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悪魔の住処 - ベールゼブブ (男性) - 2007年10月03日 (水) 18時43分 [716]
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サテュロス達の森からさほど遠くないところに洞窟がぽっかりと口を開けていた。 牙のように突き出た鍾乳石が今にも全員を噛み砕くような錯覚にまで見舞われる。 中にはあの咆哮を上げる巨大な獣がそこらにいた。 次々とルーク達はその魔獣達を次々と倒していった。 「うわ〜!!かっこい〜!!」 パントが陽気に笛を吹きながら4人を賞賛する。 「あんたも結構やるじゃない。」 マゼンダが鞭を振り回し、魔獣の一匹にとどめをさす。 「僕のラリホーよりよく効いてますよ。」 アーサーが皮肉っぽく言う。 いつしか一同は洞窟の奥まで進んでいき、大きな広間のような所に着いた。 そこには椅子のようにあつらえられた石と、その上に悪魔が座っていた。 いかにも悪魔です、と言わんばかりに黒い頭と体、そして青い顔にギラギラ光る金色の瞳だ。 悪魔は黄色い牙を剥いてにやりと笑った。 「ケーッケッケッケ!!来やがったなサテュロスの一味!!」 悪魔はぴょんと石から降りた。 「お前がサテュロス達を苦しめている悪魔か!!」 ルークが剣を構えた。 「あんな物騒なケダモノけしかけるなんて、悪戯にしては度が過ぎてるんじゃないの!?」 マゼンダも蛇皮の鞭を振るう。 「何人の犠牲者が出たのかは分かりませんが・・・少し痛い目を見せなきゃいけないみたいですね!」 アーサーが杖を地面に突き立てる。 「安心しなさい!あたし達が地獄へ帰してあげる!」 ルルもサーベルを取りだした。 悪魔はその様子を見てけたたましい笑い声を出した。 「ケーッケッケッケ!!逆にお前達を地獄へ送ってやるよ!!」 悪魔は素早く走り寄り、鋭い爪を振り上げた。 咄嗟にルークが盾でそれを防ぐ。 すかさずマゼンダが鞭を振るうが、一瞬で交わされた。 アーサーが呪文を唱え、氷を掌から放つ。 悪魔の足が凍り付いたものの、悪魔は氷を砕き、すぐに動き出した。 悪魔はルルをめがけて突進するが、 「オー・・・レ!!」 ルルのビロードマントに交わされ、そのまま壁に激突した。 「馬鹿ね!!こんな手にあっさり引っかかるなんて。」 「ちっくしょー!!」 悪魔はぶつけた顔をさすりながら涙を浮かべた。 「なんだよなんだよ!俺様はただサテュロスと仲良くしたかっただけなのにさ!」 「知るか。」 ルークがそう言ってその顔をいきなり足蹴にした。 「お前巫山戯んな!!あんな魔獣なんかけしかけるからどんな凶悪な黒幕が出てくるかと思ったら、こんなガキか!しかもさっき意外に素早い動きで人をびっくりさせておいて、いきなり壁に激突か!!で二言目には『仲良くしたかっただけ』かぁ!?嘘つけ!!んなこと思ってたらフツー手下に喰い殺させねえだろ!!」 そう言いながらルークは何度も何度も顔を踏みつけにする。 「うわ〜ん!!酷いよぉ〜!!」 悪魔は本当に泣き出した。 「さあ、大人しく地獄へ帰りな!」 「ちょっとまってルーヌ!!」 声を上げたのは意外にもルルだった。 「どうしたの?ルル。」 マゼンダがルルに呼びかける。 「可哀想じゃない!そんなに踏まないであげて!!」 マゼンダがため息をついた。 「絆されちゃだめよ、ルル。悪魔はそうやって人の心につけ込むのよ。悪魔は手八丁口八丁で人を惑わして、挙げ句果てには信じた人間を殺すわ。今のルーヌの行動は正しいの。悪魔は弱いものだと思わせれば、その分どんどん弱体化していくわ。」 「そうだ。お前は弱い。さっさと消滅しちまいな。それとも剣をお前ごと壁に突き立ててそのまま放っておいてもいいんだぞ?」 「うわ〜ん!!やだよぉ〜!!」 ルークは剣を悪魔の顔めがけて突き立てようとした。 その時だった。 ルークに何かがぶつかり、バランスが崩れた。 ルルがルークに当て身を喰らわせたのだ。 「ルーヌ!!」 「ルル!!」 悪魔は素早くその隙をついてルークの顔を鋭い爪で引っ掻いた。 赤い血がルークの頬を伝う。 「ありがとよ、嬢ちゃん!!お礼にお前を『天国』へ送ってやるよ!!」 悪魔は鋭い爪を振り上げた はずだった。 しかし、突然悪魔はその場に倒れ込んだ。 かなり苦しそうな表情を見せつける。 「・・・こんな馬鹿な悪魔は初めて見ました。」 アーサーがふうとため息をついた。 「上級の悪魔ならともかく、下級の悪魔は『天国』という言葉はタブーです。ましてや、悪魔が死人を送るのは地獄。『天国へ送る』という言葉を、ルルが神官だからということで機転を利かせたつもりでしょうが、それは魔界への裏切りを表します。つまりは、あなたは自分で自分の首を絞めただけでなく魔界を裏切り、魔王の厳罰を受けることになったのです。ついでに申し上げますと・・・。」 悪魔はなんとかしてルルにしがみつこうとした。 しかし、ルルに指一本触れるやいなや、その指から一気に雲散霧消していく。 「ルルは邪悪なものを消し去る力を持っています。あなたにルルを殺すことは不可能だ。」 悪魔は断末魔の叫びをあげながら、完全に灰になった。 ルークはその様子を見て頬の傷を拭って剣をしまった。 そしてルルを見下ろして腕組みをする。 かなり怒っていることが表情から伺えた。 「・・・で、ルル。何か言うことは・・・?」 ルークが冷たく低い声で言った。 ルルは俯いて言った。 「・・・ごめんなさい・・・。」 そう言ってルルはルークに回復呪文をかけた。 「顔は女の命なのにね。ルーヌ。」 マゼンダが横目でルークをにやにやしながら言った。 「私を女扱いしないで下さい!」 マゼンダは肩をすくめた。 ルークはルルの方に向き直った。 「・・・いいな?お前に特殊な力があったからあいつは消滅した。もしそんな力がなかったら、私もお前も殺されてた。分かるな?二度と軽はずみな行動は取るな。分かったか?」 「・・・はい・・・。」 ルークはルルの頭を撫でた。 「ったく・・・お前は・・・。」 マゼンダがその様子をまたにやにやしながら見ていた。 「いいお母さんになれるわ・・・。」 そう呟いて。
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ほえほえほえ - ベールゼブブ (男性) - 2007年10月03日 (水) 18時58分 [717]
はっはっは〜!! コロリスの三人組で最弱のアナスタシアより弱ぇえ〜! 本当は「下級の悪魔は魔法を使えない」定義を採用しようと思ったんですが、ドラクエの下級悪魔は普通に魔法使ってましたからねえ〜・・・。4のみならいあくまとか・・・。というわけでやめました。 そう。アンデッドと悪魔はルルに攻撃しただけでダメージを受けます^^;
ではレス返し >天使様 授業お互いお疲れさまです^^ 私はむしろやりたい授業しか取ってないので、逆に授業中が一番生き生きしてます^^
え〜、ルーク達からメッセージが届いてます☆ 『別世界干渉につき、自分でなんとかしなさい。 追伸: 私の名前はルークだ!(これはどうでもいいのよ。 by世界一の美女・マゼンダ)』 だそうです♪(酷
っていうか、ティックさん相手にしようと思ったら全員レベル99に引き上げた状態で、ルークのギガブレイクとマゼンダの双竜打ち、アーサーのマダンテとルルのジェントルタッチ(?)を駆使したとしても勝てるかどうか・・・・^^;
あ。そもそも別世界干渉になるから使えなくなるんだ。全部。
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ほほう。 - 翼無き天使 (男性) - 2007年10月03日 (水) 19時55分 [718]
やはりルルはまだ純粋なんですね^^ 以前のキレっぷりとはまた違った一面ですな。
え〜、助けてくれないんですか〜? アルトたち死んじゃいますよ^^;? ほらほら〜ティックも戦いたがってますよ^^ うおっ!ブルー・フレアが飛んできた!! 助けて、ルーヌ!
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