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[7326]私は誰に似てるだろう 投稿者:まっくん

投稿日:2015年03月20日 (金) 20時23分

みなさん、こんばんは。
最高気温が二桁になる日も増え、新幹線が春を運んできてくれました。

さて、『マッサン』、今週は、エマちゃんが、大人になりましたね。(笑)
『てっぱん』の千春さんに変わりました。
これって、予定どおりの交替なのかな、それとも体調不良による代役なのかな。
いずれにしても、飛躍的に英会話能力が高まりましたね。(笑)

おまけに、千加子の次男、悟が大きくなって再登場です。
これは、誰も覚えていないと思うけど、私の予想どおりでした。(笑)
しかも、なんと黒船に乗り込んだ、ボタオの金子重輔じゃありませんか。
今、売り出し中なんですかね。(笑)

そして、そして、大阪局制作の朝ドラ5期連続出演となる伝説のあの方が、キター。(笑)
振り返ると、『てっぱん』では、おのみっちゃんで難癖をつける客でした。
『カーネーション』では、岸和田中央病院の事務長でした。
『純と愛』では、純がオオサキプラザホテルで担当した、娘の結婚に反対する花嫁の父親でした。
『ごちそうさん』では、天満天神市場の乾物屋で、昆布などを売っていた定吉さんでした。
そして今回は、満を持して、三級酒が大好きな樺太の人としての登場です。

東京制作では、『あまちゃん』では、こっちゃこいテレビのプロデューサーだった池田さんが、ゲゲゲから4期連続出演だったんですけど、アンで途切れちゃいましたしね。
5期連続は金字塔、レジェンドの称号をあげたいくらいです。(笑)

ところで、18日(水)の放送は、エリー、政春、俊夫、悟、工場の技師2名、計6名の登場人物でした。
技師は背景でしたので、事実上は4名、『純と愛』で、純が愛を精神科に連れて行ったときの、医師と放射線技師を含んだ4名の記録に並びました。

それでは、今回も、先週の土曜日から振り返っていきましょう。
ハナが、一馬のものを整理し、農家で食べ物に換えようとすると、エマが、彼の帽子がほしいとおねだりをしました。
ハナは、それをきっぱりと断りました。
いつまでも、一馬のことを引きずらず、新しい恋を早く見つけるように、という優しい配慮でしたね。

エリーが、『リンゴの唄』に聴き入っていると、終戦後につき、種子改めキャサリンが登場。
フロム・イングランドから、ってフロムとからが被ってるじゃんね。(笑)
米国周りの55日間の旅を終えて、1週間前に神戸に到着したとのこと。
チャーリーが、小樽の教会の炊き出しに駆り出されたので、立ち寄ったとのことでしたが、本当は、心配して様子を見に来たのかもしれません。

エリーは、キャサリンの前では、素直になって、泣けましたね。
やっぱり、持つべきは、友ですね。
キャサリンに、『リンゴの唄』も教えてもらいました。
これで、心も開放的、というか外に向けることができましたね。

ようやく、政春とエリー、夫婦揃って、工場の外に出掛けました。
ただ、目的は、炊き出しのお手伝いだからね。
エリーは、真っ赤なワンピースで、めかし込んで行ったけど、その日を生きるのに精一杯の人たちから、反感を買ったことでしょうね。(笑)

政春も、熊さんから、むしろ敵を利用してやる、というくらいの気概を持て、と叱咤されました。
そこで、進駐軍とウイスキーの取引を始めました。

そして、時は流れ、昭和23年10月になりました。
エリーは、すっかり行儀の悪いおばさんに成り果て、お菓子を食べながら、政春からプレゼントされた洋書を読みふけっています。(笑)

25歳になったエマは、マッサンの取り引きが縁で、つまりはコネで(笑)、2年前に進駐軍の現地職員に採用されました。
翻訳や英文タイプ、時には、通訳として頑張っているとのこと。
優子さんが見たら、うらやましがるだろうな。

そのエマは、アメリカで、訪米する日本人の通訳をやらないか、と誘われました。
エリーは、エマの人生はエマのもの、子供はいつか親元を離れるものって、あれだけ一馬との恋愛を否定し続けた同じ口から出る言葉とは思えません。(笑)
政春の方が、及び腰になってしまいました。(笑)
で、このことについて何か展開があるもんだと思っていたら、てぇー、本人は出てこず、政春や政志たちの会話の中で、あっさり、試験に合格したことが、語られちゃいましたよ。
まぁ、このドラマでは、今さら驚かないけど、それにしても、ちょっとひどすぎるよね。

話は、後先になりますけど、エリーの母親への手紙が、ナレーションのように延々と語られていく陰で、すみれと文通していたのね。
そのすみれはすでに結婚し、千加子の長男、勝は、先生になって、亀山酒造は継がなかったことも、さらりと明らかになりました。
俊夫の結婚など、北海道の情報は、逐一すみれから仕入れていました。
エリーが俊夫にいった、私はスパイではありません、は笑うところなのかな。(笑)

おっと、話を戻して、当時は統制経済で、お酒の値段は政府に決定権があり、勝手に決めることができなかったのね。
ドウカウイスキーは、1本1,300円で売られていますが、これじゃ庶民は手が届かないよね。
でも、進駐軍相手に、ガッポリ儲けているようです。(笑)
で、来春から自由化になり、値段をメーカーが決めることができるようになります。

そこで、政春は、15年ものの熟成した原酒を使った、スーパードウカを販売することにしました。
値段はなんと、780円と、ドウカの半額近い値段設定、これはありえないよね。
多くの人に飲んでもらうため、赤字にさえならなければいいとのこと。
そんなこといいながら、いつもどおりのどんぶり勘定。
いや、勘定すらしない、長島さんばりの天性の勘のみ、これが当たらないのよね。(笑)
赤字にならないかどうか、経費を積み上げた上で、ペイできる価格設定しないとね。
もし、780円で元が取れるなら、ドウカの1,300円がボッタクリってことですよね、もっともっと、値下げしないとね。

政春は、まちの復興に尽くしながら、復員兵や樺太を追われた人たちを大量に工場で雇っています。
みんな、勤勉なのはいいけど、前にも書いたけど、人件費というのはバカにならないからね。
毎月支払っていくと、相当な負担になるから、どれだけ儲けたか知らないけど、すぐに逼迫するんじゃないかな。
おまけに家族ぐるみで面倒をみているしね。
このあたりも、資金計画を立てずに、ただ蓄えがあるからと、ドンブリで困っている人を雇って、いい格好をしているだけだよね、きっと。

ハナが、カレーを振る舞うところは、め以子を思い出しました。(笑)
彼らに、ドウカウイスキーを差し入れますが、みんな飲み慣れた三級酒を飲んでいる姿を見て、ショックを受けます。
そこへ出資者の渡と野々村がやってきて、三級酒を造るよう、依頼してきました。
ぐずる政春に、渡は、四の五の言わんと早いこと三級ウイスキー造りなはれ、これは命令や、と言い放ちました。
なぜか、溜飲が下がりました。(笑)
まずは、利益をあげることだから、りんご汁と同じように割り切って三級ウイスキーを造ると、即断すべき状況なのにね。

そこへ、悟がやってきました。
出征以来、消息不明だったって、そんな情報、視聴者は初めて聞いたんだから、反応のしようがないよね。(笑)
ナレーションで、実は、政春たちも出征した悟の安否を気遣っていた、なんて聞かされてもねぇ。
視聴者は、北海道大学に進学したことまでしか知らないんだから、もう少していねいに描いてよね。。

まあ、それはともかく、悟は、満州で終戦を迎え、シベリアに抑留されていたそうです。
彼は、一級ウイスキーを、おいしそうに飲み干しました
これって、このドラマで、これまでさんざん、みんなが煙くさい、まずい、といって、敬遠してきたやつですよね。
シベリアの粗食に慣れた身体が、受け付けるとは思えないんだけどなぁ。

その悟は、他の復員兵たちと一緒に寝食を共にしたいと、個室を拒否し、ニシン御殿での雑魚寝を選びました。
おいおい、広島に帰って、千加子さんたちに元気な顔を見せてあげるのが先だろ。(笑)
政春も俊夫も、気が利かないんだから。
エリーも母親なんだから、千加子さんの気持ちがわかるでしよ、こんなときこそ、得意のおせっかいを焼いてあげなきゃ。(笑)
心配になって、千加子さんと政志さんが余市まで会いに来るって、本来、そんなことさせちゃだめ。

それはともかく、ニシン御殿で荷を降ろした悟の隣では、これみよがしに懐中時計を磨く復員兵。(笑)
この人、『ごちそうさん』でも、空襲後の焼け野原で藤井課長から、ぬか床の紅子さんを盗んで、め以子と激突、彼女とぬか床の再会を演出した少年の兄貴役で登場していました。
この時も復員兵役でしたね。(笑)
『カーネーション』での桝谷パッチ店の職人や、『ちりとてちん』での草原師匠の息子、颯太くん役の方が、有名ですよね。

夜中に父親の形見の時計がないと大騒ぎし、シベリア帰りの悟が犯人と決めつけ、詰問します。
この展開は、ありえないよね。
俊夫が、政春の甥っ子だ、とみんなに紹介しているんですからね。
恩人の親族を、シベリア帰りというだけの理由で泥棒呼ばわりするなんて。
しかも、自分のふとんの下にあったんでしょ。
まずは、自分の周辺を探して、見つからなければ周囲に聞く、というプロセスを踏むもんでがんしょ。

我らがレジェンド、樺太の人が、犯人じゃなくてよかったです。(笑)
普通なら、復員兵は、気まずさもあって、第一発見者のレジェンドに矛先を向けかねないけどね。(笑)
悟は、悪夢にうなされたり、政春も自分を疑ったと落ち込んだり、かなり深い闇を心に抱えていますね。

政春は、まるで、そんな悟が悪いかのようにニシン御殿から連れ出し、貯蔵庫に場所を移しました。
政春のこういうところがダメ、本当に、悟の気持ちを思いやることができないよね。
悟のシベリア回顧録、話の中身はともかく、食事時に排便の話をする神経が分からん。
そうそう、お国のために戦ったのに、シベリアでその国を否定することを求められる、と悟が悔しがったときの政春の言葉、それが戦争に負けるいうことじゃ、はないよね。
戦争にも行かず、ウイスキー造って豪奢な家で、のほほんと暮らしていたあんたにだけは、いわれたくないよ。

悟が、帰国後初めて飲んだ三級ウイスキーのうまさを語り、自分にとってはそれこそ本物だ、というのを聞いて、ようやく政春は、目が覚めました。
出資者をないがしろにするこの態度が、好かんのよ。
さっきも書いたけど、本来なら、渡の喝で、目覚めないとね。
ところで、ウイスキーの語源は、ゲール語の『生命の水』だったんですね、勉強になりました。
それを得意げにエリーに語る姿が、なぜか笑えました。

政春と俊夫は、市販の三級ウイスキーの分析から始めました。
原酒の含有率、という項目もありましたけど、そんなのビンに書いてなかったら分からないじゃんね。(笑)
悟も、ウイスキーに興味を持ち、分析に挑戦、少しずつ、心を開いてきました。
政春のワンワンが、よかったのかな。(笑)
さすがは亀山家の血を引くだけのことはあって、悟も鼻は利くようです。

そんな亀山家に、さっきも書きましたけど、千加子と政志がやってきました。
政春も俊夫も、全然、広島には帰っていないんだね。
遠いけど、原爆も落とされたんだし、一度は実家の様子を見に帰っても、バチは当たらないと思いますけどね。

亀山酒造は、杜氏たちも年を取り、仕込みに苦労しているようです。
政春の兄とは、依然、没交渉のままなんだね。
ここまできたら、もう出てこないんだろうな。
早苗さんが持っていた古い家族写真は、何の伏線でもなかったわけね。(笑)
さっきも書いたように、勝も後を継がなかったし、二人は、跡取りとして、悟を迎えにきたんですね。

でも、悟は、しばらく政春を手伝って、三級ウイスキー造りを手伝いたい、と祖父と母親に頼み込みました。
俊夫も、ウイスキー造りの経験が、亀山酒造でも活かされる、と援護射撃をし、悟は、許してもらうことが、できました。
そして、香料も着色料も使わない、安くておいしい三級ウイスキー造りが、始まりました。

うまくいかない政春に、政志が、肝を掴めとアドバイスした場面は、よかったです。
こんな、いい話も、ちゃんと書けるのにね、もったいない。
政春は、肝となるキーモルトを探しました。
見つけたモルトは、一馬が残した大麦の種から造ったものでした。

これって、やっぱり泣ける場面なんだろうな。
私は、三級ウイスキーに使われて、一馬は無念だと思うぞ。(笑)
泣いても笑っても、あと一週間となりました。
最後は、ビシッと決めてくれますように。

さて、第23週の関東地区の最高視聴率は、政春が、岩崎先生から空襲情報を仕入れ、原酒を避難させた9日(月)の23.6%で第1位、第2位の『かぐや姫の物語』は18.2%に5ポイント以上の差をつけ、圧勝でした。

月曜から土曜までの詳細は、23.6%、21.9%、23.5%、22.3%、23.0%、21.3%で、第23週の週平均は22.60%、『ごちそうさん』の第23週の平均は23.93%、『花子とアン』の第23週の平均は23.05%でした。
第23週までの全平均は20.87%、『ごちそうさん』は22.41%、『花子とアン』は22.63%でした。

関西地区の最高視聴率は、広島と長崎に原爆が落ちて終戦を迎え、政春から自由になったと聞かされたエリーが、倒れ込んだ11日(水)の25.0%で第1位、こちらに至っては第2位に7ポイント差と全く他を寄せ付けませんでした。
名古屋地区の最高視聴率は、エリーの発案で、みんなで一馬のお帰りなさいの会を開いた11日(水)の24.4%で第1位、こちらも第2位に6ポイント差と、勢いは留まるところを知りません。

『花燃ゆ』の第11回は、関東地区が14.0%でした。
ちなみに、八重の第11回は14.3%、官兵衛の第11回は15.8%でした。
第11回までの全平均は、花燃ゆ13.69%、官兵衛16.32%、八重16.82%です。
関西地区は14.7%と伸び悩みです。

今回の『花燃ゆ』も、宮村さんの脚本でした。
おもしろかったけど、軽すぎです。(笑)
これなら、ながら観、でも十分ですね。(笑)
今回のキーワードは「胸キュン」と「互いに思い合う気持ち」、ついでに「クチュン」でしたね。(笑)
キーアイテムは、羊羹なのか着物なのか、よくわかりませんでした。

冒頭、寅次郎の講義に閉口した女性陣による、女子会からスタート。(笑)
スイーツならぬ、おかきを食べながら、胸キュン談義に花を咲かせます。
文は、まだ、恋愛よりも、おいしいお菓子のレシピに胸キュンの様子。
これらが、エンディングに繋がる、という構成でした。

当時の結婚は、個人と個人じゃなくて、家と家の結びつきでしたからね。
相手を選ぶ、なんてそんな発想は、なかったはずですよね。
それなのに、亀さんや滝さんまで盛り上がって、しかも、旦那以外にトキメキを感じていたなんて、すごい展開でした。
今でいうと、アイドルにあこがれる、そんな感覚でしょうか。
こんな脚本、宮村さんは、きっと書きたくなかったでしょう、商売と割り切るしかないね。
ついでに、ラストの胸キュンを病気と間違えるベタなくだりも。(笑)

で、近所のやり手ばばぁと化した寿さん(笑)、文の見合いを強引に取りまとめにいきました。
もう、他家に嫁いだんだし、百合之助さんや滝さんを差し置いて、それはないよね。(笑)
寿さんは、伊之助の出世もあって、なんとか美鶴一派に入り込むことができましたね。
慣れぬお香に奮戦したり、夫のために頑張る妻の見本みたいな方ですね。
彼女のクチュンというくしゃみが、文がお香を聞くときのクチュンに見事に繋がりました。

そういえば、寿さんは、子育てもしっかりしているみたいですね。
篤太郎くんは、手習いの習字では、難しい漢字も書いていましたよね。
驚いたことに、一文字目に猥褻の『猥』って書いてありましたね。
一体、何という言葉を書いたのか、二文字目以下は、見えなかっただけに興味津々。(笑)
NHKだけに、猥褻じゃないよね。(笑)

その寿さんが、美鶴に文の結婚相手を紹介してもらうため、茶話会に、連れて行くことに。
塾に乗り込んで行っての、寅次郎への直談判は、迫力がありましたね。
寿さんが寅次郎に、塾生と結婚させるつもりじゃないでしょうね、と詰問したとき、背後で、利助が、俺?というように自分の顔を指さしていたのが、笑えました。
女子会でも、利助だけはありえない、といわれていましたしね。(笑)
全く理にかなっていませんが、玄瑞を供に指名するところなんざ、姐さん、と呼びたくなりましたよ。(笑)
塾といえば、その看板を敏三郎が書いてましたけど、これは史実じゃないよね。(笑)

その玄瑞、まんまと晋作に乗せられて、椋梨家を覗き込んで、捉えられてしまいました。
伊之助の父親同様、曲げられん己を抱いて生きていますね。(笑)
その点、晋作は、言葉と心は裏腹、要領のよい、世渡り上手ですね。
しかし、椋梨家の警護役も、わざわざ、茶話会の会場の前に、引き立てますかね。(笑)
美鶴さんが、メンクイで、事なきを得ましたけど。(笑)

しかし、こんな気の張る会に、文が、お菓子作りが得意らしいとはいえ、船橋屋のレシピ本を読んだだけで、そこの羊羹です、なんて彼女が作ったものを、ずうずうしく出させるものかな。
普通なら、椋梨家で、萩藩の名のあるお菓子屋から、取り寄せるはずですよね。
寿が、美鶴が、一工夫した菓子を求めているから、といっていましたが、本当は、覚えをめでたくするため、今度は自分が準備する、と大見得を切ったんじゃないのかな。

レシピはあっても、材料の質は違うだろうし、これで、同じものを作られるなら、船橋屋も、そんな本を出さないでしょうしね。(笑)
今のように写真があるならまだしも、文字だけの本を見て、頬が落ちる、とうっとりする滝さんも、想像の翼を広げすぎだぞ。(笑)
そういえば、文は、あのとき栗羊羹の項目を見ながら、あんこをかき混ぜていたけど、栗は入っていませんでしたね。(笑)

そうそう、その椋梨家での茶話会も、出席者がみんな座敷に座っているのに、お茶一つ出ていませんでした。
美鶴さん、もっと女中を鍛えないとね。(笑)
文も、その場にいきなり、お重ごと羊羹を出しましたけど、これも礼儀作法に反しますね。
事前に椋梨家に渡し、その家のものが、器に載せて、一人ひとりに運ぶべきですよね。
この茶話会のくだりは、かなりの手抜きが見られ、残念でした。

このお菓子のレシピ本は、江戸にいる稔麿から贈られたものでしたね。
明らかに、文の気を惹こうとしていますね、まだ、好きなんだね。
同封された手紙には、家定がハリスとの謁見を決めた、という情報もありました。
『篤姫』を思い出しますね。
あの時は、なめられないように、篤姫が畳を重ねて、その上に椅子を置き、家定にハリスを見下ろさせたんでしたよね。

そして、ご公儀は、各藩から通商条約締結に関する意見を募りました。
大河なら、やっぱり、この話を主軸に置いてほしかったな。
椋梨は、ご公儀のおっしゃるとおり、と具申するよう伊之助に命じました。
しかし、伊之助は、大評定の場で、椋梨を裏切り、ご公儀は服従ではなく、意見を求めている、と発言し、周布たちも同意、一瞬にして形勢逆転、椋梨はお役目を解かれました。
寿さんの努力も、水泡に帰しちゃいましたね。

それにしても、敬親は、自分の意見がないのかね。
「そうせい」は、梅ちゃんの父親、健造の「勝手にしろ」と、あんまり変わらないような気がするな。
伊之助や周布も、一度は、異議なしの声に、同じく、と答えたんですよね。
武士に二言は、ないんじゃないのか。(笑)
ドラマを盛り上げるためとはいえ、ちょっと不自然過ぎましたね。

そういえば、太平の世が300年近く続いても、敬親の向かって右横には、毛利家の陣羽織が、左横には甲冑が、掛けられていましたね。
こうした作法は、連綿と続いているんですね。
長州征伐の伏線になっているのかもしれませんね。

ところで、玄瑞の兄、松島剛蔵は、長崎に留学したあと、西洋学問所を開き、西洋式軍艦も建造したと、その功績が、酔っ払いの周布の口から、さらりと出ただけで、済まされちゃいましたね。
『花燃ゆ紀行』では、学問所は『南園』、軍艦は『丙辰丸』だということが、説明されました。
個人的には、意見書を巡る議論や、学問所や軍艦、反射炉をどのようにして導入したかを描いてほしかったな。

結局、伊之助が寅次郎に推薦して、文と玄瑞は、夫婦になることになりました。
お互いに、惹かれ合っていましたもんね。
照れ隠しとはいえ、玄瑞が、タイプじゃない、といったときには、本当に許せんかった。(笑)
一方、文も、エスコートする玄瑞に、そんなに羊羹が食べたいの、といったのは、きつすぎましたね。
でも、後を追いかけてほしいのに、追いかけるなといいつつ、文が、後ろを意識する場面は、よかったです。

互いを思い合う気持ち、という言葉が三度、出てきました。
滝が文にいったのは、寿と文の関係。
寅次郎がいったのは、文と玄瑞の関係。
そして、プロポーズを受けた文がいったのは、自分と玄瑞の関係でした。
本当にいい言葉ですよね。
じーんときましたよ。

来週は、玄瑞が江戸に行くようですね。
寅次郎の、狂う時がきた、は何を指すのか、楽しみです。

それでは来週も、形より心が勝れるをよしとし、我が国が、他国に誇る思想、魂を持った、愚かでふがいないだけの国ではないという自信と互いに思い合う気持ちを持ち、非常のときこそ足元を固め、足が遅くともあせらず、どこへ歩いていけばいいか、灯りを見つけたら急くことはなく、自分のめざすところにゆっくりと近づき、決して譲れぬものを失わず、曲げられん己を抱えて生き、温かく人を見つめ、寒風でも決して折れない樹のように、こぴっと仕事がんばれば、掲げた志を胸に、暗い道をひたすら歩くことができるじゃんね。

「今この意見書を、おざなりなままに済ませれば、いずれ我が藩の、この日本国の、決して譲れぬ一大事を見誤ることになりますぞ」
CATCH A DREAM!!

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[7327]投稿者:トッパ
投稿日:2015年03月27日 (金) 14時31分
ここんとこ、さっぱりレスしてなくて申し訳ない。ちょっと自分のことで手一杯なのよ。

『マッサン』、いよいよ明日が最終回だよね。何とか完走できそう。粗い部分もあったけど、なかなか良いドラマだったんじゃないかな。

『花燃ゆ』の方は、視聴率こそ低迷してるみたいだけど僕は好き。下手に細工せず今の雰囲気で続けてほしいけど、どうだろ。

じゃ、また!

[7325]空よ風よ聞かせてよ 投稿者:まっくん

投稿日:2015年03月13日 (金) 19時04分

みなさん、こんばんは。
いよいよ、明日、念願の北陸新幹線が開業します。
駅周辺は、すごいことになるんだろうな。

朝ドラの次々回作『あさが来た』のヒロインが、波瑠さんに決まりました。
オーディションを勝ち抜いたんですね、すごい。
『てっぱん』、『純と愛』、『あまちゃん』に続く4度目の正直とのこと。
後ろ2作では、最終選考まで勝ち残っていたそうなので、ヒロインの座を射止めるのは、時間の問題だったのかもしれません。
個人的には、線が細くておとなしいような印象があるんですけど、今回の決め手は、相撲を取る演技でのかわいらしさ、だったそうなので、意外にお茶目なのかもしれません。
こちらも、楽しみです。

さて、『マッサン』、今週は、一馬があっさり戦死しちゃいましたね。
出征するまで延々と引っ張った、無駄とも思える時間を費やしたこととのギャップに、呆然としちゃいましたよ。(笑)

私もね、戦死すると信じてはいたのよ。
でもね、月曜日のスタパのゲストが、一馬役の堀井くんだったってことが、不安材料だったのよね。
観てはいませんが、普通、戦死するんなら、出征後にゲスト出演なんてしないですよね。
てなわけで、意表をついて、復員してくるという可能性も、少しは、考慮してしまいました。(笑)
いらぬ情報に惑わされず、もう少し、自分の考えに自信を持たないと、だめですね。(笑)
まさか、実は生きていた、なんてオチじゃないでしょうね。(笑)

それでは、今回も、先週の土曜日から振り返っていきましょう。
壮行会が無事に終わり、一馬は、ついに遺書を書きました。
まさか、まだ書いていなかったとは。(笑)
てぇー、それを前夜のうちに熊さんに渡しちゃいましたよ。
出征してから読め、といわれても、封もしていないし、普通、読んじゃうよね。(笑)
一馬も、本当はそうしてほしかったから、あえて前日に渡したんでしょう。

じぇじぇじぇ、一馬は、31歳だったのね。
18歳のエマと、13歳も差があるじゃんね。
そんなおっさんを、エマが好きになるかなぁ、納得いきまへん。(笑)
そうだ、今週の番組のエンディング、『わたしたち国際結婚です!』の写真に写っていた女の子の名前、漢字表記も含め、みんなエマちゃんでしたね。
夫婦の頭文字を並べただけの、こんないいかげんな名前、本当にあるんですね。(笑)

エマは、恋に恋していただけなのね。
だから、あっさり、一馬のことを吹っ切れたわけね。
こちらの方は、納得です。(笑)

出征の朝、熊さんは、器用に一馬の頭をバリカンで刈りました。
床屋さんの素質あり、三郎さんの有力なライバルになりそう。(笑)
そして、別れの時、熊さんは、会津に連れて行ってやるから、必ず生きて帰ってこい、と本心を吐露しました。
特高が、聞いていなくてよかったね。(笑)
一馬も、この言葉で、自分の期待どおり、遺書を読んだうえで見送ってくれたことが分かり、安心したことでしょう。

エマは、お守り袋を一馬に渡しました。
その中には、アザミの花の髪飾りが、と思いきや、今週も髪に付けていたので、その可能性は、なくなりました。
というわけで、私の予想は、大ハズレに終わりました。(笑)
お守りの中身は、「オールド・ラング・ザイン」の日本語訳が入っているとのこと。

これが、いずれ遺品として、戻ってくることになるのかな。
アンでは、ばかっちょ郁弥の時計が、震災での遺品になりました。
ごちでは、活男の手帳が、『カーネーション』では、家族写真が、それぞれ遺品になりました。
やっぱりドラマだと、こういうアイテムが必要ですよね。(笑)
骨壺に紙切れだけじゃ、視聴者の印象にも残りませんしね。
それはともかく、熊さんと一馬の最後の抱擁は、あざといと思いつつも、ウルっときちゃいました。

それから2年の時が流れ、昭和20年7月を迎えました。
工場でも、中島理髪店でも、窓という窓には、爆風による飛散防止のための、ユニオンジャックのような形の目張りが、貼られるようになりました。
すべて、同じ素材のもので、定規で測ったように、きっちりと貼られています。
これは、どのドラマでも、最近の朝ドラの例でも、アンやごちでもそうだったんですけど、いかにも美術スタッフが、きっちりと貼りました、という感じがして、違和感があるんですよね。
確かに、背景としては、その方が美しいんですけど、もう少し、手作り感を出してもいいんじゃないかな。

さて、昭和20年といえば、エマは、20歳ですか、成人になったんだね、ちょっと見えないけど。(笑)
もっとも、美青ちゃんは、民放の連ドラで女子大生役を経験済みなんですよね。(笑)
エリーは、体調がよくないようです。
ドラマの冒頭の場面では、もうエリーは亡くなっていましたよね。
その、伏線なのかな。

中島理髪店では、東京や大阪といった主要都市への空襲が、話題になっています。
進さん、こんな戦況でも、まだ将棋にうつつをぬかしていますよ。(笑)
ところで政春は、鴨居商店や住吉酒造、梅子さんや桃子さんの安否をちゃんと確かめたんでしょうかね。
どーも、このあたりのことに、無頓着というか冷たいような気がするのよね。
自分は、みんなから、あれだけ心配してもらったのにね。
結果的に、終戦後に、春さんが、みんなの無事を知らせてくれました。

政春は、岩崎先生から、北海道にも空襲が始まるかもしれないという情報を仕入れました。
ところが、秘密といいながら、表情に出てしまい、ハナにも立ち聞きされちゃいました。(笑)
政春さん、こういうところは、人がいいからね。
そういえば、三郎さんは、空襲は余市なんかに来ない、リンゴしかない田舎だから、といってしまい、リンゴのことを馬鹿にしたと、進さんの怒りを買っていましたね。(笑)

空襲されるかもしれないと聞いた俊夫が、防空壕を掘ろうといいますが、政春は、川沿いの土地なので、穴を掘るとすぐに水がたまる、と否定的です。
へぇー、そんな軟弱な地面のところに、工場を建てたんだ。
てことは、地震がきたら、ひとたまりもないということね。
建物の基礎も、地下の粘土層まで打ち込まないといけないだろうしね、これは、想像以上に難工事となったでしょうし、建築費も、高ついたんじゃないのかな。(笑)

政春は、工場で一番危ないのが、貯蔵庫と蒸留棟のポットスチルだといいました。
爆撃されたら、アルコールで、一気に火が回ってしまうとのこと。
なるほど、これは納得です。
そこで、それらの建物から一番離れた乾燥棟を待機場所とすることにしました。
熊さんによると、そこは、スコットランド式石造りの要塞とのこと。
でも、地盤が軟弱じゃねぇ。(笑)

さらに、政春は、ウイスキーの樽を、進さんのリンゴ園の山裾にある倉庫へと避難させることを決めました。
翌日から、早速、樽の避難と、乾燥棟を防空壕代わりにする補強工事が始まりました。
熊さんは、そのための人足を連れてきてくれました。
そして、進さんは、体調の悪いエリーのために、猪の肉を持ってきてくれました。
大阪以来の、情けは人の為ならず、が出ましたね。(笑)

折角のいい話に水を差しちゃいますけど、猪って北海道にはいないんじゃないの。
北海道でジビエといえば、やっぱり熊か鹿でしょ。
熊さんとかぶるので、熊は敬遠したのかな。
それにしても、お粗末な脚本だなぁ。

お粗末といえば、空襲警報が鳴ったとき、政春は、福田に、皆を蒸留棟に案内するように、と指示を出しました。
蒸留棟って、あたしゃ耳を疑いましたよ。
だって、そうでがんしょ、蒸留棟のポットスチルが、アルコールに火が付いて一番危ない、といったばかりじゃんけ。
そんなとこに、みんなを案内してどないするねん。
これは、明らかに乾燥棟の間違いですよね。
それを臆面もなく、月・火と2度も放送するとは、信じられません。(笑)
脚本の間違いか、政春の言い間違いかは、分かりませんけど、これくらい、誰か、こぴっとチェックしろし。

結局、熊さんによると爆弾は2発だけ、俊夫情報では、水産試験所のあたりに落ちたそうです。
ヘルメット?を被って、猟銃を構える熊さん、さすがは会津の末裔でしたね。
スペンサー銃を手に、官軍の銃弾をかいくぐって、若松城内を駆け回る八重を、ほうふつとさせてくれましたよ。(笑)
でも、敵をアメ公呼ばわりしていたけど、大丈夫かな。(笑)
熊さん、自分の銃を恐れて攻撃してこなかった、と豪語していましたね。(笑)
この親にして、この子あり、ハナも防空壕代わりの乾燥棟に、お菓子やお手玉、カルタを持ち込もうなんて、緊張感ゼロ。(笑)

エリーも、自分も銃を持とうかな、と熊さんに触発されていました。
アメ公ならいいけど、スコットランド人が攻めてきても、銃を向けられるかな。
命の危険にさらされれば、誰にでも向けられるものだし、大丈夫だよね。

次は、ウイスキー工場が危ないと、俊夫と政春は、敵から見つかりにくいように、工場を草色に塗る作戦を立てます。
そんな大量の塗料もないだろうし、塗り終わる前に、攻撃されちゃうよね。(笑)
しかし、連絡船も炭鉱からの鉄道もやられちゃ、もう、身動きできないし、内心は、あきらめているんだろうな。
でも、結果的には、終戦後の占領政策を視野に、ウイスキー工場は、空爆しなかったんだね。

そこへ、一馬の戦死公報が、届きました。
確か、2月20日、中部太平洋沖と書かれていました。
やっぱり、北海道だと、時間がかかるもんなんですね。
みんな、覚悟していたとはいえ、やっぱりショックですよね。
熊さんやハナの演技は、さすがですけど、亀山家はイマイチだなぁ。(笑)

20日後、白い布にくるまれた木箱を胸に掲げた熊さんとハナが、帰ってきました。
ちゃんと、紋付きを持っていたんですね。(笑)
骨壺の中には、紙切れが1枚入っているだけでした。
蓮様の息子、純平の場合と同じですね。
いや、あの時は、カラカラと小石が入っているような音がしていましたね。
その方が、まだ紙切れよりは、ましだったかも。

そこで、エリーが、一馬のお帰りなさいの会の開催を提案し、政春と俊夫が同意、一気に流れをつくりました。
三人とも、血が繋がっていないから、そんなこといえるんだよね。
でも、結局、この流れには逆らえず、会は開かれることとなりました。
戦死を知らされてから、20日くらい経っていたから、落ち着きを取り戻していたのかもしれませんね。

ごちで、活男が亡くなったときも、なかなか、それを受け入れられなかっため以子ですが、戦友が持ち帰ってくれた手帳を読んで吹っ切ることができました。
そこで、お葬式という名の、蔵座敷でのお食事会を開いたんでしたよね。
活男が手帳に書き付けていた、夢に見たけど、実際には食べられなかった料理を、倉田さんたちの協力を得て、すべて食卓に並べたんでした。
メインは、オムライスでしたね、幽霊の活男も、階段に座って食べていました。

一馬の場合は、じゃがいも餅でしたね。
あれはおいしいよね、私も大好きです。(笑)
その席で、政春は、一馬が残した大麦の種で、その意志を継いだウイスキーを造ると宣言しました。
ここは、私の予想どおりでしたけど、多くの視聴者もそう思ったでしょうし、胸は張れませんね。(笑)

活男の葬式という名のお食事会のことを、懐かしく思い出していたら、子供時代の源ちゃんが登場。
子供時代のめ以子から、苺ジャムを取り上げようとして、池に落としてだいなしにしたり、病床のめ以子の祖母、トラさんのために、苺を持ってきてくれた、あの源ちゃんでがんすな。
台所に忍び込んで、見つけたエリーに包丁を突きつけ、外国人への恨みを口にして、逃げていきました。
エリーをアメリカ人と間違えていましたけどね。(笑)
よく分からないエピソードでしたけど、これがエリーが倒れる遠因となったという設定でした。
そんなにショックなら、このときに倒れてそうだけど。(笑)

そして、8月に、広島・長崎と原爆が落とされ、あっという間に終戦を迎えました。
さすがに、身内は心配なのか、冷たい政春も、広島の実家と連絡を取ろうとしていましたね。(笑)
玉音放送を聞いて、みんな涙を流していましたけど、内容を理解できた人は、ほとんどいないんじゃないかな。
『カーネーション』では木岡のおやじさんが、アンでは、ももちゃんの再婚相手の絵描きさんが、それぞれ、日本が負けたことを周りに教えてくれましたよね。
今回は、そういう人、現れませんでしたね。(笑)

敗戦を知った政春は、いきなりエリーに、もう自由じゃ、どこに行ってもいい、大きな声で英語で話したり、歌ったりしてもいい、といいました。
確かに、今なら、終戦とともに自由になれる、ということを歴史的事実として知っていますけど、当時は、そうじゃないでしょ。

敗戦国ですからね、戦勝国の奴隷にさせられる、蹂躙される、てなことを思ったりするのが普通じゃないかな。
もう、戦々恐々として、自由だ、なんてこれっぽっちも思えなかったんじゃないかな。
『カーネーション』では、商店街に絵はがきを買いに来た米兵を見かけて、みんな家の中に隠れて、息を潜めていましたけど、それが本当じゃないかな。
もっとも、これに限らず、多くのドラマで、そんな描かれ方をしていますよね。

そうだ、エリーは、これまでも自由に、大声で英語で話し、歌ってきたじゃん、というツッコミが、全国から入ったんじゃないでしょうか。(笑)
おまけに、西洋人となれば、今度は、自分たちを支配する立場として、これまでとは逆の警戒をされたり、夫や息子を殺された復讐の対象にされちゃうんじゃないかな。
とにかく、情勢を見定めるまでは、外出したり、目立ったりしないよう、夫として忠告すべきなんじゃないかな。

そんな矢先、これから自由だと聞かされたエリーが、倒れてしまいました。
終戦の日に倒れたのは、知恵熱を出した陽子以来ですね。(笑)
エリーが倒れたのは、風邪で倒れた梅子さんの息子、健太くんのために、ウイスキーとマーマレードでホットトディーを作ってあげたりして、看病疲れが出たときに次いで、二度目ですね。
悪夢を見て、目を覚まし、政春から戦争は終わったと聞かされたら、元気になっちゃいましたよ。
これは、ただの心労だったってことなのかな。(笑)

政春は、工員を前に、ウイスキー工場の操業を休止し、畑として解放する、といいました。
工員は、ざぁーっと数えて、亀山家関係を除き、20人くらいでした。
全盛期の半分弱になっちゃったんですね。
みんなは、これからも大事な社員だと、わずかずつでも給料を払っていく、と約束しちゃいましたよ。
ただ、聞き流すなら、本当にいい話ですし、みんな、政春に感謝しますよね。
でも、予想どおり行き詰まりそうです。
わずかずつとはいえ、毎月20人の工員に給料を支払い続けるって、かなりの負担になるもんね。
もともと、ウイスキー事業の計画案なんかみてても、基本、政春は、どんぶりですからね。(笑)
ただのリップサービスで、期待させるのは、罪だと思うなぁ。
もっとも、あの豪華な家財とかを売り払えば、少しは繋げるんじゃないかな。

なにはともあれ、みんなでの畑作業が、始まりました。
熊さんは、黒豚を3匹入手してきました。
全部メスみたいだけど、それじゃ、繁殖させられないじゃんね。(笑)
俊夫が、豚のタマヨを追いかける場面は、通天閣の復員の場面を思い出しちゃいますよね。
『どんど晴れ』で、主人公の夏美が、にわとりを追いかける場面を思い出した方も、いるでしょうね。
最近は、世知辛い世の中だから、動物を虐待するな、という投書が来ちゃいそう。

その頃、広島の千加子さんから、みんな無事という電報が届きました。
電報って、左から右に書いてあったような気がするけど、時代考証、大丈夫かな。(笑)
久し振りの明るいニュースに湧く亀山家では、エリーのおしゃれ姿をみたいと、政春とエマがおねだり、最初はモンペを脱げなかったエリーも、脱ぐ決心をしたようです。
糸子も、最初は、モンペを頑なに拒んでいましたが、その着心地に、あっという間にファンになっちゃいましたよね。

おしゃれといえば、糸子の友達のサエを思い出します。
おしゃれできるなら、食事はいらない、とまで豪語していましたもんね。
おしゃれに気が回るようになれば、少しは、復興が進んだ、ということで、めでたい限りです。

そして、昭和20年10月、終戦から2月が経ちました。
エマは、小樽のタイピストの学校へ、優子さんがやりたかった仕事だね。
エリーは、対人恐怖症で、外出できません。

そんななか、占領軍がやってきて、ウイスキーを売るよう、求めました。
これが、神風となるのかな。
あと2週間、どうやって、まとめるんだろ、心配だなぁ。

さて、第22週の関東地区の最高視聴率は、一馬の出征に際し、みんなで撮った記念写真で、エマだけが笑わなかった4日(水)と、遺書が書けない一馬のもとを訪ねた俊夫が、死んでも生きて帰ってこいと声を掛けた5日(木)の22.8%で第1位、第2位のイッテQ!19.9%に大差をつけ、首位返り咲きです。

月曜から土曜までの詳細は、22.0%、21.8%、22.8%、22.8%、22.2%、21.3%で、第22週の週平均は22.15%、『ごちそうさん』の第22週の平均は21.85%、『花子とアン』の第22週の平均は23.40%でした。
第22週までの全平均は20.79%、『ごちそうさん』は22.34%、『花子とアン』は22.61%でした。

関西地区の最高視聴率は、一馬の壮行会で、みんなが馬鹿でかい声で、「オールド・ラング・ザイン」を英語で熱唱した6日(金)の24.8%で第1位、第2位は行列の18.7%と、全くこれを寄せ付けない横綱相撲でした。
名古屋地区の最高視聴率は、エリーが、エマに、辛いのはみんな同じ、それぞれが我慢をしていると諭し、一馬のために千人針をさせた5日(木)の22.8%で第1位、第2位は行列の19.7%でした。

『花燃ゆ』の第10回は、関東地区が12.7%でした。
ちなみに、八重の第10回は12.6%、官兵衛の第10回は15.7%でした。
第10回までの全平均は、花燃ゆ13.66%、官兵衛16.37%、八重17.07%です。
関西地区は14.1%でした。

今回の『花燃ゆ』は、宮村さんの脚本、前回からの大島さんの志ネタを、しっかりと引き継いで、うまくまとめていましたね、お見事。
というわけで、今回のキーワードも、「志」でしたね。

キーアイテムは、ふぐでした。
さすがは長州、下関といえば、ふぐですもんね。
しかし、ふぐの毒も、熱すればさわりない、と誤った情報を流していましたね。
テレビ、特にNHKといえば、信頼度が高いので、この情報を信じる人もいるかもしれないので、ドラマとはいえ、人命に関わる情報は、慎重のうえにも慎重に取り扱ってほしいなぁ。
制作者にとっての常識が、視聴者の常識であるとは限らないことを肝に銘ずるべし。

寅次郎は、なんやかや屁理屈をつけていましたけど、結局、毒に当たって死ぬのが怖いだけでしたね。(笑)
立身出世を望む利助のほうが、よっぽど、素直でしたよ。(笑)
そうそう、せっかく、利助がふぐ問答の真意を寅次郎から引き出そうとした瞬間に登場した、空気が読めない滝さんには、イラつきました。(笑)

現代の感覚かもしれないけど、まだ、ふぐを食べ始めたときに、お口直しのお月見のだんごはないよね。
文のアイデアで里芋をすり込んだって、そんな情報いらないし。(笑)
でも、結局、この邪魔のおかげで、ドラマの最終盤まで、寅次郎が恐れるものを引っ張れたわけだから、功労賞ものでしたね。(笑)

今回は、吉田稔麿の江戸遊学を巡る椋梨派と寅次郎派のせめぎ合いが、本筋でしたね。
ただ、何かをなしたいという思いを持っているだけなのに、江戸に行きたいの、と勝手に流れをつくる文、真央ファンの私ですら鼻に付く展開でしたので、そうじゃない人は、許せなかったんじゃないでしょうか。(笑)
もっとも、今回で10話目ですからね、文のおせっかいが許せない視聴者は、とっくにドロップアウトしていますよね。(笑)

しかし、とうとう、あの気難しい文之進まで、キャラ変しちゃいましたね。(笑)
文に乗せられて、塾からお家のために役に立つ人材が出ると名誉、といわれ、寅次郎が許されての吉田家再興まで、夢見ちゃいましたよ。(笑)
そこで、稔麿の江戸行きに向けて、動き始めちゃいました。
おかげで、落選通知を受け取って落胆した文之進は、明倫館の学生たちとけんかした晋作や玄瑞に八つ当たりしちゃいましたね。(笑)
そういえば、このときのけんかで、晋作は、ゲタを握りしめ、それで相手を殴りつけていましたね。
相撲のときの跳び蹴りといい、卑怯なやっちゃ。(笑)

晋作といえば、父親の小忠太から、付き合う連中を考えろ、といわれたのに、それに従わず、塾に通っていますけど、許してもらったのかな。
普通なら、勘当同然の扱いを受けると思うんですけどね。
少なくとも、色街で遊ぶほどの小遣いは、もらえないんじゃないかな。
それなのに、昼間っから4人の塾生を引き連れ、豪遊って、ありえないよね。
それだけでも違和感があるのに、明倫館のお坊ちゃまたちまで、昼間っから遊んで、晋作らと通路で鉢合わせって、こいつら、学校にも行かず、いったい何時から女遊びしてたんだ、って話ですよね。(笑)

とどめは、晋作の三味線を聞きつけた、酔っ払いの周布様と長井雅楽が、塾生たちの座敷にやってきたことですね。(笑)
長州藩は、重役から、明日を担う学生まで、昼間っから、女遊びにうつつをぬかす、そんな風土なのか。(笑)

この雅楽さんが、敵役となっていくわけね。
最近のドラマでは、羽場さんは、悪役が多いのよね。
今回も、主役と対立するってことは、前作の三成のように、悪役として描かれるんだろうな。

ところで、晋作の三味線は下手だったし、様にもなっていませんでしたね。
それに比べて、『龍馬伝』の伊勢谷さんの三味線姿、格好よかったですね。
惚れ惚れしましたよ。
『龍馬伝』といえば、広末さんが妊娠して、『花燃ゆ』の出演を辞退するそうですね。
何の役だったんだろ、観たかったなぁ。

おっと、話を本筋に戻して、そんなこんながあって、結局、稔麿のために塾生が徒党を組んで、明倫館に押しかけ、椋梨に彼の遊学を直訴。
そこへ、タイミングよく、視察中の敬親が現れ、なんと晋作が直談判しちゃいましたよ。
この時代、直答は許されないっしょ、普通は。(笑)
しかも、殿と家臣の息子ではなく、寅次郎門下生の弟弟子の立場で、兄弟子としての敬親に、お願いしちゃいましたよ。(笑)
小忠太殿の首は、大丈夫なのか。(笑)

ちなみに、利助だけは、このとき明倫館に向かう途中でこけてリタイアしたんですね。(笑)
そういえば、晋作が色街に誘ったのは、玄瑞、稔麿、彦介の3人だけで、利助は、文に頼まれて後を付けただけなのに、いつの間にか、自分も、ちゃっかりお座敷に座っていましたね。(笑)
こういうキャラで、これからも通していくつもりなんでしょうね。(笑)
最後に、寅次郎が、利助に、偉(えろ)うなりんしゃい、といってましたけど、エロうなりんしゃい、と聞こえちゃいましたよ。(笑)

話はそれましたが、そんなわけで、塾生たちの尽力の結果、稔麿さんの江戸遊学が決まりましたけど、大河や朝ドラの常として、それはすべて主人公のおかげになっちゃうのよね。(笑)
でも、この一連の話、史実は、きっと稔麿さんが江戸に遊学したことだけで、あとは、完全なフィクションなんだろうな。(笑)
おまけに、てぇー、稔麿さんも、文に恋心を抱いちゃいましたよ。
モテモテですね。(笑)

伊之助も、特に、役に立っていなかったような気がするんですけど。
一応、殿と塾生をタイミングよく出会わせる役回りを演じたのかな。
どうも、どちらにも、いい顔をしているコウモリのような感じに描かれているような気が、私にはします。(笑)

でも、自宅に押しかけた晋作と玄瑞に、文句をいうだけじゃなく、何かをなしてみろ、と諭した場面は、素晴らしかったですね。
これは、今でも十分に通用する戒めですよね。
とにかく、政策を批判したり、否定したりすること自体は簡単、誰でもできるもんね。
でも、政(まつりごと)を行っていかなきゃいけないんだから、代わりに何をなせるか、どうやって、この長州(国)を導いていくか、それらを具体的に示してもらわないとね。
晋作も玄瑞も、いい勉強になったんじゃないかな。

ところで、富永有隣さんの扱いが中途半端ですよね。
野山獄での様子からすると、塾生になるはずなんですけどね。
でも、そういう史実がないので、入塾させるわけにはいかないのね。
単に、厨房の片隅で、握り飯を盗み食いするだけじゃ、もったいないなぁ。
そういえば、ほとんどの人が感じていると思うけど、高須久子さんをはじめ、野山獄から出された獄囚が、寅次郎を訪ねないのは、不自然すぎるよね。
久子と文の、あの獄中での仲は、一体なんだったんでしょうね。(笑)

2週間振りに寿さんが、登場してくれました。
次回は、活躍してくれそうですね。
モテモテの文さんの恋バナ、嫌な予感がしますけど、うまくまとめてほしいなぁ。

それでは来週も、江戸には江戸の毒があり、おせっかいは人のためにならないと知り、近くにいなくとも遠くから見守り、昼夜を問わず、己の知恵と力を生かし、端におってもいたしかたないと、早く世に出て人の役に立つため、ここでこうしちゃおられんという気持ちと、自分の志は何かをつきつめて考え、誠に何かを成し遂げようとし、何事か極めんという気迫を持ち、我こそはと胸を張るため専心し、人が誠に恐れるべきは何かを問い続け、よりよい日本をつくるための助けとなり、何事も為さず、為そうとしないことを恐れ、思い上がることなくひたすら精進し、至誠を重ね日本を変革する、そんな気概で、こぴっと仕事がんばれば、議論だけでは見えぬ景色を見ることができるじゃんね。

「吉田くんの志、しかと受け取った。身分の上下、くだらん建前、すべて、この志の前では、一文の価値もない。古い考えに縛られてはならん。思うように抗え。諸君、狂いたまえ」
CATCH A DREAM!!

[7324]一本の麦になる 投稿者:まっくん

投稿日:2015年03月06日 (金) 18時58分

みなさん、こんばんは。
今日は、啓蟄、ようやく春が来た、という感じがしてきました。

さて、『マッサン』、今週は、熊さんと一馬が主役の一週間でした。
昨日の放送なんて、主役の政春が、一言もしゃべっていないじゃん、こんなドラマ、ほかでは、ありえんでしょ。(笑)
私は、どうやってウイスキー事業を立ち上げ、軌道に乗せたかを観たいのに、肝心の亀山家が、ラストスパートのこの時期に脇役ってのはないんじゃないでしょうか。

それでは、今回も、先週の土曜日から振り返っていきましょう。
エリーは、初恋の相手ジョージと結婚の約束をしたけど、彼が戦死し、そのことをクリスマスの日に知ったとのこと。
それで、エマに同じような思いをさせたくなくて、頑なに反対をしたとのことでした。
わざわざ二日間にわたってエリーの初恋話をしなくても、金曜日の最後で、ほとんどの視聴者は、そのことを推測できたんじゃないでしょうか。

これまでも、クリスマスの日にエリーが沈鬱な表情を浮かべるとか、伏線があってもよかったんじゃないかな。
政春のプロポーズに、先に死なないで、とエリーが条件を付けるシーンも、初登場ですよね。
この場面も、しっかり伏線として、流しておいてほしかったなぁ。
ちなみに、エリーが、ジョージからあざみの花をもらう場面と、彼の死を知って嘆くところは、強く吹く風の具合や、高く打ち寄せる波の様子なんかから、同じ日に撮影したのが、見え見えでしたね。(笑)

この告白を聞いたエマは、死に別れを恐れて生きるより、今を精一杯、自由に、自分の気持ちに従って生きるべき、冒険に危険はつきものだけど、それを恐れていては、前に進めない、とエリーから教わった、と伝えました。
それでエリーは、改心し、日記の盗み見も謝罪して、一件落着、あっさり和解しちゃいました。
この一週間は、何だったんでしょうね。(笑)

エマは、エリーが許してくれたと、喜び勇んで一馬に報告しました。
一馬は、エマにはまだ、自分の気持ちを告げていないよね。
でも、一馬は、許してくれた?本当に?と、交際を反対されている彼氏のような態度でしたね。
俊夫とハナのとき以上に、まどろっこしいなぁ。(笑)

エリーはエリーで、ジョージのことをエマと二人だけの秘密にしておけばよかったのに、正直に政春に告げてしまいました。
罪つくりだね。(笑)
ハナが熊さんの耳掃除をしていたと知った俊夫よりも、はるかに衝撃は大きいですよね。(笑)
日本に来てから、優子さんのことで、エリーを心配させたから、おあいこだね。(笑)

今は政春だけを愛しているというエリーの言葉に、政春はあっさり陥落、二人は、愛を確かめるべく、抱き合いました。
そんなところへ走り込んできた俊夫が、エリーをニシン御殿に連れて行きました。
そこへやってくる一馬、なんでエリーが先に到着するねん。(笑)

ニシン御殿を訪れたのは、兵事係の人でした。
進さんの予想は当たり、エマの初恋が認められたタイミングで、一馬に赤紙が届きました。
赤紙を届ける人は、兵事係っていうんですね、勉強になりました。

この日が、昭和18年10月18日で、22日に札幌に召集されるとのことですから、あと4日間しかありません。
札幌までいかなければいけないので、正味3日しかないという俊夫。
そうなんですよ、前々からしつこいくらい説明していますけど、函館よりはるかに近い札幌ですらそうなのよ。
それを分かっていて、どうして、函館まで、日帰りの行商に行かせるかなぁ。(笑)

熊さんの万歳が、痛々しかったですね。
涙を隠すには、明るく振る舞うしかないんでしょうね。
あの素振りをする姿が、なんともいえませんでした。
ハナも悲しみを胸の奥に隠している様子が伝わりますが、政春にとっては、しょせん人ごとという感じしか伝わってきません。
進さんなんて、待ち望んでいたと、本当に喜んでいますもんね。(笑)
辛い気持ちを紛らわせるため、熊さんは、身内だけの壮行会を企画しました。

その予行演習か、窓を開け、大声で蛍の光を英語で歌うエリーとエマ、あんたらはアホなのか。(笑)
特高に、捕まろうとしているとしか思えません。
この時局を、完全になめてますよね。(笑)

残された時間を使って、政春は、一馬にブレンドのやり方を教えることにしました。
政春は、時間がないから、基本的なことしか教えられないっていってますけど、たった3日間で基本を学べちゃうほど、簡単なものの訳ないよね。
初歩的、の間違いなんだろうね。(笑)
それにしても、召集準備に忙しいときにそんなこと教えても、身につくどころか覚えているわけもないし、あくまでも政春の自己満足のためのものだね。
付き合わされる一馬が、かわいそう。(笑)

ハナは、工員に千人針をお願いしに行きました。
寅年の人は、虎は千里を行って千里を帰ると、縁起がいいから、年齢分縫えるんですね。
恥ずかしながら、初めて知りました。
アンでは、国防婦人会の内紛で、かよや壇蜜演じる雪乃の下町水商売軍団と、山の手上流階級軍団が、出征の見送り場所を巡って、はなの家の前で衝突したときに、虎の絵が描かれた布に縫われた千人針が、登場していましたね。(笑)

朝ドラといえば、このとき、私は寅年だから、と申し出てくれた久美さんは、純愛では、里やの2階に閉じこもっていた天野巌さんの娘さん役でしたね。
ビジネスホテルの受付をしていましたよね。
『ごちそうさん』の最終回では、駅前でカレーを売りながら通天閣の帰りを待つめ以子に、復員してきた夫に食べさせたいから安くしてくれないか、とお願いをして、ただでもらった女の人を演じていましたね。

エリーは、この戦争は誰のためにするの、と問いかけてくるエマに、一馬のためにできることを、一所懸命にやりなさい、とアドバイスしました。
政春は、一馬にウイスキーの香りのかぎ分け方を伝授。
そこへ終業の鐘が、鳴りました。
あれれ、政春は、始業の鐘には、あれだけこだわっていたのに、終業時は、他人に任せているのね。(笑)

そこへ、熊さんが、映写機が動かない、といいながら、入ってきました。
てっきり、一馬が直すと思いきや、なんと政春が修理しちゃいましたよ。
さすがは、大阪高等工業学校卒だね。(笑)
映写機が直ったところで、ニシン御殿に、久美・マツ・チカが現れ、一馬に久美さんがこしらえた大豆とくるみと松を渡しました。

てぇー、久美さんも会津出身だったんですね。
これって、『八重の桜』でも、出陣祝いの儀式として、やっていましたよね。
あの時は、勝栗も並べられていました。
勝って(勝栗)、マメ(豆)で、来る身(くるみ)を待つ(松葉)、と風吹ジュンさん演じる佐久が、松重さん演じる夫の権八さんのために用意して、その意味を説明してくれていましたよね。

じぇじぇじぇ、ところが、久美さんが一馬に縁起物を渡した直後に、あの兵事係がやってきて、彼女の夫の戦死公報を届けました。
なんで、こんな展開にするかなぁ。
縁起物が一転して不吉なものに、久美さんの好意を踏みにじるような脚本、よく書けるなぁ。
とはいえ、権八さんも、佐久さんの出陣祝いも虚しく、それからすぐに、若松(会津)城で、爆弾に倒れ、亡くなっちゃったもんね。
あんまり、縁起がよくないものなのかも。(笑)

そんなこんなのできごとがあったあと、身内だけの壮行会が、行われました。
中島夫妻も出席しているのに、よしえちゃんはいないのね。(笑)
勤労奉仕をやめるときに、仲違いでもしたのかな。
明るく振る舞う熊さんは、ソーラン節を熱唱、場は盛り上がりますが、エマだけは浮かぬ顔。
初めて、ニシン御殿を訪れたときは、あんなに喜んで、大きな声で歌っていたのにね。
そうそう、熊さん、昔取った杵柄で、梯子段から転げ落ちるんじゃないかと、心配しちゃいましたよ。(笑)

そして、フィルム上映会、ハナと一馬の小さい頃の映像が、映されました。
さすが、かつての大財閥、持っている物のレベルが違いますね。(笑)
タイトルバックによると、ハナが10歳、一馬が2歳とのこと。
母親のシノさんも写ってますけど、このあと、しばらくして亡くなるんですよね。
熊さん、よく正視できるなぁ、自分がかけた苦労や、ニシン御殿を見せてあげられなかった後悔などがこみ上げてきて、辛くならないのかなぁ。

そうそう、話は前後するけど、思い出したときに書いておきますね。
昨日、ニシン御殿で、熊さん、一人で一馬の子ども時代の映像を観ていましたよね。
ゲゲゲでの、映画館の客席に座って、自分の来し方を振り返える、イトツの最後の場面が、ありありと脳裏に浮かんできました。(笑)

さて、話を戻して、上映会の後の熊さんには、泣かされました。
とにかく勝て、何が何でも勝て、勝つためなら、何をやったって構わねえ、と力説しました。
本当は、とにかく生きろ、何が何でも生きろ、生きるためなら、何をやったって構わねえ、といいたかったんでしょうね。
後に、エリーに対して、熊さんは、一馬が迷わないように、腹をくくれるように、背中を押す言葉を言い続けた、といってましたけど、本当は引き止めたい、そんな、もっともっと深い思い、愛情があったんでしょうね。
とにかく、ここのところは、これまでの中でも、屈指の名場面だったんじゃないでしょうか。

熊さんは、この戦争が正しいと思ってるの、と、そんな、いい場面をだいなしにした、エマの青臭い発言には、げんなり。
一馬を心配しているのは、お前だけじゃないんだ、と誰か、こぴっと言い聞かせろし。
熊さんの、深い父親としての愛情が理解できないなら、せめて、おとなしく黙ってろし。

そして、出征の2日前、政春は、一馬にテイスティングを教えています。
なんか、これくらいのことなら、これまでにも、教えていても、おかしくないよね。
詳しいことは、もちろん分かりませんが、出征前のやっつけ仕事なんだし、入門編にも至らないような初歩の初歩といったところでしょうしね。

それから、みんなで一馬の出征を祝い、集合写真を撮ることになりました。
政春は、せっかくの家族写真だから、と遠慮するそぶりを、一応はみせていますが、エリーもエマもめかし込んで、写る気まんまんじゃん。(笑)
写真屋の主人は、海原はるかさんでした。
相方のかなたさんは、政春たちが住吉酒造をやめたあと、パンも焼ける瀟洒な洋館を借りようとした、その時の家主さんでしたね。

ここでもエマは、笑わず、さすがの熊さんも、笑わなくていい、と突き放しました。
現像するまで分かるはずないのに、いい写真が撮れた、きれいに撮れた、と自画自賛、本当にいいかげんな奴なんだから。(笑)
出征までの2日間で、現像できるのかな。
一馬が、持って行かないと、意味がないしね。

その後、エマは、一馬に、一緒に戦争のない国に逃げよう、と誘います。
一馬に、戦争のないところはない、と断られると、エマは、自分への思いをしつこく聞き出そうとします。
悲しい思い出を残さないよう、エマを気遣ってなにもいわないのにね。
そんな気持ちが分かりさえすれば、エマも、本心を隠して笑顔で、写真に写ることができるのにね。
戦地で、仏頂面のエマの顔を見る、一馬の辛い気持ちが、まだ想像できないお子ちゃまなんだね。

そのエマは、泣きながらオルガンを弾いています。
手の動きというか肩の動きが、音が合ってなかったぞ、こぴっと練習しろし。(笑)
ていうか、ふてくされてオルガン弾いてる場合じゃないっしょ。
こぴっと、工場の仕事を手伝えし。

ハナは、意を決して、エリーにも、千人針を頼みました。
エリーは日本人だし、敵を殺すためのものじゃなく、銃弾から身を守るためのものだから、それさえ説明すれば、一馬のために引き受けてくれますよね。

その夜、政春が、始業の鐘を、今度は、箱に入れず、手にぶら下げて帰ってきましたよ。(笑)
どうでもいいアイテムなので、演出家によって扱いが、バラバラなのかな。(笑)
エリーは、ソファーに座って千人針に勤しんでいます。
それくらい、ハナに頼まれたときに、ちゃちゃって、やってしまえばよかったのに。
それとも、寅年生まれなので、年齢分を縫っているのかな。
その時、エマは、自室に籠もったまま、出てきません。

一馬も、自室で遺書を書こうとペンを取りますが、筆先は動きません。
そこへやってきた俊夫は、よかったね。
死んでも生きて帰ってこい、熊さんと違い、俊夫は、少し本音で語りかけました。
おそらくは、俊夫も、一馬も、これで会えないんじゃないか、と思っているんですよね。
それでも、互いに心配をかけぬよう、気を遣っていて、素晴らしいシーンになりました。

ちなみに、私も、一馬が、当然に戦死すると思っているのよ。
で、彼が出征するときに渡した大麦の種を政春が育て、それが、一馬に由来するウイスキーの原酒になるんじゃないかと。
これで、生きて戻ってきたりした日には、恥ずかしくて、啓蟄に逆行して、穴に入っちゃいます。(笑)

俊夫が、外に出ると、熊さんが、外で星空を見つめていました。
そういえば、ハナがお見合いをする、といったときも、櫓に上って、星を眺めながら、酒を飲んでいましたね。
重要な考え事をするときには、星を見上げるのね。(笑)

エリーは、エマに千人針を頼み、反抗するエマに、ようやく、みんな辛いのを我慢している、大人になれ、としかりました。
これを、もっと早く、せめて写真を撮るときに、しからなきゃいけないと思うけど、そうしたら、一週間、持ちこたえられないのよね。(笑)
それはともかく、子どもの頃、タケシを突き飛ばしてけがをさせたときもそうだったけど、怒るタイミングが、遅すぎ。
でも、まあ、朝ドラだから、たったこれだけのことで、エマは、改心しちゃいました。(笑)

そして、出征前夜、みんなで壮行式を開きました。
一馬のために、蛍の光の英語版『オールド・ラング・ザイン』を歌い、涙を流す熊さんにびっくり。
歌詞の主旨は知っていても、細かい意味は分からないのに、よく泣けるなぁ。(笑)
歌詞を書いた横断幕も準備していたし、みんなも歌っていたので、事前に練習していたんでしょうね。
ということは、熊さんが、自発的に歌わなくても、みんなで歌って、彼にも歌わせるつもりだったのかな。
それなら、最初から、扉を閉めとかないと。(笑)
途中から、演奏が変わったのは、ご愛嬌ですかね。

明日、出征するのかな。
エマが、アザミの花が描かれた髪飾りを一馬に託すんじゃないかと、ずっと予想しているんですけど、当たるかな。

さて、第21週の関東地区の最高視聴率は、エマが、一馬の工場に入り浸り、帰り道に二人で、じゃれあった25日(水)の23.1%で第2位、第1位は、笑点の24.2%でした。

月曜から土曜までの詳細は、21.4%、22.1%、23.1%、21.4%、22.5%、20.8%で、第21週の週平均は21.88%、『ごちそうさん』の第21週の平均は22.23%、『花子とアン』の第21週の平均は22.30%でした。
第21週までの全平均は20.73%、『ごちそうさん』は22.37%、『花子とアン』は22.58%でした。

関西地区の最高視聴率は、政春が、海軍から、潜水艦の音波探知機に使う酒石酸を抽出するため、ぶどう酒造りを依頼され、それを一馬に任せた23日(月)の24.2%で、第1位でした。
名古屋地区の最高視聴率は、エリーが、エマの恋愛に猛反対し、彼女の日記を勝手に読んだ27日(金)の22.6%で第3位、第1位は行列の25.1%、第2位はイッテQ!の23.9%でした。

『花燃ゆ』の第9回は、関東地区が12.9%でした。
ちなみに、八重の第9回は15.1%、官兵衛の第9回は15.4%でした。
第9回までの全平均は、花燃ゆ13.77%、官兵衛16.44%、八重17.57%です。
関西地区は15.3%で、第14位でした。
名古屋地区は16.2%で、第17位でした。

今回の『花燃ゆ』も、大島さんの脚本、まとまりがあって、とてもよかったです。
ちょっと軽いですけど、これは彼女のせいじゃありませんしね。(笑)
今回のキーワードは、「志」と「つまらん」でしょうかね。(笑)
キーアイテムは、お菓子でしたね。

高杉晋作と敏三郎をうまく絡めて、立場は違いますが、それぞれ家族から期待された姿を見せようと無理をし、苦悩する男たちを描きました。
お互いに、守られるだけの立場が、苦しいんですよね。
相撲での勝敗に物言いをつけたことが、二人の出会いでしたね。
あんなに積極的に、軍配に文句をつける敏三郎は、これまでの彼からは想像できません。
キャラ変というよりも、男へ成長していく過程なんでしょうね。
そのせいか、これまでは文が視聴者のために通訳してくれていましたけど、今回から、字幕に変わりましたね。(笑)
それにしても、土俵のまわりの者たちは、先に足がついたのに気付かなかったとは、何を見ていたんでしょうね。(笑)

晋作が、反則技で力士を倒し、敏三郎と会場から逃げました。
力士たちが彼らを追いかける途中、晋作にぶつかられ、起き上がったばかりの伊藤利助に激突しました。
利助は、その力士に吹き飛ばされ、土塀に衝突しました。
番組の最後に現れた利助が、右腕にキブスをしていたのは、この時のケガなんですね。(笑)
初代総理大臣って、二度もいう必要はないような気もしますが、こんなドジで頼りない男が、と言外にいいたかったのかな。(笑)

それはともかく、晋作と敏三郎が、力士を振り切り、杉家まで逃げ、そこで寅次郎と出会うという、連続したストーリーになっていました。
こういうの、好きです。(笑)
寅次郎に合う前に、待望の陽子と和さんの出会いが、ありました。(笑)

寅次郎の塾には、ぞくぞくと人が集まり、食費や光熱費などで火の車状態。
確かに、文は、お安くしておきます、と勧誘したのに、寅次郎が、教えを請うのは自分だから、謝礼を払うのは自分の方だ、と言い張るので、請求できません。
そこで、金持ちの晋作に取り入って、塾の運営費を引き出そうと目論む文、経営者としては、当然の判断ですよね。

寅次郎は、晋作に彼が得意とする詩を吟じさせ、玄瑞の方がうまいと、鼻っ柱をへし折りました。
斜に構える晋作を本気にさせる、見事な攻撃でした。(笑)
こうして、二人を互いにライバルとして認識させ、競わせ、切磋琢磨させて、資質を向上させていくんでしょうね。
百姓・商人・医者を束ねる役割を担う武士が必要、と晋作が力説していましたけど、これが奇兵隊結成の伏線となるわけですね。(笑)

ここで、晋作の詩を誉める経営者としての文、彼にだけおまんじゅう3つとお茶をお盆にのせて、特別待遇。
晋作も、玄瑞の文への思いを悟り、彼女に急接近し、嫉妬させる作戦に出ました。
玄瑞は、自宅でも、この時の様子を思い出して集中力を欠くし、野菜を寄附したり、泣かせた晋作に詰め寄ったり、文へのスキスキ光線を出しまくっています。
いつから、恋に落ちちゃったんでしょうね。(笑)
それにしても、予告編にもあったと思いますが、文の「ばかったれぇ〜」が、最高でした。

高杉家に出向き、おまんじゅうを晋作の妹に提供して、取り入ろうとする文ですが、こちらは、高杉父に出入りを禁止されてしまいます。
高杉父も、文のことを知りませんでしたね。
彼女、ドラマの初期と違って、あまり知名度がない、という設定になっちゃいました。(笑)

結局、晋作は、寅次郎に、今の高杉家を守っていくだけの志では小さすぎる、と心内を看破されたため、父から離反、入塾を決意しました。
確かに、伊勢谷寅次郎は、包容力や説得力があり、みんなが惹きつけられていくのも、よく分かります。
『龍馬伝』の高杉晋作役に続き、適役ですね。

敏三郎は、文から独り立ちして、強い男になろうと、晋作に入門し、ついでに男にしてもらいました。(笑)
しかし、色街の近くを晋作と歩いていた、という情報だけで、店を特定し、座敷の検討までつけられるものでしょうかね。(笑)

お金に苦労している姉を見て、写本してお金を稼ごうとした、という話でしたが、これは無理がありすぎ。
どんな理由であれ、勝手に生活費を持ち出すことは許されないし、秘密にする理由もないよね。
別に、彼のせいで、窮乏しているわけじゃないからね。
それに、自宅で写本すればお金がかからないけど、お店の部屋を借りれば、いろいろ経費が必要ですしね。
せっかく、全体的にいい流れだったので、ここも、もう少し現実味のある設定にしてほしかったなぁ。

現実味といえば、敏三郎は、完全に読唇術で言葉を理解している感じで、晋作は当然ながら、文もほとんど手話を使わず、普通に話していましたよね。
色街の座敷で、文と晋作が言い合う中、敏三郎は、涙ぐんでいましたよね。
いくら読唇術に長けていても、自分の後ろに立つ晋作と、目前の文の口の動きを読み解くのは、不可能ですよね。(笑)
敏三郎の聾唖者としての扱いが、ご都合主義というか、あまりにもぞんざいなのよね。

ちなみに、敏三郎が、内緒でお金をつくろうとした場面は、『おひさま』で、居候している丸山家のために、路上で絵を描いて、小遣いを稼ごうとして警察に連行された杏子ちゃんを思い出しました。(笑)

敏三郎が、外出したまま夜になっても戻らず、文が戸口で心配していた時、亀さんの食事が準備されていなかったのも、ちょっとねぇ。
おそらく、スケジュールが合わなかったんだと思いますけど、食事だけは、彼女の分も、準備しておいてほしかったです。(笑)

そういえば、伊之助の助言で、野山獄の獄囚は、全員、釈放され、空っぽになってしまいました。
福川犀之助さん、失業しちゃいましたね。(笑)
そこで、行く当てのない富永有隣は、杉家に居候にやってきました。
本当なら、すぐに寅次郎や塾生たちと交流するはずなのに、その後、全く画面に現れませんでしたね。
これも、ちょっと、不自然でした。
来客といえば、梅田雲浜が登場、これから先が、楽しみです。

それでは来週も、人生がつまらぬのは己がつまらぬと知り、罪人はしょせん罪人と皆に思わせて世間知らずの若者たちをあおることなく、付き合う相手を考え、わざわざ道を踏み外すようなことはせず、皆を束ね、この国を変えようと本気で思い、やる気が尽きることなく、面白そうな匂いを感じ取り、強い男になりたいと願い、自分の頭で、国のため、家のために役立つことを考え、敵の戦い方に翻弄されることなく、己の戦い方を貫いて、こぴっと仕事がんばれば、自分の眼を開かせてくれ、志を自分自身で見つけ、それを掲げることができるじゃんね。

「暴れ牛のような眼をしとった」
「暴れ牛?高杉さんが?」
「溢れんばかりの力が、外に出とうて、出とうて、もがいとる」
CATCH A DREAM!!

[7323]いつか信じる日を経て 投稿者:まっくん

投稿日:2015年02月27日 (金) 18時57分

みなさん、こんばんは。
今日は、久し振りの寒の戻りでしたが、春の足音が、はっきりと聞こえてきました。

さて、『マッサン』、今週は、優希美青ちゃんが体調不良で休養、というショッキングなニュースが流れました。
おかけで、エマと一馬の恋の行方も、何となく上の空、という感じになってしまいました。
最後まで、出演できたのかな、心配です。

それでは気を取り直して、今回も、先週の土曜日から振り返っていきましょう。
先週の金曜日は、エリーが連行されるところで終わりました。
あわや、というところに正義の味方、岩崎先生が登場。
そうか、そのために、前日は、スローモーションで引っ張ったのね。(笑)
まさか、ヒーロー物のような、こんなあざとい、またぎを朝ドラが演出しようとは。(笑)
収監されてから、ドラマが展開すると思っていただけに、不意打ちでした。
考えてみれば、これなら新しいセットが、いらないもんね。(笑)

やっぱり、海軍の方が、特高よりも偉いんだね。
ここで、ひるむくらいなら、海軍指定工場に手出しなんてしなければよかったのに。(笑)
岩崎さんたち、工場の方からやってきて、特に用事もなく去って行きましたね。
騒ぎが起こったときから工場にいれば、もっと早く駆けつけますよね。
ということは、わざわざエリーを助けに来たということですね。
ハナか誰かが、機転を利かせて、岩崎に連絡したということなんでしょうね。
おかげで、命拾いをしましたね。

連行される直前のエリーの力説に心を動かされた政春は、離婚届を破り捨てました。
ということは、特高は、離婚届を押収しなかったんですね、もったいない。(笑)
離縁されるということは、イギリス(スコットランド)人に戻るということですから、スパイ容疑をかけやすくなるのにね。(笑)
ここには、私の家族がいます、ここは、私のふるさとです、というせっかくの力説も、灰燼に帰しちゃいますからね。
政春の、この手離すなよ、という台詞はよかったですね、スコットランド時代を思い出しちゃいました。

翌日、政春は、ニシン御殿に、すべての社員、工員に集まってもらいました。
今回は、部屋全体を俯瞰した映像の時間が長かったので、しっかり人数が、チェックできました。(笑)
エリーとエマを入れて、33人でした。
当初の30人に追加採用の12人を加えて、42人の職員がいるはずなんですけどね。(笑)
一度、馘首をいい渡されたことに頭にきて、ウイスキー事業の存続が決定したあとも、戻ることを拒否したの人が、多かったのかな。(笑)

政春は、従業員たちに、エリーをこのまま日本に置く旨を伝えました。
美紀さん以外は、拍手で応えました。
彼女は、特高に手紙の場所をチクったことを、告白しました。
美紀さんの旦那は、マレーでイギリス人に殺されましたが、理由はそれじゃありませんでした。

贅沢三昧のエリーに、頭にきていたのね。
私も、同感でしたけど、作者は、この伏線として、意図的に金持ちの鼻に付く、いやらしい振る舞いを強調していたのね。
まんまと、引っかかってしまいました。(笑)
でも、エリーの力説に心打たれ、美紀は、改心しました。
そして、許しを得た中村母子は、工場を去って行きました。
てぇー、デコちゃん、もう終わりなのね、私にとっては、これが一番悲しすぎる結末でした。(笑)

そして、それから1年数か月の時は流れ、昭和18年秋を迎えました。
まだ、特高の刑事は、張り込んでいるのね。(笑)
岩崎先生に頼んで、疑念が払拭されたんなら、排除してもらえばいいのに。
組織が違うから、難しいのかな。
そして、エリーもエマも、もんぺ姿になってしまいました。
ちょっと、スタイリッシュすぎますよね。(笑)

エマは、女学校を卒業して、軍需工場で、軍服の縫製をしています。
教室と同じセットなので、きっと、女学校が軍需工場として接収されちゃったのね。
エマの作業速度が、梅ちゃんのように遅いのか、先輩工員にいじめられています。(笑)
でも、この人たち、どうしてエマが、戦争は愚かな行為だと陰でいっていったと、知っているんでしょうかね。(笑)
まさか、またまた、美紀さんのチクリだったりして。(笑)
きっと、あのエマの三つ編みの髪が、時流に合わないと反感を買ったんじゃないでしょうかね。(笑)

エマは、一馬に、戦争で使う服を作るなんて嫌だ、といいました。
海軍にウイスキーを納めて生活しているってことが、分からないのかな。
吉太郎が、青凜社に軍の印刷物の話を持ってきたとき、英治は、そんなものは作れないと断って、軍事工場に働きに行く、という支離滅裂な行動に出たのを思い出しました。(笑)

『花子とアン』といえば、またまた出ましたね、ぶどう酒を潜水艦の音波探知機に使用する話。
アンでは、徳丸さんが吉平のぶどう酒を接収にきたんですよね。
それを拒んだ吉平が、徳丸の前でわざとラッパ飲みして、子どものケンカになったんでした、懐かしい。

こちらでは、岩崎先生が、政春にぶどう酒造りを依頼しました。
そんな簡単には、造れないよね。
目的は、酒石酸であって味じゃないので、製品化のハードルは低いけど、それでも生産ラインを確保しないと、大量生産は、できませんよね。
もっとも、事業を廃止したアップルワインの生産施設をまだ残してあれば、それが使えるかもしれませんね。

ぶどう酒と音波探知機については、アンよりも、はるかに詳しい説明がありましたけど、それでも、やっぱり理解することはできませんでした。(笑)
結局、立候補した一馬が、ぶどう酒の製造を担当することになりました。
本で読んだ知識がある、と得意げですけど、理屈だけで、ぶどう酒が造れれば、世話ないんですけどね。(笑)
でも、試行錯誤のうえ上、酒石酸を取り出すことに成功しちゃうところが、ドラマですよね。(笑)

亀山家では、勝手にエマの机の中を掃除して嫌われるエリー。
でも、取りあえずは、エマが謝罪をして、事なきを得ました。
ただ、ほとんどの視聴者は、予告編を観ていますからね、今後の展開が見えちゃうのよね。(笑)
ところで、エマのカーディガンの袖が長すぎ、今時の女子高生か、というツッコミが、お茶の間の、あちらこちらから入ったことでしょうね。(笑)

勤労奉仕に向かうエマの自転車には、籠が付いていないのね。
お弁当を左のハンドルに掛けるようにして漕いでいったけど、それじゃ揺れて、ごはんやおかずが、ずれて片寄っちゃうね。(笑)
そのお弁当が、白米に卵焼きにサラダという非常識な豪華さ。
よしえちゃんなんて、芋とカボチャなのにね。
徳丸家の御曹司、武のお弁当を思い出しました。(笑)
これじゃ、先輩工員に目を付けられ、いじめられるのも、かわいそうだけど、この時代じゃ仕方ないんでしょうね。
それで、美青ちゃん、体調を崩しちゃったのかな。(笑)

亀山家の応接セットでは、政春がエリーに後継者の相談。
ブレンダーの候補として、千加子の次男、悟くんの名前を挙げます。
北海道にやってくるんですね。
ところが、一馬を推薦するエリーに、なるほど灯台下暗しじゃ、とあっさり翻意する政春。(笑)
灯台下暗しってことは、政春は、これっぽっちも一馬を後継者やブレンダーとして考えたことがなかったわけ?信じられません。(笑)
ちなみに灯台下暗しは、政春が鴨居ウイスキーの工場建設地として、山崎を見つけた週のサブタイトルでもありました。

エマは、一馬に、私は弱いから、自分の意見もはっきりいえない、といってましたけど、竹槍の訓練の意味がわからないとか、十二分に自己主張しているから。(笑)
自分の考え方が、他の日本人と違うことは、ちゃんと自覚しているのね。
さわやか一馬くんには、一体、私は何人なの、というエマの問いに、君は美人だよ、と返してもらって、お茶の間から一斉にブーイングを浴びてもらいたかったな。(笑)

その一馬くん、ぐずぐず銃後で仕事しているのが恥ずかしくて、早く赤紙が来てほしいけど、死ぬのもいやだ、といってましたけど、当時なら、口に出せないまでも、こういう考えの人が、大勢いたんじゃないでしょうか。
エマと一馬が、政春には、こうした発言を内緒にするという、約束の指切りをした瞬間に、時代は、一瞬にして、平成の時代にワープしちゃいました。(笑)

一方、夜、工場から自宅までわざわざエマを送る一馬くん。
ばかっ、やったな、とじゃれ合う二人の寸劇は、平成じゃ、もう滅多に見られない光景でしたね。(笑)
いいものを、見せてもらいました。(笑)
この時、エマは、政春の命の次に大事な(笑)箱に入った始業の鐘を、なぜか持っていて、ころんだ拍子に落としてしまいました。
抱き起こす一馬に愛を告白する17歳の大胆エマ、そして、鐘がたてた音を聞いて、顔を出す政春とエリー。
何ともいえない展開でしたね。(笑)

実は、その晩、ニシン御殿での夕食で、エマが一馬の研究室に入り浸りということが、話題になっていました。
いつまでも子どもじゃない、それは恋だ、と断言する熊さん。
熊さんは、ハナに耳掃除をしてもらっていたのね。(笑)
それに敏感に反応し、嫉妬心むき出しの俊夫には、笑いました。

一馬がエマと結婚すれば、工場の後継ぎ問題も解決し一石二鳥、まさにTシャツにジーパン、寝る前に洗顔、ビールに枝豆、渡りに船でがんすね。
ところが、そうと頭では分かっていても、政春と親戚になることを必死に拒む俊夫。(笑)
そうか、俊夫は、政春の義理の息子になっちゃうんだね、それは嫌だよね。
それと、柔道で投げ飛ばされたこと、まだ、根に持っていたのね。(笑)
二人のことが信じられない政春に、この際、二人に、はっきり聞いてみたらどうでがんす、とアドバイスする俊夫。
ハナとの結婚問題では、最後まで煮え切らなかった俊夫の、どの口から、はっきりさせろなんて言葉が、出てくるんじゃ。(笑)

とまぁ、こういうやりとりがあっても、まだ信じられない政春とエリーは、エマはまだ子ども、みんなが考え過ぎなだけ、と意思統一をしました。
その直後に目にしたエマと一馬のツーショットだっただけに、さすがのエリーも驚きました。

贅沢三昧で育った恋に夢中のエマは、勤労奉仕をやめて、軍需工場であるドウカウイスキーで働きたい、と両親に願い出ました。
あれだけ、戦争を憎むと、偉そうに御託を並べていたエマも、恋の成就のためなら、軍の仕事までも利用しちゃうのね。(笑)
この辺りは、やっぱり17歳の娘だね、安心しました。(笑)
そして、あっさりと一馬への恋心を両親にも打ち明けました。
前日、一馬にいっていた、私は弱いから、自分の意見もはっきりいえない、あれはどういう意味なんざんしょ。(笑)
結局、勤労奉仕はやめちゃったのね、わがままというか親バカというか、いやはや、何ともコメントのしようもありません。(笑)

翌日も、軍需工場で、エマはよしえに、早くいい人見つけて、恋をするといいわ、きっと生きてることが楽しくなるから、って、よもやの上から目線。(笑)
もう、両想いを確信しているって感じですね。(笑)

同じく翌朝、今度は、しっかりと命の次に大事な始業の鐘の入った箱を持った政春が、研究室に行くと、徹夜での作業の結果、酒石酸を取り出すことに成功した一馬が、駆け寄ってきました。
マッサン、来てください、早く、って、一馬さんよう、社長にその口の聞き方は、ちいと馴れ馴れしすぎるんじゃございませんか。(笑)
思わず、さすがわしの後継ぎ候補じゃ、と口走ってしまう政春も、政春だけどね。(笑)

そんな社長からの問いに、一馬も、エマが好きだと、告白しました。
そんなことを知らないエリーは、恋愛なんてまだ早い、と猛反対し、エマとの直接対決に持ち込みました。
お母さんは、誰よりもあなたのことをよく分かってる、と、もう子どもじゃない、と訴えかけるエマのことを、頭ごなしに否定しちゃいました。

どこの馬の骨とも知れない男が好き、というなら反対するのも理解できなくもないけど、よく知っている一馬のことを、ここまで否定する意味が、分かりません。
つい先日は、後継ぎ候補として、自ら名前を挙げていたのにね。
床屋の主人、三郎さんのいった、ちょっと病んじまってる、というのが、正解のような気がします。
進さんは、言外に、一馬にも赤紙が来るから、この問題は長引かない、と論評しました。

エリーは、部屋の花瓶に挿されたあざみの花を見つめています。
初恋の人との、思い出の花なんですね。
戦死して、エリーは、悲しい思いをしたんだ。
この恋をしたことをエリーは、後悔したのかな。
もしそうなら、恋に恋していただけで、彼のことは、本当に好きじゃなかったんだね。
エマは、一馬が戦死しても、後悔しないかもしれないしね。
エリーに引き離されたほうが、よっぽど悲しいよ。

エマの髪飾りに描かれた花も、あざみでしたね。
このことも、何かの伏線なのかな。

さて、第20週の関東地区の最高視聴率は、昭和17年になり、エリーは石をぶつけられ、エマは、ノートに落書きされた16日(月)の23.6%で第1位、第2位の笑点はの22.7%でした。
ちなみに、甲斐さんの出た行列は、19.2%で第6位でした。

月曜から土曜までの詳細は、23.6%、21.2%、20.8%、22.8%、23.1%、21.4%で、第20週の週平均は22.15%、『ごちそうさん』の第20週の平均は22.55%、『花子とアン』の第20週の平均は22.02%でした。
第20週までの全平均は20.67%、『ごちそうさん』は22.37%、『花子とアン』は22.59%でした。

関西地区の最高視聴率は、戦争が始まっても、相変わらず、熊さんと進さんが、名前の変わった中島理髪店で油を売りながら、ラジオから流れる日本軍活躍の報に接し、万歳をして喜んでいた16日(月)の24.4%で、第1位でした。
名古屋地区の最高視聴率は、あわやエリーが連行される寸前に、岩崎先生が登場し、危機一髪、絶体絶命のピンチを救ってくれた21日(土)の24.2%で、第1位でした。

『花燃ゆ』の第8回は、関東地区が13.0%でした。
ちなみに、八重の第8回は15.6%、官兵衛の第8回は16.1%でした。
第8回までの全平均は、花燃ゆ13.88%、官兵衛16.58%、八重17.88%です。
関西地区は13.1%でした。

今回の『花燃ゆ』は、大島さんの脚本に戻りました。
前回恐れていた、文が塾立ち上げを仕掛け、塾生をリクルートする、という不安が、的中しちゃいました。(笑)
キーアイテムというか、キーワードは、医者坊主と握り飯でしたね。
握り飯は、第1話の冒頭に繋がりましたね。
塾の草創期から、握り飯が付いていたのね。(笑)
そして、メインは、寅次郎と玄瑞の文通でしたね、可愛いなぁ。(笑)

玄瑞は、肥後の宮部鼎蔵のもとを訪れ、寅次郎の存在を聞かされました。
この訪問は、史実なんだろうか、気になりました。
それはともかく、玄瑞は、寅次郎の名前を知らなかったということは、当然、黒船騒動の時点では、文のことも知らなかったのね。
文も彼の名前を知らなかった、ということは、あの二人、名乗り合わなかったのね。
金子ツルさんとは、すぐに自己紹介し合ったのにね。(笑)

玄瑞は、鼎蔵から寅次郎の住所を聞いたんですね、きっと。
そこで、弘安の役の時、皇帝からの失礼な国書を持参した使者を即座に斬り捨てたように、今回も、異人を斬るべきと書いた手紙を寅次郎に送りました。
しゃしゃり出て、その手紙を勝手に読んでしまう文、もう真央ちゃんじゃなきゃ、張り倒したいところですよ。(笑)

また、返事を文に託す寅次郎、信頼しきっているね。(笑)
ここで気になるのが、当時の手紙は、差出人も住所を書いていたのか、ってことなんですよね。
そもそも、宛先の住所も書かれていなかったような気もしますが、どうでしょ。(笑)
庶民は、手紙なんて滅多に書かなかったでしょうし、武家や商家、庄屋や名主なら、名前だけで、飛脚は配達できたでしょうしね。
他藩の場合は、国くらいは書かないと、さすがに届かないような気はします。

話がそれましたが、要は、文は、どうして玄瑞の家の場所が分かったのか、ってことなのよ。(笑)
文は、玄瑞が黒船の時の男だ、という認識はないわけですし、寅次郎も、手紙をもらって初めて、その名前を知ったんですしね。
玄瑞が、住所を書かないことには、文が辿り着けるはずがないんですよね。

2回目の寅次郎からの手紙は、男性の声が、文が届いている、と玄瑞に伝えたので、文じゃなくて、おそらくは飛脚が届けたってことなんでしょうね、多分。
ということで、寅次郎は玄瑞の住所を知っていたということなのよね、きっと。
つまり、玄瑞が手紙の本文の後ろに、住所を書いていた、ということにしておきましょう。(笑)

その後、文は、二人の直接対決を画策し、握り飯の持参を口実に、玄瑞の家を訪ねました。
プロレスやボクシングの世界のプロモーターみたいなものですね。(笑)
もう、寅次郎には関わらないといい、自室に籠もる玄瑞を、医者坊主と挑発する文。
この時の表情は、酔っ払って和さんに結婚を迫る陽子そのものでしたね、懐かしかったなぁ。(笑)
あっさり陽子の挑発に乗り、寅次郎の家に向かう玄瑞、彼も迷わずに杉家に辿り着いたけど、こっそり、下見に訪れていたのかな。(笑)

玄瑞が抜き放ったのが、久坂家代々に伝わる真剣ではなく、木刀というよりも丸太だった、というのがオチでした。
面白いけど、わざわざ、真剣と同じ袋に丸太を入れて、同じ所に置いておくって、ちょっとありえないよね。(笑)
でも、私の中では、許容範囲でした。

刀といえば、玄瑞が、貸本屋の帰り道に、女郎屋に誘われた場面で、高杉晋作の腰の刀を思わず見つめる場面があったんですけど、これは意外に深い意味を持ったシーンでした。
玄瑞は、先に書いたように、兄から、久坂家代々に伝わる刀を譲り受けましたけど、このように、武士じゃなくても、刀を所有することは、許されました。
でも、長刀を差して歩くことは、武士しか許されない、一種のステイタスだったんですね。
ただ、一般的には、大小の二本差しで歩くのが、主流でしたので、それが武士の象徴といわれることも多いようです。

そんな訳で、剣の修行も勉学もせず、女遊びに耽る高杉の、武士の特権である腰の物を見て、なんでこんな奴が武士で、おれは武士になれないんだ、と玄瑞の嘆く思いを、このワンシーンに集約してみせたわけなんででがんすね。
このとき、玄瑞は、腰に丸太を挟んでいたんですよね。
自分は、こんなに努力を重ねているのにもかかわらず、武士になりたいのになれない、そんな玄瑞の劣等感というか、焦燥感を見事に表現した場面でした。
こんなに素晴らしいスタッフが創っているドラマなんだから、なんとか多くの人に観てもらいたいなぁ。

話を戻して、玄瑞が寅次郎を斬りに杉家に押しかけたとき、軽卒を理由に明倫館の入学を断られた吉田稔麿、魚屋の亀太郎、そして玉木文之進の息子、玉木彦介も駆けつけ、結局、握り飯に釣られ、門弟になっちゃいました。(笑)
亀太郎は、『龍馬伝』の饅頭屋長次郎、後の近藤長次郎のように武士になっていくのかな。
彦介は、初登場ですよね、違いましたっけ。
ドラマの最初の頃は、他の登場人物との続柄が、名前の上に出ていましたよね。
最近は、名前だけなのよね、不親切だなぁ。

そうそう、大河でも、台詞を分かりやすく現代の言葉で伝えるのは、いいと思うのよね。
でも、明らかに、当時は使っていないような、現代的な言葉遣いは、これまでもほとんど使われてきませんでした。
官兵衛での、秀吉の、げげげっ、くらいですかね。(笑)
だから、いくらポップな大河でも、時代考証の人がいるんだから、親しみやすさを前面に押し出すあまり、くだけ過ぎた言い方だけは、やめてほしいのよね。

何のことかというと、そう、今回の梅太郎と亀の、父上でちゅ、べろべろばぁー、女の子でちゅ、のことなんでがんす。(笑)
当時、使われていなかったという証拠はない、と開き直るのかな。(笑)
余談ですけど、大昔、竹中直人の『秀吉』のタイトルバックで、神社か山寺の石段のところで、少年役の秀吉が、パグ犬と触れあう、という場面がありました。
当時、そんな犬は、日本にいなかったという投書が多く寄せられましたけど、番組の冒頭で、わざわざ、当時、いなかったことを証明できる事実はないとして、パグ犬はいたかもしれない、という検証コーナーを挟んだのよ。(笑)
別の意味で、文が寅次郎にいった、ごめんなさいの手紙、これもアウトに近いんじゃないかな。(笑)

椋梨美鶴さん、期待どおりのヒール振りでした。(笑)
小田村志乃さんの後継者として、大いに暴れ回ってほしいなぁ。
それに比べて、伊之助さんは、すっかり椋梨に丸め込まれちゃいましたね。
取り込まれた振りをして、どこかで、寝返るんでしょうね。
仲間だと信じて椋梨の悪口をいっていた周布さん、ショックだったでしょうね。(笑)

高杉晋作は、ただの傾き者みたいだけど、大丈夫なのかな。
玄瑞も、直情径行型というか浅薄な単細胞って感じだけど、それでいいのかな。(笑)
そのほうが、ドラマとしてはおもしろいんですけど、できれば、若いときから、何かキラッと輝く面も描いてほしいなぁ。
番組の最後に、高杉が訪れたところは、寅次郎のところと思わせておいて、実は、違うんでしょうね。
次回こそ、陽子と和さんのツーショットが見られるかな。

それでは来週も、自分の置かれている立場から事を論じ、時には長いものに巻かれ、しらじらしいタヌキじじいとなり、結びつきを乱すため疑心暗鬼の種を撒き、立場を超えて国を思い、空論ではなく自らの実践から出た意見を述べ、口先ばかりでなにもしない人間にはならず、言葉と行いを一致させ、後ろ盾がなくても精進を重ね、こぴっと仕事がんばれば、医者坊主でも、武士とともに、握り飯付きで、友人として人たるゆえんを学ぶことができるじゃんね。

「僕は、あなたほど優秀な若者を知りません。その歳で昔の書物に驚くほど通じ、実に賢明です。何より、自分の身を犠牲にしても、この国のため働こうという心意気を持っている。純で真っ直ぐな誠がある。これだけの才を持っている若者は、他にはおらんでしょう」
CATCH A DREAM!!

[7322]私たちは惑い 投稿者:まっくん

投稿日:2015年02月20日 (金) 19時04分

みなさん、こんばんは。
昨日、19日は、二十四節気の一つ、『雨水』でした。
こちらも雨が多くなり、週間天気予報を見ても、少しずつ予想気温が高くなってきているので、これからは雪もそんなに降らないのでは、と期待しています。

さて、『マッサン』、今週は、総合テレビでは火曜日の朝の放送が、福島での地震の影響で中断され、翌朝、再放送されました。
BSは、普段どおりだったので、助かりました。

それでは今回も、先週の土曜日から振り返っていきましょう。
田中社長は、結婚式は口実で、本当は、政春のウイスキーの売れ行きが心配になって、訪ねてくれたんですね。
なんて、いい人なんでしょう。
政春は、田中社長に、丸瓶が売れた理由は年月だ、と話しました。
いろんな熟成期間の原酒が揃っているから、それらを十分に吟味し、ブレンドしたから売れたと。

それは、違うんじゃないの。(笑)
完璧なウイスキーができた、とドウカウイスキーをブレンドしたとき、いってましたよね。
その時点で、丸瓶を超えた、本場スコットランドのハイランドケルトにも負けないものになったと。
それなのに、今さら、販売不振の原因を味に求めるって、ありえないっしょ。(笑)
もう、相変わらずの、支離滅裂な展開ですね。(笑)

政春から、自分は、ジャパニーズウイスキーの未来のための歴史作りをしている、と聞かされた田中社長は、答えが出とるやないか、と言い置き、なぜか、安心して帰っていきました。
なんか、禅問答のようでした。(笑)

それから、政春は、従業員をニシン御殿に集め、リストラする15名の工員を発表しました。
確かにやる気が感じられず、文句ばっかりいっていた室井文士の娘、文女ちゃんや魚島季節のときに鯛受け取りを拒んだおばちゃんなど、首を切られても仕方ない人もいましたけどね。(笑)

でも、ものごとには順序があるからね。
まず、会社の無駄を削って、それでもやむをえないときに、初めて、人員整理に手を付けないとね。
ドウカウイスキーの場合、無駄だらけだもんね。
まず、社長の豪邸、そしてニシン御殿。(笑)
最低でも、これらは手放さないと、従業員は、納得しないんじゃないかな。

そして、リストラをするならするで、まずは熊さんでしょう。(笑)
次は、ほとんど亀山家の家政婦となっているハナだね。
それくらいしないと、やめさせられた工員は、会社に深い恨みを抱きますよ、きっとね。(笑)
おまけに、舌の根も乾かないうちに、戻ってくれっていえば、みんなしっぽを振ると思い込んでいるところが、ダメなのよね。
一度、不要の烙印を押された傷跡は、決して消えないですよね。
結果論だけど、資産整理をしていたら、クビをいい渡す前に、状況が好転し、工員のわだかまりも生まれなかったはずですよね。

話は、後先になりましたが、工場に海軍がやってきました。
岩崎先生、お久しぶりです。(笑)
役名が、海軍士官ということは、大した活躍は見せないのね、寂しいなぁ。(笑)

戦争の影響で、西洋からのウイスキーの輸入ができなくなるおそれがあるため、ドウカウイスキーの在庫をすべて買い取り、今後も、海軍指定工場として、生産したものを全量買いあげることになりました。
これって、きっと海軍の予算の中から支出されるんでしょうね。
軍人の士気高揚のため、とかなんとか、それなりの理由が付けられているんだろうな。

でも、西洋ウイスキーを飲んで、舌の肥えた岩崎先生が、こんなもの、と切り捨てたということは、本場に負けない、という政春の発言は、ハッタリだったんだね。
だから、丸瓶にも熟成度で劣る、と田中社長に話したんだね。
まずいと分かっていながら買い取られるのは、かつて、全く売れない鴨居ウイスキーを、飲まないと分かっている熊さんに購入してもらい、助けられたのと同じですね。
背に腹は替えられない、というか、今は、ドウカウイスキーがどう評価されるかよりも、売れればいい、ということなんですね。
これで、悔しくなかったら、男じゃないと思いますけど、政春からは安堵感しか感じられなかったのが、残念です。

そして、昭和16年12月8日、太平洋戦争が始まりました。
ラジオの声は、JOAK東京放送局の有馬次郎アナじゃありませんでしたね。(笑)
ついつい、漆原部長や黒沢さんを、思い出しちゃいましたよ。(笑)

姉に手紙を書くヘレンは、エリーとは逆に、紙を左に傾けていましたね、私と同じです。(笑)
母親のローズマリーも、まだ、すぐにどうこうなるという感じではありませんでしたね。
手紙の内容は、敵国に暮らすことになるエリーの身を案じ、帰国を促すものでした。

それから半年経ち、昭和17年6月を迎えました。
このドラマって、半年単位で時が経つのが多いような気が。(笑)
ドウカウイスキー株式会社は、海軍指定工場となって大忙し、よかったですね。
岩崎先生は、相変わらずウイスキーの買い付け、味はどうでもいいって、彼は、ドウカウイスキーは飲まないのね。(笑)
きっと、上官しか飲めないようなとっておきの樽でもキープしているんでしょうね。(笑)

ドウカウイスキーでは、生産量を増やすため、工員を募集することにしました。
そのチラシが貼られたBARBERナカジマは、時局柄、中島理髪店になっちゃいました。
名前は変わっても、中では、相変わらず、進さんと熊さんが、将棋をしながら、日本軍の活躍を伝えるラジオを聴いて、大喜び。
この二人、どうしようもないね、こぴっと働けし。(笑)

そこに、男の子から石を投げられ、ころんで膝をすりむいたエリーが、逃げ込んできました。
亀山家で、ハナに包帯を巻いてもらうエリー、てことは、床屋では応急処置をしてもらえなかったってことね。(笑)
床屋の方が、いろいろ揃っていそうだけどね。

エマも、同級生からノートに、鬼畜の娘、亀山閻魔と落書きをされました。
エマってカタカナの名前からして、いじめられそうですよね。
でも、女学校の3年生なのに、よく閻魔って漢字で書けるなぁ、すごい。(笑)
実は、国語の先生が、犯人だったりしてね。(笑)
いずれにしても、西洋人は敵という教育を受けているんだから、エリーや亀山家が敵対されるのは、当然ですよね。
いい、悪いじゃなくて、時代の空気が、そうさせちゃうんですよね。
そうそう、よしえちゃんは健在、またまた、エマと机を並べていましたね。(笑)

ニシン御殿の外に並んでいるのが、工員の面接を受ける中村母子。
母親の美紀は、ゲゲゲで藍子の担任をして以来、久し振りの朝ドラですね。
娘のデコちゃんこと秀子は、黒島結菜ちゃん、彼女は、朝ドラは初めてかな、とにかくいい、可愛い。(笑)
私にとっては、彼女の存在だけが、救いかも。
今はまだ、テロップの名前は小さいけど、数年後までには、単独で載れるようになってほしいなぁ。

それにしても、母親と娘って、名前の付け方、逆じゃないの。(笑)
とにかく、美紀は、履歴書に明治34年生まれって書いてあったけど、そんな時代に、こんな名前の人、いないんじゃないの。(笑)

そして、面接の試験官は、政春のほかに、なぜか熊さんと一馬。
まさか、この二人、会社の役員になってるなんてことないですよね。(笑)
工場長であり、リンゴワインを造った功労者である、俊夫が役員になって、面接するべきじゃないでしょうか。

そういえば、面接するとき、面接官の長机の上には、社長と書かれた三角錐が、置かれていましたね。(笑)
その後、会社の社長のデスクが映ったときに、それがなかったのは、誰かが戻し忘れた、っていう設定なのかな。(笑)

ところで、最初に熊さんがちょっかいを出したひろみちゃんは、『カーネーション』では、オハラ洋装店の縫い子のトメさんでしたね。(笑)
あの頃は、もうすこしポッチャリしていました。(笑)
空襲の時、逃げたくないと駄々をこねてた子です。
最後的は、糸子の祖母ハルをおぶって防空壕へ逃げ、それがきっかけで、ハルさんは、トメにだけ心を許すようになりました。

それはともかく、面接の結果、美紀は事実上、亀山家の家政婦として、デコちゃんは、工員として、無事に採用されました。
残念ながら、ひろみという名前は、なかったような気が。(笑)
ひろみの夫が2年前に亡くなったことも、酒を飲まないことも知らなかったし、熊さんが、別人と勘違いしていたことに気付いて、落としたのかも。(笑)
面接を受けてもいないデコちゃんが採用されたんじゃ、落とされた方は、納得できないはずですよね。(笑)
ひろみちゃん、こぴっと会社を訴えろし。(笑)

亀山家では、エリーが、中村母子に、戦時中の、贅沢は敵だというご時世にもかかわらず、銀のスプーンを見せびらかしたり、キャラメルを食べたり、金持ちとして、なんの遠慮もなく振る舞うのが、鼻に付きます。(笑)
昨日も、エマは、友達だから、とデコちゃんに高価なノートや鉛筆に消しゴムをあげたり、エリーは、中村母子に高級そうな羊羹をふるまってましたけど、ああした場面は、不快指数が上がるので、やめてほしいなぁ。(笑)

話を戻して、亀山母子に比べ、ひがむことなく、素直に喜ぶデコちゃんの笑顔には、こぴっと癒やされます。(笑)
落書きされたエマのノートを見て、やっつけてやるというデコちゃん。
暴力はだめ、というエマは、かつてタケシを突き飛ばして、エリーにしかられたことを思い出したのかな。
そういえば、キャラメルは、聞き取れませんでしたが、何か日本語にいい替えていましたけど、クッキーは、クッキーなのね。(笑)

そんなある日、キャサリンが、亀山家にやってきました。
出資者といい、田中社長といい、みんな、高額の旅費と日数を費やして、よくやってきますよね。
英語が敵性語になったとたん、種子です、と名乗るキャサリン、世渡り上手だね。(笑)
そのくせ、イギリス国籍は、しっかりキープしていたのね。(笑)

そのキャサリンは、夫チャーリーと7月30日に、交換船に乗って、横浜からイギリスに向かうとのことで、エリーを誘いに来たのでした。
そんなことくらい、電話で十分じゃん。(笑)
まあ、盗聴を恐れて、身を運んだ、ということにしておきましょう。(笑)
あたしゃ、てっきり特高の刑事さん、大阪からキャサリンを尾行してきたんだと思いました。
でも、考えてみれば、大阪から、そんな出張が認められる訳ないですよね。(笑)

キャサリンは、交換船に乗る条件は、イギリス国籍なので、政春と形だけでも別れろ、とアドバイスをしました。
政春に養子をもらえ、といったときに続き二度目ですね、キャサリンが、人生の大きな選択肢を提示したのは。
本当なら、家族三人ともイギリス国籍を取る、という方法があるかもしれませんけど、時間も掛かるし、敵国の人間をイギリスが自国民にしてくれるか、未知数ですからね、キャサリンのアドバイスは、適切だったんじゃないでしょうか。

一番の決め手は、エマもいってましたが、離婚手続きが、1か月以内に終わり、7月30日までにイギリスの国籍が取得できるかどうかですね。
間に合わなきゃ、悩む必要ないもんね。(笑)

しかし、その申し出を断ったエリーは、一人席を立って、自室に籠もりました。
はるばる来てくれた恩人のキャサリンをもてなすどころか、家に泊めることなく、帰しちゃうって、最近のエリーは、国籍以前に人としても、どうかしちゃいましたね。

ところで、当時も、選択制ながら英語の授業があったことに驚きました。
英語を教えられる先生、いるのかな。
『おひさま』では、戦時中、英語教師としての仕事がなくなり、オクトパスは、工場で働いていたんでしたよね。
俊夫のせっかくの法被も、DOUKAH WHISKYと英語で書いてある部分を、ハナに当て布で隠されてしまいました。
DOUKAH WHISKYと書かれたポスターも、壁からはがした方がいいと、忠告してあげたい。(笑)

ハナは、政春にエリーをイギリスに戻すよう、忠告しました。
迷ったまま時間切れになって、そのまんまズルズルなんてことになったらダメだ、一番大切なのは命、ってそのとおりです。
このときのハナは、立派でした。

ハナの言葉に後押しされて、政春は、離婚届を書きました。
ものすごい達筆だけど、政春が書いたんじゃないよね。(笑)
代書屋にでも、書いてもらったんでしょうね。
エリーは、無業になっていましたね。
名前だけの取締役にして、給料をがっぽり会社から、せしめているのかと思いました。(笑)
離婚届の日は、7月13日でした。
政春は、断腸の思いで、署名をしました。
エリーが入室してきたので、ばれちゃいましたね。

そこに特高が8人、踏み込んできました。
意図的に、土足で入ってきたんでしょうね。
リーダーの桜田は、梅ちゃんでは、第二内科の先生でしたね。
一馬が取り替えたラジオのアンテナが、秘密傍受の疑惑を生んでしまいました。

桜田さん、スパイなんて言葉を使っても大丈夫?(笑)
キャサリンの情報も入手していましたね。
ヘレンからの手紙の場所は、イギリス人に夫を殺された美紀のチクリですね。
抵抗する者は、みんな連行しろ、といいながら、政春は連れて行きませんでした。(笑)

それにしても、今日のエリーの語りは、よかったですね。
海軍指定工場なんだから、岩崎先生に助けてもらうのかな。
この先の展開に、注目ですね。

さて、第19週の関東地区の最高視聴率は、前回の速報どおり、亀山家を訪ねた上杉が、政春のウイスキーを絶賛し、後に日本のハイランドケルト誕生す、というコラムを書いた10日(火)の24.6%と3週連続で過去最高記録をたたき出して第1位、第2位だった笑点の21.4%に2週続けて、大差を付けました。
ちなみにこの日の『あさイチ』も、16.8%で第8位と、好成績でした。

月曜から土曜までの詳細は、22.4%、24.6%、21.8%、22.1%、22.4%、19.7%で、第19週の週平均は22.17%と過去第2位、『ごちそうさん』の第19週の平均は22.98%、『花子とアン』の第19週の平均は23.47%でした。
第19週までの全平均は20.59%、『ごちそうさん』は22.36%、『花子とアン』は22.62%でした。

関西地区の最高視聴率は、昭和15年秋、女学校の3年となったエマは、政春がついに完成させた亀山ウイスキーを広めるため、ハナとBARBERナカジマに出向き、上杉と出会った9日(月)の24.8%で、第1位でした。
名古屋地区の最高視聴率は、政春が、北海道果汁を訪れた野々村と渡にウイスキー造りを告白し、ごめんで済んだら警察いらんわい、と罵られた10日(火)の22.8%で第1位でした。

『花燃ゆ』の第7回は、関東地区が11.6%でした。
ちなみに、八重の第7回は17.5%、官兵衛の第7回は15.2%でした。
第7回までの全平均は、花燃ゆ14.00%、官兵衛16.64%、八重18.20%です。
関西地区は14.3%でした。

今回の『花燃ゆ』も、またまた宮村優子さんの脚本、彼女の話は、まとまりがあっていいですね。
キーアイテムは、福堂策でしたね。
あんな難しそうな文章を、文は読めちゃうなんて、すごい。(笑)
寿も、掃除の途中で、立ち読みしていましたね。
やっぱり、優秀な家系だったんですね。(笑)

文は、寅次郎を野山獄から出そうと考えました。
そこで、梅太郎を連れて野山獄へ行ったところ、あっさり寅次郎に面会できました。
入獄当初、文が何度、面会を願い出ても、許されなかったのは、何だったんでしょうね。(笑)

その時、寅次郎から渡されたのが、福堂策でした。
それを杉家に留め置こうとする兄に抗して、文は、書き写し、伊之助に託し、それが増殖されたみたいですね。
伊之助が、桂小五郎にも、寅次郎の出獄への助力嘆願の手紙を出し、それが水戸藩に波及し、長州藩に跳ね返ってきました。
文が、投げ込んだ石の波紋が大きく広がった、というストーリーでしたね。

その文は、さすがは元兵学指南役、寅次郎の妹だけあって、搦め手からの攻めも忘れません。
久子に取り入り、そこから富永有隣経由で、獄囚全員に、寅次郎出獄やむなし、の空気を作り出させました。
お別れの句会、ベタですけどよかったですね。
ただ、句の出来自体は、今一つでした。(笑)
句会を開こうという話をしたときの、富永と志道のにらみ合いが、実は、このことについてのアイコンタクトだったのね。
メンチを切り合っているようにしか、見えませんでしたよ。(笑)
ところで、久子は、小声で、富永にこのことを依頼しましたけど、寅次郎は隣にいるんだから、普通は、丸聞こえですよね。(笑)

そういえば、獄囚歴が50年近い大深虎之丞さん、今回は、いい味を出してくれました。
寅次郎が、ボタンの話をしたとき、もっと金目の品はなかったのか、とのたまわれました。
もう、すっかり枯れた仙人のような彼でも、そんな俗世の欲深い発想と、無縁ではいられなかったんですね。(笑)
人間とは、つくづく悲しい生き物だという、久子さんの言葉を裏付けましたね。(笑)
寅次郎が獄を去るとき、みんなと一緒に檻を揺する大深さん、可愛いかったなぁ。(笑)
久子だけは、何もしませんでしたね、寅次郎の出獄が、実は不満だったのかな。(笑)

椋梨は、権力の味を知り尽くしている、嫌な奴でしたね。
結局、伊之助を屈服させて、自分の力に酔いしれちゃいました。
こんな奴に限って、妻は美人なのよね。(笑)
次回には、彼女のことが、少し明らかになりそうで楽しみです。

椋梨の軍門に降ったことが決め手だったのか、梅太郎は、城からの使者が来て、登城しました。
毛利敬親に直接目通りし、かつて寅次郎に与えた小刀を、梅太郎から寅次郎に渡すように、命じられました。
これが、出獄して、自宅にて謹慎・蟄居ということを意味していたのね。
奥ゆかしいというか、分かりにくいんだから。(笑)
戻ってきた梅太郎に、文が、殿様からどんな話があったのか、と尋ねましたけど、城から使者が来た、といわれ登城しただけなんですよね。
だから、いくらなんでも、普通は、こんな小さい家の者が、殿様に直接、謁見できるなんて思うわけがないので、この文の尋ね方は、おかしいですよね。(笑)

文と梅太郎が、再び寅次郎を訪ねますが、出獄を拒んだのは、史実じゃありませんよね!?
主君の出獄命令を、家臣が拒むなんて、常識的に考えられませんもんね。
百合之助が、育役になった時点で、寅次郎は武士じゃなくなり、敬親の家臣という身分も失ったってことかな。
でも、それなら野山獄じゃなくて岩倉獄ですよね。
やっぱり、拒絶するなんてありえん。(笑)

ありえんといえば、亀さんの悋気、これはおもしろかったけど、柄じゃないですよね。
寿が、伊之助に対して、嫉妬するのなら分かりますけど。(笑)
でも、亀さんが、梅太郎の気持ちを見透かすのは、リアルでしたね。(笑)

今回、一番驚いたのが、杉の字が、十と八と三に分解され、加えると21になるということでした。
吉田の吉を分解すると、十と一と口、同じく田を分解すると十と口、というわけで、これらを加えたり、合体させたりすると、二十一回になる、というのは、私も知っていたんですけどね。
ただ、個人的には、当時の数字なら、弐拾壱だろうし、これは、後世の作り話じゃないかと思っちゃいますけど、二十一回猛士と名乗っていたのは史実みたいなので、簡便な漢数字も使っていた、ということなんでしょうね。(笑)

杉の字が十と八と三に分解できるという話も、寅次郎は、認識していたのかな、それとも、これは宮村さんの創作なのかな。
いずれにしても、すごい発見ですね。(笑)
宮村さんとしては、この数字は、21世紀に通じると、いいたかったんじゃないでしょうか。
でも、21世紀になっても、大河ファンは、想像以上に保守的だったのよね。(笑)

ただ、苦言を一つだけ、二十一回という文字が、光の中から浮かび上がったあの夢は、いただけません。(笑)
幕末の人なのに、左から右への横書きはないよね。
当時は、横書きなら右から左だし、せめて縦書きにしてくれないとね。(笑)
そうそう、今、横書きといいましたけど、正確にいうと、一文字ずつの縦書きなのよね。
だから、右から左への横書きのように見えるという訳なのよね。
これ、『おひさま』の頃にも書き込んだけど、覚えている人はいないかな。

次回は、『熱血先生、誕生』だそうで、タイトルを見ただけで、字面とは逆に寒くなっちゃいましたよ。(笑)
嫌な予感が、胸に渦巻いています。
どうか、こんな不安を杞憂だと笑い飛ばしてくれますように。(笑)

最後に、文と久子が、お手玉をはさんで、話していましたよね。
野山獄のように、いろんなものを分かち合える学問所のようなところがあればいいって。
その実現に向けて文が動き、松下村塾に繋がっていくという、恐ろしい流れになりそうですね。(笑)
松下村塾をつくったのは、実は文だったという、そんな展開、観たくないよう。(笑)

それでは来週も、男には男の繋がりがあると、できる者を、味方を見つけて任せ、根も葉もない臆測に耳を貸さず、徒に衆を惑わさず、難しくても面白いと感じ、どんな者にも必ず優れたところがあると刃の鞘となり、国のために力を尽くして働き、己の望みを成し遂げるため強き者に付き、分かち合い、句を詠み、書物を回し、議論を重ね、猛々しいことを21回やる、そんな気概でこぴっと仕事がんばれば、至る処を、人を善に導く福堂となすことができるじゃんね。

「私は、ここで紙の上の文字ではない生きた言葉と人を学びました。これからもそれを、全うしとうございます」
CATCH A DREAM!!

[7321]私たちは出会い 投稿者:まっくん

投稿日:2015年02月13日 (金) 18時58分

みなさん、こんばんは。
寒い日が続きますね。
でも、木々の梢を眺めると、芽が膨らみはじめ、春の匂いを感じさせてくれます。

さて、『マッサン』、今週は、11日の放送が、第111話でしたね。
もう、こんなことにしか、関心が持てなくなってきちゃいましたよ、トォールちゃん。(笑)
では今回も、めげずに先週の土曜日から振り返っていきましょう。
羽織袴姿で沈思黙考の政春、俊夫たちの祝言に出るのは大方の予想どおりでしたけど、こんな人に仲人任せて大丈夫?(笑)

大阪での葬儀の帰りに、ちゃっかりと渡さんに会って、アップル・ブランデーの蒸留機代として、10万円の出資を取り付けちゃいましたよ。
ワインやゼリーと同じように、必ず売れる商品になるって、いつの間にか、この二つも商品化されてたんかい。(笑)
なら、この二つの生産ラインのための費用は、政春が準備した、ということなのか。
リンゴ汁が白く濁ることも、ラベルのカビも、問屋との補償問題も、結局、いつの間にか解決してたんかい。(笑)
北海道果汁株式会社という、株式会社なんだから、増資は株主総会に諮る必要があるのに、こんなずさんな対応でいいのかな。
もー、訳がわかんないね、まともに考えちゃだめなんだろうね。(笑)

そして、俊夫とハナの結婚式、またもやどさくさに紛れて、会社の食堂、ニシン御殿でやってます。
でも、ハナの母親、シノさんは、喜んでいるだろうから、許しちゃう。(笑)
向かって右に俊夫が座っているけど、逆じゃないのか。
覚馬も尚之助さんも、向かって左に座っていたから、会津式ってことは、ないよね。(笑)

本当に内輪だけのささやかな祝言だけど、エマの担任の斉藤先生、諸岡くんのお母さんでがんすな、が出席しているのが違和感。(笑)
もしかして、ハナが小学校の教員をしていたときの上司という設定なのかな。
さすがに広島の亀山酒造からは、誰も呼べなかったね。
欣次郎なら、きっと、俊夫にお祝いの品を贈ってあげたんじゃないかな。
政春の就職祝いにも、みかん10箱も贈ってくれたもんね。(笑)

政春は、進行役も務めているのね。(笑)
いきなり、新郎新婦にコメントをいわせたりして、しかも、それを自分の宣言の前振りに使うって、ひどすぎるよね。(笑)
場違いのウイスキー造り宣言、こういうのを披露宴でいうのって、どういう神経をしてるんだ。(笑)

娘の披露宴で、熊さんを暴れさせるのも、なんだかなぁ。
この脚本家、完全に熊さんを見下しているよね。
脚本家に愛されないキャラって、本当に気の毒。
でも、けんかを止めるエマは、可愛らしかった。
エマちゃん、ソーラン節も、半分やけになって歌ってたね。(笑)
そうそう、三三九度のお酒を注ぐ場面も、よかったね。

そして、時は流れ、蒸留所を建てて、佐渡さんには、ポットスチルを製作してもらうだけではなく、わざわざ北海道まで来て、設置もしてくれました。
遠路はるばる、船で運んできたんでしょうね。
カビが生えなくて、よかったね。(笑)
建物を建てて、その中に蒸留設備を入れたら、土地は事前に購入していたとしても、10万円、今でいうと1億円じゃ、足りないんじゃないかな。

ところで、そういえば、お祓いのため、ポットスチルに、しめ縄を掛けるとき、数馬が、もうちょい下ですか、といったのよね。
もうちょい、はないよね、もうちょい、は。(笑)
さすがに、脚本にそんな言葉は使わないでしょうから、思わず出た台詞で、現場のチェックにも引っかからなかったんだね。
それはともかく、昭和9年の秋も深まった頃、ウイスキー造りが始まりました。

で、時は流れ、6年後、昭和15年の秋を迎えました。
いきなり、エリーは、日本語が流暢になりましたね。(笑)
やっぱり、先週の読みどおり、これまでの北海道編は、かなり初期の撮影だったってことだよね。
これが、日本に慣れるに従って日本語が上達した、という計算によるものなら、大阪編も下手なはずだけど、北海道編よりは、はるかに聞きやすかったからね。

そして、大きくなったエマは、我らが、ずんだぁーずんだぁーの牛タンガールズ小野寺ちゃんでした。
予告編で、人生はアドベンチャーといっていたので、エマちゃん役だろうということは、なんとなく予想はできましたね。
個人的には、小野寺ちゃんのときの方が、可愛い感じがするな。(笑)
それにしてもエマちゃん、エリーの日本語と反比例、英語が子供の頃に比べて、ド下手になってるじゃん。(笑)
歌もビミョー、こんなんでCDデビューして大丈夫か。(笑)

政春は、いっちょ前に、口ひげを蓄えるようになりました。
これは、カイゼルじゃなくて、どじょうひげだね。(笑)
その政春のウイスキー造りはというと、ようやく原酒が、熟成してきました。
住吉酒造時代の、5年での事業化という計画が、いかにずさんなものか、鴨居商店とここで、証明しちゃいましたね。(笑)
矢口専務が、ウイスキー事業に反対したのは、先見の明がありましたね。(笑)

俊夫さんは、工場長になったのね。
それはおめでたいけど、リンゴワインが商品化されたなら、俊夫の功績なんだから、もっと重用されてもいいと思いますけどね。
ハナとの間に、まだ子供はいない感じですね。

そして、政春は、ついに納得のいくウイスキーを造り上げました。
生まれて初めてウイスキーを口にした熊さんは、こりゃ間違いなく世界一の味だって、いいかげんなんだから。(笑)
蓮様が、生まれて初めて、ほうとうを食べたのに、おっかあのほうとうは日本一、といってふじを喜ばせたのと変わらないね。(笑)

政春が、初めて原酒を仕込んだのが、大正13年11月11日でしたよね。
あれから16年、時の流れは、人間を大人にするんだねぇ。(笑)
これまでなら、自信満々で、いけいけどんどんだよね。
でも、今回は、さすがの政春も、過去に全否定された思い出が蘇り、自信が持てません。
だから、モニター調査をしないから、いけないんだよね。

ハナとエマは、政春のウイスキーをおいしいといってくれる人を一人でも多く見つけるべく、いろんな人に飲んでもらうことにしました。
とっかかりは、やっぱりいつものBARBER中島。(笑)
よしえちゃんが、いないのが気になる。(笑)
取りあえず、進と三郎に飲ませますが、反応は今一つ。
チエは、やっぱり値段に関心があるのね。(笑)
ついに、チエさんも、顔剃りをする場面が流れましたね。
そのお客が、小説家の上杉さん、自分はウイスキーに目がないので、飲ませてくれ、と申し出ました。

タイトルバックでは、北大路さんよりも、風間さんの方が格上の扱い、最後に名前が出ました。
ゲゲゲのときは、風間さんより松坂慶子さんの方が、格上の扱いだったのよね。
で、篤姫のときは、松坂さんより北大路さんの方が格上の扱い、って三すくみじゃん。(笑)
今回は、端役なので、北大路さんが、メインの場所を風間さんに譲った、ということなんでしょうね。

エマは、その上杉さんを家に連れてきました。
早速、政春が造ったウイスキーを飲んで、うまいと大絶賛です。
でも、スコットランドで修行した政春が、北海道で造るウイスキーを飲みに来た、というのは、あまりにも嘘っぽいね。(笑)
だって、ウイスキーを造っていることは、誰も知らないはずだしね。

だいたい、隣町じゃないんだから、ウイスキー造りをしているか、編集者を通じてでも確認したうえで、アポ取って来るんちゃう。
しかも、余市に来てから、政春をすぐに訪ねず、床屋に入るって、ありえないよね。(笑)
でも、このドラマは、もう、ありえないことだらけだから、随分と慣れてきましたけどね。(笑)

ししゃもや数の子までごちそうになって、上杉は、意気揚々と引き上げていきました。
政春たち、よくこんな、うさんくさい人を信用できたね。(笑)
結局、彼が書いたコラム『日本のハイランドケルト誕生す』で、政春のウイスキー造りは公になってしまいました。
でも、野々村や渡の目には触れなかったし、他のマスコミは、どこも取材に来なかったね。(笑)

ごちそうしてもらったお礼の提灯記事かもしれないのに、すっかり真に受けた政春は、ウイスキー造りのことを話すため、野々村に電話し、都合のいい日に訪ねる旨を伝えました。
ところが、数日後、野々村と渡が北海道果汁を訪ねてきました。
だから、数日じゃ、来られないって。(笑)
出資者二人は、7年振りの来訪だったんですね。
株式会社だから年に1度は、株主総会があるんだけど、出席せずに書面表決をしていたってことだね。
これじゃ、政春に好き勝手されても、仕方ないじゃん。(笑)

でも、ウイスキー造りをしていたことを知って、ごめんで済んだら警察要らんわい、と渡さんが怒るのも無理ないよね。
政春の夢のためじゃなく、利益のために出資したのも、そのとおりだしね。
でも、最近は、ごめんすらいわず、自分のミスを頬被りして、やりすごす輩も多いから、それに比べたら、謝るだけましかもね。(笑)

野々村は、ウイスキーを飲みましたが、癖が強いといっただけで、おいしいとはいいませんでした。
渡は、騙されまいとして、口を付けません。
そこへエマが帰宅して、野々村の長女、幸子が母親になっていたことが判明。
渡とは初対面のような感じでしたが、7年前にきっと会っているはずだよね。(笑)
覚えられていないと知り、渡が、へそを曲げるかとおもいましたが、そうはなりませんでした。

ここで、エリーが、キャサリンに教えてもらった、おもてなし作戦を展開します。
かつて、早苗から女中代としてもらったお金で、料亭若松屋で欣次郎をもてなし、政春との仲を取り持とうとして失敗した、あれだね。
自家製の野菜や真四角のイカの塩辛を使った心づくしの料理に、エリー&エマのデュエットで、すっかり女好きの渡を籠絡し、ウイスキー造りを認めてもらいました。
なんか、この騙してでも、やったもん勝ちみたいなストーリーって、嫌だなぁ。

熊さんも、余市をウイスキーの里にするという、政春を信じて土地を託したって、単に借金を肩代わりしてもらうためだけだったじゃん。(笑)
渡も、政春を信じて金を託した以上、口出しせず、最後まで信じろ、それが人が人を信じることだ、と熊さんは、力説しました。

おっしゃるとおりだよ、熊さんのおっしゃるとおり。
でもね、出資者を信じて正面からぶつからず、騙して金を引き出したのは、政春の方だからね。
そんな人間を、そんな人間の夢に賭ける情熱を信じろ、といわれてもねぇ。
渡も、結局、エリーのおもてなしの心に感じ入っただけで、政春のことは信じていないよね。
ところで、熊さんは、営業かと思いきや、材料調達の仕事をしていたんだね。(笑)
釣りも、趣味じゃなく、そういうことなのかな。(笑)

政春は、ニシン御殿に社員を集めて、これからウイスキー一本で行くことを伝えました。
そういえば、野々村に政春は、従業員が、30人いるといってましたよね。
ニシン御殿に集まった人数をカウントしたら、短時間だったので、多少の誤差はあるかもしれませんが、エリーにエマも入れて、ちょうど30人でした。
適当に20人くらいを並べといても分からないと思いますが、きちっと30名を用意したあたり、このドラマのスタッフは、捨てたもんじゃないね。(笑)
やっぱり、脚本が、だめなんだよなぁ。

それにしても、なんで、リンゴ汁とか、やめちゃうんだろ。
もう、設備は、減価償却が終わったのかな。
リンゴ汁が、不採算ならわかるけど、それなりに軌道に乗っている、という設定なので、そのまま、並行して事業を進めればいいのに。
進さんだって、急にリンゴの取引をやめられたら、生活が立ち行かなくなるよね。
従業員たちは、無邪気に喜んで、立ち上がって拍手してましたけど、事業縮小となれば、リストラされるかもしれないのに、そんな不安は、感じないのね。(笑)

完全私物化のニシン御殿では、ウイスキーの名前を決める井戸端会議が行われました。
名前で商品の印象は変わる、というエマちゃん、そうだよね、もしもバラが、あざみやキャベツという名前だったら、同じようには香らないものね。(笑)
政春が、北海道果汁を略して『ドウカ』という名前を提案。
それをエマが、『DOUKA WHISKY』と記しました。
さらに、数馬のアドバイスで文字数を合わせ、『DOUKAH WHISKY』に決定しました。

娘の影響力って、大きいよね。
『赤毛のアン』も、最初は『窓辺に倚る少女』だったのに、娘の美里が、前者の方が断然いい、といって決まったんでした。
どちらも、娘は、アイデアそのものは出していない、いわば、いいとこ取りなんだよね。(笑)
でも、北海道の道をとってドウカっていうのは、なんか不自然。
素直に略すなら、北をとってホッカじゃないかな。
もしかすると、同じ名前の会社があったか、ポッカと紛れるのを避けたか、なのかもしれませんね。(笑)

そして、俊夫さんは、愛妻に命じられるまま、ついに亀山酒造の法被を脱ぎました。
大阪から通算16年、着続けたんですね。
その執念も見事なら、それを許した欣次郎や政春も、大したものだね。
でも、なんで亀山酒造に、ここまでこだわるのか、とうとう説明は、ありませんでした。

そして、昭和15年10月、ついにウイスキーが、初出荷されました。
この映像は、よかったなぁ。
思わず、見入ってしまいました。
会社名も、ドウカウイスキーに変更して、勝負に出ました。
カタカナの方の文字数は、どうでもいいのね。(笑)

そして、エリーは、スコットランドの母親に手紙を書きました。
あのメガネは、やっぱり老眼鏡なのかな。
昔は、紙を右に傾けて書いていたけど、今回は、手元は映りませんでしたね、残念。
妹のヘレンは、母親のローズマリーと同居しているみたいだけど、婿養子でももらったのかな。
そんな彼女から、昭和16年4月に手紙が届きました。
母親の体調がすぐれないので、一度、帰郷して、顔を見せてあげてほしい、というものでした。
おいそれとは行けないし、政春も勝負を賭けているときだから、そんなこといいだせないよね。

そのころ、ウイスキーの販売も、すぐれませんでした。
スモーキーフレーバーが、癖の強い味となって敬遠されたって、あんた、鴨居ウイスキー時代から、全く成長していないね。(笑)
部外者でうまいといったのは、上杉だけなんだから、そのあたり、いい加減に気付けよ、という感じですね。(笑)
販売不振で在庫の山って、この作家、違うバリエーションは、ないんかい。(笑)

とうとう、原材料費や燃料費も、滞るようになってしまいました。
そして、野々村さんから、ウイスキーの在庫処分と工員半数のリストラを求められました。
人件費や不動産といった固定比率を下げるのが、基本ですからね。

田中社長が、余市にやってきましたけど、住吉酒造から不採算部門であるウイスキー事業を切り捨てて生き残りましたからね。
結局、リストラしかないのかな。
どうやって、立て直すのか、注目ですね。

さて、第18週の関東地区の最高視聴率は、じれったいながらも俊夫が、ハナ、わしの嫁になれ、と求婚し、祝いのパーティーに三郎さんが丸瓶を持ってきた5日(木)の24.4%と2週連続で過去最高記録をたたき出して第1位、第2位だった笑点の23.1%に大きく差を付けました。

月曜から土曜までの詳細は、23.3%、22.5%、22.5%、24.4%、22.6%、21.3%で、第18週の週平均は22.77%とこれまた2週連続で過去最高記録、『ごちそうさん』の第18週の平均は22.62%、『花子とアン』の第18週の平均は22.60%と、初めて過去2作を上回りました。
第18週までの全平均は20.50%、『ごちそうさん』は22.33%、『花子とアン』は22.57%でした。

ちなみに、その週の最高視聴率が、第18週の最低視聴率21.3%に満たなかった週が、4週もあります。
今週も、火曜日に過去最高視聴率24.6%をたたき出していますし、ここにきての視聴率の伸びは、特筆すべきものがあります。
『花燃ゆ』に、少し分けてあげて。(笑)

関西地区の最高視聴率は、英一郎が亡くなり、政春が欣次郎と悲しい再会をした6日(金)の26.0%という高視聴率で、第1位でした。
名古屋地区の最高視聴率は、俊夫は、つかみかかられながらも、熊さんからハナとの結婚を許してもらった5日(木)の24.1%で第1位でした。

『花燃ゆ』の第6回は、関東地区が13.3%でした。
ちなみに、八重の第6回は15.3%、官兵衛の第6回は15.0%でした。
第6回までの全平均は、花燃ゆ14.40%、官兵衛16.88%、八重18.32%です。
関西地区は15.0%で、第19位でした。

今回の『花燃ゆ』も、宮村優子さんの脚本で、なかなかよかったです。
キーアイテムは、筆、そして鏡とお手玉でしたね。
そして、今回のキーワードは、キャラ変でしたね。(笑)
みんな、どうしたんだ、っていうくらい変わっちゃいました。

犀之助さんによると、しいていえば、文の筆のせいとのこと。
きっかけは、寅次郎からの、本の差し入れ要求の手紙に、富永有隣が認めた紙が紛れ込んでいたことでした。
この後、文が野山獄を訪ねたとき、筆を持った有隣が玄関まで出てきて名乗りましたけど、彼女はピンと来ていなかったようですし、さすがにあの紙だけで、書いた主が分かるわけないですよね。

やっぱり、文は、紛れていた紙を犀之助さんに返すときに、その書き主に筆を渡してほしいと託したんでしょうね。
でも、筆をもらった有隣が、書でも書こうか、久し振りに墨でもすろうか、といっていたことと、寅次郎の手紙に、有隣が墨で書いたあの紙が紛れ込んでいたことは、矛盾するのよね。(笑)

高須久子は、自分のことを久と呼んでいましたね。
はなが、自分のことを花子というのと、正反対でした。(笑)
でも、夫の死後、歌舞音曲に溺れ、三味線弾きを引っ張り込んで、って蓮様と似たような人生を歩んでいるのね。
美人って、得だよねぇ。(笑)
文は、兄とすら、獄舎の特別の計らいをもってしても、竹垣と牢越しの対面しかできなかったのよね。
それなのに、文と久子とは、座敷で面会できるって、犀之助さん、あきらかに美人の獄囚をえこひいきしているよね。(笑)

久子の目的が、娘の糸と会うため、というのがよく分からなかったのよね。
寅次郎と対面した文を利用してやれ、と思ったんだよね。
娘の性格を知り尽くしていて、挑発すれば、使用人じゃなく、糸が直接怒鳴り込むことも、計算していたんだろうね。
それほどまでして、計略を巡らせてまで、娘に会いたかったんだよね。

でも、それなら、どうして糸と会った、と文がいった途端に、もいいい、なんて拒絶したのかな。
そのくせ、娘の面会申し入れを受け、しかも、文に同席を求める、というお約束の展開になったのが、よく分からないな。
犀之助さんは、わざわざ杉家を訪ねて、文の同席をお膳立てしたくらいだから、面会場所は、絶対、座敷じゃないとだめだよね。(笑)

久子が、お手玉を捨てた理由も、全く理解不能でしたよ。(笑)
文が、久子が二度と求めてはいけないものを無邪気にまとっていたから、ってか。
美しいものも楽しいものも全て、二度と求めず、娘とも決して会わぬつもりだったって、それがどうして、お手玉を捨てることに繋がるのか、さっぱり分からん。
お手玉が、楽しいもの、美しいものだから、求めてはいけないと捨てたってことか?
このあたりの事情を理解できる人がいたら、私は尊敬しちゃうよ。(笑)

久子が、お手玉を捨てた、と聞いた有隣が、妹御の心尽くしの品を捨てやがって、みたいなことをいって、激怒していましたね。
久子の妹じゃなくて、寅次郎の妹なんだから、この発言は、間違いというか、舌っ足らずだよね。(笑)
筆をもらって、文にぞっこんになっちゃったので、久子の無礼なふるまいに、頭に血が上っちゃったんだね。(笑)

そういえば、獄囚の一人、井上喜左衛門が、捨てたお手玉を拾って、久子に差し出しましたよね。
その時、犀之助さんは、それは文が久子に差し入れたものだ、と他の獄囚に説明したのよね。
でも、文は、犀之助さんが席をはずした隙に、半紙に包んだ重輔のボタンと一緒に、お手玉をこっそり久子に渡したのよね。
だから、犀之助さんは、そのことを知っているはずがないのよね。(笑)
つい、宮村さんの筆が、すべっちゃったのかな。(笑)
それとも、演出家が、勝手に犀之助さんを中座させたのかもしれないね。(笑)

そもそも、ボタンをこっそり渡す必要なんて、全くないもんね。
本なんかと一緒に、堂々と、犀之助さん経由で届ければいいのよね。(笑)
それにしても、文と久子、伊之助と寅次郎、いくらなんでも、役人の同席なしに、面会を認めるって、どういうことよ。(笑)
今回は、獄舎にもう一人の見張り番がいましたけど、かといって、犀之助さんが、文の家まで来て、久子と糸の面会に同席するよう伝えたとき、野山獄の監視体制がどうなっているのか、あたしゃ心配だったよ。(笑)

だいたい、さっきも書いたけど、有隣が文に筆を見せたのは玄関なんだから、彼はもう脱獄できるってことだよね。(笑)
つまり、彼らは、出られないんじゃなくて、行き場所がないから、獄から出ないだけなんだよね。
だから、見張りがなくても、鍵を掛けなくても、犀之助さんは、安心なんだね。(笑)
そう考えないと、とてもあの牢獄の状況を得心できないよ。(笑)
もっとも、有隣が添削した半紙を返そうとしたときに、鍵が開いているときにしろ、と犀之助さんが愚痴っていたので、時には鍵が掛かるんだね。(笑)

キャラ変じゃないけど、椋梨さんも、考え方を大きく変えちゃいましたね。
江戸で、寅次郎を韓非子の読書会に誘いに来たときに、伊之助のことを、あの松島瑞蟠のせがれか、とめっちゃ見下していたもんね。
それが、どこでどうして、彼が明倫館で教えることになったのやら。(笑)
兄も、藩から長崎に留学させてもらってるし、松島家は復権したみたいね。

あーあ、なんか悪口ばっかり書いちゃいましたよ。
でも、冒頭でいったけど、物語としては、うまくまとめられていて、おもしろかったです。
文は、相変わらず可愛いし、久子さんは、お色気ムンムンだし。(笑)
寿姉さんの出番がほとんどなかったことだけが、残念です。

あの、どーしようもない獄囚たちが、文のおかげで寅次郎の従順な生徒となるところなんか、熱血教師ものをほうふつとさせるしね。(笑)
これが、朝ドラだったら、きっと評価されてると思うなぁ。
大河として放映したばっかりに、貶められちゃいました。
私も、大河としては認めないけど、真央ちゃん主演ドラマとして、最後の一人になっても、応援するのだ。(笑)

それでは来週も、今こそ広く学び、されど、ひたすら書物に没して傷が付かぬよう息を潜めて生きることなく、足元を見つめて人を育て、富の使い方を知って己を責めず、己の心から目をそらさず、憎むことによって一生忘れず、大切なものだからこそ捨て、生きて傷付くことを償いと知り、すべての感情は人の本性に備わっているとして次の策を練り、慧眼を以て、こぴっと仕事がんばれば、あきらめて背を向けていたものに、巡り逢えるじゃんね。

「一生、獄の中にあろうと、心を磨き、己の心に目を凝らし、誠を尽くせば、人は生まれ変わることができる」
「つまり天は、ある者を選んで、その才を試そうとするとき、まずは試練を与える。逆境こそが、人を育てる。人を大いなる者にする。獄もまた、しかり」
CATCH A DREAM!!

[7320]あなたと探したい 投稿者:まっくん

投稿日:2015年02月06日 (金) 19時02分

みなさん、こんばんは。
最近、やたらジョニー・ディップが露出していますけど、一部のテレビや活字で、ちょび髭と紹介しているのよね。
あれはカイゼル髭、ちょび髭は、ハゲヅラの加トちゃんみたいのをいうのよね、こぴっと正確に報道しろし。

さて、『マッサン』、今週は、俊夫とハナの結婚話でしたね。
あと2か月を切ったのに、こんなことやってる場合なのか。(笑)
このままだと、ウイスキーの完成も、ナレーションだけで済まされちゃいそう。(笑)

では今回も、先週の土曜日から振り返っていきましょう。
出生の秘密を知ったエマちゃん、ごめんね、ちゃんと分かってるんだけど、って健気でしたねぇ。
ずっと、エリーがそばにいてくれたことも、分かっていました。
父兄参観への出席も、エマは、認めてくれました。
去年、父兄参観はなかったんかい、なんて野暮は、エマちゃんの熱演に免じて、いいませんよ。(笑)

エマより先に死なないで、これが彼女の両親へのお願いでした。
ここで、あっさり了承する政春、あんたはアホか。(笑)
もう、どうしようもないね。
エマが先に死ぬってことだよ、分かってるのかね、このおっさんは。

『ちりとてちん』で、主人公が、病床の師匠に同じことをいうのよ。
私より、先に死なないで、もう大事な人を失いたくない、って。
そしたら、師匠がいうのよ。
大事な人に先立たれた者のつらい思いを、俺にさせるのか、って。
さらに、こういうものは順番や、失われる命をいとおしむことが、自分の命をいとおしむ気持ちに変わり、やがて自分を大切に思う気持ちになっていく、みたいなことを、優しく説いて聞かせたのよね。
本当は、もっともっと、いい台詞だったと思うけど、忘れちゃった。(笑)
鴨居の大将も、今日、同じようなことをいってたよね。
ともかく、これが、年長者の分別というものなのよ。
いくら相手が子供でも、順番を違えることの親不孝を説いてあげないとね。

ところで、ここ最近、北海道編になってから、エリーの日本語、下手になったよね。
もしかして、大阪編より先に収録したんちゃう。(笑)
それなら、ホットトディーを作らないことも、医者の娘なのに、ただおろおろするのも分かるなぁ。
脚本ができあがる順番が、逆だったかもしれないもんね。
それなら、矛盾してもやむを得ないよね。
なんか、私のこの推理、当たってそうな気がするけど、ずうずうしいかな。(笑)

それはともかく、亀山家は、ようやく親子三人で、川の字で眠りました。
先週も書いたけど、遅いのよね、エマが悩んでいる時に寝てあげないと。
まあ、あっさり、何のわだかまりもなく、親子として気持ちが通じ合えて、よござんしたね。(笑)
そういえば、エリーお手製の寝間着、二人には内緒にしていたみたいだけど、採寸せずに、よく作れたよね。(笑)

そして父兄参観の日、俊夫が、エリーは着物で、といったせいか、二人ともおそろいの洋服で出かけました。(笑)
チエさんも、洋服でしたね。
普通、父親は行かないよね、タケシくんのお父さんは、仕方ないけど。
そうそう、教室の後ろに、「りんごの木」と筆で書かれた半紙が、貼られていましたね。
ちょうど、政春の右横が、エマのものでした。
身体に合わせて、字が小さかったけど、まさか本人が書いたんじゃないよね。(笑)

エマの作文は、よかったですね。
本当の両親が生まれてすぐ亡くなった、というところで、先生も児童も無反応だったのが、意外でしたけど。(笑)
もう、エマは、作文の内容を完璧に覚えていて、そらんじていましたね。
じっと両親を見つめて、観客を前にした、女優のような振る舞いでした。
こんなことされれば、両親も喜びますわな。
作文の内容も完璧、お母さんみたいになりたい、お父さんのような人と結婚したいって、こんなこといわれて、感激しない親はいないでしょう。
将来は人たらし、女藤吉郎になるんじゃないかな。(笑)

やがて、タケシもミツルもよしえも、エリーの家で、英語の歌を習うようになりました。
ミツルも、いつの間にか、改心しちゃったね。
こいつは、なんでエマをいじめてたんだ?(笑)

それにしても、リンゴ汁を父兄参観に差し入れるって、あほだけど、この政春の気持ちだけは、よく分かる。(笑)
おかげで、病院に売り込むことを思いつき、とんとん拍子で、東京・大阪にも出荷できるようになりましたよ、しかも半年もかからずに。
なるほど、確かに、液体の方が、体内に入れやすいし、養分も吸収しやすいもんね。
とはいえ、ここいらあたりを、あっさりナレーションで片付けるところが、このドラマなのよね。(笑)
別に、汁でもジュースでも、違いはなかったってことだよね。(笑)

そして、昭和9年3月を迎えました。
問屋の古谷が、苦虫をかみつぶしたような顔をして、やってきました。
あらら、『ごちそうさん』では、蔵屋敷経営のきっかけとなる、倉田さんが連れてきたグルメな二人組の片割れじゃございませんか。
食べ物に縁がありますね。(笑)

問屋の話では、東京や大阪に出荷したリンゴ汁が、中にごみが沈み、ラベルもカビが生えて、売り物にならない、と返品されてきているとのこと。
ごみの正体は、一馬によると、りんごに含まれる糖類のペクチンが凝固したものが、白く濁って見えるんだそうです。
あのねぇ、それなら最初に発売した昭和8年10月から、そういう現象が起こっているんじゃないの。(笑)
どおして、今、このタイミングで顕在化するのよ。(笑)

カビは、船荷として1か月以上も海上を運ばれるため、その途中で雨に濡れてしまうからではないか、と政春は、推測しました。
それなら、明らかに海運会社の責任じゃんね。
どうして、それを政春の会社が、被るのかが分からん。(笑)
確かに、問屋には、政春の会社が補償するにしても、そのお金は、しっかり海運会社に求償しないとね。
そんな緊急事態に、紅茶淹れたよって、エリーさん、のんきだねぇ。(笑)
返品のリンゴ汁でゼリーを作るっていっているけど、これがまた会社を救うのかな。(笑)
エマや政春が、食べていたのは、今風の、プルンプルンして、なかなかおいしそうでしたね。

BARBERナカジマでは、いつものメンバーで、いつもの井戸端会議。(笑)
三郎さんが、ちゃんと髪を切っている場面も、映りましたね。(笑)
進さんが、りんごの代金を心配する気持ち、よーく分かります。
でも、チエさんが、熊さんの賃金を心配する必要はないよね。
だって、将棋を指しているだけ、仕事していないんだから。(笑)
ハナも、亀山家の家政婦状態で、ほとんど会社の役には、立っていないしね。
結局、戦力になっているのは、一馬だけだね。
一馬と俊夫の賃金は、しっかり払われているのか、私も心配だよ。(笑)

ところで、森野家の三人、あいかわらず、食堂という名のニシン御殿で、我が物顔で暮らしているってどういうことよ。(笑)
2年間ニシンが来なくて借金地獄に陥ってから、さらに2度目の春ですけど、相変わらず、海は、くきないのね。(笑)
なにはともあれ、進さんと熊さんは、すっかり打ち解けてよかったね。

俊夫が、ハナに積極的にアプローチを始めた頃に、彼女にお見合い話って、定番ですね。
見合い相手は、はしごがなくても、高いところのリンゴの実が、獲れるんだね。(笑)
俊夫さん、シークレットブーツ買ってこなきゃね。(笑)
青森出身の会津藩士の末裔ということは、政春こと山川浩が治めた南斗藩の人だね。(笑)

熊さんは、釣りに行ったと、エリーたちは意味深な笑い。
でも、熊さんは、櫓の上で、酒を飲んでいました。
やっぱり、本当は、嫁に出したくないんだね。
政春だけは、俊夫とハナの気持ちに気付かないって、これも朝ドラの定番だね。(笑)

その俊夫は、返品されてきたリンゴ汁をワインにできないか検討中。
仕事一筋に生きる男ですけん、四六時中、仕事の事しか考えとりまへん、って私と一緒だ。(笑)
政春も、こぴっと俊夫を見習えし。

その政春は、リンゴ汁を背負って、一馬とともに函館へ営業に向かいます。
だから、前にもいったよね、小樽から函館まで、今でも電車で4〜5時間かかるって。
余市から小樽までの移動もあるし、当時の汽車なら行くだけで、1日ものだったはず。
この脚本家、北海道全体の地図を見たんだね、きっと。
北海道は、ばかでかいから、なんとなく余市と函館の間が、相対的に短く感じちゃうんだよね。
目の錯覚と先入観で、すぐ行ってこられると思っちゃったわけだね。
実際は、東京・名古屋間くらいは、あるんじゃないかな。

その日の夕食、研究室にこもる俊夫に、ハナが、手作りの肉じゃがを届けました。
酵母について、ハナに熱く語る俊夫、根っからの杜氏だねぇ。
酵母は酒の命、リンゴ汁との相性も大事なんだそうです。
俊夫が酵母でハナがリンゴ汁、それとも逆なのかな。(笑)
結局、ぶどう酒酵母が、リンゴ果汁と一番相性がいいことを、俊夫さんは見つけました。
たいしたもんじゃんね。
それに比べて、政春は、北海道に行ってから、探究心をすっかりなくした腑抜けになっちゃいましたね。

エリーがおせっかいを焼いて、熊さんが曲解して俊夫を問い詰め、ハナが見合いを決意、ってこのあたりの流れは、何のひねりもありませんでしたね。(笑)
エリーは、ハナがお見合いをしても、誰もハッピーになれない、といってましたね。
それじゃ、優子さんはどうなるのよ。
家のために、好きでもない人とお見合いし、結婚したけど、彼女は、不幸なのか。
そういうことは、してみないと分からないからね。
嫁がせたくないけど、娘の幸せのために、とりあえず見合いを進める熊さんが、正解だと思うな。

そうそう、熊さんに馬乗りになられた俊夫が、わしゃぁ、盗人(ぬすっと)呼ばわりされる覚えはありまへん、と抗弁していましたよね。
いえいえ、あなたは、初めて鴨居商店を訪ねたときに、ドロップを盗もうとした前科があるんですから、そんなことをいう資格は、ないんでがんす。(笑)

結局、業を煮やしたハナが、自分の気持ちを俊夫に告白、彼の気持ちを尋ねました。
俊夫は、物心がつくまえに父親が亡くなり、嫁をもらったり、人の親になったときに、どうすればいいか分からない、とぐずぐず。
お茶の間も、イライラのしっぱなしでしたね。(笑)
でも最後は、ハナ、わしの嫁になれ、と決めてくれました。
速攻、断るハナはお約束(笑)、河川敷でのめ以子と通天閣が、思い出されます。
ところで、俊夫が一目惚れしたのは分かりましたけど、ハナは、いつ、何をきっかけに、彼のことが、好きになったんだろ。
そのあたりのエピソードは、全くありませんでしたね。

おせっかいな亀山夫妻は、すぐに二人を熊さんのところに連れて行きました。
結婚の話を切り出せない俊夫と、話の内容を察して、逃げようとする熊さん、男って弱っちい生き物だね。
でも、ハナと夫婦にならしてつかあさい、と最後は俊夫さん、しっかりと思いを伝えました。
真央ちゃんの、お嫁さんにしてつかあさい、を思い出したのは、私だけじゃないよね。(笑)
この時、俊夫の隣で、目を潤ませたハナは、本当に嬉しそうで、幸せな気持ちに満ちあふれていました。
小池栄子さんって、こんなにも演技がうまかったんだね。

そして、結婚祝いのパーティーが、さっきも書いたけど、もうすっかり森野家に占拠された旧ニシン御殿こと北海道果汁の食堂で、行われました。(笑)
遅れてきた三郎さんが、酒屋に勧められて買ってきたのが、鴨居商店の角じゃなくて丸瓶。(笑)
1本12円で、グラス付き、このおまけが欣次郎らしいですね。
リンゴ汁が1本30銭だから40本分なのよね。
今の物価では、どうだろリンゴ汁が1本200円だとすると、丸瓶は8千円、結構いい値段だね。

みんな、うまいといって飲んでましたけど、これって英一郎がブレンドした、おそらくはスモーキーフレーバーを抑えたものなんでしょうね。
政春も、丸瓶のことをはじめて聞くふうでしたけど、こんな基礎的な情報も集めていなかったのかな。
すっかりジュース屋になっちゃって、初心を忘れていますね。

とはいえ、本能が頭をもたげたのか、丸瓶を自宅に持ち帰って、飲んでいました。
鴨居の大将に、うまかった、といってました。
これは、おかしいよね。
政春がおいしいと感じるのは、本場のウイスキーのような味だろうし、それなら、三郎さんたちが、うまいなんていうはずないもん。
お世辞でそういった、と解釈しないと、整合性がとれないよね。(笑)

話は、後先になりましたが、そこへ鴨居商店から電話がかかり、じぇじぇじぇ、英一郎が亡くなったとのこと。
鴨居商店の社長を引き継ぐとばかり思っていただけに、衝撃でした。
これまで検証してきたとおり、間に合うわけないのに、ちゃんと通夜の前に到着しましたね。(笑)

最後の政春の姿は、俊夫とハナの祝言に出るところだよね。
明日は、その話としても、来週こそ、英一郎の言葉に背中を押されて、ウイスキー造ってほしいなぁ。

さて、第17週の関東地区の最高視聴率は、実の子ではないと知り、熱を出したエマを、よしえとタケシが見舞ってくれた30日(金)の23.6%と過去最高記録をたたき出して第1位、第2位は、笑点の23.5%と大接戦でした。

月曜から土曜までの詳細は、20.8%、21.1%、22.9%、21.5%、23.6%、21.0%で、第17週の週平均は21.82%とこれまた過去最高記録、『ごちそうさん』の第17週の平均は22.67%、『花子とアン』の第17週の平均は22.53%でした。
第17週までの全平均は20.37%、『ごちそうさん』は22.31%、『花子とアン』は22.57%でした。

関西地区の最高視聴率は、エリーが、エマにタケシをけがさせたことはいけないことだと諭し、政春は、大阪の野々村邸に出張し、渡からリンゴジュースをリンゴ汁に変更するようにいわれた28日(水)の24.4%で第1位でした。
名古屋地区の最高視聴率は、熱を出して寝込んだエマが、お母さんと何度も寝言をいうのを聞いて、エリーが、自分のことか、実の母親のことか気になった30日(金)の24.3%で第1位でした。

『花燃ゆ』の第5回は、関東地区が12.8%でした。
ちなみに、八重の第5回は18.1%、官兵衛の第5回は16.0%でした。
第5回までの全平均は、花燃ゆ14.62%、官兵衛17.26%、八重18.92%です。
名古屋地区は、17.3%で、第11位でした。
関西地区は15.1%でした。

今回の『花燃ゆ』も、よかったです。
キーアイテムは、ボタン(ボタオ)でした。
今回も宮村優子さんの脚本でしたけど、このあたりの展開は、大島里美さんと、すりあわせてあるみたいですね。

それにしても、今回の真央ちゃんは、素晴らしかった。
もちろん、野山獄で、あの寅次郎を諫めるシーンでがんす。
これぞ、井上真央、っていう演技でした。
This is MAO INOUEでしたね、って同じことじゃん。(笑)

そうなのよね、あの寅次郎ですら、主人公の文さんに諫められて、もとい、導かれて、考え方を改めていく、という展開なのね。(笑)
寅次郎を、幻から現(うつつ)の世界に、引き戻すわけね。
さすがは主人公、ものすごい影響力を持ってるじゃん。(笑)

野山獄と岩倉獄、今回は、その対比も鮮明でしたね。
野山獄、一応、鍵はついているけど、自由に出入りできるってことなのかな。
寅次郎は、いつもこざっぱりしているので、ひげそりなんかも許されていたんだろうな。
本来、囚人に刃物なんて、ありえないんだけどね。(笑)

エコノミー症候群(笑)にならないように、定期的に身体を動かす時間も設けられたりして、いたれりつくせりじゃん。
でも、これって、いかにも現代的な考え方だと思うんだけど、本当にあんな時間、あったのかな。
富永有隣と寅次郎を出会わすための、方便なんじゃないの。(笑)
もし、本当にこんな時間が設けられていたんなら、入ったら二度と出てこられない、という噂が、嘘ってことだよね。
こんなに囚人の立場を慮るところに、悪い噂が立つ訳ないもん。(笑)

それにしても、福川犀之助さんは、いい人だよね。
このドラマを盛り上げるため、特別に文を中に入れてくれたもんね。(笑)
福川さんはしっかりと、雪の中、ボタンを託して欲しいと土下座する文が、重輔の遺骸を運ぶツルから、相手にされなかったところを見ていましたからね。
きっと、優しい人だから、気の毒になったんだね。
しかし、役人は、福川さんが一人だけみたいだし、あの状況なら、牢の外に出たときに、囚人たちが力を合わせれば、簡単に彼を殺して脱走できるよね。(笑)
いい人だからこそ、みんな頼りにしているんだろうね、だから、従順なんじゃないかな。
もっとも、あの面子じゃ、そもそも、力を合わせられないか。(笑)

一方、雑居房の岩倉獄は、ちょっと小ぎれいすぎましたね。
他の囚人も重輔に無関心で、伝馬町の牢屋敷とは、大違いでしたね。(笑)
そんな岩倉獄ですが、金子ツルさんは、中に入れてもらえず、外で偶然、文と鉢合わせをしました。
この時点で、ツルは、文の肉親が野山獄に入っていることは、分かるわけですしね。
そうしたら、寅次郎が収監された、という噂は広まっているでしょうし、彼の親族、と推察するのが、普通でしょうが、気付きませんでした。(笑)
もっとも、第2話のように、寅次郎の肉親も、城下に広く知られていた、という設定なら、それ以前に、顔を見た瞬間に分かるわけですけどね。(笑)

それはともかく、初対面のツルさんと文が、身内が収監されたもの同士、共感しあって、にぎりめしを食べるのは、ありだと思うのよ。
でも、息子の看病に来て、文に同行を求めるのは、ちょっとご都合主義が過ぎちゃいましたね。(笑)
だいたい、岩倉獄の役人も、あれほど、ツルさんの面会を頑なに拒んでいたのに、家族以外の者を入れるなんてね。(笑)
あれだけ頻繁に野山獄に通っていれば、文の顔くらい覚えているでしょうし、他人だということは、認識しているはずですしね。

ところで、滝なんかも重輔の様子を案じていましたけど、杉家としては、金子家に謝罪とまではいかなくても、せめて、あいさつぐらいには行くべきだよね。
どう考えても、寅次郎のために犠牲になったんだからね。
重輔の思いは思いとして、ここは、家と家ということで、きちっとけじめはつけないとね。
ツルさんも、ボタンを杉家に持参したくらいだから、家は前から知っていたんですよね。
現代なら絶対に、訴えてやるといって、押しかけますよね。(笑)
これは、ツルさんができた人だ、というよりも、当時は、家格が上のところに、文句をいうなんて選択肢は、なかったんだろうな。

ツルさん、看病という口実で、獄内に入れてもらえたけど、事実上は、お別れのためだったって感じです。
看病なら、ツルさん、しばらくは泊まり込みになったでしょうけど、文と一緒に出てきた感じだもんね。
文も、ボタンを握りしめた瀕死の重輔に、そのことを敏感に感じとったんでしょう。
「金子様は寅兄様が殺したんです、己の欲に己を慕う者を巻き込んだ」、この渾身の言葉には、重輔とツルさんの思いが込められていたのよね。

そういえば、先週、寅次郎たちを浜辺まで送り届けた小舟と、沖に停泊する黒船2隻のCGをすばらしいと誉めたら、今週は、しつこく映しましたね。(笑)
前回のさりげない描写が好きだったのに、興ざめしちゃいました。(笑)

ところで、今回は、新しいキャラの、お披露目の回でもありました。
東山くんなんて、ちょんまげ姿だと、どうしても大岡越前に見えちゃうのよね。(笑)
以前、このまま、長州の人間だけで、幕末から維新を描けたら画期的、と書いたけど、残念ながら、薩摩と幕府方の人物が、登場してしまいました。
これで、桜田門外の変も、しっかり描かれることは、確実ですね。(笑)
西郷どんは、ちょっと軽すぎるような気が。(笑)

このあおりを受けて、杉家の人々は、ほとんど描かれませんでした。
湿気取り用の油紙について、梅太郎が敏三郎に説明していましたけど、手はほとんど動いておらず、後半は完全に言葉だけ、ほとんど伝わっていないだろうな。(笑)
寿は、まだ、自分の祝言の邪魔をした寅次郎を許してないのね。
女の執念は、怖いねぇ、くわばら、くわばら。(笑)
百合之助さんも、寅次郎に本を準備するだけ、チョイ役でしたね。

今回、私が一番好きだったのは、文が、『海国図志』がないと知り、嬉々として、いそいそと伊之助に手紙を書く場面です。
義兄になっても、まだ、好きなのね。
さすがは姉妹、女の執念は、、、以下、先に同じ。(笑)

ところで、『海国図志』、60冊あるといってましたけど、伊之助が桂小五郎から受け取ったのは、数冊だけでしたよね、それだけで、寅次郎は、満足するのか。(笑)
寅次郎は、入獄後、2か月で、100冊読破した、といってましたけど、あんな暗がりで読んでちゃ、目が悪くなりますよね。
やっぱり、ちゃんと、ろうそくは灯してもらえたんだよね、至れり尽くせりだもん。(笑)

ようやく、高須久子さんの全身が映りましたね。
次回は、文が、娘を捜してあげるのかな。
またまた、イミテーション大河の展開となりそう。(笑)

それでは来週も、人からどんなひどいことをいわれても信じて待ち、眠っている間に時が過ぎ行かないよう、生きて、腐って、呪え、との覚悟・真髄を持ち、時流を読み、逃げも隠れもせず、遠くを睨み、恥じることなく心のままに生き、獄にあっても周りを罵倒し、紙の上の幻と知りつつ学問をしてやまず、もっともっと太い大義の果ての志で、新しい国の光をめざし、明日の己を己で切り開く気概で、こぴっと仕事がんばれば、ボタンのように、人と人とを繋ぎ止めることができるじゃんね。

「もし、君がいなかったら、今の私は、ここにはおらん。これは、とっておきなさい。この先、どんな苦難に襲われようと、今夜の我々の絆があれば、志は必ず果たせます。その証しに」
CATCH A DREAM!!

[7318]新しい「大好き」を 投稿者:まっくん

投稿日:2015年01月30日 (金) 19時01分

みなさん、こんばんは。
『あまちゃん』ファンの皆様、お待たせしました。
この4月から、BSプレミアムで、午前7時15分から再放送が始まります。
土曜の午後6時から、6本まとめての再放送もあるよん。
観られる環境にある方は、お見逃しなく。
本当は、『純と愛』の順番だったんですけどね。(笑)
でも、遊川さんの『○◯妻』は、今のところ、なかなかおもしろいのよ。
この人は、民放向きだね。

さて、『マッサン』、今週は、こひのぼりが復活、キャサリンや春さんが観られてよかったです。
でも、余市から大阪まで、当時なら、函館、青森、仙台、上野と4泊くらいしないといけないんじゃないかな。
そこまでして大阪に行かなくても、あの内容なら電話で十分だよね。(笑)

では今回も、先週の土曜日から振り返っていきましょう。
大方の予想どおり、政春は、熊さんの申し出を受けました。
政春は、熊さんに、ここを第二のふるさとにすると誓いました。
進さんにも、ここをニシンやりんごだけじゃない、ウイスキーの里にしたいと、政春は、大風呂敷を広げました。(笑)
エリーも、とうとう土下座しちゃいましたね。(笑)
なんか、このドラマじゃ、土下座が安っぽいなぁ。
おまけに、あっさり家族の絆が取り戻され、森野家の親子3人は、政春のところで働くことになりました。

そして、1年の時が、あっという間に流れ、北海道果汁株式会社が完成しました。
この時間の流れも、予想どおりでした。(笑)
熊さんのニシン御殿は、壊さずにそのまま食堂として利用、その隣の敷地には、エリーたちの新しい家、エリーハウスが建てられました。
エリーハウスって、ちょっとどうなのよ。(笑)
広いリビングに洋風キッチン、エマの部屋も設け、夫婦の寝室は布団を敷いて寝たいから和室、って、もう、好きにして。(笑)

それにしても、今、言及したことって、大きな問題が山ほどあるのよ。(笑)
まず、工場や家を建てた土地、これらも熊さんの土地っていうことですよね。
そもそも、今回は、熊さんの借金を返すために、熊さんの不動産を購入してあげたんだから、もし、他人の土地なら、返済できないことになっちゃうもんね。

ということは、熊さんは、ニシン御殿に隣接する広大な土地を持っていた、ということじゃん。
それなら、妻の幸せのため、子供たちのふるさとづくりのため、御殿を手放せない、としても、周辺の土地なら影響がないから、借金返済のために、まずは売り払うべきだったんじゃないの。

もっとも、広大すぎて、買い手がつかないか、土地が安すぎて、売れても、借金完済にはほど遠い、という可能性はあるよね。
そうなると、今度は別の問題が生じるのよね。
政春が、熊さんから買った不動産の元手は、野々村さんと渡さんが各20万円、欣次郎からもらった退職金相当の10万円の計50万円なのよね。
政春がもらった10万円にしても、事業費として彼が出資することが、他の出資者がお金を出すための条件なので、いわば、出資者の共有資産であり、自由に使えるお金では、ないはずなのよ。

不動産の価格にしても、周辺の取引事例とかを参考にした、適正なものじゃないといけないのよね。
もし、それを無視して、熊さんの借金返済のために、不当に高い金額で購入したら、他の出資者に損害を与えることになるからね。
そのあたり、いくらで購入したかは、その手続きを含め、大変重要なのよ。

また、御殿を食堂として利用するのも、それが資産の有効活用として適切なものかどうかは、はなはだ疑問。(笑)
今の時代なら、福利厚生も大事だろうけど、当時じゃ、そんな発想もないだろうから、わざわざそんなものを購入することについて、出資者の理解は得られないんじゃないかな。

さらに、エリーハウスについても、大きな疑念があるのよ。(笑)
政春の私邸なんだから、その土地や家屋は、50万円とは別の、亀山家の個人的資産を使って購入しなけりゃいけないんだけど、どんぶり勘定で、50万円の中から出してそう。(笑)

ついでにいうと、熊さんたち三人は、従業員として機能しているかも、はなはだ疑問。
だって、他に8人も雇って、彼女たちだけが働いているもんね。
少なくとも、熊さんなんて、なんとなく営業職員ぽいけど、戦力0どころか、マイナスじゃん。(笑)
昼日中から、のんきに、床屋で将棋を指してるもんね。
公私混同、政春が出資者から背任罪で訴えられないことを祈るよ。(笑)
ハナだって、教員としての資質を持っているんだから、その知識や能力を活用しない手はないよね。
お手伝いさんみたいに、エリーに漬け物のつくり方を教えたり、従業員の賄いをつくったりって、あまりにも、もったいないよね。
経理の勉強を、させるべきだと思うなぁ。(笑)

ところで、新しく雇った従業員の中に、室井文士の長女、文女ちゃんがいますね。(笑)
おのみっちゃんの常連客で、魚島季節のとき、め以子が最初に鯛を届けたときに、受け取りを拒否した、おかみさんだか、おなごしさんだかだった女性もいます。
この方は、常連といっていいんじゃないでしょうか。

俊夫は、多くの方の予想どおり、エリーのラブレターに誘い出されちゃいましたよ。
懲りないねぇ。(笑)
前にも書いたけど、これは、内助の功を超えたエリーの越権行為だよね。
しかも、当面は、りんご汁づくりだってことも、隠したままだし、悪質だよね。
また、あっさり送り出す亀山酒造も、なんだかなぁ。(笑)
結局、俊夫は、出戻りの亀山酒造に居場所がなかったんだね、きっと。

その俊夫さん、ドアにぶつかる癖は、あいかわらずだね。(笑)
ハナの笑顔に、心臓を撃ち抜かれちゃいましたね。(笑)
ロマンスが生まれたら、その時は、エリーの行動を許しちゃう。(笑)

ところで、政春の事業形態は、これでいいのかなぁ。
このままだと、とりあえず、りんご汁を作って、資金を貯めて、それからウイスキー工場を建てて、5年間熟成させて、商品化するってことなんだよね。
それじゃ、意味ないじゃん。
ウイスキー工場も同時に建てて、熟成を開始しないとね。
商品化するまでの5年間を、りんご汁で食いつなぐ、って発想じゃないと、うまくいかないんじゃないかな。

もちろん、ウイスキーが商品化されても、りんご汁も生産を続けて、工場の建物や設備の経費を回収しないとね。
そのために必要なお金が、50万円なんじゃないの。
もっとも、りんご汁がうまくいかなきゃ、どうしようもないんだけどね。
とにかく、納得いかないことばかり、盛り下がる一方の週末でした。

やがて、工場が操業して1か月、昭和8年秋を迎えました。
政春は、毎朝、ベルを持って、一番に工場に行き、工員を迎え、始業の鐘を鳴らす、それが日課とのこと。
この日課は、やっぱりニッカと掛けたんだろうな。(笑)
それにしても、なんで、あのベルを大切に、箱に入れて持ち歩いているんでしょうかね。(笑)
欣次郎から託されたとか、強い思い入れがあるかとか、後に、そのあたりの説明があるのかな。

その工場ですが、りんご汁は、売れずに在庫がたまる一方、床屋のチエさんによると一本30銭は高すぎるとのこと。
当時の物価は分からないけど、確かにりんご1個が5銭といわれれば、高いよね。
りんごの個体にはないけど、汁にはある価値のようなものを宣伝しないと難しそう。
とはいえ、ラムネが6銭、伝助さんが夢の飲み物と絶賛したサイダーが20銭だもん、厳しいよね。

値段は、政春がつけたという熊さんに、床屋の三郎さんがいった、裏で操られてるんじゃないですかね、には、もう何回もガッテンを押しちゃいましたよ。(笑)
しかし、エリーをかばうチエさんは、もう、彼女のことを、べた褒めです。
べっぴん同盟と同じように、すっかり取り込まれちゃいましたね。(笑)
娘同士が同級生で、お隣だもん、親も仲よくなるよね。
ところで、BARBERナカジマって、当時にしては、ハイカラな名前ですよね。(笑)

エマは、登校時に、俊夫から、笑い方がエリーにそっくりといわれ、いずれ髪の毛も金色になるのか、と聞き返しました。
なるんじゃなぁですか、と答えてしまう俊夫の気持ち、よく分かります。(笑)
本当のこと、いわなくてよかったです。(笑)

そのエマは、小学校3年生。
大正13年11月11日、山崎のウイスキー工場のお披露目の直後に生まれた子をもらったのかと思いましたが、どうやら大正14年生まれだったようです。
でも、概ね前回の書き込みの予想どおりでした。(笑)

担任の先生は、諸岡くんのお母さんでしたね。
課題の作文のタイトルが、『わたしのかぞく』って、いやらしいところを狙ってきましたね。(笑)
先生なら、エマの事情は、知っているだろうに、もう少し配慮できなかったのかな。

おまけに、あまりにも見事なタイミングでエマが弁当を忘れ、エリーが教室まで届けました。(笑)
おかげで、教室は、大騒動に。
先生が、注意しないといけないのに、ただ、おろおろするばかり。
このクラス、エマに比べて、他の同級生の方が、あきらかに一回り大きいよね。
同じ年齢の子供を集めればよかったのに、エマを小さく見せる演出上の意図でも、働いているのかな。

エマをいじめた二人の子供は、ミツルが子供時代の活男、タケシが、泰介の友達で、しょぼ焼きをめ以子のところに食べに来ていた子供の一人でしたね。
ミツル、ごちでは、あんなに母親思いのいい子だったのにねぇ。(笑)
タケシという名前は、2作続けて、好きな子に対するいじめっ子だね。(笑)

それにしても、子供たちが、誰もエマの母親を知らないってどうよ。
エリーは、深窓の麗人じゃあるまいし、工場敷地から一歩も出ないなんてことはないよね。
床屋のチエさんとも、親しいみたいだしね。
買い物などで街に出歩けば、金髪だもん、目立つし、北海道果汁の奥さんだ、ということが街中の噂になって、必然的に、同級生の親なら、エマの母親だって分かるはず。
そうすれば、深い考えもなしに、あるいは、もしかしたらある種の悪意を持って、子供にそんな話をする家族もいるんじゃないかな。
前回も書いたけど、そもそも、大阪の小学校で発生すべき問題だし、北海道に来てからでも、既に1年経つんだから、転校したときに、そんな話題になって当然でしょ。
今でしょ、じゃなくて、今じゃないでしょ。(笑)

学校でいじめられたことを話さず、明るく振る舞うエマ、健気だねぇ。
政春は、そんな彼女に、正直に事情を打ち明けるのかと思ったら、親が外国人じゃいうてバカにするような子供は相手にせんでええ、ってそれは違うじゃん。(笑)
みんな同じ人間だ、ということを分かってもらうために、同級生を家に招いて、交流を深めるとか、問題が問題なんだから、親としても、子供をフォローしてあげないとね。

エマは、とうとう、本当の子じゃない、拾われた子だ、といじめるタケシを突き飛ばして、ケガをさせてしまいました。
タケシの父親は、タケシを連れ、じゃがいもを手土産に、謝罪に来ました。
でも、どうみても、文句をいいにきた態度と口振りでしたよね。(笑)

エリーは、タケシと親が帰ったあと、手を上げちゃだめ、としかりましたけど、本当は、タケシに対して、ちゃんと頭を下げさせないとね。
森野家の人間なんて関係ないのに、、当然のように、いもを受け取ってたじゃん。(笑)
ちゃんと、エマをかばうだけでなく、指導もしてあげないと。
あとから、いもむしや漢字の親の成り立ちを話して励ましても、そのミスは消えません。(笑)
ならぬものはならぬ、会津の什の掟を、熊さん、こぴっと思い出せし。(笑)

そのタケシは、父子家庭だったんですね。
父親が栽培するじゃがいもの収穫を手伝ったり、朝ドラだもん、やっぱり、本当はいい子だったね。
エマの母親が外国人だからいじめたんじゃなくて、きっと、お弁当を届けてくれる優しい母親がいて、うらやましかったんですね。
でも、それを、父親の前でいえば、傷つけちゃうからね。

政春が、大阪出張から帰った後、エリーと相談をし、エマに出生の秘密を伝えることになりました。
この決め方が、雑というか拙速。
こんなんなら、何も悩まず、もっと前に本当のことを告げられたはず。
もっともっと、エマの立場に立って、深く考えてあげないと。

そして、話すにしても、どういうタイミングで、どういう言葉を選ぶか、慎重に検討したうえじゃないとね。
それなのに、エマはのう、養女なんじゃ、って、これはないんじゃないの。
みんな、きっと、この言葉を口にできないからこそ、いろいろ悩むんだよね。
もともと、デリカシーが著しく欠けたキャラだけど、無神経もここまでくると、コメントのしようがありません。
エリーも、ここは、しっかりと日本語で伝えないと。

そして、なによりもひどかったのは、そんなエマを一人で寝かせたこと。
何のために、夫婦の寝室を和室にしたのか、って話だよね。
こんな日のこんな晩だからこそ、親子三人で、こぴっと川の字になって寝てあげろし。
エマはこの世でたった一人の、わしらの大事な娘じゃ、ってそんな言葉をいくつ重ねてもだめ、ちゃんと、心に寄り添ってあげないとね。

エマは、作文に本当のことを書くとしかられる、というよしえの言葉に反応。
亡くなった両親のことは、書けないよね。
とうとう、熱が出ちゃいました。
失恋や終戦で知恵熱を出した、陽子みたいですね。(笑)
こういうときこそ、ホットトディをつくらないと。(笑)
タケシを連れて来たよしえ、グッジョブでしたね。
タケシが謝ったんだから、エマもこぴっと謝罪しろし。
明日からの展開が、読めないなぁ。

さて、第16週の関東地区の最高視聴率は、熊さんの家を訪ねた政春たちが、三平汁や巨大大福で歓待され、泊めてもらった20日(火)の22.1%でで第2位、第1位は、イッテQ!の22.3%でした。

月曜から土曜までの詳細は、19.4%、22.1%、21.7%、20.5%、21.5%、18.8%で、第16週の週平均は20.67%、『ごちそうさん』の第16週の平均は23.53%、『花子とアン』の第16週の平均は23.53%でした。
第16週までの全平均は20.28%、『ごちそうさん』は22.29%、『花子とアン』は22.57%でした。

関西地区の最高視聴率は、政春が、熊さんは、みんなから裏切り者呼ばわりをされ、ニシンの不漁で借金まみれだと知った21日(木)の23.31%で第2位、第1位は、ケンミンショーの24.4%でした。
名古屋地区の最高視聴率は、政春への出資を決めた渡さんが、野々村さんに、スッテキガールみたいな後添えをもらった、と暴言を吐いた24日(土)の24.1%で第2位、第1位は、イッテQ!の25.8%でした。

『花燃ゆ』の第4回は、関東地区が14.4%でした。
ちなみに、八重の第4回は18.2%、官兵衛の第4回は16.5%でした。
第4回までの全平均は、花燃ゆ15.08%、官兵衛17.58%、八重19.13%です。
名古屋地区は、19.3%で、第9位でした。
関西地区は16.9%で、第11位でした。

『花燃ゆ』の第4回は、脚本が、大島里美さんから宮村優子さんに代わりました。
どうやら、二人で担当するみたいですね。
今回は、なかなかよかったんじゃないでしょうか。
特に、寅次郎が国禁を犯したことを巡る男たちの葛藤と、それを支える女性たちが、うまく描かれていたんじゃないでしょうか。
とはいえ、史実は紀行任せのフィクションだけじゃ、大河ファンは、納得しませんわな。
その分、ハードルが低いので、大河初心者の方は、取っつきやすいんじゃないかな。

江戸で寅次郎と接触しながら、密航を止められなかった梅太郎は、文之進から、わしなら牢屋に乗り込み、寅次郎を討ってから、腹を切る、と厳しく責められました。
泰造さん、苦悩する様子を、うまく演じていました。
それを支える妻の亀さん、いい仕事しましたね。
「おかえりなさいませ」と優しく語りかけ、間接的に夫の切腹を阻止しました。
今回、一番好きな場面でした。

一方、育(はぐくみ)役として、寅次郎を監督すべき百合之助の責任は、重大です。
殿に働きかけて、10年間の遊学を認めてもらったことが、引き金となっていますから、本来なら、切腹、必至ですよね。
夜、眠れずに布団の上に座り込む百合之助に、微笑みながら、そっと羽織をかけてあげる滝、妻としての優しさに満ちあふれていました。

その後、滝が寝たあと、硯に向かい墨をする百合之助の何ともいえない表情が、魅せてくれました。
とにかく、今回は、百合之助の演技が、俊逸でした。
この時、切腹願いを書いていたのが、番組の後半で明らかになりました。
このあたりは、うまかったなぁ。

文も、父親の決意を察し、寿の赤ん坊のために、籠をつくってくれと頼みました。
少しでも、父親の意識を死から遠ざけたかったんですね。
寿のところは、下女のトメさんがやめちゃったんだね。
お茶会を断られるくらい、せわあないけど(笑)、これは辛いよね。
でも、杉家の女性の頑張りもあって、無事、長男の篤太郎が生まれました。

あっ、そうだ、この後21時からの『流星ワゴン』では、政春の故郷、広島県福山市が舞台になってて、その中で、幼少時の主人公が、せわあない、といっていました。
中国地方じゃ、わりとよく使われるのかも。

今回の騒動の元凶、寅次郎は、弟子の金子重輔を連れて、黒船に乗り込みました。
金子重輔は、本当に行きたかったわけじゃなさそうなのに、気の毒でした。
艪杭が途中で折れたのに、ふんどしで縛って艪を漕ぐなんて、執念を感じます。
ドラマでは、せせらぎプールに毛が生えた程度の波でしたけど、外海ですから、実際は、かなり大きなうねりがあったんじゃないでしょうか。
よく、辿り着いたなぁ。
重輔って、船を操るのが、うまかったのかな。

それにしても、黒船に乗り込む場面を、これほど詳しくやってくれるとは思いませんでした。
しかも、ミシシッピ号からやってくれましたもんね。
普通なら、省略ですよね。(笑)
そこからさらに、ペリーの旗艦ポーハタン号に移動し、縄ばしごを降ろしてもらい、なんとか乗り込むことができました。
あんな小舟で、ペリーのいる黒船に乗り込めたんだから、これは歴史に残る快挙といっていいでしょう。

実際は、1時間くらい乗船していたみたいだね。
その後、寅次郎たちの小舟は流されたので、米国の船で浜辺まで送り届けられました。
浜辺に佇む二人の背景に、沖に停泊する黒船2隻と、寅次郎たちを送り届けた小舟が沖に向かって帰っていく様子が、CGで描かれていました。
こういう細かいところまで描写するって、心憎い演出だねぇ。

このように、黒船に関する一連の描写は、とても素晴らしかったんですけど、一つだけ、通訳のウイリアムズが、日本語をあまりにも上手にしゃべっちゃったのだけは、失敗でした。(笑)
実は、後に、寅次郎は、この時のペリー側の通訳の日本語がひどかった、と記録に残しているのよ。
その後、ペリーから恫喝する書簡が幕府に届いたときに、この時の経験から、寅次郎は、通訳の乏しい日本語力からして、このような日本語古文を書けるはずがない、と偽書だと看破しているのよ。
百聞は一見にしかず、経験というのは、貴重なものなのよね。

この、一連の密航騒動を、伝馬町牢屋敷の平六との会話を通して、浮かび上がらせました。
なかなか、凝ったストーリー展開でしたね。
私としては、どうして囚人と会話させたのかが、今一つ分からないのよね。
平六が、あそこまで執拗に問い質す必要性が、全く感じられないもんね。
取り調べの中で、明らかにしていく、というのなら分かるけど、それじゃ、ありきたりだから、あえて変化球を投じたのかな。

それにしても、昇太師匠はないんじゃないの。
官兵衛のラス前で、家康に西軍の実勢を伝え、褒美にまんじゅうをもらったばかりじゃんね。
いくらなんでも、間隔が狭すぎ。(笑)

結局、ペリーからの寛大な処分を、という申し入れもあり、罰せられることなく、萩に移送されました。
この頃は、まだ、長州も幕府に気を遣っているんですね。(笑)
ご公儀への忠義心を示すため、寅次郎を独自に処分しました。
その結果、寅次郎は、野山獄に入れられることになりました。
百合之助の育役も、そのまま継続、切腹願いは、差し戻されました。
このあたりの、畑での文との会話は、よかったなぁ。
まっすぐで不器用な百合之助を、実に見事に演じていました。
この場面だけでも、観た甲斐がありました。

野山獄は、寿によると、生きて出たものはいないという噂があるとのこと。
それは、ないでしょ。(笑)
寅次郎を劇的に描くための前振りなんでしょうけど、誇張しすぎ。
NHKのデータ放送で、用語解説というのを放送時にやってくれているんですけど、それによると、武士が収監されるのが野山獄で、農民や商人、下級武士が投獄されるのが、岩倉獄なんだそうです。

重輔は、下級武士として、後者に入れられたのね。
野山獄は、それなりの格を持った武士用の監獄だし、見る限り、独房だし、そんなひどい扱いは受けないんじゃないかな。
重輔は、自分より身分の低い者たちと一緒くたに放り込まれるんだから、たまらないよね。
母親が、『カーネーション』の千代さんだけに、彼についても、今後、詳しく描いてくれるんだろうな。

最後は、女性の手が映って、終わりましたね。
タイトルバックによると、高須久子さんのようです。
これから、寅次郎と絡んでいくんだろうな。
そういえば、今回、予告編がなかったんですよね。
その分、本編が長かった訳ではなく、ラスト30秒は、番宣だったのが、がっかり。(笑)
過去三話は、予告編を入れて、きっちり45分(初回は60分)やってくれたのにね。
予告編をやらないということは、あっと驚く展開が待っているのかも。
楽しみに待ちたいと思います。

それでは来週も、のめるように先を急ぐことなく、いずれ自由に米国に行けるようになるまで待ち、己のつまずきを知り、自分のできることをやり、自分の身体をいたわり、夷狄の情けを受けてでも生き抜き、今こそ五大州を探索し、敵を、異国を学ぶ気概で、HOPEを求め続け、殿から長州の宝ぞ、といわれるように、こぴっと仕事がんばれば、天明開運し、全くいつもどおりの夕餉も、とてもおいしく感じられるじゃんね。

「国禁を犯し、密航を企てたからには、もとより死罪は覚悟のうえ。死罪となって、この企てが天下に露見すれば、それで本望。それこそが、義の始まりである」
CATCH A DREAM!!

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[7319]投稿者:トッパ
投稿日:2015年02月06日 (金) 18時02分
まっくん、ゴメン、今週は返事を書く時間がまったくなくなっちまった。

『マッサン』、ハナとトシオのベタな恋愛劇はなかなか楽しかった。しかし、英一郎が急に亡くなったのには、ちょっと驚いた。

『花燃ゆ』、視聴率は低迷してるみたいだけど、僕は面白かった。
それにしても、あの牢、自由度が高すぎ。あれだけ好きな本を読めるなんて、すげー恵まれてるじゃん。

じゃ、また!

[7316]大好きな明け暮れ 投稿者:まっくん

投稿日:2015年01月23日 (金) 19時15分

みなさん、こんばんは。
残念ながら、地元の高校は、選抜に選ばれませんでした。

それにしても、ドラOBの大豊さんや柔道の斉藤仁さんの訃報には驚きました。
大豊さんが、ネクスト・バッターズ・サークル内で、肩にバットを掛けて待っている姿が、好きでした。
斉藤さんは、ロスとソウル五輪で金メダルは取ったけど、日本選手権で山下さんには勝てなかったんですよね。
エベレストには登ったけど、富士山には登れなかった、という言葉が印象的です。

さて、『マッサン』、今週は、早速、欣ロス、鴨ロス、堤ロス、どう表現すればいいか分かりませんが、欣次郎の喪失感に打ちのめされている人もいるんだろうな。(笑)
私は、そこまでも、欣次郎には思い入れがなくて、どちらかというと、三丁目べっぴん同盟ロスの方が、大きかったなぁ。(笑)

トッパさんは、ウイスキーそのものに魅力を感じないんですね。
私は、脚本が諸悪の根源だと確信しているんですけど(笑)、ウイスキーに関していえば、アンとのギャップが大きすぎることも要因の一つなんじゃないかな。

アンでは、大正時代から、ウイスキーをおいしそうに飲んでいましたもんね。
ドミンゴで行われた、聡文堂就職の歓迎会では、はなは、初めて口にしたのに、おいしい、おいしいと3杯も飲んでしまい、酔いつぶれて英治におぶられて、家まで送ってもらいましたよね。
梶原さんなんか、なにかというと手土産はウイスキーで、村岡印刷でよく飲んでいましたしね。

本当は、『マッサン』の描写の方が、真実に近いのかも知れないけど、それにしても、みんながみんな、口を揃えてまずいというなんて、あまりにも嘘っぽいので、アンの方に信憑性を感じてしまうんじゃないでしょうか。

それでは、気を取り直して、今回もお待ちかねの、先週の土曜日から振り返っていきましょう。
まずは土曜日、タイトルバックに、えらい早く欣次郎の名前が出るなぁと思ったら、登場人物が、政春、エリー、エマ、欣次郎、英一郎の5人だけでした。
『純と愛』で、純が愛を精神科に連れて行ったときに、純、愛、医者、放射線技師の4人のときがありましたけど、あれ以来の少なさでした。

結局、エリーは、保護者のように、政春の後について鴨居商店に行っちゃいました。(笑)
ここにきて、ようやく、政春は、退職願を欣次郎に提出しました。
一番、厳しいときに辞めるのか、と欣次郎はいいましたけど、これは政春の決意を試したんでしょうね。

政春は、大将より先に、日本人がうまいゆうてくれるウイスキーを造ってみせます、と欣次郎に宣戦布告です。
欣次郎は、政春は所詮は化学者、造ることだけに執着があって、売ること、宣伝することには全く関心がない、と看破しました。
これは、このドラマを観ているほとんどの人が、感じたんじゃないでしょうか。
後に、北海道で、誰が飲んでも、うまいゆうてもらえるウイスキーを造る、という政春に、熊さんがいった、ゆうことだけは一丁前だな、という言葉に、我が意を得たり、と快哉を叫んだ視聴者も多かったでしょうね。(笑)

事業の足りない10万円、出資してくれたのは、熊さんではなく、欣次郎さんでした。
今、冷静に考えるとそうですよね、なんで、筋違いな予想をしちゃったんだろ、反省。
欣次郎が、ポンと退職金代わりに出すのは格好いいんですけど、政春に土下座させたのには興ざめ。
ほかにも、石にかじりついてでも、独立してウイスキー造りをやっていく、という覚悟を確かめる方法は、いくらでもあるでしょう。
土下座はだめよ、土下座は、欣次郎の品性が疑われちゃうよ。

でも、あっさり土下座する政春も、政春だよね。(笑)
だいたい、家賃を待ってもらうときとか、土下座しまくっているからね。
政春の中では、そんなに屈辱的なことじゃないのよね。(笑)
そのハードルの低さを、欣次郎も見誤りましたね。(笑)

小切手の日付けは、昭和6年10月6日でしたね。
ということは、発売後1年経った10月でレッドラベルの見直しをした、といっていたけど、事実上は11か月、9月で見切りをつけていたんですね。
欣次郎としては、後釜として英一郎が育っているし、鴨居商店1社よりも、複数社で競い合う方が、ウイスキーが普及しやすいと算段したんですね。
だから政春を手放した、やっぱり、商売人だわ。
まさか、エリーの色香に惑わされたから、なんていうことはないよね。(笑)

一方、北海道行きに反対していた英一郎も、考え直し、政春の背中を押しに、亀山家にやってきました。
ウイスキー研究所の看板、北海道にも持って行くんだね。(笑)

そして、昭和7年10月、政春とエリー、そしてエマの三人は、北海道の土を踏みました。
いやぁ、羊蹄山を望む風景、きれいでしたね。
思わず、見入っちゃいましたよ。
やっぱり、北海道はいいね。

でも、私は、ごまかされませんよ。(笑)
そもそも、政春が鴨居商店を退職したのが、昭和6年10月ですからね、この1年、何をしていたんだ、って話ですよね。
その辺りの説明は、全くないのね。(笑)

普通なら、住む家を見つけたり、工場用地を選定し、購入あるいは借り入れ手続きをして、工場を建設して、材料の購入先を見つけて、販路を確保して、社員を確保して、などなど、会社立ち上げの準備期間のはずですよね。
それどころか、熊さんにも、政春たちが余市に行くことを知らせていなかったくらいだからね。
あれから、一度も北海道には行っていない、ってことだよね。
一年間無為に過ごして、なんの準備もなく、いきなり転居するって、いくらなんでも、あまりにも非現実的な展開に、ただただ、あきれるばかりです。(笑)

その1週間前、こひのぼりで送別会が、開かれました。
みんな、エリーと別れたくないだけ、政春はどうでもいいのね。(笑)
春さんも、駐在さんも、エリーとがっしりとハグできましたね、この幸せ者が。(笑)
ミナミの信ちゃんや好子さんの旦那の車引きは、いませんでしたね。
この二人、特に好子さんの旦那は、中途半端な描かれ方でしたね。(笑)
政春は、北海道に骨を埋めるつもり、なんてあいさつしていましたけど、あいかわらず、口先だけって感じがして、嘘っぽいのよね。(笑)

住吉酒造の社長は、会いに来てくれましたけど、本来は、政春が、あいさつに行くべきだよね。
鴨居商店にも、きちっと最後のあいさつをすべきなんでしょうけど、この調子じゃ、行ってそうにないよね。(笑)
どうして、こんな軽薄な人間に描かれちゃったんだろ。
モデルとなった方のご親族は、どんな気持ちで、このドラマを観ているのかな。
もう、観てないかもしれないね。(笑)

そういえば、住吉酒造の女将さんや優子さんは、どうなったんでしょうね。
少なくとも、優子さんとエリーは、友達同士になったんだから、連絡を取り合って、たまには会っていてもよさそうなもんですけどね。
そのエリーが、北海道に行くと聞いたら、会いに来ると思うけどな。

広島にも、ちゃんとあいさつに行ったんだろうな。
遠く離れてしまうわけですしね。
もっとも、早苗さんのときのように、その気になれば、すぐに戻って来られるか。(笑)

そういえば、エマの学校は、どうなったんでしょうね。
大正13年11月11日、英一郎の母親の命日に、ウイスキー工場のお披露目をしたんでしたよね。
そして、その直後に、生まれて間もないであろう、エマを引き取ったんでした。

ということは、昭和7年時点で、8歳ということになります。
つまり、尋常小学校の2、3年生のはずですよね。
少なくとも転校の手続きが、必要になりますけど、そのあたりというか、エマの学校生活が全く描かれないのよね。

養子をもらうときに、髪の毛や肌の色が母親とちがうので、自分がエリーの実の子じゃないと分かり、悩んだり、いじめられたりするんじゃないか、という問題提起が、以前なされました。
でも、いざ学校に入る年齢になっても、そのあたりは、完全スルーなのね。(笑)
これまた、場当たり的で中途半端すぎる脚本でしたね。

そんなこんなで、よく分からないことだらけのまま、北海道編がスタートしました。
送別会から1週間の間に、エリーが美容院に行って、髪型を変えたことだけは、確かです。(笑)
エリー、またまた懲りずに独断で、俊夫にウイスキー造りのお誘いの手紙を書いています。(笑)
予告編に俊夫さん出ていたので、間違いないでしょう。
明日、このことが、明らかになるんじゃないかな。

そして、熊さんの家にやってきました。
泊めてくれなかったら、どうするつもりだったんだろうね。(笑)
森野家は、この2年の間に、没落していました。
あの、あごで使っていた武井さんから、借金して返せないのね。
で、熊さんの亡くなった奥さんの弟、つまり熊さんの義弟が、保証人になってくれたようです。
その進さんが、りんご農家の組合長さんなんですね。

進さん行きつけの理髪店の店主は、温水さんじゃありませんか。
『ウェルかめ』でのウミガメ館の館長役以来かな。
これから、どんな風に絡んでくるか、楽しみです。

ハナと一馬は、りんご農家で働いているのね。
ハナは、学校の教師をしていたけど、やめちゃったのね。
家計が苦しいときほど、教師を続けたほうが、安定した収入が得られるのに。
教師なので、英会話ができるところがさすが、このあたりは、優子さんやすみれさんのキャラとかぶりますね。
もう少し、違うキャラ設定にすればいいのに。
一馬は、相変わらず、熊さんに反感を持っています。
熊さんも、息子のことを、勉強しすぎて、少し頭がおかしくなった、はないよね。

森野家の家族構成や事情を、エリーは、全く知りませんでした。
普通、熊さんの話をするときに、娘や息子の話もするでしょ。
政春からしなくても、エリーの性格なら、根掘り葉掘り、聞き出そうとするはずだけどね。(笑)

熊さんは、無理して、政春たちのために、ごちそうを準備してくれました。
いい人なんだけど、一馬からすると破産状態にもかかわらず、大盤振る舞いをする、どうしようもない父親に見えちゃうんだろうな。
三平汁はおいしそうだったし、あのでっかい大福もちも、食べてみたいなぁ。(笑)

翌日、地主に土地を買いたいと申し入れますが、熊さんからの紹介と聞いて、断られました。
もう、まとまった土地ならどこでもいいんかい、って話ですよね。
土地の権利がどうなっているのか、抵当がついていないのか、立地条件を満たしているのか、輸送経路は確保できるのか、などなど、まずは、その土地が工場用地として適しているかを検討しないとね。
もちろん、手放す意思がないと、どうしようもないので、家主の意向確認も、しなきゃいけないけど、だからといって、りんごを八百屋で買うのとは、訳が違うんだからね。(笑)

進さんからも、りんごの販売を断られました。
進さんから出てくる熊さん評は、借金地獄で身内にも迷惑をかけた、もう兄貴とは思えない、と散々です。
ここにきて、政春とエリーは、ようやく、熊さんの経済状況を知りました、って遅すぎ。(笑)

もう、2年間も、海が、くきらないのね。
一発逆転に賭ける熊さんは、政春に借金を申し込みました。
一度くきれば、2週間で1年分稼げるんだから、熊さんが夢を見続けるのも、分かるなぁ。

でも、冷静な一馬は、たとえ来春、海がくきたとしても、船もなく、大勢の漁師や女衆を雇う金もないから、ニシンは獲れない、と状況を冷静に把握していました。
そこで、一馬は、政春に工場用地として、この家を買ってくれ、と頼みました。

翌日、再び、りんご園を訪ねた政春は、進さんから、この土地の歴史を聞かされました。
逆賊の汚名を着せられた会津武士だった彼の親が、この土地に来たのが、明治4年、刀を鍬に持ち替え、そばや豆を植えたが、熊、鹿、きつね、うさぎに食べられてしまったとのこと。
開拓使から配られたリンゴの苗木を育て、4年目にやっと実がなったとのこと。

それが今から35年前で、そのさらに8年前の明治4年に親が北海道に来た、と進さんはいいました。
あれれ?今は、昭和7年10月だよね。
昭和7年は、明治65年だから35年前は、明治30年だよね。
その8年前は、明治22年じゃんね。
なんで、こんなにずれるわけ。
おーい、時代考証の人、何やってんの。(笑)

りんごが実るまでの4年間、どうしてそこまで我慢できたか、それは会津の魂、武士の誇りを捨てなかったからだ。と進さんは語りましたけど、意味不明。(笑)
なんで、そんなもんに誇りをかけるわけ。
それなら、豆やそばの栽培を4年であきらめたことは、どう説明するつもり。(笑)
りんごには誇りをかけられても、豆やそばには、その価値がないなんてことないよね。(笑)

どんなことをしてでも、この地で生き抜き、いつか必ず、逆賊の汚名をすすぐ、それが会津武士としての誇りなんじゃないのかな。
そのためなら、生きていく糧を求めて、そばでも豆でもりんごでも、栽培しやすいものを求めていくべきで、りんごに固執したのは結果オーライかもしれないけど、やっぱり、一つの品種にこだわらず、多くのものを育て、適性を見極めるべきだったんじゃないかな。

熊さんも、エリーに、自分の生い立ちを話しました。
北海道を飛び出して漁師になったから、裏切り者と呼ばれているんですね。
妻を幸せにするために、その笑顔を見るために、必死でニシンを獲って稼ぎ、このニシン御殿を建てたんですね。
でも、結局、その家が建つまえに、流行り病で亡くなってしまいました。
スペイン風邪かな。
なんか聞いた話だと思ったら、欣次郎の太陽ワインの話と似ていますね。
夫婦の夢が、太陽ワインであり、ニシン御殿だったというわけね。
熊さんが、御殿を手放せないのも、うなずけます。
ただ、ふるさとを残したい、という理由は、今ひとつですね。(笑)

一馬が、その家の権利証を武井に渡しました。
刀を取り出して、武井を追いかける熊さん。
武井が階段からころげおちたのは、やっぱり『蒲田行進曲』を意識してるよね。(笑)

ところで、その登記の日は、昭和3年5月9日でした。
築4年じゃんね。
どうみても、何十年も経っているよね。(笑)

それにしても、あれだけ熊さんにお世話になりながら、みんなから裏切り者呼ばわりされていると知って、縁を切ろうとする政春、本当に人間のクズだよね。
そんな政春に、権利証を託す熊さんが、気の毒だなぁ。

政春からすれば、渡りに船、視聴者からすれば、泥棒に追い銭だよね。
熊さんの土地に、工場を建てることになるんだろうな。
さっきも書いたけど、そんな安易に、工場の場所を決めていいのか。(笑)
一気に、工場ができたあとまで時が流れそうな雰囲気だけど、どうなりますやら。

さて、第15週の関東地区の最高視聴率は、熊さんからリンゴが送られ、政春が、ピート臭のないウイスキーを完成させた14日(水)の21.8%で、第1位した。

月曜から土曜までの詳細は、19.3%、20.4%、21.8%、21.1%、20.6%、19.3%で、第15週の週平均は20.42%、『ごちそうさん』の第15週の平均は22.40%、『花子とアン』の第15週の平均は24.17%でした。
第15週までの全平均は20.25%、『ごちそうさん』は22.21%、『花子とアン』は22.51%でした。

関西地区の最高視聴率は、レッドラベルが売れず、心労で倒れた政春に、エリーが、りんごのしぼり汁を飲ませた15日(木)の22.5%で、第1位でした。
名古屋地区の最高視聴率は、政春への出資を決めた渡さんが、野々村さんに、スッテキガールみたいな後添えをもらった、と暴言を吐いた16日(金)の22.4%で、第1位でした。

『花燃ゆ』の第3回は、関東地区が15.8%で、第15位でした。
ちなみに、八重の第3回は18.1%、官兵衛の第3回は18.0%でした。
第3回までの全平均は、花燃ゆ15.30%、官兵衛17.93%、八重19.43%です。
名古屋地区は、17.6%で、第10位でした。
関西地区は15.7%で、第10位でした。

『花燃ゆ』の第3回は、これまでに比べると今一つでした。
今回のキーアイテムは、おみくじと黒船でした。

冒頭、神社で合掌する文、お寺じゃないんだから、ちゃんと二礼二拍手一礼をやらせてほしかったなぁ。
真央ちゃんが、礼儀知らずに見えるじゃんね。(笑)

同じ境内に玄瑞もいたという設定、出会いとしてはイマイチだったなぁ。
その玄瑞は、八番のおみくじを引いたら凶、回想シーンでは、三十三番の凶、何でも、凶ばかり引き当ててしまうとのこと。
7回連続で凶を引いた、官兵衛での光秀みたいね。(笑)
私はもちろん、周囲にも凶を引いた経験のある人がいないので、そんなに頻繁に引き当てる、ということ自体が考えられないのよね。

ちなみに、ドラマの神社では、おみくじが入った棚の引き出しが、縦8、横6、計48個ありました。
そのうち八番と三十三番の2つだけが凶だった場合、それを引き当てる確率は4.17%、意外と高い割合になりますね。(笑)
そうそう、玄瑞が最後に十一番大吉を引き当てたとき、『あまちゃん』ファンなら、若き日の大吉さんを思い浮かべた人、多かったでしょうね。(笑)

玄瑞は、このとき、黒船が見られるよう願掛けをしていたとのことですが、意味がよく分からん。(笑)
文は、入江一九の妹すみと、吉田稔麿の妹ふさとお友達らしく、二人に連れられ、秘密のアジトで、玄瑞の姿を見かけました。
この二人は、第1話で、寿に浜に打ち上げられたくじらを見に行こう、と誘った子たちじゃないよね。
あれは、寿の友だちっぽかったもんね。

そういえば、この三人娘、まさか白紙同盟のパロディじゃないよね。(笑)
音を立て、逃げる三人娘、それを見失う、この男たちの危機管理って。(笑)
その程度なら、わざわざ、人目を避けなくてもいいのに。(笑)
ところで、黒船といえば、瓦版のペルリの似顔絵、『篤姫』では、江戸でコロッケさんが売っていましたね。(笑)
同じ絵だったし、きっとそういう瓦版が、残っているんでしょうね。

ところで、玄瑞は、文の兄のことというか、文のことを知っているのかな。
お前は誰だ、みたいなこといってたし、何となく、彼の話のニュアンスからも、彼女も、彼女の兄が寅次郎だということも、知らないように感じましたけど。
第1話では、明倫館に忍び込んだ文のことを、そこの役人たちは知らなかったんですよね。
第2話では、寅次郎が脱藩したときに、萩の人たちは、通りを歩く滝と文に、白い眼を向けながら、よく歩けるなぁ、みたいな陰口を、半ば聞こえるように、ささやき合っていました。
これって、みんな、二人が寅次郎の家族だ、ということを知っていた、ということですよね。
このように、このドラマでは、寅次郎の家族の藩内での知名度に、一貫性がないのよね。
このあたり、行き当たりばったりじゃなくて、しっかりと描いてほしいなぁ。

一貫性といえば、ご指摘のとおり、第1話前半の話し相手は弟だけ、みたいな内向性の文は、もうどこにもいないのよね。(笑)
それにしても、子の刻に、アジトに集まって黒船を見に行くことを知った文が、駆けつけると、来ていたのは玄瑞だけ、ってすごい設定だなぁ。(笑)
二人が黒船を見に行く道中に、赤い椿の花を咲かせたり、散らしたり、ちょっと過剰演出でしたね。
純平の戦死を知った蓮様が、白髪になって悲しむ場面での、宮本家の中庭を思い出しました。(笑)
過剰演出といえば、結婚後、寿が初めてつくった朝食のお吸い物に、ハート型に切った白カブが入ってましたけど、あれは、おちゃめ、というふうに受け取ればいいのかな。(笑)

寿の伊之助への口の聞き方もそうだけど、文の玄瑞へのそれもタメ口で、この時代じゃちょっとありえないよね。
もちろん、分かって、やってるんでしょうけど。
特に、寿は、狂言回しのような役割を担っているので、貞淑な妻というわけにはいかないのよね。(笑)
仮面夫婦かと思えば、ちゃんとご懐妊してるし、やることはやってるのよね。(笑)
でも、文の口の聞き方だけは、改めてほしいなぁ。
子役のおどおどした文が、懐かしい。(笑)

そうだ、伊之助が、朝、もう出掛けるという段になって、しかも寿に聞かれて初めて江戸に行く、と告げていましたけど、これもないよね。
普通、寿か女中のトメさんに支度を頼むでしょうし、トメさんなら、寿にその旨を告げるはずだもんね。
ついでに、文から丸髷が似合う、大人の女性みたいだといわれた寿は、「気楽でいいね、あんたは。お子様だってこと」って返していましたけど、そのとおり、まだお子ちゃまだもんね、よく分からない台詞でした。(笑)

寅次郎の処遇も、よく分からなかったなぁ。
結局、脱藩した罪として、父、百合之助の「育(はぐくみ)」になったとのこと。
武士の身分を剥奪され、父親の保護観察下に置かれたとナレーションでいってましたけど、この制度が、よく理解できないのよね。
蟄居、とかじゃないのよね。
『篤姫』じゃ、百合之助さん、お取り潰しを免れるため、自ら蟄居していましたね。(笑)
百合之助がお殿様の毛利敬親に、寅次郎の10年間の遊学を頼むって、親バカもいいところだよね。
おまけに、それが認められる、ってどういうことなのよ。(笑)
敬親が、寅次郎びいきだった、ってことなんでしょうね。

それをいいことに、藩士でもないのに、『将及私言』を建白しちゃいましたよ。
周防宅で、恐る恐るその現物を見せられた梅太郎と伊之助。
寅次郎のものと確信したときの衝撃と、周防がそれを知って隠したと分かったときの安堵感、梅太郎さんの演技は、絶品でした。

そんな梅太郎に、寅次郎は、遊学中は二度と天下国家を語らない、と嘘をついて、背を向け、江戸に向かったんですよね。
その兄の嘘を、文だけは見抜き、そんな妹をあわてて目で黙らせる寅次郎、それに気付かない梅太郎、この場面は、よかったです。

その後、相模の防備に行った梅太郎が、江戸で寅次郎のところに踏み込み、言い含めながらも、かつて叔父の玉木文之進が、彼に辛く当たったときに、何もしてやれなかったことを悔いていることを告げ、できることなら何でもしてやると語るところなんか、魅せてくれました。
兄弟愛に、満ちあふれていました。
今回、こうした兄弟、兄妹の様々な関わり合いが、一番好きな場面でした。

ところで、寅次郎は、いつも兄と同じふとんで寝ていたと述懐していましたね。
前回、紀行で、寝台の横で他人が寝ていることを毛嫌いしていましたけど、兄弟なら同衾でもいいんだね。(笑)

それなのに、その兄を裏切り、黒船に向かう寅次郎。
この場面も、今回は、あっさりと描かれました。
龍馬の「り」の字も、出るそぶりすら見せてくれませんでした、残念。(笑)
このドラマ、考えてみれば、これまでのところ、長州サイドの人間だけを描いているのよね。
普通は、黒船に揺れる幕府方も描くものなんですけどね。

もしかしたら、このまま、薩摩も土佐も、幕府も朝廷も描かず、長州の中でだけ、この幕末から明治維新を描くつもりなのかなぁ。
それなら、それで画期的なドラマとなりますよね。
登場人物の予備知識を持たずに観ているので、とんちんかんな記述かもしれませんけど、でも、もし、それができたら、ものすごい筆力ですよね。
もう、ここまできたら、そんな歴史に残る大河を描いてほしいなぁ。
これからも、この点に注目しながら、楽しみたいと思います。

それでは来週も、思いとは別に四方から迫ってくる壁を受け入れず、あきらめず、自分の命を、自分の人生を何のために使い、どう生きるかを考え、正しい筋道で、正しいやり方で、富士山が崩落しようと、利根川が涸れようとも、やられる前にやるという決意と、国をつくりたい、未来をつくりたいという思いで、心の内を殿様に理解してもらえるなら死罪でも構わんという覚悟で、こぴっと仕事がんばれば、悪い運を使い切り、これからいいことばかりある、せわあないじゃんね。

「知行合一という言葉がある」
「知行合一?」
「知識だけじゃ意味がない。行いが伴ってこそ、その知識には、意味がある」
CATCH A DREAM!!

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[7317]投稿者:トッパ
投稿日:2015年01月30日 (金) 13時14分
まっくん、まいど! ゴメン、急な仕事が入ってきたりして、今週も時間の余裕がなくなった。
と言いながら、田中康夫の『33年後のなんとなく、クリスタル』を読んだり試写会で『エクソダス 神と王』を観たりと、いろいろ楽しんではいるんだけどね。

『マッサン』、今週はなかなか面白いんじゃないかな。子役も大健闘しているし。ただ、肝心のウイスキーの話は完全に停滞しているよね。

『花燃ゆ』は……うーん、こっちはいまひとつかな。伊勢谷友介、というか吉田松陰の大冒険のくだりを全部回想にしちゃってるのが何とももったいなく思えたのよ。もちろん、妹である井上真央が主役なので仕方ないだろうけどね。
あ、大好きな津田寛治が出てきた時は、ちょっとテンションが上がった。安達祐実主演の映画『花宵道中』でも嫌なヤツを見事に演じてたから、今回も楽しみ。

じゃ、また!

[7312]大好きな人々 投稿者:まっくん

投稿日:2015年01月16日 (金) 22時27分

みなさん、こんばんは。
トッパさん、相手の書き込んだ内容を覚えていないのは、お互い様ということで。(笑)
でも、杏奈ちゃんが気になっていると書いたときに、二、三の映画を紹介してもらったことは、ちゃんと覚えていますよ。
正直、タイトルは一つも覚えていないけど、そのいずれかだろうということが念頭にあったから、あの映画の話をあえて書いたのよ。(笑)
でも覚えているのはその一度だけかな、何度も、って記憶は全くないのよね。

ところで、次々回の朝ドラは、『あさが来た』に決まりました。
朝ドラ初の幕末物、ちょんまげものだそうです。
脚本は、『風のハルカ』の大森美香さん、ハルカもおもしろかったので、期待できます。

さて、『マッサン』、なんか今週の話っていらないような、せいぜい1日で大阪の回を終わらせてもよかったんじゃないかな。
では今回も、先週の土曜日から振り返っていきましょう。
エリーは、千加子の勧めで、花嫁衣装に袖を通しました。
気が変わらないうちに、という速攻、お見事でした。
和枝さんが祝言を、といったときの、通天閣の一筆とる行為よりも、はるかに確実ですね。(笑)

で、その間に、早苗さんと政志さんの二人っきりに。
ここは、というか、ここまでは、よかったですね。(笑)
政志さんのおかげで、この家も子供らも守れた、政志さんのおかげです、って政志の手を取り、ありがとう、ありがとうがんした、と謝意を伝える早苗さん。
政志さんは、婿養子だからね、きっと苦労してきたでしょうし、その姿を間近に見ていたのが、早苗さんですもんね。
政志さんの、わしもじゃ、お前と夫婦(みょうと)になれて、えかったわい、という言葉にも愛情が込められていました。
さすがは、名優二人、魅せてくれました。

咳き込む早苗さんの前に、花嫁衣装のエリーが現れました。
エリーさん、べっぴんな花嫁じゃ、って、もうすっかり、優しい姑でがんす。
早苗さんは、本当は、男に生まれたかったんですね、分かる分かる。
女性は、酒蔵にすら、入れてもらえないし、女将として、忸怩たるものがあったんでしょう。

おなごも男と同じように意見を言い合うて、働ける時代がくるじゃろ、って、早苗さんのこの発言は、今の時代だからいえることで、大河の予言と一緒、こういうのは100%当たります。(笑)
それにしても、肌や目の色、話す言葉が違っても、人間の情けに違いはない、日本一、世界一の嫁じゃ、って、とうとうこんなことまで、早苗さんにいわせちゃいましたよ。(笑)

そこへ、政春が到着。
背景を見る限り、夕方でしたね。
糸子は、昭和35年に、ビジネス特急こだまで、直子が開いた店を見にいっているんですけど、その時ですら、大阪と東京の間が7時間で結ばれ、画期的だといっていました。
昭和5年じゃ、もっともっとかかるということですよね。
上野から青森までは、さらにかかるでしょうし、青函トンネルはできてないから、船で渡らなきゃならないし、函館から小樽までだけでも、今日ですら5時間近くかかりますから、乗り継ぎを考慮すれば、小樽から大阪まで、4〜5日は、かかるんじゃないかな。

でも、ドラマじゃ、遅くとも出発した翌日、朝までもたないといわれたその日の夕方には、到着していますよね。
それが、あまりにも嘘くさくて、ここから先は、私の中じゃどっちらけ、全然泣けませんでしたよ。
最後の言葉、お前の造ったウイスキーはまずい、はまだしも、サンキュー、グッド・バイはないんじゃないの。
エリーが、グッド・バイって単語を教えたときに、こうなるんじゃないか、と危惧した人も、少なからずいたんじゃないでしょうか。

政志さんにはお別れをいったけど、千加子やすみれには何も言い残さないって、それはないよね。
だいたい、政春、政春って大騒ぎしていたけど、政春の兄、長男はどうしたのよ。
どういう事情で離ればなれになったか知らないけど、本当は、長男に会いたがるもんでしょ。
政春とは、たまには会っていたんだからね。
行き方知れずってことなのかもしれないけど、それでも一目会いたい、と早苗さんが希求するのが、本当だと思うけどね。

話は、後先になるけど、俊夫が亀山酒造に戻っていたのに、この騒ぎには現れず、政春が大阪に帰る日になって、鴨居商店以来の再会を果たすって何よ。
どんなに遅くとも、お通夜の席では、顔を合わせるはずだよね。
政春の帰郷といい、長男や俊夫の件といい、脚本が大ざっぱ過ぎるのよね。
こんな状況で、泣けるはずないじゃんね。(笑)
できれば、早苗さんが一目置く、あのお坊さんに登場願いたかったな。(笑)

早苗さんのウイスキーはまずい発言は、早くおいしいウイスキーを造れ、頑張れ、という意味だとエリーに諭され、政春は、懲りずに何度目かのウイスキー造りを決心しました。(笑)
そんな政春に、政志さんは、早苗さんが、ウイスキーを飲んでいたことを教えました。
政志さんも、いいと思った酒の評判がよくなかったり、その逆だったり、この年になっても、自分がどんな酒を目指しているのか分からんようになるときがある、そんなときは、酒と向き合え、酒は生きもんじゃけぇ、造ったもんの心が映る、と政春さんを励ましました。
酒に向き合わんもんは、酒に命を吹き込むことはできん、って政志さん、本当にいいこといいます。
この場面も、印象的で素晴らしかったです。

エリーも、すみれさんから、大阪から帰るたび、エリーの料理の方がよっぽどうまい、習ってこい、といっていたことを知らされました。
すみれさんはまだ独身で、女学校の先生をしていました。
もう、すっかりいい歳だけど、もしかして、婿養子をもらって、亀山酒造を継ぐのかな。

千加子の次男、悟くんも大きくなりました。
大正9年の秋でしたよね、生まれたのが、だからもう9歳なのよね。
てことは、長女の寛子ちゃんは、もう20歳くらい、お嫁に行ってるかも。
長男の勝くんも大学生になってるかもね。
この二人も通夜や葬儀には来てるはずだけど、ここで登場しないということは、もう出番なしかな。

昭和5年4月、先程も触れた俊夫の露骨なウイスキー造りに呼び戻せアピールを受け流し(笑)、エリーと政春は、大阪に戻りました。
鴨居商店で、政春は欣次郎に、商品を売るということが、どれだけ大変なことか、骨身にしみてよう分かった、といってましたけど、全く、苦労してないよね。
結局、熊さんに買い取ってもらったんだから、単についていただけ、そのビギナーズ・ラックを苦労だと認識するところが、全然分かっていない証拠だよね。
物を売る、というのは、もっともっと大変なんだから。

北海道に工場を建てる政春の提案は、却下されましたが、スモーキー・フレーバーを抑えた飲みやすいウイスキーを造ることを条件に、工場長への復職が、認められました。
京都帝大の久我山教授は、何の役にも立たなかった、というのが笑えました。
でも、政春にとっては、彼のおかげで、北海道の地を踏むことができたんですから、結果的には恩人ということになるんでしょうね。

政春、意外にウイスキー工場の職人たちに、歓迎されていましたね。
私が英一郎なら、露骨に嫌がるだろうな。(笑)
喜んだ政春は、いきなり職人たちをパーティーと称して、自宅に呼びました。
昔は、上司が飲み会の途中で自宅に呼ぶってこと、ありましたね。
サザエさんなんて、しょっちゅう出てきますよね。(笑)
共働きも定着したし、今の人って、こんなことしないんだろうな。

外国でも、よくホームパーティーとかはやるんでしょうけど、あらかじめ日を決めて、事前に準備するんでしょうね。
エリーは、こんな何の予告もなしに突然来られたら迷惑ですよね。
今の感覚からすれば、政春はとんでもない奴、こひのぼりでも行け、ということになるんでしょうけど、当時は、こうしたことは普通だったんでしょう。
むしろ、一匹狼だから、これまで部下を一度も家に呼んでいなかったわけで、こちらの方がレアケースなんじゃないでしょうか。(笑)
ただ、エリーにあいさつを強要したのは、いただけないね。

政春は、みんなの前で、これからはうまいウイスキーじゃなく、飲みやすいウイスキーを造る、と宣言、一同を驚かせました。
早苗さんの、最後まであきらめるなという言葉が、むなしく響きます。
でも、現実に合わせて、軌道修正していくのは、いたしかたないことでしょう。
みんなが、あれほどまずいという政春のウイスキー、職人たちは、おいしいと思っているのか、本音を聞いてみたいな。(笑)

そのあとは、ウイスキーでの、どんちゃん騒ぎになりました。
政春は、余市の熊さんの影響を受けて、ああいう飲み会を開きたかったのかな。
しかし、みんな常温をストレートの飲むんですね。
氷を入れた方が、おいしいと思うけど、水っぽくなっちゃうということなのかな。
結局、ウイスキーは、3本半が空きました。
ざぁーっと数えたところ、職人が10人に、政春と英一郎を入れ、全部で12人でした。

一人当たり、1/3本飲んだことになります。
1本が720mlだとすると、一人当たり240ml、つまり1合半ですね。
日本酒なら、ほろよい程度でしょうけど、アルコール度数は、ウイスキーの方が高いので、ちょっとは、効くかもしれません。
でも、飲み慣れた政春が、それだけで潰れるなんてね。(笑)
実は、みんなまずいと思っていて、ほとんどを政春が飲んでいたりしてね。(笑)

翌日から、政春と英一郎は、ウイスキーの風味を失わないぎりぎりまで、スモーキーフレーバーを取り除くため、ブレンド作業を続けました。
普通、利き酒のときには、一口飲むたび、水でうがいをして、口の中の酒の味を消すじゃないですか。
香りも、一緒なんじゃないかな。
同じような香りばかりを嗅いでいると、鼻がバカになって、嗅ぎ分けられなくなるような気がします。(笑)

そして、季節は流れて秋になり、政春は、寄り道せずまっすぐ帰り、子供の世話もする、模範的な夫になりました。
角がとれて、らっきょのように丸くなったようです。
でも、それが物足りないなんて、エリーも贅沢だねぇ。(笑)

政春は、エマに「金の斧」を読んであげてたけど、斧を川に落とすんですね。
私は、なぜか池だと思っていたけど、どっちが正しいんだろ。
川が正解なら、私は、ずっと間違っていたことになるのよね。
でも、ドラマだもん、たぶん川が正しいんだろうな、ショック。(笑)
そんな亀山家に、熊さんからりんごが送られてきました。
熊さん、なぜか本当に政春のことが好きになったんですね。(笑)

工場では、ついに政春は、ピートを炊かずに麦芽を乾燥させるという必殺技を繰り出しました。
確かに、それで煙臭かったら、原因は別ってことになる、いってみれば、最終兵器ですよね。
その麦芽で造ったもろみを蒸留して、希釈した原酒に混ぜることで、匂いのない飲みやすいウイスキーが完成、鴨居商店の役員たちにも受け入れられました。
でも、エマにおいしいか、と聞かれた政春は、一瞬いいよどみました。
NHKじゃなかったら、政春も、飲みたいというエマにも、こっそりなめさるんじゃないかな。(笑)

そして、そのウイスキーは、レッドラベルとして売り出されました。
おそらく、昭和5年11月のことなんでしょう。
しかし、これまた売れず、昭和6年10月を迎えました。
飲みやすいけど、おいしくなかったんですね。(笑)
最初の鴨居ウイスキーは、半年で撤退しましたけど、今回は、よく耐えたね。(笑)

役員も、今回はウイスキーの商品化に全員賛同していたくせに、一斉に手のひらを返しましたね。
この変わり身の早さが、出世の必須条件ですよね。(笑)
おまけに、ビール事業の不振まで、政春に押しつけて、絵に描いたような役員たちです。(笑)
欣次郎は、ビール事業から手を引いてでも、ウイスキーは造りつづけると宣言しました。
しかし、政春は、蒸留所で倒れてしまいました。

看病するエリーは、熊さんから送られたりんごを絞り、政春に飲ませました。
今こそ、ホットトディーの出番でしょ。(笑)
感謝する政春に、エリーは、鴨居商店をやめて、自分の工場を持とう、と話しました。

そして、大家の野々村さんのところに行きました。
エリーが、事前に段取りしてたもんね。
個人的には、内助の功というより、でしゃばりだと思うけど、政春が感謝したので、まあいいか。
欣次郎のところに、退社を伝えに行くときに、エリーが同伴したのは、絶対でしゃばりすぎだと思うけど。(笑)

野々村が、出資者になるというのは、彼が登場したときに予想したんですけど、珍しく正解でした。
もっとも、私のこの予想なんて、誰も覚えていませんよね、切ないなぁ。(笑)

共同出資者として、渡さんも同席しました。
ただの女好きやん。(笑)
政春は、商品化まで5年かかるといいました。
嘘つきだねぇ、鴨居商店じゃ、5年じゃ熟成できなかったのにね。(笑)
渡さんも、それが出資のネックとなりました。
大金のお金を出資、といっていましたね。
馬から落馬でした。(笑)

それが、果汁100%のリンゴジュースを生産して、資金に充てるというずさん極まりない計画で、出資してもらえることになりました。
ただ、50万円のうち10万円は、政春が準備することが条件です。
きっと、熊さんに借りるんだろうな。

退社の意向を聞いて、英一郎は、ショックを受けていましたね。
いよいよ、北海道編になりそうですね。
面白くなることを願うのみです。

さて、第14週の関東地区の最高視聴率は、ウイスキーを全部買ってくれた熊さんから、夢の町、敗者が生き返る復活の町だ、といわれた余市で、政春が、霧と川と泥炭を見つけた8日(木)の22.7%で、第1位した。

月曜から土曜までの詳細は、18.8%、20.5%、20.6%、21.5%、20.6%、19.3%で、第14週の週平均は20.22%、『ごちそうさん』の第14週の平均は21.50%、『花子とアン』の第14週の平均は23.82%でした。
第14週までの全平均は20.24%、『ごちそうさん』は22.19%、『花子とアン』は22.398%でした。

関西地区の最高視聴率は、早苗さんがサンキュー、グッド・バイという言葉を残して亡くなった10日(土)の21.9%でした。
名古屋地区の最高視聴率は、エリーが早苗さんのためにホットトディーを作り、政春が熊さんと出会った6日(火)と、エリーと早苗さんが、デビル、魔女と言い合い、政春が熊さん宅に到着しハナと出会った7日(水)の22.7%で、第1位でした。

『花燃ゆ』の第2回は、関東地区が13.4%でした。
ちなみに、八重の第2回は18.8%、官兵衛の第2回は16.9%でした。
第2回までの全平均は、花燃ゆ15.05%、官兵衛17.90%、八重20.10%です。
名古屋地区は、17.2%で、第6位でした。
関西地区は14.8%でした。

『花燃ゆ』の第2回も、おもしろかったです。
人間関係も理解できたし、見やすかったというのもあるんでしょうけど。
ただ、普通のドラマを観ている感じで、どうも大河という気がしないのよね。(笑)

今回のキーアイテムは、節句もちでしたね。
冒頭、文がよもぎを摘み取る場面から始まりましたけど、それが視聴者への予告編のようなものだったのね。
最初は、寅次郎が、伊之助との江戸での大福や節句もちのやりとりを手紙に書いたのかと思いました。
でも、実際は、吉田家のみんなが、それを食べると笑顔になってくれるので、義母を亡くした伊之助にも、文は、そうなってもらいたかったんですね。

この場面は、なかなかよかったんですけど、よもぎで緑色に汚れた文の手を洗うシーンがどうもいただけません。
当時の人々は、今のように潔癖どころか、四六時中働いているので、手といわず足とわず、全身のあちこちが汚れていたはずなのよね。
だから、手が汚れているからって、一大事のようにそれを洗ったりはしないはず。
明らかに、現代の感覚で、現代の視点で描いています。

寅次郎が、戻ってきたときも、まず風呂になんて、当時の感覚じゃありえないでしょ。
やたら、寅次郎の風呂嫌いのエピソードを、無理矢理、しかも中途半端な形で織りまぜていて、その一連の流れだということは理解しますけど、ちょっと今日的感覚に過ぎますね。

予告編で流れた、文の「お嫁さんにしてつかあさい」は、ミスリードでしたね。
このドラマでもそんなことやるんだ、とちょっと意外に思ったのは、引っかかった悔しさからかな。(笑)
でも、最初のお嫁さんは、自分のことをいっていたような気もします。
姉を薦めたのは、やはり、寅次郎の手紙の影響かな。

最後に、伊之助から、自分の妹だ、といわれたときの文の涙が切なかったです。
今回の、一番の見せ場でした。
こうして、初恋が終わりを告げ、一つ大人の階段を上がっていったんですね。

今回、一番、驚いたのが、志乃の死でした。
てぇー、まさかこんなに早く亡くなるとは。
折角のヒールキャラだったのに、もったいないなぁ。
彼女が、小間物屋で滝に、杉様、と声を掛けたとき、杉良太郎様を思い浮かべたのは、私だけじゃないはず。(笑)

寅次郎の東北ツアー、あっさり実現しちゃいました。
鈴木梨央ちゃんと西島秀俊さんをゲストに迎えて、会津に入って日新館に立ち寄る場面を入れてほしかったんですけど、やっぱりかなわぬ夢でした。
ちょっとくらい、大河ファンにサービスしてくれてもいいのに。(笑)

紀行によると、5か月間も、東北沿岸を回ったんですね。
本編では、嘉永5年(1852年)の4月5日に江戸に戻ってきました。
ということは、11月から3月という真冬に、旅したんですね。
膝まで雪に埋まりながら、道なき道を行った、と紀行でいってましたけど、よく遭難せずに戻ってこられたなぁ。
長州と熊本じゃ雪なんて縁がなかったでしょうし、よっぽど、現地ガイドがしっかりした人だったんですね。
普通なら、遭難して、ジ・エンドですよ、きっと。

海防臆測を読んで、とても春までは待っていられない衝動に突き動かされたんでしょう。
しかし、寅次郎が、脱藩してまでも旅に出ると決意するあたりの描写がないので、ちょっと唐突すぎましたね。
この場面くらい、少していねいに描いてくれると、大河らしくなるんですけどね。

というか、ここが唯一、このドラマを大河たらしめる場面なのに、そこを描かないってどうなのよ。(笑)
大河は、史実と史実のあわいを虚構で埋める、そんなドラマなんだからね。
このままじゃ、ほとんど虚構の世界ですよね。
大河ファンは逃げて行っちゃうけど、大丈夫か。(笑)

ところで、寅次郎にとっては、寝台の横で他人が寝ていることって、外国船の領海侵犯に匹敵するくらい、許せないことなんですね。(笑)
同じふとんじゃなきゃ、許してあげてもいいと思うけどね。(笑)

次回は、寅次郎が、黒船に乗り込むようですね。
『龍馬伝』では、龍馬が、その場面に出くわしていましたよね。
八重と違って、今回は、さすがに龍馬を登場させざるを得ないでしょうし、それなりの俳優を使ってくると思いますけど、この場面で登場してくれると嬉しいんですけどね。(笑)
生瀬さんが龍馬、なんてサービスはしてくれませんよね。(笑)
いずれにしても、次回も楽しみです。

それでは来週も、古い学問に縛られることなく、新しいことを学んで議論し、倹約に勤め、仙人のように自らを律し、好かれるために、選ばれるために精一杯やり、どんな処罰も受ける覚悟で腹を決め、この国を、この国の人々を守りたいという純粋な思いで、こぴっと仕事がんばれば、来年も節句もちを作ってもらえるじゃんね。

「本気で思うか、この国を守れると。この国を変えられると」
「至誠にして動かざるは、未だこれあらざるなり」
CATCH A DREAM!!

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[7314]投稿者:トッパ
投稿日:2015年01月23日 (金) 14時47分
まっくん、まいど〜。

で、ゴメン、今週も時間の余裕がなくなっちまった。

前にも書いたかもしれないけど、『マッサン』に対してあんまり熱心になれないのは、そもそもウィスキーに魅力を感じられないせいもあるんじゃないかな。
僕だけじゃなく、視聴者の大半が同じように感じてる気もする。

『花燃ゆ』は面白いけど、ところどころ少女マンガみたいなノリだよね。それで好き嫌いが分かれそう。
今回、井上真央が東出に対しては急に積極キャラになったことには、かなり違和感を覚えた。まあ、いいけどね。

あ、そうだ。甲斐バンドの映画、北陸じゃ上映されないみたいじゃん。まあ、まっくんのことだから東京へ行くんだろうけど。
http://mfmd.jp/kaicinema/pc/pc2.html

じゃ、また〜。




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