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ユンボル801スレ専用*文章投稿板

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[60] 工事戦士の家庭事情(嫁ロクなんだかロクバルなんだか(汗)。801度薄めすんません…)
ウホッ!いいユンボル - 2007年11月02日 (金) 18時06分

 おう、今上がったぜ。風呂ありがとなノキータ。
 いやー生き返ったぜ!やっぱ久々の我が家はイイなぁ。
 え?そんなに嬉しかったのって?そりゃまあ、のんびり一人で風呂浸かれるのなんざ家くらいだかんな。
 現場じゃむさい野郎どもとシャワーでイモ洗いだしよ。
 そうだ、今度風呂場改築すっか?
 お前ちっちぇえから、もうちょっと広けりゃ二人でも入れるし……って何赤くなってんだよ。

 おお、ありがてえ!!気が利くじゃねえか。やっぱ持つべきもんはイイ女と良く出来た女房ってな!
 くうぅッ!!ああコイツの為に生きてるって感じだぜ。
 組の連中と呑みに行くのもいいけど、やっぱ家で飲む酒は格別だなノキータ!
 ん、何嬉しそうにしてんだお前?え、秘密?なんだよケチ。
 お……そういやさ。呑みに行くで思い出したんだけど、こないだ隊長がよ……

 え、またその人の話かって?いいだろ、だってあの人マジスゲエんだぜ。
 あの歳で「伝説」だの「英雄」だの言われてる野郎ってな、一体どんなんだって
 実物に会うまではオレも眉唾だったけどさ。
 どうせ王族に取り入ってのし上がった手合いで、実物はあんま大した事ないんじゃねーの?とかな。
 それが実際同じ現場で働いてみたら……
 ええっ、それも何度も聞いた?チェ、わかったよ。そんじゃとっとと本題に入るか。




 それでも最初はイケ好かない野郎だとは思ってたね。
 王族や貴族のヤツラがどんな連中かって、オレもハッパーさんも、勿論お前だって良く知ってるし。
 ドヴォークは資源が豊かだから、トネルみたいなひでえ事にはなってねーけど、所詮連中は搾取する側だ。
 少なくともこないだまで、オレもそう思ってたからな。
 いくら実力があるからって、そいつらに気に入られてヘラヘラしてるような野郎を
 上っ面はともかくハラから親方なんて呼べねえだろ。
 そんなこんなで亡命して早々、力王から直のお達しで組に配属されて、腐ってた矢先にあの事件だ。
 そう、アレ。お前にはその辺の事情って、まだ話してなかったっけ?

 まあ簡単に言や、下っ端の古参連中のやっかみだな。
 新入りで外様のクセに、故国でちと名が売れてるからって、隊長の直属にオレらが任命されたのが
 連中の気に食わなかったらしい。っつても、向こうさんもほんの嫌がらせのつもりで
 あんな大事になるとは思ってなかったみたいだけどな。
 その後はお前も知ってる通り、たまたま一緒の作業してた隊長がオレ庇って大怪我して
 オレらと件の連中が乱闘になりかけたの、その体で怒鳴りつけて一説かました挙句
 病院に担ぎ込まれたわけだ。
 そう、こないだの飲み会は要するに、隊長の快気祝いも兼ねてたってワケ。

 その頃にはオレはもう、あの人へのわだかまりとか先入観とか、全部ぶっ飛んじまってたけど
 やっぱ気まずいじゃねえか、その、色々とよ。それまでも含めて負い目みたいなのも、隊長にあったしな。
 その辺も手伝って、仏頂面してるオレをいい感じに上機嫌の隊長が、自分のトコに引っ張って
 能天気にあれやこれや話しかけてるうちに、何かムカムカしてきやがってな。
 酔っ払ってたのも手伝って、思わず怒鳴っちまった。
『アンタ馬鹿じゃねーか!?国捨てて入ってきたばっかの余所者庇って、んな大怪我までしたってのに。
 大体オレは他に行くトコねえから、嫌々アンタの下で働いてたんだぜ!?』
 てな。そしたら隊長何てったと思う?
『どんな理由だろうと、ウチに来た限りはその日からオレのファミリーなんだ。
 仲間に体張るのは当然だろうが』
 ってさ……
 一瞬キョトンとした後、すっげーイイ顔で笑いながら言いやがった。
 お陰でオレぁ思わず人前だってのにボロボロ大泣きしちまってさ。
 いやー、オレもまさかこの歳でマジ泣きするとは思ってなかったぜ。
 オレもう決めた。一生あの人についてくってな!




 ……しかしまあ、オレはあんなデカい男、初めて見たね。
 いや、ガタイはお前ほどちっちゃくはないけど、でもオレよかずっと細っこくてさ
 なんかこう守ってやんなきゃって感じなんだけどさ
 何て言うの?ああそう、器だ。器のデカさがさ、そんじょそこらの野郎とは全然違うんだよ。
 ありゃオレじゃなくても惚れるな。工事戦士だったら、いや男だったら絶対に惚れる!
 もうゾッコンってやつよ!!
 ……え、だったら隊長のためなら死ねるかって?
 あたぼうよ!!あーゆー男に惚れて命預けられるんなら、工事戦士としちゃ本望だろ。
 オレぁ隊長にだったら、命の一つや二つ喜んで差し出せるぜ!!

 って……アレ?ノキータ何怒ってるんだよ?
 怒ってない?嘘つけどう見ても怒ってるだろ、ってか包丁放せ!
 何!?そんならとっとと出てってその人と一緒になれって?ちょっと待てなんでそんな話になんだよ!?
 え?いやまあ、そりゃもう確かに心底惚れてるけど、それはそれ、これはこれだろ?
 いいから泣くな落ち着け、話し合おう!ホラ、落ち着けってば、物投げんなって包丁あぶねーだろ!?
 おーいノキータ!ノキータさーん!!?




「ヒック……隊長ォ、オレぁあいつの事がサッパリわかんねえっすよ……」
「まあ、女ってぇのは難しい生きモンだからなぁ」
 某月某日、仕事帰りの縄のれん。
 カウンター席には、家に帰るに帰れず、でかい背を丸めてカップ酒片手に昨夜の顛末を愚痴るロックボルと
 いまいち事情を理解していないまま、分厚い肩を叩きつつ相槌を打つバルの姿があった。
(あ……アホだ、アホがいる……)
 それを遠巻きに眺める一同が、心の中で総ツッコミを入れていた事は、無論知らぬが仏の二人だった。



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