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ドラゴンクエスト・ファイナルファンタジー小説投稿掲示板


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チャット代わりに使われますと、せっかく一生懸命小説等を書いた方の内容がすぐに流れて見れなくなってしまいます。
ここは小説やストーリー、詩、日記などを書くところですので、チャットはこちらにてお願いいたします。

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  放浪 - ベールゼブブ (男性) - 2009年03月23日 (月) 19時57分 [885]   
   見えてきたのは大陸。その隣の小島からのろしのように浮かぶ煙が見えた。
「あれか!?」
「もう少し急いでくれない!?」
 単眼鏡を交互に渡し合うルークとマゼンダの横から船長が大声を上げた。
「面舵イッパァァァイ!!」
「アーー!!」
 船の速度が上がった。

「おお、やっと助けが来たか!!」
 真っ白な髭を携えた老人が船に駆け寄ってきた。
「って海賊か!? あああ、儂らはここで終わってしまうのか!! フローレンス、ローラ、父さんを許してくれ!!」
「あの、あなたフローレンスさんとローラさんのお父さんですか?」
 老人はルークの顔を見上げて目をしばたたいた。
「はて。娘達は海賊に知り合いがいましたかな?」
「まあ、大した知り合いってわけじゃないんですけど・・・・・・詳しくは町に帰ってから」
 ルークはアーサーに目配せをし、アーサーは陣を描いてぶつぶつと呪文を口にし、
「ルーラ!!」
 と力強く魔の言葉を放った。

「フローレンス、ローラ、連れてきたわよ!」
『パパ!!』
 双子は父の元へ駆け寄った。
「どうしてたの!?」
「よかった!! 帰ってきてくれて」
「元気にしてたか? 心配かけたね」
 父は双子の姉妹の頭を優しく撫でた。
「本当にありがとう。無事に帰ってこられてのはあなた方海賊のお陰だ。まさか船乗りが海賊に助けられるとは」
「正式にはあたしたちは海賊じゃないんだけど・・・・・・まあいいわ」
「でも、何であんな島に難破してたんですか?」
 アーサーの問いに、老人は笑いながら答えた。
「いや、船に乗っていたら突然大烏賊に船をひっくり返されてしまって、船の破片になんとか捕まって泳いでいたところ、気づいたらあの島に流れ着いてしまって。なんとか気づいてもらおうと周りの木を切り倒してはのろしを上げるのに使っていたんだが、考えてみたらあっちの方まで船を出せるのは儂の船だけだったことに気づいてな。ダメもとで上げた甲斐があったものだな」
 やはりあの大烏賊か、と一同は思ったが、ルークには一つ気になる事があった。
「キメラの翼とか積んでなかったんですか?」
 ルークの素朴な疑問にまた老人は笑った。
「お前さんも海の男ならわかるだろう、坊主。船乗りたるもの、散り行くときは船と一緒。それが海の掟というものだ」
 そういうもんですか、とルークは苦笑いをしたと同時に、老人の言葉に何か違和感を覚えた。
「えっと船長さん、この子、女の子なのよね」
 マゼンダの横やりにルークはようやっと違和感の正体に気づいた。
「女の子? だと? すまなかったねえ、気づかなかった。てっきり儂は男の子だと・・・・・・」
「ほんとですか?」
 てっきり嫌な顔をされると思っていただけに、ルークの笑顔の意味が分からなかった船乗りの老人だった。

「あら、ロクにお礼も貰わずに出ていくつもり?」
 夜の町を一人歩く影に、マゼンダは声をかけた。
「用は済んだだろ?」
「お礼ぐらいはさせなさいよ」
「押しつけがましいのはゴメンだ」
 ふふ、とマゼンダは笑いながら海賊の頭の方に歩み寄る。
「素直じゃないわね。まるでルーヌみたい」
「知った風な口きくな。お前達から礼を言われるいわれなどない。ただの海賊の気まぐれだ」
「あらあら。かわいいじゃない」
 笑うマゼンダの口を、海賊の大きな手が塞いだ。
「黙れ。他人に勘違いされたらどうする」
「勘違いって、なんの?」
 その手をふりほどきながら、悪戯っぽくマゼンダが尋ねる。海賊は迷惑そうな顔をしながらふんと鼻を鳴らした。
「お前と知り合いと思われるだけで不名誉だってことだ」
「こんないいオンナそうそういないんじゃなくて? 大体あなたを助けたのもあたしよ?」
「もう忘れた」
 くすくす笑いながら欠けた月を眺め、マゼンダは海賊の隣りに立った。
「月が綺麗ね。満月も綺麗で素敵だけど、欠けた月の醍醐味は周りの星。見て。月に寄り添うように輝く星を」
 海賊もそれをじっと眺め、深くため息をついた。
「一人で輝こうとする女もいるけど、誰かに寄り添って輝ける女もいるわ。どちらがお好み?」
「少なくともこれだけははっきり言える。お前じゃないということは確かかもな」
「どっちよ」
 マゼンダが笑い、海賊もやや照れ笑いを見せた。一通り笑った後でふうと海賊がため息をついた。
「どちらかというとお前のような女はそれほど嫌いというわけではない」
「素直にそういいなさいよ。でなきゃお礼も渡せないところだったわ」
 そういいながらだんだんと近づいてくる互いの顔、そして唇。遠くから聞こえるさざ波の音と潮の香りが二人の距離を更に近づける。しばらく時間が経ち、マゼンダがふっと笑った。
「あたしとキスができるなんて、あんた運がいいわ」
「一生で最悪だった」
 そう言いながらも海賊は微笑んでいた。
「それじゃ俺は帰るぜ。お前も帰った方がいい。生きる場所が海と陸じゃ違いすぎる」
「そうね。またいつか・・・・・・」
 背を向けながら海賊は手を振り、言い残した。
「会えないように気をつけるぜ」
「この天の邪鬼!」
 海賊の背中は夜の町中に消えていった。

  はひ - ベールゼブブ (男性) - 2009年03月23日 (月) 20時27分 [886]   
一ヶ月ぶりの更新がマゼンダさんのロマンスでした。果たしてマゼンダさんに春はやってくるのでしょうかねえ〜?

ではレス返し

>天使様

私も漢字はうちのPCの一発変換並に苦手です。うちのPCは一発変換で「渡しも感じは」って出てきますんで(さりげなく怒り)

私もこないだまで「豪奢」が読めなくて、出てくる度に「ごうちょ」って読んでたんですけど、よく見たら「ごうしゃ」だったというオチ・・・・・・。「奢」が「著」に見えたものでーー;

肉屋に魚をさばけ、とはつまり「紺屋の白袴」ということですか? 献身さとか職人肌を表すことわざ☆

逆にarrrを知っている人は、英語が出来る人の中だとしてもかなりマニアックな部類に入ると思われます。因みに私は英語を結構忘れてる節が・・・・・・。大学の英語の時間に「month」が出てこなかった時はショックでした・・・・・・。

では涙を呑んでまた今度っ!!

  デレ〜ン - 翼無き天使 (男性) - 2009年03月24日 (火) 05時42分 [887]   
きましたねデレデレ^^
もう、素直じゃないんだから〜

そしてルーヌが初めて?男扱いをされて
おめでとうルーヌ!
キメラの翼って飛べるんですか?
とかとかささやかな疑問を投げかけつつ、次回に期待^^
では



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