【広告】楽天市場 ポイント最大11倍 お買い物マラソン開催!しかも、今日は5のつく日

少年トッパの掲示板だぜ。

素直な気持ちで書いてごらん。さあ、目を閉じて。閉じたら書けんがな。

ここからオレ様のブログに飛べます。レッツフライっ。

名前
Eメール
題名
内容
URL
アイコン アイコンURL
削除キー 項目の保存

[7384]ただ進むだけ 投稿者:まっくん

投稿日:2016年02月12日 (金) 18時54分

みなさん、こんばんは。
春が近づいては遠のく、三歩進んで二歩下がる、みたいにじりじりとにじり寄ってきている様子が感じられます。

さて、今週の『あさが来た』は、和歌山シリーズ堪能させていただきました。
やっぱり、あさとはつが絡む場面は、いつもほっこりさせられます。

では今回も、先週の土曜日から振り返っていきましょう。
はつが、藍之助と和歌山に帰ってきました。
養之助、活男じゃんね。(笑)
前に、養之助が兵隊になりたがっているという話の時、活男みたいと書いたので、自分自身びっくりぽんです。(笑)
惣兵衛は怒鳴ることなく、ご苦労さんやったな、お帰り、と優しく藍之助に声を掛けました。

新次郎は、あさに京都の白川女学校のチラシを見せました。
新次郎は、女学校に行っても、家の手伝いをしたいと思うか、思わないかは、千代が決めること、親は船頭じゃない、いつでも振り返れる港にならないといけない、といいました。
港というよりは、灯台という気もしますけどね。(笑)
船頭の方が向いている、というあさに、新次郎は、港になるのは難しいだろうが、自分の船がある、次はどこへ向かうのか、と尋ねました。
あさは、進みきって前が見えない、新次郎がいないと難破しそうだ、と甘えました。

加野銀行では、女子行員のおかげで、評判が上がり、客足も伸びました。
そんなある日、よのは、千代に京都旅行に誘いました。
ついでに、女学校に立ち寄るのが、目的です。
千代が、両親が自分を邪魔だから追い出そうとしている、と訴えますが、よのに本心でないことを見抜かれました。

藍之助を迎えに来てくれたはつをうらやましがっていた千代は、昔、あさが彼女のために作った新選組の人形を見つけました。
よのは、その人形のことを説明し、あさは、母親としては不器用で、いつも泣いたり笑ったりしながら、赤ん坊の千代をギュッと抱きしめていた、と言い聞かせました。
部屋に戻った千代は、家族三人の写真を見つめました。
あの人形や写真をこうして使うなんて、お見事ですね。

そんなある日、酔っ払った萬谷が、正吉の世話をしたという恩を盾に、無心にやってきました。
あさが、融資担当として、萬谷の前に出て、おなごと話なんかできるかと怒り出した彼に、熱くなったら金の話はできない、帰ってくれ、と追い返しました。

その日、京都見物に行っていたよのと千代が帰ってきました。
千代は、京都の街が気に入った、といい、数か月後、白川女学校に入学することになり、寄宿舎へと引っ越すことになりました。
こういう場面、必ず桜の花びらが散るのよね。(笑)

寄宿舎は、なんか修和女学校を思い出しますね。(笑)
出会いは最悪、これは恋に落ちたり、親友になったりする必要条件ですからね、ドラマでは。(笑)
読書に熱中する眼鏡の女学生、田村宜が、同室でした。
親友になるぞオーラが、全開でしたね。(笑)

新次郎はあさに、たまには旅行に行こう、と誘いました。
やや難色を示すあさに、新次郎は、和歌山はどうか、近いうち寄るといいながら時が経ち、惣兵衛にも会いたい、といいました。
この提案に大喜びのあさは、養之助にも会いたい、と賛同しました。

あさと新次郎、結婚してから初めての旅です。
うめは、千代がいなくなり、あさの世話までしなくてよくなると、手持ちぶさたになってしまうようです。
あさ同様、何かしていないとだめな性分なんですね、かわいそう。(笑)
あさは、商売が絡まない、しかも旦那様との二人旅に、胸がドキドキして寝られなかった、といいながら、新次郎より先に眠ってしまったようです。

二人は船で、大阪湾から紀伊水道を経て有田に至りました。
「ありた」だとばっかり思っていましたが、「ありだ」なのね、知りませんでした。
この航路は、もともとみかんを大阪に運ぶためのもので、そのついでに人も乗せているんじゃないでしょうか。
船上では雨に降られましたが、有田は晴れていました。
楽しみなことがあると必ず雨が降る新次郎さん、てことは、あさのために企画しただけで、本人は、あまり楽しんでいないのかも。(笑)

二人の行く手に、養之助と二人の男の子が現われました。
黒いドレス姿のあさを見て、腰に蓑虫をぶら下げている、と馬鹿にしました。
洋服姿の八重を見て、ぬえと馬鹿にした熊本バンドを思い出しました。(笑)
そこへ、タイミングよく惣兵衛が登場。
きっと、出迎えに来てくれたんですね。
せっかちなあさが、待ちきれずに歩き出していた、といったところでしょうか。(笑)
その惣兵衛さんにまで、蓑虫みたいな格好をして歩いていたら、小鳥に突っつかれる、といわれてしまいました。(笑)

そして、はつの家に到着しました。
花子が亜矢子の着物を借りて、修和女学校から初めて帰省したときのことを思い出してしまいます。(笑)
栄達はもちろん、菊もわだかまりもなく、出迎えてくれました。
そこへ拭き掃除を終えた藍之助がやってきて、ようこそです、社長にあさおばさん、とあいさつしました。
栄達は、新次郎が社長とは知らず、びっくりぽんです。(笑)

はつは、あさたちのために、鯖のかき混ぜご飯を作ってくれました。
これまた、ふじさんが、花子や蓮子のためにほうとうを作ってあげたことを思い出させます。
きっと、眉山家にとっては、かなりのぜいたくなんでしょうね。
だから、養之助は、嬉しくてつまみぐいしたのよね。
この食い意地の張ったところも、活男そっくりなんだから。(笑)
はつの、今日はようけ作ったさかい心配せんとたんと食べ、という台詞も、普段のつましい生活が垣間見え、泣かせますよね。

新次郎は、あまりのおいしさに大喜びです。
大阪では、鯖のかき混ぜご飯は、あまりお目にかかれないようです。
山の中なので、刺身とか新鮮な魚は、食べられないのよね。
だから、塩漬けにした魚が、主流になるんでしょうね。
養之助が、今日は具もぎょうさん入っていると余計な一言。(笑)
菊も負けじと、大阪のお寿司が食べたいと、さらに余計な一言。(笑)

あさは、はつの着物を着せてもらいました。
はつは、藍之助のことが心配でわざわざ来てくれたんじゃないか、と気遣いました。
あさは、新次郎との初めての旅で、はつたち一家に会いたかっただけだ、といいました。

その頃、眉山家に、庄屋の倉掛さんが、あさと新次郎用の布団を貸してくれ、それを運んできてくれました。
惣兵衛の義理の弟、と自己紹介する新次郎を見た倉掛は、加野銀行の旦那さん、と敬い、あさのことを書いた新聞記事の切り抜きを取り出しました。
新次郎たちのことを聞いていて、あさの記事も切り抜いていたんでしょうね。

そこへはつとあさが着替えを終え、戻ってきました。
倉掛は、思わず、はつ先生、と声を掛けました。
菊が大阪に来たとき、よのには琴の先生の話をしたけど、あさや新次郎は、知らないのよね。

で、いつの間にか、倉掛も腰を落ち着けてしまいました。(笑)
倉掛は、眉山家は、徳川の世が終わり、紀州徳川家のご威光が消えた有田に再び降り注いだ一筋の光だ、と持ち上げました。
最初来たときは、がいな一家だと思ったけど、旦那たちは頼りになるし、奥さんたちは学があって美しい、藍之助はほんま賢い、とベタ褒めです。(笑)
がい、って久し振りに聞きました。
ゲゲゲで、布美枝の父、源兵衛がよく使っていましたよね。
安来と有田の方言が一致するなんて、びっくりぽんです。(笑)
それにしても、褒められない養之助がかわいそう。(笑)

倉掛が、明治になってから、有田みかんは、東京の問屋に、がいな扱いを受けている、といいました。
それを聞いたあさは、商魂が頭をもたげ、売り方や儲けの配分が東京のいいようにされている、誰かを東京に派遣して言いなりにならずに売れれば、と熱く語りました。
で、新次郎に注意されてしまいました。(笑)

倉掛は、百姓にも知識がいると思い息子を東京の学校にやった、彼らと藍之助にこの村を背負ってもらいたい、とあさに負けじと熱く語りました。
だから、養之助の立場も考えてあげて。(笑)
あさは、はつの心中が気になっていました。

翌日、あさが、みかんの収穫を体験しました。
その後、部屋にはつとふたりでいると、菊がやってきました。
新次郎が惣兵衛と倉掛のところに行った、と聞いた菊は、藍之助の加野銀行での働きぶりをあさに尋ねました。
あさは、丁稚と一緒に真面目に働いてくれた、というと、菊は、神童といわれ常に首席だった藍之助が丁稚扱いされたことを不満に思いながらも、彼を加野銀行で正式に雇ってほしい、と頼みました。
あさが、一存では決められないというと、菊は、怒って出て行きました。

はつはあさに謝り、菊は、藍之助に山王寺屋の暖簾を掲げてもらいたいと思っている、といいました。
そして、先日、惣兵衛に大阪を捨て百姓になったことをなじった藍之助を、はつが、どんな気持ちでこの道を選び苦労して山を切り開いたと思う、と問い詰めた、という話をしました。
それを聞いた藍之助が、一生この山の中でみかんの世話だけして働くのはごめんだ、と吐き捨て、彼を叩こうとするはつの手を惣兵衛が掴んで止めたのでした。

はつは、惣兵衛が選んだ道を藍之助にそんなふうにいわれ、悔しくてたまらなかった、とあさにいいました。
さらに、自分は、みかんを作るという道が、あさの道に負けているとは思わない、一年手を掛けて育てたみかんを、いろんな苦労を思い出しながら取り入れるこの時期が一番好きだ、と続けました。
そして、それを一番分かってほしい息子に分かってもらえないのが悔しい、と嘆きました。

それを聞いたあさは、身の回りに起こるすべてのことを受け入れてきたはつが、子供のこととなるとそんな顔をすることに驚きました。
おいおい、そんな第三者的な目線でいいのか。(笑)
あさも、自分の気持ちを一番分かってほしい千代に、分かってもらえてないじゃんね。
実は、姉妹して子供に同じ悩みを抱えているのよね。
はつは、自分の心は自分次第でどうにでもなるが、人の心動かすのは難しい、とつぶやきました。

その頃、庄屋の家から戻りながら、惣兵衛は新次郎に、自分ははつが思っているほど、藍之助の発言に傷ついていない、といいました。
さらに、自分は親に敷かれた道を離れて楽になった身、親の決めたとおりに歩かせることが一番じゃないと知っている、自分の好きな道を選んでほしいが、藍之助がいなくなると男手が足りない、とその悩みを吐露しました。
新次郎は、惣兵衛が立派なお百姓のお父ちゃんになっていたことを知り、驚きました。

その頃、千代は、本に熱中し、一言もしゃべらない同室の宜を持て余していました。
宜は、やっと本を読み終え、千代に話しかけてきました。
宜は、自分は、男子に頼らない、新しい女子の生き方を学びため入学した、といい、千代の志を尋ねました。
花嫁修業のため、と答える千代に、宜は、志の低い女と同室でつまらない、といいました。

千代が、学だけ積んで、おなごの独立という者が、女子の徳を壊すと先生がいっていた、と反論しますが、先生が古い、女子もおおいに学んで、国家に尽す人にならなければいけない、と語りました。
さらに、宜は、これからの女子は努力次第で大きくなれる、それをこの方が証明してくれた、とあさのことが書かれた新聞記事を見せつけました。

惣兵衛は、あさに話がある、と声を掛けました。
あさは、かつての白蛇さんに今井家で話しかけて以来のツーショットに緊張しました。
回想シーンを見ると、惣兵衛さんの顔つき、全然違いますね。(笑)
プロの役者さんの役作りの凄さを見せつけられました。

惣兵衛は、銀行の働き手としての藍之助が、あさの目から見てどうだったかを尋ねました。
あさは、えこひいきしなかったが、年下の丁稚と交ざっても嫌な顔を見せず真面目に働くので、一緒に仕事をして楽しかった、といいました。
そして、藍之助は、これからますます頼りになる子に育つと思うが、自分に預けてくれれば、立派な商売人になれるよう、きっちり教える、といいました。

あさは、一家みんなで仲よく働ける惣兵衛がうらやましい、自分はいつも食事は一人だ、と愚痴りました。
そんな二人の様子を、新次郎が陰から見守っていると、はつがやってきました。
おいおい、どこに行っても、立ち聞きや覗き見が好きな一族でがんすな。(笑)
惣兵衛は、孤食になるのも仕方ない、自分は一家六人を食わせるのに必死だけど、あさは、何百倍もの人を食べさせているために働いている、といった後、ポツリと、昔の菊もこうだったんだろうな、とつぶやきました。

あさは、商いはやりがいがある、今は二つの会社も軌道に乗りほっとしたが、これから先、何に向かって頑張ったらいいのか分からない、娘にも嫌われた、といい、ごろりと囲炉裏端で寝転びました。
それを見た新次郎とはつが、部屋に駆け込んできて、だらしなさをしかりますが、休みは遊ぶなり、ダラーンと休めばいいといわれた、とあさは意に介しません。

そんな四人の様子を、栄達と菊が、外から感慨深げに眺めていました。
菊は、そのままあさが惣兵衛の嫁だったなら、山王寺屋は生き残れただろうか、とつぶやきました。
栄達が、そんなことはない、菊とあさが一緒にいられる訳がなく、離縁して終わりだ、といい、菊も納得しました。
栄達は、うちの嫁ははつ以外考えられない、といいました。
そんな二人に、惣兵衛が、家族会議を開く、と告げました。

家族6人が囲炉裏端に集まり、惣兵衛は、今、和歌山のみかん作りはふんばり時、村も有田も和歌山も上下一体にならないといけない、そのためには、一家が一つにならなければいけない、といいました。
それから、自分もはつも親のいいなりに生きた、他に道があるとは考えたこともなかった、その道が思いも寄らずなくなって、ようやく道は自分たちで探して歩かなければいけないことに気付いた、と語り出しました。

しかし、山王寺屋の暖簾を失い放り出された世界は、お先真っ暗に思えたが、目を凝らしてみたら案外、開けていた、と続けました。
さらに、いろいろ汚いものもありがたいものも見られた、目がくらみそうになったが、はつがずっと手を握っていてくれた、とのろけ、養之助に突っ込まれました。(笑)
栄達は、そのとおり、はつがこの家を守ってくれた、彼女は手は小さいが、力は強い、といって笑いました。

惣兵衛は、そうやってはつと選んだ道だから、自分は、貧しくとも今の暮らしに誇りを持っている、といいました。
続けて、藍之助にもこの誇りを分かってほしかったが、家出してまでも自分で自分の道を探したいといわれたら止められない気がする、と語りました。

それを聞いた藍之助が、日本一の商業の町で、自分の生まれた町で、きちんと働いてみたい、みかんも家族で働くことも、この村も好きだが、もっと自分のやってみたいことを見つけた、大阪に行かせてほしい、と頼みました。
養之助も、今まで時々手を抜いていたけど、もっと頑張るので行かせてあげてほしい、と一緒に頭を下げました。
いい子だねぇ、養之助は。(笑)

それを聞いたはつは、そういわれたら反対できない、自分たちが和歌山に来てみかんの実がなるまで三年かかった、だからまずは三年大阪で働いてこい、でも、ものにならなかったら帰って来い、行っといで、と送り出してくれました。

京都では、千代が、宜が壁に貼った巴御前の絵と朝のことが書かれた新聞記事に目を凝らします。
記事には、赤鉛筆でいろいろ印が付けられています。
その様子を見た宜が、千代に加野屋の救世主あさのことを語って聞かせました。

その話では、新次郎が仕事をせず趣味に没頭するだめボン、榮三郎も若くて頼りなく、あさはピストルを常に携えた勇ましいおなごで、加野銀行の頭取、となっていました。
洋服を颯爽と着こなし、座右の銘は七転び八起き、と続けました。
分かる分かる、本や記事なんてそんなもんよね。(笑)

千代は、宜に間違いを正しました。
頭取は榮三郎、新次郎も社長として、二人とも大阪実業界の顔、ピストルは暴発させ生涯持たない宣言、取材以外で化粧はせず、大股で歩き回り、髪は自分でまとめてかんざしをブスッ、座右の銘は九転び十起きと。
それを聞いた宜は、千代の名前を尋ね、着物にしか興味のない、ただのあほで不真面目な女じゃないんじゃないか、と確認しました。
千代は、書いてあることを鵜呑みにしないで、次からは自分の目で見たものを信じた方がいい、と言い放ちました。

そんな二人の様子を、千代の着物を届けに来たうめとかよが、立ち聞きしていました。(笑)
よのさん、足腰が弱くなったって、心配ですね。
二人には、千代の言い放った声が、あさそっくりに聞こえました。
部屋を飛び出した千代は、二人に気付かず、何でこんなにむきになるのか、と自分の言動にびっくりぽんです。
後を追って飛び出してきた宜は、九転び十起きという言葉の素晴らしさに感動していました。

和歌山では、帰り支度をしたあさが養之助に、兵隊のことばかり考えないよう釘を刺し、あんたにはあんたのいいところがきっとある、と励ましました。
でも、どこ、と聞かれても答えられないのよね、ひどすぎる。(笑)

はつは、あさに小鳥に突っつかれないように、と手縫いのマントをプレゼントしました。
きっと、あの布、高かったでしょうね。
無理したんだろうな。
さすがは、お姉ちゃんですね。
帰り際、何か言いたげなはつに、あさは、千代はお姉ちゃんみたいなおなごになりたいといっている、子供は思い通りにいかない、と告げました。
はつも、ほんまだすな、といって微笑みました。

あさは、新次郎にもう一泊して、温泉に行こうと提案しました。
大喜びの新次郎は、かねてより調べていた和歌山温泉情報を語りました。
美人の湯、龍神温泉に一泊して、加野屋に戻りました。

加野屋には、千代も、帰省していました。
あさは、お土産のみかんを手に持ち、部屋を尋ねました。
よのと千代が、京都に行ったときはあれだけのお土産だったのに、和歌山土産は、みかんだけなんて、なんか田舎を馬鹿にしているみたい。(笑)
もう、はつは、漬け物は作っていないのかなぁ。
あれば、絶対、お土産としてもらってきているでしょうね。

あさは千代に、随筆を頼まれた、と国語の教科書を借りました。
千代は、誰が読んでいるか分からないから、ちゃんとしたことを書くよう、頼みました。
教科書をパラパラめくったあさが、山内一豊の妻が良妻賢母の見本として書かれていることに感心しますが、千代は、友達には目指す女子は巴御前、といっている変わり者もいる、と伝えました。

あさは、友達ができたことに驚きました。
驚いたポイントは、巴御前ではなくて、そっちだったのね。(笑)
あさと千代はベッドに座り、京都の友達のことなど、いろいろ話をしました。
いつもの立ち聞きをしていた新次郎とうめは、ちゃんと母親と娘として話していることに、ほっと胸をなで下ろしました。

加野銀行には、再びアル中の萬谷がやって来て、口に含んだ水を吐き出し、酒を求めますが、あさは、銀行に酒は売っていない、とピシャリといいました。
そしてあさは、おなごの自分を軽蔑する萬谷に、銀行は担保と返済の見込みがあり、この先伸びる見通しのあるところに金を用立てる、今のあなたには無理、と断言し、行員たちに連れ出させました。
萬谷は、捨て台詞を吐きながら、外へ運ばれていきました。
『カーネーション』では、奈津のいい旦那さんだったんですけどね。(笑)

加野銀行では、要注意人物を、似顔絵とコメントで表わし、各自が机に貼っていました。
萬谷、山屋、工藤、そしてふやけた若布の羽織の男の四人です。
工藤は娘バカ振りが、山屋は新次郎と昵懇なので長居しすぎるところが、それぞれ警戒されたようですね。(笑)
山屋さんは、隠居して、家では邪魔者扱いされて、加野銀行しか相手にしてくれるところがないのね。(笑)
それを聞いた新次郎が、早速、相手をしに山屋に遊びに行きました。(笑)
ふやけた若布は、おなごの手だけを見ているって、気持ち悪いですね。(笑)

和歌山では、旅立つ藍之助を、はつが見送ることになりました。
あれこれ持ち物を気遣い、お金を差し出すはつ、やっぱり親ですね。
でも、親子して、出立前に持ち物を確認しないとね。
大きくなろうと思わなくていい、地に足をつけてしっかり歩くことさえできたらそれでいい、と最後は親らしく送り出しました。

明治27年夏、日清戦争が始まり、子どもが戦ごっこをする姿はあさの頃と変わりませんが、刀から鉄砲のおもちゃに変わりました。
景気はよくなり、缶詰が売れ、阪神紡績の女工も足りなくなりました。
あさは、好景気がこのまま続くか、心配しています。

ところが、そこに、新次郎が、阪神紡績をやめたという爆弾発言が飛び出しました。
自分の道を考えたら、これではよくないと気付いたとのことです。
新次郎は、家業に専念する、加野商店は、あさと亀助に任せているし、自分には、榮三郎たちの愚痴を聞く加野銀行の相談役こそが自分の道だ、といって、外へ飛び出していきました。

加野銀行では、閻魔紙が4枚に増えていました。
あさへも面会申し込みが増えているが、婦人実業家への興味本位の者が多いので要注意、と平十郎が語っていると、ふやけ若布こと成澤泉が、その面談を求めてやってきました。
彼は、困難であればあるほど、奮起するたちだそうで、この性格は、これからの伏線でしょうかね。
平十郎はいないと断りますが、あさがそこへやってきます。
平十郎は、あさの格好ならけったいな奥さんと思われるだけ、あさとは気付かれない、と安心しますが、泉にすぐに見つかってしまいました。(笑)

みんなは、あさに閻魔紙の人物と教えますが、握手と一刻も早い方がいい、という熱意に打たれ、差し向かいで会うことになりました。
あさは、当然、晴花亭の人だとは気付いていません。
そして、これが運命の出会いということにも気付いていませんでした。

どんな風に関わっていくんでしょうね。
楽しみです。

さて、第18週の関東地区の最高視聴率は、家出してきた藍之助に、よのが親を騙して出てきたと分かった以上、信用第一の銀行に、あさは一歩もいれさせないだろう、家族に筋を通して出直してこい、といった5日(金)の26.5%で、第1位でした。
これは、地震の影響でしょうね。(笑)

月曜から土曜までの詳細は、22.9%、24.1%、22.6%、22.8%、26.5%、23.5%で、第18週の週平均は23.73%、『ごちそうさん』の第18週の平均は22.62%、『花子とアン』の第18週の平均は22.60%、『マッサン』の第18週の平均は22.77%、『まれ』の第18週の平均は19.05%、でした。
ドラマの全平均は23.31%、『ごちそうさん』は22.33%、『花子とアン』は22.57%、『マッサン』は20.50%、『まれ』は19.45%でした。

名古屋地区の最高視聴率は、あさが昔作った新選組の人形を見つけた千代に、よのが、お母ちゃんは不器用ながらもいつも抱きしめていた、と話して聞かせた6日(土)の24.4%で第1位でした。

『真田丸』の第5回は、関東地区が19.0%で第3位でした。
ちなみに、八重の第5回は18.1%、官兵衛の第5回は16.0%、花燃ゆの第5回は12.8%、でした。
全平均は、真田丸19.02%、花燃ゆ14.62%、官兵衛17.26%、八重18.92%です。
関西地区は、18.1%で第2位でした。
名古屋地区は、19.8%で第3位でした。

いやぁ、今週も、とてもよくできていました。
本能寺の変を直接描くことなく、残された周囲の人間の言動で、それを浮かび上がらせるなんて、お見事です。
しかも、おまけに秀の二条城攻めと信忠の自害を描いたりして、どんだけマニアックなんだ三谷さんは。(笑)
マニアックといえば、忠勝が変事の一報を伝える場面、乗り物酔いする家康や駕籠置きを準備させるなど、実に細かい描写をしているのよね。

そして今回のメイン、伊賀越えでみせた家康さんの人間味溢れる言動、楽しませてもらいました。
信長が生きていたら、光秀よりよほど怖いなんて、本当に家康さん、いいそうですもんね。(笑)
服部半蔵も、先導役として登場させました。
家康が伊賀の忍者に助けられて脱出した、という説もありますし、それを意識したんでしょうね。

せっかく信長に付いたのに、すぐに死んでしまい、絶望状態で苦悩する昌幸もよかったです。
ただ、おしむらくは時系列が合わないのよね。
ドラマの最後が、本能寺から二日後、6月4日なのよね。
この日、昌幸と信幸は、一益のところに行っているから、明智の使者が来たのが、6月3日になるのよね。
早馬で京から上田までを1日で走破するのも厳しいと思うのよね。

ところが、信幸がその前に京からやってきた薬屋に変事を聞いたのよね。
それが、真田家が知った最初なのよね。
でも、早馬でも厳しい行程を京の薬売りが、変事を知った後出発して、徒歩で翌日、上田に入るなんてありえないのよね。
ここは、佐助か他の真田十勇士からの速報、という形にしておいた方がよかったんじゃないかな。

それにしても、一益は、哀れですよね。
そんな彼に湯治場を聞くためにわざわざ呼び寄せられた真田親子、普通なら激怒しますよね。(笑)
そうそう、真田の郷を出立するときには、一益も変事を知っていると予想しているわけよね。
なら、嫡男の信幸は、置いていくべきだったんじゃないでしょうか。(笑)
紀行では、真田を歓待した、といってましたけど、信長がいなくなれば、すべては白紙ですからね。
慎重な昌幸にしては、抜かったんじゃないでしょうか。(笑)

京に向かう信繁に、三十郎が手書きのいい加減な地図を見ながら、峠道が近道だ、という場面も、ちょっと、現代と混同していましたね。
あんないい加減な手書きの地図に、ピンポイントで峠への抜け道が分かるような記述あるわけないじゃんね。(笑)

とはいえ、今回も楽しませていただきました。
きりの笑顔が、最高でした。(笑)

それでは来週も、相手が思いもつかぬ意表を突く道を通り、嫌みと紙一重の言葉でしのぎ、力のある大名にすがるしか生き残る道がないと知り、情に厚く義を重んじ、弱きを助け強きをくじき、熟慮の末の答えを出し先手を打ち、困難に直面し進むべき道は一つしかない、全力で押し通る、そんな気概で、こぴっと仕事がんばれば、比類なき力を持って戦を無用のものとし、終わらせることができるじゃんね。

「しかし真田安房守昌幸、この荒海を渡りきってみせる。国衆には国衆の生き方というのがあるのじゃ。誰が最後の覇者になるか、しかとこの目で見極めて食らいついてやるわぁ。おもしろなってきた」
CATCH A DREAM!!

[7383]力の限り 投稿者:まっくん

投稿日:2016年02月05日 (金) 18時17分

みなさん、こんばんは。
立春も過ぎ、寒さの中にも、春の兆しをいろいろ感じられる時期になりましたね。

さて、今週の『あさが来た』は、惣兵衛さんと栄達さんも久し振りに登場してくれましたね。
はつが出ると、ドラマが盛り上がるのよね。(笑)

では今回も、先週の土曜日から振り返っていきましょう。
明治21年、加野屋では、あさが、黒い洋服に身を包み、化粧も施していました。
関取みたいとか、ひげが生えている、といった陰口を封印し、信用を高めるためなのね。
でも、男勝りのイメージの方が、男性にとっては信用できるような気が。(笑)
新次郎は、錦絵の貴婦人みたいとでれでれです。(笑)

明治21年、両替屋加野屋を母体に加野銀行が誕生、店先での大阪締めで新たな旅立ちを祝いました。
少人数で寂しかったですね。(笑)
渋沢は新聞で、はつはあさからの手紙でそれを知りました。

縁側では、よのが自分で買った金魚を、千代、うめ、かのと眺めているところに、さちがやってきました。
あさは、金魚は贅沢、と買ってくれないんですね。(笑)
そこへ旅姿の雁助が、現われました。
雁助は、あさへの不満を口にする千代に、自分も苦手だったが、どこか楽しかった、母親が働いている背中をよく見ておけ、と言い残しました。

そして、店の表からではなく、勝手口から出て、加野銀行の看板に一礼して、一人去って行きました。
見送りを避けて、わざとみんなが盛り上がっている時間帯を選んで、出て行ったのね。
でも、立つ鳥跡を濁さず、円満退社なんだから、堂々とみんなに見送られてほしかったなぁ。
こんな去り方じゃ、もう戻って来られませんよね。

晴花亭では、あさが榮三郎と平十郎に、店のみんなが夜、商いについて学べる教場を作りたい、と提案しました。
渋沢の教育が大事、という教えを胸に、加野屋が費用を全額負担する、きっと何倍にもなって返ってくる、と決意を語りました。
美和も、総理や渋沢が、女子の高等教育の奨励会作って、学校を開いた、といいました。

新次郎の近況を尋ねる美和の問いに、あさは、最近は尼崎に通っており、紡績会社の初代社長に祭り上げられそうだ、と語りました。
あさは、自分が苦労して手に入れようとしている信用を、新次郎は身に付けている、とうらやましがりました。

その晴花亭では、成澤泉が、妻、カナエと食事をしていました。
カナエは、『ちりとてちん』の順ちゃんでがんすな。
『カーネーション』の駒ちゃんや『ごちそうさん』の民子が有名でがんすな。
『マッサン』では政春の養子、悟の妻、『純と愛』では、純が担当する、父親に結婚を反対されていた花嫁役でがんしたね。

成澤泉は、新潟での校長と牧師をやめ、アメリカに留学しようとしていました。
自分で『婦女子の務め』という本を書いていましたし、インテリなのよね。
後にあさと絡んでくるのね。

銀行が出来て3年後、加野銀行は、大阪で10本の指に入る大きな銀行になりました。
銀行の裏手に移った商事部門の加野商店も、経営が順調に進んでいます。
榮三郎とさちの夫婦にも女の子が誕生、近くに新居を設け、そこで一家で暮らしています。
女の子の名前はないのかな。

よのは、正吉の思い出の詰まった座敷から離れられません。
それにあさと千代の仲が険悪となり、千代と一番仲がいい自分が一緒にいないといけない、と主張しました。

一方、新次郎は、予定どおり、加野商店の社長だけでなく阪神紡績の初代社長ともなり、次第に大阪財界の顔となっていきました。
偉くなっても、あの飄々としたところがなくならないのが、さすがですね。
そのおいどを叩いているのは、あさです。
あさは、銀行はもちろん、九州の炭坑にも頻繁に出向き、ますます精力的に働いていました。

そんなある日、クマがうめに、あさの記事を書くため、新聞記者が取材に来る、と驚きながら語りました。
うめは、中身は変わっていない、と答えました。
それを聞いた千代が、あさのどこがえらいのか、あんなおなごにだけはなりたくない、と毒づきました。
それを背後で聞いていたあさが、売り言葉に買い言葉、千代がどんなおなごになるか楽しみだ、と返しました。
本当に大人げないというか、あさは中身は変わっていませんね。(笑)
かつての炭坑を巡る争いで雁助としたように、今度は千代とにらめっこを始めました。

明治24年、加野銀行は、堺や神戸などに支店を増やし、順調に成長していました。
支店長は、誰なんでしょうね。
平十郎は支配人だし、加野屋の人間を教育しても3年やそこらでは無理でしょうし、渋沢に頼んだか、平十郎のツテかで、どこかの銀行からヘッドハンティングしてきたんでしょうね。

そんな加野屋では、千代が自分の着物をよのと選んでいました。
千代は、これなんか、はんなりしてて、よろしいなぁ、と花柄を手にとっていました。
惣兵衛がはつに着物を贈ったときも、彼女が選んだ露芝を、はんなりとしているようで鋭さがある、と賛同してくれたんですよね。
着物は、はんなりが、評価基準の一つなのね。(笑)

そこへ帰ってきた新次郎に、うめは、御一新で潰れかけた老舗を女だてらに盛り立て銀行まで成功させた実業家として、あさが新聞記者の取材を受けている、と説明しました。
新次郎が、あさはずっと表に立って頑張ってくれた、というと、千代は、家のことはよのやうめに任せっぱなしだ、と批判しました。

よのは、あさが何年も掛けて徳川の時代のような大きな店に立て直してくれた、といい、新次郎も、かいらしい着物を着られるのも御一新を乗り越えさせてくれたあさのおかげ、とフォローしました。
しかし、千代は、明治生まれの自分は、御一新も徳川様も身をもって感じられない、と反論しました。

新次郎たちは、世代の違いを実感し、驚きますが、それを聞いたあさが、激怒しながらやってきました。
あさは、奈良の都も平安や戸の世も、明治の御代と地続きだから、歴史の勉強は国の成り立ちを知るために大事だ、と諭しますが、千代に、話が面白くない、校長の朝礼での説教と一緒だ、と一蹴されました。
うめは、 昔はけったいやといわれていたあさの話が面白くない、とけなされるのを聞いて、思わず笑いました。

あさは、新次郎と二人きりになったときに、大人げなかったことを謝り、どこで育て方を間違えたのか、と口にしました。
立派な部屋を与えすぎなのよね。
一人部屋にベッドって。
だから、つけあがるのよね。
これは、あさに分があるから、ガツンとやらないと。

あさは、新次郎から尼崎の土産としてテケツ、鉄道乗車券をもらい大喜び。
テケツは、おそらくチケットがなまったものなんじゃないでしょうか。
切手のように、スクラップして集めているのね。
このあたりの趣味からして、千代とは相容れませんね。(笑)
新次郎は、うん、すん、といっているうちに、話がまとまった、といいました。
最近は、これに、へぇも混ぜている、この言葉の使い勝手のよさに気付いた、と話しました。
この三つがあれば、自分が社長でもなんとかなるって、どんな会社やねん。(笑)

このころの大阪は、新次郎が手がけた紡績会社をはじめ、さまざまな産業が急成長、後に、東洋のマンチェスターと呼ばれるほどに、発展していきます。
そしてその町を歩く、洋装のあさと着物姿の新次郎の仲むつまじい姿が、盛り上がる商いの都、大阪の名物となりました。
あさは、綿花を紡績会社に卸す商いを新たに始めており、インドやアメリカからの輸入を検討していました。

また、あさは念願の、従業員が知識と道徳を学ぶ教場をつくり、平十郎が商いを教えていました。
平十郎は、不景気な今、腰を軽くして、すぐさま動くことが肝要だ、と教えていました。
あさは、千代にも学ばせたいと思っていますが、興味がありません。

榮三郎は、あさは、千代が高等小学校を出たら、自分のように家の商いをさせようと思っているのじゃないか、といいましたが、嫌、冗談じゃない、と取り付く島がありません。
そんな榮三郎も、さちを学ばすことには難色を示しました。(笑)
新次郎が千代に、どんなおなごになりたいか、と聞くと、おばあちゃんやさちのようないいお嫁さんになりたい、といって、よのを喜ばせました。
続けて、はつのような優しいお母ちゃんになりたい、といいました。

うめは、あさが、もっともっと銀行を大きくしたい、と話すのを聞いて、大きくなり続けなければいけないのか、と尋ねました。
あさは、現状に甘えているうちに、目新しいことをやる銀行が出てきたら蹴落とされてしまう、それに、それがなかったら、自分が何に向かって進んでいけばいいか分からない、と答えました。
とにかく、走り続けていないと不安なのよね。
その気持ち、分かるような気がします。

そこへ新次郎が、藍之助を連れて、帰ってきました。
藍之助は、加野銀行で働かせてくれ、と頼みました。
あさが、家族と相談した結果ではつも許したのか、と念を押すと、藍之助は、はい、と答えました。
藍之助は、父親も代々続いた両替商とは違う新しい道を選んだ、子供にも自分の道を選ぶ権利がある、と主張しましたけど、これが彼なりの正当性なんでしょうね。
あさは、みんなに相談してみる、もし雇うとしても丁稚奉公からだ、と言い含めました。

寝室であさが、家出をしてきたと思う、というと、新次郎も、惣兵衛やはつから知らせがないのがおかしい、と同意しました。
新次郎が、むげに追い返して行き方知れずになったら困る、というと、あさは、とりあえず働かせながら様子を見、はつに手紙を出すつもりだ、と答えました。
新次郎は、惣兵衛が家出癖を持っているだけに、そのDNAを受け継ぐ藍之助が心配なんでしょうね。(笑)
翌朝から藍之助は、行員見習いとして、加野銀行で働き始めました。

あさが、藍之助は家の開いている部屋で泊まらせるつもりだ、というと、よのは、家が賑やかになる、と喜びました。
よのは、藍之助は山王寺屋と今井屋の子供だから、百姓より銀行が合っているのでは、というと、あさも、小さい頃に来たときも、パチパチはんで遊んでいたことを思い出しました。

千代は、高等小学校の4年生、今の中学2年生になっていました。
あさと新次郎は、千代の先生に進路相談で呼ばれ、学校にやってきました。
先生は、千代は勉強熱心ではないが、成績が悪いわけでもなく、特に国語とそろばんは、組でも上位だ、と語り、初耳のあさと新次郎は、驚きました。
先生は、両親として、これからの身の振り方、卒業後の進路をどのように考えているのか、と尋ねました。
帰り道、あさは新次郎に、進路という言葉は夢が広がる、自分が千代の頃は嫁入り修行ばかりしていた、というと、新次郎は、自分の所しか進む道がなかった、と笑いました。

銀行では昼休み、藍之助が平十郎に、銀行で働く者にとっての大事な心構えを尋ねました。
平十郎は、嘘をつかないことだ、固められた嘘で人の仲がよどむ店は、金の価値もよどむ、といいました。
続けて、自分も加野屋に来たとき、みんなが隔てなく声を掛け合う風通しのよさやあさの裏表のない堂々とした人柄に感じ入り、隠しごとがないとみて、ここで働きたいと思った、といいました。
嘘をついている藍之助は、苦しげな表情を浮かべました。

平十郎は、かつての銀目廃止による大騒ぎの時も、あさは腹を据え、客の話を聞いて銀目手形をお金に換えてあげた、それで食いつないだ商人も多かった、といいました。
それを聞いた榮三郎は、その時の恩を感じ、加野銀行に預けてくれる人も多い、後藤屋も、当時は吹けば飛ぶような古着屋だったが、その時の金で繕い物を始めたおかげで、船場一の仕立屋にまでなった、といいました。
平十郎は、先代までが守り続けた250年の伝統と、新しい大阪の町でも信用を保ち、それに加えて嘘偽りのない風通しのよさ、これが加野銀行、信用第一、これほどの強みはない、と付け加えました。

店の表では、藍之助と千代が、再会を果たしていました。
藍之助は、今はいとことは立場が違う、お帰りなさいませ、お嬢さん、というと、千代は戸惑いました。
千代が、はつのことを聞くと、藍之助は、元気だ、とためらいがちに答えました。

店では、新次郎が随筆のことを尋ねると、あさは、商いをしているおなごの代表として、日々思うことを連載するよう頼まれた、と答えました。
新次郎は、あさの手紙の文章は要点が分かりやすいので好きだ、といいました。
あさは、宣伝代の節約になる、と平十郎から受けるよういわれていることを話すと、新次郎も、あさが前面に出た方が親しみが湧く、駅でも、加野銀行はおなごがいるから入りやすい、と話している人がいた、といいました。
これが、無意識ながらも、女子行員採用を決めるきっかけとなったのね、きっと。(笑)

新次郎は、あさに、千代がこれからどうなってほしいのか、と尋ねました。
あさは、いつかは加野銀行で一緒に働いてほしいが、それは自分の勝手な願い、藍之助がいうように自分の道を選ばさなければならない、そのためにも女学校に行ってほしい、といいました。
驚く新次郎に、あさは、多くのことを学ぶことは、千代がいろんな道に進むためのテケツになる、といいました。

あさは、港に船がたくさん浮かんでいても、昔は、嫁や奉公などおなごの進路は限られていたが、今は、いろんな航路が開かれている、といいました。
そして、その例として、ピアノやバイオリン弾き、学校の先生、医者、看護婦などを挙げ、そのためにも、より多くのテケツを持つには、高等女学校を出た方がいい、主張しました。

この会話をうめや藍之助と共に聞いていた千代は、おなごの方が向いている仕事が多くあり、そんな道を自分で選んで進めるのは夢がある、というあさに、それは母親の夢だ、と抗議しました。
そして、千代は、自分は女学校に行く気も家の仕事を手伝う気もない、と言い捨て、部屋にもどっていきました。

新次郎はあさに、テケツのない時代に生まれたのに、よく健気に船を漕ぎ出した、と感心しつつ、難破船にならなくてよかった、といって笑いました。
うめも、難破船にならずに済んだのは、正吉、新次郎、忠興、梨江ら多くの者の導きがあったからだ、といいました。
あさは、納得して神棚に手を合わせ、これまで支えてくれた多くの者たちに感謝しました。
その夜、船が難破する夢を見たあさは、自分の船は、これからどこに行ったらいいんだろう、とつぶやきました。

部屋に戻った千代は、新次郎に、おなごで高等小学校を出てから、まだ学ぼうとする者は、学校で一人か二人いるかどうかだ、と話しました。
新次郎も、男も上の学校に行くのは、二十人に一人くらいだ、というと、藍之助が、自分も上の学校に行きたかった、中学を出て東京の学校に行った庄屋の子がうらやましかった、と寂しそうに語りました。

千代が、おなごが孔子や孟子を習っても、へ理屈ばっかりいうようになって嫌われてしまう、それより花嫁修業をして、いいお嫁さん、いいお母ちゃんになりたい、といいました。
それを聞いた藍之助は、自分はお嫁さんでもお母ちゃんでも、孟子や孔子の話ができる方がいい、その方が楽しい、といって、その場を去りました。
新次郎は千代に、藍之助は学校で成績が一番だったが、家庭の事情で中学に行けなかった、無邪に振る舞っているが、自分の道を懸命に考えている、といいました。

その夜、千代は、よのの寝所を訪ね、一緒に寝たい、とお願いしました。
一人分の布団に枕が二つ、見るからに窮屈そうでした。(笑)
千代はよのに、あさは殿方に好かれるような人じゃないのに、新次郎とは仲がいい、と不思議そうに話しました。
よのは、自分と正吉ほどじゃない、自分らの夫婦には新次郎たちも勝てない、といって笑ったあと、正吉が二番目に好きだったのがあさで、自分の娘みたいに大事にしていた、というと、千代は、へぇーと驚きました。

銀行では、藍之助の働きぶりを褒める平十郎に、あさは、働く姿勢がいい、見込みがある、といいました。
一方、十銭を両替に来た取るに足らない客に、心の籠もっていないあいさつをする佑作を、あさは叱りました。
あさは行員たちに、ちょっと寄ってくれた客ほど大事にしなければならない、人様のお金を扱う者に大事なのは真心だ、一人ひとりが加野銀行の顔だ、頼りにしている、と発破をかけました。

その頃、和歌山のはつのところに、藍之助のことを伝える、あさからの手紙が届きました。
加野屋に居たと知って、栄達、惣兵衛、養之助は驚きますが、菊は事情を知っているので、気まずい表情を浮かべました。
惣兵衛は、藍之助の話をちゃんと聞かなかった自分たちも悪い、と取りなします。
しかし、はつは、惣兵衛にひどいことをいって家を飛び出した藍之助が許せない、と厳しい表情でいいました。

同じ頃、加野銀行に、高額預金者の工藤徳右衛門が、娘の縁談の口を探しに、榮三郎を訪ねてきました。
工藤は娘に、女学校を卒業しても役立つ場所がないと愚痴られた、と話しました。
何でも、成績がよかったので調子に乗って女学校に入れたが、古事記の暗唱や数学ができてもどうにもならない、そこで、行き遅れないうちに嫁入り先を決めよう、と思い立ったとのことです。

ところが、娘本人は、変に知恵がつき、嫁に行ったらせっかく身に付けた学が宝の持ち腐れになる、といっているようです。
これらの話を聞いたあさは、女性が学ぶという切符を手に入れても、思うように漕ぎ出すことが難しいことを思い知らされました。

晴花亭では、あさが、美和と平十郎に工藤の娘の縁談話をしました。
平十郎も、美和の美貌に陥落したみたいですね。(笑)
あさは、おなごも男と同じくらい働き者だ、働くのが得手不得手というのに男女は関係ない、一人ひとりの問題だ、といいました。
そうそう、あさのいうとおりなんだけど、時代が時代ですからね、おなごというだけで、見下されるのは、ある意味、致し方なかったことなんでしょうね。
あさや美和がいうように、家庭や田畑の仕事をしていても、それらは家事や手伝いとして片付けられ、おなごに仕事という考え方自体が当時はありませんでしたもんね。

美和がおなごの給仕を雇っていることを知ったあさは、広告を出したらあっという間に集まった、自分の手で稼いでみたいと思っているおなごがたくさんいると聞き、おなごの行員を募集することを決めました。
ところが、榮三郎、平十郎、そして新次郎にまで言下に否定されました。

平十郎は、おなごはお金を扱うのが難しい、数学に弱い、といいますが、あさに、給仕もお金を扱う、今まで実学を十分まともに学べる機会がなかっただけ、と反論されました。
榮三郎は、両替屋も銀行もおなごが働いたことはない、それは世間の要請であり、雇えば信用失墜に繋がる、といいました。
あさは、逆にもし成功すれば、他の銀行を大きく引き離せる、そのため厳選し、信用できる、苦労も根性で乗り切り、ついてきてくれる子だけを選ぶ、男女の隔てなくその子の力を生かしたい、と力説しました。
さらに、信用してもらえるまで、給金は自分が準備する、この試みの責任は、すべて自分が負う、と言い切りました。

新次郎の反対の理由は、おなごが表に出て、客においどを触られるのが心配だからでした。
さすがは、フェミニストですね。(笑)
あさが、働くおなごのおいどは必ず自分が守ってみせる、と言い切ると、それなら店が華やいでいい、と賛成にまわりました。
そして、榮三郎と平十郎に、あさも一応おなごだが、昔から店の内側で働いて、大金を扱っていたが、一度も計算間違いをしたことがない、といいました。

この一言が決め手となり、女性の行員募集を始めたところ、100人の応募がありました。
基礎学科試験、接客実地試験、面接試験を行い、知性溢れる、器量や愛想のよさよりも真面目で根性の据わった、打たれ強い女子4人を、加野銀行の女子行員候補として、見習採用しました。
工藤の娘は、面接の答えもイマイチだし、絶対、コネ採用だね。(笑)

あさは、彼女たちに、この男性社会では、失敗をすると、おなごだからといわれる、それが男に交じって働くことだ、だから失敗は一つもしたらいけない、そんな高い志を持とう、と訓示しました。
さらに、彼女たちは、後ろに続く働きたがっているおなごのため、道を切り開くファースト・ペンギンだ、と鼓舞しました。
みんな、ファーストメペンギンの意味、分かったのかな。(笑)

それから毎日、男性行員より1時間早く出勤させ、そろばんなどの訓練に当たりました。
日中は忙しくて、あさは教えている暇がないのね。
でも、もっと専門の講師を雇った方が、効率的だぞ。(笑)

おかげで、あさは朝食も家族と取ることができません。
朝が弱いよのも、年を取ると早起きになってきたのね。(笑)
千代はよのに、あさは銀行が好きで、育てがいのあるおなごを見つけたので、嬉しくてたまらないのだ、と批判的にいいました。

そんな千代に、新次郎が、京都の女学校に行かないか、と話しかけました。
千代が学問より花嫁修業をしたいというと、新次郎は、上方一の名門で、家事や裁縫に、力を入れているらしい、といいました。
さらに続けて、学がなくてもいいお嫁さんになったおなごがたくさんいることは知っているが、千代はまだ、そうなれるような器や覚悟もない、といいました。
器の意味を問う千代に、新次郎は、あさは決して人の陰口をいわない、その器一つ取っても尊敬できる、世間は広い、大阪で愚痴をこぼして暮らすより、知らない土地で新しいものの見方を身につけろ、といいました。

怒って席を立ったちよが、学校に行くため表に出て、新次郎もあさの味方をしていると文句をいっていると、あさがそろばんの読み上げをしている声が、聞こえてきました。
そこへ、大阪からはつがやってきました。
千代ははつの顔を見て喜びますが、ちょうど表に出てきた藍之助は、はつの姿を見て、奥に引っ込みました。

よのは、京都は遠い、大阪から通えない、どうするのか聞くと、新次郎は、寄宿舎で同じくらいの年の子と寝食を共にする、と説明しました。
あさと引き離して冷却期間を置くと共に、千代に他の子と比較して自分が恵まれていることを分からせるためなんでしょうね。
新次郎は、商売人としてだけではなく、父親としての子育ての才能も開花させつつありますね。(笑)
新次郎は、よのにはかなわなくても、あさなりに精一杯心を込めて千代を育てている、その気持ちがいつか伝わる時がくればいいのだが、と心配そうにつぶやきました。

はつと藍之助は、加野屋の座敷で差し向かいました。
はつは、あさと新次郎に手紙と藍之助の面倒を見てくれた礼を述べました。
新次郎は、家出をしてきたと初めから正直にいってくれたらよかったのに、と藍之助に声を掛けました。
藍之助は、菊に相談したら、大阪一の山王寺屋の跡取りだったんだ、行ってきたらいいと背中を押された、といいました。

何も知らないはつは、驚きました。
藍之助は、学校でのそろばんや算術より、本当の店で働くのは何より勉強になる、といいますが、はつは、この忙しい時期に二人とも大阪にいるわけにはいかない、一刻も早く帰る、と伝えました。
藍之助は、自分はここで商いを学びたい、一生あの山の中で、みかんのために働くのはまっぴらだ、と言い放ちました。
それを聞いたはつは、自分の前でならいいが、今度、惣兵衛の前でいったら許さない、としかりました。

そこへ、銀行の開店の時間だ、とうめがやってきました。
この日から、女性行員見習いとして、4人が制服に身を包み、店頭に立ちました。
榮三郎が、初日からてきぱき働くことに感心し、新次郎が、男女が一緒に仕事するのはいい眺めだ、といいました。

藍之助は、あさみたいに働きたい、みかん作りより銀行の仕事がしたい、みかんのことを悪くいって堪忍、でも大阪で仕事をしたい、山王寺屋の息子として、そんな夢を持ってもいいだろう、といいました。
しかし、はつは、山王寺屋は、もうとうの昔に終わってしまった、と告げました。

そこに、よのがお針子の道具を取りにやってきました。
お邪魔して申し訳ないとはつがいうと、よのはそんなことないと否定し、藍之助に、彼がこの家で生まれたことを話しました。
そして、あの時もいったように、はつも藍之助もこの家の者だと思っている、とよのがいうと、それを聞いた藍之助が、それじゃこの家にいてもいいのか、と喜んで聞きました。
よのは、千代も京都に行くかもしれないし藍之助が一緒にいてくれると嬉しい、でも、あさは許さないだろう、といいました。

驚く藍之助によのは、あさは先代から引き継いだ信用を一番大切にしている、親を騙してここに来たことがはっきりした以上、銀行には一歩も入れさせないだろう、と語りました。
そして、一度帰って家族で話し合い、筋を通してから改めて出てくればいい、と声をかけました。
はつは、おおきに、ありがとうございます、と感謝を伝え、深々と頭を下げました。
そして、後ろ髪を引かれる思いの藍之助を連れ、和歌山に帰っていきました。

明日は、和歌山での様子が描かれそうで楽しみです。
よのに礼をいったところを見ると、はつも心は決めているみたいですね。
来週は、藍之助の銀行デビューですかね。
この先の展開が全く読めませんが、楽しみです。

さて、第17週の関東地区の最高視聴率は、東京に行ったあさと新次郎が、忠興に千代を初めて会わせたところ、あさの子供の頃にそっくりで驚かれた27日(水)の25.8%で、第1位でした。

月曜から土曜までの詳細は、25.0%、24.2%、25.8%、24.7%、24.3%、24.2%で、第17週の週平均は24.70%、『ごちそうさん』の第17週の平均は22.67%、『花子とアン』の第17週の平均は22.53%、『マッサン』の第17週の平均は21.82%、『まれ』の第17週の平均は19.20%、でした。
ドラマの全平均は23.28%、『ごちそうさん』は22.31%、『花子とアン』は22.57%、『マッサン』は20.37%、『まれ』は19.47%でした。

関西地区の最高視聴率は、あさたちを東京で開催する祝賀会に招いた忠興が、初対面の千代が子供の頃のあさにそっくりなのを見て、我が目を疑った27日(水)の22.6%で第1位でした。
名古屋地区の最高視聴率は、10年振りに加野屋を訪れたはつが初対面の千代を抱きしめ、菊がよのと四方山話をし、藍之助が加野屋に興味を持った25日(土)の24.6%で第1位でした。

『真田丸』の第4回は、関東地区が17.8%で第7位でした。
ちなみに、八重の第4回は18.2%、官兵衛の第4回は16.5%、花燃ゆの第4回は14.4%、でした。
全平均は、真田丸19.03%、花燃ゆ15.08%、官兵衛17.58%、八重19.13%です。
関西地区は、18.8%で第2位でした。
名古屋地区は、19.8%で第5位でした。

いやぁ、今週も、おもしろかったです。
家康と真田親子との因縁をうまく描きましたね。
それも、三方原の戦いで、昌幸がまだ、武藤喜兵衛と名乗っていた頃からの関わりを描いてくれました。
この頃、昌幸は三男坊なので、武藤家に養子に出されていたから、自由気ままだったのよね。
ところが、長篠の戦いで長男、次男が戦死したため、急遽、真田家を継ぐことになったのよね。
三方原は、その前なので、武藤喜兵衛の名で大暴れした、というわけなのよね。

昌幸もその時のことが、自慢だったのよね。(笑)
諏訪の法華寺で、すぐに葵の旗印を見つけ、信繁に自慢しますが、彼は、耳にたこができるくらい聞いていたのよね(笑)、だから武藤喜兵衛の名をすぐに出しました。
内記がきりに信長と呼び捨てにする場面がありましたけど、これも昌幸の矜持が家臣にまで行き渡っていることを表わしているのよね。

それから、信繁と家康のファーストコンタクトもすごかったですね。
矢立にキャスターを付けて運びやすくした、自分が考えた、といきなり上から目線です。
家康にも、もうちょっと下の人かと、と無礼発言。(笑)
これが、将来、家康と対峙しても臆しない伏線の一つなんでしょうかね。

そして、今回のメインは、信忠の前で繰り広げられた、家康と昌幸の、真田から上杉に出された密書をめぐる攻防でした。
これは、スリリングでよかったですね。
みんな昌幸が逃げ切ると分かっていても、手に汗を握ったんじゃないでしょうか。
昌幸のはったりに、家康が直江兼続を呼ぶというはったりで返すあたりが、お見事でした。

大昔、『独眼竜正宗』で、一揆を煽った正宗の書状を巡って、勝新太郎演じる秀吉と渡辺謙演じる正宗が、がっぷり四つに渡り合ったことを思い出しました。
正宗が、自分のセキレイの花押には、模倣されないよう針で目に穴を開けている、とはったりをかまし、秀吉もそうと知りながら許したのよね。
大河フリークの三谷さんなら、絶対にこの場面を意識して書いたと思います。(笑)

本能寺の変も、あっさりしていてよかったですね。
鎧が崩れ落ちるだけでした。
その動機を、うまく法華寺での折檻と結びつけましたね。
視聴率が取れるおいしい題材なのに、軽く流した三谷さんの自信に拍手です。
でも、あの折檻シーンは、後々まで語られることになるでしょうね。

ちなみに、ドラマでは説明がなかったので書きますと、光秀が、甲州征伐で大した手柄も立てていないのに、自分が頑張った甲斐があった、みたいなことをいって、信長の逆鱗に触れたんでがんすな。

茂誠と松の関係をまさか安土まで繋げるとは、びっくりぽんです。
でも、この夫婦が癒やしになっていますよね。
6月1日に松が安土城下に到着した、というのは、きっとフィクションよね。
できすぎだもん。(笑)
本当なら紀行で触れるはずだしね。(笑)

昌幸の沼田城と岩櫃城奪回に向けた執念が、これから描かれていくことになるのよね。
その前に中国大返し、そして家康の伊賀越えですね。
官兵衛が秀吉の耳元で好機到来を告げる場面は、ないだろうなぁ。(笑)
でも、小心者の家康の伊賀越え、どんな風に描くのか、楽しみです。

それでは来週も、生きるか死ぬかの時でもあくびをする余裕を見せ、でーんと構えて朗報を待ち、寂しさが募ると荒れると知り、身分の違いを忘れず、しらを切った上で嘘と分かれば許されぬと知り、肝が据わった姿を見せ、静かで穏やかでも龍のような目を持ち、敵を欺く方便を用い、乱世を生き抜くため知恵の限りを尽す、そんな気概で、こぴっと仕事がんばれば、信長に認められ、真田家は生き延びることができ、勝ち戦じゃあ、と叫ぶことができるじゃんね。

「よいか源三郎、決して下手に出てはならん。真田は、負けたわけではないのだ」
「はい」
「これも一つの戦である。父の戦い振りを、しかと目に焼き付けておけ」
CATCH A DREAM!!

[7382]風の中を 投稿者:まっくん

投稿日:2016年01月29日 (金) 18時31分

みなさん、こんばんは。
最近は、日没が遅くなってきたなぁ、と実感します。
少しずつ春の足音が遠くから聞こえてきました。

さて、今週の『あさが来た』は、鈴木梨央ちゃんが一人二役の名演技をみせてくれました。
見た目では、あごにほくろがある、なしであさと千代を判別できますが、男勝りのあさと女性らしさを持つ千代の内面をうまく演じ分けているので、すぐに見分けられますね。
さすがの演技力に脱帽でがんす。

では今回も、先週の土曜日から振り返っていきましょう。
五代の遺言により、五代の葬式は大阪で行われ、4,300人以上の人々が参列しました。
美和は、友厚は商売屋のように見えて、根っこは武士だった、とあさに伝えました。
あさは、その美和から、友厚が借金まみれだったことを聞かされ、驚きました。
友厚は、若い人の面倒を見、薩摩出身の役人にも気前よくお金を貸していた、それは大久保も同じで、みんな身を削って国のために働き、死に場所を探しているようだ、と美和は語りました。
二人は、天国で友厚と大久保が、今の日本に文句を言いながら酒を飲んでいるのでは、と語り合いました。

加野屋の縁側では、つくつくぼうしが鳴くなか、あさと新次郎が、友厚の話をしていました。
そうそう、つくつくぼうしは秋の季語だから、9月に鳴いていてもいいのよね。(笑)
大阪の空も名残を惜しんでいる、という新次郎に、あさは、人は死ぬし金も墓場まで持っていけない、問題は後世に何を残せるかだ、と友厚がいっていたことを話しました。
そして、自分たちも加野屋だけでなく、大阪や未来の日本のために何を残せるか考えないといけない、と決意を口にしました。

そこへ、雁助が、月曜日のへぇさんの来訪を伝えに来ました。
どうも加野屋で働きたがっている、という雁助の言葉を聞き、あさが直接、へぇさんと話をしますが、何を聞いてもへぇだけでらちが明かず、キレてしまいました。(笑)
新次郎と雁助が取りなし、あさが、信用第一の両替屋が身元のはっきりしない者は雇えない、というと、ようやく話し出しました。

元は大蔵省の会計検査院にいた山崎平十郎、と自己紹介しました。
雁助が大蔵省と聞いて驚き、新次郎が、平十郎という名前に、ほんまのへぇさんだ、とびっくりしました。
私は、この頃から、もう会計検査院という制度があったことにびっくりぽんです。

山崎は、国の経済を立て直すためには、民間の銀行がしっかりしなければならないと考え、2年間、方々の銀行回り、加野屋にだけは他の店にないものを感じた、といいました。
でも、それが何かはいわないのよね。(笑)
山崎が、ドイツ留学をして銀行の勉強もしてきたので、加野屋が銀行になるために力を貸せる、というと、あさは、銀行の知識のある人を探していた、と二つ返事で採用を決めました。
おいおい、本当に大蔵省にいたのか、銀行の知識があるのか、確認しなくて大丈夫なのか。(笑)

そして、年が明け明治19年、千代は数えで10歳になりました。
さちから、鹿鳴館の舞踏会の様子を描いた絵を見せてもらい、ドレスに目を輝かせています。
糸子が、ドレブといって、ドレスに興味を抱いた頃のことを思い出しました。
神戸のおじいちゃんの近所で、勇くんと二人、舞踏会を見たのがきっかけだったのよね。(笑)
あさは、舞踏会と葡萄会を聞き間違えます。(笑)
あさは、ドレスを金魚みたいといい、毎日勉強もせず踊っているとは考えられない世界だ、といい、千代の反感を買いました。

母子が、価値観の違いで衝突しているようです。
うめは、あの頃のあさの扱いづらさとはまた違う、おなごらしい扱いにくさだ、といいました。(笑)
さちは、ドレスは、上下が分かれ身体が動かしやすいというと、あさは、炭坑の岡出し姿と似ているかも、と興味を抱きました。

あさは、商法会議所で、山屋から安全型自転車の写真を見せられました。
友厚がかつて英国から寄越してきた手紙に書いてあった自転車の話を思い出しました。
日本のおなごは乗りこなせないといっていると書いてあったことから、いつか自分が乗りこなす、と宣言しました。
当時はもう、自転車という風に訳されていたんですね。

新次郎は、階段の上から千代に見張られ、しぶしぶ仕事をしています。
そんなある日、男の子が店に入ってきて、新次郎にお父ちゃんと呼びかけました。
それは、はつの長男、藍之助でした。
はつと菊も店に入ってきました。
よのは、菊に何の気遣いもなく、山王寺屋さんと声を掛けてしまいましたけど、特に引っかかることもなく、もう吹っ切れたようです。
あさとはつも、10年ぶりの再会を果たしました。

藍之助は、庄屋の家よりずっと広い加野屋に興味津々です。
小さい時に遊びに来ていたけど、やっぱり覚えていないのね。(笑)
そんな藍之助を、あかんゆうたらあかんで、と大声で叱りつけるはつ、10年の時が、肝っ玉お母ちゃんに変えたのね。(笑)
はつは、やんちゃ盛りの男の子を二人も育てたら、自然にこうなってしまう、といいました。

結局、藍之助は加野屋を見て回り、菊はよのさんと四方山話に向かいました。
はつは、物陰で様子をうかがっていた千代に気付き抱きしめると、会いたかった、初めまして、お母ちゃんのお姉ちゃん、おみかんのおばちゃんやで、とあいさつしました。
千代は、照れて走り去ってしまいました。
あさとはつは互いに、立派なお母ちゃんになった、立派な奥様になって、と言葉を交わしました。

茶の間では、菊が、先代の三十三回忌の墓参りのために大阪に来たことを話しました。
本当は5年前の先々代の百回忌もお参りしたかったが、当時は合わせる顔もなく、旅に出る余裕もなかった、と続けました。
今は、合わせる顔がない、なんて思っていないということよね、前を向いて歩けるようになってよかった、よかった。
栄達は、先代、先々代とは血が繋がっていないから、留守番して惣兵衛さんと一緒にみかんの世話をさせられているのよね、きっと。(笑)

藍之助が高等小学校を出たというよのに、菊は、みかんづくりしながら通学させることは大変で、そのため藁編みをして白魚のような手が見る影もなくなった、と語りました。
あの子はほんまに頭のええ子やさかい、どないしてでも通わせたい、なんてすっかり孫にでれでれになっていますね。(笑)
さらにはつと二人で、庄屋の奥さんに琴を教えている、といいました。
新次郎が買い戻したはつの琴、活躍しているみたいね。

よのは、お寺で正吉に、いつ迎えに来てもいいとお参りしたが気配もない、と笑い飛ばし、菊も、天女にもてているはずと返し、二人で大笑いをしています。
茶の間に巾着を忘れた榮三郎は、二人のエンドレストークに、取りに行くのをあきらめました。(笑)

店内を案内してもらった藍之助は、大番頭の席に座り、惣兵衛も昔はこんなところで働いていたのか、と新次郎に尋ねました。
新次郎は、惣兵衛は若い頃から店に出ており、切れ者の若旦那として有名だった、と説明しました。

雁助は、今もへぇとしかいわない平十郎を、彼は極め付きの始末屋だ、と評しました。
始末といえば、大阪は始末の料理や、という和枝さんを思い出さないわけにはいきませんね。(笑)
帳面や鼻紙のみならず、言葉まで倹約してへぇですませている、と雁助が見解を述べました。
それを聞いた新次郎は、あさが大胆な分、平十郎がきっちり始末してくれたらいい塩梅だ、と語りました。

あさが店で働いていることに驚く藍之助に、新次郎は、炭坑の商いでは事実上の社長だ、といいました。
そのあさは、仕事を片付け、はつの元に走って行きました。

座敷では、一人でお茶を飲むはつを、千代が物陰から覗いていましたが、うめがやってくると逃げてしまいました。
はつは、和歌山では、狭い家の中で元気な息子たちに、昔の忠興のように、こら、こら、と毎日いっているお祭りみたいな日常なので、この静けさにほっとしている、とうめにいいました。

うめは、はつに会えて喜ぶ、あさの若々しい顔を久し振りに見た、といいました。
はつは、千代があさに似ていると驚き、うめは、中身はまるっきり違う、と返しました。
そこへあさがやってきて、千代は、木登りも相撲もしない、蛙も蛇も嫌い、代わりにきれいな着物や千代紙が好きだ、といい、うめに、つまり普通のかいらしいお嬢ちゃんだ、と突っ込まれました。

千代は、張り子の招き猫に、はつはあさとまるっきり違う、あんなに優しそうな人だったとは、と語りかけました。
そこへ藍之助と新次郎がやってくると、千代は、はにかみました。
藍之助は、千代と自分をお姫様と家来に例え、遊んでやるといって、彼女の手を引きました。
千代は昔のはつ似、藍之助は昔のあさ似、という流れになっていくのかな。

はつは、母の梨江が和歌山に初めて来てくれたことを話しました。
だいたい、和歌山に行くなら、大阪にも寄りそうなものですけどね。
そこで、はつの所へ行く、あるいは行ってきた、という話になってもおかしくないと思うけどなぁ。(笑)

はつは、梨江に借金を返済しようとしたが、金で返せるものは一つもない、子供たちやみかんをもっともっと立派に育てるのに使え、と断られ、子供たちを立派に育てた礼をいわれて泣いてしまった、と語りました。

この頃涙もろくなったという姉妹に、うめは、それは涙を流す思いをたくさんして、それを乗り越えてきた証だ、何も恥ずかしがることはない、と励ましました。
うめは、時々いいことをいうのよね。(笑)

あさは、自分ははつのようないい母親になれないから、千代は、おばあちゃん子、お父ちゃん子になってしまった、と嘆きました。
はつは、母親の化粧箱の紅に憧れていた自分と、その中に蛇の抜け殻を隠して怒られたあさとが、同じような母親になれるはずがない、あさはあさらしく生きるしかない、といいました。
畳に仰向けで寝転がったあさは、自分があかんたれだったことを思い出し、無意識のうちに自分を大きく見せようとしていたことに気付きました。

厨房では、うめと雁助が、漏れ聞こえる姉妹の笑い声を耳にしていました。
二人とも立派に育ったことに感慨を深めたうめが、雁助にはつの漬け物を食べさせました。
雁助は、別れた妻、仙波つねからの手紙を懐から取り出し、何で今頃、とつぶやきました。

縁側では、あさが、勉強嫌いの千代のことを、はつに愚痴っていました。
はつは、養之助は次男なので、じき兵隊に行く年になる、兵役を逃れるため子供のいない養子の口も探したが見つからず、兵隊になった方がいい暮らしができるので、彼自身も兵隊になりたがっている、と語りました。
それを聞いたあさは、今度、説教してやる、といいました。
次男坊で兵隊、といえば、め以子の次男、活男を思い出します。(笑)

藍之助と石蹴りをした千代は、母親譲りの負けん気をみせました。
藍之助は、そろばんを弾くあさを巴御前に例えました。
それを聞いた千代は、あさは鬼だ、といいました。
そして、この前、虫歯が痛んだとき、ちょうど九州から戻ってきたあさに、紐でそれを抜かれてしまった話を藍之助にしました。

あさが九州から戻ったとき、うめが加野屋にいたということは、さすがに今は同行していないということなのね。(笑)
そのおかげで治った、とあさの肩を持つ藍之助に、千代は、いつも仕事、仕事というくせに、こんな時だけ母親面をする、と腹を立てました。
千代が、あさは自分より銀行が好きだ、と拗ねると、藍之助に、銀行にやきもちを焼いている、と突っ込まれました。

藍之助は、こんな立派な商家に生まれた千代がうらやましい、自分の父親は何で大阪から出て行ったんだろう、とつぶやきました。
いずれ、加野屋の番頭になりそうな流れですね。(笑)
最終的には、山王寺屋の再興かな。(笑)

あさは、はつに、バンクをつくることになった、加野屋は加野銀行になる、と宣言しました。
そして、お別れの時がやってきました。
千代ははつに、お土産の礼を述べました。
はつは、千代を見ていたら女の子もいいと思う、といいました。
それを聞いた藍之助は、拗ねてみせました。
新次郎は、今度は自分たちが和歌山に行く、といい、再会を約して、はつたちは帰って行きました。

そして加野屋に、また新しい朝がやって来ました。
店の表に出てきたあさが、鳴き声を聞いて路上を見ると、雁助が猫をなでていました。
猫を抱き上げ、厨房に連れてきた雁助を見たうめは、女子衆が起きてくる前に、外へ出すようにいいました。
そんな二人を、あさは、かつて雁助がうめを誘ったときの様子を思い出しながら、複雑な表情で眺めていました。

あさは銀行に先駆け、新次郎を社長とした、加野屋の商業部門を担当する加野商店を設立、炭坑に通い詰めて出炭量を5倍とするなど、加野屋の事業は躍進を遂げました。
炭坑の事務所には、友厚から贈られたペンギンの写真が貼られています。
この写真、確か晴花亭で三坂から渡されたとき、あさが折り曲げていましたよね。(笑)
アイロンでもかけたのかな。(笑)
加野屋は、大阪というまちに支えられてここまでやってこられた恩返しのつもりで、大阪港の海防工事に3,500円を寄付しました。

あさと平十郎は、銀行の設立認可を得るため、定款や株主名簿などの準備をしています。
あさが、ようやくここまで来られたと安堵すると、平十郎から、大変なのはこれからだ、と預金集めやあいさつ回り、大阪同盟銀行集会所への加盟など、多くの業務を列挙しました。
平十郎は、やってきた新次郎と、竹屋の火事、やもめの行水などと言い合い、言葉遊びを楽しみました。

新次郎とあさは、忠興から祝賀会に招かれ、千代を連れて東京に向かいました。

榮三郎は、雁助にたびたび手紙が届き、加野屋を辞めて他に移る支度をしている、という噂をかのから聞きました。
驚いた榮三郎は、弥七に噂の中身を確かめますが、手紙の差出人は知らない人で、中身も分からない、と要領を得ません。

平十郎は、雁助は加野屋の財産、彼を失うとそろばんで弾ききれないほどの損失だ、といいました。
でもねぇ、雁助の居場所を奪っているのは平十郎だもんね。
平十郎は、自分の右腕となる有能な働き手を連れて、一緒に出てしまうおそれもある、といいました。
ところが、雁助に有能な右手はいないのよね。(笑)
人生のパートナーならいますけどね。(笑)

それから数日後、あさたちが東京から帰ってきました。
あさは、外務大臣の井上馨や大蔵大臣の松方正義など、多くの人とあいさつできた、と嬉しそうに語りました。
たまにいますよね、偉い人の名前を次々に出して、その人たちと知り合いなんだぞ、と自分の大物ぶりを吹聴する人たちが。(笑)

あさは、忠興に千代の顔を見せることができた、といいました。
牛鍋屋であれだけ怒られたのに、今まで一度も千代の顔を見せに行かなかったのね。(笑)
忠興も、大阪には来ていないということなのよね。
梨江も千代の顔は見ていないということでしょうし、さっきも書きましたけど、やはり、この観点からも、和歌山のはつだけを訪ねたのは、不自然なのよね。(笑)

初めて千代の顔を見た忠興は、あまりにもあさに似ていたので、思わず目をこすりました。
しかし、あさと違い、お初にお目にかかります、千代でございます、と立派にあいさつしたので、忠興はまたまた驚きました。
みんなは、あさが初めて加野屋に来たときの、しどろもどろのあいさつを思い出して、笑いました。

あさは平十郎に、伊藤博文から本気で銀行をやるなら、まず渋沢栄一に教えを請え、といわれたことを話しました。
平十郎は、西の五代、東の渋沢といわれ、銀行の神様と呼ばれた方で、自分の昔の上司だった、といいました。
さりげなくアピールしていますよね、へぇさんも。(笑)
あさは、友厚同様、政府の職を辞し、民間で日本経済のために尽す渋沢に会いに行ったが、忙しくて会えなかった、といいました。

伊藤博文の名に驚く雁助に、あさは、彼は親切で朗らかな方だ、と話しました。
この瞬間、劇団ひとりさんの顔が、鮮明に脳裏に浮かんじゃいました。(笑)
あさは、渋沢に会えるよう、彼に手紙を書く、といいました。

千代はよのに、忠興が立派な雰囲気の人だったので緊張した、けったいな子だと思われてしまったのでは、といいました。
よのは、あさを育てた人だから、ちょっとやそっとのことでは、けったいな子と思うはずがない、新次郎もお利口さんなあいさつだったと褒めていた、と慰めました。
気を取り直した千代は、よのにお土産の人形を差し出しました。
これがまた、全然かいらしなかった。(笑)
でも、あさなら絶対に選ばないお土産でしたね。(笑)

新次郎は渋沢に手紙を出そうとしているあさに、雁助はまだ迷っているみたいだ、榮三郎が聞いてもはっきり返事をしなかった、でも、自分はもう出て行く決心をしていると思う、と伝えました。
あさは、この時、つらい決断をしました。

そんなある日、銀行設立の打ち合わせのために亀助が加野屋にやってきました。
雁助と亀助の2ショット、懐かしいですね。(笑)
会議では、亀助が、ふゆと暮らせる通いを希望、雁助から嫁をもらって5年も経つのにまだ浮かれているのか、と突っ込まれました。
でも亀助さん、九州から帰してもらえるのかな。(笑)

その亀助も、平十郎がへぇとしかいわないことに気付きますが、雁助から、その話はもう一通り終わった、と返されました。
春子さんに、そのくだりは散々やったから、と突っ込まれる正宗さんを思い出してしまいます。(笑)

そこへ、新次郎が、謡から戻ってきました。
あさに睨まれた新次郎は、謡で仕事してきた、とごまかす素振りをしましたが、本当に山屋から、尼崎に紡績工場を建てる発起人の一人になってほしい、という話を聞いてきたのでした。
山屋が、あさがいろいろ新しいことをやっているのに自分が何もしないのは、船場の旦那の代表としてあかん、といったと新次郎は語りました。

それを聞いたあさは、正吉の息子として商才が隠れている、紡績事業に目を付けるのは頼もしい、また惚れ直してしまいそうだ、と新次郎を褒めました。
新次郎は、そんなことをいわれたら張り切ってしまう、といい、あさも、何でも応援させてもらう、と語りました。

店では、亀助が雁助に、2歳になった娘が、きれいな卵形の顔をした、ふゆ似のかいらしい子だ、とでれでれです。(笑)
で、急にバツ1、独り身の雁助に気を遣いましたけど、これって、かえって傷つきますよね。(笑)
そこへ、渋沢からの返事が届かず、落胆したあさが、帰ってきました。
あさと平十郎は、銀行の神様に見放されないように、と神棚に手を合わせました。

その後、うめと二人になったあさは、色恋に鈍いといわれる自分も、彼女の気持ちにだけは気付いた、といいました。
とぼけるうめに、これまで自分のことばかり考え、うめの幸せを考えなかった、雁助に誘われ一緒に出て行きたいならそうしてほしい、自分の選んだ道を歩いてほしい、とあさはいいました。

うめは、今井家の命令でそばにいるわけじゃない、あさと一緒にいて、立派なおなごになるのをずっとそばで見ていることが幸せなんだ、といいました。
続けて、作法や料理など、大店のおかみとしてまだまだなところもたくさんある、千代もわがままになってきた、自分がここを去ることはできない、そばに置いてほしい、と語りました。
それを聞いて泣き出したあさの頬に流れた涙を手でぬぐいました。
あさは、年を取って泣くのは恥ずかしいことではない、とかつてのうめの言葉を口にしました。
そんな二人の様子を、雁助が眺めていました。

翌日、亀助が帰るところに、平十郎が、渋沢からの返事を持ってやってきました。
亀助は、最後に、平十郎のへぇ以外の言葉を聞くことができました。
手紙には、あさのことは友厚から時折聞いていた、近々大阪に行くので商法会議所で会おう、と書かれていました。
あさは、心の中で、友厚に感謝しました。

そして、約束の日、あさと新次郎が待つ商法会議所に渋沢がやってきました。
渋沢は、いきなりクイズを出題しました。(笑)
第一問は、銀行を経営する者にとって一番ほしくて大切なものは、でした。
あさは、お金、と答えますが、それは必要ない、と言下に否定されてしまいました。

第二問は、両替商になくて銀行にある仕組みは、というもので、これは、あさが預金と答え、正解でした。
その時、あさは、正吉や雁助から両替商は信用が大事、と教えられたことを思い出し、一問目もクリアしました。
渋沢は、この銀行に任せれば、自分で持つより安心だと思われることが大事、信用さえあれば、あとは自然に、人が金を運んでくる、と説明しました。
納得したあさは、銀行を経営するには、まず信用をつけ、真面目に商いして、自分の器を大きくして、といいました。
渋沢は、お金は不思議なもので、扱う人の器の大きさに従って動く、と語りました。

最後の問題は、友厚と渋沢が、大きな見地から国益を考え、常々一番やらねばならないと思っていたことは何か、でした。
あさは、見当もつきませんでしたが、答えは、人間をつくること、つまり教育でした。
渋沢は、自分の子だけでなく、日本のために働いてくれる誠実な人材をつくるということだ、といいました。
なんか、美和を思い出してしまいますね。(笑)

あさは、学ぶことができたら、正しい知識を持って日本のため、大事な誰かのために働くことができる、と納得しました。
渋沢も、商いと教育、どちらも、大いに頭を悩ますべき大切な問題なのだ、と語りました。
新次郎は、初めて、お金や商いが人間味のあるものに思えてきた、といいました。

加野屋では、弥七たちが、通いか住み込みか、で悩んでいました。
一人で通いは寂しい、という弥七に、平十郎は、通いだと、女子衆の目を気にせず好きなことができる、好きなおなごと一緒に住むこともできる、といわれ、その気になりました。(笑)
しかし、ほとんどの人が、住み込みを選んだようです。(笑)

女子衆は、これまでどおり白岡家で女中奉公、若い者には、よのが嫁入り先を世話することになりました。
独身だと思われているクマさんも、紹介してもらえるのかな。(笑)
これまでどおり、と安心するクマたちを眺めながら、うめは、複雑な表情を浮かべました。

応接室では、あさと榮三郎が、雁助と向き合っていました。
雁次郎は、分かれた嫁の実家のある伊予に行って仕事を探す、といいました。
なんでも、娘が重い病にかかり、お金に困っていると、手紙で助けを求められたとのことです。
雁助が、20年前は、娘に何もしてやれなかったので決意した、と伝えました。
榮三郎が金を出す、というと、何のためらいもなく受け取りの意志を示しましたね。
娘のためなら、背に腹は替えられませんもんね。

その会話を、うめは、縁側の拭き掃除をしながら聞いていました。
そこに現われた雁次郎は、うめに堪忍といいました。
うめは、お礼をいいたいくらいだ、冗談でも一緒に行こうと誘ってもらった、その思い出があれば、一生一人で暮らしていける、といいました。
ふゆも亀助に、大事な身内といってくれた、あの言葉があれば、どこでもやっていける、といってましたよね。(笑)
雁助は、自分は加野屋に最後まで奉公できなかったが、うめには最後まであさのそばにいてほしい、といいました。
うめは、力強く、任せてくれ、と答えました。

寂しそうに縁側に座っているうめに、あさは相撲を取ろうと誘いました。
あさは、勝てないと思っているのかと挑発し、うめが受けると、昔負けたことが気になっていた、といいました。
うめは、あさを投げ飛ばしました。
大外刈りでしたね。(笑)
相撲でいうと二丁投げに近かったですね。
いずれにしても、大技でがんすな。(笑)

あさは、うめに勝って、泣かせてあげようとしていたのでした。
その気持ちを知ったうめは、あさに抱きついて泣きました。
ここで、今日も涙腺崩壊でした。(笑)
予告編で相撲を取る場面を観たときは、別れの相撲だと思ったんですけどね。
まさかの展開にやられました。
でも、前にも書きましたが、亀助の恋が成就すれば、雁助の恋がかなわないのは、ドラマの常道ですからね。
これは、予想どおりの展開でした。(笑)

そして、明治21年、ついに加野銀行の看板が掛けられました。
部屋に入ろうとした新次郎と千代は、部屋の中を見て、驚きました。
ここで終わるんなら、あさの洋装姿、予告編で流さなきゃいいのに。(笑)
ついに銀行業務が始まりましたね。
渋沢は、お役御免かな。(笑)
次はどんな展開が待っているのか、楽しみです。

さて、第16週の関東地区の最高視聴率は、加野屋に洋装でやってきた宮部が、太鼓持ちぶりを発揮した18日(月)の25.5%で第2位、第1位はスマスマの31.2%でした。

月曜から土曜までの詳細は、25.5%、25.0%、23.6%、24.8%、24.0%、24.2%で、第16週の週平均は24.52%、『ごちそうさん』の第16週の平均は23.53%、『花子とアン』の第16週の平均は23.53%、『マッサン』の第16週の平均は20.67%、『まれ』の第16週の平均は19.47%、でした。
ドラマの全平均は23.19%、『ごちそうさん』は22.29%、『花子とアン』は22.57%、『マッサン』は20.28%、『まれ』は19.49%でした。

関西地区の最高視聴率は、一緒に家を出ようと誘われたうめがよろめき、落ちそうになった鍋を支えた雁助が手を火傷した20日(水)の22.7%で第2位、第1位はスマスマの29.7%でした。
名古屋地区の最高視聴率は、月曜日のへぇさん、こと山崎平十郎がドイツ留学で銀行の知識を得たというアピールが奏功し、あさに採用してもらった23日(土)の24.1%で第3位、第1位はスマスマの31.0%でした。

『真田丸』の第3回は、関東地区が18.3%で第2位でした。
ちなみに、八重の第3回は18.1%、官兵衛の第3回は18.0%、花燃ゆの第3回は15.8%、でした。
全平均は、真田丸19.43%、花燃ゆ15.30%、官兵衛17.93%、八重19.43%です。
関西地区は、20.2%で第4位でした。
名古屋地区は、19.3%で第7位でした。

今週も、おもしろかったです。
昌幸は、絶好調ですね。(笑)
今回、振り回されたのは弟の信尹でした。
せっかく、上杉、北条との二面外交を展開していたのに、いきなり織田に付くといわれれば、がっくりきますよね。
でも、彼は当主の弟なので、昌幸に従うしか選択肢がありません。
昌幸と信尹の関係に、信幸の弟としての役割を見いだす信繁、あいかわらずお見事な展開です。
その前に、矢沢頼幸との会話で次男は群議に呼ばれないことをさりげなく説明したり、芸が細かすぎます。(笑)

もう一人、翻弄されたのは、今回も信幸でした。
彼が、本当の密書だと信じていたからこそ、室賀正武も信じた訳ですからね。
とはいえ、息子の命を賭けての大芝居、冷酷非情ですね。
こんな上司の下で働いていたら、胃に穴が空くか、心が折れるかして、休職に追い込まれそう。(笑)
信幸が気の毒になってきました。

国衆のキャラもいいですね。
室賀なんて、髪の毛があるから、西村さんに見えませんでしたよ。(笑)
出浦といい、一癖も二癖もありそうな人物が演じるので、説得力があります。
いつも出てくる勢力地図も、分かりやすくて助かります。

そうそう、今回は、茂誠に三谷さんの人間愛を見ました。
彼は、初回から、勝頼を閉め出すとき、櫓の上で泣いていましたもんね。
そんな彼と松を、ちゃんと会わせてあげました。
しかも、この場面を通じて、楽観的な信繁と生真面目な信幸の性格描写まで、やってのけちゃいましたよ。
あの状況で、茂誠に寒いといわせる三谷さんが好きです。(笑)

家康の小物感というか、細かさ、みみっちさが、今回もよく表れていました。
彼も、信繁同様、これから成長していくんですね、楽しみです。

きりと梅もいい感じになっています。
梅が活発、という設定もいいですね。
きりが、信繁におぶってもらおうとしたところに堀田作兵衛がやってきた時に見せた表情、お見事でした。
関心を引こうと、薪を乾かしているという意味不明の話をしたり、梅の櫛を確かめたり、迷うことなく信繁の背中を選んだり、とてもいじらしかったです。

忍者屋敷のような真田の屋敷で、今後、どんな権謀術数が繰り広げられるのか、楽しみです。

それでは来週も、のるかそるかの大勝負を仕掛け、覚悟を持って決めたことを叶え、一筋縄ではいかぬ者たちをまとめ上げ一体であることを示し、窮地に立てば立つほどやる気を起こし、人は皆、欲のために動くと知り、きっと困難を切り抜けられると信じ、世の中何が起こるか分からぬと打てる手を打ち、敵を欺く前に味方を欺き、残りの生涯を掛けて償うのが誠のけじめと知り、ここは真田の里、私が守らなくてどうする、そんな気概で、こぴっと仕事がんばれば、方々から声を掛けられている、うまみのある人物に違いない、わしも味わってみたいものじゃ、と思ってもらえるじゃんね。

「叔父上は、私の鑑とするお方です。私も兄信幸にとってそんな弟でありたいと思います」
CATCH A DREAM!!

[7381]飛んで行くよ 投稿者:まっくん

投稿日:2016年01月22日 (金) 18時44分

みなさん、こんばんは。
寒い日が続きますね。
冬がやってきた、という気がします。

さて、今週の『あさが来た』は、ついに加野屋が銀行に向かって一歩を踏み出しましたね。
炭坑もグループ会社化して、あさも実業家として大きく前進しました。
一方で、せっかくのしんちゃん、ともちゃんの関係が、終わりを告げちゃいましたね。
いい感じだっただけに残念です。

では今回も、先週の土曜日から振り返っていきましょう。
新しい加野炭坑でも、あさが作業現場での細かい検査まで、自分でこなしていました。
この場面を見たときに、いずれ亀助さんに会えるな、と思ったら、後にそれが現実になり、よかったです。(笑)
あさが、商法会議所から店に戻ると、新次郎が、亀助の手紙を携えて、えらいこっちゃ、と飛び出してきました。

亀助が、新しい炭坑からも、多くの石炭が出た、と知らせてきたのでした。
手紙の字、前回の山の売り物が出た、という時のものと全然違いますがな。(笑)
新次郎は、あさを抱き上げてぐるぐる回転しながら、大喜びしました。
忠興があさのおいどを叩くときと、似た体勢でしたね。(笑)

雁助は、あさの運のよさに舌を巻き、うめも同意しました。
でも、あさは自分の目で確かめて買ったわけですから、運で片付けられると、不満でしょうね。(笑)
でも、晴花亭での新次郎と友厚の会話によると、もっともっと山を買おうといっているみたいで、調子こいているのは、間違いないですね。(笑)
でも、まさか、実行するとは思いませんでしたが。(笑)

友厚は、新次郎に、大阪にできる紡績会社の話をし、糸の産業は流行る、と告げました。
新次郎は、これまで、両親やあさにいわれても、働かなければいけない、と思ったことは一度もないのに、千代に何で働かへんのだす、と聞かれたことが、ぐさっと胸に刺さった、といいました。(笑)
さらに、新次郎は、父親は、娘にだけは、一本筋の通った格好いい男だと思われたいものだ、といい、友厚もそれが男というものだ、と答えました。
そして久し振りに、新次郎は美和と三味線を奏でました。

徹夜明けのあさが、千代の元に行こうとすると、よの、かよと三人で、今井家から贈られた豪華なおひな様を取り出していました。
あさと新次郎のことを尋ねる千代に、よのは、昔は不満もあったが、今では、夫婦には、それぞれ合う形があり、互いに話を聞き支え合っていれば、それで一つの形だ、と思うようになった、といいました。
千代は、素直に分からないといいました。

そこへ、あさが入ってきて、手伝いを申し出ました。
あさと飾るのは初めて、という千代に、小さい時は一緒に飾っていた、といい、自分が子供の頃、姉のはつと一緒に飾っていた話をしました。
はつに、おひな様もいろんな経験をしてたくましくなるから幸せになれる、といわれたことを思い出し、そのとおりになった、と実感しました。
千代に、あさがおびなに似ている、といわれ、あさはショックを受けました。(笑)

政府は、日本銀行を創設し、近代的な金融制度を整えていきました。
そして、明治15年の七夕を迎えました。
笹の葉には、「ラムネがのんでみたい 千代」と書かれていました。
あさが、さちに呼ばれ、昨年、千代が作った七夕飾りを見せられました。
その中に、「おかあちゃんといっぱいあそべますやうに ちよ」と書かれた短冊があり、あさは、胸を痛めました。

一年で、自分の名前を漢字で書けるようになり、カタカナも書けるようになったんですね。
こんな何気ない描写で、子供の成長を表わすなんて、お見事です。
あさは、押し入れに閉じこもって、泣きました。

晴花亭では、友厚が美和に、新次郎は、ただ女房を見守るだけでなく、大きいことのできる男だ、といいした。
美和は、そんなふうに思われるのを新次郎は嫌うが、自分も彼が人を引きつけるのは、ただ優しいからじゃないと思っている、といいました。
美和が、席をはずそうとすると、友厚が胸を押さえて苦しみ出しました。
友厚は美和に、どうかこのことは内密に、と頼みました。

加野屋では、あさと新次郎、そして千代が写真を撮っています。
写真屋は、『マッサン』に引き続き、はるかさんです。
あの時は、余市で出征する一馬と家族写真を撮ってもらったんでしたね。
エマだけ笑わなかったのよね。(笑)

家族写真といえば、『カーネーション』を思い出します。
金糸の入った布百反を仕入れ、集中して洋服を作るため、直子を12月中、勝さんの実家に預けていたのよね。
そして、ようやく迎えに行って、糸子と勝が、優子と直子と家族水入らずで、お正月に家の前で家族写真を撮ったのよね。
懐かしいなぁ。

で、先ほども書きましたけど、あさは、よさそうな鉱山の話が出る度に、その山まで足を運び、その目でじかに調べながら、買い広げました。
この資金は、どう工面しているんでしょうね。
それこそ、炭坑の営業権でも担保にして、あこがれの銀行から借りているのかな。
それなら、自前で銀行をつくって、そこから加野炭坑として融資を受ける方が、得なのにね。(笑)

そして、九州の炭坑では、これまた先ほど書いたように、我らが亀助さんの登場でがんす。
一週間出なかっただけなのに、懐かしいなぁ。
ふゆは、さすがにふけメイクしないと出せませんから、登場しないのもいたしかたありません。
うめも、老体にむち打ってあさに同行しているのね。(笑)
この前も、倒れていたのに大丈夫なのか。

あさは、九州に持ってきた商いの本を読み切り、『通常動物』という子供向けの博物学の教本を読んで、宇宙間に想像を巡らしたりしていると、見慣れた挿絵に手が止まりました。
それは、ペンギンの絵でした。
友厚からファースト・ペンギンの話を聞かされたのも、加野炭坑でしたね。(笑)
その絵を見て、再び気合いを入れ直しました。

加野屋では、男性が社長を訪ねてきますが、それは榮三郎ではなく、あさのことでした。
榮三郎の気持ちを察した雁助は、彼らを追い返しました。
榮三郎は、八代目になって7年も経つのに、あさにはかなわない、みんなが彼女を店主と思うのにも慣れた、といいました。
そんな様子を、客の山崎が黙って観察していました。

そこに、九州から、あさとうめが、なんと宮部を連れて戻ってきました。
宮部さんにもまた会えるとは、感激でがんすな。
宮部は、おしゃれな洋装姿でした。

その宮部を交えての食事は、テーブル席でステーキなどの洋食でした。
宮部も、フォークとナイフを使いこなしていました。
正直、九州の山奥にいて、こんなマナーを身に付ける機会なんてなさそうな気が。(笑)
その席で、宮部は、あさの思惑どおり順調に石炭が出ている、山を見捨てず復興させたのは加野屋の皆さんのおかげとみんないっている、と持ち上げました。

あさが、櫛田と女の約束を交わしたから投げ出さなかったというと、榮三郎も雁助は、男連中はみんな山を捨てようと主張した、と宮部に語りました。
それを聞いた宮部が、今の自分や山があるのは全てあさのおかげ、炭坑の者は今でもあがめている、と褒めあげると、彼女は恥ずかしがって、席を立ってしまいました。
宮部は、あさがいなくなっても彼女を褒め、岡出しの格好で山に入ってきて、大きな目で見張られると、石を掘る量も増える、といいました。

その夜、あさが千代の耳たぶを触って寝かしつけていると、新次郎が入ってきました。
あさは、大事な相談があるといいますが、新次郎は、隙を見て逃げ出しました。(笑)
新次郎は、宮部に大阪の夜を楽しんでもらう、と二人で出て行きました。
後を追おうとする榮三郎に、美和のところかと聞くと、今日は、天ぷらかうどんだといっていた、といわれました。
天ぷらとうどんじゃ、行って来るほど違いまんがな。(笑)

榮三郎はあさに、新次郎への相談というのは銀行のことだろう、と聞きました。
あさは、榮三郎は頭がよく、小さい頃から商売熱心だった、弟の久太郎とは違って立派だ、と褒めました。
世間が、榮三郎の影が薄い、と思っていようと、あさだけは、彼の才能を見抜いている、ということよね。
あさは、やはり加野屋は銀行になるべきだといい、もう一つ相談があるが、改めて話をする、といいました。

あさは、商法会議所で、久し振りに友厚と会いました。
今、神戸で桟橋の会社をつくっている友厚は、あさに、加野屋が、いよいよ大阪一のステージに復帰しそうという話が聞けて元気が出た、といいました。
新次郎や榮三郎、雁助に相談する前に、友厚にいっちゃったのね。(笑)

あさは、顔色が悪くやせた友厚の身体を気遣いました。
友厚は、元気過ぎて、やりたいことが次々と頭に浮かんできて困っている、と虚勢を張りました。
あさは、『通常動物』のペンギンの話をしようとしますが、三坂が来客を告げに来ました。
その話を聞きたい、という友厚に、いつかまたきっと、とあさはいいました。
てっきり、この話をする機会は訪れない、そんな布石だと思ったのに、外れちゃいました。(笑)

去り際に友厚は、もし私が死んでも自分がつくった大阪は残る、そんな仕事をしなければならない、と言い残しました。
あさは、自分の胸に小さな不安を感じました。

加野屋では、榮三郎が雁助に、自分は今からでも銀行をつくるべきだと思う、と現在の心境を語り、彼の意向を尋ねました。
みんなで加野屋の暖簾を大事にといった正吉のことを思い出した雁助は、ここが自分の潮時だ、とつぶやきました。
そして、大阪財界に250年の重きをなす老舗、加野屋はお金を扱う仕事をやめてはならない、暖簾を守るため銀行にしよう、と答えました。

この会話を新次郎、よの、かよが聞いていました。
立ち聞きする彼らが悪いのか、こんな大事な話をあんなところでする榮三郎が悪いのか。(笑)
それはともかく、おかげで、加野屋が銀行になるという噂話が店の者に広がり、大騒ぎになりました。
弥七の銀行員なんてはんこみたいな名前、という意見には笑わせていただきました。

よのはあさに、銀行と両替屋の違いを尋ねました。
あさは、銀行はカンパニーだ、と答えました。
これは、会社組織にするかどうかという組織論の話で、本質的な業務内容の違いを説明していませんね。(笑)
でも、よのも店の者も、一番知りたいのは、その組織形態なのよね。(笑)

あさは、働き手一人ひとりに給金を払って、店の者は住み込みではなく、そのお金で暮らすことになる、と説明しました。
よのに、男衆に自分で食事の用意ができるのか、と聞かれたあさは、通いか住み込みか各自に選んでもらうといい、大事なことを気付かせてもらった、と感謝しました。

さらに、あさは、石炭の商いが大きくなったので、これを独立させて別の新しい会社にしたい、といって、折り鶴を使って説明しました。
そして、その社長に据えたい意中の人を、よのに伝えました。
もう、ほとんどの人は、新次郎だ、と察しがついたでしょうね。(笑)

あさが宮部に、社長の話をしているところに、新次郎がやってきました。
あさは、大事な相談がある、といっていたが、日が経ち心を決めた、と新次郎に告げました。
そこに千代が、うめを連れてやってきました。

うめは、雁助のことを気にしており、あさは、支配人になって仕切ってもらうつもりだ、といいました。
うめは、暖簾分けにこだわりますが、あさは、銀行にはそれがないが、支店という仕組みがあり、一番大きな店の支店長になってもらいたい、と説明しました。
新次郎は、支店長と暖簾分けは違うといい、うめは、番頭のこれまでの滅私奉公ぶりを評価し、悪いようにしないでほしい、といいました。
純喫茶アイドルのマスター甲斐さんが、悪いようにしないからって悪い奴の台詞だよね、といっていたことを思い出しました。(笑)

うめの発言に驚くあさに、新次郎は、古参の如才ない奉公人同士、どこか心が通じ合うのじゃないか、と答えました。
銀行設立後も雁助を頼りにしていたが出て行くだろうか、と気にするあさに、新次郎は、そうなっても、雁助が選んだ道を止めてはいけない、といいました。
あさも、商いをどんどん変えていこうとしているのに、雁助だけ変わらないでほしいと思うのは身勝手な話だ、と自分にいい聞かせました。

厨房のうめのところに雁助がやってきて、そろばんを弾いている間に時代がすっかり変わった、商いを一家みんなで守るという考えがなくなってしまった、と嘆きました。
うめが、みんな雁助には加野屋にいてほしいと思っている、もちろん自分も、というと、雁助は、一緒に加野屋を出ないか、と誘いました。

そこへ、遠賀(おんが)川の河童とキュウリを食べたがっている宮部を見送るあさが、通りかかりました。(笑)
あさは、気を利かせて興味津々の宮部を店の外まで強引に引っ張っていき、追い立てるように帰らせました。

うめは、返事ができず、よろけてかまどにぶつかり、あわてて落ちそうになった鍋を支えようとした雁助が、左手に火傷を負ってしまいました。
謝るうめに雁助は、火傷は自分のせいだといい、さっきのは嘘だ、あなたを連れ出したら、あさに何で、何で、と追いかけられてしまう、といいました。
うめのためらいで、その答えが分かってしまったんでしょうね。
雁助にとっては、一生一代の大勝負でしたね、よく頑張りました。
どこにも行かないことを確かめるうめに、雁助は、銀行になるまでいる、ときっぱりと答えました。

それからしばらくして、榮三郎は、店の働き手たちを集め、三年後の開業を目指し、加野銀行の看板を掲げると、加野屋の新たな船出を宣言しました。
雁助は、これから榮三郎は頭取と呼ばれるようになる、と説明しました。
榮三郎に促され、あさは、暖簾を守るため時代に合わせ変わる必要がある、銀行で成功しているのはほんの一握り、加野屋はその一握りにならなければならない、とあいさつしました。
さらに、石炭の商いを切り離して、正式に一つの会社にする、と付け加えました。

その後、新次郎は、雁助と向き合い、銀行ができたら出て行くつもりだろう、と切り出しました。
雁助は、銀行になったら、両替屋の加野屋はおしまい、自分もお役御免だ、石炭の商いは面白くない、お金という得体の知れないものを扱うのが好きだ、といいました。

新次郎に、好きなのは正吉に教え込まれた信用だろう、と看破された雁助は、自分のような頭の固い者が榮三郎のそばにいたら、その成長の足を引っ張るかもしれない、と語りました。
新次郎は、自分が何をしたいかよく考えろ、その結果、もし出て行くなら、暖簾分けはできないが、出店資金を用意する、それが加野屋から雁助へのせめてもの恩返しだ、といいました。
雁助は、正吉と似ていないようで似ている、あさは人を見る目がある、と新次郎に告げました。

うめたちが、厨房で新社長の噂をしていると、新次郎が、血相を変えてやってきて、あさを探し回りました。
ようやく部屋で正対すると、あさは、石炭会社の新社長は新次郎だ、と告げました。
抵抗する新次郎に、女社長は政府が認めない、それに新次郎ほど大阪商人に好かれている人はいない、とあさはいいました。
あさは、みんなから楽しそうに声を掛けられるのは才能だ、よのも榮三郎も賛成した、と続けました。

商売に身を入れるなんて金輪際ない、という新次郎に、あさは、仕事はすべて自分がするから社長になってほしいと懇願し、友厚からもナイス・アイデアといわれた、と続けました。
要は名前だけ使わせろ、ということね。(笑)
そんな社長なら、私も喜んでなります。(笑)

新次郎が、文句をいいに商法会議所へ行くと、中は騒然としており、奥に進むと、友厚がソファの上に横たわっていました。
新次郎は、造幣局の桜を親子で見に行った礼を述べ、通り抜けを実現させたことをひけらかさない友厚にかっこつけというと、それはちゃらんぽらんに見せながら、いいところを持っていくあなたの方だ、と返されました。

新次郎が、自分を社長にというあさへの入れ知恵を批難すると、人の上に立つ者は、戦の時代は力が求められたが、今は人の話を聞く力だ、と助言しただけだ、と友厚にいわれました。
うん、すん、ふう、といってうなずくだけだ、という新次郎に、友厚は、それが得意な男はなかなかいない、あなたは自然にそれができる、と褒めました。
新次郎が、政治家になって日本を動かすこともできたのに、どうして人に力を貸し、汚名を被るのか、と尋ねると、友厚は、自分が認められなくても、みんなでつくった大阪が残ればそれでいい、といいました。

やっぱりかっこつけだ、という新次郎に、最後に一つかっこつけさせてほしい、もうあさに会いたくない、こんな姿を見せたくない、と懇願しました。
さらに、あさに必要なのは新次郎だ、二人は相思相愛、比翼の鳥だ、これからは外からも彼女を支えると約束して欲しい、と頼みました。

なんで突然、中国語で相思相愛なんていったのか、理解不能です。(笑)
比翼の鳥というのは、二羽で一羽、とっても仲よしの男女、という意味でがんすな。
同じ『長恨歌』に出てくる連理(れんり)の枝という言葉も同じ意味で、こちらの方は『ウェルかめ』の中で出てきましたよね。(笑)

あさは、新次郎を社長にと思ったのは、友厚の会頭辞任騒動の時だった、といいました。
そして、自分はどんな手伝いもするから社長に就任してくれ、とお願いし、榮三郎もよのも、頭を下げました。
新次郎は、自分はご神体じゃない、といいつつ、みんなが明治の世を前に進んでいくため、自分のようなペラペラな盾が必要なら引き受けるとついに陥落しました。
ぶんぶん振り回す巾着袋というプロペラもありますからね、この盾、かなりの推進力なんじゃないでしょうか。(笑)

それを聞いた雁次郎は、えらいこっちゃ、みんな、新次郎さんが働くゆうてはりまっせ、と驚き、弥七もびっくりぽん、座敷が沸き立ちました。
なんと、男衆に胴上げされてしまいました。(笑)
こうして、加野屋にまた一つ新しい風が吹きました。

新次郎は、友厚のことを気にするあさに、彼との約束どおり、しばらくは忙しくて大阪にいない、と告げました。
二人こそ比翼の鳥だ、という新次郎に、あさは、友厚はずっと先を見通し、永遠に追いつけない、とため息を吐きました。

その頃、もう一組の比翼の鳥、うめと雁助は、厨房で火傷の手当をしていました。
うめは、いつか加野屋を出て行くまで、雁助の世話をする、ときっぱりといいました。
雁助は、うめの背に手を回しますが、あと数センチ、というところで止まってしまいました。
うめも、当然、その気配は察していたでしょうしね。
互いの分別が、ためらわせるのよね。

友厚は、死を覚悟したかのように精力的に働いています。
新次郎は、炭坑関係の資料の山に押しつぶされそうになっています。
あさが、友厚の体調を気にすると、新次郎は、仮にそうでも面倒をみてくれる人がたくさんいるから心配ない、といいました。

そして、年が変わりました。
店には、山崎が入り浸っています。
晴花亭では、あさが美和と新次郎の話をしています。
あさが辞そうとすると、三坂が険しい顔で入ってきて、友厚が明日東京に行ったら、もう二度と大阪に戻ってこられないかもしれない、と告げました。

事情を知っている美和は、こんなに急に悪くなるなんて、と嘆きました。
何も知らないあさに、三坂は、東京で療養生活に入る、実は半年も前から入院を勧められていたが、仕事が残っていると身体にむち打って働いていた、と説明しました。
さらに、友厚が死んだらあさに渡してほしいと頼まれている、とペンギンの写真を手渡しました。
おいおい、まだ死んでないのに渡しちゃだめじゃん。(笑)

旦那衆とともに晴花亭にやってきた新次郎が、かっこつけすぎだ、このまま行かせたら駄目だ、とあさの手を引っ張って、商法会議所に向かいました。
新次郎は廊下で立ち止まり、自分はもう大事な話をしてしまい気持ちも受け取った、一人で行ってこい、とあさを送り出しました。
あさが部屋に入ると、友厚はソファの上で寝ており、机の上に薬が散乱していました。

目覚めた友厚は、あさの顔を見て、これは夢なのか、といいました。
九州の山であさが目覚めたときの逆パターンでしたね。
あの時、友厚がファースト・ペンギンの話をして、布に書かれたペンギンの絵を渡して去って行ったので、意識して重ねてきたんでしょう。
自分とは会わないつもりだったのか、とあさがなじると、友厚は、苦笑いを浮かべながら、そんな気持ちもあったが、ささいな方の話を聞いておけばよかったと何度も思い出した、といいました。

あさが、自分は友厚に道を照らしてもらいここまで歩いてこられた、まだ何も返していない、というと、彼は、道を照らしてくれたのはあなたの方だと語りました。
そして、友厚は、出会った時に、勝手にぶつかって何も言わず逃げるとは、それでも日本男児か、とあさに怒られた話をしました。

初めての大坂で、年端も行かぬ女の子に怒られたことが忘れられず、英国留学中も日本男児であることを自覚したときになおさら思い、それで手紙を書いた、と語りました。
さらに、あさのような興味深い人に会える大阪に関心を抱いたら、新政府で、大阪の判事になった、といい、彼女から、くそ食らえだす、といわれたことを思い出しました。
回想シーンでのみんなのちょんまげ姿、懐かしかったです。(笑)

続けて、御船奉行の時、武士を見下す大阪商人に嫌な目に遭ったので、最初は大阪が嫌いだったといいました。
友厚は、白蛇はんに借金を断られたことをまだ根に持っていました。(笑)
でも、一度仕事をしてみたら、大阪商人ほどきっちり信用できる者はいない、確かに歴史を変えてきたのは武士でも、それを支え活力を与えてきたのは、いつの時代も商人だった、それで考えを改めた、と語りました。
そして、自分は大久保のようにまだ何も残せていない、最期まで私は、この国の未来のために命を懸けたい、とあさに決意を述べました。

あさは、前向きな友厚に感激し、やっぱりペンギンはあなただ、といいました。
そして、子供の教本に企鵞(ペンジュン)という名前でペンギンのことが載っていたと、ささいな方の話をようやくすることができました。
その話を聞いた友厚は喜び、涙を流しました。
こんなことで、何で喜んだり、泣いたりするのか、理解不能です。(笑)

友厚は、砂時計の砂が尽きようとするなか、あさの顔の横に九州の炭坑で渡したペンギンの絵を並べ、笑いながら、見比べるように眺めていました。
そんな様子を、廊下の壁にもたれながら、新次郎が耳を傾けていました。
東京で療養生活を始めた1か月後の平成18年9月、友厚は息を引き取りました。
あさは、本当に友厚に二度と追いつけなくなった、といいながら、新次郎の胸で泣きました。

とうとう、亡くなっちゃいましたね。
あとは、雁助とうめの恋の行方ですか。
このネタも、サトシ問題のように引っ張りますね。(笑)
山崎が、どんな役回りをするのかも楽しみです。
そして、我らが鈴木梨央ちゃんが予告編に出ていたので、明日登場ですね。
時が流れて、銀行設立の日を迎えるのかな。
これからも目が離せません。

さて、第15週の関東地区の最高視聴率は、雁助に銀行参入を止められていると愚痴るあさに、友厚が、今は金融制度の過渡期だから、しばらくは様子をみたほうがいいといった12日(火)の24.3%で第1位でした。

月曜から土曜までの詳細は、22.8%、24.3%、23.4%、22.1%、23.7%、23.7%で、第15週の週平均は23.33%、『ごちそうさん』の第15週の平均は22.40%、『花子とアン』の第15週の平均は24.17%、『マッサン』の第15週の平均は20.42%、『まれ』の第15週の平均は19.08%、でした。
ドラマの全平均は23.10%、『ごちそうさん』は22.21%、『花子とアン』は22.51%、『マッサン』は20.25%、『まれ』は19.49%でした。

関西地区の最高視聴率は、友厚が新次郎に、しんちゃん、ともちゃんと呼び合おうと提案した11日(月)と、九州から帰ってきたあさが、新しい山を購入する証文を交わしたと報告した14日(木)の21.8%で第2位でした。
名古屋地区の最高視聴率は千代からおびなみたいだといわれたあさが、自分と遊べますように、と書かれた昨年の短冊を見て泣いた16日(土)の24.7%で第1位でした。

『真田丸』の第2回は、関東地区が20.0%で第2位でした。
ちなみに、八重の第2回は18.8%、官兵衛の第2回は16.9%、花燃ゆの第2回は13.4%、でした。
全平均は、真田丸20.00%、花燃ゆ15.05%、官兵衛17.90%、八重20.10%です。
関西地区は、21.8%で堂々の第1位でした。
名古屋地区は、20.3%で第2位でした。

いやぁ、今週も面白かったです。
三谷さんの大河愛が、ビンビン感じられるストーリーでした。
まず、テーマソングから入って、有働さんの前話からの流れの説明があって本編に、これが最高です。
いつからでしょうね、大河も朝ドラも、テーマソング前にドラマを挿入するようになったのは。
今回は、昭和大河といった郷愁が感じられ、楽しませてもらっています。

三谷さんらしい小ネタも、交え始めましたね。
薫がこっそり持っていた扇がピンチに繋がったり、二度も斬死体に抱きつかれたり。(笑)
とりが、信幸のいうことを聞かない、というのも二週重ねてきましたね。

前回、将棋で見せた信繁と信幸の性格の違いも、今回、さらに描き込んできました。
山道でも近道を通ろうとする信繁と、安全第一で下道を選択する信幸。
斬ることをためらう信繁に、冷徹に斬り殺す信幸。
今後も、将来に向け、この二人の性格が、描き分けられるんでしょうね。

家康も、人間味溢れる描き方でしたね。(笑)
正信から蕗の葉が火傷に効く、と教わる場面は、後の薬草マニアへの布石でしょうね。
あえて石川数正に、徳川家中は一心同体、心配ご無用、といわせたのも、伏線でがんすな。
武田を滅したことはめでたいのに、ちっとも嬉しくないのは何故じゃ、という台詞は、『風林火山』で山本勘助を演じていた内野さんに、三谷さんが言わせたかったんでしょうね。(笑)
これも過去の大河へのオマージュの一つですね。

オマージュといえば、段田さんは、『秀吉』でも一益を演じていましたよね。
このあたりも、三谷さんが意識したキャスティングかも。
その一益に、小山田信茂が、穴山梅雪や木曽義昌と違い、自ら裏切った卑怯者だ、と説明させる場面は、お見事でした。
さすがは、三谷さんです。

勝頼の最期も、しっかりと描いてくれましたね。
天目山といわずに木賊山(とくさやま)と表現したのは、三谷さんのこだわりなんでしょうね。
亡くなったあとも、愚鈍な男ではない、武勇に秀でていた、と正信に賞賛させていましたしね。
最後まで、優しい目線を忘れませんでした。

そして信玄役で登場したのが、昨年亡くなられた林邦史朗さん。
長年、大河の殺陣を指導されてきた方です。
顔当てが残念でしたけど、そうしないと映せないくらい、やつれていたのかもしれません。
今作は、中川邦史朗さんが、指導されています。
お弟子さんなんでしょうね。

今回も、見所は、昌幸の手のひら返しでしたね。(笑)
自分を責めたかと思うと自分は悪くないといってみたり、くじを引けといったり、こんな大事なことをくじで決めていいのか、といったり。
こんな上司に仕えたら、たまったもんじゃありませんね。(笑)
次回も楽しみです。

それでは来週も、焦りは禁物、無理はせず、慎重に落ち着いて考え、因縁というものは実に面白いと知り、お屋形様が何を託されたかを考え、己のふがいなさを責め、大事なことはくじで決めると腹を据え、どの道を選ぼうと織田の脅威から逃れられないと知り、ここ一番ではためらわず、真田はまだ終わっていない、そんな気概で、こぴっと仕事がんばれば、自分にとって一番大事な真田一族は、一心同体、心配ご無用じゃんね。

「あえて火中に身を投じてみるのだ。真田は織田につく。信長に会うてくるぞ」
CATCH A DREAM!!

[7380]願い乗せて 投稿者:まっくん

投稿日:2016年01月15日 (金) 18時37分

みなさん、こんばんは。
ようやく冬らしい天候になってきました。

ところで今秋の朝ドラは、『べっぴんさん』に決まりましたね。
脚本は渡辺千穂さん、私はこの人のドラマでおもしろいと思ったものが一つもないので心配です。(笑)
今回も縁起を担いで、「ん」で終わるタイトルです。(笑)
確かに『まれ』はコケましたもんね。(笑)
ということは、今作が快調なのは、例外なのかな。(笑)

さて、今週の『あさが来た』は、久し振りにはつが登場しました。
彼女の笑顔には、癒やされるなぁ。(笑)

では今回も、先週の土曜日から振り返っていきましょう。
加野屋では、亀助とふゆの祝言が行われようとしています。
あさと新次郎は、互いに、祝言を忘れて紅葉狩りに行ったことや新次郎を投げ飛ばしたことを思い出して笑います。
新次郎は、千代を決して嫁には出さない、といいました。

うめはふゆに、自分でこの道を選んだ、縁談も色恋もこの先一生関わりない、といいました。
ただ、時々誰かを思うと心が温かくなる、と雁助への思いをさらりと告げました。
そこへ新次郎に目隠しされて、亀助がやってきました。
ふゆの花嫁姿を見て、感動する亀助。(笑)

そして、夫婦で写真を撮ることになりました。
表情の硬かった亀助も、ふゆを見て、自然と笑みが広がりました。
この当時、写真が撮れるなんて、一握りのお金持ちだけだったんでしょうね。
亀助もふゆも、加野屋様々ですね。

で、祝言があっさり終わってしまいました。
祝言の場面ををカットして写真で終わらせるのは、蓮様と伝助の時のことを思い出します。(笑)
その数日後、亀助は、ふゆと九州の炭坑に行きたい、と申し出、快く賛同してもらえました。
亀助は、ふゆに自分が頑張って開発した山を見せてあげたいのね。(笑)
ふゆも、カズたち九州のおなごを見習いたい、といいました。
二人の門出に、新次郎が、大阪締めで手打ちをしました。
これで二人は、もう出てこないのかなぁ。

それからしばらくして、あさは新次郎と晴花亭でカレーライスを食べました。
亀助と新次郎の年齢が変わらないって、びっくりぽんですね。(笑)
あさも、すっかりこの店の常連になっていました。

そこにやってきた友厚は、商法会議所の中に商業を学べる学校をつくり、商家の子弟を集めて、若いうちから経営や商売の英才教育をするつもりだ、とあさにいいました。
新次郎は、友厚と比べると自分があほみたいに思える、と卑下しつつも、今度はあさを置いて、友厚のもとに向かいました。
あさは美和から、友厚と新次郎が時々ここで飲んでいる、と聞いて驚きました。

加野屋の店内では、あさと雁助が銀行の設立で意見が対立していますが、亀助とふゆの旅立ちの門出ということもあり、休戦します。
あさは、新次郎からもらったパチパチはんを見て、これをもらったときにドキドキしたことを思い出しました。
あさが、自分の初めての思い人が新次郎だったことを彼に告げました。
新次郎も、自分も同じだ、何遍もあさに惚れ直している、といい、そばに寄り添い、パチパチはんを持つ彼女の手に自分の手を重ねました。

一方、榮三郎は、許嫁のさちの顔を見に行き、一目惚れです。(笑)
さちは、糸子の妹で、復員してきた彼と結婚した静子でがんすな。
よのは、自分にちょっと似た色白のかわいらしい人、とさちを紹介していましたけど、この天然さんは、よっぽど自分に自信があるみたいね。(笑)

そのさちが、榮三郎の嫁となり、1880年(明治13年)を迎えました。
ようやく普通のお嫁さんが来てくれた、とよのは大喜びです。(笑)
もう若くなく貫禄のあるあさは、奥さんと呼ばれ、若奥さんの呼称は、さちに取られました。(笑)
ついでに、よのは、大奥様と呼ばれるようになりました。
あさは、相変わらず、炭坑に行っているようです。

そして、翌1881年(明治14年)の7月を迎えました。
新次郎が、七夕用の笹を持ってくると、数えの6歳となった千代が、近所の子かな、かよとみよと、ままごとをしています。
母親役の千代が、急に立ち上がり、今から炭坑に行かなければならない、土産を買ってくるから、というのを見た新次郎は、驚きました。(笑)

加野炭坑は、亀助夫婦の働きもあって、少しずつ収益をあげられるようになってきました。
ここまでは、あさと雁助は仲がよいのに、銀行設立の話になると、意見が真っ向から対立します。(笑)
まだ、炭坑の借金を返し終わるかどうかだ、という雁助に、新しい商売が多く生まれており、志ある者にお金を貸せるよう、設立の準備をしたい、というあさが、言い合います。

雁助は、貸した金の保証はどうする、志だけで商売はできない、成功するかどうかを見極める審査の基準はどうする、と理詰めの攻めを展開します。
榮三郎も、200年続く暖簾を守るためにも、志などという曖昧なものを相手に、店を危険にさらす訳にはいかない、といいました。
あさも、今日の所は、負けを認めました。

おいおい、銀行をやりたいやりたいっていいながら、そんな基本的なことも検討していなかったのね。(笑)
審査手順くらい、先行した銀行から学べそうですけどね。
なんか、気持ちだけで、実務というか知識と経験が、全く伴っていないのよね。
こんな状態でやっても、失敗するだけよね。
まずは、ヘッドハンティングや人材育成で、ノウハウを蓄積しないと、話になりません。
こんなあさには、がっかりぽんです。(笑)

あさは、千代に後で七夕飾りを一緒にすることを約束して、大阪商業講習所に向かいました。
ここは、友厚たちが開校した、大阪の様々な会社の経営陣となる人材を養成するための商業学校でした。
あさは、生徒ではないのね。(笑)
自分が若いときにこういうところで学べたら、とあさがいってましたけど、年齢制限があるのかな。

それはともかく、おなごの生徒が一人もいないことに、あさは驚きました。
友厚の秘書、三坂によると、おなごが一緒にいると風紀が乱れるとのこと。
男女七歳にして席を同じゅうせず、という時代ですからね。
そういえば、男子は厨房に入らず、という教えもありましたけど、加野屋は亀助のプロポーズをはじめ、みんな思い切り入っていますね。(笑)

晴花亭では、新次郎と友厚が、薩摩焼酎を酌み交わしています。
そこにやってきた山屋は、新次郎に、友厚の話にかんで、北海道で新しい商売を始めるつもりか、と尋ねますが、さらりとかわされました。
友厚が、商いの話をしたことがないというと、新次郎も、話が合うのは酒の好みだけだ、と返しました。
友厚は、女性の好みも、と英語で付け加えました。

その友厚は、互いに、しんちゃん、ともちゃんと呼び合おうと提案し、新次郎は目を丸くしましたが、冗談と分かり、ほっとしました。
いつも飄々としている、という友厚に、新次郎は、自分はふーらふーらだ、と応えました。
そんな新次郎に友厚は、あさはこんなもんじゃない、これから大阪や日本を変えられる、私はそれを応援したい、見守りたい、といいました。

あさは、大阪商業講習所を見たら、友厚の考えていることはすごいと思った、恩を返すためにも加野屋を大きくして、と口にして、うめに、また商い病が、としかられました。
そんなあさに、千代は、何でだす、何でお母ちゃんは普通のお母ちゃんと違てるの、とかつての自分の口癖、何でだす攻撃を受けて驚きました。
この台詞を聞いたとき、エマがエリーと髪の毛の色が違うことに、あるいは喜子が茂が片腕なのに、それぞれ疑問を持った時のことを思い出しました。
今回は、外見じゃなくて内面なので、全然違うはずなのにね。(笑)

そこに新次郎がやってきて、他の母親との違いを説明しようとし、あさも負けじと違いがないことを説明しようとすると、千代は嫌がって逃げて行ってしまいました。
うめは、あさと千代が案外似ていることに気付きました。

その晩、新次郎はあさに、千代たちのままごとの話をしました。
そこでは、千代が、みよとかよから、母親がいつも出掛けるのがおかしい、あさが普通の母親と違う、といわれていました。
新次郎は千代たちに、十人の母親がいたら十通りの母親がいる、どんな母親がいてもおかしくない、と説明しますが、千代にはピンと来ていないようです。

とても悪いことをしている気がする、というあさに、新次郎は、九州と大阪を行き来し、そろばんを弾き、旦那衆の寄合所に行って、とよその母親との違いを説明し、そこがいいところだ、とフォローしました。
新次郎は、あさは胸を張れることをしている、まずいのは自分の方かもしれない、と口にしますが、既にあさは眠りについていました。

あさが、初めて九州の鉱山を買って10年、ようやく石炭の価値に気付いた商人たちは、次々と炭坑業に手を出すようになりました。
大阪でその先駆けとなったあさは、多くの商人から話を聞かれる立場になりました。
あさは、大阪商人が集まれば、石炭の輸送コストが縮減できる、などと説明しています。

それを聞いていた榮三郎が、誰にでも親切に教えると驚くと、あさは、自分も起業時には、多くのことを教えてもらったので、その恩返しだ、といいました。
また、忠政から、何でどす、と聞かれたらちゃんと教えるように、といわれたことを思い出していました。
そして、本当にそんな日が来たことに驚くとともに、千代の何でだすには、答えられない自分に苦笑いを浮かべました。

そんなある日、千代たちがままごとをしていると、友厚が加野屋を訪ねてきました。
千代は、すっかり友厚に懐いています。
新次郎をお父ちゃんと呼んだ藍之助を思い出させますね。(笑)
よのもかよも、友厚の見目麗しき姿によろめいています。(笑)
確かに、日本を代表する実業家が出入りするわけですから、加野屋のステータスも上がりますよね。

あさは、銀行業務への参入を雁助に止められている、と愚痴ると、友厚は、予想に反し、大番頭が正しいかもしれない、と答えました。
友厚は、銀行の多くが、士族や華族の金持ちがろくに勉強もせず、流行に乗っただけのもので、いずれそれらは潰れる、しばらくは動いても振り回されるだけだ、とその理由を語りました。

ただし、銀行に変われない両替屋もいずれ消えてなくなる、と友厚は、あさの考えの正しさにも言及しました。
そして、今は耐えて資金を貯め、諦めず、やると決めたらやり通す、自分に負けてはいけない、あさは大坂一のおなごの実業家だ、と励まし、北海道開発への手伝いを申し込みました。
あさも、北海道に興味を抱き、手伝いを申し入れました。
あさと友厚は、北海道の開発は政府も手を焼いているが、お上と商人とでは商いに対する執念が違う、大阪商人なら儲けを出せる、その力を見せつけるいい機会だ、ということで意見の一致をみました。

友厚が帰った後、あさは、榮三郎に、銀行のことで焦りすぎていたことを素直に謝り、これからも無鉄砲な自分を止めて欲しい、と頼みました。
こういうところが、あさのいいところなのよね。
榮三郎も、そのあさの柔らかさ、どんなに忙しくても人に親切に答えること、人の話を聞く耳を持っていることに敬服し、だからどこに行っても信用される、と納得しました。

そんなある日、あさの元に手紙が届きました。
それは、亀助からのものでした。
亀助、字が下手になってるじゃんね。(笑)
でも、鉱山の位置を示した図面は、見事なのよね。
図面は、宮部さんにでも描いてもらったのかな。(笑)

厨房では、うめが雁助に、友厚が銀行に関しては大番頭の意見が正しいといっていた、と告げました。
そして、両替屋の商いをどんどん変えていくあさに、気を悪くしているのではないか、と尋ねました。
雁助は、自分が慕い恩義がある正吉の逝去の報に接した時は、働きがいを見いだせなくなり辞めようとしたが、自分を頼りにしてくれる榮三郎を支えるため、奉公を続けている、と答えました。

それを聞いたうめは、雁助はいずれ暖簾分けをして一国一城の主となる、その時は、とまでいったところで、話をやめてしまいました。
ふゆに生涯独身を貫く、といっちゃったもんね。(笑)
で、ちゃっかりその様子を立ち聞きするあさ。(笑)
厨房から出てきた雁助と鉢合わせしたあさは、ばつが悪そうな彼に、明日話がある、といってすたすたと去って行きました。
あさが外股で去って行ったところが、芸が細かいところなのよね。(笑)

一方、新次郎は、よのから、友厚はおなごの扱いがうまい、千代が好いている、と聞き、千代にまで気に入られるとは、ともちゃんめ、と拗ねました。
そこへやってきた千代を新次郎が抱き上げると、彼も普通の父親と違っているのか、と聞かれました。
ままごとを見に行くと、たつ吉が、もっと稼いでこい、といわれ働きに行くところでした。
あれが普通の父親だ、と榮三郎に突っ込まれた新次郎は、思わず、ままごというんは、ほんまに怖い遊びや、とつぶやきました。(笑)

翌日、あさは、新次郎、榮三郎、雁助、よのの前で、加野炭坑の近くのいい物件が売りに出たので、炭坑を買い足したいと提案しました。
でも、榮三郎に購入資金のあてを聞かれ、今の資金では足りないので、借金したい、とあさは答えました。
結局、資金計画は立てていない、ということなのよね。
やっぱり、雁助が炭坑の復興計画を九州で立てたみたいに、緻密な計画がないとね。
まず、資金面で雁助や榮三郎に相談すべきなんでしょうけど、頭ごなしに反対されると思ったのかな。

あさは、雁助から石炭が採れなかった時のリスク管理を尋ねられても、きっと大丈夫だ、と精神論を訴えるのみです。
石炭景気を考えるとそろばんが合わない賭けではない、とあさにいわれた雁助は、炭坑の商いは彼女が始めたことだから好きにしてくれ、と認めました。
ただし、次は何があっても、自分は尻ぬぐいに行かない、と釘を刺しました。

あさは、早速、山を自分の目で見て、間違いなければはんこを捺すため、九州に行くことになりました。
七夕の飾りを作る千代には、一緒にお祭りを祝えないことを謝りました。

出がけに、はつから手紙が届きました。
養之助は6歳になり、10歳になった藍之助は、村の学校に通うようになりました。
月謝を払うため、菊まで働くようになったのね。(笑)
月謝は、米一升なのね。
有田ではまだ物納なのか、それとも貧しい農家には配慮してもらえるのか、そこまでは分かりませんね。
あさは、一家がみんなで、子供の教育のために力を合わせている姉一家をうらやましく思いました。

その頃、友厚は、三坂からあさが九州に行っていることを聞き、手に負えそうにないものほど求めたくなる、それが男だ、と彼女への思いを言葉にしました。
そして、北海道も同じだ、新しい商いだからこそやってみたくなる、一つのことに満足せず、難儀な方へと行ってしまう、と続けました。
三坂は、酒量の増えている友厚の身体を心配し、命を縮めることはやめてくれ、といいました。
これが、やっぱり将来の伏線なんでしょうね。

しばらくして、三坂が血相を変えてやってきました。
それは、友厚が同じ薩摩の政府高官と癒着し、1,400万円もの北海道の官有物が39万円という格安で払い下げられるという記事が載る、というものでした。
友厚は、世間から厳しい批判を受けました。

新次郎もあさも、その記事を目にしました。
友厚の似顔絵、そっくりぽんでしたね。(笑)
九州から戻ってきたあさは、旅の途中で読んだ記事が気がかりで、新次郎の顔を見るなりその消息を尋ねますが、彼も知りませんでした。
うめは、年齢から来る長旅の疲労のためか倒れてしまい、それを雁助が、あわてて抱き留めました。

その後、あさは新次郎と榮三郎に、山購入の証文を交わしたことを告げました。
売り主が加野炭坑の評判を聞いて、待っていてくれた、とのことです。
それを聞いた榮三郎も、事故後も山を見捨てず立て直し、鉱夫も大事にする、決して儲け一辺倒の店じゃない、という評判を九州で聞いたことを話しました。
新次郎も、九州ではあさの気持ちが伝わっている、といいました。

あさが、もう後戻りできない、新しい山も宝になるよう育てる、と決意を述べると、榮三郎は、あさの目を信じる、と承諾してくれました。
榮三郎が、あさのことを大阪一のおなごの商人、と評すと、新次郎は、大阪一?と問い返しました。
新次郎は、大阪だけじゃなくて日本一、くらいに思っていたのかな。(笑)

その新次郎が、友厚が金儲けしようとしていたとしても、あんな無茶をするだろうか、と疑問を口にすると、あさは、彼に会いに飛び出していきました。
後を追おうとするうめを雁助が、長旅の後無理はするな、自分を大事にしろ、と引き留めました。
まだ、思い合っているのね。(笑)
このあたりは、もしかして、雁助が独立して、年を取ったうめがおいとまごいをして彼に付いて行く、という流れの伏線なのかな。
でも、亀助とふゆがくっついたので、この二人はないような気がするんですけど、どうなりますやら。

あさが友厚を探して晴花亭を訪れると、客たちが、彼の悪口をいっていました。
美和が、キレそうになるあさを店の外へ連れ出し、友厚が、自分の目で確かめるため、北海道に行っていることを伝えました。
美和は、煽り立てる字を並べるだけで悪人にできる、そんな新聞の力の大きさを実感し、恐怖を感じている、とあさにいいました。

夜、川の字になって親子三人で横になりましたが、あさがすぐに寝入ってしまいました。
新次郎は、あさは力が有り余っていて、それを家や商いのために使ってくれる、だから千代だけの母親にはなれない、でも人のためになることは大事なことなので我慢してくれ、と娘にいいました。
新次郎は、ご苦労さんといいながら、同意する千代と一緒に、あさの頬を撫でました。

寄合所では、友厚と同様にやり玉に挙げられる大阪商人たちが、彼の話を聞けず、いらだっていました。
あさは、大阪の恩人である友厚を自分たちが信じなくてどうする、と声を上げますが、聞く耳を持ってもらえません。
そこへ、 北海道の官有物の払い下げが取り消しになった、という情報が入りました。

北海道にいる友厚も、結局、政争の具として利用された、と悔しがり、大阪商法会議所に行ってみんなに説明する、といいますが、胸を押さえ、しゃがみ込んでしまいます。
これまた、伏線でがんすな。
友厚は、苦痛の中、大阪商法会議所会頭を辞任する、と決断しました。

加野屋では、新次郎が、店の前でままごとをしている千代から、お父ちゃんは何で働かへんのだす、と聞かれ、たじたじになってしまいました。(笑)

寄合所では、友厚の話を聞こうと、大阪商人が集まっていました。
みんな、手のひらを返したように、友厚のことを罵っています。
あきれ驚くあさに榮三郎は、信じていたので裏切られてがっかりしたのだろう、自分も父親の代から信じて貸していたので、最初はそう思った、と語りました。

そこへ友厚がやってきて、みんなの前で謝罪しますが、罵倒は止みません。

山屋は、新聞報道のとおり私腹を肥やしたのか、と詰め寄りますが、友厚は、言い訳はしない、すべて責任は自分にある、大阪商人の名誉を傷つけた、会頭を辞任する、と頭を下げました。
逃げる気か、見捨てる気か、と追及された友厚は、それを否定し、すべてのカンパニーは、自分が責任を持つ、といいました。

それでも、いつまでも止まない罵声に、業を煮やしたあさが立ち上がりました。
あさは、米相場が生き返った時にはお祭り騒ぎで友厚の屋敷を提灯を持って囲んだのに、ちょっと世間に叩かれると手のひらを返す、いつから大阪商人は意気地無しになってしまったのか、とみんなを非難しました。
返す刀で友厚にも、格好をつけずに言い訳をしろ、このままだとみんな訳が分からず、あなたを責めるしかない、と迫りました。

そこへ新次郎が、資料を携えてやってきました。
それは、この10年間、政府が北海道の開発事業に注ぎ込んだ収支報告書でした。
三坂から預かった部外秘の内部資料だったのね。(笑)
三坂も友厚のためになると思ってやったのよね。

でも、なんかそれをコピーした会議資料のようにみんなに配布していましたけど、そんな馬鹿な。(笑)
それを見た山屋とあさは、政府が事業に大金を注ぎ込んだ割に、ほとんど成果が得られていないことに気付きました。

新次郎は、このままでは全額無駄になると政府が商い上手の友厚に開拓を依頼、彼も日本の将来のため、北海道は損してでも開発すべき場所だ、とそれを受けた、と解説しました。
さらに、39万円というお金は、利益が出るかどうか分からない事業に大阪が払える精一杯の額だったのじゃないか、と補足しました。
神田屋は、我々にお荷物を引き受けさせるつもりだったのか、と息巻きました。

その時、榮三郎が立ち上がり、友厚は日本一商いのうまい大阪商人を信用してくれた、私たちなら何とかできる、大阪の力を見せつけよう、そう思ってくれた、といいました。
続けて、大阪の商人はその信用に応えられないのか、自分たちは、そんなに薄情だったのか、と啖呵を切りました。
山屋は、ようやく納得し、醜態を見せてお恥ずかしい、と謝罪しました。
他の商人も追随しました。

新次郎が、ともちゃん、これでも会頭をやめるのか、と尋ねると、今さら日本中にこの資料を配っても世間は二度と自分を信用しない、と弱気に答えました。
するとあさが、へこたれるな、やると決めたらやり通す、自分に負けてはいけない、とかつて友厚からいわれた言葉を返しました。
友厚は、大阪は日本一の町だ、生涯を懸けてこの町の繁栄のために尽くす、と続投を決意しました。

そこで、あさの音頭で、手打ちをしました。
あさが新次郎に資料のことを尋ねると、榮三郎に頼まれた、と語りました。
榮三郎は照れながら、あさの出しゃばりを真似てみた、といいました。
新次郎は、世論がこの話を潰さなければ、誰も損せず、北海道も大阪も政府も日本も、みんないい思いができたかもしれないのに、といいました。
そして、ふーらふーら ひょろりー、といいながら、飄々とビールを飲みに行ってしまいました。(笑)

帰宅したあさは、自分が他の母親と違うのは、商いが好きだからだ、といいました。
続けて、みんなで力を合わせて、山があったら乗り越えて、よくよく考えてよい方に、よい方に向かっていくのが好きでたまらない、と告げました。
千代は、分かった、仕事頑張って、と物分かりよく答えました。
その千代の言葉が、あさの胸に低く響きました。

私は、てっきり、新次郎の説明を聞いて、あさのことを理解したんだ、と思いました。
ご苦労さん、といいながら、なでなでしてましたもんね。(笑)
でも、低く響いた、ということは、胸騒ぎがした、ということなのよね。
あさと気持ちが離れていくのかなぁ。
そして、友厚の体調不良が、これでもか、と描かれましたけど、不安が現実になっていくのかな。
これから先も、目が離せません。

さて、第14週の関東地区の最高視聴率は、辻占せんべいで女難の恐れありを引いた新次郎が、ふゆ子供相撲に連れて行った7日(木)の24.0%で第1位でした。

月曜から土曜までの詳細は、22.5%、23.1%、23.8%、24.0%、23.8%、23.1%で、第14週の週平均は23.38%、『ごちそうさん』の第14週の平均は21.50%、『花子とアン』の第14週の平均は23.82%、『マッサン』の第14週の平均は20.22%、『まれ』の第14週の平均は18.80%、でした。
ドラマの全平均は23.09%、『ごちそうさん』は22.19%、『花子とアン』は22.39%、『マッサン』は20.24%、『まれ』は19.52%でした。

名古屋地区の最高視聴率は、亀助が山本との結婚を決意したふゆに思い人のことを尋ね、番頭さん、いけずだす、と返された5日(火)の23.6%で第1位でした。

『真田丸』の第1回は、関東地区が19.9%で第2位でした。
ちなみに、八重の第1回は21.4%、官兵衛の第1回は18.9%、花燃ゆの第1回は16.7%、でした。
関西地区は、20.1%でした。
名古屋地区は、19.7%で第2位でした。

『真田丸』、期待以上でした。
久し振りに大河を観た、という気がしました。(笑)
冒頭からテーマソング、これを待っていたのよね。
しかも、バイオリンの重厚な戦慄、もうぞくぞくしちゃいましたよ。

途中でドラマの映像が入るシーンは、毎週、その日のものに差し替えられるんでしょうね。
こうした新しい試みも加えつつも、最後の方で、真田の騎馬軍団が正面から向かってくる場面のあのど迫力、もうオープニングからして、ただただ素晴らしいの一言です。

ナレーションは有働さん、まじめなトーンに、思わず笑ってしまいました。
こういう堅苦しいのは、似合わない気が。(笑)
でも、さすがはNHKのアナウンサー、きっちりしていて、隙がありません。
『新選組!』では、三谷さんはナレーターを使わず、全部、台詞の中でやってのけたのよね。
今回は、オーソドックスにきましたね。(笑)

冒頭、信繁が霧の中、徳川軍の物見と遭遇するところもお見事です。
ドラマでも解説がありましたが、後に激突する最大の敵とのファーストコンタクトを静寂の中で描ききりました。
惜しむらくは、徳川軍が信繁たちに、あっさり馬を奪われすぎですよね。(笑)
誰もいないところに繋がれていた馬に飛び乗る方が、現実味があったかも。

昌幸が、また魅せてくれるのよね。
城づくりの名手としての自負が、プンプンと漂ってきますもんね。
あれだけの自信、そして、あっさり手のひらを返す権謀術数、それらを備えていたからこそ、後世にまで名を残すことができたのよね。
上田城を築き上げるときの手練手管なんて、今からどう描いてくれるのか、わくわくします。
新府城も、完成していれば名城となっていただけに、昌幸も無念だったことでしょう。

ただ、昌幸は、穴山や小山田と違い、最後まで勝頼を守ろうとしたことは明らかなのよね。
岩櫃城は、まさに天然の要害なので、最後までは持ちこたえられないにしても、ある程度は、時間稼ぎできたのよね。
でも、勝頼は、最後の最後に、甲斐から出る、という決断ができなかったのよね。

将棋を使って、信幸の性格を表現したのも見事でした。
まっとうすぎておもしろみに欠ける定石重視、そんな彼だからこそ、最後に昌幸は、信幸を勝つであろう徳川軍に預け、一方の信繁に、大坂方につかせて、一か八かの大勝負に懸けさせたのよね。
昌幸の見事な采配、それを予感させる伏線でした。

そして、今回、何よりも素晴らしかったのは、三谷さんが、勝頼に見せた優しさなのよね。
普通なら駄目人間として描かれるのに、三谷さんには、そこに信玄にはない人間性を見て取ったんでしょうね。
全編を通じての彼への優しい視線が、このドラマを深みのあるものにしてくれました。

派手な演出は何一つなく、大きな事件も起こらない、淡々とした序章のような初回に、三谷さんのこのドラマに対する自信を感じ取りました。
登場人物への愛に溢れた人間群像劇として、描かれていくんでしょうね。
これから先が、楽しみです。

それでは来週も、敵に見つからなければよいと割り切り、細かいことは気にせず、主のために心血を注ぎ、西も大事だが南の備えも固め、地を読み今が引き時と力をためて待つことを覚え、柱がもう一本あると信じ、念ずれば通ず、ここが正念場と踏ん張り、自在に働ける立場を利用して先手先手を打ち、捨て鉢にならず、最後まで望みを捨てなかった者にのみ道は開ける、そんな気概で、こぴっと仕事がんばれば、戦国の大海原を小舟で渡りきり、日本一の強者(つわもの)として、真田の名を世に轟かすことができるじゃんね。

「これは我が真田家にとって未曾有の危機、一つ打つ手を誤れば真田は滅びる。この苦難、我ら一丸となって、どんなことをしてでもこれを乗り切る。心しておけ」
CATCH A DREAM!!

[7379]人生は紙飛行機 投稿者:まっくん

投稿日:2016年01月08日 (金) 18時16分

みなさん、こんばんは。
4日が月曜日という辛い一週間でした。(笑)
松の内も終わりましたし、来週からは通常の日々が始まりますね。

年末年始も朝ドラ関連番組があふれていましたね。
『あさが来た』の総集編も楽しく拝見しました。
ナレーションが杉浦さんじゃなく一柳亜矢子さんだったんですけど、これがまたうまかった。
NHKのアナウンサーは、レベルが高いなぁ。
今でも『平清盛』のナレーションに、こうしたしっかりした人を当てていれば、と悔やまれます。(笑)

TBS系列の『百年の計、我にあり』もよかったです。
愛媛の別子銅山開発を巡るドラマで、時代も明治だったので、『あさが来た』と比較しながら、楽しみました。

さて、今週の『あさが来た』は、ふゆウィークでしたね。(笑)
役者を見るとおぼこいし、でもドラマの流れからすると二十歳代、下手すると三十歳くらいかも、なんて考えると、どちらをイメージしてこのドラマを観るかで、話が全く違って見えるのよね。(笑)
なんか、不思議な感じがしました。

では今回も、昨年の最後の土曜日から振り返っていきましょう。
あさにしがみつき涙を流した友厚は、あっさり身体を離しました。
失敬、と謝罪する友厚に、あさは、次にこんなことをしたら投げ飛ばす、としっかり釘をさしました。
四股を踏むあさに、友厚は、二度としないと誓いました。

そんな友厚に、あさは、自分のことを男女の隔てなく友として頼ってくれたのなら嬉しい、友厚の心の友になれたら、お役に立てたら、といい、その気にさせます。(笑)
鈍感な振りして、あさも、ふゆと同じく魔性の女でがんすな。(笑)
だって、明らかに友厚は、女として見ていますもんね。(笑)

気をよくした友厚は、献杯用に二人分のウイスキーを準備し、永遠の心の友大久保と新たな心の友あさにチアーズ、といって、勝手に飲み干しました。
あさも、見よう見まねで飲み干し、酔っ払ってしまいました。
友厚は、自分の半生を聞かれ、あさに出会えた喜びを伝えますが、肝心の彼女は、酔いつぶれていました。(笑)
友厚は、でも君は一番に出会うべき人に、もうすでに出会っている、と残念そうにつぶやきました。

その頃、新次郎と亀助は、美和の店、晴花亭でビールを飲んでいました。
他の客は、山屋たちって、三味線の頃と一緒じゃん。(笑)
でも、昔は花柳界でブイブイいわせていたみたいなので、その頃のなじみ客も来てくれるんでしょうね。
美和にとっても、おなじみさん大久保の死は、痛手ですね。

新次郎は、亀助に、これだから最近は、三味線を習いに行っていないのか、と突っ込まれました。(笑)
そんな新次郎は、亀助に、縁談が決まったわけじゃないので、まだ諦めなくていい、と励ましました。
亀助から、若奥さんがなかなか戻って来ないことにジリジリしている、といわれた新次郎は、金儲けは嫌いだが、あさの仕事振りを見るのは好き、どんなに辛くても忙しくても走り回っている姿がかいらしい、とのろけました。
そこから、新次郎と亀助は、互いをジリジリしていると冷やかし合い、美和に、まぁ、かいらしい殿方たちですこと、と笑われました。

翌朝、東弘成館の一室で目覚めたあさは、大輔におはようといわれ、右脳が動いてしまいました、なんてことはありませんよね。(笑)
まだ、『まれ』の後遺症を引きずっています。(笑)
そばにいたのは、うめでした。
よのに頼まれた以上、あさを置いて大阪には戻れなかったのね。(笑)

二人は、慌てて新橋駅へと向かいました。
あさは、おおきに東京はん、おおきに大久保様、とお礼を言って、東京を後にしました。
こうして、あさとうめは、ようやく、大阪に帰ってきました。
ジリジリしながら待っていた新次郎(笑)は、予定より帰宅が遅いのではないか、と尋ねました。

その頃、友厚は、大久保の功績を称えるロンドンの新聞のことを聞き、外国人の方が彼の価値をよく分かっている、と嘆きました。
それから、壁に掛かったファーストペンギンの絵を見つめました。
これって、友厚が描いたのかな。(笑)

明治11年、日本にも、大阪にも、加野屋にも、大きな変化が訪れようとしていました。
新次郎は、あさに友厚を慰めたくだりを何度も聞き返し、なにもあさが慰めんかて、と口走り、なに心の狭いことゆうてはるんだすか、と怒られました。(笑)
さすがは魔性の女でがんすな。(笑)
あさは、やっぱりガス灯の話を聞いてもらいたいようです。
福沢のことは、まだ彼とは認識していないのね。(笑)
あさと新次郎もまた、変わろうとしていました。

そして、新年第一回の放送、あさが加野屋に嫁いで13年というから、またまた時間が過ぎたのかと思えば、まだ明治11年12月で安心しました。(笑)
つまり、私の感覚が逆で、あさも新次郎も変化が少ないから、13年という時の経過が実感できないのよね。(笑)
千代は、大きくなりましたけどね。(笑)
ドラマは、紅白特別編を引き継いでいるような年末のドタバタからスタートです。

加野屋の中庭で行われている餅つきを見ている新次郎と千代。
外で餅つきするのが当たり前なのに、あんな砂埃の舞うところで不衛生だなぁと思ってしまう私、すっかり現代の感覚に染まっています。(笑)

奥では、新年の準備で大わらわ、はたき掛けを行おうとするあさは、すっかり邪魔者、女子衆にぶつかり皿が宙に舞いますが、うめがナイスキャッチ。(笑)
かのは、長年連れ添った夫婦のように、よのの、それやあれといった指示代名詞だけで意図を把握し、お祝い用のおわん磨きやお膳出しを女子衆に指図していきます。

居場所のないあさは、お店にまわると、お年玉用に新札に交換して欲しいという客も多く大忙しの様子です。
当時も、そんな新券なんて扱っていたのかな、というかそんな概念があったのか、ちと疑問です。(笑)
あさは、亀助、弥七、榮三郎の仕事を手伝おうとしますが、触らせてもらえません。
おまけに、今はがむしゃらに働きたいという亀助に、ふゆの縁談で落ち込んでいるのか、と余計な一言をいってしまいました。(笑)

結局、手持ちぶさたのあさは、縁側にいる新次郎と千代の元にやってきました。
のんびり座っているのが得意じゃないというあさ、こういう人いますよね。
私は、新次郎と同じ、のんびり遊んでいたい派です。(笑)
気を利かした女子衆が、あさに丸餅づくりの手伝いをお願いしました。
この女子衆、出世間違いなしです。(笑)

新次郎と千代も一緒にお手伝いをしました。
新次郎は、今では千代のほっぺがお好みのようです。(笑)
なんか餅を丸めているところを見ると、産気づいて西門家に帰ってきため以子が、今しか食べられないと、つきたての餅を頬張る様子を思い出しちゃいました。(笑)

そして大晦日、年越しそばと年越しうどんの準備をしています。
年越しうどんは、忠政から、うどんは練って丸めたおめでたいお菓子だ、と聞いたあさが、加野屋に持ち込んだのね。
千代も、うどん派のようです。
そばの細く長くとうどんの太くておめでたい、確かに両方食べると縁起がよさそうですね。

榮三郎のねぎらい酒で年が明け、明治12年の朝がやってまいりました。
牛車のような作り物に松が飾られた一品、立派でした。
さすがは加野屋でがんすな。
年は改まっても、新次郎に餅を多く入れてくれと頼まれ微笑むふゆ、それを見つめて顔をしかめる亀助、この構図に変化はありません。(笑)

そして、おせちを囲んでの白岡家の家族団らんの様子を見ると、め以子が出産し、捨蔵さんがふ久と名付けた西門家のお正月を思い出します。
あの時は、め以子が、一人ひとりになぞらえたおせち料理を準備していたのよね。(笑)
西門家の様子とつい比較してしまい、ここに正吉さんがいてほしかったなぁ、と思ってしまいました。
もちを食べる千代、かいらしかったですね。(笑)

店の者たちも、お雑煮を食べています。
弥七は酔っ払って、それどころじゃありませんけどね。(笑)
白みそ仕立てに丸餅、とってもおいしそうでした。
餅にがっつく亀助、大方の予想どおり、のどに詰まらせてしまいました。

あさは、そんな亀助に、正月に転ぶのは初転びといい、福が転がり込んで縁起がいい、となぐさめました。
昔の人は、本当にいいことをいいますよね。
どんな悪い出来事も前向きに捉える、我々も見習わないといけません。

さらに、あさは、亀助は縁談相手に負けていない、頑張ってみろ、と背中を押しました。
そこへ何食わぬ顔でお茶を運んでくる小悪魔ふゆ、とぼけるのもいいかげんにしろ、といいたくなります。(笑)
あさは、気を利かせて二人きりにしました。

通りで千代やうめと羽根つきをしている新次郎に、あさは、亀助の恋応援宣言をしました。
新次郎も同意し、仲人の話まで飛躍させました。(笑)
でも最終的に、これが実現しちゃうんだから、びっくりぽんですよね。(笑)
そこへ、ふゆの縁談相手、山本平蔵がやってきましたが、あさたちを見て逃げていきました。
ここでようやく、俳優さんの名前がタイトルバックに載りましたね。(笑)
しかし、こんなに老けたおっさんだったとはね。(笑)

同じ頃、亀助はふゆに、本当に嫁に行ってもいいのか、と尋ねました。
ふゆは、かつて仕えた今井家のあさとはつと同じように、父親の決めた縁談に従う、と亀助にいいました。
亀助が、他に好きな人がいるのでは、と尋ねると、ふゆは、どうしてそんな決心が鈍るようなことをいうのか、と非難し、さらに予告編のフレーズ、番頭さん、いけずだす、を口にしました。

亀助は渾身の一言、そら、あんたのことを思てるからや、を発しますがここまで、兄として幸せになってもらいたい、と腰砕けになってしまいました。
陰でこのやり取りを聞いていたあさは、ふゆに好きな人がいたことに驚き、うめに誰のことか尋ねますが、知らない、とはぐらかされてしまいました。

三が日も明けた頃、新次郎は、年始回りを終え、酒を聞こし召して上機嫌で戻ってきました。
新次郎の正月の楽しみなのね、分かる、分かる。(笑)
あさと榮三郎は、午後から友厚も参加する寄合所の集まりに新次郎を誘いますが、商法ほにゃらららぁーとか株式ほにゃらららぁーに興味がない、とにべもなく断られました。
ほにゃらららぁーって、こんな言葉、明治時代には使わないと思うでがんす。(笑)

そこへ、うめが、京で、染め物屋を営むふゆの父、日野彦三郎の来訪を告げに来ました。
ふゆの父親は、我らが木岡のおっちゃんでがんすな。
『花燃ゆ』では、最後に手のひらを返し、世話になった久坂玄瑞を足蹴にした世渡り上手、三条実美を演じていたでがんすな。
こういうアクの強い役をやらせると天下一品でがんす。

山本を伴った日野は、まだ潰れてなかったのか、と店先で悪態を吐く様子をあさと新次郎に見られていたとも知らず、ふゆが世話になっている加野屋にあいさつに来られなかった非礼を殊勝に詫びました。
ところがふゆの話題となると、彼女に女性を物としか思わない男と評されたとおり、子供の頃は泣き虫で病弱、犬猫の方がまし、といいたい放題です。

新次郎は、大福帳を転記している亀助に、山本は悪い人ではなかった、よのも小正月には嫁に出すと支度を始めた、と伝えました。
小正月といったら1月15日、もう10日ほどしかないのね。
当時は、縁談がまとまったら、すぐに輿入れだったのかな。
それとも、亀助をあせらせるための新次郎のブラフなのかな。
新次郎は、亀助に、逃げずに一度手を止めて考えてみろ、と諭しました。
亀助は、入れ替わりにお茶を運んできたうめに、新次郎はずるい、男の自分でも惚れてしまう、と本心を吐露しました。

その頃、あさは榮三郎と寄合所にいました。
友厚は、大阪株式取引所や大阪商法会議所を設立しその会頭になるなど、精力的に活動していました。
大阪経済復興の立役者になっていたのね。
みんなは、五代の発案で晴花亭に移動し、酒を飲むことになりました。
酒に子丑トラウマを抱えるあさも、その流れには逆らえませんでした。

あさと友厚は、その時以来の言葉を交わしました。
大久保暗殺が5月なので、8か月振りの再会になるのね。
友厚は、あの時だけは自分の気持ちをコントロールできなかった、と謝りました。
あさは、短期間に大阪株式取引所や大阪商法会議所を設立し、繁栄に導いた手腕を褒めました。
友厚は、陰の協力者が大阪にいたからだ、とあさに内情を打ち明けました。

その時、その立役者新次郎が、店に入ってきました。
新次郎は、三味線の会やお茶、謡や浄瑠璃の会、さらには晴花亭など様々な場所で、意図していたか否かは不明ですが(笑)、結果として商法会議所のPRになる話をしていました。
それで噂が一気に広まり、大阪商人たちの関心が高まりました。

三味線の会では、商売敵と手を組むことに否定的な山屋たちに、加野屋は一番に手を上げた、敵は東京、日本、世界の同業者だ、と諭しました。
さらに、東京が最初に商法会議所をつくったのは、後々儲かるからだ、儲けたいと思う心は、古今東西みんな同じだ、と煽りました。
商人が一番敏感な言葉は、儲かる、ですからね。(笑)
この一言が、期せずして!?殺し文句となりました。(笑)

友厚から、こんなに人望があると思わなかった、と聞かされたあさは、宴会がお開きの後、喜んでそのことを新次郎に伝えました。
新次郎は、人望を否定し、あさが東京や九州に行っている間、たまたま晴花亭で飲んでいただけだ、と答えました。

それを聞いた美和が、一度千代を連れてきた、と話しました。
榮三郎も、一度だけ千代やよの、店の者を連れて宴会をやったことがある、でも、それ以外はいつも一人でここに来ていた、と暴露してしまいました。(笑)

美和との仲に嫉妬するあさに、やきもちが嬉しいと突っ込む新次郎、はたまたそんな二人にジェラシーを感じ、東京での密会をほのめかす友厚、ちっちゃ。(笑)
今度は友厚に嫉妬する新次郎をからかうあさ、本当に仲がよくて、見ていて心が和みます。
こんな夫婦仲を目の当たりにしても、まだ、友厚はあきらめないのよね。(笑)
その執念、亀助に分けてあげてほしいな。(笑)

その頃、加野屋では、うめが亀助のために焼き餅を作ってあげています。(笑)
ふたりは、ふゆの思い人が新次郎だ、ということについて語り合っていました。
うめは、雁助と二人で、ふゆが道ならぬ恋に走らないよう、こんとろー(笑)しようとしていた、と語りました。
新次郎に勝てるはずがない、これで諦めがついた、という亀助に、うめは、女は旦那にするなら、ちゃらんぽらんな男より働く男を好む、といいました。
亀助は、自分を励ましてくれたことに礼をいいますが、うめは、きっと雁助のことを思い、自分の気持ちを素直に伝えただけなのよね。(笑)

数日後、加野屋の座敷には、ふゆのための白無垢が掛けられていました。
礼を言うふゆに、天然よのは、何の悪気もなく、かつては新次郎の妾に、と考えたこともあるが正吉に止められた、と語っちゃいました。
よのとしては、それだけふゆを見込んでいた、といいたかったんですが、彼女の心に火をつけてしまいました。

その後、あさは、ふゆと二人きりになったとき、嫁に行くと千代が寂しがるといいました。
あさは、一応は、はつにふゆの嫁ぎ先を頼まれていたことを覚えていたのね。(笑)
でも、商売でそれどころではないうちに、急にまわりからいろんなことが決まってしまったが大丈夫か、と尋ねました。
ふゆは、自分には憧れのおなごが二人いる、はつとうめだ、といい、自分の名前を期待していたあさは、肩すかしをくらいました。
さすがは小悪魔、人の心を弄ぶのが上手でがんすな。(笑)

ふゆは、父親が自分に否定的だったので、今井家でやっと居場所を見つけられた、だからおなごの一生を懸けてあさを守るうめのようになりたかったが、はつを守り切れなかった、といいました。
そして、ふゆは、うめのような立派な女子衆には一生なれないから、自分を嫁にといってくれる人に喜んで嫁ぎたい、と寂しそうに語りました。
あさが、思い人がいるのではないか、と尋ねると、ふゆは、その人には、自分よりお似合いの方がいる、と言い残し、部屋を去りました。

その夜、ドキドキする、と独りごちているあさのもとにやってきた新次郎は、辻占せんべいから、女難の恐れあり、が出たと告げました。
あさは、自分は誰かを思って身を焦がすような思いをした経験がないので、亀助とふゆのことを考えると胸がドキドキする、無性にはつとしゃべりたい、と話しました。
落ち込む新次郎。(笑)
血の繋がりはなくとも、この天然いけず発言は、よのさんをほうふつとさせますね。(笑)

あさに問われた新次郎は、自分も身を焦がすような思いをしたことがある、と答えました。
これは意外でした。
いつも柳に風と飄々とした素振りを見せている新次郎ならてっきり、そんなもん、ありますかいな、と答えると思っていました。
きっと、あさが友厚と九州や東京で行動をともにしているとき、身を焦がしていたんでしょうね。(笑)
あさが辻占せんべいを食べると、家中に争事あり、と出ました。
この辻占、優れものですね。(笑)

翌日、新次郎が縁側で、辻占のことを思いながら三味線を弾いていると、険しい顔をした亀助がやってきて、ふゆの思い人はあんさんだ、と告げました。
新次郎は、そのことに気付いているようですが、はぐらかしました。
亀助は、自分の気持ちに蓋をして好きでもない人に嫁ぐふゆのために、どこかへ連れて行って最後の思い出をつくってあげて欲しい、と頼みました。

でも、当時は、家と家の結びつきなので、好きな人と添い遂げるなんて夢のまた夢、だからこそ、恋愛物も、駆け落ちとか心中が主流なのよね。
はつもあさも好きでもない人と婚約、結婚して、それから相手を思うようになっていきましたしね。
好きな人と結婚する、というのは現代目線ですが、そうしないとドラマは盛り上がりませんし、痛し痒しですね。(笑)

優しい新次郎は、戸惑いながらも亀助の気持ちに応え、ふゆと子供相撲を見に行きました。
おしるこを食べながら子供相撲の思い出を語る新次郎に、ふゆは、こんなに笑ったのは初めてだ、と伝えました。
そして、自分は父親を見て、男は勝手気ままな乱暴者だと思っていたが、新次郎に頑張り屋さんと褒められて、そうじゃないことを知った、と告白しました。

その時、雪が降り出しました。
楽しいときには雨が降る新次郎にとって、この雪は、どんな気持ちを表わしているんでしょうね。(笑)
土産を買って帰ろうという新次郎の袖を引っ張り、ふゆはもう少し一緒にいさせてほしい、とお願いしました。

その頃、新次郎が外出したことを知ったあさは、女難イコール美和の発想で、晴花亭に行きました。
美和と入り口のガラス越しに目が合い、店内に招き入れられました。
美和は、客が男しかいないのが悩みだ、自分には女友達がいないので、女性とお茶を飲むだけでドキドキする、といいました。

はつがいなくなり、話し相手に飢えていたあさも、同じ気持ちだ、と告白し、互いに名前で呼び合う約束をしました。
正直、美和がここまでこのドラマに関与してくるとは、想像できませんでした。
てっきり妾騒動までだと思っていましたが、この二人の友人関係、いろんな意味で今後の展開が楽しみです。

新次郎に命じられ、襟巻きを携えた亀助が高麗橋の角の茶屋に行くと、降りしきる雪の中、新次郎の着物を羽織り、うつむいて泣いているふゆがいました。
ふゆは、あさがうらやましい、妾でもいいからそばにいたい、と告げたことを亀助に話しました。
しかし、新次郎は、こんなことは自分を傷つけるだけだ、うちなんか、と自分を卑下する口癖は金輪際やめろ、と優しく諭してくれました。

自分の言動を恥じて泣いているふゆに亀助は、気持ちを伝えられてよかった、よく勇気を出した、と包み込むように慰めました。
亀助は、当然、自分とふゆを比較したんでしょうね。
亀助の優しさに触れたふゆは、彼の着物の袂を握りしめ、泣きじゃくりました。

しかし、このふゆの行動が、思いも寄らぬことに繋がってしまいました。
日野と山本が、慌てふためくように、加野屋にやってきました。
あさがふゆの思い人のことにあれこれ思いを巡らして、うめを困らせていると、日野のわめき声が聞こえてきました。

店では日野が、若旦那を出せ、落とし前をつけにきた、とわめいています。
名乗り出た榮三郎を見た山本が、もっと顎の細い男だったといい、弥七がそれは新次郎だ、と告げました。
日野は、やってきたあさにも、嫁が生意気だから旦那が女道楽に走る、とかみつきます。
さらに、おなごと話してる暇はない、さっさと旦那とふゆをここへ連れてこんかい、と女性蔑視丸出しで、凄んでみせました。
木岡のおっちゃん、本当に憎々しいんだから。(笑)

座敷では、よのが、ふゆを通りで見かけて、こっそりついていったら新次郎と寄り添っていたというのか、と山本に確認しています。
こっそり見るのが好きなお方だ、と山本を批判しながら、障子の陰からこっそり見るかの、クマ、亀助。(笑)
山本は、新次郎が帰ったあと亀助がやってきて、ふゆが泣きついていた、と証言しました。(笑)

山本は、そんな尻軽女を嫁にする気はない、と破談を申し立て、日野も、嫁入り前の娘を寄ってたかって傷物にした、と加野屋を批判します。
山本が帰ろうとすると、亀助が、すべては自分が仕組んだことだ、と名乗り出ました。

それを聞いたふゆが、自分のせいだ、堪忍だす、と詫びますが、日野は、彼女を張り倒しました。
さらに、何の取り柄もないのに男に媚びを売ることだけ覚えて、恥をかかせて、これだから女は駄目だ、と罵倒しました。
それを見たあさが飛び出してきて、叩いても大声で罵っても、人は心を改めない、本気で思う心しか人の心には届かない、と力強く言い放ちました。
いい台詞だったんですけど、亀助に全部持って行かれてしまいましたね。(笑)

亀助は山本に、一度は嫁にしようとしたおなごが叩かれているのに、ただ突っ立っているだけとは、惚れたといってもその程度のことか、と言い放ちました。
続けて、自分ならどんなことがあっても、惚れた女は必ず守る、親でも誰でも決して手は上げさせない、男とはそういうもんだ、それくらいの覚悟もないなら嫁取りはやめろ、ときっぱりといいました。
こりゃ、ふゆも惚れますわな。(笑)

さらに日野に対し、頭を下げているか弱いおなごに手を上げるなんて親じゃない、金輪際指一本触れさせない、ふゆは大事な自分たちの身内だ、帰ってくれ、と力強く宣言しました。
これでてっきり日野が退散すると思いきや、誰が帰るか、と亀助を殴り飛ばしました。(笑)
この予想外の行動にびっくりぽんです。(笑)
亀助も日野の脚にしがみついて、離れません。
ドタバタの中、当事者の新次郎が、何食わぬ顔で戻ってきました。(笑)

厨房では、ふゆが亀助の手当をしています。
ふゆは、父親にひどいことをいった、と謝る亀助に、破談となってよかった、といいました。
さらに、でも自分は加野屋の恩を仇で返した、もうここにはいられない、でも大事な身内だという亀助の言葉は宝だ、それがあればどこでも頑張れる、と続けました。

亀助はふゆに、よ、よ、嫁になってくれへんか、わてのお嫁さんになっとくなはれ、とやっとのことでプロポーズをしました。
自分は面はよくないが、ふゆを思う気持ちだけは誰にも負けない、一緒になってくれ、と続けました。

ふゆは亀助に、お、お、お嫁さんにしてください、うち、亀助さんのお嫁さんに、なりとおます、と返事をしました。
もう、ここで涙腺崩壊、号泣しちゃったでがんす。
こうして、思い返して文章にしていても、目頭が熱くなります。
やっぱり内心、亀助のことを応援していたんだ、と自分の気持ちに気付かされました。
有働さんもツケマツゲが取れていると思いきや、にこにこしていたのには、びっくりぽんでした。(笑)

そんな二人の様子を、あさ、新次郎、よのが見守っていました。
この三人、一体いつから覗いていたんでしょうね。(笑)
加野屋の人間は、山本より、よっぽど覗き見好きよね。(笑)
そうとは知らず、亀助は、わざとらしく!?よろめいて、ふゆに抱きつきました。(笑)

そして、あさと新次郎がの仲人を務めることになり、祝言の日を迎えました。
よのは、白無垢を使い回せる、と喜んでいましたけど、一度破談になったいわくつきの着物なのに、気にならないのかな。(笑)
新たに仕立ててあげればいいのに。(笑)

その日、雁助も九州から戻ってきました。
当日って、道中何が起こるか分からないから、余裕をみて戻ればいいのに、やっぱり現場が気になって離れられないのか、それとも先を越されて気乗りがしないのか。(笑)
亀助とふゆが幸せになれば、雁助とうめには不幸が襲いかかる、というのがドラマの定番なんですけど、どうなりますやら。
これから先も目が離せません。

さて、第13週の関東地区の最高視聴率は、牛鍋屋で忠嗣と落ち合ったあさの元に忠興が現われ、千代を連れてこないことを諫めた24日(木)の25.6%で第1位でした。

月曜から土曜までの詳細は、24.9%、23.7%、22.2%、25.6%、24.6%、23.4%で、第13週の週平均は24.07%、『ごちそうさん』の第13週の平均は22.35%、『花子とアン』の第13週の平均は23.17%、『マッサン』の第13週の平均は20.47%、『まれ』の第13週の平均は20.07%、でした。
ドラマの全平均は23.06%、『ごちそうさん』は22.25%、『花子とアン』は22.28%、『マッサン』は20.24%、『まれ』は19.58%でした。

関西地区の最高視聴率は、よのがあさに、今さら自分やはつのようにええおかあちゃんになろうと思うな、覚悟を決めろといい、東京行きの背中を押した22日(火)の23.0%で第1位でした。
名古屋地区の最高視聴率は、あさが東弘成館で酔っ払って朝まで爆睡し、新次郎と亀助が晴花亭でジリジリ合戦を繰り広げた26日(土)の24.0%で第3位、第1位と第2位はフィギュアでした。

それでは、今年が、皆様にとりまして、幸せと希望に満ちあふれる一年となりますように。

「お正月に転ぶのは、初転びいうて、福が転がり込んでくるさかい、縁起がええんやて」

CATCH A DREAM!!

[7378]ハマリモノ 2015 (順不同) 投稿者:やけ天

投稿日:2016年01月01日 (金) 10時11分

●音楽
「にじむ残響、バザールの夢 」中川敬
「EARLY MESCALINE DRIVE1985-1989」メスカリン・ドライヴ
「Birth of a Kiss」サニーデイ・サービス
「ゴールデンヒッツ THE AlFA YEARS」シーナ&ザ・ロケッツ
「クロスアイド・ハート」キース・リチャーズ
「スティッキー・フィンガーズ」 (デラックス・エディション) ザ・ローリング・ストーンズ
「メイド・イン・ザ・シェイド」ザ・ローリング・ストーンズ
「リワインド1971-1984」ザ・ローリング・ストーンズ
「アウト・オブ・アワ・ヘッズ」(UKヴァージョン)ザ・ローリング・ストーンズ
「ソフト・パレード」ザ・ドアーズ
「ブルー」ジョニ・ミッチェル

●本
「ビジュアル版 ザ・ビートルズ全史」大人のロック!編
「ザ・ビートルズ ロックの革命児たち」 広田寛治
「ジョン・レノン 世界を変えた歌声」 淡路和子
「カワサキ・キッド」東山紀之
「死に方、六輔の。」永六輔
「水木しげるの古代出雲」水木しげる
「1982:BEATNIK 甲斐バンド写真集」

[7377]自由にできる夢 投稿者:まっくん

投稿日:2015年12月25日 (金) 18時23分

みなさん、こんばんは。
いよいよ、今年も一週間を切りました。
早いものですね。

さて、今週の『あさが来た』は、福沢諭吉が登場、まさかあの人が演じるとは。(笑)
演技の幅がないというか、勝海舟と一緒じゃん。(笑)

では今回も、土曜日から振り返っていきましょう。
正吉の葬儀のあと、加野屋に人々が集まりました。
脱いであった数多くの草履に比べ、弔問客は、かなり少なかったですね。(笑)
近所や同業者に見栄を張って、並べていたのかな。(笑)
雁助には、約束どおりうめから知らせが届いていましたが、加野屋として、榮三郎からきちっと知らせるべきだと思いますけどね。(笑)
遠く離れた九州では、加野屋の手ぬぐいを首に巻き、静かに冥福を祈る雁助の姿にジーンとさせられました。

それから数日後の朝、榮三郎が、店の教訓を唱和させています。
でも、これは、正吉が引退してから、榮三郎がずっとやっていることで、今さらって話じゃないんですよね。(笑)
そこへ、友厚が焼香にやってきました。
おいおい、いくら東京にいて葬儀に間に合わなかったからといって、訪ねていい、常識的な時間ってもんがあるんじゃないの。(笑)

まだまだ正吉と話したかったという友厚に、新次郎は、最後の1か月は、家族以外、誰とも会おうとしなかった、と語りました。
でも、よのさんは、正吉との思い出を辿るお伊勢参りを企画しているとのことです。
他の皆さんは、と尋ねる友厚に、五代様が気にしたはりますのは、きっと、あさのことだすわな、と宣戦布告です。(笑)
まだ、友厚は未練があって、それを新次郎もひしひしと感じるのね。(笑)

あさは、来月九州に行くといっている、と新次郎は友厚に伝えました。
そのあさは、千代を九州に連れて行くといって、新次郎を驚かせ、よのを怒らせました。
そりゃそうですわな。
あさは、世間では、炭坑を爆破した女といわれているのね、ひどい。(笑)

結局、置いていくことになり、千代に愚痴っていると、肝を冷やした、とうめが部屋に入ってきました。
うめは、おなごの一番大事な仕事は子育て、子供を置いて長期間、外で働いてはいけない、と諭しました。
あさは、昔、忠興に、何でおなごは男のしていることをしたら駄目なのか、聞いたことを思い出しました。
そして、これから女も外で活躍するようになる、という櫛田の言葉を引用し、女が外で働くのは、ばかにされてへこたれないだけでなく、女だということに甘えたらいけない、そんな大変なことだ、といいました。

さらに、忠興が、おなごは引っこんどれ、といったのは、自分のことを思っていてくれたからだ、と述懐しました。
働くのは辛いと思っているのか、と聞くうめに、あさは、自分は働くことが、商いが好きだと気付いた、いつか、おなごのやり方でおなごの商いを広げていきたい、と語りました。
そして、自分は、この茨の道を自分の足で突き進むしかない、と決意を語り、これも全部、正吉のおかげだ、と感謝しました。
そんなあさを、新次郎が、陰から見つめていました。

一方、よのは、自分が作った張り子の招き猫を正吉に見立てて、話しかけています。(笑)
千代を置いていけ、ときつくいったことを後悔しつつも、これからは、自分が正吉の代わりに、あさを助けていく、と誓いました。
天然いけずだけど、今回の千代のことはよののいうとおりだし、だんだん、人のよさが、にじみ出てきましたね。(笑)

店では、謎のへへへ男を、弥七が暖簾越しに目撃しました。
亀助とふゆが店の外へと飛び出しますが、姿が見えません。
こんな風に亀助に寄り添うところが、魔性の女なのよね。(笑)

そして、なんと八っちゃんこと八五郎には、妻子がいることが判明、あっさりとおふゆ騒動にけりがついてしまいました。(笑)
ところで、八っちゃんと聞いたあさが、あのうどんの、と聞き、亀助が、ああ、と答えてましたけど、おいおい、うどん屋のことは、新次郎しか知らないもんね。(笑)
このままじゃ、亀助が、適当に相づちを打った、いい加減な男になっちゃうじゃん。(笑)

うめは、よろしおましたなぁ、粋な男はんが相手やったら分が悪いもんな、おふゆは面食いでっせ、と亀助をさんざん煽ります。(笑)
ところが、亀助は、懐から印籠ならぬ雁助からのうめ宛の手紙を取り出し、形勢逆転です。(笑)
亀助にしては、見事な攻撃でしたね。(笑)
それにしても、縁側で足をぶらぶらしながら、何度も雁助からの手紙を読むうめの様子、本当にかいらしかったですね。(笑)

年が明けて、あさは、大阪と炭坑を、慌ただしく行き来する毎日を送っていました。
加野屋に戻ってきたあさが、千代のところに一目散に駆け寄ると、榮三郎が、新次郎が友厚に大事な用事で呼び出された、と告げに来ました。
あわてて寄合所に行くと、友厚が、新次郎に、あさを東京に連れて行きたい、と申し入れていました。
あさに気付いた新次郎と友厚が、大阪弁と標準語で同時に違う台詞を。(笑)
しかも二度もって、この二人、気があったりしてね。(笑)

友厚は、日本で日本で一番シヴィライゼーションの花が開こうとしてる東京に連れて行きたい、といいました。
それをあさは、しびれげいしゃの花、と聞き取り、新次郎に笑われます。(笑)
新次郎は、セヴライゼーションと発音、さすがに三味線をやっているだけあって、耳はいいのね。(笑)
友厚が、福沢諭吉の言葉を借り、文明の花と訳してもらい、ようやくあさも理解できました。
新次郎は、意味も知っていたのかな。(笑)
ここにきて、『学問のすゝめ』と繋げてくるとは、お見事でがんす。(笑)

友厚によると、外国に対する発言力を増すため、我が国初の商工業者の集う東京商法会議所ができるので、一緒に視察に行こう、ということのようです。
東京商法会議所の発音ができないあさ。(笑)
でも、あさは、福沢の書くことは先進的なので文明もきっと大事なことだ、ということと、商法会議所を一刻も早く大阪にもつくる必要がある、ということが分かった、といいました。
このままだと東京に一極集中してしまう、日本が力をつけるためには、いろんな町が大きく育っていくことが大事だ、とあさは、その理由を語りました。

友厚は、我が意を得たり、とあさの手を握りますが、新次郎に引きはがされます。(笑)
あさは、千代のことが脳裏に浮かび、協力はするが、東京には行けない、と断りました。
帰り道、新次郎はあさに、お家のために行きたいというなら反対するが、自分のために行きたいというなら協力する、と告げました。
新次郎は、勉強好きのあさが東京で商売を学べるのに嬉しくない訳がない、本では分からないものが、きっと見えてくる、とその理由を語りました。
さすがは旦那、あさの気持ちを見透かしていますね。(笑)

しかし、うめは、何で行ってもいいといったのか、と新次郎を責めました。
新次郎は、本当は行きたくて行きたくてたまらない顔をしているのが分かったから、と答えました。
ところが、亀助に、腹の出た中年男ならまだしも、あれだけの男盛りと、といわれた新次郎は、動揺を隠せません。(笑)
榮三郎は、何で自分を誘ってくれない、と拗ねますが、新次郎に、あさは商売のことがよく分かっている、友厚の目はごまかせない、といわれ、シュンとしてしまいました。

そこから、みんなで、仕事をしているあさは男前だ、という話で盛り上がります。
新次郎が、縫い物や料理をしているときは、口をとがらせて不細工だ、といい、みんなで、その物まねをして盛り上がります。
何とひどい仕打ち。(笑)
うめが、新次郎が許しても、奥様が許さないのでは、と話しているところに、当のよのが登場です。(笑)

あさは、土方の人形で千代をあやしますが、興味がないようで。(笑)
どうやら、よのの作った張り子の招き猫が、お気に入りのようです。
それにしても、よくあさは、あんな人形作れましたね、凄すぎる。
店で売ったら、小遣い銭くらいにはなるんじゃないでしょうか。(笑)

なにやら、千代がババババァーといったのを、よのは、自分のことを呼んだ、と喜んでいるようです。(笑)
そのよのから、あさは、東京行きの件で呼び出されました。
あさは、機先を制し、自分は東京に行きたい、と告げました。
でも、もっと千代のそばにいて、いい母親でいたいという気持ちもある、と揺れる心を告げると、よのに、あんたは欲張りや、とおなごの先輩として釘を刺されました。

ここから、よのの見事な怒濤の攻めが始まりました。
男と同じように外で仕事する道を選んだのに、家を守るおなごと同じようにお母ちゃんをやりたいというのはわがままだ、何かを選んだら諦めなければならないこともある、とガツンとかましました。
さらに、母親のくせに仕事ばかりして後ろ指を指されても、我が子に背中を見せるつもりで、胸張って気張らなあかん、それが自分が選んだ道の歩き方だ、繰り言いわず、男やったら覚悟決めなはれ、と畳みかけます。
正吉の代わりにあさを助けていく、と覚悟を決めてからのよのさん、頼もしいですね。(笑)
もっともこのあと、おなごやからこそ余計覚悟を決めなあかんのだす、と言い直しましたけどね。(笑)

トドメは、子育てで目を離していいときは一時もない、でも、幸い千代は、一家のみんなが面倒をみてくれる、自分やはつみたいにいい母親になろうと思わなくていい、という母親の先輩としての一言でした。
この自画自賛ぶりには、さすがに新次郎が、突っ込みました。(笑)
さらに、これは、あさに東京に行けということか、と新次郎が問うと、よのから、仕事のことは好きにしろ、とお墨付きをもらいました。

しかし、千代はあさの思うようにはさせない、とおばあちゃん子としての育成宣言、よのの面目躍如ですね。(笑)
よのに、東京行きを責められた新次郎は、はぐらかすと、お父ちゃん子とするため千代の元に走り、よのも負けじと、千代のために作った新しい人形を手に、後を追いました。

そして、またまた、よのは、張り子の招き猫に向き合います。
よのは、正吉があさを子供と思い、三人に家を任せると決めた以上、それを見守って行かなければならない、それに今の自分には千代が生きがいだ、と語りかけました。
また、うめには、あさをよろしく頼む、けがのないように、殿方と過ちのないように、と念を押しました。
予告編で分かっていたとはいえ、うめの同行は、よのの有無を言わさぬ思いで決まったのね。(笑)
殿方との過ちに釘を刺すことは、大変重要よね、さすがはよのさん、やりまさる。

あさは、旅立ちを前に、新次郎に、耳たぶを触る夜泣き対策を伝授しています。
おいおい、九州に行っている間、新次郎も面倒をみているんだから、今さらって感じですよね。(笑)
さらに、千代を甘やかすな、と釘を刺します。
千代は、好きなイモは食べるけど、嫌いな柔らかいごはんは、わざと床に落とすようです。
このあたりの気性は、あさに似ていますね。(笑)

そこへ榮三郎がやってきて、九州には自分が行く、といいました。
雁助といい、反対勢力も、石炭業の重要性は、認めつつあるのね。
友厚に認められなかったので、自分の足で現場を見て、商いを学びたくなったのかもしれませんね。

そして、五代との約束の日を迎えました。
旅立とうとするあさに、千代が歩み寄ります。
抱き寄せ泣くあさ、もうこっちも、もらい泣きしちゃいましたよ。(笑)

あさとうめは、横浜まで船で行き、そこから新橋まで陸蒸気に乗り、ようやく、東京へたどり着きました。
陸蒸気に座りっぱなしでおいどが痛いうめは、あさが忠興に叩かれた気持ちがよく分かる、といいました。(笑)
あさには、快適だったのね。(笑)
念願の陸蒸気に乗れて満足だったようです。

そこへ福沢が、弟子を連れて歩いてきました。
あさは彼に、友厚の事務所のある築地への行き方を尋ねました。
福沢は、辻馬車乗り場を教えてくれますが、あさは、街並みを見ながら歩く、と答えました。
うめは、がっくりですね。(笑)

築地に間に合うように行けるのか、という福沢に、北九州の山道をいつも歩いているから大丈夫だ、と答えました。
友厚も、よく北九州っていうのよね。
当時から、あの辺りは、北九州と呼ばれていたのかな。
筑豊というのが、一般的なような気がするけどなぁ。

なぜ石炭を、という福沢に、陸蒸気や船や日本を動かしたいからだ、と答えました。
さらに、なぜ東京に来たのか、と問われ、しびれ芸者を見に来た、これは文明という意味だ、と講釈しました。(笑)

福沢は弟子に、話している途中に気付いたが、あさは相当の変わり者だ、といいました。
すぐには気付かなかったのね。(笑)
平生から、九州の鉱山を歩き回り、シヴィリゼ―ションを文明と自分に説明した、とあきれました。
しびれ芸者が、トドメだったみたいですね。(笑)

あさとうめは、何時間か東京の街を歩いた後、築地にある友厚の事務所、東弘成館に到着しました。
中に招かれた二人、陸蒸気の堅い椅子においどをやられたうめは、ソファーの座り心地のよさに、思わず眠り込んでしまいました。(笑)
あさは、事務所に200人の従業員がいると聞き、天子様や今井家のように、友厚も東京に移ってしまうのではないか、と尋ねました。
友厚は、そうすれば彼の役に立てたかもしれないと答え、その彼、大久保利通をあさに紹介しました。
それが、友厚があさを東京に招いた一番の理由でした。

大久保は、友厚のサプライズ演出に付き合って、別室で待機していたのね。(笑)
狙いは的中、あさは、まさにびっくりぽん状態になりました。
私は史実の大久保は、どうも好きになれないので、熟睡するうめに上着をかけてあげても、嘘くさいとしか思えないのよね。(笑)
これだけ寝食惜しんで日本のために尽くしているのに、すっかり嫌われ者だ、って拗ねてるけど、それなりの汚いやり方をしてきたからね。(笑)
その大久保は、『善きあしき、人の上にて身をみがけ、友は、かがみとなるものぞかし』という薩摩のいろは歌を引き合いに、互いを互いの鏡として切磋琢磨してきた仲、心の友だ、と友厚との仲について語りました。

あさに興味を抱いた大久保が、東京の印象を聞いていると、ようやくうめが、目覚めました。(笑)
寝ぼけ眼に映るアイスクリン。(笑)
『ごちそうさん』といい『花燃ゆ』といい、アイスクリンが、よく使われますね。(笑)
あさも、文明開化万々歳と、アイスクリンには大満足です。

大久保は、古くから商いの町として栄えた、という歴史がある大阪が大きく育ち、大きな経済を生み出すことが、世界と伍していくためには必要だ、そのために自分や友厚に力を貸して欲しい、とあさに頼みました。
あさは、任しとくはなれ、と二つ返事、そしてしっかりと握手しました。
会話のやりとりから、ひげの男が内務卿と知ったうめは、あまりにも自信満々に協力を承諾するあさに、肝を冷やしました。(笑)
そうそう、このあさの自信は、どこから来ているんでしょうね。(笑)

友厚が二人を宿まで送りながら、あんな優しい顔の大久保は珍しい、と驚いて見せました。
道路脇では、男がガス燈を点けていました。
東京の夜は、ますます明るくなる、と友厚から聞いたあさは、新次郎と千代にも見せてやりたいと思いました。

加野屋では、亀助の男盛り発言を気にした新次郎が、友厚とあさの仲のよい様子を思い浮かべ、ため息を吐いています。
友厚が持っているものを自分は何も与えられない、男として負けている、という新次郎のために、亀助は勝っているところを探しますが、背の高さしか出てきません。(笑)
それを聞いたふゆが、新次郎が男として誰かに負けるなんてことはない、と思わず口にしてしまいました。
自分の父親はおなごを物と思っていた、だから千代には新次郎のような父親がいて幸せだ、とごまかしますが、亀助は動揺を隠せません。(笑)
ふゆは、あさは新次郎の優しさやいいところを誰よりも分かっているから、何も心配することはない、と新次郎を励ましました。
この上から目線は、ちょっと女中の分を超えすぎですね。(笑)

新次郎が、へへへ男を見かけなくなった、と話題を変え、ふゆが亀助にお礼をいう、というアシストをさりげなく決めました。
亀助は、お兄ちゃんでも何でもいいから、ここらで男を上げないと、と新次郎に決意を語りました。
新次郎が千代を抱くと、ふゆが熱い視線を注ぎ、それに気付いた亀助は、不安が確信に変わりつつありました。
そこへ、よのがやってきて、新次郎を呼びました。
何やら手紙が届いたようで、それを読んだ新次郎は、驚きを隠せません。

あさとうめは、友厚に観光案内をしてもらっていました。
ある日、二人が待ち合わせ場所の牛鍋屋に行くと、なんと福沢も一人で食事をしていました。(笑)
福沢は、あさに気づき、本で思わず顔を隠しました。
あさたちの待ち合わせ相手は、忠嗣でした。
予告編で忠興とミスリードさせる仕掛けでしたけど、父親には、あっ、いてた、なんて言葉遣いしませんわな。
というわけで、珍しく私の予想は、的中しました。(笑)

どうやら、千代を残して東京に勉強しに来た、と両親に知られると怒られるので、こっそり忠嗣と連絡を取って、牛鍋屋で落ち合ったようです。
手紙のやりとりだとばれそうだし、会う日時と場所を決めるまでには、何度かやり取りをかわさないといけませんけど、いったいどんな手段を使ったんでしょうね。(笑)
あさが忠嗣と会うのは、6尺5寸というから2m近くですわな、みんなそれほど背が高いという噂(笑)のアメリカの話を聞くことが、目的でした。

ところが、忠嗣の挙動不審が気になり、後を追ってきた忠興が、牛鍋屋に入ってきました。
京都にあった頃の今井家なら、久太郎、あさにボコボコにされているでしょうね。(笑)
あさの予想どおり、千代を置いて勉強に来た娘を忠興はしかりますが、本気じゃありませんでしたね。(笑)
やっぱり、娘の元気な姿を見られて、嬉しかったんでしょうね。

あさは、近頃は、おなごも学問をした方がいい風潮になってきている、と語り、『学問のすゝめ』の一節、そもそも世に生まれたる者は、男も人なり、女も人なり、を披露しました。
手土産の話からいきなり男女平等って、ちょっと、展開が強引でしたね。(笑)
あなたはこの展開に、従えますか、従えますか、従えますか。(笑)

男女同権について熱く語るあさの意見に引き込まれ、福沢が、ザッツライトと割り込んできました。(笑)
うめは驚きますけど、あさは、顔色一つ変えませんでしたね。(笑)
いかなる身分の人間も、自由と独立を妨げられてはならない、という福沢に、あさは、現実社会でおなごがそのように生きるのは、理解のある親や夫に支えられてさえも難しい、と思いの丈をぶつけました。
福沢は、そのためにも、婦人も独立自尊、大いに学び、しっかり働いて経済的自立を図り、世間に対しても己の責任を持たなければならない、と答えました。
そして、あさに、あなたはいつか、おなごの社長になりなさい、と告げました。
あんたもうじき、日本一の女商人になるで、といった玉利を思い出しますね。(笑)

彼を福沢と見抜いた忠興は、大久保と会った、というあさの話にびっくりぽんです。(笑)
偉ぶることのない優しいお方って、うめは、上着を掛けてくれた大久保に好印象を抱いているのね。(笑)
忠興に炭坑のことを聞かれたあさは、先のある仕事だと分かったので復興させる、長い目で見たら今が辛抱の時だと思っている、といいました。
銀行の仕組みが国民に根付いていない、と経営の難しさを語る忠興に、あさは、この国の文明は今、花開こうとしている、近い将来、今井のお金を金に変える人が出てくる、お互い、辛抱の時だ、と上から目線で励ましました。(笑)

店を出た忠興は、商売人としてのあさを認め、彼女を男として育て、今井家の家督を継がせろ、と提案した忠政の慧眼に、素直に負けを認めました。

その頃、東弘成館では、友厚が、イギリスで買ってきたウイスキーを、大久保と飲んでいます。
『マッサン』を思い出した人、多かったでしょうね。
でも、政春が渡英したのは、大正時代でしたから、このまだまだ後になります。

大久保は、この国を生まれ変わらせる30年計画を口にしました。
明治が始まってから最初の10年は地ならし、次の10年で政治を整え、産業を活発にし、最後の10年で新しい日本をつくる、そう決意を語りました。
これは、史実なのよね。
その、最も重要な真ん中の10年のはじめでこの世を去るのは、不本意だったでしょうね。

大久保は、日本の将来像を外国に負けない強い国と語り、だが力でねじ伏せる訳ではない、本当に強いものは、そんなことはしない、と付け加えます。
おいおい、あれだけ政敵の命を奪っておいて、よくそんなことがいえるな。(笑)
友厚が、女性育成の視点が欠けている、と諭すと、大久保はそれを素直に認め、その先に戦わずして強くなる方法が隠されているかもしれない、ファースト・ペンギンの出番じゃ、といい、笑いました。

明治11年5月14日、あさとうめが大阪に帰る日、友厚の元に大久保暗殺の知らせが届き、二人も号外で、それを知りました。
加野屋では、新次郎の三味線の弦が切れましたけど、これも大久保の死を暗示しているのかな。
それとも、友厚のあさへの急接近なのかな。

新次郎は、よのがやってきたので、あわてて三味線を片付けようとしますが、もうええんだっせ、と止められました。
まだ、内緒でやってたんだね。
なら、あんなに堂々と広げなきゃいいのにね。(笑)
よのは新次郎に、正吉が、新次郎の三味線が上手になっているたと聞き、一度聴いてやらねばといっていた、だから聴かせてやってほしい、と頼みました。

東京では、ぼちぼち汽車の時間だ、と先を促すうめに、あさは、友厚が無事か心配だ、まだ恩を返していない、といって一人きびすを返しました。
東弘成館に戻ると、そこには、酔っ払った友厚の姿がありました。

加野屋では新次郎が、正吉に聴かせるように縁側で三味線を弾き、それをふゆが、陰から見つめています。
そこへやってきたかのが、よのが呼んでいる、とふゆに伝えました。
それでもまだ、しつこく新次郎を見つめるふゆ。(笑)

一方、新次郎も亀助を引っ張ってきました。
二人が陰から覗くと、よのが、ふゆの父親から手紙が来た、と彼女に話しかけていました。
手紙の内容は、ふゆの縁談でした。
いい相手がいる、しかも、彼はふゆのことをよく知っている、とのことです。
乗り気でないふゆをよそに、よのは大盛り上がり、タツの時のように嫁入り道具の心配をしなければ、と力が入りますが、かのに、クマの時だ、と訂正されます。

久し振りのクマネタですね。(笑)
自分で嫁入り道具まで準備しておいて、クマが独身だと信じ込んでいるって、どういうことなのよ。(笑)
かのにいわれても、クマは独身だという思い込みは、解消されないんでしょうね。(笑)

部屋に戻った新次郎は、千代を見ながら、亀助にふゆの縁談の顛末を話しました。
みんなが見かけたへへへ男が、その縁談の相手でした。
ふゆを見に来てその器量に惚れ、店に通ううちにその働きぶりも気に入った、とのことです。
以前、草履屋をしていたが、最近は洋傘屋を始め、儲けて羽振りがよく、ふゆの父親も気に入っているそうです。

弥七が、ふゆは自分の妹分だ、あんなニヤけた男にはやりたくない、といい、ふゆ公認の兄貴分、亀助にどやされました。(笑)
まさかまさか、ふゆが弥七にも、お兄ちゃんが欲しかった、と言い寄り、その心を弄んでいるんじゃないでしょうね。(笑)

新次郎は、亀助に、ふゆの父親があいさつに来る前に、彼女に思いを伝えるよう、アドバイスしました。
しかし、亀助は、こんなおめでたい話が来たのに、思いを伝えるなんて無粋なことはできない、自分は兄として、ふゆが幸せならそれでいい、と部屋から出て行ってしまいました。
お茶の間から、じれったい、という声がわき起こったことでしょうね。(笑)
新次郎は、千代の面倒を弥七に頼み、亀助の後を追いました。

東京では、馬車で駅まで送るという友厚に、あさは、酒の飲み過ぎをとがめますが、これが飲まずにいられるか、と返されました。
友厚は、これで維新政治は終わった、まだまだ日本のために必要な男だった、と泣きながら叫びました。
さらに、友厚は、大久保の死は自分のせいだばかり己を責め、心の友を守りきれなかった、せめて政府に入ってそばで支えていれば、と悔いていました。

あさは、友厚が心の支えになっていたからこそ、大久保は政府で難しい仕事ができた、離れていたからこそ、お互いが励みになっていた、それこそが心の友だ、と慰めました。
離れていたからこそ、お互いが励みになっていたなんて、はつのことを思いながらいったのかな。
大久保の遺志を継ぎ、一緒に大阪を日本を、というあさに、友厚は泣きながら抱きつき、許してください、今この時だけ、今だけこのまま、といいながら肩に顔を埋めました。

あさは、友厚に恋愛感情を抱いていないから、きっとよろめかないんじゃないでしょうかね。
それより亀助ですよね。(笑)
もう、視聴者のほとんどが応援しているのにね。(笑)
あさも、はつからふゆの縁談を頼まれているから、頭越しじゃ面白くないんじゃないでしょうか。
奇跡の逆転勝利を信じたいところですけど、ふゆは魔性の女だから、亀助の幸せを思うと別の女性とくっついて欲しいし、複雑な心境です。(笑)

さて、第12週の関東地区の最高視聴率は、うどん屋で、松造が、炭坑に爆薬を仕掛けたことを認めた17日(木)の24.8%で第1位でした。

月曜から土曜までの詳細は、24.1%、24.0%、24.3%、24.8%、24.7%、24.0%で、第12週の週平均は24.32%、『ごちそうさん』の第12週の平均は23.48%、『花子とアン』の第12週の平均は21.63%、『マッサン』の第12週の平均は20.75%、『まれ』の第12週の平均は19.58%、でした。
ドラマの全平均は22.98%、『ごちそうさん』は22.24%、『花子とアン』は22.21%、『マッサン』は20.23%、『まれ』は19.54%でした。

関西地区の最高視聴率は、亀助が散切り頭になって戻ってきて、炭坑や雁助の様子を宮部の物まねをまじえながら説明した14日(月)の23.1%で第1位でした。
名古屋地区の最高視聴率は、正吉が、店の将来をあさに託し、よのさんとのお伊勢参りの思い出を胸に、黄泉の国へと旅立った18日(金)の24.3%で第2位、第1位は、『下町ロケット』で26.5%でした。

それでは、来年もよろしくお願いします。

「うちはもうこの道や。この茨の道をおなごの足で突き進むしかあれへんのや」

CATCH A HAPPY NEW YEAR!!

[7376]好きなように 投稿者:まっくん

投稿日:2015年12月18日 (金) 18時46分

みなさん、こんばんは。
今週は、夫婦別姓を巡る最高裁判決が話題となりました。
その関係の記事によると、明治の前半は、妻は実家の姓を名乗ることになっていたんでがんすね。
明治9年の太政官布達で決められたそうです。
で、同姓か別姓か議論の末、明治31年公布の当時の民法で初めて、同姓にすることに決まったんだそうでがんすな。
ということは、明治10年は、白岡あさではなくて、今井あさと名乗っていたことになるんでがんす。
タイトルバック修正しなくちゃ。(笑)
意外なところに、盲点が潜んでいるもんでがんすな。

さて、今週の『あさが来た』は、ついに、引っ張りに引っ張ってきたサトシの正体が、明らかになりました。
特にひねりのないまま、ここまで引っ張らなくてもね。(笑)

では今回も、土曜日から振り返っていきましょう。
親分、側道に逃げ込んで、危機一髪、無事でしたね。
しかも、戸板に乗せられているのかと思いきや、自分の足で歩いていますよ。(笑)
何日、側道にいたんでしょ。
やっぱり、自力では立ち上がれなかった、ということなんでしょうね。
ていうか、そもそもあのタイミングじゃ、側道にも爆風がまわって、なんて野暮なことを書いちゃだめなのよね。(笑)
親分は、あさに、任せとけといいながら事故を起こしたことを詫び、けがは、唾を付けておけば治る、と強がりました。

サトシが、親分から目をそらして、自白したようなものよね、やっぱり根はいい人なのよね。(笑)
友厚は、犯人捜しを主張しますが、あさは、一日でも早く復旧させ、鉱夫に安心してもらうことが必要だ、といいました。
もう、火薬のことは鉱夫も知っている訳ですし、安心して働いてもらうためには、原因究明も必要なんですけどね。(笑)
友厚は、あさに一つ貸しだ、大阪で返してもらう、グッバイ、といって去って行きました。
何が貸しなんでしょうね。
みんな、犯人がサトシと気付いていて、それを見逃すことなのかな。
落盤事故の調査では、報奨制度が大阪商人らしいあくどい商法、と警察に見られてしまい、厳しく追及されました。
親分も、サトシ一派のことは、この時点では、口外しなかったのね。

そして、あさは大阪に戻ってきました。
榮三郎は、落盤事故の処理、親方への見舞金、鉱夫たちへの補償金、全部払ったら大変な額になる、といいますが、新次郎は、その額を削ることは人の道に外れる、と抵抗します。
雁助は、事故の後始末に時間がかかる、また、事故があったらおしまいだ、といい、今度は自分が坑道で監督するというあさに、炭坑は手放すべき、と進言しました。

よのが、折り鶴を持って、あさと千代を訪ねると、うなだれていました。
久し振りにお乳をあげようとしたら出なかった、九州で張って張って痛かったから、無理矢理絞ってしまったから、とあさはよのにいいました。
よのは、もうお乳がなくても十分育つ、といったあと、痛かったやろなぁ、一人でよう我慢しましたなぁ、と慰めてくれました。
ここが、ただの天然いけずと違うのよね。(笑)
全盛期の菊なら、九州に行ったことを責め続けたでしょうけどね。(笑)
憎まれそうで憎まれない、微妙なさじ加減、お見事です。

あさ一人に任せて苦労をかけた、という新次郎に、あさは、借金地獄に戻ったことを謝罪しました。
やっとちょっとずつ、うまいこと行き始めたと思ってたのに、というあさに、新次郎は、負けたことあれへん人生やなんて面白いことなんかあらしまへん、と慰めました。
さらに、勝ってばかりいたら人の心は分からなくなる、これは神様がくれた試練、七転び八起きだ、と続けました。
まだ、ご一新と今回の事故、七回転んでいない、というあさに、新次郎は、つわりを付け加えました。(笑)
あさは千代に、九(ここのつ)転び十(とお)起きと思って負けない、と誓いました。
まだそない転ぶつもりなんかいな、千代ちゃん、あんたのお母ちゃんな、こないなお人だすわ、と新次郎は、あきれました。(笑)

その頃、正吉は、雁助に、九州の炭坑に行って欲しい、と頼みました。
石炭は、この先きっと、この家を次の代まで守ってくれる礎になる、炭坑だけは何があっても手放したら駄目だ、と正吉はいいました。
そして、あの山を守れるのは、立て直せるのは雁助だけだ、と続けました。
雁助は、加野屋を離れることはできない、と抵抗を示しますが、正吉に、最後の頼みや、わしの死に目に会えなくても行って欲しい、と懇願されました。
承諾した雁助は、うめに、正吉に何かあったら、すぐに文を送って欲しい、と頼みました。

雁助は、不安がる榮三郎に教えられることは全て教えた、と言い置き、うめに熱い視線を送って、旅立ちました。
九州では、雁助を見た亀助が、これで大阪に帰れると大喜びです。
果たして大番頭さんに、わての代わりが務まるかどうか分からしまへんけど、と大はしゃぎです。
雁助は、サトシに、あんた松造やな、昔話でもしまひょか、と毅然といいました。
雁助、凜々しかったですね。(笑)

大阪では、あさが、うめに、雁助の旅立ちの時泣いていなかったか、と聞きますが、この30年、泣いた覚えなどない、とシラを切ります。
そこへ、正吉のうめき声が聞こえ、駆けつけると、倒れていました。

結局、正吉は、三日間も眠りに落ちていました。
よのが、寝ずに看病していたのね、泣かせるなぁ。
とうとう、新次郎や榮三郎の知れるところになってしまいました。
病状を隠していたことを責める息子たちに、正吉は、本来ならご一新の時の10万両騒動で死んでいたかも知れない、あれから10年、よく生き延びてきた、と感慨深げに語りました。
新次郎は、加野屋もよく生き延びた、といい、正吉も同意しました。

そのころ、あさは、千代をおんぶして、川口まで、心臓によく効く舶来の新薬を買いに出掛けました。
あたしゃ、川口と聞いて埼玉を連想しちゃいましたけど、大阪だもん、いくらなんでも、そんな遠くに行くはずありませんよね。(笑)
舶来というからには、港の方なのかな。
あさは、滋養がありそうな人参を買おうと、千代に話しかけます。
できる限り、一緒に過ごそうとしています。

寄合所へ行くと、山屋が、炭坑が爆発したのに子守をしていていいのか、と尋ねました。
おいおい、落盤事故から1か月も経っているのに、山屋とはそれまで一度も会っていなかったんかい。(笑)
山屋が、加野屋が潰れるという噂がある、とあさに伝えると、千代が泣き出しました。
見事なタイミングでしたね。(笑)

そこへ、これまた見事なタイミングで、友厚がやってきました。
友厚も、千代のことが好きみたいで、ほっとしました。
その友厚が、本当は犯人の見当がついているのではないか、と尋ねますが、あさは、人を疑うことはしない、ときっぱりと答えました。
友厚は、人の上に立つ者は、時に非情にならねばならんこともある、偽善者ではあかん、とあさに忠告しました。
時は明治10年、西南戦争が勃発、大久保も友厚も、郷里、薩摩の人々と政府が戦う状況に胸を痛めていました。

あさが、友厚の言葉を噛みしめながら店の前に来ると、亀助が帰ってきました。
亀助も、散切り頭になっていました。
落盤事故当時は髷だったので、1か月であそこまで生えそろったってことになりますね、それはありえないっしょ。(笑)
亀助は、早くも千代にメロメロです。
大きくなったら嫁にしよう、とか考えていたりしてね。(笑)

亀助が店に入ると、みんな歓待してくれました。
そこへ、お目当てのふゆが登場。(笑)
亀助は、髪型を褒めてもらおうと思いますが、まずは九州の話を聞かせろ、とあさと榮三郎に奥へと連れ去られました。(笑)
新次郎は、不粋なやつらやことなぁ、といい笑みを浮かべます。
さすがにふゆも亀助の気持ちには気付いていると思いますが、戸惑った様子で、はぁ、と答えるだけでした。(笑)

あさが、亀助に親分の様子を尋ねると、医者もびっくりぽんな回復力、もう杖をついて動いている、とのことで、安心しました。
そこへ、正吉が現われ、雁助のことを尋ねました。
亀助は、あの強面が功を奏し、鉱夫のみんなも納屋頭も、雁助のいうことをよく聞く、と語りました。
宮部も、亀助から乗り換え、今ではすっかり雁助を頼りにしているようです。
亀助の宮部の物まね、絶品でしたね。
あさや新次郎だけじゃなく、視聴者の目にも、宮部が浮かんだんじゃないでしょうか。(笑)
出演者の間で、宮部の物まねが流行ってそうな気が。(笑)

榮三郎が、そんな日和見男で大丈夫か、というと、新次郎が、心配ない、あさに相撲で投げ飛ばされているから、といい、そのことがみんなにばれてしまいました。
なんで、あさに相撲で投げられると、その支配人が信頼できるのか、このあたりのロジックは、理解できませんでした。(笑)
結局、うめもあきれるだけで、この話は、みんなの笑い話となりました。

正吉の部屋では、よのが、若い者に店を任せて、安心して休んでくれ、といいました。
正吉は、もう一度、よのとお伊勢参りに行きたい、あの道をもう一回歩けたら、心残りはない、と心の内を見せました。
よのも、いつ行きまひょ、と話を合わせますが、叶わないことが分かっており、正吉に気付かれぬよう、そっと背を向け涙ぐみました。
くぅー、ここにきて、こんな場面を持ってこられたら、泣くしかおまへんがな。(笑)

あさと新次郎は、亀助が榮三郎に内緒話をしている場に居合わせました。
亀助は、サトシが、炭坑から逃げ出した、と語りました。
雁助が、あんた松造やな、とサトシに声を掛けた後、何べんも話し込み、何日かしたら荷物をまとめて逐電した、とのことです。
信じられないあさは、何でだす、何でサトシさん、という疑問が口をついて出ました。

亀助は、炭坑の後始末が手間取っている、雁助と親分と納屋頭が坑道に入って厳しく取り締まっているが、やり直すにはかなりの年月がかかる、といいました。
お金も想定以上にかかる、と聞いた榮三郎は、店の蓄えを全部切り崩しても足りない、事故の後始末が付いたら売ろう、と提案しました。
さらに、炭坑のおかげで一時的に潤ったが、両替商が畑違いの炭坑を営むのは所詮無理だ、と加えました。
かつての花形部門が、時代の変化に取り残されお荷物になっていく、よくある話なのよね。
あさは、櫛田に宝の山にすると約束した、石炭を売って金を貯めない限り銀行になれない、と抵抗しますが、榮三郎は、もう銀行どころではない、加野屋は一から出直しだ、と断言しました。
くぅー、榮三郎も立派になったねぇ、地位が人を育てるんだね。

そしてなんと、翌日から亀助が、念願の番頭台に座っちゃいましたよ。(笑)
せっかくのポストですが、お金の種類の多さと、あさと榮三郎の険悪な雰囲気に戸惑うばかり。(笑)
西南戦争の話をしていると、クマが、鍋を叩きながらお昼を告げにきて、そこから、亀助とうめが、去年から日曜は休み土曜は半休と決めたこと、ちょっと前に暦が変わったことなどについて話しています。
お金の種類の話もそうですけど、ちょっと説明調の台詞が続いちゃいましたね。
このあたりは、ナレーションでさらりと触れた方がよかったんじゃないでしょうか。

その時、ふゆがあさの前にやってきて、表に見たことのない男の人がいて、じっとこちらを見ていた、と告げました。
亀助には、サトシだとピンと来たんでしょうね、彼を探して街中を駆けましたが、見つかりませんでした。
もしかすると、ふゆを怖がらせた男をつかまえて、ハートをゲットしたかったのかもしれませんね。(笑)

それから数日後、雁助から正吉と新次郎宛に手紙が届きました。
手紙には、サトシが松造だったこと、加野屋が炭坑を買うことに不満だったこと、坑道に爆薬を仕掛けたのも松造の組の手下だったこと、などが書かれていました。
これって、松造の組の手下が警察に捕まったってことかな。
だとすると、サトシは、今でいうところの指名手配犯になったということなのよね。
親分も、サトシは、根は悪い男じゃない、許してやってくれ、といっているってことは、事故に遭遇する前に見たことを、警察に話したんでしょうね。
このあたりが整理不足というか、論理的に詰め切れられていないまま、感覚的に書いている感じがしますね、残念。

その親分は、自力ではまだ歩けませんが、口の悪さは、復活しました。(笑)
鉱夫は、みんな雁助の指示に従っているみたいですね。
このあたりの人心掌握術は、さすがは大店の大番頭ですね。
宮部は、すっかり雁助の腰巾着と化し、大番頭さんと呼び、好みの濃いお茶をカズに淹れさせています。(笑)

まだこっちの水は合いまへんが、どうにか店のお役に立つため性根を入れて頑張る所存です、って炭坑事業には反対でも、組織の一員として正吉の命に従い全力を尽す、サラリーマンの鑑ですね。(笑)
正吉のお眼鏡に叶うだけのことはありますし、その雁助を九州に差し向けた彼の慧眼には脱帽です。
手紙は、さらに、カズからの、ややこを連れて炭坑に来るように、という伝言も書かれ、修復にかかる費用と工程の見積もりと予定表が、同封されていました。
あさによると、この資料も素晴らしいもののようです。

正吉と新次郎は、あの松造とこんなふうに出会うやなんてなぁ、とサトシのことが気になるようです。
新次郎は、あさと二人きりになったときに、幼なじみの松造の話をしました。
松造は、街を出る時、すっかり人が変わってしまい、新次郎に人殺しといった、とあさに話しました。
正吉は金の亡者、人でなし、と父親をけなされた新次郎少年は、松造少年につかみかかり、取っ組み合いのけんかになりました。
その翌日、松造は母親と姿を消しました。

新次郎は、炭坑でサトシの目に、松造を見ていました。
その時、生きててくれてよかった、背も伸び立派な男になっていたことを喜び、次に会ったら声でも掛けようかと思っていた、そんな自分の暢気さ、甘さが事故を引き起こした原因だ、自分のせいだ、とあさに謝りました。
あさにもっと早くいっていれば事故は防げたかも知れないが、加野屋が松造の家を殺したという負い目があった、堪忍だす、と頭を下げる新次郎を、あさは優しく抱きしめました。

同じ頃、正吉も、新次郎と松造の子供時代の取っ組み合いの話を、榮三郎に聞かせました。
正吉は、深い傷を負い、両替商を毛嫌いする新次郎を気遣って分家に出した、と話しました。
そして、新次郎を甘やかしすぎたが、今はあさがついている、だから襲名披露の時、彼女も並ばせた、と続けました。
女だてらによく働くあさを見て、目の上のたんこぶと思うときもあるかもしれないが、と正吉がいうと、榮三郎は、そこまでは思っていない、と苦笑いしながら答えました。
どうやら、正鵠を射ていたみたいですね。(笑)

そんな二人の会話を縁側で聞いていたよのは、こぶやて、と嬉しそうに笑いました。
正吉は、この先どんなことがあっても、三人が手を携えたら、乗り越えられる、と榮三郎を励ましました。
そして、しっかりした男だが、気の小さいところがいけない、と諭しました。
正吉が、香りに気付いて障子を開けると、外によのが置いていった香炉が置かれていました。

翌朝、加野屋では、不審な男がうろつくのを弥七やツタも見た、という話題で騒然としていました。
かのとクマは、それは橋の向こうで働いている男の色気たっぷりの大工の八っちゃんで、ふゆを見初めた、という話をして、亀助を動揺させます。
その亀助、うめからうまいことやれ、と叱咤されちゃいました。(笑)

ふゆは、その人じゃない、店を睨み付けていた、それに自分が見初められるなんて、と亀助の気を引きます。
期待どおりに餌に食いついた亀助が、嫁に行きたいと思うことはないのか、と聞いてくると、おはつの嫁入りを見たときから、誰かのお嫁さんになりたいと思っていた、と一気に釣り上げます。
ここで、脳裏にはしっかりと新次郎を思い浮かべています、悪よのお。(笑)

釣り上げておいて、自分にはお嫁さんなんて大変なこと務めきれない、とじらしてみせ、期待どおり、亀助から、ふゆはまじめだ、しっかりしたおなごだ、という言葉を引き出しました。

とどめは、番頭さんは、ほんま、うめさんのゆうてはったとおり、お優しいお人だすなぁ、という殺し文句です。
こうして、完全にメロメロにさせておいて、うち、ほんまはずっと、お兄ちゃんが欲しいて思てたんだす、この台詞で完全に籠絡してしまいました。
もう、完全なる悪女ですな。(笑)
男を手玉に取る、というのは、こういうことなのよね。
亀助の横に座り、身を寄せる仕草なんて、あたしゃ戦慄を覚えましたよ。(笑)

そしてとうとう、それやったら、お兄ちゃん思たらええわ、困ったことあったら、何でも相談しなはれ、と自らの意志でお兄ちゃんにさせちゃいましたよ。
振る手間が省け、しかも本人に振られたと気付かせない、高等テクニックでがんすな。
最後の最後、ほんまだすか、そんなこと言わはったら、うち、つい番頭さんに甘えてしまいそうだす、この一言で、昇天させちゃいました。(笑)
小悪魔ふゆ、恐るべし。(笑)
世の男性方、亀助を他山の石としましょうね。(笑)

番頭台に座った亀助は、にやけっぱなしです。
あさは、怪しい男は、松造ではないか、といい、榮三郎も、加野屋に恨みを持つ男がうろついていたら、火をつけられるかもしれない、警察に、と提案しますが、新次郎は、自分に任せて欲しい、と申し出ました。

夜、千代を店の外であやしているあさに、うめが、赤ん坊の頃はすぐ寝る手のかからない子だったが、育ってから大変だった、といっていると、新次郎が、松造を連れて戻ってきました。
松造は、どこにいて、新次郎は、どうやって彼をあっさりと見つけられ、反感を抱く彼をいかに連れ出すのに成功したのか、そのあたりは、全く語られませんでした、残念。

店に入るのかと思いきや、近くのうどん屋の屋台に、二人腰を下ろしました。
今度は、文珍さんじゃありませんでしたね。(笑)
そこにいるもう一人の男性、予告編の時から気になっていたんですが、何と大工の八っちゃんこと八五郎でした。(笑)
うめも、しっかりチェックして、顔を覚えていたんですね。(笑)

うどん屋での最初の台詞が、やっぱりお前やったんやな、に、久しぶりやなぁ新次郎坊ちゃん、はないよね。
そんな会話、新次郎が松造を連れ出すときに、とっくにしているはずだもんね。(笑)
それはともかく、新次郎は、聞きたいことが三つある、といいました。
まず、松造の両親の様子ですが、母親は、大坂を離れてすぐ、父親も、流浪暮らしの末、それぞれ亡くなった、とのことです。
その時、陰から様子を見ていたあさが、くしゃみをしてしまい、それがきっかけで、同席することになりました。

松造は、自ら二つ目の問いを口にし、加野屋に手を引かせるため、炭坑に爆薬を仕掛けたことを認めました
三つ目の問い、大阪へ来た目的については、加野屋に火をつけ、吹き飛ばそうと思ったが、正吉の死が近いことを知りやめた、と答えました。
正吉の病状に関する噂は、加野屋の予想を遙かに超えて、駆け巡っているみたいですね。
ついでに、正吉が亡くなったら加野屋は潰れるという噂まで、それを聞いたら、榮三郎は、ショックを受けるでしょうね。(笑)

新次郎は、松造がひねくれた考えをするようになったのは自分のせいだ、堪忍な、と謝罪し、お金を渡そうとして、あさに止められました。
あさは、店はどんなに恨んでもいいが、事故を起こすことだけはしてはいけない、自分を包丁で刺してくれた方がましだった、と松造を諫めました。
続けて、多くの死人が出てもおかしくなかった、親分のけが、鉱夫への生活補償、それらは、加野屋の蓄えを全部出しても足りない、それだけ大きなこと、取り返しのつかないことをしたんだ、と責めました。
さらに、松造を信じてくれる親分や慕ってくれる鉱夫がいるのに、みんなに申し訳ないと思わないのか、罪を償ってくれ、と迫りました。

取りなす新次郎に、あさは、自分は家を守る立場として、偽善者ではだめだ、優しいことだけをいっている訳にはいかない、ときっぱり言い切りました。
松造は、あさに、あんたもやっぱり人でなしだ、といいました。
続けて、正吉から暖簾分けの時に金の貸し借りはできないと父親が聞いていたことは知っていたが、両親の苦しむ姿に耐えかね、新次郎が優しいと知って、無茶をいった、と告白しました。

そして今、自分を助けようとする新次郎のお人好し振りに腹が立つ、あさは大嫌いだが、その言い分の方に道理がある、といい、すまなかった、と素直に頭を下げました。
そんな松造に顔を上げて、という新次郎、本当にお人好しですね。(笑)
あさも、最初は事故を揉み消そうとして、友厚の言葉で目が覚め翻意する、という流れでしたけど、最初から、毅然として対応してほしかったなぁ。
でも、松造がいうような人でなしではないよね。
松造が、なんでこういったのか、理解できませんでした。

新次郎とあさは、松造の最後の頼みを聞き入れ、加野屋に招き入れ、正吉と対面させました。
正吉は、父親を助けられずすまなかった、金の貸し借り以外に助ける手立てがあったかもしれない、自分の力不足だ、堪忍してくれ、と謝罪しました。
そして、松造の父親が書いた大福帳を見せ、頼りがいのある人だった、と褒めました。

さらに、父親が大好きだった船橋屋の黒糖まんじゅうをお茶請けに準備し、松造に勧めました。
大福帳にまんじゅう、正吉の心憎い演出ですね。
ところで、船橋屋といえば、『花燃ゆ』で、寿が椋梨家での茶話会に持って行くお菓子を文に頼んだ時、彼女がレシピを取り寄せて羊羹を作った、そのお店よね、懐かしい。

まんじゅうを食べて泣く松造に、正吉は、会えて父親の話ができてありがたい、これも父親のお導きかもしれない、といいました。
泣き崩れる松造の背中をさすりながら、新次郎も涙を流し、彼をしっかりと抱きしめました。
そして、幼なじみの新次郎に連れられ、警察へと出頭しました。

店では、謎の男が松造と分かり、ほっとした雰囲気が流れています。
しかし、弥七は、自分が見た男は彼じゃない、もっと年上で、背は高くなく、へへへ、と笑いながら店の中を覗いていたといいました。

榮三郎は、松造が捕まっても償い金をもらえるわけじゃない、立て直しにお金もかかることから、やはり炭坑事業から手を引くべきだ、と主張しようとします。
あさが、その機先を制し、自分が始めた事業だ、事故が起きたからといって途中で放り出すことは決してできない、と譲りません。
こればっかりは引けない、とにらみ合いになってしまいました。(笑)
そこへ、飄々と新次郎が割って入り、あさのほっぺたをつまんだことから、やっと緊張感がほぐれました。

榮三郎は、ひとまず今はあさの意見を聞く、と炭坑存続を受け入れました。
雁助が送ってきた見積もりを見たら、なんとかなるかも、と思ったのが、その理由でした。
同じことを思っていたあさは、雁助の見積もりどおり立て直しが半年ででき、そこから採炭がうまくいけば、二年半でまた儲けが出る、といいました。
榮三郎とあさは、実際は三年はかかる、鉱夫も集め直す必要がある、今すぐ当面のお金を借りなければならない、と懸案を口にしました。
榮三郎は、あさの蓄えもなくなる、銀行の夢も叶わなくなる、と念を押しますが、銀行もあきらめたわけじゃないが、ひとまず今は置いておこう、と決心は揺らぎません。

大股で蔵に向かうあさの後ろ姿を見て、榮三郎は、馬車馬のような人や、自分一人では到底止められない、雁助が早く帰ってきて欲しい、とぼやきました。
新次郎が榮三郎に礼を言うと、これからは私の味方をしてくれ、と返し、二人して笑いました。
いい兄弟になりましたね。

その頃、新次郎は、病床の正吉に、松造がすっきりした顔で警察に行った、と話しました。
正吉は、あの頃つらい思いをさせた、私のことを恨んだだろう、と新次郎にいいました。
新次郎は、最初、正吉をただのケチだと思ったが、今では、お家を守るのは、そんなつらい決断の積み重ねだと分かる、といいました。
正吉は、商いは、何かもうどうしようもないことが起こるが、その時にすぐに人からお金を借りたら駄目になる、といいました。
新次郎は、しんどい時こそ、人に頼らず自分の足で乗り越えていかなあかん、ということをあさから学んだ、自分も、ちょっとはあさの仕事の手伝いでもしてみよかな、といい正吉を喜ばせました。

その後、正吉がよのに、今日は伽羅の匂いはきつ過ぎる、といい、彼女は、マナカに変更しました。
体調が悪いことを表わしていたのね。
千代の泣き声が聞こえた正吉が、彼女の顔を見たいといったんでしょうね。
表で、あさがふゆと千代をあやしていると、深刻そうな表情をした新次郎が、呼びに来ました。

正吉の寝室に入ると、枕元には榮三郎も座っていました。
正吉は、千代の顔を見て、この子が大きくなったらどんなべっぴんさんになるか、もうちょっと見ていたい、といいました。
自分の運命を悟っているのね。
新次郎が、大阪一のべっぴんさんになる、というと、正吉が、それはそれで困る、と返しました。
なんで困るんでしょうね。(笑)

正吉が榮三郎に早く嫁をもらうようにいうと、彼は、お母ちゃんみたいな、かわいらしいお嫁さんもろて、きっと、お父ちゃんみたいな、ええお父ちゃんになります、ときっぱりといいました。
それを聞いて喜んだ正吉は、あさに、男の子ばかりだったから、あさが来てくれて、うちの中が明るくなった、と感謝しました。
正吉は、あさの耳元で、うちのことよろしく頼みまっせ、と念を押すようにいいました。
そしてみんなに、よのと二人にしてくれ、と頼みました。

二人きりになると、正吉は、よのの膝枕で横になっています。
正吉が、お伊勢さんに行けないことを詫びると、よのは、またきっと行ける、といいました。
正吉は、かつてのお伊勢参りを思い出しながら、頭の中で、その道中を思い描きました。
よのも、人がぎょうさんいてる、はぐれんように、などと話を合わせます。

正吉は、よのの、はぐれんように、という言葉に反応し、その手を求め、彼女がしっかりとその手を握りました。
亡くなる間際まで、やさしい夫でしたね。
そして、神さん頼んまっせ、加野屋と私の一家をどうぞ、あんばいよういけますように、よのさんがうまいこと生きていけますように、よろしゅう頼んまっせ、と言い置き、この世に別れを告げました。
よのは、お前様、あー置いてかんといとくれやす、お前様、と絶叫しました。
もう、今朝も号泣、目を腫らして通勤しちゃいましたよ。

店のみんなも、悲しみを胸に湛え、涙を浮かべながらうなだれていました。
よのは、正吉の髪を整えてあげました。
最後まで、ちょんまげで通したのね。
本来なら、くしけずる場面で涙の二の矢が継がれるところなんですが、私の場合、ぴたりと止まっちゃいました。(笑)
まずは、医者に診せなきゃ、と思っちゃったのよね。(笑)
多分、もうだめ、といわれていたんでしょうけど、亡くなったかどうか、確認しないとね。

さらに、こんな状況で、どうして店のみんなが、正吉の死を知ったのかが、気になっちゃったのよね。(笑)
かのは、障子越しに様子をうかがっていたので分かると思うけど、店内にいる人たちには、分からないんじゃないかな。
亡くなったかどうかは分からないけど、もう駄目だと知って悲しんでいたということなのかな。
それとも、よのの絶叫が、店内にも聞こえた、ということなのかな。
そんなこんなの疑問が次々に浮かび、感動しそこねちゃいました。
もっと、素直な性格に生まれたかったです。(笑)

何はともあれ、加賀屋の一つの時代が終わり、正吉のいない朝がやってきました。
店内もしーんとしていますけど、お通夜の準備とかで忙しいんじゃないのかな、線香の不寝番もいるし、ってそういうことを考えるから駄目なのよね。(笑)
静かな店内の様子に、大黒柱を失った喪失感を感じなきゃいけないのよね。(笑)
明日から、どういう展開が待っているのか、全く読めません。
炭坑の再開を巡る話なのかな。
とにかく、明日からも目が離せません。

さて、第11週の関東地区の最高視聴率は、つわりに苦しんでいるあさの元に、新次郎とうめが連れ戻しにやってきた7日(月)の25.0%で第1位でした。

月曜から土曜までの詳細は、25.0%、24.2%、24.9%、24.5%、22.5%、24.3%で、第11週の週平均は24.23%、『ごちそうさん』の第11週の平均は24.03%、『花子とアン』の第11週の平均は23.28%、『マッサン』の第11週の平均は19.13%、『まれ』の第11週の平均は19.50%、でした。
ドラマの全平均は22.86%、『ごちそうさん』は22.13%、『花子とアン』は22.26%、『マッサン』は20.18%、『まれ』は19.53%でした。

関西地区の最高視聴率は、あさが千代を産み、新次郎がうれし涙の雨を降らせ、よのが、女の子ならできのいい婿養子をもらう手がある、とほくそ笑んだた10日(木)の23.0%で第1位でした。
名古屋地区の最高視聴率は、つわりのひどいあさが、新次郎の鬢付け油のにおいで吐き気を催すも、はつからもらったみかんを食べて人心地がついた7日(月)の22.8%で第3位、フィギュアが25.0%、24.0%で1、2フィニッシュでした。

『花燃ゆ』の第50回は、関東地区が12.4%でした。
ちなみに、八重の第50回は16.6%、官兵衛の第50回は17.6%でした。
全平均は、花燃ゆ11.97%、官兵衛15.80%、八重14.48%です。
関西地区は、12.8%でした。
名古屋地区は、12.9%でした。

やりました、無事に完走を果たしました。
ドラマでも小説でも映画でも、完走した人間にしか、その作品を語る資格がありませんからね。
そんな意味で、最低限のノルマは達成できました。
何はともあれ、真央さん、お疲れ様でした。
途中で何度も心が折れたと思いますが、よくぞ最後まで投げ出さず、やり遂げました。
プロだから当然と言えば当然なんですけど、演技に捨てたところがなかったのは、立派でした。
早く、素晴らしい脚本の作品と巡り会えることを願っております。

それほど、最後の最後まで、このドラマの脚本はひどかった。
招待状を忘れるって、そんな馬鹿なこと、ありえないっしょ。(笑)
なんで、こんな意味不明な場面を入れたのか、理解に苦しみます。
そこへ、伊藤がやってきて、結局、招待状なしに鹿鳴館に入っちゃう訳よね、なんじゃそりゃ。(笑)

そこへ井上と山県がやってきて、旧交を温めます。
おいおい、伊之助は、何度も明治政府に足を運んで、木戸や西郷弟などと談判を繰り返しているのに、そこでは一度も会っていないという設定、理解できません。(笑)
華族夫人のみなさまも、お下品極まりなく、たった一人の外国人が、群馬の生糸が西欧で貴族のドレスに使われている、と聞いただけで態度を急変。
でも、これはありそうな気がしないでもありませんけど。(笑)

そして、見せ場のダンスタイム、たった一晩、しかも美和だけ安子のところで習ったからといって、何になるんでしょうか。
夫婦揃って習わないと、全く意味がないのにね。
でも、それなりに格好がついちゃうのが、このドラマなのよね。(笑)
いずれにしても、西欧に文明化を見せつけるなら、あんなド素人を踊らせちゃ駄目。(笑)

伊藤が、津田梅子にダンスを断られるところは楽しめましたけど、その直後にナレーションで、後の初代総理大臣になる、というコメントが流れました。
まだ、番組の初期、伊藤が塾に来た頃、二度もこのナレーションをしておいて、またやりますか。(笑)
もっともっと教えて欲しい史実が、山ほどあったのに、それは紀行でって、本末転倒よね。(笑)

で、前橋に帰って、美和は、寝込んでしまいました。
そうそう、陽子も、失恋したり、終戦になったりしたときに、知恵熱を出してたもんね。(笑)
そこへ、群馬が就学率1位になったと伊之助が駆け込んできます。
おいおい、県令の仕事は、会議会議の連続で時間が全く取れない、と描いていたのは、ついこの前じゃん。(笑)

で、結局、鹿鳴館でのロビー活動が功を奏し、鉄道が敷かれることになり、伊之助は、県令を辞めようと思う、と美和に切り出し、彼女の意見が聞きたい、委ねちゃいました。
そんな重大機密事項を、美和は、あっさりと、せいに話してしまいます。(笑)
で、せいに、自分たちが信用できないのか、といわれ、群馬を離れる決意をするわけですな。
伊之助は、意見を聞きたい、といっただけなのに、いつの間にか、美和にその決定権が委ねられたみたいになったところは、美和らしいといえばらしいですね。(笑)

そして、なんと、伊之助辞職の話を最後に知るのが県庁職員って、そりゃないんじゃないの。
せめて、きちっと引き継ぎ体制を整えるのが、県令の仕事じゃないの。
阿久沢がいるから、じゃ、前任者と一緒になっちゃうじゃん。
自分もそれで苦労したんだからね。
そういう責任感が、全く感じられませんでした。

ところが、そんな県庁職員も、あっという間に阿久沢に説き伏せられ、みんなに送別会を開いてもらいました。
寄せ書きの文字、みんな立派できれいでしたね。
それも、美和の教育の成果ということなんでしょうね。
全部、同じ人の手によるものに見えたけど、これも嘆願書と同じく代筆なのかな。(笑)
久し振りに登場のキクちゃん、そのままでしたね。
鉄道が開通するまでには、それなりの期間もかかるでしょうし、キクも成長しているはずなんですけどね。(笑)

そういえば、鉄道は、複線になっていましたね。
それだと、工期も単線の倍近くかかっちゃうんじゃないの。
その割に、ドラマでは、完成まで、あっという間に感じられちゃいましたよ。(笑)
美和と伊之助は、馬車で来て、汽車で山口に帰っていきました。
汽車の中で見せた涙袖帖、まっさらでしわ一つないってどうよ。(笑)
直後の回想シーンでは、しわくちゃな文を火にくべようとしているのに。
ちょっと、嘘っぽ過ぎました。(笑)

萩では、せわあない、の滝さんが風呂を沸かしています。
いったい、おいくつなんでしょうね。(笑)
教えの場の花壇で取れた花の種が、萩で芽吹いて、美和が、『どうか一粒の籾として、次の春の種となれますよう』と寅次郎の言葉を反芻して光の中に消え、ドラマは終わりました。
このラストシーンは、私好みでした。(笑)
でも総じて、やはり美和がおると楽しいのぉ、という安子の心境には、最後まで到達できませんでした。(笑)

さっきも書きましたけど、史実は紀行だけ、という大河は、勘弁してほしいなぁ。
それにしても、美和の写真、あんなに鮮明なのが残っているとは、びっくりぽんでした。
紀行があるから救われた、そんなドラマでした。
『真田丸』期待しています。
半兵衛とのコラボ、実現しないかな。

それでは来週も、学ぶに身分は関係ないと肝に銘じ、日本もまだまだ捨てたものではないと知り、世界のことを学びたいという思いが生きる力となり、女性の教養とやる気にこの国の未来が懸かっていることを悟り、教え子が一つひとつどんな花を咲かせるか楽しみにし、今までつくりあげたものを後に託して種を新しい場所に植え、未来を思う力がこの国を新しく作っていくと信じ、二人で次の新しい人生に行き、新しい場所で実がなり次の種となる、またここから繋がっていく、そんな気概で、こぴっと仕事がんばれば、就学率が一位となり、鉄道も開通した今、土地の人に未来を託すことができるじゃんね。

「寅次郎や久坂、高杉、一つの命も無駄にせぬよう仲間に託された思いが、私を生かしてきた。じゃから、これからも信じて託し、その思いを繋げていかねばならん」
CATCH A DREAM!!

[7375]やりたいこと 投稿者:まっくん

投稿日:2015年12月11日 (金) 18時11分

みなさん、こんばんは。
今週も朝ドラ関連の訃報がありました。
『ちゅらさん』のおばぁ役、平良とみさんが亡くなりました。
あの親しみのあるナレーションに演技、とにかく、印象的な方でした。
残念です。

さて、今週の『あさが来た』は、とうとう、ややこが生まれましたね。
以前も書きましたが、私の中の出産関係のベストシーンは、ゲゲゲで長女の藍子が生まれたときです。
「ご苦労さん、おかあちゃん」「だんだん、おとうちゃん」と病室で言葉を交わし合ったあの場面を超えるのは至難かも。
この場面、総集編にも収められていたような気がします。
とにかく、明日、あさっての夕方は、ゲゲゲの総集編、必見ですよ。

では今回も、土曜日から振り返っていきましょう。
あさは、定石どおり、ご懐妊でした。
よかったですね。
一人遅れてやってきて、みんなの流れに乗れない親分、気の毒でしたね。(笑)
あさが、お腹を抱え、うちにややこが、びっくりぽんや、とっいている背景で、必死に墨をする亀助を見ると、これをだしにして、ふゆにも手紙を書こうとしている下心が、見え見え。(笑)

加野屋では、その亀助からの手紙で、店中、大喜びです。
そりゃそうですよね、女の子でしたけど、この時点では、跡取りの可能性を一番に考えますしね。(笑)
こういう大店の場合、今の我々には想像できないほど、プレッシャーを乗り越えた歓喜があるんでしょうね。
もうあかんて諦めてたのに、という新次郎の言葉が、それを物語っています。

よのも、感極まって、泣き出しました。
やっと、犬の張り子が、役に立ちましたね。(笑)
正吉をはじめみんなは、あさが明日にも戻るものと、楽しみにしています。(笑)
新次郎にめでたいことがあったためか、雨が盛大に降りました。
新次郎には嬉し涙、ふゆの心には、涙雨です。

うめと雁助は、ふゆの思いをネタに、若いおなごの恋心は、一旦、胸に火が付くと、周りが冷まそうとすればするほどますます燃え上がる、という話をしています。
今井に奉公するようになってから、そんな病とは縁を切った、といううめに、雁助は、もったいない、と言い残して、去って行きました。
何と、囲炉裏の火が、突然燃え上がっちゃいましたよ。(笑)
二人の胸にも、確実に火がついたみたいですね。(笑)

あさの懐妊で、店中がお祭りムードに包まれ、よのは、誰彼なしに、その話を聞かせています。(笑)
安産のお守りを握りしめているところが、かいらしいですね。(笑)
名前を考える新次郎と、縁側で喜びに耽る正吉が、わてがお父ちゃんか、わしおじいちゃんや、たまらんなぁ、とハモりました。(笑)
ところが、待てど暮らせど、あさは帰ってきません。
そのうち、仕事が片付いたら帰る、という手紙が届きました。

九州では、あさが、機織りをしています。
妊娠は病じゃない、と働こうとするあさを、カズは、子を産むことは病よりもっと身体や命に関わる、ややこが大きくなるということは、大事だ、と諫めました。

亀助は、早く大阪へ帰ろう、と促しますが、あさは、サトシの組の様子がおかしい、何かあるみたいな気がする、それが落ち着いたら帰る、といいました。
あさは、せっかく亀助が持ってきてくれた新聞を、結局、読まずに返しちゃいましたね。(笑)
サトシは、あさが山に来られんようになったら、やりやすくなる、と組の者にいいました。

和歌山では、もう次男の善之助が、大きくなっていて、びっくりぽんです。
新次郎の話では、結婚11年目でややこを授かった、ということなので、時は流れたといっても、たった1年なのよね。
その間に出産して、あんなに大きく成長して、って明らかに矛盾しております。(笑)

藍之助は、地元の男の子と仲良くなり、山中を駆け回っています。
はつが洗い物する川は、納屋時代の大阪の川と同じですね。(笑)
藍之助が白蛇を見つけましたけど、この頃は、まだ日本に生息していたんですね。
そこへ惣兵衛が現われるのは、お約束ですね。(笑)
はつは、こうした近況と、梨江がつわりがつらく、死ぬような思いをしたそうだから、あさも気をつけるように、という手紙を出しました。
それを勝手に新次郎が読んでいます、びっくりぽんや。(笑)

家族みんなで、郵便配達を待つ姿、その気持ち、よく分かります。(笑)
郵便配達も、加野屋の前、通りたくないでしょうね。(笑)
あー、もう我慢ならん、とついにキレた正吉は、うめに、あさを連れ戻しに行くよう命じました。
うちの足で、どないして行ったらよろしいやろか、と戸惑ううめに、新次郎が、よっしゃ、わてが行こ、と名乗り出ました。
つわりのくだりが、新次郎を刺激したようです。
正吉に頼むで、といわれた新次郎は、任しといて、と凜々しく、力強く答えました。

結局、新次郎とうめが、九州に向かうことになりました。
よのは、引きずってでも、連れて帰ってきますのやで、と新次郎に気合いを入れます。
正吉は、凜々しい顔つきとなった新次郎を見て、感慨深げです。(笑)
うめを見つめる雁助、恋心だだ漏れです。(笑)

その新次郎は、九州の山道で、ブヨ攻撃を受け、いつもの姿に戻ってしまいました。(笑)
その頃、あさは、炊いたお米の匂いにやられてしまいました。
『おひさま』で陽子が、漬け物でやられた場面を思い出しました。(笑)
つわりに苦しむあさを前に、このまま様子を見るか大阪へ帰るか、おろおろ悩む亀助、なんか父親みたいですね。(笑)

カズの見立てによると、あさのつわりは、重い方とのことで、何も食べられず弱ってしまうおなごもいると聞いて、亀助は、ますます心配になります。
そういえば、ナレーションで、症状の重い妊婦は、ただただ我慢するよりほかになかった、といってましたけど、症状の軽い人は、他に手立てはあるのかな。(笑)

そのころ、新次郎とうめは、山道を急いでいます。
早駕籠を呼べばよかった、という新次郎に、うめは、今は、馬車や人力車が取って代わり、駕籠屋は廃れている、といいました。

山では、亀助が、宮部と親分を相手に、あさがサトシのことが気になって大阪に戻れない、といっていた、という話をしました。
宮部は、よく働いている、といいますが、親分は、サトシが加野屋のことを好いていないのは確かだ、と断言しました。
そこへ、何でだす、とあさが話に割り込んできますが、つわりのため、あえなくダウン。(笑)

つわりで苦しむあさは、はつとの違いを愚痴り、このまま死んでしまうのでは、と弱音を吐きますが、カズから、つわりは、ややこがお腹の中で気張っている印だ、と慰めます。
そのカズが、今の奥さんに、うってつけの妙薬があるなら、といっているところに、新次郎があさを呼ぶ声が、聞こえてきました。

新次郎は、早速、亀助に、帰って来ないことを責めました。
会えば分かるといわれ、小屋に入ると、寝込んで苦しんでいるあさの姿が、ありました。
何の病だ、と尋ねる新次郎に、カズは、つわりで吐き気が強くて、水も飲めない、と説明すると、うめは、好物を作る、と炊事場へ向かいました。
材料は、どうするんでしょうね。(笑)
亀助は、今度は気を利かせて、自ら外に出て行きましたね。(笑)
前回は、大福を買ってこい、といわれても、その意味に気付きませんでしたもんね。(笑)

つわりが病ではない、と知った新次郎は、あさを抱きしめ、店を立て直すため働かせてばかりいて、あきらめていたのに、と懐妊したことを感謝しました。
ところが、あさは、鬢付け油のにおいに、吐き気を催してしまいました。
これが、断髪の伏線なのよね。(笑)

ところが、新次郎が淹れたお茶を竹筒から口にすると、抵抗なく飲めました。
愛の力だねぇ。(笑)
ですが、あさは、新次郎の病やのうて、ほんまよかったわ、という発言には敏感に反応し、次また病やない言いはったら怒ります、と文句をいいました。
新次郎が、はつから送られたみかんを渡すと、おいしそうに食べました。
腐ってなくて、よかったです。(笑)

うめは、あさに、明日帰る、といいました。
抵抗するあさが、九州もいいところだろう、と聞くと、うめも、女子衆からもらったお魚もおいしゅうてね、そんなこと、ゆうてる場合じゃございません、と乗り突っ込みでがんす。(笑)
何なら、相撲で勝負を、とうめに挑まれても、あさには受ける体力も気力もありません。(笑)

何ですぐに帰って来なかった、と尋ねる新次郎に、亀助は、納屋頭の一人が楯突き、急に手のひらを返したように真面目に働き出したのが不自然だ、とあさの発言を伝えました。
そんな新次郎を陰から見つめる女子衆、一気に人気爆発です。(笑)
しかし、そんな女子衆を、サトシは、仕事するよう怒鳴り付けました。

そんなサトシを見た新次郎は、何かに思い当たります。
そのサトシは、新次郎を無視するように、坑道に入っていきます。
新次郎は、亀助に彼の名前を尋ね、その名を知りました。
やはり、前回は、新次郎は、サトシの顔を見ていないんでしょうね。
サトシは、駕籠で帰る新次郎の姿を見ていますから、やっぱり、あの時から気付いているのね。

サトシの悪態を見た宮部が、坑道内でサトシに注意しますが、彼は、一応謝るも、新次郎のような暢気な金持ちを見ると虫ずが走る、だが、それも終わりだ、この炭坑の経営ができなくしてやる、と口走りました。

翌日、相撲ではうめに不戦敗のあさは、その指示に従い、大阪へ帰ることになりました。
鼻にみかんの皮を縛り付け、鬢付け油対策は万全です。(笑)
親分は、山のことは任せろといい、カズは、無事に生まれるように、と祈りました。
山のみんなも口々に、気張って、ええ子産んで、などと声を掛け、それを聞いたうめは、みんな家の者みたいだ、と感心しました。

で、亀助は、今回も留守番です。(笑)
落ち込んでいますが、うめが、頼りがいのある様子をふゆに伝えるから、というと、急に元気を出しました。(笑)
うめは、すっかり亀助を手玉に取っていますね。(笑)
そして、廃れた駕籠に乗り、山を下りることになりました。
新次郎が最初にやってきた時の立派な駕籠じゃありませんでしたね。(笑)
結局、新次郎とサトシの接触は、持ち越しになってしまいました、残念。

つわりのひどいあさは、新次郎にお姫様だっこをされて、加野屋に戻ってきました。
あさの手紙を待っている時は、全員総出だったのに、本人が帰ってくる時は、誰も迎えに出ず、冷たかったですね。(笑)
新次郎は、庭を直接渡るというショートカットをして、あさを部屋に運び、寝かしつけました。
正吉は、よのの知り合いの鍼の先生を呼びました。
でも、つわりは、それから1か月以上も続いたそうなので、鍼の劇的な効果は現われなかったようです。(笑)
あさに怒られるけど、そもそも、病気じゃないから仕方ないよね。(笑)

やがて、季節が変わる頃には、元気を取り戻しました。
通りで風鈴売りとすれ違ったとき、少女時代のお静さんが、ハモニカを落として、若き日の捨蔵さんに代わりのそれをもらった、二人の出会いの場面を思い出しました。(笑)
そして、あさは、ようやく腹帯を締めることができました。
つわりが身にしみたあさは、お腹の子が、思い上がるなと教えてくれた、と悟り、もう無理はしない、無理は子が生まれてからにする、といい、周囲にあきれられます。(笑)

ここで、なぜか突然、弥七が、髷を結っている者が少なくなった、と言い出します。
ちょっと、強引な展開でがんすな。(笑)
うめによると、断髪令が出てから、5年になるそうです。
かのは、異国では、豚のしっぽと呼ばれ、笑われる、という噂を口にしました。
弥七も、暑い季節には、さっぱりした頭がうらやましい、と言い出し、散切りの外堀は埋められました。(笑)

東京の今井家からも、たくさんの薬が届けられました。
いよいよ、今井銀行が、開業間近を迎えています。
正吉は、両替商が銀行に変わっていく時代の流れを目の当たりにし、3年前に銀行づくりを提案したあさの慧眼に敬服します。
加野屋は、両替商は名ばかりで、石炭で収益を上げているようです。

そんな話を聞いた榮三郎は、雁助と新次郎に、銀行化の是非について尋ねました。
雁助は、銀行は一時の流行り、やがて廃れる、といい、榮三郎も異国のシステムは日本に通用しない、と同意しますが、新次郎は、人の髪型ばかりを注目し、心ここにあらずです。(笑)
新次郎は、異国のものでもいいものは取り入れるべき、と断髪を決意します。
新次郎の興味は、子供の性別や夫婦どちらに似るかということだけ、肝心の銀行化については、二人とあさで決めろ、と後見人としての自覚は皆無です。(笑)
そして、なんと榮三郎と雁助までも断髪に誘い込みました。(笑)

ようやく元気になったあさは、廊下の拭き掃除に励みます。
声を掛けるふゆ、もう新次郎のことは吹っ切れたのかな。
そこへうめが、友厚の来訪を告げに来ました。

友厚は、あさが寝込んでいると聞いてやってきた、といいますが、情報遅すぎちゃう。(笑)
1か月以上、寝込んでいたんだから、寄合所でも話題になっているでしょうし、もっと早く来られるはず。
でも、寝込んでいたら、あさと話ができないから、この場面は意味がなくなるし、この時期にせざるを得なかったんでしょうね。(笑)
友厚は、子供を産み育てるということは、どんな新しい産業を興すよりも、国のためになる、といいました。
この当時に、こうした考え方ができるところが、すばらしいのよね。

友厚は、米会所の再生に尽力している、といいました。
そんな話を聞いてムズムズするというあさに、友厚は、焦ることはない、金や仕事のことを考える必要はない、人は死ぬし金を墓場に持っていけない、大事なのは、後世に何を残せるかだけだ、と言い切りました。

その時、うめの驚きの声が、響き渡りました。
あさと友厚も、店の方に移動しました。
あさも、さっぱりぽんや、と驚きの声を上げました。
しかし、その姿は、公開されませんでした。
そりゃそうですよね、お相撲さんと違って、月代(さかやき)、つまり豚のしっぽの下、前頭部を剃っているから、ただ、短髪にすると悲惨な状態になっちゃいますからね。(笑)
とりあえず丸刈りにして、伸ばしてから髪型を整える、というのが現実的な対応なんでしょうね。

それはともかく、時は流れて、秋となり、あさのおなかは、すっかり大きくなりました。
友厚は、念願の米商会所を開設し、大阪経済復興に貢献していきます。
寄合所でも加野屋でも、正吉以外はみなさん、すっかり散切り頭が、板に付いています。
個人的には、雁助の髪型はちょっとねぇ。(笑)

新次郎は、新しい髪型がおなごはんに評判がいい、とあさに言い置き、出掛けていきました。
正吉も、よのと二人で芝居を見に、出掛けていきました。
これまでの罪滅ぼしのように、奥さん孝行をしています。
ところが、あさのややこを取り上げるのが産婆か医者かで、正吉とよのは冷戦状態に突入しました。
産婆派のよのは、新次郎、榮三郎を取り上げたという過去の実績を主張しますが、医者派の正吉は、産婆は徳川時代の話、今は医者の時代、と受け入れません。

よのに、どちらの意見に与(くみ)するか、と聞かれたあさは、いずれにも肩入れできず、どぎまぎしています。
つわりのひどさを強調し、西洋医学の資格を持った医師を推す正吉に、お産は病気じゃない、男の医者にお産はできない、とよのは反論、平行線をたどります。
やむにやまれず、新次郎が、よく考えてみると引き取るも、二人は、反目を続けました。

雁助もいってましたけど、正吉は、これまで、よのに話を合わせながら、うまくさばいてきたのに、今回は、頑なでしたね。
やっぱり、自分の体調のこともあって、跡継ぎのために万全を尽したい、という思いがあったんでしょうね。
お産が自分のことのように感じられる、と話すうめに、雁助は、男はそうは感じられない、娘が生まれるときも、どうしていいか分からず、嫁をほったらかしにした、といいました。
互いに、今井家や加野屋に生涯を尽す、といいつつも意識し合う様子を、ふゆが盗み聞きしていましたが、あさに声を掛けられ、その存在が、二人に知られてしまいました。

二人は、動揺しつつも、うめは、亀助への手紙の返事のことで雁助に相談していた、とごまかし、雁助もそれに会わせました。
ずっと盗み聞きしていたふゆには、明らかに嘘だと分かりますが、それを口にすることはできません。
鈍いあさは、二人の話を真に受けてしまいました。
結局、亀助に返事を出していないふゆのために、雁助が代筆する、という話に強引にすり替えてしまいました。(笑)

新次郎と出産のことで話し合うあさは、ややこは、思いもよらぬことばかりで、そろばんどおりにいかない、もう、自分だけの身体じゃない、といいました。
気付くの遅すぎ。(笑)
さらに、もうこの子の人生が始まっている、自分にできることは、いかに安全に体外に出すかということだけ、安全第一だ、と語りました。
そこで、産婆と医者、両方にお願いして、義父母の顔を立てました。

でもね、本当は、こういうのは、どちらかにした方がいいのよね。
二人の意見が分かれたときに問題となるし、何か不測の事態が生じたとき、互いに責任をなすりつけ合いかねませんからね。(笑)
産婆さんは、糸子の常連客や、『ごちそうさん』で、甲子園復活を願う希子の夫が、街頭インタビューをした人を演じた春やすこさんでがんすな。

そして、いよいよ、あと10日ほどで出産を迎えることになりました。
そんな折、なんと正吉が、心臓発作で倒れてしまいました。
しかし、正吉は苦しみながらも、榮三郎をはじめ誰にもいうな、自分はどんとしたお父ちゃんのままでいたいから情けない姿を見せたくない、とあさに頼みました。

よのは、あさに、正吉が、ときどき発作に見舞われていたことを告げました。
だから、引退を決意したのね。
そして、よのは、何とか無事に出産して、孫の顔を正吉に見せてやって欲しい、と泣きながらあさに懇願しました。
もう、目頭が熱くなっちゃいましたよ。
まさか、よのに泣かされる日が来ようとはね。(笑)

そして、いよいよ、お産の日がやってきました。
陣痛の痛みに苦しむあさ、それを見守る加野屋の面々。
そわそわする様子が、うまく伝わってきます。
出産に立ち会う、うめやかのが、お気張りやす、と励ますなか、ついに加野屋に産声が、響き渡りました。
あさは、やや難産ながらも、無事、女の子を出産しました。

新次郎が、一番に駆けつけますが、殿方は入室を拒否されました。(笑)
よのは、入ればよかったのにね。(笑)
まずは、あさが、娘と対面しました。
ここですかさず、医者と産婆にお礼をいうところが、すばらしいね。

そして、ようやく、殿方にも解禁、と思いきや、真っ先によのが、赤子を抱きました。
あささんはな、しんどいやろから、もう休んでくれはってええさかいな、ってもうお役御免、あんたの仕事は終わった、といいたげなニュアンスでしたね、よのさん恐るべし。(笑)
よのは女の子を予想し的中、正吉は、おなかの張り具合から、男の子を予想し、その名前だけを考えていました、残念。(笑)

正吉、よの、榮三郎は、誰に似ているか、という話で盛り上がっています。
おかげで、新次郎は、なかなか抱かせてもらえません。(笑)
そこへ、使用人たちが、お祝いをいいにやってきます。
手に唾をかけている弥七を見た新次郎は、とうとう堪忍袋の緒が切れ、使用人たちを追い出してしまいました。(笑)
そして、九州からあさを連れ戻しに行くことを宣言して以来の凜々しい顔で(笑)正吉に、お父ちゃん、ちょっとでいいから、あさと赤子と三人だけにしてほしい、と頼みました。
そして、ようやく、抱っこさせてもらいました。

第一声は、ちっちゃいなぁ、でしたね。(笑)
そして、あんた、ちょっともお猿さんやあらしまへん、きれいな子ぉや、これが、あんたのお母ちゃんやで、わてが、あんたのお父ちゃんやで、と話しかけました。
あさも、やっと会えましたなぁ、よう出て来てくれはりました、と声を掛けました。
その時、雨の音が聞こえました。
お見事、すばらしい演出ですね。
雨の音だけで、新次郎の気持ちを表現しちゃいましたよ。(笑)

名前は、正吉が、三日間を掛けて考え、千代と決まりました。
千年も、それからずっと先まで栄え続けるように、という願いが込められました。
新次郎も以前、縁側で名前を考えていましたけど、父親に譲ったんですね。
勘がいい、と正吉も褒めていたように、新次郎も、父親の身体の状態について、ある程度、察しがついているんでしょうね。

新次郎は、縁側で正吉に、本当は男の子の方がよかったと思っているのでは、と尋ねました。
正吉は、それを否定し、よのが、男の子はどうしても、生まれたとおりの出来具合でお店が決まってしまうが、女の子なら出来のいい男を婿養子にもらうという手がある、といっていたと明かしました。
またまたいっちゃいます、よのさん、恐るべし。(笑)

それからは、親子水入らずの時を過ごし、体調回復後は、また、以前のように働き始めました。
新次郎は、すっかり子煩悩になり、おしめなどを替えています。
遊びに行くこともなくなりました。

そして、あさは、亀助だけに任せておけないと、九州行きを決意しました。
炭坑が、うまく行き過ぎているような気がするので、自分が行って声を掛け、気を引き締める必要がある、というのが、その理由でした。
榮三郎は、その儲けで、加野屋を銀行にしようとしているのでは、と雁助に語りました。
互いに乗り気ではないことから、雁助は、当主の意見が通らない道理はない、と榮三郎を鼓舞しました。

そのころ、九州の炭坑では、坑道から不審な男たちが出てくるのを見つけた親分が、その中に入ると、メジロが騒ぎ、爆発が起こりました。
その爆発音は、ふゆからの手紙が、男らしいはね方の雁助の文字なのに気付き、ショックを受けている亀助の耳にも届きました。
亀助のガーンという衝撃と爆発音を重ねたのかな。(笑)
親分の姿が見えないことに、カズは悲痛な叫び声を上げました。

加野屋では、穏やかな朝を迎えていました。
新次郎が目を覚ますと、縁側に千代を抱いたあさが座っていました。
そんな光景に、まるで普通の夫婦みたいだと、幸せをかみしめました。
ところがあさは、千代を抱いたまま、加野屋を銀行にしたい、といいました。
その気持ちにはとっくに気付いていたという新次郎に、あさは、志のある人にお金を貸し、そのお金で日本のための新しい事業を興すことは、今の時代に合った事業だ、と熱く語り、ついには、唇をつままれてしまいました。

新次郎は、千代を抱いてする話じゃない、と注意したあと、当主である榮三郎の考えも取り入れるようにといい、あさも、炭坑で事業資金を貯めてからよく相談する、と答えました。
そこに、えらいことやがな、という男の声が聞こえてきて、うめが、加野炭礦の落盤事故を知らせに来ました。
あさが店に行くと、福太郎が、九州から駆けつけてきていました。
よく、加野屋の場所、分かりましたね。(笑)
ずっと山にいて、船の乗り方とか分かったのかな。(笑)

福太郎から落盤事故の様子を聞いたあさは、早速、九州行きの準備をします。
あさは、新次郎に、鉱山も炭坑夫も千代と同じように大事だ、ときっぱりといいました。
千代を連れて行く、というあさをしかり、千代の世話は自分に任せろ、こっちには自分もみんなもいるから心配いらない、炭坑にはあさが必要だ、と送り出してくれました。

一人で早馬で九州に向かう、というあさを、店の者たちが案じていると、何とタイミングよく友厚が入ってきました。
まさか、仕事もしないで、ずっと、あさを監視してたんじゃないでしょうね。(笑)
友厚も、福岡の店の者から、加野炭礦の山の上空に煙が立ち上っていると聞き、やってきたのでした。
とにかく、あさの所に行く口実ができたから、喜んで来たんでしょうね。(笑)

これはチャンスとばかりに、一緒に行くという友厚に、あさは、そんな迷惑はかけられない、といいました。
お茶の間からは、口を揃えて、迷惑な訳ない、という突っ込みが入ったことでしょうね。(笑)
つーか、ある意味、山賊より危険ですよね。(笑)

そこに千代を抱いた新次郎が現われ、 どうぞ妻をよろしゅうお願いいたします、と頭を下げました。
くぅー、男だねぇ。
また、お茶の間の女性陣のハートを、根こそぎ持っていっちゃいましたよ。(笑)
心配じゃないのか、という榮三郎に、新次郎は、炭坑も千代と同じように大事だと言い切れる、あさのそういうところに自分は惚れている、と答えました。

そこへ、正吉が飛び出してきて、もう、行ってしまったのか、といいました。
よのにあいさつできなかったことを気にしていた、と新次郎は詫び、正吉に、かつての番頭と母親、そして息子の松造の消息を尋ねます。
松造だったから、サトシとはダイレクトに繋がらず、声を掛けられなかったのね。

あさと友厚が炭坑に到着すると、親分の救出作業と消火活動が続けられていました。
あさの着物も友厚のスーツも、急いで駆けつけた割に、全く汚れていませんね、びっくりぽんや。(笑)
宮部が、坑道の奥の奥の方が燃えて、消火活動が難航している、と説明しました。
親分のことを聞かされたあさは、カズの元を訪れました。
カズは、山の男なので、いつこういうことになってもおかしくないと覚悟して生きてきた、と気丈に話しますが、あさの姿を見ると、もたれかかるように泣き崩れました。

そこへ、サトシたちが、乗り込んできました。
サトシは、山は閉山せざるを得ない、といいました。
おいおい、馬から落馬じゃん。(笑)
加野屋は、どうせ、自分たちを見捨て、山から手を引くのだろう、とサトシはいい、あさが報奨金制度を取り入れたことで、欲張って競い合うように掘り進めたことが原因だ、と彼女を責めました。
カズが、山の男は最初から覚悟ができているはず、それにあさが来て山に活気が出たと親分が喜んでいた、と彼女を弁護します。
しかし、あさは、加野屋の責任だ、自分が長期不在で、細かいところに目が届かなかったからだ、と責任を認めました。

あさが、山営む者として、どんなことも言い訳にならない、この事故の責任は加野屋が全部、と言いかけたときに、友厚が入ってきました。
いつもいつも、登場のタイミング良すぎ。(笑)
友厚は、火薬を見つけ、ただの事故じゃなく誰かが作為的に計画したことかもしれない、と問題提起をしました。
事故が起こってから、毎日、多くの鉱夫たちが、日に何度も出入りしている坑道で、都合良く火薬なんて見つかる訳ないじゃんね。(笑)
そこへ、おーいおったぞ、誰か手を貸してくれ、という大声が、外から聞こえてきました。

親分は、きっと生きているんでしょうね。
もし、これで亡くなるなら、坑道に入る最後の場面、もっと思わせぶりな演出をするはずですもんね。(笑)
そして、サトシのせいじゃないんじゃないかと思うんですけど、当たるかな。

ところで、いったい、いつまで、サトシと新次郎の関係を引っ張るんでしょうね。
加野屋でのあさと榮三郎・雁助の銀行を巡る綱引きも見物です。
そして、雁助とうめ、さらには亀助の恋の行方も注目です。
和歌山でのはつの生活も描いて欲しいなぁ。
個人的には、梨央ちゃんの再登場が、一番の楽しみです。
そうそう、正吉さんの運命も気になりますね。
とにかく、これから先も見所がいっぱい、一瞬たりとも見逃せません。

さて、第10週の関東地区の最高視聴率は、加野屋で大阪最後の夜を過ごしたはつが、あさに嫉妬していたことを告白し、お互い精一杯お家守ろな、精一杯幸せになろな、と語りかけた4日(金)の27.2%で第1位でした。

月曜から土曜までの詳細は、24.2%、24.7%、24.1%、25.8%、27.2%、25.4%で、第10週の週平均は25.23%、『ごちそうさん』の第10週の平均は23.40%、『花子とアン』の第10週の平均は21.98%、『マッサン』の第10週の平均は19.65%、『まれ』の第10週の平均は19.10%、でした。
ドラマの全平均は22.72%、『ごちそうさん』は21.94%、『花子とアン』は22.16%、『マッサン』は20.28%、『まれ』は19.54%でした。

関西地区の最高視聴率は、新次郎が藍之助に、最後におとうちゃんといって、と頼みますが断られ、しっかりした男じゃないという謙遜に、うん、と肯定されてしまった、3日(木)の22.7%で第1位でした。
名古屋地区の最高視聴率は、新次郎がはつの嫁入り道具の琴を取り戻し、久し振りに姉妹で弾き、その音色を惣兵衛が加野屋の外で聞いていた3日(木)の22.7%で第1位でした。
あらら、関西と名古屋、全く一緒なのね。(笑)

『花燃ゆ』の第49回は、関東地区が13.4%でした。
ちなみに、八重の第49回は12.2%、官兵衛の第49回は15.8%でした。
第49回までの全平均は、花燃ゆ11.96%、官兵衛15.77%、八重14.43%です。
関西地区は、12.2%でした。
名古屋地区は、14.9%でした。

ついに、再婚しました。
国の情勢や世界の動向を全く描くことのない、歴史大河とは一線を画したこのドラマの集大成的なものした。
しかし、寿を追い出し、二人っきりの生活をここまでエンジョイしておいて、今さら、再婚も何もないと思いますけどね。
それどころか、未だに、自分の心の中には久坂がいるって、どの口が、って感じですよね。(笑)
まだ、伊之助の心に寿が残っているのは、いたしかたないと思いますけど、美和は許せん。(笑)
周りの人たちも、宿に一晩泊まっただけで、あれだけ白い目を向けていたのに、群馬県民みんなが心から祝福する結婚、みたいになって大喜びするのも何だかなぁ。

急に朝食を準備する伊之助とか、今回も、その場しのぎのご都合主義が、目立ちました。
そんな中、美和以外にも、学びの場に女性教師が二名いたのには、ほっとしました。
美和が一人で、全教科を教えるって、無理がありすぎましたからね。
でも、みんなの月謝で雇えるとは思えないし、伊之助のポケットマネーなのか、それとも群馬県が補助しているのかな。(笑)

学びの場で驚いたのは、もう一年以上学んで、源氏物語を読みこなすトメが、九九の授業を受けていたことよね。(笑)
とにかく、受講者の習熟度を把握して、それぞれのレベルに応じてクラス分けしていかないと、随時受講生を受け入れているこのシステムでは、破綻しちゃうのよね。
作者にとっては、そんなことは、どうでもいいのね。(笑)

女児学校に大勢の親も見学に来ている、といってましたけど、その親を学びの場に引き入れる手立ても、必要だと思うのよね。
それよりも何よりも、男子の学校は機能しているのかどうか、そのあたりの描写はないし、肝心要の父親どもの教育は、どうするつもりなのか、全く触れられていません。
結局、美和の功績だけを、ことさら取り上げたいとしか思えませんね。(笑)

で、今回のご都合主義の最たるものが、都美姫とすみ、ふさの登場ではないでしょうか。(笑)
都美姫は、これまでも同居していたなら出てこないのはおかしいし、最近同居したというのも、理解できません。
すみとふさに至っては、自らが近況を説明原稿のように語ったように、美和とは、音信不通だったのよね。
それが、どうして、このタイミングでの杉家訪問になるんでしょうね。
誰が、どうやって知らせたんでしょ。
これまで、何度か萩に戻ってきているのにね。(笑)
最終回が近いから以外の理由が、思い浮かびません。(笑)

いよいよ、最終回ですね。
伊之助あての鹿鳴館からの招待状を部下が勝手に開ける、という体たらくな状況の県庁から飛び出しそうな気配ですね。
あと一回、頑張って完走します。

それでは来週も、自分の気持ちをしっかりみつめ、高望みするとバチが当たると言い聞かせ、ちゃんと相手に伝わるようはっきりといい、なるようになると信じ、自分が弱いといえるのは大人になった証と知り、他人を縛り付けることなく、そばで互いに支え合いながらも、自分でできることは自分で行い、文明国振りを世界に向けて印象づける、そんな気概で、こぴっと仕事がんばれば、初恋の人と入籍し、一緒に歩いて行くことができるじゃんね。

「立ち向かう勇気だと。美和さんも、どんな大変で辛く悲しい時も、いつもあきらめず前へと」
CATCH A DREAM!!




Number
Pass

ThinkPadを買おう!
レンタカーの回送ドライバー
【広告】楽天市場 ポイント最大11倍 お買い物マラソン開催!しかも、今日は5のつく日
無料で掲示板を作ろう   情報の外部送信について
このページを通報する 管理人へ連絡
SYSTEM BY せっかく掲示板