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薬屋の女 - ベールゼブブ (男性) - 2007年12月25日 (火) 14時54分 [733]
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「いろいろありがとうございました。」 ホーナはゆっくりと頭を下げた。 「これできっと、天に召された仲間達も浮かばれることでしょう。私たちサテュロス一族はあなた方の恩を忘れることはありません。何かお困りの時はいつでもお越し下さい。」 それでは、とホーナは笛を唇に当てた。 「また、会おうな!」 パントが手を振っている姿が、笛の音とともに薄れていき、一同はまた、森に戻っていた。 「・・・・なかなか大変だったわね。さ、先を急ぎましょう。」 マゼンダは含み笑いをしながら誰にともなく呼びかけるが、視線はじっと年若い男女に向けられていた。 「いい?ルーヌ。最近は女の子のほうが進んでいるからって、間違ったことしちゃダメよ?」 「・・・何の話ですか?先生。」 ルークが眉間に皺を寄せるが、マゼンダは答えず、真っ直ぐに森の道を進んでいった。 ルルが後ろでくすくす笑っている。 ルークとアーサーは訳も分からずただ顔を見合わせるだけであった。
街道をたどっていくと、割に大きな城、そして賑わう城下町があった。 セバルムス公国。 大商人セバルムス・ル・レンブルグに始まり、現在の百三十一代目当主、ショーン・ヨハン・レンブルグに至る由緒正しい国家である。 公爵領は海の彼方にまで及び、まだ公女だったミリーナをガントに嫁がせて更なる利益を得た。 すると眼前から、ルルの見覚えのある男女が今にも町から出ていくところであった。 「ケイトさん!!」 あら、と女性はルルに笑いかけた。 ルルは良かった、生きてた、と胸を撫で下ろした。 「あんたちょっと見ない間に随分縮んじゃったわね。何?お仕事辞めたの?」 いや、あの、とルルは口ごもった。 「実は・・・ちょっと訳アリでメイドなんてやってましたけど、本当は違うんです。」 「あら。路銀が尽きたとか?」 まあ、そんなところです、と答えたルルを、ルークが睨み付けた。 「もしかしてご家族?お母さんとお兄さんとお姉さんで旅行してるの?」 「お母さん」という言葉にルークとアーサーは背筋が凍り付いた。 「いえ、お兄さんはあってますけど、他は赤の他人です。」 ああ、そう、とケイトは荷物を持ち替えた。 「あたしたちこれからポートリアへ向かうわ。あなた達もポートリアへ行くんでしょ?またどこかで会うことが会ったらよろしく。それじゃ。」 ケイト達が去った後でマゼンダはにやにやしていた。 「ルーヌ〜。よかったわね〜。『お母さん』ですってよ。」 「・・・先生・・・。あれ、先生のことだと思うんですけど・・・。」 マゼンダにぎろりと睨まれてルークは身の危険を覚えた。 (自分で気づいてるやつほど質の悪いやつはいねえ・・・。) そう思いながら。 そのときだった。 大声で怒鳴りつける女性の声が聞こえたのは。 「分かったわよ!!じゃあもう頼まないわ!!この藪医者!!」 女性は薬屋から飛び出して町に入ってきたルーク達の姿に気づいた。 「あら。旅の人?ねえ、薬持ってない?」 一同はきょとんとした顔で見合わせた。
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ほへ - ベールゼブブ (男性) - 2007年12月25日 (火) 15時01分 [734]
やっと書けた〜!! 今まで全然暇がないどころか見る暇もなかった〜!! 懐かしいよ〜!!(泣
それではレス返し
天使様> やっぱ大学の一年目は忙しいですよね。なにげに。 まあ、忙しくしてるのは自分なんですけれども・・・。
あ、アーサーからまたメッセージが届いてます。 「メラゾーマ!!」 メラゾーマ・・・火球呪文の最高峰。名前の由来は3のラスボス・ゾーマをも焼き尽くすメラ系呪文という意味とかなんとか・・・。事実メラゾーマでゾーマに与えるダメージはすさまじい。しかし私は賢者はもっぱら賢者の石による回復係にしているため、あまり使ったことがなかったのであった。
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お久です^^ - 翼無き天使 (男性) - 2007年12月25日 (火) 17時54分 [735]
続編を拝借^^ 今後の展開に期待します^^
私も最近休みもなく忙しいです^^; 今日で授業も終わって冬休みに入るのでゆっくりしたいですね〜。 続きと改訂版、徐々に進んでます。徐々に^^; ではでは
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