掲示板
下記メッセージへのレスどうぞ!
フォームは下で〜す。 |
図書室より
佐藤多佳子様 初めてカキコミを致します。 私は奈良県の中学高校一貫校の図書室で事務をしております。思春期まっただ中の子どもたちと本を通して関われるという、この上なく幸せでありがた〜い職業であります。 佐藤さんの作品「一瞬の風になれ」が本屋大賞に輝く以前から、本校ではすでに予約待ちの状態でした。保護者からせっつかれて、毎日貸出の順番を確認する子もいた程です。 今日は、ようやく順番の廻ってきた「一瞬の風になれ」1〜3巻を一心不乱に読みふけっている男子高校生を、昼休みのカウンター越しに眺めていました。 「朝読」も毎日10分間設けられていますが、それでは足りないのでしょう。本校舎から少し離れた図書室にわざわざ足を運んで来るぐらいです。 そんな彼らに感動して、ウズウズするのです。「この一冊」に出会ってしまった彼ら。(あ〜、いま連と一緒に風を感じたのかしら!)と、本の世界に入り込んでいる子どもに、私の気持ちを寄り添わせたくなるのです。 子どもたちの「読書離れ」を危惧する世の中ですが、それは根本的なことを見誤っています。ほんの僅かでも「一冊の本」に出会えれば、人は本を読む力と本を選び抜く目を持てると思います。その出会いのきっかけを作ることをもっと大切に考えなければなりません。 長くなってしまいましたが、これからも思春期の子どもたちに語りかけるような作品を手がけてください。私自身も佐藤さんの作品を心待ちにしています。(手に入ったものはすべて拝読致しました。) 〜追記〜 その1。 「一瞬の風になれ−ドン!−」を読んだ生徒は、たいがい「これで終わりですか?」と聞きます。 その2。 『佐藤多佳子特設コーナー』を図書室に作ったのですが、常に貸出状態で本が無く、まったくコーナーになりません!嬉しい悲鳴でした。 2007/09/18(Tue) 17:26[1149]
私の本を読んでくださる読者の方の年齢層は、かなり広いのですが、もともと子供の本の書き手なので、やはり若い世代に読んでいただけることは、格別の喜びがあります。 なんでもそうですが、十代の頃の「出会い」は貴重ですね。本でも音楽でもスポーツでも。 オトナもがんばらんと、ですね。 2007/09/20(Thu) 07:35[1159]
|