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震災特別寄稿 / 辺見庸 より抜粋 |
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中国新聞マニア
(7449)投稿日:2011年03月18日 (金) 22時31分
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・・・・(前略)われわれはこれから、ひととして生きるための倫理の根源を問われるだろう。 愛や誠実、やさしさ、勇気といった、いまあるべき徳目の真価が問われている。
愛や誠実、やさしさはこれまで、安寧のなかの余裕としてそれなりに演じられてきたかもしれない。 けれども、見たこともないカオスのなかにいまとつぜんに放りだされた素裸の「個」が、愛や誠実ややさしさをほんとうに実践できるのか。
これまでの余裕のなかではなく、非常事態下、絶対的困窮下で、愛や誠実の実現がはたして可能なのか。
家もない、食料もない、ただふるえるばかりの被災者の群れ、貧者と弱者たちに、みずからのものをわけあたえ、ともに生きることができるのか。
日常の崩壊と同時に突きつけられている問いとは、そうしたモラルの根っこにかかわることだろう。・・・・(以下略)
すごく、心に刺さりました。
私たち日本国民の、愛や誠実、やさしさ、実践していけますよう・・・・
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