[34] 合掌の心 |
- 童子 - 2014年07月05日 (土) 09時54分
心の眼を開いて合掌の中をじっと見ると、無限の智慧、愛、生命、供給がそこに充満して居るのであります。
この小さな合掌の中に時間空間を超えたところの‘ひろがり’と‘持続’とがあるのであります。
それをじっと味うと何とも云えない気持のいい状態になるのであります。
『神様、お父様、お母様、すべての衆生さま、ありがとうございます』
と合掌して御覧なさい、本当の感謝の心がわかります。
何とも云えない涙がにじむような有難さを感ずるのであります。
即ち宇宙と同根の心であります。
神すなわち宇宙の真理と一つになった心、合掌の心であります。
この中に無限の智慧、愛、生命、供給が充満しているのであります。
今迄も『信』の心のあった人は多かったですけれども、『信』の心の中に、無限の智慧と愛と生命と供給と調和とが充満しているとは考えない人が多かったのであります。
その為に『信』であると雖も却って不幸になると云うような考えをも持つ人も多かったのでありますけれども、生長の家では『信』とは神の御心が我々に流れ入って循環流通して発見したものであるから、その御心の中には悪いものはないのだと云うところの自覚を以て『信』を行ずるのであります。
尤も吾々は神想観に於て 『吾今五官の世界を去って ―― 』 ですから現象界の御利益を欲しいと執して言っているのではないのであります。
あのキリストの祈りにある 『御心の天になるが如く地にもならせ給え』 の祈りの心と同じく、既に実相世界、蓮華蔵世界には無限の智慧、愛、生命、供給、大調和が満ちている、その荘厳きわまりなき姿をじっと観るのであります。
それを合掌の中に観るのであります。
『愛と光との生活』 246〜247頁
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