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DFF012 ハイラル地方に住むコキリ族の兄弟と旅人&少年 - ティファ・ロックハート (女性) - 2011年06月18日 (土) 07時06分 [1278]
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第1話「旅立ち、ハイラルを出発する兄弟。」
おハロー皆、私はリノア。 前作の「探求の心を持つ旅人と魔導の少女」シリーズが終わり、新しいシリーズに突入したよ。 今回は、前作から出演中の兄弟をメインに書いて行こうと思います。 引き続き語りは私が担当するので、応援宜しくね。
※この小説は二次小説ですが、完全にオリジナルです。 ※引き続きスマブラメンバーと、カップニングは変わりませんので…ご了諾下さい。
――――――旅立ち、ハイラルを出発する兄弟。――――――――
出発の日当日、リンクさん達コキリ族は村の皆にお別れを告げていた。 彼等が旅立つ事を知り、大いに泣いたのは幼馴染のサリアちゃん。 未だに泣き止まない彼女を、子リン君は優しく支える。 大丈夫だよ、必ず戻って来るからと彼女に言い残し…2人は故郷を旅立った。
幼馴染との別れに、突然大泣きする子リン君。 リンクさんはそんな彼に「泣くな、サリアはこれからも俺達の事を見守ってくれるさ」と優しく言い、 子リン君を自分の膝の上に乗せていたの。 仲間思いの優しいお兄ちゃんだね、リンクさんは。
「ねぇ兄ちゃん、これから僕達は何処に行くの?」 「そうだな!最初はバッツの故郷に行こうと思う、あいつには結構世話になったからな」 「リックスの村か…此処ハイラルだと、少しだけ遠い気がするよ」 「何言ってんだよ子リン、俺達にはオカリナがあるじゃないか」 「兄ちゃん……」 「行くぞ子リン、リックスの村に」
最初の目的地は、リックスの村に決まった。 その村を目指す為、彼等は同時にオカリナを吹く。 まるで、異世界に飛ばされたって感じがするね。 リンクさんと子リン君は、秩序の神・コスモスに呼ばれたコキリ族の兄弟。
彼等の目的は私と同じ、ケフカを倒す事。 な〜んか、ファリスがアジトを去る時みたいな感じだな。 調和の神の召喚を受けた者は、最後まで主に使えないと行けない。 私も、調和の神に呼ばれた戦士の1人だからね。
「此処が…リックスの村」 「ああ!この世界の事を俺は、ティーダから聞いたんだ」 「兄ちゃんに何て言ってたの?ティーダさんは」 「暁の戦士として戦ったバッツの親父・ドルガンさんは、3年前に病気で亡くしたらしいんだ」 「えっ……!?」 「バッツがまだ幼い頃に母親を亡くし、それ以降は親父と一緒に長い旅に出てたそうだ」 「両親を失ったバッツさんは、ドルガンさんの後を継ぐ事になるんだね」 「そうだ!亡くなる前にドルガンさんは、バッツに遺言を残したんだ」 「何なの?その遺言って」 「『相棒のチョコボ・ボコと一緒に、世界中を見て回れ』だそうだ」 「……そっか、そんな事があったんだ」
バッツの過去を知った子リン君は再び、大いに泣き出した。 そんな彼を支えるリンクさんは、子リン君を優しく抱き締めていた。 辛い思いを言って済まないと彼に付け足しし、自分も同時に涙を流す。
こんな所で泣いてたら、成長しないよ2人供。 今は辛くても、もうすぐバッツに会えるんだから。 仲間を探す旅は、今始まったばかりなんだよ。 どんなに遠くに居ても、2人には笑顔で居て欲しいんだからね私は。
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DFF012 ハイラル地方に住むコキリ族の兄弟と旅人&少年 - ティファ・ロックハート (女性) - 2011年06月18日 (土) 07時57分 [1279]
タイトルに書いてある少年は、玉葱君の事だよ。 アルクゥは普通に、ライトさんの騎士になってるからね。 えっ?どうして彼女の騎士になったかって言われても、私じゃ分からないよ。 詳しくは、本人達から聞いてね。
本編に行く前に、この話に登場するメインメンバーを紹介したいと思います。 語りは引き続き、私が担当するよ。 暫くしたら、子リン君視点かセリス視点に変わると思う。 何話くらいかって?そうだねー、多分10話位に変更すると思うよ。
では、行くよー。 出てくるメンバーに文句を言う人は、出入り禁止だからね。
〜登場人物紹介〜 リンク(20) ※原作では17歳 ハイラル地方の勇者。 剣と飛び道具とで、多彩な攻撃な可能な戦士。 7年前の姿である子供リンクの兄で、弟を可愛がる優しい一面を持つコキリ族の青年。 探求の心を持つ旅人・バッツとは、一番の仲良し。 最後の切り札は、トライフォースラッシュ。 CV:檜山修之
子供リンク(13)※原作では10歳 ハイラルの勇者・リンクの7年前の姿。 リンクと同じく剣と飛び道具とで、多彩な攻撃が可能な若き戦士。 成長期のリンクを兄に持つが、仲間である雄鼠ポケモン・ピカチュウの怒りに耐え切れないちょっぴり臆病者。 幼馴染サリアからオカリナを貰い、兄・リンクと一緒に旅に出るコキリ族の少年。 伝説の称号の名を持つ少年・玉葱とは、大の仲良し。 出演作は、ゼルダの伝説 時のオカリナと大乱闘スマッシュブラザーズDX(隠しキャラとして登場) CV:瀧本富士子
ピット 剣にもなる称号を駆使する、「パルテナの鏡」の主人公。 調和の神・コスモスの召喚を受けた戦士で、仲間を勇気付ける優しい一面を持つ。 最後の切り札は、パルテナ親衛隊。 CV:高山みなみ
マリオ スタンダードで使いやすい、おなじみ赤い帽子の配管工。 弟のルイージの財布を持ち出し、ギャンブルするのが彼の悪い癖。 キノコ王国の姫・ピーチに好意を抱き…彼女を守る為に、リンク達と一緒に旅を続けている。 最後の切り札は、マリオファイナル。
ピーチ キノコ王国のお姫様。 空をふわふわし、復帰力が抜群の女性。 赤い帽子の配管工・マリオに好意を抱いている。 最後の切り札は、ピーチブラッサム。
ピカチュウ おなじみのポケモン。 身軽なうえに、電撃による攻撃はパワフルな雄鼠。 言葉使いは汚いが、ピットと同じく仲間思いの優しい一面を持つ戦士。 最後の切り札は、ボルテッカー。 CV:大谷育江
こんな感じで、後のメンバーも増やして行くよ。 いつ紹介するかは、まだ未定だけどね。 引き続き、本編を宜しくね。 次の更新は、また後程書きます。
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DFF012 ハイラル地方に住む兄弟と旅人&少年 - ティファ・ロックハート (女性) - 2011年06月18日 (土) 09時03分 [1280]
第2話「バッツと再会、同い年同士の会話。」
その頃リンクさん達は、バッツの家を目指し先に進んでいた。 今居るのは、バッツの故郷・リックスの村。 彼は生まれた時から、この村に住んでいる20歳の青年。 3年前にお父さんを亡くし、幼い頃にお母さんを亡くしたんだね。
家の近くにあるインターフォンを押すと、そこにはバッツが居た。 リンクさんや子リン君と久し振りに再会した彼は、2人を家に招待した。 そっか!一緒に戦って以来、会ってなかったもんね。 何か久し振りの再会って感じがするな〜、2人は。
「珍しいな、お前が子リンと一緒に旅をしてるなんてよ」 「約束したんだ!『次旅に出る時は、お前も一緒に連れてく』って」 「あははっ!相変わらずだな、お前は」 「子リンの前だぞ、バッツ」 「ごめんごめん、つい可笑しくってよ」 「兄ちゃん!今はバッツさんとゆっくり話してなよ、僕は外に居るから」 「駄目だ!お前を1人にさせるもんか」 「ったく!弟を可愛がる所は、変わってないなー」 「手放したくないんだ、今も…これからもずっと」
そっか!リンクさんが子リン君を連れて旅に出たのは、そう言う事だったんだね。 あれから結局、魔女アデルを倒し…私達は地上に帰って来たんだよね。 皆、今頃どうしてるかな。 リンクさん達の旅は、まだ始まったばかりだからね。
2人はそれから暫くして、バッツの話をずっと聞いていた。 一緒に戦った私の事や、ティーダ達がどうしてるのかと色々話している。 ジタンは今、ガーネット姫と一緒に居るのかな。 お互い好きみたいだったし、結婚してると良いけどな。
「所でバッツ、あんたはこれからどうするんだ?」 「んっ?それはお前にも分かってるだろ、リンク」 「……って、まさか」 「ご名答!俺も一緒に旅に出るって事さ」 「それがドルガンさんの遺言だもんね、バッツさん」 「おっ!分かってるじゃねぇか、子リン」 「(子供に理解されるあんたの方が、羨ましいよバッツ)」 「何だよリンク、浮かない顔してよ」 「ま、まさか…ぜ、ぜぜん」 「兄ちゃん!それだとラグナ様と同じ言い方だよ(汗)」 「はっ!そうだった、最低だな…俺って(ガーン)」 「あははははははっ!本当にカッコ悪いな、リンク」 「バァッツーーーーーー(超激怒)」 「に…兄ちゃん、此処は堪えてよ」
あーあ、バッツたら本当に最低ね。 せっかく再会したリンクさんを、逆に怒らせてしまったじゃんか。 これがスコールだったら、リンクさんの何倍かは怒ってるよ。 もうっ!こんな簡単な事、私に気付けさせないでよ。
必死に怒るリンクさんを、子リン君は一生懸命に抑えようと頑張っている。 ピット君や他の皆が居たら、絶対に止められてただろうな。 ちょっと惜しい事もしたけど、仕方ないよ。 何か私、全然自分らしくないって思ってる気がする。
ドカッバキッズコッバタッ
「…………(リンクから何回か拳骨を喰らった)」 「良いかバッツ!二度と俺を怒らせんじゃないぞ」 「兄ちゃん…流石にさっきのは、やり過ぎだよ」 「俺を馬鹿にした罰だ、バッツにはこれ位やっとかないと気が済まないんだよ」 「今度は僕に任せてよ、兄ちゃん」 「えっ?」 「いつも守って貰ってばかりじゃ、強く慣れない気がするんだ」 「あのな…旅立つ前にも言ったと思うけど、お前は俺に守られるのが役目なんだぞ」 「……分かってるよ、でも」 「ピットが前に言ってただろ?無理に強くなっては駄目だって」 「そっか…そう、だよね」 「よし!じゃあバッツも一緒に連れて行くか、次の場所に」 「うん♪」
可愛い、流石はリンクさんの弟君ね。 確かにピット君は、そんな事言ってたよ。 まぁ…ダークが言ってた事は、気にしない方が良いって。 君達は1人じゃないんだから、強い仲間が一緒なら大丈夫だよ。
バッツと再会し、彼を仲間にしたリンクさん達。 次の目的地に向けて、彼等はリックスの村を離れる。 ちゃんと体を休まないと、この先の旅は上手く行かないよ。 どっかで体を温めてから、動くと良いって私は思うな〜。
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DFF012 ハイラル地方に住むコキリ族の兄弟と旅人&少年 - ティファ・ロックハート (女性) - 2011年06月18日 (土) 11時43分 [1281]
第3話「子リンの寝顔。」
次の場所に向かう間、リンクさん達は離れた場所で野宿をしていた。 調和の神に呼ばれた戦士は、クリスタルを経て…混沌の神・カオスを倒さないと行けないの。 その為にはまず、貴方達の力になる仲間と再会しないとね。 って、私もそうだけど。
ハイラルを旅立って、3日目の夜。 リンクさんは子リン君の寝顔を、傍で見守っていた。 そう言うのが、お兄ちゃんらしいんだよ。 バッツはリンクさんの傍に行き、子リン君を気にしていた。
「一番疲れてたのは、子リンの方だったな」 「ああ!今は俺が傍に居るから、心配ないぞ」 「本当に思ったけどさ…コスモスはどうして、お前達を呼んだんだろうな」 「彼女はきっと、何か考えがあったからじゃないか?」 「えっ!?」 「コスモスが俺達兄弟を呼んだ理由…それは、俺達に力を貸そうとしているからだと思うんだ」 「………」 「ピットやマリオ、ピーチ姫やピカチュウ達もきっと同じさ」 「マリオやピットはともかく、ポケモンまで呼ぶか?普通」 「だからコスモスは、俺達にこれを託してくれたんだ」 「クリスタル………」 「カオスを倒してさ、その先に何があるかは分からない」
途中からジタンと被ったけど、コスモスはきっと人手を増やそうとして呼んだと思う。 今頃彼女は、ロックとエアリスに看病して貰っている気がするよ。 私達がカオスを倒せば、この世界は安定する。 そうすれば私達はきっと、元の世界に帰れるの。
でも、元の世界に戻ったら…スコールと一緒に居られなくなっちゃうよ。 そんなの、寂しいよ。 私が居るのは、元々居た世界で…レジスタンスの活動をしている。 ティンバーには、約半分の人がレジスタンス活動を行っているんだ。
「あの時は悪かったな、バッツ」 「いや、お前のせいじゃねぇ。俺が行けなかったんだ」 「………バッツ」 「俺達はまたこうやって再会したのに、カオスを倒したら離れ離れになっちまう」 「俺達だって同じさ、あんたと離れたくないぞ」 「リノアの気持ちも分かるけどよ、そういう運命なんだよ…俺達は」
誰だって、離れたくないよね。 私にも分かるよ、2人供。 今はスコールと再会する日を、待っているんだ。 ゾーンやワッツにも心配掛けちゃったし、なるべく一緒に居ようと思うんだ。
そんな時、リンクさんの携帯に着信が入った。 いつの間に携帯持ってたの、リンクさん。 コスモスから貰ったのかな、他の皆も。 早く会いたくて待ち遠しいよ、スコール。
「もしもし?」 『その声はリンクか?久し振りッスね』 「おっ、ティーダ」 『バッツや子リンも一緒に居るんッスね、良かった…』 「あんたこそ…今どうしてるんだ?」 『俺か?今はロイやマルスと再会して、俺の世界を案内してるッス』 「喧嘩してたりしないよな、あいつらは」 『そんな気配は無いッスよ、でも…肝心のアイクが見付からないんッスよね』 「アイクが…どうかしたのか?」 『多分ティナが居るモブリズに行ってると思うッスよ、 「俺も一回ティナの世界に行って見たかったんだぜ」って大騒ぎしててさ』 「……相変わらず馬鹿だな、アイクは」 『それは俺も同感ッス、あいつなんか誘ってやんねっつーの』 「そうだ!バッツが今一緒に居るんだ、代わるか?」 『全然平気ッス、あとバッツに宜しく言って置いてくれ。「また会おうな!」ってさ』 「ああ、そう言って置くよ」 『じゃあなリンク、また何処かで再会しような』 「あんたも元気でな、ティーダ」
電話の相手は、ティーダだった。 良かった、彼も元気そうだったね。 子リンと一緒に居る事は、ティーダは既に分かっていた。 リンクさんとも会いたいけど、スコールに会いたいよ。
バッツ達はその後、男同士で話していた。 子リン君の寝顔を見守りながら、2人は今後どうするのか話し合っていたの。 バッツはティナが心配だし、リンクさんはピカチュウやピット君が気になる見たい。 お互い仲間だから、仕方ないんだよねきっと。
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DFF012 ハイラル地方に住む兄弟と旅人&少年 - ティファ・ロックハート (女性) - 2011年06月20日 (月) 06時55分 [1282]
第4話「日本刀を操る心優しき青年・クロノと再会。」
始まりは、リンクさん達がハイラルを去った後だった。 子リン君を可愛がる彼は、優しいお兄ちゃん。 2人はハイラルで育った、現在と過去の姿なんだ。 また、仲間が増えるね。
次に探す仲間は、トルースの村に住む17歳の青年。 簡単に言うと、私やスコール ティーダと同い年の剣士かな。 朝から晩まで彼は、休まずに剣を数回振り回しているの。 お母さんと2人暮らしみたいだから、心配だなー。
「おっ!珍しい船があるな」 「シルバードだ、しかも飛空艇だぞ」 「何でこの飛空艇の名前を知ってるの?兄ちゃん」 「昨夜にさ、クラウドから電話があったんだよ。『俺の次男坊を、迎えに行ってくれ』ってな」 「「……(あの良い大人が、カッコ悪っ)」」 「ん?どうしたんだ、2人供」 「「………べーっつに」」
あははっ!流石に呆れるよね、子リン君とバッツは。 トルースの町に着くと、彼等はすぐにクロノの情報を聞いた。 マーケットの外に家がある、あそこに居るんだね。 しかもそこには、愛猫も居る見たい。
ルッカとは幼馴染みたいだけど、そんなに喧嘩はしないみたいね。 お互いが本当の姉と弟って感じに、見えるだけなんだから。 彼女の家は、クロノの家より少し離れた所にある。 あの一軒家が、ルッカの家なんだね〜。
「……イテッ!」 「兄ちゃん、どうしたの?」 「前を歩いてたら、人にぶつかって……ってお前は」 「イテテテテテテテテ……そこに居るのは、リンクか?」 「じゃあまさか…昨夜クラウドが言ってた、次男坊って」 「ああ…俺の事さ!ったく、兄貴も大胆なんだよ」 「………ヒソヒソ(何か僕達が考えてた人とは違うね、バッツさん)」 「ヒソヒソ(そうだな、子リン)」 「話はクラウドから聞いてるぜ!お袋さんは元気か?」 「元気過ぎて疲れるよ、俺だって色々と母さんには苦労してるんだぞ」 「ははっ!お前は相変わらずだな、クロノ」 「……コスモスに呼ばれた戦士らしいな、お前達は」 「「「………ッ(何で知ってんだ(の)、こいつ(の人)は)」」」 「汗垂らしてどうしたんだよ、お前達(汗)」 「「い……嫌、何でもねぇよ」」 「そ、そうなんです…僕達の事は気にしないで下さい」
逆に情報提供されたわね、彼等は。 驚くのも、無理はないと思うよ。 立ち話もなんだし、家に上がらせて貰ったら良いんじゃないかな。 私の気持ちに気付いたクロノは、リンクさん達を家に招待した。
彼を出迎えてくれたのは、愛猫のトラ。 クロノはトラを優しく撫で、奥に居るお母さんにリンクさん達を紹介した。 いつも家のクロノがお世話になってますと、彼の母・ジナさんが笑顔で言った。 いえいえ!僕達は何もしてません、とリンクさんは恥ずかしそうに言葉を返した。
「そうだ!兄貴や皆にはあったのか?」 「いや、これから会いに行くつもりだ」 「そっか……兄貴の奴、相変わらず俺を心配してんだよ」 「マルスが前に言ってたんだ…『弟を心配しない兄貴なんて、居ない』ってさ」 「マルスって、青い髪色の剣士か?」 「ああ!」 「………一度会ってみたいな、そいつに」 「でもお前…家を離れて大丈夫なのか?」 「心配ないよ、暫く旅に出るだけだ。お袋には言ってあるし」 「ジナさん……何か言ってました?」 「……『あまり無茶をしないように』位しか、言ってねぇよ」 「お前が居ると少しは楽しくなるな、リンクが一緒に居ると流石に気まずくてよ…」 「どう言う意味だよ、バッツ」 「まぁまぁ、兄ちゃん…此処は抑えて」 「……お前も苦労してんだな、子リン」 「本当はね…兄ちゃん、すっごく優しいんだよ」
バッツとリンクさんが喧嘩してる間、クロノは子リン君と話していた。 こんな兄貴で大丈夫なのか?と彼に聞かれたけど、子リン君は慣れてるとはっきり言う。 確かに私も、リンクさんの事は心配だよ。 皆と再会する時、またバッツと喧嘩になったりしないと良いけど。
クロノがリンクさん達の仲間に入ったし、次は幼馴染のルッカだね。 彼女の家は、少し離れた場所にあるんだよ。 何でも噂では、優秀な一流技師さんみたい。 何か技師って聞くと、リュックさんやシド4おじちゃんの事を思い出すよ。
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DFF012 ハイラル地方に住む兄弟と旅人&少年 - ティファ・ロックハート (女性) - 2011年06月20日 (月) 14時12分 [1283]
第5話「クロノの幼馴染・ルッカと再会。」
クロノの家を後にし、次に向かったのは彼の幼馴染・ルッカの家。 彼女にはクロノと同じ、心の属性がある。 一流技師さんなのに、炎系の魔法を操るんだね。 彼女が習得する魔法の中には、ファイアやファイガ フレアが入っているの。
プロテクトはプロテスみたいな魔法で、攻撃を半減する技なんだ。 そして!クロノとの連携技で最強なのは、ファイガソード。 これは、クロノの乱れ斬りとルッカのファイガを合わせた物なの。 彼女達の世界はね、時間で旅をしてる場所って事なんだ。
「時間で旅をするだって?」 「ああ!中には此処現代 中世 未来 原始 古代と言う、5つの時代があるんだ」 「ふーん!つまり蛙野郎は、中世の騎士って事になるのか」 「そうだ!俺はこの時代の生まれで、ルッカの騎士さ」 「クロノさんにルッカさんは、似合わないと僕は思うな〜」 「ちょっ、子リン」 「お互い2つも離れてるのに、それで幼馴染なんて言うのは可笑しいよ」 「……偉い痛いとこを付くな、子リン」 「へへっ!まぁ……もがっ」 「子リン…頼むから、その辺にしろ」 「ははっ!今度は子リンがカッコ悪いな〜」 「……それ以上俺の可愛い弟を侮辱したら、あんたの腹を殴るぞ(キリッ)」 「う……、済まねぇ(汗)」 「………(本当にリンクの奴は、弟想いの優しい兄貴なんだな)」
一瞬リンクさんの殺気を感じたバッツは、彼の怒りに震えていた。 しょうがないよ、リンクさんを怒らせたのはバッツのせいなんだから。 クロノは結構、突っ込み所が満載な戦士だね。 実は彼にも、心の属性があるの。
クロノの心の属性は、天。 サンダーやサンダガと言う、雷系の魔法をメインに使うんだよ。 魔法を習得するには、時の最果てに居るスペッキオって言う人から得られるんだ。 私の世界だと、相手からドローしてゲットしてるよ。
「あらクロノ、久し振りね」 「ようルッカ、お前も相変わらず変わんねぇな」 「そう言うあんたもね」 「俺はリンク、ハイラルから来た勇者だ」 「宜しくね!でもこの男の子、何だか苦しそうですよ?」 「…………(未だに口を塞がれていた)」 「ご…ごめんな、子リン」 「要するにこの子は、貴方の過去なのね」 「何で分かるんだ?ルッカ」 「私の頭脳を馬鹿にしては困りますよ、リンクさん」 「…………ッ(流石はクロノの幼馴染、手強い女だな)」 「心中で話すのは、あいつ譲りだな?バッツ」 「ああ!スコールもリンクと一緒でさ、あまり声を出さないんだよ」
もうっ!リンクさんとスコールを、一緒にしないでよ。 確かにスコールだって、滅多に話さない時もあるよ。 だからって、彼とリンクさんを一緒にしたら…困るな〜私。 それでも私は、スコールと一緒に居たいもん。
いきなり皆の前から、居なくなるなんて寂しいじゃない。 スコールと出会わなかったら、私は此処にいなかったんだよ。 ずっと、レジスタンスの活動を続けてたからね。 お願い!少しは私の気持ちを、考えて欲しいな。
「リノアさんの言う通りよ、少しは彼女の気持ちを考えなさい」 「「…………」」 「兄ちゃん…兄ちゃんの言いたい気持ちは分かるけど、今はルッカさんの気持ちに答えて上げて」 「子リン………」 「言ったよね?前…僕に『子供を守るのは大人の役目、子供は守られるのが役目なんだよ……』って」 「そう…だな、そうだよな」 「今回は私の出番は無かったみたいですね、リンクさん」 「そんな事ない!あんたの気持ちを知らずに言った俺が行けなかったんだ、悪かったな」 「いいえ!気持ちを理解してくれただけでも、助かります」
流石は、一流技師さんね。 強いな〜、ルッカは。 私も彼女のように、強くなろうかな。 スコールと再会出来るまでの間、私も頑張って見るぞー。
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DFF012 ハイラル地方に住む兄弟と旅人&少年 - ティファ・ロックハート (女性) - 2011年06月21日 (火) 08時59分 [1284]
第6話「ガルディア城、子リンの帰還。」
1000年の時代、現代。 子リンは昔、マールちゃんが居たガルディア城で王子を務めていたの。 ある事情をきっかけに、彼は故郷を離れた。 本当の事言うと、子リン君は違うの。
子リン君はリンクさんと同じ、ハイラル育ちの子供勇者。 彼の腕は、誰もが認める所って感じだね。 クロノ ルッカを仲間に加え、リンクさん達はガルディア城に到着。 彼等の前に現れたのは、城の王女・マールちゃん。
「子リン王子、お帰りなさい」 「……兄ちゃんの前で、『王子』って言うのは止めてよ」 「まぁまぁ!皆さんも長旅でお疲れでしょ?部屋までお供します」 「まさか子リン、お前が此処の王子だったとはな」 「……ガルディア王33世の命令で、仕方なかったんだよ」 「子リン王子、長旅ご苦労様です」 「ああ!兄ちゃん達を部屋に案内しろ、僕は自分の部屋で休む」 「承知しました!」
この城の兵士達は、子リン君の命令に従っていた。 凄いな〜、子リン君は。 その頃部屋に戻った子リン君は、中々眠れない状態だった。 一緒に旅をしていたお兄ちゃんのリンクさんを、心配してるのね。
これから僕は、どうすればいいんだろうと…子リン君は考えていた。 その時、誰かが部屋のドアをノックしたの。 子リン君はその音に気付き、ドアを開けた。 そこには先程居た、ガルディアの兵士さんだったんだ。
「何事か?」 「失礼します!リンク様が子リン王子様に会いたいと」 「兄ちゃんが?」 「ええ…何やらリンク様は、悲しい顔をしていました」 「…………」 「王子様!私はいつでも、王子様の決断に従います」 「それで兄ちゃんは、何処で待ってるの?」 「城の外でございます、その格好では寒いので上着を着用して下さい」 「……済まないな、いつも」 「そして、こちらもお忘れずにお持ち下さい」
兵士さんから託されたのは、子リン君の装備品。 オカリナとブーメラン、弓矢まで入って居たの。 彼の伝言を聞き、子リン君は城の外へ走って行った。 汗を書きながら進むと、そこにはリンクさんの姿があったの。
彼は泣きそうな顔をしながら、子リン君をじっと見る。 言葉を掛けようと思い、子リン君はリンクさんの前まで歩いて行った。 突然彼の目から、大粒の涙が流れて来たの。 どうしたの?と声を掛けようとした瞬間、リンクさんは子リン君を抱き締めた。
「………お前と、離れたくない」 「えっ………」 「俺は…可愛い弟のお前を置いて、旅立ちたくないんだ」 「……兄ちゃん」 「城の兵士達なら、俺達の事分かってくれる筈だ」 「僕も…僕も同じだよッ、兄ちゃんー」
あーあ、子リン君まで泣いちゃったよ。 リンクさんが彼を呼び出したのは、そう言う事ね。 可愛い弟が心配だから、離れたくないんだ。 私も何だか、泣けて来ちゃったよ。
これが、本当の兄弟愛みたいだね。 真夜中でしか、2人の時間は取れない。 何かまるで、スコールとキスティス見たい。 教官と生徒の恋は、禁止されてるのよねー。
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DFF012 ハイラル地方に住む兄弟と旅人&少年 - ティファ・ロックハート (女性) - 2011年06月21日 (火) 13時40分 [1285]
第7話「リンクの決意。」
せっかく、ガルディア城まで来たんだから…今はゆっくりしようよ。 私は今頃、アンジェロを撫でてたりしていた。 心配だよね、アンジェロも子リン君の事を。 彼等が私の世界に来た時は、驚いたなー。
今リンクさん達が居るのは、クロノの世界。 今回コスモスは、リンクさん達スマブラメンバーを呼んだの。 そっか!強くて頼りになるから、彼等を呼んだのね。 コスモスったら、そう言うのは先に言ってよね。
「ねぇ兄ちゃん、もう少し強く抱き締めてくれないかな」 「………ずっと離れたくないんだ、お前の傍から」 「僕だって同じだよ、せっかく此処に来て…いきなり別れるなんて耐えられないよ」 「ここの奴等は、お前の事を尊敬してるんだな」 「うん!ガルディア王33世は、素晴らしい父上だよ」 「そうだったな、俺達には両親が居なかったよな」 「子リン王子様、そろそろお休みになりませんと」 「ったく…あの兵士は、もう少し一緒に居させろっつーの」 「えへへっ!そうだね、でも続きは…また明日」 「ああ、必ず俺が行くから」
もう少しハグハグしたかったのに…っと、悔しがるリンクさん。 男同士って言うか、兄弟愛でイチャ付くのは恥ずかしいな。 それでよく、子リン君は嫌がったりしないよね。 この城の王子でもあるし、リンクさんの弟だから変わりたいのかな。
次の日、彼等は出発の準備をしていた。 先に目を覚ましたバッツは、クロノとルッカを起こす。 そう言えばリンクさん、こんな朝から何処に行ったのかな。 1人居ない事に気付いたバッツは、リンクさんを探しに…部屋を出た。
「どうしたんですかバッツ様、そんなに汗をかいて」 「リンクが居ないんだ、何処に行ったか知らないか?」 「リンク様なら子リン王子様の部屋ですよ、昨夜は2人供お会いになってましたから」 「ったく、あの馬鹿勇者は……」 「大丈夫です!とにかく貴方も、部屋にお戻り下さい」 「ああ、そうするよ」
バッツって、いつも仲間の事を思ってるんだよね。 その明るさ、スコールに少し分けて上げたいな。 スコールって冷静し過ぎて、言葉に出さないんだよね。 確かに私は、今までレジスタンスとしてゾーン達と一緒に居たよ。
原作で言ってた時の、スコールの言葉が忘れられないな。 皆…お互い別世界から来てるから、言いにくいと思うの。 私だって、自分の事考えてるんだから。 スコールと再会したら、私はまたスコールに甘えると思うの。
「子リン王子様が旅立たれるなんて、寂しいです」 「泣かないでよ!此処には王女様が居るんだから」 「マールディア様が知ったら、寂しがるでしょう」 「そんなに弱い王女じゃないわ、私は」 「ま…マールディア様!」 「確かに子リン王子様と別れるのは寂しいけど、きっと彼は此処に帰って来てくれるもん」 「安心して下さい王女様、子リン王子様は命をかえても俺がお守りします」 「ええ!子リン王子様を、お願いしますねリンクさん」 「はいっ!」 「子リン王子様、道中…お気を付けて」 「うん!僕は必ずこの城に戻るから、心配しないで」 「それではバッツ様達、子リン王子様を宜しくお願いします」 「ああ!行って来るぜ、皆」 「旅のご無事を、お祈りしています」 「………最後まで済まないね、皆」 「子リン……」
ガルディアの人達との別れに、子リン君は大泣き。 そんな彼を、リンクさんは優しく慰めてくれた。 ハイラルの勇者と子供勇者、か。 生まれが一緒だから、お互い兄弟なんだろうね。
もうっ!今頃になって私ったら、何を言い出すのかな。 これじゃせっかくの彼等に、申し訳ないよ。 リンクさん達はガルディア城を後にし、新たな仲間と再会する旅に出た。 シルバードって、変わった名前の飛空艇なんだね。
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DFF012 ハイラル地方に住む兄弟と旅人&少年 - ティファ・ロックハート (女性) - 2011年06月22日 (水) 06時46分 [1286]
第8話「子リンの笑顔。」
ガルディア城を出発したリンクさん達は、次の目的地に向かっていた。 彼等の目的地は、モブリズの村。 此処は、ケフカの裁きの光を受け…大人達が殺された村なの。 でもね!残った皆で、復興しようと頑張ってるんだよ。
そうだったね、バッツは今ティナの事が好きなんだよね。 お互い好きなのに、どうして言えないのかな。 素直に想いを伝えれば良いのに、この2人は。 戦い以来会ってないから、恥ずかしいんだろうな〜。
「酷い有様だな、この村は」 「………裁きの光が、この村を襲ったんだ」 「えっ……?」 「此処はね…世界が引き裂かれた、もう1つの場所なんだ」 「こんな事が出来るのは、あいつしか居ないな」 「ああ!ケフカは何としても、俺達が倒すんだ」 「私だって居るわ、皆と一緒に戦いたいもの」 「クロノ、ルッカ………」 「よしっ!他の奴等と再会した後、瓦礫の塔に行こうぜ」 「………」 「どうした?子リン」 「やっぱり…戦わなきゃ、駄目なのかな。他に方法ってないのかな」 「どう言う事だ?」 「………急に怖くなったんだ、僕」 「………大丈夫さ子リン、お前は俺が守るから」 「兄ちゃん………」
そうだったよね、子リンはガルディア城を離れる時…リンクさんは彼を守るって言ってくれた。 弟を見捨てる兄なんて居ない、か。 貴方の言ってた言葉は、間違いじゃ無かったよ…マルスさん。 リンクさんはいつだって、子リン君を守りたいって思うんだよ。
お互い過去と現在の姿だけど、守るべき人が居るからこそ…強く慣れると思うんだ。 私もね、そういう時があったの。 皆と一緒に入て怖くなった時、スコールや皆が支えてくれたの。 戦う事でしか、仲間を助けたり…守れないんだって。
「………戦いは、怖いな」 「誰だって戦いは好きじゃないさ、でも俺は…お前が何を言いたいのか分かるぜ」 「クロノさん………」 「俺とルッカは元の世界に居た時から一緒だった、彼女は俺の事が好きだったし…俺も彼女が好きなんだ」 「クロノ……、ありがとう」 「皆が1人じゃないから、お前だって此処まで頑張って乗り越えられたんだぞ」 「途中からクロノ、あんたの台詞がサッズと被ってるぞ」 「うっ……、済まねぇ」 「……1人じゃないから乗り越えられる、か」 「ああ!仲間の言う事は、聞くもんだろ?子リン」 「はい、そうですね」
やっと子リン君に、笑顔が戻って来たね。 今回はティナと会えなかったのが、ショックだったな。 でもね、簡単に諦めたりしないよ。 もうすぐだからね、仲間と再会するのは。
皆が居るから、私はきっと乗り越えられる。 セラさんは良く、この言葉をヴァニラさんに言ってたんだ。 それは、たまにって事だと思うよ。 さあ…ティナの所まであと少しだよ、バッツ達。
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DFF012 ハイラル地方に住む兄弟と旅人&少年 - ティファ・ロックハート (女性) - 2011年06月22日 (水) 14時10分 [1287]
第9話「ティナと再会、バッツの想い。」
いよいよ、ティナやアイクさんとご対面だね。 でも信じられないよ、アイクさんが此処に居るなんて。 モブリズの村の中に入って行くと、1人の男の子がリンクさん達を止めて来た。 殺気かと思い、リンクさんは剣を抜く。
その後だったの、懐かしい声が聞こえて来たのは。 子供の居る所の奥に居るのは、ティナ。 やっぱり、ティナだったんだね。 あの戦い以来会ってないから、心配したよ。
「バッツ!久し振りね」 「おっティナ、元気にしてたか?」 「ええ!一緒に戦って以来会ってなかったから、心配してたの」 「!あんたは、リンク」 「アイク!お前こそ久し振りだな、元気だったか?」 「当然だろ!俺の大好物は、肉さ」 「あははっ!変わってないな、お前は」 「………僕、外に行ってるよ」 「子リンお兄ちゃん、僕達と遊んで?」 「えっ………」 「ティナママはバッツお兄ちゃんに会いたかったし、アイクのお兄ちゃんはリンクお兄ちゃんに会いたかったから」 「……すっかり懐かれたな、子リン」 「…………」
子リン君が言葉を無くしたのは、言うまでも無かった。 本当は兄ちゃんと一緒に居たい、と思っていた子リン君。 仕方なく子リン君は、子供達と一緒に遊ぶ事にした。 お互いの仲間と再会し、暫く話し始めるリンクさんとバッツ。
クロノもまた、ルッカとずっと話し始めていた。 元の世界から来た幼馴染で、2個違い。 クロノは私やスコール、ティーダと同じ17歳。 ルッカはレナやローザと同じ、19歳の一流技師さん。
「ねぇ子リンお兄ちゃん、僕にもやらせて?」 「うん!やりたい人は、順番に並んでね」 「上手く合わせるには、どうしたら良いの?」 「そうだね…実はね、僕にお友達が居るんだ」 「どんな人?」 「天使のような格好をした人で、その人とは離れ離れになっちゃったんだ」 「………ピットの事を言ってるのか、子リンは」 「ああ!あいつの言う通り、ピットは何処かで俺達が来るのを待ってるんだ」 「子リンお兄ちゃんは、その人に会いたいの?」 「うん!僕の大切な、友達だからね」 「僕達、だろ?そこは」 「兄ちゃん……、聞いてたの?」 「お前や俺に取ってピットは、大事な仲間さ」 「……うん、そうだね」
そう言えば、バッツ達が居ないな。 何処に行ったのかな、2人は。 クロノとルッカは2人が居ない事に気付き、手分けして探す事になった。 人が沢山いる所は拒むんだよね、ティナは。
2人はバッツ達が行きそうな場所を捜索したけど、彼等は見付からなかった。 この村に来てまで、2人は行方不明かな。 本当に何処行ったのかなー、バッツ達は。 ったく、人騒がせなんだから〜。
「居たか?ルッカ」 「何処にも居ないわ、そっちはどうだったの?」 「駄目だ!こっちにも居ねぇ、何処に行ったんだよあいつらは」 「……ックロノ、あそこを見て」 「バッツ……絶対に、離さないわ」 「俺も同じだぞ、ティナ」 「やっと貴方に会えたんだもん、嬉しいわ」 「俺も君に会いたかったよ、ティナ」 「私達、これからはずっと一緒だね」 「ああ!君に何が会っても、俺が守るから」 「コラー!俺達の前でイチャ付くなー、お前等」 「ゲッ!クロノ、ルッカ」 「散々心配して探したこっちの身にもなって見なさいよ、馬鹿」 「「す…済みません」」
良かった、2人供無事に見付かったのね。 今回バッツ達は、クロノ達に暫く怒られていた。 苦労してまで、探しに行ったもんね。 私の場合も、そう言う事になるな。
彼等を見守っていたのは、リンクさんと子リン君 アイクさんの3人。 バッツ達はやっぱ、こうじゃないとね。 リンクさんは子リン君を抱えてるし、アイクさんはそんな彼等を見て嫉妬してる。 大丈夫だよアイクさん!貴方にもきっと、希望が見えて来るから。
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DFF012 ハイラル地方に住む兄弟と旅人&少年 - ティファ・ロックハート (女性) - 2011年06月23日 (木) 06時17分 [1288]
第10話「コスモスに召喚された戦士達。」
久し振りだから、このナレーションから行こうかな。 うーん、私…こう言う長い台詞は初めて使うんだよね。 皆が呼ばれたって事は、スコールもきっとそこに居る気がする。 だけど、最初からこの場に居ないのは…アルクゥとレフィア。
緊張するけど、頑張って言うよ…私。 これでも、スコールや森のフクロウの皆の為だからね。 緊張するよー、本当に。 ライトのように上手く行くか分からないけど、やってみまーす。
――――――混沌の神・カオスと戦う為、私達は調和の神・コスモスから力を与えられた。 この力は戦いを得ることで私達の意志に馴染み、やがてクリスタルに形を変えるのだと言う。 カオスの戦士達と戦い…クリスタルを得て、混沌の神・カオスへと挑む。―――――――――
――――――コスモスに召喚された戦士達。―――――――――
「う〜ん、何か理解出来ないよ」 「どうしたんです?トゥーン」 「コスモス様から力を託されたのは良いけど、どうして僕のクリスタルが指揮棒なのかな?」 「それはですね、貴方が『ゼルダの伝説 風のタクト』の主人公だからですよ」 「………(しょんぼり)」 「ミシアさん!トゥーンをからかわないで下さいよ」 「子リン……でも良いの?大僕の所に戻らなくて」 「仲間を見捨てて行ける訳ないよ、君は僕の大切な友達だからね」 「……ありがとう、子リン」
そっか、いくらシリーズが一緒でも…タイトルが違うんだね。 リンクさんはその頃、バッツやヴァンと一緒に話していた。 今の所…心配は無いみたいだね、彼には。 私は話し中の彼を見て、一安心したの。
その後私は風紀委員の風神に呼ばれて、いろんな話をしていた。 えぇー!此処で聞くの、その話を。 確かに風神は、長くサイファーと一緒に居るけど。 私じゃあいつの事、あまり知らないんだよ。
「リノア?」 「何て言ったら良いかな…私達は元の世界に帰る為に、此処に呼ばれたんでしょ?」 「御意」 「なのに風神は、私と話してて良いの?」 「友達 少ない リノア 偶然 発見」 「そっか…女の子の友達が少ないから、私を見付けたんだね」 「リノア 悩み あり?」 「スコールとお話ししたいけど、今はティーダ達と話してるんだ」 「スコール 呼ぶ?」 「ううん!後で私から行くよ、彼も心配してるし」 「リノア 決意 強い」 「ありがとう、風神」
風紀委員の彼女には、友達が少なかった。 ほとんどが、別世界から来たメンバーなの。 リンクさんを始め、子リン君やネス君達はスマブラのメンバー。 大乱闘は初期から始まって、Xまで発売されている。
次回作は一体、誰が出て来るのかな。 リンクさんは再び、続編に出るのかな。 ヴァンは今回の続編に初登場したし、今はいたストにも出てる。 私も、同じなんだ。
「リノア!子リンを知らないか?」 「あれっ、さっきまでバッツ達と話してたんじゃないの?」 「あいつがさ…『今は子リンの傍に居てやれよ』って言ってくれたんだ」 「何か、子リン君みたいな感じだね」 「えっ?」 「今彼はね、トゥーンやアルティミシアと話してるんだ」 「………そうか」 「大丈夫だよ!きっと子リン君は、貴方の所に戻って来ますって」 「ありがとな、リノア」
初めて彼から、ありがとうを聞いた。 本当にリンクさんは、子リン君の事を可愛がっているのね。 彼が弟を思うのは、私にも分かるよ。 スコールと再会したら、一緒にハグハグするんだ。
私はスコールの事が好きだし、彼も私を愛してくれてる。 ゼルはきっと、三つ編みの図書委員さんが好きだと思うな。 これは本人の前では内緒なの、彼に知れたらとばっちりを受けちゃうから。 リンクさんはそのまま元の場所に戻って、子リン君の帰りを待っていた。
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DFF012 ハイラル地方に住む兄弟と旅人&少年 - ティファ・ロックハート (女性) - 2011年06月24日 (金) 06時05分 [1289]
第11話「居なくなった子リンの行方。」
おかしいな、子リン君が何処にも居ない。 オロオロしていた時、私の所に一通の手紙が届いた。 それは私達宛ての、手紙だったの。 今回手紙を運んでくれたのは、モグちゃん。
手紙には、こう書かれてあった。 ――――――親愛なる兄ちゃんと仲間達へ。 何も言わずに居なくなったりして、ごめんね。皆と一緒に戦った事、決して忘れないよ。 今僕は、皆を守る為に1人で旅に出ています。 この手紙はきっと、リノアさんの所に届いてると思いますよね。
そしてリノアさん、貴方に伝えたい事があります。 スコールさんの傍で、支えて上げて下さい。 僕はとても嬉しかったです、皆と一緒に居られて。 何処かでまた再会出来る事を、祈っています。 子リンより―――――――――
本当に子リン君は、私達の為に1人立ちをしてしまったんだね。 こんなの、リンクさんには言えないよ。 涙を流している時、彼は私の近くに居たの。 見せようと迷ったけど、やっぱり読ませるしかないよね。
私達が寝ている間に、旅に出ちゃうなんて。 せっかくコスモスから力を託されたのに、寂しいよ。 リンクさんの顔を見ると、彼は凄く泣いていた。 相当ショックだったのね、子リン君からの手紙を読んで。
「まさか本当に、1人で旅立つなんて思わなかったな」 「私も最初はビックリしたよ、突然居なくなるから」 「………子リンを探しに行く!リノアは俺と一緒に来てくれる奴等を、何人か集めて欲しいんだ」 「………わざわざ沢山集めなくても、大丈夫ですよ」 「えっ?」 「既に希望は、何人か出てますから」 「子リン君を探しに行くんでしたら、僕が一緒に行きますよ」 「玉葱……」 「何で彼がいきなり僕達の前から消えたのか、理由を知りたいからね」 「玉葱が行くなら俺も行くぜ、このままリンクを1人になんかさせるもんか」 「ジタン……」 「なぁリノアちゃん、こんな感じで良いかい?」 「うん!残ったメンバーは、私と一緒に待機ね」
私の想いは、アイクさん達に届いた。 アイクさんは相変わらずお肉から目が離せないけど、ちゃんと気持ちに答えてくれた。 トゥーン君は子リン君といっぱい話したかったと、ショックを受ける。 そんな彼を慰めてくれたのは、私を愛する騎士・スコール。
彼の慰めを聞いたトゥーン君は、信じるように微笑む。 エアリスやロックは最初から、私の気持ちを理解してくれたの。 セシルは相変わらず、ローザの肩を持ってるけどね。 何処までお似合いなのかな、この2人は。
「決まってるだろ、僕はこれからもローザを愛すると決めたからね」 「セシル…俺の方も負けてられないな、ティファの方が俺に取って一番の女神だ」 「兄貴がティファなら、俺はルッカを選ぶぜ」 「クロノ……」 「散々皆には色々言われちまったしさ、これからは少しでも力になりたいんだよ」 「クロノ……君はここ数週間で成長してるよ、ちゃんと愛する人を選んだからね」 「お…お互い様だろ、セシル」 「クロノさんなら守れますよルッカさんの事、ですけど私は…子リン君の言ってた事が気になります」 「『2つ違いなのに幼馴染って言うのは、可笑しい』って奴か?アルス王」 「はい、リンクさん」 「俺達だって7つの差だ、でも俺は…あいつを手放したくない」 「そろそろ時間だよ、行きましょうリンクさん」 「玉葱…何も心配するな、俺がお前を守ってやるぜ」 「ジタン……、ありがとう」
本当に旅立っちゃうって感じに、見えてきた。 伝説の称号・オニオンナイト、か。 たいそうな称号を持っても、中身は子供。 私は、そうだとは思わないな。
玉君だって皆を守る為に、頑張っているんだよ。 暗闇の雲達はもう、カオス勢じゃない。 一度は敵だったけど、私達に敗れた事をきっかけに仲間になってくれた。 子リン君……リンクさんが凄く心配してたんだよ、あんまり彼に心配を掛けないでね。
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DFF012 ハイラル地方に住む兄弟と旅人&少年 - ティファ・ロックハート (女性) - 2011年06月25日 (土) 06時24分 [1290]
番外編「リンクVSオニオンナイト、修業開始。」
ちょっとだけ本編をお休みして、番外編に行きます。 本編では私が語りだけど、番外編とおまけ編や学パロ編はリディア視点になるからね。 出てくるのは今回、2人とメインを出すよー。 子リン君が旅立った後の、お話です。
それでは、どうぞ。 寝不足な君でも、大丈夫だぞ〜。
――――――リンクVSオニオンナイト。―――――――――
「学生に実戦を教えようか?」 「手合わせお願いします、リンクさん」
お互いのエンカウントが来て、いよいよバトル開始。 今回リンクさんには、エアリスさんをアシストに付けて貰っています。 相手の玉葱君は、フリオニールさんがアシストです。 リンクさんは勇者で、玉葱君は小さな騎士さん。
お互い素早さや剣の腕は、一人前。 守るべき者の為に、2人の特訓が始まったの。 子リン君…貴方がこの場に居たら、止められていたわね。 リンクさんはあの時、かなり落ち込んでいたの。
「ほう、玉葱…中々やるな」 「リンクさんこそ素晴らしいです!ライトさんの上は、行ってますよ」 「俺は旅立った弟を守る為に、強くなりたいだけさ。その身に刻めッ」 「ちょっ!ライトさんと同じ発音で、攻撃するんですか」 「子リンからの受け入りなんだ、文句言うな」 「(兄弟揃って戦うなんて、色んな意味で凄いかも)」 「どうした?お前の攻撃だぞ、玉葱」 「はい!では遠慮なく、行かせて貰いますよ」
戦いは暫く続き、お互い無傷のまま続けた。 暫くすると、EXフォースが現れた。 勇者であるリンクさんが入手し、自分の覚えている技を次々と放って行った。 ハイラルを旅立ち、2人はずっと一緒に居たんですね。
けれど両者は、一歩も引かなかった。 リンクさんのアシストケージが溜まり、エアリスさんを召喚した。 彼女は最初玉葱君の動きを止め、そしてリンクさんのブレイブを回復した。 相手が動かない事を知ったリンクさんは、反撃開始を行う。
「ははっ!参りましたよ、リンクさん」 「お前も随分カッコ良かったぞ、玉葱」 「エアリスさんをアシストに選ぶなんて、お見事ですよ」 「子リンに頼まれたんだ、『僕が居ない時は、エアリスさんをアシストに選んで上げて』ってな」 「子リン君…きっと帰って来ますよね、僕達の所に」 「ああ!その時は、俺達2人であいつを迎えようぜ」 「はい!ごめんジタン、負けちゃったよ…僕」 「よく頑張ったな、玉葱」 「うぐっ……えぐっ………」 「良い修行になったそうだな、リンク」 「見てたのか?バッツ」 「ああ!マルスとロイから伝言が合ってな、一緒に見てたんだ」 「リンクさん…子供相手には、あまり本気出さないで下さいよ」 「わ…悪ィ」 「子リンが帰って来るまでの間、お前はどうすんだ?」 「………あいつの無事を祈ってるよ、放って置けないからさ」 「僕が前に言った事、覚えてくれたんですね」 「忘れたりなんかしないさ、もしマルスとの約束を忘れたら…あいつに顔向け出来ない」 「リンクさん……」
ハイラルの勇者・リンク。 子リン君の成長期である彼は、あの子を可愛がっている。 てっきりスコールさんのように、愛する人限定しか見せない笑顔があると思っていたけど。 彼は既に、笑っていた。
どんなに遠くに行っても、貴方の中の光が見付かれば…きっと帰って来るべき場所に導いてくれる。 この言葉は、エアリスさんの決め台詞なんです。 彼女と一番親しいティファさんなら、何か知ってるかも知れない。 ケフカを倒すまで、私達は戦い続ける。
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ハイラル地方に住む兄弟と旅人&少年 - ティファ・ロックハート (女性) - 2011年06月30日 (木) 06時05分 [1291]
第12話「コスモス側の戦士・ピットVS操られた子リン。」
子リン君が戻って来たのは良いけど、何か様子が可笑しかった。 ピット君は彼の気配に気付き、玉葱君が暗闇の雲と戦った闇の世界に向かっていた。 そこから何か、嫌な声を耳にしたの。 大丈夫かな、ピット君。
「コスモスの戦士か、僕を倒しにでも来たのか?」 「そうじゃありません、僕は子リン君を正気に戻す為に戦うだけです」 「今更僕が君の仲間に戻れると言うのか?笑わせるな」 「それは違います!貴方を信じて待ってるのは僕だけじゃない、リンクさんやバッツさん達が一緒に居ます」
流石は、パルテナの親衛隊を務めるリーダーさんだね。 スコールとは何か別格だけど、彼もそう言う所は負けないんだ。 君と同じように、スコールもね私達の事を考えているんだよ。 だからピット君にも、子リン君を助けれるように頑張って欲しいんだ。
2人の会話は続き、とうとう2人の戦いが始まった。 最初は子リン君からのエンカウントが来て、ピット君はライト風に答えた。 言葉使いがたまに違うから、やりにくいんだよね。 先攻はピット君からの攻撃、彼はパルテナアローを子リン君に向けた。
「コスモスの戦士にしては、中々やるな」 「子リン君を正気に戻す為なら、何だってしますよ僕は」 「こざかしい!その程度で僕を正気に戻そうなんざ、1000年早いぞ」 「止めろ、子リン」 「「………ッ」」
戦いの最中なのに、誰かの声が聞こえて来た。 そこへ現れたのは子リン君の成長期で、彼の兄でもあるリンクさん。 まさかリンクさん、貴方も戦うの。 2人の戦いを止めたリンクさんは、子リン君の記憶を蘇らせようとする。
そんな時、子リン君の様子がおかしくなったの。 リンクさんのお陰で子リン君は正気に戻ったけど、力に溺れていた。 彼を助ける為に戦う事を選んだリンクさんは、子リン君に回転斬りを放つ。 子リン君の体から闇の心が現れ、それをピット君のパルテナアローで消化した。
「兄…ちゃん?」 「!子リン、俺の事が分かるのか?」 「うん!兄ちゃんとピット君が力を合わせて戦ってくれたお陰で、僕はまた正気に戻れたよ」 「マルス達が心配してお前を待ってるぜ、行くぞ」 「僕も一緒に行きます、リンクさん」 「ああ!子リン、少し遅くなったけど…一緒に帰るか?」 「うん!」 「よしっ!俺の背中に乗りな、子リン」 「えっ………?」 「『えっ?』じゃないだろ、兄が弟を守るのは当然の事だ」 「うん、そうだね」 「よしっ!決まりましたね、沈んでないで皆の所に戻りましょう子リン君」 「おいピット!それラグナの台詞だろ、勝手に使うなよ」 「ごめんなさいリンクさん、一回使って見たかったので」
2人のいがみ合いに笑う子リン君を見て、リンクさん達は恥ずかしがる。 『またやっちゃったぜー!』っとかなりショックを受けるリンクさんだけど、ピット君が慰めてくれた。 子リン君とリンクさんの仲は、誰よりも知ってる存在。 心強い仲間と共に、子リン君達は歩き出す。
皆もね、子リン君の事心配して待っててくれてるんだよ。 戻って来たら、私達に謝ってね。 そして!二度とリンクさんの傍から、離れないようにするんだよ。 私だってこれ以上、スコールに心配掛けたくないんだから。
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DFF012 ハイラル地方に住む兄弟と旅人&少年 - ティファ・ロックハート (女性) - 2011年07月03日 (日) 07時43分 [1292]
第13話「子リンとリンク、お互いの想い。」
子リン君が正気に戻って、暫くが過ぎた。 他の皆の所に帰らず、今はリンクさんと一緒に居る。 ピット君も御苦労様、疲れを取った方が良いですよ。 彼だけ、私達の所に帰って来たのだった。
きっとピット君は、リンクさんに言われた事を考えてるのね。 ――――――今は子リンと一緒に居たいんだ、悪いけど2人にしてくれ。 あんな事言うリンクさんは、初めて見ましたよ。 彼は、そう思っていた。
「あれ?ピットだけなのか、あいつらはどうした」 「2人にして欲しいと、言われました」 「リンクに取っても、貴方に邪魔されたくないからでしょう」 「………」 「ピットよ…言いにくい事なんじゃが、あやつ等はハイラルから来た勇者と若き勇者なんだぞ」 「えっ……」 「お主には言うなと言われておったが、わしにも我慢の限界があるんじゃ」 「暗闇の雲さん……」 「大僕…今も子供の僕を守りたいかも知れないんだ、彼が居ないと大僕はまた大泣きするから」 「トゥーン君……」 「今の大僕に取って、子供の僕は必要なんだと思うんだ。だから大僕は君にそう言ったんだよ」 「リンクさんが…僕の為に、そんな事を言ったんですね」 「うん!今は大僕達を見守ろうよ、ピット君」
トゥーン君ったら、変わった言い方で呼んでる。 普通に子リン君って言えば良いのに、何か切なくなっちゃうな。 確かに仲間の言う事は、素直に聞くべきなんだと思うな。 皆が一緒に居るから、私達は1人じゃないんだよ。
誰かを守る為に、戦わなきゃ道は見えて来ないんだ。 皆が信じてる物だってきっと、後になれば嘘って分かって来るんだよ。 大事なのはね、それからどうするかって事なんだ。 本当の未来なんて、自分で見付けて行けば良いの。
「リノアさんの気持ちは分かりますけど、ほとんどの言い方が僕と重なってましたよ」 「えっ……!?」 「それは原作で僕がヴァニラさんに話してた事なんです、僕もコスモス側なので…分かります」 「ホープさん…貴方も、ルシになったんですか?」 「………はい」 「下界(パルス)のルシ…か、下界(パルス)のルシはクリスタルになって永遠を手に入れる。 何か、悲しい伝説ですね」 「そうじゃありませんよ!僕達も戦いが終わった後クリスタルになりましたけど、ヴァニラさん達に助けられました」 「結局最後は、セラさんとスノウさんの結婚を…ライトさんが認めたって事ですよね?」 「はいっ!」 「少しだけ理解しましたよ、ホープさんの世界の事」 「ピットさん……」
パルテナ親衛隊の隊長なのに、仲間を勇気付ける心優しく天使・ピット。 彼の言ってる事は、間違いじゃ無かった。 皆と一緒にこの世界を守る為には、ケフカを倒す事。 どんなに遠くに居ても、君の中の光が見付かれば…きっと帰るべき場所に導いてくれる。
上手く言えないけど、仲間を信じるのは当然の事なんだよ。 言葉だけじゃ、想いは伝わらないけど…。 今生きてるだけじゃ、物足りないよ。 一緒に乗り切ろうとするのが、皆を大切に思う事になるんだよ。
「カオスとコスモス…か、ガノンがカオスって事は僕達…あいつと戦わなきゃ行けないんだよね」 「ああ!俺達のトライフォースは、あいつには渡さない」 「ねぇ、兄ちゃん……」 「ん?どうした」 「ガノンと戦ったら僕達…元の世界でバラバラになるのかな?」 「それはコスモスが決める事だろ、何も気にするな」 「………」 「俺達が戦う為に呼ばれたって言うのは分かるぜ、でもな子リン…俺はお前を守りたいんだ」 「えっ!?」 「お前はまだ幼いし…あまり強くなったりしてないけど、戦う事で…どんどん強く慣れるんだ」 「兄ちゃん………」 「今回の旅は絶対、お前と行く」 「クリスタルって確か、絶望を打ち破る力なんだよね?」 「ああ!俺達のクリスタルはオカリナだ、お前だって同じだろ?」 「うん!でも…サリアには、ちょっと顔向け出来ないや」 「あははっ!確かにな」 「………僕ね、ずっと兄ちゃんと一緒に居たいんだ」 「俺だって同じだぞ、お前を1人にはしないさ」 「兄ちゃん………」 「今はこうしてて欲しいんだ、俺の気が済むまで」 「うん、良いよ」
また甘くなっちゃったね、2人は。 皆を遠ざけたのは、そう言う事だったんだ。 2人に慣れないと、こう言う甘い展開に慣れないのね。 リンクさんったら、頑丈し過ぎだよ。
何か私も、スコールとハグハグしたくなって来ちゃった。 この戦いって、いつまで続くのかな。 待ってる間にアンジェロも一緒に連れてこれば良かったなー、私。 皆だってきっと…帰りたいって言う想いは、変わらないと思うよ。
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DFF012 ハイラル地方に住むコキリ族の兄弟と旅人&少年 - ティファ・ロックハート (女性) - 2011年07月04日 (月) 08時15分 [1293]
第14話「バッツとピット、親しき友情。」
皆ー、またまたおハロー。 夏って感じの暑さになって来たから、皆も体調管理には気を付けてね。 ごめんね…語りなんだけど、引き続き私が担当する事になったんだ。 「リノアさんに任せますよ!」ってピット君の指名があったので、引き受けます。
スコールはきっと、この語りを読んでくれない気がするんだ。 彼は話す事は苦手だけど、今までは他人に知られたくなかったらしいの。 そんな彼を、私は頑張って振り向かせようとしてるって事なんだ。 私達の出会いは、バラムガーデンのダンスパーティーがきっかけなんだよ。
「ダンスパーティーって言うと、SeeD就任祝いなのか?」 「うん!ゼルやセルフィ、キスティスも無事にSeeDになったんだよ」 「確かあんたの世界には、G,Fがあったんだよな」 「ガーディアンフォース…初めて手に入れた召喚獣にね、相性があるんだよ」 「イフリートは元々、ゼルの方が一番相性良かったもんな」 「シヴァは最初がキスティスさん、次にリノアさんの方が相性良かったよ兄ちゃん」 「これ以上言ったらネタばれになる、その辺にしろよ子リン」 「はぁーい!」 「リンクも分かってるんだね、これ以上は言ってはいけない事だと」 「ああ!でもなセシル、俺はどんな時でも子リンを手放さないと決めたんだ」 「僕達の兄弟愛だって、負けないよ」 「クラウドさん…セシルさんにもお兄ちゃんが居るの?」 「ああ!セシルの兄貴は、ゴルベーザだ。そして俺にも2人の弟が居る」 「クロノさんとアルスさん、ですね」 「そうだ!特にクロノは少し落ち着いて欲しいんだ、末っ子のアルスと違いあいつは…少々暴れん坊だ」 「それ…あいつの前で言っても良いのか?クラウド」 「クロノにもそれ位分かってるつもりだ、例え落ち着きがなくとも…ルッカの前では冷静になる」 「幼馴染なのに…大切な人なんですね、ルッカさんは」
ふふっ!少しずつ馴染んで来たみたいだね、あの3人は。 私だと会話に入り易いし、皆の空気を棒に振っちゃうからね。 リンクさんの優しさは、子リン君の前だけ。 他は冷静だし、仲間の事を考えてくれる。
ハイラルの勇者なんだもん、貴方は。 子リン君の事、しっかり守って上げてねリンクさん。 彼にもきっと、それ位の気持ちは分かっていると思うよ。 子リン君のメインテーマは、私が登場するシーンだからね。
「子供の僕のテーマは、リノアさんの曲なんだね」 「うん!あの曲は、僕に取っては良い曲なんだ」 「そっか!癒されるって感じの曲なんだね、それは」 「トゥーンなら、どんな曲が良いの?」 「僕?そうだなー、ライトさんの曲かな」 「あれは私のメインな曲だ、何故君がそれを取る」 「だ…だってライトさん(オロオロ)」 「ライトさん!今はその辺で許して上げて下さい、トゥーンにだって悪気はないんですから」 「子供の僕……」
子リン君はライトさんを前に、トゥーン君を庇った。 トゥーン君はきっと、こう思っていた。 どうしてこんな僕の事を、子供の僕は守ってくれるんだろう…って。 それでもトゥーン君、君は大切な仲間なんだよ。
子リン君がトゥーン君を庇ったのは、仲間を大切にしたいからなんだと思うんだ。 私にも分かるんだよ、仲間は大切にしなきゃ駄目なんだって。 だからねトゥーン君、君も同じように仲間を信じれば良いんだよ。
「僕がリノアさんを指名したのは、間違いではありませんでした」 「何で彼女が良いと思ったんだ?ピットは」 「彼女の語りを読んでいると、僕にまで笑顔に慣れる気がするんです」 「人を愛する心は…そう簡単に、負けたりしないさ」 「ティナさんが傍に居るんですね、バッツさんには」 「ああ!彼女は昔、帝国の兵器としてケフカに利用されていたらしいんだ」 「えっ………?」 「魔導の力を利用し、世界を破壊しようとするあいつの考えを…俺は許さない」 「バッツさん……」 「だからピット、お前もさ俺と同じように仲間を守って行けばいいんだ」 「子リン君は…リンクさんから離れませんよ、彼も同じ気持ちですから」 「あいつに取ってリンクは大切な兄貴なんだ、過去と現在だけどよ…そんなのは関係ねぇ」 「そうでしょうか……?」 「お前もさ、そう難しく考えるなよ。誰かの言いなりなんてまっぴらだろ?」 「そう…ですね、バッツさんと話してたら少し元気が出て来ました。ありがとうございます」
少しだけヴァンと被ってたけど、彼なりの励まし方だと思った。 私にも、こんな風に守ってくれる仲間が居たら幸せに慣れるかも知れない。 でもスコールは、どう思ってるのかな。 聞きたいな、彼の想いが。
スコールもきっと、私を愛してくれてると思う。 冷静過ぎるけど、私の事を誰よりも愛する人だから。 ずっと傍に居たいって、今も思うよ。 私も大好きだよ、スコール。
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ハイラル地方に住むコキリ族の兄弟と旅人&少年 - ティファ・ロックハート (女性) - 2011年07月04日 (月) 12時27分 [1294]
第15話「リンクの微笑み。」
休息を取って暫くが過ぎ、そんな真夜中の時だった。 一緒に寝ていた筈の子リン君が再び、何処かに消えてしまった。 皆の所を次々と探すけど、彼の姿はなかった。 子リン君もまた、人が沢山居る所を拒んでいる見たい。
子リン!何処だっ、と彼の名前を呼びながらリンクさんは彼を探し続けていた。 私も頑張って起きてたけど、限界が来ちゃったの。 だから…寝ます、ごめんなさいリンクさん。 私が寝たと同時に、優しい手が私を抱き締めてくれた。
「スコール?」 「その格好だと寒いだろ、俺が温めてやる」 「ねぇスコール、こうやって寝るのは久し振りだね」 「ああ、そうだな」 「私ね…どうしようかって、迷ってたの」 「何も心配するな、リノアは俺が守る」 「もし…子リン君が言ってた事が本当だったら、別れちゃうのかな?私達」 「カオスを倒せば…この世界は安定する!だからと言って、簡単にカオスは倒せないだろ」 「………」 「この世界で出会えた事、凄く嬉しいですよ。でも僕達は…いつまでも一緒に居る訳じゃありません」 「ピット君……」 「別れはきっと来てしまうんです、そうなってしまうと…僕は寂しいですよ」 「俺だって、同じだぜピット」 「ピカチュウ……」 「せっかく仲良くなった子リンと、別れたくねぇよ」 「一番寂しいと思うのはリンクさんの方です、ピカチュウではありません」
皆だって、同じ気持ちだよ。 バッツなんて凄く、泣いてるんだから。 ティナと一緒に居られても、別れるのは嫌だって。 涙を流しながら、バッツはティナを抱き締める。
2人の恋は、皆よりずっと強いよ。 私の知ってる2人なら、簡単に負けないよ。 だからリンクさん、貴方も子リン君を受け止めて欲しいな。 一緒に乗り切ろうとするのが、その人を本当に大切にする事なんだよ。
「リンク、どうした?」 「ヴァンか、子リンを見てないか?何処にも居ないんだ」 「召喚獣のパワースポットに行ってたぞ、お前に心配掛けたくないって言ってさ」 「………」 「今は信じて待ってやれよ、あいつの事」 「ああ…そうだな、済まないヴァン」
やっぱりリンクさん、悲しい顔をしてる。 ピット君が言ってた事、事実だったんだね。 でもね!貴方はお兄ちゃんなんだよ、リンクさん。 兄が弟の前で泣くなんて、可笑しいよ。
今は勇気を出して、先に進もうよ。 皆だって、そう願ってる筈だよ。 私もそうだけど、他の皆も貴方の事信じてるんだからね。 ヴァンからの情報を頼りに、リンクさんは探す。
「(この先にあるのは…召喚獣のパワースポットか)」 「じゃあね子リン…また会いましょう、お迎えが来たようよ」 「はい!ありがとうございます、シヴァさん」 「青年リンクよ、この若者を宜しく頼むぞ」 「私達3兄弟はいつでも、貴方達と共にあります」 「…はい(これが、召喚獣か)」 「兄ちゃん、どうしたの?」 「随分探したぞ子リン、心配掛けるな」 「えへへっ!実はこの場所、召喚獣のパワースポットだったんだ」 「(ヴァンの言ってた通りだったな、今回は)」 「それから…心配掛けてごめんなさい」 「良いんだ!こうしてお前が無事だと分かれば、俺はそれで嬉しいんだ」 「兄ちゃん……」 「シヴァと何を話してたんだ?子リン」 「………内緒♪」 「教えろって!」 「駄目!これだけは、言えないの。たとえ兄ちゃんでも」
子リン君、何だかいつもの彼に戻った感じがしたわ。 いつもは明るくて、仲間の事を一番考えてくれる若い勇者さん。 コキリの剣は、子リン君の大切な剣なの。 コスモスが彼やリンクさんを呼んだのは、間違いじゃないみたい。
そしてねリンクさん、貴方に伝えたい事があります。 クリスタルはコスモスが皆に託した力なんです、皆を守ると言う事は…コスモスの願いを守る事になるのと同じになります。 セシルさんが何故ああ言ったのかは、分かりませんけど…。 皆を守る為に、言ったのではないかと思いますよリンクさん。
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DFF012 ハイラル地方に住むコキリ族の少年と旅人&少年 - ティファ・ロックハート (女性) - 2011年07月05日 (火) 08時49分 [1295]
第16話「仲間への想い、ロックとリンクの決意。」
召喚獣のパワースポットから無事に帰還した子リン君は、皆と一緒に就寝した。 召喚獣と話すなんて、リディアやティナの時以来だね。 リディアは幻界と人間界が故郷だけど、ティナは幻獣界と人間界が故郷なの。 お互い2つの故郷を持つ姉妹ってとこかな、2人は。
トゥーン君は結局、子豚さんと一緒に寝ていた。 風のタクトの主人公である彼は、指揮棒を持っている。 その年で主人公なんて、凄いね。 シリーズは、少しだけ違うけど。
「見張りを代ろうか?リノア」 「ライトさん………」 「子リンが無事に帰還した事を、考えていたのか」 「はい、まだ幼いのに…これからの事が心配なんです」 「旅は始まったばかりだからな、カオスを簡単に倒せるとは限らないぞ」 「ええ…、そうですね」 「ライトのお姉さん、僕と手合わせお願い出来ますか?」 「ああ、良いぞネス」
今のは、ネス君の声だね。 リュカ君とは幼馴染みたいだけど、お互いヒソヒソ話すんだよね。 気になるのは、子リン君がいつから指笛を覚えていたのかって事。 ユウナさんが吹いてたから、それで覚えちゃったのかな。
――――――諦めるもんか、僕はもっと強くならなきゃ。―――――――――
玉君が言ってた言葉が、脳内に響いて来る。 この言葉は一体、何の為に言ったのかな。 仲間を守る為、だと思うけど。 今は余計に、考えたくもないけどね。
考え事をしてたら、大きな手が私を包み込む。 これは、スコールの手かな。 探しに来てくれたんだよね、私の事。 どうしてこんな私と良くしてくれるの、スコールは。
「守ると決めたからだ、リノア」 「探してたの?私の事」 「ああ!リノアが居なくなったと騒いだ時、ライトが俺に話してくれたんだ」 「……皆もあの人の事、ライトって呼ぶんだね」 「そうだな……」 「子リン君は心配じゃないのかな、リンクさんの事」 「いや…今は疲れて眠っている、バッツとセシルがあいつの傍に居るからな」 「………離れたくないよ、スコール」 「俺も同じだ、リノア」
いつもスコールは、私を優しく抱き締めてくれた。 元の世界以来の、温かい温もり。 そっか!私はもう、スコールの物になったんだよね。 スコールの全てを愛した私を、彼は受け止めてくれた。
流れ星を見た後、私達はキスをしたの。 それは、アルティミシアとの戦いの後なんだ。 その頃のセルフィ達は、バンドの練習中。 リンクさん達をメインに、お祝いしたいのかな。
「………」 「何を考えているんだ?リンク」 「子リンの事が、心配になっただけさ」 「目の前からまた消えるって事か、それって」 「あいつはいつだって、戦いを恐れていた。時々怯えるし…暴走したら俺はあいつを止めれるのか不安で」 「今更弱気になんなよ、リンク」 「えっ……」 「お前は自分で言ったじゃないか!『子リンを守るのは、俺の役目だ』って」 「………怖いんだ、あいつを失いたくないほど」 「お前はそんな弱い勇者じゃない、俺が保証するよ」 「ロック………」 「いつかリディアが話してただろ?『これは皆の戦いだって、それに幻獣達の力も必要でしょ』ってさ」 「そうだな…ありがとう、ロック。あんたのお陰で助かったぜ」 「その意気だぜリンク、もう弱気な事言うんじゃねぇぞ」 「ああ、約束する」
ロックさんにも、分かってた事なのかな。 自分にも恋人を亡くしたけど、エアリスが傍に居てくれる。 私達の新たな戦いが始まるのは、これからなの。 真のカオスを倒さない限り、ガーランド達は蘇る。
全てのクリスタルを得て、私達は混沌の神・カオスへと挑む。 コスモス様は敗れたけど、残された私達には希望が見えてくる。デスべラードカオスこそが、真の敵。 私達に何処までやれるか分からないけど、やって見るしかないよ。
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DFF012 ハイラル地方に住むコキリ族の兄弟と旅人&少年 - ティファ・ロックハート (女性) - 2011年07月05日 (火) 17時21分 [1296]
第17話「休息。」
疲れが溜まった私達は、コスモスから手作りの料理をご馳走して貰っていたの。 私達が今居るのは、コスモスの館。 クロノ達の世界を旅した後、再びこの場所に戻って来たの。 彼の世界では、ラヴォスって奴が最後の敵なんだって。
私はその話を、リンクさんに話していたの。 彼は興味深々そうに、私の話に耳を傾けてくれたんだ。 流石は、子リン君のお兄ちゃんだね。 カッコいい勇者さんで、安心しました。
「リノアに褒められると、恥ずかしいな」 「んーん!そんな事ないよ、本当に褒めてるんだから」 「そうだ!あんたには言わなかったよな、俺が子リンを守りたいと思った理由を」 「うん、聞いてません」 「あいつを見てるとさ、あいつの中の面影がコスモスにそっくりなんだよ」 「そうかな?」 「アルクゥと同じように…ちょっぴり臆病なとこもあるけど、俺の知ってるあいつは凄く優しいんだぞ」 「そっか!」 「それでさ…もがっ」 「はいはいリンクさん、その辺にして置きましょうね」 「そうだセルフィ、俺達にお前達のバンドを見せてくれよ」 「了解〜!ゼル アーヴァイン キスティス…スタンバイしてー?」 「「「了解!」」」
マルスさんったら、相変わらずね。 スコールの為に、彼を止めてくれたんだわ。 こんなの、スコールに見せられないんだもの。 無事にセルフィ達の準備が終わり、いよいよバンドが行われる。
私達の前に立ってるのは、タップ担当のゼル。 その隣にギターパートのアーヴァイン、反対側にはフィドルパートのキスティス。 そしてセルフィは、フルートの担当。 これで、素晴らしいバンドが出来るんだ。
「凄い…穏やかな曲だね、子リン君」 「うん!この曲を聴いてると、楽しくなってくるんだ」 「実は僕も、同じ事を考えてたんだよ」 「あははっ!」 「何てタイトルかしら、この曲は」 「『Irish.Jig』と言う曲さ、これはリノアが言ってたパートで完成した曲なんだ」 「穏やかな曲なんだね、これは」 「ああ!この曲を、ティナと一緒に聴きたかったんだ」 「バッツ……」 「またイチャしてるけど、大丈夫なの?」 「あれこそが、本当の恋なんだよ子リン君」 「僕はまだ子供だし、恋なんて遠すぎるな」 「そんな事ないぞ、子リン」 「兄ちゃん!どうしたの、その傷」 「あの後アイクとマルスにやられた、すげぇ痛かったぞ」
あーあ、酷い傷だね。 4剣士の1人、リンクさんがやられるなんて。 もう!これ以上無理しないでね、リンクさん。 私だって、心配なんだから。
私を心配したのは、スコール。 リンクなら大丈夫だ、子リンが傍に居ると彼は優しく言った。 あれで本当に、兄弟なのかな。 そう考えるとリンクさんが私の方を振り返り、正直な気持ちを私に伝えた。
「そうだ!俺達は、本当の兄弟なんだぞリノア」 「兄ちゃん…力強いよ〜」 「はははっ!ごめんな、子リン」 「こう言う休息も、悪くないね?兄ちゃん」 「ああ!コスモスの手料理もまた食いたいし、戦いも続けたいしな」 「……………」 「あ…、ごめん」 「今度は僕が、兄ちゃんを温める番だよ」 「子リン……そうしてくれるのか、俺を」 「うん!僕達はもう、正式な兄弟だもん」 「ありがとうな…子リン」
子リン君が彼を温めると、リンクさんは子リン君を優しく受け止める。 男同士だけど、2人は過去と現在の姿。 ライトさんは黙ったまま、彼等を見守っていた。 アルクゥを肩に乗せたまま、リンクさん達を陰で見守る。
本当の姉と弟みたいだね、貴方達は。 何だか、素敵な関係だよ。 ライトさんはそんな私に、優しくしてくれた。 スコールに心配を掛けるなよ…リノア、と優しく言い…アルクゥと共に皆の所に戻って行ったのでした。
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DFF012 ハイラル地方に住むコキリ族の兄弟と旅人&少年 - ティファ・ロックハート (女性) - 2011年07月06日 (水) 06時51分 [1297]
番外編「ハイラルの兄弟とピット、3人の決意。」
その頃彼等は、皆と出会った時の事などを話していた。 今居る場所は、次元城。 バッツさんの物語では、此処から始まります。 そして、ライトさん達の序章でも此処から始まるんですよ。
リンクさんと子リン君は喧嘩しないけど、ピット君が心配だな〜。 子リン君の何倍かは生きてる天使様だもの、心配だわ。 そんな彼等は何も言わず、子リン君の話を聞いていたの。 まぁ…今の所、危険な気配は無さそうね。
「決まってたよねー仲間のピンチに駆け付ける僕、ピット君達と合流したのはその後って事なんだよ。 これが僕の物語………」 「置いて行きますよ、子リン君」 「安心しろ!お前の物語は、まだ続いてるぞ」 「へへっ!流石は兄ちゃん……ッ!」 「どうした?子リン」 「……気のせいかな、何か殺気のある気配がしたんだけど」 「気のせいですよ子リン君、僕等は引き続き前に進みましょう」 「そうだな…行くぞ、子リン」 「うん♪」
何も気にすることなく、子リン君はリンクさん達と共に前へ進んで行った。 かすかな気配だったけど、あれは殺気のような感じがしたよ。 貴方達が戻って来る前に、何とかしないとね。 この場所の黒幕は、誰なのかしら。
ちなみに本編だと…リンクさんがクラウドさんで ピット君がスコールさん 子リン君がティーダさんなんですよ。 彼等なりのアレンジは、素晴らしいですよね。 私達との戦いは、まだまだ続きますよ。 引き続き、応援宜しくお願いしますね。
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DFF012 ハイラル地方に住むコキリ族の兄弟と旅人&少年 - ティファ・ロックハート (女性) - 2011年07月07日 (木) 06時27分 [1298]
第18話「仲間達の支え。」
今まではリノア視点でしたが、此処からはピット視点に変わります。 彼なりに語ろうと思いますので、宜しくお願いします。
僕の名はピット、パルテナの鏡の主人公です。 と言っても、ただ僕はカッコ付けてるだけの天使ですけどね。 コスモス様に召喚されてから、暫くが立ちました。 ですけど僕は未だに、この世界の事を知りません。
僕と同じ少年なのに、こんな僕を勇気付けてくれる仲間が居ます。 その彼の名前は、子供リンク。 リンクさんの過去の姿ですけど、彼の趣味はドラマティックゲームをする事。 そのゲームソフトの名は、DFF012。
――――――仲間達からの支え。――――――――
僕達を含むスマブラメンバーの数人は、調和の神・コスモス様から力を与えられました。 ライトさんの話に依ると、この力は戦いを得る事で僕達の意志に馴染み…やがてクリスタルに変わるらしいです。 カオスの戦士達と戦い…クリスタルを得て、混沌の神・カオスへと挑んで行く。 そんなに恐ろしい神様を倒すのが、僕達の役目だなんて思えません。
弱音を吐く僕を慰めてくれたのは、元カオス側の戦士だったセシルさんのお兄さん・ゴルベーザさん。 この人とセシルさんは、本当の兄弟見たいですね。 他には…ジタンさんとクジャさん、マリオさんとルイージさん そして子リン君とリンクさんの6組。 ティーダさんはジェクトさんの息子ですけど、12回目の戦いの時彼は…カオス側でした。
「そうだ!彼等の前に現れたのは、召喚士の少女・ユウナなのだ」 「彼女はコスモス側なのに、何故来たんですか?」 「ティーダの記憶を取り戻そうと、していたからだ」 「彼の全ての記憶を、ユウナさんが埋めようとしてたんですね」 「私も以前までは、混沌の神に与する戦士だった」 「…………」 「お前やセシル達と出会い、私も共に戦おうと決心したのだ」 「わし等は元カオスの戦士だが、力になるぞ」 「そうですよピットさん、此処は一緒に戦いましょう」 「俺様も少しは、あの餓鬼の為に一肌脱がねぇとよ」 「皆さん……」
こんな人達に励まされるなんて、予想外でした。 ですけど僕がこれ以上に驚いたのは、子リン君がガルディアの王子だと言う事。 キーファさんじゃないのに、何故彼が王子なんですか。 後でリンクさんに、聞いて見ましょう。
僕の居た世界とは違いますけど、ここの世界も悪くはありません。 パルテナ様は僕の上司ですけど、いつも見守ってくれています。 この戦いを終わらせる為に、本当の敵と戦わなければなりません。 僕の本当の敵は、誰なんでしょう。
「ガストラ帝国直属の魔道士・ケフカだな、あんたの真の敵は」 「クラウドさん……」 「あんたはティナと一緒に、ケフカを倒さなければならないんだ」 「………」 「済まない…、俺だと慰めになってやれなかったな」 「いえ…ケフカを倒したいって言う気持ちは、僕にも分かります」 「ピット………」 「僕は…いえ僕達は1人じゃありません、此処に居る皆さんが傍に居るから戦えるんです」 「その台詞、誰から聞いたんだ?」 「子リン君からです!あの時の僕はこんな性格だったんですけど…彼は僕にこう言いました」 「何と言っていた?」 「こんな事自分が言うのも変だけど…『誰かを助けるのに、理由なんて必要ないよ』と、彼は言ってました」 「少しジタンと被っているが、その通りだな」 「はいっ!」 「ピット君ー、何処なの?」 「噂をすればあっちから声が聞こえたようだ、行って来い…ピット」 「はいっ!ありがとうございます、クラウドさん」
確かに少しだけ、ジタンさんと被っていました。 こんな温かい人に勇気付けられた事、忘れたりしません。 僕と子リン君の絆は、こんなもんじゃないですよ。 僕から彼に教えてやる事は、まだまだ沢山あります。
アシストとのコンボ攻撃や、技の入力の仕方。 一番難しいキャラクターは、フリオニールさんですね。 彼の出て来るコマンド数は5桁ですが、素早く打つ事がポイントです。 ドラマティックゲームを得意とする彼に、僕はそのアドバイスをしていました。
「やーぱり難しいよ、フリオニールさんのコマンド入力は」 「ポイントはタイミングです、通常に打っては失敗してしまいます」 「面倒だから、自動コマンドにしようかな」 「駄目です!彼のコマンド入力が慣れるまで、変更させませんよ子リン君」 「そんなー、ピット君冷たいよ」 「そうじゃありません、僕は子リン君に教えてるんですよ」 「えっ……?」 「誰だって最初は上手く入力出来ない事もありました、ですけど僕…バッツさんを使用した時分かったんです」 「……ピット君」 「彼の場合左右のコマンドがあって大変でしたけど、徐々にやって行くと…自然に慣れて行く物なんです」 「ありがとう!君のお陰で、参考になったよ」 「ええ!では諦めずに、出て来たコマンド入力をタイミングよく押して下さい子リン君」 「うん!頑張って見るよ、僕」 「……余計な心配、だったな?リンク」 「ああ!あいつにはいつも感謝してばかりだからな、後でお礼を言って置く」 「お前と子リンのコンボだって、悪くないぞ」 「バッツ……」 「確かにお前達は過去と現在の人物だ、子リンがオカリナを吹き…7年の眠りで姿がお前になる」 「………」 「でも…俺の知ってるお前は、立派な勇者だぞ」 「えっ……?」 「ケフカを倒すまで…俺達の戦いは続くけど、この戦いは必ず終わらせるんだ」 「そうだな…混沌の神を倒し、この世界に平和を取り戻そうぜバッツ」 「ああ!これからも一緒に頑張ろうな、リンク」
久し振りに見ました、あの2人が笑う姿を。 僕と子リン君、バッツさんとリンクさんには素晴らしい友情があります。 親友…って言うけど、時々僕達は言い争う事があります。 極悪堕天使じゃありませんよ、僕は。
少しずつ僕は、皆さんの間に入ろうと思います。 これでも、世界の希望の為でもありますからね。 しまった!ユウナさんの決め台詞を、言ってしまいました。 ティーダさんがこの事を知ったら僕、彼に殺されますよーーーーーー(がくがく ブルブル)
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DFF012 ハイラルに住むコキリ族の兄弟と旅人&少年 - ティファ・ロックハート (女性) - 2011年07月07日 (木) 16時02分 [1299]
第19話「幼き少年・子リンの涙。」
皆からの勇気をたたえに、僕は前を向いて進もうと決めました。 リンクさん達の所に戻ると、玉葱君から子リン君が居ない事を聞く。 僕が出掛けてる間に、何かあったんでしょうか。 僕の方が彼より何倍も生きてるって、言ってしまったんだ。
子リン君が心配ですけど、こんな時どうしたら良いんですか。 今更会いに行っても、子リン君は許してくれませんし。 どうしたら良いんでしょう、僕は何も出来ない天使で終わってしまうんでしょうか。 そんな時でした、ピンク色の髪の人が僕を励ましてくれました。
「これ以上迷ってしまったら、お前は強く慣れないんだぞ」 「ですけど……」 「不安なのは分かるぞピット、私も最初は…スノウに切れていたからな」 「えっ……?」 「私を気安く姐さんと呼ぶから、それで頭に来たんだ」 「セラさんを守りたいと言う気持ちは、あの人にも伝わってますよ」 「ピット……」 「貴方は彼女の傍に居て上げて下さい、僕が子リン君を探しに行きます」 「待てピット、俺も行く」 「駄目です!これは、僕の問題ですから行けませんよリンクさん」 「……どいつもこいつも、俺の為に無茶しやがる」 「大丈夫さ、あいつなら子リンを見付けられるぜ」 「バッツ………」
ユウナさんから教えて貰った指笛を吹きながら、僕は子リン君を探していた。 コキリの森には戻ってない…、一体何処に行ったんでしょうか。 そこへ子リン君と一緒に居る、妖精ナビィさんが僕の前に現れました。 えっ…!この先に、子リン君が居るですって。
妖精ナビィさんと共に、子リン君を探し出した。 もうすぐ見付けますからね、子リン君。 皆さんだって心配してましたよ、貴方の事。 お願いです!僕に何も言わずに、居なくならないで下さい。
「破壊…破壊する!敵も味方も全て、破壊してやる」 「!止めて下さい、子リン君」 「お前も敵…破壊する」 「(子リン君の様子が変です!何とかしないと行けませんね)」
迷った僕は、助ける為に戦う事を選びました。 戦闘用音楽は、ライトさんの世界の曲・閃光。 この曲は、通常戦闘曲として利用しました。 僕にはアシストは居ませんけど、妖精ナビィさんが見守ってくれます。
パルテナ様から頂いた剣を、使う事になるとは予想外です。 僕が身に付けている技を使用し、子リン君に攻撃をする。 あの暴走さは、あの時のティナさんのような感じです。 絶対に助けますからね…■んでは駄目ですよ、子リン君。
「うう…ピット、君?」 「子リン君!僕が分かりますか?」 「忘れるわ訳ないよ…僕達はいつも、一緒に居たからね」 「済みません…君を助ける為に、戦ったりして」 「ううん!ピット君は悪くないよ、僕は嬉しかったんだ」 「さぁ帰りましょう、皆さんが待っています」 「うん……ッ」 「子リン君……?どうしたんですか」 「ごめんね…皆、本当にごめんなさい」 「大丈夫ですよ!今は僕が居ますから、いっぱい泣いて下さい」 「うん……」
子リン君はきっと、僕と再会するまで寂しかったかも知れません。 いや!彼を一番心配してるのは、リンクさんの方です。 元気を出して下さいよ子リン君、今は僕が居ますから。 僕はただ、子リン君の涙を受け入れるしかなかった気がします。
僕達がずっと此処に居たら、皆さんだって心配します。 さぁ子リン君、今は僕の背中に乗って下さい。 リンクさんには言えませんよ、子リン君が泣いてた事なんて。 今は僕が子リン君を守らないと、あの人に何を言われるのか分かりませんからね。
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DFF012 ハイラル地方に住むコキリ族の兄弟と旅人&少年 - ティファ・ロックハート (女性) - 2011年07月08日 (金) 07時02分 [1300]
第20話「1日遅れの七夕。」
そうでした、昨日は七夕の日でした。 皆の所に戻った僕は、リンクさん達に今までの状況を説明していました。 昨日が七夕だと言う事を、知らなかったなんて…カッコ悪いですね僕は。 悲しそうに落ち込んだ僕を、誰かが支えてくれました。
この大きな手は、もしかしてクラウドさんの手。 どうして彼が、僕を慰めてくれるんでしょうか。 ……って言うのは、本人の前では言いにくいです。 言い訳しようにも、上手く出来るか不安ですし…。
「言った筈だ!俺は苦しそうな仲間を、放って置けないと」 「クラウドさん……」 「1日遅れてしまったが、皆で願い事を書こうかリンク」 「ああ!よしっ、俺はバッツと一緒に書いて来るかな」 「俺も!ただしリンク、願い事書いたからって俺のを真似するのは止めてくれよな?」 「はははっ!それ位分かってるよ、バッツ」 「玉君!僕と一緒に願い事を書きに行こうよ?」 「うん、良いよ」 「なぁピット、俺と一緒に書かないか?願い事を」 「はい!宜しくお願いします、ジタンさん」
本当は、子リン君に声を掛けたかったんですけど。 タイミングが掴めず、彼は玉葱君と願い事を書きに行ってしまいました。 リンクさんはバッツさんと一緒ですし、仕方ないですよね。 でも今は、1人じゃありません。
一緒に行く相手が居なかった時、ジタンさんはいつも僕に話し掛けてくれました。 僕は少しだけ願い事に戸惑いながらも、頑張って書き続けて居ます。 じ…ジタンさん、人の願いを見るのは反則ですよ。 僕の気持ちが通じたジタンさんは、少し離れて書くようになってくれました。
「子リン君は願い事、何にしたの?」 「僕?うーんっとね…『これからも兄ちゃんと一緒に居られますように』かな」 「素敵な願い事だよ、それは」 「そうかな?」 「僕はね…君の前で見せるのは恥ずかしいけど『皆ともっと仲良くなれますように』って、書いたんだ」 「そっちの願い事の方が、素敵だよ玉君」 「?そうかな」 「うん!玉君はいつもレナさんの事で忙しいだろうなぁ〜って思ってたけど、僕と良くしてくれるから頼もしいな」 「子リン君……」 「だからね!皆と一緒に居る時間を、大切にして行こうよ玉君」 「おっ!たまには良い事を言うな、子リン」 「兄ちゃん…聞いてたの?」 「ああ!向こうからお前の声が聞こえて来てさ、バッツと一緒に此処へ向かってたんだ」 「リンクはどんな願い事を書いたんだよ?」 「……見せるのは良いけどさ、皆には言うなよ?」 「分かってるって!絶対約束は守るからさ」 「俺の書いた願いは…『これからもずっと、子リンと一緒に居られますように』と、書いたんだぞ」 「良いじゃないか、その願い事」 「そう言うバッツはどうなんだよ?」 「俺か?俺は…『ティナと一緒に、いつまでも平和な日々が続きますように』って書いたんだ」 「そっちの方が、羨ましいな」 「そうか?お前の願い事だって、悪くないぞ」 「いや!俺の願い事より、バッツの方が十分良いぞ」
何か、久し振りに見ましたよ2人の笑顔を。 リンクさんは最近、滅多に笑わない事が多かったんです。 僕が初めてスマブラXに参戦した時、彼は一緒に戦ってくれました。 子リン君はDXのみしか参戦出来ませんでしたけど、一緒に乗り切ろうと頑張っています。
僕はその後、他の皆さんにも聞きました。 クラウドさんはティファさんと一緒に、平和な日々を過ごしたいそうです。 お互い1つの差ですけど、両想いなんですね。 クラウドさんはティファさんが好きですし、ティファさんも彼を好きと思っています。 元ソルジャーと美少女格闘家か…、素晴らしいコンビですね。
「そうか?あんたとジタンの方が、もっと良いぞ」 「いいえ!僕は彼よりも、子リン君と一緒に居た方が良いんです」 「でもねピット君!無理に子リン君を頼っては、行けないことだってあるのよ」 「ですけど……」 「貴方はパルテナの鏡の主人公だけど、私達を慰めてくれる心優しい天使さんなんだから」 「ティファさん……」 「ピット君…もう仲間でしょ?私達は」 「………はい、確かにその通りですね」 「いつも俺の為に済まないな、ティファ」 「私がクラウドを愛する気持ちは、今も変わらないわよ」 「俺もさ!ティファを好きだと言う気持ちは、これからも変わりはしないぞ」 「クラウド……」 「俺の傍にずっと居てくれ、ティファ」 「ええ!それは当然だよ、クラウド」 「ヒュー!お熱いッスね、この2人は」 「ティファもクラウドさんを手放したくないみたいですし、これで良いと思います」 「ユウナさん……あの、僕」 「そんなに落ち込まないで下さい!誰にだって、使ってしまう事はあるんですよ」 「ユウナ!俺…これからもあんたを守って行くッスよ、絶対に俺が幸せにするからさ」 「私も同じ事を思っていたよティーダ、君ならそう言うと信じてたから」 「ユウナ……ずっと、俺があんたと一緒に居るッスよ」 「私もずーっと、君の傍に居るからねティーダ」 「………ッ」 「よく決心したな、ピット」 「リンクさん……」 「今回だけだぞ、俺の前で泣いていいのは」 「はい……」
あーあ、やっちゃいました。 皆を勇気付けるのが、僕の役目なのに…今更カッコ悪いですよ。 でもリンクさんは、そんな僕を優しく慰めてくれます。 彼の傍には、バッツさんが居ます。
何か子リン君に、今の現場を見られたら大変な事になります。 言った傍から子リン君は怒ってますけど、スコールさんが彼を説得してくれていました。 獅子の心を持つ戦士、スコール・レオンハート。 リノアさんの恋人ですが、ほとんどの行動では冷静沈着な方なんですよ彼は。
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DFF012 ハイラル地方に住むコキリ族の少年と旅人&少年 - ティファ・ロックハート (女性) - 2011年07月08日 (金) 14時42分 [1301]
第21話「壊れたオカリナ。」
僕の寝言のせいで、子リン君のオカリナを壊してしまいました。 僕はどうやって彼を説得したら良いのかと、迷いながらずっと考えていたんです。 謝らなければ…子リン君が、皆に言ってしまう。 だけど…、言葉が見付かりません。
皆より離れた場所に飛び立った僕は、子リン君の事を考えていました。 僕のせいだ、子リン君が起きる前に僕が修理をしよう。 そう決心したんだけど、出来ないと分かってました。 リンクさんの怒りが、僕に来ます。
「何を戸惑っているんだ?ピット」 「クラウドさん……実は、その……」 「あいつの持ってたオカリナを、あんたが壊したのか?」 「はい……」 「ちょっと待ってろ!俺からシドに話してみよう」 「シドさんって、どちらのシドさんですか?」 「俺の世界に居るシドだ、奴は優秀なパイロット技師なんだぞ」 「素敵な方なんでしょうね、その人は」 「スノウと同じ位の、熱血漢のある男だ」
そのスノウさんって言うと、ライトさんの仲間。 彼女に姐さんと呼び、腹を立たせた張本人ですね。 お天気組の一人ですが、動きがラグナさんのような感じです。 こんなの、本人の前で言うのは止めて置きますか。
暫くした後…約束通り、僕達の所にパイロット技師・シドさんが来ました。 僕はこの人に、事情を話し…彼を説得しました。 シドさんならきっと、子リン君のオカリナを直してくれそうですね。 ルッカさん並みと言う訳ではありませんが、頭脳は持ってますから。
「天使の若い兄ちゃんよ、世の中にはそうやって許す奴なんてあまりいないんだぞ」 「……僕の事ですか?」 「そう!俺様が言ってんのはお前さんだ、少しはあの若い兄ちゃんの事を考えろよ」 「シドが言ってるのは、リンクやあんたといつも一緒に居る子リンの事だ」 「………………」 「心配するな!俺がリンクを上手く誤魔化して置く、その隙に子リンの所に行って来い」 「クラウドさん……」 「このオカリナは俺様が修復しといてやるからよ、あの若い兄ちゃんには内緒にしとけよ?」 「はいっ!宜しくお願いします、シドさん」
本当にシドさんは、熱血漢のある男性でした。 ルッカさんやリュックさんと同じ技師さんなのに、一流ですね。 子リン君ったら、マルスさんに満面の笑顔で言ってましたよね。 彼の場合…子リン君に対しては怒りませんけど、僕はいつも叱られていますから。
クラウドさんに言われたように、僕は子リン君の所に戻りました。 散々心配を掛けられましたけど、オカリナを壊したなんて上手く言えません。 こう言う時は、シドさんの気持ちに答えましょう。 諦めませんよ!僕は絶対に、強くなるんですから。
「玉君の台詞と被ってたよ、ピット君(汗)」 「済みません…、つい使ってしまい」 「もうっ!心配してたんだよ、急にピット君がどっかに行っちゃうからさ」 「す…済みません!ちょっと1人になりたくて、散歩に行ってたんですよ」 「気分転換…みたいな感じかな?」 「はいっ……」 「兄ちゃんが毎回僕に言ってた事、分かってたんだよ」 「えっ……」 「『時々ピットはお前に黙って何処かに行く奴だけど、それはお前に心配掛けたくないからなんだぞ』って… 兄ちゃんが言ってたんだ」 「リンクさんが…僕の為に、そんな事を言ったんですね」 「うん!でもねピット君、君は僕の大事な友達なんだよ。 1人になりたい時は、必ず僕に一言言ってね?」 「はい!次からは、気を付けます」
守り切りましたよ、シドさん。 その現場を陰から見守ってるクラウドさんとリンクさんもまた、微笑んでいました。 作戦成功だな!っと言いながら、2人は笑っていました。 珍しいですね、今回は別の人と笑うなんて。
僕は…時々調子をこく天使ですけど、ずっと傍に居させて貰いますよ。 ガストラ皇帝直属の魔道士・ケフカは必ず、僕とティナさんで倒して見せます。 リンクさんは素直に、僕の気持ちを理解してくれました。 お前ならティナと良いコンビに慣れるぞ!っと、笑顔で僕に言ってくれました。
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DFF012 ハイラル地方に住むコキリ族の兄弟と旅人&少年 - ティファ・ロックハート (女性) - 2011年07月09日 (土) 06時12分 [1302]
第22話「見張り係とジャッジの名を持つ武人。」
ジャッジの名を持つ武人と言えば、あの人しかいません。 ヴァンさんの宿敵で、サイファーさんのような顔をしています。 バッツさんは、エクスデスさんが強敵ですし…。 リンクさんが彼の傍に居るなら、心配ないですね。
僕は、パルテナの鏡の主人公・ピット。 上司であるパルテナ様から、この剣を貰いました。 そして僕は、調和の神・コスモス様の召喚を受けた戦士です。 リンクさんや子リン君を始め、他の戦士達も同じように受けたんだと思います。
「子リンは心配じゃないのか?コスモスの事」 「心配だけど…僕達を呼んでくれた神様だからね、マリオ先輩達に任せるよ」 「俺とマリオは、初回のスマブラで共演した時から一緒だったんだ」 「僕はDXだけだけど、最新作に出れるかな?」 「お前の事を思って、マルスがこの短冊に願い事を書いてくれたんだ」 「マルス…一流剣士なのに、優しいね」 「俺も同じその1人さ、子リン」 「兄ちゃん……」
これは、兄弟同士の愛。 傍で見守っていましたけど、リンクさんと子リン君は仲良しです。 僕はXが初登場ですし、最新作にも出られたら良いなと思います。 誰が参戦するかは、まだ内緒ですけどね。
発売日は、2013年。 後2年の辛抱ですよ、2人供。 時のオカリナもリメイクしましたし、子リン君とトゥーンは交代ですね。 リンクさんと子リン君は過去と現在の姿ですけど、仲良しなんですよ。
「ピットはXが初登場なのか?」 「はいっ……」 「俺は今回の012が初登場さ、ロックやレナが参戦しなかったのは悔しいけど…次回作では必ず参戦出来ると思うんだ」 「願いが…叶えれば良いですね」 「……ッ!」 「どうした?子リン」 「この先の方角に…強い気配を感じる、それこそが武人さんだよ」 「混沌に与する武人、それってまさか……」 「今は任せましょう、マリオ先輩達を」 「そうだな!仲間の言う事は、絶対だよな」
ガプラスさんの気配を感じた子リン君ですが、マリオさん達の為に行くのを止めました。 混沌の神・カオス、あの強敵を倒さない限り…僕達に明日は無いんですね。 真の混沌になる前に、僕達がカオスを倒します。 デスべラードカオス、これこそが真の混沌です。
つい調子に乗ってしまいましたけど、やはり怖いです。 無理に戦おうなんて言うんじゃ、なかったですよ。 泣いて落ち込む僕を、誰かが支えてくれました。 僕の目の前に居るのは、閃光の異名を取る女戦士・ライトさん。
「お前の決心は、間違ってないぞピット」 「ライトさん……」 「私達を此処まで導き…夢を見せてくれたのは、お前だ」 「ピット君が居たからこそ、僕達は諦めずに此処まで来れたんだよ」 「ああ!お前はいつも、子リンを守ってくれたからな」 「ピット…誰だって世界を救えるかは不安なんだよ、でもね…君はもう1人じゃないからさ」 「マルスさん………」 「お前の決意は間違いではない、私が保証しよう」 「ミュウツーさん!」 「ピット!此処からが俺達の最後の戦いだ、俺達と一緒にカオスを倒そうぜ」 「はいっ……」 「その前にクリスタル集めだ、行くぞ子リン」 「うん!兄ちゃん…僕達の戦う相手って、誰になるのかな?」 「うーん!ザンデじゃないか、俺達は」 「ザンデか…手強そうなボスだね」 「ルーネス達光の戦士でも、奴は負けたんだ。今度は俺達があいつを倒す」 「うん、そうだね」
ルーネスさん達が一度戦った相手、魔王ザンデ。 闇の世界に続くルートの前に居て、敗れたと聞いた事があります。 この世界を守る為に、僕達の最後の戦いが始まろうとしています。 パルテナ様…援軍の皆、必ず戻りますから待ってて下さいね。
僕は…僕達はもう、臆病な戦士じゃない。 皆で誓いあった、大切な仲間なんです。 使い捨ての駒ではなく、一緒に戦って来た大事な仲間なんですよ僕達は。 行きましょう皆さん、カオスのいる混沌の果てへ。
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DFF012 ハイラル地方に住むコキリ族の兄弟と旅人&少年 - ティファ・ロックハート (女性) - 2011年07月09日 (土) 17時08分 [1303]
番外編「リンクとジタン、お互いの夢。」
此処は、アルティミシア城。 スコールさんが戦った、最後のダンジョンなの。 此処で2人は、あるお話をしてたのよ。 どんな話しかしら、気になるわ。
「『子リンと一緒に居られる事!』それが俺の、たった1つの答えさ」 「うーん……手放したくないって事なのか?それって」 「ああ!俺に取ってあいつは、大切な弟だ」 「分かるぜ!その気持ちは……」 「……ッ!」 「ん?どうした、リンク」 「誰かの強い気配だ…一旦引くぞ、ジタン」 「ああ!」
怪しい気配を感じたリンクさんは、ジタンさんを連れてその場を離れる。 ハイラルの勇者・リンクさんは何よりも、子リン君の事を一番に考えている優しいお兄ちゃん。 仲間を勇気付ける事もあるけど、弟思いなの。 まさにコスモス軍の、ムードメーカーね。
本編だと、リンクさんがフリオニールさんなんです。 2つ違いの差だけど、少しクール系かな。 エッジもこれ位逞しくなってくれると、良いけど。 本当に彼ったら、馬鹿な王子様ね。
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DFF012 ハイラル地方に住むコキリ族の兄弟と旅人&少年 - ティファ・ロックハート (女性) - 2011年07月10日 (日) 08時06分 [1304]
第23話「海と花火。」
コスモス様からの命令で、僕達コスモス軍は海に行く事になりました。 今まで館に居たのに、こんな景色は初めて見ます。 コスモス軍の女性陣は水着を持参したり、海に入らない人は涼しい所で腰になっていました。 ティーダさんは相変わらず、ヴァンさんと大はしゃぎですね。
カオスとの戦いまで、後2日です。 こう言う休息は、悪くないと思います。 僕達スマブラメンバーに取って、良い思い出です。 その頃ゼルダさんは、ライトさんやアルクゥさんと話していました。
「子リン!焼そば買って来るけど、お前も居るか?」 「うん!でも、辛い奴じゃない方にしてよね?兄ちゃん」 「へへっ!任せろって」 「ピットの兄ちゃん、何を考え事してんだ?」 「プリッシュさん……」 「ああ言う兄弟仲は、悪くないと思うぜ」 「僕も同じです、彼等はこうでないと行けませんから」 「しっかしコスモスも大胆な事を言うなー、決戦前に休暇を取れって言うからさ」 「ロックさんとエアリスさんが居ませんけど、どうしたんです?」 「コスモスの所に残ってるってさ、俺達が不在の間…彼女を守りたいって張り切ってたぜ」 「ハッハー!俺達を呼んでくれた神様だからね、守るのは当然だよ」 「マリオさん……」 「兄さんー!トゥーンが呼んでたよ」 「おう!今行くぞ、ルイージ」
あれこそ、正式な兄弟なんでしょうね。 その頃リンクさんは、子リン君に言われた通り…辛くない焼そばを購入してました。 2人で一緒に食べる姿を見てると、本当に仲が良いと思いました。 パルテナ様…僕はこれからもコスモス軍として、皆さんと一緒に戦って行きます。
コスモスとカオス、ですか。 調和の神に呼ばれた戦士達は、最後まで主である神様に使えるのが当然です。 パルテナ様から貰ったこの剣もまた、大切に使わないと行けませんから。 涼しい所に行き、僕は剣を磨いていました。
「おっ!珍しいな、武器の手入れか?ピット」 「ええ…」 「俺の兄貴がカオス側だって話、聞いたよな?」 「クジャさん…でしたね、ジタンさんのお兄さんは」 「ああ…マリオのおっさんには、ルイージって言う双子の弟が居る」 「セシルさんは確か、ゴルベーザさんでしたね」 「ああ!ゴルベーザは元カオス軍だったけど、事情が合って俺達の仲間になったのさ」 「コラ!そこ動かないでよ、兄ちゃん」 「ごめん…じっとしてられなくてさ、まだか?子リン」 「もう少しだよ……よしっ、出来た」 「どれどれ……おっ、リルムと同じ位の上手さだな」 「ふふっ!実はね、リルムちゃんから直々に指導して貰ったんだ」 「後でお礼言っとけよ?リルムに」 「リンクさん!どうしたんですか?」 「おうピット!見てくれよ、子リンが描いた俺の絵を」 「!凄い上手ですね、子リン君」 「お前も驚くだろ?こいつの絵は、最高さ」 「……それだと子供扱いだってば、兄ちゃん」 「人の事言えないだろ?子リン」 「うっ………」 「とにかく!俺は可愛いお前から離れないし、いっぱいハグハグさせないとな」 「………(それだとまるで、男同士の甘々じゃないか)」 「ん?何か言ったか、子リン」 「……何でもない!」
久し振りに見ました、子リン君の恥ずかしがる顔。 僕と再会する前2人は、バッツさん達と旅に出ていたんですよね。 故郷・ハイラルを出て、最初に着いたのはリックスの村。 バッツさんを仲間に迎え、更に時間を旅する世界に行った。
そこはAC.1000年の時代、現代。 この時代に、2人の幼馴染が居ました。 日本刀を使いこなす心優しき青年・クロノさんと、ロボットなど色んなメカを開発する女技師・ルッカさん。 2人の年の差は2つですが、本当の姉弟に見えます。
「何か此処に来ると、歌が歌いたくなるなー」 「何が歌いたいの?兄ちゃん」 「セリスがオペラで歌ってた奴だよ、あまり上手くはないけど…一緒に歌ってくれるか?」 「うん、勿論だよ」 「♪俺の 愛しい 弟よ こんなにも 近くに 居るのは何故だ?」 「♪それはね 僕が 居るからだよ 僕だって 兄ちゃんと 離れたくないから♪」 「♪俺もさ お前を 離さないぞ これからも 一緒に 生きて行こう♪」
2人の歌を聞いてたら、涙が出て来ました。 素晴らしいですよ、2人供。 間奏は終わり、再びリンクさんから歌い出しました。 今度は子リン君を抱き締めて、彼に想いを伝えました。
彼の後に続き、子リン君も歌い出した。 ハイラルから来た2人の歌声は、とても綺麗です。 まさに本物の、兄弟だと思います。 歌い終わると2人はそのまま、抱き合ったまま動こうとしませんでした。
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DFF012 ハイラル地方に住むコキリ族の兄弟と旅人&少年 - ティファ・ロックハート (女性) - 2011年07月12日 (火) 07時58分 [1305]
第24話「子リン編:誰か為の力。」
いよいよ始まりました、クリスタル探求の旅が。 僕の難易度をジタンさんに調べて貰いましたら、難易度が2だったんです。 しかも僕の物語では、玉葱君 ネスさんと行動するそうです。 リンクさんったら最初から、『子リンと一緒に行く!』って言ってましたからね。
彼の我が儘には少し呆れましたけど、一緒に居たいと思う気持ちは分かります。 そうそう!今回の子リン君編ですが、途中からマルスさんが登場します。 この時の役割では、子リン君がティナさん リンクさんが玉葱君 マルスさんがクラウドさんです。 難易度は高いんですけど、頑張りましょう。
――――――誰か為の力。―――――――――
始まりは、月の渓谷。 子リン君はその頃、他の皆の気配を感じ取っていました。 離れている仲間を心配する彼の元に、リンクさんが来ました。 僕の出番はまだですけど、子リン君ならきっと大丈夫ですよ。
不安でいっぱいの子リン君を、リンクさんは守ろうとしています。 僕は彼より数倍生きてますけど、一緒に行くと決めました。 特に一番厄介なのは、ケフカとの戦い。 あいつは何としても、僕達が倒さないと行けない相手です。
「何か心配事か?」 「風が…止んだの!敵の動きも、皆の気配も…感じ取れなくなった。こんな事初めてで でも大丈夫だよ!僕の事は…」 「守るから!」 「えっ……」 「子リンの事は俺が守る、約束するから」 「……」 「どうかした?」 「んーん!いつの間にそんなに逞しくなったの?ちょっと前までは、もっとカッコ付け兄ちゃんだったのに」 「やっぱり…覚えてないか?」 「えっ…?」 「あ…なら良いんだ!ほら、先を進もう」
――――――何故だろう…目覚めて以来、大事な事を忘れてしまっている気がする。けど、それが何なのか… どうしても思い出せない。 何故眠っていたのかすらも。――――――
「子リン!置いて行くぞ」 「あ…うん」
――――――でも、いつか思い出せる筈。そうすればきっと、クリスタルへの道だって。――――――
本編その物ですが、少しだけ会話は違います。 僕の場合、最初は月の渓谷か瓦礫の塔からの開始なんです。 玉葱君が傍に居るなら、負けはしませんよ。 ユウナさんは、ティーダさんを選びますよね…。
お互い大事に思っていますし、これが当然なんですよ。 ジタンさんもかなりしょげてましたけど、ガーネットさんが支えてくれました。 クラウドさんはティファさんと行動しますし、カインさんはセリスさんと一緒に行きます。 別世界から召喚された事を、彼等は分かっているだろうか。
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DFF012 ハイラル地方に住むコキリ族の兄弟と旅人&少年 - ティファ・ロックハート (女性) - 2011年07月12日 (火) 13時04分 [1306]
第25話「子リンの笑顔。」
途中イミテーションとの遭遇もありましたが、2人は力を合わせて戦いました。 今回はリンクさんをアシストにし、彼はHP攻撃をトライフォースラッシュにしました。 ブレイブ攻撃を、回転斬りにしたんですね。 子リン君には最後の切り札はありませんけど、新作では同じ技があるかと思います。
自分に良く似たイミテーション、一体何処で作られているんでしょうか。 ラグナさんから聞いた話に依ると、その情報を暗闇の雲さんから聞いたそうです。 彼等はその人形を、刺激しているに過ぎないと聞きましたけど…作ったんではないんですね。 僕のイミテーションか、出現したら厄介になります。
「イミテーション…無限に増える軍勢だと?」 「兄ちゃん、どうしたの?」 「コスモスから力を貰ったって、このまま負けたら何の意味もないじゃないか」 「落ち着いて!冷静な兄ちゃんで居てよ」 「ごめん…急に怖がらせて悪かったな、大丈夫か?」 「ううん!確かにイミテーションとの遭遇は厄介だけど、焦らずに倒して行けば良いと思うよ」 「子リン……」 「僕達2人の手には、トライフォースがある。それは…時の勇者の証なんだよ」 「そうだな……」 「出来る出来ないの問題じゃないよ兄ちゃん!この戦いは、やるしかなければやるだけだ」 「コラ!ライトの決め台詞を取るなって」 「えへへ…ごめんなさい」
やはりこの2人は、一番仲が良いですね。 2人を見守りながら語る僕でも、きっと役に立つ時があります。 執筆者さんが僕を選択した理由、分かって来ました。 言葉使いが丁寧な僕を、ナレーションに選択して下さったんですね。
皆の代表とて、お礼を申し上げます。 この語りに僕を指名して頂き、ありがとうございます。 読者様やこちらを見て下さる皆さんの為に、全力で語りたいと思います。 本当に僕は、コスモス様に召喚されて良かったです。
「うーん!何かムカつくね、ピット君の最後の一言は」 「全くだ!この旅が終わったら、あいつを一発叩くか」 「気絶程度にしてよ、兄ちゃん」 「ああ!俺達の事を見守るのは良いけどよ、途中から大人ぶってる気がすんだよな」 「僕も思った、ずっと僕達の味方なのかと思ってたけど…調子の良い事ばっかり言うんだから困るよ」 「子リン…珍しく呆れてんな、お前も」 「兄ちゃんと一緒なんだからね、僕の怒りは」 「そうだな!あいつを一発叩いた後、俺がいっぱいハグハグさせてやるからな」 「わーい!兄ちゃん大好き♪」
うっ…急に、仲間の殺気を感じました。 この物語が終わったら僕、リンクさんに叩かれます。 僕の何が、行けなかったんでしょうか。 えっ?最近、調子扱いてるからそれが原因ですって。
…ですよね、僕はただ当然の事を言っただけですのに。 だから僕は他の皆から、極悪天使や堕天使って言われるんですね。 元はパルテナ親衛隊のリーダーですから、仕方ないですよ。 ですがリンクさん…これだけは言わせて貰います、何が合っても僕は貴方達を裏切らないと約束します。
「仕方ないな…、信じてやるか」 「ピット君の決意は絶対なんだよ、兄ちゃん」 「そうだな!悪いピット、さっきの殴るは忘れてくれ」 「僕…この旅が終わったら、楽しみだな」 「ん?それって、俺にハグハグされるからか〜」 「そうだよ!だって最近、やってくれなかったんだもん」 「ごめんごめん!バッツやヴァンとも久し振りに話したかったし、それに…お前を1人にはしたくないからさ」 「この物語だと…途中から僕は、1人になるんだよね」 「そうだな…俺がケフカと一緒に消えた後、マルスが出て来るって書いてあったぞ」 「戦って仲間になるけどね、マルスは」 「……(結構レベルが高いって事知ってんのか?あいつは)」 「?どしたの、兄ちゃん」 「いやっ!何でもないぞ」
少し照れましたけど、リンクさんはこう見えても弟想いの優しいお兄さん。 僕にもこんなに優しい兄が居たら、旅が出来てたかも知れません。 だけど僕には、兄は居ません。 仲間は居ますけど、部下や上司が居るだけですから。
パ…パルテナ様、今のは気にしないで下さいよ。 別に寂しいって訳ではありませんし、戦いが終わっても僕達の旅は終わりませんから。 世界を救う希望…クリスタルか、この輝きを手にするにも時間が掛かりますね。 皆と一緒に力を合わせながら、クリスタルを手に入れましょう。
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DFF012 ハイラル地方に住むコキリ族の兄弟と旅人&少年 - ティファ・ロックハート (女性) - 2011年07月12日 (火) 16時32分 [1307]
第26話「子リンの離脱。」
彼の物語が始まって、暫くが立ちました。 魔王ザンデが目の前に現れ、リンクさんは彼と共に消えてしまいました。 何とか1人でイミテーションを倒し続け、マルスさんと再会した子リン君。 彼を助ける為に、マルスさんは戦う事を選んだのです。
2人になっても、子リン君はリンクさんの事を心配していました。 マルスさんはそんな彼を慰めようと、野薔薇を取り出しました。 その花は、フリオニールさんが大切に持っていた花ですね。 遠い夢を語る子リン君に、マルスさんは反発しなかった。
「その為にもまずは……」 「兄ちゃんを、探しに行こう」 「僕が現れなかったら、子リンの暴走は止められなかったね」 「うん!でも…マルスなら助けに来てくれるって、信じてたよ」 「リンクさんはこの先に居るよ、もう少しだから頑張ろう」 「………」 「どうしたんだい?」 「兄ちゃん…あの約束、覚えてるのかな」 「きっと覚えてるよ、沈んでないで前に進もうよ」
マルスさんまで、ラグナさんの決め台詞を使うんですから。 2人の平和な時間は、そう長くは続きませんでした。 瓦礫の塔に着くと、魔王ザンデが現れました。 彼の狙いは、子リン君でした。
子リン君には、守るべき未来があります。 言いたい事を言った後、彼等の後ろから皇帝陛下が現れました。 その時です!2人の前に現れたのは、リンクさんです。 お互いの会話は終わり、2手に別れて戦う事になりました。
「このままじゃ、皆の希望が…」 「そんなもん、カスだ。私が全てを…壊してやろう」 「貴方だけは、許しません」 「戻って来るのだ、私の元に」 「こんな所で、後戻り何かしませんよ」
子リン君と魔王ザンデの戦いが、始まりました。 彼が覚えている技全てを、ザンデに攻撃します。 何と言っても彼のレベルは、97です。 うわー!めっちゃ高いですね、子リン君は。
戦いは暫く続き、ザンデの敗北が決まりました。 リンクさん達と再会した後、目の前にクリスタルが現れました。 次なる戦いへ向かう直前、子リン君はオカリナを吹いて何処かに居なくなってしまいました。 何が起きたのか、さっぱり分からない様子のリンクさん達。
「また見失ったぞ…何処だ、子リン」 「リンクさん、此処に手紙が」 「これは…子リンの字!でもあいつはさっきまで、此処に居た筈だ」 「ケフカを止められるのは時の若き勇者である自分でしか出来ないって、子リンが言ってたよ」 「もしかするとあいつは…古代種の都に?」 「きっとそうなるね!クリスタル集めはどうするの?」 「一旦中止にしよう!俺はあいつを守ると、約束したからな」 「そうだね!それじゃあ、皆の所に戻ろうか」 「ああ!行くぞ、マルス」
子リン君、君はどうしてそんなにまで皆を守りたいんですか。 僕達だって心配なんですよ、君の事は。 あの時…僕を助けてくれたのは君なのに、今度は子リン君が居なくなるなんてあんまりですよ。 生きて行く事を疲れた僕に、君は優しく支えてくれました。
待ってて下さいよ子リン君、君を1人にはしませんから。 僕達の所に、リンクさんとマルスさんが戻って来ました。 子リン君の姿は、何処にも見当たりませんね。 あんまりですよ子リン君、何も言わずに僕達の前から居なくなるなんて…。
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DFF012 ハイラル地方に住むコキリ族の兄弟と旅人&少年 - ティファ・ロックハート (女性) - 2011年07月13日 (水) 06時55分 [1308]
第27話「子リンの死とリンクの涙。」
クラウドさんの世界にある古代種の都へ行くには、眠りの森を目覚めさせる楽器が必要なんです。 その楽器の名は、ルナ・ハープ。 それがあれば、眠りの森を目覚めさせることが出来るんですね。 残ったメンバーでPTメンバーを決めた所、リンクさんとバッツさん 玉葱君の3名に決まりました。
最初に着いた時、古代種の都は明るかったですよね。 この都の何処かに、無料で休める小屋があります。 その小屋がある場所は、右側の通路ですよ。 僕の気持ちを理解し…リンクさん達は、先へ進む。
「感じる……」 「どうした?リンク」 「此処に子リンが居る、そしてセフィロスも」 「えっ…それってまずいですよ、リンクさん」 「そうだ!これは非常にヤバい、行くぞ」 「…………」 「元気を出して行こうぜ、玉葱」 「うん…ありがとう、バッツ」
リンクさんがその場で居なくなり、彼の後を追うバッツさん達。 旅人と少年か、玉君の年が14歳だと聞いて驚きましたよ。 最初に来た時は、階段にはなっていなかった。 子リン君は、この先の祭壇に居るんですね。
バッツさん達はその頃、お宝を回収しながら後を追っていました。 コメットと呼ばれる魔法は、メテオの様な凄い破壊力のある魔法です。 これを付けるとHPは減りますが、魔力は上がりますよ。 物真似士のバッツさんなら、出来ますね。
「うっ……確かに、それなら見に付けれるけどよ」 「コメットか…どんな破壊魔法なのかな?」 「隕石が降って来るような感じの魔法だぜ、コメットは」 「破壊力抜群だからね、怖いや」 「!途中で見付けたけど…この水の腕輪って何か役に立つのか?」 「ティファから聞いた事があるぜ!そのアクセサリーを付けると、水属性の攻撃は吸収出来るんだ」 「あんたが持ってくれよ、バッツ」 「ああ、サンキューな」
気を取り直し、リンクさん達は祭壇へ向かって進みました。 長い階段を降りると、祈りの間に子リン君の姿がありました。 彼の名を呼び、玉君は後を付けようと近付きます。 だがリンクさんは、1人で行きたいと玉君に言いました。
子リン君の所に着くと、怪しい光がリンクさんを襲います。 彼は剣を取り出し、子リン君の前に立って…殺そうとします。 仲間達の止めが入り、リンクさんは正気に戻りました。 子リン君は真っ直ぐリンクさんを見つめ、感謝をしようとした瞬間…セフィロスが現れました。
「あいつが…英雄セフィロス」 「止めろ!セフィロス」 「兄ちゃん…後を、頼んだ……よ」 「子リン……嘘だろ?おい、返事をしろよ子リンー」 「気にする事はない…まもなくこの男も星の一部となるのだ」 「ふざけるな…自分のリサイタルも、あんたの馬鹿げた夢にも興味は無い」 「子リンは分かってたんだ…『セフィロスを食い止められるのは自分だけ!その想いがこの先にある』って… 俺達にチャンスをくれたんだよ、こいつは」 「子リン……此処まで来て置いて、それはないだろ」 「リンクさん………」
子リン君をしっかり抱き締めたまま、リンクさんは大いに泣き出した。 弟との悲しい別れに、彼は耐えれませんでした。 しばらくした後、セフィロスとの戦いが始まりました。 ジェノバ・Life…水属性しか攻撃してこない、ボスです。
玉君は珊瑚の腕輪を装備し、バッツさんは水の腕輪を装備しています。 リンクさんは回転斬りやトライフォースラッシュで、ジェノバに攻撃しました。 玉君のEXバーストに続き、バッツさんもまた魔法剣乱れ撃ちで攻撃し…ジェノバを撃破。 僕達が人形だなんて、あり得ませんよ。
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DFF012 ハイラル地方に住むコキリ族の兄弟と旅人&少年 - ティファ・ロックハート (女性) - 2011年07月13日 (水) 14時14分 [1309]
第28話「リンクの涙とロックの支え。」
セフィロスと戦ってからそんなに経ってないけど、リンクさんはずっと元気がありませんでした。 愛する弟・子リン君が、突然目の前から消えてしまいましたからね。 僕はその頃、リンクさんを陰から見守っていました。 今はそっとして置いた方が、リンクさんの為になりますね。
仲間の所に戻ると、僕の前にスコールさんが居ました。 リンクさんの事を聞かれましたけど、僕は何も言わなかった。 今リンクさんの事を話したら、再び彼が落ち込んでしまいます。 そう思うと僕は、怖いんです。
「お前があいつの事を言いたくないのは分かってる、けどなピット…俺達は此処まで負けずに頑張って来たんだ」 「それは子リン君が居たから、頑張って来たんですよ」 「大僕が泣いてたのは、その為だったんだね」 「どう言う事だ、トゥーン」 「子供の僕は…僕達を守る為に、英雄セフィロスに殺されました」 「!あいつに…」 「子供の僕はそれを知ってて、僕達の為に命を落としたんですよ」 「子リンさんが亡くなってしもうたこと、リンクさんは引き摺ってるんですわ」 「何て馬鹿な事をしたんだ、子リンの奴……」 「アイク……」 「確かにピットの言う通りだ…俺達が此処まで来れたのは、あいつのお陰だ」 「ロックさん!子供の僕を蘇らせる方法ってありますか?」 「レイチェルに…頼むしかないな」 「レイチェル?誰だ、それは」 「彼女はロックさんの恋人…2度も彼を庇って、死んでしまったんです」 「あいつになら子リンを復活出来るかも知れないな、それまでは…リンクには黙って置こうぜ」 「はいっ!」
そうですね、これもリンクさんの為です。 僕達はそう決意し、子リン君を復活させる為に作戦会議を行いました。 ダンガン流奥義の使い手・マッシュさんの提案では、幻獣・フェニックスの洞窟があるらしいんです。 それは星型の模様した所に、あるそうです。
そこへ行くには、2つのPTを決めなくては行けませんね。 今回は僕も一緒に行きますよ、皆さん。 リンクさんと子リン君の為にも、力になりたいんです。 僕の気持ちは、皆に届きました。
「よしっ!じゃあピットは、俺と同じグループッスよ」 「はいっ!」 「僕は…セシルさんと一緒に行きます」 「トゥーン君とローザ、バッツを僕のグループに入れるよ」 「俺とピカチュウ マルスとロイは留守番してるぜ」 「アイクさんはどうします?」 「俺もパスする…最近眠いからな」 「私もパスしよう…お前達だけで行って来い」 「何だよヴィンセントまで…クラウド、あんたはどうッスか?」 「俺も行くぞ!これ以上リンクに、悲しい思いをさせたくないからな」 「クラウドさん……」 「ティーダの班は、後1人いるよ」 「私が行く!セラは此処で待っていろ、FEの3人がお前を守ってくれる筈だ」 「うん!気を付けてね、お姉ちゃん」 「お任せ下さいライトさん、貴方の妹君は僕等がお守りします」 「頼んだぞ、マルス」
マルスさん、何だか気合い入ってますね。 此処がフェニックスの洞窟ですか、敵とかいっぱい居ますね。 エンカウントは多いですが、負けずに行きましょう。 少しでもリンクさんには、笑顔で居て欲しいんですから。
僕達第2メンバーは、別のルートで先へ進んでいました。 途中宝箱を見付けましたが、ほとんどの中身は空でした。 こんな事出来るのは、ロックさんしかいませんね。 相変わらず宝箱をしっかり調べてるんですから、あの人は。
「ヘックシュン!」 「どうした?ロック」 「いや…誰かが俺の噂をしてるんだよ」 「あんたは…行かなくて良いのか?」 「俺は最深部で、あいつ等が来るのを待つだけさ」 「じゃあ俺は先に、あんたの家に行ってるよ」 「ああ!道中気を付けろよ、リンク」 「………ッ!」 「ちょっ!どうしたんだよリンク、俺…変な事言ったのか?」 「違うんだ…皆が俺の為に役立ってるのが、嬉しくて」 「あいつなら…きっと大丈夫だ、今は信じようぜ」 「ありがとう、ロック」
冒険家と勇者、か。 良い感じですね、この2人は。 ロックさんは誰の事を言ってるのかは、話しませんでした。 僕達の為に、守ろうとしているんですね。
貴方が居てくれて、本当に助かりました。 僕達も負けられませんよ、貴方達の友情には。 ずっと仲間なんですからね、貴方達と僕等は。 パルテナ様…僕はこれからも、仲間と一緒に付いて行きます。
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DFF012 ハイラル地方に住むコキリ族の兄弟と旅人&少年 - ティファ・ロックハート (女性) - 2011年07月13日 (水) 20時20分 [1310]
第29話「子リンとリンク、感動の再会。」
うわー、交互に押すって言うのが難しいですね。 僕なんか天使なのに、難しいですよ。 ティーダさんを隊長にしたのは、正解でしたね。 後は、セシルさん達が来るのを待てば良いだけです。
一方の第1メンバーは、モンスターとのエンカウント時に苦戦していました。 きっと大丈夫ですよ、もう少しの辛抱ですから。 ローザさんが傍に居ますし、トゥーン君やバッツさんだって居ます。 やっと見えて来ましたね、ティーダさん。
「遅いッスよセシル、何してたんだよ」 「ごめんね!トゥーンが戦闘不能になったりで、大変だったんだ」 「後はセシル達だけッスよ、押すのは」 「うん!せーの」 「僕達が力を合わせたら、道が開きました」 「行くか!ロックの所に」 「おう!じゃあな、セシル」
今度はライトさんが、僕達を先導してくれました。 女戦士なのに、カッコ良いです。 僕もこれ位、逞しくなりたいですね。 行けません!今は子リン君を助ける事に、集中しましょう。
最深部に着くと、ロックさんは宝箱から何かを取り出していました。 それが、フェニックスの魔石なんですね。 彼と共にコーリンゲンに行き、そこでリンクさんと交代しました。 此処からは彼の出番なんですね、ロックさん。
「貴方が…リンクさんね」 「ああ…レイチェル、お願いがあるんだ。子リンを生き返らせてくれ」 「お安い御用よ…貴方の願い、叶えて上げるわ」 「……(もうすぐだぞ子リン、お前に会えるぞ)」
レイチェルさんはフェニックスさんに、リンクさんの願いを言いました。 彼は復活し、この部屋の外で待っていると言ってました。 やっと再会ですね、2人供。 これこそ、感動の再会です。
レイチェルさんとのご対面が終わり、リンクさんは落ち込んでいました。 そんな彼を勇気付けたのは、生き返った少年・子リン君。 リンクさんの迷いは、この場で消えました。 僕も心配してたんですよ、子リン君。
「ただいま…兄ちゃん」 「もう俺の前から居なくなるなよ、子リン」 「うん!無茶はしないから、許してね」 「よしっ!俺がいっぱい、ハグハグしてやるからな」 「覚えてたの?その約束」 「当たり前だろ!お前と誓ったからな、旅も無事に済んだし」 「うん、そうだね」 「散々俺に心配を掛けた罰だ…覚悟しろよ?」 「やだ!激しくしないで♪」 「あははっ!ったく本当に可愛いな、お前は」 「えへへっ!」
って言った傍から、甘くなってますよ。 子リン君も無事に復活したし、十分甘えられますね。 2人はこれから、離れずに旅を続けると思います。 次の旅は、誰になるんでしょうか。
混沌の神・カオスを倒さない限り、僕達の戦いは終わりません。 沢山の仲間や信頼する味方が居ます、なので僕は…1人じゃありません。 パルテナ様…僕が必ず皆を、守りますよ。 そしてカオス、僕達の強さを甘く見ないで下さいよ。
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DFF012 ハイラル地方に住むコキリ族の兄弟と旅人&少年 - ティファ・ロックハート (女性) - 2011年07月14日 (木) 07時36分 [1311]
第30話「学パロ編:夏休み。」
久し振りの学パロ編だね、今回は。 スマブラメンバーのほどんどが学生で、リンクさんは教師です。 彼の担当クラスは、スクエニ組。 私は既に、そこの生徒なのよね。
皆も気を付けてね、暫く猛暑は続くみたいだから。 朝早く教室に入ったけど、誰も来ていなかった。 子リン君のクラスは、任天堂クラス。 ぼーっと考え事をしてたら、聞き慣れた声が聞こえて来たの。
「あれ?お前しかいないのか、此処のクラスは」 「うん……僕は玉君と一緒に来たけど、誰もいなかったんだ」 「そうか…大変だな、1人って」 「兄ちゃんは先生なのに良いの?僕と一緒に居て」 「教師でも生徒を見るのは当然だろ、俺は可愛いお前の事を心配して言ってるんだ」 「………」 「ごめん!慰めになってなかったよな、今のは」 「そんな事ないよ!生徒と教師が一緒に居るのも、悪くないって思ってたんだ」 「子リン………」 「僕を受け止めて?このままじゃ、皆を傷付けるから」 「ああ…良いぞ」
皆が来るまでの間、彼等はお互いの温もりを感じ合っていた。 それでこそ、本当の兄弟なのよ。 暫くすると、スマブラメンバーがぞろぞろと教室に入って行った。 マルスさんやロイさんから、リンクさんの事を聞かれたけど…子リン君は何も言わなかった。
リンクさんとの約束を思い出した子リン君は、皆の前では何も言わなかった。 それが、一番大切なんだよね。 アイクさんは子リン君を庇い、ロイさん達に話す。 肉が好きだけど、本当は仲間思いの優しい戦士。
「子リン!あいつらがまたリンクの事を聞かれたら、何も話さなくて良いからな」 「うん!約束するよ、アイク」 「そうだ!さっきカオス校長がお前を呼んでたぜ、行ってやりな」 「分かった!」 「何を話してたの?アイク」 「別に…お前達が気にする事じゃないさ」 「何だよ、それ」
アイクさんの伝言を聞き、子リン君は職員室に行く。 戸を開けようとした瞬間、中からリンクさんが出て来た。 子リン君は緊張しながらリンクさんと話し、彼は外で待つと言ってくれた。 子リン君は焦らずに、カオス校長先生の所に向かって進む。
彼に呼ばれた理由は、今後の夏休みの事だった。 夏は兄と過ごす予定という事を、子リン君は話そうか迷っている。 悩む彼を勇気付けたのは、コスモス先生。 彼女は012組担当の教師で、彼等を見守る女神様。
「子リン君にも予定はあるのです、他の生徒にしたらどうですか?」 「そうだな…済まない」 「いえ!」 「兄を…手放したくないようだな」 「僕に取って兄ちゃんは、大切な兄貴です」 「故郷も同じですし、私には仲の良い兄弟に見えます」 「兄ちゃんはいつだって僕を見捨てたりしません、彼はいつも言ってました『可愛い弟を手放す兄なんかいない』っと…」 「リンクを、慕っているんだな」 「はい!」 「その想いを…大切にしながら、良い夏休みを過ごしなさい」 「ありがとうございます!」
やっと、自分の気持ちを理解して貰えたのね。 カオス校長先生との話は終わり、職員室を後にする子リン君。 来るまでずっと待ってたリンクさんは、疲れて寝ていました。 子リン君は兄を背負い、彼の担当している教室まで連れて行く。
彼の過去なのに、凄い力持ちね。 スクエニ組に着くと、ロックさんは素直にリンクさんを引き取りました。 お礼を言いながら子リン君の頭を撫で、彼を見守っています。 照れながら自分のクラスに向かう子リン君は、凄く嬉しそうに笑っていたの。
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DFF012 ハイラル地方に住むコキリ族の兄弟と旅人&少年 - ティファ・ロックハート (女性) - 2011年07月14日 (木) 13時01分 [1312]
第31話「子リンとリンクの休日。」
此処は、コスモスの館。 調和の神・コスモスに呼ばれた戦士達は、最後まで主に仕えるのが当然なの。 私は勿論、エッジ達も皆…コスモス側なんだ。 学パロ編や番外編は、私・リディアが語るわね。
家の中にはリビングや、皆の部屋があるの。 新しく入ったスマブラメンバーの部屋も、ちゃんと分けてあるわ。 ピット君は今回、レッドさんやトゥーン君と同じ部屋なの。 子リン君はリンクさんと同じ部屋で、ネスさんはリュカさんと同じ部屋なのよ。
「ピット君!今日は僕達が掃除当番だって」 「えぇー!せっかくの夏休みに大掃除は、勘弁して下さいよトゥーン君」 「これはフリオニールさんの決定なんだから、文句言わないの」 「リンクさん達はいつなんです?」 「大僕達は昨日だったよ、子供の僕と一緒に微笑みながら掃除してたよ」 「(流石は…ハイラル生まれの兄弟)」 「レッドさんはゼニガメと一緒にやってくれますか?」 「うん!僕も今そう思ってた所だよ、出て来い…ゼニガメ」 「ゼニゼニ!」 「………」 「ゼニガ!ゼニゼニ?」 「いいえ…何でもありませんよ」 「そう言えばトゥーン、他の皆はどうしたの?」 「バッツさんはティナさんを連れて買い物行くって言ってたし…スコールさんは、リノアさんとデートに行くって」 「……相変わらずあの人は、抜け目ないなぁ〜」 「全くですね!」 「僕はリビングの方やって来ます、レッドさんはどうするんですか?」 「玄関の方をやるよ!WoLさんに綺麗だって、認めて欲しいからね」
それぞれの役割分担を決めた3人は、担当場所に行く。 ピット君はリビングの掃除、トゥーン君は皆の部屋を掃除している。 レッドさんはゼニガメに指示を出し、一緒に掃除をしていた。 凄い!ポケモンとパートナーが、1つになってるわ。
大掃除を初めて3時間が経過し、皆は一段落した。 今回はトゥーン君が、一番大変だったみたいね。 掃除を終えた後、玉葱君とジタンが帰って来たの。 玉葱君はゼニガメを優しく撫で、ジタンはレッドさんにご苦労様と言う。
「おっ!ピッカピカッスね、レッド」 「此処は僕達がやったんだ、ピット君は疲れてどっかに行っちゃったけどね…」 「何処に行ったの?」 「多分僕達の部屋…『疲れましたー!』って言って、先に部屋で休んでますよ」 「ジタン見てよ、僕達の部屋が綺麗になってる」 「おぉー!これは誰がやったんだ?」 「トゥーン君だよ!『大僕達なんかに負けるかー』って言ってたから」 「「あははっ………」」 「大僕って俺の事か?」 「……そう見たいだね、兄ちゃん」 「トゥーン!その辺に居るんだろ、俺を怒らせた事…後悔させてやる(ブチ切れ)」 「………(だから言ったのに…トゥーンの馬鹿)」
あらら、何か急に殺気を感じたわ。 今回は貴方のせいね、トゥーン君。 リンクさんは怒ったままトゥーン君の部屋に行き、ピット君の前で思いっきり殴っていました。 彼は何も気付かず、そのまま熟睡してました。
幸せそうな彼の寝顔を見て、リンクさんは心の中で謝りながら子リン君の所に戻って行く。 こう見えても彼は、仲間思いなのね。 ピット君に気付かれずにそっと、彼等の部屋を出るリンクさん。 その後トゥーン君は、大いに泣いていました。
「うーん!良く寝ました……ってどうしたんですか?トゥーン君」 「大僕に…殴られた」 「リンクさんはこう見えても…子リン君には弱いんですよ、気を付けて下さいね」 「うん…分かった」 「ピットは気付いてたんだな、俺の事」 「熟睡中だったからね、彼は(クスクスと笑いながら)」 「何かスッキリしたよ、あいつを殴ったら」 「…………そうだね」 「ちょっ…落ち込むな、子リン」 「兄ちゃん!早く僕達の部屋に戻って、ハグハグしようよ」 「そうだな!じゃあ戻るか子リン、俺達の部屋に」 「子リン君ったら、私と同じ事言ってるね」 「そうだな!俺達も戻るか、部屋に」 「ずっと一緒だね、スコール」 「ああ……俺達は別クラスだが、ずっと一緒だぞリノア」 「うん♪」 「何か最近、スコールやリンクさん達のイチャが多くなったね?ジタン」 「そうだな…玉葱」 「リンク達の方は兄弟愛だが、スコール達の方は正式な愛だ」 「ご存じなんですね、クラウドさん」 「あんたにも近い内に話すよ、マルス」 「期待してます♪」
確かに、クラウドさんの言う通りかも知れないわ。 リンクさん達の方は、兄弟愛だけど…スコールさん達の方は正式な愛。 お互い好きだから、離れたくないのね。 でもねリンクさん、貴方と子リン君は先生と生徒なのよ。
少しは教師としての自覚を、持って下さいね。 私はエッジが好きだし、彼も私を愛しているわ。 ライトさんはアルクゥに一目惚れだから、仕方ないわね。 一部のキャラは、正式なカップルじゃないのよ。
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DFF012 ハイラル地方に住むコキリ族の兄弟と旅人&少年 - ティファ・ロックハート (女性) - 2011年07月14日 (木) 20時12分 [1313]
第32話「子リンとピット、若き戦士と天使の友情。」
学園生活が始まって初日の夜、子リン君は中々寝付けなかった。 またリンクさんに黙って、飛び出したのね。 あの人が起きたら、貴方を探しに来るわよ。 そんな彼を陰から見守っていたのは、閃光の異名を取る女戦士・ライトさん。
彼女は子リン君の傍に行き、彼と親しい友人を呼んで来ると言っていた。 玉葱君じゃないって事は、誰かしら。 ライトさんの伝言を聞き、誰かが子リン君の傍に行く。 貴方だったのね、ライトさんに呼ばれたのは。
「済みませんリディアさん、僕のせいで」 「誰も貴方のせいだなんて、言ってないわ」 「ですが………」 「気持ちは分かるけど、今は子リン君とゆっくり話をして上げて」 「何を伝えたら良いんでしょう…彼に」 「自分が話したい事を伝えれば良いのよ、ピット君」 「えっ……」 「いつかセシルが言ってたでしょ?『これは皆の戦いだ』って…それに幻獣達の力も必要でしょ」 「リディアさん………」 「リンクさんには私から上手く誤魔化して置くわ、今は子リン君の傍に居て上げて」 「はいっ!」
この現場を、彼に見せる訳には行かないの。 リンクさんを此処へ通さない為に、私達は全力を尽くした。 約束通り、リンクさんが起きて来てしまったの。 今の彼は、子リン君を必死で探してるわ。
幻獣王様…王妃様、力を貸して下さい。 そして幻獣の皆、私に力を貸して欲しいの。 私が覚えている全ての幻獣達を呼び出し、リンクさんを足止めしている。 イフリートとシヴァは、彼の両肩を交互に掴んでいた。
「げ…幻獣がいっぱい!どう言う事だ、リディア」 「ごめんなさいリンクさん、此処から先は通さないわ」 「ふざけるな!俺を通さないって、どう言うつもりだよ」 「お願いリンクさん!今は子リン君を1人にして上げて欲しいの」 「そんな事出来るか!あいつには、俺が傍に居ないと駄目なんだよ」 「子リン君も今は…私と同じ事を思っているわ、だがらお願い」 「………」 「さぁリンク殿!今は冷静になり、部屋にお戻り下さい」 「大丈夫ですよ、子リン君は必ず…貴方の所に戻りますから」 「待てないんだ…あいつは何処かで、俺を呼んでいるんだ」 「気持ちは分かるわリンクさん、でもこれは…彼の為でもあるのよ」 「子リンの…為?」 「そうよ!今は彼の為に、待ってて欲しいの」
子リン君の為にと思い、私は幻獣の皆と一緒にリンクさんを説得したの。 彼もようやく、私達の事を理解してくれたわ。 一安心した彼は、元来た道へ戻って行った。 自分の部屋に戻ると、リンクさんは子リン君の事を考えていた。
――――――今のあいつには、俺が付いてないと駄目だ。 何かあったら俺に良いな、子リン。 俺だって少しは、お前の役に立ちたいんだぞ。 リディアの言う事を…信じるしかないな。――――――
リンクさん、ありがとう。 そして幻獣達も、御苦労様。
「綺麗な星だね、ピット君」 「そうですね!」 「でもピット君は良いの?初対面の僕なんかと話してて」 「僕も…この景色を見るのが、好きなんです」 「ねぇ、ピット君」 「どうしたんですか?」 「また…こうやって話せれるよね?」 「時間があれば、大丈夫ですよ」 「リディアさんも苦労したんだね、僕の為に兄ちゃんを説得してくれたから」 「そうですね!彼女は子リン君の為に、僕の名を出していませんでした」 「それが仲間なんだよ、ピット君」 「友情…じゃ、ないんですか?普通は」 「そうかも……」
お互いに微笑み合う2人を見て、私は安心したわ。 それから子リン君、リンクさんが心配してたわよ。 今は彼の傍に居なさい、ピット君とはまた話せれるから。 私の気持ちは、子リン君に届いた。
幻界の皆、私は元気よ。 まだまだ戦いは続くけど、コスモス様を守らないと行けないの。 この戦いが終わっても、私達の旅は終わらないわ。 今度はコスモス組の皆を連れて戻るから、心配しないでね。
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DFF012 ハイラル地方に住むコキリ族の兄弟と旅人&少年 - ティファ・ロックハート (女性) - 2011年07月15日 (金) 06時57分 [1314]
第33話の前に、学パロ編に登場するメインメンバーを紹介して置きます。 この学パロと、番外編は私・リディアが担当するね。 これは二次小説だけど、完全オリジナル小説よ。 少し本作と被るけど、気にしないでね。
それでは、紹介します。 出て来るメンバーや、カップニングに嫌味や文句を言う人はコメント禁止と出入り禁止にしますからね。
〜登場人物紹介。〜 子供リンク(13) DFF学園任天堂組の生徒。 012組の玉葱とは大の仲良しで、一緒に学校に来ている。 スクエニ組の副担任であるリンクを兄に持ち、陰から見守っている。 ちょっぴり臆病者で、前に踏み出せない少年。 CV:瀧本富士子
リンク(20) ハイラル地方の勇者で、現在はスクエニ組の副担任。 冒険家・ロックと一緒に教師をしているが、任天堂組に居る子リンを可愛がる優しい一面を持つ。 困っている弟を手放さないと言う想いは、誰にも負けない。 012組の生徒・バッツとは、一番の仲良し。 CV:檜山修之
ピット 子リンと同じく、任天堂組の生徒。 パルテナの鏡の主人公で、仲間を勇気付ける優しい一面を持つ。 ハイラルから来た兄弟・リンクと子リンを、陰から見守っている心優しき天使。 仲間から時々、『堕天使』や『バーロー天使』と言われている。
ティナ・ブランフォード(18)魔導戦士 女 160cm 10月18日生まれ 012組の生徒で、バッツの恋人。 風の心を持つ彼に好意を抱いているが、ふかふか好き。 生まれながらに魔導の力を持つ少女で、元帝国の兵士。 ナルシェのガードに狙われていたが、冒険家・ロックに助け出される。 CV:福井裕佳梨
ピカチュウ おなじみのポケモンで、雄の鼠タイプ。 ハイラルから来たリンク 子リンとは仲良しで、言葉使いは汚ないが…仲間思いの優しい一面を持つ。 進化前の鼠ポケモン・ピチューを優しく支えたり、女の子には優しい。 ふかふか好きのティナにいつも、触られている。 CV:大谷育江
微妙なメンバーで済みませんけど、この5人をメインに取り扱っています。 他のメンバー紹介は、後日紹介しますね。 引き続き、宜しくお願いします。 この文を私だと思って、最後まで読んで下さいね。
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DFF012 ハイラル地方に住むコキリ族の兄弟と旅人&少年 - ティファ・ロックハート (女性) - 2011年07月15日 (金) 14時30分 [1315]
第33話「花火大会の日、前日。」
学園生活2日目の日、皆は今年開催される花火大会の事でワクワクしていた。 トゥーン君はピット君やレッドさんと話し中だし、ジタンは玉葱君と話していた。 相変わらずスコールさんとリノアさんは、イチャイチャしてるけどね。
ナレーションをしてる私も今は、スクエニ組の生徒よ。 ティナの姉でもあるし、エッジの恋人なんだから。 子供の頃はセシルに好意を抱いてたけど、ローザが傍に居るから…その時点で諦めたの。 殺されたお母さんの仇を、本当は果たしたかったわ。
「どうした?リディア」 「リンクさん……」 「もうすぐ花火大会だって言うのに、あんただけ元気ないな」 「子リン君はどうしたんですか?」 「花火大会に着る浴衣を探してる、俺はもう決まったからさ」 「どんな浴衣にしましたか?」 「それは当日の楽しみだから、言えないぜ」 「何ですか、それ」 「兄ちゃんー、何処に行ったの?」 「ヤベッ!子リンが呼んでるぜ…またな、リディア」 「リディアさんと何を話してたの?」 「内緒だ!」 「酷いよ、兄ちゃん(ブチ切れ)」 「おいおい…怒るなって、子リン」
子リン君が怒るのも、無理はないわね。 でもリンクさんは最後まで、私の為に話さなかった。 スクエニ組の副担任だけど、生徒の事を考えているのね。 お互い離れてるけど、子リン君とリンクさんは兄弟なのよ。
喧嘩しても仲が良いと、人は言うわ。 マリオさんとルイージさんも確か、兄弟だったわね。 セシルは相変わらず、ゴルベーザさんに甘いけど。 男同士なのに、子供みたいに甘えてるわ。
「セシルよ…くすぐったいではないか」 「兄さんと僕の兄弟愛は、誰にも負けないよ」 「俺達だって同じだぞ、セシル」 「リンク!君はお兄さんでしょ、子リンの事…ちゃんと見てるのかい?」 「当たり前だろ!俺の大切な…弟なんだからよ」 「素晴らしい決断ですとも!」 「ぶっ……(吹いた)」 「兄さん…そんな口調言っちゃ駄目じゃないか、子リンが笑ってるよ」 「すまん!」 「あはは………っ!」 「やっと笑うようになったね、リンク」 「う……うっせぇよセシル(真っ赤)」 「セシルよ…あまりリンクをからかうな、それ以上言ったら子リンが泣くぞ」 「自業自得ですよ……ぐすん(大泣)」 「わーーーーー!ごめんね、子リン」
あらら、子リン君の涙には容赦なしねセシルは。 その後リンクさんはセシルに剣を向けたけど、ゴルベーザさんが彼を庇ってくれたの。 彼等は月の民の兄弟なの、分かって上げて。 私の気持ちは、リンクさんに届いていた。
素直な気持ちを受け入れたリンクさんは、大人しく剣を元の場所に置く。 ハイラルの勇者・リンクさん、か。 素敵な称号を持ってますね、貴方は。 私は子供時代から成長したから、いくつなのかは分からないわ。
「兄ちゃん!僕ね、当日はこの浴衣を着ようと思うんだ」 「おっ!まさに花火専用って感じだな、それは」 「そうでしょ?似合うかな、僕に」 「きっと似合うさ、俺が保証するぜ」 「ありがとう兄ちゃん、大好きだよ」 「へへっ!照れるからよせって、子リン」 「君達の兄弟愛を見てたら、僕等も負けられないね」 「そうだな、セシルよ」 「兄さん!皆に見せようよ、僕達がこれだけ愛してるって事を証明したいんだ」 「ローザの前だぞ、それは」 「………そうだったね、ごめん」 「「あはははははははっ!」」
思いっきり茶化されちゃったわね、セシル。 彼等も微笑んだから、今回は許すわ。 お兄さんを大事にするのは良いけど、たまにはローザにも顔を出しなさいよ。 何か途中から、キスティスさんのような言い方になっちゃったわ。
可笑しくない?ありがとう。 皆の期待があったから、此処まで頑張って来れたわ。 次は当日編を、更新するね。 出てくるメンバーは、その日のお楽しみだから内緒よ。
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DFF012 ハイラル地方に住むコキリ族の兄弟と旅人&少年 - ティファ・ロックハート (女性) - 2011年07月16日 (土) 07時09分 [1316]
第34話「子リンの体調管理。」
花火大会当日の日、子リン君は体調を崩してしまった。 それを知ったリンクさんは慌てて、彼を部屋に運ぶ。 優しいんですね、リンクさん。 子リン君をベットに寝かし、彼の体力を回復するようにと祈った。 バッツさんは薬師にジョブチェンジし、子リン君の体調を調べる。
彼の話に依ると、お腹の中に強大な猛毒が入っているらしい。 彼は助からないのかとリンクさんは心配そうに言い、バッツさんは微笑みながら答えた。 安静にしていれば大丈夫だ、今は休ませてやろうと彼は言った。 子リン君の診察は終わり、バッツさんはティナの所に戻った。
「(暫くは安静にしてろ…か、確かにそうだよな)」 「兄ちゃん…そこに居るの?」 「大丈夫か?子リン」 「お腹は痛いけど、今は平気だよ」 「花火大会…お前を置いて行きたくないんだ、俺にはお前が傍に居ないと駄目なんだよ」 「行って来てよ、皆と楽しんで来て」 「駄目だ!俺はお前を守ると約束したし、お前の傍から離れないと誓った」 「…………」 「1人になりたいだろうけど、お前を残して花火なんか見に行けないさ」 「どうして…そこまで僕の為に?」 「大人が子供を守るのは当然の事、だから…お前が良くなるまで俺は子リンの傍から離れないと決めたんだ」 「………それから?」 「一緒にハグハグもしたいし、皆に俺達がこれだけ愛し合ってるって言う証拠を見せたいんだ」 「恥ずかしいよ………」 「言っただろ?お前に何が合っても、俺が守るって」 「兄ちゃん………」 「もう…1人にはさせないぞ子リン、お前は俺の大切な弟だからな」
リンクさん、貴方はずっと子リン君の事を思っていたんですね。 そう言う所は、優しいんですよ。 兄として弟の傍に居たいのは、誰だって同じなんですから。 リビングに戻ると、トゥーン君が何か面白い企画を立てていた。
その企画は、子リン君の復活祝い。 混沌の神・カオスを倒せば、この世界は平和になる。 でも私達は……この戦いが終わったら、元の世界に帰らなきゃ行けないの。 せっかく仲良くなれた皆と離れるのは、寂しいわ。
「誰だって別れは辛い物なんですのよ、リディアさん」 「ゼルダさん……」 「私はもう…サムスと進む事を決めましたの、今のリンクは子リンの事で頭がいっぱいなんですわ」 「ゼルダ……私は嬉しいぞ、お前が傍に居てくれるだけで」 「サムス……貴方は1人じゃないんですのよ、私が傍に居ますわ」 「ありがとう、ゼルダ」 「リディアさん!子供の僕の体調はどうだったの?」 「大丈夫よ!今はリンクさんが付きっきりで、子リン君の看病をしてるわ」 「良かった………」 「大丈夫だぞトゥーン、子リンはきっと…良くなるさ」 「はいっ、そうですね…バッツさん」
ティナの事を愛する彼は、仲間を勇気付ける優しい一面を持つ。 彼等のムードメーカって訳じゃないけど、貴方だって心配してるのね。 あの時…貴方が子リン君の体調を見なかったら、危ない所だったわ。 私の幻獣達じゃ、彼を助け出せれないもの。
その頃子リン君の部屋では、兄弟同士の甘々が始まっていた。 子リン君の体温を受け止めながら、彼の髪を撫でる。 お互いの温度が重ならないと、2人は安心出来ないのね。 リンクさんの温もりを、子リン君は優しく受け止めていた。
「可愛いお前に無茶をさせたくないんだ、何があっても俺が守るからな」 「兄ちゃん……」 「今は早く良くなってくれよ、一緒に花火を見るって約束だからな」 「うん!頑張って直すよ、今は…このままで居たいな」 「ああ…良いぞ!これは、俺達2人だけに許された最後の時間だからな」 「最後じゃないよ、これは」 「えっ……?」 「この温もりは永遠に続くよ、戦いが終わっても僕達は離れる事はないからね」 「子リン………」 「兄ちゃん……大好きだよ♪」 「少し恥ずかしいけど、俺もお前が大好きだ」
うーんお熱いわね、貴方達は。 何だかこの展開は、セシルとローザみたいね。 リンクさんと子リン君は、同じ故郷で育った兄弟。 男同士だけど、大切な繋がりがあるの。
お互い守るべき者の為に、戦い続ける勇者。 子リン君は若き勇者だけど、リンクさんは正式な時の勇者。 喧嘩はあまりしないけど、彼のストレスが溜まったら危険よ。 私達まで巻き込まれないように、気を付けなきゃね。
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DFF012 ハイラル地方に住むコキリ族の兄弟と旅人&少年 - ティファ・ロックハート (女性) - 2011年07月16日 (土) 16時25分 [1317]
第35話「子リンとリンクのデートイベント。」
此処からは再び、僕の視点に戻りますね。 また近々に、学パロ編に行くと思いますので宜しくお願いします。
子リン君の体調は、1日休めば良くなりました。 起きて来た彼に声を掛けたのは、ジタンさん。 彼から渡されたのは、デートイベントのチラシ。 今回は、兄弟編って事でしょうね。
その頃僕達は、誰とペアになるのかを決めていました。 僕はフリオニールさんとペアになりましたけど、彼の方が凄く背が高いです。 凄い!男性なのに彼は、183cmもあります。 僕なんか…156cm位なんですよ、身長が。
「宜しくな、ピット」 「はいっ!」 「良いなー、ピット君だけ」 「玉葱は誰とペアになるか、決まったの?」 「子リン君を誘おうと思ったけど、リンクさんに取られたよ」 「リンクはこう見えても、弟想いの優しいお兄ちゃんなんだよ」 「…………」
玉君はよほどショックだったんですね、僕も同じですが。 僕等の当日は、明日の夜。 今日の夜は、子リン君達の出番ですね。 ネスさん!次は、負けませんからね。
もっと強くなって、貴方を倒して見せます。 パルテナ様、見てて下さいね。 第2ラウンドまでは、まだ時間があります。 今の内に、特訓して置きましょう。
――――――そして、夜を迎えた。 ゴーストホテルの控室で待つリンクさんは、少々緊張気味。 大丈夫ですよ、貴方には子リン君が付いていますから。 焦らないで下さいね、リンクさん。
コンコン
「えへへっ!」 「どうしたんだ?」 「デート、しない?」 「はぁ!?」 「デ・ー・ト、した事ないの?」 「………ない」 「そっか!まぁそれはそれとして、行こっか」 「お…おいっ!」
強引に連れて来られたのは、ターミナルフロア。 何と面白いイベントがあると言う情報を聞き、彼等は行く。 リンクさんが騎士役で、子リン君が囚われの姫役。 兄弟だと言う事を、観客の皆さんは知ってるんでしょうか。
2人のイベントは始まり、台詞通りに話を進めた。 子リン君の気持ちに答え…彼の手にキスをしたリンクさんは、悪魔王を倒した。 成程…そう言うイベントだったんですね、此処は。 再び元の場所に戻った2人は、ゴンドラに向かいました。
お互い何も言わないまま、外の景色を見る事だけだった。 何回か振り向き、子リン君はリンクさんに想いを伝える。 僕なら、ハッキリ言うんだろうなー…か。 それ以降2人は、何も言葉を話さなかったのです。
「子リン……」 「どうしたの?」 「どうして俺を選んだ?ピットや皆が居たのに」 「………皆も好きだけど、一番傍に居て欲しい人に来て貰いたかったんだ」 「それが…俺なのか?」 「うん!」 「ありがとう…俺、凄く嬉しかったよ」 「やっと笑ったね、兄ちゃん」 「えっ?」 「全然楽しんでるような感じだったから、今までは」 「そうか……」 「……もうこんな時間だ、そろそろ帰ろっか」 「………待て、子リン」 「えっ……?」 「もう少しだけ…このままにして欲しいんだ、ずっとお前の傍から離れたくないからな」 「うん、良いよ」 「これは…俺達2人に許された最後の時間だからな、元の場所に戻ったら皆の邪魔になる」 「そうだね!」
デートイベント終了間近なのに、お熱いですね2人は。 やっと2人は、黙ってた分を話しました。 お互いに触れ合い、笑顔を見せる。 そして最後は、再びキスをする。
アイクラじゃないんですから、そう言うのはやめましょうよ。 恋人同士がそう言うのをやるんですよ、普通は。 って言っても、2人は聞く気ないみたいですけどね。 仕方ないですね…今回だけ、そっとして置きますか。
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DFF012 ハイラル地方に住むコキリ族の兄弟と旅人&少年 - ティファ・ロックハート (女性) - 2011年07月17日 (日) 07時08分 [1318]
番外編「人気男性キャラクターランキング発表。」
本編の36話の前に、ランキングを発表します。 今まで出て来たメンバーの中で、一番良い順位を取った人が次の本編にも出られますよ。
ジタン「うわー、それは面白い企画だな」 トゥーン「うん、僕も負けてられないよ」 オニオン「僕は多分…最下位辺りだろうな(しょぼん)」 トゥーン「まだ発表もされてないのに、落ち込まないで下さいよ玉君」 ジタン「そうだぞ玉葱、此処からが本番だぞ」
では、今回は男性編からベスト20を発表するわね。 まずは、第20位の発表よ。 第20位は、スマブラX参戦キャラ・アイク。 彼は一回も使用した事がないけど、勝利時の台詞が凄くカッコ良かったの。
特に…『手加減してやるが、俺は甘くはないぞ』がカッコ良かったわ。 彼と一緒にペアを組んで大乱闘をしたのを、覚えているの。
アイク「俺が…初のベスト20位に入ってる」 マルス「良かったじゃないアイク、玉君も今頃一安心見たいだよ」 アイク「次は誰だろうな、わくわくするぜ」 マルス「そうだね!」
じゃあ気を取り直して、続きを発表するわよ。 次は、19位の発表ね。 第19位は、DFF012より…ウォーリア・オブ・ライトさん。 剣技やコスモス様を守る信念が、とても強いリーダーさん。
いくら仲間の為とは言っても、少しは落ち付きましょうね。 私も、同じなんだけどね。 それ以下の発表は、下記の通りよ。 皆で確認してね、どんな順位に入ってるのか…。
リンク「緊張して来たぜ…」 子リン「僕もだよ、兄ちゃん」 セシル「子リンやリンクは人気があるから、W1位じゃないかな?」 リンク・子リン「(いや、それはないと思う…)」 バッツ「俺は、5位以内だと思うな」 ティーダ「それを今から、書いてくれるんッスよバッツ」
お待たせしました、18位からは下記の通りよ。 皆、自分がどんな順位なのか…確認してね。 じゃあ、次々と書いて行くから遅れては駄目よ。 それでは、行きます。
第18位:フリオニール(18) 原作はFF2 第17位:ロイ(15位) 原作はFE 第16位:セシル・ハーヴィ(20) 原作はFF4 第15位:トゥーンリンク(12歳) 原作は風のタクト 第14位:オニオンナイト(14歳) 原作はFF3 第13位;マルス 第12位:クロノ・ストライフ(17) 原作はクロノ・トリガー 第11位:ジタン・トライバル(16) 原作はFF9
此処からは、後半よ。 皆、待っててね。 では次は、10位から一気に発表するわ。 ふふっ!此処からは上位のキャラが、沢山いるのよ。
第10位:セオドア・ハーヴィ(13) 原作はFF4 第9位:スコール・レオンハート(17) 原作はFF8 第8位:ネス 第7位:クラウド・ストライフ(21) 原作はFF7 第6位:ピカチュウ 原作はポケットモンスター 第5位:ホープ 原作はFF13 第4位:マリオ&ルイージ 原作はスーパーマリオシリーズ 第3位:ピット 原作は新光神話・パルテナの鏡 第2位:バッツ・クラウザー(20) 原作はFF5 第1位:リンク&子リン(17と10) 原作はゼルダの伝説 時のオカリナ
ふぅ、やっと全て書き終えたわ。 後は皆からの感想を、聞くだけね。 皆様の発表、お疲れ様でした。 次は、女性編を発表するわね。
ピット「僕が…3位」 バッツ「やっぱ1位はリンクの子リンの兄弟か、人気あるよなーあいつらは」 ピット「貴方だって凄いですよ、2位なんて」 バッツ「結構出番あったからな、そのせいだな」 子リン「見て兄ちゃん、僕達が1位だよ」 リンク「すげぇ!俺等この調子なら、次の話にも期待出来そうだぜ」 ピカチュウ「嘘っ!俺が…6位」 クラウド「俺はあんたより1つ下だ、今回はリンク達がトップになった」 ピカチュウ「信じられねぇ…、ピットが3位なんてよ」 マルス「僕は中盤か…出番、少なかったからね」 アイク「最下位よりはマシだろ、俺は出て来れねぇけどさ」
はいはい、そこでしょげないの。 そろそろ時間になったので、これにて終了です。 次の更新は、本編再開です。 では、次の話で会いましょう。
ピット君の語りって、凄く素敵なのよね。 次もこの調子で、頑張るわ♪
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DFF012 ハイラル地方に住むコキリ族の兄弟と旅人&少年 - ティファ・ロックハート (女性) - 2011年07月19日 (火) 07時27分 [1319]
第36話「リンクとティナ、お互いの守るべき者。」
子リン君の事を任された僕は、彼の部屋に居ました。 病み上がりですから、無理しては駄目ですよ。 リンクさんに頼まれたんですから、貴方の事。 それにしても…肝心なリンクさんは、何処に行ったのでしょうか。
その頃バッツさんは、ティナさんが居なくなって大騒ぎしてました。 あんなに仲が良かったのに、離れてしまうと誰だって落ち着きがないですよね。 慌てる彼を見て、アイクさんとセシルさんは必死に抑えて居ます。 聖騎士と戦士のコンビですか、悪くないですね。
「離せ!俺はティナが好きなんだ、彼女の所に行かせてくれ」 「駄目だよバッツ、それ以上慌てたら子リンの容体に響いちゃうよ」 「そうだぞ!今のあいつは病み上がりなんだ、此処は我慢しろよバッツ」 「………」 「バッツ…気持ちは分かるけど、今は仲間の事を分かって欲しいんだ」 「セシル………」 「僕とアイク 子リンにリンク達はもう仲間じゃないか、だから今は…彼等を信じて上げようよ」 「流石はバロンの王様だな、セシルは」 「君も立派な剣士だよ、アイク」 「そ…そうか(真っ赤)」
あははっ!アイクさんが恥ずかしがる姿は、初めて見ましたよ。 その後彼等は、お互いの世界の話をして盛り上がっていました。 バッツさんもその中に加わり、3人で仲良く話していた。 一時はどうなるかと思いましたけど、セシルさんのお陰で助かりました。
心配そうに見守るトゥーン君達も、一安心の様子。 何事も無かったかのように2人は、元居た場所に戻って行く。 トゥーン君は玉君の部屋で、仲良く話していました。 金平糖を貰いながら、2人に笑顔が戻って来ました。
「それでね玉君、ピット君ったらたまに頭をぶつんだよ」 「どんな風に?」 「これがドアだとするよね?それに一直線したら…『ゴツン』とぶっちゃったの」 「あははっ!天使さんなのに、カッコ悪いね」 「これ以上言ったら本人に怒られるよ、玉君」 「そうだった!彼の怒りって、ゼルダさんやピーチ姫様以上に怖いからね」 「子供の僕の体調を考えて、ピット君は彼の看病をしてるんだ」 「良くなったんじゃないの?体調は」 「うん!病み上がりでも、安静にしてないと駄目見たい」 「そっか!流石は、パルテナの主人公だね」 「同じ少年なのに、彼の方が子供の僕より何倍も生きてるんだよ」 「僕なんか…君より2つ上なんだけど」 「えっ………」 「原作だと僕、3年後の姿になるんだ」 「外遊びより肉が好きなんだね、君って」 「良く言われるよ、それは」
喧嘩はしませんでしたけど、お互いが笑うとこちらまで穏やかな気分になったと思います。 トゥーン君は風のタクトの主人公で、玉葱君はFF3の主人公。 光の戦士として、世界を守ったヒーローなんですね。 僕は君達とは違って、臆病な天使です。
ちょっとした物事が起きると、僕は震えてしまいます。 だから僕は未だに、強く慣れないんです。 子リン君の温かい手…もしかして聞いてました?僕の弱音を。 彼は安静になりながらも、僕の事を勇気付けてくれました。
「リンクさんはどうして、子リン君を守ろうと思ったの?」 「実の弟みたいだし、傍に居たかったんだ」 「バッツね…私が居なくなると、時々暴走するの」 「今は大丈夫だろ!セシルとアイクがあいつを抑えたからな」 「仲間の気配を感じ取るなんて、凄いね」 「半分はあんたの受け売りかな、俺もそこまでは気配を探れないけど」 「リンクさん………」 「俺はどんな時でも子リンの傍に居たい、少しは兄らしいとこを見せないと駄目なんだ」 「きっと出来ますよ、リンクさんなら」 「普通にため口でいいんだぞ、ティナ」 「んーん!貴方は私より年上だから、場を弁えるのが当然なんです」 「そうか……」 「私も…リンクさんのように、頑張って見ます」 「きっと出来るさ、あんたなら」
相変わらず、相手にはそう言う言い方なんですね。 たまに『お前』って言うのに、バッツさん達には言わないんですね。 子リン君はいつも、こんな僕を優しく慰めてくれます。 本当に優しいんですね、君は。
いつまでも仲間に頼っては、駄目なんです。 今度は僕が、彼とリンクさんを守る番なんです。 今の所リンクさんはティナさんを困らせてなかったようですし、これで一安心ですね。 バッツさんも少しは、これで一安心すると良いですけど。
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DFF012 ハイラル地方に住むコキリ族の兄弟と旅人&少年 - ティファ・ロックハート (女性) - 2011年07月19日 (火) 14時10分 [1320]
第37話「カオスとの最終決戦、それぞれの道へ帰還。」
十分な休息を終えた僕達は、混沌の果てに集結した。 これが、混沌の神・カオス。 今回の012では、アシストを召喚出来るんです。 設定は、下記の通りです。
子リン君→リンクさん 僕→エアリスさん ティナさん→バッツさん 玉葱君→トゥーン君 アルクゥさん→ライトさん アイクさん→マルスさん マリオさん→ルイージさん レナさん→ファリスさん セリスさん→カインさん
「俺が子リンのアシストか、任せときな」 「うん!一緒に倒そうね、兄ちゃん」 「ああ!俺達兄弟の力を、カオスに見せてやろうぜ」 「先発は子リン達だね、頑張ってね」 「アイクは第2段階だよね?神竜を使用するから気を付けて」 「ああ!肝に命じて置くぜ」 「僕達は最終段階だよね?ピット君」 「はいっ!僕とエアリスさんで相手の動きを封じますから、トゥーン君達はその隙に攻撃して下さい」 「うん!怖いけど、やって見るよ」
僕達は、残された戦士です。 ですがコスモス様には、最後の力があります。 それはカオス、貴方を倒す程の巨大な力ですよ。 僕達の覚悟は、此処にあります。
一通りの会話が終わり、最初は子リン君達の出番が来ました。 子リン君のジョブ設定はシーフ、『盗む』と言うアビリティーがあります。 回転斬りで攻めて行くと、リンクさんをアシスト召喚。 彼のトライフォースラッシュで、最初の段階を撃破。
「後2回はあるな、諦めずに行くぞ皆」 「はいっ!僕達は後なので、頑張って下さい」 「……(これで、僕達の戦いは終わるんだね)」 「戦いは終わるが、旅は終わらないぞ」 「どう言う事?」 「この戦いが終わったら俺達はバラバラになる、でも大丈夫さ…俺がお前を迎えに行くから」 「確かに…この戦いは平和な世界になる為に続けて来た、ついに最後を迎えるって事なんだよ」 「…………」 「皆…それぞれかけがえのない大切な物を抱えてますからね、僕にも大事な人は居ますし」 「パルテナ様に会いに行きなよ、たまには」 「そうですね!この決着が着いたら、行かせて貰います」
第2段階はアイクさん&マルスさんの共同攻撃に寄り撃破し、とうとう最後の段階に来ました。 先手は僕達の出番です、ブレイブ攻撃をいっぱい貯め…エアリスさんを召喚。 相手の行動を封じ、最後の切り札を使用。 トドメはトゥーン君が見事、決めて行きました。
カオスは敗れ、僕達は元の世界に戻って来ました。 戦いは終わりましたが、此処からは新しい夢の始まりです。 皆…僕は先に天界へ帰りますが、また会いましょう。 ティーダさんは消えて、湖に飛び込みました。
「……行っちゃったね、ピット君」 「ああ!でもあいつは、また会えると言っていた」 「あっ……そろそろ、時間見たい」 「子リン…忘れるな、離れてても俺達は兄弟だぞ」 「うん!絶対に迎えに来てね、兄ちゃん」 「子リン君…君の言ってた事を、信じてると思うよ」 「約束したんだ、あいつを迎えに行くと」 「行こうぜリンク…マルス、俺達も帰らないと」 「………」 「リンクさん………」 「そうだな!俺達も帰るか、バッツの世界に」 「うん!僕…一回でも良いから、リックスの村に行きたかったんだ」 「俺も!」 「……(ただ自分が、騒ぎたいだけだろ)」 「何か言ったか?リンク」 「な…何でもねぇよ」
僕が天界に帰った後、リンクさんは子リン君と離れ離れになってしまいました。 子リン君はガルディア城に帰ってしまったんですよね、きっと。 王子様にも、大変な仕事がありますからね。 残された3人の剣士は、バッツさんの世界に帰って行きました。
ティナさんはバッツさんに抱き締めながらも、彼の故郷・リックスの村に帰還しました。 本当にお熱いですね、2人は。 パルテナ様…また旅立ちますけど、時々は帰って来ますよ。 だから…心配しないで下さいね、パルテナ様。
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DFF012 ハイラル地方に住むコキリ族の兄弟と旅人&少年 - ティファ・ロックハート (女性) - 2011年07月19日 (火) 15時56分 [1321]
第38話「平和な世界の日々、仲間との再会。」
カオスとの戦いは無事に終わり、リンクさん達はバッツさんの世界に帰還しました。 次の旅までの間…3人は役割分担を決め、子供達を喜ばせる係と家の掃除 宿屋での仕事を決めていました。 子供達の方をリンクさんが担当し、アイクさんは家の掃除 マルスさんは宿屋での仕事を担当する事になりました。 結構大変なんですよ、アイクさん。
きっと、彼なら行けますよね。 リンクさんがアイクさんを指名したのは、間違いではありませんでした。 アイクさんはてきぱきと掃除を進ませ、家全体を綺麗に掃除する。 凄いですね、流石は肉好き剣士さん。
「アイク!いつも済まないな、お前にやらせちまってよ」 「戦いの後だが…暇潰しには丁度良い」 「本当ですね!他の皆は元気かしら」 「どうだろうな…ティーダとも最近会ってないし、どうしてんだろうな」 「バッツ!あんたに客だぞ」 「俺に?……って事はもしかして」 「ああ!あんたが言ってたブリッツの野郎だ、行って来な」
ティーダさん、貴方は原作では飛び込んだまま帰って来ませんでしたよね。 バッツさんに会いに来たって事は、再び旅をしようって事になりますよね。 彼を家に招待し、皆で他愛の話をして盛り上げた。 ティーダさんはあれから、ユウナさんと結婚したらしいです。
流石ティーダだな!とバッツさんは驚き、喜んでいます。 逆にティーダさんも、バッツさんに聞いて来ました。 バッツさんもティーダさんと同じく、ティナさんと結婚したと話しました。 最近の若者って、早いですよね。
「アイクは持てないから、恋人は居ないね」 「おい!マルス」 「俺は…早く子リンに会いたい」 「リンク…どうしたんッスか、いつものあんたじゃないッスよ」 「カオスとの戦い以来…あいつと会ってないからな、サリアに頼まれたのに…会いに行ってないんだよ」 「だったら会いに行けば良いッスよ、リンク」 「えっ……?」 「本当はリンク…後悔してんだろ?うだうだ悩んでたら、一生先には進めないッスよ」 「でも、アイク達を置いて行く訳には」 「アイク達なんて関係なし!リンクが無事で戻って来るなら問題なし、あいつらの事は…俺に任せるッスよ」 「俺からも頼むぜ、リンク」 「私も!」 「バッツ…ティナ…皆!ありがとう、俺…子リンを迎えに行くよ」 「気を付けて下さい!」 「ああ…行って来るぜ、ティナ」 「さて…どうやって説明すっかな〜」
ティーダさんの決意を胸に、リンクさんはオカリナでワープした。 彼が向かった場所は、子リン君が居るガルディア城。 一足先に、僕も来ているんですよ。 マールさんの我が儘には、何度も振り返されてますけどね。
子リン君は元気そうにしてますよ、リンクさん。 貴方が来るまでの間、僕が笑顔にさせて置きました。 あれ…怒らない?どうしてなんでしょう。 気が付くと僕の頭に、温かい大きな手が置かれていました。
「いつも済まないな、ピット」 「リンクさん……」 「兄ちゃん!会いたかったよ」 「久し振りだな子リン、よぉーし…俺がいっぱいハグハグしてやるぞ」 「わーい!」 「あははっ!」 「ん?どうしたんだ、ピット」 「いいえ…仲が良くて、羨ましいです」 「お前こそどうだったんだ?女神様は」 「一度お会いになりましたが、『貴方には天界より地上界の方が落ち着きます。引き続き…旅を続けなさい』 っと、パルテナ様に言われました」 「パルテナ様…優しい女神様なんだね、ピット君」 「ええ!そして部下達から『コキリ族の若い少年の護衛を忘れないで下さい』って、言われました」 「若い少年って…僕の事かな?兄ちゃん」 「そうだな……」
子リン君には、初めて聞いた名前だったかも知れない。 いつか連れて行きますよ、貴方達を。 パルテナ様の言う通り、僕には地上界の方が向いていました。 寂しい思いをさせますけど、部下達の事お願いします。
こんなに別れが悲しいって言うのは、どうしてなんでしょう。 今になって僕の目から、涙が出て来ました。 何だかカッコ悪いですね、僕は。 そんな時僕は…子リン君に、優しく慰められたのでした。
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DFF012 ハイラル地方に住むコキリ族の兄弟と旅人&少年 - ティファ・ロックハート (女性) - 2011年07月20日 (水) 07時35分 [1322]
第39話「リンクの決意。」
子リン君は無事に、ガルディア城に帰還しました。 僕を歓迎して下さった兵士さん達は皆、笑顔で迎えてくれたんですよ。 パルテナ様の言ってた事は、正しかったです。 僕には天界より、地上界の方が向いていました。
ここの兵士さん達からは、『ピット様』と呼ばれ親しくして貰ってます。 僕の事をそう呼んでくれるのは嬉しいのですが、もっと肩書きが合った方が良いかと思いますよ。 固い事を仰るな…か、確かにそうですよね。
――――――その夜。――――――
コンコン
「ピット様!起きていますか?」 「どうしたんです?」 「リンク様が貴方をお呼びです、至急ガルディア城前に来いとの命令です」 「分かりました、すぐに行くと伝えといて下さい」 「はいっ!」
リンクさんが僕を呼び出すなんて、珍しいですね。 一緒に戦って以来、あまり話さなかったんですよね。 バッツさんとの会話も多かったし、僕の事どうでもいいと思ってました。 兵士さんからの伝言を受け、僕はその場へ向かいました。
星空を見上げながら、リンクさんは僕が来るのを待っていました。 声を掛けようとした時、彼は真っ先に僕の方を見ました。 良く来てくれたな!と、彼は笑顔で言います。 あれ?その笑顔って、子リン君やバッツさん限定かと思いますけど。
「固い事は気にするな!俺の笑顔は、誰限定って訳でもない」 「そうですか……」 「俺がお前を呼んだのは、子リンの事だ」 「子リン君が、どうかしたんですか?」 「今はあいつ、俺達の前では笑顔だよな?けどあいつは…何処か少し臆病なとこがあるんだよ」 「えっ……?」 「俺が傍に居ないと…あいつは力に溺れる、もしかしたらティナもそう言う時があったんだ」 「元は彼女…カオス組でした!戦いの終わりを望み、コスモス組に戻って来ました」 「それは12回目の戦いだろ?13回目の時、ティナは普通にコスモス側だった」 「僕だって同じですよ!彼女の駒として召喚されたのが、嬉しかったんです」 「ピット……」 「僕達は調和の神・コスモス様からの召喚を受けたんです!最後まで主を守る事なのは、当然ですよ」 「クラウドも…そうだったんだろうな」 「はい!ですがティーダさんは違います、ユウナさんを庇って倒れた後…ジェクトさんに助けられました」 「それでだったのか!あいつが13回目の戦いの時、バッツにその話をしたのは」 「…………」 「今はもう…カオスはこの世には居ない!あいつを倒しても、真の混沌が俺達を待っている」 「デスべラードカオスですね、それがカオスの…真の姿なんです」 「HPが12万もあるからな、今は俺達2人だけど…もっと心強い仲間を連れて挑もうぜ」 「僕の予想では…セシルさんやバッツさん、ライトさんが居れば良いと思いますよ」 「だろうな!」
リンクさん、いっぱい笑ってます。 真のカオスがいつ、目覚めるか分かりません。 コスモス様の事も心配ですし、早く皆さんと再会したいです。 彼との話を終えた僕は、元来た道に戻りました。
またリンクさんは、僕を呼ぶかと思います。 同じように、いっぱい話が出来ると良いですね。 僕って何だか、臆病じゃ無くなった気がします。 今は明日に向けて、体を休めましょう。
チュンチュン
気持ちの良い小鳥の声が、朝を迎えてくれました。 僕はその頃、兵士さん達に身支度をお願いしていました。 自分で出来ますのにと突っ込みたいですけど、これは彼等の仕事なんです。 僕だって会いたいんですよ、他の皆に。
僕が起床すると、子リン君が目の前に居ました。 まさに彼は、本物の王子様ですね。 もう少し一緒に居たかったらしいですけど、すぐに彼はリンクさんに捕まってしまいました。 どんだけ弟想いなんですか、リンクさんったら。
「おい子リン!俺には挨拶なしなのか?」 「ごめんね!おはよう、兄ちゃん」 「ああ!昨夜は良く眠れたか?」 「うん!王子って大変だよね、作業がいっぱいあって大変だったよ」 「あははっ!辛かったけど、結構頑張ってたみたいだな」 「兄ちゃんの為だもん!皆のように強くなりたいから、頑張るんだ」 「子リン…お前はこの城の王子である前に、俺の大切な弟だ」 「兄ちゃん………」 「お前が旅に出ると言うまで、俺達は此処に居るぞ」 「そうですね!今更彼を、1人にする訳には行きませんね」 「兄ちゃん、ピット君」 「子リン王子様……って皆様お揃いで」 「どうしたの?」 「お食事の用意が出来ました!マールディア様が待っています」 「行こっか兄ちゃん、ピット君」 「ああ!」 「…………」 「ピット様!どうかされましたか?」 「いえ!何でもありません」
本当はパルテナ様の事を思うと、不安で溜まらなかった。 地上界は良いとこだけど、パルテナ様に会いたいです。 彼女の声が、僕の耳の中で蘇って来ます。 僕には地上界の方が、向いているんですね。
イカロス達!僕が居ない間、パルテナ様の事頼んだよ。 僕の名はピット、パルテナ親衛隊の隊長です。 子リン君やリンクさんを守るのが、僕の一番の役目です。 この世界の平和は、誰にも邪魔させませんよ。
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DFF012 ハイラル地方に住むコキリ族の兄弟と旅人&少年 - ティファ・ロックハート (女性) - 2011年07月20日 (水) 17時04分 [1323]
番外編「子リンとリンク、兄弟同士の大爆笑。」
此処は1000年の時代、現代。 カオスとの戦いの後、子リン君はガルディア城に戻って来たの。 兄のリンクさんを呼び出し、2人は大いに盛り上がる。 子リン君の話を、じっと聞くリンクさん。
「僕ね…大いに受けたのが皇帝陛下の『ウボァー』なんだ」 「あははははははははははっ!何だ、そりゃ」 「ねっ!めっちゃ受けるよね、あのやられる時の台詞」 「そうだな!しかもピットなんてよ、『うぉあぁぁぁぁぁー』って言ってたんだぞ」 「………ぶっ(吹いた)」 「あはははははははっ!どっから来たんだよ、あの台詞は」 「たぶん…バッツさんの台詞だと思うよ、兄ちゃん」 「あいつの!?………あり得ねぇーーーーーー」 「…………」 「あっ…ごめん」 「皇帝陛下の方が、もっと笑っちゃうよ」 「同感!俺もそう思ってたぜ」
ふふっ!2人供、仲が良い兄弟ね。 それでこそ、兄弟愛なのよ。 素敵な関係だから、ホッとしたわ。 2人はその頃…両親の話を、したの。
彼等の両親は、お父さんがバッツさん お母さんがティナ。 そっか!あの子達、結婚したって言ってたよね。 早く祝福しなきゃ、私まで怒られるわ。 2人の仲が、ずっと続きますように。
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DFF012 ハイラル地方に住むコキリ族の兄弟と旅人&少年 - ティファ・ロックハート (女性) - 2011年07月21日 (木) 07時56分 [1324]
第40話「2人の時間。」
デスべラードカオス…あれが、真のカオスなんですね。 HPがそんなに高いなんて、知らなかったです。 今の僕等は2人しかいないし、このまま上手く行くと言う保証もありません。 世界を取り戻しても、真の終わりはやって来ません。
朝早く目が覚めた僕は、自分の使っている弓や剣を磨いていました。 パルテナ様から頂いた大切な剣なので、大事にしたいんです。 きっと喜んでますよ、彼女は。 イカロス達が傍に居るんです、心配ないですよ。
「ピット様!お食事をお持ちしました」 「あれ?子リン君とリンクさんは」 「お2人揃っての遅刻です、こう言うのは滅多にないので」 「さぁピット君、冷めないうちに頂きましょう」 「はい!」 「ピット様!貴方宛てに、お手紙が届いています」 「僕宛てに?誰からですか」 「差出人は、セシル様からではないかと思います」 「セシルさん……」
急いで食事を終えた後、僕は自分の部屋に戻りました。 本当に、僕宛てになってます。 セシルさんも心配してるんですね、僕達の事。 その手紙には、こう書かれていました。
――――――心優しき天使・ピット君へ。 君がガルディア城に行くって聞いた時は、僕も驚いたよ。 子リンの事が心配で、そこへ行ったんだね。 この手紙を読んでる頃には、君はそこへ着いてると思う。
リンクは相変わらず、子リンを手放さない性格らしいね。 それは兄に取って、凄く良い事なんだよ。 僕は今ローザと一緒に、宛てのない旅を続けているんだ。 僕等は離れてても、コスモス軍の仲間だからね。
追伸:ピット君は優しい天使さんだから、僕が保証するよ。 2人を、温かく見守って上げてね。 バロン王国 セシル・ハーヴィ―――――――――
セシルさんの手紙を読み終えると、僕の目から涙が出て来ました。 彼は何時だって、仲間の事を思ってくれる優しい騎士さん。 以前彼は、僕達と一緒に戦ってくれました。 貴方に憧れているんですよ、今の僕は。
宛ての無い旅…か、セシルさん達は今頃…幸せそうですね。 ローザさんが一緒に居るって事は、2人でチョコボに乗ってるって事になります。 心優しき天使、か。 僕は貴方が思ってるほど、そんなに優しくはないですよ。
「ピット様!こちらに居ましたか?」 「どうしたんです?」 「貴方に、お客様です」 「誰ですか?それって」 「顔に傷が残った若い青年と、指揮棒を手に取るコキリ族の少年です」 「彼等を僕の部屋に通して上げて、今は迎えに行けそうにないですから」 「分かりました、2人をこちらにお連れします」
スコールさんとトゥーン君が、此処に来たんですね。 久し振りの仲間との再会に、僕は再び涙を流す。 それに気付いたスコールさんは、僕を優しく受け止めてくれました。 トゥーン君はそんな僕を、支えてくれます。
彼等と再会した僕は、3人で他愛の話をして盛り上げていました。 トゥーン君は此処に来るまで、色んな世界を回っていたのです。 凄いですね!誰と行ったんですかと彼に聞いたら、レッドさんと行ったと答えました。 あの人らしいですね、トゥーン君。
「あーくそっ!勝てない」 「ったく…兄ちゃんったら、何回も負けちゃって」 「だってよ…アシストとのコンボが上手く出来ないんだよ」 「ティナさん&クラウドさんのコンボが、一番聞くからね」 「こんなに頑張ったのに、子リンに負けるとはな」 「修業が足りん!なーんてね」 「(ティファの決め台詞だな、それは)」 「兄ちゃん!もう一回勝負だよ」 「ああ!今度は負けないぞ、子リン」 「僕だって負けないよ、兄ちゃん」
兄弟揃って012をやってますね、リンクさん達は。 しかも、子リン君の部屋でやるとは…。 2人の仲は、ずっと離れたりしません。 僕の知ってる2人なので、そう簡単に別れたりしないと思います。
今は十分、戦いの後の疲れを癒して下さい。 また皆を探しに、旅に出ましょうね。 他の皆は、元気なんでしょうか。 クラウドさんやティファさんは今頃、セブンスへヴンで会ってる頃なんでしょうね。
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DFF012 ハイラル地方に住むコキリ族の兄弟と旅人&少年 - ティファ・ロックハート (女性) - 2011年07月21日 (木) 14時22分 [1325]
第41話「ドマ王国の剣士・カイエンと再会。」
僕とリンクさんは暫くの間、ガルディア城に滞在する事にしました。 子リン君が旅立つまで行かないと言い出したリンクさんの意見に、僕は少しだけ戸惑っています。 本当に貴方は、弟想いの優しい人なんですね。 僕には、兄弟は居ませんから。
自分の部屋に戻ろうとした瞬間、兵士さんに声を掛けられた。 門の前に、お客が来てるって。 しかもその人は、ドマ一流の剣士だと言う。 その方って、もしかして。
「何者だ、貴様は」 「此処は子リン王子様が納める城、ガルディア王国だ」 「拙者はカイエン・ガラモンド、是非拙者を王子様に合わせて欲しいでござる」 「貴方は…カイエンさん」 「ピット様、この者をご存じなんですか?」 「はいっ!この方はドマ王国のカイエンさん、貴方達…この方を知らないとは失礼ですよ」 「申し訳ありません!」 「ピット殿ではござらぬか、久しいでござるぞ」 「此処だと何ですし、僕の部屋へ行きましょう」 「かたじけない……」
僕の事を、この人は覚えていました。 彼を僕の部屋に案内し、他愛のない話で盛り上がりました。 彼の故郷・ドマ王国は、リターナーに協力していた同盟国だったんです。 だが、ケフカが毒を使い…家族を亡くしてしまったんですね。
本当の悪がケフカだと分かった時、僕は怒りに我を忘れていました。 強い仲間を集めて、彼を倒すしかありません。 しっかし遅いですね、リンクさん達は。 ガルディアの兵士さんに、リンクさん達を呼びに行くようにと僕は命令しました。
「リンク殿も、此処に居るのでござるか?」 「はいっ!僕達は、子リン君を迎えに来たんです」 「そうでござるか、セシル殿達は元気でございましたか?」 「僕は知りませんけど、リンクさんなら知ってると思います」 「元気だったぜ、あいつらは」 「おお、リンク殿」 「久し振りだな、カイエン」 「拙者を覚えて居てくれたでござるか?」 「当たり前だろ!共に戦った、大事な仲間だからな」 「子リン王子様、お久し振りでございます」 「良いよ!普通にタメ口で」 「ですが、相手が年下でも…場を弁えるのが拙者の役目でございます」 「カイエンの気持ちに答えてやれよ、子リン」 「う…うん」
子リン君が焦るのも、無理無いですよ。 この人とは初対面だし、緊張しなくて良いですよ。 ライトさん達は、どうしていますでしょうか。 貴方達と再会する日を、僕は待っています。
ケフカを倒さない限り、真の終わりはありません。 平和な日々が、これからも続くように。 それしか、願う事はありません。 必ず僕達で、貴方を倒して見せます。
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DFF012 ハイラル地方に住むコキリ族の兄弟と旅人&少年 - ティファ・ロックハート (女性) - 2011年07月21日 (木) 19時23分 [1326]
第42話「子リンの涙。」
ドマ王国の兵士・カイエンさんと再会し、しばらくが過ぎた。 ドマ城の復興作業もあって大変なのに、元気なんですね。 ぼーっとしてたら、王様に呼び出された。 王に呼ばれた僕は、彼の気持ちを素直に聞いていた。
安心して下さい王様、僕とリンクさんで子リン王子様をお守りします。 僕の想いは、王様に届いてくれました。 それでこそ僕は、パルテナの鏡の主人公です。 上司のパルテナ様から、地上界に滞在する事を許可して下さいました。
「えへへっ!だ〜れだ?」 「マールさんでしょ、声で分かりましたよ」 「本当にピット君は、賢いよね」 「お陰様で!」 「あれ?いつもならリンクさん達と一緒に居るのにどうしたの、1人で」 「……ちょっと、考え事がありまして」 「恋の悩み?」 「そうじゃないですけど、未だに再会してない仲間の事を考えていたんです」 「ルッカ達なら元気だよ、私の予想は良く当たるから」 「えっ?」 「私だって同じコスモス側だし、一緒に戦った仲間じゃないけど…見守ってたんだよ皆の事」 「そうですか………」
彼女こそが本当の、ムードメーカーかも知れません。 決断力音痴のラグナさんとは違い、彼女は水の属性を持っています。 アイス アイスガと言う氷の魔法や、ケアル ケアルガと言う回復魔法を使います。 スクエニ会社でしたよね、クロノ・トリガーって。
今も想いたくないのは、彼女が16歳と言う事。 僕より年上だし、何か考えたくありません。 彼女と同い年なのは、ユウナさん ジタンさん ユフィさんですね。 スコールさんは、彼女達より1つ年上ですから。
「行ってらっしゃいませ、リンク様」 「ああ!俺が留守の間、子リン王子様を頼むぜ」 「了解しました!」 「リンクさん!何処かお出掛けですか?」 「ああ!バッツと約束してたんだ、彼の事は兵士達に任せたから心配するな」 「気を付けて下さいよ、リンクさん」 「ああ!夕方には帰って来る、じゃあ行って来るぜ」 「リンクさん…心優しい勇者なんだね」 「ええ!僕の知ってる彼はこう見えても、子リン君のお兄さんですから」 「素敵な関係なのね、貴方達って」 「ピット様!子リン王子様の事は我々に任せ、貴方は部屋で休んでて下さい」 「では、お言葉に甘えさせて頂きます」
自分の部屋で休め、か。 いつ戦いが始まるのか、分からないからね。 子リン君の事は、今はそっとして置こう。 夕方頃には、リンクさんが帰って来ますし心配ありません。
そして時刻は、夕方になった。 約束の時間に帰還したリンクさんは、兵士達に報告をしました。 頼れる上司って感じですね、リンクさんは。 子リン君…未だに部屋から出て来ませんけど、どうしたんでしょうか。
「兄ちゃん…ぐすん」 「子リン、どうした?」 「お願い…1人にしないで、兄ちゃんと一緒に居たいよ」 「ごめんな…傍に居てやらなくて、今日はバッツと約束してたから出掛けてたんだ」 「涙をこらえてたけど、もう…我慢の限界だよー」 「落ち着け!落ち着くんだ、子リン」 「僕に黙って居なくなったりしないって、約束する?」 「ああ!これからはずっと、一緒だ」 「居なかった分…覚悟してよね?兄ちゃん(黒笑)」 「ちょっ!嫌だ…あはははははははははっ」 「お仕置きだよ、兄ちゃん」 「わ…分かったから止めろ、くすぐったいじゃないか」
リンクさんがあんなに笑うなんて、とても信じられません。 子リン君が考えた罰ゲームは、お兄さんのリンクさんを喜ばせる事でした。 あの戦い以来、彼の笑顔を見ていませんからね。 笑う門には福来る、って誰かが言ってました。
僕も笑顔の練習を、して置いた方がよさそうですね。 本当に仲の良い兄弟ですね、貴方達は。 僕はそんな貴方達が、羨ましいですよ。 そして子リン君…僕達はいつでも、貴方と一緒に居ますから安心して下さいね。
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DFF012 ハイラル地方に住むコキリ族の兄弟と旅人&少年 - ティファ・ロックハート (女性) - 2011年07月22日 (金) 07時09分 [1327]
第43話「アルクゥ カイン セリス ライト二ングと再会。」
その頃僕は、この城の王女・マールさんの為に手作りのお守りを縫っていました。 天界から地上界に来たので、僕は心優しい天使なんですよ。 えっ?僕のメインテーマが知りたいって。 そうですね…僕のメインテーマは、ヴァニラさんのテーマですね。
子リン君はリノアさんのテーマだし、リンクさんは愛のテーマと決まってますからね。 マールさんとか他のコスモス軍の皆さんのメインテーマは、変わりませんよ。 子リン君の上手さは、リルムちゃんのお陰ですからね。 もう少しで仕上げですね、待ってて下さいよマールさん。
「お待ちしておりました、ファロン軍曹」 「ああ!子リン王子を呼んで来てくれないか?そしてリンクとピットも一緒に」 「分かりました、少々お待ち下さい!」 「此処は1000年の時代・現代か」 「ああ!この城の王女・マールと、少し離れた一軒家にクロノとルッカが住んでいるんだ」 「詳しいのですね、ライトさん」 「此処の世界観は経験済みだ、クロノの復活時のイベントでは…幼馴染のルッカを先頭にして行ったからな」 「どうしてルッカさんなんです?」 「私には似合いそうなカップルだったんだ、あの2人は」 「お待たせしましたファロン軍曹、こちらにどうぞ」 「ああ!行くぞ、皆」
ライトさんは元、コクーンの女軍曹。 とある諸事情で、辞めてしまいました。 そして彼女には、幻獣・オーディンと言う召喚獣があります。 ファングさんはバハムート、スノウさんはシヴァ ホープさんはアレキサンダーを持っています。
凄い世界なんでしょうね、ライトさんの世界は。 下界(パルス)に取って…人間は道具、ですか。 酷いです!コクーンの人達は、下界(パルス)の人達をそんな目で見てるなんて酷過ぎます。 僕は許しませんよ、貴方達の事。
「久し振りだな、ピット」 「ら…ライトさん」 「良かった!この時代で再会出来て」 「子リン王子様…僕の事分かります?」 「アルクゥさん!」 「お会い出来て光栄です、子リン王子様」 「ガルディア王33世から王子に任命されちゃったんだ、王子って言うのも大変だよ」 「そうなんですね!大変で辛いのは、分かりますよ」 「どうしてアルクゥさん達が此処に?」 「お前の事が心配だったんだ、子リン」 「ライトさん!」 「旅の途中でバッツ達と再会し、この城にお前達が居ると言う情報を聞いて来たんだ」 「ライト…言いにくい事なんだけど」 「どうした?リンク」 「子リンは…王子様は今は、この城を出ないと思うんだ」 「何故だ?彼も旅立ちたいんじゃないのか」 「そうだけど…こいつには王子として、やる事もあるし」 「何を仰っているのですか、リンク様」 「お前達……」 「この城は確かに子リン王子様が納めていらっしゃいますけど、王子様は此処3日間…休まずに頑張って続けていました」 「………」 「我々の我が儘で申し訳ありませんが、子リン王子様を旅に連れて行って下さい」 「ちょっ…何を言い出すの?貴方達」 「後の事は我々にお任せ下さい、そしてマールディア様も一緒にお連れ下さい」 「そう言う事だから、宜しくね皆」 「「……………」」 「何よその顔!私は確かに王女だけど、こう見えても回復魔法は使えるのよ」 「私も使えるわ!これでも私、元帝国の女将軍だったからね」 「せ…セリスさんが」 「帝国の女将軍?」 「そうよ!どうしたの、2人供」 「………」 「………」
セリスさんが、元帝国の女将軍。 確か彼女は、帝国の英才教育を受け…人工的に生み出された魔道戦士。 幾多の戦いを切り抜けて来た将軍の女としての素顔を見た者は、誰も居ません。 戦争の愚かさに気付いた彼女は、リターナーに寝返ったのですね。
何て悲しい過去なんでしょうか、セリスさんは。 悲しみに耐え切れない彼女を、カインさんは優しく支えてくれます。 彼は今、バロン王国の竜騎士団隊長なんです。 セシルさんとは親友で、彼とは仲が良いみたいです。
「ピットと言ったな、俺は…父を超える竜騎士になるのが夢なんだ」 「素晴らしい夢ですね、カインさん」 「俺は原作の場合、セシルと離れ離れになった後…ゴルベーザに洗脳されてしまったんだ」 「えっ……誰よりも強いお前が、何で?」 「あいつの恋人・ローザを監禁したのはゴルベーザだ、彼女を助けに行く途中、賢者のテラが亡くなったんだ」 「全ての記憶を取り戻し、最高の破壊魔法・メテオを使用したからですか?それって」 「そうだ!だから俺はその罪を償う為に、ライト二ング達と共に旅をしている」 「………本当の黒幕が、真のカオスだからか」 「リンク……」 「俺も一緒に行くぜ!子リンの傍に居られるのは、俺しか居ないんだ」 「ふっ!また、共に戦えるとはな」 「ああ!宜しくな、カイン」 「ふっ!任せとけ」 「さぁ子リン王子様…行きましょう、私達と一緒に」 「…………」 「子リン!ライトの想いは絶対なんだ、一緒に行こうぜ」 「兄ちゃんが傍に居てくれるなら、僕…頑張るよ」 「決まりましたね!皆さん、行きますか」 「ピット君…何だか今日の貴方、素敵よ」 「照れますから止めて下さいよ、セリスさん」
いやぁ〜、参りましたよこれは。 僕のカッコ良さに、セリスさんからお褒めの言葉を貰えるだなんて。 何か、少しだけ恥ずかしいです。 彼女は僕達と同じ、コスモス軍のメンバーですから。
パルテナ様、僕はまた旅立ちます。 心強い仲間と共に、真のカオスを倒す旅に出ます。 ヨッシーさん達とはいつか、旅先で会える気がします。 バッツさん達…待ってて下さいよ、必ず迎えに行きますから心配しないで下さい。
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DFF012 ハイラル地方に住むコキリ族の兄弟と旅人&少年 - ティファ・ロックハート (女性) - 2011年07月22日 (金) 10時25分 [1328]
第44話「戻って来たコスモスの戦士達。」
今回はライトさんを先頭に、僕達も後を続けました。 僕はその頃、カインさんとセリスさんの間に入って…会話に混ぜて貰っていました。 現代から歩いて数分経つと、目の前にはコスモス様の館が建っていました。 此処が今日から、僕達の家になるんですね。
家の中に入ると、ちゃんと部屋も決まっていました。 僕の部屋は、カインさん セリスさんと同じ部屋ですね。 子リン君はリンクさんと同じ部屋ですか、ずっとくっついて寝るつもりですね。 羨ましいですよ、貴方達が。
プルルルルル……
「あっ!俺の携帯だ、もしもし?」 『その声は、リンクか?』 「おうヴァン、どうした?」 『ごめん、子リンに変わってくれないか?』 「ああ良いぞ、子リン…お前に変われって」 「うん……もしもし?」 『子リン…俺の事、覚えてるか?』 「ヴァンさん、久し振りですね」 『ああ!俺は今未来に来てるんだ、そこで人型ロボットのロボと再会して…そっちに向かってるんだ』 「トゥーンは一緒じゃないの?」 『あいつは先にバッツ達の所に行ってるさ、お前に会いたくてわくわくしてたぜ』 「僕達今ね、コスモス様の館に居るんですよ」 『もうそこに来てんの?早いな、お前達は』 「えへへっ!ヴァンさん達の部屋も、ちゃんとありますよ」 『俺は誰と一緒なんだ?』 「ゼルダ姫様と同じ部屋なんですって」 『あのお姫様か、でも大丈夫かな…俺』 「心配ないですよ!彼女は優しい騎士さんが好きなんですから」 『優しい騎士か…セシルしか、浮かんでこないな』 「あははっ!本当ですね」
電話の相手は、ヴァンさんでした。 今彼は、未来に来ています。 クロノさんの世界って、時間で旅をする場所だったんですね。 子リン君が話し終えるまで、リンクさんは傍で見守っていました。
僕達は彼等を置いて、指定された部屋に移動していました。 リンクさんは優しい勇者ですからね、そう怒りませんよ。 部屋に行くと、ちゃんと飲み物も用意してありました。 僕の好きなハーブティーも、そこにあったんです。
「他の皆も、元気そうで良かったわね」 「ああ!まさかヴァンがリンクの携帯に掛けるとはな」 「本当ね!彼らしいわね、カインさん」 「ピット!お前宛てに、手紙が来てたぞ」 「僕宛てに?誰ですか、その相手は」 「お前の故郷・天界の上司、パルテナって言う女神からだ」 「パルテナ様から!?」
カインさんから、一通の手紙を貰いました。 本当にパルテナ様は、僕に手紙を書いてくれたんですね。 その内容は、こう書かれていました。 コスモス様の館に、無事に着いたようですね。
――――――貴方達の部屋には、必要な武器や水分補給が置いてあります。 疲れた時には、それを飲んでお過ごし下さい。 そしてカインさん…セリスさん、家の隊長を宜しくお願いします。 彼は時々生意気な事を言う子ですが、根は優しい男の子です。
そして、ハイラルの若き少年にも宜しくお願いします。 あの子と家の隊長は、とても仲良しなので。 真の戦いが近いかも知れませんが、気を付けて下さい。 旅の無事を、祈っています。天界の女神・パルテナより――――――――――――
パルテナ様ー、こんな僕を心配してくれるなんて嬉しいです。 若き少年って、子リン君の事でしょうね。 確かに僕達は、仲良しですよ。 喧嘩はしませんし、いっぱい話しますからね。
ううー、感動しました。 絶対に皆さんを、僕が守って見せます。 後は、他の皆さんが来るのを待ちましょう。 世界を救う希望が、見えて来ましたよーパルテナ様〜。
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DFF012 ハイラル地方に住むコキリ族の兄弟と旅人&少年 - ティファ・ロックハート (女性) - 2011年07月22日 (金) 14時46分 [1329]
第45話「それぞれの旅立ち。」
今回の45話で、このシリーズは最終回を迎えました。 次回作も書くと思いますので、応援宜しくお願いします。 オリジナル設定で行くので、期待してて下さい。 語りは、僕が続けて語らせて頂きます。
とうとう、この館ともお別れが近付いて来ました。 今まで自分の家のように、寛いで来ましたけど。 これまでずっと、色んな事がありました。 仲間を探しに行ったり、子リン君を復活させようと努力したりで大忙しでした。
「何か本当に、これで最終回って感じになっちゃうよ」 「そうだよな!リンク達をメインにしたのは良いけどさ、俺等の紹介をしてくれないなんてショックだったぜ」 「ごめんなさい…次回作では、他の皆さんを紹介する予定です」 「ピット君のせいじゃないよ、僕達が行けなかったんだ」 「玉葱君……」 「クリスタルの輝きは、決して消える事はないよ」 「そうですね!僕達の旅は、まだまだ続くんです」 「皆…そろそろ時間だ、あそこへ行くぞ」 「俺が元の世界に居た時、ガラフの世界に行った場所だな?ライト」 「そうだ!その代わり、リンク達は置いて行く」 「えっ?何でですか」 「彼等にはオカリナがあるからな、じゃあなリンク達…今まで楽しかったぞ」 「ああ!こっちこそ、良い修練になったぜライト」 「大僕…そして子供の僕、また何処かで会おうね」 「うん!今度会う時もまた、一緒に戦おうねトゥーン」 「うん!約束するよ」
リンクさん達を残し、僕達はライトさんと一緒に歩き出した。 バッツさんの行ってたあそこと言うのは、ワープ地点の事です。 片道切符ですが、また皆に会える事を祈りましょう。 それでは皆さん、次回作で会いましょう。
僕は天界に戻り、上司・パルテナ様の傍にお使いする事になりました。 イカロス達の指導もあって、大変な一日を迎えました。 その頃リンクさん達は、ハイラルに帰還し…幼馴染のサリアさんとの再会を果たしていました。 彼女の家に招待し、これまでの旅を話す2人。
「それでさ、ガーランドって言う奴もその中に居たんだよ」 「骸骨頭の人?」 「サリア!それを言っちゃ駄目じゃないか」 「ふふふっ!ごめんなさい」 「ごめんなサリア、急に来ちまってさ」 「いいえ!貴方達ならきっと、戻って来るって信じてたわ」 「コキリ族の皆は元気なの?」 「今も元気よ!貴方達に会いたがってたわ、行きましょう」 「行くか、子リン」 「うん、兄ちゃん」
幼馴染のサリアさんと一緒に、コキリ族の村に行く。 リンクさん達の帰還と同時に、村人達は涙を流した。 寂しかったんですね、よほど。 次の旅まで、彼等は故郷に滞在する事になりました。
そしてバッツさんは、正式にティナさんと結婚式を挙げました。 クラウドさん達を招待し、2人の指に結婚指輪が送られました。 誓いのキスをし、2人は幸せになったのです。 アイクもこれ位にモテルと、良かったですけどね。
THE END
CAST リンク(青年):檜山修之 子供リンク:瀧本富士子 セシル・ハーヴィ:程嶋しヅマ フリオニール・マルス:緑川 光 トゥーンリンク:松本さち オニオンナイト・ロイ:福山 潤 ピカチュウ:大谷育江 バッツ・クラウザー:保志総一朗 ティナ・ブランフォード・ヲルバ=ダイア・ヴァニラ:福井裕佳梨 ジタン・トライバル:朴 瑠美 クラウド・ストライフ:櫻井孝宏 スノウ・ヴィリアース:小野大輔 ルカリオ:浪川大輔
プリッシュ:平野 綾 ゼルダ・シーク:水沢 潤 ピチュー:こおろぎさとみ ユウナ:青木麻由子 ティーダ:森田成一 ピット:高山みなみ ウォーリア・オブ・ライト:関 俊彦 暗闇の雲:池田昌子 ポケモントレーナー:半場友恵 プリン:かないみか シャントット・ディディーコング:林原めぐみ スコール・レオンハート:石川英郎 エアリス・ゲインズブールー・ライト二ング(エクレール・ファロン):坂本真綾 ティファ・ロックハート:伊藤 歩 アルティミシア:田中敦子 カイン・ハイウィンド・ドンキーコング:山寺宏一 セオドア・ハーヴィ:矢島晶子 クロノ・ストライフ・ラグナ・レヴァール:平田広明 ルッカ・コール:豊口めぐみ ロック・コール・ザックス・フェア:鈴村健一 ヴァン:小野賢章 コスモス:島本須美
カオス:若本規夫 サッズ・カッツロイ:江原正士 ホープ・エストハイム:梶 裕貴 ヲルバ=ユン・ファング:安藤麻吹 セラ・ファロン:寿 美菜子
今までご愛読、ありがとうございました。 次回作にも、ごうご期待下さい。
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