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ドラゴンクエスト・ファイナルファンタジー小説投稿掲示板


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チャット代わりに使われますと、せっかく一生懸命小説等を書いた方の内容がすぐに流れて見れなくなってしまいます。
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  疑惑 - ベールゼブブ (男性) - 2009年08月20日 (木) 21時36分 [1044]   
   少女は目を覚ました。寝かされている簡素なベッドともども、よく見れば即席のテントの中。傷ついた体も未だ完治とはいかないが、とりあえず動ける体にはなっていた。
 ルークはそっとテントから出る。
「あ、起きられたんですね」
 エルフかニンフか彼女には区別がつかないが、妖精の少女が話しかけてくる。
「すごいですね。お連れさんまだみんな寝込んでるのに。ガイル兵士長から聞きましたよ。地獄の雷にやられたんですってね。よく動けますね」
 よく喋る子だな、と思っていると彼女は突然謝りだした。
「ごめんなさい。私エルフの女王の侍女です。実は陛下からおことづけがありまして」
「おとこづけ?」
 エルフの少女は笑い出した。
「いやあだ。ルーヌさんたら。おことづけですよ、お・こ・と・づ・け!」
 ああ、そうか、と未だボーっとする頭をこつんとたたき、少女の案内のもと、ひときわ大きなテントへルークは入っていった。どうやら女王はルークに話があったらしい。
 そこにはエルフの女王とニンフの女王の姿。二人はルークの突然の来訪に驚いた。
「まあ! もう治られたのですか!? 予想では治療に三日は要するところでしたのに。 っつーかアンタ何なの?」
「いや、もしもさっきわらわが申したことが真であったとすればあり得ぬ話ではあるまい」
 エルフの女王はカトリーヌの言葉にため息をついた。
「しかし、わたくしには俄には信じがたいのです。あの神魔法を操る者がいるなどと。っつーかありえねー」
「何を融通の利かないことを申しておる!! そなたも見たじゃろう! 城跡に落ちる白い天の怒りを!!」
「あの、さきほどから何の話を・・・?」
 エルフの女王はふんと鼻を鳴らした。
「ルーヌさん、と仰ったかしら?」
「いや、ルークとお呼び下さい」
「っつーかンなのどっちでもいーし。あなた、一体どういう方なのです?」
 返答に困る質問に、ルークの眉間に皺が寄った。
「どういうって・・・。私は人間の国で兵士長を・・・」
「それだけ? あなたのご両親はどんな方? っつーか喋れ」
「両親・・・?」
 そういえば彼女は両親の話など何も聞かされてはいなかった。そもそも彼女は物心がついたころには城にいて、幻術をマゼンダに習い、兵法を身につけるべく学習していた。その上彼女は女性に生まれてきた自身の運命を呪い、女性として生んだ両親を恨んでいた。何一つとして両親に関心もなかった。
「何も知らぬのか? 生きておらぬのか?」
 ルークの困惑を察知してか、ニンフのカトリーヌ女王が尋ねた。ルークは何も言わずにただ頷いた。二人の女王は互いの顔を見合わせ、改めて尋ねた。
「本当に何も聞いていらっしゃらないの? っつーかマジ?」
「今まで疑問にも思わなかったのか?」
 ルークはややむっとした表情で答える。
「私は、女に生まれてきたこの身を恨んで今まで生きてきました。そんな運命に投げ下ろした両親を恨んだこともあります。だからこそ、両親の話は避けてきたのです。私は興味もありませんし、周りも話してくれることはなかったですから」
 二人の女王は大きくため息をついた。
「そう・・・。あなたがそれでよろしければわたくしは何も申し上げることはございません。ですが、お考えなさい。普通の人間に、あの魔法を使うことはできません。っつーかそんなの絶対無理」
「あの魔法? 私は魔法など・・・」
「使ったじゃろうが。あの神聖なる神の雷を。あの後物音ひとつしなくなったので行ってみたら、倒れておったそなたたちの身体と、グラスの身体が完全に崩れ去っていたのを確認した。あれは間違えようもない。歴とした神魔法じゃった。わらわも見るのは何百年ぶりじゃろう?」
 ええ、とエルフの女王が言葉を続けた。
「あれは神に選ばれた、天の血を引く者だけが扱うことのできる魔法。あなたはあれを扱うことができた。これではっきりしたのではなくて? っつーかもう言い逃れ不可」
 エルフの女王はルークの前で跪いた。
「あなたのご両親は紛れもなく天の力を持った方。そしてあなたも、天の力を受け継いだ尊い存在なのです。あの魔法がその証拠。天の怒りを雷として宙より呼び寄せる神魔法。魔と対極に位置し、魔を退ける光の魔法。ギガデイン。しかし」
 女王はそのまま続けた。
「あの威力は正直驚きました。あれほどの巨大な雷は見たことがありません。もしかしたら、あなたは・・・」
「あの、私、みんなを見ていたいので、これで失礼いたします!」
 ルークは挨拶もそこそこに、逃げるようにその場を去った。
 女王はそっと立ち上がり、それを見送る。
「きっと・・・あなたは・・・」

  困惑 - ベールゼブブ (男性) - 2009年08月20日 (木) 21時37分 [1045]   
 ルークは戸惑っていた。自分が、顔も知らない両親が天の血を引く存在? そんなことあり得るはずがなかった。自分は紛れもなく人間だ。だから人間の住む世界に生きて、一人の人間を愛し、重い運命を背負った“妹”を助けているにすぎない。だが、彼女ははたと気付いた。こんなとき、先生はなんて言うのだろう?
 ルークはマゼンダのいるテントに大急ぎで向かっていった。
「ちょっと! 中の方はまだ・・・」
 ルークはエルフの制止を振り切り、中へと入っていった。マゼンダは痛々しく顔の半分にまで包帯を巻かれてベッドで寝かせられてはいたが、意識はあるらしく、そっと来訪者の方へ顔を傾けた。
「困りますよ!! まだ治っていらっしゃらないんですから!」
「いいわ。入れてちょうだい。先生の心配をするのは生徒としていい心がけだわ」
 エルフは何も言えず、ため息をついてテントから出て行った。
「・・・何か迷いがあるようね。顔に書いてある」
「先生」
 ルークは俯きながら、マゼンダの枕元に座った。
「私の両親のことは、知ってますか?」
 マゼンダはふうとため息をつく。よく見ると唇がほころんでいるのが見て取れた。
「珍しいわね。あんたが親のことに興味持つなんて」
「二人の女王に言われました。私が神魔法を操ったと。私も両親も、天の血を受け継いだ者だと。一体私の両親はどんな人だったんですか?」
 マゼンダはじっとルークを見、ほほえんだ。
「なるほどね。でも、残念ながら私は直接会った訳じゃないからどんな人かは分からないわ。あなたはコロリスの修道院の前で泣いていたのよ。16年前にね」
 ルークは俯いたまま、じっと聞いていた。
「あのときは寒さも温んできた春の初め頃。手がかりはおくるみに挟まれた『ルーヌ』という名前だけ。ルドンから派遣された自警団も必死に両親を捜索したけれど見つからず仕舞いだったわ。マザーが、赤ん坊だったあなたに洗礼を施して、修道女として育てるつもりだったところを、あたしが引き取ったの」
「何故?」
「何故かしらね。ただ、あたしあなたに興味があったのよ。あたしって旦那もいない独り身で、子育てなんてしたことなかったけど、何故かあなたを育ててみたい衝動にかられたの。運命ってそういうものだったのね」
 マゼンダはずっと俯いているルークに続けた。
「そうして娘として育てながら、特に厳しくあなたに幻術を指導していたわ。ま、全く意味をなさなかったけど」
「・・・すみません」
「いいのよ。今にして思えば、あなたには幻術を教えるべきではなかったと思ってる。あなたが脳筋だから言ってるんじゃないのよ。勘違いしないでね」
 ルークは続きを促した。
「そう思ったのはあなたが13歳になったころ。分かるわよね?」
「13っていうと・・・志願兵になったころですか」
 マゼンダは頷いた。
「『私は女に生まれたくなかった!』ってだだをこねてあなたは剣の道を進んだ。最初は『馬鹿なことを』と思ったのは事実よ。剣を持つ女なんて女じゃないって思ってたし、あなたがあんな野蛮な道に入ったら、どこでどうしてるか分からないご両親に申し訳が立たないって思ってた」
 ルークはまだ俯いたままで、続きを促した。
「だけどあなたの剣を見ていたら、とてつもない才能を感じた。事実あなたはたった3年で兵士長にまでのしあがった。王の寛大さには感心したと同時にはらわたが煮えくりかえったものよ。『いくら剣の才能があるにしても、どうして親代わりの私の意見を無視して、むざむざ女の子に危険な道を歩ませるのか』って。幸い人間同士の戦争はなかったけど、私は情けないやら申し訳ないやらで、一人でひっそりと涙したこともあったものよ。でも」
 マゼンダは自嘲気味に鼻で笑った。
「あなたの剣の才能を否定するわけにもいかなかった。3年で国一番の剣の腕前になるほどの実力が備わったあなたに、これ以上幻術を教えるのは野暮というものだわ。だから、あたしはあなたに本格的な幻術の指導をするのをやめて、最低限の常識だけを教えることにしたの。ま、そっちも全然意味をなさなかったけど」
 ルークの反応がないのでマゼンダは少し心配になってきたが、そのまま続けた。
「まあ、そんな感じよ。あなたの両親の消息は未だ掴めていない。何故あなたを修道院に置き去りにしたのかも分からないし、どこの人だったのかも分からない。この旅の過程で見つかればいいとも思ってたけど、結局今の今まで見つかることはなかったわね」
「・・・何で黙ってたんですか?」
 マゼンダはふっとほほえみかけた。
「あなたが聞こうとしなかったんじゃない。ちょっとご両親の話をするとすぐ『私を女に生んだ両親のことなんて知りません!』の一点張りだし。っていうのと」
 ルークはややマゼンダの方に顔を向けた。
「ただでさえ『私を女に生んだ両親が憎い』と言ってはばからないあなたに、『あんたは捨て子だ』なんて言ったらどうなるかしら? より憎しみが強くなるんじゃないかしら?」
「・・・でしょうね」
 はあ、とマゼンダは大きくあくびをした。
「あたしなんだか眠くなってきたから寝るわ。外の人に言っといて」
 分かりました、とだけ言い、ルークはマゼンダのテントを後にした。
 私は捨て子だった・・・? 私の両親は一体・・・?

  やっと進展 - ベールゼブブ (男性) - 2009年08月20日 (木) 21時42分 [1046]   
やっとこっちが書けました。
いや、長かった。さすがに一発ネタでごまかしごまかしやってるとちょっとずつ話が進むものですねぇ☆

ではレス返し

ティファ様>

子供向けの童話ではそうでしょうね。でも原作及び解釈本ではちゃんと死んだことになってます。しかも白雪姫は3回ぐらい死んでたかな? っていうか、正しくは「仮死状態」でしょうか。
ああいう童話って、本当は怖いんですよ☆
よろしければ私が読んだ原作及び解釈本バージョンでここに書きましょうか? まあ、手元に無いので自分の言葉で書くことになりますけど。著作権のこともあるし。

それでは。

  ルーヌ〜!! - 翼無き天使 (男性) - 2009年09月04日 (金) 01時21分 [1054]   
ついに天上人になっちゃいましたか(笑
いやいや、次の天界が、おっと展開が気になりますね^^
期待してますよ〜!

では




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