No.[4814] :好きだった・・・愛していたのだ・・ただそれに気がついた
投稿者:まる
だからこんなにも苦しかった。 だからこんなにも憎かった。 だからこんなにも妬ましくてやり返したくて消してしまいたかった・・
本当はもっと仲良くしたかった・・大切にしたかった・・大切にされたかった・・・もっとちゃんと話をできたらよかった・・もっともっとちゃんとあなたが大切なのだとわたしは大切な人なのだと通じ合いたかった・・ それがそうじゃなかったことが辛くて悲しくて寂しかった・・ 自分を過信していた自分を知りたくなかった・・ 弱くてずるくて自分さえよければいい自分なんて見たくなかった・・いつだってかっこよく可愛らしく優しいいい人の自分しか見たくなかった・・。 それをさせてくれなかったからこんなに憎んだ。 一緒にいるとどんどん自分を暴かれて嫌なところまで深く潜って見られているようで怖かったから・・・醜い自分が・・それを見せてくる途方もないその相手が・・。
正直まだ今でもこの暗闇も深遠の底も抜けられてはいない・・だけど水底深くの鏡の中で見つけた相手の顔は私の顔をしていた・・私とおんなじ苦しさと切なさと自信とぐちゃぐちゃの汚くて愛おしいそれでも大好きな自分の顔だった・・
徹底的なやり返したかった。そんな自分も見つけてしまった・・全然優しくなんてない・・。 だけど相手の顔が私に見えたとき、もう私が私をいじめるのも追い詰めるのもすごく嫌になった・・ 鏡に映った大事な私にはどうか幸せでいてほしくなった・・。 だけど本当にそれでいいのかと声もする。 私だけど私じゃない。あれは私にああいうことを言ってやってきた相手。私じゃない。 私がそっちにいたかった。 私が幸せを願われる側でいたかった。 守られたかった。 与えられたかった。 許されたかった。 愛されたかった。
なのにそれはもう手に入らない。 諦められなくて苦しくて寂しくて悲しくてぐちゃぐちゃする。 なのにそれでも自分に見えてしまった相手をこれ以上奪うこともできなくなった・・したくなくなった・・ だけど打ち負かしたい、わからせてやりたい・・
どっちにもいけない。 答えは分かってもそこにいきたくない。 だってそこに行ったら自分ばかりが損をして自分だけがかわいそうになってしまう気がして気がおかしくなるほどに苦しいから。
じゃあ気が済むまでやったら?ときっと深く優しいのだろう声もする。 それに安堵してそれもまたいいのだと安心する・・ だけどそれは違うのだとも声がする・・。 もうぐちゃぐちゃです・・。
いろんな色がぶちまけられてごちゃごちゃと薄汚くなった。 綺麗な色にあこがれて、自分はどんどん色が混ざってごちゃごちゃぐちゃぐちゃどんどん真っ黒になっていく・・。
いつかこの行ったり来たりの暗闇を抜けてこれでよかったと思えるふつうの一日にあえるのかな
[2022年04月26日 (火) 08時26分]
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