しました。

榮三郎も、お金という大切なものを扱っているから、互いに誠の心を持って信用し合わなければいけない、という正吉の言葉を思い出しました。
あさが、甘いといわれるかもしれないが、これが加野屋のやり方だ、と頼み込むと、平十郎は、腹をくくって支払いを決めました。

平十郎は、亀助の肩を叩き、払うで、開けるで、というと、亀助も、承知と返事しました。
おいおい、亀助は完全に平十郎の部下になってるじゃんね。(笑)
結局、文句をいっていた真知子さんのお医者さんは、払い戻しを受けて、加野銀行様々とあからさまな手のひら返しを見せて去っていきました。(笑)

千代は、こんなご時世とは無関係に、二人の新居選びに余念がありません。
新居の絵を見ていたということは、どこかの更地に家を建てることを考えていたのね、リッチなんだから。(笑)
そこへ、気が張って疲れたあさと、お付きの新次郎がやってきました。(笑)
椅子を引いてあげて、肩を揉んであげて、至れり尽くせりの婦唱夫随(笑)ぶりですね。

大変なときにお邪魔した、と気兼ねする啓介に、新次郎は、大変じゃないときの方が少ない、といって笑いました。
嫌がる千代に、新次郎は、自分は啓介タイプじゃなく、人の弱みを悟らさずいつも強気に出て道理を通す商売人のやり方を自分の奥さんに託した、だから常日頃からねぎらわないといけない、と述べました。
あさは、洋室の絵を見て、こんな造りなら洋服の裾を持っていかれない、と感想を語りました。
啓介は、加野屋の一員として、今何ができるかを考え始めていました。

新次郎がお茶を点てていると、あさが入ってきました。
新次郎は、三味線仲間も減ってきたので、これからはお茶に気を入れてみる、と語りました。
あさが久し振りに三味線も聴いてみたい、といいますが、新次郎は、黙ってお茶を飲むだけで反応しません。
あさは、そんな新次郎の様子に、不安を覚えました。

あさは、加野銀行を心配して店に掛かってきた大隈の電話に、対応していました。
いつの間にか、立派な電話ボックスができていましたね。(笑)
東京でも、加野屋が潰れるという噂が立っているんですね、大丈夫か。(笑)

榮三郎は、相変わらず続く預金の引き出しに、何か手を打たないと、と語りました。
それを聞いたあさは、これが手を打つことになるか分からないけど、といいながら、大改革の考えを口にしました。

それは、生命保険事業の拡大でした。
生命保険は、戦争後の保険金支払いで、そのありがたみが理解されたが、不況で契約の伸びが止まっていました。
あさは、経営に行き詰まっている保険会社を二つほど見繕い、合併してより大きな保険会社とすることを提案しました。
しかし、平十郎や社員は、金融恐慌の最中、欠損が続いている保険事業の拡大に反対しました。

あさは、小さい会社が守りに入っていたら大きな会社に飲み込まれてしまう、自ら大きくなって風穴を開けよう、と主張しました。
榮三郎が、最初からそのつもりで炭坑を売ったのか、と尋ねると、あさは、ご明察と答え、保険のありがたさに国民が気付いた今、この先の日本で一番見込みのある事業だ、これを伸ばさない手はない、と訴えました。
亀助が、黒板に廃業しそうな保険会社を列挙すると、あさは、困っているところに手を差し伸べたら合併交渉を有利に進められる、今が好機だ、と語りました。
真田昌幸みたいね。(笑)

茶の間では、亀助が、榮三郎が披露宴に呼んでほしい人のリストを提示しました。
千代が人数の多さに驚くと、榮三郎は、啓介をお披露目して加野屋がこの先も安泰というところを見せなければならない、と語りました。
あさも、啓介の妻として初めての大事な務めだ、と発破をかけました。
千代と啓介は、銀行が大変な今、贅沢をしている場合ではない、だからしばらく家は建てず、近くに仮住まいをしたい、と告げました。

啓介はさらに、次から自分も会議に参加させてほしい、もっと商いのことを知りたい、と頼みました。
もう、入り婿になって、加野屋を仕切る気まんまんじゃんね。(笑)
あさは、大喜びして、啓介とシェークハンズをしました。
思わず、千代は、嫉妬しました。(笑)
そこへ、風呂上がりの平十郎が走ってきて、友人の新聞記者が、大阪の金融恐慌に、日銀の救済融資が決定したという情報を持ってきた、と伝え、一同、安堵しました。

表では、千代が、近頃は婚礼でドレスを着る花嫁もいる、というと、啓介は、洋装は苦手だった、と告げました。
しかし、あさの洋装は悪くない、と啓介がいうと、母と仲がいいのはいいが、それ以上いったら妬く、と複雑な表情を浮かべました。
その理由は、後に宜が、あさに説明することになります。(笑)

寝室では、新次郎が、啓介を頼もしい、安心して千代を託せる、と評すると、あさも、加野屋に新しい風が吹き込みそうな気がする、といいました。
新次郎は、30年以上前、あさが友厚にくそ食らえ、と噛みついたことなど、昔のことを近頃思い出す、と告げました。
あさは、新次郎が昔話をすることを、珍しく思っていました。
そこに、友厚の寿命を示唆した砂時計が、またも姿を現しました。
砂は、完全に落ちきっていました。

翌朝、平十郎の情報どおり、新聞に、大阪の金融恐慌対策として、日銀の救済融資が決定したことが、大々的に報じられました。
おかげで、加野銀行にも、預金者が増え、お金が戻って来ました。
榮三郎は、今のうちに、まだ弱い生命保険部門を強化したい、と述べ、合併への動きが加速しました。

あさは、新次郎と東京へ足を運び、女子大学校の授業に出席しました。
そんなあさの姿に、新次郎は、若き日の彼女を重ねていました。
絹田が、英語で授業していましたね、そんにすごい人だったとは、びっくりぽんです。(笑)
ロミオとジュリエットといえば、あの朝ドラを思い起こさない訳にはいきませんね。(笑)

宜は泉から、学生生活の自治組織化を図るよう、命じられていました。
そんな宜は、あさに、次は、泉の実践倫理の講義を勧めました。
火山から立ち昇る火柱のような熱弁、目に浮かびますね。(笑)
でも、宜ちゃん、「ひばしら」じゃなくて「ほばしら」だぞ。(笑)

宜は、台所道具の買い集めにとまどった話から、千代の結婚支度に言及しました。
宜が、千代も洋館でドレスを着こなす貴婦人になる、というと、千代とドレスが結びつかないあさは、戸惑いました。
宜は、千代は子供の頃からドレスが好きだったが、気に入らない人が先に着たので、意地を張り、興味がない振りをしていた、というと、あさは、昔を思い出し、得心しました。
あさが、金魚みたいとドレスを着た女性の絵を見て馬鹿にしながら、先に着ちゃったのよね。(笑)

そこへ泉がやってきて、校内で寝泊まりしている、と告げました。
あさからもらったスーツは、継ぎ当てがされていました。
誰に縫ってもらったんだろ、もしかして自分でかな。(笑)
泉は、なぜ女が大学校なんか、といわれながらも、類いまれなる情熱を持って入学してきてくれた彼女たちを愛している、彼女たちが成長するなら、どんなことでもする、もっと話しかけたい、と熱弁をふるいました。
あさにも、あなたの人生経験そのものが、女子の一つの指標だ、と語り、訓示を依頼しました。

大阪では、榮三郎が、農商務省から勧められたところに印を付け、あさは、平十郎に交渉開始を指示しました。
平十郎の交渉術により、翌年、東京の古川生命と福岡の福豊生命が、合併相手と決まりました。
明治35年10月15日、両社の社長、古田と富永が加野屋を訪れ、無事、合併の調印式を執り行うことができました。
古田の棒読み台詞を聞くと、茂木健一郎の悪夢が蘇ります。(笑)

うめが甘酒を持って行くと、あさが、新社名案の書かれた書面を眺めていました。
あさは、京都、奈良、滋賀などから集めた水を海から世界中に流れ出させる淀川の名を冠した社名に決まりそうだ、といいました。
身体をいたわるうめに、あさは、こまは回っているうちは倒れない、自分は心配ないが、新次郎が、どこかおかしいような気がする、と語りました。
うめが、千代の婚礼で張り切っているように見えるというと、あさは、自分のような女の勘は当たらない、と思いつつも、不安はぬぐえませんでした。
その頃、新次郎は一人、寝室で瞑想に耽っていました。

その夏、政府から認可が下り、本社を大阪市東区に置く淀川生命が誕生しました。
資本金30万円の加野屋史上最大規模の事業となりました。
初代社長には榮三郎が、取締役には平十郎が、それぞれ就き、あさは特待役員としての相談役となり、新次郎は榮三郎に次ぐ二番目の大地主となりました。
あさの洋服や帽子のコーディネートを千代がする場面は、よかったです。

晴花亭では、へぇさんと美和が、いい雰囲気になっている、と弥七が騒いでいます。(笑)
平十郎は、息子と母親を連れてきたみたいですけど、まさか嫁を家族に紹介する、そんな幻想を抱いていたんじゃないでしょうね。(笑)
あさと美和が、二階建ての新社屋や改築されたハイカラな石造りの大阪駅の話題から、どんどん景色が変わっていくと話していると、建築家のヴォリンガーが、もったいないとため息をつきました。

加野屋では、亀助が、会社が大きくなって働き手の顔と名前が結びつかない、それに、自分が役員になったので、みんな遠慮してやんちゃなちゃちゃを入れてくれない、と嘆きました。
うめも、昔はここで、みんな寝食を共にしていた、と懐かしみました。
亀助が、漬け物の好みなど、みんなの趣味嗜好を把握していたというと、うめに、亀助の恋の相手も、と突っ込まれました。(笑)

晴花亭では、ヴォリンガーが、封建制の下で育んできた独自の文化を、この30年で捨て去り、今は西洋の物まねばかり、ワンダーランドは消えてしまった、と嘆きました。
あさは、日本が生き延びるため、この国を守るためには、争いを避け、柔軟に西洋の文化を受け入れて、政治でも経済でも大きくなることが一番だった、と反論しました。
さらに、新政府のやり方はともかく、西洋の文化を取り入れながら、みんなで日本という船を漕いだり流されたりして、ようやく朝を迎えられた、と語りました。

あさが、もう朝も終わる、夜明けだとはいっていられないというと、新次郎は、肩肘張って大きくなったこの国の行く末という大事な話は、酒を飲んでじっくりと、と提案しました。

その夜、あさの寝顔を見つめていた新次郎が、ある日突然、惣兵衛を訪ねました。
いつかあさと二人で、といっていたのに、一人で来ちゃったのね。(笑)
新次郎は、大阪の街が変わってしまった今、昔からの日本の景色を見に来た、と話しました。

なんと、養之助には、赤ちゃんが生まれていました。
おいおい、懐妊したことも、あさや新次郎に伝えていなかったんかい。(笑)
加野屋で話題にならなかったところをみると、藍之助もこの事実を知らないということなのよね、何てこったい。(笑)
高価なお祝いは気が引けるから、加野屋には内緒にしていたのかな。(笑)

養之助は新次郎に、みかんの木への水の差し方を、熱く語りました。
養之助も立派になったねぇ。(笑)
ご機嫌に酔っ払った惣兵衛は、世の中が変わっても自分たちは変わらない、新次郎がいつしんどくなって来ても変わらず迎えられる、大きい店も家だが、これはこれで大事な店だ、と語り、はつに酒を止められました。

惣兵衛は、和歌山に来たとき、イノシシを殴り倒した昔の話を何度も繰り返しました。
今は、当時のように筋骨隆々ではないし、もう倒せないからね、郷愁に浸るその気持ち、よく分かります。
二人は、楽しげにいつまでも話を続けました。
夏の終わりのことでした。

それから季節は変わり、千代と啓介の結婚式の日が近づいてきました。
衣装選びの日、部屋には、白無垢の他にドレスも飾られていました。
あさは、千代の反発を招かないよう、着物が好きかもしれないが、ドレスも似合うかも、と婉曲に誘導します。
とどめは、花嫁衣装だけはしっかり見てやってくれ、というよのの遺言でした。
ようやく千代は、素直に母親の好意を受け入れ、衣装を選び始めました。

有田では、惣兵衛が咳き込んでいますが、本人はただの風邪と言い残し、山に向かいます。
さすがはプロ、うまく咳をするなぁ。

大阪では、瞬く間に啓介と千代の結婚式が執り行われました。
はつと惣兵衛を呼ばなかったのは、養之助の時に呼ばれなかった意趣返しかな。(笑)
啓介は、正式に白岡家に婿養子として入りました。

晴花亭では、披露宴の二次会が行われていました。
千代は、ドレス姿の方が似合うなぁ。(笑)
宜のおしゃれな着物姿もいいですね。(笑)
藍之助は、養之助と千代に先を越されたことを悔しがっています。
最初は、千代とくっつくと思ったのよね、私は。(笑)

榮三郎は、啓介が、ワシントンは米国を建国しても世界に利益を与えなかったが、エジソンは電気で世界を明るく照らした、自分はここで新たな日本のエジソンを応援したい、と語ったことを紹介しました。
官吏がワシントンで、民間の仕事がエジソンなのよね、きっと。
官吏には見切りをつけて、友厚のように民で経済を活性化させる決心をした、ということね。

泉は啓介に、千代のどこを好ましく思ったのか、尋ねました。
啓介は、上方言葉に一番電撃を受けた、と答えました。
そういえば、大輔もまれの訛りに惚れたのよね。
しまった、またあのドラマを思い出してしまった。(笑)

新次郎は、あまりビールが進まず、あさは心配になります。
亀助にも理由を尋ねられ、花嫁の父として胸いっぱいだ、とこたえました。
じきに分かる、といわれた亀助は、分かりたくない、とため息をつきました。

千代と啓介は、加野屋の近くに小さな家を借り、当面はそこで暮らすことになりました。
千代は、店の表で、あさ、新次郎、うめに見送られる中、お父ちゃん、お母ちゃん、お世話になりました、と頭を下げました。
おいおい、このタイミングかい。(笑)
婚礼前の晩に済ませてほしいなぁ。
やっぱり、『おひさま』での陽子の父良一へのあいさつの場面が、印象的でしたね。(笑)

あさは新次郎に、最近の彼に抱いていた違和感の正体が分かった、いつもうっとりしながらお茶を飲んでいたのに、今はそれがない、と指摘しました。
新次郎は、さすがは格別なおなご、実はお茶の香りが以前と違ってきている、何度か淹れ直してみたが同じだ、と告白しました。
あさは、病院を勧めると、新次郎は、あさこそゆっくりした方がいい、とはぐらかしました。
そして、自分たちは隠居を考えてもいい年になった、日本一のお嫁さんと日本一の富士山が見える別荘でのんびり過ごしたい、と提案しました。
あさは、経済の先行きが不透明の中、榮三郎や重役を支え、啓介の成長を見守らなくてはならない、まだまだ休むわけには行かない、でも、いつかそんな別荘を建てよう、と答えました。

有田では、惣兵衛が医者に風邪と診断され、寝込んでいます。
はつは、みかんの絞り汁を作ると、惣兵衛は、うまいうまいと飲み、感謝しました。
エリーなら、ホットトディを作るところね。(笑)

年明け、千代は、みかんをぱくぱく食べています。
しまった、またしても、まれやみのりが、じゃがいもを食べている場面を思い出してしまった。(笑)
大股で帰ってきたあさに、うめが、おめでたを告げました。
子宝になかなか恵まれなかった新次郎は、養之助や千代の速攻に驚きました。(笑)
亀助は、そんな新次郎に、いよいよおじいちゃんだすなぁ、と言葉をかけました。

冬休みや、春休みになると、あさを慕う女子大学校の学生たちが、大阪に旅行し、白岡家へとやって来ました。
あさは、そんな女学生にそろばんや簿記などの商いごとを教えました。
これはまだ許せるとしても、針仕事や台所仕事を任せたりって、生きた学問じゃなくて、ただの女中見習いじゃんね。(笑)
自分に憧れているから何でもするだろうと、たかをくくっているのね、悪いお人。(笑)

そんな彼女たちに、西洋の女は、自分の意思をきちんと持ち、はっきり口に出す、日本のおなごも、己を保って生きていかなければならない、と訓示しました。
その時聞こえてきたうめと亀助の声に、尋常ならざるものを感じたあさが駆けつけると、惣兵衛が倒れた、という電報が届いていました。

それを受けて、藍之助は実家に帰りました。
惣兵衛は、重い肺病にかかり、医者から藍之助を呼ぶよういわれていました。
この医者って、風邪と診断した人と同じなのかな。(笑)

惣兵衛は、すすり泣きながら自分を介抱してくれるはつに、笑ってくれ、と頼みます。
はつは、笑えたら力になれるのに笑えない、惣兵衛がいなくなったらもう笑えない、と答えました。
惣兵衛は、ようやく弱いところを見せてくれた、助けてもらってばかりだった、といいました。

惣兵衛は、最後の力を振り絞るように、二人の息子を大声で呼び寄せ、いいたいことがあると口にしました。
惣兵衛は、自分はいい人生だった、愛想笑いして頭を下げることなく、土の上に立ち、自分で耕し、みかんを作って、家を建て、子を育てて、こんな誇りはない、と胸を張りました。
さらに、孫の顔まで見られた、ありがたすぎてお釣りが来る、と語りました。
そして、はつに、だから笑ってくれ、と語りかけると、泣き笑いの表情を浮かべました。

はつは、惣兵衛の枕元で琴を弾きました。
そして翌朝、惣兵衛は、息を引き取りました。
それから数日後、藍之助と養之助が、腑抜けになって外を眺めているはつを心配していると、あさと新次郎が、やってきました。

あさははつに、惣兵衛と出会った時のことを覚えているか尋ねました。
はつは、そら覚えてると答え、あの時は、まさか自分がこんな思いになるとは思いもしなかった、と語りました。
あさは、惣兵衛の方はそうではなかった、と新次郎から聞いた話をしました。
最後に語り合ったとき、惣兵衛は、初めて会って琴を弾いた日から一目惚れした、あの頃は、よく笑うことも笑わせることもできなかった、と新次郎に告白しました。
続けて、今は違う、今はすぐに笑ってくれる、とのろけて嬉しそうに話しました。

あさは、惣兵衛は、はつが笑ってそばにいてくれたら何もいらないといっていた、と告げました。
はつは、笑って生きなければならない、でも悲しい、寂しい、といって泣きました。
新次郎は、みかんの山に面する縁側に杯を二つ置き、そっちはどないだすといいながら、惣兵衛に献杯しました。

それからしばらくして、加野屋には、泉がやってきました。
女子行員が増えている、と驚いたら、何とあさを慕う女子大学生たちでした。(笑)
人件費ゼロでこき使っているのに、泉は、迷惑をかけていると新次郎に謝りました。
新次郎は、賑やかで助かっている、最近、近しい人がどんどんいなくなった、と寂しそうにいいました。

泉は、自分は生と死に違いはないと思っている、生があるから死があり、死があるから生がある、この二つが一つのリズムとして日常を流れている、と述べました。
そして、身体はただの衣服であり、本当の身体はもっと奥にある、そしてそれは滅びない、と続けました。

その晩、心配ごとがあるあさは、三味線の手入れをしている新次郎に何かを語りかけようとしました。
新次郎さんは、準主役だもん、最終週までは生き残るよね、そう願いたいです。
今日、あさイチに玉木さんがゲスト出演したのが、不吉だなぁ。
とにかく、あと二週、絶対、見逃せませんよ。

さて、第24週の関東地区の最高視聴率は、千代と宜が、お見合いを断った啓介を凌雲閣から吊す算段をして盛り上がった16日(水)の24.4%で、第1位でした。

月曜から土曜までの詳細は、24.3%、23.9%、24.4%、22.2%、24.3%、23.3%で、第24週の週平均は23.73%、『ごちそうさん』の第24週の平均は22.22%、『花子とアン』の第24週の平均は22.73%、『マッサン』の第24週の平均は23.47%、『まれ』の第24週の平均は20.17%でした。
ドラマの全平均は23.50%、『ごちそうさん』は22.40%、『花子とアン』は22.64%、『マッサン』は20.98%、『まれ』は19.41%でした。

関西地区の最高視聴率は、啓介が新次郎に縁談を断ったことを詫びに来た17日(木)と、りんごを拾った啓介が千代にまだ独り身でいる奇跡を願い、よのが大往生を遂げた18日(金)の23.3%で第1位でした。
名古屋地区の最高視聴率は、あさが綾子と、千代の縁談の口利きを賭けて囲碁で勝負をした15日(火)の24.8%で第1位でした。

『真田丸』の第11回は、関東地区が15.6%で第7位でした。
ちなみに、八重の第11回は14.3%、官兵衛の第11回は15.8%、花燃ゆの第11回は14.0%でした。
全平均は、真田丸17.72%、花燃ゆ13.69%、官兵衛16.32%、八重16.82%です。
関西地区は、14.0%で第16位でした。
名古屋地区は、16.9%で第8位でした。

室賀さん、亡くなっちゃいましたね。
最後の、黙れ、こわっぱ、を期待したんですけど、残念ながらいってくれませんでした。(笑)
それにしても、室賀の策は愚かとしかいいようがありません。
できたばかりで、間取りもよく分かっていない上田城に乗り込んで、昌幸を暗殺したとしても、逃げ延びることは不可能ですからね。
自分が死んじゃ何にもならないのに、なんでこんな無謀な策を考えたのかな。
やはり、昌幸を誘い出して、自分以外の者にやらせないとね。
目的は、小県を手に入れることなんだから。

まぁ、最後まで暗殺を悩んだりして、人間らしさというか人のよさを描いたのは、さすがでした。
見事といえば、あの暗殺現場に、きりを置いたことですね。
あのおかげで、結果は分かっているのに、スリリングな場面となりました。
やっぱり、三谷さんはすごい。

個人的に好きだったのは、こうの雁金踊りです。
初めて、病弱のこうさんが、頑張ってくれました。
しかも、それが、報われなかったことが、彼女らしいですね。(笑)

それでは来週も、常に先を見据え、小県のために尽し、やることはやり、細かいところに気を回し、策に溺れず、小細工をせず、正々堂々と向き合い、恩人の後ろ盾となり、確たる証を見極め、人として武士として相手に劣るとは思わず、目的を見事に成し遂げ、悩みながら前に進んでいくしかない、そんな気概で、こぴっと仕事がんばれば、徳川家康にそそのかされ暗殺に来たところを返り討ちにすることができるじゃんね。

「お主の負けじゃ。わしの家来になれ、さすれば許す。よう考えろ、お主には、それ以外の逃げ道はない」
CATCH A DREAM!!

[7389]それが一番 投稿者:まっくん

投稿日:2016年03月18日 (金) 18時22分

みなさん、こんばんは。
春の陽気に包まれ、空気も埃っぽくなってきました。
春本番を迎えましたね。

さて、今週の『あさが来た』は、よのさんと栄達さんが亡くなりましたね。
それにしても、よのさんはみんなに囲まれての大往生なのに、栄達さんは一瞬のナレーションで終わりって、あまりにもの格差、ちょっとかわいそうじゃんね。(笑)

では今回も、先週の土曜日から振り返っていきましょう。
榮三郎から生命保険事業に参入することを聞いた雁助は、素直におめでとうといいました。
どうやら、快気報告と正吉の仏前に線香を上げるために来たようです。
あさと雁助が互いに、もう大概にせなあきまへんで、へぇ、そちらさんもな、といいつつにらめっこのように顔を見つめ合い、いたずらっ子のような表情を見せる場面、最高でした。(笑)

あさが、入院して意識がないときに、正吉たちに会ったことを話すと、雁助は、それは半分死んでいた、といいましたけど、そのとおりなのよね。
雁助は、正吉と会ったことをうらやましがり、自分は暗闇に光が差したと思ったら、あさとうめが手を揉んでいた、と語りました。

そこへやってきた新次郎が、工場もなんとかなってよかった、といいました。
持ち直したということは、雁助の信用だけで、工場がまわっているということなのよね。
それは、決して健全な形じゃないし、雁助も年なんだから、彼がいなくてもやっていける経営体質にしないとね。
雁助が、生きているということはまだやらなければならないことがある、というと、あさも、残された自分たちは、次の世代に残さなければならないものがある、と語りました。

うめがお茶を運んでくると、あさと新次郎は気を利かし、席を立ちました。
雁助は、見舞いのお礼をいい、妻とよりを戻したわけではない、と話しました。
うめは、雁助にシェーハンを求めました。
二人は立ち上がり、ぎこちなく握手したあと、抱きしめ合いました。
うめは、どうかお元気出、無理はやめてくれ、というと、雁助も、あんたも、お互いいつ死んでもおかしくない年だ、と告げ、互いにさよならを言い合いました。
これが、今生の別れなんでしょうね。

その翌日、有田には、栄達と藍之助が帰ってきました。
養之助が謝ると、藍之助は、嫁をもらったばかりなのに気を落とすな、と励ましました。

加野屋では、よのが、新次郎とあさに、千代と啓介の見合いを提案しました。
かのと宜が、啓介の素性を調べ上げたって、あんたらは興信所か。(笑)
しかし、かのにそんな特技があったとは驚きです、ほんにほんに。(笑)
千代はまだお嫁に行かず花嫁修業をしたがっている、というあさに、よのは、一度、二人きりでいるときの千代の顔を見てみろ、と語りました。

晴花亭は、完全に白岡家のダイニングルームと化しています。
千代の縁談というナイーブな話、なんでこんなところでするんでしょうね、デリケシーがないんだから。(笑)
宜調査員によると、父親が元は王子藩一万石のお殿様、本人は次男で今は帝大の法科なんだそうです。(笑)
亀助は、次男だから婿に来てくれそう、と指摘しました。
新次郎があさに、千代と一緒に大学に通いたくないのか、と最後の抵抗を試みますが、好きな相手がいるなら自分の夢はどうでもいい、と一蹴されました。(笑)

榮三郎は、家業を思えば、偶然の出会いより、素性の分かる相手を探す手もある、と新次郎をフォローしますが、啓介は悔しいけど男として悪くなかったようです。
その横では、泉が、ガツガツとライスカレーを掻き込んでいました。
もう、ほとんど食客ですね。(笑)

有田では、家族やすすり泣く節を残し、養之助が、新兵訓練のため旅立っていきました。
文句も言わずよく働く藍之助を見た栄達は、帰る時を見計らっていたのではないか、と惣兵衛にいいました。
惣兵衛は否定し、自分たちはたまたまこの暮らしが合っていただけだ、と語りました。

加野屋の前では、あさが自転車の練習に励んでいました。
いつか乗りこなすことが、あさと友厚の夢ですからね。

加野屋では、よのが千代に啓介との見合いの話を切り出しました。
新次郎は、あさと二人で大隈にお願いしようと思っている、とその算段を口にしました。
突然の話に驚く千代に、よのは、わがまま過ぎるのを承知で自分が頼んだ、といい、張り子の招き猫を正吉に見立て、この最後のわがままだけは叶えてくれ、とお願いしました。

その後、千代はあさを訪ねました。
新次郎は亀助と飲みに行き、宜は、新聞の連載小説『金色夜叉』に夢中、千代が出会った時の状態なんでしょうね。(笑)
千代は、あさが自分のために動いてくれたことを感謝し、大学校に入れたがっていたのに、見合いさせていいのか、と尋ねました。
あさが、大学校に行きたいのか、と確認すると、千代は、勉強が好きじゃない、それは宜のような熱心な者に任せ、自分の道を行きたい、と伝えました。

あさは、啓介は頭がよく品があって自分とは釣り合わない、と気後れする千代に、大丈夫、よの似なのできっと日本一のお嫁さんになれる、と言葉を掛けました。
あさが、すてきなお方やて、と尋ねると、千代は、はにかみながら背が高くて見上げてしまう、と答えました。
背が高いのはいいというあさに、千代は、宜は、地に根が生えて貫禄がある、背が低い人が好きだ、と話しました。

もう、すっかりわだかまりもなく、打ち解けていますね。
宜は、背が低い人が好きなわけじゃなく、好きな泉の背が低かっただけなのよね。(笑)
母子の会話中、ふすまに巾着袋がぐるぐる回る影が映り、やがて新次郎が、酒の匂いをさせながら、部屋に入ってきました。
新次郎は、金輪際、千代を嫁に行かせない、といい、あさは、はいはい、と軽くいなしました。

数日後、あさと新次郎は、大隈邸を訪れました。
泉は綾子に、寄付金が目標の10万円に届かない中、発起人大会を開き、女子の大学校建設を公言することで、安心して寄付してもらおうと思っている、と力説しました。
あさも、渋沢からお金は信用のあるところに集まると教わった、漠然としたものより、具体的にこういうものができる、と示した方が応援してもらいやすい、と述べました。
綾子は、大風呂敷を広げる策に理解を示すも、あさがそんな冒険に手を出すことに驚きますが、新次郎の笑顔を見て、あさの人となりを再認識し、大隈と相談し、その算段を手伝う、と申し出ました。

路地を歩く泉を、あさは彼の靴下を手に追いかけ、人様の家で靴下を脱ぐ泉の性癖について本人に尋ねました。
彼は夢中になってそれをはきながら質問を完全スルーし、発起人大会の後に国会議員、教育者、有力者、新聞記者を集めた創立披露会の開催を提案し、あさも賛同、東京と大阪で開こう、といいました。

綾子は新次郎に、泉が長州生まれと知り、自らの欲望や邪心が一切なく、大義のために身を投げ出す姿は武士そのものと得心した、と述べました。
新次郎は、泉は武器じゃなく教育で人を育て世界を変えようと本気で動いている、と語りました。
さらに、今の日本は戦勝の勢いで軍事に金を使い国を大きくしようとしているが、中身のない張りぼてではすぐに潰される、目を向けるべきは内側だ、ということを、あさから聞いた話として伝えました。
綾子は、あさの旦那はどういう人か楽しみにしていた、と新次郎の顔を見つめ、意味ありげな笑みを浮かべました。

そこへあさが戻って来て、綾子にもう一つ頼みがある、と切り出しました。
しかし綾子は、やりがいのある仕事を抱え、女子の大学校という夢を追い、可愛らしい娘に麗しい旦那まで持ってぜいたくだ、その上もう一つのお願いなんて聞けない、とあさにいいました。
新次郎は、麗しいという形容詞に気をよくし、あさは、自分がぜいたくなことに気付きました。
あさと新次郎が必死にお願いすると、綾子は、あさとの勝負を提案し、自分が負けたら願い事を聞く、といいました。

有田では、はつが、藍之助はよく働いてくれるが、銀行にいた時の顔を思い出す度、本当によかったのだろうかと思う、と惣兵衛に語りました。
惣兵衛は、あの時、栄達が藍之助を連れて帰ってくれなかったら、多くのみかんを捨てていたといい、自分は山を売った方がいいと思っている、と口にしました。
倉持が、困ったら買い手を探してやると申し出ているそうです。

半分残して半分売るという惣兵衛に、はつは、あと二回冬を越えれば養之助も戻ってくる、そうすれば藍之助が大阪に帰っても今まで見たいに、と翻意を促しました。
しかし惣兵衛は、昔は何人分もの仕事ができたが、今は年を取り、どう頑張ってもあの頃みたいには動けない、と弱音を吐きました。

綾子は、あさに囲碁で勝負を挑みました。
予告編まで使って、相撲対決のように思わせましたけど、私を含め、囲碁だと思った方、多かったんじゃないでしょうか。(笑)
綾子と相撲は、結びつきませんもんね。
人間と人工知能の対決が話題を呼んでいるときだけに、思いがけずタイムリーなネタになりました。(笑)
それにしても、大隈が囲碁仲間とは、忠嗣も偉くなったものですね。(笑)

結果は、あさの辛勝でした。
5手前までは勝てると思ったのに、と綾子は悔しがりますが、新次郎は、わざと負けたのでは、と疑いました。
綾子は否定しつつも、自分が内助の功で負けるかもしれないと思ったのはあなたが初めて、と新次郎の献身ぶりを褒め称え、千代の縁談の件は快諾しました。

創立披露会は、宣伝効果を考え、ホテルの一番大きい部屋で催すこととなりました。
宜は、手際よくまとめた参加者名簿で泉に褒められ、大喜びです。
席札を書く亀助は、思わず力が入り、あさの名前だけ字が大きくなっています。(笑)
あさは、宜に何度注意されても、案内状をきちんと折り畳めません。(笑)
演説原稿を考える泉は、猫に小判から、猫に学校というフレーズを考え出しました。
アキが渡りに船を思い出せず、Tシャツにジーパン、寝る前に洗顔、といった場面を思い出します。(笑)
それを受けた忠兵衛さんの、ビールに枝豆も懐かしいなぁ。(笑)

加野屋では、嫌な咳をするよのを千代が心配していると、大きな足音を立ててあさがやってきて、大隈から手紙が来たことを知らせました。
お見合いの日取りは、啓介の講義が落ち着く年末でどうか、というものでした。

翌日、東京で、女子大学校の発起人大会が開かれました。
泉は演説で、かつては英米でも女子高等教育は猫に学校という反対論があったが、今は一等国ではそれは当然のものとなっている、と力説しました。
そして、日本では時期尚早という意見もあるが、本当に必要になってから慌ててつくっても手遅れだ、今こそ、国民の半分を占める女子の教育を進行させるべき時だ、と訴えました。

あさは、創立委員の一人となり、翌日には、創立披露会がホテルで盛大に開かれ、華々しく発表された大学校の創立や財界の有名人が数多く顔をそろえたことは多くの新聞に取り上げられ、世間で反響を呼びました。
しかし、反対の声はすさまじく、泉たちの事務室にも石が投げ込まれました。

晴花亭では、泉の悪口を耳にして、平十郎が怒っています。
あらら、へぇさんはとうとう一人で来るようになったのね。(笑)
美和が、平十郎の傍らにある新聞に目を留めると、泉、大隈、渋沢の風刺画が載っていました。
これが、メチャメチャ似ているのよね。(笑)
泉はマフラーのように根布を首に巻いていたけど、このニックネームは、全国区になっちゃったのね。(笑)

事務所の前には、嫌がらせの紙も貼られるようになりました。
宜は、卑怯な真似に怒りをあらわにしました。
亀助は、華々しい披露会の様子から、残りの寄付金はすぐに集まると思った、と肩を落とします。
あさは、戦争景気の揺り戻しのせいだ、銀行も内閣も危ういことになってきている、といいました。

絹田は、泉から届いた自分を責める落ち込んだ手紙を見せました。
宜が、泉は日本のため、これからのおなごのために考えてくれているのに、何で分かってもらえないのか、と悔しがりました。
あさは、招き猫に色を付けているよのを見ている千代に手伝いを頼みました。

東京では、啓介父子が大隈家を訪ねました。
啓介は綾子に、すみませんと頭を下げました。

一方、泉の部屋を訪ねたあさは、千代やさえと作ったお重を差し出し、お腹を満たしてこそ、新たな活力が生まれると説きました。
泉は、自分の信条は、真の楽しみは苦しみの中にこそある、だが、逆境に強いと思っていた私でさえ、ねたみやそねみに傷つけられ、潰されそうだ、と嘆きました。

それを聞いたあさは、めでたい、叩かれるのは目立っている証拠、今までの女子教育を真っ向からひっくり返した泉が注目され始めた、存分に叩かれてくれ、といいました。
続けて、出る杭は打たれる、肝心なのは打たれてもへこたれない頑丈な心を持つことだ、と励まし、景気回復を待っていたら機を逃す、と寄付金集めにより精を出すことを誓いました。
さらに、本気で学びたがっているおなごがそばにいれば、また活力が出るだろうと、大学ができるまで、宜を泉の秘書として付けました。
宜には、願ったり叶ったりですね。(笑)

泉が、その前向きな姿勢に驚くと、あさは、家で悩むより、外で叩かれる方が性に合っている、どんなに暗い夜でも信じて進んだら、必ず新しい朝が来る、と励ましました。
そして、自分で自分道を選んだのだから前を向かなければいけない、泉も自分で選んだいばらの道だから九転び十起き、と元気づけ、持ってきた食事を勧めました。
泉は、再び前を向いて歩き出しました。

加野屋では、泉が、どんなに暗い夜も信じて進めば必ず日は昇り、新しい朝が来る、そんな思いを込めて日の出女子大学校という名前を提案し、あさや新次郎の賛同を得ました。
ここでも、泉は、しっかりごちそうになっています。(笑)

加野銀行では、あさが、今年の採炭量が一万トンを超えそう、と喜ぶと、亀助は、運搬の仕方について、問題提起をしました。
亀助さんも、たまにはまじめなこともいうのね。(笑)
平十郎が、一気に不景気が進む中、炭坑の再開発がうまくいったことを喜び、榮三郎も、保険の加入者が増えず、苦しんでいる、と炭坑以外の事業がうまくいってないことを話しました。

そこへ、かのがやってきて、大隈から手紙が届いていることを告げました。
それには、啓介が縁談を辞退したことが、書かれていました。
何でも、婿養子になる気がなく、また、恩師が政府で働けるよう、内務省の参事官に紹介状を書いてもらい、本人もそこで働きたいという意向を持っている、とのことです。

千代は、ショックを隠し、さちに次の縁談を探してもらう、と席を立ちました。
よのは、追いかけようと立ち上がりますが、よろめいてしまいました。
あさが後を追うと、千代は、ほっといて、といいつつも、お母ちゃん、と泣きながら抱きついてきました。

千代は、部屋で宜に、泣いたらすっきりした、と伝えました。
宜は、でくのぼうの憎むべきエリートのことは忘れるべきだが、諦められないなら、凌雲閣の上から吊るして、脅かしてもいい、と励ましました。
どこに吊すか相談しながら二人が笑い声を上げるのを聞いて、あさとかのは、安心しました。
本当にいいコンビになりましたね、この二人、姉妹よりも仲がよさそう。
あさも、友達は本当にありがたい、としみじみといいました。

あさは、上京して啓介たちに会う、といいますが、新次郎は、仕事と大学で手一杯、そんな余裕はない、と認めません。
啓介が来たときに泉を叱咤激励したことが理由かも、と気に病むあさに、新次郎は、出しゃばってもいいようには転がらない、本人が政府で働きたいという以上、諦めるしかない、と諭しました。
叱咤激励って、あさ、自分のことを美化し過ぎじゃんね。(笑)

しかし、本当は、あさも新次郎も諦めていませんでした。
そしてよのも、正吉に見立てた張り子の招き猫に、寝込んでいる場合じゃない、と自分の決意を語りました。
その決意を形に表わすべく、なんと朝が苦手なよのが、奇跡の早起きを見せ(笑)、東京行きを新次郎に告げますが、思惑ありげな彼に引き留められました。

千代は、榮三郎とさちから、実家や保険会社繋がりの次男、三男の写真を見せられました。
いくら婿養子可といっても、見てくれはイマイチばかり、着物姿のおっさんまでおりましたがな。(笑)
千代の、ゆっくり見さしてもらえゆうたかて、という言葉がすべてを表わしていましたね。(笑)

あさは、榮三郎と亀助に炭坑を売る決意を語りました。
不景気が進み、御一新以来の大きな波がくるかもしれない、その前に資金を作る、というのが、その理由でした。
政府の製鉄所が原料確保のため炭坑を欲しがっている今こそ、高く売れる、ここまで育てたら、きっとうまくやっていける、とあさはその算段を説明しました。

晴花亭では、新次郎と啓介が向かい合っていました。
新次郎が手紙を出していて、それを受けて、啓介が大阪まで足を運んだようです。
啓介は、謝罪するため殴られる覚悟できた、一度快諾しておきながら失礼なことをした、男親なら殴りたいと思って当然だ、と語りました。
新次郎は、直に話を聞かせてもらい納得したかった、と述べ、あさのことをとんでもないおなごだと思ったことが理由なのか、尋ねました。

その時、控えていたよのが、かのとともに思わず立ち上がり、千代はあさと違い、おとなしくて控えめでおしとやかだ、と啓介にいいました。
新次郎とは口出ししない約束になっていたのね、唇をつまむよのさん、かいらしかったです。(笑)

啓介は、国を改良するのに大事なのはよき母である、というナポレオンの言葉を引用して、女性が自分の考えを持つことは悪いことだとは思わない、と語りました。
そして、父親はこの話を喜んでいたし、自分も千代を好まない訳ではない、でも、官吏として日本を動かすという夢を諦めきれない、とその本心を語りました。
新次郎は、千代を憎からず思う啓介の気持ちを聞いて、胸のつかえを下ろしました。
諦めきれないよのは、千代を嫁としてもらってもらう訳にはいかないか、と迫りましたが、色よい返事はもらえませんでした。

よのたちと入れ替わるように、晴花亭にあさがやってきて、啓介と初めてあいさつを交わしました。
新次郎は啓介に、新政府で働いていたがしがらみに嫌気が差し、権判事をやめ大阪で商売を始め、商いの力で日本を変えた友厚の話をして聞かせました。
そして、自分たちには、江戸、御一新、明治と世の中が変わっても、270年間変わることなく守り続け、日本を裏から支えた暖簾がある、一家みんなでそれを守っていくのは、厳しくも幸せなことだ、と続けました。

あさも、大隈のような実力者に頼んでしまい迷惑を掛けた、娘の気持ちを思うと、つい突っ走ってしまった、と親ばかぶりを謝りました。
それから笑顔で、どうかいい役人になってほしい、と付け加えました。

あさは、加野屋に戻ると、嫌みの一つもいいたかったがいえなかった、でも真面目そうな人だった、と新次郎に告げました。
そして、二人して、惜しかった、と千代の恋が実らなかったことを嘆きました。

それから半年の時が流れ、加野銀行では、すず以外の三人、サカエ、ハト、ツルが、縁談がまとまった、などの理由で退職することになりました。
平十郎は、せっかく仕事を教えても、おなごは長く働けない、もったいない話だ、と嘆きました。
だいたい、何年もこの四人以外を雇っていない、というのが、計画性がないのよね。
段階的な退職に備え、年齢層の違う職員を集めとかなきゃね。(笑)

同じ頃、おなごの大学校は、初代校長に泉が選ばれました。

そして夏となり、有田では、冒頭に触れたとおり、栄達が亡くなって一か月が経とうとしていました。
はつは、藍之助に惣兵衛から話がある、と告げました。
藍之助も、実は話がある、といい、殺虫剤の効能があるボルドー液を両親に見せ、説明しました。

これまでは、家族総出で、葉を一枚ずつ調べて、虫を見つけては殺していたそうで、それがかなりの労働になっていたようです。
藍之助は、これを使えばかなり仕事がはかどるので、山は売らないでほしい、と頼みました。
はつも、実は虫捕りが苦手だったので助かる、と感謝すると、惣兵衛は、効くかどうか分からない、といいつつも、穏やかな笑顔を見せました。

加野屋では、さちが、見合い写真をカルタのように並べています。(笑)
あさと新次郎が、千代がなかなかいい返事をしないことを詫びると、さちは、千代の初恋の相手があんな方なので、最初からなかなか難しいと思っていた、といいました。
そして、初恋の相手が啓介だと思っているあさに、さちは、千代はおませで、初恋は友厚だ、と告げました。
まさに隔世遺伝、よのと同じく面食いなのね。(笑)
しんちゃん、大ショックです。(笑)

その頃、千代は、寝込んでいるよのに、花嫁姿を見せられないことを謝りました。
よのは、千代が嬉しいのが一番、焦らなくていい、と伝えました。

千代は、だんだん弱っていくよのの姿を見て、自分がお嫁さんになれなくても、おなごの大学校に行った方が、祖母も喜ぶかもしれない、といいました。
それを聞いた宜は、大学校は本当に勉強したい人が、学んだことを身に付けて何かの役に立つ覚悟を持って入る場所だ、そんな中途半端な気持ちで入ることは許さない、と怒りました。
大学設立に奔走する宜のこの気持ち、よく分かります。

そんな宜は、泉から日の出大学校の1期生になってくれ、と頼まれ、感激してよろめきました。
泉は宜に、献身的に働き、自分の考えをよく理解してくれ、また理解しようと学んでくれた、君のような女性が内側に入って学生たちを精神的に先導してくれたら心強いほしい、とラブコールを送りました。
あさも、宜にその気があるなら、泉の手紙を持って自分から両親を説得する、と申し出ました。
千代は、うれし泣きする宜を祝福し、抱きつきました。

千代は、宜の東京行きをよのに報告し、ずっと一緒に寝ていたので寂しくなる、今度はおばあちゃんと一緒に寝たい、といいましたが、反応がありません。
よのは、ますます弱り、大好きなおはぎにも手を出さなくなりました。
心配する千代に、かのが今は、甘いものは、りんごをすりおろしたものしか口にしない、というと、彼女は、りんごを買いに出掛けました。
もう、ここで、次の展開が、だいたい読めちゃいましたよね。(笑)

りんごを買ってきた千代が、その一つを落とすと、拾った啓介がそれを差し出しながら、もしかして、君がまだ独り身だなんて、そんな奇跡はあるだろうか、と尋ねました。
千代は、はにかみながら、うなずきました。
それを見たあさは、彼女に初めて会った宜のように、あわわわわとなってしまいました。(笑)

千代は、すりおろしたりんごをよのの傍らに置くと、その匂いに気付いた彼女は、目を覚ましました。
目の前には、千代と啓介が並んで座っていました。
目覚めると誰かいるという展開、この作者は大好きみたいですね。(笑)
よのは、旦那様が正吉が自分のわがままを聞き届けてくれた、と手を合わせました。
千代は、よののおかげだ、といいましたけど、これって、婿に来なくていいから嫁にもらってくれ、と懇願したことなのかな。
よのは、もうお嫁さんみたいだ、と目を細め、啓介に両手をついて、どうぞ、幸せにしたって、とお願いしました。

それから2週間後、冒頭に触れたように、みんなに囲まれ、静かに息を引き取りました。
新次郎は、おおきにな、と礼をいい、榮三郎は、お父ちゃんによろしゅうな、と声を掛けました。
あさは、至らぬ嫁で堪忍だっせ、許しとくなはれな、ほんま、おおきにありがとうございました、と別れを告げました。

主立ったお年寄りは、みんな亡くなっちゃいましたね。
次は、不況で銀行がピンチになる展開かな。
あと2週、目が離せません。

さて、第23週の関東地区の最高視聴率は、啓介からあいさつを受けた新次郎が、落ち込んで三味線に話しかけ、養之助の結婚式の日に新兵証書が届いた10日(木)の24.9%で、第1位でした。

関西地区の最高視聴率は、寄付が集まらず、大学設立を一度断念すると口にする泉を、あさがあほ呼ばわりし、自分の目の黒いうちに大学校を見せてほしいといった10日(木)の23.7%で第1位でした。

名古屋地区の最高視聴率は、手まりを踏んで倒れた千代に啓介がそっと手を差し出し、それを見た宜が小説のような出来事と驚いた10日(木)の25.3%で第1位でした。
三地区とも、同じ回が最高視聴率でしたね。(笑)

『真田丸』の第10回は、関東地区が16.2%で第3位でした。
ちなみに、八重の第10回は12.6%、官兵衛の第10回は15.7%、花燃ゆの第10回は12.7%でした。
全平均は、真田丸17.93%、花燃ゆ13.66%、官兵衛16.37%、八重17.07%です。
関西地区は、17.4%で第4位でした。
名古屋地区は、16.9%で第7位でした。

今週は、上野のパレスチナ問題、沼田城を巡る駆け引きでしたね、おもしろかったです。
じゃがではござらん、と言い放つ信幸、見せ場をつくりましたね。
その後、ぐったりする気持ちがよく分かります。(笑)
でも、信尹と信繁だけが、虚空蔵山城に対峙する城を築く昌幸の真意に気付き、信幸が蚊帳の外というのはちょっとね。
もう少し、知的な面も出してあげてほしいなぁ。(笑)

でも、ドラマでは軽く触れられただけですけど、徳川攻めの城を徳川につくらせるって、前代未聞の凄ワザなのよ。
まさに、昌幸の面目躍如たるところなのよね。
このあたりは、もう少し、丁寧に描いてほしかったなぁ。
楽しみにしていただけに残念です。

それはともかく、虚勢を張るのにいっぱいいっぱい信幸とは対照的なのがとり、家康相手でも全くひるみません。
信幸の発言が聞こえないふりのおとぼけも健在です。(笑)
しかし、木曽義昌も、人質を駆け引きに使わないととりに誓ったのに、あっさり手放しちゃったのね。(笑)
やっぱり、信玄の前でおもらしする小心者は変わらないのね。(笑)

そんなとりたちに、あっけらかんと自説を展開するきり、相変わらず空気が読めないのよね。(笑)
でも、人質のための嫁取りを否定するという、今回は、珍しくまともな意見でしたね。(笑)
でも、うめが身ごもり、大ピンチです。
次回は、かんしゃくが炸裂しそうで、ちょっと楽しみです。

信繁と対峙した景勝の涙もよかったですね。
命を捨て、単身乗り込んだ信繁の心情に共感したのよね。
さすがは、義の男だけのことはあります。
兼続の愛の兜、久し振りに見て懐かしかったです。
思わず妻夫木くんを思い出してしまいました。

そうそう、上杉家の現状を表わす3Dの地図、佐々成政の領地が加賀と能登になってたぞ、こぴっとしろし。(笑)
今回は、黙れこわっぱ、が聞けず残念でした。
次回は室賀さん、家康の意を受け、真田を裏切りそうですね。

それでは来週も、先を読めぬのは皆同じと知り、猛毒を隠し持ってあくまでも強気で行き、非常なときに何ができるかを考え、誠があるかないかを試し、ここを死に場所と心得、知恵を働かせて策を用い、何としてもこの大仕事を成し遂げる、そんな気概で、こぴっと仕事がんばれば、戦わずして敵を退け、いただきじゃあ、と勝ちどきをあげることができるじゃんね。

「真田には真田の意地がございます。武士としての誇りを守りたいと存じます」
CATCH A DREAM!!

[7388]どこを飛んだか 投稿者:まっくん

投稿日:2016年03月11日 (金) 18時16分

みなさん、こんばんは。
今日は寒かったですけど、来週はまた気温が高いみたいですね。
体調管理が難しいです。

さて、今週の『あさが来た』は、ついに雁助のフルネームが明らかになりましたね。
病室の入り口に、山本雁助という札がかけられていました。
山本勘助のパクリじゃん。(笑)

では今回も、先週の土曜日から振り返っていきましょう。
時は流れ、1896年(明治29年)の春、千代は無事卒業し、よのに生け花を教えてもらうなど、花嫁修業にいそしんでいます。
その千代は、さえと正に裁縫を教えつつも、りんごに反応してしまいます。
お得意様の工藤さんからの頂き物って、啓介を演じる役者を意識して彼からにしたのかな。(笑)
宜は、あさの秘書見習いとして、加野屋で働くことになりました。
これって、同室の女学生に恵まれたからよね、うらやましい。

晴花亭では、大学の建設予定地のことで、地図を見ながら打ち合わせをしています。
何で、晴花亭でこんな大事な話を。(笑)
宜は、メモに熱中、亀助の愚痴まで書き留めます。
こら書かんかてよろし、亀助の乗り突っ込み、いいですね。(笑)

そこへ、ミュージカル俳優かと思うようなオーバーアクションの泉が登場。(笑)
刷り本になった『女子ノ教育ニ就テ』を得意げに見せます。
新次郎が、新聞に載ったその本の書評を見つけますが、何と、あさはそれをそらんじていました。(笑)
あさは、読者が増えれば、世間一般のおなごの教育についての理解も、もっと広まる、いよいよ好機到来だ、と期待を口にしました。

宜は、千代の部屋で寝泊まりをしているようです。
毎日楽しくてしょうがない、と宜は、ふとんの上を転がりまわっています。
千代も、日々の子供の成長が楽しい、と幸せを噛みしめていました。

そんな千代は、友達の話といいながら、宜に啓介を思う気持ちのことを相談しました。
廊下を通り過ぎた新次郎が、相談、の言葉に反応して戻って来ましたよ、鋭いんだから。(笑)
宜にとって、帝大生は憎むべきエリートなのね。(笑)
宜は千代に、初恋に決まっている、と答えました。
初恋、と聞いて衝撃を受ける新次郎。(笑)

あさは、寄付金集めや打ち合わせのため、頻繁に大阪と東京を行き来するようになりました。
あさは、大隈邸で、綾子と宜と、泉の本を封筒詰めにしていました。
泉が伊東総理に直訴する、という話をしていると、相変わらずのオーバーアクションで、彼が戻ってきました。
とても、あさより線が細いとは思えません。(笑)
彼は、どうにか直訴に成功し、日本国の女子教育のため力を貸す、という言質を取ることに成功しました、お見事。

加野屋では、疲労でうとうとする宜を、うめと亀助が心配していました。
汽車はおいどに悪いって、うめさん、最初の東京行きの汽車、相当こたえたのね。(笑)
宜は、きついといっている場合ではない、本も読まないといけないし、友達の友達の恋の悩みも抱えている、と答えました。

亀助は、自分の経験上、おなごが自分の友達の話で、という話は、十中八九、自分の話だ、といいました。
どんな経験やねん。(笑)
それを聞いた宜は、あの初恋は千代の、と口を滑らせました。
その言葉を耳にした新次郎は、卒倒しそうになり、かのは嬉しそうに、よのに報告しに走り出しました。
かのも、元気ですね、ほんに、ほんに。(笑)

はつの家では、養之助の祝言の準備が行われていました。
惣兵衛は、藍之助、養之助とお金を出し合って買った、と風呂敷包みをはつに手渡しました。
それは、はつに祝言の時、着てもらおうという露芝の着物でした。

惣兵衛は、昔着ていたみたいな絹物でも何でもない、といいつつも、かつて初めて贈った着物の柄でしたね。
派手さはないけど、美しく、はんなりしているようで鋭さもあるのよね。
惣兵衛は、養之助も自分も、晴れの日くらいは、きれいにしたはつを見たい、といいました。
はつは、お母様、お母はん、うちは、何ていう幸せ者なんだすやろか、露芝や、と喜びを口にしました。
ここで、私の涙腺は、完全に崩壊してしまいました。
ずっと重ねてきた、この物語の厚みに脱帽です。

店では、初恋騒動に巻き込まれた新次郎が、ご機嫌斜めです。
あさも、大阪や京都の人が、女子の高等教育というだけで、ちっとも話を聞かない、と不機嫌になっていました。

そこへ、榮三郎が、あわてて駆けつけました。
相談役といわずに、お兄ちゃん、と声を掛けたところに動揺が感じられます。
榮三郎は、雁助の妻からの手紙を手にしていました。
手紙には、雁助が仕事中に頭を打って倒れた、と書かれていました。
棚の上から石油缶が頭上に落ちてきたって、いったいどんな状況やねん。(笑)

榮三郎は、手紙には、お金を融通してほしい、と書かれていたことを明かし、明日、雁助の妻を訪ねてじかに話を聞く、といいました。
新次郎もあさもそれに乗りますが、あさは亀助に予定が詰まっている、と止められました。
あさはそれを受け入れ、自分は宜とまわるので、亀助は雁助のところに行くよう指示しました。

あさは、うめにも神戸行きを頼みました。
うめは、自分と雁助は、同じ家で働いていた奉公人同士にすぎない、と固辞しました。
あさは、未練がましく、もう会えないかもしれない、と翻意を促しますが、うめは、雁助が加野屋を出て行くときに、もう一生会わないと覚悟した、ときっぱりと答えました。
そんなうめも、店の表で猫の鳴き声を聞いて、雁助のことを思い出しました。

その翌日、女子大学校創立事務所には泉からの手紙が届いていました。
伊藤総理の口添えで文部大臣の西園寺と国家教育社の近衛の賛同をいただいた、あさの言葉通り、あきらめることなく思いを伝えれば伝わる、と書かれていました。
おいおい、綾子に病室で見せられた署名、西園寺公望の名前が最初にあったじゃん。(笑)
今さら賛同を得るって、矛盾してるぞ。(笑)

泉は、板垣や渋沢にも会ってくる、と書かれていました。
勘所を抑えるとうまいく、と感心する宜に、あさは、そんなに甘くない、渋沢は教育に理解があるだけに、交渉はその中身が問われる、と気を引き締めました。

あさは、宜と地元の有力者を廻りますが、あんたが悪名高い銀行屋の女頭取か、一切興味がないから帰ってくれ、と取り付く島もありません。
この有力者は、『カーネーション』では善作の友人、奥中さんでしたね。
ごちでは、め以子が台無しにしようとした希子の見合い相手の父親、『マッサン』では住吉酒造の株主でしたね。(笑)
宜は、頭に血が上りますが、あさは冷静に、泉の本を置いて立ち去りました。

あさは、銀行を訪ねた工藤に、おなごに学問はいらないという古くからの考えは、なかなか消えない、と愚痴りました。
工藤さん、閻魔紙から名前が消えたのか、お客としてもてなされていましたね。(笑)
工藤も、炭坑も大変なときに、そんなものに手を出さないほうがいい、と忠告しました。
工藤が、もし、出資しても寄付が集まらず、話が流れたらどうするつもりなのか、と尋ねると、あさは、自分と支援者の山倉で残りを負担しようと話し合っている、と答えました。

それを聞いた平十郎は、苦境を乗り越えたばかりの加野屋が、そこまで背負えない、と諫めました。
平十郎が、この先、おなごに対する考えが根本的に変わることは永久にない、というと、あさは、長年当たり前に考えられてきたものを変えることは、本当に難しい、と同意しました。
そして、だからこそ、懲りないといわれても恐れずに飛び込むペンギンが多く必要だ、フカに食べられても、すぐにもっと立派なペンギンがたくさん生まれるよう、婦人の頭脳を開拓しなければならない、そのための学校だ、と決意を語りました。

その頃、新次郎たちは、神戸に到着していました。
ちゃっかり、うめもいるじゃん。(笑)
娘婿の竹男は、桝谷パッチ店の山口くんですね、おっさんになったというか、ふけましたねぇ。(笑)
ごちでは、終戦後、弟と出会った復員兵、『マッサン』でも、父の形見の時計がなくなったと騒いだ復員兵でしたね。

雁助は、脳内出血のため、医者もさじを投げている、とのことでした。
竹男は、取引先まで手のひらを返し、借金の取り立てを始めた、もう工場は終わりだ、と嘆きました。
病室に入ると、雁助は、静かに横になっていました。

大阪では、あさが銀行に戻ると、平十郎が、預金残高の推移などが記載された書類を見せました。
あさは、お金の動きが鈍くなってきていることに気付き、思わず、これは、ほんまだすか、と尋ねました。
平十郎は、経済の変動に敏感な銀行の実状から、戦争景気が終わりつつあるのではないか、と述べました。
あさにも、時代の足音が、着実に近づいていました。

神戸では、榮三郎が、加野銀行発足の日に黙って去ったことを責めながら、小さい頃から世話になった、と大泣きしました。
亀助は、まるで生きているみたいだ、とボケてしまい、うめに、生きてはります、と突っこまれました。(笑)
泣き出した榮三郎と亀助をなだめる新次郎、千代が絡まないと冷静なのね。(笑)

病院の廊下では、竹男が榮三郎に、借入金は現在二千円ある、と告げました。
雁助の信用だけで成り立ってきたので、彼が倒れたら資金もまわらなくなったようです。
新次郎と榮三郎は、病室から出てきたうめに、こちらに残り、雁助に何かあったら電報を打ってほしい、と頼みました。
雁助が九州に行くときも、正吉に何かあったら知らせてほしい、と頼まれていましたよね。(笑)

あさは、戻って来た新次郎と榮三郎から、状況を聞きました。
平十郎は、何千円も貸せない、と釘を刺しますが、榮三郎は、雁助は大事な身内だ、放っておけない、と感情をあらわにしました。
新次郎は、一つ運の悪い事故が起きただけで、何もかも崩れてしまうことに、恐れを感じていました。

あさは榮三郎に、自分が倒れたときのことを思い出す、というと、彼も、正吉が腰痛で倒れたとき、加野屋が潰れると思ったが、あさや雁助のおかげで何とかなった、と述べました。
あさは、あの時、自分が動けたのは、正吉がいたからだ、経営する者が達者で働けることは本当に大事だ、と語りました。

病室では、雁助の他に、うめとツネが二人きりになりました。
うめにとっては、辛いシチュエーションですね。
ツネは、加野屋に経済的援助を頼んだことを知ったら、雁助は怒るだろう、昔から自分や娘をほったらかし、店のことばかり大事にする人だった、と語りました。
うめは、きっと家族や店のことが心配で起き出したいと思っている、と雁助を庇いますが、ツネは、家でも商いの話ばかりで、かわいらしいところが一つもなかった、と責めました。

このあたりは、とても雁助に愛情を感じているとは思えない発言が続きましたね。
うめは、辛かっただろうなぁ。
でも、うめはそんな思いを押し殺し、外からでは決して分からないこともある、とつぶやきました。
一方、ツゲと竹男は、うめに留守を任せることを心からすまなく思っているようで、この二人は、いい人みたいです。(笑)

雁助と二人きりになったうめは、よのから預かった三羽の折り鶴を枕元に置きました。
そして、雁助の妻子と会えた不思議な巡り合わせや、自分も椅子から落ちたりしてうっかりが増えたこと、などを語りかけ、二度と会えないと思ったがこうなると寂しい、お願いだから目を覚まし声を聞かせて、と声を掛けました。
うめが、そっと雁助の手に触れようとしたとき、ノックもせずにいきなり、あさが入ってきました。
うめは心の中で、何でやねん、とあさに毒づいていたことでしょうね。(笑)

あさは、何のためらいもなく雁助の手を取り、さすり始めました。
雁助のことを何とも思っていないからこそ、できることなのよね。(笑)
分厚い手だと感心しつつ、あさはうめに、何か懐かしいことを話しかけろ、と指示しました。
ためらううめに、あさは、医者から、新次郎が語りかけてくれたことや千代が手足をもんでくれたことが、生き返ったことと関係しているかもしれないといわれた、と語りました。

あさに促され、うめはとうとう雁助の手に触れました。
うめは、本当に分厚い、と感想を述べました。
これまで、一度も手を触れたことがなかったのね。(笑)
あさも、働き者のいい手だ、と返しました。

うめは、どうして世の奥方は、自分の夫のことを悪くいうのだろう、と疑問を口にしました。
あさは、愚痴が6割、人に話して慰めてもらい、自分のところはうまいこといっていると安心したい気持ちが4割ではないか、と答えました。
この割合は、あんまり根拠はなさそうですね。(笑)

その時、雁助が目を覚まし、うめの顔を見て驚きました。
炭坑で寝起きのあさが友厚を見たときのように、夢だと思ったでしょうね。(笑)
雁助が目覚めたことは、ガンスケブジという電報となって加野屋にも伝わりました。
喜んだ榮三郎は、平十郎に相談を持ちかけました。
その頃、新次郎と亀助は、再び神戸に出向き、病院であさから雁助の様子を知らされました。

病室では、ツネ、ツゲ、竹男が、雁助の回復を喜ぶ中、うめが所在なげに病室の隅にたたずんでいました。
竹男はうめに、ずっと見ていてくれたおかげだと感謝の言葉を述べました。
ツネも、身内でもないのに親身になって面倒を見てくれて、と礼をいいました。
ツネもうめの気持ちに気付いたからこそ、自分が身内だ、妻だ、ということを主張したかったんでしょうね。(笑)
女の勘、恐るべし。(笑)

うめは、雁助の身内の輪を抜け、廊下にいるあさたちのもとにやってきました。
新次郎が、その労をねぎらい、一緒に帰りまひょな、と優しく声を掛けました。
飄々としつつも、本当に人の心の機微が分かるのよね。
人の輪が広がるのも、分かるような気がします。
病室の中の賑やかな声とうめの後ろ姿が好対照に描かれていて、お見事でした。

大阪に戻ったあさは、榮三郎とよのに、加野屋に融資を頼んだことを知った雁助が、冗談じゃない、迷惑を掛けたと怒っていたそうだ、と伝えました。
新次郎も、雁助は、困ったことがあっても加野屋には知られたくないと思うだろう、というと、よのが、落ち着いた頃に様子を見ておいてほしい、と頼みました。

有田では、養之助と節の結婚が、正式に決まりました。
惣兵衛も、大喜びです。
媒酌人の倉掛が徴兵検査のことを尋ねると、惣兵衛は甲種合格だった、と答えました。
倉掛は、実際に兵隊に取られるのは、10人に1人くらいだ、とみんなを安心させるようにいいました。
笑顔が似合って明るくて、積極的にはつの手伝いをして、せっちゃんは本当にいい子ですね。(笑)

榮三郎は、経営を助けてほしいと頼まれていた名古屋にある生命保険の会社を買い取ろうと思っている、と話しかけました。
契約者がすぐに亡くなり保険金の支払いで経営が悪化した、と榮三郎がいうと、あさは契約の審査のずさんさを指摘しました。
榮三郎は、保険会社は働く者の一家を助ける社会的意義のある事業だ、といい、平十郎も、新しく興すのは大変だが、この会社を買い取り堅実経営をして立て直すことは見込みがある、と主張しました。

あさは、加野屋の第三の事業にと意気込む榮三郎に、寿命が延びていけば、保険も大事になる、と賛同しました。
新次郎は、大学設立を抱え、金の動きが鈍っている今、新規事業に手を出すのはいかがか、とブレーキを踏みました。
榮三郎が、長期で預かる保険料は運用資金としてうまみがあると説得すると、新次郎は、万一の時に家族を助けられるという意義に同意し、二人がいいというなら、と賛同しました。

新次郎は、榮三郎が初めて自分から事業を始めたい、といったことを喜びつつ、後見人として、相談役として心配する振りをした、とあさに話しました。
自分の役割を、本当によく分かっていますよね。
あさは、はつからの手紙で、養之助の祝言が秋に決まった、と新次郎に伝えました。
あさが、近い身内で挙げるらしいと告げると、新次郎は、最近、よく景色を思い浮かべる和歌山に行きたかったのに、と残念がりました。
そして、いつか、また二人で旅など行きたいな、といいました。
正吉夫婦のように、やっぱりこれも実現しないのかな。

加野銀行の表では、千代とうめが、手まりでさえを遊ばせています。
千代が、神戸から戻ってから元気がない、とうめを心配し、宜も、あさが心配していた、と話しました。
うめが、こんな胸が痛む思いをもう一度できるとは、というと、宜が、ラブやございませんこと、と突っこみました。

動揺したうめが手まりを落とし、千代がそれを追いかけると、啓介が拾い上げ、やぁ、と声を掛けました。
何という見事なタイミング、駅で加野銀行の看板を見て、といってますけど、ふゆの縁談相手、山本のようにずっと様子をうかがっていたんちゃう。(笑)
自分を見ても無反応なので帰ろうとする啓介を千代があわてて追いかけ、手まりを踏んで転んでしまいました。

あの状態なら、普通は足首をひねり、捻挫か下手すると骨折ですよね。
なので、かのに肩を抱かれ足を引きずって座敷に向かうよのを、てっきり千代だと思って見ていました。(笑)
そのよのも、啓介を見たら、急に元気になりましたね。(笑)
かつては、友厚を見て新次郎の色男振りが褪せると心配していたのに、今では純粋に目の保養となっているようです。(笑)

その頃、千代は、肘の擦過傷を手当てするうめに、どちらのリボンが似合うか、尋ねています。
醍醐さんを思い出すなぁ。(笑)
宜は、よのに命じられ、座敷の隣の部屋に新次郎を連れてきました。
とても自分の会社のお偉いさん、という扱いじゃなかったですね。(笑)

座敷では、ようやく千代と啓介が二人きりで向かい合い、と思ったら、うめも同席してるじゃんね。(笑)
啓介が自分の名前を伝え、千代の名前を尋ねたとき、中庭では、泉の臭い演技が始まってしまいました。(笑)

泉は、自分の夢は今の日本には大きすぎた、寄付金が集まらないなら大学校設立は断念し、まずは高等女学校から始めて資金を貯める、目標に辿り着くためには何かを諦めなければならない、と語りました。
マキちゃんも一子にいってましたよね、東京と男、両方は手に入らないって。(笑)
それはともかく、それを聞いたあさは思わず、何てあほなことを、これやから根性のない若い者はだめだ、と泉を責めました。
続けて、自分には悠長な時間は残されていない、自分の目が黒いうちにおなごの大学校を見せてくれ、と迫りました。

そこでようやく、よのたちの視線に気付きました。(笑)
啓介は、あれが暴漢に刺されて入院していた母親か、と千代に尋ねました。
千代も、隣の部屋から縁側に出てきたよのや新次郎に気付きました。
啓介は、帝国大学学生、と新次郎に自己紹介しました。
動揺する新次郎は、わては、お父ちゃんの白岡新次郎だす、とぎこちなくあいさつを返しました(笑)
啓介は、千代にけがをさせたことを謝罪しました。
宜は新次郎に、なかなかいい男ですね、と悪魔のささやきをしました。(笑)

あさは、泉と大倉、そして絹田に、大学校の東京での設立について持ちかけました。
絹田も桝谷パッチ店の職人でしたね、ごちでは地下鉄工事の現場監督でした。(笑)
目白の別荘地は5,500坪って、どれだけの広さか、全く想像できません。(笑)
あさが、この土地を使えると寄付金の額が楽になる、といった後、これからもできる限りの寄付をする、と宣言すると、山倉も、自分もそうだ、初志貫徹、あきらめずに頑張ろうと述べました。
泉は、頼りになる仲間を持ったことを感謝しました。

帰り際よのが、千代は今、花嫁修行中ということをアピールしたときに、啓介は、ようやく彼女の名前を知ることができました。(笑)
さっきまで、よのはしゃんとしていたのに、店の表に出てくるときには啓介に介抱させるって、どんだけ色男好きやねん。(笑)
よのは、病院で会ったのも何かの縁、また寄ってほしいといい、土産物の包みを渡しました。
まさかとは思いますけど、よのの手作り張り子だったりしてね。(笑)

その夜、落ち込んで三味線に語りかける新次郎のところに、あさがやってきて、啓介の様子を尋ねました。
新次郎が可愛がっていたあの猫は、もう死んじゃったのかな。
あさの質問に、新次郎は、内緒や、と答えました。
啓介を認めたくない気持ち、よく分かります。(笑)

季節は秋になり、養之助の結婚式が行われました。
藍之助は、呼ばれていないのね。(笑)
はつが、あさと新次郎から贈られてきた祝い金の入った封筒を眺めていると、その姿を少し離れたところから、惣兵衛が見とれていました。
自分が贈った着物がよく似合っていて、よかったですね。(笑)

祝い金は、50円。
雁助の会社の借金が二千円で今のお金で八百万円ということは、20万円ですか太っ腹、でも金持ちだと鼻につくほどの金額にしなかったのは、さすがです。
中には、呼ばれなかった藍之助からの手紙も入っていました。
そこへ、養之助あての手紙を渡し忘れた、と戻って来ました。
それは、明治29年10月1日付けの新兵証書でした。

その数日後、今井忠興が亡くなりました。
そして、会葬お礼に加野屋を訪れたとわが、目白の別荘の証書を持参しました。

加野屋には、泉が、とうとう渋沢を陥落させた、協力を取り付けた、と息せき切って駆けつけてきました。
宜によると、泉の時代の先を行く教育論に感じ入り、最後には、孔子もここまでは考えが及ばなかったのではないか、と認めてもらったそうです。(笑)
あさの話をしたら破顔一笑して話が弾んだって、そんな話題は、一番最初に会ったときにするはずのものなんですけどね。(笑)
渋沢は、加野銀行がバックについているなら、創設委員の会計取り締まりを引き受ける、と申し出ました。

あさは、目白の土地を利用するなら、とりあえず寄付金を10円集めて大学の建物を建てて形として見せよう、そうすれば上乗せも見込める、と提案しました。
泉は、それは冒険にも程がある、でも自分は無茶な冒険であればあるほど燃え上がる質だ、と同意しました。
泉は早速、絹田と自転車で支援者回りを始めました。
絹田は、手で押しながら走っていただけですけどね。(笑)
予告編によると、明日は、あさも自転車に挑戦するのよね。(笑)

あさも、有力者回りを続けました。
年が明けたら開催する発起人大会の委員長が近衛で会計監督が渋沢という豪華メンバーを見た工藤は、このままでは時代に乗り遅れると、ようやく寄付を決めました。
ちょっと、遅すぎますね。
人は、苦しい時に手を差し伸べてくれた人にこそ、恩義を感じるものですからね。
もっと早い時期に寄付した方が、発言力が増したのにね。(笑)

加野屋では、いつものごとくお茶を淹れてくれる新次郎に、あさが、陰ながらの尽力で支援者が増えていることを感謝しました。
新次郎は、忠嗣からの手紙に入ってた忠興の遺品として、テケツの収集帳をあさに渡しました。
忠興も、集めていたのね、やっぱり似たもの親子だったのね。
あさは、自分の行ったことのない土地にも多く出掛けている忠興に、今さらながら感心しました。
私は、二等車にも何度も乗っていたことに驚きました。
質素倹約に努めていたのね、偉いなぁ。

そんな中、栄達が加野銀行を訪れ、あさと新次郎に、養之助が兵隊に取られた、と伝えました。
そして、やってきた藍之助に、節も実家に帰し、自分も十分に働けないので、和歌山に戻ってきてほしい、と頼み、新次郎にも和歌山に帰してくれ、と頭を下げました。
これからが取り入れ時期で忙しいですからね。
節は養之助の幼なじみだし、はつたちとも気心が知れているでしょうから、実家に帰さなくてもね。(笑)
決意を固めた藍之助は、自分の名札を記念に持ち帰りました。

栄達は、菊が好きだったまんじゅうを口にし、自分ももうすぐ忠興たちに仲間入りかも知れない、と語りました。
そして、最後に大阪の町を見られてよかった、何もかも変わったが、淀川の流れだけは昔のままだった、と懐かしみました。

そして、藍之助を連れて、栄達は和歌山に帰っていきました。
見送った平十郎は、寂しさを隠しきれません。
うめは、東京に行った息子の代わりに藍之助を可愛がっていたから、とその気持ちを代弁しましたが、美和に会いに行く口実がなくなって悲しいのよね、きっと。(笑)

その時、猫の鳴き声がして、雁助が戻って来ました。
栄達とはすれ違わなかったのかな。(笑)
雁助が銀行に戻ることはないんじゃないでしょうか。
でも、どんな用事できたのか気になりますね。
そして、いよいよ大学づくりも進みそうですね。
だんだん、物語の終わりが近づき、寂しい思いが広がってきました。
あさロスになりそうで怖いです。

さて、第22週の関東地区の最高視聴率は、亀助が、自分の椅子が平十郎のそれより小さいことにこだわり、人間のちっちゃさを見せた29日(月)と、千代から相談があるといわれたあさが将来のことかと期待したが、宜の話と知りがっかりした1日(火)の24.5%で、第1位でした。

月曜から土曜までの詳細は、24.5%、24.5%、24.3%、23.8%、24.2%、24.0%で、第22週の週平均は24.22%、『ごちそうさん』の第22週の平均は21.85%、『花子とアン』の第22週の平均は23.40%、『マッサン』の第22週の平均は22.15%、『まれ』の第22週の平均は20.33%、でした。
ドラマの全平均は23.47%、『ごちそうさん』は22.34%、『花子とアン』は22.61%、『マッサン』は20.79%、『まれ』は19.37%でした。

関西地区の最高視聴率は、縁側に座ってみかん山を見た菊が、あの山が山王寺屋なんだすなぁ、ここが私らの山王寺屋なんや、とつぶやき、その後間もなくこの世を去った2日(水)の23.6%で第1位でした。
名古屋地区の最高視聴率は、梨江があさとはつの顔を見て、安心したかのようにこの世を去り、忠興が亡妻の写真に、おおきにと語りかけた3日(木)の24.0%で第1位でした。

『真田丸』の第9回は、関東地区が16.6%で第6位でした。
ちなみに、八重の第9回は15.1%、官兵衛の第9回は15.4%、花燃ゆの第9回は12.9%でした。
全平均は、真田丸18.12%、花燃ゆ13.77%、官兵衛16.44%、八重17.57%です。
関西地区は、14.4%でした。
名古屋地区は、16.7%で第8位でした。

今週も、おもしろかったです。
徳川を甲府に追い詰めたという知らせを受けた氏政が放った鷹が、様々な人間模様を見つめて、逆に追い詰められた彼の元に戻ってくる、そんな展開でしたね。
この鷹、正直、そんなに効果的とは思えませんでしたけど、毎回、趣向を変えよう、という気概は立派です。

そして、本当のドラマは、この鷹が戻って来た後にやってきました。
内野さんと高嶋さん、この二人が抱き合うシーンは、思わず笑ってしまいました。
前にも書きましたけど、本当にこのドラマの役者は、演技を楽しんでいますね。(笑)

室賀さんも、初めて笑顔を見せてくれました。
それでも、定番の黙れ、こわっぱ、は健在、安心しました。(笑)

なんとなく昌幸に主役の座を奪われている信繁ですが、梅との場面は、よかったです。
父親には反発しつつも、梅から人命尊重第一という教訓を学ぶとは、びっくりぽんです。
信繁に左手を握られた時、スローモーションのように動く梅の右手が、色っぽかったです。
今回、一番好きな場面でした。

同じ時を信繁の暗がりの部屋で一人過ごすきりが、そして面と向かって二人は何でもないと信繁からいわれたきりが、ちょっと哀れになりました。
でも、次回、こう思ったことを後悔しそうだから、油断できないのよね。(笑)
なんせ、きりの破壊力は別格ですからね。

策士、策に溺れる、次回の昌幸の逆襲が楽しみです。
中東のようになってしまう沼田の運命は、これからますます目が離せませんよ。

それでは来週も、思いつきだけで生きることなく先の先を読み、策とは何かを知り、今は時を稼ぎ、思い通りにことを進めるためにはどんなことでもし、優しすぎずもっと強くなり、大事なのは人の命をできるだけ損なわないことと知り、負けそうな方に手を貸しうまくいった時に恩着せがましくし、才覚と度胸があればこわいものはおらぬと腹をくくり、ぐっと引っ張っていく、そんな気概で、こぴっと仕事がんばれば、徳川の懐に入り、北条を払いのけ、やがては徳川とも手を切って大名となることができるじゃんね。

「では徳川に従うのですか」
「従うのではない、利用するのじゃ。信濃、上野を、この真田が治める日まで」
CATCH A DREAM!!

[7387]どう飛んだか 投稿者:まっくん

投稿日:2016年03月04日 (金) 18時01分

みなさん、こんばんは。
ようやく春本番といった陽気になってきましたね。
明日も気温が高そうです。

さて、今週の『あさが来た』は、菊と梨江さんが亡くなっちゃいましたね。
予告編で、何となく梨江の方は予感していましたが、このタイミングでの菊の不幸は、不意打ちでした。
最後は、すっかりいい人になって、はつとも心を通じ合って、朝ドラらしい展開でしたね。(笑)

では今回も、先週の土曜日から振り返っていきましょう。
冒頭は、夢を諦めろ、といわれ、大阪に帰りたかった、よくも私の最後の夢を奪ってくれたな、という菊さんの捨て台詞からでした。

この気持ち、分かるような気がします。
菊も、本当に再興するなんて、まず無理だ、と思っているのよね。
でも、藍之助に、すがる思いで最後の夢を託したのよね。
惣兵衛も藍之助を説得し、このまま、菊に夢を見させてあげればよかったのにね。
気持ちの張りがなくなり、気落ちして死期が早まった可能性が高いよね。

大阪では、週末に、千代が宜を連れ、あさの病室を訪ねました。
宜は、今、男連中の間で流行っている名刺をあさに差し出しました。
彼女は、東京の女学校の学校言葉で、僕とか君とかを使うのが流行っていると雑誌で読み、自分のことを僕と呼んでいました。

その宜は、女子にも大学校が必要だ、完成したら真っ先に入りたい、と述べ、あさを喜ばせます。
宜は、子供の頃から男に負けたくなかった、家ではお嬢さん扱いだったが、一歩外に出ると世間の風は冷たく、上方一といわれる白川女学校でも、男子の愛を受け、こびへつらう女子に囲まれ、浮き上がっている、と話しました。
さらに、こんなことで女子の改革ができるのか、と失望していた矢先に千代と出会い、あさと知り合える僥倖に恵まれた、と続けました。

これからは自立して自分の道を切り開きたい、と決意を語る宜に、あさは、昔の自分を見て取りました。
しかし、あさは、おなごが男みたいになる必要はない、たまには男に頼ってもいい、といい、宜に僕は似合わない、と指摘しますが、彼女は、いい続けると主張しました。

宜が、一文の得にもならないのに、女子教育のために頑張って偉い、というと、あさは、人間は人の間と書く、人のおかげで生きていける、もっと誰かのために役立ちたい、と伝えました。
そして、宜に泉への伝言を頼みました。

千代は、厨房に立ち寄りますが、やってきた清二たちから啓介は東京に帰った、と聞かされました。
啓介は、華族の家柄なのね。
千代が男子生徒たちと話す姿を目にした新次郎は、気を揉みました。

宜は、千代とともに泉を訪ねました。
そして、すぐにでも、女子大学校の話をしたいので、一刻も早く病院に来てもらいたい、とあさの伝言を伝えました。
宜は、顔面のよき男は、女を惑わせる、ろくな男はいないという自分の認識を改めねば、と千代に告げました。

あさの伝言を受けた泉が、ようやくあさの病室を訪ねました。
泉が、自分のせいで刺された、と謝罪すると、あさは、うぬぼれるな、自分はいつも命懸けだから責任は感じるな、死ななかったのは、まだ使命があるからだ、これからの若いおなごのために頑張ろう、といいました。

そして、病院で正月を過ごしたあさは、ようやく退院、店のみんなに迎えられ、万歳の中、店に戻ることができました。
その頃、日本では、神戸広島間に山陽本線が開通、炭坑通いも便利になりました。
そして、亀助も、ふゆ、娘のなつとともに、大阪に戻ってきました。
さすがにふゆは、画面に出せませんわな。
なつは、ふゆの子で夏に生まれたからかな。(笑)

三月には、日清戦争が集結、戦後景気で加野銀行の預金高は67万円となり、関西の銀行として、存在感を増していきました。
榮三郎にも次女の正が、誕生していました。
よのは、千代にさすってもらってから足の具合もいいそうで、何よりです。

榮三郎が、千代の縁談に触れ、その相手は加野屋の商いを守ってもらう重要な人だから、自分も一緒に考えさせてもらう、というと、急に新次郎は、不機嫌になりました。
そこへ、あさが、予後の調子はいい、と通院から戻って来ました。
そんなところに、亀助が、榮三郎宛の雁助からの手紙を持参し、みんなで奪い合うようにして読みました。

そのころ、和歌山では、菊が倒れ込みました。
痛い痛いとうめき声を上げる菊を栄達が抱え上げ、ふとんに運びました。
養之助が、速攻で医者を連れてきましたけど、ご近所さんなんでしょうか。(笑)
明日朝一番で藍之助に電報打てって、はつさん、気をまわしすぎ。(笑)

とはいえ、誰でも、具合が悪くなって倒れ込んだと思いますよね。
ところが、診断は、腰の骨が折れている、とのこと、ただ転んで打ち所が悪かっただけじゃん、人騒がせなんだから。(笑)
さすがのはつも、病名を聞いたら、怒りがこみ上げてきたんじゃないでしょうか。(笑)
惣兵衛は、菊の最後の望みを絶ちきった自分のせいだ、と悩みますが、倉掛に、年を取ると骨がもろくなる、と慰められました。

結局、はつは、菊の看病を優先し、東京行きを諦めました。
養之助は両親に、今日の草刈りは全部自分がやるから、菊の面倒を見てやってほしい、と頼みました。
いやぁ、立派になって、お茶の間の奥様方は、我が子のようにその成長を喜んだんじゃないでしょうか。(笑)

大阪では、あさや亀助、うめが、弥七たち従業員に雁助から届いた手紙の話をしました。
娘の病がよくなり、一家で神戸に出て、マッチ工場を経営しているとのことです。
雁助は元気にやっているけど奥さんと一緒、うめは、複雑でしょうね。
どうしても、自分が雁助とマッチ工場を切り盛りする姿を想像しちゃいますよね。
ところで、工場の建設資金や運営資金、どこの銀行で工面したんでしょうね。(笑)

雁助がマッチ工場経営という大きなことを成し遂げたのとは対称的に、亀助は、平十郎と自分の椅子の大きさを比べて不満に思っています、ちっちゃ。(笑)
千代の縁談話に心がささくれている新次郎は、人の世の幸不幸は、椅子の大きさでは決して測れない、とばっさり切り捨てました。
亀助は、あさが小さい椅子を使い、しかもそのことに無頓着なのに驚き、相変わらず心が広いというか、大ざっぱというか、とあきれました。

最近、平十郎は、給料日前になると、藍之助を連れて晴花亭に行き、お昼を食べさせており、二人は仲がいいという噂が広まっていました。
単に、藍之助をだしにして、美和に会いに行っているだけなのにね。(笑)
へぇさんも、毎日違う行員を連れて行った方が、美和から面倒見のいい大きい男と認めてもらえるのにね。(笑)

京都では、里帰りの準備をする千代が、リンゴを見て啓介のことを想っていると、宜が実家から速攻で戻って来ました。
何でも、これ以上学問はするな、卒業したら嫁に行け、と母親にいわれたそうです。

千代が加野屋に帰ると、すぐに座敷に連れて行かれました。
そこには、よの、榮三郎、さち、さえ、正、あさ、新次郎、うめ、かのが集まっていました。
みんなは、千代の最上級生になるお祝いと、婿取りの話に集まっていました。
一人、不機嫌な新次郎は、まだ子供だから、と抵抗しますが、よのに、あさもさちも千代の年にはお嫁に来ている、と取り合ってくれません。(笑)

新次郎の気持ちも分かるあさは千代に、迷っているなら急ぐことはない、もっといろんなことを学べる機会もある、自分で決めればいい、と伝えました。
千代は、女学校に行って自分の世間知らずさがよく分かった、いいお嫁さんになるためにも卒業から嫁入りまで、もう少し時間をおきたい、と語りました。
これを聞いた新次郎は、瞬く間にご機嫌さんになり、雨まで降り出しました。(笑)

千代は、あさに相談がある、と切り出しました。
初めて千代から相談を受けるあさは、嬉しさのあまり、表情が緩みました。
最近元気がない藍之助を気にしつつも、気持ちは千代へと向かってしまいます。
あさは、千代が考えを改め、もっと勉強したいとか、いずれ働きたいなどと言い出すのでは、と期待しますが、新次郎は懐疑的です。
新次郎にお茶を淹れてもらいながら、あさは、サカエやツルに女学生の相談ごとといえば何かを尋ねつつ、期待に胸を膨らませます。

ところが、千代の相談は、勉強を続けたいのにお嫁に行かされてしまう宜を助けてほしい、というものでした。
あさは、よそ様の家のことにたやすく口は出せない、といいつつ、千代が友達思いになったことを喜び、何かできないか考えてみる、と約束しました。
ここでやめておけばよかったのにね。(笑)

あさは千代に、卒業後は亀助の秘書として家の手伝いをし、大学設立後はそこに入学し、ゆくゆくは一緒に加野屋を盛り立ててほしい、といいました。
それを聞いた千代は激怒し、理解ある母親の顔をして、心の奥底では自分こそ一番正しい、きちんとした人間だと思っていて、人に考えを押しつけるところが嫌いだ、といいました。
結局、そのままいつもの噛み合わない口論となってしまいました。

愚痴るあさに、新次郎は、わがままなところばかりじゃない、といい、よのをマッサージする千代の様子を見せました。
天女のような優しい顔の千代に驚くあさに、新次郎は、あさが入院中、気が付くまで彼女が手足をさすっていた、と告げました。
そして、千代はまだ、さなぎの時期だ、そんな時に親ができることは、どんなに嫌われても悪態をつかれても、太陽のようにさんさんと照らしてやることだけかもしれない、と伝えました。

有田では、菊が、蔵に閉じ込められた夢を見てうなされていました。
蔵に閉じ込められたことを思い出すはつに、菊は、自分も子供の頃よく閉じ込められたし、惣兵衛もよく閉じ込めた、と告白しました。
そして、惣兵衛は、逆らわない方が早く終わると悟り、何もいわなくなったが、対称的に藍之助や養之助は怒られても、へへへと笑っている、と続けました。

はつが、甘やかした自分のせいだ、というと、菊は、あんたは優しい顔して厳しいお母ちゃんだ、でも、子供たちは一目置いている、同じ怖いお母ちゃんなのに何が違っていたのだろうか、と語りました。
はつは、菊の体位を変えつつ、一つだけ言い忘れていたことがある、と告げました。

それは惣兵衛を、山王寺屋の暖簾を背負いながら、優しくて身体もたくましい立派な方に産み育ててくれたことでした。
自分は、菊のおかげで温かい家と明るい息子に恵まれている、とはつは感謝を口にしました。
菊は、涙を流しました。

晴花亭では、傷が癒えたあさが泉と、本の出版や寄付集めのことで打ち合わせをしていました。
美和目当てのへぇさんも、もちろん来ています。(笑)
あさは、今から支援者獲得のため、大隈に教わった人を京都に訪ね、ついでに行きたいところがある、と告げました。
それは、千代の女学校でした。

あさが廊下に亀助を待たせ、千代の部屋に入ると、中にいたのは宜の母フナでした。
この展開も予告編で見せている訳ですし、わざわざ日をまたがなくてもね。(笑)
フナは、千代が飾っている家族写真を見ながら、仲のよろしいことで、美しいご一家で何ともうらやましく思っていた、とあさに告げました。
あさが写真を見ると、彼女の頭に鬼の角の落書きがされており、びっくりぽんです。(笑)
当時の写真は高いでしょうに、あーもったいない。(笑)

フナは、宜は平凡で真面目だけが取り柄、頭はいいけど気は利かないし不器用だから、学を身に付けるよりも、早く嫁に行かせないともらい手がなくなる、だから、学校を辞めさせてでも縁談を進めようと迎えに来た、といいました。
あさは、宜は非凡で、あんなに面白い子はいない、と一番近くにいる母親が気付かないことに驚きつつも、自分の身に当てはめ、千代を自分の思う枠に押し込もうとしていたのかも知れない、と気付きました。

そこに千代と宜が戻ってきて亀助に気付くと、二人は部屋の中にいる、それぞれの母親の姿をこっそり眺めました。
あさは、自分たちは青虫からいきなり成虫になるみたいに、嫁入りして子供から一気に大人になる仕組みだったが、今は、一人前になる前に、これから先の人生について考えるための、さなぎでいる時間をつくれるようになった、といいました。
あさとフナは、誰もがぼーっとしていられない今の時代にこそ、さなぎの時が必要かもしれない、だから自分たちももう少し見守らなければならない、という意見で同意しました。

帰り際、廊下で千代はあさに、おおきに、とお礼を述べました。
あさは、両手の人差し指を頭の上に立て、鬼の角のように見せると、ほなな、といって去って行きました。

この時の波瑠さん、格好よかったです。
廊下に出てフナにお辞儀をするあたりから貫禄十分、去り際に千代に見せた背中なんて、脂ののりきった実業家そのものでした。
高橋さんと年齢はかなり違うのに、同級生の親として全く見劣りすることなく、見事に伍していました。
いい役者になりましたね。

その日の夜遅く、藍之助が不安そうな表情を浮かべていました。
新次郎が、藍之助と菊はずっと手紙のやり取りをしていたが、最近届かず気にしていたら、惣兵衛から、春先に腰の骨を折って寝たきりという知らせが来た、と説明しました。
藍之助は、菊が自分にそのことを隠していることを知り帰省をためらいますが、新次郎は、帰るよう促しました。

有田では、菊が栄達に戸を開けさせ、みかんの花の香りを楽しみました。
栄達は、大阪にいたら、一生この香りを知らなかった、といいました。
それから、栄達は菊を抱きかかえ、縁側に座らせました。
おいおい、あんな運ばれ方して、腰痛くないんかい。(笑)
おまけに、座布団の上に正座しちゃいましたよ。(笑)

菊は、みかん畑のある山を見つめ、あの山が山王寺屋なんだすなぁ、ここが私らの山王寺屋なんや、と自分に言い聞かすようにつぶやきました。
せっかくのいい言葉なんですけど、山王寺屋再興の夢が叶わないと知っての負け惜しみにしか聞こえず、感情移入できませんでした。

その頃、藍之助は、ようやく自分に素直になり、有田の実家へと急ぎ向かいました。
あさも、退院して三か月経ったので、そろそろ動き回りたい、というと、新次郎は、東京だすか、炭坑だすか、とあうんの呼吸で尋ねました。
あさが東京というと、忠興の見舞いに理解を示し、ついでの資金集めをしないよう釘を刺しつつ、快く送り出してくれました。

藍之助が家に戻ると、菊は、その朝、すでに息を引き取っていました。
えー、そんなに悪いなら、電報くらい藍之助に送るでしょ、普通は。
急変した、ということなのかな。
藍之助は、僕は一体何してたんや、と後悔のあまり大泣きしました。

葬式は、家族とごく親しい人たちで、しめやかに行われました。
あさたちも呼ばれなかったのね。
仕事が忙しいだろうと気を遣ったのかな。
養之助は、菊の期待に応えられず泣き濡れている藍之助に、おばあちゃんの最期は、決して惨めなものじゃなかった、床ずれ防止など一家で世話をして、せっちゃんも手伝ってくれた、と伝えました。

てぇー、藍之助は、せっちゃんのことも養之助の結婚のことも全く知りませんでしたね、そんな馬鹿な。(笑)
菊と手紙のやり取りをしていて、そのことについて全く触れないってありえないじゃんね。(笑)
それにしても、養之助もせっちゃんも、本当に人がよさそうで好感が持てます。

さらに、なんとなんと、亡くなる三日前に、菊を抱いてみかん山に連れて行ったって、それもありえないっしょ。
それができるくらいなら、寝たきりで痛みにうめき声を上げる、なんてことあるわけないもんね。
ちょっと、筆を持つ手に力が入りすぎたんじゃないの、大森さん。(笑)
ともかく、みかんの花の香りをいっぱい浴びて嬉しそうに笑っていた、とのことで何よりでした。(笑)

養之助ははつに、家族をたくさんつくって、みかんをたくさんつくって、一生ここで生きていくと誓い、藍之助に安心して大阪に帰るよういいました。
家族とみかんをつくることが同列って、どうなのよ。(笑)
そして、養之助は、天に向かい、山王寺屋は自分がきっと守っていく、おいしいみかんをぎょうさんつくる、ちゃんと見てて、と菊に呼びかけました。

それからすぐに、あさとうめが焼香に訪れ、東京に行ったら、梨江の具合がよくなかった、とはつに告げました。
惣兵衛に促され、はつと養之助、あさとうめの4人で、和歌山から二日がかりで東京に向かいました。
おそらく、最初は船で大阪に出たのよね。
なら、加野屋で一泊すればよかったのにね。(笑)

今井家に着くと、忠嗣は、なんと結婚しておりました、これまたびっくりぽんです。(笑)
妻のとわさんの方が、かなり年上に見えちゃいますね。(笑)
それから程なく、梨江は息を引き取りました。
再登場をしなかったのは、スケジュール上の問題等、つまり大人の事情ってやつなんでしょうね。(笑)
役者としては、最期を演じて、お茶の間を涙で水浸しにしたかったんじゃないかな。

葬儀の準備が進む中、新次郎と千代が駆けつけました。
惣兵衛は、みかんの仕事があるから、来られないのかな。
そういえば、あさもはつも白い葬儀用の着物を着ていますが、当然用意していなかったでしょうし、今井家で作ってもらったんでしょうね、養之助のもね。(笑)

とわはあさに、大隈夫妻が立ち寄り、一度会いに来てほしい、と伝言を残したことを伝えました。
さらに、名士たちがあいさつしたいと待っている、と告げられ、あさは、彼らに会いに行きました。
千代は、こんな時まで商売や女子大学の話をするのか、と顔をしかめますが、新次郎が、それは今井家にとっても加野屋にとっても大事なことだ、といってきかせました。

そこへ養之助が、金持ちのいとこたちに辟易して、逃げるようにやってきました。
養之助は千代とは、初対面なのよね。
千代は、新次郎から養之助の結婚話を聞かされ、同年代なのに、と驚きました。

養之助は、千代を忠興の元に連れて行きました。
千代は、入院中のあさのあきれた行動の数々を、忠興に語って聞かせました。
あさが手を伸ばしたまんじゅうは、忠嗣の見舞いだったのね。(笑)
忠興は、梨江の写真に、おおきに、とつぶやきました。
さすがに、写真に角の落書きはされていませんでしたね。(笑)

はつもあさもそれぞれに、梨江からもらったお守りを握りしめながら、彼女のことを思い出し、おかあはんと口にしました。
ここは、泣けちゃいましたよ。

その翌日、忠興は、寝室に新次郎とはつを呼び寄せました。
あさは、大隈邸に行き、不在でした。
忠興が身体を起こし、今までのことや後悔したことをつくづく考えてしまう、と口にすると、はつは、成功したのに後悔なんて、と驚きました。
忠興は、自分は確かに幕末の乱世を乗り越え、人からは大勝ちといわれてきたが、最初の最初から二つだけ読み違えて失敗したことがあった、御一新の時の山王寺屋のことと、あさのことだ、と話しました。

そして、忠興ははつに、苦労をさせてしまった、と詫びました。
はつは、自分はあのお家に嫁げてよかった、お父はんが選んだ道のおかげで惣兵衛に嫁ぐことができ、藍之助と養之助も生まれ、こんなに幸せなことはない、だから決して後悔だなどとは思わないでくれ、と語りました。
その言葉に納得した忠興は、そんな風に思ったら、あんなに楽しそうにしている孫に失礼だな、と自分に言い聞かせるように話しました。

次に、忠興は新次郎に、あさが迷惑をかけていることを詫びました。
新次郎は、自分があさに助けられた、と答えました。
忠興は、おなごにこだわらずに、あさの思うように学問をさせてやれば、もっともっと偉くなったかもしれない、自分は忠政のようにあさの力を見抜けなかった、といいました。
続けて、あさの一所懸命出ようとする芽を摘んでしまった、でも、自分たちが種を蒔いたまま放っていたものを、新次郎が時々水をやって咲かせてくれた、と語りました。

新次郎は、自分はなにもしていない、あさは、子供の頃ちっとも学ばせてくれないと嘆いていたが、本当は多くのことを学ばせてくれたといっていた、と述べました。
さらに、これ以上あさに偉くなられたら自分が困る、といい、忠興とはつと三人で笑い合いました。

大隈邸では、思わずあさが、くしゃみをしました。(笑)
あさは、大隈家の素晴らしい調度品を見たい、という千代を連れてきていました。
綾子は、千代も泉の大学校ができた暁には入学するつもりか、と尋ねると、あさはそうならいいと、千代はいいや、うちは、と同時に答え、互いに自分の唇をつまみました。

あさは、そうなったらいいと思ったけど、決めるのは千代だ、好きなように決めてもらうつもりだ、と語りました。
さらに続けて、親の思うようにならないのが子だ、自分の親もきっと、何でこの子はこないなんや、と思っていただろうと今は思う、と話しました。
綾子は、もったいない気もするが仕方ない、と述べた後、新しく作った名簿を渡しました。

その日の夕方、あさは忠興を訪ねました。
もう帰るのか、という忠興に、あさは、はつや久太郎と梨江の思い出話をしたいが、商いが待っている、と述べました。
続けて、今は汽車があるからすぐ来られる、炭坑通いで汽車に慣れ、テケツを集めているというと、忠興はおなごのくせに、と驚きました。

あさは、この年になっても父親が思っているようなおなごになれず、母親にも心配をかけっ放しのまま、おまけにおなごの大学校の話までしてしまって、と話しました。
忠興が、おなごの大学校の件はうまくいっているのか、と尋ねると、あさは、賛同者は増えているが、目標の10分の1も集まっていない、と答えました。

あさが、大学は大阪に建てるつもりだというと、忠興は、万一、東京に決まれば、目白の今井家の別荘を建設用地にどうか、と語りました。
売るつもりなのか、と聞くあさに、忠興は、お前の目指しているものに寄付したい、これは梨江と決めたことだ、といいました。

忠興が、梨江とお前がこんなになるとはと話していた、と語ると、あさは、褒められるのはくすぐったくてかなわない、こら、あさ、といわれている方がずっといい、と照れました。
忠興が、嫁行く前にちっともいい娘じゃなかったといっていた、と述懐すると、あさは、その時、これから分かることだといわれた、と懐かしみました。
忠興は、ええ娘だったで、今は自慢の娘になってしまいよった、ときっぱりと述べました。
私はこういうのに弱いのよね、一気に涙腺が崩壊してしまいました。(笑)

さらに、あさの芽を摘もうとしてしまった償いとして受け取ってほしい、お前のような学問好きがよく学べるような日本一の大学校をきっとつくるんやで、と続け、あさは、へぇ、と力強く頷きました。

はつと養之助は和歌山に帰り、あさたちも大阪に戻りました。
大阪まで一緒に帰ればいいのにね。(笑)
加野屋では、同じような年の人がどんどんいなくなって寂しい、とよのがすっかり弱気になり、正吉はいつ迎えに来てくれるのだろう、とつぶやきました。
千代はよのに、長生きしてや、と励ましました。

あさは、忠興との約束を実現するため、大学設立に奔走することになりました。
これからは、泉との大学づくりがメインになりそうです。
きっと、目白に建てるのよね。(笑)
これからも目が離せません。

さて、第21週の関東地区の最高視聴率は、萬谷に刺されたあさが、病室で友厚、正吉の夢を見、忠政の幽霊が現われ、白い歯を見せて楽しそうに笑え、とアドバイスした22日(月)の25.3%で、第1位でした。

月曜から土曜までの詳細は、25.3%、23.3%、24.9%、24.7%、24.1%、24.3%で、第21週の週平均は24.43%、『ごちそうさん』の第21週の平均は22.23%、『花子とアン』の第21週の平均は22.30%、『マッサン』の第21週の平均は21.88%、『まれ』の第21週の平均は19.12%、でした。
ドラマの全平均は23.43%、『ごちそうさん』は22.37%、『花子とアン』は22.58%、『マッサン』は20.73%、『まれ』は19.32%でした。

関西地区の最高視聴率は、新次郎の発案により、あさと千代が、病室のベッドに並んで横になり、二人の間のわだかまりが氷解した24日(水)の24.4%で第1位でした。
名古屋地区の最高視聴率は、萬谷が捕まったという知らせを聞いたあさが、悪いことにならないよう警察に口添えしてほしいと新次郎に頼んだ25日(木)の23.8%で第1位でした。

『真田丸』の第8回は、関東地区が17.1%で第5位でした。
ちなみに、八重の第8回は15.6%、官兵衛の第8回は16.1%、花燃ゆの第8回は13.0%でした。
全平均は、真田丸18.31%、花燃ゆ13.88%、官兵衛16.58%、八重17.88%です。
関西地区は、17.4%で第4位でした。
名古屋地区は、17.4%で第8位でした。

今週も、おもしろかったです。
信繁、そして氏直、父親に翻弄される姿が、哀れでした。
偉大な父親を持つと、子は大変ですね。
それに比べて、上杉の誠実なこと、爪の垢でも煎じて飲ませてやりたいものです。(笑)
ちっちぇー家康も中一週での登場でしたが、相変わらずで安心しました。(笑)

きりのうざったさも健在、あの梅ちゃんがキレて、なたを叩きつけるように刺す場面に萌えました。(笑)
梅の兄、作兵衛に敵は北条と語らせ、梅に上杉と訂正されたのちに、攻めてきた者が敵、とさらに彼にいわしめた場面は秀逸でした。
昌幸が小国の国衆として、国を守り通し生き残るかにいかに苦労し、民も戸惑っていたかを、この一言で語らせた三谷さん、お見事でした。

さて、今回の見所は、昌幸が自分の兵を使わずに、知略で、北条、上杉を信濃から去らせ、北条に徳川を牽制させた、というところです。
確かに、お見事の一言でした。
ただ、最後に、すべては計略の内じゃ、といわせたのは、ちょっとやり過ぎだったような気がします。

このドラマでは、少なくとも二つは、昌幸の思惑だけではどうしようもならない、運に恵まれた部分があったのよね。
一つは、氏政が、氏直の手綱を引きにやってきたこと、このおかげで、昌幸は末席に列せられることを回避し、それなりの位置に席を占めることができたのよね。
だから、氏直を誘導し、甲斐に向かわせることができたのよね。
また、氏政の進言があったからこそ、氏直は、春日信達に海津城を与える文書に花押を書いてくれたのよね。
それがあったからこそ、上杉景勝をだますことができたのよね。

もう一つは、上杉が、春日信達を河原に磔にして、北条への見せしめにしてくれたことよね。
これがなかったら、戦端が開かれていた可能性が高いのよね、このドラマの展開では。
さすがに、これは誰もコントロールできなかったし、ドラマでは直江兼続が指示したことなので、真田は関与できなかったのよね。

というわけで、運にも助けられながら、結果として、もしかすると昌幸の期待以上の結果が得られた、というのが実状ではなかったでしょうか。
とはいえ、おもしろかったことには間違いありませんし、これにケチを付けたらバチが当たりますね。
次回も楽しみです。

それでは来週も、先を急がず、食べる分だけ汁をかけ、少しずつ少しずつゆっくり味わい、人は理屈で固められるとむしろ心を閉ざす、あせりは禁物と知り、天狗にならぬよう手綱を引き、戦は引き際が難しいと悟り、つくづく人の心は分からぬものと覚悟し、父上の面目を立て、国衆が集まり一つの大きな力となり、窮地を楽しむ、そんな気概で、こぴっと仕事がんばれば、己の兵を一兵も使わず、信濃から上杉、北条を追い出し、国衆たちの独立国家建設を目指すことができるじゃんね。

「北条がなんじゃ、上杉がなんじゃ、大名などいらん。我らだけの国をつくるのじゃ」
CATCH A DREAM!!

[7386]競うより 投稿者:まっくん

投稿日:2016年02月26日 (金) 18時39分

みなさん、こんばんは。
ようやく冬の終わりが、見えてきましたね。
来週からは、一気に春めきそうです。

さて、今週の『あさが来た』は、ようやくあさと千代が、心を通じ合いましたね。
新次郎と三人で病室に泊まる場面は、秀逸でした。
二人きりの世界に浸っている母子の会話を、視聴者は、新次郎とともに聞き耳を立てつつ、新次郎の反応もうかがえるという贅沢な一時でした。
加野屋の立ち聞き癖が、視聴者にも伝播した、そんな感じがする場面でした。

では今回も、先週の土曜日から振り返っていきましょう。
冒頭、夢の中で、三途の川と忠政の『うさぎうさぎ』の歌声が流れ、あさは、なぁ、おじいちゃん、ここはどこ、と尋ねました。

あさは、手術は成功しましたが、お腹の傷がひどく、出血量が多かったので、医者からは、親戚や関わりのある大切な人に知らせるよう、いわれました。
榮三郎夫妻と千代が病院に詰めていました。
おいおい、藍之助は来ないんかい。(笑)
さちさんは、二人目を身ごもっていましたね。
そして、長女の名前は、さやちゃんでしたね。

有田のはつの元には、アサキトクという電報が届きました。
新次郎さんが、出したんですね。
そんな余裕、よくあったなぁ。(笑)
てっきり、うめが気を利かせたものだとばかり思っていました。
電報といえば、はなの長男、歩くんが亡くなったとき、蓮様の元にそれを知らせるために届いたものを思い出してしまいます。
日向子が生まれたとき、陽子の父、須藤良一さんの元に届いたそれは、おめでたかったんですけどね。(笑)

あさが、暴漢に刺されたという噂は、あっという間に町中に広がり、加野銀行には閻魔紙に記された山屋と泉も、駆けつけました。
泉の姿を認めた平十郎は、あんたのせいだ、帰れ、と突き放しました。

東京では、綾子が、あさの凶事が書かれた新聞を、重信のもとに運んできました。
全国紙に載るなんて、あさの知名度は、かなりのもののようです。

病院には、足の悪いよのや、うめ、かのがやってきて、千代を休ませようとしますが、彼女は断ります。
そんな中、今井家を代表して、忠嗣が、見舞いにやってきました。
姉の様子を尋ねると、新次郎は、力なく首を左右に振りました。
それじゃ、亡くなったみたいじゃん。(笑)

忠嗣の話によると、忠興は具合が悪く、梨江が看病で付きっきりのようです。
そういえば、あさが大隈を訪ねたとき、見舞いに行ったのかな。

あさの病状は、数日経っても、まだ回復しませんでした。
大隈は、綾子に口述で、手紙を書かせていました。
我が輩は、白岡あさ君に会うことによって、必ず政府に戻ると心を決めたのである、というと、綾子は、ようやくその気になったことを喜びました。
大隈は、その気にさせるために、彼女に会わせたのであろう、といいますが、綾子はとぼけました。

大隈は、綾子の手の上で転がされているのね。(笑)
だから新聞も、夫より先に綾子が読むのね。(笑)
大隈は、女子の大学校という、新しくも神聖なものを、国を挙げて協力したいと思っている、日本のこれからのためにも、貴殿の回復を、心から祈っておる、あなたの友、大隈重信、と書かせました。

千代は、必死にあさの身体をさすりました。
そして、新次郎に、あさは一生死なない、どんなことがあっても生き残ると思っていた、と告げました。
新次郎が、あさも人だ、というと、千代は、もし、お母ちゃんがこのまま死んだらどうしよう、と大声で泣きました。

夜明け前、新次郎はあさに、どこにも行くな、自分はあんたに惚れている、何でも応援するけど、自分より先に死ぬことだけは、金輪際許さない、と泣きながら語りかけました。
その時、あさの口から、いやや、死にとうない、という言葉が漏れました。
新次郎は、起き上がれ、九転び十起きやろ、九転び十起き、と何度も繰り返すと、あさが目を覚まし、うち、何してますの、旦那様、と口にしました。
新次郎は、あさ、よう頑張りましたな、と抱きつきました。
あさ、奇跡の生還でした。

あさに呼びかけている新次郎を見ていると、ゲゲゲで、戦地にいっている茂が死にかけている夢を見たイカルがイトツと二人で夜通し、しげさーん、死ぬなぁー、生きて帰ってこ―い、と叫び続けていた場面を思い出しました。

新次郎は、廊下で仮眠していた千代の元に駆けつけ、目覚めたことを伝え、医者が、奇跡だ、生きようとする力が勝ったといっていた、と告げました。
つまり、目覚めた後、医者に診せてから千代のところに来た訳ね。
それも薄情だと思うけど、その騒ぎにも気付かず眠っている千代もね。(笑)
うめが、廊下で仮眠していたのにもびっくりぽん、部屋に入れてあげればいいのに。(笑)

あさは、一度は目覚めたものの、幾度も夢を見ました。
まずは、友厚が登場、九州の炭坑でペンギンの絵を見せたときの回想、次に寄合所で鉄道に目を付けた話と、友厚は友に厚いいい名前、私にとって唯一のおなごの友達、というやりとり、これらは初めての放送ですよね。

そして、正吉が登場し、円と縁の話、これもお初でがんすな。
とどめが忠政、ベタベタの幽霊装束で登場です。(笑)
忠政は、近頃は厳しい顔をしてばかり、昔みたいに白い歯を見せて楽しそうに笑わないので、そばに呼んで笑わせようとした、と語りました。

あさは、ぎょうさんのものを背負って、みんなの前を旗を振って歩いて行かなければならない、歯を見せて笑っている訳にはいかない、といいました。
忠政が、いろんなものを背負ったからといって、子供は笑っていい、大人はだめ、というのはおかしい、といい、あさも、よく考えたらそのとおりだ、と答えました。
忠政は、難しく考えるな、柔らかく考えろ、といって、あさのほっぺたをつまみ、歌でも歌おう、と誘いました。

医者は、新次郎たちに、命の心配はないが、自由に動けるにはしばらくかかる、入院して様子をみた方がいいが、退院をせがまれ手に負えない、家族で説得してくれ、といいました。
新次郎、うめ、千代は、あきれかえりました。

三人が病室に戻ると、あさが、見舞いのまんじゅうを食べようとするところでした。
あさは、滋養のあるものを食べて、一刻も早く戻って、いい仕事をして、恩返ししなければならない、といいました。
まんじゅうに滋養があるとは、とても思えませんけどね。(笑)

それを聞いた千代はブチ切れ、商いで恨みを買って死にかけたのに、あほにも程がある、少しは反省しろ、と怒鳴って、病室を飛び出しました。
うめも、この度ばかりは、千代に全ての面において賛同する、どれだけ自分の身体が丈夫だと思っていても、刺されたら死ぬ、ここにいなくても不思議はない、今井の両親や自分より先に行くことは勘弁してくれ、と語りました。

あさは、堪忍やで、堪忍な、と素直に謝り、千代にも、おおきに、えらい心配かけたなぁ、と伝えてくれ、とうめに頼みました。
うめは、よく頑張った、今は動かないことが一番の務め、神様がくれた休みだと思て、ゆっくり静養してほしい、と伝えました。
そして、うちの一番苦手なやつだすなぁ、というあさに、ええ気味だす、といいました。

新次郎は、廊下で泣く千代の元にいくと、あほのまんまでも生きていてくれて、本当によかった、と告げました。
新次郎は、素直に甘えろ、といいますが、千代は、柄にもないことはできない、と拒みました。

そこへ榮三郎がやってきて、萬谷は、まだ捕まっていない、と告げました。
新次郎は、捕まるまでは、身内以外はあさに会わせない、といいました。
すると千代が、病室の前に怪しい男がいる、と指摘しました。
新次郎が、後ろから羽交い締めにすると、それは、九州の炭坑から戻ってきた雁助でした。
萬谷を押さえ込んでから、新次郎は、捕り物に自信を持ったみたいね。(笑)

亀助が、刺されるほど恨まれるなんて、あさは一体何をしていたのか、と尋ねると、新次郎が、そない思いますやろ、といい、うめも、そうだすやろ、と被せました。(笑)
亀助が病室に入ると、あさは喜びますが、傷も痛みました。
あさの、入院生活は、始まったばかりです。

亀助は、銀行に戻り、あさが意識を取り戻し、ごはんを食べられるくらい元気になったことを、行員みんなに知らせました。
亀助は、藍之助と面識もなく、平十郎がテキパキと仕切る姿に驚き、雁助もいない職場に、所在なげな様子です。
亀助は、平十郎が支配人ということに驚いていましたけど、それくらいの情報は、炭坑にも入っていそうなもんですけどね。(笑)
亀助が、大番頭や中番頭といっていた頃を懐かしんでいると、弥七に、大番頭になれなかったことを突っ込まれますが、その相変わらずの減らず口を喜ぶくらい、何もかも変わってしまっていました。

病院には、多くの花や見舞いの品が届いていました。
閻魔紙の工藤からも来ていました。(笑)
あさは、花に囲まれ、お葬式みたい、と笑えない冗談を口にして、うめにしかられました。
あさは千代に、心配かけたことを詫び、宜のことを尋ねると、京都に帰ってしまった、と返ってきました。
あの事件の時も加野屋にいたのね、ということは、千代は、宜を放り出して買い物に行っていた、ということになるのよね、何て薄情な。(笑)

あさが、千代にも京都に戻るよういうと、デリケシーに欠ける、野暮だ、ちょっと刺された位がちょうどいい、と憎まれ口を叩かれました。
確かにあさはデリカシーがないけど、千代の方が、はるかに欠けていますよね(笑)
あさは、傷の痛みを訴え、言霊というのがあって、口から声に出した言葉は本当になる、というと、千代は、気にしつつも、自業自得だ、と言い放ちました。
あさは、もっと柔らかい心を持って、笑って生きていかないと口にしました。

千代が退室した後、うめは、ちょっと気落ちして、じっとしているくらいがちょうどいい、千代が心配する姿を見せてやりたかった、子の心、親知らずだ、といいました。
それにしても、あさは病室でもったいないを連発、いつの間にか平十郎に感化されていますね(笑)

千代が、流しで花瓶の水を替えようとすると、学生服姿の東柳啓介と村田清二がやってきて、啓介がりんごを包丁で切り始めました。
あさの凶事を思い出した千代は、思わず悲鳴を上げ、花瓶を落として割ってしまいました。
それを聞きつけたよのとかよがやってきて、よのはすかさず、ふきんで包丁を覆い隠しました。
はなが、教会の奉仕活動で知り合った北澤くんと出会った時のことを思い出しました。
あの時は、身分を偽っていたはなが、その壁に阻まれ、成就しなかったのよね。

亀助は、見舞い者リストを作成していました、やるじゃん。(笑)
工藤は、サカエ可愛さのあまり、女子の大学校設立を断ったことを気にしていたのね、今生の別れにならなくてよかったですね。(笑)
新次郎は、一部の人からあさが恨みを買っているのは確かだ、といい、渋沢が、ピストルで脅して鉱夫を働かせている、ひげが生えている、という噂が東京まで聞こえている、といっていたことを思い出しました。
そして、あさを守り切れなかったことを悔やみました。
亀助は、自分も大阪にいる間は、あさをしっかり守る、ときっぱりと答えました。

その頃、加野屋には、電報をもらったはつと惣兵衛が、駆けつけました。
はつは、よのから意識が回復した、と聞かされ、ほっとして力が抜けました。
危篤になった状況を尋ねる惣兵衛に、かのは、暴漢にブスッと、と口を滑らせました。
かつて、菊をかばおうとするはつの腕を切りつけてしまった惣兵衛は、ドキリとしたことでしょうね。

結局、はつと惣兵衛は加野屋に泊まり、藍之助と親子三人の時間を過ごすことになりました。
藍之助の部屋に泊まるはつと惣兵衛を気遣ううめは、客間を勧めますが、急に来て立派な部屋に泊まるのは気が引ける、それに藍之助と一緒の方がいい、と遠慮されました。

言霊が気になり病院に泊まることになった千代は新次郎に、泣いていたことをあさには内緒にしてほしい、と頼みました。
そして、あさの病室も、親子三人だけとなりました。
どこで寝るかで揉めましたが、結局、あさのベッドで千代も眠り、新次郎は、長椅子に横たわることになりました。

あさは、ちょっと動いても傷口が痛そうでしたが、千代が寝るスペースを空けるため、新次郎が抱きかかえて移動させた時は、全く痛がりませんでしたね。(笑)
三人は左から、新次郎、あさ、千代の並びで、川の字になって横になりました。

一方、眉山ファミリーは、左から藍之助、はつ、惣兵衛の並びで、やはり、川の字になって寝ることになりました。
藍之助は、早くも爆睡です。
仕事疲れといったところでしょうかね、それにしても久し振りの親子対面の割にドライですね。(笑)

それにしても、惣兵衛は、危篤の知らせを聞いたとき、あの妹やったら、煮ても焼いても死なへん、なんていってたのね、ひどい。(笑)
血が繋がっていないとこんなものなのかな、でも、本当は嫁になるはずだったのにね。(笑)
はつは、暴漢に刺されて死んでいたら、千代もまだ子供だし、無念だっただろう、明日、会ったら叱らなければ、といいました。

ここで、昔を思い出した惣兵衛が思わず発情、藍之助も目に入らず、はつを抱きしめました。(笑)
姑たちの目がないから、開放感に浸っちゃったのよね。(笑)

病室では、新次郎が寝たふりをして、女性陣に背を向けていました。
あさは千代に、自分が刺されたときの様子を尋ね、二度と思い出したくない、と返されました。
あさが、堪忍、デリケシーがありまへなんだなぁ、と謝り、千代が、ありまへん、と返す会話を聞いていた新次郎は、思わず、吹き出しました。

あさは、自分が憎まれていたとは思わなかった、自分のことだけ考え、周りが見えなくなっていた、と告げると、千代に、弱みのない人は嫌われる、といわれました。

あさは、弱みはある、といい、嫁いだ頃、新次郎が毎晩美和のところに通い、しばらくほったらかしにされていたので、商売の手伝いをするようになった、と話すと、新次郎は、思わず耳を塞ぎました。(笑)
そして、その頃にも刺される思いをしたことがある、と新選組土方歳三との4百両の貸し借りを巡る思い出話を、千代に聞かせました。

あさが、土方はお金を返すどころじゃなかった、というところをみると、借金、やっぱり踏み倒されたのね。(笑)
でも、あさは、それまで自分のことを何とも思っていないと思っていた新次郎が、へっぴり腰ながら、嫁だからと庇ってくれて、とても嬉しかった、といいました。
新次郎は、思わず、へっぴり腰て、とつぶやいてしまいました。(笑)

あさは、その後に新次郎と接吻したことを思い出し、笑い出しますが、これだけは千代にも話せませんでした。
でも、この新選組の一件をきっかけに、少しずつ夫婦らしくなり、千代が生まれた、と話しました。
そして、一、二か月ながら、千代の世話だけして過ごした時間が、今でも自分の宝だ、仕事は大事で生きがいだが、千代がいなかった方がいいなんて考えるわけがない、といいました。

千代は、小さい時から、ぎんこ、たんこ、ぎんこ、たんこ、銀行作ろう、銀行でけへん、銀行でけた、そんなことばかり聞かされた、あさの娘は、白岡ぎんこと白岡たんこだ、と話しました。
そうなのね、やっぱり、銀行と炭坑に母親を取られた、と嫉妬していたのね。
あさは、堪忍と謝り、二人は、自然に笑い合いました。

その頃、アル中の萬谷は、酒が切れ、桜の花の幻影を見つめているところを逮捕されました。
よく、長町あたりに逃げ込んでいたそうですが、よくぞ、ここまで逃げ切れましたな。(笑)

翌朝、惣兵衛とはつは、加野銀行の様子を見学しました。
商売の形態に興味を持つ惣兵衛と、藍之助が働く姿に目を細めるはつ、夫婦の心情が、うまく描かれています。
藍之助は、榮三郎に命じられ、両親をあさの病院まで案内することになりました。
惣兵衛は、立派になった榮三郎に目を細めました。

そして、久し振りに姉妹が、病室で再会しました。
はつは叱ろうとしますが、あさや亀助から、もうみんなから散々怒られ、気落ちしているから、といわれ、留まりました。
千代は、自業自得、と萬谷と同じ言葉を口にしました。
亀助は、あまりに変わった惣兵衛にようやく気付き、もしかして、このお方、と話しかけますが、惣兵衛に無視されちゃいました。(笑)
しばらくは動けない、というあさに、はつは、動き過ぎのあんたには、たまにはいい、と口にしますが、これも、散々、みんなからいわれたことでした。(笑)

萬谷が捕まったことを知らせに来た新次郎は、病室の惣兵衛に気付き、びっくりぽんです。
あさは、新次郎に、萬谷が悪いことにならないよう、警察への口添えをお願いしました。
このあたりは、朝ドラヒロイン特有の八方美人振りが出ていますね。(笑)
あさは、親身になって話を聞いてやればよかった、と後悔しますが、萬谷が、端からおなごを相手にしていなかったから、無理な話よね。

廊下では、亀助が、山屋たちに、来週から見舞いができる、と伝えました。
行き場のない山屋は、今度は、病室に居座るんちゃう。(笑)
新次郎も、廊下で、惣兵衛と久し振りに語り合いました。
新次郎は、萬谷は、天満でそれなりの大きい店を出していたが、御一新以降、いろいろ商い替えしたが、みんなうまくいかなかった、と話しました。
惣兵衛が、大阪の町もこんなに変わったら仕方ない、と答えるのを聞いた亀助は、山王寺屋の変わりようも決して負けていない、と突っ込みを入れました。(笑)

病室では、はつがあさに、女子の大学校は、本当に必要か、命をすり減らしてまでやる価値があるのか、と尋ねました。
千代も、おなごは、男より出しゃばることなく、知識があっても自分が下の振りをして笑っているのがいいと教わった、と同意しました。
さらに、だから、男は、十中八九、いや九分九厘、あさのことが嫌いだ、と続け、病室を出て行きました。

はつが、一番怒っているのは千代だ、というと、あさは、彼女のいうことはどこか正論なので、困ってしまう、と返しました。
あさは、泉が一番心配しているのは、女が家庭に縛られ、外の世界から隔離されることだ、教育は、女を変えられる、家に入っても、周りと関わり合いながら、そこで大事な一人になれる、と語りました。
はつは、山王寺屋に嫁いだ頃の自分を、思い出しました。

はつが、届いた手紙を読んだり、代筆したりすると喜ばれる、と告げました。
育子みたいね。(笑)
あさは、泉は女も一人の人間といっている、自分はようやく、己の生き方にも、はつの生き方にも一本筋が通った気がする、だから大学設立を力尽くで押さえつけられても、屈する訳にはいかない、と決意を述べました。

厨房では、千代が啓介と再会、この前のおわびにと、りんごの皮をむいてあげました。
あらら、あっさり包丁のトラウマが消えてるじゃん。(笑)
啓介が見舞いに来ている、昔世話になった先生って、福沢かな。
啓介が、べっぴんだな、とりんごのことを褒めますが、千代は、自分にいわれたと勘違いしてしまい、恥ずかしさのあまり、途中で放りだして、逃げていきました。
りんごにべっぴんなんて形容しないだろうし、恋に発展していきそうですね。(笑)

惣兵衛は新次郎に、刺されるとは幕末の志士じゃあるまいに、と軽口を叩きました。
新次郎は、友ちゃんが、あさは大阪や日本を変えられる、といっていたけど、自分としては勘弁してほしい、と述べました。
久し振りに聞く友ちゃん、いい響きです。(笑)
惣兵衛が、男ならあさのような生き方も分かる、というと、新次郎は、男と同じようにしたいといっても、刺されることだけは許さない、と語りました。
あさの傷は、男並みに回復が早いのね。(笑)

はつは、あさに惣兵衛が新次郎と、養之助の結納の品を見に行った、と告げました。
セツちゃんと、もうそんな仲になったのね。
二十歳になったらお嫁さんにもらう、といっているそうですが、はつは、兵隊になるよりまし、と胸をなで下ろしました。

泉は平十郎に、刺されたのは自分のせいだ、といわれたことが気になり、見舞いに行けませんでした。
そんな泉の部屋に、四人の男たちが入ってきて、その後ろから綾子が姿を現しました。

病室には、新次郎と惣兵衛が戻ってきて、そろそろ和歌山に戻る、と話しました。
はつは、生きているあさに会えて本当によかった、といいました。
はつは、みかんの木には立派なものも細いものもある、立派な木はいい実を付けるが強風には最初に折れてしまう、細い木は風にあおられても揺られながら耐え、嵐の後また実を付ける、と語りました。

だから、あさが立派になりすぎると心配だ、大事な人や心配してくれる多くの人のため、決して無茶をしてはいけない、とはつはあさに言い聞かせました。
素直にうなずくあさを見た新次郎が、自分が何度いっても止まれなかったのに、と驚くと、惣兵衛は、自分の家族もみんな、はつにコロコロ転がされている、といって笑いました。

和歌山に帰る前に、惣兵衛が、そろそろ約束の三年が来るが、とその意思を確かめると、藍之助は、このまま加野銀行で働きたい、とその決意を語りました。
惣兵衛が、幸い養之助がよく働いてくれるようになった、と告げると、藍之助は驚きました。
三年間、盆と正月の藪入りにも和歌山に戻っていないのね。(笑)
はつは、軟膏の礼をいい、藍之助が立派に真面目に働いていることが分かって嬉しい、と喜びました。
藍之助は惣兵衛に、菊に伝えてほしいことがある、と真顔でいいました。

一方、千代も京都に帰ることになり、袴姿で病室を訪れました。
そのまま帰るのかと思ったら、翌日なのね。
なら、別にそんな格好をしなくてもね。
いかにも、啓介に女学生だと分からせるためだけの演出でしたね。(笑)

よのは、千代が卒業したらいよいよお嫁さんだな、といい、上品で優しい彼女なら、なんぼでも相手が見つかる、とあさに当てこすりました。(笑)
啓介の面影を思い出し照れ笑いを浮かべた千代が、会えるかも、と期待して流し場に行くと、果たして、彼がやってきて、リンゴちゃん、と声を掛けました。
啓介は、銀行の偉いさんだから、当然、父親だと思っていたみたいね。(笑)
明日、京都に帰るという千代が週末には戻るというと、週末までこちらにいて東京に戻るという啓介は、運がよければもう一度会えるね、と声を掛けました。

加野屋では、亀助が榮三郎から、北九州本部は柴田を支店長にするから、役員秘書として大阪に戻ってこい、と告げられました。
大阪暮らしは、ふゆや娘が喜ぶのでノープロブレムですが、役職が天神橋支店長と違い、ちょっとがっかりです。
うめから、役員である榮三郎、新次郎、あさのお助け係だ、と聞かされた亀助は、平十郎ですら支配人なのに、と不満を漏らしますが、新次郎から、支店長や支配人よりもずっと力がある、と聞かされ、気を取り直します。
さらに、新次郎から、実は自分が頼んだ、今回のことで身にしみた、あさのそばにいて守ってやってほしい、といわれた亀助は、まんざらでもない笑みを浮かべました。

病室では、山屋や神田屋などが、あさに生命保険会社の話をしていました。
潰れかけた保険会社の一つが、榮三郎に力を貸してほしいといってきている、と伝えました。
山屋が、死んでからお金がもらえるのは、年寄りにはおいしい話だ、というと、新次郎は、ちょっと前まで死にそうだったあさの前で、縁起が悪いことはいわないでくれ、と文句をいいました。

そして、入れ違いに綾子が、現われました。
先に泉を訪ねたら、会わせる顔がないと随分落ち込んでいた、と綾子はあさに伝えました。
何に妨げられても、心に決めた目的を忘れない様子に安心した綾子は、賛同者の署名を見せました。
西園寺公望の名前が、冒頭でしたね。
綾子は、有力者たちの署名の横に妻の名前が、書いてあることを指摘し、奮励する姿に皆が心を動かされたからだ、と強調しました。
男は、どんなに権力があっても立場が変わると態度を変えるかもしれないが、女は最後まであさを支え続ける、だから焦らず身体を治して、と伝えました。

和歌山では、あさから忠興の具合が悪いと聞いたはつが、暇なうちに東京に見舞いに行きたい、と告げました。
惣兵衛は、養之助に、東京の市場や問屋を見聞しておけば後々役立つ、と同行を命じました。

それから、菊の前で居住まいを正した惣兵衛は、山王寺屋を大阪に再興する夢はあきらめてくれ、と藍之助に頼まれたことを告げました。
銀行には、暖簾分けという仕組みがなく、藍之助が、どれだけ頑張っても山王寺屋の看板を掲げることができない、と説明しますが、菊は、納得しません。
何のために大阪で学ばせたと思っているのか、という菊に、はつが、藍之助のためだ、とい、藍之助も申し訳ない、でも感謝しているといっていた、と伝えると、不満そうに立ち上がって、背を向けました。

予告編によると、明日、雪が降る中、杖をついたあさが、戻ってくるのよね。
いよいよ、大学校づくりに邁進するのかな。
忠興が、心配ですね。
これからも目が離せない展開が続きそうで、楽しみです。

さて、第20週の関東地区の最高視聴率は、あさが、泉はファースト・ペンギンだが、このままでは海に飛び込む前にフカに食べられてしまう、手伝わせてくれ、と彼に申し出た16日(火)の24.8%で、第1位でした。

月曜から土曜までの詳細は、23.6%、24.8%、22.5%、23.2%、22.6%、22.8%で、第20週の週平均は23.25%、『ごちそうさん』の第20週の平均は22.55%、『花子とアン』の第20週の平均は22.02%、『マッサン』の第20週の平均は22.15%、『まれ』の第20週の平均は18.48%、でした。
ドラマの全平均は23.38%、『ごちそうさん』は22.37%、『花子とアン』は22.59%、『マッサン』は20.67%、『まれ』は19.33%でした。

関西地区の最高視聴率は、大隈邸を訪ねた千代が、他の来客の男性たちからの好奇の視線を浴び、自らが猿回しの猿のような立場になっていることに気付いた18日(金)の23.4%で第1位でした。
名古屋地区の最高視聴率は、憧れのあさに会えた宜が、喜びと興奮と己の罪深さに三方板挟みとなり、アワワワワばかり口にしてしまった19日(金)の23.6%で第1位でした。

『真田丸』の第7回は、関東地区が17.4%で第4位でした。
ちなみに、八重の第7回は17.5%、官兵衛の第7回は15.2%、花燃ゆの第7回は11.6%、でした。
全平均は、真田丸18.49%、花燃ゆ14.00%、官兵衛16.64%、八重18.20%です。
関西地区は、17.1%で第2位でした。
名古屋地区は、16.8%で第10位でした。

今週も、よくできていました。
沼田城と岩櫃城をあっさり奪回するところが、三谷さんらしいですね。(笑)
それにしても、みなさん感じたと思いますが、きり、うざったすぎ。(笑)
いつの間にか、ヒールになってるじゃん。

一方、一益は、本当にいい人に描かれていましたね。
あれだけ人がよすぎると、天下は獲れませんわな。
そうそう、予想どおり、清洲会議は描かれませんでした。
一益が、木曽義昌に人質を差し出したのが6月28日、清洲会議はその前日に行われちゃいましたからね。
仮に間に合ったとしても、もう力は削がれていますから、いかんともしがたかったでしょうけどね。

木曽義昌も、織田に寝返った時は、悪人のように描かれながら、当人が登場したら、人間味の溢れるいい方でしたね。(笑)
それだけに、きりが一層うざったく感じられました。(笑)
昌幸は、ここ2週、空回りというか裏目に出ていますね。
次回は、腹黒さが復活しそうで楽しみです。

それでは来週も、こそこそしないことを上策と心得、思うようにいかぬがこの世、大事なのは思うようにいかぬ時いかにふるまうか、望みを捨てなかったの者のみ何とかなる、道が開けると知り、己の勘に頼りすぎるからしくじると肝に銘じ、武士に二言はござらぬ、今こそ役に立たねばならぬ、そんな気概で、こぴっと仕事がんばれば、調略を成し遂げ、上杉と北条を股に掛けた大勝負に出ることができるじゃんね。

「源三郎と源次郎合わせて一つじゃ。源三郎は間違いは少ないが、くそ真面目で面白くない。お前は過ちを犯すが面白い。面白くなくては人は動かぬ。二つで一つじゃ」
CATCH A DREAM!!

[7385]その距離を 投稿者:まっくん

投稿日:2016年02月19日 (金) 23時13分

みなさん、こんばんは。
今週は、寒の戻りで寒い日が多かったですね。
とはいえ、各地で春一番も吹いて、季節の変わり目を実感します。

さて、今週の『あさが来た』は、ついに女子の大学校設立に動き出しましたね。
正直、まだまだ来てほしくなかったです。
もう、このドラマも終わりが近い、ということですもんね。
それにしても『国盗り物語』コンビの大隈夫妻、圧倒的な存在感ですね。
あまりの重厚さに、朝観ると、胃もたれしそう。(笑)

では今回も、先週の土曜日から振り返っていきましょう。
ふらりと店を出た新次郎は、千代の女学校に行っていました。
何て自由な相談役なんだ。(笑)
当世風のおなごばかりの様子に、さすがの新次郎もびっくりぽんです。(笑)

そこへ、千代と宜が、なかよくおしゃべりしながらやってきました。
宜が、商家の子は、数学や上手の達人じゃないといけない、というと、千代は、家業を手伝う気はない、母が自分の無教養の口惜しさを娘で晴らしているだけだ、と答えました。
宜は、楽しい、友達は千代だけでいい、千代が好き、楽しい学校を卒業したらどうしよう、女子が学べる大学校があればいいのに、と熱く語りました。
千代が父親に気付くと、新次郎は、ちゃんと馴染んでいる、と安心したような笑みを浮かべました。

加野銀行では、あさと泉が、対面していました。
泉が、これまでの通念を軽々と乗り越え、現金を扱う商いに女子を雇い、評判を上げているのはすごい、しかも銀行の一員として人格を持って働いている、と賛辞を述べました。
さらに、自分は、女子が知性を持って、社会の一員たろうとする姿を見るのが好きだ、と続けました。

あさは、彼女たちを、この春から正式に女子行員として働いてもらう、と告げ、泉が何者かを尋ねました。
その時、あさに倒れ込もうとする泉を投げ飛ばし、彼は、伸びてしまいました。(笑)
原因は、強度の滋養不足でした。
かのは、泉の顔を見て、きれいだといい、よのに今はやりの清貧ではないか、と告げました。
かのは、友厚のルックスも褒めていましたし、面食いなのね。(笑)

そこにハトがやってきて、泉は、自分が通っていた女学校の先生ではないか、とあさに告げました。
調べてみると、桃沢女学校の教師でしたが、店の者が家まで送ると、貧しい家で、夢のためにお金を使い果たし、奥さんに愛想を尽かされたそうです。
順ちゃんとは、もう別れちゃったのかな。
みんなで、泉の話をしているところに、新次郎が戻ってきて、相談役に相談ごとがないかを尋ねました。(笑)

京都に目の保養にいっていた、って新次郎らしいですね。(笑)
宜にまでお土産を買っていったのは、友達ができたという母子の会話を盗み聞きしていたからよね。(笑)
宜は、新次郎が素敵だといい、千代に、趣味三昧の頼りない男といっていた、と突っ込まれました。(笑)

新次郎が尋ねてきたとき、千代に、自分はあさを尊敬し、愛情を持っている、でも、誰もが彼女みたいになることを望んでいるわけではない、といいました。
続けて、彼女もはつの道に憧れているところもあるが、自分にはこの道しかないと思って、前を向いて歩いている、千代に店で働いてもらいたい、といいながらも迷っている、父親の目から見たら、そんなに強いおなごじゃない、と話しました。
そんなことを、千代は、家族写真を眺めながら、思い出していました。

加野銀行には、再び、泉がやってきました。
彼はあさに、女子の教育に関心はあるか、と尋ね、明治3年に横浜のヘボン施療所で女子教育が始まり、明治8年に官立の女子師範学校が開校するまでの歴史を語りました。
明治14年に前橋にできた学びの場は、語られませんでしたね。(笑)

泉は、まだ開かれていない日本で初の女子の大学校を作りたい、あさにもその設立に賛同してほしい、と訴えました。
あさは、理想は素晴らしいが、泉にはできない、と突っぱねました。
泉は、女子の責任を重くして活発にし、その快楽を大きくし、日本婦人を鎖から解き放つべきだとは思わないのか、とあさに食らいつき、自分が書いた教育論だ、といって、『女子ノ教育ニ就テ』と書かれた原稿用紙の束を押しつけました。

その夜、新次郎が帰ってきても、あさは文机に向かったまま、動きませんでした。
その顔をのぞき込むと、泣いていました。
あさは、この原稿を何べん読んでも涙が止まらない、この世にこんな素晴らしいことを考えていた人がいたとは、と驚きました。
この原稿との出会いが、あさを、新たな舞台へと導くこととなりました。

泉の書いた草稿には、女子を人として、国民として教育する必要性が書かれていました。
女子も、高等教育を受けることで生きがいを得、社会に役立つことなどについて書かれ、その能力を研究し生かす場を考え、100年先、200年先を見越した女子教育の方針を定めるべきという具体的なプランが示されていました。

あさは、その論文に感銘を受け、泉を探し回りますが、見つかりません。
加野屋では、よの、新次郎、うめ、かの、藍之助が食卓を囲んでいます。
おいおい、藍之助は見習いとして、一切えこひいきはしないんじゃなかったんかい。(笑)
これじゃ、完全な身内扱いじゃんね。

食卓では、あさの泉探しが、話題になっていました。
泉の特徴を問われ、女性陣は口々に、若い男、元女学校の先生、なかなかの男前、と説明し、新次郎をやきもきさせました。(笑)
そこへあさが帰宅し、今日も泉が見つからなかったことを告げました。
新次郎は、正直に、あさが若くて、男前で、おなごの扱いに慣れた男を探し歩いてると聞けばやきもきする、と告げました。

あさは、泉の原稿を読んで、久しぶりに胸をズドンと打たれたような気がした、と話しました。
友厚から銀行の話を聞いたとき以来ですよね。(笑)
あさは、自分も幼いときから男女が同じように学ぶべきと思っていたので、泉の話を聞いて凄いことを考える人だ、と思ったが、信念を持って考えても叶わない、現実味がない、と考え直しました。
でも、この原稿は自分の想像とはまるで違い、きっと近いうちに、日本に女子の大学校ができると教えてくれた、彼は本気だ、これほどこれからの女子のことを考えてくれていた人がいたとは、といい涙を流しました。

部屋に戻ると、新次郎はあさに、昔、ここで商売の本を読みあさっていた頃のことを思い出した、といい、一度、泉の原稿を読んでみる、と告げました。
新次郎は、目新しい目が覚めるような話で、学びたい者が望むまま学べるのは、男女を問わずいいことだ、と話しました。

あさは、牛鍋屋で福沢諭吉が女性の自立について語っていたことを思い出しますが、まだ、彼が福沢だと認識していないのね。(笑)
あさが、心の師と仰ぐ福沢諭吉の本を開くと彼の写真が載っていますが、まだ結びつきません。(笑)

新次郎は、いつの時代も、世の大半を占めるのは、今を守ることに必死で、目新しいことから、目を背けようとしてる連中だ、といいました。
そして、出る杭は打たれる、というように、抜きんでたことを考える者は、必ず人からやっかまれ、邪魔わされる、だから、実現は難儀なことだ、と語りました。
あさも、いくらあの若い先生が目新しいこと考えても、時代に流されてしまったら、あっという間に埋もれてしまう、と答えました。
あさは、相談役としての新次郎に、自分が炭坑に行っている間に、泉を見つけてほしい、と頼みました。

そのころ、京都の千代は、宜と帰省の話をしていました。
宜は、帰省すると、親から卒業後のことを問われそうだ、と警戒しています。
しかし、あさがいる千代の家には、一度、遊びに行きたい、と頼みました。
千代は、遊びに来てもあさはいないかもしれない、といい、いないのが普通なので、急にいたりすると、何を話していいか分からない、と話しました。

宜は、千代に、あさが書いた本の話をしました。
落盤事故が起こったとき、炭坑の仕事に打ち込めなかったのは、大阪で赤ちゃんのことを気張っていたから、その時分だけ炭坑が手薄になって、それが事故に繋がってしまった、と反省していた、と話しました。
千代は、ショックを受けて、部屋を出て行きました。

宜にいっていたように、まずは、自分の目でちゃんと見たものを信用しないとね。
話を聞くだけじゃなく、その本を実際に千代が読んでみれば、あさの気持ちが分かるはず何ですけどね。

新次郎は、あさの頼みを断りつつも、泉を探しに出ました。
新次郎は平十郎との別れ際に、お母さんと息子によろしく、といってましたけど、奥さんとは死別なのかな、離縁したのかな、ちょっと気になります。
ところが平十郎は、新次郎がビールを飲みに行くといった独り言を聞き逃さず、付いて行きました。
もちろん、狙いは美和さんでがんすな。(笑)

二人が晴花亭に入ると、泉が大声で歌い始めました。
これが、新次郎と泉の出会いでした。
あんな歌でおごってあげるって、いいお客さんですね。(笑)
偶然会っただけなのに、炭坑から帰ってきたあさに、新次郎は、彼を見つけたことを得意げに、本気になったらちょちょいのちょい、と自慢しました。(笑)

泉と差し向かいになったあさは、何と彼を先生と呼ぶようになっていました。(笑)
あさは、世界の女子教育の現状と我が国の遅れについて述べた泉の見識には、目をみはるものがあった、と率直に語りました。
泉は、100人の味方を得た心持ち、と喜びました。

泉は、賛同者として発起人に名を連ねてもらえばいい、といいますが、あさは不満を示しました。
あさは、新次郎を真似、出る杭は打たれる、世間に理解してもらわなければおしまいだ、と語り、賛同者の数を聞くと、100人力のあさを含め11人でした。
それでも、多い方じゃないでしょうか。(笑)

泉は、3年振りに帰国した日本は、女は家庭、学問は不要、という風潮がより高まっている、それは御一新後の政府が朝令暮改だからであり、今こそ、100年、200年先を見越して、と力説しました。
あさは、泉は、ファースト・ペンギンになれる志と頭脳を持っているが、今のままでは足を滑らしフカに食べられてしまう、うまく飛び込めるよう、実際に役立つ手伝いをさせてほしい、と伝えました。

そして、まずは泉を風呂に入れながら、あさは、融資を考えるべき、と資金繰りの手伝いを申し出ました。
教育は志の高い見込みのある事業だ、と融資を主張するあさに、平十郎は、実現できるかどうかも分からない、採算性の見込めない事業に金は貸せない、と反対しました。
銀行設立の時の雁助とのやり取りを思い出しますね。(笑)

しかし、泉は、借金すると返済のため経営者にならなければならなくなる、自分は教育者でありたい、と述べました。
しかし、あさから必要額は30万円、今の貨幣価値で15億円以上する、と聞いて、風呂の中でまたまた倒れてしまいました。(笑)
泉は、建学の精神に賛同してもらい、彼らの寄付で設立資金をまかない、その額に見合った大学を開設したい、と述べました。
しかし、あさは、そんな妥協した学校では、彼の大きな望みは叶わない、志が高くても、地に足が付いていなければただの机上の空論だ、と言い放ちました。

あさは、できることからやろうと、まずは泉の洋服を仕立てました。
数日後、洋装で颯爽と現われた泉を見たあさは、馬子にも衣装だ、といいました。
おいおい、あさが加野屋に嫁いだ日、よのが彼女を見ていった言葉、そのままじゃんね。(笑)
あさはお金の包みを泉に差し出し、洋服代を含めて、まずはこれだけ寄付させてもらう、と申し出ました。
あさのポケットマネーなのね、やるなぁ。

その頃、和歌山では、東京でのみかんの取引がもめており、うまくいっていませんでした。
そんなときに、藍之助から手紙が届きました。
藍之助は正式な行員となり、仕事や職場の人間関係もよく、給金も出るようになり、はつに万金膏という手荒れ用の軟膏を買って同封しました。

優しいけど、惣兵衛や栄達、最初に背中を押してくれた菊、一緒に頭を下げてくれた養之助には何もないのか。
その養之助は、村の若いおなごの人気者のようで、よかったですね。
セツは、彼女なのかな。(笑)

大阪では、あさが泉に「女子教育の理解を得るべきこと」と「女子大学校新設資金を集めること」と書かれた二枚の紙を見せ、この二つが事業の成立に必要だ、と話しました。
そして、あさは、まず、寄付金集めから始める、といい、驚く泉に、自分は商人として金の面倒は全て引き受ける、先生は教育者として教育のことだけを考えてほしい、と二枚の紙それぞれの分担を決めました。

とりあえず、泉が趣意書を作成し、あさが、それを持って、当たって砕けろの気概で、日本中の財産家に依頼してみることになりました。
あさは、頭のいい人なら、趣意書を読めば、おなごの高等教育の大切さが、分かってくれるはずだ、泉の考えを守り伝えることは彼にしかできない、と語りました。
そして、あさがいなかったらどうなっていたか、という泉に、先生と一つ心で、これからは自分が味方だ、と述べました。

泉も、英語を会話に交ぜるのは、作家が、完全に友厚を意識していますね。(笑)
あさにサプライズの意味を聞かれ、びっくりぽん、と答えました。(笑)
泉が、あさに仕立ててもらった服を一生涯、末永く愛用すると誓いましたけど、これは将来の伏線なのかな。

あさは、自ら寄付した資金で中之島に活動拠点をつくり、目標30万円以上、10万円集まった段階で、女子大学設立に着手したい、と泉や賛同者に告げました。
しかし、なかなか理解は得られませんでした。
商家をまわるあさの姿は、魚島季節の鯛を配ってまわり、追い返されため以子を思い出させます。(笑)

あさは、銀行に来た工藤父に、寄付を請いました。
工藤に女子の大学校設立のメリットを問われたあさは、娘のサカエのような優秀な女子が、多く出てくる、といいますが、学歴のせいで縁談を断られた、と彼は怒り出しました。
そして、工藤は、本音では、おなごに学力をつけさせたいとは世間は誰も思っていない、といい、外から戻ってきた榮三郎と平十郎に、けったいなものに手を出さない方がいい、と言い置いて帰りました。
お得意様の工藤に寄付の話を持ち出したあさは、榮三郎の逆鱗に触れ、こってりと絞られました。

あさは、泉の原稿を読んだ新次郎に感激し、おなごの教育に関する世間の考え方が変わっていない、要は誰と出会えるかだ、といい、自分のことを例え話にして、語りました。
学問をしたいと考えることも許されなかった小さい女の子が、光源氏みたいな人に出会い、光り輝く赤いそろばんをもらい、学ぶことのおもしろさを知った、といいました。
そして、今もその子のような窮屈な思いをしている者にとって、おなごの大学校は、大きな道しるべになる、と述べました。

新次郎が、今度はみんなにそろばんをあげる手伝いをしたいのか、と確認すると、あさは、それが今の大きな目標だ、と語りました。
さらに、あさは、千代と一緒に、大学校で学ぶことが、もう一つの目標だ、と語りました。
新次郎は、千代の気持ちは分からないが、あさを応援したくなった、といいました。

あさが泉に、他の学校は、どうやって寄付を集めたのか、と尋ねました。
泉は、大隈重信が早稲田村に設立した東京専門学校に、寄付金の集め方を聞きに行ったが、追い返された、と答えました。
それを聞いたあさは、大隈に手紙を書いて直接聞いてみる、こういうときは懐が深いところから攻め、肝心要を抑えることができたら物事は後が楽だ、といい、突っ走り始めました。
渋沢の時のことで、すっかり味を占めていますね。(笑)

あさは早速、大隈に手紙を書きますが返事は来ず、東京まで会いに行くことになりました。
今回は、新次郎も笑って見送ってくれました。
もう、友厚はいないからね。(笑)
それを、青白い顔をした萬谷が、見つめていました。

あさが大隈邸を訪ねると、妻の綾子が出迎え、重信が楽しみにしていた、と告げました。
楽しみにはしてても、わざわざ手紙は寄越さないのよね。(笑)
あさは、馬小屋に通され猿と同席させられた玉利の家を思い出しながら、親切に中に通してくれた綾子に感謝しました。
大隈は、女だてらに金儲けに成功して銀行を作ったあさにお目にかかれて光栄だ、と迎えてくれ、周囲に集まっている人たちに紹介してくれました。
重信は、会話も「である調」なのね。(笑)

周囲の人間が、明らかに蔑んでいるのを感じたあさは、自分を猿回しの猿のように感じました。
女子の大学校を作ろうと、その意見を聞きに来た、というあさに、重信は、明治以降、女子教育は一気に進んだ、おなごの主な天職は賢母良妻だ、と述べました。
さらに、女子教育は外国に遅れを取っているが、賢母良妻をつくるには十分、女子大学校を日本に持ち込むのは早急ではないかと考える、と続けました。
高橋さん、「早急」を「そうきゅう」と、そのまんま読んじゃってましたね。(笑)

あさは、自分も、政府が打ち出した女子教育はこれで十分、という考えに流されていた、賢母良妻には憧れているが、そのためにも学ぶことは必要だ、男女の教育に区別をするべきではない、と力説しました。
さらに、おなごもまた社会の一員となり、生きる術や人を助ける術を身につけ、幸せを感じ、社会のためになるよう励むことが、女子に高等教育が必要な理由だ、と言い切り、泉の趣意書を重信に手渡しました。

重信は、驚いた、見事なプレゼンテーションだった、長時間反論もせず人の話を聞いたのは、東京農林学校でイチゴ栽培の話を聞いた時以来、と絶賛しました。
周囲の人間を帰し、あさと綾子と三人になったところで、手紙を読んで会えるのを楽しみにしていた、と重信はいいました。
そして、老いも若きも男も女も、民が学べば国も育つことは、政府も分かっているが、男子の教育概念が確立されていない中、女子は後回しだ、それに、今は大臣でも何でもない自分は、役立てない、と語りました。

あさは、政治も商いも生き馬の目を抜く世界だが、教育は違う、と述べました。
それを聞いた重信は、結局この世に、二心(ふたごころ)なく残せるのは人材だけ、だからこそ人を育てるのは何よりも大切だ、できる限りの協力はさせてもらう、と約束してくれました。

その頃、千代が親友の宜を連れて、大阪に帰ってきました。

女子の大学校設立の方は、日本中に大きな影響力を持つ重信の賛同が得られてから、東京では協力者が急増し、泉は、白岡あさ、何てお人だ、と感嘆の声を上げました。
ところが、あさが大阪に戻ると、新次郎や榮三郎たちが、深刻な表情を浮かべていました。
あさが、おなごの教育に夢中になっている、という悪い噂が広まり、多くの預金者たちが、自分たちが預けた金をそんな事業に使われてたまるか、と取引をやめにきたのでした。

平十郎は、泉は立派な教育者かもしれないが、預金もせず、融資の予定もない、加野屋の商いとは何の関わりもない人間だ、おなごの大学校に力を入れているのは、あさの道楽だ、と言い切りました。
そして、そんな道楽に、あさのもともとない時間やお金を使うのはやめてほしい、と釘を刺しました。
榮三郎からも、この話が落ち着くまでは、店の表に顔を出さないでほしい、と言い含められました。

落ち込むあさのところに、千代がやってきました。
千代は、新次郎が、自分の先のことについて、そろそろあさと一緒に考えようといっている、と告げました。
あさは、自分はずっと思うようにさせてもらったので、千代もそのようにすればよい、と答えました。

千代は、それを聞いて、落盤事故が起きた頃、炭坑の仕事に打ち込まれなかったのは、赤ちゃんができて、ずっと大阪にいたからだ、と宜が話していたことを思い出しました。
千代は、思うように生きてきたのに自分が生まれて迷惑を掛けた、自分が足手まといだった、いない方が仕事に打ち込めて失敗することなく、自由に働いたり、学んだりできた、そう思っているのだろう、とあさに食ってかかりました。
さらに、もう心配ない、卒業したら好きに生きさせてもらう、と言い放ちました。

あさは、乳飲み子の千代を置いて炭坑に行ったこともある、初めてしゃべったり歩いたりした時もそばにいられなかった、だから申し訳なく思ったことはあるが、後悔したことはない、それが自分の選んだ道だからだ、と話しました。
千代が、いつも娘より仕事を選んでいたということだ、と噛みつくと、あさは、そう思いたければ思えばいい、このひねくれ者が、と突き放しました。
さらに、千代を言い訳にして仕事の手を抜く方が、よほど失礼だ、と続けました。
そして、もう大人なのに、いつまでもそんなことを言い続けて甘えるな、とあさがいうと、千代は、ずっと甘えさせてくれなかったのはお母ちゃんの方だ、と告げて去って行きました。

そのやり取りを聞いてよのが駆けつけ、一人にさせておけといっていると、少し遅れて、アワワワワと戸惑うように宜が現われました。
彼女の姿を認めたあさは、よのから千代の友達と紹介され、ひょっとして宜ちゃん、と親しげに声を掛けました。
宜は、怪しい現れ方を詫び、憧れの方に会えた喜びと興奮と己の罪深さに、三方から板挟みになっている、と告げ、千代があんなことをいったのは自分のせいだ、と告白しました。

店には、萬谷が現われ、あさを出せ、と騒いでいます。
東京から戻っていない、と弥七が口を滑らせると、あさは東京に行っておなごの学校に力を使っている、そんな金があるなら自分に貸せ、とわめきました。
そして、行内の客に、ろくでもないあさは、昔なじみの自分に金を貸さず、おなごの大学校というどうでもいいことに皆さんの大事なお金を使おうとしている、と大声で吹聴しました。

ついには、客を喜ばせろ、といいながらサカエを追いかけまわしました。
そこへ我らが相談役、新次郎がやってきて、萬谷を力で押さえ込みました。
そして、大概のことは気にしないが、腹に据えかねることが二つある、男がおなごに手を上げることとあさに的外れの悪口をいわれることだ、帰ってくれ、と言い放ちました。

初めて、男らしい新次郎が見られましたね。(笑)
お茶の間の女性陣は、今日は胸キュン状態で、家事や仕事が手に付かないんじゃないでしょうか。(笑)

夕方、千代が帰宅しようとすると、通用口のところに、頬被りをしたあさが、待ち構えていました。
あさは、小さい頃のことや、おじいちゃん、お父ちゃんの話など、千代ともっともっと話をしたい、といいますが、千代は、自分は話すことはない、と答え、背を向けました。
すると、ドサッという音がし、振り返るとあさが倒れ、萬谷が、自業自得じぁといいながら、包丁を放り出して逃げ去っていきました。
千代の叫び声に表に飛び出してきた新次郎は、あさを抱きかかえ、しっかりしろ、と声を掛けました。

命に別状はないでしょうけど、この先の展開が全く読めません。
瞬きせずに見守りたいと思います。(笑)

さて、第19週の関東地区の最高視聴率は、和歌山を訪ねたあさに、菊が藍之助の願いを叶えて正式に雇ってほしいと頭を下げた9日(火)の26.7%で、第1位でした。

月曜から土曜までの詳細は、23.9%、26.7%、24.8%、25.4%、24.6%、23.6%で、第19週の週平均は23.73%、『ごちそうさん』の第19週の平均は22.98%、『花子とアン』の第19週の平均は23.47%、『マッサン』の第19週の平均は22.17%、『まれ』の第19週の平均は18.05%、でした。
ドラマの全平均は23.39%、『ごちそうさん』は22.36%、『花子とアン』は22.62%、『マッサン』は20.59%、『まれ』は19.38%でした。

関西地区の最高視聴率は、千代が、同室の宜が加野屋に関する誤った情報を吹聴するのを聞いて、それらを正し、あさの座右の銘は、九つ転び十起き、と教えた11日(木)の22.7%で第1位でした。
名古屋地区の最高視聴率は、あさが、はつからもらったマントをまとい、新次郎と龍神温泉に寄って帰宅し、千代に友達ができたことを知って喜んだ11日(木)の23.4%で第1位でした。

『真田丸』の第6回は、関東地区が16.9%で第6位でした。
ちなみに、八重の第6回は15.3%、官兵衛の第6回は15.0%、花燃ゆの第6回は13.3%、でした。
全平均は、真田丸18.67%、花燃ゆ14.40%、官兵衛16.88%、八重18.32%です。
関西地区は、17.6%で第4位でした。
名古屋地区は、18.3%で第4位でした。

今週は、大大名の間で揺れ動く国衆の苦悩が、よく表れていました。
でも、昌幸のあれだけ腹黒さを見せつけられると、本当に悩んでいても嘘っぽく見えちゃうのよね。(笑)
信繁も、姉を見殺しにしたと思い込んで悩んでいました。
物見台で苦悩する二人が励ますシーンは、お見事でした。

そんな信繁にわざと嫌われることをいってしまい後悔したり、とりに同行して沼田へ行くことになりショックを受けたところに、梅と仲良さそうな姿を目の当たりにさせられた、そんなきりも切ないですね。
妻を亡くしたと思い、嘆く茂信もあわれでした。
そこここで、人間ドラマが展開されていきます。

ところで、松以外の女性がどうなったのか、個人的に気になります。(笑)
明智の兵は、信繁、三十郎、茂信、佐助で追い払ったんでしょうね。

それにしても、役者がみんな楽しんで演技していますね。
高嶋さん、わざとらしいくらい憎々しく演じていますね。
そういえば、氏直役の細田さんは、『花燃ゆ』の新井領一郎役に引き続いての出演ですね。(笑)
官兵衛と『花燃ゆ』に出演した昇太師匠以来ですね。(笑)
高畑さんも、次は自分が人質だ、と大騒ぎして笑わせてくれます。
西村さんの「黙れ、こわっぱ」は、毎週、聞けそうですしね。(笑)

それにしても、中国大返し、全く描かれませんでしたね。
あっさり、山崎の合戦も終わってしまいました。
『軍師官兵衛』であれだけやったから、もう十分だろう、という訳なのね。
さすがは三谷さん、割り切ってます。
そのくせ、滝川一益をやたら詳しく取り上げていますね。
真田と関わっているとはいえ、相変わらずのマニアックぶりです。
清洲会議も、映画を見ろ、とばかりにカットされそうですね。(笑)

マニアックといえば、氏政が、一益あての手紙に花押を描いていました。
当時は、代筆させて花押だけ直筆が一般的だったそうですから、このあたりもしっかり描かれていましたね。
さすがです。
次回は、沼田城奪回作戦、楽しみです。

それでは来週も、才があるとうぬぼれることなく、いつも真っ直ぐあるよう心掛け、取り上げられたことがなくても自分の意見をいい、どれだけ味方を増やせるかに努め、主人を不意打ちで襲う人間に与する者は少ないと心得、朝令暮改といわれようとよりよい案が浮かんだら体面を保つため先の案に固執することなく、敵を油断させ準備を整え、角が立たぬようのらりくらりとかわし、仕方ないで済まさず、目先の損得では動かず、一度家臣と決めた以上最後まで尽すことを流儀とし、生きていてこそ、生きていてこそと肝に銘じ、死ぬときは信用を失ったとき、そんな気概で、こぴっと仕事がんばれば、誰の下にも付かず、信濃がある限り大名と対等に渡り合い、信濃を使い、奴らを操ることができるじゃんね。

「息子たちよ、どんな手を使っても、わしは真田を、この地を守り抜いてみせる。大ばくちの始まりやぁ」
CATCH A DREAM!!




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