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少年トッパの掲示板だぜ。

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[7310]明日へ育ってゆく 投稿者:まっくん

投稿日:2015年01月09日 (金) 19時05分

みなさん、こんばんは。
本年もよろしくお願いします。

紅白の『花子とアン』特別編、白鳥様まで出てくれて最高でした。
りんさんと彼女は、ドミンゴ初登場でしたね。(笑)
それにしても、あれだけのメンバーを揃えるとは、正直驚きました。
甲府メンバーは、後は、周造さんと徳丸さんくらいですよね、すごい。

ドミンゴのセットをそのまま使ったということは、この企画は、かなり前から進められていたようですね。
直後の『にじいろ』への流れも、とてもよかったです。
美輪さんの歌も、続けてくれればよかったのに。

そういえば、こちらでは正月三が日の深夜に、石橋杏奈さん主演の『きみの友だち』が放送され、若き日の吉高ちゃんも出ていました。
村上鉄平くんも出ていたんですが、『てっぱん』の時よりもかなり若くて、ちょうど彼が『ちりとてちん』に出ていたくらいの雰囲気なんですよね。
あれが7年前なので、それからすると、今から6〜8年前くらいの映画なのかな。
杏奈さんと吉高ちゃんの絡みは、中1の同級生という設定だったんですけど、さすがに当時でも、吉高ちゃんは色っぽすぎて無理がありましたね。(笑)

でも、『朝市の嫁さん』での二人を思い浮かべながら観ました。
てぇー、そういえば、映画の舞台も、甲府なんでごいす。(笑)
何たる偶然、不思議な縁ですね。
杏奈さん主演というだけで観た私が罪悪感を感じるくらい、いい映画でした。(笑)

『マッサン』の総集編も、観ました。
再構成されて、とても分かりやすかったです。
エリーが、これまでのことをスコットランドの母親に手紙を書くという設定で、振り返っていきました。
それも、最初は、優子との友情を軸にした住吉酒造編、次に、広島の亀山酒造編、さらに鴨居商店編と続き、最後がスコットランドでの出会い編と、しっかりとパートごとに話をまとめてあるので、観やすかったです。

総集編で、これだけ大胆に編集し直したのは、『純と愛』以来ですね。
どちらも、本編は、今一つだったのよね。(笑)
一方、年始のあいさつは、完全なる予告編のようで、開始30秒も経たずに消しちゃいました。(笑)

ところで、紅白での、みゆきさんは、最高でした。
ホールじゃなくスタジオ収録だったとはいえ、イヤモニをつけずに歌ったことに、歌姫としてのプライドが感じられました。
本当、今夜の最高のクイーンでした。

さて、その曲が主題歌の『マッサン』、新しいキャラも登場し、雰囲気が変わってきました。
では今回も、先々週の土曜日から振り返っていきましょう。
ダックスモーカーに勤めていた小野さんの弟が、クビになってしまいました。
不景気とはいえ、つらいよね。
従業員ごと事業を売却する方が、相手方も助かると思うんですけど、残念でした。

消費者に歩み寄るか否かで悩む政春を、好きにすればいいと励ます俊夫、すごい忠誠心です。
こんなに、自分のことを理解してくれる部下がいるって、幸せですよね。
俊夫は、誰に何をいわれようが、信念を絶対に曲げんかった、と政志を引き合いに、自分を信じるよう政春を鼓舞しました。
でも、政志は、自分が経営する会社の方針を決めるんだから、そりゃ信念を貫けるでしょうけど、政春は、一従業員だからね。
でも、何があっても自分の味方をしてくれるって、頼もしいですよね。

ウイスキー事業不振の原因は、熟成不足と技術の未熟さだという政春と、スモーキーフレーバーだという欣次郎、意見がかみ合いません。
本場の味が分かる人だけ飲んでもらえばいい、信念は曲げられないと突っ張る政春ですが、やっぱり経営的視点を欠いた、技術者としての立場に固執した意見ですよね。
政春は、自分のウイスキーだと思っている時点で、もう考え違いをおこしています。
欣次郎のいうとおり、あくまで鴨居商店のものだからね。

欣次郎は、新しい視点でブレンドをしてもらうため、京都帝大の久我山教授を招聘しました。
これは、政春への最後通牒、踏み絵ですよね。
これに反発した俊夫は、ピケを張り、樽に誰も近づけないようにしました。
激怒した欣次郎は、すぐに樽から離れないとクビにする、と通告しました。

その晩、このことについて大声で言い合う政春とエリーを見て、エマは、いい子にするからけんかはやめて、といいました。
このエマちゃんは、可愛らしかったですね。
竹内まりやさんの歌声が、流れてきました。(笑)

翌日、俊夫は、全責任を一人で被って鴨居商店を去りました。
ここが、政春のダメダメなところなんだよね。
ここは、自分が責任をとって、部下たちを守らなきゃ。
それどころか、残るなら営業に回れ、といわれて悩んじゃいましたよ。

と、ここまでが、昨年のお話でした。
年末の区切りとしては、ものすごく中途半端でした。
『てっぱん』では、初音さんが尾道を訪ねて、千春さんの墓参りをして、村上家と本当の家族になりました。
『カーネーション』では、玉音放送を聞いた糸子が、昼食をつくるところでした。
『純と愛』では、夫婦げんかした純と愛が、ちょうど新年を迎えるなか、HYの年越しコンサートの野外会場で劇的に再会しました。
『ごちそうさん』では、猫娘が生まれ、みんなでお節を食べました。

このようにして、ここ最近はずっと、年末で一区切りをつけていたんですけど、このパターンを崩しましたね。
『ウェルかめ』では、主人公が思いを寄せる男性に好意を抱く彼のいとこから、主人公に電話が掛かってきたところで思わせぶりに終わったので、その時以来になります。
ちなみに、その時のいとこが、若き日の山下リオちゃんだったのよね、可愛かったなぁ。(笑)
このドラマの総集編では、彼女が出演したシーンが、全部カットされちゃったんだよね。
『あまちゃん』で大きく飛躍してくれて、あたしゃ嬉しいよ。(笑)

おっと、いつものごとく脱線しちゃいましたけど、新年最初の回から、主題歌が2題目に替わりました。
途中で替わったのは、梅ちゃん以来ですね。
その前の前、『おひさま』でも、後半の方には、土曜日だけ歌入りのものが流れましたね。

営業への配置転換問題、欣次郎は、政春に消費者の反応を直に確かめさせたかったのね。
社員にいろんな部署の仕事をさせるのは、よくあることですよね。
NHKの職員は、受信料の集金を体験すると聞いたことがあります。
ただ、真偽は定かではありませんので、あくまで噂レベルとして聞き流してください。
でも、政春は、根っからの技術屋だからね、味を否定する消費者は、レベルが低すぎて本場の味が分からない、舌がいかれていると切り捨てるのは目に見えていましたよね。(笑)

こひのぼりでは、なんでわしが営業を、と頑なに拒みながら、家に帰ると、造りたくない酒を造るくらいならと、政春は、営業職になる決意を、エリーに伝えました。
お愛想笑いの自信があるから、じゃなくて、自分が営業するなら北海道がいい、という春さんの言葉に触発されたのね。(笑)
どんだけ、北海道好きやねん。(笑)
政春に営業はできない、と頭から否定するエリー、こういうところが気にくわないのよね。
無理してでも、旦那の能力を信じて、後押ししてあげるのが、内助の功でしょ。

政春は、欣次郎に、北海道は鮭やニシンの燻製などスコットランドに似た料理があるとか、ビールが飲まれているとか、ウイスキーが受け入れられる土壌があると、行ったこともないくせに、住んでいたことがあるかのように、熱く語りまくりました。(笑)
ハイランドケルトの創始者は、世界中を旅して周り、旅先で知り合った人に片っ端からウイスキーをただで配った結果、噂は広まり、世界中で飲まれるようになった、自分も同じことをしてみたい、と政春は語って、欣次郎の了解をもらいました。

国内で、そのやり方は、だめでしょ。
もう、高い広告費を使って、半年間流通させたんだから、即、契約を取ってお金に換えなきゃね。
まあ、欣次郎も、お得意さんを増やしてこなければ、鴨居商店に席はない、と退路を断たせましたからね。
賢明な判断ですな。

エリーが、エマとべっぴん同盟を相手に、お愛想笑い談義に花を咲かせていると、ハハキトクというすみれからの電報が、届きました。
鴨居商店に向かったエリーは、欣次郎に連絡を取ってもらいましたが、既に小樽の問屋を出たあとでした。
昭和の初めに、朝、大阪を出て、夕方、小樽に着くなんて、無理っしょ。
てことは、電報は、政春が出発してから数日後のことだったのね、きっと。

エリーは、エマを連れて、広島に戻りました。
早苗さんは、本当に病気でしたが、ひとまず危機は脱したようです。
なんか、伊之助の義母、志乃さんの強烈キャラを見せられた後だと、早苗さんがいい人に見えてきちゃいます。(笑)

エリーが大阪から飛んでくれば、自分は相当悪いんだなぁと、早苗さんも思っちゃいますよね。
とはいえ、エマを見る早苗さん、本当に嬉しそうですね。
すみれさんは、まだ、お嫁にいっていないのかな。
俊夫は、枕元にはいませんでしたけど、亀山酒造には、もう彼の席は、なかったのかな。

それにしても、ピン子さん、本当に咳がうまいなぁ、感心しちゃいます。
早苗さん、これまでウエスケといってたのに、今回は、ちゃんとウイスキーと発音していましたね。
おまけにまずいだなんて、思わず、すみれが買ってきたウイスキーを、陰でこっそり飲んでいたのが、ばれちゃいました。(笑)

エリーが作ったホットトディーも、やっぱりこっそりと。(笑)
この薬というか飲み物は、梅子さんの息子、健太くんに作ってあげて以来ですね。
でも、あのときはレモンがなくて、マーマレードで代用したんでしたよね。
本格的なものは、日本に来て初めて作ったのかもしれません。
おかげさまで、咳もあまりしなくなりました。

エリーと早苗さんが、縁側に並んで座る場面は、よかったね。
早苗さんは、エリーのこと、本当に魔女だと思っていたんだ。(笑)
確かに以前、政春にも、彼女は魔女だといってましたよね。
でも、エリーも負けてませんでしたね。
彼女の方も、早苗さんのことデブ、もといデビルだと思っていたのね、やるなぁ。(笑)
エリーも、絶対、デブと聞こえるように意識して発音していたね。(笑)

エリーは、おそらく悪魔という日本語を知らないから、鬼と訳したのね。
それをひどいと抗議する早苗さん、でも、あなたのことを鬼と思っている人、たくさんいますよ、きっと。(笑)

エリーは、いい嫁になって、また戻ってくると誓いました。
この辺りは、謙虚でしたよね。
早苗さんをスコットランドに誘ったエリーは、HELLOW、THANK YOU、GOOD BYEの三つさえ知っていればなんとかなる、と吉平みたいなことをいっています。(笑)
早苗さんは、大阪に来たのが、初めての県外だったんですね。
そんな意味では、政春やエリーは、知らないうちに親孝行していたんですね。

2か月もかけて旅してきたエリーを認めた早苗さんの涙、よかったです。
確かに、大西洋を渡って、北米大陸を横断して、太平洋を渡って、ですからね。
政春が一緒じゃないと、無理だったでしょうね。

その頃、政春は、茂さんの父親、イトツこと修平さんと出会っていました。
こちらでは、森野熊虎さんという日本酒しか飲まないおっさんです。(笑)
虎という字が入っている人って、欣次郎なら喜んでそばに置きたがるかもしれませんね。(笑)
熊虎さんは、会津の人だったんですね。
政春も、自分も会津で、陸奥国に斗南藩をつくった、といってあげればよかったのに。(笑)

余市の自宅に戻れば、酒飲みがたくさんいると誘われ、政春は、彼に付いていくことにしました。
お茶は、やっぱり政春より仲居さんに淹れてもらいたいんですね。(笑)
この女好きなところは、イトツと変わりません。

翌朝には、すっかり打ち解け、政春は、熊さんとなれなれしく呼びかけるようになっちゃいました。(笑)
余市では、熊さんは、政春のことをカメと呼んでいましたね。
ウイスキーを担いでふらふらの政春、山を越えて、ようやく余市の熊さんの家に着きました。
そこは、ニシン御殿でした。
やん衆をまとめる親方だったんですね。

我が県にも、ニシン御殿と呼ばれる建物が、いくつもあるのよ。
北前船で、こちらの特産品を北海道で売り、ニシンを仕入れて戻り、こちらで売りさばいて、しっかりと両方で儲けたのよね。
でも、こちらでは、食べるために、ニシンを購入するわけじゃないのよ。
地元でも、食用だと誤解している人がほとんどなんですけどね。
実は、ニシンを絞って、その粕を畑の肥やしにしていたのよ。
これ、結構いいみたいよ、家庭菜園とかしていたら、試してみて。
以上、ニシン一口メモでした。(笑)

熊さんの娘のハナは、小学校の先生をしている独り者です。
新潟のサダさんのように、大阪のエリーを訪ね、政春と結婚の約束をしたから別れろ、といいに来たりしてね。(笑)
小池さんは『瞳』で、一度は手放した息子を引き取る母親役が印象的でした。
このドラマには、政志さんも出演していました。
熊さんの一人息子は、英一郎と同じで、父親に反感を持っていそうですが、その手の話は、鴨居父子だけで、お腹がふくれたので、もう十分です。(笑)

熊さんが帰宅したその日に、漁の区切りがついたようで、やん衆の労をねぎらって、無礼講の宴が始まりました。
そんな大事な日に、漁を放り出して、熊さん、小樽まで泊まりがけで、何をしに行っていたんでしょうね。(笑)
宴会は、延々と続き、政春は、途中で寝入ってしまいました。

その後、起き出した政春は、ようやく熊さんからみんなに、大阪から来た行商のカメ、と紹介してもらえました。
そして、予想どおり、みんなにウイスキーを振る舞うことに。
で、これまた予想どおり、なまらまじい、と全員から拒絶されました。
もうこうなると、政春の舌がいかれてるんじゃないの、と思ってしまいます。(笑)
ハナなんて、つわりとしか思えないような、オーバーアクション。(笑)

とうとう、詐欺師呼ばわりされた政春は、武井と一触即発状態に。
わしゃ柔道黒帯じゃ、って、ミナミの信ちゃんにもいってましたよね。
けんかのときの常套文句にしているんでしょうけど、負け犬の遠吠えにしか聞こえません。(笑)
今日も、汽車の中で、行商の人相手に、この啖呵を切るかと思いました。(笑)
結局、熊さんが仲裁に入ってくれ、事なきを得ました。
みんなに胴上げされるところは、エリーと帰国後、初めて住吉酒造を訪れた時のことを思い出します。

熊さんは、政春の持ってきたウイスキーを全部買ってやる、といってくれました。
でも、余市に持ってきた分なんて、たかが知れていますよね。(笑)
鴨居商店の在庫を全部買ってくれればいいのにね。
でも、熊さん、まだ一度も政春のウイスキーを口にしていないんですよね。
ということは、きっと捨てちゃうんじゃないかな。
政春は、自分が手塩に掛けて育てたウイスキーを味の分かる人に飲んで欲しい、と思っていたのに、売れさえすれば、自分のウイスキーは、どうなってもかまわない、と割り切れるようになったのかな。

熊さんは、会津武士からりんご農家に転身した祖父など、身の上を語り、余市は夢のまち、敗者が生き返る復活のまちだ、と政春にいいました。
熊さんは、政春が気に入り、ウイスキーをあきらめさせ、自分の元で、ニシン漁師にさせようという思惑だったようです。
でも、熊さんが政春に惚れ込むエピソードが、一つもないのよね。
せめて、小樽でなにかあって、そのときの政春の態度や振る舞いを見て、意気に感じるとかいった何かがないと、すんなり受け入れられないのよね。

翌朝、政春が目を覚ますと、みんな酔いつぶれて、寝入っていました。
意外に、漁師たちも、持久力がないのね。(笑)
そして、外に出た政春は、余市のまちに立ちこめる霧を目にしました。
朝の番組なんだから、別に、ご不浄の窓から見つけなくてもね。(笑)

で、山崎のときと一緒、川で大はしゃぎ。
幻のエリーが、登場するのかと思いました。(笑)
でも、政春は、きっとエリーの幻に向かって、水をかけていたんでしょう。(笑)
それにしても、一張羅のスーツに革靴で、水の中に入って大丈夫なのかと思いましたけど、そこはテレビ、何の問題もありませんでした。(笑)
ピートもあっさり見つけ、この地でウイスキー造りをする決意を固めました。

熊さんは、余市を去る政春に、自分はこのまちの殿様だから、いつでも世話をしてやる、と温かい言葉を掛けてくれました。
そして、小樽に戻り、ようやく鴨居商店に電話を掛けました。
そうだよね、売れるまで帰らない、と覚悟を決めた以上、中途半端な状態じゃ、欣次郎に連絡できないよね。
でも、エリーにだけは、定期的に連絡をしてあげないとね。
ようやく、母親のことを知り、広島の実家に電話した政春の耳に飛び込んできた言葉は、あんぽんたん、でした。(笑)

広島に向かう政春、彼の到着を待つ亀山家の人々。
早苗さん、喀血しちゃいましたね。
結核だとみんな近づけないから違うと思うけど、何の病気なんだろ。
明日の朝まで持つかどうか、と診断されました。
エリーさんの薬が飲みたい、で落涙、祝言を挙げさせて、で完全に涙腺が崩壊しちゃいました。

明日は、辛い回になるんだろうな。
観たくないけど、これを乗り越えないと北海道に行けないんですよね。
常識的には、明日の朝には間に合わないと思いますけど、早苗さんの生命力で、祝言を見せてあげたいな。
明日は、ハンカチを握り締めて観ます。

さて、第13週の関東地区の最高視聴率は、昭和4年4月に念願の鴨居ウイスキーを発売するも全く売れず、同年11月には方向転換を余儀なくされた25日(金)の21.3%でした。

月曜から土曜までの詳細は、20.4%、20.2%、20.6%、20.8%、21.3%、19.5%で、第13週の週平均は20.47%、『ごちそうさん』の第13週の平均は22.35%、『花子とアン』の第13週の平均は23.17%でした。
第13週までの全平均は20.24%、『ごちそうさん』は22.25%、『花子とアン』は22.28%でした。

関西地区の最高視聴率は、昭和3年11月、工場創業から4年経ち、大きくなったエマに大甘の政春が、代わりに人参を食べてあげた22日(月)の22.6%でした。
名古屋地区の最高視聴率は、俊夫が政春のために欣次郎に反抗し、やめていった27日(土)の22.3%でした。

『花燃ゆ』の初回は、関東地区が16.7%でした。
ちなみに、八重の初回は21.4%、官兵衛の初回は18.9%でした。
名古屋地区は、18.1%でした。
関西地区は16.9%でした。

さて、『花燃ゆ』が、いよいよはじまりました。
大河というのは、欣次郎と政春のウイスキー造りを巡る葛藤と同じだと思うんですよね。
大河ファンが満足できるような本格的な歴史ものにするか、史実を多少曲げてでも、娯楽性を高め、敷居を低くして、大河初心者の方にも楽しんでもらうか、場面場面で、取捨選択をしているんだと思います。
官兵衛は、そのあたり、割とうまくいった方じゃないでしょうか。

一方、今回の『花燃ゆ』、ホームドラマだとか学園物だとか、イケメン志士たちがどうのと、おおよそ大河ファンからすると馴染みにくい惹句が並べられています。
正直、甘い香料がたっぷりと入れられたイミテーション大河になるんじゃないかと、危惧していました。

というわけで、ものすごーくハードルを低くして観たので、個人的には、とってもおもしろかったです。
ただ、初回を観る限りでは、杞憂のような気がしますけれども、『マッサン』も最初は、ものすごく期待させる展開だったので、油断できません。(笑)

このドラマ、何といっても、子役が、真央ちゃんにそっくりでしたね。(笑)
おそらくは、それが決め手だったんでしょうけど、演技もお見事でした。
子役業界も、競争が激しくて大変ですね。

文之進は、マジで彼女を引っぱたいていましたよね。
小原家を養っているのは自分だと、クリスマスケーキを買ってきた糸子が言い放ち、、善作に引っぱたかれたときは、本当に頬が赤くなっていました。
それと比べると、手加減はしているんでしょうけど、それだけによけいに難しいというか、奥田さんもやりにくかっただろうな。
母親の滝さんは、娘がビンタされても、全くうろたえませんでした、本当に強い女性だね。

寅次郎は文に、「お前には 人と人とを出会わせる不思議な力があるのかもしれんのう」といいましたけど、大河では、こういう予言は、100%当たっちゃうのよね。(笑)
かつてのトッパさんの掲示板が、まさにそうでしたよね。
なんか、しみじみと思い出しちゃいましたよ。
予告編を観る限り、第2話から、いきなり真央ちゃんになっちゃうのかな。
もう少し、子役を観てみたいなぁ。

それにしても、今回のキャストが、かなり『龍馬伝』や『篤姫』とかぶっていますよね。
泰造さんなんて、近藤勇と大久保どんで、両方とも出ているもんね。
すっかり、幕末物御用達になっちゃってますよね。(笑)
特に前者に出演した役者が多いせいか、長崎の場面なんて、それの一場面を思い出さざるを得ませんでした。
ラクダは、本当にいたのかな。(笑)

明倫館で寅次郎と伊之助が、学問は何のためにするかを熱く語っているときのBGMは、『篤姫』のそれに似ていました。
作曲者は違うので偶然なんでしょうけど、これまた、ついつい瑛太くんなんかを思い出しちゃいました。(笑)
そういえば、原作者の宮尾登美子さん、お亡くなりになられていたんですよね、残念。

ナレーションは、分かりやすくていいですね。
ただ、初回だからか、人間関係や情勢が入り組んでいるからか、やや説明的すぎるきらいはありましたけど、十分許容範囲です。
でも三谷さんなら、きっと会話の中で、もっとスマートに説明してくれるんだろうな。(笑)

「海防臆測」をキーアイテムにして話を展開していく手法、私は好きです。
ただ、伊之助が、この本だけを落とすのが、あまりにも不自然過ぎたのが、残念でした。
だいたい、禁書を外に持ち出すこと自体、ありえないしね。
もう少しうまく、文の手に渡るシナリオは、なかったのかな。

伊之助に話しかけられた文が、驚いて、一緒に栗拾いに来た耳の聞こえない弟の敏三郎をおいて逃げ帰るのも、不自然極まりないしね。
文が、題字の上から、紙が貼られていただけで、禁書だと確信するのも無理があるなぁ。
ちなみに、上から貼られていた「甲陽軍艦」は、甲斐武田家の軍略等を記した軍学書でがす。
文が弟と、鈴を鳴らしながら難なく明倫館に入り込むのも、明倫館の人たちが、文之進の姪っ子で、寅次郎の妹を知らないのも、ちょっとどうよって感じがします。(笑)
ついでに、禁書を持っていたのに、藩主の毛利敬親が、あっさり不問に付すのもねぇ。(笑)

そうそう、一番気に入ったのが、本編冒頭の芋掘りの場面です。
葉を転がりおちる露を観たとき、飯田蛇笏の「芋の露 連山影を 正しうす」という俳句が、脳裏に浮かびました。
ところが、いきなりそれが海中で爆発して、海防訓練の場面に。
私、こういう展開、大好きなんですよね。

あと、2年前には、小栗くん扮する寅次郎が、宮部鼎蔵と会津を訪れ、幼少の八重と出会って、凧揚げをしていましたよね。
こちらの寅次郎さんも、海防臆測をくれたビビる大木演じる宮部と、会津藩に立ち寄ってくれるのか、注目です。(笑)

さらに、官兵衛から続けて観ると、関ヶ原から270年の時を超えての、毛利家による壮大な復讐劇ですからね、ワクワクします。
そうそう、先程フライングして朝ドラのところで触れた小田村志乃さん、これからどんな凄いものを見せてくれるのか、目が離せません。(笑)

萩は修学旅行で行った所ですし、もちろん松下村塾も行ってきました。
まちの雰囲気もよくて、大好きなところなんですよね。
真央ちゃんも、なんといっても『おひさま』の時の箸や筆を持つ所作が、とっても美しくて、時代劇が似合うと思っていたんですよね。

そんな訳で、個人的に、ものすごく好感度の高いドラマなので、好意的に観て、応援していきたいと思います。(笑)
彼女のよさが消されたり、ストーリーが、竜頭蛇尾とならないことを願うのみです。
第2話以降の展開が、楽しみでもあり、不安でもある、そんな複雑な心境です。
でもきっと、せわあない、でしょう。(笑)
この言葉で、流行語大賞、狙ってるよね。(笑)

それでは来週も、こんなんじゃいけんと現状に満足せず、頭を冷やし、井の中の蛙とならぬよう外の世界を知り、己の無知を繕うことなく先知を重んじ、ただ覚えることなく己の頭で考え、己を磨き、この国のために役に立ちたい、そんな気概でこぴっと仕事がんばれば、天命を受け入れられるじゃんね。

「なぜ皆が、禁じられた本を読もうとするんか。知りたいからです。学びたいからです。変えたいからです」
「なぜ学ぶのか。この世の中のために己がすべきことを知るために、学ぶのです」
CATCH A DREAM!!

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[7311]投稿者:トッパ
投稿日:2015年01月15日 (木) 15時37分
まっくん、今年もよろしく!

さっそくで申し訳ないけど、今年も長々とレスを書く時間はなさそう。ご容赦を!

>紅白の『花子とアン』特別編

あれは良かったね。吉高の「みんなヒマなの?」には大笑いした。

>石橋杏奈さん主演の『きみの友だち』

その映画のこと、この掲示板で何度も紹介したじゃん。覚えててくれなかったとは切ないなぁ。

『マッサン』に関しては……特に書くことないなぁ。ちゃんと見てるけどね。

『花燃ゆ』、世間での評判はいまひとつみたいだけど、僕は好き。ただ、少し前の大河ドラマや朝ドラにも出てた役者が多いので、その時の役柄のイメージがダブって新鮮味に欠ける、という欠点はあるけどね。

じゃ、また!

[7308]麦は泣き 麦は咲き 投稿者:まっくん

投稿日:2014年12月26日 (金) 19時27分

みなさん、こんばんは。
今年の暮れも、押し迫りましたね。
総集編やダイジェストが目白押し、たのしみです。

いやぁ、それにしても『ごちそうさん』、久し振りに観ると、おもしろいなぁ。
特に和枝さん、やっぱりいい味を出していますね。
どうせなら、結婚報道後に観たかったなぁ。(笑)
ごちそうさん・スピンオフ『ごちそうさんっていわしたい』も、地上波初登場なんですね。
12月28(日)の午後4時から、お時間と興味のある方は、どうぞ。
和枝さんも登場しますよ。(笑)

紅白の審査員は、蓮様に中園さんって、もうアン祭りですね。
ドラマの特別編もつくったりして、昨年のあまちゃん祭りの再現を狙っているのね。(笑)
ドラマの性質が違うからね、うまくいくかな。
多くの人が期待している白鳥様、おっと今は勅使河原様か、彼女を中心に、どたばた喜劇に持って行ってほしいなぁ。
みゆきさんと美輪さんの対決は、必見ですね。(笑)

さて、『マッサン』、ようやくウイスキー造りが、描かれるようになってきました。
では今回も、先週の土曜日から振り返っていきましょう。
金曜日、抱き合ったというか、欣次郎が一方的に抱きすくめたこの親子、二人で食事に行ったようです。
そんな簡単に、積年のわだかまりが氷解するかな、なんてうがった見方をしちゃだめなのね。(笑)
一度、心が通じ合うと、親子だもん、すぐに仲よくなれるものなのよね、きっと。

キャサリンが、政春に持ってきたのは、なんと養子の話でした。
いくらなんでも、早いっしょ。
前にも書いたけど、もっと大きな病院で、しっかりと検査してもらわないと。
人生に関わる大問題なんだからね。
本当は、出産する方法があるのに知らされず、子供をあきらめたりしたら、とんでもないことだもんね。

また、その話を、速攻でエリーに伝える政春。
もう、毎週書いてるけど、本当にデリカシーなさすぎ。
相手の立場に立って、その気持ちを思いやる、ということができないのかね、この男は。

養子の話を聞いたエリーは、自分が身を引き、政春に再婚を勧めました。
政春は、もうすぐ、自分たちの夢であるウイスキーが生まれるといい、エリーがそばにいて、一緒に夢を追えたら、何もいらない、と愛を誓いました。
くどいけど、それなら養子の話なんて、聞かせる必要ないっしょ。(笑)

大正13年11月11日、欣次郎の妻が亡くなって丁度10年、その命日に、お披露目会が開催されました。
結局、樽はディスプレイとして並べられたのね。
政春の立場が、なくなっちゃったね。(笑)
それにしても、なぜかキャサリンも、会場に潜り込んでいました。(笑)
エリーですら違和感あるのに、部外者のくせして、よく堂々としてられるなぁ。(笑)

欣次郎のあいさつのあと、急遽、英一郎が、壇上に立たされました。
これもないよね。
マスコミを呼んでの晴れの舞台で、準備なしにあいさつをさせるなんて、ありえないでしょ。
事前に、挨拶文を準備させるのなら分かるけどね。

英一郎は、自分から鴨居英一郎だと、名乗りました。
あれだけ嫌っていた姓だったのにね。
いつの間にか、次期社長という役回りを演じています。
あいさつも、エリーのことを思いながら、しっかりとこなしました。
我が社のウイスキーには、人を愛しんだ時間が詰まっています、なんてなかなか即興でいえないよね、素晴らしい。(笑)

蒸溜したての原酒の樽詰め式で何かを感じたのか、エリーは、お母さんになりたい、子供を育てたいと、政春に伝えました。
そして、一気に養子が決まっちゃったのね。

政志は、手紙でそのことを知りました。
名前はエマちゃん、エリーと政春の頭の一文字を繋げただけ、ってことはないと信じていたのに、まさかの結末でした。(笑)
それを、早苗さんは、エンマと聞き取っちゃったみたいですね。(笑)
もう、悪魔ちゃんじゃないんだから。
そういえば、官兵衛で長政の息子が、萬徳と名付けられましたけど、音だけだと、マントくん、って聞こえちゃいました。(笑)

でも、エマちゃんを抱くエリーと政春、幸せそうですね。
キャサリンは、早くも、エマちゃんに、この辛気くさいのがパパや、とすり込んでいました。(笑)

それから時は流れ、昭和3年11月、お披露目会から、早4年の月日が流れました。
さすがに、英一郎は、居候していませんね。(笑)
あらら、岸和田の小原家より先に、ミシンも買っちゃったのね。(笑)
エマは、4歳になっていました。
ツインテールが、可愛らしいですね。
ちなみに、2月2日が、ツインテールの日でがんす。(笑)

エマは、野菜嫌いになってしまいました。
で、予想どおり甘々の政春、こっそり彼女のにんじんを食べてあげています。
そういえば、パパ、ママじゃなくて、お父さん、お母さんって呼ばせているのね、エライ。
村岡家も、こぴっと見習えし。(笑)

もっと甘々なのが早苗さん、もうすっかり孫を溺愛しています。
何度も行き来しているみたいですね。
一度くらいは、広島に連れていったんでしょうね。
でも、最近は、ウイスキー造りが忙しいから、専ら早苗さんが、大阪に来ているんでしょうね。

血が繋がっていないのに、こんなに早苗さんが愛してくれるのは嬉しいことです。
でも、視聴者としては、早苗さんとエリーの和解というのが、見どころの一つじゃないですか。
和枝さんとめ以子ほどではないにしても、特に、主婦層にとっては、注目ポイントですよね。(笑)
それが、なし崩し的に心を通い合わせているのって、何だかなぁ。
この作家さんは、あまり視聴率に興味がないのかな。(笑)

早苗さんにシチューを白い味噌汁といわせるのは、明らかに江戸時代生まれの人間をバカにしすぎ。
ハイカラな西洋料理を知らないという設定にしたいんでしょうけど、どうみたって味噌汁の訳ないじゃん。
このあたりの感覚は、現代の目線で、当時の人間を見下しているよね。
当時の人々の知識量って、現代人が想像する、はるか上をいっているからね。
和算をはじめ、学問だって、決して外国に劣っていなかったんだから、そのあたりをこぴっと押さえた上で、人物像を描けし。

早苗さんが、エマに習字やそろばんを習わせろ、というのも、しごくもっともだと思うぞ。
英語なんて夫婦でしゃべっていれば、自然と覚えるもんでしょ。
それにしても、エリーは、今も幸子とナツにも英語を教えているのね。
あの二人も、大きくなっただろうな。

英一郎も、この4年の間にスコットランドに留学しちゃってましたよ。(笑)
その時のコネで、ハイランドケルトというウイスキーを取り寄せました。
政春は、わしの理想のウイスキーとかいって大絶賛していましたが、結局は、スコットランドで、自分が造っていたものだったのね。(笑)

欣次郎は、経理の方から、一刻も早くウイスキーを製品化して経費を回収しないともたない、と直訴されました。
横浜の潰れたビール工場を買い取り、ビールを生産する、と欣次郎は役員たちに告げました。
こんな大事なことは、独断で決められるのに、ウイスキーに関しては、役員に押しまくられています。(笑)
そのために、現時点でのウイスキーをブレンドして、役員に飲んでもらうことにしました。

不満を持つ政春でしたが、エリーに説得され、ブレンドを行いました。
味見する欣次郎に、もっと熟成したら、角が取れて柔らかくなる、と弁明しました。
現時点では40点、100点満点となるためには、あと10年掛かるといいます。
それを欣次郎は、あと1年でなんとかしろ、と指示しました。

これだけ聞くと、欣次郎の要求が無茶に聞こえますよね。
でも、ウイスキー事業をやるとき、政春は製品化まで5年掛かるといって、それをもとに資金計画を立てているはずですよね。
だから、4年が経過した今、欣次郎の言い分がもっともで、政春のは、技術者のエゴでしかないのよね。
それなのに、完全に被害者ヅラしているもんね。
欣次郎も、下手に出ないで、約束守れって、しかりつけてもいいくらいなのよ。(笑)

未成熟の原酒をブレンドすることに思い悩む政春に、早苗さんは、広島に戻るよう促しました。
千加子さんの長男の勝くんは、もう16歳になっちゃったのね。
法事のときに、姉の寛子のハンカチをくすねた、あの悪ガキがねぇ。(笑)
寛子ちゃんは、もうお嫁に行っちゃったのかな。
勝くんは、亀山酒造で、蔵の勉強中だそうです。
嫡流じゃないけど、政志の血を引いているので、社長候補だよね。

早苗さんは、エリーにも、嫁とは認めないけど、エマと三人なら広島の家に置いてもいい、といってくれました。
これは、前にも書きましたけど、政春の母親として、嫁としては認めているのよね、ただ、外国人だから老舗の酒蔵の女将としては認めない、ということなのよね。
でも、そんなこといえないから、エマをだしにして、体面を保ちつつ、広島に帰ってきてもらおうとしているのね、多分。

女は、男の仕事に口出しするな、という早苗さん。
最近エリーが、政春のウイスキー造りに干渉しすぎるのが、鼻に付いていたので、スッキリしました。(笑)
人間みな平等、というエリーの正論に思わずたじろいだ早苗さんが、気まずそうにティーカップに口を付け、あんた、母親になって強うなったの、と思わず口走るところが、笑えました。
エリーは何を出したんだろ、紅茶かな、それともコーヒーかな。

鴨居商店では、ビール事業の会議に呼ばれた政春が、ビール工場で使う麦芽の粉砕機の見積額について、その妥当性を尋ねられました。
以前、考証したように、政春の資金計画は、かなりのどんぶりだったし、しょせん技術バカなんだから、そんなの当てにならないのにね、ってちょっといいすぎかな。(笑)
結局、4年間で200万円もの大金がウイスキー事業に注ぎ込まれているそうです。
さらに、買収単価を60万円と見積もり、アケボノビールも、買収に動いているとの情報を得た欣次郎は、倍の120万円の資金を用意させました。
マークからして、アケボノビールは、アサヒビールのことかな。(笑)

政春は、欣次郎から、会ってほしい人がいる、といわれました。
その相手は、長越百貨店の澤田取締役でした。
『ごちそうさん』では、戦時中、地下鉄工事の鉄骨を工面するため、工事中止で余ったそれを譲ってもらうべく交渉した社長でしたね。
割れた皿を金で継ぐ金継ぎが趣味で、それを突破口に大阪商人の心意気に訴えかけて、公定価格で譲ってもらえました。

澤田さんを連れてきたのは、島田物産の山之内専務でした。
久し振りの登場ですね。
欣次郎が、ウイスキー造りの技術者の派遣を相談していた人でしたね。
彼が、日本で本場のウイスキーを一番熟知しているのは政春だ、といってくれたおかげで、鴨居商店に採用されたようなもんだしね。
政春にとっては、陰の恩人なのよ、本人は知らないけど。

その時も書きましたけど、『ごちそうさん』では、開明軒常連の新井社長としておなじみでがす。
『カーネーション』では、戦時中、金糸の入った生地を糸子に100反買ってもらった河瀬さんでがんす。
ちなみに、その息子役が、ポットスチルを造った佐渡(佐川満男)さん、孫が、中国での買い付け時に誤発注し、その100反を糸子にさばいてもらったアホボンなんでがす。

話を戻しますが、澤田さんは、ウイスキー通だそうで、政春のブレンドしたものを味わってもらうことにしました。
結論、香りは本格的ですが、味は中途半端、と断じられました。
イミテーションの鴨居さんと、枕詞まで付けられましたよ。(笑)
イミテーションというと、どうしても百恵さんの歌が鳴り響いちゃうのよね。(笑)
太陽ワインも、一緒くたで、こき下ろされました。
こういう役をさせると、巨人さん、いい味を出しますね。

それで発奮した欣次郎さん、イミテーションといわれたままでは終わらせない、わての本気見せたる、と政春に協力を求めました。
政春の性格をしっかり把握していますね。
こういう人は、自分が自信を持っている技術力を頼られると、意気に感じちゃうのよね。

研究室にこもった政春は、スモーキーフレーバーの強い樽から採取した原酒を一滴たらして、製品を完成させました。
欣次郎は、スモーキー臭が少し強いことが気になりましたが、ゴーサインを出しました。
蒸留塔で、政春は俊夫たちに、出荷するどぉー、と伝え、みんなで万歳をしました。
ウイスキー造りの苦労が描かれていないので、共感できないし、おいてけぼりをくらった気分です。(笑)
それより、もっと深い入れ物にウイスキーをいれないと、周囲に弾け飛んで、もったいなかったなぁ。
こういう演出をされると、彼らの、自らが丹精込めて育て上げた原酒への愛情が、全く感じ取れなくなっちゃうのよね。

昭和4年4月、鴨居ウイスキーとして売り出されました。
こひのぼりのメンバーは、煙くさいと敬遠。
信ちゃんにも否定されました。
住吉酒造の株主会議で経験しているのに、学習能力がないんだから。
当時は、モニタリング調査とかしないのかな。

11月には、予定の2割しか売れず惨敗。
太陽ビールも、アケボノやニチリンに及びません。
ニチリンは、語感からしてキリンかな。(笑)

新たな味で、再度勝負することを決意した欣次郎と、現実がまだ受け入れられない政春。
政春は、プライドを捨て、消費者に歩み寄れるかな。
そして、後半戦は、どんな展開が待っているのでしょうか、楽しみです。

さて、第12週の関東地区の最高視聴率は、欣次郎がカツレツを持って亀山家を訪れ、キャサリンがエリーに、自分も子供ができないと告白した18日(木)の21.4%で第2位、第1位は『Doctor-X』の27.4%と、6ポイントも水をあけられました。

月曜から土曜までの詳細は、21.1%、20.0%、21.0%、21.4%、21.1%、19.9%で、第12週の週平均は20.75%、『ごちそうさん』の第12週の平均は23.48%、『花子とアン』の第12週の平均は21.63%でした。
第12週までの全平均は20.23%、『ごちそうさん』は22.24%、『花子とアン』は22.21%でした。

関西地区の最高視聴率は、政春が、実家に手紙を書いているエリーに、子供がつくれないことを告げた17日(水)の23.3%で、『Doctor-X』と第1位を分け合いました。
さすがは本場大阪、これは大健闘といえるんじゃないでしょうか。
名古屋地区の最高視聴率は、子供がつくれないことを告げた政春と、告げられたエリーが、ともに悲しむ背後で、英一郎のにんじんを切る音が響いた17日(水)の23.2%で第2位、第1位は『Doctor-X』の30.0%と、関ヶ原での西軍なみの大惨敗です。

『軍師官兵衛』の最終回は、関東地区が17.6%で第6位でした。
ちなみに八重の最終回は、関東地区で16.6%でした。
最終回までの全平均は、官兵衛15.84%、八重14.58%です。
名古屋地区は、21.1%で第3位でした。
関西地区は19.4%で第3位でした。

さて、官兵衛、終わっちゃいましたね。
最後まで、官兵衛をきっちり描いてくれて、よかったです。

関ヶ原のロケ、短かったですけど、壮大なスケールでしたね。
特に、小早川秀秋の騎馬軍団が駆け抜けるシーンは、圧巻でした。
大河の面目躍如、といったところですね。
あんな精鋭軍を持っているなら、もっと堂々としていればいいのに。(笑)
それに比べ、九州での官兵衛の戦いは、しょぼかったですね。(笑)
やっぱり、兵の数が全然違いますから、ドラマでも、その辺りは意識したんでしょうね。

関ヶ原は、結局、秀秋の動向だけが描かれました。
主役が関わっていない戦ですから、仕方ないですよね。
そのあと、三成、恵瓊、行長が捕らえられた場面になっちゃいました。
長政が、三成に陣羽織を掛ける場面は、いらなかったなぁ。
最後まで、互いに憎しみ合って終わらないと、これまでの物語がフイになっちゃいます。

そうそう、余談ですけど、吉川英治の『宮本武蔵』は、関ヶ原の戦いが終わった直後から描かれるのよ。
少年だった武蔵(たけぞう)も、西軍として、このいくさに参加していたのよね。
そして、大雨の中、東軍の残党狩りから逃げ回るところから始まるのよね。
読破するのは大変ですが、少なくとも、武蔵は、関ヶ原から江戸時代にかけて生存し、活躍したということだけでも、頭の片隅に置いておくと、この時代のドラマを観るときの参考になるかも。

本筋に戻して、数日後、善助の手から、関ヶ原の結果が書かれた大坂からの手紙を受け取りました。
自らの野望が、砕け散った瞬間でした。
三成のあまりの弱さに、愕然としたことでしょうね。(笑)
前にも書きましたが、このドラマでは、関ヶ原が1日で終わったことが、官兵衛にとっての最大の誤算でした。

この場面、ちゃぶ台返しの時ですけど、官兵衛の背後に、東軍を青、西軍をピンクに塗り分けた国内の詳細な勢力図が、貼られていました。
あれは、さすがに、後世じゃないと作れない地図でしょう、ちょっと過剰演出でした。(笑)

家康と対面した官兵衛は、彼の戦のない世の中をつくるという思いに共感、初めて負けを認めました。
官兵衛は、生涯、無敗だったんだね。
そうだ、そんなこともあって、武蔵のことを思い出したんでした。(笑)
慶長の役では、秀吉の死後、退却したんですけど、あれは官兵衛の戦歴には入らないのね。(笑)
この対面時はまだ、上座の家康に向かって右側に、猿の刺繍が入った秀吉の白い陣羽織と黄金色の千なりひょうたんが、飾られていましたね。
まだ、建前上は、豊臣政権だったんですね。

しかし、あんな素人集団を鍛え上げて、7か国も手中にしていたとは、さすがは官兵衛ですね。
だてに、大河の主役は、務めないねぇ。(笑)
そんなこと思うと、真央ちゃんは、ちょっと心配。(笑)

あえて青臭いことを書きますけど、家康をはじめ当時の武将は、誰も戦のない太平の世を求めて戦ったわけじゃないのよね。(笑)
自分の手で、天下を思い通りに治めたかっただけなのよね。
天下を治めるということは、誰も逆らわなくなることだし、結果として、戦がなくなるだけなのよね。
極論すれば、三成が天下を治めれば戦のない世の中になるとしたら、家康は喜んで譲るか、って話ですよね。(笑)

つまり、太平の世になったのは、本来の目的とは違う、反射的利益ってだけなのよ。
それなのに、このドラマでは、徳川の世になったら、みんな戦のない世になった、乱世は終わったってはしゃいでいるけど、当時は、この時点で戦がなくなったかどうかなんて、判断できるわけないじゃんね。(笑)

官兵衛も、口ではきれいごとをいいながら、結局、最後は、天下を狙って戦を起こしたもんね。
三成も、天下を争うことができ本望だ、と家康にいっていましたよね。
そういう意味で、三成が長政に語った、我が思い、如水だけは分かってくれる、というのは、その通りなのよね。
三成は、自らの野望も、官兵衛の野望も、根っこは同じものだと知っていたのね。
この辺りの物語が、あまりにも見事だっただけに、安易に平和を喜ぶ姿に、違和感を禁じ得ませんでした。
炎上する大坂城を眺めながら、如水、お主と約束した戦なき世、ようやく始まるぞ、って家康さん、これっぽっちも思ってないでしょ。(笑)

官兵衛が、善助に兜を託し、別れを告げる場面や、亡くなるシーンも、よかったです。
『官兵衛紀行』によると、結局、伏見で亡くなったんですね。
本編じゃ、わかりませんでしたね。(笑)
光もお福もわざわざ、中津から出てきたってことなんでしょうね。(笑)
安易な回想シーンを挟まなかったのが、グッドでした。
それだけに、自分の余命があと2か月、という台詞はいらなかったな。
お茶の間から、お前は医者か、というツッコミが入りまくったんじゃないかな。(笑)

個人的には、官兵衛の死後、少しナレーションを挟みつつ、そのまま豊臣家滅亡まで時が流れ、光が、藤の木の下に立つ官兵衛の亡霊と対面して、終わってほしかったな。
この主役の亡霊こそ、大河の最終回のテッパンシーンですよね。(笑)

とにかく、多くの方が思ったでしょうけど、大坂夏の陣が、中途半端すぎましたよね。
仲違いし出奔した又兵衛と、元主君であり、幼なじみの長政との関わりを描きたかったことはわかりますけど、ナレーションだけで十分でしょ。
二人が仲違いした経緯が描かれていないので、なんの感情移入もできませんよね。
小早川秀秋が、家康から大砲を打ち込まれて、びびりまくる場面は、これまでに彼の人となりをしっかり描いているからこそ、ちゃんとみんなの胸の内まで届くのよね。

また、又兵衛が、黒田の家紋を身につけ、これが黒田武士の心意気じゃぁ、と叫んでいました。
銃身の前に全身をさらし、むざむざと撃たれることのどこが黒田武士なのか、理解に苦しみます。(笑)
長政も、又兵衛が大将を務める軍が総崩れになった、という報告を受けただけなのに、彼が死んだ前提で官兵衛に謝ってるし、このあたりの脚本は破綻しまくってましたね。

牢人たちの前で、淀が、金銀は使い果たした、といっていましたけど、これもありえません。
彼らは、恩賞目当てなんですから、敗色濃厚なあの状況でそんなこといったら、みんな逃げ出しちゃいますよ。
嘘でも、秀吉が残した財宝は、まだまだ有り余っている、と彼らを鼓舞しなきゃね。
とにかく、この大坂の陣は、『真田丸』のクライマックスになるでしょうから、素直に任せればよかったのに。(笑)

あと、どうでもいいけど、お道は、結局、出てきませんでしたね。
三成方に捕らえられたのかな。(笑)
そもそも、黒田家の大家老善助の奥方なんだから、いくら質素倹約が旨だからって、本来は、いつまでも、侍女みたいな格好でいるわけないよね。
昔の恨みを込めて、お福を顎で使っても、バチあたらないんちゃう。(笑)

おねの口から、急に清正の名前が出てきましたね。
前にも書いたけど、一時は、正則、長政、秀秋しか見えていなかったのにね。
さすがに最後にきて、清正がいないと不自然だと思ったのね。
脚本協力者と、連携が取れていなかったのかも。(笑)

最後にちょっとだけ、ストーリーを補足しておきますね。
淀が、堀もない、と嘆いたのは、冬の陣の和議の結果、徳川が惣構だけを埋めるはずが、強引に拡大解釈して、二の丸、三の丸の堀まで埋めて、本丸を丸裸にしたことをいっています。

家康が官兵衛に、後継ぎに恵まれうらやましい、といったのは、関ヶ原の戦いに遅刻するという大失態をおかした我が子、秀忠のことが念頭にあったのよね。

恵瓊が、長政に、まさか吉川・小早川とも調略していたとは、といったのは、毛利輝元が最後まで、動かなかったことをいっています。
これが、西軍の敗因なんでしょうけど、何も言及されず、描かれなかったのは、ちょっと不親切でしたね。
この時、行長は、最初、家康このやろう、とでもつぶやいているのかと思いましたが、よく聞くとイエズス・マリアでした。(笑)

おなじく、先程不要だったと書いた、長政が自らの陣羽織を三成に掛ける場面ですけど、これは、家康が、三人に小袖を授けたときに、三成だけ固辞した、という話をもとに作られたのだと思います。
三成は、小袖は上様からじゃといわれたので、上様は秀頼だけだ、といって拒んだのね。
でも、このドラマでは、徹底して三成を悪役に仕立て上げたから、この逸話は、使えなかったのよね。

ついでに、三成が、処刑前に水を所望し、柿ならあるといわれましたが、胆の毒だといって拒否したため、もうすぐ死ぬくせに、と笑われた話があります。
三成は、笑った相手に、大志を持つ者は、最期の瞬間まで命を惜しむものだ、と言い放ちました。
関ヶ原といえば必ず描かれるといっても過言ではない名場面なんですけど、やはりこのドラマでの悪役三成には、ふさわしくなかったのでしょう、残念です。

官兵衛も光も、平和がすべて、そのためなら私利私欲なんかない、といい続けて、最後に手のひらを返したのに、三成の人間像だけは、頑なに悪役を貫き通しちゃいましたね。(笑)

とにかく、この一年間、堪能させていただきました。
私の感想は、まさに光さんが最後にいった、殿、よく生き抜かれました、ですね。
この言葉を、大坂の陣後まで生き延びた光さんにも、捧げたいなぁ。
官兵衛といくつ違いだったんでしょ。
大坂の陣をやめて、その分を紀行で、光さんや長政、黒田二十四騎などのその後を、説明してほしかったなぁ。

そんなわけで、一年間、好き勝手に書いてきましたけど、神蔵さんこと村岡父の言葉が胸に刺さります。(笑)
ドミンゴで、蓮様がサロン遊びにふけっている、という三面記事を真に受けている宮本たちを、批評はたやすく芸術は難しい、という詩人ポワローの言葉を引用して、諫めたんですよね。
そして、『踏絵』を渡して、それに共鳴した宮本が、福岡に乗り込む、という展開に発展していく重要な場面でした。

とにかく、ただ批判することしかできない私よりも、ドラマを作り上げて批評を受ける人たちの方が、はるかに素晴らしいのは、自明の理です。
これからも、素晴らしいドラマを、届けてほしいと思います。
総集編も楽しみです。
だしさん、出てくれますよね。(笑)

えー、今年の書き込みは、これで最後になります。
とかいいながら、気が向いたら、また書くかもしれませんけど。(笑)
一年間、お世話になりました。
皆様、ご家族そろって、よい新年をお迎えください。
次回は、『花燃ゆ』の感想でお会いしましょう。(笑)
気が向いたら、ごめんね。

それでは来年も、今こそまさに天下分け目の決戦という覚悟で、これまでの遺恨をすべて水に流し、恵瓊を反面教師として最後まで見通しを誤ることなく、天下は天下の天下なり、私利私欲に走ることなく、頼りになるのは城ではなく人だと心得、部下(家臣)や顧客(民)の声によくよく耳を傾け、そして信じて、こぴっと仕事がんばれば、一向に悔いが思い浮かばぬ、そんな素晴らしい一年になるじゃんね。

「長政、内府殿は、お前の手を取ったというたが、それは、どちらの手じゃ」
「右手でございますが」
「その時、お前の左手は、何をしておった」
CATCH A HAPPY NEW YEAR!!

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[7309]投稿者:トッパ
投稿日:2014年12月29日 (月) 15時27分
まっくん、いろいろ解説ありがとさん。勉強になった。

じゃ、今度こそ、良いお年を!

[7306]ここで生きてゆくと 投稿者:まっくん

投稿日:2014年12月19日 (金) 19時11分

みなさん、こんばんは。
いやぁー、この前は、台風をも凌ぐ、ものすごい風でした。
その風が雪を山まで運んでくれたおかげで、思ったほど積もることもなく、痛し痒しといったところでした。
ここだけの話、名古屋よりもかなり少なかったのよ。(笑)

今日は、本題に入る前に、年末年始の大河と朝ドラ情報を、お伝えしておきますね。
まずは、大河でごいす。
12月27(土)午後1:05〜5:00「軍師官兵衛 総集編」
12月27(土)午前8:15〜8:45「花燃ゆ」予告編
12月27(土)午後6:10〜6:45「花燃ゆ」予告編

次に朝ドラでがんす。
12月23日(火・祝)午前8:15〜11:54「ごちそうさん 一挙放送(第1〜9週)」
12月23日(火・祝)午後1:05〜6:00「ごちそうさん 一挙放送(第10〜24週)」
12月28(日)午後4:00〜5:30「ごちそうさん・スピンオフ『ごちそうさんっていわしたい』」

12月29日(月)午前8:00〜11:54「花子とアン 一挙放送(第1〜11週)」
12月29日(月)午後0:15〜5:40「花子とアン 一挙放送(第12〜26週)」
12月30日(火)午後4:20〜5:50「花子とアン・スピンオフ『朝市の嫁さん』」

12月30日(火)午前8:00〜9:28「マッサン総集編 前編」
1月3日(土) 午前8:00〜8:15「『マッサン』年始のご挨拶」
1月3日(土) 午後4:30〜5:58「マッサン総集編 前編」(再放送)

『朝市の嫁さん』は、地上波、初登場ですね。
脚本が、中園さんじゃないので、登場人物が、めちゃめちゃ生き生きしているのよね。
BSを見逃した方は、是非、ご覧ください。
『ごちそうさんっていわしたい』も、森下さんのオリジナル脚本より、はるかに出来がいいので、まだ観ていない方、お勧めですよ。

『マッサン年始のご挨拶』は、「これからのマッサン」というネタバレコーナーがあることは、間違いないでしょう。(笑)
私は、最初の方だけ観て、そのコーナーになったら、消します、おそらく。(笑)

そうそう、この前、ローカルニュースを観ようとNHKをつけたら、大阪の歌番組を生でやっていて、エリーが『蛍の光』を歌っていました。
しかも、紅白のようにエンディングで、つまりトリだったのよね。
堂々と歌っていたけど、歌手もやっているのかな。

さて、その『マッサン』、肝心のウイスキー造りが描かれないので、苦労や熱気が、全然伝わってこないのよね。
とはいえ、今日の話はよかったですね、有働さんが泣くのも分かるなぁ。

それでは、今回も、先週の土曜日から振り返っていきましょう。
いやぁ、予想どおり辛い結果が待っていました。
英一郎は、やっぱり罪悪感を感じていました。
それは、誰だって分かるよね。

それなのに、病室から出てきた政春は、心配そうに病状を尋ねる英一郎に、先に帰れって、それはないでしょう。
ちゃんと、病状を伝えた上で、おれは泊まるが、お前は心配するな、先に帰れ、といえばすむだけじゃんね。
辛いのは、自分だけじゃないんだからね。
こういうところが、好きになれない理由なんだよね。

山崎工場でも、政春がしばらく休むことが、みんなに伝えられました。
傷ついても、英一郎は、ちゃんと出勤していましたね。
だから、立ち直りも早かったんですね。
欣次郎や俊夫は、本来なら、いの一番にお見舞いに飛んでいきそうなんですけど、やっぱりエリーの顔を見るのが辛いのかな。

病院では、べっぴん同盟が、しっかりエリーをサポートしていました。
こういうときは、やっぱり女性じゃないとね。
家庭もあるのに、こういう献身的な彼女たち、本当によくやってくれるなぁ。
最近は、この三人に救われることが多いです。
ただ、次のベイビーの話は、時期尚早。(笑)

ようやく、政春に連れられ、エリーの病室を訪れた英一郎、政春から笑えといわれても笑えるはずないよね。
なんで、こんなデリカシーのないこというかな、政春さんよお。(笑)
英一郎は、謝罪し、僕なんか死んだ方がまし、と自分を責めました。
でも、少し立ち直ったエリーは、自分のおっちょこちょいが原因だと、微笑みながら、英一郎に伝えました。
これは、心の負担が軽くなりますね。
政春は、日本人なのに、どうしてこんな気配りができないんだろうな。

政春は、二人で力を合わせ、今、目の前にある苦境を踏ん張って乗り越えよう、と励ましました。
こういうところは、政春のいいところなんだけど、これが続かないんだよね。

これに勇気づけられたエリーでしたが、さらなる悲劇が待っていました。
なんと、血液の量が、人より少ないとのこと。
身体は、あまり丈夫じゃない方だ、と政春も医者に伝えました。
こんな大事なこと、何の伏線もなくいわれてもね。

というか、ものすごく健康そうに描いていたじゃない。
病気といっても、梅子さんと信ちゃんの息子、健太くんを看病したときに、寝込んだくらいですよね。
朝も、早くからお米を炊いていたし、とても貧血には見えなかったけどなぁ。
もう少し、ていねいに人物像を作り上げてほしいなぁ。

それはともかく、もし、出産していたら、エリーの命も危なかったかもしれない、と医者にいわれました。
これって、エリーへの慰めになんて全くならないよね。
もし、身ごもった後にこんなこといわれたら、自分の命をかけてでも出産したい、という人の方が、多いんじゃないかな。

政春がエリーの着替えを取りに帰った病室では、英一郎が、マッサンの名を呼ぶエリーの手をそっと、握りしめてあげました。
そこへやってきたキャサリン、こういうときは、日頃はうるさい彼女のキャラに救われます。
でも、まさか、彼女も子供ができない体質で、離婚経験があったとは、驚きでした。

キャサリンは、梅子さんと桃子さんと三人で作ったお弁当を持参しました。
三人で、といいながら、キャサリンは、台所にいたというだけで、実際は、しゃべってばかり、何も手を動かしていないんだろうな。(笑)
こういう人間に限って、直接手渡すというおいしいところを持っていくんだよね。(笑)

キャサリンは、イケメンで、英語が話せて、料理上手で、舌の肥えた英一郎にぞっこん、勝手に自分の息子にしてしまいました。(笑)
そういえば、キャサリンは、英会話はできないのかな。
旦那のチャーリーが、日本語を話せるので会話に不自由はなく、簡単な英会話のほかは、ルー大柴さんのように、ときおり英単語が混ざる、といったところでしょうか。

自宅に帰った政春は、エリーのために、おにぎりを作りました。
政春は、お米炊けないですよね、多分。
ということは、エリーが転んだ昨日の晩用に、炊いたもんだよね。
そりゃあ、硬いはずだよね。
め以子のように、熱々のごはんで、中に空気を含むように握らないとね。(笑)
でも、さすがにめ以子のように、弔事用の三角形には、しませんでした。(笑)
三角形の方が難しい、ということも理由でしょうけどね。(笑)

三人で仲よく、お弁当を食べる姿を見て拗ねる政春、かわいかったなぁ。(笑)
桃子さんは、きんぴらはうまいけど、煮物は、濃い味付けなのね。(笑)
そういえば、桃子さんが作ったものばかり食べていたのに、キャサリンが帰るとき、エリーは、梅子さんたちによろしく、と声を掛けていました。
桃子さん、かわいそう。(笑)

次にベイビーを授かったら、と夢見るエリーの言葉に、凍り付く政春と英一郎、そして、その反応を訝しむキャサリン。
英一郎と一緒にいる方がいい、とエリーにいわれた政春は、とことん一緒におるど、便所までついていくわ、と軽口をたたきました。
これを受けて、英一郎は、ほな僕も、と渾身のボケ。

罪悪感に苛まれている英一郎としては、グッジョブでした。
アホが二人おるわ、とツッコミを入れてくれるキャサリン。
本当は、政春こそが、ここで厳しいツッコミを入れないとね。
ところが、子供ができないエリーの身体を思い、素に悲しんでしまいました。
おかげで、キャサリンに感づかれてしまいました。
英一郎のパフォーマンスが、水泡に帰してしまいました。

英一郎を誘って、帰宅するキャサリンは、彼を問い詰めました。
これはもう、白状せざるを得ないよね。
でも、白状したことは、政春に内緒にしていたのね。(笑)

今度、赤ちゃんができたら、階段は上らず、重たいものも持たない、そんなことをエリーからいわれたら、悲しみで立っていられませんよね。
病室を出た政春は、いえるわけなかろうが、とすすり泣きました。
思わず、私の頭の中を、『ミッドナイト』が流れましたよ。

それから1週間後の大正13年10月、ようやくエリーは、退院しました。
英一郎は、エリーのために、芋の煮っころがしを作っておいてくれました。
エリーの背中に、母親の姿を重ねていましたからねぇ。
やさしい心根の持ち主ではあるようです。
それだけに、父親のこと、こじらせるとややこしいことになるのよね。

そこへ、一人でボケとツッコミをこなしながら、キャサリンが室内に上がり込みました。
病室での忘れ物を届けにきたといいながら、政春に、「明日朝 こひのぼりで待つ」と書かれた手帳を開いて、こっそり見せました。
種子さんにも芋を持っていってもらえば、と政春は、なぜか本名を口にしました。(笑)

キャサリンが帰ったあと、ようやく三人で食卓を囲みました。
いちゃつくエリーと英一郎、その英一郎を嫉妬のまなざしで睨む政春、彼女の病気さえなければ、本当にほのぼのとした場面だったのにねぇ。

その頃、山崎工場では、麦芽の粉砕試験がうまくいかず、俊夫たちは、四苦八苦していました。
そのことを政春に伝える英一郎、口が軽いねぇ。
政春が、人には知らんでええこともある、とエリーの身体のことを口止めしたばかりだったのにね。
そんなこと聞かされたら、政春は、安心して休んでいられないよね。

英一郎は、山崎工場のお披露目会を延期するよう、欣次郎に直訴しました。
そこで、またまたエリーの身体のことを、欣次郎と黒沢さんに、しゃべっちゃいました。(笑)
ウイスキー事業が足かせとなり、欣次郎への社員の不満が、募っていきました。
しかし、そのことを分かっていても、英一郎に鬼といわれようと、欣次郎は、お披露目会を予定どおりに行う、と信念を曲げません。

おまけに、明日から、政春を復職させる、と宣言しました。
欣次郎は、妻が病気でも、彼女の夢である太陽ワインの完成に向け、奔走していたんでした。
前にも書いたけど、予想どおりの『ちりとてちん』パターンでしたね。(笑)
そして、エリーの夢も、政春が日本初の国産ワインを造ることだということも、欣次郎は、知っているわけですしね。

だから、政春に、ウイスキー造りをさせて、一刻も早く、エリーの夢を叶えさせてあげようとしていました。
政春も、ウイスキー造りに没頭すれば、辛いことを忘れられるしね。
でも、欣次郎は、高倉健さんじゃないけど、不器用だから、うまく英一郎に自分の思いを伝えられないのよね。

こひのぼりでは、また、みんなで話し合うのかと思いましたが、意外にもキャサリンと政春だけでした。
こういうところは、ちゃんと気遣いができるのよね。
でも、それなら、自分とこの教会で話せばいいと思いますが、政春の家から遠いのかな。(笑)

キャサリンは、政春に、エリーに打ち明けるよう、迫りました。
目の前の悲しみを乗り越えるために、政春が強いラブで、エリーの手をぐいっと引っ張れ、と力強く励ましてくれました。
キャサリンとは思えない、まっとうな意見でしたね。(笑)
英一郎の登場が、周囲の人間を立派に更生させていますね。(笑)

その頃、エリーは、スコットランドにいる母親に、手紙を書いていました。
エリーは、紙を45度傾けて、文章を書く癖があるみたいですね。
私も、そうなのよ。
いや、私の場合は、90度近くまで傾けちゃうのよね。
なので、親近感を覚えました。(笑)

エリーは政春に、子供が生まれたら北海道に行きたい、そして、スコットランドにも行って、二人が出会った場所を見せてあげたい、といいました。
そして、そのことも母親への手紙に書いていいか、と尋ねるエリーの顔を見た政春は、いたたまれず、正直に話しました。

しかし、これって医者の責任なんじゃないの。
退院前に、夫婦を呼んで、はっきりと告げるべきだったと思うな。
だって、また、妊娠されたら困る訳だしね。
こんな医者なんて信用しないで、もっと大きな病院で診てもらえばいいのに。

真実を知ったエリーは、政春にあたり、そしてすぐに謝罪。
寝室にこもって、欣次郎からもらった風車とでんでん太鼓を庭にたたきつけ、また、すぐに拾い上げました。
もっともっと、周囲に当たり散らすのが本当なのに、エリーは、冷静だなぁ。
本当は、泣きわめいた方が、少しは、気が休まるのにね。

英一郎がにんじんを刻むまな板の音が、もの悲しかったですね。
庭と縁側で落ち込む政春とエリー、悲しすぎます。
見事な演技でした。
でも、そのあとの食卓に、にんじんを使った料理、ありませんでしたよね。(笑)

政春は、黙っとって、すまんかった、とエリーに謝りました。
そして、わしらの子が、エリーを生かしてくれた、だから、その分も笑って元気に、一所懸命生きなならん、といってエリーを抱きしめました。
この言葉で、エリーも、落ち着いたみたいです。

その二人の会話を、英一郎も、欣次郎も立ち聞きしていました。
やっぱり、親子だねぇ。(笑)
欣次郎は、英一郎にカツレツを渡し、明日から来るように、言付けました。
上等な肉買ってこい、といっていたから、てっきりすき焼き用の肉だとばかり思っていただけに、しょぼく感じられましたよ。(笑)

お披露目会のことを聞いたエリーは、大喜び、ようやく笑顔が戻りました。
この笑顔を見て、英一郎は、欣次郎の狙いに気づけたかな。
でも、エリーは、政春が、早くウイスキー造りたい、ウズウズしてる、と感じているみたいだけど、ものすごく温度差があるのよね。
だって、全然、そんな風に見えないもんね。
本当にそうなら、エリーのことをキャサリンたちに任せて、自分の意志で、何時間かでも、毎日、工場に行ってるはず。

それはともかく、ようやく、政春は、工場長として復帰しました。
英一郎も、出社していましたね。
この前は、おそろいの作業着でしたけど、今回は、白衣を着ていました。
研究者への道を進むのかと思ったけど、職人希望のようですね。
政春は、いつものごとくあいさつが長すぎ、俊夫にダメ出しされていました。(笑)

亀山家では、キャサリンが、先程も書いたような、自分の境遇をエリーに話して聞かせました。
同じ悩みを持つ人が、そばにいると心強いよね。
もっとも、キャサリンは、既にその悩みを乗り越えていましたけど。
今は幸せや、というキャサリンに、そのコツを聞くエリー。
キャサリンは、政春が知っている、政春と一緒にいたら、そのうちきっと分かる、と励ましてくれました。

英一郎は、ウイスキー造りを通して、亀山夫妻とすっかり打ち解けました。
いつか、スコットランドで本場のウイスキー造りを学んでみたい、と夢を語りました。

三人で行こう、という政春の言葉に涙するエリー。
子供と三人で行きたかったんだから、それくらい政春も気遣ってあげないと。
私は、鴨居親子の和解よりも、この涙が切なくて、泣けてきましたよ。

エリーの依頼で、欣次郎は、母親のことを英一郎に語りました。
発売日が、母親の命日だったんですね。
欣次郎を最後まで信じ、支えてくれた妻の、太陽ワインが終わりと違う、あんたの夢はもっと大きいはずや、日本中をあっと驚かせてくれるんやろ、という言葉を胸に頑張ってきたのでした。
ウイスキー造りが、日本中をあっと驚かせるという、妻の夢に結びついていくんですね。

親子が抱き合ったときに欣次郎がいった、大きくなったなぁ、という言葉が、胸に響きました。
それだけ長い間、二人は接してこなかったんですね。
二人をずっと見守ってきた黒沢さんの涙も、よかったです。
来週からの展開も楽しみですね。

さて、第11週の関東地区の最高視聴率は、エリーが階段から落ちて、流産した12日(金)の20.9%で第2位、第1位は『Doctor-X』の24.8%と、まさに惨敗でした。
船越さんのドラマの最終回は6.3%、全平均は6.61%でがんした。

月曜から土曜までの詳細は、19.0%、17.7%、19.6%、18.9%、20.9%、18.7%で、第11週の週平均は19.13%、『ごちそうさん』の第11週の平均は24.03%、『花子とアン』の第11週の平均は23.28%でした。
第11週までの全平均は20.18%、『ごちそうさん』は22.13%、『花子とアン』は22.26%でした。

関西地区の最高視聴率は、亀井家に住み込むことになった英一郎が、欣次郎を嫌い、エリーに西洋の自由主義を教えてほしいといった9日(火)の22.0%で第2位、第1位は『Doctor-X』の23.5%と、完敗でした。
名古屋地区の最高視聴率は、山崎工場が完成し、政春が、ウイスキーの樽を、夢のゆりかごと表現した8日(月)の21.9%で第2位、第1位は『Doctor-X』の24.9%と、大きく水をあけられました。

ちなみに、『笑点』は、関東地区で20.6%、名古屋地区で21.2%と、ともに第3位にランクインしました。
総選挙の日とあって、投票した後、家でテレビを観た人が多かったのかな。
あの関西地区ですら、13.7%で第20位になりましたからね。

さて、官兵衛、今週は、お休みでした。
BSでは、福岡で収録された官兵衛のトーク&コンサートが放送されました。
地上波では、前の週の日曜日に放送されたんですが、予定があって観られなくて、がっかりしていただけに、ラッキーでした。

九州交響楽団の演奏、よかったです。
打楽器の音がなくて、新鮮でした。
ピアノ演奏は、作曲者の菅野祐悟さんでした。
120曲も作ったそうです。
この一曲に官兵衛のすべてを込めろ、とか、プロデューサーって、無茶な要求をするものなんですね。(笑)
ちなみに、メインテーマは、力強い水の流れを表現したそうです。
タイトルバックにも、水の流れが出てきますが、そういうことなのね。

ゲストは、後藤又兵衛役の塚本高史さん。
彼は、『LIFE』でもフリートークしてますけど、こんなに、あけすけな方だとは思いませんでした。
長政ってのは本当にバカで、行くなっていってんのに行って、敵の待ち伏せで囲まれて、帰ってきてスミマセンっていって、同じ過ちを何回も繰り返すバカなんですよ、と言いたい放題。(笑)
大河ファンの心情を、これだけはっきりと口にしてくれて、溜飲が下がりましたよ。(笑)

長政のあの兜も、鉄板にして肉が焼けるとか、前に歩けないとか、コケにしていました。(笑)
ちなみに、前にも書きましたけど、あの兜は、源義経のひよどり越えを表しているんだそうですが、本当に意味が分かりませんね。(笑)

岡田准一さんとは、『木更津キャッツアイ』で、共演していたんでしたね、すっかり忘れていました。
松坂桃李さんは、その二人の仲に嫉妬していた、とコメントしていました。
塚本さんは、ちゃんと主役を立てて、岡田さんのことを殿とか大殿と呼んでいたそうです。
普段は、ジュンピーだとか。(笑)

途中で、恐れていたネタバレも、しっかり二つ披露してくれました。(笑)
でも、塚本さん、本当におもしろかったので、許しちゃいます。
明後日は、そのネタバレを胸に、しっかりと最終回を堪能させていただきます。

それでは来週も、辛い時こそ前を向き笑い、笑顔が一番のごちそうと信じ、息子に鬼といわれようとへこたれず、くじけず、ここさえ踏ん張れば、希望を持って生きていける、という気概でこぴっと仕事がんばれば、避けて通れん現実を乗り越えていけるじゃんね。

「人生七転び八起、またきっと幸せはやってくる。愛があれば乗り越えられる」
CATCH A DREAM!!

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[7307]投稿者:トッパ
投稿日:2014年12月25日 (木) 17時45分
まっくん、ゴメン。仕事は一段落ついたんだけど、今週も余裕がない状態なのよ。まだ年賀状も作ってないし、それなのに図書館で借りた本が家に6冊もあって……(笑)。

とりあえず、官兵衛の最終回について。

僕としては、これまでの流れからして、官兵衛が徹底的に平和主義者であるように描かれると思ってたのよ。
しかし、このドラマでは、どうやら本当に天下取りを目指した……という解釈みたいだね。それはそれでいいけど、ちょっと肩透かしを食らった気分。
でもまあ、半年間あれこれ楽しませてもらったから不満はないけどね。岡田准一、よく頑張った!

そういえば、紅白で『花子のアン』特別編がオンエアされるそうじゃん。
http://www1.nhk.or.jp/kouhaku/topics/topic1224.html

去年の『あまちゃん』特別編の成功に味を占めたとしか思えんなぁ(笑)。まあ、いいけどね。
ただ、僕としては、高畑充希に『蘇州夜曲』を歌ってほしかった。これもまだ今年のことだもんね。

じゃ、ちょっと早いけど、決まり文句を書いとくね。もう一度言うかもしれんけど(笑)。

良いお年を!

[7304]伝えておくれ故郷へ 投稿者:まっくん

投稿日:2014年12月12日 (金) 19時05分

みなさん、こんばんは。
また、明日から来週にかけて雪の予報、本当に暖冬なのかな。
今日は、石川五右衛門さんが、釜ゆでにされた、とされている日でがす。
で、12月12日と書いた紙をさかさまにして玄関に貼ると、泥棒除けになるんだそうな。
是非、お試しあれ。(笑)

さて、『マッサン』、せっかくウイスキー造りが始まったのに、なんか周辺でもたもたしているなぁ。
では今回も、先週の土曜日から振り返っていきましょう。
突然の俊夫の来訪に、事情が飲み込めない政春。
政春が自分の来訪を知らなかったことに驚く俊夫。
大阪にやってきたのは、エリーからの手紙がきっかけでした。
罪つくりだねぇ。

エリーは、内助の功だと、胸を張りましたけど、全然違うよね。
政春が、俊夫を呼びたいけど断られた、というようなバックボーンでもあれば、それでいいんですけどね。
そんなこと、おくびにも出していないのに、勝手に先読みして、そんな手紙を出すなんて、おせっかい以外のなにものでもありません。

政志からすれば、政春のための人的支援は惜しまない、ということなんでしょうね。
でも、広島の水と米を使った広島の酒造りに全力を尽くしている彼に、大阪行きを薦めるってどうなの、という気がします。
亀山酒造としては、大事な杜氏を失うことになるわけですしね。
俊夫からすれば、自分は、亀山酒造には必要とされていないんだ、という気になりますよね。

俊夫は、失意にまみれて、大阪に来たんでしょうね。
なのに、大阪でも必要とされていないと知っちゃ、そりゃ、落ち込みますわな。
本当に、気の毒な展開でした。
俊夫の心を弄んだ、エリーと政春は、許されるものじゃないでしょう。

俊夫は、かまどのガス器具に興味を持ち、なんとかその日は、泊まることになりました。
俊夫は、メガネをかけたまま眠っていましたね。
政春は、融通の利かないあまのじゃくと欣次郎は合わない、と言い張りますが、エリーの助言で、二人を会わせることになりました。

何やかやいって、技師長候補として紹介する政春、本心は来てほしいんだね。
しかし、なんで、俊夫にドロップをネコババさせるかねぇ。
これで、俊夫は手癖の悪い人間ということになっちゃいましたよ。
そんな人間にさせる脚本家の意図が、分かりません。
め以子が、藤井元課長の知人である軍幹部の家に、防空法違反で捕まった通天閣を助けてもらおうと、お願いに行ったときに、砂糖をくすねてきたことを思い出しちゃいましたよ。
今回は、未遂だから、あれよりはましだけど、そんな問題じゃないしね。

洋酒に興味があるか、という欣次郎の問いに、特に興味はないと答える俊夫。
ウイスキーを飲んだこともないし、飲みたいとも思わない、でも、酒造りには誰にも負けない自信があるという回答が、欣次郎に気に入ってもらえたみたいね。(笑)
芸を求められ、帰るという俊夫に、癖が強くて口が減らないところが気に入った、と欣次郎に雇ってもらえました。
やってみなはれ、が合い言葉になってきましたね。

広島への帰り際に、しっかりハグを求める俊夫、やっぱりエリーのそれで落ちちゃったのね。(笑)
その俊夫が、すみれさんから預かっていた手紙を置いていきました。
嘘の内容を書いた手紙を、政志はありがたがって、読めないのに何度も見ていた、と文面にありましたけど、エリーは胸が痛まないのかな。(笑)
早苗さんが、長い間、仏壇に手を合わせていた、というのはよかったですね。
やっぱり、母親になりきっていますね。
しかし、政春がドジで間抜けって、すみれさん、日本全国からあなたの文面に、『スチュワーデス物語』の松本千秋か、というツッコミが入ってますよ。(笑)

二人仲よく縁側で、このすみれさんからの手紙を読んで、キスをしようとしたところに、べっぴん同盟が乱入、というベタな展開になりました。(笑)
キャサリンは、すっかり自分の手で改築をしたかのように振る舞ってますね。
信ちゃんのおかげだと、梅子さん、怒らなきゃ。(笑)
そういえば、襖の絵柄、ペガサスなのね、ハイカラなんだから、やるね信ちゃん。(笑)

そして、3年半の時は流れ、大正13年10月を迎えました。
てぇー、完全に関東大震災をスルーしちゃいましたね。(笑)
欣次郎は、支援物資を送ったりしたんでしょうね。
その震災の影響もあって、決断してから工場完成までに、こんなに時間がかかったのかもしれませんね。

蒸留塔では、ポットスチルの設置工事が、無事に終わりました。
そういえば、ポットスチルといえばミスチル、と連想する人はいないよね。(笑)
なんか、ミスチルの口パク騒動が、盛り上がってるみたいね。

それはともかく、このポットスチル、ドラマでは、重ね合わせただけですけど、この後、ボルトを締めて、溶接するんでしょうね。
佐渡さん、よく政春を信じて、この日まで待ってくれましたね。
やはり、欣次郎とのタッグを組んだことが、信用を勝ち得たんでしょうね。

でも、これでお役御免だとしたら、ちょっと気の毒。
ポットスチルがいかに緻密で精巧な、佐渡さんの職人技に裏打ちされた製品か、ということを、もう少し、アピールしてあげてほしかったなぁ。
とにもかくにも、これでウイスキー造りが、大きく進みますね。

おまけに、エリーも、赤ちゃんを身ごもりました。
妊娠したエリーを、急に腫れ物に触るように扱う政春、酒断ちまでして、極端なんだから。(笑)
エリーは、工場完成のお祝いにバラ寿司を作ってくれました。
要は、ちらし寿司のことなのね、多分。
マグロの赤身を、バラの花びらに見立てたお寿司かと思っちゃいました。(笑)
母親にも手紙を出そうというエリー、はなとおんなじ、やっぱり、家族がいつも心の片隅にいるんだね。

山崎工場では、準備があわただしく進んでいました。
住吉酒造時代の研究室から勝手に持ってきた看板が、掲げられていましたね。(笑)
俊夫は、あきらめきれないのか、亀山酒造の法被を着ています。(笑)
そうそう、俊夫さんの名字は、八嶋ならぬ八澤さんだったのね。(笑)
壁に、そう書かれた名札が、掛かっていました。
メガネを捜すやっさんのものまね、アドリブなんだろうな。
住吉酒造の社長へのリスペクトかも。
効果は今一つ、といったところでしょうか。(笑)

神戸港から運ばれてきた樽を見て、ゆりかごに例える政春。
同じ蔵で育てても、樽一つ一つに違いが出てくる、それぞれの持ち味を組み合わせて初めて、いいウイスキーができる、という政春の言葉を聞いて、欣次郎は、なるほど、よっしゃ、と叫びました。
組織も、一緒だよね。
そのために、芸を披露させて、いろんな持ち味の社員を集めてきたんだよね。
欣次郎のウイスキー造りは、会社づくりそのものなんだね。

政春とエリーに相談があるという欣次郎、それは息子の英一郎のことでした。
KBじゃなくて、あ〜るの田中一郎似の、色男でがんすな。(笑)
梅子さんのハートも、一瞬にして撃ち抜いちゃいましたもんね。(笑)

ろくすっぽ学校も行かんと、やれカフェーだ芝居やゆうて、うつつ抜かしてんのや、これって明らかに宮本龍一を意識していますよね。(笑)
欣次郎は、息子を政春の弟子にしてほしい、そして、エリーに英語の先生になってほしい、と頼みました。
しかも、住み込みで。(笑)
費用負担の話は出ませんでしたけど、ある程度の必要経費を入れてもらわないと、やってられませんよね。

英一郎が、2階に住むことになったということは、俊夫は、どこか別の場所を借りたんだね。
そういえば、俊夫は、独身なのかな。
住吉酒造からこんなひどい仕打ちを受けて、おまけに単身赴任だったら、目も当てられませんよね。

エリーは、大事な時期なのに、すべてを引き受けました。
内助の功ですね。
でも、私も日本語はしゃべれるけど、人には教えられないな。
子供相手の家庭教師とはレベルが違うけど、教えるスキルを、ちゃんと持っているのかな。
もっとも、英一郎は、日常会話くらいはできそうなので、教えることは、なさそうですけどね。(笑)
とはいえ、この英語を他人に教える、ということに対して、どうして、エリーは、こんなに自信を持っているのか、不思議です。

英一郎は、父親がいなくなると、急に饒舌になりました。
よっぽど、欣次郎から抑圧されているみたいですね。
一緒にいると、息が詰まるんだろうな。
自分のことは自分でする、必要以上に干渉しないでほしい、と欣次郎の狙いとは違った同居生活になりました。

エリーにも、英語は独学するので、西洋の自由主義について、教えてほしいと、頼みました。
父親への反感から、当時の家父長制を否定し、男女同権の自由な世の中を求めているのね。
日本に来たばかりの頃のエリーも、妻は家政婦じゃない、との思いを強くしていたので、気が合いそう。

翌朝、台所を物色していた英一郎、自分の弁当を作るために、米を見つけようとしていました。
食材は、亀山家のものを、ちゃっかり使うのね。(笑)
洗米する手つきはお見事、相当、練習したんだろうな。(笑)

会社では、英一郎のことを何と呼んでいいのか分からない俊夫。
次期社長だからって、このあたりに必要以上に気を遣うところが、俊夫なのよね。
でも、英一郎は、自分は社長にはならない、鴨居と呼ばれるのも不愉快だと吐き捨てました。
政春から夢を聞かれても、進路も仕事も結婚相手も、全て父が決める、と諦念した感じです。
とにかく、父親のことが大嫌い、といっていますが、いずれ分かり合い、後を継ぐんでしょうね。(笑)
家族写真を眺めて、育て方をどこで間違えたのか悩む父親と、エリーの後ろ姿に母親を重ねる息子、なんか切ないねぇ。

仕事にもやる気を見せない彼に、政春は、日本初のウイスキーを造るためには、皆で一丸となって取り組まなければならず、一致団結できなければ、やめてもらう、と言い放ちました。
この一言で、政春さん、英一郎の心を動かしちゃいましたよ。
政春さんは、どちらかというとマイペースで、住吉酒造でも、他の従業員と一丸となって、ことに当たったことはないんじゃないでしょうかね。(笑)
どの口が、という気がしないでもありません。(笑)

その頃、エリーは、べっぴん同盟の追求をかわしていましたが、つわりが襲ってきてしまい、ばれてしまいました。
あんなに元気だったのに、見事なタイミングで、おえっ、ときちゃいましたね。(笑)
もう、つわりのシーンは、ないんだろうな。

蒸留塔では、英一郎が、休んでもいいか、と政春に尋ねました。
本を読んで理解したから、と、大麦を発芽させるには、水分含有率を44%に高める、とスラスラ答えました。
水分を吸わせた大麦を指先で壁に押し当て、すーっと線を引くようになぞる政春。
壁に線ができるくらいの硬さがちょうどいい、実際にやってみることで、数字では分から   んことがいっぱい見えてくる、と身体で覚えることの大切さを説きました。
どーしたのマッサン、英一郎がきてから、急にまともな人間になったじゃんね。(笑)

その夜、英一郎が、エリーを手伝い、魚を焼いていると、こひのぼりがたいへんだ、とキャサリンが駆け込んできました。
駆けつけてみると、エリーの懐妊祝いのサプライズ・パーティーでした。
あの魚、無駄になっちゃったね、もったいない。

パーティーの参加者は、べっぴん同盟と春さん、秋、おひさの好子さん、ものまね芸人の巡査です。
好子さんの旦那は、来なかったのね、分かる、分かる。(笑)
巡査は、最近、仕事している姿、とんと見かけないねぇ。(笑)

その巡査、やたらと、生まれてくる子供の髪や肌の色が、気になるようで。
何気なく口にした子供の国籍に関する疑問から、いじめ問題に話が発展。
子供は残酷だから、必ず自分たちと外見が違う子をいじめる、と断言する英一郎。
彼も、いじめられてきたんだね、きっと。

英一郎の意見に同意したエリーは、日本人は思ったことをいわないのに、彼はいうと誉めました。
分かってないねぇ。
思ったことをいわないからこそ、争いが起きにくいのよ。
外国人の子供をいじめる、というのも、思ったことを口に出すからなのにね。
外国じゃ誤解されることも多いみたいですけど、思ったことをいわないのは、やっぱり日本人の美徳というか、生活の知恵だからね。
だいたい、お祝いの席でする話じゃないよね。(笑)

英一郎は、泣き出してしまいました。
翌朝、英一郎はエリーに、周りの人たちが本気でエリーの子供のことを心配して、みんなで守ろうとしたことや、僕という人間を褒めてくれたことに感激したからだ、と答えました。
英一郎は、政春の猪のように真っ直ぐなところが苦手だと、エリーに話しました。
猪といえば、黒田長政だよね、ツッコミを入れた人、どれくらいいるかなぁ。(笑)
それにしても、趣味悪いです、はいいすぎ。(笑)
いくら打ち解けたからって、何でもいえといわれたからといって、相手の気持ちも考えないとね。

でも、ゆりかご作りで、猪のフランクでフレンドリーな一面に触れた英一郎は、政春への先入観を解きました。
政春は、英一郎に、父親を超えろ、自分を探しとる、求めてくれとる人が、この世の中には必ずおるから自信を持て、と励ましました。
本当に、いいこというよ、素晴らしい。

英一郎は、母親の話もしました。
入院して、死の間際になっても、顔を出さなかった欣次郎が、許せませんでした。
これって、『ちりとてちん』の草若師匠と小草若の関係と同じじゃん。(笑)
そのパターンからいくと、英一郎の母親の夢が太陽ワインの完成で、それを叶えるために、欣次郎が、東奔西走していたってところですかね。

そんな亀山家に、エリー懐妊の報を聞きつけた欣次郎が、でんでん太鼓と風車を祝いに持ってきました。
急に、空気が凍り付き、そそくさと部屋に戻ろうとする英一郎。
欣次郎も、自分の息子には、うまく言葉をかけられません。
もどかしいねぇ。
欣次郎は、エリーが懐妊した以上、英一郎を預かってもらう訳にはいかない、との思いを抱いていました。
しかし、ぎくしゃくしたまま、英一郎は、2階に引きこもってしまいました。

2階に行くエリー、ほとんどの視聴者が、転がり落ちることを予測して、固唾を飲んで見守ったことでしょうね。
ロングスカートで、両手がふさがってちゃ、誰でも危ないよね。
広島じゃ、父親の横で妊婦をたくさん見てきた、と自信満々だったのに、それなら気をつけるはずなのに、油断しちゃったね。

病室に入るとき、笑顔を作った政春が辛かったなぁ。
自分のことのように泣いてくれるべっぴん同盟も、いい人たちだね。
こんな人たちに囲まれていたら、少しずつ、心の傷も癒えていくんじゃないでしょうか。
英一郎も、責任感じちゃうんだろうな。

明日のドラマ、観るのが辛いなぁ。
来週は、幸せが戻ってきますように。

さて、第10週の関東地区の最高視聴率は、山崎の地が、線路脇で広告効果が高いという、あるいは、通路を広くしてポットスチルを見学してもらうという発想をした欣次郎を、政春が、まるで火星人じゃ、と評した5日(金)の20.4%で第2位、第1位は『Doctor-X』の21.6%と、今回は完敗でした。
船越さんのドラマは、6.4%でした。
今日が最終回らしいので、甲斐さん、オファーは前向きに断っちゃったんだね。

月曜から土曜までの詳細は、19.2%、20.1%、19.5%、19.9%、20.4%、18.8%で、第10週の週平均は19.65%、『ごちそうさん』の第10週の平均は23.40%、『花子とアン』の第10週の平均は21.98%でした。
第10週までの全平均は20.28%、『ごちそうさん』は21.94%、『花子とアン』は22.16%でした。

関西地区の最高視聴率は、ついに鴨居商店に出社した政春が、欣次郎に北海道行きを直訴し、断られた1日(月)の23.5%で第1位、21.5%の第2位『Doctor-X』に2ポイントの差をつけ圧勝です。
名古屋地区の最高視聴率は、欣次郎が、俊夫の減らず口を気に入り、鴨居商店への就職が決まった6日(土)の23.0%で第2位、第1位は『Doctor-X』の24.0%とハイレベルな争いでした。

『軍師官兵衛』の第49回は、関東地区が15.8%で第9位でした。
ちなみに八重の第49回は、関東地区で12.2%でした。
第49回までの全平均は、官兵衛15.78%、八重14.53%です。
名古屋地区は、19.5%で第7位でした。
関西地区は21.3%で第3位でした。
関西の視聴率は右肩上がり、盛り上がっています。

いやぁ、今週は、おもしろかった。
固唾を飲んで、見入ってしまいましたよ。
ディス・イズ・大河ですね。
こうやって、じっくりと中央と九州の動きを見せてくれると、実に分かりやすいです。

特に、よかったのが、九郎右衛門と吉弘統幸(むねゆき)との一騎討ちです。
こういうのが、大河の醍醐味なのよね。
歌舞伎などと一緒で、一種の様式美ですね。

唯一、残念だったのが、統幸の登場が唐突だったことです。
官兵衛と村重のように、二人仲よく、九郎右衛門の母親の味噌汁をすすりながら、目を輝かせ、互いに将来の出世を夢見る場面でも、布石として流しておいてくれればよかったのに。
そうすれば、この一騎打ちの話の奥行きが、広がったんですけどね。

それにしても、岡田官兵衛、ここにきてやりたい放題ですね。(笑)
大友吉統(よしむね)の朝鮮でのへたりぶりをこき下ろして、家臣の士気を高める場面は、最高でした。
惜しむらくは、九州全土を平らげる戦じゃぁー、じゃなくて、天下取りのための戦じゃぁー、まずは九州全土を平らげる、と大望を前面に出してほしかったですけど。
目標は、あくまで天下なんですからねぇ。
とはいえ、あのアジテーションは、お見事でした。

岡田くん、素晴らしい役者になったねぇ。
竹中重義と不破三太夫を恫喝する場面なんか、健さんや文太さん顔負けの迫力でした。(笑)
もっとも、二人の任侠映画を観たことがないので、本来は比較のしようもありませんが、勢いでつい指が滑った、ということでお許しください。
大友軍を打ち破り、勝ち鬨をあげるときの得意げな表情も、よかったです。

ただ、九郎右衛門が、官兵衛の九州討伐の策を、兵が兵を呼ぶという軍略と評していましたが、誉めすぎです。(笑)
はっきりいって、策略じゃなくて、妄想、画餅、捕らぬ狸の皮算用、そんな形容の仕方しか思いつきません。(笑)
家康が、この動きを知って、天下を狙っているのでは、とビビっていましたけど、実際は、歯牙にもかけていなかったんじゃないかな。

あれだけ、平和主義者だった光も、官兵衛の動きを黙認しちゃいましたね。
そうそう、いつの間にやら、お福さん、無事に中津に戻っていましたね。
最終回も登場しそうだし、本当に生命力が、強いなぁ。(笑)
お道は、どうなったんでしょうね。

このドラマでは、長政が西軍をすべて調略したヒーローになっちゃいましたね。(笑)
浅利くんは、小早川秀秋、ハマリ役ですね。
最終回、彼がビビリまくる姿は、見物ですね。(笑)
大久保猪之助くん、秀秋に念を押しに来た三成を斬っていれば、彼も長政もヒーローになれたのにね。(笑)
北政所は、正則、長政、秀秋が兄弟のように育った、といってましたけど、最近、いつの間にか、加藤清正が、このドラマから消えちゃったのよね。
本来、彼なくしてこのシチュエーションは、成立しないはずなのになぁ。

三成の致命傷は、やはり、秀頼を担ぎ上げられなかったことですね。
秀頼が陣頭指揮に立てば、正則や清正は、弓を引けませんしね。
やっぱり、淀が、元凶でした。
大坂の陣で、同じ過ちを犯しちゃうのよね。

家康側にも、誤算はあったのよね。
「八万か、勝てる」、この三成の台詞がすべてですね。
本当は、12万の大軍勢だったのよね。
ところが、中山道を進んだ秀忠の軍、4万が、遅刻しちゃったのよね。(笑)
ここらあたりは、『真田丸』の見せ場の一つでしょうし、今から楽しみです。
とにかく、当初想定していた東軍の兵数の2/3しか集まっていない、と知って、三成、喜んだでしょうね。

西軍の見せ場といえば、何といっても、死中に活を求めた島津義弘の雄姿なんですけど、全然出てきませんね。
省略されちゃうのかな。
そうだ、三成の右腕、島左近も登場しない感じだし、残念だなぁ。

とはいえ、泣いても笑ってもあと1話、もう、今からわくわくしています。(笑)

それでは来週も、奥の手に頼らず、己の知略を頼みすぎず、敵か味方か分からぬ者を打ち捨てることなく、得意の野戦に持ち込み、家臣・領民を守り生き残るため、心のまま、思うがままの境涯を得て、水を得た魚のように、水の流れのように自在に、こぴっと仕事がんばれば、御仏もご加護くださるじゃんね。

「黒田の当主は、わしじゃ。父上が、どう動こうが、黒田は徳川に賭けたのじゃ」
CATCH A DREAM!!

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[7305]投稿者:トッパ
投稿日:2014年12月19日 (金) 10時41分
まっくん、ゴメン、今週もパスで。ちゃんと読んでるし、マッサンも見てるから安心して。

昨日は名古屋でもかなり雪が降って、ちょい大変だった。今朝なんか10回近くコケそうになったもん(笑)。
まっくんは雪道には慣れてるだろうけど、気を付けてね〜。じゃ、また!

[7302]歌に翼があるのなら 投稿者:まっくん

投稿日:2014年12月05日 (金) 22時06分

みなさん、こんばんは。
こちらは、初雪も降って、いよいよ冬本番です。
明日は、名古屋も積雪ってホントかな。
それにしても、健さんに続いて文太さんも、一つの時代が終わった感じがしますね。

さて、『マッサン』、ようやく、大渋滞のようなのろのろ運転ながら、話が進み始めました。
では、今回も、先週の土曜日から振り返っていきましょう。
鴨居商店でウイスキー造りをすることになったエリーと政春は、広島の亀山家に、その旨を伝えにいきました。
このあたり、妙に律儀なのよね。
それとも、ウイスキーなんか造れないと思っていた早苗さんを見返したかったのかな。(笑)

二人の来訪を喜ぶ早苗さん、笑顔でエリーを招き入れます。
てっきりスコットランドに帰るものだと思っていた、という素振りを見せましたけど、これは照れ隠しだよね。
二人で、広島に住んでくれると思って、ぬか喜びしちゃったんだよね。
成金の道楽じゃ、ウイスキーなんか造ったら潰れるわ、この吐き捨てるような台詞に、そんな感情が垣間見えました。
早う、大坂去(い)ね、この言葉がすべてですね。

誰も、鴨居商店のことも太陽ワインのことも知らなくて、政春は大ショック。(笑)
そこに、なんというタイミングのよさ、欣次郎から政志と早苗さんあてに、ご子息を預かるあいさつの手紙と、紀州みかんが10箱、届けられました。

紀州みかんは、高級品という設定なんですね。
みかんの産地もいろいろあるけど、愛媛とか他の産地からクレーム来ないのかな。(笑)
大阪放送局制作だから、仕方ない面はありますけどね。
しかし、10箱って、豪勢だけど、保存しにくいものだし、もらった方は困るよね。
ご近所に、お裾分けするしかないよね。

あんた、何で外国人に生まれたんじゃ、日本に生まれなかったんじゃ、早苗さんのエリーへの態度は、大きく変わりましたね。
政春の母親としては、嫁として、本当はもう認めているんだよね。
ただ、老舗の女将として、外国人の女性を自分の後継ぎにはできない、と最後の一線で踏ん張っている姿が、なんか健気です。

亀山家を去るエリーと政春を、俊夫が追いかけてきました。
自分が初めて杜氏を任されて、広島の米で造った、しぼりたての新酒を一升瓶に入れて持ってきました。
政春じゃなくて、エリーに飲んでほしかったのね。(笑)
エリーにハグされた俊夫の表情が、最高でした。(笑)

お母さんのいうとおり、どんなに頑張っても私は日本人にはなれない、だけど、私、日本人の心を持ったスコットランド人になりたい、このエリーの言葉には、ぐっときました。
なんで、あんな男に、こんないい嫁さんが来るんでしょうね。(笑)
エリーは、『The water is wide』の歌詞になぞらえて、やっとボートが持てたね、といいました。
二人で漕いでいきます、愛する人と私で、この台詞のために、この歌を選んだのね。
アンを観てて、パクった、なんてことはないよね。(笑)

そして、大正10年5月を迎えました。
エリーと政春は、山の奥に分け入ったところで、霧の中の滝を見つけました。
見つけたどぉー、と政春は、濱口くんのように叫びました。
北海道とミスリードさせて、実は、山崎の山中でしたね。
でも、北海道じゃないと見抜いた視聴者、多かったんじゃないでしょうか。
サブタイトルが、灯台下暗し、だもんね。(笑)
山崎は、京都だとばかり思っていたけど、大阪だったんだね、知らんかった。(笑)

その一か月前、政春は、ウイスキーを造る適地として、北海道を見つけ出しました。
船場の昆布問屋に行って、何べんも北海道に行ったことのある仲買人に会って、話を聞いて、決断しました。
これだけじゃ、あんなに北海道に固執する動機としては、弱いですね。
北海道に行ったことがない、というのも説得力に欠けます。

大阪名物塩昆布の昆布は、全部、北海道から取り寄せてるんだそうです。
大坂で昆布といえば、天満天神市場の定吉さんですよね。(笑)
この方は、大坂局制作の朝ドラには欠かせません、是非、今回も登場してほしいなぁ。

政春から北海道の写真を見せられたエリーは、スコットランドに似ていると即答しました。
政春は、そこにウイスキー工場を建てたいという夢を語りました。
ようやく、夫婦の夢が、形になりかけてきました。

そして、鴨居商店への出社初日、エリーは、政春に背広を新調してあげました。
4,000円も、もらっちゃったもんね。
ちゃんと、家賃やみんなから借りた旅費は、返したのかな。(笑)
政春も、エリーに欲しいものを尋ねました。
宝石やナイトガウン、というのは冗談でした。

答えは、もちろん、二人の可愛いベイビー。
さすがに、これに気付かなかった視聴者は、皆無とまではいいませんが、それに近いんじゃないでしょうか。
それほど、火を見るよりあきらかなのに、政春は気付かないのよね、鈍感すぎるぞ。
志村けんの背後に化け物が迫っているのに彼が気付かないので、客席が、うしろー、うしろー、と叫んでいる、きっと多くの視聴者も、そんなイライラを感じているんでしょうね。(笑)

とにかく、ばかっちょ政春は、エリーがほしいものとして、ガスやミシンと答えてしまいました。
ガスといえば、お静さんですよね。
古今東西、古今東西、高くても低くても困るもの、という名調子でガスを使っての調理を実演する代わりに、ただで引いてもらったんでしたよね。
もっとも、調理はめ以子さんの担当、お静さんはしゃべるだけでしたけどね。(笑)

ミシンといえば、糸子、そして陽子ですよね。
特に陽子は、終戦後まもなくの頃、1等が100万円の宝くじを買って、当たったら何がほしいか、という問いにミシンと答えていました。
それほど、高価な物なのよね。
そういえば、どうでもいい話ですけど、今でもミシンは踏む、といっちゃいますよね。(笑)

そんなやりとりをべっぴん同盟にしたところ、ガスの話題から話が広がり、ついにキャサリンは、家主の了解を取るから改築しよう、といいだしました。
そこに、すかさず、夫の信ちゃんを推薦する梅子さん、ちゃっかりしているね。(笑)

その頃、政春は、鴨居商店でウイスキー事業を任され、工場ができたあかつきには、そこのトップとなる内示をもらいました。
そんな政春の書いた事業計画書は、一発で、欣次郎から合格をもらえました。
ウイスキーに関する実力だけは、本物なんですね。(笑)
酒の味が分かる舌、匂いを嗅ぎ分けられる鼻を持った蔵人を広島から連れてきたいと語る政春。
やはり、俊夫の鼻は、ウイスキー造りの伏線でした。
手紙で呼び寄せられましたけど、最後は、エリーのハグで落ちちゃうのかな。(笑)

事業計画が承認された政春は、調子に乗って、北海道まで下見に行きたい、と申し出ますが、欣次郎は却下。
輸送コストがかかり、安全な輸送体制も築けないから、ってもっともですね。
さすが経営者、締めるべきところは、ちゃんと締めます。
政春は、大阪近郊で、乾燥しすぎない風土とおいしい水のあるところを探すことになりました。

とりあえず、5か所について調査しますが、気持ちは北海道なので、最初からそこありき、という思いがあるので、どうしても、ほかは劣る、という結論になってしまいます。
この気持ちは、よく分かるなぁ。
最初から自分が導きたい結論があると、結局、そうなるように持っていっちゃうんですよね。
あとで、冷静に読むと、ものすごく強引な展開になっちゃってるんですよね。
政春の心情が理解できる私って、何か嫌。(笑)
本当なら、偉大な業績を残した人と似通った感性なんだから、喜ばなきゃいけないんですけどね。(笑)

北海道はだめ、という結論を持っている欣次郎は、5つの地点から山崎を選び、検討を指示しました。
「利久も驚く鴨居のウイスキー」、政春以外は、早くもキャッチフレーズで盛り上がっています。
政春は、山崎じゃピートが採れない、ピート層から湧き出す水と、その土地の空気、環境がウイスキー造りには大切だ、と訴えました。
でも、欣次郎も、こうと決めたら、ぶれませんからね。

北海道行きを断られた政春は、こひのぼりでやけ酒です。
春さんに、足軽と例えられた政春は、自分は工場長だと大激怒。
このあたりが、ちっちゃいのよね。(笑)

その頃、いつもの夫婦げんかで、改築を勝手にしろ、といわれたエリーは、キャサリンの指導のもと、モダン・アンド・ゴージャスをコンセプトにして、そのプラン作成に取りかかりました。
キャサリンは、ふすまと畳を取っ払い、ドアとフローリングへの変更を主張しました。
それに反論するミナミの信ちゃん、西洋風の家は、寒暖の差が大きい日本の風土には合わへん、日本の家は生きとんねん、と説明しました。
さすがは日本の大工、日本家屋に誇りを持っているところが、好印象です。

ウイスキー造りも、そうだよね。
樽の木が生きているからこそ、芳醇なウイスキーが、熟成されるんですよね。
そんなことと、関係してくるのかな。

生きているという言葉が引っかかったエリーは、翌日、信ちゃんに、その意味を尋ねました。
軒、縁側、雨戸、柱と柱の間を障子や襖で塞ぐこと、それらには、全部訳がある、と信ちゃんは教えてくれました。
襖も障子も、みんな和紙でできており、湿気も匂いも吸い取り、さらに、寒いとき部屋の暖かさを外に逃がさない、さすがは世界遺産、すごいねぇ。
木の柱も、畳も一緒、日本の家、呼吸してる、日本家屋はその土地に合わせ工夫しながら、その土地の自然とともに生きてきた、とエリーは、政春に信ちゃんから教わったことを、自分の口から説明しました。

その頃、鴨居商店では、採用面接が行われていました。
その方針を巡っても全くかみ合わない政春と欣次郎、やっぱり水と油だね。
でも、そんな二人がタッグを組むからこそ、ものすごい力を発揮するんだよね。

その面接は、一芸入試、今でいうAO入試のような形になりました。
欣次郎は、今の時代には欠かせない経営戦略、ダイバーシティ・マネジメントを実践しているんですね。
あの当時にしては、ものすごい先進性ですね。
進取の気性に富む欣次郎、ならではですね。

結局、暗算と腕相撲とありがたい名前の3人が採用されました。
腕相撲といえば和さんと米兵をいつもなら思い出しますが、今回は八重を想起しました。
捨松との結婚を賭けて、八重と大山が勝負したんですよね。
あの時、政春が演じていた山川大蔵、ものすごい表情で、気合いの入った応援をしていたんでしたよね。(笑)
もう1年経つのか、懐かしいなぁ。

政春は、催促されて工場の模型を見せますが、欣次郎からダメ出しを受けてしまいます。
さすがは、風水にこだわっている欣次郎、ポットスチルのある蒸留塔の位置が気にくわなかったようです。
通路も広くとって、ポットちゃんがよく見えるように、と模型を壊しちゃいました。(笑)
見学コースを整備して、ウイスキーを知ってもらうという発想が、素晴らしいですね。
そのポットちゃんの上部が、佐渡さんのところで、完璧にできあがっていました。

欣次郎と意見が合わないことが気にくわない政春は、佐渡さん相手に愚痴るだけじゃ飽き足らず、春さんにも、ぶつけました。
待ちくたびれたエリーが、こひのぼりまで迎えに来て、ご相伴に預かりました。
酔っ払ったエリー、可愛らしかったですね。(笑)

でも、二日酔いになったのは、なぜか政春の方でした。(笑)
翌朝、二人で山崎に行きました。
政春の革靴も問題だけど、スカートに靴って、エリーの格好は、とても山に入るときのものじゃないでしょう。(笑)
いくらなんでも、ハイキングコースの横に、ウイスキーに適した場所は、ないよね。
こういう、山の恐ろしさに思い至らない人が、自然環境と同化したウイスキーを造れるとは、思いませんけどね。(笑)
とにかく、無邪気に川の水の掛け合いなんか、してる場合じゃないよね。(笑)

山崎は、三本の川の温度が違うから、霧が出るんですね。
現場を見て、山崎でのウイスキー造りを政春は、決断しました。
欣次郎がこの地に決めた理由は、近くを鉄道が通っているからでした。
政春もそうでしたけど、輸送の利便性のことを考えちゃいますよね。
まさか、広告のため、だなんて、やっぱり、すごいなぁ。
確かに、サンダーバードで大阪に行くと、サントリーの山崎工場が、車窓から見えるもんね。

亀山家は、和紙の襖など、日本家屋のよさを取り入れた改築がなされました。
確かに、シャンデリアはいらないよね。
キャサリン、あんたの家じゃないんだから。(笑)

俊夫を迎えて、いよいよウイスキー造りが始まりそうですね。
来週が、楽しみです。

さて、第9週の関東地区の最高視聴率は、アンドリュースの通訳を頼まれたエリーが、日本を馬鹿にする彼の発言に激怒した25日(火)の21.6%で第2位、第1位は『Doctor-X』の21.8%と、わずかに及びませんでした。
船越さんのドラマは、4.9%と激減、最低視聴率を更新してしまいました。
羽生くんに食われちゃいましたね。

月曜から土曜までの詳細は、19.1%、21.6%、20.7%、20.1%、19.1%、18.7%で、第9週の週平均は19.88%、『ごちそうさん』の第9週の平均は23.18%、『花子とアン』の第9週の平均は23.02%でした。
第9週までの全平均は20.35%、『ごちそうさん』は21.77%、『花子とアン』は22.18%でした。

関西地区の最高視聴率は、政春と欣次郎の料亭対談がピート臭を巡って決裂、野々村さんが住吉学院の化学の教師の口を紹介してくれた27日(木)の22.4%と、22.7%の『Doctor-X』に惜敗でした。
名古屋地区の最高視聴率は、エリーが、欣次郎への接待のため料亭を予約し、政春に頭を下げる練習をさせた26日(水)の23.2%で、『Doctor-X』の23.0%を振り切り第1位を獲得しました、パチパチ。

『軍師官兵衛』の第48回は、関東地区が16.6%で第10位でした。
ちなみに八重の第48回は、関東地区で13.7%でした。
第48回までの全平均は、官兵衛15.78%、八重14.54%です。
名古屋地区は、19.4%で第6位でした。
関西地区は20.3%で第3位でした。
関西の人は、大河の楽しみ方を分かってるねぇ。

今回も含め、あと3回の放送だったのよね。
その割に、光と栄姫の脱出劇、長すぎましたよね。(笑)
個人的には、もっともっと、関ヶ原を巡る男たちの駆け引きを観たかったなぁ。

その脱出劇、米俵に入るというのは、なかなかいいんじゃないでしょうか。
息が、できますしね。(笑)
でも、担ぐ太兵衛は当然ながら、俵の中で揺られる女性陣も、たまったもんじゃありませんね。
その後、港の船まで逃げ出したみたいに、木箱に横たわって、大八車に乗せて移動するほうが、お互いに楽ですよね。(笑)

そうそう、光の声が、本当に俵の中からのように聞こえてきましたね。
大したことないのかもしれませんが、すごい技術だ、と感心しちゃいました。(笑)
実は、本当に、俵の中に入って、担ぎあげられていたりしてね。(笑)

しかし、栄姫は、まだ信用されていないのか、脱出方法を教えてもらってませんでしたね、かわいそう。
米俵に詰めるときと、そこから引っ張り出すとき、二回も彼女を抱きかかえる太兵衛、嬉しそうでしたね。(笑)
そういえば、こんなところに入るのは初めて、とお茶目なこといったりして、長政の嫁は、天然ばかりだね。(笑)

あんまり、下世話な話ばかりもあれなので、少しはアカデミックな話題にも触れておきますね。
光と栄姫が脱出する契機となった細川家から上がった火の手、これは明智光秀の娘、玉子こと細川ガラシャが引き起こしたものなのよね。
三成の手勢が、人質として大坂城に連れて行こうとしたときに、これに抗ったガラシャが、屋敷に火を放ち、家臣に自らを斬らせたのよ。
自害説もあるんだけど、キリシタンは、それを禁じられていますからね、それはないと思います。
そんなことがあったということだけ、背景として頭の片隅に入れといてもらうだけで、物語に深みが増すと思いますよ。

とにかく、このドラマでは、光と栄姫は、この火災に紛れて、港まで逃げるんですよね。
奉行所の役人の真後ろを通っているときには誰も気付かないのに、木の枝を一つ踏んだ音に反応するのもイマイチですけど、それには目をつむりましょう。
でも、積み荷の検査をされそうになり、槍を振り回す太兵衛は、ちょっとありえないでしょう。(笑)
武士だ、と名乗っているようなものですからね。(笑)
ところが、画面が黒くなった次の瞬間、お気楽なBGMが流れる中、女性陣は、二人とも中津にいたのよね。(笑)
全員、斬り殺したのかな。(笑)

二人は無事だったとしても、お福とお道の身は危険ですよね。
三日後が、入城の期限でしたから、そこでばれちゃいますよね。
ふつうなら、みんな、斬殺されるところなんでしょうけど、黒田を敵に回したくない、という思いがあれば、人質として生き延びられるかも。
ただ、脚本家は、光と栄姫が脱出したあとの天満黒田屋敷のことなんて、何も考えていないような気もするけど。(笑)

そうそう、遠目なので年齢はごまかせたでしょうけど、お福さん、よく光の着物、着られたなぁ。(笑)
太兵衛も重そうだったし、光さん、意外に太っちょのフト子さんなのかも。(笑)

長政は、急に気働きのある立派な武将になりましたね。(笑)
家康に命じられる前に、正則を口説いちゃいましたよ。(笑)
やれば、できるじゃんね。(笑)
その正則が、家康と行動をともにすることを一番に宣言しました。
長政も、それに続き、流れを一気に作り上げました。
二人でアイコンタクトをとっていたので、打ち合わせ済みだったんでしょうけど、家康の意向が反映されたものか、二人の独断なのかまでは、このドラマでは描かれず、分かりませんでした。

この場面、『功名が辻』では、真っ先に山内一豊が、自分の居城、掛川城を、家康のために提供することを、申し出たんでしたよね。
それで家康の覚えが、めでたくなったんでした。
三成との決戦に向かう経路となる、東海道沿いの城を家康に使わせることは、重要なことですしね。
一豊の意見に乗っかかって、街道沿いの大名が、こぞって城を使わせることを申し出ることになったのよね。
このくだりは、脱出劇に時間を取られたせいか(笑)、描かれませんでした。

ところで、家康が肉を差し出しても、鷹は全く見向きもしませんでしたね。(笑)
鷹匠からしか食べないよう、厳しく訓練されているんだろうな。

小早川くん、早くも勝つ方に付く、と軟弱宣言。(笑)
それにしても、北政所が最も信用している武将は、官兵衛じゃなくて長政だったのね。(笑)
長政に、小早川くんを寝返らせたという手柄を、立てさせるんだね。

官兵衛も、天下を狙うと宣言するし、大友をたたきつぶすというし、草葉の陰で秀吉さん、ぶったまげてるよね。(笑)
その割に、家臣に策をすべて読まれていましたけど、これって、焼きが回った、ともいえるんじゃないでしょうか。(笑)
策の内容も、九州全土を掌握する、とか、毛利領を手に入れる、とか、それによって兵力が何倍になるとか、その前提条件が、現実味のない希望的観測って感じが強いですよね。
官兵衛の致命的な読み違いは、大きな戦だから、決着までに時がかかる、という前提条件ですけどね。
とにかく、老いは、隠せませんね。
そういえば、お椀の水の中に落ちた官兵衛の一滴の汗は、何を意味したんでしょうね。
これが、上善は水の如し、という老子の言葉に繋がっていったのかな。

そうだ、村重に続き官兵衛も、重用を「じゅうよう」と発音しましたね。
このドラマでは、意図的に、そう読ませているみたいですね。
『官兵衛紀行』によると、福岡市博物館には、結構、いい収蔵品があるのよね。
今度、機会があれば、行ってみようっと。
さぁ、泣いても笑ってもあと2話、みんなそれぞれの視点で、思い思いに楽しみましょう。

それでは来週も、噂は噂に過ぎぬと捨て置き、できぬものはできぬと突っぱね、後顧の憂いをなくし、ここぞというときに銭を使って二倍働く者には二倍の報酬で報い、上善は水の如し、老兵として、したたかに働き、こうと決めた道を真っ直ぐに進む、そんな気概で、こぴっと仕事がんばれば、得がたき宝に恵まれるじゃんね。

「わしは、お主たちとともに天下を狙う。黒田の礎となったお主たちは、天下の礎となりえるかどうか見てみたい。そして、天下という器が、わしにふさわしいのかどうか、試してみたい」
「我ら黒田武士、大殿の天下、見とうございます」
CATCH A DREAM!!

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[7303]投稿者:トッパ
投稿日:2014年12月10日 (水) 17時33分
まっくん、ゴメン、今週もゆっくり返事を書く時間はなさそう。マッサンはちゃんと見てるから安心して。もちろん、官兵衛も。

あと、甲斐バンドシンフォニーのDVDも見たよ。いいじゃん! 行けた方々が羨ましい。

じゃ、また時間ができたら何か書くかも。またね〜。

[7300]麦に翼はなくても 投稿者:まっくん

投稿日:2014年11月28日 (金) 18時57分

みなさん、こんばんは。
先週、解禁になったズワイガニを食べてきました。
岐阜・長野の海なし県をはじめ、新潟・愛知の知人を招いての会でした。
もちろん、招いただけでお金は各自ですけどね。(笑)
二次会のスナックで、歌ったり、しゃべったり、踊ったりしていたら、みんなの携帯電話が一斉に鳴りました。

フォッサマグナ沿いに走る大糸線で帰る予定だった長野の人は、行程の変更を余儀なくされましたが、それ以外の方は、家族とも連絡が取れ無事を確認、事なきを得ました。
ちなみに飲んでいた街は震度2でしたが、酔っているせいか、ビルの3階なのに、全く揺れを感じませんでした。(笑)
地元も震度2ながら、ほとんど揺れなかったそうで、何よりでした。

紅白の出場歌手が、決まりましたね。
みゆきさん、やっぱり出演してくれました。
余市からの中継かな?
鈴鹿ひろ美さんは、初出演なんですね。
てっきり、出ているもんだと思っていました。
歌うのは、『潮騒のメモリー』以来になりますね。

さて、『マッサン』、なんか同じ話ばかりやたら引っ張るので、川口浩探検隊を観ているみたいな気になります。(笑)
では、今回も、先週の土曜日から振り返っていきましょう。
政春とエリーの決意は、予想どおり、ウイスキー造りよりも子供の養育環境を優先して、広島に残ることでした。
早苗さん、嬉しそうでしたね。(笑)
政春が可愛くて、仕方ないんだろうな。

政志も、本当は嬉しいだろうに、子供にかこつけて弱音を吐くな、と一喝しました。
早苗さんも、心を鬼にして、帰ってくるんならお前一人じゃ、それがでけんのなら大阪に去ね、とウイスキー造りを後押ししてくれました。
いいご両親だね、ホロリとしちゃいました。

結局、政志に、頭で考えてうまくいかん時は、とにかく身体を動かして汗をかいてみるんじゃ、といわれた政春は、真剣に蔵を手伝いました。
汗をかけばかくほど、ウイスキー造りで汗を流したいと思う政春。
そして、エリーに、私たちが愛し合っていれば、子供のことを愛してあげれば、きっと何があっても大丈夫、と背中を押され、政春は、ウイスキー造りのため、大坂に戻る決意を固めました。

その報告を受けた早苗さんは、エリーの前に紫の包みを置きました。
時節柄、紫のふくさを思い出しちゃいました。(笑)
中には、エリーが女中として働いた給金が、包まれていました。
ブラックバーン校長のようですね。
初恋の人、北澤さんとのおしゃべりで門限を破ってしまい、はなは、年末に校舎の大掃除をやらされましたが、その労働分を、正月に甲府に帰る車賃として、手渡されたんでした。

受け取れない、というエリーに代わって、おかあちゃんありがとう、とその金に手を出す政春。
これって、意図的に視聴者をイラッとさせようとしてるんですよね、きっと。(笑)
だめならだめなほど、将来、成功したときのインパクトが強いからね。
主人公が若い頃はだめだった、あるいはかぶいていた、というのは大河の定番だけど、それでも、キラリと輝くところは、描くよね。
これほどだめだと、将来、いくら頑張っても、感動しないんじゃないかな。

政春はイラつくけど、他の登場人物は、いいね。
お味噌汁をおかわりした早苗さん、エリー作と知って、どおりでうまぁないと思った、と言い訳する姿、とてもよかったです。
本当は、エリーに一緒に住んでもらいたいんだろうな。
でも、そんな気持ちは、立場上、おくびにも出せないもんね。

ヨイヤァーナー、ヨイヤァーナー、もと摺り唄が、二人の新しいテーマソングになりましたね。(笑)
ウイスキー造りの希望を胸に、二人は大坂へと向かいました。
今度こそ、欣次郎に頭を下げ、雇ってもらおうと、二人して決意を固めました。
一緒に行こうか、というエリーに、わしゃ子供じゃなぁど、と一人で行く政春、この時点で空振りになることは、多くの方が予想できたんじゃないでしょうか。(笑)

鴨居商店にいくと、太陽ワインのポスターが、なんとドイツの世界ポスター品評会で一等賞になり、その記念の餅まき大会、がまさに行われようとしていました。
そういえば、一時、このモデルさん、あちこちの雑誌に登場していましたね。(笑)
おかげで?、チョイ役ながら、また出演できましたね。(笑)
ちょうど、頭を下げようとしたときに、欣次郎は餅まきに呼ばれ、話は先延ばしになりました。

欣次郎は、国内の大学教授も巻き込み、右腕になってくれる男を探して、スコットランドのプロフェッショナルと、日本代表の混成開発チームを作ろうとしていました。
さらに、欣次郎は政春に、ウイスキーと炭酸水を混ぜた『ウイッキー』を飲ませました。
今でいうハイボールだよね。

本場の味にこだわり激怒する政春と、まずは日本人が飲みやすい味にして、ウイスキーの存在を大衆に知らしめようとする欣次郎。
理想は政春かもしれないけど、欣次郎の方法の方が、現実的なような気がします。
国民が、ウイスキーを知れば、必ず、本場の味を試してみたい、という声があがってきますからね。
欣次郎の英会話の先生が来たので、政春は、鴨居商店を辞しました。

あがな奴の会社に入ってもウイスキーは造れんわ、開口一番、政春はエリーに鴨居商店拒否宣言です。(笑)
政春には、ウイッキーが、ウイスキーへの冒涜に思えるんですね。
マッサンには技術がある、大将はお金あるけど技術ない、二人で一緒にやればいい、きっとうまくいく、とエリーは取りなしますが、政春は聞く耳持たず状態です。

そこに集まってきた、三丁目べっぴん同盟の面々。
そういえば、この三人も、こひのぼりの春さんと秋も、政志さんが危篤だと思ってるのよね。
ちゃんと、誤解を解いたのかな。
早苗さんも、本当に罪つくりな嘘をつくよね。

キャサリンは、日本の男はすぐ面倒くさいこというからな、筋が通るとか通らんとか、顔が立つとか立たんとか、と聞こえよがしに政春への当てこすりです。
そうそう、それが日本男児なのよ。(笑)

こひのぼりには、鴨居商店が太陽ワインを売り込んでいました。
日本人はお前、カァーっと酒飲んどりゃええんじゃ、という春さん。
明治このかた日本にゃのう、西洋文化がどんどん、どんどん入ってきよるんですよ、と洋酒を擁護する政春。
じゃけど太陽ワインは置かんでええ、と政春、結局は春さんと同調しちゃいました。(笑)
理由は、鴨居商店が気に入らん、というだけでした。(笑)

その頃、鴨居商店には、ミスター・アンドリュースが東京から向かう、との連絡が入りました。
そこで、鴨居商店の黒沢さんが、通訳を頼みにエリーのもとを訪ねました。
洗濯をしながら、『The water is wide』を鼻歌で歌うエリー。

今日も歌っていましたけど、スコット先生が、カナダに残した恋人を思って歌った曲ですね。
彼女が書いたラブレターを、ブラックバーン校長への手紙に盗用したはなが、この曲を耳コピで歌い、一時は危機を乗り切ったんでしたね。
アンの原書を持ってきたときも、はなとスコット先生、合唱していましたね。
この曲も、スコットランド原産なのかな。(笑)

アンドリュースは、鴨居商店のウイスキー造りを手伝うスコットランドの技師は、一人も見つからなかった、といいに来たんでした。
こんなこというためだけに、わざわざ東京から来るかな。
鴨居商店による顎足付きの接待旅行なので、舞妓さん目当てにやってきたのかも。(笑)
そんな彼は、ウイスキーは、日本で日本人が造ることは絶対に不可能だ、スコットランドと日本では文化のレベルが違う、日本は我々西洋に比べてまだまだ遅れた国だ、と言いたい放題です。

ところで、エリーは、レベルと訳したけど、これは今の感覚ですよね。
当時なら、やはり水準と訳すべきでしょう。
他にも英単語が入り混じった通訳ならまだ分かるけど、レベル以外はしっかりした日本語ですしね。
先程話題に出たスコット先生が、はなにアンの原書を持って来たときの、シンボルと同じですね。(笑)

さすがの欣次郎もエリーも、これには切れちゃいました。
日本と日本人を馬鹿にするなというエリー。
日本には世界に恥じない文化・伝統・もてなしの心があり、それを理解できない西洋の方が文化水準が低い、こんな奴に人捜しを依頼したわしがアホやった、あんたの手助けはもういらない、と追い出す欣次郎。
ここぞとばかり、欣次郎に政春のことを頼み込むエリー、これぞ内助の功だねぇ。

早速家に帰り、政春にチクるエリー。(笑)
政春の闘争心をかきたてるために、大げさにいったかもしれませんね。(笑)
エリーの期待どおり、ブチ切れた政春は、この日本で、スコットランドよりうまい、世界一のウイスキー造ってみせるけん、と決心、これぞ狼少年だねぇ。(笑)
もう腹一杯、聞き飽きましたよ、こぴっと実践しろし。(笑)

エリーは、三丁目べっぴん同盟に、おもてなしのことを相談しました。
キャサリンは、大切な人をお迎えして、その季節の旬のものを使い、心を込めたお料理やお酒を振る舞うことだ、と説明してくれました。
エリーは、欣次郎に最高のおもてなしをする決心をしていました。
キャサリンから、日本ではそういう場合、ちゃんとした場を設けな、といわれたエリー。
キャサリンは、百聞は一見にしかず、というわけで、エリーを料亭に連れて行ってあげました。

若松屋の女将は、おなじみ木之元電器店の奥さんでしたね。
金にあかせてヤミで食材を調達していると、ご近所から総スカンを食らった糸子を配給に誘ってくれた、見かけによらず優しい人でした。
ごちそうさんでは、ふ久が学校の上階から落とした石でケガをした勝くんの母親でしたね。
消火訓練で、め以子と水を掛け合った場面が、印象的でした。

なぜか、お座敷まで、吉田屋の一室に見えてきました。(笑)
吉田屋というのは奈津の料亭のことで、木之元電器店とは何の関係もないんですけどね。(笑)
でも、欣次郎が使ったことがないということは、若松屋は、一流料亭ではないのね。(笑)

そこの費用を賄うためにエリーが取り出したのが、早苗さんからもらった女中の給金でとた。
早苗さん、大奮発ですね。(笑)
しかし、まずはこのお金で待ってもらっている家賃を払うべきなのに、まさかの滞納続行中。
払えるのに払わないって、泥棒と同じだからね。(笑)

その頃、鴨居商店では、欣次郎が、全財産と社運を懸けて、ウイスキー事業に乗り出す、そして必ず、本場に負けへんウイスキーを造ってみせる、と役員の前で宣言しました。
事業費総額200万円、太陽ワインの売り上げの3年分以上というあまりの高額に、黒沢たちは、尻込みをします。
あれれ、みなさん、住吉酒造での政春の事業計画を覚えていますか。
1本5円×9,360本/月×80か月=3,7440,000円ですよ、374万円。
欣次郎の倍近くじゃんね。
これじゃ、株主が尻込みするわけですね。
というか、どんぶり勘定だったんじゃないの、政春さんよお。(笑)

亀山家では、政春が頭を下げる練習に余念がありません。
そういえば、ナナちゃんが、初めておじぎしたことが話題になっていますね。
ナナちゃん人気は、健在なんですね。(笑)
いつもどおりぐずぐずいう政春を、エリーが一喝。
あーめんどうくさい、小さい、マッサン、器が小さい、には、視聴者から同感の拍手が寄せられたんじゃないでしょうか。(笑)

そして、二人の会談の日を迎えました。
政春の、ええ日和ですのう、に襖の外のエリーは、ずっこけました。(笑)
襖ごとべっぴん同盟が倒れるのは、梅ちゃんのお見合いに聞き耳を立てた安岡家の面々が、倒れ込んだことを思い出させてくれました。(笑)

座敷では、ウイッキー造りの動機から、一気にウイスキー談義に。
政春は、低姿勢に出るのかと思いきや、まさかの上から目線。(笑)
欣次郎を面接してやっている、そんな態度でした。

とにかく、自分がこの世で一番ウイスキーのことを分かっている、そんな感覚で周りの者を見下していますよね。
何ていうか、自分の価値観が唯一絶対みたいな、まあ一言でいうと独裁者にならないと気が済まないタイプでがすな。

政春は、自分がスコットランドから持参した原酒を、欣次郎から、ピート臭が強すぎて飲みにくい、と批評されても、ウイスキーのことを何も知らないド素人の意見として、歯牙にも掛けません。
自分の価値観が絶対だからね。(笑)
住吉酒造の株主会議でも、みんなから味を批判されてたじゃんね。
自分がたしなむために自分の分だけを造るんなら独りよがりでもいいけど、他人に飲んでもらうときには、その嗜好に合わせないと売れないよね。

そんなわけで、メイド・イン・ジャパンを合い言葉に一度は手を結びかけましたが、ウイスキーの味の方向性を巡って決裂、エリーの努力と早苗さんの心遣いのお金は、何の成果も実らせませんでした。
しいていえば、欣次郎の生い立ちを聞き出したことが、収穫でした。(笑)
欣次郎は、丁稚奉公先の薬種問屋で、そこが扱う舶来のぶどう酒やブランデーに出会ったんですね。
あんたの夢はきっと叶う、思いっきりやってみなはれ、この母の言葉が、欣次郎の力の源なんですね。
政春も、同じように立派な両親に恵まれたのに、何でひねくれてしまったんでしょう。
やっぱり早苗さんの影響かな。(笑)

折り詰めにして持って帰ってきた料理、当時なら豪勢なものですよね。
刺身まで入っていたけど、さすがにそれはもう、腐っちゃってるでしょう。(笑)
キャサリンまで、なぜか料理を持ち帰って、こひのぼりで食べていましたね。
後の二人も、きっと持ち帰ったんだろうな。(笑)
それはともかく、政春とエリーは、またいつものやりとりの繰り返し。

そこに、大日本国防婦人会がやってきました。
家賃の取り立てではなく、野々村さんが呼んでいる、と伝言に来ただけでした。
管理人を伝書鳩に使うなんて、野々村さんって、そんなに偉いんだ。(笑)
女中もいるんだから、彼女に頼めばいいのに。

久し振りの野々村家、もう英会話は教えていないのかな。(笑)
用向きは、住吉学院の化学の先生に空きが出たので政春にどうか、という由紀子さんの推薦によるものでした。
月給100円は、魅力的ですよね。
でも、ウイスキー造りの知識はあるでしょうけど、生徒を教えるだけの知識はないだろうな。
だいたい自説を熱く語るだけで、分からない生徒にはすぐにブチ切れそう。(笑)

でも、べっぴん同盟も春さんも、教師になることを薦めます。
そりゃそうですよね、こんないい話、蹴るほうがアホですよね。
結局、政春も教師になる決意をしました。

その頃、欣次郎のもとを島田物産の山之内専務が訪れました。
開明軒の常連、新井社長でしたね。
ここでも、政春の名前が出てきます。
狭い世界ながら、有名人なんですね。

この話を聞いて、政春を雇う決心をした欣次郎は、4千円を持参し、いつものごとくエリーとけんかしている政春のもとを訪ねました。
その旨を伝え、二人を外に連れ出します。
お金、テーブルの上に置きっぱなしでしたよね。
いつものように、鍵をかけずに外出したんじゃないかと、冷や冷やさせられますよ。(笑)

欣次郎が案内したのは、秘密基地。
エリーのやってみなはれ、という声に背中を押され、ようやく、ウイスキー造りのタッグを組むことになりました。
長かったですね。
これで、明日から話が進むことを願うばかりです。

さて、第8週の関東地区の最高視聴率は、俊夫が政春に、広島の米を使った酒造りの夢を語り、千加子がエリーに、亀山家の味噌汁の作り方を伝授した19日(水)の19.8%と、何と20%割れで第2位、第1位は『Doctor-X』の22.6%とぶっちぎりでした。
船越さんのドラマは、7.7%と最高視聴率でがんす。
主題歌がいいからね。(笑)

月曜から土曜までの詳細は、19.0%、18.9%、19.8%、19.6%、19.0%、19.7%で、第8週の週平均は19.33%、『ごちそうさん』の第8週の平均は22.35%、『花子とアン』の第8週の平均は22.58%でした。
第8週までの全平均は20.41%、『ごちそうさん』は21.60%、『花子とアン』は22.07%でした。

関西地区の最高視聴率は、政春が俊夫を嫌みメガネと呼び、早苗さんがエリーのことを魔女と呼んだ19日(水)の22.2%と、21.9%の『Doctor-X』を抑え、第1位を死守しました。
名古屋地区の最高視聴率は、広島で暮らすことを決意した政春が、政志の一喝でウイスキーへの情熱を取り戻し、エリーと大阪に向かった22日(土)の22.6%で第2位、第1位は『Doctor-X』で22.8%と、接戦むなしく敗れ去りました。

『軍師官兵衛』の第47回は、関東地区が15.4%で第16位でした。
ちなみに八重の第47回は、関東地区で13.7%でした。
第47回までの全平均は、官兵衛15.77%、八重14.56%です。
名古屋地区は、18.5%で第8位でした。
関西地区は17.3%で第6位でした。

策を練る官兵衛、光じゃないですけど、嬉しそうでしたね。
2週間前の放送では、臨終の床で、なぜお主ほどの男が天下を狙わん、と尋ねる秀吉に、殿下のもとで世の乱れを収めたかっただけでございます、なんてしおらしく答えていたのにね。
それなら、三成を挙兵させない策を考えないとね。(笑)
結局、なんやかやいって、戦が大好きなんだね。(笑)
そうじゃないと、おもしろくなってきた、なんていうはずないですよね。

このドラマでは、家康の会津征伐も、官兵衛が陰で演出したことになっちゃいましたね。(笑)
この会津征伐のきっかけを、『天地人』では、あれだけ丁寧に描いてくれたのに、官兵衛では、上杉景勝に謀反の疑い、の一言で終わっちゃいました。(笑)
要は、家康の上洛要請を景勝が拒んだんでがすな。

今週の肝は、大坂城に留まるように進言する清正・正則に家康がいった「上杉の無礼、捨て置けぬ」ですね。
つまり、景勝の側近、直江兼続(かねつぐ)からの申し開き、いわゆる直江状が届いて、それが家康を激怒させるんでがすな。
例えば、武器を集めて謀反の準備をしているんじゃないか、との問いには、こちとら田舎の武士は、あんたらみたいに、のうのうと茶道具を集めて喜ぶんじゃなく、武器を扱うのが本務なんじゃい、と意図的に挑発しているんでがすなぁ。
そりゃ、家康さんも怒りますわな。(笑)
だから、この会津征伐に官兵衛は絡んでいない、と思うんですけど、どうなんでしょうかね。(笑)

三成と直江兼続が、仲良しだったのは事実のようです。
『天地人』では、小栗くんと妻夫木くんが、仲良しぶりを演じていました。
その三成、官兵衛の挑発に扇をたたき割りましたが、いい音しましたね。(笑)
生音ですよね、多分。
そのくせ、官兵衛の予言どおり、結果的に大坂城に入っちゃうのよね、馬鹿なんだから。(笑)

それにしても、今回の『官兵衛紀行』は、ないんじゃないでしょうか。
このドラマでは、徹底的に悪役として描いておきながら、今になって、善政をしいて領民から慕われた、はないよね。
そんなこと分かってるんだから、もっと、ドラマでの描き方を考えろ、って話ですよね。

もっとも、そうすると対立軸がぼけて、勧善懲悪もの好きの日本人にとっては、物足りないものとなっちゃいますけどね。(笑)
いい者か悪い者か分かっていると、安心して観られますしね。
ともかく、吉良上野介もそうだけど、やっぱりただの悪い人間じゃ、歴史に名を残せるような地位に就けないのよね。
それなりの実績を重ねての、今日の身分ですからね。
結局、両者の折衷案、というか落としどころが、『官兵衛紀行』だったのかな。

紀行では、三成の三杯のお茶の話は、詳しく言及されませんでしたね。
念のため、書いておきますね。
鷹狩りのあと、立ち寄った寺で茶を所望した秀吉に、小姓だった三成が、大きい茶碗にぬるいお茶を淹れてきたのよね。
二杯目は、やや小ぶりの茶碗にやや熱めのお茶を、三杯目は、小ぶりの茶碗に熱いお茶を、それぞれ淹れて出した、というお話です。
あれっ、もしかすると逆だったかも。
ともかく、最初は、のどの渇きを癒やすため、がぶがぶっと飲めるように配慮して、おさまった後は、熱いお茶を味わってもらった、ということのようなのよね。
かなり有名な話ですけど、史実かどうか、眉唾ものじゃないでしょうか。

糸は、自ら里帰りを求め、長政もそれを受け入れ、離縁した、ということになりました。
そのために、熊之助の死後は、これまでが嘘のように、鬱状態にさせたんですよね、多分。
でも、長政は、糸が病気だから離縁したわけじゃないですよね。
家康に臣従するため、秀吉の子飼い、蜂須賀小六の娘から家康の養女に乗り換えた、極めて政治的な判断に基づくものですよね。
それなら、これまでどおりの天真爛漫な糸に、これからは家康の時代、長政様のため、私を離縁して栄姫を妻に迎えるべき、と献策させ、身を引かせた方が、ドラマとしては納まりがよかったんじゃないでしょうか。

家康の右目、今回は開きませんでしたね。(笑)
もう、命を狙われる心配がなくなったから、と淀にいって大坂に長居し、結局、西の丸に入り込みました。
三成を隠居させ、佐和山に閉じ込めたから、その心配がなくなった、という淀への当てこすりなんでしょうね。(笑)

本当は、秀頼の父親の有力候補、大野修理(しゅり)が、秀頼の側近として、三成の代わりに淀の相談役となっているはずなんですけどね。
彼が登場しないので、三成に去られた淀が、孤立無縁のように描かれていますよね。

それはともかく、ついに、家康は、会津征伐に乗り出しました。
いよいよ、事実上、関ヶ原の戦いが始まりです。
家康の息子にして後に二代将軍となる秀忠の大失態は、再来年の『真田丸』でたっぷり描かれると思うので、このドラマでは、本流の戦いをしっかりと描いてほしいものです。

長政は、官兵衛に負けず、家康を天下人に押し上げると、軍師宣言していましたけど、心配。(笑)
官兵衛は、親の欲目もあるでしょうが、猪武者は、どうあがいても猪武者だと思うぞ。(笑)

予告編では、長政が、銀色の鉄板のような兜をかぶっていましたね。
何でも、源義経が平家との一ノ谷の戦いで急峻な崖を駆け下りた、その鵯越(ひよどりごえ)を表しているんだそうです。
別に強そうに見えないし、風の抵抗を受けて、動き辛そう。(笑)

それでは来週も、いらぬ諍いを避け、遠慮せず思い通りのことを行い、時には優しさが人を傷付けることもあると知り、人の器量を見極め、志を同じくする者を集め、策を立てるのとまことの戦は、まるで別のものと心得、わし自ら行かねば示しがつかぬ、との気概で、こぴっと仕事がんばれば、天下太平へと導く機が熟すじゃんね。

「人には仕えず、自分の考えだけで動くのは、初めてのことじゃ」
「天下をお取りなさいますか」
「はっはっは、それもよいのお」
CATCH A DREAM!!

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[7301]投稿者:トッパ
投稿日:2014年11月29日 (土) 12時59分
まっくん、前回はレスできなくてゴメン。今回もできんかったらゴメン!(笑)

[7299]あなたを見つめたい 投稿者:まっくん

投稿日:2014年11月21日 (金) 19時02分

みなさん、こんばんは。
今週のビッグニュースは、何といっても高倉健さんが亡くなったことですね。
目立たないように、解散発表の日に合わせて公表したのかな。
昔、『野生の証明』のロケを、観に行ったことがあるのよ。
もちろん、鈴鹿ひろ美さんが目当てでしたけど。(笑)

流行語大賞に、「こぴっと」と「ごきげんよう」がノミネートされました。
でも、どちらも大賞には、インパクトに欠けますよね。
やっぱり、「ありのままで」かな。

そういえば、アンの放送が終わってから、白蓮や花子に関する本を何冊か読みました。
はなは、8人兄弟だったり、5歳から東京に住んでいたり、ドラマとの違いが、いろいろと分かりました。
一番、驚いたのが、はなと徳冨蘆花の妻、愛子さんが、女学校で同級生だったこと。
年齢は、愛子さんの方が、はるかに上だけど、仲がよく、二人の写真も残っているのよね。
大河と朝ドラが、結びついた瞬間でした。(笑)

覚馬と時栄の娘、久栄、門脇麦が演じていたといえば思い出しますかね、その彼女は、蘆花と恋に落ちましたけど、結局、結ばれなかったのよね。
愛子さんは、その後に出会った女性なのかな。
覚馬といえば、16歳年下の女性と結婚、うらやましすぎる。(笑)
ゲゲゲの村井茂と『ちゅらさん』の古波蔵恵里との結婚も、びっくりしました。
きっかけとなった『ハングリー』というドラマ、ヒロインは『てっぱん』の村上あかりだったのになぁ。(笑)

さて、『マッサン』、広島編は、安心して観られますね。
それにしても、政春のお昼寝期間は、長すぎ。(笑)
それでは、先週の土曜日から振り返っていきましょう。
由起子さんのバースデー・パーチィーには、やはり野々村は参加しませんでした。
その代わり、なぜか縁もゆかりもない3丁目べっぴん同盟の面々が、メンバーに入ってます。(笑)

エリーは、野々村家まで出向き、野々村に直談判に及びました。
東京出張の野々村に、いつも幸子とナツのこと一番に考えてるっていったでしょ、嘘だったの、と詰め寄りました。
これは、無謀ですよね。
二日前になって、急遽、パーチィーを企画したエリーの方が、後からですからね。

一番に考えることと、すべてに優先させることは違いますからね。
仕事をして、幸子たちの生活を経済的に支えるのも、立派な子供たちのためを考えてのことです。
これで、信用なくしたら、商売をやっていけないもんね。

当然のごとく説得に失敗したエリーは、お詫びに『蛍の光』原曲バージョンを披露しました。
これが、どうしてお詫びになるのか、ちと疑問。(笑)
それにしても、懐かしい人、と、懐かしい日々、しかない歌詞なのね。(笑)
なぜか泣けてきたって、桃子さんは、感受性が豊かなのね。(笑)
その点、梅子さんは、ほんまやな、さぁ、腹減ったし食べようか、って、彼女らしいですよね。
ほんまやな、って、絶対に泣けてませんよね。(笑)

でも、その梅子さんが作ってきた料理が、イカ大根というのは納得です。
ミナミの信ちゃんの好物だったのね。
自分の家の鶏が産んだ卵って、キャサリンしつこい。(笑)

そして、自分が摘んできた花を手渡しながら、お誕生日おめでとう、おかあさん、と勇気を出して伝える幸子。
ほとんどの視聴者は、この結末を予想していたんじゃないでしょうか。
それでも、やっぱり、うるっときちゃいました。
それを垣根越しに見ていた野々村が、幸子を抱きしめ、堪忍な、を繰り返しました。
まあ、この辺りも、大方の予想どおりだったんじゃないでしょうか。

野々村さんは、汽車を1本、遅らせたのかな。
終戦後しばらくして、糸子が、東京の百貨店に直子が出したブティックを訪ねたとき、こだまで7時間かかったんですよね。
ということは、大正時代なら一日もんですよね。

そもそも、直通がなくて、名古屋で乗り換えなきゃいけなかったんじゃないでしょうか。
『三四郎』なんかはそうでしたけど、あれは明治の終わり頃のことだから、大正時代には、直通があるのかな。
要するに、いずれにしても今日は移動日ということなんでしょうけど、今と違って頻繁にはないでしょうし、ちゃんとうまい具合に汽車があって、乗れたのか心配。(笑)

その頃、広島の亀山酒造では、すみれが、エリーの手紙を翻訳していました。
そこに、身重の千加子が、仕込みの手伝いで呼び出され、しぶしぶやってきました。
二人が、エリーの手紙について話すのに、そっと聞き耳を立てる早苗さん、かわいい。(笑)

その早苗さんから、父親が危篤だと電報が届きました。
『こひのぼり』から給料の前借りをしたり、3丁目べっぴん同盟からの寸志などをかき集めて、政春とエリーは、広島に向かいました。

これまた大方の予想どおり、早苗さんが政春を呼び戻すための嘘でした。
住吉酒造に新米を贈ったら、三か月も前にやめたのにご丁寧に、という礼状が、社長夫人の佳代さんから届き、事情を知ったようです。
政春には、新米を送らなかったのね。(笑)
政志が育てていたのは、酒米だよね。
お米も育てていたのか、頂き物なのか、どっちなんでしょうか、どうでもいいことですが、興味があります。(笑)

でも、先週も書いたけど、やっぱり、人の生き死には、笑いにしたり、軽んじたりしないでほしいなぁ。
仏壇ネタは、蟹江さんを思い出して、ちょっとねぇ。
今回は、写真を飾ってあったわけじゃなく、政春の早とちりでしたから、そんなに不快感はないけど、早苗さんの行為はねぇ。
嘘も方便だけど、ついていい嘘とそうじゃないものがあるぞ。(笑)

父親が生きていることを知って、政春が強く抱きしめたため、政志は、腰を痛め、寝込んでしまいました。
おかげで、政春は、嫌みメガネこと俊夫と試験醸造を行うことになりました。

先輩の俊夫との関係が、ビミョーですね。(笑)
かつては先輩だったのに、今では、社長のバカ息子と、その下で働く従業員のような関係ですしね。
おまけに、俊夫からみれば、家出していた放蕩息子が戻ってきて、一時の気まぐれで、神聖な酒造りにちょっかいを出す、みたいな状況ですからね、頭にきますよね。
はよう大阪に帰って、思う存分、西洋にかぶれてつかぁさい、という俊夫の気持ち、痛いほどよく分かります。

それにしても、子供の頃、寺の屋根で相撲を取ったって、どんな悪ガキやねん。(笑)
負けた俊夫が、屋根から転がり落ちて、7針も縫う大けがって、よくそれだけですんだよね。
タエの代わりに上った屋根から転がり落ちて、朝市に受け止めてもらったはなを思い出すでごいす。

一方、エリーは、早苗に手伝いを申し入れ、女中の身分で、という条件で、住まわせてもらえることになりました。
早速、炊事を行うエリー、上がり框のところの板の間をまくって、勝手に調味料を取り出します。
大阪の借家で、日本家屋の構造を熟知しちゃったのね。(笑)

しかし、作った味噌汁は、味が薄い、亀山の味とは違う、と早苗さんからは、酷評さゆりでした。
おまけに、女中は、家族と同じ場所で食べるな、とピシッと釘を刺されてしまいました。
ただ、寝室は、政春と一緒でした、このあたりが、早苗さんの優しいところなんですよね。

従業員たちの食事部屋で、島爺たちと食事をするエリー、こちらの方が、いろんな話を聞くことができて、ためになりそうです。
そこへ、杜氏の歌声が、聞こえてきました。
魂を込めて、米と麹を摺り込み、酒母を生み出す、もと摺りのときに歌う『もと摺り唄』でした。
島爺から、酒造りのことを教わるエリー、嬉しそうでしたね。

結局、早苗さんは、ダメ出しをしながらも完食してくれ、政志さんにも、その味を受け入れてもらえたようです。
政春も、おいしいおいしいといって食べますが、こちらは食べ慣れている味ですからね。

その席で、政春は、自分は皿洗いなんかより、麹とか、発酵とか、そがな匂いがするところが好き、とエリーに話しました。
皿洗いなんか、の「なんか」はだめだよね、職業に貴賎なんてないんだから。
気持ちよく食事をするために必要不可欠なものだし、大事な仕事なのよ。
おまけに、『こひのぼり』から、給料の前借りというか、旅費の一部を貸してもらったんだから、バチが当たるぞ。

翌朝、エリーは寝坊して、早苗に起こされました。
これは、女中だろうと、妻だろうと、だめだよね。
畳の目に沿って掃く、敷居や畳の縁を踏まない、こんな習慣は、教えてもらわないとね、エリーが分からないのもむべなるかな、ですね。

でも、ぞうきんを絞るのは、外国でも一緒でしょ。
あんな柔らかく絞っただけじゃ、カビが生える、という千加子の突っ込みは当然ですね。
ちょっと考えれば、分かりそうなものですけどね。(笑)

その千加子は、大量の足袋の繕い物を、手縫いで行うよう、エリーに指示しました。
これは、いじめというより、エリーのためを思って、はやくあきらめてスコットランドに戻るように、との願いを込めて、心を鬼にして頼んだんでしょうね。
でも、こういうことが、エリーの日本力を鍛えることになりそうですね。

政春は、試験醸造の目的は、岡山の備前米ではなく、広島の米と水で、名実ともに広島の酒を造ることだと、俊夫から教えられました。
政春は、そがいに力まんでも、と、ウイスキー造りで自分がいつもいわれている言葉を口にしました。
本人は、広島の酒造りと国産のウイスキー造りにかける夢が同じだということに気付いていないのよね。
どこまでも、自己中心的なんだから。(笑)
鼻がきく俊夫は、本当にブレンダーとして、政春の右腕になっていくのかもしれませんね。

政春は、早苗さんと千加子さんに呼び出され、住吉酒造をやめた理由や、これからの身の処し方について、詰問されました。
早苗さん、とうとうエリーのことを魔女だといっちゃいました。
忠兵衛さんも、ホイ、ホイ、と鈴鹿スペシャルを飲ませようとするひろ美さんに、あんたは魔女か、といっていましたよね。
この年代の人は、魔女って言葉、好きなのよね。(笑)

でも、さすがは早苗さん、どがな人と一緒になるかで、人生はガラッと変わる、っていってましたけど、本当ですよね。
ただ、政春じゃなくて、エリーに聞かせてあげたい台詞でした。(笑)

政春は、親父の腰が治ったら、わしゃすぐこの家出ていく、と捨て台詞を吐きました。
この声が、床に伏せっている政志にも、聞こえたんでしょうね。
実はもう、ずいぶんよくなっているけど、政春を帰さないために、痛いふりをすることにしました。
政志は、政春のため、蒸し上がった試験米を持ってきた俊夫に、息子にきつい作業をさせるよう頼みました。
何とか立ち直らせて、ウイスキー造りをさせてやりたい親心だねぇ。

エリーは、夜中に一人で、亀山の味を研究していました。
西門のおついの味を探求しため以子と同じですね。
西門の味は、お酒を塗って、火で軽く炙った昆布を使うのが、決め手でした。
亀山の味は、昆布ではなくイリコ出汁に、自家製の味噌とひしお味噌を組み合わせたものでした。
そりゃ、分かりませんわな。(笑)
エリーの熱意に打たれ、一度だけ、といって千加子が教えてくれました。
このあたり、はじめちょろちょろ、なかぱっぱ、優子さんに米炊きを習う場面と重ねてきましたね。(笑)

エリーと千加子が並んで座っているところに流れてくる、『もと摺り唄』。
おかあさんの歌と形容し、千加子のお腹を触るエリー。
その姿を後方から眺め、マッサンもきっと、お母さんのお腹の中で聞いてた、というエリーの言葉に思わず頬をゆるめてしまう早苗さん。
ほのぼのとする、とてもいい場面でした。

一方、相変わらずのダメダメ政春、蔵を手伝っても、あかん、もう限界じゃ、とすぐに弱音を吐きます。
実家なのに、なんか手伝ってやってる感が漂っているよね。
こんな態度じゃ、何やったって無理だよね。
まさに画餅、俊夫のいうとおりだと思うぞ。(笑)

そんなダメ亭主を支えるため、あかぎれをつくりながらも、女中業に勤しむエリー、だんだん雑巾がけのスタイルが、様になってきましたね。
おかあさんのところに帰れと早苗さんに説得されても、政春の夢を信じる、とキッパリと言い返すエリー、本当に健気だね。
ようやく、亀山家の味も、体得しました。

そんなときに、千加子が陣痛。
なんと、エリーが、看護婦よろしく仕切りはじめました。
門前の小僧なんとかっていいますけど、これは違うよね。
健太の病気のときも書いたけど、生兵法はなんとかといって、資格のない人間が知ったかぶりするのは、一番危険なことなのよ、特に、人の命に関わる分野については。

それより、意外に早苗さん、役に立ちませんでしたね。(笑)
少なくとも子供を3人は産んでいるんだから、もう少してきぱきと差配してほしかったなぁ。(笑)
そして、キター、政春が連れてきた産婆さんは、予想どおりあの方でした。(笑)
諸岡家では空襲の最中に、猫娘の子供、大吉くんを取り上げ、小原家では、長時間の格闘の末、糸子の次女、直子を取り上げた、大坂放送局制作朝ドラにおける産婆のスペシャリストでがんす。
明らかにスタッフ、狙ってますよね。(笑)
ちなみに純愛では、足の悪い振りをして、おぶってくれた純から財布をスリ取った老女でがした。

その産婆さんのおかげで、千加子は、無事に男の子を出産しました。
喜びのあまり、思わず立ち上がってしまう政志、予想を裏切りませんね、このドラマは。(笑)
赤ん坊を抱きたいというエリーに、早苗さんが笑顔で手渡ししてあげましたね。
すぐに、硬い表情に戻して、疲れたといって立ち去りましたが。(笑)
本当は、もうとっくに政春の嫁として、認めているんだね。
千加子さんも、エリーのことが好きになり、彼女のため、二人の子供のために、このまま広島に住むよう薦めました。

悩む政春と広島に住んでもいいというエリー、二人はとうとうある決意を固めました。
ドラマの流れからいって、ウイスキー造りをあきらめるんじゃないかな。
でも、政志がそれを許さず、またウイスキー造りに情熱を固めるんじゃないでしょうか。
そろそろ昼寝から目覚めてもらわないとね。

さて、第7週の関東地区の最高視聴率は、エリーが、幸子とナツに英語を教えることを条件に、家賃を待ってもらった10日(月)の20.8%で第3位、第1位は『Doctor-X』の23.6%でした。
船越さんのドラマは、6.3%でがんす。
甲斐さんは、ご自身の出演を振り返って、「次は頑張ります」と、苦笑いしながら、おっしゃっていました。(笑)
甲斐友の一人は、どアップが不自然、と話していました。(笑)
最終回も、オファーがきているそうです。
「前向きにお断りする」とおっしゃっていましたが、チェックしてみてください。

そうだ、甲斐バンドの楽曲をモチーフにした短編映画作品『破れたハートを売り物に』が、2月頃に上映されるとおっしゃってました。
会場でもらったチラシによると、青山真治、榊英雄、長澤雅彦、橋本一、三島有紀子 の5人の競演だそうです。
甲斐さんによると、キーワードは、「生きることをすばらしいと思いたい」とのこと。
名古屋なら上映されるでしょうし、是非、ご覧ください。

朝ドラに話を戻して、月曜から土曜までの詳細は、20.8%、20.4%、20.7%、20.4%、20.3%、19.7%で、第7週の週平均は20.38%、『ごちそうさん』の第7週の平均は21.72%、『花子とアン』の第7週の平均は21.90%でした。
第7週までの全平均は20.57%、『ごちそうさん』は21.49%、『花子とアン』は22.00%でした。
1週間、同じような数字が並んで、視聴者が固定してきたようです。

関西地区の最高視聴率は、幸子が由起子さんをおかあさんと呼び、政春がパン焼きに失敗した15日(土)の23.2%で、貫禄の第1位でした。
名古屋地区の最高視聴率は、プチ家出した幸子が、亀山家でエリー、政春と川の字になって眠った13日(木)の24.0%で、第1位でした。

『軍師官兵衛』の第46回は、関東地区が16.4%で第8位でした。
ちなみに八重の第46回は、関東地区で13.7%でした。
第46回までの全平均は、官兵衛15.77%、八重14.55%です。
名古屋地区は、19.5%で第5位でした。
関西地区は19.6%で第5位でした。

てぇー、利家さん、この期に及んで登場しちゃいましたよ。
予告編で、格さんを観たときから、そうじゃないかなぁ、とは思っていたのよね。
なかなか、風格があって、いい配役だったと思います。
若い頃から登場させると、老けメイクさせなきゃいけないので、晩年の利家として、それなりの雰囲気のある俳優を当てたんでしょうね。

しかし、冒頭、いきなり咳き込みからですからね。
北政所から体調を心配されて、もう、今週だけの登場なんだろうな、と確信しましたよ。(笑)
でも、その咳も、視聴者に体調不良を印象づける最初だけで、あとは一度もなく、健康そのものでしたね。(笑)
その我らが利家さんに、官兵衛のあの物言いは、許せん。(笑)
医者でもないあんたに、寿命を言い当てられる覚えなんてないぞ。(笑)
天下人にはなれない、なんていわれた瞬間、切り捨ててやればよかったのに。(笑)

亡くなったときも、なぜか三成が、図々しく息子の利長と並んで座っていたね。(笑)
本当は、病床の利家さんが、見舞いに訪れた家康とあわや刺し違えるか、という一触即発の見せ場があるんですけど、本筋とは関係ないので、オミットされても仕方ないですね。

そして、三成襲撃事件、これは、政春のウイスキー造りやパンづくりのように、熱く語らせていただきますよ。(笑)
とにかく、竹元教授の一番嫌いな言葉、がっかりでした。

この事件は、清正、正則、長政らが兵を挙げ、進退窮まった三成が、死中に活を求めた、という話なのよ。
なのに、このドラマでは、単に、清正の屋敷にみんなが集まるだけで、三成に対する急迫不正な侵害が、全く描かれていないのよ。
なんか三成が、静かな庭で、悠長に駕籠に乗って去る、これじゃ、視聴者に三成の行動の必死さが、全く伝わらないのよね。

このとき、このドラマを観た一般の視聴者は、三成は宇喜多秀家の屋敷にいて、秀家と小西行長に見送られて伏見に向かった、そう理解するよね。
この場面の肝となるのが、「これで敵の目をごまかせる」という行長の言葉なのよ。
実は、三成は、女人用の駕籠に乗って、虎口を脱するのよ。
だからこそ、敵の目をごまかせるのよ。

つまり、ドラマで映ったあの駕籠は、女性用だったのよね。
でも、そんなこと、説明してもらわないと分からないよね。
私も、たまたま女人用の駕籠に乗った、という知識があったので、あれがそうなんだろうな、と思っただけで、男性用か女性用かなんて見ただけじゃ分からないよね。

この事件の前に、家康が大坂から伏見に脱出したときは、又兵衛の口を借りて、家来衆を駕籠に乗せ、家臣に紛れて馬で逃げた、と視聴者に説明してくれましたよね。
こんな説明をするくらいなら、三成が女人用の駕籠で逃げた、という情報こそ、流すべきだと思うなぁ。

もう一つ不満なのが、距離と時間の感覚が、滅茶苦茶なことなのよね。
さっきも書いたけど、夜、大坂を脱出して、駕籠に揺られて京都の伏見に、その日の夜のうちに到着したことになるのよね。
でも駕籠じゃ、その日の夜のうちに移動できないのよ。
ドラマを観ている人は、大坂から京都伏見までの距離感を全く感じられず、ご近所に住む家康のところに逃げ込んだとしか思えなかったんじゃないかな。

実は、その感覚こそが、大正解なのよ。
本当は、危険を察知した三成が、宇喜多秀家の屋敷まで、もっと正確にいうと秀家が居候していた屋敷まで、女人用の駕籠で逃げただけなのよ。
だから、このドラマのように、秀家の屋敷を駕籠で出るのは、間違いなのよ。
秀家の屋敷からは、馬で駆けたからこそ、その夜のうちに伏見に到着できた、というわけなのよ。
そして、その後を追って、清正たちも伏見に駆けつけた、という流れなら、腑に落ちますよね。

この伏見城に逃げ込んだ、というのは、今では通説となっているのよ。
これまでの大河なんかでは、家康の屋敷に逃げ込む、という話が多かったのよ。
実は、宇喜多秀家の居候宅から、内々に、家康に助けを求めているのよね。
それで、了承が得られたからこそ、家康の元に駆けているのよ。
このあたりは、さすが三成、冷静さを失っていないのよね。
だからといって、家康の屋敷に逃げ込んじゃうと、裏切られたときに逃げ場がないよね。

そんな冷静な三成だからこそ、このドラマのように、伏見城内の治部少丸、つまり自分の部屋に逃げ込んだのは、当然といえば当然よね。
というわけで、この点は、史実を踏まえてしっかりと描かれていたんじゃないでしょうか。
それだけに、そこへ至るまでの話のお粗末さが、際立ちました。(笑)

とにかく、奉行職を奪われ、隠居させられてでも、三成は家康を頼らざるを得なかった、それぼどの、生命の危機を感じるくらいの崖っぷちまで追い込まれた、それがこの襲撃事件だったということだけでも、今日は覚えて帰ってね。(笑)

いよいよ、官兵衛が、我が道を行く決意を固めましたね。
次回、どう動くのか、楽しみですね。

そういえば、12月14日に総選挙、と聞いた瞬間、官兵衛の放送はどうなるんだろ、ということが脳裏をよぎりました。(笑)
通常回なら、19時15分から20時までで放送できますけど、なんとなく最終回っぽいじゃないですか。
ロングバージョンなら、枠に収まらないし、翌週に延期するのかな。
その方が、楽しみが長続きして、嬉しいかも。(笑)

野党は、アベちゃんを吉良上野介に、自らを四十七士になぞらえ、悪政を討ち取る、なんてやるんだろうな。(笑)
ちなみに、討ち入りの12月14日は、あくまでも旧暦であって、今の暦でいうと1月30日の深夜なのよ。
以上、忠臣蔵一口メモでした。(笑)

それでは来週も、使い捨ての道具にされることなく、むやみに争いに巻き込まれず、今は形勢を見極め、理不尽な振る舞いは黙殺せず、憎しみに目を曇らせることなく天下万民のため和睦を図り、生き残ることはむろん大事、しかし、わしは我が道を行く、そんな気概で、こぴっと仕事がんばれば、天下を狙えるじゃんね。

「徳川殿は、わしを引き渡したりは、せぬ。もし、わしが殺されれば、引き渡した徳川殿も、豊臣家に弓引く逆賊の一味、天下を狙う大悪人であることが、世に知れ渡ってしまうからのお」
CATCH A DREAM!!

[7297]陽射しを見上げるように 投稿者:まっくん

投稿日:2014年11月14日 (金) 19時01分

みなさん、こんばんは。
こちらでは、あられが降り出し、冬が近づいてきました。

そんな寒さを吹き飛ばしてくれるのが、錦織くんの活躍ですね。
ご存じのとおり「にしきおり」じゃなくて「にしこり」と読むのよね。
平仮名にすると、全然違いますね。(笑)
でも、ローマ字にすると、読み方の謎が解けるのよ。
「NISHIKIORI」と「NISHIKORI」、ねえ、「I」が一つ取れただけなのよ。

『龍馬伝』の武市半平太が、「たけいち」と書いて「たけち」と読むのも、同じ理屈というか、法則なのよね。
鶴間公園も「つるまい」と書いて「つるま」と読みますけど、これはなんか、この法則とは違いそう。(笑)
だって、鶴舞駅や鶴舞線は、「つるまい」だもんね。

それにしても、朝ドラと大河しか観ないって、国民の鑑ですね、エライ!(笑)
個人的には、国民栄誉賞を授けたいところですね。
『SONGS』、椎名林檎さんの回も観なかったのかな。
明日は明菜なのよね、スタジオで歌うのなら観たいなぁ。
でも、話題になっていないので、映像を流すだけなんでしょうね。
そういえば、『亀田音楽専門学校』も10月から再開していますね。
NHKは、お金を払っているから、しっかり観て、元を取ってね。(笑)

さて、『マッサン』、今週に入ってから、なんか毛色が少し変わりましたね。
それでは、先週の土曜日から振り返っていきましょう。
大日本国防婦人会は、氷を取りに行っていたのね。
なるほど、め以子も猫娘に教わって氷を作っていたし、そう簡単に手に入れられるものじゃないよね。
ナイス・アシストでした。

春さんと秋は、お鍋用に野菜を持ってきてくれました。
ミナミの信ちゃんは、しし肉の差し入れです。
ここは、息子を助けてもらった恩義がありますからね。
みんなで、わいわいと料理を作る場面はよかったですね、エリーには気の毒だったけど。
情けは人のためならず、というわけでエリーがまわりにかけた情けが、回り回って自分に戻ってきた、というお話でした。

でも、エリーは、別に周りに情けをかけたわけじゃないよね。
異国で一所懸命生きるエリーの姿に感動して、応援しているだけだよね。
だから、こんな打算的なタイトルは、合わないと思うなぁ。
もっと、さわやかなサブタイトルのほうがいいと思います。(笑)

さわやかといえば、エリーの息が止まってるという、キャサリンのいたずらもどうかと思うぞ。
『あまちゃん』のときもそうだけど、人の生き死にを笑いにしちゃあかんがな。
あの時も、蟹江さんが亡くなって、後味が悪いもんね。
今回は、あれほどは悪質じゃないかもしれないけど、あんなにだめな政春でも、エリーのことを心から心配しているのが手に取るように分かるしね、人の不安な気持ちを弄んじゃいかんよ。
家族を装う詐欺と、根っこは同じだからね。
政春も、これを機会に、格好付けずに、エリーへの本心を口に出した方がいいぞ。(笑)

エリーは、病気になって、日本人の心根の優しさ、互助の精神を学びました。
それで、日本のことが、今まで以上に好きになってくれたことだけが、幸いです。
別に、日本一お節介なおばちゃんは目指さなくてもいいけどね。(笑)
このままいけば、スコットランド一には、なれそう。(笑)

そんなある日、好子さんが、すみれさんからのエリーあての手紙を、持ってきてくれました。
住吉酒造を離れても、好子さんが顔を出してくれるのが、いいですね。
手紙は、単に、すみれが、自分の英語能力を試すためのものでした。(笑)
でも、エリーにとっては日本で初めての手紙、うれしかったでしょうね。
自分のことを覚えていてくれた、ということですしね。

そこへ、大日本国防婦人会が、家賃の催促に現れました。
そうか、管理人であって、家主じゃなかったのね、勘違いしていました。
政春とエリーは、家賃を待ってもらうため、家主の所に、直談判に行くことになりました。

家主の野々村さん、土曜日の第一印象はあまりよくなかったけど、思ったよりは、よさそうな人で、安心しました。
お金持ちだし、わざわざ登場させるということは、いずれパトロンになっていくのかな。
とにかく政春とエリーは、土下座して家賃の支払期限を延ばしてくれと、懇願しました。
政春の土下座、軽いねぇ。(笑)
エリーは、政春の真似をしているだけで、本当の意味は分かってないんでしょうね。

そこへ、見事なタイミングで、現れた娘の幸子とナツ。(笑)
幸子の人形がほしいナツが、それを取り上げたことから、ケンカになっていました。
どうも、夏ばっぱを思い出してしまって、ナツって呼び捨てにするのには、抵抗があるなぁ。(笑)
二人ともキャサリンの歌声教室の生徒だったので、エリーのことを覚えていてくれました。
二人の間に入ったエリーは、ナツに人形を一緒に作ろうと持ちかけ一件落着。

広島での法事を、思い出すよね。
あのときは、政春の姉、千加子の子供たちが、ハンカチーフを取り合ったんですよね。
意図的に、重ねてきましたね。
そのときのエリーのさばきを見た和尚が、あんたにゃ心がある、と絶賛したんでしたね。

野々村も、エリーの子供たちへの接し方を見て、和尚同様、心を感じたんじゃないでしょうか。
結局、エリーが、子供たちの英語の家庭教師をするという条件で、家賃を待ってくれました。
おまけに船場の有名なパンまで、お土産にもらっちゃいました。(笑)
これが、政春のパン作りのための布石だったのよね。(笑)

政春とエリーは、『こひのぼり』で、大日本国防婦人会とキャサリンから、野々村家の事情を聞きました。
3年前に母親が亡くなって、女中だった由起子さんと再婚したけど、幸子とは折り合いが悪いとのこと。
でも由起子さんも、とてもいい人のようで、ほっとしました。
旦那さんも、懐かなければ離婚って、それはないよね。
継母といえば、やっぱり、我らがあかりちゃんのことを、思わないわけにはいきませんよね。
村上家を見習って、家族みんなで、こぴっと努力しろし。

やがて野々村家で、エリーによる英語のレッスンが始まりました。
ABCの歌、エリーは、HIJKLMNO PQRSTUVとOとPの間でブレスを入れていました。
私は、ずぅーとNとOの間でブレスを入れていたのよ。
だって、その方が字数は合うもんね。(笑)
それだけに、この衝撃は大きかったです。
これまでずっと、間違えていたということだもんね。
人前で歌わんで、よかったです。(笑)

ピアノの音を聞くと、母親を思い出してしまう幸子は、英語の勉強に身が入りません。
そこで、エリーは、環境を変えるため、幸子とナツを自宅に呼ぶことにしました。
エリー自ら教材を手作り、カルタのようなカードに、絵と英語を書きました。
これって、日曜学校で、はながミニーちゃんのために作ったものと、発想は同じですね。
でも、家族という言葉を聞くと、幸子は、うつむいてしまいました。

そこへ帰ってきた政春は、ナツの遊び相手をさせられました。
紙を折ってコップを作る政春、なんか昔の検尿を思い出しちゃいました。(笑)
それにしても、一瞬にして、ナツの心を掴んじゃいましたね。
ウイスキー造りよりも、保父さんが似合いそう。(笑)

その横で、エリーは幸子に、家族写真を見せながら、自分も長女なのでよくしかられた、という話をしました。
それで心を開いた幸子は、由起子さんのことは好きだが、おかあさんと呼ぶと、亡くなった母親が悲しむから、と本心を打ち明けました。
そして、お互いに悲しいことや泣きたいことがあれば、言い合おうと誓い、フレンドになりました。
エリーにとっては、優子に続いて二人目の友達ですね。

その夜、エリーは、亡くなった父親エドワードとの思い出に浸りました。
往診に娘を連れて行くのは、よくないよね。
患者や家族にとっては迷惑だし、エリーに病気が移るかもしれないしね。
心を鬼にして、留守番させとかないと。
でも、人生は冒険旅行、悔いなく生きるんだよ、という父の言葉を胸に刻んで、エリーは日本に来たのね。
エドワードさんの思いは、しっかりとエリーに引き継がれています。

歌声教室では、ようやく幸子もみんなに馴染んできました。
そこへ黒沢さんがやってきて、エリーは、欣次郎さんのところへ連れて行かれました。
欣次郎に頼まれたのが、イギリスの貿易会社の香港支店長との会談の際の通訳でした。
「の」ばっかりの文章になっちゃいました。(笑)

支店長のスミスさんは、スコットランド人なんだそうで。
前にも書いたけど、イギリスとスコットランドを並列的に論じるのはおかしいのよね。
日本人と道産子みたいな関係になっちゃうからね。
対比するなら、イングランドとじゃないとね。

スミスさんはエジンバラ、エリーはグラスゴーだそうで、札幌と函館みたいなものかな。(笑)
同郷ということで、すぐに打ち解けましたけど、これも、欣次郎の計算だったのかもね。
用件は、日本初の国産ウイスキーを造るため、製造の知識と技術を持ったスコットランド人を、是非紹介してもらいたい、ということでした。
もちろん、欣次郎は、この話がエリー経由で政春の耳に入り、発奮することを望んでいるんでしょうね。
年俸4,000円も、欣次郎を釣るための餌なんでしょう。

早速、エリーは、その話を政春に報告しました。
接待のときのように、逆立ちして『カチューシャの唄』を歌う政春は、自分は自分の道を行くと我を張り、欣次郎に頭を下げることを潔しとはしませんでした。
仕方なく、エリーは、単身、鴨居商店に向かいました。
久し振りに欣次郎とのハグが、出ましたね。(笑)
エリーちゃんのパパになったろか、にはドキッとしますよね。(笑)
官兵衛の影響か、すぐに妾という言葉が、浮かんじゃいました。(笑)

しかし、欣次郎も、人生は冒険旅行だと、エドワードと同じことをいいましたね。
ドラマだから仕方ないんでしょうけど、冒険旅行という言葉に違和感があるのよね。
普通は、冒険といえば旅行的要素も含まれるわけだし、人生は冒険だ、というんじゃないでしょうか。

一方、政春は、行列ができる船場のパン屋さんで、1時間並んで買い求めた、キャサリンの差し入れのパンに反応、『こひのぼり』でアンケート調査を行いました。
調査項目はただ一つ、パンが好きかどうかです。
政春は、全員が好きという回答結果に大満足、自宅でパンを焼き、それを売ってウイスキーの製造に必要な費用を工面する決意を固めました。
アンケートのサンプル、少なすぎ。(笑)
春さん、秋、好子さんのたった三人からしか、意向を聞いていないもんね。(笑)

そんな亀山家に、プチ家出をした幸子、そして、それを追って由起子さんとナツがやってきました。
由起子は、ついに野々村から、離婚を告げられました。
幸子は、その原因となった罪悪感と、実母への思いとの板挟みになって、苦しんでいました。
そんな幸子にやさしく語りかける政春、ホント子供に相対するときは、別人だよね。(笑)
ついには、笑顔にさせちゃったもんね。

幸子を迎えにきた野々村が、いつもの政春のように感じ悪く見えるおかげで、相対的に政春が、いい人に見えてきます。(笑)
もう半年もたつのに、いまだに、お母さんと呼べないでいる、これが野々村が離婚を決意した理由のようです。
まだ、半年じゃんね。
すぐに打ち解ける人もいるし、時間をかけて、ゆっくりと解り合っていく人もいるし、まだ半年なんだから、結論を急がなくてもいいのにね。

結局その晩、幸子は、亀山家にお泊まりすることになりました。
そして何たる偶然、由起子さんの誕生日があさって、ということが分かり、亀山家でバースデーパーチ―を行うことにしました。
そこで、仲直りさせる、という目論見です。
政春がパンを焼くと聞いて、3丁目べっぴん同盟は一同仰天。(笑)

こっちは、前日にまだ釜を作っている政春にびっくり。(笑)
セメントを乾かすだけでも、時間がかかると思うけどね。
そうそう、大阪高等工業学校出身だったのね。
その頃には、もう、大阪にいたんだ。
ところで、釜やパンの材料代、どうやって工面したのか心配。(笑)

そして、パーチー当日、大正9年11月10日がやってきました。
パン作りを熱く語る政春、こういうの大好きなんだね。
理屈をこねずにパンをこねろ、という桃子さんの突っ込み、ナイスでした。

パン作りは、失敗しそうな気がするな。
野々村さんは、何のひねりもなく、パーチーに顔を出すんでしょうね。
幸子も由起子さんを、おかあさんと呼ぶんだろうな。
有働さんじゃないけど、ママとか、別の呼び方にすればいいのにね。
そして来週は、どんな展開が待っているのか、楽しみです。

さて、第6週の関東地区の最高視聴率は、政春が我が輩はウヰスキーであるを書き始め、エリーが歌声教室で幸子やナツと出会った5日(水)の22.5%で、『Doctor-X』の22.2%を振り切り、第1位でした。
船越さんのドラマは、6.4%でがす。

月曜から土曜までの詳細は、18.1%、20.4%、22.5%、20.4%、20.9%、19.3%で、第6週の週平均は20.26%、『ごちそうさん』の第6週の平均は21.00%、『花子とアン』の第6週の平均は23.13%でした。
トッパさんの予想どおり、少し持ち直しました。
第6週までの全平均は20.60%、『ごちそうさん』は21.45%、『花子とアン』は22.02%でした。

関西地区の最高視聴率は、エリーがマーマレードを作り、政春が翻訳の仕事を断り、久し振りの早苗さんたちが秋茄子談義に花を咲かせた4日(火)の21.9%で、第1位の座を死守しました。
名古屋地区の最高視聴率は、エリーが風邪で倒れた一大事に、3丁目べっぴん同盟が集結し、お鍋を作った8日(土)の23.73%で、余裕の第1位でした。

『軍師官兵衛』の第45回は、関東地区が16.8%で第11位でした。
ちなみに八重の第45回は、関東地区で12.8%でした。
第45回までの全平均は、官兵衛15.76%、八重14.59%です。
名古屋地区は、19.8%で第7位でした。
関西地区は18.4%で第5位でした。
今回は、秀吉の最期ということで、視聴率が上がりました。
そのせいか、イノシシの親子を扱った『ダーウィンが来た!』も、関東が14.8%で第17位、名古屋が16.6%で第15位と大健闘をみせました。

いやあ、見応えありましたね、秀吉と官兵衛の別れのシーン。
両雄相譲らず、がっぷり四つの大相撲でした。
12、3分といったところでしょうか、じーっと見入ってしまいましたよ。

秀頼を、豊臣を頼むと懇願する秀吉が握った手を、官兵衛がそっと引き抜くところが、山場でした。
表向き、分かったといえば済むのに、あえて秀吉に自分の意思を見せつけた官兵衛、いつ決断したんでしょうか。
やっぱり、謹慎させられたときなのかな。
秀吉の元に向かうとき、杖を手に持ち、しっかり自分の足で力強く歩いていたもんね。
決別への強い意志を、感じ取りました。
その点、家康は、本当に腹黒いし、本心を見せないよね。(笑)

そういえば、官兵衛紀行は、豊国神社でした。
私も、訪ねたことがあります。
番組で紹介された秀吉の歯は、私が行ったときは、展示されていなかったように思います。
当時の記憶として、陳列ケースに、秀吉が枕元に飾って愛用した、バクの置物があったのよ。
悪夢を食べてもらい、いい夢が見られるように、との思いからですよね。
それだけに、いろんな悪夢にうなされたのかな、と感じたことを思い出しました。
今回、秀吉が、利休や秀次など自分が殺した人間が、毎晩のように夢に出てくる、と官兵衛に語る場面がありましたけど、本当にそうだったのかもしれないな、と思いました。

もう一つの軸は、熊之助の死でしたね。
でもまさか、テーマソングの前に消えちゃうとは思いませんでした。(笑)
糸も、小六の娘なんですからね、遠乗りかどうかくらい、荷物を見れば分かりそうなものですけどね。(笑)

ここでは、太兵衛の土下座が、印象的でした。
母里家の嫡男を失った衝撃は大きいでしょうに、まずは主君にわびを入れる、まさに封建時代ならではの悲劇ですね。
このときの太兵衛は、どんな思いだったのかな。
なんか胸が締め付けられちゃいます。
それはそうと、槍の日本号、とうとう正則には返さなかったのね。(笑)

現実逃避を図る光と、それを引き戻す官兵衛。
光の涙も、辛かったですね。
官兵衛も北政所も、秀吉との別れに涙しましたし、糸も頬を濡らしましたし、今回は、涙のオンパレードでした。
そんななか、秀頼のことだけしか見えていない淀の乾いた表情が、また印象的でした。

さて、熊之助を失った黒田家でしたが、その数か月後、糸に姫が生まれました。
先週、朝鮮出兵の前に、取って付けたように暗闇の寝所で、夜着の長政に糸が寄り添う場面がありましたが、あのときに身ごもった子、ということなんでしょうね。
出産後、糸は、気鬱で寝込んでしまいました。

これは、どういう心境なんでしょうね。
嫡男をあげられなかった悔しさか、熊之助を止められなかった懺悔か。
いずれにしても、これまであれほど天真爛漫に描いておいて、急にふさぎ込まれても、視聴者は戸惑うばかりですよね。
そんな玉か、と思わず突っ込んじゃいました。(笑)

ついに家康が、勝負に出るときがやってきました。
これまで、このドラマでは、家康は、天下を狙う素振りはほとんど見せず、隠忍自重していましたよね。
なのに、急に秀吉も、淀も三成も、家康を警戒しはじめましたね。
どうも、これから先のことと、混同している感じがします。
本性を現すのは、ここからですからね。(笑)
五大老・五奉行の誓詞など何のその、傍若無人な振る舞いを、寺尾家康が、どう演じるのか楽しみです。

予告編を観る限り、もう三成襲撃事件が描かれるのかな。
このときに取った行動が、ある意味、三成にとっての最高の見せ場なんじゃないかと思っています。
来週かどうかは分かりませんが、きっと描いてくれるんじゃないかな、ご期待ください。

それでは来週も、信長公にこだわりすぎず、無謀な心意気は示さず、部下を巻き添えにせず、勝負に出るときを見極め、天下とはその器たるべき者が治めるものと心得、世の乱れを治めるため、できる限りのことはいたす所存、お任せくださいという気概で、こぴっと仕事がんばれば、太平の世が続くじゃんね。

「すまなかった。お主の思うような天下人には、なれなかった。すまなかった」
「殿下、長らく軍師としてお使いいただき、ありがとうございました」
CATCH A DREAM!!

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[7298]投稿者:トッパ
投稿日:2014年11月21日 (金) 10時41分
まっくん、ゴメン、今週はちょっと返事を書く時間がなさそう。1回休み、ってことで。よろしく!

[7295]嵐吹く時代も 投稿者:まっくん

投稿日:2014年11月07日 (金) 19時00分

みなさん、こんばんは。
みゆきさんの『SONGS』、観ました。
予想どおり、冒頭5分以上『マッサン』ネタでした。(笑)
使用したライブ映像は、私も参加した2年前のツアーのものでした。
もちろん、会場は違いますけど、懐かしかったです。
みゆきさん、カメオ出演ならオッケーといっていたので、後半、朝ドラでそのお姿を拝めるんじゃないでしょうか。(笑)

さて、その『マッサン』、これって政春が主役のドラマですよね。
こんなに貶めて、視聴者を不快にさせて、何を描きたいのかが、さっぱり分かりません。
視聴率が落ちるのも、当然ですね。
政春の親族から、クレーム来るよね。

気を取り直して、先週の土曜日から振り返っていきましょう。
逆算すると大正9年9月、歩が生まれたときだね、政春は、あっさり、辞職願を出しました。
社長がそれを受け取るということは、住吉酒造でのウイスキー造りをあきらめた、ということですね。

そもそも、政春のウイスキー留学を株主は黙認したわけだし、本来なら、この時点で、会社の将来というか、ウイスキー事業に乗り出すかどうかの意思決定を、株主も含めて行うべきですよね。
それで、ウイスキー事業に乗り出すと決めてから、職員を研修に派遣するというのが、筋道でしょう。
そうすれば、あとから部外者があれこれいってきても、会社の方針はぐらつかないのにね。

そんな意味では、政春も被害者なわけで、せめて次の職場が決まるまで、雇ってあげればいいのに。
それなのに、専務は、さっさと追い出しておいて、自分を恨むなよ、はないよね。(笑)
ウイスキー造り潰しに暗躍しておいて、図々しいにも程があるよね。
今度ぁありません、わしゃ死ぬまでに、この人生で必ずウイスキーを、ウイスキーの時代を作ってみせます、って、政春は口ではかっこいいこといってるけど、そのあとの不甲斐なさがね。(笑)
そうそう、佐渡さんに設計図を預けるところも格好よかったけど、そのあとの甲斐性なしぶりがね。(笑)

好子さんも、別に辞めんでも、口だけウイスキーは辞めました、ゆうといたらええやん、と優しいツッコミ。(笑)
ウイスキー造ったら、絶対飲みに行くから、って好子さん、口は悪いけど、心根の優しい人妻なのね。(笑)
でも、有償なら、きっといかないね、人妻だから。(笑)
戻ってきた政春を、猪鍋で迎えるエリー、まさかその後、食費にも事欠くとは、夢にも思わなかったでしょうね。(笑)

そして、優子が、お嫁に行く日がやってきました。
政春とエリーの前で、人力車を止める優子。
エリーは、初めてケンカし、初めて友達になった人に、ヘザーの花の刺繍を贈りました。
ヘザーの花は身を守ってくれ、赤い花の色は、日本のおめでとうの色。
時々でも蓋開けて、自分のために生きてみる、幸せになると誓う優子。
くぅー、この場面に『蛍の光』は汚いよね。
どうやったって、泣いちゃうでごいす。(笑)
不覚にも、涙を落としてしまったじゃんね。

それから2か月が経った大正9年11月、政春は、無職のままでした。
エリーに、渋柿を囓らせちゃいましたよ。(笑)
エリーは、ご近所三人衆に、仕事がないか相談しました。
女性で外国人じゃ、見世物的な仕事しかないよね。

そこへ、面接から戻ってきた政春、せっかくキャサリンに紹介してもらった仕事を、断っちゃいました。
欣次郎は、着々と欧州のウイスキー情勢に関する情報を収集しているのにね。
ご近所三人衆は、この時は、政春の方が断られたと思ったみたいけど、仕事に就く気がないことは、すぐに見抜かれちゃいますよね。

せっかく、キャサリンや桃子が差し入れを持ってきてくれても、声を荒げて断ります。
人としていかがなものか、って話ですよね。
情けは人のためならず、裏を返せば因果応報、そうした悪態も、全部自分に返ってくるのにね。
武士は食わねど高楊枝、は他人には窮乏を悟らせない、ということなんだけど、政春の場合は、見せまくりだもんね。

エリーに暴言を吐いては、悔いて謝るの繰り返し、成長しないね。
エリーは、そう簡単には許さないといっているだけのに、なぜか字幕スーパーは、絶対許さない、となっていました。
そこまでして、視聴者を煽らなくてもね。(笑)
そこへ大日本国防婦人会がやってきて、3日以内に家賃を払うよう最後通告です。
彼女も、エリーのことは全く責めませんもんね。
みんな、誰が原因なのか分かっているのよね。

そんな追い詰められた状態でも、現実逃避する政春。
職探しに行くといいながら、『こひのぼり』へ。
家賃ばかりか、酒代もツケているのね、春さん優しい。(笑)
客と口論になり将棋で勝負、すわ、賭け将棋で一攫千金か、と思いましたが、品行方正なNHKの朝ドラで、そんなことするはずないよね。(笑)
駐在さんも、仕事をさぼって見ていたからできなよね。(笑)
単なる善作や木岡のおっちゃんたちの縁台将棋のような、大人げない勝負でした。
相手が考えているときに、その日本酒をとっくりごと飲む政春、せこすぎ。(笑)

その頃、三人衆が、エリーに橙を持ってきてくれました。
エリーは、日本人の心の優しさを感じているんだろうな。
キャサリンもお正月の飾りだ、とだけ説明していましたが、橙は代々に通じ、一家の繁栄を願うものだと教えてあげればいいのに。
そうしたら、ありがたがって、虎の置物の横にでも飾ったかも。(笑)

エリーは、おそらくは母親直伝のマーマレード作りを行います。
自分の分もお願いする梅子、ちゃっかりしているね。(笑)
あの大量の砂糖、エリーのところにあるわけないし、やっぱりキャサリン提供かな。(笑)

そしてエリーは、桃子の内職を分けてもらい、下駄の鼻緒付けを始めました。
梅子ジュニアの健太くんにまで、働かざる者食うべからず、と突っ込まれた政春、エリーの内職をやめさせておいて、やったことが実家への無心、、、
不意を突かれ、手紙の文面を見られてしまいますが、エリーは字が読めなくて、事なきを得ました。
少しは、読めるようになってもいい頃だけどね。
伝助さんのような例もあるから、仕方ないか。(笑)

今週は、久し振りの早苗さん登場です。
秋茄子を嫁に食べさせない理由が、三つも出てきましたね。
種が少ないから子宝に恵まれなくなる、というのは初耳でした。
なんか夫に食べさせない理由のような気も。(笑)
とにかく、茶々には食べさせられないね。(笑)
早苗さん、昔に撮った家族の集合写真を眺め、懐に入れました。
やっぱり、人の親だねぇ。
そういえば、政春の兄は、どう絡んでくるのか、まだ出てきませんね。(笑)

大阪では、嘘から出た誠か、政春が、小説『我が輩はウヰスキーである』を書き始めました、翌日が家賃の期限なのにね。
でも、エリーは、おかしいのは今だけ、とかばってくれました。

そのエリーは、キャサリンの歌声教室を手伝うことになりました。
エリーが初めて教会を訪れたときに、子供たちと『茶摘み』を歌っていたのは、これだったのね。
これなら、キャサリン一人で十分に面倒をみられるのに、わざわざエリーのために空けてくれたのね。
『赤い鳥小鳥』は日本の歌なのに、エリーは、譜面なしでオルガンを弾いていましたね。
キャサリンが口ずさむのを、耳コピーしたのかな。

政春は、結局、将棋の指南を条件に、『こひのぼり』に拾ってもらいました。
これも、春さんの親切心からですよね。
それなのに文句ばかりいう政春、教科書の挿絵にあった店先でふんぞり返る、御一新後の武士を思い出しちゃいますよ。

エリーは、その後も看護婦や生地屋の売り子に挑戦します。
ここで、またまた、続々と朝ドラのおなじみさんたちが登場です。
まず、エリーの就職面談に亀山家を訪れた医者と看護婦。
医者は、亡き妻の思い出を胸に、焼氷のチラシを手にうま介を訪れ、食べた直後に特高に連行された人でした。
馬介さんが、途中で連れ去ろうとする特高に、最後まで食べさせてやってくれ、ごちそうさんが聞きたいと、額から血を流しながら、何度も土下座した場面は、印象的でがした。

看護婦は、いわずと知れた、開明軒のタマさんでしたね。
「夏盛り 吠える親父は 蝉の声 七日の後の 定めを知らず」は、名歌でがすな。
生地屋は、糸子の妹、静子の結婚相手でした。
岸和田まで迎えに来た彼に、糸子がサエのためにこしらえた青地に白い水玉のワンピースを、借りて身にまとった静子が駆け寄り、往来で人目もはばからず抱きついたのが、戦後の新しい時代の訪れを告げる象徴となった、いい場面でした。
その場面を目の当たりにし、驚いて両手で顔を覆ったのが、梅子さんなのよね。(笑)

結局、聴診器の意味も分からない、そろばんもできない、で断られてしまいました。
そこに現れたのが、我らが鍋島さん。
諸岡くんのお父さんですよね。
純愛では、里やで純が始めた、24時間コンシェルジュを紹介するテレビ番組のリポーターでした。
糸子にパッチ100枚を注文した、お客さんでもありました。
このあと、小原家は、糸子一人でやれと激怒する善作と、隙を見て何とか手伝おうとするハルさんの攻防が、見応えありました。

鍋島広告社って、要するに、ちんどん屋なのかな。
エリーは、金欲しさに、ついていってしまいました。
結局、色物として、客寄せに使われてしまいました。
焼氷の歌を歌う希子を思い出したけど、今回は、そんなに心穏やかに観られなかったな。
エリーにとって、大好きな欣次郎の鴨居商店の宣伝だったことだけが、救いですね。

政春が怒るのは当然だけど、そこまで追い込んだのが自分だ、という自覚は皆無なのよね。
クレームをいいに乗り込んだ社長室で、本場のウイスキー群を目の当たりにして呆然。
お前ずーっと止まったままなんか、と欣次郎に発破をかけられますが、効き目なし。
ふてくされて、エリーが欣次郎から迷惑料名義でもらったお金を、『こひのぼり』で使ってしまいました。

しかし、あの車引きのムネさんが、好子さんの旦那だったなんて、世間は狭いものですね。
せっかくの好子さんの気の利いた台詞も、政春への不快感で霞んでしまいます。
だって、明日には家賃を耳を揃えて払わないと、追い出されるかもしれないのに、前作の登場人物同様、生活感ゼロなんだもんな。

帰宅すると、三人衆が健太くんを抱えてやってきました。
スペイン風邪に罹ったんじゃないかと、オロオロになっています。
でも、本当にスペイン風邪なら大変ですよね。
ムネさんに頼んで、大きい病院まで運んでもらわないと。
でも、エリーが医者の娘だからと、診せにきたのでした。

いくら医者の娘でも、ド素人はド素人ですからね。(笑)
エリーは、以前スコットランドで見たスペイン風邪の患者と症状が違うことから、ただの風邪と判断しました。
こういうのが、一番危険なんだよね、本当は。
でも、そこはドラマ、マーマレードをレモンとハチミツの代用にしたホットテディーを作ることにしました。

ウイスキーは、温めるから大丈夫って、ただのお湯割りじゃんね。(笑)
それじゃあ、アルコールは飛ばないよね。
最も、大正2年当時、はなが女学校で、ぶどう酒事件を起こしたとき、美輪さんが、当時は、未成年の飲酒は、法律では禁止されていなかったといっていたよね。
大正9年も同じだろうし、法律違反は犯していないので、NHK的にもオッケーですよね。(笑)

おかげで、健太くんは一晩で熱が下がりましたが、エリーが、高熱で寝込んでしまいました。
健太のが移ったのなら、風邪じゃなくて、ウイルス感染だよね。
過労によるものなら、風邪だよね。
どっちなんだろ。
大日本国防婦人会は、大変だ、といってどこにいったんでしょうね。
知り合いに医者がいるのかな。
まさか、立ち退きさせるために、誰かを呼びに行ったわけじゃないよね。(笑)
そして、来週の展開は、早く政春、こぴっと立ち直れし。

さて、第5週の関東地区の最高視聴率は、社長が欣次郎に直談判し、太陽ワインの生産継続を勝ち取った28日(火)の21.2%で、『Doctor-X』の23.7%に破れ、第2位でした。
ちなみに船越さんのドラマは6.8%、クドカンのそれは6.7%、深キョンのそれに至っては、5.6%でした。

月曜から土曜までの詳細は、19.0%、21.2%、19.9%、20.4%、20.9%、18.5%で、第5週の週平均は19.98%、『ごちそうさん』の第5週の平均は21.92%、『花子とアン』の第5週の平均も21.92%でした。
ついに20%を切っちゃいました。
第5週までの全平均は20.66%、『ごちそうさん』は21.54%、『花子とアン』は21.79%でした。

関西地区の最高視聴率は、藤岡父の説得工作で、株主が寝返り、ウイスキー造りが承認されなかった31日(水)の22.9%で、さすが地元、第1位に返り咲きました。
ソフトバンク優勝が決まった日本S第5戦が19.6%で第2位、『Doctor-X』は、19.1%で第3位でした。
名古屋地区の最高視聴率は、政春は退社で、優子は結婚で、それぞれ住吉酒造から離れ、新しい道を歩き始めた1日(土)の21.3%と、『Doctor-X』の21.6%にわずか及ばず、第2位でした。

『軍師官兵衛』の第44回は、関東地区が15.0%で第15位でした。
ちなみに八重の第44回は、関東地区で10.0%でした。
第44回までの全平均は、官兵衛15.74%、八重14.63%です。
名古屋地区は、17.3%で第11位でした。
関西地区は15.7%で第8位でした。

今回のポイントは、明国との講和条件に、秀吉がブチ切れた場面ですね。
わしが提示した和睦の申条は?、何一つ触れられておりません、というようなやりとりがあって、激怒した秀吉が朝鮮出兵、後にいう慶長の役を決断しました。

そりゃそうだよね、触れられている訳ないよね。
だって、明に届いていないんだもん。(笑)
官兵衛が、行長の目の前で、なかったことにしようと、燃やしちゃったんだもんね。(笑)
明と何を交渉していた、と行長が秀吉に詰問されたとき、先々週の流れからすると、てっきり官兵衛のせいだ、とチクるんじゃないかと思っちゃいましたよ。(笑)

というわけで、このドラマでは、官兵衛が慶長の役を起こしたようなものなのよね。(笑)
でも、官兵衛は、自分が引き起こしたなんて、露ほども思っていないのよね。
だって、あのとき、大坂城の広間に長政はいたけど、官兵衛はいなかったもんね。
知らぬが仏、とはこのことですね。
秀吉の老いが原因だと、信じ切ってるもんね。
加害者が、被害者だと信じ込んでいる、なんかミステリーみたいな話ですね。(笑)

老いといえば、60歳にもなると、お漏らししちゃうのね、お互い気を付けましょうね。(笑)
淀が、お床を換えましょう、と立ち上がったとき、一瞬、男を変えましょう、と秀吉を見限り、三成の元に走るのかと思いましたよ。(笑)

しかし、家康は、自信満々に、自分の見立てでは、秀吉は持ってあと2年、と言い放ってましたけど、医者でもないし、何の根拠もないよね。(笑)
昔、王さんを育てた荒川博さんが解説で、今日は8対7で巨人の勝ち、なんて何の根拠もないのに自信満々にいっていたのと同じですね。(笑)

隆景、ついに亡くなっちゃいました。
秀吉はもう長くない、再び嵐が吹き荒れる、とこれまた根拠レスの予言を口にしました。
直家も、信長の死を予言しつつ死んだんですよね。
大河の登場人物の死に際の予言は、よく当たるのよ。(笑)
水攻めや大返しの頃のことを二人で回想していましたけど、本当にあの頃が、二人もこのドラマも一番輝いていましたね。

秀次も、あっさりあの世に行ってしまいました。
前回、秀次を悪く描かないことを誉めましたが、それは間違いでした。
その人間性を、全く描いていないだけだったのね。
ただ、歴史上の登場人物について、その情報を知識として伝えられただけなので、最後に、無念じゃ、とつぶやかれても、何の感情移入もできないのよね。

結局、秀次は、官兵衛に見捨てられた形に、なってしまいました。
そりゃそうだよね、秀吉の軍師なんだもん、秀吉か秀次か、といわれたら、秀吉を選ぶに決まってるよね。
北政所に泣きつかなきゃ、相手を間違いましたね。

官兵衛も、北政所に頼まれたからこそ、秀次の相談相手になったわけで、窮地に陥ったときには、責任をとって秀吉に嘆願してほしいよね。
北政所に見捨てられた官兵衛は、自分の身を守るため、播磨揖東郡(いっとうぐん)のうち1,970石で、再び秀吉に仕えることになってしまいました。
このとき、秀吉の背後にあった巨大な花瓶の生け花、見事でした。
聚楽第だけに、お金、掛かってるんじゃないかな。
あの一瞬で終わりなんて、もったいないなぁ。

ところで、何気に黒田節ネタがでてきましたね。(笑)
前週、家康のところで、あっさり酔いつぶれていた正則が、今週は、このわしが負けると思うか、と酒に対して、これまた根拠のない自信満々ぶりでしたね。(笑)
演出者が別々で、てんでに正則を描いちゃったんでしょうね。(笑)
脚本に影響のないことを考えると、前週の酔いつぶれが、勇み足なんじゃないでしょうか。

熊之助くんは、元服していないからか、光、糸の下座、低い扱いでしたね。
それが不満なのか、初陣を直訴、あっさり却下されちゃいました。
黒田家の血が絶えないよう、国内に残るよう命じられたのに、勝手に吉太夫と一緒に、渡航しちゃいました。
下々の家来は、二人の顔を知らないのね。
乗船時に、いちいち点呼というか、誰が出兵するかチェックなんかもしてないのね。
乗ったふりして、こっそり逃げ帰る者もいるんだろうな。(笑)

笑ったのが、光あての熊之助の書置きですね。
母親あてなら、その目に付くところに置いとかなくちゃ。
館中を探し回った光の目に入らなかったら、意味ないじゃんね。
結局、お道が見つけて持ってきたんですけど、どこに置いてあったのか、気になります。(笑)

今週は、広山さんの台詞はありませんでしたが、顔が大きく映ったので、大満足です。
来週は、光が泣いていたし、熊之助は水を被っていたので、遭難しちゃうんでしょうね。
前にも書いたけど、熊之助の登場時に、後の誰それというナレーションがなかったので、大成しなかったことは間違いないし、ここでジ・エンドっぽいですね。

家康は、斜視なのかと思っていたら、予告でカッと眼が開きましたね。
秀吉がいなくなるまで、演技で右目を細めていたのね。
寺尾家康、恐るべし。

それでは来週も、不安な気持ちになっても己を抑え、負けぬ戦で傷を小さくし、変わりゆく様をそばで最後まで見届け、後の世の語り草となるよう、良い知恵が浮かんだ時こそよくよく吟味するよう心掛け、常在戦場の心構えで、こぴっと仕事がんばれば、花も実もある55歳になれるじゃんね。

「天下のために伏見に行かれませ。それが天下を治める関白殿下のお役目にございます」
CATCH A DREAM!!

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[7296]投稿者:トッパ
投稿日:2014年11月13日 (木) 19時41分
まっくん、お待たせ!

>みゆきさんの『SONGS』、観ました。

こっちは見そびれた。というか、ここんとこ官兵衛とマッサン以外、ほとんどテレビを見てないのよ。

>みゆきさん、カメオ出演ならオッケーといっていたので、後半、朝ドラでそのお姿を拝めるんじゃないでしょうか。(笑)

映画には何回か出てるよね。『サヨナラCOLOR』とか『ガラスの使徒』とか『間宮兄弟』とか。たぶん、基本的には出たがりなんじゃないかな(笑)。

>さて、その『マッサン』、

ここんとこパッとしないよね。まあ、主人公のマッサン自身の停滞期だから仕方ないけど。

>視聴率が落ちるのも、当然ですね。

あ、落ちてるんだ。でもまあ、大きく落ち込むことはないんじゃないかな。
ただ、このドラマ、脇役たちがコロコロ入れ替わるじゃん。1週目はマッサンの家族だったけど、翌週には大阪の住吉酒造に移って、そこの面々に視聴者が馴染んできたかと思った頃にマッサンが会社を追われたので、今度は近所の人たちがたくさん出るようになって、しかし今週はまた急に大家さんの家族がやたら出まくる、という具合。
好きな登場人物が現れても出番が少ないまま次の展開に移っちゃうので、視聴者の気持ちが離れてしまうんじゃないかな。

というわけで、早くも『マッサン』の話題は以上! 長々と書いてくれたのにゴメン。

>『軍師官兵衛』

秀吉、死んじゃったねぇ。竹中直人、さすがに存在感のある演技だった。どっかで悪ノリするんじゃないかと心配してたので、無事に出番が終わってホッとしてる(笑)。

>家康は、斜視なのかと思っていたら、予告でカッと眼が開きましたね。

あの演技、ちょっと作為的すぎる気がするなぁ。しかも、目の部分をアップにしたじゃん。あれはやりすぎ。
でも、これからの家康の躍進をどんな風に描くのかは楽しみ。

そうそう、この週末はいよいよ甲斐バンドシンフォニーだね。どんなライブになるんだろ。思いっきり楽しんできてね〜。

[7293]嵐吹く大地も 投稿者:まっくん

投稿日:2014年10月31日 (金) 18時00分

みなさん、こんばんは。
今日はハロウィン、おそらくは大人たちの思惑で、ここ数年、一気にメジャーになりましたね。
私は、どうでもいいんですけど、時候のあいさつ代りということで。(笑)

甲斐さんのドラマ、いいなぁ、うらやましい。
そうだ、時差ぼけコメントだけど、『アオイホノオ』おもしろいねぇ、毎週楽しんでいます。(笑)

タクシーのドラマ、観たのね。
安田顕さんと小西真奈美さんの第一話が、初回で新鮮ということもあってか、めちゃめちゃよかったのよ。
でも、第二話、第三話もテイストは同じだし、毎回こんな感じで10話くらいまでいったら、さすがに飽きられるだろうな、私は好きだけど。
で、途中で、トーンを変えてくるんじゃないかと思っていて、どう出てくるか楽しみにしています。

そういえば、木村文乃さんの回、東海地方は放送事故で10分間ほど映らなかったみたいね。
明日、11/1(土)の12:30〜13:24に再放送されるそうなので、官兵衛の再放送とかぶるけど(笑)、時間があれば観てみて。

だいたい、火曜の22時からドラマが3本もあるのよ。
仕方ないから、タクシーはオンタイム、岡田さんのドラマは月曜深夜の再放送、そして本命、深キョンの弁護士ドラマは、録画してじっくり観て、癒やされているのよ。(笑)
ケースワーカーでも弁護士でも淀君でも清盛の妻でも、どんな役をやっても、いい意味でも悪い意味でも、深キョンは深キョンなのよね。(笑)
そんな深キョンが、好き。(笑)
次クールは、梅ちゃんが髪をばっさり切って挑むみたいで、私の注目枠です。

月9も一話完結みたいなものだし、ノリも今のクドカンのドラマっぽいので、機会があれば観てみて。
西田敏行さん演じる斎藤道三も、高校生だった40年前に、タイムスリップして戦国時代に来ていた、という設定だったのよ。
で、こっそり当時の学生服を着て、主人公の前に現れたことがあるのよ。
それが身体にピッタリで、つまり、高校生の頃から体型は西田敏行さんだったってことよね、そんな高校生、嫌だよね。(笑)

そうそう、少し前になりますが、『まれ』のロケ現場に行ってきました。
常盤さん、きれいでしたよ、って、私にいわれなくても分かってるよね。(笑)
太鳳も、そこそこ可愛かったけど、まあ、そんなもんでした。(笑)
思ったよりも、ずいぶん小柄だったなぁ。
29日で、能登でのロケ第一弾は終了、これからは東京でのスタジオ撮影ですね。

さて、『マッサン』、ようやく二人のラブラブが戻り、ほっとしました。
でも、何かあるたび、政春の暴言を蒸し返されるんだろうな。(笑)
それでは、先週の土曜日から振り返っていきましょう。
欣次郎に鴨居商店に誘われていると直感した社長は、政春を誘い、久し振りに『こひのぼり』で飲みました。
社長によると、欣次郎は、もうこの人材やと思たら、片っ端から引っ張りに来るんだそうです。
あの役員たちも、みんなヘッドハンティングされてきたのかな。
社長は、わしが、お前やったら、鴨居商店へ行く、わしに遠慮せんでもええ、お前はお前の夢を追っかけていったらええねん、と背中を押してくれました。

そして、あのポスターが出来上がり、感激する政春に、欣次郎は先日の返事を求めました。
政春の答えはノー、これからも、住吉酒造で、世話になった社長と一緒にウイスキー造りを目指す、と宣言しました。
もったいないなぁ。(笑)

その返答を織り込み済みの欣次郎は、エリーにポスターのモデルになってほしい、と頼みました。
日本のおなごは、西洋に憧れと同時に劣等感も持っとる、その乙女心を刺激したるんやそうです。
いいとこ突いてるなぁ、なかなかの野心家ですね。

先日の撮影現場を見ていた政春は、一肌脱いでくれ、という欣次郎の発言を勘違いし、激怒して帰ってしまいました。
『つばさ』でも、一肌脱ぐ、を勘違いする場面がありました。(笑)
この辺り、なんか、政春だけがレベルの低い人間に描かれ、気の毒だなぁ。
リンダの幻影のせいか、欣次郎と政春には、商売を超えた関係を感じ取ってしまい、どうしても、欣次郎じゃなくエリーに嫉妬しているように見えちゃうのよね。(笑)

エリーは、政春が移籍問題で悩んでいたことを知り、自分に相談なく断ったことを怒りました。
あーあ、政春はまたしても、日本人は義理と人情を大事にするんじゃ、外国人のエリーには、なんぼ話しても分からんわ、といってはいけない台詞を口にしました。
エリーは、背水の陣だし、簡単に別れることはできないのよね。
当時の日本人はどうなんだろ、やはり旦那さんには逆らえず、泣き寝入りなんだろうな。
こんな理不尽な男についていくエリーは、大変だね、同情するよ。
一番、私のことバカにしてるのはマッサン、マッサンのアホ、ドアホ、って、もっともっといってやれし。(笑)

翌朝、食卓の上には、政春の食後の食器と、手のつけられていないエリーの夕食が、残されていました。
当時の男なら、自分が食べた食器を片付けたり、エリーの夕食の上に何かかけておくなんて、するわけないよね。
ただ、怒ったエリーが、何も食べずにふて寝したことは、見て取れます。
まだ怒りが収まらないエリーは、朝食づくりを拒否、一夜明けて冷静さを取り戻した政春は、機嫌を取り損ね、逆ギレ。(笑)

エリーは、欣次郎のところに、政春の就職をお願いしにやってきました。
しかし、欣次郎は、政春の選択を尊重し、力いっぱい走るしか能がない夫を陰で支えるんが、内助の功や、といって聞かせました。
猪突猛進の猪って、猪武者の長政と一緒だね。(笑)
内助の功といえば蓮様、一豊の妻の千代さんだよね。(笑)

政春も社長に、鴨居商店の話を断ったと伝え、ウイスキー造りを促しました。
社長のドアホの声、嬉しそうでしたね。(笑)
しかし、長五郎がやってきて、株式会議を中止にした、と社長に申し伝えました。
ウイスキーのこと、内緒にしていたのね。(笑)
でも、専務から情報は筒抜けだったようです。
その専務、佐渡商店にも手を回し、ポットスチルの製作も中止に追い込みました。
見事な寝業師振りですね、官兵衛もこぴっとみならえし。(笑)

あわてて会社に戻ってきて文句をいう政春に、専務は、昼寝の時間は終わり、いつまで夢みたいなこというてんねん、とピシャリ。
専務にとっては、昼寝のようなものだったのね。(笑)
ただ、会社は大変なときだし、すぐに利益を生むわけじゃないけど、基礎研究も発展のためには必要だからね。
でも、経理を預かる立場だと、政春は、ごくつぶしに見えちゃうよね。
とはいえ、いくら政春が気に入らないからって、ウイスキーは絶対潰したるからな、は、ちょっといいすぎ。(笑)
会社のためになるかどうか、私情を捨てて冷静に判断できないと、ウイスキーじゃなくて会社を潰しちゃうぞ。(笑)

優子は、エリーに気持ちの整理がついたことを、話しました。
お相手が、優子が背負ってる荷物、家のことや会社のこと、僕が半分持ちますからって、いってくれたそうで、言葉どおりのいい人ならいいね。
この流れをみても、スコッチブロスのエピソードは、やっぱり大失敗でした、ってしつこいか。(笑)

そして、エリーは、キャサリン&梅・桃に愚痴を聞いてもらいます。
なんか、布美枝さんの親身な相談相手になってあげていた、すずらん商店街の三人娘(笑)を思い出します。
今思い出しても、あの三人は、最強だね。(笑)
エリーは、みんな自分と同じような不満を抱え、生きていることを知って、安心しました。
桃子さんは、内助の功を、隠しごとされたん分かっても知らんふりして、旦那をうまいこと操るんが、嫁はんの腕の見せどころ、と説いて聞かせました。

その頃、住吉酒造はさらなる大ピンチ、鴨居商店が築港に自前の工場を建てて、太陽ワインの生産に乗り出す、という話が伝わってきました。
好子さんたちも、潰れるんじゃないかと、噂話に花を咲かせています。
けんかしているエリーたちを見て、もめごとの多い会社やで、と吐き捨てる好子さんが好き。(笑)

社長は、自社工場建設の噂の真偽を確かめに、鴨居商店に駆けつけました。
太陽ワインだけは住吉酒造で造らせてほしいという社長、悔しさを飲み込み、欣次郎に頭を下げました。
欣次郎は、自分を越えるために頭を下げたという社長の言葉に感じ入り、ワイン造りを継続して住吉酒造にお願いすることにしました。
この辺りは、同じ酒の商いを行う者同士、心を通じ合わせていました。
政春はまだまだ、この域には到達できませんね。

会社に戻った社長は、おそらくはワイン騒動で自宅待機にさせていた従業員を集めるよう、好子に指示を出しました。
活気づく工場っていいよね。
政春も、大喜びでエリーの元に帰ってきました。
しかし、内助の功を示すため、ワインに浮かれる政春に、本来の目的であるウイスキー造りを思い出させました。

そんな政春は、社長と二人で、ウイスキー造りを始めるため、株主回りを始めました。
社長と政春が説得に行った株主の呉服屋、中村屋の主人は、大坂放送局制作の朝ドラには欠かせない顔の一人ですね。
木岡のおっちゃん、木之元電器店と善作最後の温泉旅行に行った奥中さんが、一番印象に残る役ですよね。
ごちでは、希子ちゃんのお見合い相手、紙問屋の三島屋のご主人として、め以子の妨害工作に遭い、お茶に虫を入れられたよね。
純愛では、ホテル従業員見習い中の純が、喫茶コーナーで勝手にお客の肩を揉んであげて桐野さんにしかられた、そのお客さんでした。
『てっぱん』では、初音さんのお好み焼きを待ち望んでいたお客の一人でしたし、『ウェルかめ』でも漁師さんだったのよ。
今回は、株主会議にも出ていたし、久し振りに多くの出番がありそう。(笑)

しかし、どの株主も、浪華銀行も、大株主の顔色を窺うばかり、その長五郎はウイスキー事業に反対、ということで壁にぶちあたりました。
『こひのぼり』で酔いつぶれる政春を迎えにきたエリー。
政春の帽子、エリーに似合っていましたね。
ああいうボーイッシュガールな感じ、いいんじゃないでしょうか。

エリーは、政春のために役立とうと、彼を連れ、長五郎に直談判しにやってきました。
わしは博打はせん、という長五郎に、せめて株主会議を開いてくれ、と政春は懇願しました。
そこは渋い顔でしたが、さすがに可愛い孫の優子にせがまれては、開くしかありませんね。(笑)
エリーは、この件では、役には立てませんでした。(笑)

エリーは、株主会議開催イコールウイスキー造り開始と受け取ったのか、赤飯を炊きました。
まさか、優子が赤飯を炊く様子を見ていた、それだけで、あんなにうまく炊けたわけじゃないよね。(笑)
政春はエリーから頭にキスまで、プレゼントしてもらいました。

ところで、台所から居間に上がる段差部分に渡してある板が蓋になっていて、中に調味料とかを収納できるようになっているのね。
日本人の知恵だねぇ。
政春に教えてもらったのかな、それともキャサリン、あるいは梅・桃さんかな。

そのキャサリン、さも当然のように、赤飯のご相伴に預かっていました。
このあたりの図々しさは、チャーリーの影響かな。
もっとも、岩手の天野家じゃ、ウニ丼作りを終えた弥生さん、眼鏡会計ばばぁ、美寿々さん、フレディ、おまけにその娘、鈴・琴ちゃんまで、当然のように朝食を食べていたよね。(笑)

そのキャサリンから、ウイスキーは煙臭いと聞いたといわれてしまいましたが、政春は自信満々、それが民意だとは気づいていません。
でも、佐渡さんも、まずいとはいいませんでしたが、おいしそうじゃなかったですもんね。(笑)
ちなみに優子からも、薬臭いと聞いたといわれ、エリーは不安になりました。
政春のようにのめり込んでいない分、冷静に他人の意見に耳を傾けられるのよね。
そのウイスキーの香りを決めるのがピート(泥炭)なんだそうで、これを使って麦芽を乾燥させるときに、そのにおいというか香りが移るというわけなのね。
燻製みたいなものなんだろうね、きっと、違うかな。

不安を抱えたエリーは、優子が作るアジのたたきを見て、生姜とネギでアジの臭みを隠すと説明を受けて、母親が作っていたウイスキーと合う料理を思い出しました。
私は、スコッチエッグを期待したんだけど、ハギスとかいうものだったんだね。(笑)
それにしても、一時はめざしの干物になっていたのに、ワイン生産再開で、食材の質も上がってよかったですね。(笑)

臨時株主会議には、藤岡父も、立会人として参加しました。
ナレーションでは、まだ株主じゃないといってましたね。
結婚したら、長五郎が株を一部譲るということなのかな。
そもそも、立会人という位置づけがよく分かりませんが、自由に意見をいっていたところをみると、議決権はないけど、それ以外は同じ立場のようですね。

政春の役職は、技師長だ、ということが分かりました。
でもなんか一匹オオカミ的で、直属の部下がいないような感じがします。
ところが、資料は、予想外に緻密でした。(笑)
ウイスキー1本を5円で1か月9,360本売れれば、初期投資は80か月で回収できる、なんて経理的なことまで一人でやっちゃいましたよ。(笑)
だから、初期投資額は、三つの数字を乗じればいいわけで、374万4千円になります。
この中には、9,360本分の原材料費や光熱水費、輸送費に販売促進費なんかも含まれているんでしょうね。

ちなみに、速攻ダメ出しされた最初の計画書は、総額4万5千円だったのよね。
その内訳はポットスチルが2万円で、原料の大麦が、確か1万円だか1万5千円だかだったのよ、はっきりとは覚えてないけど。
それで、1本5円で、何本売るのかはいってませんでしたが、回収に120か月もかかると専務に怒られたのよね。
だから、4万5千円には原材料費も入っているのに、それ以外に370万円も掛かるって納得できないな。
単純に、販売目標本数を同じと仮定すると、回収期間が2/3に短縮されているので、4万5千円×2/3で3万円に事業費を圧縮したことになります。

もし、商品化されるまでの準備期間の5年、つまり60か月が80か月の中に含まれていて、事実上、残りの20か月だけで販売・回収するとしても、93万6千円になっちゃうのよね。
というわけで、いずれにしても、初期投資額と回収期間の整合性が、全く取れないのよね。(笑)

問題は、あの時代に、月に1万本近くも売れるか、ですよね。
政春は、西洋化が進むから、いけると力説しました。
第一次世界大戦後、貿易海運業が盛んになり、外国との交流が進む、というところまでは、納得です。
とはいえ、多くの日本人がウイスキーの魅力に気づく、と短絡的に結びつけるのはどうだろ。
藤岡父が指摘するように、ごく一部の金持ちとハイカラ紳士の趣味に留まるのでは、という見方の方が一般的だと思うな。
だからこそ、その強引な読みを当てて、後世に名を残すことになるんですがね。

この好機に先を見越して、投資をして勝負に出るんです、それが将来、会社の発展に繋がると信じとります、という社長の見通しは、当たるのかな。
この時期、どうしても、3年後の関東大震災を意識せざるを得ませんよね。

そして、政春が勝負を掛けた12年ものの原酒試飲会が始まりました。
私は、根っからの貧乏性なのか、もったいない、貴重なものを何もあんなになみなみと注がなくても、と思っちゃいました。(笑)
株主たちの反応は、予想どおりひどいものでした。
本物にこだわるから、水や氷で飲みやすくするなんていう発想は、ないんでしょうね。

そこへ現れた救世主、エリー。
ハギスに加え、ローストビーフにフィッシュ・アンド・チップスを皿に盛って、運んできました。
ハギスって、作ってるときはハンバーグみたいでおいしそう、と思ったけど、完成すると、ウイスキーより抵抗ありそう。(笑)

和食に合わん酒では商売にならへん、という長五郎の言葉を待っていたかのように、好子さんが、アンズ干しに豆腐の味噌漬け、そしてアジの開きを運んできました。
チーズに似せた豆腐の味噌漬けは、優子作ということで、長五郎の心を揺さぶります。
要は、ウイスキー単体じゃ、臭くて飲めないけど、料理とだったら味とにおいを誤魔化せる、ということよね、邪道なような気が。
やっぱり、ウイスキー自体がおいしいと思ってもらわないと、普及は難しいんじゃないかな。

浪華銀行の笹塚さんの一言、ハーモニーや、で空気は一気にウイスキー容認に傾きます。
そこで、得意げに語る政春、自分に酔ってたねぇ。(笑)
ウイスキーには、その土地の力が味と香りになって宿ります、といって、ヘザーの花咲く大地を通った水にはヘザーの香りが宿るというくだり、映像も美しく、聞き応えもありました。

わしらはこの日本で、日本の魅力がギュッと詰まったウイスキーを造ってみたいと思うとります、と締めたのはいいけど、本当にそれでいいの。
本場のウイスキーを日本で造りたい、というのは、日本の大麦と水で、スコッチウイスキーの本場、スコットランドと同じ味のウイスキーを造りたい、ということじゃないんだ。
製造方法が本場と同じ、ただそれだけのウイスキーということだったんだ。
それは、本場のウイスキーとはいわないんじゃないの。(笑)

例えが悪いかもしれないけど、タイ式マッサージは本格的なものだけどタイ風マッサージは偽物、なんてよくいうよね。
このままだと、本場スコッチ風ウイスキーになっちゃうよ。(笑)
それなら、最初から本場なんて名乗らずに、正々堂々、日本のウイスキーを造る、と胸を張ってればいいのになぁ。
なにはともあれ、何の権限もないはずの藤岡父につられ、株主一同、拍手で賛意を示しました。

『こひのぼり』での打ち上げで、スコッチブロス以来のエリーのパーフェクトが出ましたよ、嫌な予感がしたんだよね。(笑)
社長のみんなにおごる騒動では、無頼鮨での鈴鹿さんを思い出さずにはいられないよね。
鈴鹿さんはプライドを守るためしぶしぶ支払ったけど、社長は、器がこまいなぁ。(笑)

数日後、長五郎と、またまた権限なしの藤岡父が、株主会議の結論を携えて、住吉酒造にやってきました。
渋い顔をしていると思ったら、やっぱり全会一致で承認されませんでした。
しかし、株主でもない藤岡父が、賛成する株主を翻意させたって、納得いかないなぁ。
よっぽど、プレゼンテーション能力に長けているのよね。
夢と商売は別、現実を重視すべき、という考えのようです。
いつの間にか、政春が退社しないと破談にする、という条件が、追加されちゃったよ。(笑)

今日は、向かいの表札が映って、梅子さんの姓は、篠田だと分かりました。
エリーは、外出するときも、鍵は掛けない、ということも分かりました。(笑)
さあ、政春は、どんな決断を下すんだろ。
来週も、楽しみです。

さて、第4週の関東地区の最高視聴率は、ワインのビンが爆発し、政春が欣次郎から調査を命じられ、エリーとのお祝いの夕食をキャンセルした20日(月)と、欣次郎が政春を連れ、半纏姿で酒屋を回った22日(水)の21.3%で、ようやく第1位を獲得できました。
ちなみに船越さんのドラマ、甲斐さんが出演したらしい(笑)第2回は、6.4%でした。
クドカンのドラマが6.7%だから、そんなに悲観しなくてもいい数字です。

月曜から土曜までの詳細は、21.3%、21.2%、21.3%、20.6%、20.4%、20.4%で、第4週の週平均は20.87%、『ごちそうさん』の第4週の平均は21.85%、『花子とアン』の第4週の平均は21.93%でした。
ようやく、6日間すべて20%超えを果たしました。
第4週までの全平均は20.83%、『ごちそうさん』は21.45%、『花子とアン』は21.76%でした。

関西地区の最高視聴率は、エリーがお見合いを望んでいない優子のために口出しし、優子も英文タイピストになりたかったと本心を明かした22日(水)の23.3%ででしたが、阪神が勝った日本S初戦の25.7%に敗れ、第2位でした。
名古屋地区の最高視聴率は、エリーが優子に日本で初めての友達になってほしいとお願いした22日(水)の22.7%と、第4週目にして初の第1位獲得です。
どの地区もすべて、22日が、最高視聴率だったのね。

『軍師官兵衛』の第43回は、関東地区が15.3%で第12位でした。
ちなみに八重の第43回は、関東地区で11.5%でした。
第43回までの全平均は、官兵衛15.75%、八重14.74%です。
名古屋地区は、17.1%で第10位でした。
関西地区は15.7%で第8位でした。

官兵衛、三成の罠に掛かったと、あっさり認めちゃいましたよ。
もー、プライドないんだから。(笑)
最後は、淀の手紙というか、おねに救われましたね。
私は、てっきり、棄(捨)が死んだとき、秀吉が、利休を死なせたことは誤りだった、と官兵衛に泣きついたことが伏線になって、今回、お拾のために、殺生をこらえると思っていたんですけどね。
この展開では、せっかくのあの号泣が、活かされませんでした。

そういえば官兵衛の坊主頭、えらいもったいぶっていましたけど、それなら予告編で出さなきゃよかったのにね。(笑)
熊之助に頭を撫でさせたりして、多分、本当に坊主になったんだぞ、ということをアピールしていたんじゃないかな。
特殊メイク担当もいなかったしね。(笑)

秀吉が助ける、といったときの三成のがっくりした表情が、官兵衛の隠居宣言で一変、本当に嬉しそうでした。(笑)
とにかく、増田長盛と二人、徹底的に悪役で押し通すみたいですね。
確かに、歴史的背景に興味がなくて、純粋にストーリーを楽しんでいる人にとっては、敵役がいるほうが、観ていても分かりやすいし、おもしろいのかもしれませんね。

それでも、文禄の役での恩賞がないことまで、三成のせいにするのは酷だなぁ。
結局、領土は増えなかったわけだから、分け与えるものがないのよね。
骨折り損のくたびれ儲け、その元凶は、子供の死で自暴自棄になって始め、嫡男が生まれて興味をなくした秀吉にあるのよね。

けっこう批判的に書きましたけど、文禄の役を正面から描いたのは、お見事です。
対中、対韓のいろいろ難しい問題がありそうだし、相手の兵士を出すわけにはいかないということも、十分理解できます。
そうした中で、大陸に渡っただけでも、大したものです。
普通は、びびっちゃって、国内側だけで終わらしちゃうのにね。
この意気込みは、称賛に値します。

ところで余談ですけど、大河ドラマを観ていると、主君を守るため、自ら盾となって命を投げ出す忠臣が、よく出てきますよね。
いつも、封建制度の時代の話だから、と距離を置いて観ていたんですけど、今でもあるんですね。
親子二代にわたって仕えていた家老が、若い主君をかばって、すべての罪を自ら引き受けちゃいましたよ。
いろんな意味で、すごいものを見せられたような気がします。

話を本筋に戻しましょう、拾が天下人となることだけが望み、と得意の流し目で三成を籠絡する淀、女って本当にこわいね。
三成は、自分の子じゃないことは知っているわけだけど、純粋に淀が好きなのね、このドラマでは。(笑)
ところで、淀は、身ごもったのは名護屋だけど、大坂で出産したということは、妊婦なのに長距離を移動したということなのね、よく秀吉が許したなぁ。(笑)

しかし、秀次をいきなり登場させて、謀反といわれても、観ている人は、よくわかんないんじゃないかな。
確かに、酒や女、歌舞音曲に溺れた、どうしようもない面もあった人ではあったようですけど、秀吉の気まぐれに翻弄されたところは、割り引いてあげないとね。
事実を曲げ、秀次をわざと貶めた記録を、後世に残したという説もあるくらいだしね。
ただ、側室の数はごまかせないだろうし、少なくとも好色ではあったんじゃないかな。

官兵衛紀行に、秀次が治めた近江八幡市が出ていましたよね。
私も行ったことありますが、本当に整備された、素晴らしい街でした。
ブレーンが優れていたのはもちろんですが、彼の徳もあると思うなぁ。
だから、官兵衛も蟄居時の遺書に、上様、関白様一大事と書いたんでしょう。
酒色に溺れた暴君としてよく描かれるんですけど、このドラマは、普通の悩める人間として扱ってくれそうで、よかったです。

そういえば、お拾と秀次の娘の婚約を、官兵衛が取り持っていましたね。
これは、実際は、我らが前田利家が、仲立ちしてるのよ。
このドラマを観てる人は、みんな官兵衛の入れ知恵だと思うよね。
横取りされちゃったよ、ひどい話よね。(笑)
だから、とりあえず今日は、本当は利家さんということだけでも覚えて帰って。(笑)

三成が、この話を聞いて、2歳と2か月、ひな人形じゃあるまいし、と吐き捨てるようにいいましたけど、当時は、当たり前のことですよね。
だから、三成がこんなこというはずないのよ、悪意に満ちているんだから。(笑)

ところで、清正の虎退治の逸話も、なぜか長政にすり替わっちゃいました。
それにしても、虎の皮が、ちゃちすぎましたね。(笑)
その長政と正則を招いた家康、秀吉の衰えをみて、多数派工作に動き出しましたね。
長政、しっかり家康にごまをすって、当主としての自覚が出てきたんじゃないでしょうか。
それにしても、正則、酒弱すぎ。(笑)

そういえば、ようやく吉太夫が、太兵衛の息子だと、明らかになりました。
最初に登場したときに、明かしてほしかったなぁ。
おかげで、妾の子か、とか、いろいろ想像の翼を広げちゃったじゃん。(笑)
熊之助も、ようやく大きくなりました。
いきなり、マギー審司さんの耳のように、でっかくなっちゃったね。
今週も、広山さんに台詞があってよかったです。
来週は、隆景が亡くなりそうですね、残念。

それでは来週も、仕える者の顔色を窺うことなく、また、己のありすぎる知恵で自分の首を絞めることなく、意気地がないといわれようと、這いつくばって詫びを入れてでも生き延び、器に合わせて、いかような形にでもなれる水のごとく、こぴっと仕事がんばれば、人にどう思われようと澄み切った水のように心を静かに保てるじゃんね。

「我が命、尽きるか、永らえるか、すべては明日決まる」
TRICK OR TREAT!!

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[7294]投稿者:トッパ
投稿日:2014年11月07日 (金) 14時07分
まっくん、お待たせ!

>今日はハロウィン、おそらくは大人たちの思惑で、ここ数年、一気にメジャーになりましたね。

いや、今年の盛り上がりに関しては、あれは企業や広告代理店が仕掛けたというよりも、とにかく大勢で騒ぎたい若者連中が集まった、ということなんじゃないかな。まあ、よっぽど他人に迷惑かけるんでなきゃ、大いに楽しめばいいんじゃないかな。

>そうだ、時差ぼけコメントだけど、『アオイホノオ』おもしろいねぇ、毎週楽しんでいます。(笑)

おっ、そっちでも始まったんだ。それは良かった! 面白いもんねぇ。と言いながら、6話目ぐらいを見逃して以降は見てないんだけど(笑)。
ちなみに監督の福田雄一は同時期に『女子ーズ』という映画も作ってるのよ。これも面白いし、桐谷美玲や高畑充希や有村架純がすさまじく可愛いので、ぜひ見てみて。もうすぐDVDが出るみたいなので。
ちなみのちなみに、『アオイホノオ』と同じく島本和彦の代表作である『逆境ナイン』が映画化された時、脚本を担当したのが福田雄一で、主演が玉山鉄二だったのよ。僕にとっては、この時の玉山鉄二のイメージが強烈だったので、あれが「素」だと未だに思ってる(笑)。

>そんな深キョンが、好き。(笑)

僕も好きだけど、ここんとこ映画ではパッとしないのよ。『偉大なる、しゅららぼん』は作品自体がヒドかったし、まあまあ面白かった『超高速!参勤交代』でも深キョンの演技はどうも不自然に感じられたし。

>そうそう、少し前になりますが、『まれ』のロケ現場に行ってきました。

おっ、そうなんだ。出演しちゃえばいいのに(笑)。

>さて、『マッサン』

相変わらず毎日見てるけど、特に語り合いたいことはないなぁ。ゴメン! というか、今ちょっと時間がないのよ。

>『軍師官兵衛』

いよいよ次回、秀吉の最期が描かれるわけだよね。楽しみ。

じゃ、また〜。




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