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妖精の森 - ベールゼブブ (男性) - 2007年09月29日 (土) 13時28分 [707]
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咆哮をあげて森を荒らしていたのは、一匹の巨大な獣であった。 熊のように巨大な犬・・・そうとしか形容しがたい。 その手には人の腕のような物が握られている。
誰か喰われた・・・! 頭の中によぎった。
まさか・・・!! マゼンダは口を覆った。 ガントを出たあの恋人同士のメイドと給仕・・・!? 野獣は4人を睨み、身の毛もよだつ咆哮をまた上げた。
「先生・・・!行きますよ!!」 ルークが負ぶっていたルルを木に寝かしつけ、剣を構えた。アーサーも杖を取り出す。 マゼンダは戸惑いながらも蛇があしらわれた鞭を取りだし、振り回した。 魔獣は大きな前足を振り下ろし、鋭い爪をたてた。 ルークがそれを盾で防ぎ、アーサーが杖を振り上げた。 杖の先から炎が飛び出し、致命傷とまでは行かないまでも、炎は獣を焼きつけた。 野獣は逆の前足を振り下ろそうとするが、マゼンダの鞭に止められた。 中に握られていた腕がぽろりと落ちる。 だれの腕かは分からない。 か細い腕だった。女性のように。 マゼンダは野獣を睨み据えた。 「よくも・・・!」 マゼンダはそのまま野獣の腕を引き寄せ、そのまま野獣を倒した。 ルークは飛び上がって背中に乗り、何度も斬りつけた。 野獣が痛みに暴れ出す。 アーサーが両手を組みながらぶつぶつと呪文を呟いた。 「ヒャド!!」 掌から放たれた氷の矢が野獣の体を貫いた。 野獣が断末魔の叫びを上げる。 血飛沫を飛ばしながら、野獣は起きあがった。 まだ背中に乗っているルークは渾身の力を込め、背中から滑り降りながら野獣を引き裂いた。 そしてマゼンダが倒れてくる魔獣を、鞭の先端の刃で一気に引き裂く。 野獣はその場で倒れ、それっきりぴくりとも動かなかった。 マゼンダはその死体を、じっと睨み据えていた。 恐ろしい形相で。 「・・・先生・・・?」 ルークがその背中を見ながら、声をかけた。 「・・・ルルから聞いていたの・・・。ガントの王女の横恋慕がもとで国を出た二人の使用人・・・。新天地を求めて、新しい夢を持って国を出たのに・・・。」 マゼンダは涙を拭いた。 「・・・言っても仕方ないわね・・・。彼らは帰ってこない。今の私達がしてやれることは、彼らの敵をとるだけ。」 ルークは何も言えなかった。 そのとき、ざわざわと森中にざわめきが響いた。 どことなく子供のような声も聞こえる。 「ねえ、あの人達に任せてみたら?」 「そうだね。きっとあいつらをやっつけてくれるよ!」 そして聞こえてくる笛の音。 笛の音が心地よい音色を奏で、辺りの景色を変えていく。 全員が気づいたときには辺りの森は消え失せ、目の前には広がる草原が現れた。 「何!?これ!?」 マゼンダが辺りを見渡す。 「先生、誰か近づいてきます!」 人影が笛を吹きながら、軽快なステップで近づいてくる。 だんだん姿が見えてきたころには、その人影が人間じゃないことが分かった。 上半身は人間の少年だが、足は山羊のものだった。更には頭から大きな角が生えていた。 「サテュロス・・・!」 いつ目を覚ましたのか、ルルが小声で呟く。 「あたし、初めて見た・・・!」 「よっす!さっきの魔獣との戦い見てたぞ!あんたら強いんだな!」 サテュロスの少年は輝くような瞳で4人を見渡した。 「ちょっとその腕を見込んで頼みたいことがあるんだ。長老・・・ってか姉ちゃんに会ってくれ。こっち!」 少年は笛を吹きながらまた軽快なステップで進み出した。 「・・・まさか取って喰われたりとかしないよな・・・?」 ルークが恐ろしげな目で少年の背を眺める。 「そんなことはしませんよ。ただ、ちょっと悪戯好きな種族ですけどね。」 アーサーが笑顔で少年についていった。 「待て!!」 ルークがルルの手を取って彼を追い、マゼンダが訝りながらついていった。 果てしなく思える大草原だったが、長々と歩くうちに集落が見えてきた。
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ふひ - ベールゼブブ (男性) - 2007年09月29日 (土) 13時47分 [708]
ふあ〜。 とりあえず続きが書けました。 えっとですね・・・先に言っておきますが、魔獣の腕に握られていた腕は喰い殺されたケイト達ではありません^^; まあ、ネタバレ同然ですが。
ではレス返し >天使様 まあまあ、飲んでみて下さい♪ っていうかさっさと飲め〜!!(無理矢理口に流し込む) あ〜も〜!少し青臭くて苦いからってなんで吐くんですか〜!いくらトリカブトとケシと河豚の肝臓と、あとベニテングタケとドクツルタケとマムシの牙から出る液体とストリキニーネがミックスされているからって!!
ふ〜んだ!私はリンゴとバナナとミカンとパインとライチとマンゴーをミックスしたジュースを飲みますから〜! ・・・え?それだったら欲しいって? じゃ、さっきのやつ飲んでくれたら差し上げます☆(悪魔の笑み) まあ、どうしても飲みたくないならこの話は忘れましょう☆
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どーもー^^ - 翼無き天使 (男性) - 2007年09月29日 (土) 14時10分 [709]
サテュロスってケンタウロスみたいなもんですかね。 不思議な世界に誘われていきそうな…予感^^
トリカブト!?ストリキニーネ!!? ちょっと!猛毒ですよ!! 毒キノコに毒蛇、幻覚剤の素まで……^^; そんなもん飲めませんよ!即死ですよ!
しょーがないな〜。 じゃああれですね。
自分で作ります(笑)
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