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[94] みずき「秋よね〜」
埴輪 - 2008年10月03日 (金) 19時47分

聖「あぁ、秋だな」

みずき「秋と言ったら、聖は何を思い浮かべる?」

聖「みずき、何をわかりきったことを。もちろんあれに決まっている」

みずき「そうよねー、それじゃ『いっせーの』で合わせて言ってみるわよー」

みずき「いっせーの」

みずき&聖「食欲」

みずき「そうよねー、やっぱりそうよねー」

聖「そうだな、やっぱりそうだな」

みずき「ってことで今日は『スイーツ食べ放題ツアー』を計画したいと思いまーす」

聖「うおー、うおー。流石はみずき。だが何故そんな企画を?」

みずき「まあ、実はというと、ずっと前にパワ堂のデザートバイキング割引チケットをもらってね。それが今日までの期限だったのよ」

聖「なるほど、それは危うくもったいなかったな」

みずき「だから聖を誘ったわけ。聖もパワ堂のスイーツ食べたいでしょ?」

聖「きんつば……羊羹……カステイラ……考えただけでよだれがでるぞ、みずき」

みずき「よーし、それじゃあとっと行くわよー。では、出発s……」

聖「ん……、待てみずき。その券をよく見るんだ」

みずき「え、チケットを?何々……『注:なお、このチケットは3名様以上からご利用になれます』……」

聖「あと1人足りないぞ、みずき」

みずき「……な、なにいってんの聖!あたしがそんな、まさか3人以上でないとこのチケットが使えない、ってことを知らなかったわけないでしょ!?」

聖「(この焦り様……さては券の注意書きを全く読んでなかったな……。)では、あと1人の目星はついているのか?」

みずき「も、もちろんよ!ちょ、ちょっと待ってなさい……」

(携帯を取り出して、誰かに電話をし始める)

みずき「あー、もしもしー。今暇でしょ?え、暇じゃない、今からバイト……?」

みずき「そんなもの、仮病でも使ってさっさとキャンセルしちゃいなさい!そして早くあたしの家に来るっ!以上!!」

(みずき、携帯を切る)

みずき「ふう。これで3人揃ったわよー」

聖「(今、みずきの姿が鬼と重なって見えたぞ……)」



(〜しばらくして〜)



友沢「……、……おい、来てやったぞ」

みずき「おっそーい、ほんとおっそいわよ!?もうちょっと早く来れなかったの!?」

聖「(犠牲者は友沢先輩だったのか……。ご愁傷様だな……)」

友沢「お前な、俺だってバイト先に休む理由を伝えたり、それについて謝ったり色々と大変だったんだぞ……」

みずき「言い訳なんかしていいわけ!?大体ねえ、『呼ばれたら早く行く』ってのは、常識でしょ!?じょ・う・し・き!」

聖「まあまあ、みずき。ともかくこれで3人揃ったんだ。早くパワ堂に行こう」

みずき「む、そうね……。ってことで改めて、出発進行〜っ!!」



(〜しばらくくして〜)



みずき「パワ堂にと〜ちゃ〜くっ!」

聖「いよいよ、きんつばや羊羹がお腹一杯食べられるのか……」

友沢「しかし、店内は女性が多いな」

みずき「そりゃあそうよ。スイーツは女の子の栄養の源よ?」

友沢「その発想はおかしいだろ、みずき」

聖「先輩、それはあながち間違いではないぞ」

友沢「そう、なのか……」

みずき「ともかく、早速食べるわよ〜っ!!」

聖「おーっ」

友沢「やれやれだ……」



(〜3人はデザートの乗った皿がたくさん並ぶ机にたむろする〜)



みずき「まーずーはっ、パワ堂名物のプリンからいただこうかしら〜♪」

みずき「あら?このチョコレートケーキもおいしそうねぇ〜」

みずき「うーん、ミルフィーユも外せないわね……」

みずき「いやーん、このモンブランもおいしそう……。これだけたくさんあると迷うわねぇ」

みずき「まあいっか。全部とっちゃえーっ!」

友沢「お前、初っ端から滅茶苦茶飛ばすな」

みずき「えー、だってバイキングよ〜?食べなきゃ損じゃなーい」

友沢「確かにそうだけどな。だが食べ過ぎると太ってしまうぞ?」

みずき「別腹よ!べ・つ・ば・ら!だからかーんけーいないからー、かんけいないからー」

みずき「ていうか、そういうあんただって、なんだかんだでお皿にたくさん乗せてるじゃない」

友沢「ん。これはあれだ……。その……、お、俺だって人の子だ」

みずき「口では嫌がっても、体は正直ってやつね」

友沢「それとは訳が違うだろ……」

みずき「ん、どうしたのかしら聖。机の前に立ち尽くしちゃって?」

(みずき、聖に近寄る)

みずき「どーしたのっ、ひーじり!さっさと取らないと、デザートが無くなっちゃうわよ?」

聖「み、みずき……」

みずき「ちょ、ちょっとなんでなみだ目なの?どうしたのよっ!?」

聖「き、きんつばが……」

みずき「きんつば?」

聖「ようかんが……」

みずき「ようかん?」

聖「何故……何故、何故きんつばがバイキングにないんだ……」

みずき「……ぇーっ」

聖「おかしい……おかしいぞ……何故ケーキのバイキングがあって、和菓子のバイキングがないんだ……」

みずき「そういえばそうよね。なんで和菓子バイキングって見かけないのかしら?」

友沢「単に客の好みの問題じゃないのか?」

聖「なん……だと……。ふ、ふざけるなっ。需要はあるぞ!主に私がっ」

友沢「六道1人の需要のために和菓子バイキングなんか開けるわけないだろ……」

聖「うぅ……。みずき……私は一体どうすればよいのだ……」

みずき「どうすれば、って……。バイキングに来たんだから、やることは1つよ」

みずき「食え!血肉を糖分で満たせ!そして悔いを残さずっ!全メニューを食せっ!」

聖「あ、あぁ。そうだな!きんつばの仇をケーキで晴らすのだな!」

友沢「仇、ってきんつばは六道の一体何なんだ」

聖「よし、俄然食欲が湧いてきたぞ。みずき、さあ食べるぞ!」

みずき「その心意気よ!聖っ!!」



(〜そして〜)



みずき「ふぅ、食べた食べたー!」

聖「満腹だ。まさしく極楽浄土だな」

友沢「(腹の形が変わるほど、デザートを食べたやつを見たのは初めてだ……)」

みずき「うーん、やっぱりパワ堂のプリンは絶品ね。おみやげに買っていけばよかったかしらね?」

聖「むむ。そういわれると、私も、きんつばをおみやげに買うべきだったか」

友沢「(あれだけ食べてまだ食べる気なのか。この2人は)……しかし。お前たち、これだけ食べて大丈夫なのか?」

みずき「ん?何がダイジョーブなのよ?」

友沢「体重だ。体重。あれだけの量を平らげたんだ。後々しっぺ返しを喰らうぞ」

みずき「あのねぇ、大体そう簡単に太るわけないでしょ〜?」

聖「そうだそうだ。でないと欧米人は日に日に肥えていって、最終的に破裂してしまうぞ」

みずき「それにこれはあくまで別腹!きっとどこかのブラックホールに食べたもの全部吸い込まれていってるから無問題よ」

友沢「都合のいい解釈だな……」

みずき「あーあー、気が付けばもうこんな時間。今日はもう解散ね」

聖「だな。今日はありがとうだみずき。おいしかったぞ」

友沢「なんだかんだでケーキを味わった自分がいて少し悔しいな」

みずき「んじゃ、今日はこの辺で解散っ!」





(〜数日後〜)





聖「ふー。いいお湯だった。やはり別府温泉、の入浴剤は最高だな」

聖「更に最高続きで、今日はお父さんがお土産で買ってきたパワ堂のきんつばがあるからな」

聖「ふふふ」

聖「早く髪を乾かして、きんつばを食べようではないか……うわっ」

(聖、何かにつまづいてこけてしまう)

聖「痛た……。私としたことが、風呂上りのきんつばのことを考えていて足元を見てなかった」

聖「む、何に足をひっかけたのかと思ったら体重計か……」

聖「……そういえば」

―――体重だ。体重。あれだけの量を平らげたんだ。後々しっぺ返しを喰らうぞ

聖「友沢先輩が言ってたな……」

―――後々しっぺ返しを喰らうぞ

(聖、おもむろに自分の二の腕をつまんでみる)

聖「……わ、私は別に、太ったと感じているわけではないぞ……」

聖「けれど、あの日以降、色々と甘い物を食べたからな……」

聖「栗羊羹にお饅頭、カステイラにおはぎ……。何故か思い出すだけで色々と不安が募っていくぞ……」

聖「こ、怖くないぞ!私は、体重が増えることに一切恐怖を感じてないぞっ」

聖「保健室の加藤先生も言っていたしな。『華奢すぎるのはよくない』と」

聖「そ、そうだ。私はもう少し太った方が丁度いいんだ、うん」

聖「はっはっは……」

聖「……だが、現状の自分を知っておく必要はある……な……」

(体重計の前に立つ)

聖「確か夏ごろに体重を量って以来、体重計に乗ってないな」

聖「ということは2ヶ月、か……」

(恐る恐る、体重計に足を乗せていく)

聖「……南無っ」

聖「……」

聖「……」

聖「……」

聖「……」

聖「……な」

聖「なああああああぁぁぁぁぁぁーーーーーーっ」










聖「うーん、うーん……ハッ」

聖「今のは……夢、か……」

聖「しかし、嫌な夢だったな。すごく現実味があったぞ……」

聖「……」

(自分の二の腕をつまんでみる)

聖「……」

聖「夢の中でつかんだ感触と似ている……」

聖「……運動の秋とも言うし、ダイエットに励むとするか……」



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