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ドラゴンクエスト・ファイナルファンタジー小説投稿掲示板


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  家政婦は見た! - ベールゼブブ (男性) - 2007年09月17日 (月) 00時05分 [683]   
  4人はそれぞれ国から出、両国の丁度境目の森の中で会っていた。
「アーティー、炎の伝書鳩確かに受け取ったわ。」
「はい。それではまず、グースからの報告です。」
アーサーは細かくグースの内情を話し始めた。
マゼンダもルルもそれを聞きながら暫く黙っていた。
「成る程ね・・・。修道院が目的とは思わなかったわ。」
「でも良かったですね。あのアンドス王子、女に裏切られたけどまだ未来があるんじゃない。」
「でも、肝心の『グース統合』の目的をまだ掴んでいないわ。それに、まだ王女の件も残ってる。王女が給仕を諦めるか、メイドが給仕を諦めるか・・・。」
マゼンダは考え込んだ。
ルークが手を挙げた。
「あの〜、先生。それなら配管工の兄弟なら分かるんじゃないですか?結構地下室から盗み聞きしてるみたいで、いろんなこと知ってるんですよ。さっきのアーサーの話だって、殆どは私がその配管工から聞いた情報ですし。」
「配管工?」
「はい。グースに兄の方がいます。確かガントの方に弟の方が働いてると思うんですけど。」
マゼンダは右手の拳を左手の掌に叩きつけた。
「偉いじゃないルーヌ!!そうと決まれば明日早速配管工に会って話を聞こうじゃない。」
「先生・・・いい加減『ルーヌ』って呼ぶの止めて下さい・・・。」

  ガント編6 - ベールゼブブ (男性) - 2007年09月17日 (月) 00時56分 [684]   
「アンドス!!」
窓から例の少女の声がする。
王子はテーブルに突っ伏しながらぴくりとも動かず、少女が入ってくるのを待った。
「どうしたのよ?元気ないじゃない。」
「・・・ミーナ・・・。」
王子はゆっくりと顔を上げた。
「お前は、誰なんだ?」
少女は目をぱちくりさせながら首を傾げた。
「何言ってるの?あたしはあたしじゃない。ミーナよ?」
「『宿屋の娘』・・・か・・・?」
「そうよ。どうしちゃったの?貴男らしくないわ。」
王子は視線を落とした。
「『宿屋の娘』のミーナは半年前に葬儀が終わってる。病気でな。」
少女の表情が凍り付いた。
「お前は、誰だ?」
「ええそうよ。私は宿屋の娘じゃないわ。騙しててごめんなさい!でも・・・『放浪の旅人』なんて言ったら、貴男に愛されないんじゃないかと思って・・・。だって、それこそ財産目当てだと思われちゃうじゃない!貴男にそう思って欲しくなかったの・・・。」
「何故正直に言ってくれなかった!?俺は『宿屋の娘』だから好きになったわけじゃない!!最初から『放浪の旅人』だと言ってくれればそれとして受け入れた!!誰が『財産目当て』だと思う!?そんなに俺が信用できなかったか!!」
「違うのアンドス・・・!」
弁解しようとする少女の手を、王子ははねのけた。
「何も知らなかったらお前の言葉を信じただろう・・・。だが・・・俺を信用していないなら・・・もう来なくていい・・・。この国を立ち去れ・・・。俺は・・・そんな言葉は聞きたくなかった・・・。」
少女は舌打ちをしながら踵を返した。
「あ〜あ。路銀が尽きてきたからこの国でアンタに取り入ってロイヤルな生活を満喫しようと思ってたのに。バレちゃうなんてね〜!やっぱ宿屋のオッサンに強く口止めしておけばよかった!・・・ったく・・・。誰が来るかこんなとこ!!今すぐ荷物まとめて出て行くわよ!!じゃあね!このネクラ男!!いっとくけどあんた、一生モテないわよ!」
少女の豹変ぶりを目の当たりにし、王子は更に打ちひしがれた。

「え〜?ガントがグースを統合したがってる理由?」
ガントの緑帽子の配管工、ルイージはあたりをきょろきょろ見回しながら小声で答えた。
報告の翌朝、マゼンダは地下室に入り込み、配管工の弟の方を見つけたのだ。
「僕の首が本当に飛んじゃうかもしれないから、皆には黙っててくれよ・・・?」
「別に貴男が喋ったなんて、誰も言わないわよ。」
ルイージはそうじゃないんだけどな、とぶつくさ言いながら話し始めた。
「ガントのガントミット王はとても穏やかで、ああ見えて結構先を見通す力があられる方なんだ。このままガントとグースが分裂したままそれぞれの国を統治していれば、必ず血筋が同じ者同士の争いが起きる。そう思ってグースを統合するつもりらしい。」
「でも元首が二人いることになるじゃない。政治的混乱を招くことになるんじゃない?」
「そこもちゃんと考えてあるらしい。グースの王女のしきたりを利用するんだ。ここと違ってグースには、『王女に巫女修行をさせる』という新しいしきたりがあるからね。グースの王女を神官の最高責任者みたいな形にして、要は占い師の最高位にするんだ。その占いの力で王位を継ぐ者を決めさせるんだ。今のミラルカ王女にもガントとグースの連合国の王には誰がなるのか、神託を下してもらうつもりらしい。」
「ガントのガントミットか・・・グースのグースミットか、ってことね・・・。」

ルルは王子の部屋の扉をコンコンと叩いた。
「王子様、朝食のお時間です。」
「・・・入ってくれ・・・。」
ルルは扉を開けてカーを押した。
王子はカーから朝食を奪い、テーブルについて、がつがつとかっこんだ。
「王子様、そんなに慌てて召し上がっては・・・!」
ルルがそう言うと同時に、王子はむせかえった。
「ほら・・・王子様。いくらお腹がお空きでも、そんな風に召し上がられてはお体に毒です。」
「・・・こうしないではいられないだろうが・・・。俺は・・・今までで一番愛した女に裏切られたのだ。父上や母上の言うとおりにしていればよかった。・・・もういい。この際政略結婚でもなんでも・・・してやろうではないか。」
ルルはそんな王子の様子を気の毒に思いながら、そっとその場を立ち去った。

  グース編6 - ベールゼブブ (男性) - 2007年09月17日 (月) 02時04分 [685]   
王女は窓の外を眺めていた。
ルークが作った鉄の棚にはもうすでにアンドス王子のぬいぐるみが所狭しと並んでいる。
隣国の王子の部屋の窓を眺めていたのだ。
「またあの女だわ・・・。」
王女は窓に入っていく少女を眺めながら、悪態をついた。
「一体なんなの?あの女・・・。庶民のくせに!なんでアンドス王子の部屋に入っていくのよ!・・・前々から気になってたけど、やっぱり王子とそう言う関係なのかしら?」
そう思うと王女は不安になっていく。
「・・・やっぱりあたし・・・王子に見向きもされてないのかなぁ・・・?」
しばらく王女はため息をつきながら、じっと王子の窓を眺めていた。
「・・・あら?」
少女が出ていくのを見ながら、ミラルカは声を漏らした。
「随分出てくるのが早いのね。何があったのかしら・・・?」
王女は肩をすくめながら窓を離れ、アンドス王子のぬいぐるみをせっせと作り始めた。
「王子があたしを好きになってくれますように・・・。」
そう呟きながら、王女は製作途中のぬいぐるみに軽く口づけをした。

アーサーは王女の扉をコンコンと叩いた。
どうぞ、という王女の声がする。
「お掃除に参りました。」
ミラルカは驚いた顔をした。
「え?あなた、男の人?」
アーサーは目を見張った。
「何故・・・?」
「いえ・・・変なこと言ってごめんなさい。なんとなくそんな感じがしたものだから・・・。・・・あなた、もしかして魔法使い?なんとなく魔法薬みたいな匂いがするわ。」
アーサーはただただ王女の顔を驚いて眺めていた。
―――なるほど・・・元巫女だけのことはありますね・・・。感覚が研ぎ澄まされている。―――
「感服です、王女様。確かに私は訳アリでこんな格好してますが、実は男です。魔法も多少は使えます。でも誰にも言わないようにお願いしますね。」
王女はアーサーに近づき、エプロンから髪の毛を一本取った。
「あ。これ、ルーナの髪だわ。ルーナの感覚がするの。ルーナと仲がいいみたいね。」
アーサーは少し顔を赤く染めた。
「いえ・・・そんな・・・。」
「・・・いいな・・・ルーナ・・・。あたしも王子とこんな風になりたい・・・。」
アーサーは並べられたアンドス人形を見ながら、微笑んだ。
「ねえ、あなたの出身地って、もしかしてコロリスとかルドン?」
アーサーはぎくりとした。
「コロリスの懐かしい感じがするの。あたし、小さい頃そこで巫女修行したことがあるから。」
「そこまでお分かりになるんですか!?」
「ルーナも同じ感じがしたわ。どうして一緒にいるのかは分からないけど、でも、何か・・・後ろにとても怖くて暗い、邪悪な存在を感じるの・・・。」
さっきまで明るく笑っていた王女の顔が、とたんに暗いものに変わった。目の光が失われていき、王女のものでない低い声が重なっていった。
「気をつけて・・・!あなたが向かう先は死を呼ぶ幻・・・!凍える吹雪の山脈の邪悪な塔には身を焦がす障気が立ちこめている・・・!汝らは鳳凰に会いて四の神具を手に入れるであろう。その神具を使いて幻術の魔王を永久に封印せよ。そして封印の石版をつなぎ合わせ、魔王のまやかしの霧を晴らすのだ・・・。」
アーサーはその様子を見ながら、ごくりと唾を飲み込んだ。王女の目の光が戻っていった。
「・・・あれ・・・?あたし・・・!また意識が遠のいて・・・。何か変なこと言ってなかった?」
「いえ・・・何も・・・。」
アーサーはそう答えるしか無かった。
王女はそう、と人形製作に取りかかった。
「このところよく頭がふらついたり、ついさっきの記憶が無かったりするの。・・・よく教会のステンドグラスが夢に出てくるし・・・。なんなのかしら・・・?」
この王女の力は本物だ。アーサーはそう確信した。
「あ、そうだ。」
思い出したように王女が声を上げ、アーサーは驚いた。
「あたし、ルドンへ嫁入りしたくないの。・・・っていうか、出来ないと思うの。ルドンに戦争をしかけても確実に負けるって、お父様に伝えて置いて欲しいの。あなたならできる・・・。そんな気がするわ。ただ、伝えるときはルーナと一緒の方がいいわよ。」
王女はそれだけ言って、人形製作にまた没頭した。
アーサーははい、とだけ答え、はたきで本棚をはたき始めた。

  家政婦は見た(コメ)6 - ベールゼブブ (男性) - 2007年09月17日 (月) 03時06分 [686]   
え〜、ミラルカ王女、ただの精神年齢が低いミーハー王女ではないことが分かっていただけたと思います^^
とりあえず「アンドス王子の恋人問題」と「ミラルカ王女の片思い問題」はなんとか解決です。
後はなんとかして「ミランカ王女の横恋慕問題」と「グースのルドン統合問題」、「ガントのグース統合問題」を解決しないと・・・。まあ、「グース〜」はもう解決の兆しですが。


ではレス返し
>天使様
どんどんお二人をいい感じにしていこうと思います^^

まあ、権力者は近づくものを泥棒と思え、ということでしょうか??なにぶん女性は母親と妹しか知らないもので、純情だったんですね〜。クールなのに。

本当はもっと泥沼にしたかったんですけど、キリがないと魔王に世界が滅ぼされちゃいますんで^^;

では☆

追伸:各キャラのイメージ音楽を勝手に設定しちゃいましょう^^;「こいつにはこの曲だっ!!」というのを何げに募集です。(別に自分のも含め、公式な採用はしませんが)

ルーク→乙女な性格は出したいけど基本男気あるので I Don't Want to Miss a Thing(Aerosmith)アルマゲドン?あ〜、あったねえ〜。
マゼンダ→歌詞はルーヌに向けたメッセージ? Beautiful(Sarah Brightman)
アーサー→君が励ましてくれたから、僕は山の上にだって立てるんだ。 You raise me up(Celtic womanではなく、あえてのBecky Jane Taylor)
ルル→Now I pray for peace〜♪ Prayer(Becky Jane Taylor)

まあ、ルークとアーサーでJust Show Me How to Love You(Sarah Brightman & Jose Cura)でもいいかな?

では☆

  おぉ - 翼無き天使 (男性) - 2007年09月17日 (月) 13時39分 [687]   
いよいよガント&グース編も核心に迫りつつありますかね^^

それはそうと、ミックスジュース!
あれはいったいなんですか^^;?何が入ってるんですか!?
あとト○ゲのしっ○?とかイモリの肝臓とかって何か共通のネタがあるんでしょうか…?
博識ならぬ簿識ですいませんorz

ティックにデジャブですか^^
いったい誰なんですかね。彼はオレの「めんどくさがりだけど楽しいことは大好き」っていうダメ人間っぷりの象徴です^^;
ダメダメですね。

ではでは



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