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La Guerra - ベールゼブブ (男性) - 2009年03月25日 (水) 23時32分 [892]
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謎の剣戟。 音はすれども姿は見えず、更には時たま足が勝手に止まり、身動きが取れなくなってしまっている。何かがつっかえているような。 「ジル船長の言っていた通りだな。剣の音はするのに姿が見えないし近づけない」 「弱ったわねぇ・・・・・・」 その中でルルがきょろきょろと辺りを見渡している。 「見えない? こんなにもいっぱい馬に乗った人が暴れ回ってるのに?」 その場で他の3人が凍り付いたのは言うまでもない。 「見えるのか!? ルル!!」 「でも何かおかしいのよね。ぼんやりしてるっていうか、ちょっと白っぽいっていうか・・・・・・。あぶないルーヌ!! しゃがんで!!」 少女の声に、ルークは咄嗟にしゃがみだした。 「今矢の流れ弾が飛んでいったわ。さっきからみんな下で倒れてる人にぶつかってるもの。きっとあれも刺さってたはずよ」 「それは近づけないな。どうしたものか・・・・・・」 ふと、アーサーの目が何かに止まった。 「あれ、あの人!!」 ルークとマゼンダが目をやると、白くぼんやりと浮かび上がる、中年ぐらいの立派な髭を生やした男性が、大怪我を負って倒れているのがなんとなく見て取れた。 「大丈夫ですか!?」 ルークが駆け寄り、男は荒い呼吸を繰り返しながら口を開いた。 「うう・・・・・・私はもう長くはないのか・・・・・・」 「ルル!! 回復を!!」 ルルが急いで男の傷口に手を当て、癒しの呪文を唱えた。傷がすっかり治った男はゆっくりと起きあがり、ふうとため息をついて礼を言った。 「お前達には私の姿が見えるのか? いや、そんなはずは・・・・・・」 男は周囲を見渡した後、自分の姿をまた確認。そして何かに気づいたようにはっとした。 「なんと!! 幻惑の指輪を落としてしまったのか!! これでは身隠しの術が3分と持たぬ!」 そういうやいなや、男の姿がだんだんとはっきりしたものになっていった。 「弱ったな・・・・・・これでは戦いの際に他から丸見えだ」 「あの、戦いって?」 男ははっと後ろを振り返り、4人を無理矢理茂みに押し込んでふうと一呼吸し、額の汗を拭った。 「敵軍に見つかった。大丈夫だ。私の仲間が倒してくれた」 きょとんとする4人に、男は状況の説明を始めた。
「私はエルフの国で兵士をしている。今我々エルフ族と隣のニンフ族は長い戦いを繰り返しているのだ」 「エルフだったんですか!?」 ルークが突然声を上げてしまい、マゼンダに口を塞がれた上に頭を小突かれた。 「全然気づかなかった。耳が短いから」 無理矢理マゼンダの手をどけ、小突かれた頭をさすりながらルークは続けた。アーサーが横から口を挟み、代わりに答える。 「エルフはエルフでも種族が色々あって、よく見る長い耳の山岳系民族エルフと耳の短い河川系民族エルフといます。彼は恐らく河川民族系の流れを汲んでいますね」 「お前はなかなかに賢い魔導士と見える」 いえ、とアーサーは照れ笑いを始めた。 「しかしニンフと戦争とは穏やかじゃありませんね。何のために?」 「ニンフ?」 頭を捻るルークに今度はマゼンダが呆れ始めた。 「あんた歴史で何勉強したの? 妖精・精霊には色々な種族がいて、その代表格がエルフとニンフでしょうが!」 「ああ、そうでしたっけ? で、どう違うんですか?」 「恩人に大変失礼で悪いとは思うが、喧嘩売ってるのか?」 助けたはずのエルフの言葉にルークの顔が凍った。 「とりあえずだがここで失礼させてもらう。祖国のため、女王陛下のために戦場を離れるわけにもいかない」 「ちょっと待って。あなたそのままじゃ敵に姿が見られちゃうんでしょ? 死ににいくようなものじゃない? それになぜエルフとニンフが争っているのかまだ聞いてないわ」 マゼンダの意見にそれもそうだな、と同意し、彼は剣を取りだした。 「鳳よ、汝に請う! 真実を映す力を!」 景色がぶれた。揺らされて酔うような感覚に襲われ目をつぶった一同だが、揺れが収まり、目を開いた。しかしそこにあったのは先ほどと同じ光景。 「さあ、とりあえず国に来てもらおうか。話は陛下から聞いてくれ」 今の茂みに入ってきたところまで戻ってきてルーク、マゼンダ、アーサーはぎょっとした。今まで見えていなかった妖精達の血生臭い戦いがはっきりと目に見えてきたのだから。 「ルル・・・・・・これが見えてたのか?」 「そうだけど・・・・・・見慣れたもんじゃない?」 目の前で繰り広げられている流血とはねられた首、手足を見て平然としている10歳児にルークは戦慄を覚えた。 「いや・・・・・・私は人の形をしたものと戦争したことがないから・・・・・・」 「何かわいこぶってるのよ。これまでその剣で何体も魔物を切り倒しておいて何を今更」 「いや、ですから・・・・・・」 「なんなら魔法覚えて生物の体が吹っ飛ぶ所を見てみます?」 アーサーの笑顔が一番信用ならなかったルークだった。
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はい - ベールゼブブ (男性) - 2009年03月25日 (水) 23時49分 [893]
すみません。勇気がなくてリアルな描写ができませんでした。戦争風景の・・・・・・。もうアーサーの黒い笑顔が限界ですーー;
ではレス返し
天使様>
残念〜。既にサキュバスがルーヌを「ボウヤ」と呼んでます^^ 詳しくは過去ログ参照。
間隔は、私は場面のまとまりごととか、ちょっと印象づけたい時に空けてますし(名言?をつけたり外国語を書いたりするとき)、長く見せればハッタリがきくってこともありますしね^^ 私はちょっとよく分かりませんが、画面の見やすさを色々追求してみるといいかもしれませんね。
もし海賊が女性だったらきっとこんな口調。マゼンダさん目線で見てみて下さい^^; (なんだこの怪しい企画は)
「べっ別にお礼言われてウレシイなんて思ってないんだからねっ! ただの気まぐれなんだからねっ!!」
「ちょっと!! 勘違いされたらどう責任とってくれんのよ!? あんたと知り合いってだけでただでさえイヤなのに!!」
「べっ別にあんたが好みの男ってわけじゃないんだから!! 嫌いじゃないってだけなんだからねっ!!」
「あんたってキスヘタね〜。でもちょっと・・・・・・なんでもないわよ!!」
「また会いたい、なんて言われるの期待してるんでしょ? 言うわけないじゃない! バカ!! そんなこと言ってあげないんだから!!」
参考文献: 散財.com ドラクエ7よりマリベル
うわあ〜☆ 自分で書いてて寒気が〜♪
ヘコむ前に質問コーナー突入!!
追伸:前回のカキコに誤りが見つかったので訂正しました。
before: 大きな口が塞いだ after: 大きな手が塞いだ
口で塞いじゃダメです、キャプテン!
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キメラの翼の、全くしていない考察 - ベールゼブブ (男性) - 2009年03月26日 (木) 00時10分 [894]
ル 「なんか忘れた頃に質問が来たぞ、アーサー」 ア 「キメラの翼のことですね」 ル 「答える! はっきりと答える! オリジナルからとったアイテムに関する質問に一介のファンの創作キャラには答えられない!!」 ア 「えええええ!?」 ル 「これが、現実」 ア 「何某心理学漫画みたいなまとめ方しちゃってるんですか!? 飛べるかどうかであって、『何故飛べるのか』っていう質問じゃないんですよ!?」 ル 「だが考えてもみろ。ここで『飛べる』と正直に答えたら『何故飛べるのか』ということも説明しなければならんだろうが!!」 ア 「別にしなくてもいいでしょう!? 仮に聞かれたとしても 『本元にある設定だから』でいいじゃないですか!! っていうかそもそもあれだけの質問に引っぱり出される必要も実際は無いに等しいわけで・・・・・・」 ル 「『本元にある設定だから』? それが一番現実的で夢を壊す答えだから『答えられない』と答えておくんだ! それにどんなに小さな質問でも出てこないといつまで経っても私たちの出番は来ないぞ!!」 ア 「やっぱりそれが目当てなんですね・・・・・・」 ル 「当たり前だ!! こうやって顔を出す度に私の貯金の設定が上がって行くんだ!」 ア 「つまり、『質問に答えるだけで給料が別で出てくる』ということですね? うわ〜、応援してくれてる方に失礼」 ル 「・・・・・・将来の結婚資金の足しになるだろ・・・・・・」 ア 「・・・・・・がんばってね、あなた☆ っていうかだったらなんであんなスライムの目玉とかドラゴンの髭の話とかは出来たんですか?」 ル 「あくまでここでの設定であって、本元の設定外の話だからだ」 ア 「なるほど〜☆ というわけでまとめときますと、『飛べるけど理由はお答えできません』ということでした。それでは〜☆」
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いや〜慣れとは恐いものです。 - 翼無き天使 (男性) - 2009年03月28日 (土) 21時45分 [895]
当然、当たり前という人間の慣れ、思い込みが時に悲劇を生むのですよね〜。 しかし時間の経過と共に人間は否応なく慣れてしまうもので、いったいどうしたらいいものか・・・。
「口が塞いだ」の部分は私もちょっぴり違和感を感じてました^^; これは言葉に言葉を重ねたってことか!?それともキスをしたってことか!? いや、でもそのあとにキスしてるし・・・前者の解釈でいいのか!? とか思ってたんですが、なるほど手だったんですね^^ 納得です。
なるほど、キメラの翼はDQに存在するアイテムだったんですか。 私はFFしかやらないんでDQネタには弱いです^^; つまり私の質問は「なんでフェニックスの尾で戦闘不能が回復するの?」的な質問だったわけですね^^; するもんはするんだ! というのは、実にもっともな回答だと思います(笑
ではでは、次回も期待★
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