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La Ruina - ベールゼブブ (男性) - 2009年01月17日 (土) 17時25分 [844]
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ぼろぼろに崩れた廃墟。古代の神を象ったものであろう像が4つ、首がないまま正方形を象って立っていた。 「見事にぼろぼろだな。いったい何が祀られた遺跡だったんだろう?」 ルークがそっと、像の一つの足をそっと手でなぞった。 「き、気をつけて下さい! お、奥のほうから魔物が出てくるんですから!!」 フォルクがミリアの後ろから叫んだ。 「・・・・・・」 ルルがそっと、像の真ん中に立つ。 「・・・・・・ただいま」 自然と口をついて出てきた言葉だった。一同がルルの元へ駆け寄る。 「ここ、あたし知ってる気がするの。記憶にはないけど、心のどこかで」 俯くルルの目線の先には、鳥をモチーフにした、剥げかけた絵。マゼンダが手を口にあてて息を呑んだ。 「4人の巫女と、鳥!! この遺跡は・・・・・・!!」 そういってマゼンダは遺跡の入り口を見やった。 「フォルクさん、この辺りに何か、鳥にまつわる民話とか神話とかないかしら?」 相変わらずミリアの後ろに隠れながらも、フォルクは目を輝かせて話し始めた。 「よくご存知で!! 昔この世が闇に覆われて為す術もなかったとき、4人の天使が神の鳥の背に乗ってやってきて、光の力で闇の力を追い払ったという伝説が残ってるんですよ。その後天使達がどうなったかは分かりませんが、それが何か?」 余程興奮していたのか、フォルクはミリアから離れ、前に進み出ていた。 「成る程ね。もしかしたらここを探ると、その“天使”がどうなったか、分かるかもしれないわよ」 「本当ですか!? 燃えてきたぞ!!」 一同はとりあえず、遺跡の中へと足を踏み入れた。
中は壁面が全て金が施され、まばゆい輝きを放っていた。 「素晴らしい!! 地層などからおよそ1500年ほど昔のものと思われていたが、こんな技術が当時にあったなんて!!」 先ほどの恐がりはどこへやら、フォルクの目は爛々と輝いていた。 「そうね。魔物さえいなければね!!」 そういってマゼンダは背後から近づいてくる影を、雷の力を宿した鞭でひっぱたいた。 「先生!!」 ルークも慌てて剣を取る。 そこにいたのは、血で真っ赤に染まった包帯を身に纏い、腐敗臭をまき散らしながらゆらゆら近づいてくるアンデッド。ルルは祈りの言葉を唱えながら指で紋を作っていった。 「バギクロス!!」 血にまみれたゾンビの集団は刃と化した風に切り裂かれながら、続々と倒れていく。 「ベギラゴン!!」 アーサーの手から放たれた閃光はアンデッド達を焼き払い、灰と消し去った。 「どりゃぁぁぁぁっ!!」 ルークが駆け抜けながら、近寄るアンデッド達を順繰りに切り刻んでいく。 フォルクはミリアの後ろに隠れていると思いきや 「遺跡を荒らすなああああぁぁぁぁっ!!」 と、意外にも発掘用のつるはしを振り回して立ち向かっていった。 その様子を見て呆然としているマゼンダだったが、ミリアがくすくすと笑う。 「あの人、遺跡のことになると周りが見えなくなることがよくあるんです。一度入るとすごく男らしくなるんですよ。入るまでが大変ですけど」 そういってミリアはフォルクの応援を始めた。 「まあ・・・・・・これでいいのよね・・・・・・」 マゼンダも炎を纏わせた鞭を振り回しながら駆けだした。
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La Ruina - ベールゼブブ (男性) - 2009年01月17日 (土) 18時25分 [845]
一同は大きな部屋に入った。中央には大きな平たい石。近づくと何かミミズの這ったような文字が書いてある。 「古代文字だわ。えっと・・・・・・」 マゼンダが鞄から分厚い本を取りだし、ぱらぱらとページをめくる。 「・・・・・・ダメだわ。文字は同じなのに意味が通じない」 「どれどれ・・・・・・」 フォルクが横から文字を眺める。 「ちょっと本見せて頂けますか?」 マゼンダがフォルクに手持ちの本を手渡す。フォルクはそれを眺めるや、 「マゼンダさん、これはエラン語ですね。あらゆる古代文字の基礎となった、いわば言語の母です。この辺りに伝わっている言語もこの流れを組んでいますが、独自の文化を織り交ぜているために少しずつ変容して出来てきたんです。従ってですね・・・・・・」 その後二人の間で専門的な討論、議論が始まり、なんとか石の解読が終了した。 「『ここに神の使いの誓いを立てる 今を生きる者の運命を眺める部屋にて』・・・・・・一体どういうことかしら」 「特に何もないみたいですね。奥に行きましょう」 一行は扉を開け、また大部屋に入った。そこにはよく似た石が置いてあり、また文字が書いてある。 「・・・・・・また何か書いてあるわね」 「えっと・・・・・・」 ここに神の使いの誓いを立てる 在りし日を生きる者の運命を思い返す部屋にて 石にはそう書いてあった。首を傾げながらまた部屋の扉を開ける。また大きな部屋があり、同じような石が置いてあった。 ここに神の使いの誓いを立てる 後の世に生きる者の運命を夢見る部屋にて 「これって・・・・・・」 マゼンダがふとルルの方を見やる。 「あんたたち巫女のことじゃない?」 ルルはこくりと頷いた。ルークとアーサーは目を丸くし、フォルクとミリアは訳が分からない、といった顔をする。 「多分そうだと思う。そしてこの奥にあるのは、あたしの部屋」 そういって部屋の扉をルルが開ける。広い部屋の中央、ルルは石に近づき、じっと眺めた。 「マゼンダさん、読んで」 ここに神の使いの誓いを立てる 永遠の時に生きる者の運命を刻む者の部屋にて ルルはその言葉を暗唱した。すると、ルルの口からぶつぶつと訳の分からない言葉が飛び出してくる。同じ言葉を繰り返すその様子を見たフォルクが急に叫んだ。 「この石に書いてある言葉です!! 何者なんですか、この子は!?」 ルルの目から光が失われていく。その場にいる者は全員、息を呑み込んだ。 しかし、突然何かがルルにぶつかり、ルルはそのまま倒れ込んだ。 「きゃぁっ!!」 「誰だ!?」 部屋に響く、甲高い笑い声。黒い塊が天井からゆっくりと下降し、目の前の床にたどり着く。塊はゆっくりと、人間のような形をとった。赤い長髪を持った、露出度の高い衣装の女性の姿だが、背には一対の黒翼。一目で人外のものと分かった。 「キャハハハハ!! こんなところまで来るなんて馬鹿な人間たち!! ってよく見たらイイ男が二人もいるじゃない。その身体ごと血を貰うわ!!」
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骨ほねホネ - ベールゼブブ (男性) - 2009年01月17日 (土) 18時36分 [847]
やっぱり後ちょっとのところで邪魔が入らないとね☆
ではレス返し
天使様>
アーサーは前作のシェラ嬢と別の意味でコワイです。シェラ嬢がキレたとしたら「噛み砕いてやる!!」とか罵倒しながらメラゾーマ、ベギラゴン、イオナズン、マヒャドを惜しみなく連発します。前段階なくいきなりそれです。それに対し、アーサー君は前段階としてメダパニで混乱させたところを捕まえて縛り上げ、毒針でぷすぷす突きまくるタイプです。拷問です。そのあとで杖でボコボコにした挙げ句ようやっと攻撃呪文で逝かせてくれるという、もう○クザです。○クザといったら関西弁なイメージです。私。
>クロネコ様
このあとアーサーのもっと素敵なシーンを用意してますよ☆ ただ、現在アーサーはご機嫌ナナメなため、連れてくると暴れ出しかねないため、ルビィさんへのお返事が用意できませんでしたーー; もしそちらの世界のヤ○ザさんとお話させたらどんなことになるんでしょう(笑)
やっぱ町長はある意味憎まれ役ですから♪
では。
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ヴァンパイア!? - クロネコ (男性) - 2009年01月17日 (土) 18時45分 [848]
フォルクって遺跡の事になると強いですね。 ライと似たような特性を持っているみたいです。
さて、ナーティス物語のキャラからのメッセージです。
ライ 「やっぱり僕、フォルクさんの気持ちがわかるよ! 僕も化学の事になると周りが見えなくなるもん!」 ルビィ 「確かにな、お前は昔から化学や銃の事になると 夜の病院だろうが、夜の墓場だろうが平気そう だったからな」 リーナ 「それよりも、血を吸いたがるあの女性ってもしかして・・・」 ケルス 「ああ、ヴァンパイアっていう可能性があるな・・・ ヴァンパイアは全ての能力が非常に優れているが、弱点が 多い。銀の武器に銀の弾丸、それから光属性の魔法、あと、 確か、氷属性の魔法と闇属性の魔法が効かなかったっけな?」
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キャハハといえば - 翼無き天使 (男性) - 2009年01月18日 (日) 01時32分 [849]
FF7のスカーレットに直結します^^; 血をもらうと言うことは、ヴァンパイアですかね〜。 ヴァンパイアってヘルシングの影響で「接近戦最強」っていうイメージがあります。 みんな、気をつけろ! 油断してると腕とか脚とか引きちぎられちゃうぞ♪ ってまだヴァンパイアかどうかわかんないですね^^; 次回に期待です^^
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