[24] あなたが “道場” 又は “教会” を建立したい場合 |
- 童子 - 2014年06月23日 (月) 21時58分
ロータリー・クラブの提唱者は 「計画はよろしく大ならざるべからず、大なる計画は人を引きつける事が出来るが小なる計画は人を引きつける魅力がない」 といっているのである。
あなたが若し計画をするならば、大きな規模で物を考えるがよいのである。 併し計画は精密でなければならないのである。 それに関する良き参考書というものがあるならば、充分それを読んで参考にするがよいのである。
大なる計画は細部にわたって自分ひとりで計画できるものではないから、それぞれの専門家について其の助言をもとめるがよいのである。 細部の計画ができ上ると、全体にわたって統一ある計画であるか否かをたしかめ、修正すべきものは修正しなければならない。
そして出来上った計画は、それが計画ばかりでは机上の構図であって、何ら現実的な価値はないのであるから、それを実行に移すために必要な運動又は行動を先ず計画者から起さねばならない。
「計画はでき上ったが金がない」 という場合があるかも知れない。
カナダの或る地方へ講演に往ったとき、 「カナダでは布教するための殿堂又は教会のような建物をもたないと、単に “教え” が宗教だと称するとも、教えを書いた聖典が宗教だとか称しても、それはカナダ政府から宗教として認められないで、宗教の受ける保護や特典を受けることができないから、是非 “教会” としての建物を持ちたい。 そのためには金が要る」 という話が幹部会であったのである。
その時、幹部に話した私の意見は次のようであった。
先ず必要な広さの教会の建物を設計し、その見取図をつくってそれを壁にかけ、既に教会が建って其処に多勢の信者が集っている光景をヴィジョンとして心に描いて、既に教会が其処に建っている光景を見て其の存在を確信しなさい。
そしてその確信のもとに募金するのである。
心に描いて、先ず心の世界に、その存在を確立するならば、現象は “心の世界” の “影” であるから自然に現象世界にその設計通りの教会が建つことになるのである。
募金が半ば集って土地購入費に足りるようになるならば、土地を先ず購入して、そのプランが決して単なる計画ではなく、実在する土地の基礎の上に建てられるのだというハッキリした自覚を、自分自身及び、献金応募中の信徒たちの心の中に確立することがよいのである。
心の中に確立されたものは、必ず形の世界にあらわれるのである。
これはカナダだけで有効なやり方ではなく、日本国中或は合衆国でもブラジルでもメキシコでも、ヨーロッパでも凡そ信仰の道場を建てる時に応用できる方法であるのである。
『生長の家』誌 昭和39年11月号

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