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ドラゴンクエスト・ファイナルファンタジー小説投稿掲示板


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  こちら超常現象対策室! - 翼無き天使 (男性) - 2009年08月16日 (日) 15時32分 [1026]   
  【第7話】霊退師研修生!二界堂煉治!

 「ほう、来たか小僧。いい度胸だ」
 「……よ、よろしくお願い、します」
 「この決断はお前の意思か?妙な責任感や罪悪感でここに来たのなら――……」
 「俺の意思です」
 「……そうか。ならば結構」

昨日、俺は美言と別れるとそのまま家に帰り、まだ日も沈んでいなかったがベッドに直行した。
そのまま朝を迎え、俺は今、防衛省特務機関・超常現象対策室・室長、御門ヶ原千代子と再び対面していた。
 「給料以上にコキ使ってやるからな。覚悟しておけ」
千代子はタバコを吸いながらニヤリと笑う。怖ぇよこの婆さん。
どうやらこれから数ヶ月は研修生という扱いらしい。
研修期間が終わると「バイト」として雇用され、高校卒業後に就職すれば正式にASUのエージェントとなる。
 「それで、俺は何をすれば……?」
 「とりあえず今のところ任務はない。向こうで源田から仕事についての説明を受けろ。その後は学校に行け」
 「はあ、学校」
そういえば今日は火曜日だ。そうか、俺まだ高校生だったんだ。完全に遅刻だ。
きっと涼太は俺がショックで寝込んでると思ってるんだろうな。

 「よく来たな少年。正直、来るとは思わなかった」
室長室の横の部屋、きっとここが待機室みたいなもんだろう。そこには、源田と安倍の二人しかいなかった。
 「……これだけ?」
部屋の真ん中にデスクが10個ほど寄せ集められ、テレビ、ポットなんかが壁際に置いてある。
なんか、ここだけ見てると中小企業の仕事場みたいだ。
源田は銃を分解して手入れを、安倍はタバコをふかしながら椅子にもたれ掛かっていた。
 「他はみんな任務で出払ってるよ」
 「俺たち処理班は人員不足でな。俺たちを含めて20人程度しかいない。その大半が常に任務に追われて東京中を飛び回ってる」
そいうえば、警視庁もデスクに人が座ることはほとんどないって、どっかの刑事ドラマで言ってたな。
 「しかも、上級処理班は俺と源田のおっさんと、あとほんの数人だ。まぁ、美言はまた別だが」
 「だから猫の手も借りる思いとはいえ、お前のような子供まで引き込んで悪いと思ってる」
 「いや、俺は別に。ただ、美言を助けたくて……」
そういや、美言はいないのか。学校か?
 「……ま、歓迎するよ。ウチは給料いいぞ〜」
 「ちなみにどのくらい?」
 「お前はまだバイトだからな。あんまり期待しないこった。正式に就職すれば、まぁ月にこれくらいかな」
そう言って安倍はジャンケンのパーを俺に見せる。
 「……マジ?」
ご、ごごご……ごじゅうまんえん……!?
 「あ、ちなみにこれ初任の基本給ね。働き次第じゃ指を10本以上にもできる」
スゲ〜!!国家公務員万歳……!!ASU万歳……!!
 「そういえば、昨日のゴタゴタのせいで自己紹介もまだだったな」
源田がガシャッと弾倉を入れて銃を仕上げると、思い出したように言った。
 「源田勝征だ。一応、ここ処理班の現場主任を務めてる」
 「俺、安倍明晴。ここの情報収集係も兼ねてる。よろしくな、二界堂煉治くん」
 「あれ、名前……」
 「お前のことなら身長、体重、年齢、血液型、住所に家族構成、学歴に成績、もう全部筒抜けだ」
 「えぇ!?」
 「国家権力の力だな」
 「はあ……」
 「ちなみに、俺の独自の情報網によってお前の恋愛歴まですでにチェック済みだ」
安倍はいやらしくニヤッと笑う。
 「なっ……!?」
 「ぬふふ、なかなか奥手のようだな。まだ一人とは。しかし、一昨日は残念だったな〜。また次があるさ頑張れよ〜」
と愉快この上ない顔で俺を慰める安倍。
 「ほほう」
と源田。
 「ぐっ……!」
いったいどんな情報網だよ!!プライバシーの侵害だ!名誉毀損だ!職権濫用だ!
 「ささ、こちらの自己紹介は済んだ。上司に挨拶したまえ、二界堂煉治くん」
 「……二界堂煉治です。よろしく、お願いします……」
 「おう」
 「どうせなら、楽しくやろうぜ」

     ◇

俺は内郭区中央駅から、電車で学校のある第1外郭区へ向かっていた。
一度家に帰るのは面倒なので、今日は手ぶらで登校だ。まぁ俺は基本的に置き勉だから、大した問題にはならない。
行政地区である内郭区は見慣れない風景ばかりだったが、電車はすぐに第1外郭区に入った。見慣れた風景。日常。
でも不思議と、「戻ってきた」という感覚とは少し違うように思えた。
きっとこれは、新たなスタート地点の風景だ。
――霊退師、悪霊、対策室、御門ヶ原千代子、源田勝征、安倍明晴、そして天宮美言……。
まだまだわからないことばかりだが、スタート地点には立った。それはゴールの発見と同義だ。
俺は新たな一歩を踏み出したことを、揺れる電車の中で実感した。

     ◇

 「もう学校に来て平気なのか?」
俺が学校に着いたのは、ちょうど昼休みに入ったときだった。
教室に行くと、いつもは俺と一緒に昼飯を食べている津島涼太が、一人窓際でパック牛乳片手にパンを食べていた。
こいつはそのルックスゆえにかなりモテる。さらに男友達も多い人気者なのだが、あまり集団でつるむことを好まない奴だった。
1年の時から同じクラスで、俺から見れば近寄りがたい存在だったが、最初に話しかけてきたのは涼太の方からだった。
知り合って間もなく、俺はとある出来事によって涼太に幽霊の話を暴露することになったのだが、彼はさして驚きもせずそれを受け入れた。
俺にとって涼太は始めて出会う種類の人間で、それは向こうも同じだったらしく、俺たちは妙に馬が合った。
時にくだらない話で笑い合い、時に色男の恋愛テクニックの手解きを受け、まぁあまり成功したことはないが、今日に至る。
 「人を病み上がりの病人みたいに言うな」
俺は涼太の後ろの席に腰掛ける。教室はいつもと何ら変わらない風景だった。
 「病気だったじゃないか。恋愛自爆病」
 「ぐっ……。彼女とはもう終わったんだ。今さら気に病んでもしょうがないだろ」
 「……何かあったのか?」
涼太は訝しむように俺を観察してくる。
 「……何かって、何が?」
 「妙に前向きじゃないか。あの劇的な大自爆からまだ2日だ。お前にしては復活が早過ぎる。俺の予想じゃ3日は寝込むはずだったんだが……。変だ」
 「べ、別に。普通だ」
俺はそう言って目を逸らす。
 「……そうか。じゃあ昨日、煉治が可愛い女の子と一緒に街を歩いてたって話はガセなのか」
 「なんで……!?」
知ってるんだ!と言おうと思ったが、涼太のしてやったりの顔を見て、今のが鎌かけだと気付いた。
不覚……!なんたる不覚か、二界堂煉治……!!
 「ははーん、そういうことか」
涼太はニヤリ、と笑う。
 「差し詰め、昨日学校を出た後、荒れ狂いながら商店街を歩いていたら、偶然出会った名前も知らない美少女に出会って恋に落ちた。そんなところか?」
 「…………っ!!」
す、鋭い……!!なんという慧眼……!!
 「なんだ、図星か?こんなベタなフラグが本当に立つとは。世の中わからんものだな」
ついでに死にそうな目にもあった上に、国家機密にまで触れてしまったけどな。
 「どれどれ、話してみたまえ二界堂くん。ボクとキミの仲じゃないか。いったいどんな美少女と出会ったんだい?」
 「……話したくない」
っていうか話せねぇ!いったいなんて説明するんだよ!
謎の美少女に悪霊退治を手伝わされて、実はその子は政府の特殊機関の子で日本を悪霊から守ってるんだ、ってか!?
いくら涼太が幽霊の存在を理解しているとは言っても、これはぶっ飛びすぎだし、そもそも国家機密なんだから話しちゃダメだ。
 「なんだ、つれないな煉治。減るもんじゃなし」
 「ちょっとワケがあって……。あんまり人に話せないんだ」
 「ふーん?ワケねぇ……」
 「お、おう」
 「……ま、お前がそう言うんなら別にいいけどさ」
涼太は牛乳を飲み終えるとパックを潰す。
 「そう言えば、ウチの学校にも謎の少女が来たぞ」
 「は?」
 「転校生だよ。今日から。しかもウチのクラス」
 「へぇ、また珍しい時期に……」
あと一ヶ月もすればテストがあって夏休みに入る。
 「しかもかなりの美人。俺の総合評価で92点だ。特に笑顔がいい」
 「お前……。女と来れば点数つける癖、いい加減やめろよ」
いやしかし、涼太の評価で92点はかなりの高得点。
 「何を言う。偏見と自己の嗜好に左右されない公平で絶対的な判断指標をもって評価すれば、誰も文句は言うまい」
 「いや、俺が言いたいのは評価方法じゃなくてだな」
俺の突っ込みを遮って涼太は続ける。
 「それに俺は、自分の判断指標が世界の標準に限りなく漸近していると自負しているしな」
 「無意味に難しい言葉で勝手に自負するな」
 「煉治。自負とは常にその人の勝手によって行われる自己陶酔の一種だ。お前の突っ込みは実にナンセンスだな」
涼太はフッと笑ってみせる。
この自信家、もといナルシストめ。しかも実力と実績に裏付けされてるところがまた憎ったらしい。
 「昼間っから自分に酔ってるような奴が何を偉そうに」
 「俺たちは未成年だからな。酒に酔えないなら、せめて自分に酔うくらい許されてもいいと思わないか?」
 「……お前、俺が話さないの根に持ってるだろう」
 「いったい何の話かわからんな。おっと、噂をすればだ」
涼太が黒板側の入り口の方を見ながらボソッと呟く。
涼太の視線を追うと、その先にいたのは一人の女の子。黒く真っ直ぐな髪をサラッとなびかせて教室に入ってくる。
バカな。そんなバカな……!
 「なん……で……!?」
俺と彼女の視線が繋がった。

 「あーーっ!!」

彼女は周囲の状況など一切顧みず、大声で俺を指さすとツカツカ歩み寄ってきた。
クラスが一気に静まり返る。全ての視線が俺と彼女に集まった。
 「もう!遅いよ!」
俺は言葉が出ない。ただただ口をあんぐり開けて彼女を見ていた。
 「ほほう、知り合いか?」
涼太が俺と彼女を交互に見比べる。
まごう事なき、天宮美言その人だった。
     (第7話完)



  やっとやっと - 翼無き天使 (男性) - 2009年08月16日 (日) 15時58分 [1029]   

序盤が終わって中盤に入ったって感じですかね〜。
涼太くんはサブキャラだけど何気に好きだったりします^^

では次回!


  あはは - ベールゼブブ (男性) - 2009年08月16日 (日) 16時34分 [1031]   
涼太君たらww
なんかシンパシー感じちゃうじゃないの☆

っていうか予想通りの展開に!
美言ちゃんとのフラグ満載ですね♪

では☆



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