投稿日:2015年03月20日 (金) 20時23分
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みなさん、こんばんは。 最高気温が二桁になる日も増え、新幹線が春を運んできてくれました。
さて、『マッサン』、今週は、エマちゃんが、大人になりましたね。(笑) 『てっぱん』の千春さんに変わりました。 これって、予定どおりの交替なのかな、それとも体調不良による代役なのかな。 いずれにしても、飛躍的に英会話能力が高まりましたね。(笑)
おまけに、千加子の次男、悟が大きくなって再登場です。 これは、誰も覚えていないと思うけど、私の予想どおりでした。(笑) しかも、なんと黒船に乗り込んだ、ボタオの金子重輔じゃありませんか。 今、売り出し中なんですかね。(笑)
そして、そして、大阪局制作の朝ドラ5期連続出演となる伝説のあの方が、キター。(笑) 振り返ると、『てっぱん』では、おのみっちゃんで難癖をつける客でした。 『カーネーション』では、岸和田中央病院の事務長でした。 『純と愛』では、純がオオサキプラザホテルで担当した、娘の結婚に反対する花嫁の父親でした。 『ごちそうさん』では、天満天神市場の乾物屋で、昆布などを売っていた定吉さんでした。 そして今回は、満を持して、三級酒が大好きな樺太の人としての登場です。
東京制作では、『あまちゃん』では、こっちゃこいテレビのプロデューサーだった池田さんが、ゲゲゲから4期連続出演だったんですけど、アンで途切れちゃいましたしね。 5期連続は金字塔、レジェンドの称号をあげたいくらいです。(笑)
ところで、18日(水)の放送は、エリー、政春、俊夫、悟、工場の技師2名、計6名の登場人物でした。 技師は背景でしたので、事実上は4名、『純と愛』で、純が愛を精神科に連れて行ったときの、医師と放射線技師を含んだ4名の記録に並びました。
それでは、今回も、先週の土曜日から振り返っていきましょう。 ハナが、一馬のものを整理し、農家で食べ物に換えようとすると、エマが、彼の帽子がほしいとおねだりをしました。 ハナは、それをきっぱりと断りました。 いつまでも、一馬のことを引きずらず、新しい恋を早く見つけるように、という優しい配慮でしたね。
エリーが、『リンゴの唄』に聴き入っていると、終戦後につき、種子改めキャサリンが登場。 フロム・イングランドから、ってフロムとからが被ってるじゃんね。(笑) 米国周りの55日間の旅を終えて、1週間前に神戸に到着したとのこと。 チャーリーが、小樽の教会の炊き出しに駆り出されたので、立ち寄ったとのことでしたが、本当は、心配して様子を見に来たのかもしれません。
エリーは、キャサリンの前では、素直になって、泣けましたね。 やっぱり、持つべきは、友ですね。 キャサリンに、『リンゴの唄』も教えてもらいました。 これで、心も開放的、というか外に向けることができましたね。
ようやく、政春とエリー、夫婦揃って、工場の外に出掛けました。 ただ、目的は、炊き出しのお手伝いだからね。 エリーは、真っ赤なワンピースで、めかし込んで行ったけど、その日を生きるのに精一杯の人たちから、反感を買ったことでしょうね。(笑)
政春も、熊さんから、むしろ敵を利用してやる、というくらいの気概を持て、と叱咤されました。 そこで、進駐軍とウイスキーの取引を始めました。
そして、時は流れ、昭和23年10月になりました。 エリーは、すっかり行儀の悪いおばさんに成り果て、お菓子を食べながら、政春からプレゼントされた洋書を読みふけっています。(笑)
25歳になったエマは、マッサンの取り引きが縁で、つまりはコネで(笑)、2年前に進駐軍の現地職員に採用されました。 翻訳や英文タイプ、時には、通訳として頑張っているとのこと。 優子さんが見たら、うらやましがるだろうな。
そのエマは、アメリカで、訪米する日本人の通訳をやらないか、と誘われました。 エリーは、エマの人生はエマのもの、子供はいつか親元を離れるものって、あれだけ一馬との恋愛を否定し続けた同じ口から出る言葉とは思えません。(笑) 政春の方が、及び腰になってしまいました。(笑) で、このことについて何か展開があるもんだと思っていたら、てぇー、本人は出てこず、政春や政志たちの会話の中で、あっさり、試験に合格したことが、語られちゃいましたよ。 まぁ、このドラマでは、今さら驚かないけど、それにしても、ちょっとひどすぎるよね。
話は、後先になりますけど、エリーの母親への手紙が、ナレーションのように延々と語られていく陰で、すみれと文通していたのね。 そのすみれはすでに結婚し、千加子の長男、勝は、先生になって、亀山酒造は継がなかったことも、さらりと明らかになりました。 俊夫の結婚など、北海道の情報は、逐一すみれから仕入れていました。 エリーが俊夫にいった、私はスパイではありません、は笑うところなのかな。(笑)
おっと、話を戻して、当時は統制経済で、お酒の値段は政府に決定権があり、勝手に決めることができなかったのね。 ドウカウイスキーは、1本1,300円で売られていますが、これじゃ庶民は手が届かないよね。 でも、進駐軍相手に、ガッポリ儲けているようです。(笑) で、来春から自由化になり、値段をメーカーが決めることができるようになります。
そこで、政春は、15年ものの熟成した原酒を使った、スーパードウカを販売することにしました。 値段はなんと、780円と、ドウカの半額近い値段設定、これはありえないよね。 多くの人に飲んでもらうため、赤字にさえならなければいいとのこと。 そんなこといいながら、いつもどおりのどんぶり勘定。 いや、勘定すらしない、長島さんばりの天性の勘のみ、これが当たらないのよね。(笑) 赤字にならないかどうか、経費を積み上げた上で、ペイできる価格設定しないとね。 もし、780円で元が取れるなら、ドウカの1,300円がボッタクリってことですよね、もっともっと、値下げしないとね。
政春は、まちの復興に尽くしながら、復員兵や樺太を追われた人たちを大量に工場で雇っています。 みんな、勤勉なのはいいけど、前にも書いたけど、人件費というのはバカにならないからね。 毎月支払っていくと、相当な負担になるから、どれだけ儲けたか知らないけど、すぐに逼迫するんじゃないかな。 おまけに家族ぐるみで面倒をみているしね。 このあたりも、資金計画を立てずに、ただ蓄えがあるからと、ドンブリで困っている人を雇って、いい格好をしているだけだよね、きっと。
ハナが、カレーを振る舞うところは、め以子を思い出しました。(笑) 彼らに、ドウカウイスキーを差し入れますが、みんな飲み慣れた三級酒を飲んでいる姿を見て、ショックを受けます。 そこへ出資者の渡と野々村がやってきて、三級酒を造るよう、依頼してきました。 ぐずる政春に、渡は、四の五の言わんと早いこと三級ウイスキー造りなはれ、これは命令や、と言い放ちました。 なぜか、溜飲が下がりました。(笑) まずは、利益をあげることだから、りんご汁と同じように割り切って三級ウイスキーを造ると、即断すべき状況なのにね。
そこへ、悟がやってきました。 出征以来、消息不明だったって、そんな情報、視聴者は初めて聞いたんだから、反応のしようがないよね。(笑) ナレーションで、実は、政春たちも出征した悟の安否を気遣っていた、なんて聞かされてもねぇ。 視聴者は、北海道大学に進学したことまでしか知らないんだから、もう少していねいに描いてよね。。
まあ、それはともかく、悟は、満州で終戦を迎え、シベリアに抑留されていたそうです。 彼は、一級ウイスキーを、おいしそうに飲み干しました これって、このドラマで、これまでさんざん、みんなが煙くさい、まずい、といって、敬遠してきたやつですよね。 シベリアの粗食に慣れた身体が、受け付けるとは思えないんだけどなぁ。
その悟は、他の復員兵たちと一緒に寝食を共にしたいと、個室を拒否し、ニシン御殿での雑魚寝を選びました。 おいおい、広島に帰って、千加子さんたちに元気な顔を見せてあげるのが先だろ。(笑) 政春も俊夫も、気が利かないんだから。 エリーも母親なんだから、千加子さんの気持ちがわかるでしよ、こんなときこそ、得意のおせっかいを焼いてあげなきゃ。(笑) 心配になって、千加子さんと政志さんが余市まで会いに来るって、本来、そんなことさせちゃだめ。
それはともかく、ニシン御殿で荷を降ろした悟の隣では、これみよがしに懐中時計を磨く復員兵。(笑) この人、『ごちそうさん』でも、空襲後の焼け野原で藤井課長から、ぬか床の紅子さんを盗んで、め以子と激突、彼女とぬか床の再会を演出した少年の兄貴役で登場していました。 この時も復員兵役でしたね。(笑) 『カーネーション』での桝谷パッチ店の職人や、『ちりとてちん』での草原師匠の息子、颯太くん役の方が、有名ですよね。
夜中に父親の形見の時計がないと大騒ぎし、シベリア帰りの悟が犯人と決めつけ、詰問します。 この展開は、ありえないよね。 俊夫が、政春の甥っ子だ、とみんなに紹介しているんですからね。 恩人の親族を、シベリア帰りというだけの理由で泥棒呼ばわりするなんて。 しかも、自分のふとんの下にあったんでしょ。 まずは、自分の周辺を探して、見つからなければ周囲に聞く、というプロセスを踏むもんでがんしょ。
我らがレジェンド、樺太の人が、犯人じゃなくてよかったです。(笑) 普通なら、復員兵は、気まずさもあって、第一発見者のレジェンドに矛先を向けかねないけどね。(笑) 悟は、悪夢にうなされたり、政春も自分を疑ったと落ち込んだり、かなり深い闇を心に抱えていますね。
政春は、まるで、そんな悟が悪いかのようにニシン御殿から連れ出し、貯蔵庫に場所を移しました。 政春のこういうところがダメ、本当に、悟の気持ちを思いやることができないよね。 悟のシベリア回顧録、話の中身はともかく、食事時に排便の話をする神経が分からん。 そうそう、お国のために戦ったのに、シベリアでその国を否定することを求められる、と悟が悔しがったときの政春の言葉、それが戦争に負けるいうことじゃ、はないよね。 戦争にも行かず、ウイスキー造って豪奢な家で、のほほんと暮らしていたあんたにだけは、いわれたくないよ。
悟が、帰国後初めて飲んだ三級ウイスキーのうまさを語り、自分にとってはそれこそ本物だ、というのを聞いて、ようやく政春は、目が覚めました。 出資者をないがしろにするこの態度が、好かんのよ。 さっきも書いたけど、本来なら、渡の喝で、目覚めないとね。 ところで、ウイスキーの語源は、ゲール語の『生命の水』だったんですね、勉強になりました。 それを得意げにエリーに語る姿が、なぜか笑えました。
政春と俊夫は、市販の三級ウイスキーの分析から始めました。 原酒の含有率、という項目もありましたけど、そんなのビンに書いてなかったら分からないじゃんね。(笑) 悟も、ウイスキーに興味を持ち、分析に挑戦、少しずつ、心を開いてきました。 政春のワンワンが、よかったのかな。(笑) さすがは亀山家の血を引くだけのことはあって、悟も鼻は利くようです。
そんな亀山家に、さっきも書きましたけど、千加子と政志がやってきました。 政春も俊夫も、全然、広島には帰っていないんだね。 遠いけど、原爆も落とされたんだし、一度は実家の様子を見に帰っても、バチは当たらないと思いますけどね。
亀山酒造は、杜氏たちも年を取り、仕込みに苦労しているようです。 政春の兄とは、依然、没交渉のままなんだね。 ここまできたら、もう出てこないんだろうな。 早苗さんが持っていた古い家族写真は、何の伏線でもなかったわけね。(笑) さっきも書いたように、勝も後を継がなかったし、二人は、跡取りとして、悟を迎えにきたんですね。
でも、悟は、しばらく政春を手伝って、三級ウイスキー造りを手伝いたい、と祖父と母親に頼み込みました。 俊夫も、ウイスキー造りの経験が、亀山酒造でも活かされる、と援護射撃をし、悟は、許してもらうことが、できました。 そして、香料も着色料も使わない、安くておいしい三級ウイスキー造りが、始まりました。
うまくいかない政春に、政志が、肝を掴めとアドバイスした場面は、よかったです。 こんな、いい話も、ちゃんと書けるのにね、もったいない。 政春は、肝となるキーモルトを探しました。 見つけたモルトは、一馬が残した大麦の種から造ったものでした。
これって、やっぱり泣ける場面なんだろうな。 私は、三級ウイスキーに使われて、一馬は無念だと思うぞ。(笑) 泣いても笑っても、あと一週間となりました。 最後は、ビシッと決めてくれますように。
さて、第23週の関東地区の最高視聴率は、政春が、岩崎先生から空襲情報を仕入れ、原酒を避難させた9日(月)の23.6%で第1位、第2位の『かぐや姫の物語』は18.2%に5ポイント以上の差をつけ、圧勝でした。
月曜から土曜までの詳細は、23.6%、21.9%、23.5%、22.3%、23.0%、21.3%で、第23週の週平均は22.60%、『ごちそうさん』の第23週の平均は23.93%、『花子とアン』の第23週の平均は23.05%でした。 第23週までの全平均は20.87%、『ごちそうさん』は22.41%、『花子とアン』は22.63%でした。
関西地区の最高視聴率は、広島と長崎に原爆が落ちて終戦を迎え、政春から自由になったと聞かされたエリーが、倒れ込んだ11日(水)の25.0%で第1位、こちらに至っては第2位に7ポイント差と全く他を寄せ付けませんでした。 名古屋地区の最高視聴率は、エリーの発案で、みんなで一馬のお帰りなさいの会を開いた11日(水)の24.4%で第1位、こちらも第2位に6ポイント差と、勢いは留まるところを知りません。
『花燃ゆ』の第11回は、関東地区が14.0%でした。 ちなみに、八重の第11回は14.3%、官兵衛の第11回は15.8%でした。 第11回までの全平均は、花燃ゆ13.69%、官兵衛16.32%、八重16.82%です。 関西地区は14.7%と伸び悩みです。
今回の『花燃ゆ』も、宮村さんの脚本でした。 おもしろかったけど、軽すぎです。(笑) これなら、ながら観、でも十分ですね。(笑) 今回のキーワードは「胸キュン」と「互いに思い合う気持ち」、ついでに「クチュン」でしたね。(笑) キーアイテムは、羊羹なのか着物なのか、よくわかりませんでした。
冒頭、寅次郎の講義に閉口した女性陣による、女子会からスタート。(笑) スイーツならぬ、おかきを食べながら、胸キュン談義に花を咲かせます。 文は、まだ、恋愛よりも、おいしいお菓子のレシピに胸キュンの様子。 これらが、エンディングに繋がる、という構成でした。
当時の結婚は、個人と個人じゃなくて、家と家の結びつきでしたからね。 相手を選ぶ、なんてそんな発想は、なかったはずですよね。 それなのに、亀さんや滝さんまで盛り上がって、しかも、旦那以外にトキメキを感じていたなんて、すごい展開でした。 今でいうと、アイドルにあこがれる、そんな感覚でしょうか。 こんな脚本、宮村さんは、きっと書きたくなかったでしょう、商売と割り切るしかないね。 ついでに、ラストの胸キュンを病気と間違えるベタなくだりも。(笑)
で、近所のやり手ばばぁと化した寿さん(笑)、文の見合いを強引に取りまとめにいきました。 もう、他家に嫁いだんだし、百合之助さんや滝さんを差し置いて、それはないよね。(笑) 寿さんは、伊之助の出世もあって、なんとか美鶴一派に入り込むことができましたね。 慣れぬお香に奮戦したり、夫のために頑張る妻の見本みたいな方ですね。 彼女のクチュンというくしゃみが、文がお香を聞くときのクチュンに見事に繋がりました。
そういえば、寿さんは、子育てもしっかりしているみたいですね。 篤太郎くんは、手習いの習字では、難しい漢字も書いていましたよね。 驚いたことに、一文字目に猥褻の『猥』って書いてありましたね。 一体、何という言葉を書いたのか、二文字目以下は、見えなかっただけに興味津々。(笑) NHKだけに、猥褻じゃないよね。(笑)
その寿さんが、美鶴に文の結婚相手を紹介してもらうため、茶話会に、連れて行くことに。 塾に乗り込んで行っての、寅次郎への直談判は、迫力がありましたね。 寿さんが寅次郎に、塾生と結婚させるつもりじゃないでしょうね、と詰問したとき、背後で、利助が、俺?というように自分の顔を指さしていたのが、笑えました。 女子会でも、利助だけはありえない、といわれていましたしね。(笑) 全く理にかなっていませんが、玄瑞を供に指名するところなんざ、姐さん、と呼びたくなりましたよ。(笑) 塾といえば、その看板を敏三郎が書いてましたけど、これは史実じゃないよね。(笑)
その玄瑞、まんまと晋作に乗せられて、椋梨家を覗き込んで、捉えられてしまいました。 伊之助の父親同様、曲げられん己を抱いて生きていますね。(笑) その点、晋作は、言葉と心は裏腹、要領のよい、世渡り上手ですね。 しかし、椋梨家の警護役も、わざわざ、茶話会の会場の前に、引き立てますかね。(笑) 美鶴さんが、メンクイで、事なきを得ましたけど。(笑)
しかし、こんな気の張る会に、文が、お菓子作りが得意らしいとはいえ、船橋屋のレシピ本を読んだだけで、そこの羊羹です、なんて彼女が作ったものを、ずうずうしく出させるものかな。 普通なら、椋梨家で、萩藩の名のあるお菓子屋から、取り寄せるはずですよね。 寿が、美鶴が、一工夫した菓子を求めているから、といっていましたが、本当は、覚えをめでたくするため、今度は自分が準備する、と大見得を切ったんじゃないのかな。
レシピはあっても、材料の質は違うだろうし、これで、同じものを作られるなら、船橋屋も、そんな本を出さないでしょうしね。(笑) 今のように写真があるならまだしも、文字だけの本を見て、頬が落ちる、とうっとりする滝さんも、想像の翼を広げすぎだぞ。(笑) そういえば、文は、あのとき栗羊羹の項目を見ながら、あんこをかき混ぜていたけど、栗は入っていませんでしたね。(笑)
そうそう、その椋梨家での茶話会も、出席者がみんな座敷に座っているのに、お茶一つ出ていませんでした。 美鶴さん、もっと女中を鍛えないとね。(笑) 文も、その場にいきなり、お重ごと羊羹を出しましたけど、これも礼儀作法に反しますね。 事前に椋梨家に渡し、その家のものが、器に載せて、一人ひとりに運ぶべきですよね。 この茶話会のくだりは、かなりの手抜きが見られ、残念でした。
このお菓子のレシピ本は、江戸にいる稔麿から贈られたものでしたね。 明らかに、文の気を惹こうとしていますね、まだ、好きなんだね。 同封された手紙には、家定がハリスとの謁見を決めた、という情報もありました。 『篤姫』を思い出しますね。 あの時は、なめられないように、篤姫が畳を重ねて、その上に椅子を置き、家定にハリスを見下ろさせたんでしたよね。
そして、ご公儀は、各藩から通商条約締結に関する意見を募りました。 大河なら、やっぱり、この話を主軸に置いてほしかったな。 椋梨は、ご公儀のおっしゃるとおり、と具申するよう伊之助に命じました。 しかし、伊之助は、大評定の場で、椋梨を裏切り、ご公儀は服従ではなく、意見を求めている、と発言し、周布たちも同意、一瞬にして形勢逆転、椋梨はお役目を解かれました。 寿さんの努力も、水泡に帰しちゃいましたね。
それにしても、敬親は、自分の意見がないのかね。 「そうせい」は、梅ちゃんの父親、健造の「勝手にしろ」と、あんまり変わらないような気がするな。 伊之助や周布も、一度は、異議なしの声に、同じく、と答えたんですよね。 武士に二言は、ないんじゃないのか。(笑) ドラマを盛り上げるためとはいえ、ちょっと不自然過ぎましたね。
そういえば、太平の世が300年近く続いても、敬親の向かって右横には、毛利家の陣羽織が、左横には甲冑が、掛けられていましたね。 こうした作法は、連綿と続いているんですね。 長州征伐の伏線になっているのかもしれませんね。
ところで、玄瑞の兄、松島剛蔵は、長崎に留学したあと、西洋学問所を開き、西洋式軍艦も建造したと、その功績が、酔っ払いの周布の口から、さらりと出ただけで、済まされちゃいましたね。 『花燃ゆ紀行』では、学問所は『南園』、軍艦は『丙辰丸』だということが、説明されました。 個人的には、意見書を巡る議論や、学問所や軍艦、反射炉をどのようにして導入したかを描いてほしかったな。
結局、伊之助が寅次郎に推薦して、文と玄瑞は、夫婦になることになりました。 お互いに、惹かれ合っていましたもんね。 照れ隠しとはいえ、玄瑞が、タイプじゃない、といったときには、本当に許せんかった。(笑) 一方、文も、エスコートする玄瑞に、そんなに羊羹が食べたいの、といったのは、きつすぎましたね。 でも、後を追いかけてほしいのに、追いかけるなといいつつ、文が、後ろを意識する場面は、よかったです。
互いを思い合う気持ち、という言葉が三度、出てきました。 滝が文にいったのは、寿と文の関係。 寅次郎がいったのは、文と玄瑞の関係。 そして、プロポーズを受けた文がいったのは、自分と玄瑞の関係でした。 本当にいい言葉ですよね。 じーんときましたよ。
来週は、玄瑞が江戸に行くようですね。 寅次郎の、狂う時がきた、は何を指すのか、楽しみです。
それでは来週も、形より心が勝れるをよしとし、我が国が、他国に誇る思想、魂を持った、愚かでふがいないだけの国ではないという自信と互いに思い合う気持ちを持ち、非常のときこそ足元を固め、足が遅くともあせらず、どこへ歩いていけばいいか、灯りを見つけたら急くことはなく、自分のめざすところにゆっくりと近づき、決して譲れぬものを失わず、曲げられん己を抱えて生き、温かく人を見つめ、寒風でも決して折れない樹のように、こぴっと仕事がんばれば、掲げた志を胸に、暗い道をひたすら歩くことができるじゃんね。
「今この意見書を、おざなりなままに済ませれば、いずれ我が藩の、この日本国の、決して譲れぬ一大事を見誤ることになりますぞ」 CATCH A DREAM!! |
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