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少年トッパの掲示板だぜ。

素直な気持ちで書いてごらん。さあ、目を閉じて。閉じたら書けんがな。

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[7374]私がもう一人いて 投稿者:まっくん

投稿日:2015年12月04日 (金) 18時17分

みなさん、こんばんは。
水木しげるさんが、亡くなられました。
ニュースを聞いた瞬間、♪ありがとうって伝えたくて、というフレーズが頭の中を流れました。
そんな感謝の気持ちを抱いた人、多かったんじゃないでしょうか。

『ゲゲゲの女房』で、その半生の一端を垣間見させていただきました。
それにしても、名作でした。
水木さんの半生が、ベースになっているからこそなんでしょうね。
そのゲゲゲ、明日と12、13日、三回に分けて総集編が放送されます。
お見逃しなく。

さて、今週の『あさが来た』は、はつが登場してくれ、嬉しかったです。
和歌山に行ったら、登場回数が減っちゃうのかな。
大阪で再会するまで、しっかりと、和歌山も描かれますように。

では今回も、土曜日から振り返っていきましょう。
やはり、友厚は、夢ではありませんでした。
友厚のグッド モーニングで、大輔が希にいった、おはよう、を思い出した人は、そんなにいないかな。(笑)
いつから居て、どれくらいの間、あさの寝顔を眺めていたんでしょうね。(笑)
考えようによっては、気色悪いかも。(笑)

友厚は、ファースト・ペンギンの話をしました。
前回、書いたように、海に一番先に飛び込む、勇気あるペンギンのことなんでがんすな。
すぐに潰れると思っていた加野屋に、あさという、恐れを見せず前を進むファースト・ペンギンがいた、と友厚はいいました。
さらに、それでええ、胸張って、堂々と海に飛び込むんや、と言い残し、白馬に跨がり、去って行きました。(笑)
たった一人で、しかも馬でって、凄すぎる。(笑)

あさは、友厚の言葉を聞いて、梨江の、これからのおなごは、あんたのように生きた方が、ええのかもしれへんえ、胸張って堂々と、という言葉を思い出し、精一杯、胸を張ろうと心に決めました。
カズに友厚のことを聞かれたあさは、フレンズ、お友達だす、と答えました。
フレンズって言葉、知ってたんだ。
しかし、友厚や久太郎にならまだしも、カズに英語はないよね。(笑)
でも、あさにとって、友厚は、友というよりフレンドなんでしょうね。(笑)

翌朝、大阪に帰る前に、あさは、サトシに、この改革はみんなのためになると信じている、もう一度、考えて欲しい、と声を掛けました。
サトシは、飯場の中から、新次郎さんは元気ですか、と声を掛けました。
でも、新次郎も、山に来たことがあるので、その時に名前を聞いたのかもしれないし、この一言だけじゃ、幼なじみと断定できませんよね。

亀助に促され、あさは、大阪に戻りました。
亀助は、もちろん、ふゆにあいさつします。(笑)
あさは、新次郎の元に、走りました。
新次郎は、正吉、榮三郎とお昼を食べていました。
あさは、帰るのが遅くなったこと、家を長く空けたこと、三味線の会に行かれなかったことを詫びました。
榮三郎は、あわてて、三味線のことは、正吉に内緒だ、といいました。(笑)
正吉は、仕事の話を、というあさを遮り、今夜だけはチントンシャン弾いてもええで、と言い置き、榮三郎を伴い、気を利かせて席を外しました。

二人きりになると、お寂しい思いさしてしもてたら堪忍、こないな嫁で堪忍、というあさの口を、新次郎は、忠興のようにつまみました。(笑)
ゆっくり顔を見せて欲しい、という新次郎に、あさは、炭もヒゲも、ついてまへんやろか、と返しました。
そして、お帰り、という新次郎に、あさは、ただいま、と抱きつきました。
このあたりは、ほのぼのとして、とてもよかったです。

その晩、新次郎は、あさに三味線を弾いて聞かせました。
表情は、浴衣の会のように、キリリとはしていなかったような気が。(笑)
その三味線の音色に、正吉は、障子を開けたまま、聞き入っていました。
もうとっくの昔に、許していたのね。(笑)
翌朝、あさは、新次郎の寝顔を見ながら、サトシの最後の言葉を思い出していました。
言葉自体は、はっきり聞こえていたのね。(笑)

納屋では、藍之助がまたまた大きくなり、洗濯のお手伝いをしています。
帰ってきた惣兵衛を見て、藍之助は、あっ、お父ちゃんや、と叫びました。
言葉も話せるようになったのね。
藍之助を抱き上げる惣兵衛は、もう、すっかり、子煩悩な父親ですね。(笑)
驚くはつに、惣兵衛はみかんを渡し、和歌山に行っていたことを明かしました。
これまた、大方の予想どおりといったところでしょうか。(笑)

加野屋では、正吉が、よの、新次郎、榮三郎、雁助、亀助、うめ、そしてあさを呼び集めました。
緊張する雁助に、場違いなうめ、てっきり二人の結婚の話かと思いましたよ。(笑)
正吉は、今日限り、加野屋の身代を譲ることを、表明しました。

で、後継者は、気を持たせた割には、既定路線の榮三郎でした。(笑)
そして、新次郎は、榮三郎が18歳になっても、後見人として、手助けするよう頼まれました。
同じく、榮三郎が若い、ということで、雁助が、引き続き大番頭として、店を切り盛りすることになりました。

あさは、思わず、正吉がドーンといてくれるから安心して働ける、と引き留めますが、正吉に、そんな弱音を吐いたら、新次郎と榮三郎が陰で涙を流す、と突っ込まれました。(笑)
そうそう、相手を持ち上げようとした発言が、図らずも、周りの人たちを否定してしまい、びっくりぽんすることありますよね。
優しい新次郎は、そんなことでは泣かない、とフォローしました。
その刹那、少しは泣いてくれはってもええのになぁ、というよのの突っ込み、お見事でした。(笑)
正吉は、あさに、しっかり男どものおいどを叩き、甘やかすな、と声を掛けました。
最後に、みんなで、この加野屋の暖簾、大事にしてな、と全員にお願いしました。

榮三郎は、プレッシャーを感じ、昔の両替屋のようにあぐらをかいた商売ではあかん、生き残るための手立てを、日々考えねば、といいました。
一方の新次郎は、そのとおり、さすが跡取り、お前のいうとおりや、しっかり、頼みまっせ、と人ごとのように茶化します。(笑)

あさは、よのを訪ねました。
障子の開け閉めの所作、ちゃんとできていましたね。(笑)
よのは、榮三郎の紋付きの生地を選んでいますが、感想を求められたあさは、心ここにあらずの状態で、適当に相づちを打ちます。(笑)

あさは、よのに、正吉は身体の調子が悪いのではないか、と尋ねました。
よのは、否定し、本人が休みたいというので、休ませてあげたい、といいました。
45年振りのお披露目ということは、45年間、当主として店を切り盛りしてきたのよね。
そりゃあ、金属疲労も起こしますわな。
あさが、二人は仲睦まじい、というと、よのは、正吉も若い頃は、やんちゃも遊びもし、お茶にお香に謡に、と道楽していたとのことです。

よのは、ふすまを開け、その時の道楽の名残を見せました。
このあたりは、もう、すっかり仲良しの親子といった感じに見えますね。(笑)
あさは、真新しい箱に目を留めますが、よのは、嫁入り道具だ、とさらりとかわしました。
あたしゃてっきり、正吉の三味線でも、入っているのかと思いましたよ。(笑)
本当に、よのの嫁入り時の着物、今でいう勝負服だったんですね。(笑)

よのは、お披露目にいるものは、すべてここに揃っている、といい、日取りを含め、襲名披露の取り仕切りが、あさの仕事だ、といいました。
あさは、責任の重大さを認識し、着物の新調を断り、準備に走り出しました。
女中たちをまとめ上げ、お家の晴れの舞台が滞りなく進むよう裏から支える、って大変ですよね。
よののいう、あさの女の勘とは、正吉の病状のことなんでしょうね。

厨房では、亀助が、大番頭の座が遠のき、落ち込んでいます。(笑)
あさは、引き出物や案内状、当日のお品書きにと、頭を悩ませています。
あさは、金をかけるときにはかける、と鯛を用意することにしました。
鯛といえば、和枝さんがめ以子に仕掛けた、魚島季節(うおじまどき)のいけずを思い出します。(笑)
欣次郎が、政春の帰国祝いに、住吉酒造に駆けつけたときも、鯛を持参でしたね。(笑)
跡継ぎのお披露目ともなると、畳も、すべて新調するんですね。

師匠の家では、なじみのメンバーが宴会中、こいつら、三味線を習いに来ているのか、飲み食いしに来てるのか、分かりませんね。(笑)
美和が目的なのだけは、間違いないですね。
そんななか、美和は、新次郎に、会わせて欲しい人がいる、とお願いしました。
大方の予想どおり、友厚でしたね。
なじみの客、大久保に手紙で頼めばいいのにね。(笑)

その頃、納屋では、菊を除くみんなが、惣兵衛の土産のみかんを食しています。
惣兵衛は、今井家の土地は、田畑には向いていませんが、温暖な気候は、みかんの栽培に適している、そこから始めてみよう、と家族に提案しました。
相変わらず反対する菊に、はつは、お母様、聞いとくなはれ、と語気を強めました。

そして、惣兵衛は、弱いお方やない、ときっぱりといいました。
確かに、昔は、弱いとこも、情けないところもぎょうさんあった、というはつに、惣兵衛は、驚いたように、あったんかい、と突っ込みました。(笑)
自分は、見えないものなのよね。(笑)

さらに、弱いとこはあっても、ずるいとこは一つもない、正直で、性根のあったかいお方だ、それに、今は太陽を浴びて働き、ぴかぴかのみかんのようだ、そんな惣兵衛が、一家のために選んだ道を信じてくれ、と菊に訴えました。
菊は、小屋を出、惣兵衛のことは自分が一番分かっている、というと、後を追ってきた栄達も、本来なら立派な跡取りになっていた息子を信じてみよう、と語りかけました。
うなずいて栄達に抱きつく菊、山王子屋時代とは、すっかり立場が、逆転しちゃいましたね。(笑)
でも、栄達の、こうした菊操縦術は、山王子屋時代に培われたんでしょうね。(笑)

納屋の中では、言い過ぎた、と反省したはつが、唇をつまんでいます。(笑)
惣兵衛が、はつに感謝し、手を握ったところに菊たちが、戻ってきました。(笑)
栄達は、お二人さん、出立は、いつにしますのや、と声を掛けました。
みかんを二つ持って、寝床に上がる菊を見つめるはつの嬉しそうな表情、絶品でした。
さすがは、あおいちゃん、感服いたしました。
はつは、新次郎とのことを吹っ切ったみたいですね。
二人の関係は、ここまでなのかな。

その頃、加野屋では、あさ、うめ、亀助が、案内状を書いており、雁助も加わりました。
雁助には、ダメ出しされましたけど、新次郎に初めて書いた手紙を思えば、格段の進歩ですね。(笑)
あさだけ、亀助の恋心に気づかないところは、恋愛にうとい朝ドラヒロインの王道を行っています。(笑)
いつも書いてますけど、恋愛に積極的だったのは、純愛の純だけですよね。(笑)
そんなあさも、亀助が匂い袋を縫っていたのは知っていたようで、その匂い袋をふゆが持っていたことに、びっくりぽんです。(笑)
こういう、ほのぼのとした場面を挟むところが、心憎いのよね。
ところで、匂い袋といえば、やはり、和枝さんが、亡くなった息子の着物で作ったものを思い出しますよね。(笑)

新次郎は、やはり正吉の身体の調子が気になり、彼を訪ねました。
正吉は、新次郎の勘のよさを褒めつつ、大丈夫だ、と答えました。
そして、新次郎の人好きのいいところと榮三郎のまめなところが、上手に合わさったらうまくいく、といいました。
すかさず、新次郎が、それに、あさの踏ん張り、と付け加えました。(笑)

そして、襲名披露の日を迎えました。
何と、友厚も、お祝いに駆けつけました。
あさ狙いなのは、見え見えですけどね。(笑)

あさは、正吉の計らいで、当日、急遽、襲名披露に出ることになりました。
女性が居並ぶのは、前代未聞なんだそうです。
先ほども触れましたが、あさは、よのが、嫁入りの時に持たされた、ここ一番という時には、これを着て乗り切った、縁起のいい着物を、身にまといました。
あさは、よのの気遣いに感謝しました。
良好な関係が、続いています。(笑)

一方、紋付き羽織姿の雁助と亀助は、クマたちに笑われてしまいました。(笑)
そんな加野屋の前を、はつが通りかかり、そこにいたうめに連れられ、家に上がりました。
雁助の、これより、八代目、加野屋久左衛門、襲名披露の式を、始めさせていただきます、の言葉で、あさが、金屏風前に登場しました。
さすがに、大股じゃありませんでしたね。(笑)
あさ、きれい、と遠くから妹の晴れ姿をまぶしそうに見つめるはつの姿が、よかったです。
友厚も、惚れ直しましたね。(笑)
列席者たちは、あさの姿を見てざわめきますが、友厚が、立派な重役の一人、襲名披露の席にいてもおかしくない、と座を静めました。

正吉は、八代目を継ぐ榮三郎、後見人の新次郎を紹介しました。
加野屋は、三代将軍家光公の時代から、米の商いや両替商をやってきた創業250年の老舗なんですね。
七代で250年ということは、一代平均が約35年、長寿な家系なのね。(笑)
正吉は、嫁のあさの力も借りて石炭商の看板も出した、加野屋は、ええもんは何でも取り入れ、商売繁盛のため一所懸命に励んでいく、と誓いました。
ちゃんと、あさも立てて、いい義父ですね。

帰りに引き出物の風呂敷包み受け取っていましたけど、みなさん、素面で、酒を飲んだ感じがしませんでしたね。(笑)
鯛は出したけど、お酒は出さなかったりして。(笑)
風呂敷包みを抱えた友厚は、正吉に、あさを前に並べたのは英断だった、と評価しました。
正吉は、友厚に、大阪の商人は頭が固い、といわれないように、そうしたと話しました。

あさは、うめから、はつが三日後に和歌山に発つ、と聞いて慌てました。
よのは、はつに、出立前に加野屋に泊まりに来てもらえ、と提案しました。
なんと、よのは正吉と明日から、玉利への借金返済も兼ね、奈良旅行に行くとのこと。
はつより急じゃんね。(笑)

というわけで、はつと藍之助を加野屋に招待しました。
招待を受けたはつは、あさの襲名披露での立派な姿を見て、気が引けていました。
そんなはつに、惣兵衛は、アホ、お前は今の身なりこそ劣ることはあっても、ほかにあの妹に負けてるとこなんか、何一つあらへんわ、ずっと自慢の姉ちゃんやったやろ、胸張って行ってこんかい、とカツを入れました。
惣兵衛さん、カッケー。(笑)

あさの元には、宮部から、ようやくサトシも石を掘り始めた、みんな、あさを待っている、という手紙を寄越しました。
サトシの言葉を思い出すあさを尻目に、新次郎は、外出のため、羽織紐を選んでいます。
新次郎は、髷は切らない、と宣言しますが、あさは、散切り頭が、案外似合うかもしれない、といいました。
あさは、嫁入り道具の琴を取り出して、眺めていました。
あれ、売りに出したんじゃないの、と突っ込んでいたら、これだけは手放せなかった、というあさの発言が。
脚本家の前に、あっさり敗れ去りました。(笑)

新次郎は、惣兵衛と、屋台のうどん屋で、互いの新しい道の始まりを祝し、酒を飲んでいました。
この二人の雰囲気が、本当に仲のよい幼なじみって感じがしました。
新次郎は、そっちの道の方がいいに決まっている、という惣兵衛に、どっちがいいか誰にも分からない、少なくとも、若旦那やった惣兵衛より、今のあんたの方がええ男や、といいました。

惣兵衛は、棒手振りのついでに山王子屋の跡を見に行ったら広くて驚いた、といい、新次郎も、ポツンと井戸の跡が残っているだけだった、といいました。
惣兵衛は、井戸に落ちたはつを助けにいったことを思い出し、あの時あの暗闇から引っ張り上げてもろたんは、ほんまは、わしの方やったんかも分かれへん、とぽつりといいました。

そんな二人の新しい人生に、店主が、紅白のかまぼこを、差し入れてくれました。
文珍さん、太りましたな。(笑)
惣兵衛は、もうじき二人目が生まれる、といい、大阪に一つだけ心残りがある、新次郎なら見つけられるかもしれない、と続けました。
突然、あさが、琴を取り出してましたからね、多くの方が、手放したはつの琴を取り戻すことだ、と思ったんじゃないでしょうか。
それにしても、もうじき生まれる割には、はつのお腹、全然目立ちませんね。(笑)

そして、正吉とよのが奈良に旅立ち、入れ替わるように、はつと藍之助が、加野屋にやってきました。

新次郎は、藍之助に、最後にもう一度だけ、お父ちゃん、といってほしいと頼みますが、断られました。(笑)
そんな藍之助に、新次郎は、しっかり母親を守り、いい男になれ、といったあと、わて男でも、いっこもしっかりしてへんけどな、とボケてみせますが、うん、と返されてしまいました。(笑)
しっかりと自分の考えを持てるようになった藍之助と、誰と話すときでも、そのスタイルを変えない新次郎、なかなか、いい雰囲気でしたね。

そんな新次郎の元に、亀助が、大慌てで駆けつけ、例の、お三味線の、と口走りました。
あわてて口止めする新次郎を見ていたあさは、三味線と聞いて美和を連想し、嫉妬心が湧いてくるのを止められません。
あさは、それをごまかそうとしますが、はつに見抜かれてしまいました。
はつに、正直にやきもちといえ、といわれ、あさは、そうだと認めました。
あさが、自分が、おなごとして劣っているみたいに思える、と弱音を吐くと、はつは、大丈夫、襲名披露の時のあんた、ほんまにきれいやったもん、と励ましてくれました。

その頃、美和は、寄合所で、友厚と対面していました。
美和は、お座敷で友厚が言っていた、大阪商人が、気さくに集まって話し合える場、を自分がつくりたい、と申し出ました。
さらに、うちも誰かさんみたいに、ファースト・ペンギンになってみたいんだす、と付け加えました。
女性の勘は鋭いですからね、ペンギンが、あさのことだと、気付いていそうですね。(笑)

同じ頃、あさとはつは、友厚が置いていった布に描かれたペンギンの絵で、盛り上がっています。
あさは、自分とは似ていないけど、可愛らしいから取ってある、といいました。
はつに、友厚との間柄を聞かれたあさは、最初は敵と思ったが、今では、物知りで広い了見で、大きな会社をどんどんつくる彼に、憧れている、といいました。
ビジネス的な観点からしか、見られないのね、友厚には残念な回答でした。(笑)
でも、二人から男前と見られているから、それで良しとしないとね。(笑)

そんな二人を、うめとふゆは、眺めていました。
うめは、二人とも、それぞれ違う苦労をしたけど、互いに助け合って、それぞれの道を歩んでいる、と今井家に手紙を書かなければ、といいました。
そんな二人も、姉妹と合流し、4人で、おやつを食べながら、語り続けました。

藍之助は、あさのぱちぱちはんで、遊んでいます。
あの手つきは、そろばんを知らないとできませんよね。
はつが、こっそり、教えていたのかな。(笑)
手つきを褒めるあさに、はつは、商売好きなのかも、といいました。

あさは、はつに琴の演奏をせがみますが、百姓の手になってしまった、と断ります。
そこへ、新次郎が、はつの琴を抱えて、駆け込んできました。
新次郎は、惣兵衛に頼まれたことを明かしました。
惣兵衛は、はつの琴がほんまに好きや、と新次郎に告白しました。
あの、能面のような顔で、貧乏揺すりしながら聞いていた白蛇の頃から、本当は、好きだったのね。(笑)

琴を探し始めたら、ちょうど売りに出されるって、ご都合主義過ぎるけど、そこは大目にみまひょ。(笑)
だいたい、はつの琴の特徴をどう説明して、三味線屋などに探してもらったんでしょうね。
惣兵衛は琴本体の知識はなさそうだし、新次郎は、あさの琴をイメージして、伝えたのかな。

新次郎に頼まれ、はつとあさは、琴を弾きました。
二人とも、上手でしたね。(笑)
自転車に乗ることみたいに、からだで覚えているんでしょうね。
店の外では、惣兵衛が聴いていました。
新次郎に呼ばれて、慌てて駆けつけてきたんでしょうね。
亀助が、伝令として走らされてたりしてね。(笑)

新次郎は、琴をはつに渡し、和歌山に持って行くよう、お願いしました。
最初は拒みますが、新次郎に、後生だす、と頼み込まれ、受け取りました。
代金は、新次郎が立て替えて、みかんで成功したら惣兵衛が返す、といったところでしょうかね。
しかし、あんなでかいもん、どうやって、運ぶんでしょうね。
雨に濡れたらだめになりそうなので、大八車には乗せられないし、実際、積まれていませんでしたよね。(笑)

去り際、はつは、新次郎に、何で、あさを選びはったんだすか、と尋ねました。
嫁ぎ先が入れ替わったことを知ってから、はつは、喉に刺さった小骨のように、心にずっと引っ掛かって取れなかったとのこと、やっぱり気になりますよね。

新次郎は、小さい頃、正吉からラクダの話を聞いてから、見たくて仕方なかったとのことです。
ところが、京都に行ったとき、頭の上に蛙を乗せて飛び回っている女の子を見た、それがあさでした。
もう、ラクダを見られなくても、この子を見ていたら、おかしいなぁと思えた、もしあさを選んだのに何か理由があるとしたら、ただそれだけのこと、と新次郎はいいました。
もちろん今は、あさのいろんなところを知って、惚れ直したり、あきれたりして、そのうち、あさに置いて行かれそうで、不安になる、と弱気を見せました。

はつは、あさが、今みたいにしていられるのは、旦那様が新次郎だからだ、他の男の人なら、あさは閉じ込められて人が変わるか、今井家に逃げ帰るかのどちらかだ、といいました。
そして、新次郎が認めてくれるからこそ、あさは自由に羽ばたけるのだ、自分に自信を持つように、と励ましました。
さらに、洋行帰りのお人に負けたらあきません、とささやきました。
もう、新次郎を、はつは自分の手のひらの上で、すっかり転がしていますね。(笑)
そんな二人の会話を、はつを呼びに来たあさが、聞いていました。
新次郎は驚きますが、はつは、全く動じませんでしたね。(笑)

その晩、藍之助は、ふかふかの布団で、熟睡しています。
姉妹は、今井家での子供の頃のことを思い出にふけりました。
はつは、あの泣き虫が立派な女商人になるとは、と驚き、あさも、姉も立派なお母ちゃんになった、と返しました。
そして、あさは、自分はまだまだだ、今もはつが大阪からいなくなったら、と弱音を吐きました。

はつは、布団の上で居住まいを正すと、自分はあさに、ずっとやきもちを焼いていた、と告白しました。
逆じゃないのか、と驚くあさに、忠政に構ってもらえたこと、新次郎から恋文が届いたこと、自分の代わりに加野屋に嫁ぎ、いい布団で寝ていること、などを嫉妬の理由に挙げました。
ところでね新次郎のあの文は、本当に恋文だったのかな。(笑)

あさは、はつばかりいつも褒められ、自慢の子といわれ、やきもちを焼くのは、いつでもあかん子の自分の方だ、といいました。
はつは、もう、あかん子じゃない、私がそばにいなくても十分にやっていける、と励ましました。
そして、自分もようやく心の底から、この道でよかったと思ている、もう、あさに助けてもらわなくても、胸を張って前に歩いていける、人が生きるいうことが、少しだけ分かった気がする、といいました。
あさは、自分が理解できるようになるのはずっと先になりそうだ、といったあと、自分たちはもう子供じゃないんだなぁ、と寂しそうにつぶやきました。
それを聞いたはつは、これからが、うちらのほんまの勝負だす、ええか、 お互い精一杯お家守ろな、お互い精一杯幸せになろな、と力強く語りかけました。
あさは、姉からの独り立ちを決意したかのように、負けへんで、と答えました。

翌早朝、栄達、菊、惣兵衛が、大八車を引いて、はつと藍之助を迎えに来て、和歌山へと旅立っていきました。
あさちゃんほなね、って、藍之助、ませ過ぎ。(笑)
こうやって、文字にするとたいしたことないのに(笑)、姉妹の寝床での場面は、いつも涙腺崩壊、大洪水になっちゃいます。
今朝も、目を腫らして通勤する人、多かっただろうな。(笑)

時は流れ、九州では、サトシも真面目に働いているようです。
あさは、大阪・神戸間に、日本で二番目の陸蒸気が走るようになり、梅田まで見に行った、と絵も見せながら、女子衆に説明しています。
黒い煙を出し石炭で動く陸蒸気の姿を、みんなにも見せたい、と目を輝かせました。

カズは、今のあさの顔が、みんなのおっかちゃんのようだ、ちょっと会わないうちに、優しい顔をするようになった、といい、女子衆も、同意しました。
あさも笑顔でしたが、サトシに呼ばれ坑道に向かおうとした時、急にお腹を抱えるようにして、しゃがみ込んでしまいました。

これはもう、ほぼ全視聴者が、おめでただと思いますよね。(笑)
ただの食あたりだったら、笑えるんですけどね。
サトシと新次郎の関係は、まだまだ引っ張るのね。
ふゆの恋心も、まだ、整理されていないけど、今後、展開されていくのかな。
毎回書いていますけど、明日以降も目が離せません。
今は、このフレーズを書くことができる幸せをかみしめています。

さて、第9週の関東地区の最高視聴率は、藍之助に会いに来たよのが菊と鉢合わせし、親の心子知らず、と息子への愚痴を言い合った26日(木)の24.5%で第2位、第1位は、プレミア12韓国戦の25.2%でした。

月曜から土曜までの詳細は、23.5%、24.1%、23.8%、24.5%、23.4%、23.3%で、第9週の週平均は23.77%、『ごちそうさん』の第9週の平均は23.18%、『花子とアン』の第9週の平均は23.02%、『マッサン』の第9週の平均は19.88%、『まれ』の第9週の平均は18.33%、でした。
ドラマの全平均は22.44%、『ごちそうさん』は21.77%、『花子とアン』は22.18%、『マッサン』は20.35%、『まれ』は19.58%でした。

関西地区の最高視聴率は、カズにカツを入れられた親分が、あさに、あんたに感謝しとる、あんたの気持ち、ちゃーんと伝わっとるけん、と本心を伝えた27日(金)の22.3%で第1位でした。
名古屋地区の最高視聴率は、崖から落ちた新次郎に、その着物を繕ったはつが、彼の嫁になるのが自分だったら、どうなっていただろう、とつぶやいた27日(金)の22.8%で第3位、第1位は、フィギュアスケートの24.8%でした。

『花燃ゆ』の第48回は、関東地区が13.2%でした。
ちなみに、八重の第48回は13.7%、官兵衛の第48回は16.6%でした。
第48回までの全平均は、花燃ゆ11.93%、官兵衛15.77%、八重14.48%です。
関西地区は、13.0%でした。
名古屋地区は、15.7%でした。

いきなり出ました西郷どんの弟、従道さんが。(笑)
それも、いきなり敵役だもんね。
おまけに、民間に見捨てられた採算性のない富岡製糸工場を整理するのは、しごく当然のことで、無理を言っているのは、群馬側ですもんね。

それが、何と、おなごたちの嘆願書のおかげで、工場は、存続されちゃいましたよ。
そこまで、美和と伊之助の手柄にしたいんですかね、このドラマは。
今でもそうですけど、代筆された嘆願書なんて、その人の意志が反映されているか分からないから、無効よね。(笑)

もっと驚いたのは、1年ほどで、あの手紙の代筆を美和に頼んでいたナツさんが、漢字を使ってすらすらと嘆願書を書いていることです。(笑)
日ペンの美子ちゃんより、はるかに上達が早いじゃん。(笑)
あの証文を全く読めなかったトメに至っては、源氏物語を読んで、熱く語ってますよ。(笑)
それにしても54帖もある物語にしては、やたら薄かったですね。(笑)

そうそう、富岡から女工が、学びの場に来てましたけど、前橋と富岡って、結構、距離が離れているし、そんな簡単に来られないよね、しかも日中に。
多くの方が疑問に思っていますよね、女工もおばちゃんたちも、昼間、勉強していて、仕事はどうなっているんだって。(笑)
でも、授業料を野菜で払うのは、糸子の着物をモンペに改造する教室を、アイスクリームは、家族のために作るめ以子を、思い出させてくれました。(笑)
それにしても、冷凍庫のない当時、どうやって、あんなに大量の氷を調達できたんでしょうね。(笑)
安子は、イチゴジャムやマドレーヌ等のルセット(笑)を持っていましたね。

それにしても、阿久沢が機械を導入し、みんな楽になったと女衆は、喜んでいましたね。
でも、機械化されると、省力化が図られ、何人かは、クビを切られちゃうんじゃないの。(笑)

今回も、ご都合主義というか、美和が、女児学校の教科内容をまとめた資料を県庁に持って行く、という意味のない場面がありました。
伊之助が、忙しくしていることと、阿久沢に二人の仲を気づかせるため、だけじゃんね。
他の役人に資料を見せるのかと思ったら、伊之助と二人っきり、それなら、家で、時間が空いたときで、十分よね。(笑)

ついでに、寿が、伊之助に美和との再婚を奨めた手紙は、1月8日付け、亡くなる約2週間前なのよね。
中風で、手もよく動かない状態で、あんなしっかりした字は、書けないっしょ。(笑)
そうそう、秀次郎も、いきなり現われましたね。
今になって、美和と手紙のやりとりをしていたって、それはないんじゃないの。(笑)
しかも、ここまで育って、勉学に励めるのは美和のおかげ、みたいになってるけど、金を送りつけているだけですからね。
辰路がいるから今日がある、って視点が、完全に欠落しています。
萩の帰りにでも、京都に寄る、くらいのことをするなら、可愛いけどね。

その美和、富岡製糸工場の存廃の決定を待つ間、ずうずうしい、県庁の会議室に陣取っていますよ。(笑)
うやうやしく電報を差し出されたりして、完全に義兄の威を借りていますね。
その電報を、私信のようにくしゃくしゃにして、女児学校の開校式会場に、走って行きました。
もう、せっかくの開校式が、めちゃくちゃじゃん。
美和は、いつから学校より製糸工場の方が大切になったんでしょ。(笑)

それもこれも、愛のなせるわざなのでしょうか。
どんなにもったいぶっても、世界遺産だもん、ほとんどの人が、存続していることを知っているし、ここまで引き延ばす必要あったのかな。
こうした積み重ねが、視聴率という結果に表れているのよね。

それでは来週も、生きる力を身につけ、みんなができることをし、みんなで力を合わせ、世界一を目指し、時代の風向きを読み、早く一人前になり、家族の思いはいつでも一つに繋がっていると思い、大事なのは自分の気持ちと自覚し、馬車の両輪として、時には手のひらの上で転がされる振りをし、採算度外視で模範となり、できることをやり、しっかり自分の考えを持ち、先を見据え政治とは未来をつくることと悟り、実状を知り、現場の声を聞き、日本のお手本となるため未来を信じ一人でもとことんやる、そんな気概で、こぴっと仕事がんばれば、生活に役立つ実技を学べる女児の学校をつくることができるじゃんね。

「あなたは、わざと負けを認めてくださった。おかげで、従来のやり方にこだわっていた人たちも、協力してくれるようになったんです」
CATCH A DREAM!!

[7373]ずっと見てる夢は 投稿者:まっくん

投稿日:2015年11月27日 (金) 21時57分

みなさん、こんばんは。
ここ数日、急激に気温が下がってきました。
そろそろ、初雪も降りそうな気配です。
もう、こんなに寒く感じるなんて、冬本番には耐えられないかも。(笑)

さて、今週の『あさが来た』は、炭坑がメインでしたね。
最近、はつの登場シーンが少ないような気が、もっと出しとくんなはれ。(笑)
そうそう、今日の、各登場人物の夜の過ごし方を背景に、その夜は、誰もが何か寂しさを抱えて、それをそっと抱き締めて眠るような、そんな、静かな夜でした、というナレが被さった場面、絵本のように、メルヘンな雰囲気でしたね。

では今回も、土曜日から振り返っていきましょう。
あさの相談したいことは、やはり銀行でした。
二人が、話し終わった頃に、よのが、ところてんを持ってきました。
ところてんといえば、『まれ』の文さんですよね。(笑)
よのの問いに、正吉は、榮三郎の年齢を聞いて、ごまかしました。

正太郎が亡くなって8年なので、榮三郎は16歳って、おいおい。
梨江が、あさが嫁いで10年といって、大阪に来たばっかりじゃん。
正太郎の死で、嫁入りが半年延期になったのよね。
多くの視聴者はだませても、時系列に厳しい人たちの目は、ごまかされまへんで。(笑)

表では、雁助が、炭坑業務に不満を抱いています。
炭坑を説明する亀助、最高でしたね。(笑)
大番頭、と弥七におだてられて、かいらしい嫁さんもらはな、と嬉しそうに掃除する姿、最高でした。
このお店に誇りを持っている、といううめに、雁助は、この店の大番頭任されて、誇り持    たへんはずがあれへん、時の流れで多少ぐらついても、加野屋のまま必ずやっていけたはず、と矜持を見せました。
うめを見て、若奥さんを悪う言うつもりはあれへんのやで、とフォローしてましたね。(笑)
うめに、さらっと、天子様が断髪したことをいわせるところが、心憎い脚本なのよね。

寄合所では、友厚が、アメリカの銀行を模範に作られた国立銀行条例の話をしています。
あさが、熱心に聞いているところに、新次郎が、やってきます。
あないな話長いこと聞いてて、よう退屈せぇへんなぁ、という新次郎に、あさは、一緒に聞いてくれるだけで、不思議と力が湧いてくる、と答えました。

新次郎が、わて、いっこも聞いてまへんけどな、といっているところに、うめが、散切り頭になった忠興と久太郎を連れてきました。
二人は、東京に発つあいさつに訪れたのでした。
久太郎は、今井忠嗣と名を変えていました。
あさは、えらい立派な名前もろて、あんたに似合わへんわ、と辛口です。(笑)
でも、身体に気をつけ、異国の食べ物を何でも口に入れるな、と姉の顔でいいました。
忠嗣は、そんなことするかいな、ドント ウォーリー アイム ファインや、と英語混じりで答えました。

忠興は、散切り頭を奨めますが、新次郎は、気乗りしない返事をしました。
忠興は、はつに、漬物うまかったで、ゆうて伝えといてくれ、とあさに頼みました。
すっかり、父親の顔でしたね。
そして、今井家の人々は皆、東京へと旅立っていきました。

納屋では、眉山家の人々が、朝食を食べています。
栄達が、今井屋さん、お江戸へ行きはりましたんか、といい、惣兵衛に、もう東京や、と突っ込まれています。
こんな家庭的な会話、山王子屋の時には、考えられませんでしたね。(笑)
はつは、藍之助に、落ちたもん拾たらあかん、と卑しい真似を諫めます。
私なんか、今でも、多少のことなら、落ちた物を拾って食べますけどね。(笑)
菊も、世が世なら、浪花一の山王寺屋の長男坊や、と同調します。
あの菊とはつが、心を一つにするなんて、これまた、びっくりぽんです。

はつが、惣兵衛に和歌山の土地の話をしようとして躊躇すると、菊が、ややこやろ、と推測したため、その話は、立ち消えになりました。
栄達も、藍之助に、お前、お兄ちゃんになるんやて、と大喜びです。
いい家族になりましたね。

九州では、サトシの組だけ、採炭量が、少なくなっていました。
親分に、これまでそんなことは一度もなかったのに、と問われたサトシは、根っから大阪者が好かないので、新しい持ち主のために、働く気がしない、といいました。

大阪では、正吉が、まだ、銀行に手を出す時期ではない、時を見極める勘どころというのが、大阪の商人には大事だ、といいました。
そして、炭坑の話を聞いた聞いた時には、ピンと来るものがあったが、銀行にはそれがない、御一新で、東京に出て大成功した今井屋と、加野屋とでは、時の見極め方が違うのかもしれない、といいました。
おいおい、ピンと来る、という言葉も、当時はなかったんちゃう。(笑)
あさも、正吉のいう通りだ、と突っ走りすぎたことを、反省しました。
こういう素直なところが、視聴者に好感を持たれる所以なのよね。

正吉は、お父様に相談して、ほんまによかった、というあさに、私がおらんようになっても、あささんの話を聞いて相談に乗ってくれるというような人があったら、よろしいのやけどなぁ、と不吉なことをいいました。
これって、もうすぐ、亡くなるってことなんでしょうね、やっぱり。
捨蔵さんは、1月まで持ったんですけどね。(笑)
もっとも、捨蔵さんは11月からでしたから、期間的には、似たようなものなのかな。
とにかく、少しでも長生きしてほしいです。

そんな会話をしているところに、友厚が、ビールを持ってやってきました。
鴨居商店のものかと思いましたが、どうやら堂島の渋谷さんが作ったそうです。
確かに、鴨居商店よりは、少し早い時期ですもんね。
それに、鴨居商店は、横浜のビール工場を買収したんでしたね。(笑)
あさが、コルク栓を抜くと、炭酸が吹き出しました。
友厚、どんな持ち方してきたねん。(笑)

あさは、九州に行く前日に、はつのところを訪ねました。
あさは、嬉しそうに笛で、藍之助の相手をしています。
この後、うめに、漬け物を運ばせて、あさは、寄合所によることになっています。
あさは、はつに、和歌山のことを家族にいったのか、確認しようとしますが、惣兵衛が帰ってきました。

あさは、大股で去ろうとして、うめに注意されました。(笑)
惣兵衛は、そんなあさを見て、そのうちヒゲでも生えてきそうな勢いやなぁ、といいました。
うめによると、寄合所でも、加野屋の嫁はヒゲが生えてる、心臓に毛が生えてる、といわれて、気にしているそうです。
はつは、納得という感じで、そやの、とつぶやきました。

確かに、寄合所で、男衆に、こんにちは、ご機嫌さんだす、とあいさつする様は、組の親分、といった感じです。(笑)
友厚は、多くの鉱山を手中に収め、鉱山王と呼ばれる大阪の名物男になっておりました。
この資金、どこから出ているんでしょうかね。(笑)
あさの鉱山は、飯場が五つに増えましたが、飯場によって不公平が出ており、あさが、明日から、九州に行くことになっています。
他の両替屋からは、加野屋の四男坊はん、とか、勇ましいおヒゲの若奥さん、と何と面と向かっていわれてます。
女性の地位なんて、こんなもんなんでしょうね。

友厚に、ああいう嫌みは気になるか、と聞かれたあさは、子供の頃は気にならなかったが、大人になると、感じが違う、といいました。
友厚は、もっと大きな目で見たら、男も女も、そう大した違いはないのに、私がハズバンドやったら、こんな肩身の狭い思いはさせない、とあさへの思いを、思わず吐露してしまいました。
でも、予想どおり、あさは、ハズバンドの意味を知らなかったのよね。(笑)

加野屋の厨房では、ふゆと弥七が、大阪にも、じきに陸蒸気が走る、という話をしています。
弥七が、加野炭礦の商いで、借金が、少しずつ減ってきている、という話をし、クマが、石炭さまさま、と述べました。
それを聞いた雁助が、おもしろくなさそうに、席を立ちました。

よのの部屋では、正吉が、犬の張り子に彩色している彼女を、眺めています。
よのは、犬の張り子を作っても、報われない、と拗ねました。
新次郎が、頑固に妾を拒む、というよのに、正吉は、あさの九州行きを認めた時点で、新次郎の子供は、あきらめた、といいました。
そりゃそうですよね、今、妊娠したら、九州の炭坑は、誰も面倒が見られなくなるって、大概は、そう思いますよね。

よのは、加野屋は四男坊をもらったと思え、ということか、と抵抗を示しますが、正吉は、榮三郎に期待している、といいました。
それを聞いたよのは、新次郎があんまりにもかわいそう、あの子かて人並みに、女らしい嫁さんもろて、人並みに、幸せになってもええはずや、とあくまで新次郎の子供にこだわります。
二人は仲がよく幸せだ、という正吉に、よのは、ほんま、仲が悪かったらよかったんなぁ、と大声で、天然いけずパワーを発揮します。
そんな二人の会話を、新次郎は、微笑みながら、眺めていました。

その晩、新次郎は、浴衣の会で、三味線を弾かしてもらうことになりました。
それを聞いたあさは、三味線を弾く新次郎を見たいので、九州から早く帰ってくる、といいました。
よのの期待に反し、お熱いことですね。(笑)
新次郎が、九州に行くたび、肩も脚もパンパンになる、というあさの肩を揉みます。
あさは、くすぐったりながらも、炭坑の人は、一度、心を開いてくれたら、おなごだと馬鹿にしないから気楽な面もある、といいました。
ヒゲとか四男坊とか、大阪じゃ、嫌みをいわれてますもんね。(笑)
そんなあさは、『学問のすゝめ』を一気読みして、疲れて、新次郎にもたれかかるようにして、眠ってしまいました。

そのころ、はつは、惣兵衛に、和歌山の土地の話をしました。
惣兵衛は、今井のお母さんは、わしら一家に、もいっぺん前に踏み出す機会くれはったんや、と素直に喜び、おおきに、お母さん、ほんまおおきに、と証文に額づきました。
そして、はつにも、これ受け取るのつらかったやろ、お前は優しそうに見えて、ほんまは、えらい意地と誇り持ってる女やさかいなぁ、といいつつ、感謝の言葉を述べました。
うちの誇りやなんて、お母様に比べたら、というはつに、惣兵衛も、気がかりなんは、お母ちゃんや、と心配しました。

あさが、炭坑に到着すると、なんと亀助が、飛び出してきました。
現地に、詰めていたのね。
ふゆに会えず、かわいそう。(笑)
大番頭への道のりは、平坦じゃないね。(笑)

その亀助は、一人、いけ好かん納屋頭が、おりますのや、といいました。
それは、大方の予想どおり、サトシでした。
亀助が、採炭量を増やすよう、注意しようと話しかけて、睨みつけられたそうで、それですごすご引き下がったのね。(笑)
亀助と宮部の話によると、サトシは、鉱夫たちの上前をはねたり、彼の組だけ楽していると苦情が来ているそうです。

また、これは納屋頭の役得なんでしょうけど、道具などの値段を決めて売り、売り上げをピンハネしているとのことです。
ピンハネって言葉も違和感があるけど、既に、この頃の賭場でも、使われていたのかな。
鉱夫はみんな、親分か納屋頭から、仕事を斡旋され、ずっと面倒をみてもらうので、他の人のいうことは聞かない、と宮部が、説明しました。

そこであさは、親分と宮部に、炭坑の改革案を提示しました。
目的は、働いた分だけいい暮らしができるという夢と希望を持ってもらうことでした。
具体的には、採炭量の多い組の鉱夫に、直に褒美をやり、道具類は加野屋で大量に仕入れ安く売る、という納屋頭の存在を、結果的に否定するものでした。
生糸の生産組合を作って直に売る、という仲買人否定とよく似ていますね。(笑)
宮部は、昔からのやり方を変えると大変な騒動になる、とあさを諭しました。
でも、なぜか親分は、楽しそうに笑っていました。

あさに感想を尋ねられたカズは、お金に困っているのでありがたいが、鉱夫たちに睨みの利く者ばかりなので、誰も逆らえない、といいました。
それに、夢は、将来を考える余裕のある人が持つもので、いつ死ぬか分からない危険な仕事に従事していると、その日が暮らせればいいと思ってしまう、そんな鉱夫に、夢や希望という言葉はまぶしすぎる、といいました。

納屋では、とうとう、はつと惣兵衛が、和歌山の話を栄達と菊にしました。
惣兵衛は、百姓は、世の移り変わりに振り回されることもない、みんなで地に足をつけて、もう一度、働こう、と説得しました。
栄達は、土地が持てるなんてありがたい、と素直に喜びます。
しかし菊は、栄達と惣兵衛を、男連中が、こんな情けない者ばかりだから、山王子屋が潰れるのは当たり前だだ、と見下しました。
さらに、惣兵衛に、いつかきっと、山王寺屋を生き返らせてくれると思い、こんな情けない暮らしに耐えてきた、といいました。

惣兵衛は、山王寺屋は、もう潰れた、生き返らせるなんてかなわない夢や、頼むさかい、もう前向いとくなはれ、と菊にいいました。
春子がユイちゃんママにいった、逆回転できないもんね、人生は、って言葉を思い出しましたよ。(笑)
どんなに辛くても、現実を受け入れ、前を向いて歩いて行くしかないのよね。
惣兵衛も、出奔する前に、このことに気づいていたら、はつを悲しませなかったのにね。(笑)

そんな惣兵衛に言い放った、私が、この大阪で、どんな思いで、この山王寺屋の暖簾を守ってきたか、どれだけ今悔しい思いをしてんのか、という気持ちも、よく分かりますけどね。
これくらいの気概がないと、大店の奥は、しきれないよね。
でも、悲しいかな、時代が、大きく転換し、いつの間にか、取り残されちゃったのよね。
菊も、頭では、和歌山行きしかないって、分かっているんでしょうね。
でも、菊の最後の矜持が、私は、大阪一の山王寺屋の内儀だす、和歌山になんか金輪際、行かしまへん、知らん土地に流れて落ちぶれて死ぬよりは、よっぽどその方が、ご先祖さんに顔向けできますわ、という言葉となって、こぼれ落ちました。
菊は、あんたらがどないしても和歌山に行きたいいうんやったら、親子の縁切ったらよろし、といい、席を離れ、床に向かいました。
惣兵衛も、これまで、何でも、母の言いなりだった自分の生き方を反省しつつも、決意は、揺らぎませんでした。

その頃、新次郎は、美和の家にいました。
あさがいなくても寂しくない、という新次郎に、美和は、気持ちを顔に出さなくても、音に出る、と指摘しました。
ドキリとした新次郎が、三味線に、しっかりしろ、という場面、笑えました。
美和は、大事な客が来るからと、ひいき筋に頼まれ、お座敷に上がることになった、といいました。

炭坑では、あさの体調が、よくありません。
夜も、寝てしまい、新次郎に手紙も書けないとのことです。
大阪に早く帰れそうにない、というあさに、亀助も、嫁探しできない、とぼやきます。(笑)
いつヒゲが生えてもおかしくない、と自嘲気味に話すあさは、赤ん坊の泣き声を聞いて、亀助に、打ち明け話を始めました。

ほんまは、うちな、ややこが、おなかにおるんだす、てっきり、そういうのかと思いましたよ。(笑)
考えてみれば、そんな状態で、坑道に入って、石炭を運ぶなんてこと、するわけありませんよね。(笑)
亀助に告げたのは、新次郎への思いでした。
本当は、人並みに、そばでお世話をしたり、ややこを育ててみたい、と思うことがある、といいました。
そして、今は、仕事に気張れば気張るほど、新次郎から離れてしまう、このままやったら嫁失格や、と心の内を、さらけ出しました。
池畑大悟も希にいってましたよね、何かを得たいなら、何かを捨てろ、って。
真剣に、物事に向き合えば向き合うほど、双子に味噌汁飲ませながら、世界一のパティシエを目指す、なんて甘っちょろいこと、いっていられないのよね。(笑)
いつの時代も、仕事と家庭のバランスをどう調和させていくか、人は悩むのよね。
あさの打ち明け話を聞いた亀助は、若奥さんかて、人の子だすがな、と優しくフォローしました。

そんなあさを遠くから眺めていた親分は、微笑みながら、そっとカズの肩に手を回しました。
正吉も、よのの肩を抱いていましたし、新次郎のフェミニスト振りが、伝染していってますね。(笑)
そうそう、あさが亀助に打ち明け話をしているとき、鉱夫の一人が、やたら重そうに、ザルを運んでいましたね。(笑)

未明、亀助は、ふゆに、丸っこい、かいらしい文字で、手紙を書いています。
炭坑は、何百尺もの地の底で働く男の世界で、自分も、キリリと気の引き締まる覚悟で、と書き進めていると、あさが起き出してきました。
あさが、早速、山に入ろうと外に出ると、サトシのところで、騒ぎが起こっていました。
休みたい、という鉱夫に、仮病を使うなと、どやしつけています。
あさが、あわてて、二人の間に割って入り、鉱夫を庇おうとしますが、親分に、止められました。

親分は、あさに、あの鉱夫は、怠け癖がついている、とサトシの肩を持ちました。
そして、サトシは、ピンハネもするが、納屋頭としては優れている、山には山のやり方があり、うかつには変えられない、といいました。
親分は、あさの改革しない方がいいかという問いに、いつかはしないといけないかもしれないが、それが今かどうかは分からない、と答えました。

しかし、それが未だと思うあさは、考えを実行に移しました。
あさは、鉱夫たちを集め、改革案を発表します。
宮部の渋い顔が、何ともいえません。(笑)
あさは、より多く採炭した組の鉱夫には、褒美を差し上げる、といいました。
木下藤吉郎が、清洲城の石垣修復工事で使った手法でがんすな。
工区を分け、各組に一つずつ工区を任せ、早くできた組には、報奨金を与える、というものでがんす。
あさも、勉強して、この話を知っていたのかもしれません。
インセンティブ(動機付け)を与え、モチベーションを上げさせる、という作戦なんでがんすな。

ただ、あさがやろうとしていることは、一過性の修復工事と違い、恒常的な炭坑の業務に対してなのが、まずいのよね。
結局、変な連帯感が働いて、生産調整をして、組が持ち回りでトップに立つようになっちゃうのよね。
つまり、裏目に出て、採炭量が、何もしないときより、落ち込む可能性が高いのよね。
だから、これは、やらないほうが、いいんじゃないでしょうか。

あさの、みんな平等にいい思いして、生きていくことに夢が持てる新制度、という説明に、鉱夫は、最初、賛意を示しますが、サトシが、立ちはだかります。
サトシは、この世に平等なんてない、立場が強いのは、銭を持っている加野屋だ、だまされるな、少ない銭で働かせて、ぼろ儲けしようとしているだけだ、と訴えかけました。
それで、鉱夫たちは、一斉に反対に回りました。

サトシのいうとおり、というか、あさの手法は、機会の平等を与えるもので、あさがいうように、みんなが等しくいい思いをするには、生産調整による持ち回りしかない、という矛盾を内包しているのよね。
だから、しつこいけど、この制度は、やめた方が、いいと思うぞ。(笑)

大阪では、正吉たちが、亀助からの手紙で、炭坑での事の次第を知りました。
新次郎は、わざわざ、ふゆ宛に手紙を書いた亀助の思いに気づきますが、当のふゆは、新次郎しか、眼中にありません。(笑)
新次郎に熱い視線を送るふゆを、うめは、ねめつけました。(笑)

表に出た新次郎が、仲のよいカップルを、少し寂しそうに眺めている姿を、よのが目撃しちゃいました。
また、よからぬことを企んでいるようです。(笑)

美和のなじみの客は、なんと大久保で、大事な客というのは、予想どおり友厚でした。
美和は、かつては、大阪で一番といわれた芸子、だったのね。
大久保には、水揚げされなかったのね。(笑)
大久保は、友厚に、東京に戻り、大蔵卿になってくれ、と頼みました。
しかし、友厚は、日本を外国と対等に貿易できる国にしたい、と固辞しました。
大久保は、美和に、友厚が大阪にこだわるのは、おなごのせいだ、と暴露しました。
鶴か白鷺のような優美な女性を想像する美和に、友厚は、ファースト・ペンギンのようなおなごだ、といいました。

美和は、まさか新次郎の嫁のことだなんて、思いもよらないでしょうね。(笑)
ちなみに、ファースト・ペンギンとは、餌を取るため、最初に海に飛び込む勇気のあるペンギンのことでがんすな。
正吉や新次郎も、カツオは泳いでいないと死んでしまうことを知っていましたし、なんか、このドラマの登場人物は、この時代の人間としては異常なくらい、海の生物の生態に詳しいのよね。(笑)
大森さんの趣味なのかな。(笑)

あさは、学問だけではどうにもならない現実の壁に、突き当たっていました。
しかし、みんなの気持ちに近づくため、山のみんなと一緒に働くことによって、少しずつ信頼を取り戻します。
飯場が五つに増えたのに、いつも、あさが、ここにいるのが、気になります。(笑)
そうそう、山にも、亀助の手によるものと思われる加野炭礦の看板が、掛かっていましたね。(笑)

あさは、納屋頭たち、一人ひとりを説得してまわりました。
福太郎は、絵が好きで、母から絵描きになれ、といわれたことを思い出し、あさを信じる、といってくれました。
そうやって、切り崩していき、とうとう、サトシ以外の納屋頭の賛同を取り付けました。
そして、改革の一つ、加野屋直営の販売所をつくることができ、大盛況です。

納屋の畑では、惣兵衛が、ちょっとの間、家を空けるといって、引き留めるはつを振り切って、出て行きました。
はつの漬け物を売りに行く、といっていたそうですが、和歌山の土地を見に行ったんでしょうね。
でも、はつは、かつてのトラウマから、また、いなくなると思い、必死に止めたんでしょうね。
菊にも、もう帰ってこないかも、といわれたはつは、自分の思いを吹っ切るように、きっとすぐに帰ってきはります、といいました。
菊は、そんなきつい顔してたらあかん、おなかのややこに障るさかい、なんぼ、ちっちゃいからゆうてもなぁ、その子には、あんたの声ぜんぶ聞こえてますのやで、と母親らしくしかりました。
たまに、まともなことをいうのよね。(笑)

畑に出た菊が、あのアホ息子が、といいつつ、きゅうりを生かじりしているところへ、よのが、やってきました。
家の中では真っ白な足袋だった菊、畑に出た途端、汚れたものに変わってたぞ。(笑)
山王子屋が潰れてから、これが、二人のファースト・コンタクトのようです。
よのも、たびたび、藍之助に会いに来ているでしょうに、そのたび、隠れていたのかな。(笑)

菊は、藍之助は渡さない、といい、和歌山行きを目論む惣兵衛のことを愚痴ると、よのは、どこも同じ、とため息を吐きました。
菊は、今も立派にお家を守って、商売している加野屋とは同じじゃない、といいますが、よのは、親の心子知らず、ということが同じだ、といいました。
相変わらず仕事もろくにせんと、好き勝手やってます、というよのに、菊は、まだ、ふらふらしてはりますのか、あんさんの息子、と驚きました。
どうやら、新次郎は、最近は、藍之助にも会いに来ていないみたいですね。

それにしても、よのは、何のためらいもなく、きゅうりをかじりましたね。(笑)
新次郎は、惣兵衛から手渡されたきゅうり、かじられなかったのにね。(笑)
よのが、加野屋の看板を守っているのは、旦さんと、番頭さんと、あさだ、というと、菊は、あささんて、あの凧で飛んでた、と驚きました。(笑)
よのが、あさは、菊が押しつけたじゃじゃ馬だ、といい、はつは、孫の顔を見せてくれる、ええお嫁さんだ、と持ち上げました。
菊は、商売の戦力となっているあさを、儲けもん、とうらやましがりつつも、もうじき二人目の孫が生まれる、と自慢しました。

一人ほしい、というよのに、菊は、ええ着物も家も持ったはるのに、ややこまで取るやなんて、厚かましい、と断ります。
よのは、ケチンボさんやこと、といい、菊は、あんさんがなぁ、欲張りなんだす、という、この応酬は、よかったですね。
よのと菊は、あさと惣兵衛を、それぞれ愚痴り合い、子供なんか、親がどんなに思っているのか、一向に分かってくれない、ということで、意気投合しちゃいました。
このいけずな二人が、タッグを組むと、やっかいなことになりますね。(笑)

そんなふたりを眺める栄達とはつ、前者は、ぼそりと、母親いうのも、なかなか面倒くさいもんだすな、とつぶやきました。
はつは、微笑みますが、きっといつか、彼女も、面倒くさくなるんでしょうね。(笑)
そうそう、最後、畑にしゃがむ菊の背中に、ナスの苗木が、倒れかかってきましたね。(笑)
でも、NGにせず、カットでごまかしちゃいました。(笑)

加野屋では、榮三郎が、18歳になりました。
年寄りの旦那衆が、道楽者とか、ヒゲの奥さんに尻敷かれてるとか、悪口をいわれる新次郎の人脈に、嫉妬しているようです。

その新次郎は、そらびっくりぽんやわ、という声を聞き、あさが帰ってきたと厨房に駆け寄りますが、そこにいたのは、はつでした。
はつも、びっくりぽんということが、びっくりぽんですわ。(笑)
二人は久し振りの対面、やはり、新次郎は、藍之助のところには、行っていないようです。

帰り道、はつの荷物を新次郎が持ってあげました。
新次郎さん、本当にやさしいね。
第二子のことも、知っていましたね。
とてもいい雰囲気です。(笑)
やっぱり荷物を持つというはつと、大丈夫という新次郎が、荷物を取り合い、手が触れあいました。
で、驚いた新次郎さん、崖を転がり、川に落ちてしまいました。(笑)

もしかして、死んじゃうのかと思いましたが、けがもなく、無事に納屋に到着し、破れた着物を、はつに縫ってもらいました。
新次郎の着物の汚れを払おうとするはつの姿を見た女性が、仲がええこって、と声を掛けていきました。
新次郎は、夫婦と思われたのかも、といい、そうなっても、おかしいことはなかった、といいました。
はつは、新次郎を見つめ、もし、自分が新次郎の嫁になっていたら、どうなっていただろう、とつぶやきました。
新次郎はそれに答えず、二人して、あさと惣兵衛が早く戻ってくるよう、お地蔵さんにお参りをしました。

浴衣の会当日、榮三郎が、やってきました。
家にいると、嫁をもらえ、とうるさくいわれるので、大人の勉強に来た、とのことでした。
新次郎の人脈を頼って、顔を広げたい、と思っているんでしょうね。(笑)
榮三郎は、三味線を弾く新次郎の真剣な顔に、びっくりぽんです。(笑)

炭坑では、10日間もろくに眠らず働くあさを、カズが気遣い、大阪に帰るよう促しました。
あさは、改革は緒に就いたばかりで、みんな頑張っているのに、自分だけわがままはいえない、と固辞しました。
それを聞いた親分が、わがままは自分勝手な奴のことで、あさは、その逆、自分のことをほったらかしにしている、ばか、といいました。
カズは、親分のばかは、これ以上ない褒め言葉だ、とフォローしました。

カズは、さらに、親分も鉱夫もあさを好いているのに、九州男は口に出さない、ちゃんと感謝の言葉を素直に口にしろ、と親分をしかりました。
それを聞いた親分は、あさに元気がないと、自分たちも元気が出ない、働くのが嫌いだった者たちも、みんな楽しそうに働いている、感謝しているし、あさの気持ちは、ちゃんと伝わっている、といいました。
他の鉱夫たちも、口々に、おおきに姉御、わしも姉御んこと好いとうと、と口々に感謝の言葉を伝えました。
とうとう、サトシ以外のみんなと、気持ちが通じ合いました。
ずっと報われへん思てたもんで、よろしおましたなぁ若奥さん、と亀助も泣いていましたが、私も涙腺が緩んじゃいました。(笑)

亀助は、親分と宮部に、サトシが、大阪にいたことがあるか、と尋ねました。
北から南の鉱山を歩き渡った、とのことですが、二人とも大阪のことは知りませんでした。
まだ、子供の時だからね。(笑)
亀助によると、サトシのしゃべっている雰囲気が大阪の人みたい感じだし、加野屋のことも知っていた、とのことです。
いつ、どうやって聞いたんでしょうね。
睨み付けられて、逃げたくらいだから(笑)、誰かと話すのを、近くで聞いていたのかな。

あさは、鉱夫たちと心が通じ合ったことにほっとし、眠りにつきました。
新次郎の夢を見ていると、ペンギンの絵が書かれた布をかざす友厚が、目の前にいました。
これは、幻じゃなく、本物なんでしょうね。
鉱山王だから、山を見に来たんじゃないでしょうか。

そろそろ、サトシの正体も、明らかになるかも知れませんね。
ふゆと新次郎の微妙な関係に進展がないまま、はつも絡んできそうな展開ですね。(笑)
いつもの台詞ですが、明日以降も目が離せません。

さて、第8週の関東地区の最高視聴率は、梨江が、これからどう生きるのか見届けたい、母の最後のお願い、とはつに和歌山の土地の証文を託した20日(金)の25.0%で第2位、第1位は、プレミア12韓国戦の25.2%でした。

月曜から土曜までの詳細は、23.7%、23.0%、24.3%、23.7%、25.0%、24.5%で、第8週の週平均は24.03%、『ごちそうさん』の第8週の平均は22.35%、『花子とアン』の第8週の平均は22.58%、『マッサン』の第8週の平均は19.33%、『まれ』の第8週の平均は18.33%、でした。
ドラマの全平均は22.28%、『ごちそうさん』は21.60%、『花子とアン』は22.07%、『マッサン』は20.41%、『まれ』は19.74%でした。

関西地区の最高視聴率は、あさが月の半分いないことを愚痴ったよのが、梨江からの着物のプレゼントで、態度をがらりと変え、ご機嫌になった20日(金)の23.8%で第2位、第1位は、プレミア12韓国戦でした。
名古屋地区の最高視聴率は、あさが、銀行のことを正吉に相談するが、今の加野屋にとっては時期尚早だ、と婉曲に断られた21日(土)の22.5%で第2位、第1位は、プレミア12韓国戦の25.5%でした。

『花燃ゆ』の第47回は、関東地区が11.1%でした。
ちなみに、八重の第47回は13.7%、官兵衛の第47回は15.4%でした。
第47回までの全平均は、花燃ゆ11.91%、官兵衛15.75%、八重14.49%です。
関西地区は、13.6%でした。

明治14年1月30日、寿が、43歳でなくなりました。
紀行によると、仏法の教えを説く説教所を開き、人身の安定に一役買ったそうです。
でも、そうした寿の功績は、ドラマでは、全く描かれませんでした。
前半は、気の強い跳ね返り娘、後半は、妙に美和に理解を示す病人、ただそれだけでしたね。(笑)

話を戻すと、いつの間にか不倫の噂が完全に消え失せた前橋で、美和が、せいに久米次郎の手紙の中身をしゃべっちゃったのよね。(笑)
こんなこと、他の人にいうかなぁ。
いくら、誰も白い目で見なくなったからって、それをいっちゃだめでしょう。
そして、せいにも後押しされ、寿に、その思いを確かめに行く、という展開でした。

寿が、あれだけ毛嫌いしていた寅兄ぃや松下村塾のことを懐かしく思い出します。
美和の塾の思い出は、どれだけたくさんの握り飯をこしらえたか、だけなのよね。(笑)
で、姉に改めて伊之助を、そしてついでに母親学級を託された美和は、目的を達成、安子の元を訪れ、興丸と再会して、とっとと群馬に帰りました。(笑)
ところで、毛利家は、シャンデリアが、ろうそくでしたね。
電気は、まだないのね。

美和は、伊之助と篤太郎夫婦、久米次郎に看取られ、静かに息を引き取りました。
久米次郎は、伊之助に、寿からの文を渡しました。
そこには、なんと、美和と一緒になってほしい、と書かれていました。
てぇー、そこまでして、美和の思いを、みんなに祝福させようとするとは、びっくりぽんです。
エリーの手紙のように、感動的なことが書いてあるかと期待した私が、ばかでした。
そして、その電報が、なぜか美和あてではなく、県庁に届いていました。
伊之助か久米次郎が出したんでしょうし、美和あてで出すのが、当然なのにね。(笑)

この回の、もう一つの柱が、生糸の生産でした。
囚人たちは、みんな善人になって働いています。(笑)
美和の噂同様、生糸の品質悪化は、既になかったことになっています。
おいおい、なら、揚げ返し場は、いらないじゃん。(笑)
粗悪品が混入しないように、と品質保持のため、組合で集約することにしたはずなのにね。
ところが、今度は、世界的な不況で価格が暴落、品質は、全く問われませんでした。

アメリカでは、新井がリチャードソンに群馬生糸を見せ、大量の納品契約を結びました。
それがなんと、納期までに間に合わないって、そんな契約、まずは変更を求めるべきなのに、信用、信用、と伊之助は、無理な製品集めに走ります。
そんなことすれば、粗悪品が混じって大変なことになるはずなのに、そんな問題はなかったことになっているから、気にする必要ありません。(笑)

で、伊之助が、組合に加盟していない工場に行って、納品をお願いしちゃってますよ。
これって、組合にこだわる自分を否定することになるのに、納期の方が優先されちゃうのよね。
とどめは、ばくちの言葉に誘われた阿久沢が、知り合いの製糸工場から運んできた生糸で、何とか必要量を確保できました。
阿久沢は、品質は折り紙付き、と口でいってるけど、検査しなくていいのか。(笑)
それどころか、県内の工場には、伊之助が、すべて声を掛けているでしょうし、ということは、そもそも、これらは、群馬産じゃない可能性もあるのよね。
仮に群馬産だとしたら、伊之助は、県内の工場を掌握していないことになるし、そんな状態で組合を結成しても、それに加入せず、揚げ返し場を通さない生糸が流通することになり、効果も半減しちゃいますよね。

何はともあれ、阿久沢の生産農家からも人手を集め、県の職員も手伝っていましたけど、そんな状態で、今後、恒常的な注文に応じられるはずないのにね。
リチャードソンは、一度できたら、これからもできるはず、と思いますよね。
10年後どころか、完全に目先しか見ていない、そんな伊之助でした。(笑)

そうそう、美和は、伊之助の代わりに囚人たちの様子を見て回るって、何様のつもりなんでしょうね。
明らかに、国から託された県の仕事じゃん。(笑)
その美和は、明治14年学びの場、をつくりました。
経費は、伊之助のポケットマネーかな。(笑)
そこで、なんと美和が、教師になっています。
おいおい、ちゃんとした先生を雇わなくていいのか。(笑)
で、その学びの場では、母親の娘たちも一緒に学んでいます。
伊之助の学校づくりはどうなったんだ。(笑)

それでは来週も、皆の賛同を得て進め、なそうとすることを一つひとつ形にし、自分を無用と思わず、心配なことや辛い気持ちを打ち明けられ、仕事でどれだけ苦労しているか人の心の内を少しでも分かっている者をそばに置き、誰よりも大切に思い、まず母親が学ぶことが大事と心得、金儲けの匂いを嗅ぎ付け、住めば都と思い、何としても期限に間に合わせて信用を勝ち取り、時には、すぐには結果が見えない大ばくちを打ち、何もないところからつくりあげる、そんな気概で、こぴっと仕事がんばれば、日本の未来が開けるじゃんね。

「我々は、10年後、20年後、いや100年後のことを考えねばならんのです」
CATCH A DREAM!!

[7372]明日 頑張ろう 投稿者:まっくん

投稿日:2015年11月20日 (金) 19時23分

みなさん、こんばんは。
歩道が枯れ葉で埋まり、冬の足音が、感じられます。
日一日、晴れ間が貴重なものとなっていきます。

さて、今週の『あさが来た』は、冬ならぬふゆの心の揺らぎが、気になりますね。
美和に変わって、台風の目となっていきそうな気がします。
そうそう、前回も書きましたけど、加野と嘉納って、やっぱり被るんですよね。(笑)
伝助さん、登場して。(笑)

では今回も、土曜日から振り返っていきましょう。
予想どおり、相撲対決は、親分が鉱夫たちを押しとどめました。
しかし、やる気満々のあさは、なんと、その親分に挑戦状を叩きつけました。(笑)
親分は、山の男は、おなごとは勝負しないといい、宮部を指名しました。
そっか、宮部には、こういう大きな役回りが、用意されていたのね。(笑)
おなごと勝負しない、という親分の発言を聞いた新次郎、ほっとしていましたね。(笑)

行司は、亀助です。(笑)
ちゃんと軍配を持ってるけど、あさの私物なのかな。(笑)
本気で勝とうとする宮部に、いつの間にか鉱夫たちは、あさを応援します。
カズは、頑張り奥さん、負けたらつまらん、と絶叫し、親分も、そうちゃ奥さん、こん炭坑懸かっとんとぞ、頑張らなたい、と声援、あさは、宮部を投げ飛ばしました。
さすが、昔は京都一の女大関といわれていただけのことがありますね。(笑)

親分は、これまでの無礼を詫びました。
諸岡くん(笑)も、土下座してましたね。
みんな、働き出したのは、予想どおり、ピストルを恐れての嫌々ながらのものでした。
でも、今度からは、加野屋のために気張って石炭を掘る、と約束してくれました。
親分は、奥さんとの約束どおり、今まで怠けとった分まで、ようけ石炭掘るとぞ、と鉱夫たちに発破をかけました。
親分も、怠けていた、ということは認めるのね。(笑)

事の次第を見届けた新次郎は、翌日帰ることにし、荷物をまとめはじめました。
あさは、何も知らないまま、炭坑を仕切ることはできない、親分に随行してもらい、坑道に入り、どんなところか自分の目で確かめる、といいました。

まだまだ、あさが九州にいることを知り、新次郎は、寂しそうです。
あさは、旦那様がいてくれるから働ける、それが、離れていたおかげで、よう分かった、と感謝し、一緒に加野屋を切り盛りしよう、と誘いました。
新次郎は、昔、大番頭の息子で、同い年の幼なじみがいて、その父親が、暖簾分けした、と昔話を始めました。
時を同じくして、雁助も、うめにその話をしました。
結局、資金繰りに困り、ばくちに手を出して、妻と息子を置いて夜逃げ、残された妻子も、まちを出て行って、行方不明になりました。
新次郎は、金は恐ろしい、どんないい人でも、金がなくなったら人が変わる、といいました。
さらに、両替屋の武器は銭やさかい、銭集め、銭集め、というのを聞くたび、ぞっとする、と商売を避けている理由を語りました。
このことを知ってるのは、お父ちゃんと雁助だけや、と新次郎は思っていますが、残念、もう、うめも知っているのよね。(笑)

そのうめは、男の人の世界もえらいことなんだすなぁ、といってましたけど、女の世界も大変、ということなんでしょうね。(笑)
雁助は、暖簾分けは身に過ぎる、ずっと正吉の下で働きたい、といいました。
新次郎は、来るときとは打って変わって、ゴザ掛けのボロい駕籠で帰って行きました。(笑)
あさと交渉した結果、双方が妥協し合って、こうなったんでしょうね。(笑)
そんな様子を睨み付けるように見つめる男、納屋頭のサトシが、その幼なじみなんでしょうね。

そしてそのころ、あさの実家の京都では、忠政が、おそらくはあさのことを思い出しながら、『うさぎうさぎ』を歌いつつ、囲碁の一人指しをしているときに倒れてしまいました。
大阪に戻った新次郎は、お茶を淹れてくれたふゆを褒め、頭をポンポンと叩きました。
ふゆも、気持ちを新次郎に持って行かれちゃいましたね。

その頃、炭鉱では、亀助も、鉱夫に混ざって働いています。
おふゆちゃん、もうわてのこと忘れてしもたかなぁ、とぼやいていますよ。(笑)
そんな亀助を、親分が、おい、ぼーっとすんなや、としかりつけています。
おいおい、亀助は、中番頭ですから、今でいうと重役ですよね。
それを下請けの現場監督が、山の仕事をやらせて、しかりとばすなんてね。(笑)

あさも髪型を変え、カズたちと一緒に働いているようです。
そして、ようやく、大阪へ帰る日を翌日に控え、あさは、新次郎に手紙を書いています。
加野屋の山と思えば、石炭の落ちこぼれ一つにも愛着を覚え、鉱夫さんたちも、我が子のように、かわゆう思えてくる、と記しました。
一方、宮部から差し出された、あさ宛の手紙には、忠政が危篤と書かれていました。

その今井家では、忠政の枕元に、梨江と梨江の着物をまとったはつが、座っていました。
色黒のはつが、淡い色の着物を着ている様子は、アンで、はながお見合いするときの母親ふじを思い出してしまいます。
あの時は、徳丸さんの亡くなった妻の着物を借りたのよね。(笑)

そんなはつを、寝込んでいた忠政は、あさと間違えました。
よっぽど、あさのことが、好きなんだね。
普通なら間違われた方は気分を害するけど、はつは、あさが忠政に懐いていたことを知っているから、笑って受け止められるんでしょうね。

忠政は、はつの達者で、ええ顔を見て安心し、卵さんみたいに可愛いわ、といいました。
忠政が、100まで生きると思てたけど、もういつ死んでもおかしないねん、と弱気なことをいっていると、あさの大股の足音が、響きました。(笑)
あさは、じいちゃん、死んだらあかん、といいつつ、部屋に飛び込んできました。
で、生きてる姿を見て、大喜びです。

梨江は、藍之助を抱きかかえ、忠政に見せました。
藍之助、前より小さくなってまんがな。(笑)
忠政は、利口そうでええ顔して、久太郎とは大違いや、とひ孫を褒めました。

廊下では、はつがあさに、忠政は、医者に、もう長くないといわれた、と告げました。
さらに、それで、夢でもええから会いたいゆうて、ずっと、うちらのあの部屋で寝てたんやて、と続けました。
はつとあさの部屋だったのね。
この一言で、涙腺、一気に崩壊です。(笑)

梨江は、相変わらずお転婆なあさのことを、気に掛けています。
あさは、顔だけきれいにお化粧しているけど、首筋は、炭で真っ黒です。
そんな格好で、船で九州を出て、大阪から歩いてきたのね。(笑)

梨江は、お父はんとはつから聞きましたえ、九州の炭坑に行ってたって、といいました。
つまり、梨江は、九州の炭鉱のことは、詳しく知らなかったのね。
ということは、九州に危篤を知らせる文を送ったのは、はつってことなのね。

あさは、九州のおなごは、梨江にも負けないくらい強くて、しっかりして立派だ、といいました。
梨江は、自分は強くない、と否定しましたが、まんざらでもないようです。(笑)
あさのことを頼もしい、というはつに、梨江は、もう25も超えたのに、いつまでもお転婆で、加野屋の姑もどう思っているか、と気に病みました。

で、菊のことを連想したのか、眉山家の様子を尋ねました。(笑)
予告編にもありましたが、菊は、すっかり藍之助にべったりのようです。(笑)
惣兵衛もよく働いてくれ、畑で育つ青物には、何か不思議な力があるような気がする、といいました。
青物が、惣兵衛を立ち直らせた、ということなんでしょうね。

親子五人、身に足りた暮らしさしてもろてます、という言葉に、新次郎の銭は怖い、という言葉が、重なりましたよ。
けなげで前向きなはつに、涙が止まりません。
とどめは、こんなええおべべ着るの久しぶりで、何や気恥ずかしおます、どうか、ここにいてる間だけ、貸しといとくなはれ、という台詞でがんす。

そのころ、大阪では、よのが、天然いけずパワー、全開です。(笑)
一か月も家を空けて嫁失格、と、あさを悪し様にけなします。
正吉が、あさのおかげで鉱夫が働いてくれるようになった、とフォローし、新次郎も、忠政が危篤だ、とかばいます。
それを聞いたよのは、へぇへぇ、そうだすか、そうやってみんなしてうちのこと、いけずな姑扱いしたらよろしいがな、それが、年取った者の役目いうもんや、と心にもないことをいって拗ね、それを正吉が、なぐさめます。(笑)
よのは、みんな若い方が、ええのんと違いますの、そりゃなぁ、あささんだってもう若ないけどなぁ、と毒をまき散らし、それを収めるため、なんと、正吉は、あんたが、一番若いがな、といっちゃいましたよ。(笑)
新次郎によると、このやりとりは、頻繁に行われているようです。(笑)

京都から、うめに、あさが無事に着いたという便りがあったようです。
九州では、あんなに筆まめだったのに、あさは、新次郎には手紙を書いていないのね。
忠政のことが心配で、それどころじゃないんでしょうか。
うめが受け取った手紙も、梨江からのものかもしれませんね。

新次郎は、おじいちゃんの死に目に間に合いましたんやなぁって、おいおい、まだ生きてまんがな。
加野屋も、親戚なんだから見舞いの使者くらい立てても、いいのにね。(笑)
うめは、忠政が、あさの一番の味方で、彼と一緒にいる時が、一番伸び伸びしていた、といいました。

うめは、ほんまは、早うおあさ様の顔、見とおましたやろに、ほんに優しいことで、といいますが、新次郎は、わてなんか、別にどないでもよろしいのや、と強がります。
あさも、九州を発つ前日、宮部から、旦那さんがあれだけ男前やと、奥さんも心配やろきなぁ、といわれ、へ、何だすそれ、別に心配なんかしてまへん、と強がってましたよね。
お互いに、思い合っているのよね。
新次郎が、台所で、寂しいがな、とつぶやくと、外で、ふゆが、手紙を握りしめ、泣いていました。

そのころ、あさは、懐かしい今井のお店に、10年振りに入って、目を輝かせました。
今では、両替商の他に呉服屋としても、名を成しています。
きちんとした、いい店だ、というあさに、久太郎は、忠興のおかげで、御一新の苦難を乗り越え、大店になることができた、といいました。
はつは、梨江の力も大きい、とフォローしました。
あさとはつは、一人前の口をきく久太郎を茶化し、早く、ええ嫁をもらえ、と姉らしい口調でいいました。
そんな三人を、梨江は、昔を懐かしみながら、眺めていました。

大阪では、うめが、台所に入ると、外で、新次郎が、ふゆをなぐさめていました。
なんでも、一か月前に、ふゆが、亀助に、実家への手紙を代筆してもらい、その返事が雨に濡れてしまったが、しに、という文字が読み取れたので、家族の誰かに不幸があったと思い、泣いていたとのこと。
突っ込みどころ満載のエピソードですね。(笑)

まず、亀助は、ふゆにアプローチしていたのね。
そして、奏功し、ふゆも、亀助に心を開き、何かと頼りにしていたのね。
だから、代筆を頼んだんでしょうね。
亀助、脈があるかも。(笑)
そして、ふゆは、字が読めるけど、書けないのよね。
群馬の女工たちは、読み書きともできないから、ふゆの方が、勝っているだいね。(笑)

ついでに、今は加野屋で働いているから安心して、と亀助に書いてもらったみたいですが、山王子屋でも納屋でも、誰にも代筆を頼めなかったでしょうから、両親は、はつのお付きで大坂に行く、という、いいことしか知らないんじゃないでしょうか。
風の便りで、山王子屋が潰れたことを、両親が耳にするかも知れない、と思い、文を出した、ということのかな。(笑)

話を本筋に戻して、新次郎が読むと、妹が奉公で、にし(西)に行く、と書かれており、その一部を、ふゆが見て、早合点してしまったようです。
謝るふゆに、新次郎は、かめへん、かめへん、お父ちゃんもお母ちゃんも、ご無事でよかったがな、と言い残し、鼻歌を歌いながら去って行きました。
新次郎に熱いまなざしを向けるふゆに、うめは、新次郎によからぬ気持ちを抱かず、今後は、自分か番頭に相談しろ、ときつく命じました。
そんなやりとりを、よのは、嬉しそうに眺めていました。(笑)

京都では、あさが、忠政と囲碁を打っていました。
あさに勝った忠政は、最後の勝負はわしの勝ち逃げじゃ、といい、笑いました
そして、これからもなぁ、会う人会う人に、何でや、何でや、て聞いてなぁ、あさが誰ぞに、何でどす、て聞かれたら、ちゃんと教えてあげんやで、といい、みんなを呼び集めるよう指示しました。

布団に横たわった忠政は、みんなに、声を掛けました。
忠興には、相変わらず、つまらん男やが、今井があるのは、お前のおかげ、先祖に、大手を振って会える、といいました。
梨江には、こんなあほな、真面目な息子を支え、孫たちを育ててくれたことを感謝しました。
久太郎には、お前、寝小便するなよ、といいました。(笑)
そうそう、いくつになっても、子供や孫のことは、小さい時のことの方を、よく覚えているものなのよね。(笑)

はつには、人に優しくできるのは、強い者だけ、前やったら大丈夫や、といいました。
あさには、お前の笑た顔が好きなんやで、といいつつ、大福ほっぺを引っ張りました。
こうして、みんなに看取られて、忠政は、大往生を遂げました。

葬儀後、忠興は、はつとあさを呼び、この店を閉め、年内に東京に引っ越す、といいました。
視聴者の多くは、もう、とっくに東京に行っているもの、と思っていたでしょうね。(笑)
結局、忠政に遠慮していたのね。(笑)

忠興は、東京で、バンクを創る、といいました。
ばんこ、というあさに、久太郎は、ヴァンクや、と生意気な発音で、それを正しました。(笑)
忠興は、日本語で言うと銀行、両替屋の新しい形で、ぎょうさん金を集めて、その金を貸すことによって、儲けを得る、とその仕組みを語りました。
あさは、加野屋の将来を心配しますが、忠興は、金銀の両替をする、多くの両替屋は、そのまま、変わらないだろう、と楽観的です。
あさは、銭集め、という両替屋が嫌い、といっていた新次郎のことを、思い浮かべました。
はつは、お金だすか、うちにはもう、関わりのあれへん話や、とつぶやきました。
またまた、泣かせるんだから。(笑)

忠興が、今井は今、政府に勧められて、ほかの商家と共に、国立銀行を創る話を進めている、と説明しているところに、友厚が、現われました。
友厚によると、今をときめく忠興を知らない財界人は、いないとのことです。
よっぽど、羽振りがいいのね。

久太郎は、友厚の勧めで、来年、銀行の商いを勉強するために、アメリカに留学するそうです。
そのため、友厚がつくった薩摩辞書で、英語を勉強しています。
梨江は、はつに、昔、あさに届いた異国からの文も、友厚が出したものだ、と説明しました。
友厚と英語で話す久太郎を見たあさは、びっくりぽんです。

その頃、店先には、正吉と新次郎が、ようやく弔問のため訪れました。
そうとは知らぬあさは、友厚に、どうして忠興に銀行を勧めるのか、問いかけました。
友厚は、今井は、政府の信用が一番厚く、貨幣制度の改革に一役買い、資金もあり、井上馨との繋がりも深いからだ、と述べました。
今の話が理解できたのか、という久太郎の問いに、あさは、政府と仲よしこよしで、金を持っているからだ、と要約してみせました。
友厚は、エクセレント、とあさを褒めました。

あさは、正吉と新次郎が、立ち聞きしているとも知らずに、両替屋や銀行が、いいものには思えない、お金は人を苦しませる、そのお金を扱う銀行が必要か、分からなくなった、と語りました。
新次郎の影響を、まともに受けていますね。(笑)

友厚は、お金が人を救うこともできる、使う人や使い方で、その価値が変わる、銀行は、お金を金(きん)にできる、志のある人を応援する場所なんだ、といいました。
そこへ、いやいや、なかなか興味深いお話だすなぁ、といいながら正吉が、新次郎を連れ、部屋に入ってきました。
一緒に話をしよう、と友厚は誘いますが、正吉は、仏さんに焼香してくる、と部屋を出て行きました。

同行しようとするあさに、友厚は、加野屋も、いずれは銀行にならなあかん、といいました。
友厚は、新しい産業を始めるためには金がいるから、銀行に借りに来る、銀行は、その事業の意義を考え、応援する価値があれば、金を貸し、成功したら、利子を付けて返してもらう、志のある人を応援するのが銀行なんだ、と力説しました。
志のある者が増えれば、人もまちも元気になる、自分がしたいのは、そんなことだ、という友厚に、あさは、感銘を受けました。

今は、銀行が当たり前のようにあるから、友厚の話は理解できるけど、当時は、こんな話を聞いても、ちんぷんかんぷんなんじゃないでしょうか。
本当に、この仕組みが理解できたとしたら、あさは、商売の勘所がいい、ということになるんでしょうね。

店先では、新次郎と友厚が、二人で語り合い、藍之助を抱いたはつが、その様子をうかがっています。
新次郎は、友厚に、お礼をいい、ピストルを返しました。
あさは、加野屋に寄らずに今井家に来ているでしょうから、ピストルは、新次郎が炭鉱から帰るときに、あさが、渡したものなんでしょうね。
もう、その時点で、ピストルは、必要ありませんでしたからね。
そない大事なもんをお貸しいただくやて、やっぱり洋行帰りのお方は、おなごに親切なことだすなぁ、という新次郎に、友厚は、誰にでもという訳やありません、と挑戦状を叩きつけましたよ。(笑)
導火線に火がついて、バチバチ火花をたてていましたね。(笑)

その翌日、あさとはつは、正吉や新次郎と一緒に、大阪に帰ることになりました。
梨江が、はつが漬けた野菜に驚き、あさが、その漬け物のおいしさを、梨江に告げました。
あさが帰り支度をしにいき、二人きりになると、梨江は、はつに、これを持って帰っとおくれやす、とへそくりを渡そうとしました。
しかし、自分は家を守れなかった、と頑なに拒むはつに、梨江は、たまには弱み見せなさい、親が子のために何かしたい思て何が悪いのや、といい、山王寺屋を助けられなかったことを詫びました。
そんな様子を、忠興が、眺めています。
はつ、弱みを見せてもいいんだよ、と多くの視聴者が、彼女に語りかけたんじゃないでしょうか。(笑)

はつは、不安で不安で、押し潰されそうな時もある、と告白し、あさは、あない生き生きとお家のために働いてるのに、何でうちはこないなんやろて、もう情けのうて、と本音を漏らしました。
そして、お守り袋を取り出し、あんたは幸せになれる、という梨江の言葉を何べんも思い出した、それで十分、お金はいらない、これさえあったらええんだす、といい、そんなはつを、梨江は、そっと抱きしめました。
またまた、涙腺、完全崩壊でがんす。

1か月半ぶりに大阪へ戻ったあさは、店先の看板を見て、驚きました。
そこには、『加野炭礦』と書かれていました。
丸っこくて、かいらしい字ですね。(笑)
わてが作った、と得意げに語る亀助、なんだ、ちゃんと大阪に連れて帰ってもらったのね。
九州を出てから登場しないから、炭坑で働かされ続けているのかと思いましたよ。(笑)
しかし、雁助だけは、その看板を複雑な表情で、睨むように見つめていました。
一方、ふゆもクマたちと談笑するあさに、敵意のある視線を送っていました。
ふゆは、亀助から、たくさんお土産、もらったんでしょうね。(笑)

明治5年の秋に、新橋から横浜までの鉄道が開通してから、国内の石炭需要は高まり、あさは、軌道に乗り始めた炭坑の責任者として、大阪と九州の間を、頻繁に往復するようになりました。
今回も、宮部から、あさがいないと採炭量が激減する、という手紙が届き、九州きを決意しました。
寂しそうな新次郎に、あさは同行を求めますが、行きまへん、と予想どおりの答えでした。(笑)
そんな二人の様子を盗み見したふゆは、新次郎様、お気の毒に、とつぶやきました。

新次郎は、相変わらず、おもちゃを持参して、藍之助に会いに来ています。
また、藍之助、変わりましたね、何人おるねん。(笑)
惣兵衛は、思わず、そないに子供好きなんやったら、自分とこで作ったら、よろしいやんか、といっちゃいました。
何気なくいったんでしょうけど、新次郎は、グサッときたんじゃないでしょうか。
はつにもしかられた惣兵衛は、ぼそっと、せやけどやで、藍之助のやつ、新次郎はんのこと、お父ちゃんて呼んだんや、といいました。
すると、藍之助は、新次郎に、お父ちゃーんと呼びかけてきました。(笑)
新次郎も、出奔していたからだ、と指摘し、わてが、お父ちゃんやで、と声を掛けました。
あわてて藍之助を抱き上げ、走り去る惣兵衛さん、かいらしかったですね。(笑)

そんな姿を見て、新次郎は、はぁ、けど人いうのは、あない変わるもんなんやなぁ、とつぶやきました。
あれが、本当の姿だ、というはつに、新次郎は、あんな可愛い子がいたら、どんなことがあっても頑張れる、と返しました。

炭坑では、あさは、いつの間にか、姐御、と呼ばれるようになっていました。(笑)
あさが、宮部たちに、鉱夫の暮らし向きが、楽になる工夫をしなければ、と話していると、サトシが、親分を呼びに来ました。
宮部は、若いのになかなか仕切りのいい男で、とあさに人物評を伝えました。
若いって、新次郎と同じ年齢なのよね。
新次郎がいくつかは知りませんけど、仮にあさと15離れていたら、今は40を超えたおっさん、決して若くないぞ。(笑)
まさか、実は幼なじみじゃない、というオチのための伏線、なんてことないよね。(笑)

大阪に戻ったあさは、うめと、はつを訪ねました。
炭坑を巡回するため、馬の稽古をしている、というあさに、はつは、琴より似合っている、といって、うめと笑い合いました。
あさは、顔色の悪いはつを気遣いますが、おめでたと分かりました。
旦那様戻ってこられる思たら、もう二人目て、とあきれるうめ。(笑)
納屋じゃできないでしょうから、ひょっとして、畑の隅っこで!?(笑)
お姉ちゃんには、かなわへんなぁ、というあさに、はつは、新次郎と一緒にいる時間をつくるように忠告しました。

その後、はつは、あさにいった言葉を思い出し、何を偉そうにゆうてますのやろ、うちは、お姉ちゃんぶって偉そうに、子を産むことしかでけへんくせに、と自己嫌悪に陥りました。
そんなはつに、惣兵衛は、いずれ土地を買って、百姓を生業にしないか、と語りかけました。
はつは、そら、よろしおますなぁ、と二つ返事です。
惣兵衛は、いつか、大きい田畑で、青物や果物ぎょうさん作って子供達に、お父ちゃんお母ちゃんゆわれてワイワイ囲まれて暮らしたい、と夢を語りました。

あさとうめが、畑から戻ると、新次郎、亀助、弥七とふゆが、談笑していました。
ふゆの実家への手紙を、亀助が書いているところでした。
ふゆは、昔から、新次郎のきれいな手紙の文字に憧れていた、と夢見がちに話しました。
対抗心を燃やした亀助が、自分の文字の感想を求めると、丸こくて、かいらし字ぃだすな、といいつつも、気もそぞろです。(笑)
わざとらしく咳払いする、うめの視線に気づいたふゆは、手紙をひったくるようにして、去って行きました。
寂しそうな亀助さん。(笑)

ふゆの様子に気づいたあさは、嫉妬に胸が苦しくなりますが、本人は、まだ、その原因に気づいていないようです。
そこに、梨江が、別れを告げにやってきました。
あさと話している場合じゃない、まずはよのにご挨拶を、って、分かってるねぇ。(笑)
梨江は、昔から、よのの天然いけずを見抜いていたのかもしれませんね。(笑)

そのよのは、早速、天然いけずパワーを発揮、私の方こそ至らぬ姑で、と全く心にないことを、いけしゃあしゃあと、おぬかしあそばします。(笑)
返す刀で、いろいろ教えてあげたいが、月の半分も家にいないんじゃあ、と、さらりと告げ口です。(笑)
とどめは、自分は決して、ああはならないという心積もりでいたが、今では、そんな姑の気持ちが、少しは分かる、という鬼姑宣言でがんす。(笑)

しかし、さすがは梨江さん、わざわざ、よののために仕立てた着物をプレゼントし、気を引きます。
その餌に食いついたよのは、急にご機嫌になっちゃいました。(笑)
すかさず、あさのことを頼み込む梨江、お見事でした。(笑)
大喜びのよのは、お手製の張り子を、いくつもお土産に渡そうとしています。
これ、迷惑以外の何者でもありませんよね。(笑)
でも、張り子を選ぶよのさん、幸せそうでしたね。(笑)
結局、梨江は、あれらを抱えて帰ったのかな。(笑)
『てっぱん』で、大きなだるまを抱えて、故郷の新潟に帰って行ったジェシカこと冬美さんのことを思い出しちゃいましたよ。(笑)

おっと、話は前後しましたが、姑対談のあと、あさは、梨江と差し向かいに座りました。
よののチクリが効いたのか、梨江は、早速、いつもいつも家を空けていることに、苦言を呈しました。
しかし、昔、あさにおなごはお商売も世間も何も心配せず、ただお嫁に行ったらいい、といったことは、間違いだった、と反省の弁を述べました。
山王子屋が潰れたのに、商売に首を突っ込んでいるあさが、家を守っている事実が、堪えたようです。

しかし、あさは、殿方は家にいるおなごさんが好きなんやろ、おなごとしての自信がない、といいました。
この発言に驚いた梨江は、あさに自信を持てといい、おなごのしなやかさを忘れるな、と訓示しました。

それから、懐から書類を取り出すと、あさに、これを折をみて、はつに渡して欲しい、といいました。
その書類は、今井家が和歌山に持つ土地の証文でした。
これが、父と母からはつへの最後の贈り物だ、といいました。
くぅー、そうきましたか、もう、泣かせるんだから。
おそらく、忠興が梨江に託し、梨江があさに託し、あさがはつに渡す、そんな家族プレーだったんでしょうね。
朝から涙腺が崩壊すると、一日きついのよね。(笑)

夕方、帰り支度をした梨江が、店先の往来でうめと話をしています。
うめは、女子衆や丁稚に慕われ、ええ奥様のところもある、とあさをフォローしたというか、梨江を安心させました。
梨江に、もう相撲は取っていない、といううめ、さすがにまだ相撲を取っていることまでは、知らなかったようですね。(笑)
亀助は、意外に口が堅いのね。(笑)

そこへ、新次郎が、帰ってきました。
美和のところに、行ってたのかな。(笑)
新次郎は、あさが商売に熱中するのは、自分がふがいないからだ、でも、あさの顔を見ると、まぁええか、と思ってしまう、といって笑いました。
梨江も、嫌々裁縫をしていたときよりも、今のあさが、一番いい顔をしている、といい、うめも同意しました。
梨江は、新次郎に、これからも手綱をしっかりと握っていて欲しい、と頼みました。

ちょうど、その時、そして、よのが張り子を選んでいたその時、はつが、漬け物を持参しました。
はつの顔を見たあさは、なんと、折をみて、といわれていたのに、速攻で、土地の証文を渡しちゃいましたよ。(笑)

で、再び往来の場面、はつが梨江に、意地でも今井の施しは受けない、証文は受け取れない、と突き返します。
そんな様子を見たあさは、友厚から聞いた銀行の仕組みを思い出しました。
あさは、両親が、はつの志を信頼して応援するために土地を貸し、はつは、その信頼に応え、将来、何倍にもして返す、そういうことだ、といいました。
梨江も、あんたらはまだ若い、これからいくらでも、地に足をつけて新しい人生を歩める、はつたち親子が、これからどう生きるのか見届けたい、これが母の最後の願いだ、といいました。

はつは、二人の熱意に、そしてその背後にある父の思いに打たれ、土地を借りることにしました。
はつも、子供たちや惣兵衛の夢のため、のどから手が出るほど、その土地が欲しかったでしょうし、自分の中で折り合いがつく、そんな理由を探し求めていたんでしょうね。
後の問題は、菊さんのプライドだけですかね。
何はともあれ、めでたしめでたしでした。
でも、和歌山じゃ、あさもはつに簡単に会えないし、それ以上に、藍之助に会えなくなって、新次郎が、藍ロスになっちゃいそう。(笑)

数か月後、あさは、正吉の元を訪れ、お願いがある、といいました。
加野屋を銀行にしよう、ということなのかな。
明日からも、目が離せません。

さて、第7週の関東地区の最高視聴率は、よのが、相撲見物を口実にはつの元を訪れ、藍之助と加野屋に来るよう誘い、はつにきっぱり断られた10日(火)の24.8%で第1位でした。

月曜から土曜までの詳細は、24.5%、24.8%、24.5%、24.3%、24.1%、21.8%で、第7週の週平均は24.00%、『ごちそうさん』の第7週の平均は21.72%、『花子とアン』の第7週の平均は21.90%、『マッサン』の第7週の平均は20.38%、『まれ』の第7週の平均は19.43%、でした。
ドラマの全平均は22.03%、『ごちそうさん』は21.49%、『花子とアン』は22.00%、『マッサン』は20.57%、『まれ』は19.74%でした。

関西地区の最高視聴率は、はつが惣兵衛を連れ帰り、菊が、今さら何しに帰ってきたんや、と泣きながら息子にすがりついた12日(木)の23.5%で第1位でした。
名古屋地区の最高視聴率は、はつが、突然訪ねてきた友厚から、惣兵衛の消息に関する情報を聞き、探しに行った寺町の賭場で、その姿を見かけるも見失ってしまった11日(水)の23.0%で第1位でした。

『花燃ゆ』の第46回は、関東地区が11.9%でした。
ちなみに、八重の第46回は13.7%、官兵衛の第46回は16.4%でした。
第46回までの全平均は、花燃ゆ11.92%、官兵衛15.76%、八重14.51%です。
関西地区は、11.4%でした。

あーあ、こういう視聴者を不快にする不倫エピソード、わざわざ取り上げる必要あるんでしょうかね。
もう、ほとんどの人が思ってますよ、一つ屋根の下、二人きりで暮らしているのに、なんで今さらって。
ていうか、許せないのが、プラトニックな関係を強調し過ぎることなのよね。
伊之助は、美和にとって初恋の人だし、狙っているのは間違いないんだしね。(笑)
この期に及んで、何もない、濡れ衣だ、と言い張ることが、許せません。
おまけに、寿に、私が二人の仲を認めてます、といった発言までさせて、こういうのが嫌なのよ。(笑)

ところで、謎なのが、揚げ返し場に放火した、という仲買人たちなのよね。
仮に、彼らが犯人だとして、阿久沢が裏で糸を引いているのか否か、ってことなのよね。
阿久沢本人は、あたしゃ被害者です、加害者とは何の関係もありません、とすっとぼけてますけどね。(笑)
でも、それじゃ、何かが起こる、と番頭に告げた阿久沢は、予言者ってことになっちゃいますしね。
その後、犯人を捕らえて警察に突き出す、というあまりにもの手際の良さからも、これは、阿久沢が仕掛けた、とみるのが、妥当なんでしょうね。
それにしても、揚げ返し場が炎上する場面、力が入ってましたね。
やれば、できるじゃん。(笑)

謎といえば、伊之助と美和は、翌日、あっさり県庁舎に戻ってこられたってことは、土砂崩れは、一晩のうちに復旧したということなのよね。
大雨じゃ火もたけないし、夜間作業は無理だから、明け方、雨がやんでからの作業よね。
その程度で片づく土砂崩れなら、美和たち、戻れたんじゃない。(笑)
考えてみれば、伊之助は県令、つまり県の最高責任者なんだから、のんびり寝てないで、その復旧作業を見守らなきゃいけなかったんじゃないの。(笑)
県道じゃないから関係ない、ってことなのかな。(笑)

中原の行動も謎でしたね。
わざわざ、田畑を拡大するための水利確保策を聞きに来るって、そんなん伊之助も専門家じゃないんだし、ていうかド素人なんだし、手紙で十分じゃん。(笑)
しかも、伝次平から、山に木を植えろ、といわれただけで納得して、取るものも取りあえず帰ったかと思うと、群馬県庁職員になるって、どうなのよ。
後は村の人に託した、って、そんな無責任なことでいいのか。(笑)
採用主である伊之助が、採用初日まで、中原のことを知らない、なんてありえませんしね。
中原も、伊之助のコネをあてにして、二条窪を見捨ててきた、というだけの話にしか、みえませんでした。(笑)

このドラマの距離感のなさは、終盤にもありました。
国事犯を受け入れる、という場面、赤城山の麓にいる伝次平や、沼田の町にいる星野が、つい隣町から来るような気軽さで、県令公舎に現われてましたよね。(笑)
そうそう、美和が寿に出した手紙は、日付けが10月になっていたのに、その後、同じ東京から美和の元に届いた銀姫の手紙は、9月になってたぞ。
スタッフ、こぴっとしろし。(笑)
銀姫といえば興丸、大きくなっていましたね。(笑)
タイトルバックには元昭と出ていましたけど、画面でも紹介してあげてほしかったなぁ。
肉が嫌いなのは、美和のおかげで野菜好きになったからなのかなぁ。(笑)

ラスト、伊之助が国事犯相手に演説した後、美和が公舎に戻ると、久米次郎から手紙が届きました。
郵便配達の人、久坂さーん、と連呼していましたね。
それもそのはず、扉や雨戸など、全開になってましたもんね。
美和、不用心にもほどがあるぞ。(笑)
本来は雇うべき女中も、美和の下心からいませんし、県職員の夫人もあれっきり出てきませんしね。(笑)
清貧だから盗られるものはない、ってことなのかな。(笑)
久米次郎の、母の気持ちがわかるなら、今すぐ、この家から出て行って欲しい、という文の文面、多くの視聴者の気持ちを代弁してくれていましたね。(笑)

それでは来週も曲がったことを嫌い、世間の目を気にし、人の足を引っ張らず、できることを続け、将来の備えをし、人と人を繋ぎ、世の中の役に立つことをなし、自立を支援し、各自の適性に応じた技能を身につけてもらい、新たな生き方を見つけ、この世をよくしようと立ち上がり、自分にできることは何だってなし、どんな困難な状況に陥ろうと決してあきらめない、そんな気概で、こぴっと仕事がんばれば、この群馬から日本を変えることができるじゃんね。

「私は信じてます。互いを思い、真心を尽して事に当たれば、そこには、人と人との絆が生まれる。そして、その絆こそ一人ひとりの未来をつくるんです。新しい道を切り開いてください。それぞれに未来はあるんです。それが、私たちの願いです」
CATCH A DREAM!!

[7371]思い通りにならない日は 投稿者:まっくん

投稿日:2015年11月13日 (金) 18時29分

みなさん、こんばんは。
流行語大賞の候補が、発表されましたね。
びっくりぽんも、せわあないも、地道にこつこつも、なぁめぇすぅぎぃーも、失敗おっぱい世界一も、全部、落選しました。(笑)
びっくりぽんは、これから流行って、来年の流行語大賞を狙えるんじゃないでしょうか。(笑)

さて、今週の『あさが来た』は、ついに、炭鉱にやってきましたね。
嘉納伝助に出てきてもらいたいんですけど、この頃は、まだ10歳くらいですからね。
将来、絡んでくれないかなぁ。

では今回も、土曜日から振り返っていきましょう。
櫛田そえさんが、大阪に用事があって、それで加野屋に足を伸ばしたのでした。
あさは、ちゃんと手紙をそえに送っていたのね。
分割払いを確約する内容の証文は、文字がきれいなので、あさが練習を積んだのかと思いましたが、九州からの手紙は相変わらずだったので、どうやら正吉がしたためたもののようです。(笑)
大股の歩き方もそのまま、雨に濡れた着物を替えに出て行くあさを見て、思わずそえは、笑ってしまいました。(笑)

正吉は、そえに、土佐堀川の一角にある米蔵を売却して、鉱山購入の資金に充てる、といいました。
そして、それでも足りない分は、あさが、身をもって石炭事業を成功させ、それで全額支払う、と続けました。
正吉は、あさに、私なぁ、あんたを信じていく、そう決めましたんや、と腹をくくったことを明かしました。
なんていいお義父さんなんでしょうね。
おまけに、後先になりますけど、正吉さんは、わざわざ証文を、自分の名前で書き直してくれましたしね。

あさも、炭鉱は、これからの日本を支える大切な事業だす、きっと、櫛田様のお山を、宝の山にしてみせます、と宣言しました。
それを聞いたそえは、あの山は、亡き夫が大事に育ててきたものだから、どうしてもという人に譲りたいと思っていた、今日会って心を決めた、分割でいいから加野屋さんにお売りする、ときっぱりいいました。
こうなると分かっていても、思わず拍手しちゃいましたよ。(笑)
おそらくは、そえも、あさの手紙を読んで、加野屋に売ろう、と心に決めて、そのためだけに、大阪にやってきたんでしょうね。

これからだす、これから、ようよう加野屋の新しい商いが始まるんだす、というあさに、そえは、自分がどれだけ恵まれているか、女のあなたをこれだけ信じて商いを任せてくれることは滅多にない、と言い聞かせました。
そえは、女性がアメリカに留学する話をし、これからは女性も外で活躍するようになるかもしれない、と付け加えました。

そえは、帰り際に加野屋の表で、新次郎に妻を笑ったことを詫び、自分も、若い頃、大股で歩いて夫にしかられた、と告白しました。
それを聞いて、わての嫁もいつか、あなた様みたいな淑女になれるかも分かれへん、いうことだすなぁ、という新次郎に、そえは、さあ、女ん人が大股で歩き続けるのは、難しいことですき、と返しました。
この会話、とてもよかったです。
新次郎のあさへの思いと、そえのあさへの期待が、ビンビンと伝わってきました。

その後、部屋で、九州に行かせてくれ、というあさに、新次郎は、半月か、一月か、九州は遠すぎるわ、そない寂しいこと耐えられへん、と本心を伝えました。
新次郎は、無理したらあかんで、あさはすぐ無理するさかいな、怪我や、病気もしたらあかん、せや、力自慢の炭坑夫にも色目使たらあかんで、と付け加えました。

新次郎は、藍之助に、コマを持っていった時に、はつに、あさを、あんまり泣かせんといとくなはれ、と怒られたのでした。
泣かされてんのはわての方や言うてんのに、おはつさんのことは、何も心配せんかてええ、まあ、行っといで、加野屋を、よろしゅう頼む、と新次郎は、あさに頭を下げました。
きっとうまいことやります、というあさに、新次郎は、ええ、何もうまいことなんか、やらんかてよろし、無事にな、帰ってきたら、それだけでええのや、わて泣かしたらあかんで、といいました。
もう、優男パワー全開ですね。
こんなこといわれたら、新次郎のために頑張ろう、って思いますよね。(笑)

よのは、美和に、三味線の師匠を辞めるのは、うちの生き方と違う、といわれました。
美和は、妾になることは、承知したのかな。
それは、美和らしくないような気がするけど、もし、妾も断ったんなら、あの引っ越し騒ぎは、何だったんだ、ということになりますしね。
どうも、このエピソードは、釈然としません。
それはともかく、よのは、妾探しは、続けるみたいですね。(笑)

そして、あさの旅立ちの日が、やってきました。
正吉が、火打ち石であさを送ります。
火打ち石の一方は、火花が飛ぶように金属になっているんですね。
明治になると、銭形平次の時代から、随分、進歩しているもんですね。(笑)
榮三郎、急に大きくなっちゃいましたね。(笑)
ちょんまげ姿になっていたので、元服したということなんでしょうね。

意気揚々のあさの横で、しょぼくれる亀助。
何と、あさの随行を命じられてしまいました。(笑)
このしょぼくれかたが、なんともいえませんね。(笑)
案外、九州に行きたくない、というよりも、ふゆと離れたくなかったりしてね。(笑)
新次郎があさにいった、別れの言葉なんか聞きとない、さっさと行ってき、という言葉が、また泣かせました。
未練を断ち切りたかったんでしょうね。(笑)

あさと亀助の行く手に、友厚が、立ちはだかりました。
友厚は、あさに、護身用のピストルを手渡しました。
これ、本当に、二人が初めて出会ったときのものなんでしょうかね、あやしいなぁ。(笑)
友厚は、やっぱり、あさが好きなんですね。
きっと、どきどきしながら、待ち構えていたんじゃないでしょうね。(笑)

大阪から舟に乗って、九州に渡ったあさは、そこで、宮部という支配人を案内人に、一路、炭坑へと向かいました。
宮部さん、ゲゲゲの戌井さんですね、懐かしい。(笑)
私財をなげうって、村井茂の文庫を作った心意気が、なんか、あさに似ているなぁ。
嫌々歩く宮部と亀助を尻目に、あさは、炭坑までの道がどないなんか、歩いて確かめたいんだす、といいながら、野宿覚悟で、ずんずんと大股で歩いて行きました。
あさの足袋が、真っ白なのが、ちょっと嘘っぽかったですね。(笑)

で、結局、2日かけて、蔵野の炭鉱にやってきました。
亀助さんも宮部さんも野宿させられたのね。(笑)
夢みたいにきれいな朝焼け、見られたのかな。(笑)
しかし、そこには、人っ子一人おらず、炭鉱口も飯場も、静まりかえっています。

あさは、正吉から、加野屋の銘の入った手ぬぐいとふろしきを、のれん代わりに託されていました。
ちょっと違いますけど、夏ばっぱが、あきに託した北の海女のてぬぐいを想い出します。(笑)
あさは、首にかけた手ぬぐいを見て、戦わなあかんのや、今のうちは、加野屋の代表や、と気合いを入れました。

あさは、宮部に、坑夫さんらは今、何してはるんだす、うちは、白黒はっきりさせへんかったら、気の済まへん性分だす、もっとよう分かるように話しておくれやす、と迫りました。
宮部は、旦那じゃなく奥さんじゃ、坑夫に示しがつかない、女が山を仕切るのは、土台無理な話だ、と本音を語りました。

あさは、そんな宮部にお役御免を告げると、飯場の中に人の気配を感じ取り、扉を叩き、
すんまへぇーん、親分さん、いたはりますやろか、と声を掛けました。
あさによると、坑夫の面倒を見ているのが納屋頭で、彼らをまとめているのが、親分とのことです。
返事がないので、あさは、無理矢理に戸を開けようとして、外してしまいました。

飯場の入り口には、メジロが入った鳥籠が、いくつも下げられています。
要するに、毒検知器でがんすな。
人間より鳥の方が、有毒ガスに敏感なので、役に立つのよね。
サリン事件で、機動隊がサティアンに突入するとき、カナリアを持っていたのを記憶されている方も多いんじゃないでしょうか。

それはともかく、あさは、親分の治郎作を素早く見つけ、あいさつをしました。
ろくに、返事も返さない鉱夫たちに、礼儀知らずな奴らだ、と啖呵を切りました。
怖いもの知らずというか、世間知らずって強いね。
隣で、亀助は、心臓が、止まりそうになっていたことでしょうね。(笑)
そうそう、鉱夫の中に、猫娘の夫、泰介とバッテリーを組んだ諸岡くんが、いますね。(笑)
母親だったかのさんとの絡みは、ちょっと期待薄ですね。(笑)

あさは、親分に、何で仕事をしないのか、尋ねました。
山の持ち主が代わり、この先、どうなるか分からない、という親分に、あさは、加野屋がこれまで以上に、手厚く遇するから、安心して、仕事をしてほしい、といいました。

しかし、鉱夫たちは、口々に、加野屋が金が欲しいだけ、とか、おなごと話す気はない、などと、相手にしてくれません。
あさが、炭坑については、加野屋の主から、一切を任されている、といっても、鉱夫たちは、加野屋の旦那連中は、おなご任せの腰抜けか、と馬鹿にします。
坑夫たちは、厳しい仕事を引き受け、命懸けで生きることに、九州男児であることに、強い誇りを持っていたのね。

その頃、あさのいない大阪では、加野屋も寄合所も、静まりかえっていました。(笑)
新次郎は、相変わらず、嫁さんが苦労しているときに、自分だけふらふら遊ぶ気がしない、といいながら、遊びに行ってしまいました。(笑)
おそらくは、藍之助のところなんでしょうね。(笑)
そんな新次郎の様子を、友厚は、嫉妬の目で見つめていました。(笑)

そこへ、寄合所に、正吉を迎えに来た弥七が、三件隣の番頭が寺町で恐ろしいものを見た、という話を披露しました。
三件隣の番頭が見たものは、なんと、山王子屋の惣兵衛でした。
納屋の外では、栄達が、藍之助を見て、目のあたりが惣兵衛にそっくりだ、といい、はつも、どんどん似てくる、と応えました。

飯場の外では、あさが、足にできた血豆を見ていました。
そこへ、親分の妻、カズが、炭鉱口からやってきました。
飯場から出てきた親分に、あさは、明日こそ掘ってくれ、と頼みますが、わしらはみんな、山の男たい、山の男は、筋の通らんことは何があってもせん、とかたくなです。
あさは、うちは筋通してこの山買うてます、それを、うちがおなごやからとか、けったいな屁理屈つけて、堂々と怠けはんのはやめてもらいとおます、ときっぱりといいました。
親分は、屁理屈でん何でん、現に穴入って掘るとは、俺たち坑夫ったい。こん山の持ち主になるとなら、坑夫たちに実のあっとこ見せてもらわにゃならん、といい、鉱夫を集めました。

あさは、鉱夫たちを前に、西洋文明の象徴、蒸気は石炭をたいて起こす、その黒い宝の石を、日本の文明のためにも、みんなで掘って掘って、明るい未来を作ろう、と語りかけました。
しかし、おなごの下では働かれるか、とか、ごうつくばりの金貸しの加野屋が、儲けたがっているだけ、とか、大阪帰って、おなごに仕事任せる能なしで腰抜けの旦那たちを連れてこい、とかいいたい放題です。
あさは、正吉や新次郎の悪口は、金輪際許さん、それに、誰の得にもならない話をだらだらして時間の無駄だ、一日でも石炭掘りを休んだら、お互い、大損するのが分からないのか、と怒鳴りつけました。
おかげで、あさと鉱夫は、一触即発の状態となり、亀助と宮部が、強引にあさを引きずり、鉱夫の前から、姿を隠させました。(笑)

その頃、納屋では、菊が、はつに足にお灸を据えさせています。
いけずはするけど、自分のためにこき使う、このあたりは、菊の本性の名残が、うかがえます。(笑)
でも、予想どおり、藍之助が可愛くて仕方ないのね、笑顔を投げかけています。
ところが、はつが、急いで積み荷を運ぶ用事があるから、と子守をお願いすると、途端に険しい顔で、毒づきます。(笑)
菊は、随分、元気になったみたいですね。

菊が、藍之助に栄達と惣兵衛のせいで山王寺屋がなくなった、あんたなんか、ただのちっちゃい、しょんべんたれや、と悪態をつく、というより、愚痴をこぼしています。
藍之助も、それを知ってか、菊にすり寄ります。
そこへ、今や最強の天然いけず女、よのが、訪ねてきました。
相撲見物なんて、ただの口実、最初から、はつと藍之助に会いに来たのよね。(笑)
そこへ、急用を終えたはつが、戻ってきました。

よのは、土産をはつに渡すと、納屋の中に入り、藍之助をあやし始めます。
よのの動きを察知した菊は、寝床に戻り、御簾ならぬゴザを下げて、姿を隠しました。(笑)
よのは、藍之助を新之助ちゃん、と呼びます。
もう、完全に、新次郎の息子、自分の孫という感覚に支配されていますね。(笑)

で、ここから、よのの天然いけずパワーが、炸裂します。(笑)
この、布団も枕もない納屋に住んでいると驚き、鷄やウサギやあるまいし、もう人の住むとこやあらしまへん、こないなとこで育てられるやなんてなぁ、不憫な子やなぁ、といいたい放題です。
相手の心の内を忖度する様子など、全くありません。(笑)
でも、ちゃんと床に敷いたゴザに、膝を付けて座ったのには、感心しました。
普通の女将なら、汚いものには、全く、触れようとせず、おそらく、納屋に入ることもないんじゃないでしょうか。

はつは、藁もなかなか温かい、といい、今は、一家で雨露しのげる場所で暮らせるだけありがたい、畑も貸してもらえている、といいました。
そんなはつに、よのは、はつとあさの嫁入り秘話をあっさり暴露してしまいました。
はつは、惣兵衛から聞かされてよかったですね、こんなところで、よのから聞かされたら、たまりませんよね。
びっくりぽんだったのは、惣兵衛さんの母御、つまりは菊が、無理をいって、嫁をおはつにしてもらったことでした。
確かに、今思うと、あの婿養子の栄達が、独断で、そんなことするはずありませんよね。
事件の陰に女有り、とはよくいったものですね。(笑)

よのは、はつに、実の嫁のように思っているから、自分のことを母親と思ってほしい、と、まさか菊が居るとも知らず、アタックです。
かのも、この奥様は、ほんまにいけずなとこのない、優しい、かいらしいお姑さんだす、と援護射撃です。
そしてついに、よのは、おはつさんさえよかったら、この子連れて、うちで暮らしてくれはったかて、ええさかい、と本日の来訪の主目的に言及しました。
つまり、はつを新次郎の妾とし、さらに最悪、子宝に恵まれなければ、藍之助を跡取りに、という算段でがんすな。

それを聞いた菊は、ねずみの鳴き声を真似、よのたちを追い出しました。
はつは、きっぱりと、加野屋に住まわせてもらう気はない、とよのに断りました。
さらに、お心遣い、ほんまにありがとうございます、どうぞこれからも、妹を、よろしゅうお願いいたします、と付け加えました。
この心配りが、もう、絶品ですね。
こんな台詞を聞かされたら、よのじゃなくても、家に来て欲しくなりますよね。

はつは、素直に、菊の機転に感謝しました。
菊は、あんたら二人、ほんまは、加野屋さんでええ暮らししたい思てたんと違いますのんか、と拗ねて見せますが、はつは、いいえ、ちょっとも、と否定しました。
菊は、自分は、あの暮らしに戻りたい、といいながら、よのが持参した、好物のおまんじゅうを頬張りました。
はつは、藍之助をあやしつつ、うーん、懐かしいわ、といいながら、おいしそうに食べる菊を、本当に嬉しそうに眺めていました。
この時のはつの笑顔が、また、すばらしかったです。
だんだん、元気になり、昔の姿に近づいている菊を見て、嬉しくて仕方ないんでしょうね。
菊も、悪態はつきますが、昔と違って、はつに気を許している様子が垣間見え、なんか、いい嫁姑の仲になりつつあるなぁ、と感じます。

九州の飯場では、鉱夫たちが、あさはこれで逃げ帰る、と笑いますが、親分だけは、そう思っていないようです。
当のあさは、米送れ、という手紙を書き、しばらくは、ここで腹据えて、坑夫と談判する決意を、亀助に語りました。
亀助さん、がっかりしてましたね。(笑)

そこへ、親分の妻、カズが、握り飯を運んでくれ、自分も、夫たちに働いてもらいたいから、頑張ってくれ、とあさに頼みました。
あさは、そんなカズに、炭鉱の中のことを、詳しく教えてもらいました。

翌朝、あさは、提灯を下げ、坑道口から中に入っていきました。
それを見とがめた親分は、あさを坑道から引きずり出し、頬をはたきました。
あさは、おいどは叩かれても、顔を叩かれたことは、生まれて初めてだったでしょうね。
でも、親分が怒るのも当たり前よね。
坑内のガスが、提灯に引火したら、大変ですもんね。

でも、親分は、提灯のことには言及しませんでした。
親分は、燃える石に囲まれたら、いつ火だるまになるか分からん、土が崩れて埋もれる、鉄砲水に流される、炭鉱はいつだって死と隣り合わせだ、と注意しました。
すんまへんだした、というあさに、親分が、山の神さんに謝れ、というと、素直に謝りました。
このあたりの切り替えの早さが、好感度を保っているんでしょうね。

大阪には、あさから新次郎に、手紙が届いていました。
鉱夫たちが、仕事をしないので自分で掘ろうとした、と書いてあるのを読んで、新次郎は思わず、うわぁ、やめてくれ、と叫びました。(笑)
そやけどそれは、うちなんかには、到底できることやあれへんかったんだす、というくだりに、うめも、当たり前だす、何してはりますのや、とツッコミました。(笑)

あさは、おなごたちが、岡出しという、男の掘った石の運び出しの仕事で、朝から晩まで真っ黒になって働きながら家事もこなし、しかも笑顔を絶やさない、と驚きを伝えました。
さらに、自分の世間知らずを深く反省し、加野屋を任された身として、ここで、諦める訳にはいかない、との決意がしたためられていました。
新次郎は、ほんまにもう、諦めて帰るいう考えは、あらへんのかいな、とあきれ、うめは、あのおあさ様が、こないに反省しはるやなんて、思てた以上に厳しいとこなんだすなぁ、と妙に感心しました。(笑)
でもねぇ、鉱夫が石炭を掘っていないのに、女たちが岡出しをやるって、おかしいよね。
だって、掘らないと、運び出す石もないわけだしね。
なんか矛盾。(笑)

その頃、納屋では、友厚が、はつを訪ね、惣兵衛が寺町の賭場で目撃されている、私の方で、もう少し詳しいことを調べたい、と申し出ました。
差し出した名刺には、五代友厚、と大きく漢字が四つ並んでいるだけ、肩書きはありませんでした。
名刺という文化は、この頃から始まったのかもしれませんね。
はつは、自分たちのことは自分たちでやる、それに見ず知らずの友厚に親切にしてもらういわれはない、ときっぱりと拒絶しました。
友厚の、将を射んと欲すれば作戦は、見事に失敗でした。(笑)
彼は、それにしても、似てないようで、よう似た姉妹のようですなぁ、といい残し帰って行きました。

炭坑では、あさが来てから、10日が過ぎようとしていました。
鉱夫たちとは、相変わらずの膠着状態です。
あさは親分に、再度の話し合いを申し入れました。
あさが、宮部を、日和見の保身男、と罵倒する場面、よかったですね。(笑)

場面は変わり、あさと亀助が、裁縫をしています。
亀助さんの手つき、めちゃめちゃいいですね。(笑)
あさより、はるかに上手そう。(笑)

あさは、新次郎は働かないし、力仕事も苦手だし、ふらふらしてるし、どちらかといえば少し抜けている、というと、思わず、亀助も同意してしまいました。(笑)
あさは、でも決して、あかんたれじゃない、おなごのくせにという鉱夫と、何にも言わず自分に仕事を任せてくれる新次郎、どっちが男らしいか分からない、と続けました。
あさは、新次郎がそばにおらず、心細い気持ちを抱え、旦那様に会いとおます、とため息まじりにつぶやきました。

一方、はつも、子供を栄達に預け、一人心細い思いで、五代から聞いた賭場に向かいました。
家の中から、おい、いかさましくさったやろ、という惣兵衛の声が聞こえ、覗くと、変わり果てた旦那様の姿がありました。
はつは、建物の中に入ろうとして、往来を行く人とぶつかり、見失ってしまいました。

あさは、みんなを前に、今後は、加野屋が責任を持つ、家の者と同じように、大切に思うから、石炭を掘ってくれ、と頼みました。
しかし、給金を倍にしろ、という諸岡くん(笑)に、不毛な言い争いはやめ、建設的に話し合おう、と諭しますが、おなごと話すのはばからしい、帰れ帰れ、と鉱夫たちにいわれ、あさは、ブチ切れました。

このひきょう者、おなごやからいうて、初めから見下して、おなごやいうて、なめたらあきまへんで、男も女もお互い助け合うて、ええ世の中つくらんことには、どないなりますねん、この石頭、と怒鳴りつけました。
諸岡くんが、そんなあさを押し倒すと、懐からこぼれたピストルが、暴発しました。
こんなあっさり暴発するなんて、よく、今まで、大丈夫だったね。(笑)
鉱夫たちは、ピストルに驚き、さっと、あさから離れました。

ピストルを手にしたあさは、何が何でもこの炭坑を成功させるいう不退転の気持ちで大阪から来た、この決心を分かってもらい、石炭を掘ると、しっかり約束を交わすまで、決して帰らない、と啖呵を切りました。
姐御、という感じで、格好よかったですね。
ただ、不退転と聞くと、『まれ』で圭太が補修した、弥太郎さんちのキリコを思い出しちゃうのよね。(笑)
祭りの朝、不退転と描かれたキリコを前に、弥太郎さんが、どんな困難に遭っても、一度決めたことを、最後まで貫き通せ、みたいなことを、まれたちに訓示してましたよね。
まさに、弥太郎さんが不退転という言葉に込めたこの志が、あさに受け継がれた、そんな瞬間でした。(笑)

飯場では、鉱夫たちが、作戦会議を行っています。
そんなこととは知らぬ亀助は、ピストル一撃で、形勢が逆転したことに、カタルシスを感じていました。(笑)
あさは、武器の持つ力を実感し、戦をする男たちが、それを欲しがる気持ちが、理解できました。
そこへ、カズをはじめ鉱夫の妻たちが、あさを訪ねてやってきました。
カズたちは、鉱夫を殺さないでくれ、と土下座して嘆願しました。
なんと、いつの間にか、あさが、ピストルを持って、石炭を掘らない者は殺してしまう、といったという噂が、流れていました。(笑)

大阪では、水たまりに倒れ、泥まみれになった惣兵衛に、はつが、声を掛けました。
はつは、惣兵衛の手を取り、追っ手を逃れました。
緑溢れる川沿いの道を、手に手を取って逃げるはつと惣兵衛、『ロミオとジュリエット』の衣装を着た、はなと蓮様を思い出します。(笑)
はつの足で、よく、賭場の人間を振り切れましたね。(笑)
泥まみれだった惣兵衛が、いつの間にかすっきりしているのは、ご愛敬ですね。(笑)
おそらく、ロケの場面を先に収録したんでしょうね。

はつが惣兵衛を連れてきたのは、彼が、棒手振りを捨てて、失踪した場所でした。
2年以上の時を隔てて、ようやく、二人は、ここに戻ってきました。
失踪した場所からやり直す、それが一番、気持ちの整理が付けやすかったんでしょうね。

惣兵衛は、自分が消えたら、お前は今井家に戻れると思った、とはつに失踪の理由を語りました。
自然に、土のぬくもりに触れられ、あの納屋での生活が、本当に楽しくて、誰の前でも気取る必要のない、これが人の世やったんやと気づいたそうです。
だから、貧乏揺すりをしなくなったのね。(笑)
どうやら、貧乏揺すりは、惣兵衛の心の貧しさが、起こさせていたもののようです。

はつも、あの時のあなた、ほんまに気持ちよさそうに働かはって、と同意しました。
惣兵衛は、わしが笑て生きたらあかんやろ、お前は器量もええ、気立てもええ、もし加野屋の方に嫁いでたら、新次郎はんの隣でお琴弾いて、きっと立派な若奥さんになってたはずや、といいました。
続けて、姑にかて、あないにいびられることも、あれへんかった、わしに嫁いだせえで、お前を不幸にしてしもた、お前にもう一生得意なお琴も持たしたられへんいうのに、何でわしが笑て生きられるんや、と懺悔しました。
はつは、旦那様、うちが、あの家にいてた時より、不幸に見えますか、それに、加野屋さんのお姑さんかて、それはそれでまた難儀みたいやし、と返しました。(笑)
ほろっとさせられましたけど、最後に笑ってしまいました。
オブラートには包んでいますけど、はつも、ついこの前、よのの天然いけず振りを目の当たりにしていますからね。(笑)

はつは、旦那様に会うてもらわなあかん大事な人がいてますのや、といって、惣兵衛の手を取り、納屋に戻りました。
惣兵衛は、藍之助を呆然と見つめました。
藍之助を抱きかかえたはつは、今さら、ええ旦那様になろうやなんて思わんといとくなはれ、ええお父ちゃんになってください、といいました。
くぅー、泣かせる台詞ですね。

惣兵衛の姿を見て、すぐに歓喜の表情を浮かべた栄達と、喜びを懸命に押し殺した菊、好対照でしたけど、どちらも親としての愛情に溢れていました。
あの菊が、おそらくは初めて、本心をさらけ出して、泣きながら惣兵衛にすがりついた場面、涙腺が崩壊しちゃいましたよ。
泣きながら、今さら何しに帰ってきたんや、という菊に対し、息子として、お母ちゃん、堪忍、堪忍な、と詫びる場面も、しびれました。

九州では、宮部があさに、明日から、みんな山に入る、という情報を持ってきました。
ほっとするあさと亀助の元に、駕籠が到着、中から、新次郎が現われました。
で、早速、その情報が、鉱夫たちの耳に入りました。
親分は、あんな気性の激しい嫁さんの手綱を握っている男、どんなに恐ろしい顔をしているか見に行こう、と提案しました。

鉱夫たちが見に行くと、あさが新次郎に、なんで駕籠で来た、もったいない、と詰問していました。
親分は、あれが本当に大阪一の大店の若旦那なんか、と首をかしげ、戻っていきました。
当の新次郎は、駕籠代なんて、三味線一竿の値段にも満たない、と涼しい顔です。
一体、どんな高級品を使っとんねん。(笑)
そういえば、三味線って猫の皮なんですよね。
猫をかわいがっていた新次郎と、三味線弾きの彼は、なんか矛盾してるような気が。(笑)

新次郎が、働かない鉱夫との談判の結果を尋ねると、あさは、うち、やってやりましてん、うちがこないピストル持って、あんたらには負けしまへん、いうたら、みんな、急におとなしなって、と得意げに語りました。

大阪では、新次郎が九州に行ったことを聞いた雁助が、驚いていました。
着物の裾が汚れるところや荒くれ者のいるところに行くなんて、信じられないみたいですね。
雁助は、よほど若奥さんが恋しんだすやろか、とうらやましそうです。(笑)
正吉は、恋しくても、自ら仕事と関わり合いのあるところに絶対に近づかない男やったが、あさのおかげで変わった、と語りました。
それに同意した雁助は、 あれからもう、20年だっさかいなぁ、と謎の言葉を吐き、正吉も、うん20年やな、と応じました。

そんな二人の会話を拭き掃除しながら聞いていたうめは、部屋を出てきた雁助とぶつかり、こぼれた水を拭こうとして、互いの手が重なりました。
あらら、ノーマークでしたが、雁助とうめのロマンスが芽生えそう。(笑)
亀助とふゆより、はるかに現実的ですね。(笑)
そんな雁助に、うめは、掃除のお礼に、20年前に何があったのか、尋ねました。

炭鉱では、新次郎が、亀助に大福餅でもあめちゃんでも、木の実でも、何でもいいから買ってくるようにいいました。
要は、二人きりになりたいので、お邪魔虫の亀助を、やっかい払いしたかっただけのようです。(笑)
それにしても、明治4年に、お邪魔虫なんて、いうわけありませんよね、大森さん、こぴっとしろし。(笑)

あさは、新次郎に来てくれたお礼をいい、うちにはまだ、商いを自分で仕切るいう覚悟が足らんかった、大勢の人を動かすためには、もっと自分が強ならんとあきまへん、と語りました。
新次郎は、あさのほっぺたを引っ張り、いや、あさのほっぺたは、ほんまやらかいなぁ、よう伸びるなぁ、大福餅かて負けてへんで、といいました。
前にも書いたけど、和枝さんが、め以子のほっぺたを引っ張ったことを思い出しました。(笑)

新次郎は、商売人は、ちょっとは強引なとこが必要だが、あんたには、こないに硬いもん、ちょっと似合わへん、あんたの武器は、どっちかいうたら、このやらかい大福餅だす、といいました。
そして、あさのほっぺたを触る度、ああ、かなわへんな、といつも思う、といいました。
さらに、相手負かしたろう思て武器持つと、相手はそれに負けんようにもっと強い武器持って、そしたらこっちはもっともっと強い武器をてこら、太古の昔から、アホの男の考えるこっちゃ、と諭しました。

新次郎に、あさは、何もそない力ずくの男の真似せんかて、あんたなりのやり方があんのと違いますか、と指摘されたあさは、子供の頃の忠政の言葉を思い出しました。
あさが、おなごには、おなごのよさがある、おなごの、やらかいよさがなぁ、といわれたことを伝えると、新次郎は、忠興はちょっと怖いが、忠政とは、気が合いそうだ、と笑い、そっと、あさの肩を抱き寄せました。
この場面も、艶っぽくて、よかったです。

翌日、鉱夫たちは、なんと石炭の採掘を再開しました。
てっきり何か裏があると思ったんですけど、どうやら、ピストルの威圧に負けて渋々のようです。
宮部は、その働いている鉱夫たちの手をわざわざ止めさせ、飯場の前に集めさせましたよ。
よく、みんな従ってくれたなぁ。(笑)
宮部って、さすがは支配人だけあって、親分とツーカーなのかもしれませんね。(笑)

宮部は、新次郎にあいさつを求めますが、わてみたいなふらふらしてる者が、こない力自慢の男の衆と話なんかできますかいな、フーされて、ヒ−言うて飛ばされてしまいますわ、といい、逃げるように亀助に厠へと案内させ、陰から様子を眺めました。

あさは、ピストルはもう使わない、と誓いました。
そして、正直に、加野屋が潰れかけていて、新しい商売に手を出すため、この山を買ったことを話しました。
さらに、みんなに陸蒸気や蒸気船が石炭で動く仕組みを説明しました。
きっと、友厚に教えてもらったんでしょうね。

あさは、一番偉いのは、山の持ち主でも、支配人でも誰でもない、現に山入って、石炭採るあなた方だす、あなた方一人ひとりが、新しい日本をつくってるいう誇りを持って、働いてください、と美和や伊之助みたいなことをいいました。(笑)

近代日本の主役だ、といわれ、鉱夫たちのモチベーションが上がりました。
このままにしておけばいいのに、あさは、わざわざ、ピストルがなければ自分の話が聞けないなら、相撲で勝負しよう、と挑発しました。
せっかく、その気になってるのに、自ら水を差すなんてね、とは思いますが、そうしないとドラマにならないのよね。(笑)
どうせなら、採掘をずっと拒否した状態で、あさに演説させたほうが、すんなり行くのになぁ。

さぁ、いよいよ明日は、相撲で勝負ですね。
いくらなんでも、あさは、相撲じゃ鉱夫に勝てないでしょうし、親分が止めるんじゃないでしょうか。
で、そのあさの男っぷりに惚れて、みんな、あさと心を通わせる、という展開かな。
そして、新次郎の20年前の秘密が、明らかになるのかな。
楽しみ楽しみ。

さて、第6週の関東地区の最高視聴率は、美和に誘惑された新次郎が、あさの縫った着物の縫い目が裂けて我に返り、加野屋を訪ねたはつが、ふゆのことをあさに託した4日(水)の24.1%で第1位でした。

月曜から土曜までの詳細は、22.3%、21.8%、24.1%、23.9%、23.6%、22.8%で、第6週の週平均は23.08%、『ごちそうさん』の第6週の平均は21.00%、『花子とアン』の第6週の平均は23.13%、『マッサン』の第6週の平均は20.27%、『まれ』の第6週の平均は19.23%、でした。
ドラマの全平均は21.70%、『ごちそうさん』は21.45%、『花子とアン』は22.02%、『マッサン』は20.60%、『まれ』は19.79%でした。

関西地区の最高視聴率は、妾を囲ったと落ち込み、雨に濡れ境内で落ち込むあさに、新次郎が、あんたの代わりになるようなおなごがおりますかいな、あさほど心の中が、女らしいおなご、わては知らん、とキラーパスを通した6日(金)の22.2%で第1位でした。
名古屋地区の最高視聴率は、加野屋を訪れた櫛田そえが、鉱山の売却を決め、帰りがけに新次郎に、おなごが大股で歩き続けるのは難しいといった7日(土)の21.7%で第4位、第1位はなんと、フィギュアの26.8%でした。

『花燃ゆ』の第45回は、関東地区が11.7%でした。
ちなみに、八重の第45回は12.8%、官兵衛の第45回は16.8%でした。
第45回までの全平均は、花燃ゆ11.92%、官兵衛15.74%、八重14.53%です。
関西地区は、12.8%でした。

西郷どん、予想どおり切腹の場面だけの登場でした。(笑)
これでよかったと思います。
中途半端に描いても、突っ込まれるだけですからね。(笑)

ただ、熊本城が炎上するCGに被せて、西郷たちが徹底抗戦した、というナレーションが流れましたが、これはいけません。
徹底抗戦、というと籠城ってイメージがあるじゃないですか。
そこへもってきて、あのCGですからね。
このあたりの歴史に詳しくない人は、西郷たちが、熊本城に籠城したと思ったんじゃないでしょうか。

実際は、逆ですからね。
熊本城に立て籠もった官軍に攻撃を加えたのは、西郷たちですからね。(笑)
結果的に、この寄り道が進軍のスピードを鈍らせ、その間に船で鹿児島に上陸した官軍と、小倉から進んできた軍に挟撃され、敗れ去るんですけどね。
もう少し、分かりやすい描き方なかったのかなぁ、というか、こんな紛らわしいCG、いらなかったのよね。(笑)

木戸は、伊之助への電報で、あっさり亡くなってしまいました。
キドタカヨシシスって、フルネームで書かなくても、キドシスで十分なのにね、もったいない。(笑)
それにしても、木戸さん、2週前まで、ピンピンしていたのにね。(笑)
ところで、このドラマの木戸さんて、長州出身者の代表者のような描かれ方でしたね。
もっともっと多士済々のこの時代を描くには、無理がありすぎますね。(笑)
そうそう、亡くなった後、磯松と話す辰路が、せわあない、といったのには、ぶったまげした。(笑)

いつも批判しか書きませんけど、でも、船津伝次平さんを紹介してくれたのは、このドラマの功績です。
こんな立派な人がいらしたなんて、勉強になりました。
紀行のフォローが、またよかったです。
しかし、伊之助が、視察に出掛ける間際に、美和が、伝次平のところに誘うってどうよ。
前の晩に、話しとかないと。(笑)

それにしても、こんな立派な男の人も、ちゃんといるのよね。
群馬の男は、みんな、駄メンズみたいに描かれて気の毒です。(笑)
トメの旦那は、バクチから足を洗ったのかな。(笑)
とにかく、毎回書いてるけど、男に働かせるのが、県令の最初の仕事ちゃう。(笑)

ところで、ナツさん、陽子、もとい美和に代筆を頼んでいましたね。(笑)
育子を思い出しました。(笑)
やっぱり、ナツの息子は、字が読めるんですよね。
江戸時代の日本人の識字率は、ものすごく高かった、と何かで読んだことがあります。
世界トップクラスだったみたいですね。

伊之助は、仲買人をどう処遇するつもりなんでしょうね。
仲買人は、お上の下で働くなんてまっぴら、みたいなこといってましたけど、この発言によれば、仲買人は、県で雇ってもらえると思っているのよね。(笑)
でも、伊之助は、そんなこと、一言もいってないのよね。(笑)
なんか、作者の筆が滑ってしまった、という気がします。

そしてそして二人の夜、まさか、旅館に二人きりとは。(笑)
崖が崩れて通行止めになったら、宿泊予定の人も来られないから、空室ができるはずですけどね。(笑)
みんな連泊で、付近の宿で、あの部屋だけしか空いていなかった、ってことなのよね、すごいなぁ。(笑)
どっちにしても、ずっと一つ屋根の下に二人っきりで暮らしている訳ですし、今さら、このことを大きく取り上げても、なんだかなぁ、という気がします。(笑)
また、こんなことをタイトルに据えたことが、信じられません。
生糸の品質保持じゃ、視聴率取れないと思ったのかな。
発想が、ワイドショーや週刊誌と変わりませんね。(笑)
次回は、この醜聞で、奥様方の興味を惹けるといいですね。(笑)

それでは来週も誰もが夢を見、自分の人生に希望を持って生きていくため自分で学ぶ術を身につけ、野菜も人も育つのを待ち実らせ、人それぞれに合った育て方をし、品質を下げず価格を安定させ、男が本気で見た夢は、必ず誰かが叶えると信じ、何度も実験して出した答えは、必ず将来に役立つと肝に銘じ、悪循環を断ち切る新しい仕組みを作り上げ、懸命に国づくりをなし、皆で力を合わせねば道は開けぬと悟り、気持ちが伝わるよう説得を続け、真心を尽し、何事も、やらぬと結果が出ぬとの決意で、活路を開くためやり遂げる、そんな気概で、こぴっと仕事がんばれば、父上のように、これから己に向き合うことができるじゃんね。

「当たりめぇだ、わしが初めて見つけたやり方だ。いいか、これまでのやり方が正しいとは限んねぇ。常識を疑うところから、まずは始まる」
CATCH A DREAM!!

[7370]涙も溢れるけど 投稿者:まっくん

投稿日:2015年11月06日 (金) 18時34分

みなさん、こんばんは。
早いもので、もう11月ですね。
お歳暮やクリスマスや年賀状など、年の瀬のキーワードを、よく見かけるようになりました。

さて、今週の『あさが来た』は、あさが、新次郎の妻としての立場と、お家を守る加野屋の嫁としての立場の間で揺れ動く様子が、うまく描かれていましたね。
それを取り巻く人々も、生き生きと描かれて、高視聴率もむべなるかな、ですね。

では今回も、土曜日から振り返っていきましょう。
びっくりぽんなカッパは、大方の視聴者の予想どおり、ビッグなカンパニーでした。
正吉は、才助に、その手伝いを申し出ました。
今度は、正吉さん、しっかり才助さんと握手しましたね。
もしかして、前回は、正吉さんも、知らない振りをしたのかな。(笑)
親子揃って、食えませんなぁ、さすがは大店。(笑)

でも、正吉のおかげで、大阪の商人たちが、才助の話を聞いてくれるようになりました。
みんな、東京に負けないように、と気持ちが一つになりました。
この場面、商人の一人が、大阪はじり貧、といったんですけど、じり貧という言葉は、この時代、まだなかったんじゃないの。(笑)

一方、はつは、借りている農家の前で、肩の傷を気にしています。
このセットが、妙にショボイのよね。(笑)
せっかくの高視聴率ドラマなので、もっと、お金を掛けてほしいなぁ。
惣兵衛が、薬を買ってきて、はつの傷口に塗りました。
もう、傷跡も盛り上がって、薬、必要じゃなさそうでしたね。(笑)

一方、あさは、石炭に興味津々、黒い文鎮に魅入り、漬け物石を眺め、自らも、石を拾ってきました。
これだけ石炭、石炭といってたら、誰かが、その一つくらい手に入れて、あさに見せてくれそうなものですけどね。(笑)
大阪という大都会にいながら、明治4年に、山屋が、石炭を持ってくるまで、誰も、実物を見ない、というのも、ちょっとねぇ。(笑)

で、はつの畑では、何とあさとうめが、お手伝いをしています。
すっかり、施しを受ける身になっちゃったのね。(笑)
九州の炭鉱を買ってみたい、とあさにいわれたはつは、旦那様のご意見だけは、ちゃぁーんと聞くんやで、と忠告しました。
続けて、はつは、炭鉱の話も、新次郎から教わったものだ、遊んでばかりというが、謡やお茶に通っている旦那衆は、大きい商いしている人ばかりで、そこで、大切な話を耳にすることもある、と彼をかばいました。
さらに、はつは、うちもな、お家にお嫁に来た思てたけど、そのお家いう大きい縛りがのうなって、これから一番大事にせなあかんのは、旦那様や思てますのや、といいました。
いい話ですね。

あさは、家族に、九州に行ってみたい、といいました。
炭鉱以上にピンとくる、お商売はあらしまへん、ほんなら、論より証拠、いっぺん、石炭とか炭鉱いうのを、見に行ったらええ思うんだす、と力説します。
ぎょうさん儲けて、もういっぺん加野屋に、浪花一ののれん、取り戻したいんだす、それに、まだ人のやってへん新しい商いやるやなんて、そない考えただけでも、心が踊ります、と必死に説得しました。

しかし、新次郎は、あかん、炭鉱に行くのんの、どこが嫁の役目だす、そないな危ないとこ、あんたを行かせる訳にいくかいな、と強硬に反対しました。
よのも、うちもだす、どうしてもそないなとこ行く言うんやったら、新次郎と、離縁してからにしなはれ、と許しません。

翌日、寄合所を訪ねたあさは、才助が、横浜に異動になることを耳にしました。
あさは、そのことを、商人たちの前で、才助に問いただしました。
大阪になくてはならんお人、西洋やお商売に詳しい五代様をおいて、大阪を導いてくれはるお人はいてはらしまへん、と大絶賛です。
クソ食らえ、とまで、酷評していたのにね。(笑)
才助は、必ず、大阪に戻ってくる、と約束しました。
お手を拝借、打ちましょ、もひとつせ、祝うて三度、めでたいな、ほんぎまり、というのを聞くと、大阪市役所の小さな巨人、天神祭に命を賭ける大村さんを思い出します。(笑)

一方、はつは、借りている納屋で、しゃがみ込んでしまいました。
置物と化した菊が、ちょっと見ただけで、妊娠、と見抜きましたよ。(笑)
助産婦の仕事、できるんちゃう。(笑)
でも、廃人みたいになっていなくて、ほっとしました。(笑)

はつは、様子を見に来たあさと惣兵衛を探しますが、見つかりません。
やがて、河原で、惣兵衛の棒手振りと、しなびた野菜を見つけました。
はつは、お腹を押さえて、しゃがみ込んでしまいました。

そんなはつを、あさは、納屋に連れ帰りました。
はつを心配する栄達の言葉から、あさは、はつの妊娠を知り、おめでたいことや、と喜びました。
しかし、菊は、家も何もかもがなくなった今とは、どこまで折が悪い嫁や、こんな狭い所に、ややこまで増えたら、迷惑なだけだ、と置物になっても毒は吐くのね。(笑)
そんな菊に栄達は、どないなとこにいてたかて、めでたいもんは、めでたいんや、そない、いけずばっかり、もうやめなはれ、こないな時やからこそ、もっと明るう前見て生きな、と諭しました。
家がなくなって、栄達さんは、思ったことを口にできるようになったんですね。(笑)

その頃、新次郎は、連日、師匠の家で宴会し、朝帰りです。
舞を舞った新次郎が、転んで、美和に倒れかかりました。
お静さんが、捨蔵さんの様子を見に行ったとき、彼が奴さんを踊って転び、世話している女に倒れかかったことを、思い出しました。(笑)
心配する男衆を尻目に、よのは、やれ商いや、燃える石やとか言うてばかりでは、誰かてうちに帰りとのうなっても、しょうがあらへんのと違いますか、と新次郎を擁護します。
かのが、よのが作った犬の張り子が、商いの本に押され、隅に追いやられている、とチクッちゃいました。(笑)

うちは、いけずな姑だすやろか、いいや、うちは、いけずな姑やあらへんはずや、あのあささんが、どないに変わり者やろうと、新次郎のため、お家のために、耐えて耐えて耐えてやな、手厚うしてきたつもりだす、そやのにもう、と、よのさん、被害者になっちゃいました。(笑)
手のひらを返すように、番頭二人に、美和の調査を依頼しちゃいましたよ。(笑)

あさは、はつのもとに柑橘類や着物を運びました。
ここでも、栄達が菊に、おい、お前さん、そんな置物みたいにチーンと座ってんと、ちょっとは手伝いなはれ、と優しく声を掛けました。
これも、かつては、考えられないことですね。
つわりがひどいはつは、あさが持ってきた柑橘類を一つ、もらいました。
そんなはつも、あさが新次郎と、燃える石のことでケンカしていることは、知っていました。
新次郎も、相変わらず、納屋に足繁く通っているようです。
惣兵衛探しも、手伝ってくれているようです。

あさは、はつから旦那と話し合うよう諭され、朝帰りの新次郎を店先で、待っていました。
新次郎と話したいという、あさへの第一声が、石炭やったらあかん、でした。(笑)
あさは、石炭の値は、この10年で6倍になり、掘れば高値で売れる、と力説しますが、新次郎は、ボロ儲けの商売なら、みんなが手を出すはず、と取り合いません。
しかし、あさは、そこは勇気があるかどうかだ、誰もしないことに、勇気を出して早いうちに乗り出したら、ほかと争わずにすむ、とあきらめません。
九州の方が北海道より近い、家のためなら、どちらでも行く、というあさの言葉に、新次郎は、嫁さんやのうて、男の衆と話してるみたいやわ、とあきれてしまいました。

東京では、才助が、官を辞め、大阪に行く、と大久保に宣言しました。
加野屋では、あさが、聞き慣れた、大きいがに股の足音を耳にしました。
懐かしい、父忠興の姿が、目の前にありました。
あさのがに股は、父親譲りだったのね。(笑)

その忠興は、新政府に尽くした功績を買われ、今や、日本経済の中心を担う、実業家となっていました、びっくりぽんですね。(笑)
どうやら、東京に居を移す決心をしたようで、なかなか来られなくなる大阪へ足を運んだとのことです。

あさは、忠興に、石炭採る山を買うため、九州へ行きたい、炭鉱のことをどう思う、と聞きました。
正吉たちの、あちゃあ、ゆうてもた、という表情が、よかったですね。(笑)
旦那さんのお世話もせんと余計なことばっかり考えて、相変わらずのこのアホ娘が、と忠興は怒り、逃げるあさをつかまえて、おいどを叩きました。
昔のように、あさを肩に担ぎ上げたのかな。(笑)
その様子を見て、うめは懐かしみ、新次郎は昔のように、おいどはご無事だすかと声を掛け、あさも、昔のように逃げていきました。

その後、正吉と忠興は、縁側トークに興じました。
正吉は、あさは度胸と商才がある、両替屋が成り行かない今、この店を変えようとしてくれている、と絶賛しました。
正吉は、今の新次郎が、昔の自分に似ている、といってましたね。
ということは、新次郎も、いずれは、しっかりするのかも。(笑)
正吉は、どんなことがあっても、うわ、びっくりぽんや、ゆうて、ほうと受け止めはる、あの柔らかい力こそが、この今の加野屋にはもう、絶対に欠かせんことだすのやなぁ、と続けました。
ええ所に、嫁がせていただきました、と頭を下げる忠興、こっちこそ、ええお嬢さんをいただいておおきに、と頭を下げ返す正吉、いい場面でしたね。
ちょっと頭を下げるだけの忠興と、深々と縁側に額が付きそうになるほど頭を下げる正吉の姿に、今の二人の勢いの違いを見ました。

畑では、栄達とはつ、そしてふゆが、働いていました。
ふゆが、元気そうで、何よりでした。
栄達は、はつに、彼女には末の望みが懸かっている、今の生活にも張りができた、どんな時であれ、おなかの中の子は、大事な山王寺屋の跡取り、自分がちゃんと育てる、といいました。
そして、はつとふゆに、自分のことをこれから、おとうちゃんと呼ぶように、といいました。

本当に、畑仕事の栄達は、生き生きしていますね。
人は、逆境にこそ、本当の姿が現われますからね。
惣兵衛のように最初から大店の跡取りとして生まれたわけじゃなく、おそらくは丁稚奉公からはじめ、苦労して番頭に上り詰め、婿養子となったんでしょうからね。
若いときの苦労は買ってでもしろ、とはよくいったもんですね。(笑)

あさと忠興、そしてうめは、そんな三人の姿を眺めていました。
うめも、複雑でしょうね。
本当なら山王子屋へ、はつに付いて行っていたわけですからね。
自分の姿を、ふゆに重ねたんじゃないでしょうか。

そんな三人に気づいた栄達に、忠興は、頭を下げました。
蔑むわけでも、哀れむわけでもない、父親として、栄達に娘を託す、そんな思いからでしょうね。
なかなか、いい場面でした。
頭を下げ返す栄達の様子に、はつもふゆも気づかないのは、ちょっと納得いきませんけど。(笑)

帰り道、あさは、栄達に、自分とはつは、まるで生き方が違ってしまったけど、何がいいのか分からない、といいました。
栄達は、あさに、石炭の将来性を認めつつも、しっかりした男の頭領じゃないと難しい、といいました。
さらに、いっぺん立ちどまって、ほんまにできるかよう考えてみぃ、それでもできる思うんやったら、助けはせんが、勝手に頑張れ、お前にとって、お家を守るいうんは、そういうことなんやろ、と言い残しました。

その年も明けて、明治3年、両替屋が時代に取り残される商いとなる中、今日も、あさはお家のため、炭坑へ行くことを考え、店先で、お金お金、と連呼しています。
そして、ついに、婚礼道具の目録を取り出しました。
箪笥が21竿って、そんなん、置く場所が、よくありましたね。(笑)
今井家は、はつと二人分、あんなにすごい婚礼道具を準備したんですね。
やっぱり、本物のお嬢様だったのね。
その割に、はつは、うまく百姓生活にも順応して、生活能力が、高いのね、すごいなぁ。
あさは、それらをすべて売って、持参金とともに、炭鉱購入の資金にしようと目論みました。

その様子を見ていた新次郎は、師匠宅で、何で、あっこまでできんねやろなぁ、と驚いています。
そんな新次郎に、美和が、モーションをかけてきました。
新次郎の手を握る美和の手、爪が、ものすごくきれいでした。(笑)
その美和さん、視聴者には、誘惑しているように見せかけて、実は、新次郎を別のことに誘っているのかと思いきや、まんまでした。(笑)

あさが縫った目の大きい縫い目のある新次郎の着物の袂が、床に手をついた拍子に裂けました。
それで、新次郎は、我に返り、何してますのや、わては、といいつつ、師匠のお宅を後にしました。
師匠宅の近くで様子を探っていた亀助が、新次郎を追って出てきた美和に見つかり、お茶に誘われました。
亀助は、新次郎の代役を果たしたんでしょうかね。(笑)

翌朝、新次郎は、朝帰りでしたけど、師匠宅を出た後、どこかに寄り道したんでしょうかね。(笑)
あさのほっぺたをツンツンしたり、つまんだりしたところが、愛情が感じられ、よかったです。
納屋では、ふゆが、野菜を全部売り切り、元気に行商から戻ってきました。
はつのお腹は、随分と大きくなりました。
惣兵衛は、相変わらず、行方不明です。

大阪に戻った才助は、友厚と名を改め、大阪に、時代の先端を行く様々な会社を設立するなどして、大阪商人たちから慕われるようになっていました。
寄合所では、あさが嫁入り道具を売りに出して、加野屋も苦しいのでは、という噂話がささやかれました。
山屋が、それは、鉱山を買うため、あさが、独断でしていることだ、と説明しました。
かわいらしい顔して男みたいな、おなごはんやで、という山屋の感想、的を射ていますね。(笑)

いつも、商人の集まりに参加し、よくも悪くも目立っていたあさは、大阪中の噂の的だそうです。
それなら、あさが鉱山購入を目論んでいる、という話も広まっていてしかるべきで、本来は、嫁入り道具を売却してまで金を工面するなん加野屋も苦しい、なんて話題には、ならないはずなんですけどね。(笑)

加野屋では、縁側で新次郎が、猫にかつ節を与えています。
そこへ、よのがやってきて、妾持ちなはれ、といいました。
美和を囲い、三味線を辞めさせて手当を与え、家も準備する、とやる気満々です。(笑)
よのが放った、跡取りつくるより大事なことなんておますかいな、には、新次郎もぐうの音も出ません。(笑)
よのは、今日明日中に、美和に会いに行く、と告げました。

このやりとりの一部始終を聞いていたあさは、ショックのあまり、部屋で膝から崩れ落ちました。
そこへクマが、大きいおなかの物売りが、若奥さんに頼まれた青物を届けに来た、と告げました。
あさが駆けつけると、お腹の大きいはつが、待っていました。
大きい声でお姉ちゃんというあさに、はつは、大きい声で言うたらあかん、こないな者があんたのお姉ちゃんやいうたら、恥かかしてしまうさかい、とたしなめました。
しかし、あさは、姉ちゃんはうちの自慢のお姉ちゃんや、と一向に悪びれません。
この言葉、はつは嬉しかったでしょうね。

青物売りなんか、奥に通したんやて、と尋ねるよのに、クマは、せやけど、青物売りいうても、えらい品のええお顔したはって、といいました。
クマちゃん、人を見る目があるね。(笑)

あさは、ためらうはつを、座敷に上げました。
はつは、嫁入り前に訪れた時のことを思い出し、あの時も、新次郎は三味線の師匠の所に、と出て行った、という話を、懐かしそうにしました。

はつがやってきた目的は、ふゆを加野屋で雇って欲しい、というものでした。
加野屋に置いてもらって、いずれ、いいご縁を見つけてあげて欲しい、というはつに、あさは、よのに話してみる、と約束しました。
はつもあさも、本当は、はつのそばにふゆにいてもらいたい、そう思っているんですよね。
でも、自分たちのことよりも、ふゆのことを優先的に考えてあげることが、二人ともできるようになったんですね。
二人とも、目には見えませんが、少しずつ大人になっていっているのね。

あさは、はつに、お姉ちゃんが来てくれたおかげで笑えた、と礼をいいました。
何かあったのか、と聞くはつに、あさは、新次郎の妾話をすることができませんでした。
あさは、何やろう、今は、お姉ちゃんにいいたないねん、何や、お姉ちゃんがまぶしいて、堪忍、何でもあれへんねん、心配せんといて、とだけいいました。

はつは、よのとかののいる部屋の前を通って、帰ろうとしました。
はつのことに気づかないよのは、確かに、うちのあささんより、よほど品がええこと、と感想を述べ、かのも、ほんにほんに、と同意しました。
ところが、縁側の角を曲がったところで、はつは、陣痛に襲われました。
お姉ちゃん、大丈夫、というあさの声を聞いて、よのは、ようやく、はつを認識しました。
えらいこっちゃ、えらいことです、ややこが出てきてしまう、といううめの言葉に、ほんま、びっくりぽんや、って、あさは、事の重大さを認識していないんだから。(笑)
こちらとしては、はつが初産なのに、産み月まで青物の商売をやっていたことに、びっくりぽんです。(笑)

で、加野屋の女性陣の頑張りで、あっさり男の子が、生まれました。
あさと新次郎が、互いに、かいらしいやろなぁ、と口にする場面、よかったです。
でも、どことなく他人事、そんな様子に、よのは、いらついているんでしょうね。(笑)

出産10日後、元気になったはつに、ちょっと、旦那様に似てるやろか、なんてつぶやかせるとは、心憎い脚本だこと。(笑)
礼をいうはつに、久しぶりに私らも、こう、めでたいっていう気分を味わわせていただきまして、おおきに、と正吉がいい、またいつでも、遊びに来てな、と新次郎が声を掛けました。
なんてできた、心温かい人たちなんでしょ、思わず、涙腺が緩んじゃいましたよ。
そして、はつは、迎えに来たふゆとともに、納屋に帰っていきました。

浮かない顔のよのは、あれがうちの孫やったら、とずっと思っていたんですね。
はつのことを快く思っていなかったわけじゃなく、ほっとしました。(笑)
そして、つい、やっぱり、おはつさんが、うちらの嫁やったらよかったのになぁ、とぽろりと漏らしてしまいました。
それを、はつの青物の籠を取りに戻ってきたあさに、聞かれてしまいました。
うちは、いけず言うた訳やあらしまへん、正直な心が口から出てしもただけだす、って、いやいや、こんなふうに悪気なく人を傷つけるのも、十分にいけずだす。(笑)
案外、よのの方が、菊より、たちが悪いかも。(笑)

納屋では、その、もう一人のいけず、菊が、はつに赤子を抱いてといわれても、そっぽを向き、惣兵衛は、もう生きているか分からない、とはつが嫌がることを、わざといいます。
本当は抱きたいのに無理している様子が、ビンビン伝わってきますね。(笑)
栄達みたいに、素直に喜べばいいのにね。(笑)

納屋の外に出たはつは、空に向かって、惣兵衛に、子供が生まれたから、早く帰ってきて、と願いました。
あさは、慣れない針仕事で、はつの赤子の産着を縫っています。

そして、明治4年が、やってきました。
明治政府は、大名に肩入れして、古い借金は棒引き、新しい借金は、50年かけて無利息での返済を決定しました。
この、借金の新旧は、どこで、線が引かれるんでしょうね。(笑)
この政策で、両替商は、ますます時代に取り残されていきました。

弥七は、あー、という雁助と、うーん、というあさを見て、東大寺の仁王に例えました。(笑)
あうん、という奴ですな。(笑)
そんな加野屋のお店を掃除するふゆ、無事に雇ってもらえたんですね、よかった、よかった。
亀助は、前に、宇奈山藩の蔵屋敷前でふゆに会ったときから、一目惚れ状態でしたからね、うれしいでしょうね。(笑)

そんなある日、山屋の与平さんが、石炭を持って、加野屋を訪れました。
山屋は、あさを、加野屋の四男坊、と呼ぶようになっていました。(笑)
そして、あさの目の前で、石炭を実際に、燃やしてみてくれました。
でも、これだけじゃ、蒸気機関の仕組みは、分かりませんね。(笑)
ただ、大八車に乗せた石ころが燃える、あさの想像とは、全く違っていたことだけは、理解したんでしょうね。(笑)

山屋は、この石炭の採れた鉱山の持ち主、櫛田さんが亡くなり、跡継ぎもなく、奥さんが、早々に売りたいと思っている、という、あさにとって、ありがたい話を、持ってきてくれました。
この山屋って、いったい何者なんでしょうね。(笑)
あさは正吉に、初めに半金入れて、残りは3回払いに分できないか、直談判に行きたい、といいました。
正吉は、嫁が家を長いこと空けることは、あってはならない、それをよく考えた上で、まだそれでもやるなら、私はもう止めない、と、あさの覚悟を確かめました。

寝所では、地図を眺めていたあさが、入ってきた新次郎に、九州に行けば一か月以上、世話ができない、お家の繁栄のため一番大事な仕事ができなかった、だから妾を囲って欲しい、と頭を下げました。
なんと、新次郎は、分かった、あさがええのやったら、そないするわ、と、あっさりと了承しました。

頭では分かっていても、気持ちが付いていかないあさは、前を向かねば、と泣きながら、旅支度を始めました。
東京で鉄道の普請も始まり、もうじき誰もが石炭の値打ちに気付く、一刻も早く事起こして、手を打つことが大事、と自分に言い聞かせます。
笠を手に持ち、こんなんかぶってたら、男みたいやわ、うちにぴったりやわ、と自虐的になっています。(笑)
そんな、あさを、うめが、温かく見守ってくれました。

加野屋では、妾候補として、美和が呼ばれました。
三味線嫌いの正吉は、その師匠ということに抵抗を示しますが、本人を見たとたん、悪ないなぁ、と了承しちゃいました。(笑)

はつは、長男の藍之助をおぶって、青物の行商を行っていました。
この姿を見ると、長男を連れて魚の行商をしていた、おしんのことを思い出します。(笑)
あさは、そんなはつに、新次郎の妾のことを話しました。
はつは、新次郎のことは、妾に一任したらいい、それに、向こうには男前の力自慢の炭坑夫が、ぎょうさんいてはる、と励ましました。
あさがはつに再婚を奨めると、目の大きい人を探したろうか、と笑いながら答えました。
あさも、うちももっと男らしいキリッとした人探しまひょ、と返しました。
この姉妹の会話を聞いていると、本当に朝からほっこりとします。

寄合所では、あさが、鉱山を購入している友厚に、話を聞こうとしました。
そうなんだ、友厚も炭鉱持ちなんですね。
しかし、友厚は、ラブの話をしようといい、新次郎のことを愛しているか、惚れているか、あんな芸事三昧のフラフラした優男は、あさが惚れる価値がない、と断言しました。
あさは、芸事をこなすのは、大阪商人の粋だ、それに、男前の力自慢より、フラフラしている、か弱い旦那様が好きなんだす、と言い返しながら、自分の本心に気付きました。
よくぞいった、と茶の間では、女性陣の拍手が、鳴り止まなかったことでしょうね。(笑)

あさが、店に戻ると、正吉とよのの姿が見えません。
弥七が、妾が近くに引っ越してくるので出掛けた、と口を滑らしました。
あさは、ショックのあまり、外の風に当たってくる、と再び往来に出ました。
すると、ちょうど雨が、降ってきました。
新次郎は、楽しみなことがあるといつも雨が降る、といっていたことを思い出し、妾が来る今日は楽しみな日なんだ、と落ち込みました。
あさの頬に、雨が涙のように落ちる場面、絶品でした。
もう、すばらしいの一言、最高です。

雨の中、一番女らしく見える着物がびしょぬれになりながら、神社の境内で、下を向いて、しょぼくれていました。
そこへ、新次郎が駆けつけ、妾は囲わない、と伝えました。
あさも、妾は囲って欲しくない、自分だけを嫁にしてくれ、と本心を伝えました。
新次郎は、あんたの代わりになるようなおなごが、おりますかいな、あさほど心の中が、女らしいおなご、わては知らん、と殺し文句を立て続けに放ち、あさを抱きしめました。
世の女性陣は、玉木様に、こんなこといってもらいたいですよね。(笑)
それにしても、今日は、なんと濃密な15分だったことか。
もう、参りました、ぐうの音も出ません。
完璧でがんす。

加野屋に戻ると、なんと櫛田そえが、訪れていました。
いよいよ、石炭業に進出でしょうかね。
ますます目が離せません。
毎日、朝が来るのが、待ち遠しいです。(笑)

さて、第5週の関東地区の最高視聴率は、あさが、彼女は骨があると思っていたが、がっかりした、という才助に、明治の世やなんて誰が作りはったんや、くそ食らえだす、と悪態を吐いた28日(水)の23.7%で第1位でした。

月曜から土曜までの詳細は、22.8%、22.6%、23.7%、23.1%、23.4%、21.4%で、第5週の週平均は22.83%、『ごちそうさん』の第5週の平均は21.92%、『花子とアン』の第5週の平均は21.92%、『マッサン』の第5週の平均は19.98%、『まれ』の第5週の平均は18.40%、でした。
ドラマの全平均は21.42%、『ごちそうさん』は21.54%、『花子とアン』は21.79%、『マッサン』は20.66%、『まれ』は19.90%でした。

関西地区の最高視聴率は、谷町で落ちぶれたはつに会ったあさが、その異変に気づかなかったことに後悔し、うんとか、すんとかいうだけでいいからそばに居て欲しい、と新次郎に懇願した27日(火)の22.6%で第1位でした。
名古屋地区の最高視聴率は、新次郎に連れられ、畑で再会したあさとはつが再会し、惣兵衛が、白蛇から黒蛇になった、など久し振りに姉妹水入らずの時を過ごした30日(金)の22.7%で第1位でした。

『花燃ゆ』の第44回は、関東地区が11.1%でした。
ちなみに、八重の第44回は10.0%、官兵衛の第44回は15.0%でした。
第44回までの全平均は、花燃ゆ11.93%、官兵衛15.72%、八重14.57%です。
関西地区は、12.8%でした。

てぇー、西南の役、木戸たちの会話の中だけで、終わりそうですよ。(笑)
まぁ、萩の乱のように、中途半端に描かれても、困るんですけどね。
これは、壮大なドラマですからね。
八重で、会津の戦いを数週かけて描いたように、かなり時間を掛けて描く価値があります。
こんな感じの方が、イライラせずに済むので、安心して観られます。
しかし、油断は禁物、最後に、西郷が自害する場面だけが差し込まれる可能性が、ありますからね。(笑)

ここ、何回かに渡って指摘してきた木戸の健康問題、いきなり咳き込みかよ。(笑)
もっと前から、周到に描いていれば、こんな唐突な場面にならなかったんですけどね。
危惧していたことが、現実に起こってしまいました。
どーせ、史実なんて、ほとんど無視してるんですから、元気なまま退場させてもよかったんじゃないでしょうか。(笑)

ドラマでは、教育問題と生糸による地域振興、そして不倫が描かれています。
冒頭から、伊之助と美和の目配せは、義兄と義妹という関係を遙かに超えていましたね。(笑)
やっぱり、真央ちゃんは、演技がうまいわ。(笑)

そんなストーリー展開の中に、いきなり留魂録が、野村の手によって、美和たちの元に戻ってきました。
島流しから戻った沼崎吉五郎が、塾生の野村に返却したのね。
罪人上がりが、神奈川県令とアポを取って、差しで会うなんて、考えられないんですけどね。
しかも、本物の塾生か確認させろ、と迫り、野村が、留魂録に書かれた辞世の句をそらんじて、信じるって、なんじゃそりゃ。
塾生じゃない、伊之助でも、きっとそらんじられるんじゃないかな。

だいたい、伊之助は、塾生でもないのに、まるで顧問か何かのような態度で、野村にせっしていましたよね。
このストーリー展開の中に、このエピソードは、全く溶け込まないし、なんで、こんな話を取り上げたのか、理解に苦しみます。
これで寅次郎の思いを再確認し、教育への情熱をさらにかきたてた、とでもいいたいのかな、全く伝わって来ないけど。(笑)

教育といえば、トメの亭主が、バクチにはまり、娘のキクを差し出すことに。
これって、トメが、再び、証文に判を捺したってことなのか。
それなら、愚かすぎるでしょ。
普通は、判を捺す前に、せいに相談するんじゃないの。
私がせいなら、トメをしかりとばしますけどね。(笑)
これは、確かに教育の問題と言えばそうかもしれませんけど、読み書きとは、異次元の話ですよね。
亭主にばくちをやめさせ、トメには、意味の分からない証文に判を捺すな、と諭すのが、まずはやるべき教育なんじゃないでしょうか。

辰路も、秀次郎の教育に燃えているようですね。(笑)
遠く離れていても美和さんは一緒に育ててくれている、もうどうしようもないお人好しですね。
単に、金を送っているだけで、美和は、何もしてないじゃん。
もう、こういう無理なヒロイン持ち上げは、やめてほしいものです。

県令の公舎では、正月の宴席が設けられましたが、美和がお酌するだけで、せいも県役人の婦人たちも、全く出てきません。
こういうときに、働かないで、いつ働くんでしょうね。(笑)
その公舎から、なんと、寿を体よく東京にやっかい払いしちゃいましたよ。(笑)
しかも、ヒロインが悪者にならないように、寿が望んだ、という形で。
で、次回は、『二人の夜』ですか。
こういうのは、二人が力を入れる教育上、よろしくないのでは。(笑)

それでは来週も、教育にも力を入れ、命を賭けた皆の心を継ぎ、自分の足で見て回ることが大事と知り、寝る間も惜しんで一家を支え、まずは始めることが大事と肝に銘じ、自分たちには無理とあきらめず、知りたいという気持ちを持ち、上からものをいわず、頑張りすぎて回りを見失うことなく、志を遂げられるようお手伝いをし、自分から苦労を買って出、自ら何かを考えようとし、自分の人生を好きに生き、学んで考えることが生きる力となり、その気になれば何だってできる、そんな気概で、こぴっと仕事がんばれば、皆の近くに学校をつくるという、子供たちとの約束を果たすことができるじゃんね。

「あなたを信じるしかないといわれたそうです。先生の真心が、通じたのでしょう」
CATCH A DREAM!!

[7369]時には雨も降って 投稿者:まっくん

投稿日:2015年10月30日 (金) 18時32分

みなさん、こんばんは。
今週は、不安定な天候が、続きました。
この時期、年々、仮装姿でまちを歩く人が、増えていきますね。

さて、今週の『あさが来た』は、ついに、加野屋と山王子屋、あさとはつの明暗が、分かれましたね。
あさは、いよいよ、商人として、表舞台に立つ足掛かりが見えてきました。
玉利さんの予言、当たりそうですね。(笑)

では今回も、土曜日から振り返っていきましょう。
新次郎が、自分が玉利のところに行くべきだったか、と悩みながら表に出ると、大坂府の権判事になった才助が、やってきます。
何か、恋敵の出会いのようで、スリリングでした。

大阪港を開く仕事で、ここに住むことになったので、あさにあいさつに来たとのことです。
なぜ、あさを知っているのか、という新次郎の問いに、才助は、それは運命としか、言いようがありませんな、と挑戦状を叩きつけます。(笑)
その言葉に触発され、新次郎は、酒席を設けました。
才助のルックスを褒めそやすクマたちの会話に、よのが、そら困るがな、新次郎がかすんでしまいますがな、って、さすが母親、顔だけが取り柄、と我が子のことをよくご存じで。(笑)

その頃、あさは、不在の玉利を待つ、と告げると、馬小屋で待て、と案内されました。
そこにいた猿回しの猿に興味を持ったあさは、玉利のために持参した、きんつばをあげちゃいました。
もう、この時点で、内心、立腹なのをうまく表現していますね。
そして、馬小屋の掃除をはじめました。

加野屋では、表の往来で、才助が、なぜ、新次郎が借金の申し込みに行かないのか、と問うと、彼は、自分は、店に笑って座っているのが、仕事だ、と答えました。
握手の手を差し出す才助の仕草が理解できず、新次郎は、提灯を手渡しました。
そんな、魚の回遊の習性を知っているのに、握手を知らないなんて、ありえないでしょ。(笑)
それに、あの薄ら笑い、わざと知らない振りをしたんじゃないでしょうかね。
これが、運命という才助の挑戦状への、新次郎なりの回答だったのだと思います。(笑)

一方、京都の今井屋には、はつと惣兵衛が、借金の申し込みにやってきました。
しかし、忠興に返せる目処はあるのか、と聞かれても、惣兵衛は、答えられません。
忠興は、商売いうんは、先を見る目と、その道を貫く覚悟がのうてはあかん、金は貸せん、と言い放ち、忠政も同意しました。
はつは、旦那様もうちも、喉から手が出るほどお金が欲しいはずやのに、何やどっかで、断っていただきたかったんや、それが、旦那様とうちの、せめてもの誇りだす、と毅然と答えました。

奈良では、馬小屋を掃除した話を聞いた玉利が、あさに興味を示し、会うことにしました。
玉利は、あさに、商いでは危ない橋渡らんのや、瀕死の両替商に金貸して、返済できんのかいな、と聞きました。
あさは、今の世の中には、もうじき、新しい朝が来ます、世の中が変われば、時代に合うた新しい商いが出てきます、加野屋は両替屋だけではのうて、新しい商いで儲けたいて思てます、と答えました。
新しい商い、何や知りたいもんやな、という玉利に、あさは、そら言う訳にはいかしまへん、と拒みました。

さらに、商人はお互いに、しのぎを削って生きてます、加野屋が何やるかは秘密だす、玉利さんかて、商いの手の内は、人に見せとうはござりまへんやろ、とはったりをかましました。
玉利は、目、泳げへんな、いやあ、ええ度胸してるわ、その意気込みやったら、どえらいことできる、よっしゃ、金貸そう、あんた、もうじき日本一の女商人になるで、といいました。
そうなったらな、この玉利のこと、この恩忘れたらあきまへんで、という玉利に、あさは、忘れまへん、昔、お金をお貸しした恩をお忘れになってたことも、馬小屋で待たされたことも、このご恩も、決して一生忘れまへん、と啖呵を切りました。

いやぁ、胸が、スカーッとしました。
溜飲を下げるとは、このことですね。
この対決、見応えが、ありました。
玉利も、あさが、はったりをかましていることには気づいているのよね。
でも、目が泳がない、その肝の据わり方に感服して、お金を貸したのね。
無利子なのは、あさが、昔の加野屋の恩を持ち出したからなんでしょうね。(笑)

奈良からの帰り道、亀助は、ノープランではったりをかました、と知り、あさに一目置くようになりました。
そして、加野屋の近くで、あさは、はつと惣兵衛に遭遇しました。
あさは、無邪気にはつとの再会を喜びますが、はつは、どないなことになっても、お父はんに言われたとおり、お互いに精一杯、お家を守ろな、と言い残し、先を急ぎました。
そんなはつに、惣兵衛は、恨んでるんやろ、わしの家を、加野屋に嫁いでたら、こないなことには、ならへんかったてな、ほんまはなぁ、新次郎がお前の旦那さんやったんや、とバラしてしまいました。

加野屋は、あさの活躍により、どうにか、幕末から明治時代への変わり目の窮地を乗り越えました。
正吉は、みんなに、まだお金を借りられただけで、肝心なことは、片づいてぇしまへんのやで、気を引き締めていかなあきまへんで、と喝を入れました。
大番頭の雁助は、両替商には厳しい時代になった、といいました。
その雁助、亀助が、あさが何か新しい事業を始めようとしているけど、具体的には決めていない、と聞いて、それやったらええけど、何か始めよ思たら、すぐに突っ走ってしまうたちのお人やさかいなぁ、と安堵しました。(笑)

亀助が、玉利屋でのあさを見て、頼もしくなった、というと、雁助が、おなご相手にそない情けないことゆうてるさかい、あんたはいつまでたっても嫁はんの一人ももらわれしまへんのや、と突っ込みました。
それを聞いた亀助が、はぁ、番頭さんがそれ言わはりますか、番頭さんかて40越えて、嫁さんに逃げられて、独りもんだすがな、と売り言葉に買い言葉、二人の子供っぽい口げんかに発展しました。
このあたりのやりとり、本当に、ほほえましかったですね。
この二人が、うまく狂言回しの役をこなしています。
雁助の、嫁はんと娘、今頃どこにおるんやろなぁ、最高でした。(笑)

正吉が、ええか、どんなえらいケンカしてる時でも、相手がズキーッと、こう突き刺されるようなそんなところ、刺したらあかんて、ゆうてますがな、と仲裁に入ったのもよかったです。
あさも、無邪気で、無意識のうちに、はつの傷を突き刺していましたからね。
あさが、この言葉を自覚したら、日本一の女商人に近づくんですけど、残念ながら、その場にいなかったのよね。(笑)

この前のはつの態度を不審に思ったあさは、山王子屋の様子を見ようと、蔵の近くに生えた木に登り、その屋根に伝わろうとしました。
お姉ちゃんが元気や思たら、元気が出るんだす、というあさを連れて、新次郎は、山王子屋に向かいました。
わざわざ、あさのためというより、美和に新しい曲を習いに行く、そのついでのようです。(笑)

ところが、山王子屋の表には、借金取りが、集まっていました。
彼らが中に踏み込むと、夜逃げして、もぬけの殻でした。
てぇー、前回、あさの借金取り立てを見て、子供時代の糸子が、奈津の実家、吉田屋の借金を返してもらったことを思い出した、と書きましたが、まさか、吉田屋と同じ運命になろうとは。
吉田屋の場合は、奈津の父、店主が亡くなり、跡継ぎの婿養子が、全く商売を顧みなかったからなのよね。
加野屋も、正吉にもしものことがあったら、危ないかも。(笑)

大手両替屋、山王寺屋の倒産に続き、大阪では、両替屋が次々と潰れていきました。
つまり、山王寺屋が、最初に潰れたのね。(笑)
町の中では、明日は加野屋かと、悪い噂も立ち、店には換金を求める客らが詰めかけました。
正吉は、うちが潰れてしもうたら、大阪でお金を扱う者がおらへんようになるやない、大阪のためにも、うちは潰れたらあかんのやで、と第一人者としての気概をみせました。
榮三郎も、この加野屋が、上方の意地を見せたりましょ、といいました。
新次郎と違って、しっかりしていますね。(笑)

新しい商いに興味を持った正吉は、あさに、何ぞちゃんとした考えがおますのか、と尋ねますが、はつのことが心配なあさは、心ここにあらずです。
新次郎が、三味線仲間から聞いた、石炭事業という新しい商いのことを話しますが、正吉も、両替商が石を扱うことに、半信半疑です。
あさは、はつのことが気がかりで、店を飛び出しました。

あさは、それから毎日、うめと探し回り、谷町にそれらしい人がいる、との情報を得ました。
そこを訪ねると、貧しい着物に身を包んだはつが、現われました。
あさは、駆け寄りますが、はつは家に閉じこもりました。
ふゆも、一緒に暮らしていました。

あさは、何も気ぃ付かんと堪忍してな、開けて、開けとくれやす、といいながら、戸を叩きました。
はつは、帰っとおくれやす、と懇願しました。
ここで、我らが菊さんが登場、できることは何でもする、というあさに、うるさいなぁ、あんたのお父さんが、助けてくれへんかったさかい、こないなったんやろが、と怒鳴りました。
まだ、あの根性は、健在のようです。(笑)

はつは、なぁ、帰って、頼むからほっといて、あんたの顔なんか見とないの、と心にもないことをいって、あさを追い返しました。
その後、はつは、違う、うちが、会わせる顔あらへんのや、堪忍、堪忍、あさ、と泣きながら謝りました。
切ないけど、いい場面でした。

一方、加野屋に戻ったあさも、布団の上で、泣き崩れています。
なぜ、あの時、はつの様子に気づかなかったのか、と自分を責めました。
新次郎は、何で、その最後に会うた時、おはつさんはあさに、お互いにお家を守ろ、なんてゆうたんやろな、と言い残すと、ふらりと出て行こうとしました。
引き留められた新次郎は、自分は居ても、うんとかすんとか、ゆうてるだけで何もできない、といいますが、あさは、それでもいい、うんとかすんとか、ゆうてるだけでいいから、そばにいてほしい、と頼みました。

ここでなんと、新次郎は、すん、という暴挙にでました。
いくら新次郎のキャラでも、これはいかんでしょ。
相手は、肉親の身を真剣に案じているんですからね。
ここで茶化したら、殴られても、文句はいえないよね。
ちなみに、うん、と、すん、は、カルタからできた言葉でがんす。
一か八か、みたいな、いや、これは違うか(笑)、花札から出た言葉の、ピンとキリ、がニュアンス的に近いかも知れませんね。
ともかく、新次郎は、出て行ってしまいました。

翌日、あさが、うめを伴い、着物や食料を持って、谷町にはつを訪ねると、もぬけの殻でした。
ショックを受けたあさは、加野屋で泣き続けています。
よのが、あさでも気落ちすることがあるのか、と驚いていましたね。(笑)
正吉は、山王寺屋の借金は、相当な額にのぼり、仮に今井屋から金を借りられても、いずれ潰れる運命だった、だから、父親を恨まず、自分を責めるな、とあさを励ましました。

そこに、才助が、やってきました。
才助は、手を差し出し、握手を求めますが、正吉は、意味が分かりません。(笑)
これは、本当に知らないんでしょうね。(笑)
才助は、大阪に馴染もうと、上方の方言を使い始めていました。
才助の話は、大阪の商人が一体となって、大阪全体で一つのカンパニーをつくってほしい、というものでした。
西洋諸国とビッグなトランザクション、即ち、でっかい商取引を行うためには、大阪商人が、団結しなければならない、と力説しました。

そこへ、お茶を運んできたあさを見て、才助は喜びますが、彼女の態度は、そっけないものでした。
正吉は、私ら両替商には、西洋や商工業といわれてもピンと来ない、今の苦境を乗り越えるだけで精一杯だ、まあ、今の話は、また、ちょっと考えさしてもらう、と婉曲に断りました。

あさは、闇雲にはつを探そうと表に飛び出しますが、戻ってきた新次郎に諭され、家に戻りました。
そこで、帰り際の才助と鉢合わせ、才助は、すごい形相で、おい、そこん娘、と薩摩言葉に戻って、声を掛けながら、近づいてきました。

その頃、はつたちは、山間の農家に宿を求めますが、断られました。
その男性は、海原はるかさん、『マッサン』では、犬を抱いた家主役でしたね。
住吉酒造を退社した政春たちが、洋館を借りようとしますが、エリーを見た家主が、外国人のことは聞いていない、と断ったのよね。
その後、こひのほりに入り、みんなと出会っていくのよね。
相方も、一馬が出征するときの写真屋として登場したので、今回は、どんな場面に出てくるのか、楽しみです。

で、予告編のシーン、大八車を押しての逃亡でがんす。
この時も、ふゆは、ちゃんと横を歩いているのね。
予告編の時、気づかなかった、無念。(笑)
で、我らが菊さんが、あんたが、疫病神やったんや、お家、返せ、ご先祖様からいただいた山王寺屋、返してんか、この疫病神がぁー、と、はつに八つ当たりです。
ここで再び予告編の場面、惣兵衛が、疫病神は、お前や、と叫びました。
そして、いつの間にか包丁を持って、菊に斬りかかります。
そうそう、料亭で新次郎に、いつか殺す、と宣言してましたもんね。

ところが、惣兵衛は、誤って、菊をかばおうとしたはつを傷つけてしまいました。
はつは、やっとだす、やっとうちも、お家を守ることができました、といいました。
さらに、こうなったのは誰のせいでもない、時代のせい、新政府のせいや、それに負けて、惣兵衛まで罪を犯すのはおかしい、と続け、今、うちらにできることは、一歩でも前に歩くことだす、とみんなを鼓舞しました。

この場面、ここまではよかったのにね。
惣兵衛が、腰を抜かした菊に背中を貸すのを見て、興ざめしちゃいました。
かねてより殺意を抱き、たった今、殺そうとした相手を、はつの言葉一つで、急に許して、優しくするって、ありえないっしょ。(笑)
とっても、残念でした。

加野屋では、才助が、あさには失望した、この国にしては珍しい骨のある人間やだと思っていたが、大商人の奥方に収まって、おしとやかになってしまい、つまらん、と言い放ちました。
さらに、あんたにも、この店にももう用はない、潰れるんやったら、勝手に潰れたらええ、という一言が、あさの逆鱗に触れました。

あさも、才助は、西洋の言葉を話し物知りで面白い、と思っていたが、憎たらしい新政府の役人になって、がっかりした、と言い返しました。
さらに、今、困っているのは、新政府様への上納金のせいだ、上方の商人に10万両せびっておきながら、勝手に潰れたらいいとは、どの口が言うてはりますのや、と才助を責めました。
とどめは、うちが苦しいのも、山王寺屋さんが潰れてしもたのも、借金返さへんお大名家とあなた方、新政府のせいでございます、明治の世やなんて、誰が作りはったんや、くそ食らえだす、でがんす。(笑)
てぇー、お嬢様が、くそ食らえ、っていっちゃいましたよ。(笑)

あさは、みんなに奥へと連れ去られ、うめが、命乞いをしました。(笑)
才助は、やはり彼女は素晴らしい(She just wonderful. Just right.)と絶賛しました。
わざと、挑発したんですね。
そして、うめに頼みごとをしました。

それは、あさに、大阪商人の寄り合いに出てほしい、というものでした。
新次郎は、あさに、絶対に行くよう、進言しました。
そうすれば、新次郎は、その間、気兼ねなく、美和師匠の元を訪ねられますからね。(笑)そないものすごいこと、言うてしもたん、と聞くよのに、うめが、そりゃもう本当に、と答える場面や、何で、何で、て、おあさ様の口癖が移ってはりますわ、といううめに、よのが、嫌やわ、と答える場面、好きです。(笑)

で、あさは、大阪商人の集まりに参加することになりました。
加野屋の若奥さんや、相変わらず、ええおいどやなぁ、というセクハラ発言おやじの山屋は、開明軒の常連、新井社長やないですか。(笑)
『カーネーション』では、戦時中、糸子に、ご禁制になった金糸入りの布100反を買ってもらい、息を吹き返した河瀬さんでしたな。
『マッサン』では、オール巨人演ずる長越百貨店の澤田さんを鴨居商店に紹介した、島田物産の山之内専務でがんす。

商人たちは、大阪に造幣局ができるのは、才助のおかげと、賞賛します。
さらに、英国では、レイルウエイという鉄の塊が走っている、という話や、幕府がなくなり、大名が当てにならない今、帳面上に、どれだけお金があってもあかん、山王子屋もそれを知っていれば、あないなことには、といった話題が、続きます。

あさは、正吉に、もっと早う来て、いろんなこと聞いて、もっとお姉ちゃんと話したらよかった、やっぱり、お家守るためには、おなごかて知識は必要やったんです、と大河の美和のような台詞を吐きました。(笑)
正吉は、今、あさちゃんがせんならんことは落ち込んでることでもなければ、お姉ちゃんを探すことでもないかしれへんなぁ、こういうとこへ来て、話をするというのが一番ええかもしれへん、と助言しました。

それから、あさは、新次郎の世話もそこそこに、積極的に、商人たちの集まりに参加するようになりました。
また、夜になると、本を読み、独学で商売の勉強を、し続けました。
その結果、正吉は、旦那衆から、あさが、あんまり何で何でと聞くので、見張りをつけてくれ、と頼まれてしまい、雁助に、白羽の矢が立ちました。(笑)
はぁー、そらまたやっかいな仕事だすなぁ、といいつつ、雁助さん、嬉しそうでしたね。(笑)

その頃、新次郎は、あさには内緒で、毎日毎日、はつたちを探して、大阪中を歩き続けていました。
てぇー、あさには、当てもなく闇雲に探し回ってもらちが明かない、といっていたのにね。(笑)
しかし、なんと、新次郎は、はつと栄達にばったりと逢っちゃいましたよ。
これこそ、まさに奇跡ですね。(笑)
思わず、栄達は、逃げ出してしまいました。

新次郎が、大八車を引こうとしますが、びくともしません。
おいおい、肩の傷が痛むはつより力がないって、どういうことよ。(笑)
あさをお姫様だっこできたのは、興奮していたからかな。(笑)
新次郎は、あさが用意していた荷物を持ってくればよかった、といいますが、はつに、施しは要らない、と拒絶されました。

そこへ、すっかり憑き物が落ちた惣兵衛が、現われました。
いやぁ、この落差、きっちり計算して演じていたんでしょうね、菅ちゃん、お見事。(笑)
そういえば、次クールのドラマに、残りのアシスタント二人、倉田(朝市)と小峰が、主演する、というニュースをネットで見ました。
村井茂のアシスタントは、すごいメンバーというか、大化けしたというか、今、ゲゲゲを観たら、あまりの豪華さに、驚いちゃうんでしょうね。(笑)

惣兵衛は、新次郎に、加野屋がまだ存続していることを確かめ、今度、酒でもごちそうしてくれ、と笑顔で言いました。
はつは、新次郎に、このことはあさにいうな、と堅く口止めをしました。

その頃、あさは、才助が開いた寄合所を訪ねました。
ものすごく立派な部屋でしたね。(笑)
調度品は、テーブルに椅子という西洋式、立派なコーヒーセットが置かれています。

そこへ、才助が現われました。
彼は、西洋と伍していくため、大阪商人が結束して、大きなカンパニーをつくるべきだ、と力説しますが、目先の利益に四苦八苦する彼らには、届きませんでした。
才助の演説中、繕い物をしているあさの姿に、びっくりぽんです。(笑)
あさは、雁助に、相変わらず大きい縫い目、と突っ込まれていましたけど、結婚半年後には、使用人の繕い物をして、感謝されてたじゃんね。
あれは、若奥さんに遠慮して、本当のことがいえなかった、ってことかな。(笑)
雁助が、猫のアップリケに感激したのも、小芝居だったのかも。(笑)

寄り合いが終わった後、話に共感を得られず、コーヒーを飲みながら落ち込む才助の元を、あさが訪ねました。
才助は、あさに、大阪商人は、才覚があっても、家のしきたりに縛られて、新しいことに手を出さない、と愚痴りました。
あさは、姉の嫁いだ両替屋が潰れ、夜逃げして、今も行方知れずだ、と語りました。
才助は、あさの指摘どおり、両替屋がこうなったのは、新政府の不手際でもある、と謝罪しました。
何でだす、何で新政府は、と聞こうとするあさに、雁助が、家政婦のように扉の陰から、何で、はもうあきまへんで、と注意されました。(笑)
才助は、その罪滅ぼしのため、この大阪を、世界に知られる町にすることが、これからの自分の使命だ、と力強くいいました。
戻った雁助が、才助の大阪を思う気持ちに嘘はない、と報告すると、正吉は、よその人が一所懸命この町のことを思ってくれるのに、何もしないわけにはいかない、と決意を固めました。

その頃、加野屋に、母の梨江から文が届きました。
わざとらしいひげを蓄えた大久保が、今井屋に出入りしているのね。(笑)
それで、新政府の仕事を正式に請け負うことになり、東京移住を考え始めている、と書かれていました。
しかし、文の本当の目的は、はつの消息を尋ねることでした。
あさは、今井家での幼少の日々を思い出しますが、そのすべてに、はつの姿がありました。

その夜、新次郎は、屋台で、惣兵衛と酒を飲んでいました。
山道での約束を果たしたのね。
でも、いつどうやって、この日時にここで、って、二人で約束したのかな。(笑)
はつも惣兵衛も、山道では、住んでいる場所のことは、新次郎にいってませんでしたもんね。(笑)
うどんをすする惣兵衛を見ると、大阪の味をマスターするため、一週間絶食しため以子が、屋台のうどんを食べる姿を思い出しました。(笑)

新次郎の、色白男前の惣兵衛さんが、ふんどし姿、あない似合うてなぁ、という突っ込みました。
それを、ケンカ売ってはりますのか、けどまあ今は、ケンカすら買うお金、残ってまへんけどな、と切り返す惣兵衛、子供の頃の、おもろうてええ奴が戻ってきましたね。(笑)
惣兵衛は、はつのおかげで、殺せなかった母親のことが、何かすっきりした、といいました。
惣兵衛は、あいつは女々しい女や思てたけど、案外ずぶといのかも分かれへん、といました。
そして、新次郎が、さすが姉妹そろて、今井の娘やなぁ、ということは、おはつさんも頑固なんやろか、と聞くと、惣兵衛は、そら間違いないことだすわ、と声に出して笑いました。
この二人も、お家の事情に巻き込まれ、結婚を、人生を、変えられちゃったのよね。
そんな運命を共有し合う二人だからこその会話と演技、お見事としかいいようがありません。
やっぱり、このドラマは、すごい。

帰宅した新次郎に、あさは、石炭のことを尋ねますが、また今度、と布団に入ってしまいました。
あさは、はつのことを忘れるため、商いに燃えていました。
はつは、百姓から借りた、玉利の馬小屋よりも粗末な家で、傷ついた肩をいたわりながら、繕い物をしていました。
この着物が、新次郎のものだったなんて、心憎い演出ですね。(笑)

あさは、正吉、新次郎、榮三郎に石炭の商いをしたい、と訴えました。
石が、商売の種となることが想像できない彼らに、あさは、寄り合いで聞いた、陸蒸気(おかじょうき)の話をしました。
大きい鉄の車が、馬や牛ではなく、石を燃やして動く、そんなシステムが、近々東京にもできる、という話です。
でも、その仕組みについては、あさにもイメージできませんでした。(笑)

あさは、三味線に出掛けた新次郎を追いかけ、山屋を連れて、師匠美和の元を訪れました。
山屋は、良質の石炭が取れる筑前に行って、話を聞いてこい、といいました。
しかし、山屋自体は、山を買う金はないし、荒くれ者と銭のやりとりをつもりはない、といいました。
ところが、あさは、新次郎に寄り添う美和のことが気になり、心ここにあらずです。
おまけに、寄り合いの時に縫った大きい縫い目が、きれいになっており、ショックを受けました。(笑)

新次郎から、山屋の話を聞いた正吉は、石は座ってできる商売じゃないし、筑前に人も出せないからやめよう、別の新しい商売を考えよう、といいました。
あさは、新次郎に、美和に着物を縫い直してもらったんだろう、と詰め寄りました。
それを否定した新次郎は、あさを、その縫った人の所へ連れて行きました。
それは、山奥で畑を耕すはつでした。
久し振りの姉妹の対面、もう、すばらしい脚本ですね。
ようやく、はつも落ち着いて、他人と話ができる状態になったところを見計らって、あさを連れてきた新次郎、グッジョブです。(笑)

はつは、加野屋の若旦那様ともあろうお方のお着物が、あないな縫い目ではあきまへんな、と姉の顔でいいました。
このお姉ちゃん顔、久し振りに見られて、ほっとしました。
新次郎の気配りで、二人は、筵に座って、久し振りに、姉妹水入らずの会話を楽しむことが、できました。
せっかくの場面なのに、あさの襟元を歩くアリが、気になって、集中できませんでした。(笑)
少し離れたところでたたずんでいた新次郎のところに、はつ曰く黒蛇の惣兵衛(笑)がやってきて、二人で、何話してるんやろうな、といいながら、妻たちの様子を見守りました。

あさは、よのが、買い物ばかりして浮き世離れしている、と愚痴をいいました。
はつは、姑が元気ならいい、菊は置物のように静かになった、とびっくりぽんなことをいいました。
さらに、惣兵衛は、棒手振りして青物を売り、はつは、畑の手伝いや繕い物をして暮らしている、といいました。

はつは、新次郎が、居場所を知ってから、何度も訪ねてきて、惣兵衛にお酒を持ってきたり、彼女に繕い物の仕事を世話してくれた、といいました。
施しは受けない、といっていたくせに、なんて野暮なことを言っちゃダメですね。(笑)
はつは、両親に、自分は元気や、今でも、お家を守ろうと気張ってる、と伝えて欲しい、といいました。

久し振りに、はつとの会話を楽しんだあさは、新次郎の気遣いに感謝し、二人手を繋いで帰りました。
この場面、なかなかよかったですね。

それからまもなく、あさは、正吉と、寄合所に才助を訪ねました。
大阪を助ける、びっくりぽんなカッパのこと、でやってきたのです。

カッパというのは、もう、明らかにカンパニーのことですよね。(笑)
そんなに、もったいぶらなくてもね。(笑)
いよいよ、石炭業に乗り出しそうですね。
はつに笑顔も戻ったし、明日以降も、楽しみです。

さて、第4週の関東地区の最高視聴率は、あさが、宇奈山藩蔵屋敷の加子部屋に泊まり込み、借金の一部を取り立ててきた21日(水)の23.6%で第1位でした。

月曜から土曜までの詳細は、21.0%、21.9%、23.6%、23.4%、22.2%、21.8%で、第4週の週平均は22.32%、『ごちそうさん』の第4週の平均は21.85%、『花子とアン』の第4週の平均は21.93%、『マッサン』の第3週の平均は20.87%、『まれ』の第4週の平均は19.87%、でした。
ドラマの全平均は21.07%、『ごちそうさん』は21.45%、『花子とアン』は21.76%、『マッサン』は20.83%、『まれ』は20.28%でした。

関西地区の最高視聴率は、新政府から倒幕資金として10万両差し出すよういわれた正吉が、腰を揉んでくれているあさの意見を聞いたところ、気持ちとしては一銭も出したくないが、借金してでも払うべき、といわれた22日(月)の21.4%で第1位でした。
名古屋地区の最高視聴率は、古井戸に落ちたはつが、あさが手ぬぐいに書いた、へのへのもへじと、わろてね、というメッセージを見て、声を出して笑った23日(金)の21.8%で第2位、第1位は、イッテQ!の23.9%でした。

『花燃ゆ』の第43回は、関東地区が12.6%でした。
ちなみに、八重の第43回は11.5%、官兵衛の第43回は15.3%でした。
第43回までの全平均は、花燃ゆ11.95%、官兵衛15.73%、八重14.67%です。
関西地区は、12.4%でした。

ドラマは、冒頭、生糸作りの現場からはじまりました。
本物のカイコも出したりして、もう少し、この場面が見たかったなぁ。
でも、そんな期待を打ち壊すかのように、ならず者が、女工トメの夫がこしらえたバクチの借金の利息を取り立てにやってきました。

トメは、利息が掛かるとは、思っていなかったようです。
字が読めないから、中身もよく分からず、証文に判を捺しちゃったのね。(笑)
でも、なんかしごく当然の内容でしたよね。
普通、利息は掛かるでしょ。(笑)
字が読めても、この証文を見て、利息が掛かるなんて納得できない、なんていえるわけありませんよね。(笑)

せいが、取り立て屋の頭に金を渡して一件落着みたいになっちゃいましたね。
でも、利息をすべて肩代わりしてくれたわけじゃないし、また来る、と宣言しているけど、これで、借金問題は、解決ってことでいいのかな。(笑)

結局、この借金問題から、トメが字が読めていたら、と教育の必要性へと話は、進んでいきます。
でも、違うんじゃないでしょうか。
字が読めても、証文を断っても、夫が、借金した、という事実は、消えませんからね。
男衆に博打をやめさせて、真面目に働かせる、その一方で博打を取り締まる、県令様なら、そっちの方に考えを巡らすべきなんじゃないの。(笑)

そんなある日、わざわざ、一誠から、美和に、乱を起こしちゃうよ、申し訳ない、という文が、届きました。
もう、郵便制度が整備されているのか、住所と宛名が書かれ、切手も貼られていましたね。(笑)
そんな馬鹿な、と思いながら観ていると、今度は、伊之助にも、木戸から電報が、届きました。
一誠が蜂起したから鎮圧する所存、というだけの事実報告、普通は、そんなことをわざわざ、電報しないっしょ。(笑)

で、あっけなく、乱は鎮圧されてしまいました。
乱を表わすため、遠くに、黒い煙が幾筋か上っていましたけど、これって、ころりに罹患した死体を焼いた煙と、ほとんど同じでしたね。(笑)
白装束で水を被ったり、文之進が、小太郎の東京行きを許さなかったからだ、と恨み言を言ったりする亀さん、なんか、これまでの脳天気なキャラとミスマッチなのよね。
それだけ、自分の子供のこととなると、母親は、人が変わるってことが、いいたいのかな。
そこへ、まさかの美和が、二度目の里帰り、もう、ありえません。

最後の方で、寝込んだ寿に美和が萩に行った、と聞かされても、せいさんが、全く驚かなかったのも、ちょっとねぇ。(笑)
相変わらず、県庁職員の奥様方は、ただ酒をかっくらっただけで、一向に世話をしに来ません。(笑)
結局、この美和の里帰りのおかげで、亀も滝も、心の安定を取り戻すって、そこまでして、ヒロインを持ち上げたいのか。(笑)
どうでもいいけど、梅太郎は、まだ、ちょんまげでしたね。(笑)

話は、後先になりますが、萩に行こうとする伊之助を、寿が、止めました。
木戸が、萩の乱に巻き込まれないよう配慮して、群馬県令にしてくれたんだ、と見事な推理を披瀝します。(笑)
そして、倒れてしまいました。
病名は、中風だといってましたよね。
素人考えですが、中風で、命に危険が及ぶとは、思えません。
だから、心労で倒れたんじゃないでしょうか。
もう、最後の場面、伊之助が、悲壮な表情で美和を迎えるから、寿が、亡くなったのかと思いましたよ。
まさか、堂々たる不倫の場面だったとはね。(笑)

一方、その木戸は、もうすぐ病気で亡くなるというのに、相変わらず、元気いっぱいです。(笑)
捕らえられた一誠の思いを聞いてくれ、と伊之助に頼まれて、分かったといってましたけど、このドラマを観る限り、行った様子はありませんね。(笑)
四民平等が、士族の不満を招いている、という話が、西南の役の伏線なんでしょうかね。
西郷は、征韓論が認められず、この時点では、既に役職を辞し、野に下っています。
この頃には、不平士族からリーダーに祭り上げられていっているわけですけど、そんな話も、このドラマでは、全く語られていませんし、今後も、ほとんど触れられないんでしょうね。(笑)

ちなみに、木戸は、力に訴えず、話し合いの解決を誰よりも望む、と伊之助が、評していましたけど、これは、極悪非道な大久保のことを念頭に置いているんでしょうね。(笑)
大久保は、政敵を抹殺するのに、手段は、選びませんでしたからね。(笑)
とはいえ、木戸も、諸隊や反乱軍は、結局、話し合いなんてしないで、すぐに鎮圧しているから、伊之助の言葉は、的を射ていませんね。(笑)
それはともかく、西南の役が起こる明治10年は、どう描かれるのか、というか、どう肩をすかしてくれるのか、別な意味で、楽しみです。(笑)

それでは来週も、何かあったときはいつも助け、毎日の暮らしで自分の世界を広げ、自分の目で確かめ、死んでいった者の分も世のために尽し、民のための政をなし、最後まで武士として生き、力に訴えるのではなく話し合いでの解決を誰よりも望み、新しい国家として生まれ変わるため、政府の土台を今こそ揺るぎないものとし、今行かなければ、この先、生きていけない、そんな気概で、こぴっと仕事がんばれば、すべての子供たちが、読み書きの手ほどきを受けることができるじゃんね。

「わしは、武士としてどう生きるべきかをいつも考えてきた。武士とは、生まれるものではない、つくられるものである。武士とは信念を貫く者のこと」
CATCH A DREAM!!

[7368]そっと お願いした 投稿者:まっくん

投稿日:2015年10月23日 (金) 18時18分

みなさん、こんばんは。
今週も、気持ちいい日が、続きました。

さて、今週の『あさが来た』は、ついに御一新になりました。
あさが、さわやかで、嫌みがなくて、不快感を全く感じなくて、清潔感いっぱいで、本当に毎朝、楽しみです。
これを全部裏返すと、前作の感想になっちゃうのよね。(笑)

では今回も、土曜日から振り返っていきましょう。
あさの新次郎へのお願いは、大福帳を見せて欲しい、ということでした。
貸してるお金と、返ってきているお金がどれくらいあるのか、大名への貸付高を整理したい、って、あさは、しっかり者ですね。

厨房では、よのが、かのから、毎夜、床を共にしている、と聞いて、孫の誕生を夢見ます。
その寝所では、新次郎からプレゼントされたパチパチはんを使って、あさが、貸し金と返金の金額を算出していました。
新次郎は、とうとう、読み合わせまで、手伝わされてしまいました。
あさに、すっかり骨抜きにされちゃってますね。(笑)

しかし、寝所には、大福帳が、所狭しと、置かれていましたけど、これじゃ、正吉に、ばれちゃいますよね。(笑)
その晩見た大福帳は、翌朝までに元に戻しておかないとね。(笑)
一週間後、すべての大福帳を点検した結果、900万両もの大金が、貸し付けられていました。
おいおい、雁助は、あさに、長州藩、薩摩藩など百数十の藩に、トータルで百万両近くを貸しいる、といってましたけど、その9倍じゃん。
大番頭が、貸し金の総額を、概算ですら把握していないって、加野屋さん、大丈夫なのか。(笑)
新次郎と、蔵に入ってみると、昔、山ほどあった千両箱が、ほとんど消えていました。

翌朝、あさは、正吉に、意見しにやってきました。
使用人たちの、おおー来た来た、また、おあさ様が来た、今日は何をしでかしはりますのやろか、という声に笑ってしまいました。
近藤勇じゃー、というあさが、近所の子供たちにいわれていたのと、同じですね。(笑)

あさは、お父様、貸したお金、回収しませんか、戦が始まってしもてから慌てたんでは、遅いさかい、と正吉にいいました。
さらに、世の中がまるで変わってしまうのやとしたら、人やお店かて変わっていかな、生き残られへんのやさかい、と付け加えました。

正吉は、商人の家に、おとなしいだけの嫁は要らん、根性のあるごりょんさんになってほしいと思う、けど、あんたの考えは、ちょっと浅はかや、とたしなめました。
さらに、加野屋の取引先は、何十年、何百年という古い付き合いがあり、あわてて、取り立てに行ったら、お相手さんを信用してへんということになる、と続けました。
互いに、まことの心を持って、信用し合わんことには、どうにもならしまへんやろ、という正吉の言葉に、あさは、すんまへん、そのとおりだす、と素直に謝りました。
このあたりが、憎めない、というか、ヒロインに感情移入しちゃうのよね。
正吉も、頭から否定するだけじゃなく、変わっていかんと生き残られへん、という、あさの言葉をかみしめていました。

その後、新次郎が謡いに行こうとしていると、あさが、何かほかに、手ぇあれへんのやろか思て、と思案しています。
新次郎が、何でそないに一所懸命になれるのやろなぁ、というと、あさは、何でそないに一所懸命やあれへん振り、しはるんだす、と尋ねました。
核心を突いた質問を、直球で投げ込んできましたね。(笑)

惣兵衛に会ったらよろしく、というあさに、新次郎は、惣兵衛のやつ、最近見かけへんな、山王寺屋が、最近ちょっとまずいんちゃうか、いう噂も聞いたけど、といいました。
それを聞いたあさは、山王寺屋に向かいました。
店の前まで行くと、はつの弾く琴の音が、聞こえてきました。

ごめんやす、というあさの声を聞いたはつは、喜んで店先に向かいます。
ところが、その姿を、菊に見つかってしまいました。
菊は、奥向きが店に出たらあかん、と、はつをとがめました。
菊は、こないだも、お母さんが、来はったばっかりやわな、あんたなんぞ、この家に文句があって、文にでも書きはったんと違いますのんか、と疑心暗鬼状態です。
よっぽど、店の内情が苦しいのを、知られたくないんですね。

菊は、はつを蔵に閉じ込めてしまいました。
蔵の鎖錠は、加野屋と同じ物でしたね。(笑)
はつは、旦那様、助けとくなはれ、と惣兵衛に懇願しますが、彼は、悩みながらも、母親の後に続いて行ってしまいました。
蔵に閉じ込めるのは、和枝さんと同じいけずですけど、こちらの方が、強烈ですね。

あさは、山王寺屋の店の者から、はつは出掛けた、といわれました。
その後も、何遍訪ねても、若奥様は出掛けてます、といわれ、さすがに、あさは、不安になりました。
そんなあさを横目に、新次郎は、三味線の稽古に出掛けようとします。(笑)
それを鋭く見抜くあさ、夫婦になって、お互いの癖を把握しはじめましたね。

そこへ、使用人の弥七が、はつからの文を持ってきました。
文には、はつのきれいな字で、元気で暮らしているので、心配しないように、と書かれていました。
それを聞いて安心して出掛けようとする新次郎に、あさは、スカスカの蔵のことも心配だ、と告げました。
しかし、新次郎は、商人がしたり顔で、天下国家を論じたらあきまへんのや、と言い残して、去って行きました。

あきらめきれないあさは、蔵の中で、雁助に、なんでだす、と質問攻めをします。
千両箱がなくても、大名貸しの証文があるから大丈夫、という雁助に、何で金でも銀でもないこのひらひらの紙を信用できるんだすか、 こんなん鼻紙にして、チーンしてしもたら、とあさは、納得できません。
とうとう、雁助は、逃げ出してしまいました。(笑)

店では、正吉が、あさを念頭に、よのに、ええ奥さんをもろた、と感謝しました。
よのは、最近、あさが、山王寺屋や米会所のあたりまで、しょっちゅう出歩いている、と噂になっている、と告げました。
それを横で聞いていた新次郎が、わての嫁はんは、サンマやカツオと同じやさかい、泳ぎ続けてな死んでしまう、といいました。
確かに、今では、サンマやカツオ、マグロなど、泳ぎ続けないと死んでしまう魚の生態が、知られていますけど、幕末に、そんな知識が、庶民の口から出るほど一般化していたとは、とても思えません。
ちょっと、この例えは、失敗だったんじゃないでしょうか。

その頃、山王寺屋では、蔵から出されたはつが、事実上、部屋に軟禁されていました。
子供を産むため、豪華な食事が用意されますが、はつは、箸をつけません。
お守りを握りしめ、あさ、どないしょう、うち、もう笑われへん、と弱音を吐きました。
あのはつが、弱音なんて、孤立無援で、よっぽど、辛い思いをしているのね。

あさは、新次郎が、三味線や浄瑠璃の仲間と回し読みしている本を見つけ、商売の役に立つ本があれば、読ませて欲しい、とお願いしました。
それは、了解してもらえましたが、うちが、お店の貸付先に、お金返してもらいに行ったらあきまへんやろか、という願いは、却下されました。(笑)
最後に、三つ目のお願いとして、自分と相撲を取って欲しい、とあさは、新次郎に迫りました。
根負けした新次郎は、あさを正吉の元に連れて行きました。

あさは、宇奈山藩が、10年前に付き合い始めてから、一度も金を返しておらず、他からも借金しているようだ、といいました。
正吉は、あさに、宇奈山藩限定で、やってみなはれ、といいました。
くぅー、鴨居の大将、欣次郎さんを思い出しますね。

翌朝、あさは、うめと亀助を引き連れ、宇奈山藩の蔵屋敷を訪ねました。
しかし、門番に、あっさり突き飛ばされてしまいました。
そこに、ちょうど、ふゆが、通りかかりました。
ふゆは、はつが最近は外出せず、文を書くことも禁じられている、けど、あさのことを思うと元気になるといって、守り袋を見ている、と告げました。
ふゆから、山王子屋で働く者がどんどん減らされている、と聞いたあさは、心細い思いをしているはつを慮り、亀助から矢立てを借り、半分に裂いた手ぬぐいに、メッセージをしたためました。
亀助は、ふゆに一目惚れしたみたいですね。(笑)

しかし、そのメッセージをふゆが受け取るところを、山王子屋の番頭に目撃されていました。
早速、報告を受けた菊が、ふゆを出迎え、懐の物を渡せ、と迫りました。
逃げ回ったふゆは、メッセージの書かれた手ぬぐいを、井戸に落としてしまいました。
でも、おかげで、おとがめなしとなりました。
このあたり、菊は、詰めが甘いよね。
逃げるってことは、やましいことがあるんだから、厳しく問いただすと共に、店中を探させなきゃね。(笑)

ふゆは、はつに謝罪し、最近、あさは、貸した金を藩の蔵屋敷まで行って、回収してまわっている、という話を伝えました。
はつは、疑問に思いつつも、自分は、外で何が起きているのか知らず、商いのことも知らず、菊や惣兵衛の言いなりになっている、井の中の蛙だ、と感じました。
ようやく、封印していた自我が、目覚め始めましたね。

一方、あさは、メッセージの内容を悔やみますが、守り袋を見つめ、はつを思って、気合いを入れ、閉じようとする宇奈山藩蔵屋敷の門に向かって、相撲の姿勢で突っ込みました。
もっと、もっと、腰低く、とあさを応援するうめ、よかったですね。(笑)
門は突破しますが、二人の侍に抱えられ、外に放り出されました。

山王子屋では、相変わらず、徳川方が、金を借りに来ています。
惣兵衛は、両替屋は打ち出の小づちやあらへん、と一人毒づきます。
菊は、お店が難儀なこと知られたらあかん、とたしなめました。
栄達も、大政奉還やいうたかて、そう簡単に天下に変わりはあらへん、今は苦しゅうても、恩貸しといたら、なんぞあった時に、きっと、助けてもらえる、と希望的観測を口にします。

そこへ、はつがやってきました。
菊は、奥向きの来るところじゃない、と追い返すかと思いましたが、店に入ることは、黙認しちゃいました、甘いなぁ。(笑)
あさの噂話をする菊に、はつは、あさはあさなりに、お家を守ろうとしているのでございましょう、とかばいました。
そして、うちら姉妹は、父から、妻の務めは、お家を守ることといわれてきた、だから、この家の外では今、一体どんな大変なことが起きているのか、ちょっとでいいから、教えて欲しい、と頼みました。
しかし、菊は、はつの役目は子を産むことだけ、その役目もまだ果たしていないのに、余計な詮索はするな、と取り合ってくれませんでした。

加野屋では、あさの執念に、新次郎が、だるまさんもびっくりの根性してますな、と舌を巻きました。
よのは、みんなから、あんたんとこの嫁さんは、働き者でよろしなぁ、といわれると皮肉をいいますが、あさには通じません。(笑)
しかし、よのが、ずっと胸を痛めていた、と知ったあさは、素直に、ほんまに、申し訳ございまへん、と謝りました。
ホント、こういう素直なところ、好感度が上がります。

その時、加野屋には、石が、投げ込まれました。
そりゃ、お金を貯めこんで、貧乏人には見向きもせず、お大名ばかりに貸し付ける、というイメージが、ありますもんね。
世間の風当たりも、強くなりますわな。

そんな中、あさは、またもや、宇奈山藩の蔵屋敷を訪ねました。
いつものように、勘定方が不在といわれたあさは、戻ってくるまで動かない、と往来にござを敷き、座り込みました。
うめが、ござを準備していた、ということは、最初から、こうする計画だったのね。(笑)
亀助に、腹くくりなはれ、といううめ、格好良かったっす。(笑)

あさは、往来では外聞が悪い、といわれ、屋敷内に案内されましたが、待合室として紹介されたのは、なんと、加子部屋でした。
このドラマでは、加子という字を使っていますけど、水夫とか水手とかの方が、よく目にしますね。
要は、米俵を始め荷物を船で運ぶ役目の人たちでがんすな。
あんな狭い部屋に閉じ込められて気の毒に感じますが、当時では、それでもましな方だったのかもしれません。

宇奈山藩の役人の意に反して、あさは、表よりずっとよいと、奥に入っていきました。
うめはお役御免、亀助は、付き添いを命じられました。(笑)
あさを置いてあっさり帰宅するうめと嫌がる亀助に、笑わせていただきました。
あさは、マイ枕まで持参していました。
往来でも、寝る気だったんでしょうかね。(笑)
怖い物知らずといおうか、知らぬが仏といおうか、全く恐怖を感じず、朝まで爆睡です。
亀助にもたれかかって眠る加子は、ひょっとして、そっち系だったりしてね。(笑)

加野屋では、新次郎も正吉も、あさを気遣って、仕事が手に付きません。
もっとも、新次郎は、いつも、手が付かないんですけどね。(笑)
わては何があっても、加子部屋なんかに寝とうない、金輪際寝られへん、という新次郎に、そらそうでおますわなぁ、と突っ込む雁助。
うめは、落ち着いて、今のおあさ様は、大坂に来て一番生き生きしておられます、そやからお金の事は分かりまへんけど、お身体だけはきっと、ご無事で戻られると思います、と励まします。
うめは、あさが加子部屋に嬉々として入っていた様子を見ていますからね。(笑)
さらに、ご存じのようにおあさ様は、可愛らしいだけのお嬢様さんじゃございまへん、といううめに、それもほんまそうでおますわなぁ、と突っ込む雁助。

そこへ、弥七が、あさの帰りを伝えに来ました。
一同は、慌てふためきながら、店から表の通りへ飛び出します。
落ち着いた素振りで、見事な突っ込みを入れていた雁助が、顔色を変えて飛び出してきた場面、よかったです。
彼なりの、あさへの愛情が、感じられました。
あさの大股歩きを気にするうめも、よかったです。

なんと、あさは、勘定方を根負けさせ、借金の一部を返済してもらい、おまけに朝食までごちそうになってきました。
子供の頃、糸子が、嘘泣きをして、奈津の父親、吉田屋の旦那から、売掛金を回収したときのことを思い出しました。
あほ、わてが心配してたんは、お金やあれへん、あんたや、いざとなったら、お金なんかどうでもええんや、大事なんは、あんたの身ぃやで、という新次郎、すっかりあさに入れあげていますね。(笑)
新次郎の思いが、今一つ、あさに届いていないところが、またいいのよね。(笑)

その後、あさと差し向かいになった正吉は、礼をいい、泳ぎ続けるもんだけが時代の波に乗っていける、いうことかもしれまへんなぁ、とつぶやきました。
そして、あんた今日から、正式に加野屋の働き手の一人だす、どうぞ、よろしゅうお頼み申します、といい、あさは、表の仕事ができるようになりました。
そして、水を得た魚のように、借金を回収していきました。

一方、はつは、井戸を見て、ため息をついています。
すると、大きな音が聞こえ、そちらに行くと、栄達が、薪割りをしていました。
栄達は、はつに、ぼそっと、すまんかったな、と謝りました。
あさじゃなく、はつを強引に当家の嫁にしたことに、罪悪感があるんですね。
いい人で、よかったよ。
そこへ惣兵衛がやってきて、徳川様の幕府が、のうなってしもた、というと、その場に崩れ落ちました。

1868年(慶応4年)、加野屋でも、新聞を読んだ亀助が、徳川様が戦に負けて、大坂城に逃げ帰ってきたて、と叫びました。
そして、半鐘の音に、あさたちが、表に飛び出すと、大坂城が、燃えていました。
『八重の桜』をご覧になった方は、お分かりですよね。
大坂城に逃げ帰った慶喜が、容保を連れて、城を抜け出し、船で江戸に逃げ帰っちゃったのよね。
そして、その後、大坂城は、原因不明の火災で、ほとんど消失しちゃうのよね。
今思い出しても、小泉くんの慶喜の、あの優柔不断さにいらつきます。(笑)

薩長を中心とした新政府は、大坂の商人たちを、二条城に召集しました。
戻ってきた正吉は、ショックのあまり、ぎっくり腰を患いました。(笑)
新次郎は、腰抜かしてしもただけや、と笑ってましたけどね。(笑)
なんと加野屋に、江戸に向かう倒幕資金として、10万両を調達しろという、ご沙汰が下りました。
千両箱で数えたら、100箱だす、というあさに、数字に強いなぁ若奥さん、と非常事態にも関わらず、感心する亀助。(笑)
あさは、何で新政府の倒幕資金を商人が調達しなければならないのか、と不満を漏らしますが、雁助は、仕方がない、とあきらめ気味でした。

山王子屋では、新政府の要請は断ればいい、という考えの菊の独壇場です。
新政府に金を払おう、と進言する惣兵衛を、お前の代になって店が苦しくなった、お前が何もしないからこんなことになった、黙って私のいうことを聞いていればよい、としかり飛ばします。
完全に、菊のワンマン経営、栄達も惣兵衛も、全く相手にしてもらえません。

惣兵衛は、愚鈍かと思いきや、先見の明はあるのね。
惣兵衛が震えていたのは、貧乏揺すりじゃなくて、菊への怒りからなんでしょうね。(笑)
心配して立ち聞きしていたはつにも、さすが今井屋さんは、お育ちのええこと、と火の粉が降りかかりました。

一方、加野屋では、正吉が、あさに腰を按摩してもらいながら、今回の件についての意見を求めました。
あさは、正直いうと、新政府なんぞに一銭も用意したくないが、悔しいけど、借金してでもお金を作って、新政府に払うた方がいいと思う、と答えました。
正吉が理由を尋ねると、今、この日本は、新しい朝を迎えようとしているのではないか、と、新次郎の、ようよう考えて進んだ道には、必ず新しい朝が来る、という言葉を思い出しながら、あさは返答しました。
正吉は、宇奈山藩が返金したり、土方さんが許したのは、あんたの了見に一本、筋が通っているからだ、言葉は上手じゃないが、人の心をつかむ、と褒めました。
そして、うちのお金、全部数えてみてくれへんか、私なぁ、あんたの考えに乗ってみようと思います、この加野屋は、新政府と結び付きますのや、と決意を語りました。

新政府では、才助が、大久保から、新政府の参与、外国事務掛になるよう、頼まれました。
伊之助と一緒ですね。(笑)
才助は、ようやく日本という国を育てる日が来た、と腕撫します。
美和も、似たようなことをいってましたね。(笑)

寝所では、あさが、蔵の金を集め、パチパチはんを弾いています。
いくら10万両には全然満たないとはいえ、あの大金を勝手に、部屋に持ち出していいのか。(笑)
しかも、そのあと、出掛けようとする新次郎を追いかけた時には、あの大金が、部屋に置きっ放しになっていたのよね、なんと無防備な。
お店として、こんなこと許していいのか。(笑)

それはともかく、あさが、お金が欲しい、と叫ぶと、新次郎は、井原西鶴の日本永代蔵を渡し、その中の、貧乏人が長者に、貧しさという病を治す薬はないものか、と聞く話をしました。
あさが、それを読んでいる間に、新次郎は外出しようとしますが、昔から母の本を盗み読んで速読を身につけた彼女に、見つかってしまいました。(笑)

1868年(慶応4年)5月、新政府は、全国で使える新しいお金を造ることにし、大坂で使われていた銀貨を、使えなくしました。
この通達によって、大坂の町は大混乱となり、手形をお金に引き換えようと、多くの人たちが加野屋や山王子屋など両替屋に詰めかけました。

加野屋でも、銀目手形を金に替えるため、大勢の人が、押しかけました。
みんな、口々に主人を出せ、と騒いでいます。
新次郎は、腰痛で寝込む正吉の代わりに、あさに白羽の矢を立てました。
拒むあさに、新次郎は、おなごいうたかて、男以上にしっかりしてるがな、あんたは、普通のおなごやあらへん、わてが見込んだ格別なおなごや、とその気にさせることに成功しました。
そりゃあ必死ですよね、説得できなければ、自分が、矢面に立たされますもんね。(笑)

店の外では、雁助が、大番頭として、主人に成り代わり、平身低頭、銀目手形を金手形に換えて振り直します、と説得を試みますが、相手にされません。
で、とうとう、分からん客人や、さっきから腰低うして謝っとったらつけがってしもて、ええ加減にしさらせ、とブチ切れました。(笑)
しかし、その啖呵が、火に油を注ぎ、みんな、店に押し寄せます。
その時、お待ちやす、とあさが、立ちはだかりました。

あさは、両替屋は金をやり取りする商い、お金いう大事なものを扱うのに、お互いに信用しなければどうなる、と説得しました。
雁助は、その堂々たる素振りをまぶしそうに見つめていましたね。(笑)
しかし、なかなか騒ぎは、収まりません。
乳飲み子を抱えた女性から、年寄りや子供に食べさせるものもなくなった、と窮状を訴えられたあさは、心を揺さぶられました。

店に戻ったあさは、新次郎たちに、正吉の許しがあれば、できるだけ手形を金に替えてあげたい、といいました。
それを聞いた正吉は、あさちゃんの言うとおりにせえ、困ったはる人には、さあ、換えたげなはれ、かまへん、出しなはれ、あさちゃん、これでよろしいのやな、わしが許す、新次郎、蔵開け、と命令口調でいいました。
初めて、経営者としての厳しさを、前面に押し出しましたね。

雁助の、新政府に有り金全部用意して、今蔵にあるのは最後の金銀だす、あれに手ぇつけたらもうどないもなりまへん、という言葉から、新政府への10万両は、なんとか工面したみたいですね。(笑)
あさは、丁寧に一人一人の話を聞き、結局、ほとんどのお客さんに、金銀を払い戻してしまいました。
エリーも多用した、情けは人のためならず、じゃないですけど(笑)、きっと、この苦しい時に助けてあげたことが、後に、何らかの形で、きっと返ってきますね。
ところで、ほとんどということは、払い戻しを受けられなかった人もいたのね。(笑)
いったい、どんな人なんでしょうね。(笑)

その結果、蔵の中は、ほとんど空っぽになって、商売に支障をきたすようになりました。
正吉は、お金の融通をしてもらえる心当たりが、一箇所だけありました。
それは、正吉が昔、お金を都合してあげた、奈良の玉利さんです。
寺や神社の修繕を一手に引き受けて、一代で財を成した人だそうです。
あさは、それを聞くと、調べてみますと言い残し、部屋を飛び出しました。

部屋に残された正吉は、新次郎に、あさちゃん好きやといってくれ、結果として、嫁に来てくれたことに礼をいい、ふらふらして、ろくでもない息子やったけれども、人を見る目はあった、と褒めました。
そして、あさは金の卵だっせ、卵というもんはな、誰ぞ温めてくれるもんがないと、かえらしまへんのやで、あさちゃんを守って助けてやるというのも、お前の役目やないかいな、と諭しました。
最後に、新次郎、わしな、私やお前の代で、この加野屋を潰しとうないのや、と本音が出ました。
その会話を、あさ、よの、かのも聞いていました。

その頃、山王子屋では、はつが菊に、この家のために自分にもできることはないか、と尋ねました。
活気もなく、静まりかえり、庭の雑草が伸びている店の様子が、痛々しいですね。
しかし、菊は、琴が弾けても何の役にも立てなかった、と過去形で、ため息を吐きました。
返す刀で、ふゆには、今日限りで、出てってもらう、と通告しました。

ショックを受けたはつは、もう嫌や、と泣きながら、古井戸にふゆが落としたという、あさからのメッセージのことを思い出し、底をのぞき込みました。
てぬぐいを見つけたはつは、竿ですくい上げようとして、落ちてしまいました。
明らかに、竿が、短すぎましたよね。(笑)
あれだけの深い所に落ちても、けがしないのは、ご愛敬ですね。(笑)
ついでに、野暮を承知でいわせていただくと、かなり時間が経過し、雨も降ったでしょうし、墨で布に書いたものが、あれだけはっきりと残っているなんて、ありえないんですけどね。(笑)

その布には、へのへのもへじと、わろてね、という言葉が、書かれていました。
はつは、山王子屋に来て、初めて声を出して笑いました。
確かに、あさが、何であんなことを書いてしまったのか、と悩んだのも、むべなるかなですね。(笑)

はつに気づいたふゆが助けを呼び、惣兵衛が、駆けつけてきました。
惣兵衛は、家の柱に縄を結び、それを伝わって、井戸の底に降りました。
よかった、死んだかと思った、とはつを抱きしめました。

菊の目の届かない密室のような場所ですし、初めて惣兵衛が、素直にはつへの思いを表に出しました。
おそらく、はつの命が危ない、と思い込んだ、追い込まれた状況で、無意識に、本能の赴くまま、前作でいうと右脳で(笑)、抱き寄せたんでしょうね。
ようやく、菊の呪縛を脱することができて、よかったですね。
へのへのもへじが、惣兵衛と似ているというやりとりは、心の通い合った仲睦まじい夫婦そのものでしたね。
でも、その後、二人は、どうやって、脱出したんでしょうね。
はつも、あの縄を使って、よじ登ったのかな。
菊に見つからなくて、よかったですね。(笑)

1968年(明治元年)9月、あさは、正吉の代理として、奈良の玉利さんへ、借金を申し込みに出掛けました。
今井家は、菊によると、うまいことやって新政府御用達となり、羽振りがよくなっています。
この、うまいことやって、という言葉に、菊さんの悔しい思いが、込められていますね。
その菊は、はつに、その実家に戻って、お金を借りてくるように命じました。

あさが、ついに表の世界に乗り出し、その才能をいかんなく発揮しはじめましたね。
はつも、否応なく、表の世界に巻き込まれていきそうです。
盛り上がってきましたね。
明日以降も、目が離せません。

さて、第3週の関東地区の最高視聴率は、加野屋にお金の工面にやってきた新選組副長、土方歳三に、あさが、幕府に何かあったら400両は返してくれるのか、と聞いた16日(金)の23.1%で第1位でした。

月曜から土曜までの詳細は、19.9%、20.6%、21.5%、21.9%、23.1%、21.6%で、第3週の週平均は21.43%、『ごちそうさん』の第3週の平均は21.65%、『花子とアン』の第3週の平均は22.07%、『マッサン』の第3週の平均は20.60%、『まれ』の第3週の平均は19.68%、でした。
ドラマの全平均は20.65%、『ごちそうさん』は21.31%、『花子とアン』は21.71%、『マッサン』は20.82%、『まれ』は20.42%でした。

関西地区の最高視聴率は、新婚初夜の日、はつが、抱き寄せる新次郎を投げ飛ばし、右手の小指にけがをさせた12日(月)の20.6%で第1位でした。
名古屋地区の最高視聴率は、あさの口を自分の唇で蓋をした新次郎が、彼女をお姫様だっこをして寝所に運び、すばやく障子を閉めた16日(金)の21.4%で第1位でした。

『花燃ゆ』の第42回は、関東地区が13.0%でした。
ちなみに、八重の第42回は14.8%、官兵衛の第42回は15.6%でした。
第42回までの全平均は、花燃ゆ11.93%、官兵衛15.75%、八重14.75%です。
関西地区は、13.3%でした。
名古屋地区は、14.7%でした。

今週は、なかなかよかったんじゃないでしょうか。
脇差しのエピソード、紀行としっかりリンクしていました。
これまでは、紀行と矛盾する描写が、本編で多すぎましたからね。(笑)
もう、散々書きましたけど、こういうふうに、史実をうまく取り込むのが、大河なのよ。

しかし、県令の公舎に美和と寿が到着したとき、阿久沢せいと、県庁職員の妻たちが、出迎えしたのには、驚きました。
伊之助になら分かるんですけど、なんで妻に、と思っちゃいましたよ。
しかも、自分たちの膳も最初から並べ、お銚子まで載せられていましたもんね。(笑)
で、女たちで散々飲み食いした後、帰ってきた伊之助は、一人寂しく残り物って、これはないんじゃないの。(笑)

しかも、あの元徳の側室軍団と同じく、一度顔を見せただけで、あとは放置って、これはひどすぎる。(笑)
結局、飲み食いしたいだけだったのかな。
せいなんて、新井領一郎の渡航費用捻出のため、根回しに来た伊之助を見て、あら、いい男って、つまり、それまで一度も、彼の世話をしていない、これが初対面だったってことですもんね。(笑)

夫の権蔵は、生糸相場を牛耳る、陰の県令といった存在なのね。
彼の口から、木戸や大久保の推薦で県令になった、と伊之助を持ち上げる言葉が聞かれましたけど、初めてですよね、このドラマに大久保が登場したのは。
なんせ、明治政府は、木戸と伊藤と野村靖しか出てきませんもんね。(笑)
そうだ、権蔵が登庁してきたとき、土足で部屋に上がって、鈴木や工藤も土足で追従しましたね。
変なところが、西欧化していたのね。

伊之助が、富岡製糸場を視察して、私立の器械式製糸場、水沼製糸場を作り上げた星野長太郎と出会いました。
この視察の場面、製糸場の内部が、見事に描かれていました。
しかも、これみよがしに見せつけることなく、さらりと流しました。
やれば、できるじゃん。(笑)

星野は、米国商人に中間搾取されないよう、現地会社を設立し、直接、生糸を販売しようと考えていました。
そのため、弟の新井領一郎を渡米させたいと考えていました。
彼の孫娘が、アメリカ駐日大使、ライシャワーの妻、ハルなのね。
こういう情報が、大河には、大切なのよ。
ようやく、少しは、大河らしくなってきました。

それにしても、これを応援するため、伊之助は、奔走しました。
鈴木さんもいってましたけど、民間人のために税金を使うには、それなりの大義名分がないとね。
ましてや、伊之助は、公平を期すため、と祝いの品を返しているんだからね。
なんか、行動が、矛盾しているよね。
しかし、渡航費用を県庁が出すことが決まり、明治9年3月10日に出発することになりました。

なーんだ、まだ、明治9年になるかならないかの話だったのね。
あたしゃ、てっきり、もう明治10年になるくらいだと思っていましたよ。
だから、萩の乱は、スルーだと思ったのに、次回やるのね。(笑)

そうそう、敏三郎が、亡くなりました。
まさかの美和の、群馬と山口の旅が実現するとは。(笑)
京と山口で驚いていた自分が、恥ずかしいです。(笑)
まさか、次回も、萩に帰るんじゃないでしょうね。(笑)

それでは来週も、毎日、身を粉にして働き、他人の好意を無にせず、万事公平を期し、困ったことがあったら、いつでも力になり、互いを思いやり、納得するまでテコでも動かず、生まれや身分に関わりなく志を抱き夢を見、少しでも可能性があるなら、それに賭け、ただでは飲まず、日本国の発展に寄与するために尽力する、そんな気概で、こぴっと仕事がんばれば、新しい人生に、向かっていくことができるじゃんね。

「私の生まれ育った長州では、男に二言は、ありません」
CATCH A DREAM!!

[7367]笑顔でいられるように 投稿者:まっくん

投稿日:2015年10月16日 (金) 18時17分

みなさん、こんばんは。
秋晴れが続いて、気持ちいいですね。

さて、今週の『あさが来た』は、キャラも定着し、ドラマとして落ち着いてきました。
久し振りに感情移入できて、嬉しいです。

では今回も、土曜日から振り返っていきましょう。
座敷で新次郎と二人きりになったあさは、正太郎が大変なときに文を出したことを謝りました。
加野屋では、果たし状と間違えられていたようです。(笑)
これは、もちろん、新次郎の冗談ですよね。
もし本当なら、すぐに開封されて、よのの鼻紙には、なっていないでしょうしね。(笑)

やっぱり、新次郎は、女性から、多くの文をもらっているのね。
でも、あさは、その発言には、食いつきませんでしたね。(笑)
あさは、やっぱり、付け文をもらったことがないのね。
付け文といえば、め以子の、つんつるてん騒動が、思い出されます。(笑)

新次郎から、文のこと、うれしかったでぇ、といわれて、あさは嬉しそうでしたね。
その新次郎は、頭も顔もよく、優しい兄貴への思いを語りました。
さらに、惣兵衛と会ったことを告げました。
確かに難儀な奴かもしれないが、子供の頃は、面白い、いい奴だった、今は、それを信じるしかない、お姉さんを励ましてあげて、と語りました。
やっぱり、子供の頃は、いい子だったのね。
いずれ、変わっていくんでしょうね、楽しみです。
あさは、新次郎さんは、優しい、優しい、優しいお方です、そこだけは、全くもって、誰にも負けたはりません、 せやから、お兄様の分もちゃんと生きてください、と励ましました。

そして、翌朝、はつはふゆと、船に乗って、婚礼のため、大坂に向かいました。
傍らを走り、はつを追いかけるあさ、ものすごいベタな演出ですね。
今時、こんな描き方しますかね。
おかげで、完全に涙腺が崩壊しちゃいましたよ。(笑)
鏡に映る花嫁衣装のはつの顔を見た惣兵衛さん、心を動かされていましたね。

それから半年後、ようやくあさの婚礼の日を迎えました。
きれい、という言葉を飲み込んで、ちゃんと、おなごに見えるで、あさ、とわざと茶化して、涙をこらえようとする忠興の親心、よかったです。
梨江は、あさに、自らがこしらえた、はつとお揃いのお守り袋を手渡しました。
はつも、船の中で、握りしめていましたね。
『篤姫』での、於一と尚五郎のお守り袋を思い出します。(笑)

梨江は、あさに、あんたは、ただのあかん子やない、筋金入りのあかん子や、根性やったら誰にも負けへん、と言葉をかけました。
そして、いつかあんたにも、おなごが生まれてよかったいう日がきっと来る、せやからしっかりな、やらかい心を忘れんと、ええお嫁さんになるんやで、と言い聞かせました。
忠興は、帰ってくんなよ、さっさと行け、と涙をこらえていいました。
忠興さんの気持ちが手に取るように分かって、ぐっときました。
忠政さんは、もう、心の整理がついたんでしょうかね。(笑)

そして、加野家に到着すると、新次郎以外の方々が、店頭で出迎えていました。
なんと、祝言の日取りを忘れて、三味線を持って、紅葉狩りに行ったとのこと。
そんな馬鹿な。(笑)
これは、いくらなんでも、ありえないっしょ。
照れて、あくまでもアホボンを演じるため、わざとだとしか、考えられません。

亀助も、迎えに行ったということは、行き先に見当がついていたということよね。
なら、店頭で、今井家を迎えている暇があれば、とっくに迎えに行ってないと。
なんかこの辺は、ドラマを盛り上げるためとはいえ、無理がありました。
このエピソードがなくても、十分におもしろいのに、もったいない。

ただ、三味線の師匠が、よもやの女性、美和というこのエピは、ただの師匠だったという今日の話で終わるのか、今後、艶っぽい展開があるのか、注目ですね。(笑)
あと、自分は雨男だから、楽しみなことのある日は必ず雨が降るので、ちっと忘れてるぐらいがちょうどいい、という屁理屈には、笑いました。
あさと逢っていたときは、いつも晴れていたみたいだけど、楽しみじゃなかったのかな。(笑)

新次郎を待つあさは、待ちすぎて、心と足のしびれが限界を迎えています。
新次郎が来るまで、みんな、別室で、休んでいたらいいのにね。(笑)
あさの角隠しの下に角が生える頃、ようやく、新次郎が戻ってきました。
新次郎は、あさちゃん、ようわてのとこ、お嫁に来てくれはりましたなぁ、今日は、またえらいべっぴんさんやこと、と声を掛けました。
女心を知り尽くしていますね。(笑)

新次郎とあさは、祝言の席で、この日を楽しみにしていた、楽しみな日を忘れるはずがない、もう二度と祝言の日には遅れない、祝言の日はもう二度とない、と万歳のような会話を交わしています。
その様子に、忠興は心配しますが、梨江は、楽しそうだ、と安心し、はつのことに胸を痛めています。
新次郎は、榮三郎の後見人となることが発表されましたが、自分は、アホボンだから、これからも極力、商いには関わらない、と宣言しました。

その日の夜を前に、よのが、あさの元を訪れ、お手製の犬の張り子を、寝所に飾るようにいいました。
このあたりのことを朝ドラで描かれると、どきどきしちゃいますね。(笑)
『篤姫』では、幾島が、絵で描かれた教科書を篤姫に見せていましたよね。(笑)
うめは、あさに、流れに身を任せるようにアドバイスしました。
ちなみに、女中の、かのさんは、『ごちそうさん』では諸岡くんの母親、『マッサン』ではエマの担任の先生でしたね。(笑)

そして初夜、寝所にやってきた新次郎は、あさを抱きしめました。
あさの白檀の香りに触発され、新次郎は、彼女を強く引き寄せます。
あさは、流れに身を任せ、下手投げで、新次郎を畳に転がしました。(笑)
手の小指を痛めた新次郎は、あかん、あらまだとんと子供やな、と独り言をいいながら、いずこともなく去って行きました。
寝所に取り残されたあさは、あっ、もうしんどい、寝よ、と犬の張り子を抱いて、寝てしまいました。
このあたりは、本当に肝が据わっているのよね。(笑)

その頃、山王寺屋では、菊が、はつを、ある部屋に案内しました。
そこには、季節変わりの着物が、たくさん並べられていました。
なんとなんと、惣兵衛からの贈り物でした。
好きな柄を好きなだけ選ベ、といわれたはつが、どれ選んだらええのやろ、旦那様、よろしかったら一つ選んでいただけませんか、というところがもう、かいがいしくて、かいがいしくて、抱きしめたくなります。
こんな芸当、あさには、逆立ちしても無理でしょうね。(笑)

はつが、露芝を選ぶと、惣兵衛が、地味やな、せやけどええやないか、露芝は、派手さはあれへんけど美しい柄や、はんなりとしているようで、鋭さもある、と賛同してくれました。
おおきに、ほんなら、これに致しましょ、いやぁ、嬉しおすなぁ、といったはつが、笑顔を見せてくれたことに、安堵された方、多かったんじゃないでしょうか。
ここだけ見ると、本当に、いい夫婦ですね。(笑)

一方、あさは、熟睡して、新次郎のいない寝所で、目覚めました。
厨房に顔を出すと、みんなが、忙しく働いています。
そこへ、女中のかのが、現われました。
おいおい、若女将より後から重役出勤して、そんなに偉いんかい。(笑)
よのは、朝が弱いので、弱いので、まだ、寝ているとのこと。

この家の奥の取りしきりを教えてもらいたい、働きたいというあさと、芝居見物を勧めるかの、どちらの気持ちもよく分かります。
かのからすれば、何も知らないよそ者に、邪魔されたくない、という思いが強いんですよね。
これまでの秩序を乱されたら、たまりませんからね。
あさは、初めての家で、勝手も分からず、所在なげな状態なので、とにかくできることをしたい、身体を動かしたい、そんな思いなんでしょう。
結局、かのの代わりに、水売りから、桶5杯の水を買わされました。(笑)

加野屋も、長州藩同様、表と奥の役割分担がしっかりしていて、ともに、相手方の領分には踏み込まない、という仕切りができているようです。
それを無視して、両方の領域に、ずかずか踏み込むのは、美和くらいのもんですね。(笑)
おっと、三味線の師匠じゃなくて、日曜の夜の方でがんす。(笑)
でも、いずれ、あさも、パチパチはんのある表の世界に踏み込んでいくんでしょうね。

加野屋では、朝、従業員が一堂に会し、大きな声で、朝のお誓いを読み上げます。
そこへ新次郎が戻ってきたので、あさと夜を共にしなかったことが、みんなにばれてしまいました。

あさは、よのとかのに連れられ、加野屋の蔵の前に来ました。
あさは、千両箱がぎょうさん眠ってるいう噂の、といいますが、きっと、中は、スカスカなんでしょうね。(笑)
よのは、加野屋の手代さんや丁稚みんなの着るもんや食べるもん、みんなのいろんなこと考えるんが、奥の務めだす、みんなのお母ちゃんみたいなもんや思たらよろしい、と心構えをあさに伝えました。

そこに現われた女中のクマさん、開明軒のタマちゃんじゃないですか。(笑)
彼女が詠んだ、夏盛り吠える親父は蝉の声 七日の後の定めを知らず、は名作でがんしたな。
『マッサン』では、三丁目べっぴん同盟の梅子さんの息子、健太くんが高熱を出したときに、亀山家にやってきた看護婦さんでがんしたね。

ここで、よのの、思い込みが激しい性格が、明らかになりました。
クマさんの出身が、和歌山なのに富山と思い込み、子供が三人もいるのに、独身と思い込んでいます。
先ほど書いた、朝が弱い、ということと、この思い込みが激しい、という体質や性格が、後々の問題に繋がっていく、そんな伏線なのかもしれません。

新次郎は、榮三郎の後見人として、朝五つから昼八つまで、今でいうと8時から14時くらいでしょうか、店先に座っていることになりました。
わて、お面だけはよろしおますやろ、って、よく分かっているのね。(笑)
そんな新次郎が、廊下に出てきたときに、あさはつかまえて、小指のことを聞きました。
右手の小指には、きれいに湿布が、貼られていました。
新次郎が、もしかしたら、寝んと待っててくれたんか、と聞くと、あさは、いいえ、ぐっすり、気持ちええお布団やったさかい、と答えました。(笑)
はつなら、起きて待っているんでしょうね。

あさは、新次郎に、何で旦那様は、お仕事したがらへんのどすか、こないに立派なお店やのに、と直球を投げ込みました。(笑)
新次郎は、何でやろな、それがわての性分やよってな、と変化球でかわしました。(笑)
なにやら、事情が、ありそうですね。
榮三郎に継がせるということは、新次郎は、正吉が、他の女に生ませた子なのかもしれませんね。

新次郎は、あさが嫁入りして一か月、毎夜でかけていき、三味線の師匠の家を訪ねていました。
そんな新次郎の様子に頭を悩ませる正吉とよのは、亀助に、あさの様子を尋ねました。
あさは、よく食べ、大の字になって寝ている、と亀助から聞かされた正吉は、びっくりぽんです。(笑)
さらに、亀助の、京都は、大文字さんが名物やて聞いてますけどなぁ、という発言で、一同、笑いました。
正吉もよのも、あさの様子を聞いて、安堵したんでしょうね。
当のあさは、その晩も、寝所で一人、大の字になって眠りました。(笑)

京では、新選組が、薩長同盟を警戒して、警備を強化していました。
そして、出ました、土方さん。
正直、もっと、自分の中で、大河ドラマ『新選組!』が、蘇ると思っていましたが、それほどでもありませんでした。
やっぱり、大河と比較すると、セットがちゃち過ぎたからじゃないかと思います。(笑)

でも、予告編でも流れましたが、「待たせたなぁ」の台詞は、涙ものでした。
ちょっと解説しますと、大河では、池田屋事件のとき、近藤勇組と土方組が二手に別れて、市中を探索していました。
そして、少人数の近藤組が、池田屋での異変に気づき、斬り込みます。
一方、土方組も、遠回りしながら、ようやく池田屋に辿り着きます。
この時、池田屋に到着した土方の台詞が、「待たせたなぁ」なのよね。
スタッフの遊び心に、感謝感謝です。
『花燃ゆ』も、八重とシンクロさせる度量というか、遊び心が、欲しかったなぁ。

そんな京の事情とは無縁のあさは、山王寺屋に、はつを訪ねました。
なんだ、意外に、簡単に会えるものなのね。(笑)
あたしゃ、今井家での琴の演奏が、二人にとって最後の思い出かも、と思っていましたが、はずれました。

はつは、惣兵衛と芝居見物に出かけるところでした。
あらら、結構いい雰囲気ですね。(笑)
相変わらず愛想のないお方やなぁ、というあさ。
はつは、そやけどたまぁに、蛇みたいに黙ってはる時でも、心で笑てるのがちょっと分かるようになったわ、ああ見えて、かわいらしいとこもあるお方なんえ、と嬉しそうにいいました。
ところで、はつの着物は、露芝じゃありませんでしたよね!?

はつに触発され、気合いを入れて店に戻ると、うめと正吉が、待ち構えていました。
京都に帰りたかったのでは、と聞く正吉に、あさは、父との約束を守り、一旦敷居をまたいだからには、一生京都には帰らない、この家の嫁として、一生加野屋を守りたい、と決意を語りました。

正吉から、自分がすぐに出戻ってしまう、という噂を聞いたあさは、表の手伝いをやらせてほしい、と訴えました。
しかし、両替商のしきたりでは、商売の帳面は、おなごには決して見せてはならないとのこと。
両替商というのは信用が第一、その信用を守るためには、古うからいわれてるこのしきたりというもんを、粛々と守っていかなあかん、と正吉にいわれ、あさは、出過ぎたことを、すんませんでした、と謝りました。
このあたりが、親の育て方がよかったのか、とても素直なのよね。

そんなあさに、よのが、加野屋の嫁にふさわしいのは、商いを知るおなごやあらしません、夫に惚れられるおなごだす、と意見すると、鏡の前に連れ出しました。
子供みたいな顔をしているから、新次郎が手を出さない、と思ったよのは、あさにおしろいを塗りたくりました。
バカ殿と化したあさの顔を見た新次郎は、デメキンかと思った、と言い残し、またまた美和の元に行ってしまいました。

翌日、あさは、よのに、外出を願い出ました。
喜んだよのは、ええ着物着て、駕籠で行きなはれ、加野屋の自慢の若奥さんやで、といってくれました。
おいおい、自慢の若奥さんって、そんな大事な方にバカ殿メイクしたのは、どこのどなたはんでしたかいなぁ。(笑)

堂島に着くと、あさは、無理矢理、お供の亀助を追い返しました。
粗野な振る舞いは、おやめください、という、うめの言葉に耳を貸さず、あさは、厚いけど家の中よりずっといい、といいながら、まちを大股で歩きました。
そして、橋の上で、才助とぶつかりました。
あらら、あさは、才助の顔を覚えていなかったのね。
まあ、これは当然といえば当然ですよね。
あれはまだ、あさが10歳、1861年の時でしたから、もう5〜6年前の話ですもんね。
才助は、その頃の、10歳のあさの顔しか見ていないのに、よく分かったなぁ。(笑)

才助は、おいが見初めたおなご、とあさのことをいっていましたけど、どういう意味なんでしょうね。
もし、文字通りの意味なら、何度も手紙を書いて、帰国したら今井家に、あさを訪ねるはずですよね。
そこまでの熱意は、感じられないのよね。
まぁ、せいぜいが、自分が見込んだおなご、くらいの意味なんでしょうかね。
それでも、わざわざイギリスから手紙を書くくらいなんだから、普通、一度は、今井家を訪れるんじゃないの。
ピストル騒動だけであさに興味を持つ、ということから始まるこの一連の展開は、かなり無理があると思うぞ。(笑)

あさは、そんな才助に堂島の米会所を案内してもらい、商売への興味が深まりました。
そして、かつて忠政から聞いた、世の中はこれから大きく変わる、という言葉を、才助からも聞きました。

そして、それから半年後の1867年、梨江が、山王寺屋に、はつを訪ねました。
座敷で、はつと二人きりになった時、梨江は、山王寺屋の経営状況を尋ね、今井家も四苦八苦しているので、大坂も大変なはず、店に万が一のことがあったら心配だ、といいました。
と、そこへ、惣兵衛を引き連れた菊が現われ、そないなことのために、わざわざ京都からなぁ、まあ、それはそれは、ご苦労はんなことでございました、と強烈な嫌みを放ちました。
今のは、ただの世間話でございます、と言い訳しつつも、梨江の、やってもた、という気まずい感じが、見事に表現されていましたね。(笑)

それにしても、菊は、母娘でどんな話をするのか、盗み聞きしていたのね、いけずやなぁ。
この菊の梨江への感情の矛先が、はつに向かうことになるのよね。
子供ができないことも、かなり責められているみたいですね。
お母ちゃん、もうええがな、と、梨江をというより、はつをかばった惣兵衛の言葉だけが、救いです。

結局、この騒動のおかげで、梨江は、加野屋に立ち寄ることが、できなくなりました。
その頃、あさは、使用人の繕い物などに精を出し、店の者とすっかり仲良くなっていました。
雁助は、お気に入りの襦袢に、猫のアップリケを縫い付けてもらい、大満足です。(笑)
このあたりのキャラは、『民王』の新田くんと被りますね。(笑)

その雁助に取り入ったあさは、彼から両替商の仕事のことを教えてもらいました。
加野屋は、長州藩、薩摩藩など百数十の藩に、トータルで百万両近くを貸しいるとのこと、すごいですね。
この長州、薩摩に貸しているところが、みそなのよね。
山王寺屋は、薩摩への貸し出しは、拒んでいましたもんね。
このあたりで、明暗が分かれそうです。

あさは、両替屋は、信用をお金に換える、と聞かされ、信用の大事さを認識しました。
雁助は、そろばんをこなすあさに、目をみはりました。
そんな様子を、新次郎が陰から眺めながら、お化粧してる時より、今の方が、目ぇキラキラしてるがな、と嬉しそうに目を細めました。

部屋に戻ると、亀助が、梨江からの鮎のお菓子を届けました。
菓子箱の中には、風代わり 父はあらたな 風にのり、と書かれた紙も入っていました。
あさは、世の中はこれから大きく変わる、という才助の言葉を思い出しました。
忠政の言葉も、こぴっと思い出してあげろし。(笑)

あさは、その晩、自分の話を聞かずに外出する新次郎に腹を立て、雨が降る中、傘も差さずに、彼の後を追いました。
迎えに出てきた美和と家に入る新次郎の姿を見たあさは、玄関の戸を開け、たのもう、と大声をあげました。
中では、新次郎の三味線のお披露目会が、行われていました。
あさは、毎晩、師匠の元に通って帰って来なかったことではなく、新次郎が、その見事な三味線の腕を隠していたことに怒りました。(笑)
忠政の三味線の腕は、たいしたことないのね。(笑)

帰りの相合い傘、よかったですね。
赤い和傘を見ると、豪雨の中、英治がはなを抱きしめた場面が、思い出されます。
二人とも、傘を持っていなかったので、美和のものですよね。
新次郎は、自分が雨男だと得意げに語っていましたけど、なら、傘を持って出掛ければいいのにね。(笑)
あさの、雨(飴)男が、おいしそうな名前という感性、嫌いじゃないです。(笑)
あさは、新次郎に、三味線はあんなに凛々しく弾くのに、お店のことだけ、ふらふら逃げはるのはおかしい、もうちょっとしっかりしはったらどないだすやろか、と意見しました。

帰宅した新次郎は、初めて、あさの隣で横になりました。
それにしても、背が高くてバランスの悪そうな枕、寝にくそう。
寝相の悪い私は、きっと、横に倒してしまいます。(笑)

あさは、背を向けて寝ている新次郎に、あたらしい風、とはどんな意味か、と尋ねました。
新次郎は、このご時世では、薩長の新政府のことだ、幕府と戦になるという話もある、といいました。
しかし、床でする話ではない、と新次郎がいうと、あさは、どないな話したらよろしいのだす、艶っぽい話やろか、と返しました。
新次郎は、艶っぽい話、いうのは、さあ、艶っぽい話でもしましょか、いうてするもんやあれへん、そういうのをな、都の鮫、いいますねん、と返しました。
その心は、きょうざめ、でした。
ここは、笑うところだったんですけど、あさは、きょとんとしてしまいました。

その時、誰か、誰かおらぬか、という声が、店中に響き渡りました。
店先に現われたのは、新選組の土方副長たちでした。
用件は、幕府再興のため、この証文で、400両を新選組に用立てて欲しい、というものでした。
あさは、両替商は信用が命だ、幕府に何かあったら、この金は、必ず返してくれるのか、と土方に迫りました。

土方は、いい女だな、大した度胸じゃねえか、女だてらに新選組を怖がらねえとは、と感心しました。
自分が生きている限り、いずれ必ず返す、と約束しました。
そんなん口約束じゃんね。
確かに、言質を取ったのはお見事ですけど、それで信用しろといわれてもねぇ。(笑)
最初に差し出した証文の方が、よっぽど、確かだと思いますけどね。(笑)
最も、いずれにしても、この頃の新選組なら、どのみち、返す気はないし、返せるとも思っていないでしょうけどね。(笑)

それにしても、刀と信用は、真逆のもんだす、とあさは、啖呵を切ってましたけど、この時代に、真逆はないよね、真逆は。(笑)
土方の言葉を聞いたあさは、腰を抜かしてしまいました。

新選組が帰った後、新次郎は、寝所前の廊下で、ほんまに肝冷やしたわ、相手は、気の荒いお武家さんや、下手したら、お手討ちに遭うてたかも分かれへんのやで、とあさに声を掛けました。
あさは、心配かけて堪忍だす、つい、この口が、また余計なこと、何でうちは、いつまでたってもこないなんやろ、と唇を手でつまみました。
新次郎は、せやな、その口には、わてが蓋したらなあかんな、といって、唇を重ねました。

さらに、あかん、わてが間違うてました、あさちゃんのこと、まだまだ子どもや思てたけど、とんでもあれへん、あんたは芯のある、大人のおなごはんや、惚れてしもた、わてと夫婦になってくれ、と頼みました。
あさが、もう夫婦だす、というと、新次郎は、せやったか、ほんならよかった、と、お姫様だっこをして、寝所の中に運びました。
そして、ようやく結ばれました。(笑)

翌朝、目覚めると、新次郎が、昨日の晩は、びっくりすることばっかりやったな、と声を掛けました。
あさは、もし戦になったら、あのお金は、どないなりますのや、と新選組に貸したお金のことを気に掛けています。
またそないな話かいなぁ、という新次郎に、お願いがございます、と切り出しました。

きっと、お店に関することなんでしょうね。
あさがどんなに心配しても、戦があろうが、なかろうが、お金は帰ってこないんですけどね。(笑)
さあ、いよいよ、御一新が、近づいてきました。
これからの展開が、楽しみです。

さて、第2週の関東地区の最高視聴率は、観能の帰りに今井家を訪れた菊が、はつに、まさか、訳ありじゃないだろうね、と確認した5日(月)の21.0%で第1位でした。

月曜から土曜までの詳細は、21.0%、20.1%、19.5%、20.4%、20.8%、19.5%で、第2週の週平均は20.22%、『ごちそうさん』の第2週の平均は21.22%、『花子とアン』の第2週の平均は21.47%、『マッサン』の第2週の平均は20.57%、『まれ』の第2週の平均は21.02%、でした。
ドラマの全平均は20.26%、『ごちそうさん』は21.14%、『花子とアン』は21.53%、『マッサン』は20.93%、『まれ』は20.78%でした。

関西地区の最高視聴率は、はつが、梨江に、あさのお付きをうめにしてほしいと頼み、あさが、はつに、駆け落ちしよう、と誘った9日(金)の20.0%で第1位でした。
名古屋地区の最高視聴率は、あさとはつ、梨江が、母娘三人揃っての、今井家での最後の雛飾りをしていると、久太郎が才助からの手紙を持ってきた7日(水)の21.4%で第1位でした。

『花燃ゆ』の第41回は、関東地区が12.0%でした。
ちなみに、八重の第41回は12.4%、官兵衛の第41回は14.1%でした。
第41回までの全平均は、花燃ゆ11.90%、官兵衛15.75%、八重14.75%です。
関西地区は13.9%でした。

美和が、伊之助に付いて、群馬へ行っちゃいました。
群馬編というか、事実上の前橋編がスタートしました。
高崎から県庁を前橋に強引に移した件は、完全スルー、伊之助が赴任した時には、もう、前橋に県庁があった、というドラマの流れです。(笑)

前原たちが起こす萩の乱も、結局、描かれない可能性が大ですね。(笑)
風呂に入れたり、力じゃ何も動かせない、と美和が前原を説教して、もう一度話し合ってみます、と彼に言わしめたり、私にとっては、どうでもいい場面ばかりでした。(笑)

二条窪には、木戸が直々に、伊之助を訪ねました。
この前から、木戸は、えらく伊之助を持ち上げていますね。
けど、諸隊が、山口藩庁を取り囲んだとき、鎮圧に来た木戸が伊之助に、お前にはがっかりした、といって、二人の中を決裂させといて、よくそんな描き方ができるなぁ。(笑)
もっとも、あの時は、カラスの鳴き声に驚いた木戸が、勝手に攻撃命令を発したのが原因で、伊之助を糾弾すること自体、お門違いだったわけですけどね。(笑)

ところで、木戸は、幾松と結婚した、とさらりと語られましたね。
そろそろ、木戸の肉体は、病魔に冒されていると思うんですけど、相変わらず、元気いっぱいでしたね。(笑)
地租改正も、木戸の手柄になってましたもんね。(笑)
そうそう、群馬県令を誰にするかは、重要機密ですよね。
それが、役場から二条窪の農民に、あっさり伝わるってどういうことよ。(笑)
で、結局、二条窪は、その後、豊かになったのかなぁ。

最初は断りつつも、最終的に県令を引き受けた伊之助に付いていくという、病弱の寿は、一緒に聞いてくれと、美和に懇願しちゃいましたよ。
ドラマのはじめの方では、あんなに勝ち気で、美和なんて、完全に子供扱いにしていたのにね。(笑)
本来、逆に懇願してでも付いていきたかったであろう、みわにとっては、まさに、ビールに枝豆、TシャツにGパン、寝る前に洗顔、渡りに船、ですよね。(笑)

喜んだ美和は、萩に戻らず、直接、二条窪から群馬に行っちゃったのよね。
滝さんが、美和か寿からもらった手紙を読んで、初めて、船で横浜まで行って、そこから東京、群馬へと行く、という行程を、知りましたもんね。
美和が一度でも戻ってくれば、当然、口頭で、そういった説明を家族にしたでしょうしね。
群馬なんて行けば、もう二度と会えないかも知れないのに、何て薄情な、親不孝な娘なんだ。(笑)
薄情といえば、銀姫こと安子にも、会わずに群馬にいったのね。
着物姿で、ビスケットをかじって、わざわざ、高いギャラの俳優を使ってのこんな場面、必要なのかな。(笑)

その群馬では、伊之助もようやく、ざんばら髪になりましたね。(笑)
そういえば役人さん、県庁の職員採用試験に並ぶ人たちの中から、よく、伊之助に、県令かも、と目をつけましたね、お見事。(笑)
お見事といえば、ピストルを持った追いはぎを、和傘一本で撃退した、せいさん、すばらしい。(笑)
美和が馬車を降りると、御者たちも逃げ去って、誰一人いなかったのには、笑いました。(笑)
来週は、三田さんに続き江守さんですか、ここに来て、大物を投入してきましたね。(笑)

それでは来週も、自分の志を世に問い、温かいまなざしを忘れず、未来に希望を持ち、皆がちぃとでも生きやすい世を目指し、西欧諸国に肩を並べるだけの国力をつけ、志を貫き、行動を起こすのみと命がけで意見し、国のために働き、世を見直す力を養うためにまずは学び、世のために役立つ人間となるよう行動する前によく考え、全身全霊で新たな仕事に打ち込む、そんな気概で、こぴっと仕事がんばれば、日本中の人たちに、未来を見せてやることができるじゃんね。

「力では何も動かせん。もし動かせるもんがあるとすれば、それは心なんでは、ないでしょうか」
CATCH A DREAM!!

[7366]今日という一日が 投稿者:まっくん

投稿日:2015年10月09日 (金) 18時17分

みなさん、こんばんは。
BSでは、『どんど晴れ』の再放送が、はじまりました。
脚本は、今、『花燃ゆ』を書いている小松さんです。
このドラマも、私は、大好きでした。
次々と問題が起こり、ラスト数週間は、いきなり、サスペンスドラマですからね。(笑)
ご覧になられている方は、是非、これからの展開に期待しつつ、楽しんでください。
もちろん、私も、堪能させていただきます。

さて、今週の『あさが来た』は、いよいよ大人編が、本格的にスタートしました。
W主演というか、はつが主演のような絵面ですね。(笑)
あおいちゃんの姿勢や所作が、本当に美しいですね。
『篤姫』で、幾島に、そうとう鍛えられたんでしょうね。(笑)

では早速、土曜日から振り返っていきましょう。
赤いパチパチはんを新次郎からもらったあさは、胸キュン状態になってしまいました。
でも、あさは、まだ、この気持ちの正体を知らないのよね。
梨江によると、梅の木を使った、いいそろばんなんだそうです。
梅の木といえば梅ちゃん、梅の花は春一番、桜より先に咲いてみんなに希望を与える花ですもんね、新次郎さんの思いが、込められているんでしょうね。
きっと、新次郎さんが特注で作らせて、できたから、渡しに今井家を訪ねたんでしょうね、心憎いね。
そうだ、女中も、うめさんですね。(笑)

梨江は、あさに、娘たちの許嫁秘話を語って聞かせました。
最初は、はつが加野屋、あさが天王寺家だったとのこと。
ところが、あさが七つのとき、凧を背負って木から落ちた話を聞いて、天王寺屋の栄達が、はつとあさを取り替えて欲しい、と頼んできたのでした。

ここで、ようやく、七歳のときのエピソードを短く挟んだ理由が、明らかになりました。
心憎いストーリー展開ですね。
で、忠興に反対された栄達が、加野屋の正吉さんに直訴しました。
それを立ち聞きした新次郎が、わて、赤ん坊の頃から何べんも、あさちゃん見てるけど、あさちゃん好きや、仲良うやれる思うな、といったため、交換が成立しました。

いいストーリーなんですけど、なんか釈然としないんですよね。
はつが琴を弾いているとき、栄達が、しかし、妹さんの方やのうて、ほんまによかったで、といい、菊も、ほんまに、加野屋さんは商売敵やけど、こればっかりは、感謝せな、というのは分かるのよね。
あさが、初めて加野屋を訪れるとき、よのと亀助が、どっちが新次郎の嫁か、と店頭で品定めするのも、正吉と新次郎しか知らない秘密、とすれば納得がいくのよね。

でもね、新次郎が、あさのことを赤ん坊の頃から知っている、というのが、納得いかないのよ。
今井家に、しょっちゅう訪ねてきていた、ということになるのよね。
それなら、はつも、あさも、記憶に残ると思うのよね。
ある程度、大きくなるまで見ていないと、仲良うやれるとは、思えないよね。
それとも、二人には気づかれないよう、陰から見ていた、ということなのかな。
でも、当時もはつの許嫁なんだし、こそこそする必要なんて、全くないですしね。
ということで、素直に感動できませんでした。
日本中が感動しているエピソードに、ケチをつけて申し訳ない。

あさは、重い秘密を胸に抱えてしまいました。
へびのぬけがらを手にし、ああ、白蛇はんが、ええお方でありますように、と心から祈りました。
一方で、あさは、赤ん坊の頃から見ててくれはったん、何やろう、この気持ち、と初恋の痛みとはまだ知らぬまま、そっと胸を押さえました。
このあたりの演技は、絶品でしたね。
このはつへの負い目が、これから先、いろんな作用をしてくるんでしょうね。
ちょっと、納得はいきませんが、これだけのストーリーを見せられたら、文句はいえません。

あさは、特別に、そろばんの勉強が許され、めきめき上達しました。
琴は全然だめ、好きこそ物の上手なれ、ってやつですね。

そのあさは、縁側で、忠政に碁で勝ちました。
もっとも、置き碁、つまりハンディをもらってですけどね。
まだまだ、展開できそうな、石の置かれていないところが、盤上にたくさんありましたけど、忠政は、あっさり、負けを認めましたね。(笑)
あさに、自信を付けさせたかったんでしょうね。

忠政は、あさに、男にしようと思ったが、おなごでよかった、おなごには、おなごの良さがある、おなごの、やらかい良さがな、といいました。
忠政は、あさ、はつと久太郎の三人を抱き寄せました。
そして、今はな、時代の変わり目や、これからな、お前らの行く先に、どんなえらいことが待ち構えてるか分からへんけど、その時はな、みんなで力を合わせ、笑うて切り抜けんねやで、ええな、と優しく諭しました。

それから4年後、1865年(慶応元年)を迎え、あさとはつは、大きくなりました。
希は、7年後でしたね。
おっと、振り払わねば。(笑)
あさは、相変わらず、木登りが大好きのようです。

波瑠さんは、顎にほくろがあるのね。
だから、梨央ちゃんの顎に、ほくろを描いていたのね。
梨央ちゃんは、右目の下に、ほくろが二つあるんですけど、さすがに、こちらの方は、スルーせざるを得なかったようです。(笑)
こういう細かいスタッフの気配りにも、好感が持てます。

それにしても、冒頭にもちらりと書きましたが、あおいちゃんは、やっぱり存在感が、半端ないですね。(笑)
自分自身があおいちゃんファンということを差し引いても、波瑠さんには申し訳ないけど、大きな差を感じます。
ベロニカ風にいうと、格の違いは、否めないよね。(笑)
いずれ、波瑠さんも、そんな女優になれますように。
ところで、はつと梨江が並ぶと、どうしても、『純情きらり』を思い出してしまいます。
あの時は、姉妹だったのに、今度は、母娘なのね。(笑)

あさとはつは、今年の春の同じ日に、大坂に嫁ぐことが、決まりました。
あさは、近所の、がきんちょとの新選組ごっこには積極的ですが、裁縫は、からっきし、だめなようです。
新次郎は、季節の変わり目ごとに京都に来て、あさと逢瀬を重ねていました。
忠興は、次の春に嫁入りするのは早過ぎる、と梨江に愚痴りますが、早すぎるどころか、遅いぐらいです、と切り返えされました。(笑)

能面のように笑わない惣兵衛に嫁ぐことが不安な、はつの気持ちを感じ取ったあさは、嫁に行きたくないのでは、とうめに相談しました。
ところが、おはつ様はおあさ様の百倍、熱心にお嫁入りのお支度してはります、心配なのは、おあさ様や、お裁縫もお琴も礼儀作法も何を取っても、うめは心配で心配で、とやり込められました。(笑)
そんなうめに、あさは、新次郎の笑顔を見ると、少し気が楽になる、と恋心をほのめかしました。

その日も、新次郎が訪ねてくる日、ということで、来客を知り、客間の障子を開けると、惣兵衛と菊が、座っていました。
あさと新次郎と違い、惣兵衛とはつが会うのは、大坂以来、4年振りのことでした。
なんと、二人は、京都に能を観に来たついでに寄ったのでした。
能面が飾ってあったのは、やっぱり能が趣味だったのね。(笑)

お茶を入れ替えるため、梨江が席を立つと、菊は、下品な本性むき出しで、あんた、まさかとは思うけど、訳ありやったりてなこと、あらしまへんやろな、と問い詰めました。
この時、頬を赤らめ、うつむくあおいちゃん、絶品でしたね。
否定するはつに、菊は、えらい、艶っぽうなりはったさかい、ちぃと心配になっただけや、と、しれーっと、いってのけました。
なら、4年も放っておかんと、ちゃんと、つかまえとかんかい、といってやりたくなりました。(笑)
菊は、和枝さんとはまた違ったタイプのヒール役として、活躍してくれそうですね。(笑)

ずっと、この様子を障子の隙間から見ていたあさは、はつをかばおうともせず、ずっと細い目をして黙ったっきりの惣兵衛に、腹を立てました。
そこで、ご不浄から戻ってきた惣兵衛の前に立ちはだかり、お願いです、姉に笑てやっていただけけませんか、と頼みました。

惣兵衛は、何でわしがお前に、そないな指図受けなあかんのや、とキレました。
さらに、おなごのくせに、ちょっとは大人になったかと思たけど、中身は、あかんたれのままやな、おはつも辛気くさいおなごやが、お前よりは、まだましやな、と言い放ちました。
とどめは、お前みたいな出しゃばり、男はみんな嫌いじゃ、飯でも炊いとれ、新次郎はんも気の毒なこっちゃな、という強烈な一言でした。

あらら、前回、私は、本当はいい人だけど、菊の手前、無愛想にしているだけだ、と予想しましたけど、本当に嫌な奴っぽいですね。
その後には、惣兵衛の母に対する、どす黒い歪んだ感情も描かれましたけど、でも、きっと根は優しくて、はつの人柄に触れ、変わっていくと信じたいです。
うめが、声を掛けなかったら、あさは、惣兵衛を殴っていたかも知れませんね。

菊は、帰り際に、加野家が大変なことを、ほのめかしました。
初めて菊にあった梨江は、その強烈キャラに触れ、ちょっと癖のあるお姑さんどすなあ、と心配します。
赤子の時分から、子供同士の結婚が決まっていても、家同士の交流というのは、ないものなのね。
すでに、親戚付き合いに近い状態になっていても、不思議はないと思うんですけどね。
そこへ、あさがやってきて、両親に姉の結婚反対を訴えますが、はつに、やめろ、としかられました。
はつの決意は、固いようです。

忠興は、加野屋から届いた文に目を通し、あさに、都合が悪くなって新次郎は来られない、と告げました。
そこには、その都合が悪くなった理由は、書かれていなかったみたいですね。
心配させたくなかったんでしょうかね。
菊が知っているということは、加野屋の丁稚に金でも握らせて、ライバルの情報を、常に収集しているのかな。(笑)

あからさまに落ち込むあさに、忠興は、新次郎からの文を差し出しました。
あさは、びっくりぽんや、というと、部屋に駆け戻り、後を付いてきたはつと一緒に、その文を読みました。
新次郎のきれいな文字に驚いたあさは、光源氏みたいな字、書かはる、うちの太ったミミズみたいな字とは、大違いや、と落ち込みました。
おいおい、光源氏の字、見たことあるんかい。(笑)

文の内容は、お元気ですか、こちらは無事に暮らしております、ご安心ください、という他愛もないものでした。
しかし、はつは、それが恋文だと断言し、初めて見たわ、ほんまもんの恋文、と大興奮です。(笑)

その頃、加野屋では、長男の正太郎が、肺の病で、床についていました。
跡継ぎのことを心配する大番頭の雁助さん、『民王』の新田くんとは、全く違う役ですね。(笑)
雁助は、新次郎は楽しい人やけど、あんな暢気なボンが継いだら、店が潰れてしまう、と心配し、神棚に、正太郎の快癒を祈りました。
中番頭の亀助が、外出しようとする新次郎に声を掛けると、兄貴みたいなええやつが、早死にすんのやったら、わてなんか、とうに極楽行ってなあかんのや、と意味深な言葉を残し、去って行きました。

縁側に座り、返事の中身と文字の汚さに悩むあさに、忠政は、文っちゅうもんはな、心を伝えるもんや、なんぼ下手でも一所懸命、書いたらええねん、と励ましました。
そんなあさが、夜、はつをさがすと、縁側で外を見ながら、泣いていました。
これが、あさが見る、はつの二度目の涙なのかな。
結婚したくないのか、と尋ねるあさに、はつは、何でか時々、涙が出てしまうだけや、そやけどな、そんな時でも、あさと一緒にいたら、いつも何でか自然に笑えてくる、そやさかい心配せんといて、と答えました。

あさは、お姉ちゃんが笑てくれるんやったら何でもするで、と何度も変顔を作ります。
この場面、姉妹愛に、思わず、うるうるきちゃいましたよ。
朝ドラで泣くのは、いつ以来だろ。
もう完全に、前作の変顔後遺症は、克服しました。(笑)

はつは、思わず、あさに、それにしても、あさはよかったなぁ、お相手が新次郎さんで、 うちの許嫁が新次郎さんやったらよかったのに、と愚痴ってしまいました。
この一言は、重くあさの心に響きますよね。
ある意味、一生のトラウマになるんじゃないでしょうか。

あさは、囲碁を指しながら、忠政に、文の書き方を教えて、と頼みました。
そして、早速、顔中に墨をつけながら、文を何回も書き直しています。
この顔に墨みたいな演出パターン、もう、いいかげん、やめてほしいものです。
明らかに筆で線を書いたような墨の後って、不自然過ぎるっしょ。(笑)
着物とかは、全然汚れてないしね。

新次郎様江という宛名書き、字の大きさはバラバラですけど、一つ一つの文字は、割としっかりとしてるのよね。
字のうまい人が、わざと下手に書いた、そんな感じがします。
ちなみに、本文の方は、本当に下手でしたね。(笑)

座敷では、梨江が忠興に、はつのお付きにうめをつけてほしい、と頼みました。
忠興は、はつはしっかりしているが、あさは、うめをつけないと、今井のおなごとして外に出せない、という意見です。
梨江は、見るからにいけずなお姑さんのところへ、はつを一人で行かせるのが、忍びないようです。

二人の意見は正反対ですが、あさがとんでもない娘だ、という認識だけは、同じようです。(笑)
廊下で盗み聞きするうめさん、これだけ自分を買ってもらえれば、そりゃ嬉しいですよね。
うちの身体が、柿や桃みたいに、ササッと半分に割れたら、どんなにええか、なんていってみたいものです。(笑)

忠興の部屋に入ったあさは、新次郎宛の文を託しました。
忠興が読むと、その内容は、姉のため、山王子屋のことで知っていることを教えて欲しい、というものでした。
一度は破り捨てようとしますが、思い直して、飛脚に託し、翌日、無事に加野屋に届きました。

加野屋では、新次郎が、花を摘み帰り、こないな時は、わてかて誰かて、何しようが、雨降りの太鼓やさかい、ドンもならん、と阿呆ボンの振りをしています。
しかし、兄の病床では、加野屋を託されますが、兄貴みたいな立派な上がいるからこそ、思う存分阿呆ボンでいられる、兄貴には達者でいて欲しい、と思いを語りました。

それから二か月が経ちましたが、新次郎から返事はなく、訪ねてもきませんでした。
そんな今井家では、家族揃っての最後の桃の節句を控え、雛飾りを行いました。
はつは、雛人形を大事にしていたから、幸せなお嫁さんになれるけど、あさは、お人形さんごっこという名のもと、お雛さんで相撲や剣術をして遊んでいた、という話で和みます。
このあたりは、ほのぼのとさせる、いい場面でした。

そこへ大きくなった久太郎が、あさに文を持ってきました。
久太郎は、さすがは嫡男、親戚の商家で半年間の修業をしていたようです。
あさは、新次郎からと、心をときめかしますが、英国にいる才助からのものでした。
才助は、あさの名前を聞いていませんよね。
山王寺屋でも会いましたが、あそこには金を貸してくれなかった恨みがありますから、あさの素性を聞いたりするはずがありません。
なんで、京の今井家のあさだと分かったんでしょうね。(笑)
おまけに、あれだけの関わりだけで、ベロシペードに乗る女性の姿から、あさを連想するのは、ちょっと出来過ぎのような気がします。

確かにいい男かも知れないけど、当時、写真が貴重な頃に、自分のポートレートを同封するって、ナルシスト振り全開ですね。(笑)
不自然さはさておき、英国で自分のことを思い出してくれた、という文は、嬉しいものですよね。
こちらの方が、よっぽど恋文という気がします。
もっとも、あさの興味は、異国からの文、ということの方にいってしまってますけどね。(笑)

しかし、梨江は、嫁入り前の娘への殿方からの文、ということで、それを取り上げ、破ってしまいました。
そんなあさは、新次郎を一途に思い、ミニチュアのパチパチはんを作り、雛人形に持たせました。
あんなに不器用なあさが、あんなに器用にそろばんのミニチュアを作れるなんて、なんか、違和感があります。(笑)

加野家では、亀助が、破かれた文のジグソーパズルに挑戦中。
そこへ、新次郎が、やってきました。
なんと、よのが、正太郎の病気に泣き続け、鼻紙がなくなったので、正吉あての文を使ったとのこと。
よのの真っ黒な顔は、やり過ぎですけど、それは、スタッフも分かっていて、でも、あえてコント風の演出にしたんでしょうね。(笑)
あんなに真っ黒になるということは、墨が顔に移動するということですから、文の文字は、こすれて読めなくなっているはずなんですけどね。(笑)
おまけに、よのの洟で、紙もごわごわになってそう。(笑)

亀助は、正吉から、せめて誰からの文で、どのような内容だったか調べるように命じられ、ジグソーパズルと格闘中なのでした。
新次郎は、夜もねむれぬ、というピースを見つけ、芸子からの恋文、という自ら立てた説に自信を持ちました。
実際は、惣兵衛の人柄を思えば思うほど心配で、はつが、夜も眠れぬ様子だ、と書いた、その一部なんでがんすよね。(笑)
ところが、あさ、という文字を見つけた新次郎の顔色が、変わりました。(笑)

そしていよいよ、弥生の月となりました。
はつとあさの嫁入りは、3月31日なんだそうで、あとわずかです。
結局、はつのお付きは、うめに決まりました。
忠興さん、よのさんのプレッシャーを感じながらも、娘たちのために一所懸命に考えたんでしょうね。
あさのお付きは、ふゆになりました。

それから、あわただしく、嫁入りの準備が始まりました。
あさは、はつに、菊のいけずを目撃した、と告白し、このまま嫁入りしていいのか、と迫りました。
しかし、はつは、あさの思いに感謝しつつも、うちにはこの道しかない、そやさかい、お父はんとお母はんが選んでくれはった、この道を大事に進む、ときっぱりいいました。

納得いかないあさは、木に登ろうとしますが、それを止めたうめから、相撲をしよう、と誘われました。
二人にとっては、最後の勝負なんですよね。
最初は、亀山酒造の酒蔵での、政志と政春の相撲を懐かしく思い出していました。(笑)
ところが、うめがあさを投げ飛ばした後、二人が抱き合って泣く姿を見たら、涙腺が崩壊してしまいました。(笑)

大坂では、ようやく、あさの手紙を読んだ新次郎が、料亭の一室で、惣兵衛と差し向かいで、話をしました。
そうか、この二人も義兄弟になるのね。
しかも、本当は、新次郎が兄だったのに、弟になっちゃったわけね。
この会談は、あさの差し金では、といぶかる惣兵衛、鋭いなぁ。(笑)

惣兵衛は、この婚礼は自分のではなく、お家のものだ、と達観しています。
そして、母親のいいなりになっていると思わせているが、いつか、男をお家の道具と思っている彼女をこっそり殺すつもり、と物騒なことをいいました。
予想どおり、栄達は、入り婿でした。

そして、惣兵衛は、おなごは嫌いや、あいつらみんな、ずるうて煩わしいて、意地汚いさかいな、と新次郎に言い放ちました。
菊の存在のせいで、女性そのものに不信感を抱くようになってしまったんですね。
この世の中には、菊とは全く違う優しい女性もいる、と知れば、心が、ほぐれてくるんでしょうね。
そんなある日、正太郎が、危篤状態に陥りました。

ある朝、忠興が、あさの部屋を覗くと、相変わらず顔に墨をつけて、書道の練習中です。
忠興は、様という字の払いを指導したら、形が整いました。(笑)
新次郎から返事が来ない、という話から、忠興が手紙を読んだことが、あさにばれちゃいました。(笑)
忠興は、親が娘の心配して何が悪い、とあさにいい、あさは、ええ娘やなかったなぁ、といいました。

忠興は、それは、これから先に分かることや、お前は前にばっかりどんどんと進んでいく質やけど、ドーンと腹据えて家を守るんは、おなごの大事な務めや、と諭しました。
そして、やってきたはつも呼び、ええか、二人とも、しっかり、お家を守れ、帰ってくんなよ、と声を掛けました。
ほのぼのとした、いい場面でした。

うめが、ふゆに、あの大股は一生直らない、でも、見かける度注意しろ、と付き人指南をしていると、あさとふゆが、庭からやってきて、梨江も廊下を歩いてきました。
はつは、梨江に、うめをあさのお付きにしてくれ、と頼みました。
あさは気丈にしてるけど、中身はまだまだ子供や、この子にはまだ、お父はんやお母はんの代わりに、いろいろ教えてくれはる大人が、そばにいた方がええ、とその理由を述べました。

はつに、年も近いし、気も合うし、仲良く助け合っていける、といわれたふゆは、ずっとはつに憧れていると嬉しそうに語り、うめに怒られました。(笑)
はつに、うちの、この家の最後の思い出に、ちょっとだけ姉らしいことをさしてください、といわれた梨江は、了承しました。
この台詞も、涙腺にビンビン響きましたよ。
これで、あさのお付きは、うめになったんですよね、多分。
忠興の了解を求めなくてもいいのかな。(笑)
梨江は、忠興に決めろ、と捨て台詞を残していたのにね。(笑)

そして、いよいよ嫁入り三日前、白無垢の前では、忠政が、あさに嫁に行くなと号泣しました。(笑)
あさとはつは、二人で琴を弾きました。
二人は、大坂でも、こうして一緒に弾ければいいね、と語り合いました。
あさは、はつに、手に手を取って、母親の本に書いてあった駆け落ちをしよう、と誘いました。
駆け落ちは男女がすること、と説明したはつは、お手々だけ握りましょ、とあさの両手を取り、また、すぐに会おな、つらいことがあったら、助け合おな、と声を掛け合いました。
子供の頃、白蛇ショックで、布団の上で抱き合って泣いた場面と重なり、またまた涙腺崩壊でがんす。(笑)

翌朝、あさが寝ていると、うめが呼びに来ました。
正吉と新次郎が、婚礼を前に、急いで舟に乗って、やってきたのでした。
大股で、大きな足音を立ててやってくるあさ。(笑)
あさは、嬉しそうに新次郎の前に座りますが、用向きは、10日前に正太郎が労咳で亡くなったので、婚礼の話は、日延べさせていただきたい、というものでした。

しかし、前にも書いたけど、こんな情報を、今井家が、全く把握しないってどういうことよ。
加野家も、親戚付き合いするんだし、亡くなったことは、知らせるべきだったんじゃないでしょうか。
葬儀などに気を遣わせることを気に掛けたのかも知れないけど、しつこいけど、親戚になるんだからね。
とはいえ、明日からも楽しみです。

さて、第1週の関東地区の最高視聴率は、あさが、パチパチはんを振りながら、『うさぎうさぎ』を歌って飛び跳ねている姿を新次郎に見られた28日(月)の21.2%で第1位でした。

月曜から土曜までの詳細は、21.2%、20.3%、19.9%、20.9%、21.1%、18.4%で、第1週の週平均は20.30%、『ごちそうさん』の第1週の平均は21.07%、『花子とアン』の第1週の平均は21.58%、『マッサン』の第1週の平均は21.30%、『まれ』の第1週の平均は20.55%、でした。

関西地区の最高視聴率は、新次郎が、あさに赤いパチパチはんをプレゼントし、わてのお嫁さんに来てくれることになったら、その時は、仲ようしような、と必殺の台詞を繰り出した2日(金)の20.2%で第1位でした。
名古屋地区の最高視聴率は、今井家ご一行が山王寺屋を訪ね、そこで初めて惣兵衛と会い、はつは、笑わない彼に衝撃を受け、あさは、ありをつかまえようとして転んだ1日(木)の21.4%で第1位でした。

『花燃ゆ』の第40回は、関東地区が13.8%でした。
ちなみに、八重の第40回は13.3%、官兵衛の第40回は17.6%でした。
第40回までの全平均は、花燃ゆ11.90%、官兵衛15.79%、八重14.81%です。
関西地区は13.9%でした。
名古屋地区は15.2%、びっくりぽんです。

『あさが来た』の後で、この感想を書くのは、厳しいですね。
同じ時代を扱って、同じように歴史的な出来事にはあまり触れていないのに、このレベルの差は、何なんでしょうね。

前回のラスト、突如、秀次郎だけが、杉家に現われました。
品川が連れてきたみたいですけど、美和に引き合わせず、勝手に置いていった、ということなんでしょうね。
このあたりから、もう、ついて行けません。

だいたい、前にも書きましたけど、京都の茶屋で普通に働く辰路を5年間も見つけられないって、どういうことよ。(笑)
業界関係者に聞き回れば、すぐに見つかったんちゃう。(笑)
どうでもいいけど、品川さん、散切り頭になっていましたね。
伊之助、文之進、梅太郎らは、まだ、ちょんまげなのにね。(笑)
予告編での前原も、散切り頭でした。
どういう基準なんでしょうね。(笑)

話を本筋に戻して、京では、あれほどおとなしかった秀次郎が、突如、礼儀知らずの暴れん坊になってしまいます。
つまり、辰路は、秀次郎に全く礼儀作法を教えなかったダメ親、という設定になっちゃいましたよ。
幕末編では、あんなに一所懸命に子供を守る姿を描いておいて、これはないんじゃないでしょうか。
ヒロインを持ち上げるために、誰かを貶める、というのは常套手段ですけど、その相手を間違えると不快感しか残らない、という典型例ですね。

そんな秀次郎のしつけに手を焼く、杉家の面々プラス文之進。
文之進は、同居しているみたいに描かれていますけど、夕食の席にはいないのよね。(笑)
その席で、亀は、他人の産んだ子は、育てられない、と宣言します。
大丈夫、という梅太郎に、亀は、久坂でさえそうだったんだから信じられない、と疑いのまなざしを向けます。

えー、ここは、久坂でさえ、ではなく、久坂だから、が正しいと思いますよね。(笑)
亀さんの中では、梅太郎の方が、玄瑞より、いい男で女性にもてる、と思っている、ということですよね。(笑)
妻の欲目にも、程があるぞ。(笑)

二条窪では、開墾に励む伊之助たち。
寿が、彼らのために、さつまいものお菓子を作り、地元の女性たちに教えていますよ。
おやおや、いつの間にやら美和のようにお菓子を作って、蘊蓄を傾けるようになったんですね。
やっぱり姉妹ですね。(笑)

そういえば、アメリカで、伊之助待望論を口にする木戸が、日本の舵取りさえできる人間が百姓じゃと、と、思わず百姓を貶める発言をしてしまいましたね。
この時点では、士農工商の身分制度は撤廃されているはずなんですけど、やっぱり人間の意識は、そう簡単には変わりませんよね。(笑)

杉家では、秀次郎が姿を消しました。
でも、実際は、塾の二階に隠れていたのよね。
美和さんよぉ、普通は、騒ぎ立てる前に、家の中は隅々まで調べるっしょ。
もう、本当に人騒がせなんだから。

ちなみに見つけたのは、一度、外に探しに行き、日が暮れるから、と文之進に、灯りを取ってくるよう、命じられて戻ってきた小太郎くんでがんす。
くしゃみで気づいたのよね。
それは偉いけど、大勢で外を探しているのに、自分用の提灯を一個だけ持って出かけようとしていたのは、感心しないぞ。(笑)

それはともかく、ようやく母上と、美和は、秀次郎から呼んでもらえるようになりました。
そんなとき、辰路が、萩にやってきました。
いつもいつも書いてますけど、女一人で簡単に移動できる距離じゃないはずなんですけどね。(笑)
『あさが来た』なんて、京都と大阪ですら、今生の別れというくらい遠距離に描いているもんね。(笑)
こっちが、実状に近いと思いますけどね。(笑)

それはともかく、そっと、秀次郎が手習いする様子を眺める辰路に気づいた美和は、後を追いかけました。
美和の辰路への第一声は、あなたが久坂の子を産んだ人やとは、でした。
ここは、京で命を助けてもらったお礼からでしょう。(笑)
もう、命の恩人だということは、すっかり失念しているみたいな上から目線でした。

その晩、秀次郎は、おかあちゃん、という寝言をいいました。
美和のことなら、母上、というはずなので、辰路のことだと気づいたのよね。
『マッサン』で、高熱にうなされるエマが、おかあさん、といったとき、エリーが、自分のことか、実母のことか、分からずに不安になったことを思い出しました。
あの時は、エリーのことだったのよね。

それはともかく、実母のことを恋しがるって、この状況じゃ、当たり前、想定内のことですよね。
それでも、美和は、育てるって決めたんじゃないの。
それを辰路に返して、これが、秀次郎に一番合った育て方だ、と自分に言い聞かせてましたけど、それじゃ、前半の、全くしつけられないダメ親ぶりは、いったい何だったんでしょうね。
そんな人に預けるのが、本当に秀次郎のためなのか、全く理解に苦しむストーリー展開でした。

それでは来週も、こ学問をして身を立てることも考え、子供は元気が一番と知り、礼儀の始めは、容体を正し、顏色を斉え、辞令を順にするに在りと心得、あまり無理することなくのびのびと、それぞれ人に合った育て方をし、立派になると信じて、大好きな人間には本気で怒り、内外に山積する課題解決に努め、対等に見られるよう力をつけ、もうどこにも帰る家はないという覚悟で、できることは何でもする、そんな気概で、こぴっと仕事がんばれば、いつか立派に成長したあの子と、また会える時もくるはずじゃんね。

「じゃが、何度でも掛けおうてみるつもりじゃ。この子らが豊かに暮らせる世にならん限り、新しい世とはいえん。そねな世にすることが、これからの私がすべきこと」
CATCH A DREAM!!

[7365]朝の空を見上げて 投稿者:まっくん

投稿日:2015年10月02日 (金) 21時56分

みなさん、こんばんは。
いやぁ、すごい嵐でした。
台風でも、こんなに風は吹かないのに。(笑)

さて、今週から『あさが来た』が始まりました。
落ち着いて、なかなかいいんじゃないでしょうか。
脚本もしっかりしているし、子役を含め芸達者な人たちばかりなので、安心して観られます。

では早速、月曜日から振り返っていきましょう。
ドラマは、1901年(明治34年)、東京の日の出女子大学校から始まりました。
白いドレスを身にまとった白岡あさ、このドラマの主人公でがんすな。
入学式のようで、学問いうのは、実は何も特別なもんやあらしません、どうぞ存分に学んでください、みんなが笑って暮らせる世の中を作るには、女性のね、柔らかい力が大切なんです、と訓示しています。
校長なのか、理事長なのか、立場は、今のところ不明ですね。
ブラックバーン校長も少し重なりますが、やっぱり鵺(ぬえ)先生こと、八重を思い出します。

なんで八重かというと、あさの子役が、鈴木梨央ちゃんなんでがんすな。
これは、汚いというか、反則でしょ。(笑)
彼女を出して、好感度が上がらないドラマなんてないっしょ。
歩実ちゃんには申し訳ないけど、おかげで、朝から、メロメロでがんす。(笑)

おまけに、八重を意識して、いきなり木の上から登場させるなんて、ひきょうでがんす。(笑)
1857年(安政4年)、あさ7歳、凧を背負い、とんびのように空を飛ぼうとして、失敗、墜落してしまいました。
一方、2つ年上の姉、はつは、お琴の稽古に励んでいます。
二人は、京都随一の商家、今井家の長女・次女として生まれました。
お嬢様だけど、正反対の性格のようです。

1861年(文久元年)、あさ11歳、へびを振り回して、まちを駆け回り、男の子と相撲して、負かします。
このあたりは、糸子の小さい頃を、思い出します。
糸子は、蛙でしたね。
相撲といえば、前作が脳裏をよぎりますが、振り払いましょう。(笑)
そういえば、波瑠さん、最終オーディションで、思いっきり相撲を取ったといってましたね。
大人になっても、相撲のシーンが、ありそうですね。

しかし、女中のうめに見つかり、怒られてしまいます。
弟の久太郎は、相撲をしても怒られないのに、自分はしかられることが、あさには納得できません。
「何でどす」が、あさの口癖のようです。
久太郎が持っていた相撲の人形、絶妙な動きでしたね。(笑)
当時のものを復刻したのかな。

姉のはつは、大坂一の老舗の両替屋、山王寺屋に、そして、妹のあさは、これもまた、大坂の大きな両替屋である加野屋に、それぞれすでに、許嫁がおりました。
あさは、はつに、大坂に嫁に行きたくない、姉とずっとここで暮らしたい、といいました。

そんなある日、今井家に、あさの許嫁、白岡新次郎がやってきました。
父親の正吉さんは、我らが捨蔵さんでがんすな。(笑)
冒頭が、白岡あさでしたから、この二人の結婚は、鉄板ですね。
それにしても、この二人って、一体いくつ離れているんでしょうね。
というか、玉木さんは、今、何歳の役をやってるの。(笑)
このくらいの年の差は、当時、珍しいことではなかったのです、とナレーションで、さらりといわれてもね、年齢が分からないと、どの位の差か、推測するのが難しいです。
そうそう、杉浦アナのナレーションが、落ち着きがあって、聞きやすくて、古き良き朝ドラの時代が、よみがえってきます。

久太郎が勉強していた部屋に入り込んだあさは、パチパチはん(そろばん)を見つけ、こらよう滑らはるわ、わ〜ええ音やな、びっくりぽんや、といいながら、畳の上を滑らせました。
そして、パチパチはんを鳴らしながら、うさぎうさぎ なに見て跳ねる 十五夜お月さん 見て跳ねる、と、『うさぎうさぎ』を歌いました。
新次郎が、障子の隙間から、その様子を見ていました。

あさは、父、忠興に見つかり、新次郎の前で、お尻をぶたれました。
升さん、役得だねぇ。(笑)
その後、両家が、正式に向かい合ったとき、新次郎が、あさちゃん、おいどは、ご無事だすか、と尋ねました。
失礼な質問に怒ったあさは、席を立ちました。
二人の出会いが最悪、というのは、ドラマの鉄板ですからね。
でも、そんなに失礼な質問には感じなかったので、最悪の出会い、といわれても、戸惑いがあります。

今井家を出ると、新次郎は、噂以上に元気なお嬢さんだ、と本音を、正吉さんに語りました。
あのじゃじゃ馬の手綱をちゃんと取れますのんかいな、という正吉さんに、新次郎は、まあ、そら無理だすやろな、と苦笑いしますが、こちらの第一印象は、まんざらでもないようです。

忠興は、あさを呼び、商売道具で遊んだことを厳しくとがめました。
そうそう、悪いことをしたときには、ちゃんと、しからなきゃね。
前作の親がひどすぎたせいか、こういう当たり前のシーンに、納得してしまいます。
いやいや、前作は、とっとと振り払わねば。(笑)
そして、忠興は、今井のおなごに、そろばんも書物も要らん、今日限り、学問の書物は、一切禁止や、とあさに宣言しました。

そんなあさを、窮地から救ってくれたのが、一番の理解者、祖父の忠政でした。
彼は、とうの昔に隠居して、嵯峨野で趣味の謡三昧の毎日を送りつつ、こうして時々、家に来ては、よくあさと遊んぶんだとか。
確かに、忠政がいうように、人間ごもっともばっかりではあかん、とは思いますが、やっぱり、忠興のように、嫌われても、ごもっともなことを言い続ける人も必要なのよね。
この親子、なかなかいいバランスですね。(笑)

あさを連れ出した忠政は、彼女に、何でも好きにしていい、といいました。
敬親の、そうせい、みたいなもんでがんすな。(笑)
そこで、あさが、木に登ると、忠政も登り、二人並んで、枝に座りました。
登った木、かなり幹も太く、下の方には、枝は全くありませんでしたけど、どうやって登ったんでしょうね。(笑)
ロッククライミングのように、こぶや、うろに、手足を掛けて登ったのかな。
はつや久太郎が、驚くのも、無理ありませんね。(笑)
あさは、姉弟に、比叡山も大文字さんも全部見える、と得意げに報告しました。

あさは、忠政に、大坂にお嫁に行きたくない、はつのように、そういうもんや、と割り切ることができない、といいました。
忠政は、人は、大概、長いもんに巻かれろ、とか、ご無理ごもっとも、といって大波に流されるもんやけど、何でや、思て立ちどまる、お前はそこが偉い、と褒めました。
死んでも巻かれない、春子さんと同じですね。(笑)
さらに忠政は、何でや、と思う人間がな、世の中を変えていくねん、誰に口つままれようと、後ろ指さされようと、前を向いて進みなさい、と言って聞かせました。
その忠政は、7年前に、あさを男として育て、今井の家督を継がせたらどうや、といっていました。
当時から、そして今も、あさの才能を見抜いていたんですね。
すぐに、はなを修和女学校に入れた吉平さんとは違ったアプローチですけど、思いは一緒なんでしょうね。

今井家は、武士に、返してもらうあてのない金を貸し、だんだん店の経営が、苦しくなってきました。
そして、あさが12歳になったある日、姉妹して、忠興に呼ばれました。
大きな足音を立て、やってくる、あさ。(笑)
忠興は、大坂に行くので、 はつを、許嫁の山王寺屋の惣兵衛さんに会わせる、加野屋にも、改めてあいさつをする、と同行を求めました。

やがて、親子三人プラス女中のうめさん、という四人で、大坂にやってきました。
あさは、うわぁー、ぎょうさんな人やな、びっくりぽんや、と驚きました。
この、びっくりぽん、は、初回のパチパチさんを滑らすときにも、出ました。
この後も口にしますけど、流行語大賞、狙ってますね。(笑)
でも、言いにくいので、流行らせるのは、難しいのではないでしょうか。(笑)

まちの様子が気になるあさは、一人で、勝手に駆け出しました。
そして、五代才助とぶつかります。
才助のピストルが、転んだ拍子に宙を舞い、あさの着物の袂に、ってそんなばかな。(笑)
鉄の塊だからね、重くて、あさはバランスを崩しちゃうはずなんですけどね。(笑)
しかし、当のあさは、ビードロに気を取られ、袂のピストルに気が回りません。(笑)

ピストルがないことに気づいた才助は、あさを見つけ、おい誰か、そこん娘、捕まえてくれ、と叫びました。
ここでは、いかにもピストルを盗んだ犯人、という感覚でがんすな。
逃げるあさ、追いかける才助。
わざわざ、あさと同じように大八車の上を渡って追いかけたりして、才助は律儀者、とお見受けいたした。(笑)
で、追いつくと、ピストルを取り上げて、そのまま、去ろうとします。
なんだ、盗人とは、思っていなかったのね、なら、捕まえてくれ、なんて物騒な台詞、吐かないでほしかったな。(笑)

あさは、黙って去ろうとする才助に、勝手にぶつかってきて、追いかけてきて、何やペタペタ触った上に、そのまま何にもいわんと逃げてしまうやなんて、それが、日本男児のすることどすか、と問いただしました。
才助は、意外にも、もっともな言い分じゃ、と非を認め、あさに謝罪しました。
二人の出会いを、ここまで丁寧に描くということは、将来、深い関係を築いていくんでしょうね。

それにしても、忠興は、よく、あさに追いつきましたね。(笑)
加野屋に向かう道中、うめがあさにいった、心から思うてないことをうまいこと言うんは、大昔から、女の得手でございます、には、思わずガッテンボタンを何度も押しちゃいました。(笑)

加野屋の店先では、新次郎の母、よのと、番頭の亀助が、やってくる今井家ご一行の品定めに余念がありません。
やっぱり、はつが、一番人気のようです。(笑)
それにしても、こんなところで、『八重の桜』の母娘共演が実現するなんて、涙ものです。(笑)
あさは、店頭で、従業員が使っているパチパチさんに、興味津々です。
私は、てっきり、パチパチさんだ、と駆け寄るんじゃないかと思いましたが、そこは、ちゃんとわきまえていました。(笑)

加野屋の座敷では、捨蔵さんならぬ正吉さんが、長男の正太郎と、三男の榮三郎を紹介しました。
榮三郎は、好青年でがんすな。
よのさんは、あさが新次郎の許嫁と知り、がっかりです。(笑)
そこに、野良猫ならぬ捨て猫を拾ってきた新次郎が登場、こちらも、他の兄弟とは違い、かなりの変わり者のようです。
こんな二人が大化けする、まさに朝ドラの王道、醍醐味でがんすな。
その新次郎は、いきなり、あさちゃん、と呼びかけ近づいて、あさの手を握ると、ほな、わて、これで、と師匠の初会に出かけていきました。
どうやら、三味線の師匠のようです。

続いて、はつの嫁ぎ先となる山王寺屋を訪ねました。
妹の許嫁が、いい男だったし、はつも、期待しちゃいますよね。
ところが、というか、予想どおりというか、許嫁の惣兵衛さんは、貧乏揺すりが癖の、能面のように無表情な男でした。
また、よりによって、頭上に能面が掛けられているなんてね。(笑)
この惣兵衛さん、ゲゲゲでは、だめだめアシスタントの菅ちゃんでしたね。(笑)
朝市といい、立派になって戻ってきてくれて嬉しいです。

彼の父親、栄達は、妻、つまり惣兵衛さんの母親でがんすな、その菊に頭が上がらないようです。
婿養子っぽい感じですね。
その菊は、この山王寺屋の蔵の金銀は、淀川の水が枯れるようなことがあっても、のうなるやなんてこと、あらしまへん、と強気に出ました。
きっと苦しいんでしょうね。
惣兵衛さんは、こんな両親とは、うまくいっていない感じがしますね。
だから親の前では無表情ですが、根はいい人で、はつに助けられて、立派になっていくんじゃないでしょうか。

そんな中、畳を這う蟻を見つけたあさは、つかまえようとして、惣兵衛さんの前で、転んでしまいました。
それから何度も転びまくるあさ、どうやら、足がしびれてしまったみたいですね。(笑)
そんな天王寺屋を、上海で買い付けた船の代金の用立てを頼むため、才助が訪ね、あさと目が合いました。

用立てを断られた才助は、その夜、大久保一蔵に、その不満をぶつけました。
いやぁ、『てっぱん』の岩崎先生じゃありませんか。
『マッサン』でも、ドウカウイスキーを買い付ける海軍役でしたけど、やっぱり岩崎先生ですよね。(笑)
才助は、イギリスとの交易が始まれば、大坂商人をいの一番に潰す、と息巻いています。
そういえば、惣兵衛さん、薩摩なんぞに誰が貸すかい、と吐き捨てるようにいってましたけど、これから先、天王寺屋によくないことが起こるかも。
で、結局、才助たちは、飲み代をどうやって工面したんでしょうね。(笑)

京に戻った、はつとあさは、二人で布団を並べて寝ています。
久太郎は、別の部屋なのね。
当時は、男尊女卑の世の中ですからね、久太郎の方が、待遇がいいのかも。
はつは、転んだあさに手も貸さず、笑いもしない許嫁が、冷たい人のように思えてしまい、ショックのあまり寝付けませんでした。
あさは、惣兵衛さんを、幸せを呼ぶ白蛇に例え、笑わせようとしますが、逆に怒られてしまいました。

とうとう、はつは、大坂に行きたくない、けど自分の力ではどうしようもできない、と思わず涙を流しました。
姉の涙を初めて見たあさは、思わず、はつの手を握り、抱き合いました。
この場面は、ぐっときましたよ。
姉が、布団の上で抱き合い、涙を流している姿に驚いた久太郎は、母親を呼びにいきました。

翌朝、はつは、何事もなかった顔をしています。
さすがは、長女ですね。
そこで、あさは、母の梨江に、何とかして、お姉ちゃんやうちが、大阪にお嫁に行かへんで済む手だては、ないんやろか、と相談しました。

さらに、あさは、自分の道は自分で選びたい、自分は、物のように扱われたくない、学問をしたい、と訴えました。
梨江は、商売のことも、世間のことも、おなごは何も心配せんと、ただお嫁に行ったらいい、と諭しました。
そして、はつの話を、もう一度聞く、と約束しました。

翌朝、祖父の忠政が今井家を訪ねると、大騒ぎに。
あさが、忍法変わり身の術を使って(笑)、いなくなったのです。
忠政から見かけたと聞いた忠興が、寺子屋を訪ねると、男に混じって、あさも、手習いを受けていました。
怒った忠興は、あさを連れ帰り、説教しました。
今度は、おいどじゃなくて、あさの手の甲を叩きましたね。(笑)

あさは、忠興に口答えをしました。
久太郎も今井のほかの男子も、みんなぎょうさん学問している、学問することは、決して恥とちゃうはずや、と叫びました。
さらに、おなごかて、もっと自分らで、ちゃんと考えて道を決めたい、と訴えました。

その結果、頭を冷やすようにと、あさは、押し入れに閉じ込められました。(笑)
そこへ新次郎が、大坂で、先約の元にいったことを詫びにやってきました。
新次郎が、押し入れの前に行くと、はつが、あさに、おむすびを差し入れしようとしていました。
新次郎を見たはつ、嬉しそうでしたね。(笑)
あさは、新次郎がいるとも知らず、嫁に行きたくない、と叫びました。

はつも押し入れに入ると、あさに、母親から聞いた話をしました。
それは、忠興が梨江に、惣兵衛は貧乏揺すりが多すぎる、母親もでしゃばりすぎ、新次郎も仕事もせんと三味線とは、と語り、娘の嫁ぎ先のことを気にしていた、というものでした。
はつは、だから自分は、お父はんの選んでくれた道を行く、といいました。
それを聞いて、何かいおうとするあさの唇を、はつは、父親のようにつまみました。

そして、あさを押し入れの外に連れ出すと、新次郎が、本を読んでいました。
新次郎は、あさに、心配せんかてええ、やめたかったら、嫁入りなんかやめたらよろし、あさちゃんの好きにしたらええ、といいました。
とにかく、よう考えろ、ようよう考えて進んだ道には、必ず新しい朝が来る、といいました。

それから、赤いパチパチはんを、あさに差し出しました。
振って喜ぶあさに、新次郎は、ゆっくり、大人になるまでに考えて、考えて、ほんでやっぱり、わてのお嫁さんに来てくれることになったら、その時は、仲ようしような、と声を掛けました。
このあたり、ぐっときました。
久し振りに、いいものを見せてもらいました。

あさの新次郎への思いは、確実に変わりましたね。
あさは、最後、押し入れを飛び出して、新次郎に何ていおうとしたんでしょうね。
赤いパチパチはんが、赤い糸になりそうですね。
盛り上がってきました。
明日以降も楽しみです。

さて、最終週の関東地区の最高視聴率は、ウエディングケーキがお披露目され、希たちの結婚式と誕生会が大成功した26日(土)の21.8%で第2位、第1位は早朝、地震が関東を襲った12日(土)のおはよう日本で、22.9%でした。

月曜から土曜までの詳細は、17.2%、18.8%、19.1%、21.2%、20.5%、21.8%で、最終週の週平均は19.77%、『ごちそうさん』の最終週の平均は22.25%、『花子とアン』の最終週の平均は22.90%、『マッサン』の最終週の平均は22.85%でした。
ドラマの全平均は19.43%、『ごちそうさん』は22.40%、『花子とアン』は22.65%、『マッサン』は21.05%でした。

関西地区の最高視聴率は、結婚式と誕生会が行われる8月10日、店内でウエディングケーキの仕上げをしようとする希のところに、徹が帰ってきた25日(金)の17.4%で第2位でした。
名古屋地区の最高視聴率は、コンクールが始まり、希が完成間近となった頃を見計らって、大悟が、トイレで徹と会った話をして妨害した22日(火)の19.5%で第3位でした。

『花燃ゆ』の第39回は、関東地区が12.9%でした。
ちなみに、八重の第39回は13.3%、官兵衛の第39回は14.6%でした。
第39回までの全平均は、花燃ゆ11.85%、官兵衛15.74%、八重14.87%です。
関西地区は13.2%でした。

今週も、小松さんでしたね。
維新編は、ずっとそうなのかな。

ドラマは、快調に時が流れて、明治4年(1871年)になっちゃいました。(笑)
病の床に伏せる敬親のため、皆が祈祷する中、都美姫が、美和に、殿は彼女の畑の野菜だけは食べる、何かよき料理を作ってくれ、と命じました。
もう、何でも屋でがんすな。(笑)

そこで、料理を作って食べさせます。
ついに、部屋の中での差し向かい、となりましたが、美和は、敬親に、なんで玄瑞は、兄は、塾生たちは、死なねばならなかったのか、と訴えることはありませんでした。(笑)
なんと、伊之助への伝言まで頼んじゃいましたよ。
その後、亡くなられた大殿の元に、伊之助が駆けつけているくらいだから、呼び寄せて、直接、お言葉を与えればよかったのにね。(笑)
もっとも、それじゃ、美和が、初恋の人に会いに行く口実が、なくなっちゃいますね。(笑)

明治4年3月28日、幕末という激動の時代を生き抜いた名君、毛利敬親公が亡くなられた、といったナレーションが流れました。
私は、敬親が名君なのか否か、語れるだけの知識はありません。
ただ、このドラマを観る限り、その時々において、もっとも勢いのある者の考え方に寄り添い、そうせい、と丸投げしていただけの、愚かな殿様でした。
もし名君だったのなら、このドラマでは、ひどい扱いを受けたことになりますね。(笑)

明治4年7月14日に発令された廃藩置県により、旧藩主は、全て知藩事の職を解かれ、代わりに明治政府の意を受けた県令が、各地に派遣されることになりました。
で、奥は閉じられ、元徳一家は、東京に移り住むことになりました。
まさか、鞠が、せわあない、と大声を張り上げるとは。(笑)
その鞠は、幼なじみとの縁談があるとのこと、なんか現代の話みたいですね。(笑)
日出は、上海に行くんだそうですけど、女が、そんな簡単に海外に行けるものなのかな。
まぁ、捨松の例もありますから、不可能ではないんでしょうね。

銀姫は、美和に、いろいろ助けてもらいながら、子を産んだこともないくせに、と暴言を吐いたことを謝りました。
いやいや、美和の方が、よっぽど、失礼なこと、言いまくってましたから。(笑)
興丸は、美和がいないと嫌だ、とただをこねますが、大丈夫、京都に行ったり、興丸の育児を放棄した期間もかなりありましたからね。(笑)
いかにも、これまで四六時中、お世話をしてきたかのような描き方でしたね、さすがはヒロイン。(笑)

東京に行った銀姫は、洋服にノリノリです。
都美姫は、訳の分からぬ服は嫌だ、と拒否しました。
都美姫が、服という言葉を使うのに、違和感がありました。
この時代なら、訳の分からぬ着物、といいそうな気がします。(笑)

美和が、杉家に帰ると、銀姫からビスケットと香水などが、送られてきました。
梅太郎は、どこに行ったんでしょうね。(笑)
そこへ、敏三郎が、帰ってきました。
多くの仲間を失い、傷ついたようです。
そこで、滝たちは、敏三郎を、伊之助のいる三隅村二条窪で、農業に従事させ、リハビリさせることにしました。
で、伊之助に会いたい美和は、敏三郎をだしにして、付いていくことにしました。(笑)

あれだけ筆まめだった寿が、このことは、美和には全く知らせていなかったのね。
篤太郎が明倫館へ行っていることも、久米次郎のことも、知らせていなかったようです。
さすがの寿も、美和の気持ちに気づいたのかも。(笑)
美和は、久米次郎とは、よそよそしかったですね。
美和も、忘れ形見のことが、気になっていますからね。

その忘れ形見の実母、辰路は、ようやく、幾松に見つけられました。
辰路が、ばったり美和と会った、と幾松にいっても、彼女は、無反応でしたね。
ここは、じぇじぇじぇでしょ。(笑)
しかし、京で、ごく普通に仕事をして暮らしている女性を、5年近くも見つけられないなんて、伊之助はじめ長州の面々は、本気で探す気があったんですかね。(笑)

幾松の彼氏、木戸は、岩倉使節団の一員として、不平等条約撤廃に向けて、アメリカに渡り、交渉を続けていました。
木戸さん、格好良かったです。
でも、大人数の使節団の中、木戸さんが、たった一人で相手と交渉するって、ありえないっしょ。(笑)
このドラマだと、木戸さん一人の手柄になっちゃいますね。
ここでも、大久保どんの存在は、これっぽっちも見受けられません。(笑)
その交渉中に、野村靖が、日本では西郷たちの身勝手な言動により、国政がうまく運ばない、という電報を持ってきました。
次回の予告には、西郷も映っていましたけど、決裂する場面が、ちょろっと流れて終わりでしょうね。(笑)

伊之助は、二条窪のために、という理由で開墾を始めました。
そんな伊之助に、奇兵隊時代から恨みを持つ中原。
もう、この時点で、力を合わせ、苦難を乗り越え、心を通わせる、という展開は、鉄板です。(笑)

前回の予告編にもありましたが、ものすごい鉄砲水でしたね。
この一撃だけだったようで、何よりでした。(笑)
でも、水が浸いてから土嚢を積むって遅いし、上から鉄砲水が来ているのに、下に積んでもね。(笑)
セットがまた、しょぼかったですけど、これは、予算の都合もあり、致し方ないかもしれません。
運が悪かったのは、ドラマの直前に、川の氾濫という自然の脅威を、みんな見せつけられちゃったことなのよね。
そのあとで、水色したきれいな、まるで水道水のような鉄砲水や、わずかな土嚢と水たまりを見せられてもね、嘘っぽさしか、残らないのよね。
視聴者の共感を得られず、負のスパイラルに落ち込むと、とことん、ツキから見放されるのよね。
オリンピックと一緒よね。

そんな二条窪の美和の元へ、滝からの、すぐ帰れという手紙を、敏三郎が届けました。
杉家に戻ると、畑で暴れる秀次郎の姿がありました。
秀次郎は、本気で、籠を鶏に投げつけていたけど、動物虐待とクレームが来ないか、心配です。
次回は、一緒に住むことを決意したようですね。

それでは来週も、これからは誰のためでもない、己の望む道を歩いて行き、新たな場所でこれから生きていく決心をし、奥で身につけたふるまい、身だしなみ、行儀作法などを生きる力とし、皆に自信を与え、今度会ったときには夢を聞かせると誓い、幸せになるという決意を堅く持ち、己の力で生きていき、花のように、どんな時も皆をほがらかにさせ、世界中から優れた文物を取り入れ、豊かな国づくりを掲げ、人とは物を分け合い仲良くし、百姓・町人のために必死になって頑張り、自分を責めるのをやめ、同士として支え合い、日本のため民のためと突き進み、地に足を付けて生きていく、そんな気概で、こぴっと仕事がんばれば、心を込めて耕した畑には、きっと苗も根付き、新たな道の始まりとなるじゃんね。

「そなたとて同じぞ」
「はい」
「どのような思いで、これまで乗り越えてまいったか。見違えるようじゃのう」
「いえ」
「美和、まこと、そなたの信じる世を進め、どうじゃ」
「新しい日本をつくる新しい日本人を、育てたいと思うております」
「そうせい」
CATCH A DREAM!!




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