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ディシディアデュオデシムファイナルファンタジー 閃光の異名を持つ女戦士と黒魔道士の少年 - ティファ・ロックハート (女性) - 2011年04月05日 (火) 11時41分 [1176]
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第1話「旅立ち。」
皆様、お久し振りです。 3ヶ月以来の更新となりますが、覚えてますか? 今回はDFFの続編「DFF012」より、ライクゥカップニング小説を書きます。 まだまだ初心者ですが、宜しくお願いします。
勿論、ドラゴンクエストやFFのキャラも登場します。 その前に、注意事項です。
※この小説は二次小説ですが、完全にオリジナルです。 ※アルマリ ライクゥ バツティナ クラティ ティダユナなどのカップルを、取り扱っています。
では、どうぞ。 最初は、ライト二ング視点です。 彼女なりに、頑張ろうと思います。
――――――旅立ち。――――――
「おーいユウナ、ブリッツやらないか?」 「出来るかな、私にも」 「大丈夫ッスよ!俺がユウナに教えるから」
あいつは、ザナルカンド出身のエース・ティーダ。 その隣に居るのは、大召喚士プラスカの娘・ユウナ。 2人は私と同じ、コスモス側の戦士。 今回の続編では、ティーダは一度カオス側の戦士だった。
レポート攻略を見た所、ティーダを救ったのは奴の父・ジェクトだった。 その後奴は、カオス側の戦士・皇帝に連れてかれた。 カオスは滅びた筈なのに、何故奴は生き返る・・・。 私にとっては、謎が多過ぎる。
「ライト二ングさん!」 「アルクゥか、どうした?」 「どうしたんですか?ボーっとして」 「・・・何でもない、気にするな」
こんな事、言える筈がない。 私に沢山笑顔を見せてくれたのは、アルクゥのお陰だ。 彼が私の騎士になってから、優しく話す事が多い。 自分の世界の事を、私に語ってくれる。
私は元、コクーンの兵士だ。 実の妹であるセラを守る為、私はライト二ングになった。 親から貰った名を捨てれば、子供じゃ無くなると思ったんだ。 今みたいなこう言う休息は、中々興味深いな。
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DFF012 閃光の異名を持つ女戦士と黒魔道士の少年 - ティファ・ロックハート (女性) - 2011年04月05日 (火) 11時56分 [1177]
済みません、初回のタイトルが長過ぎました。 次の話からは、短縮します。 では、第2話です。 今回は、第1回大座談会などを開こうと思っていますので・・・宜しくお願いします。
第2話「クラウドとティファ 幼馴染コンビとの出会い。」
私達が休息を取っているのは、秩序の領域だ。 クラウドも最初は、カオスの戦士だった。 彼もティナと同じく、コスモスから力を与えられたんだな。 お前達にも、苦労を掛けたな。
クラウド!お前には、傍に居てくれる奴が居る。 そいつは、お前の事を一番理解している筈だ。 1つだけ、お前に忠告してやる。 もし・・・ティファを危険な目に合わせたら、その時は許さないぞ。
「大丈夫だ!俺はもう、ティファの傍から離れないと決めた」 「本当だな?その言葉、信じて良いのか」 「ああ!あんたの言う通り、俺はコスモスから力を託されたんだ」 「この世界に呼び出された後、ほとんどの記憶がないの」 「だがセシルは、カインやゴルベーザの事を少しずつ思い出しているそうだ」 「例え彼がカオス側でも、セシルのお兄さんだからね」
ティファ・・・、お前はセシルの事を心配してるのか。 例え一緒に居ても、セシルはいつも・・・ゴルベーザの事を心配している。 カオスを倒したら、一緒に旅立とう・・・か その約束、私も信じるよ。
だけど私はこれ以上、アルクゥに心配を掛けたくない。 私が傍に居てやらねば、彼にも危険が迫る。 安心しろ、アルクゥ。 お前はどんな時でも、私が守るからな。
「流石は、ライト二ングさんだな」 「ルーネス レフィア・・・無事だったのか」 「ええ!私達も、コスモス様に呼ばれました」 「イングズはどうした、一緒ではないのか?」 「あいつは・・・自分の故郷・サスーン城に残って、サラ姫を守るってさ」 「私達の中では、実のお兄さんって感じがするの」
そうか、あいつが一緒じゃないのは予想外だな。 後は、バッツ達だな。 お前達も、無事でいろ。 そして光の戦士、私はまたお前とゆっくり話がしたい。
お前がコスモスを守っているように、私もアルクゥを守って見せる。 同じコスモスの戦士でも、手加減はしない。 簡単に言うと、これからも気が合うとは思えないがな。 私は私のやり方で、アルクゥを必ず守ると誓うぞ。
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DFF012 閃光の異名を持つ女戦士と黒魔道士の少年 - ティファ・ロックハート (女性) - 2011年04月05日 (火) 16時24分 [1178]
第3話「遅れて到着した旅人と少女。」
そろそろ、バッツ達がこの聖域に到着する頃だ。 だが奴には・・・バッツには、弱点がある。 それは、高い所。 スコールの世界にあるガーデンの船は、地上に上陸する事もある。
この世界に呼び出されてからは、1人で行動する事が多い。 誰の助けも入らずに旅をするなんて、どうかしてるぞ。 余計なお世話だと、奴に言われそうだな。 私は、そう確信した。
「ライト二ングさん、聖域の見張り・・・変わりましょうか?」 「いや・・・今は大丈夫だ、ありがとう」 「ライト二ングさんって、2つの武器を使っているんですね」 「ショット銃は滅多に使わないが、戦闘中は特に剣を使用している」 「僕はその逆ですね、剣は滅多に使いませんけど・・・杖や本で戦っています」
だから、最初から前に目立つのが嫌だったのか。 ルーネスの幼馴染なのに、後ろ向きとはな。 私の性格はスコールやクラウドと同じ、と言った所だ。 笑顔は滅多に見せないが、愛する者限定だ。
クラウドにはティファが居るし、スコールにはリノアが居る。 そして私には、アルクゥが居るんだ。 私の為にホープを説得し、アルクゥは私を選んでくれた。 感謝するぞ、アルクゥ。
「ライト二ング、バッツ達が来たぞ」 「ようやく来たか・・・遅いぞ、お前達」 「ごめん!でもさ、俺・・・まじで高い所が苦手なんだよ」 「いつまで経っても、そこだけは変わらないのね」 「面目ないよ、ティナ」
バッツ、無理に話す必要はないんだ。 話したい時だけ話せば、私も少しは理解出来るぞ。 特にバッツ、お前は本当に気楽過ぎて笑えるな。 ティナの傍に居たい気持ちは、十分に分かる。
あんまり彼女に、心配を掛けるなよ。 人の事は言えないが、私だってお前の事は心配なんだ。 出来る出来ないの問題じゃない、やるしかなければやるだけだ。 私が言いたいのは、それだけだ。
「WoL以上に、冷静だなーライトさんって」 「そうか?」 「ああ、その冷静さはクラウド譲りだ」 「俺じゃない、スコールだろ?そこは」
そうだな、クラウドの言葉に一理ある。 私はこれからも、アルクゥを守って行くつもりだ。 皆、此処からが始まりだ。 クリスタルを手に入れ、世界に平和を取り戻そう。
必ず、他の奴等とも出会うんだ。 私達の旅は、今始まったばかりなんだ。 宜しく頼むぞ、皆。
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DFF012 閃光の異名を持つ女戦士と黒魔道士の少年 - ティファ・ロックハート (女性) - 2011年04月05日 (火) 19時02分 [1179]
第4話「ライト二ングの想い。」
旅の途中、私達はモーグリショップに寄った。 中には、魔石の販売やスキルなどが置いてある。 5%OFFは、スペシャルな日だけだな。 とにかく今は、バッツの高所恐怖症を克服しよう。
私はアルクゥと話し合い、彼はクラウド ティファ達と共に探求の旅に出た。 ティナを行かせたのは、まずかったな。 まぁ良いさ、私は出来る事をやり遂げよう。 こう言うのは、博士に相談するべきだな。
「お姉ちゃん、こんな所で何してんだ?」 「お前は・・・」 「俺はプリッシュ、コスモスって神様に呼ばれたんだ」 「お生憎・・・私も同じだ」 「マジで!やったー、仲間に会えたぜ」
変わった第一印象だな、お前は。 女性なのに、男言葉を使うのはどうかと思うぞ。 私も、同じ性格だがな・・・。 別に私は、スコールやクラウドを尊敬してるって訳でもない。
アルクゥの為に、彼を守る為に・・・私は力になりたいんだ。 これ以上一緒に居たら、皆の足を引っ張ってしまう。 誰かが傷付くのは、見たくないんだ。 そう言いたいが、彼女は分かっているだろうか。
「あんたの言いたい気持ちは、理解したよ」 「――――何?」 「俺もさ!シャントットのおばさ・・・いや、博士を見返したいんだよ」 「つまり、私の役に立ちたいと言いたいのか?お前は」 「ご名答!その通りです」
変わった少女だが、力はありそうだ。 ティファと同じ格闘家タイプ、か。 スコールの仲間であるゼルも、その1人だな。 ちょっと待て!格闘家タイプは後2人居る。
1人はザナルカンド出身のエース・ティーダ、もう1人は反神羅組織・アバランチのリーダー、バレット。 ティーダは剣の使い手だが、バレットは銃を持っている。 右腕を捨て、新たな右腕である銃を手にした。 何とも不思議な男だな、奴は。
「そう言えばお姉ちゃんさ、名前は何て言うんだ?」 「・・・ライト二ングだ」 「ライト二ングさんか〜、こんな素敵な女性に憧れてたんだよなー俺は」 「言葉まで乱暴なんだな、お前は」 「そう言うのはあまり気にすんなって、これからは仲良くなろうぜ」 「・・・・・・ああ、そうだな」 「じゃあ俺暇だし、他の仲間を探して来るよ」
お転婆娘プリッシュ、か。 力に慣れる奴に出会えるとは、夢のようだな。 いかん!見とれてる場合じゃないぞ、さっさとやる事を成し遂げねば。 高所恐怖症は、どうやって克服するんだろう。
アルクゥ、私はお前が一番好きだ。 何時からかは知らんが、初めて会った時からお前の事が好きだった。 私のように強くて、優しいとこもある。 もう二度と・・・その手を離さないと、私は誓うぞ。
無事に戻って来い、私の愛する騎士よ。 お前なら、クラウド達の役に立つ筈だ。 そしてプリッシュ、お前とはまた・・・ゆっくり話がしたい。 私達の旅は、これからも続く。
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DFF012 閃光の異名を持つ女戦士と黒魔道士の少年 - ティファ・ロックハート (女性) - 2011年04月05日 (火) 20時38分 [1180]
第5話「バッツの決意と誓い。」
あれから、どれ位経っただろうな。 アルクゥ達はまだ、クリスタル探求から帰って来てない。 私は、心配なんだ。 けど彼は、旅に出てる時でも私の事を考えている。
私の弱音が聞こえたせいか、バッツは起き上がり・・・私を見る。 どうしたバッツ、何かあったのか?
「ライト二ングさんはライト二ングさんで良いと、俺は思うぞ?」 「どうしたんだ?急に」 「俺達は同じコスモスの戦士、そして・・・守るべき人が居る」 「・・・・・・」 「俺にはティナが居るし、あんたにはアルクゥが居るんだ」 「そうか・・・そう、だよな」
話の分かる奴で、安心した。 バッツの言う通り、私にはアルクゥが居る。 そう、信じたいんだ。 お前には完敗だよ、バッツ。
そして暫くすると、アルクゥ達が帰って来た。 皆・・・、無事だったんだな。 状態に依ると、ティファが酷い怪我を負っていた。 クラウドが庇ったんだな、彼女を。
「皆・・・無事で良かったよ」 「ああ!ティナの回復が無かったら、俺達はやられていた」 「僕は何度も、ティナさんに助けられてましたよ」
それで良いんだ、アルクゥ。 お前に怪我が無くて、安心したぞ。 私も本当は行きたかったけど、仕方ないよな。 ティナ・・・私の変わりに守ってくれて、助かったぞ。
セラ、この戦いが終わったら再会しよう。 スノウの事、頼んだぞ。
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DFF012 閃光の異名を持つ女戦士と黒魔道士の少年 - ティファ・ロックハート (女性) - 2011年04月06日 (水) 09時04分 [1181]
第6話「シヴァの使い手・スノウと漁師の息子、アルス。」
いよいよ、スノウと出会えるのか。 出会い編は10話で完結予定だ、11話からは本編に行く。 皆、引き続き宜しくな。 しかし遅すぎるぞ、プリッシュが。
何処まで仲間を探しに行ったんだ、奴は。 そう考えていると、向こうから声が聞こえて来た。
「姉さん!」 「スノウ・・・そして、こいつは誰だ?」 「紹介するよ!漁師の息子・アルスだ」 「初めまして!」 「私はライト二ングだ、こちらこそ宜しくな」 「アルスが言うには、彼の親父は一流の漁師らしい」 「僕も海に出たいのですが、後2年・・・年を取ってからだって言われましたよ」
今はまだまだ、半人前だからだろう。 コスモスは彼とスノウ、そして多くの仲間を呼んだ。 これ以上増やしたら、私達の足手まといになる。 彼等と仲良くなり、アルクゥ達を紹介した。
クラウドとティファは、同じ故郷で育った幼馴染。 ティナは幻獣界育ちで、アルクゥはウルの村で育った。 最初から後ろ向きな彼だが、力になるぞ。 そしてアルス、私は剣と銃の2つの武器を持っている。
「召喚獣は、決まってるんですね」 「ああ!私はオーディン、スノウはシヴァを操るんだ」 「ティナさんの世界だと、魔石で呼び出すんですって」 「召喚獣は、他の世界にも沢山あります」
アルスの後に語り出したのは、大召喚士プラスカの娘・ユウナ。 その隣に居るのは、ザナルカンドエイブスのエース・ティーダ。 若干空気が読めないとこもあるが、宜しくな。 冗談だ・・・そんなに叩くなよ、ティーダ。
ユウナは私の為に、ティーダを引き離した。 済まない、ユウナ。
「いえ・・・ライトが気にする事ないですよ」 「しかし・・・!」 「私・・・ティーダと一緒に戦えて、嬉しいんです」 「・・・・・・そうか」
そう言うお前達が羨ましいよティーダ、ユウナ。 特にお前は、ユウナの旅に同行してるからな。 私だって元、コクーンの兵士だ。 何かと力になるからな、私は。
スノウが呼ばれたって事は、この世界の何処かにセラは居る。 私と再会するまで、無事で居てくれ。 あの時の事、許して欲しいんだ。 残りはジタン達か、まだまだ出会いは長く続きそうだな。
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DFF012 閃光の異名を持つ女戦士と黒魔道士の少年 - ティファ・ロックハート (女性) - 2011年04月06日 (水) 14時39分 [1182]
第7話の前に、登場人物を書いて置きます。 引き続き、宜しくお願いしますね。
〜登場人物紹介〜 ライト二ング(21) 元コクーン兵士 女 171cm 閃光の異名を持つ女戦士。 元コクーンの兵士で、現在は下界(パルス)のルシとなっている。 冷たい態度を取るが、時々笑顔を見せる時がある。 コスモス側の中では母親的存在の人物で、ウルの村で育った少年・アルクゥに好意を抱いている。 CV:坂本真綾
アルクゥ ルーネスの幼馴染であり、ルーネスと同じく長老トパパに育てられた。 思考は後ろ向きで自分から一歩を踏み出せない、ちょっぴり臆病者。 外遊びより読者が好きで、その博識ぶりは誰もが認める所である。 閃光の異名を持つ女戦士・ライト二ングに出会い、彼女に好意を抱いている。 CV:釘宮理恵
ルーネス(17) ウルの長老であり養父であるトパパに育てられた孤児の少年。 好奇心旺盛で前向きな思考の持ち主だが、何処か抜けていて・・・周囲に支えられて力を発揮するタイプ。 外遊びが好きで、大好物は肉。 CV:竹内順子
レフィア 容姿端麗でかなりの自信家ではあるが、根は優しい少女。 カズスの鍛冶屋・タカに育てられた。 明るく活発で、他者にも積極的に意見する事からルーネスと衝突することもしばしばある。 CV:池澤春菜
イングズ サスーン王に忠誠を誓う有能な兵士。 サスーン城の異変の時には城に居なかった為、ジンの呪いには掛からなかった。 4人の中では一番冷静で、お兄さん的存在である。 CV:緑川 光
他のメンバーの紹介は、10話終了後の予定です。 引き続き、ライト二ング視点とします。
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DFF012 閃光の異名を持つ女戦士と黒魔道士の少年 - ティファ・ロックハート (女性) - 2011年04月06日 (水) 18時39分 [1183]
第7話「遅れて来たコスモスの戦士達。」
数時間後、プリッシュは多くの仲間を連れて戻って来た。 バンダナを着用している男の名は、フリオニール。 反乱軍のメンバーで、合言葉である野薔薇を持っている。 私も、その花に何かを感じるんだ。
先頭に居るのは、伝説の称号の名を持つ光の戦士。 彼は、生まれ故郷や本名が分からないらしい。 その彼の隣に居るのは、空賊・ヴァン。 確か、スコールやティーダと同い年だったな。
「私は時を操る魔女・アルティミシアです、以後お見知り置きを」 「私はライト二ングだ、こちらこそ宜しくな」
元カオス軍のメンバーが、そこに居た。 何故彼等と一緒に居るかは、分からない。 私が気になってた時、暗闇の雲が目の前に現れる。 突然アルティミシアから、カラオケに行こうと言い出した。
「素敵な所ですね、此処は」 「うむ!疲れを癒すにも、悪くないな」 「矛盾してません?ライトさん」
ふっ!お前ならそう言うと思ったよ、ルーネス。 玉葱には、「オニオンナイト」と言う伝説の称号がある。 こんな小さな少年が、タイクーンの王女・レナの騎士なんだろう。 お互い、好意を抱いているな。
何としても、私達は前に進むだけだ。 その言葉を胸に、私は誓った。 暗闇の雲やアルティミシア、ジェクト達が私に同意している。 行くぞ!これで、戦いを終わらせるんだ。
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DFF012 閃光の異名を持つ女戦士と黒魔道士の少年 - ティファ・ロックハート (女性) - 2011年04月07日 (木) 10時03分 [1184]
第8話「ティナとクラウドの記憶。」
突然ティファは、バッツに話がしたいと言い出した。 どうしたんだ、急に。 お前ならこのまま、クラウドの傍に居ても良いだろ。 確かに年は、同じだけどな。
しかし、あいつらは何処に行ったんだ? ティナとクラウドが居ない事に気付いた私は、2人を探しに行く。 確かティナは、人が沢山いる所が嫌だったな。 逆にクラウドは、1人で寝るのが怖い。
「私達・・・元はカオスの戦士、だったんだね」 「ああ!俺とあんたが消え掛けそうになった時、コスモスが俺達を助けてくれたからな」 「まるで、レイチェルさんみたいね」 「俺は、そうとは限らないぞ」 「でもティーダは違うわ!彼を助けたのは、ジェクトさんなの」 「・・・自分の息子が消えるのを知って、あいつはティーダにポーションを掛けたんだ」 「ユウナさん、彼が居なくなったのがショックだったのね」
違う、ユウナはティーダが目を覚ますのを待っていたんだ。 そう突っ込んでやりたいが、今は黙って見守るしかない。 済まないな、いつも役に立たない女戦士で。 こんな私が情けないと気付いた時、アルティミシアが私を勇気付けてくれた。
時を操る魔女であるお前が、羨ましいよ。 無理にアルクゥを守ると、言ったのは失敗だったな。 彼女に呼ばれ前を見ると、アルクゥが私の所に戻って来た。 アルティミシアが傍に居るのに、彼は気にせずに私の肩に乗る。
「まるで・・・仲の良い姉弟ですね、貴方達は」 「・・・・・そんな感じに見えるか?アルティミシア」 「勿論です!私から見ると、貴方達は本当の姉弟に見えます」 「・・・・・・・・・」 「ライト二ングさん・・・・・・」
実の姉弟・・・か、言われてみればそうだな。 アルクゥはいつも、私の事を思ってくれている。 セラならきっと、スノウを幸せに出来ると思うな。 あいつはきっと、セラを守ると言い出す筈だ。
ったく、子供だな・・・あいつは。 元の世界で散々私の事を姐さんと呼んで置いて、自分はカッコ悪いじゃないか。 気楽過ぎて、笑えるな。 でも・・・もう手放さないぞ、アルクゥ。
――――――今度はちゃんと、私がお前の事を守ってやるからな。
心の声が聞こえた途端、アルクゥの表情が変わった。 もしかして、恥ずかしいのか?お前は。 未だに赤みは取れないが、私はお前を守るよ。 やっと見付けたんだ、私が本当に守りたかった奴を。
コスモス・・・、聞こえるか? 私は、お前に召喚されて本当に良かったと思っている。 ラグナの方向音痴は、流石に呆れるがな。 今なら、ヴァンの気持ちが分かって来たような感じがするんだ。
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DFF012 閃光の異名を持つ女戦士と黒魔道士の少年 - ティファ・ロックハート (女性) - 2011年04月07日 (木) 14時55分 [1185]
第9話「アシスト専用参戦キャラ・エアリス登場。」
「おハロー、バッツ」 「あんた・・・エアリスか?」 「えへへっ!今回このデュオデシムに、私がアシストとして、参戦決定になったんだ」 「って事は、誰のアシストになるか・・・決めたの?」 「うん!勿論だよ、ティファ」 「今回は、誰のアシストなんだ?」 「当然・・・バッツ、貴方の、アシストだよ?」 「・・・俺?」 「そ!その陽気な所や、優しさが、私が好きになった人に似てるの」
もしや、ザックス・フェアか。 エアリスが初めて好きになった奴が、あいつだと言うのか。 くそっ!このまま心の中で話すと、スコールのようになってしまう。 何とかして、声に出さなければならないな。
しかし、同じ声優担当の彼女に何を言えば良いんだ。 その間私は、長い沈黙状態だった。 このまま黙っていたら、アルクゥに心配を掛けてしまう。 私が守ると決めたのに、逆に守られてしまったじゃないか。
「ライト二ングさん、落ち着いて下さい」 「・・・アルクゥ」 「僕はどんな時でも、貴方の傍に居ますから」 「そう言えばアルクゥ、お前はサロニアの王と仲が良いらしいな」 「一時だけ僕達光の戦士の仲間になったんですよ、彼は」 「それは・・・自分の故郷を救う為に、戦ったのか?」 「はい!今頃・・・アルス王は、サロニアの皆さんと一緒に平和な生活を送ってます」 「・・・・・・そうか」
私が下界(パルス)のルシだと、彼に言える訳がない。 本当の事がバレてしまったら、皆と一緒に居られなくなる。 ラグナ・・・、こんな時私はどうしたらいいんだ。 何もかも迷っていたら、私が私でなくなってしまう。
――――――私は敗れたのです、世界を・・・守れなかった。――――――
弱っていたのは、その時からだったのか。 今にも消えそうだが、こんな時に居なくなって欲しくない。 今からでもコスモス・・・、お前は助かるんだ。 私達はお前の戦士、主が弱っているのに・・・放っては置けない。
光は、私達と共にある。 そして守るべき人の為に、私は・・・戦い続けるんだ。 しかしこの2つの言葉、聞き覚えがあるぞ。 1つは光の戦士が言ってた台詞、もう1つはクラウドが言ってた台詞だな。
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DFF012 閃光の異名を持つ女戦士と黒魔道士の少年 - ティファ・ロックハート (女性) - 2011年04月07日 (木) 17時32分 [1186]
第10話「皆の決意。」
出会い編は、この話で終わりにする。 もうすぐジタン達が、此処に集結するからな。 あいつが見たら、からかわれそうだ。 スコールは相変わらず無口だが、恋人と一緒に居ると・・・少しずつ話し始める。
ラグナの言う事は信じるな、か。 お前は私の為に気を使っているのか?ヴァン。 そもそも!お前も私も同じコスモスの戦士、だろ。 過ぎた事は、いちいち気にしなくて良いんだ。
「ライト・・・あんたの意見には、参ったよ」 「別に私は・・・」 「俺さ・・・どうしても気になる子が居たんだよ、今はもう良いんだ」 「バッツが傍に居るから、か?」 「うん!クラウドだって悩みを抱えてたけど、ティナと戦って分かって来たらしいんだ・・・あいつ」 「『迷う俺でも誰かを救える』・・・か」 「それってきっと、玉葱と同じように・・・ティナを守りたいんじゃないか?」
どうだろうな、それは本人次第の決断だ。 今の所、これで全員集結とは限らない。 遅いな・・・何処まで仲間を探しに行ったんだ?プリッシュの奴。 私に鍛えて欲しいって顔をしてるぞ?玉葱。
生憎、私は年下には興味無いんだ。 悔しかったら、アルクゥのように強くなれ。 このまま元気を無くすと、この先の戦いが辛くなるぞ。 お前がどんな姿になろうとしても、足手まといにはならない筈だ。
「ライト二ングさん・・・」 「私のように強くなれ、玉葱」 「そう・・・ですね!あっ、プリッシュが帰って来ましたよ」 「ごめんごめん、遅くなったぜ」 「此処まで来るのに、耐えたなー俺達も」 「(一体誰のせいでこうなったと思ってるんだ?)」 「そう細かい事は気にすんなよ、スコール」 「黙れ!」
仲間同士で争うのはよせ、お前達。 もうすぐでコスモスの聖域なんだ、頑張ろう。 少しはリーダーらしくなったが、本来は光の戦士が指揮を取る番だ。 私は・・・簡単に言うと、副リーダーだな。
ラグナ・・・スコール、お前達の気持ちはよく分かるぞ。 スコールも苦労してるんだな、こんな駄目な父親を持つと。 私はラグナのように楽な生き方はしないが、アルクゥの為に戦うだけだ。 彼も私を愛している以上、それに答えなければならない。
さあ、行くぞ皆。 此処からが、本当の始まりだ。 この先の戦いが、私達を待っている。 お前は必ず・・・私達が倒して見せるぞ、カオス。
「俺は・・・約束の場所に帰る為に」 「私は、皆の未来を守る為に戦うの」 「野薔薇・・・それが俺の、たった1つの答えだ」 「繋げて見せるんだ、皆に貰った強さを」 「諦めて溜まるか!俺達はもっと強くならなきゃ」 「何があっても、私達は前に進むだけだ」
1人1人の決意を胸に、私達は前に向かって進み出す。 これからの戦いが本当に、最後になるんだ。 今回は漁師の息子・アルスや、私の世界の仲間・スノウが居る。 2人供、私達の仲間で良かったよ。
コスモス・・・、私達が行くまで無事でいろ。 必ず、お前を完全に回復するんだ。 そして・・・私達を呼んでくれた事を、感謝する。 これが、私達の本当の物語だ。
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DFF012 閃光の異名を持つ女戦士と黒魔道士 - ティファ・ロックハート (女性) - 2011年04月09日 (土) 08時40分 [1187]
番外編「第1回:大座談会開幕。」
無事に出会い編が終わり、次の話から本編突入です。 さてさて今回のゲストは、FFシリーズよりこの方達です。
ザックス「よっクラウド、久し振りだな」 クラウド「ザックス!あんたこそ元気だったか?」 ザックス「当たり前だ!今回はエアリスの事、宜しくな?バッツ」 バッツ「・・・・・・」 ライト二ング「どうした?バッツ」
どうやらバッツは、ザックスの前だと緊張してるらしい。 こう言う時、ティナが傍にいてくれたらなー。 ライト二ングさんは相変わらず、アルクゥを肩に乗せている。 あれだと、本当の姉弟だよ。
――――――あれから、文句のコメントはこなくなった。――――――
ジタン「確かにそうだな、執筆者さんがこのデュオデシム小説を書いてくれたお陰で・・・文句が来なくなった」 スコール「・・・(だが、油断は禁物だ)」 リノア「おハロースコール、君は相変わらず無口だね」 スコール「リ・・・リノア」 リノア「続編には出れなかったけど、応援してるよ」 スコール「・・・・・・ありがとう、リノア」 ジタン「チッ、お熱いなーあいつらは」
あんたが羨ましがっても、無駄なのよ?ジタン。 バッツは未だに、固まったままだった。 彼の傍に来たティナに、ライト二ングさんは今までの事を話す。 ティファはクラウドの傍から離れようとしないし、クラウドも同じ。
エアリスはリーダーであるライトさんに、お花の事を教えていた。 本名や故郷を忘れた彼に、エアリスは良くしてくれる。 カインは黙ったまま、彼等を見守っていた。 確かザックスって、女性なら誰でも優しいよね。
次の第2回では、ロックとリュックが登場します。 ユウナは既に、参戦決定になりましたのでごめんなさい。 彼等の他にも、ルールーとワッカが登場しますよ。 引き続き、宜しくお願いします。
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DFF012 閃光の異名を持つ女戦士と黒魔道士の少年 - ティファ・ロックハート (女性) - 2011年04月09日 (土) 17時56分 [1188]
第11話「コスモスの館。」
此処が私達の新しい家、か。 コスモスが用意してくれた家は、この館だった。 アルティミシア達は正式に、私達の仲間だ。 例えクジャが迎えに来ようとしても、私が彼等を守る。
今回アシスト専用として参戦した少女の名は、エアリス。 セトラの民であり、古代種の生き残りでもある。 遠くから人の声を感じ取ることが出来る、謎の女性だ。 だがこの先も、私と奴に気が合うとは限らない。
「ライト二ングさん!」 「どうした?」 「『どうした?』じゃないですよ!最近考え事多過ぎです」 「あぁ・・・済まない、アルクゥ」 「僕の騎士なのに、エアリスさんの事ばっかり考えるんですから」
そんな事はないぞ、アルクゥ。 私が本当に考えてるのは、お前だよ。 昨日クリスタルタワーで見付けたが、この花は・・・見覚えがあるな。 まさか・・・いや、あり得ないぞ。
のばらと言えば、フリオニールの世界の合言葉。 この花の持ち主が、奴だと言うのか。 例えそうだとしても、何かが引っ掛かる。 何だろう、この綺麗な色は・・・。
ポカッ
「〜〜〜っ!」 「さっきから聞いてるんですか、ライト二ングさん」 「痛いぞ・・・アルクゥ」 「僕は貴方が好きなのに・・・貴方は僕を見てくれない、酷いですよ」 「!泣くな・・・、そんな事ないぞ」 「本当に?」 「ああ、本当だ」
またお前に心配を掛けるとは、情けないな・・・私も。 確かに私は、アルクゥの騎士だ。 私に沢山の笑顔を見せ、それで守りたいと思った。 ルーネスはあの時、私にそう言ったのか。
――――――あんたが居なくなったら、あいつが悲しむ。――――――
お前の言う通りだ、ルーネス。 既にお前は、分かっていたんだな。 私が居なくなると、アルクゥは悲しむ。 もう二度と、お前を置いて居なくなったりしないさ。
これからはずっと、私が傍に居る。 だからアルクゥ、そんなに悲しむな。 お前まで悲しむと、私だって辛いんだ。 私も少しは、良いとこをお前に見せないと行けないな。
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DFF012 閃光の異名を持つ女戦士と黒魔道士の少年 - ティファ・ロックハート (女性) - 2011年04月09日 (土) 20時37分 [1189]
第12話「エアリスの想い。」
この館に住み始めて、2日が過ぎた。 アルクゥはいつものように、私の肩に乗っている。 本当に気に入ってるんだな、お前は。 それでこそ、私の騎士だ。
エアリスは一体、ロックを前に何を考えてるんだ。 彼は今回、参戦メンバーとして来れなかったがな。 6からは誰も居ないって、寂しいだろ。 私ならロック、お前を推薦するぞ。
「どうしたんだエアリス、俺に話って」 「あ、あの、ね?ロック」 「んっ?」 「わ、私・・・ロックの事、好きなの」 「・・・・・・へっ?」 「だから、その・・・・・・〜〜〜っ」
おいおい、そこで真っ赤になるなよ。 ロックが好きなら、素直に言えよ。 私はちゃんと話すぞ、アルクゥに。 スコールやクラウド、バッツだって同じだ。
振り返って見ると、事実だと知り・・・恥ずかしがる。 おいおい仮にもバッツ、お前は二ートマスターだろ。 これからもずっと一緒だぞ、アルクゥ。 私はもう、二度とお前を離さないぞ。
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DFF012 閃光の異名を持つ女戦士と黒魔道士の少年 - ティファ・ロックハート (女性) - 2011年04月10日 (日) 07時57分 [1190]
第13話「ロックの決意。」
そうだったな、ロックには今も引き摺ってしまう過去があったか。 それは・・・奴がトレジャーハンターの修行に出てる時だ、奴とレイチェルはコルツ山に出掛けた。 もう少し先まで行こうとした瞬間、通路が砕けた。 レイチェルはロックを庇い、自分が落ちる。
気が付いた時彼女は、自分やロックの事を忘れてしまっていた。 全ての責任はロックのせいだと言われ、彼はしばらくコーリンゲンを離れる。 あれから1年後、奴がその村に戻って来た時は遅かった。 レイチェルは帝国の攻撃を受け、この世を去ったんだ。 何もかもこれは・・・ケフカが行けないんだ、お前のせいではないぞ。
「俺は・・・、エアリスに何て言えば良いか」 「自分の信じる気持ちがあれば、それで良いだろう」 「ライト二ングさん!」 「私は最初からお前の仲間だ、そう気にするな」 「・・・・・・過去を繰り返さないと言っても、駄目なんだ」 「お前がエアリスを幸せにすれば、レイチェルにも届くんじゃないか?ロック」 「・・・・・・そう、ですね」
今のエアリスは、お前を求めているんだ。 そんな辛い過去は、とっとと忘れろ。 元気出せ・・・とは、言えないが。 お前にはザックス譲りの、仲間を勇気付ける力がある。
その気持ちを、無駄にしては行けないんだ。 大丈夫だ!お前とエアリスなら、上手く行く。 私の事は心配するな、アルクゥが傍に居るからな。 結果がどうあっても、お前達は私達が守る。
――――――貴方の心の中の、その人を愛してあげて。――――――
彼女の言うその人とは、エアリスの事だ。 長年神羅に追われ続けていたが、今は1人じゃない。 お前が傍に居るからこそ、彼女は笑顔になるんだ。 そして彼女を・・・、エアリスを泣かせるなよ。
「ありがとう、ライト二ングさん」 「それでこそロック・・・、お前はエアリスの騎士だ」 「レイチェルは俺の心に光をくれた、もう・・・大丈夫です」 「ああ!その想いを、エアリスに伝えろ」 「・・・・・・言うまでもないですよ、貴方の判断には」
私のお陰か?それは。 確かに私は、お前に誓った。 忘れるな、私達は・・・1人ではない。 一緒に戦ってくれる、仲間達が居るんだ。
私達が強くなれば、奴等を守れる筈だ。 そろそろ行くぞロック、此処からが本当の戦いだ。 私達は、未来を諦めない。 何と言われようと、私達は前に進むだけだ。
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DFF012 閃光の異名を持つ女戦士と黒魔道士 - ティファ・ロックハート (女性) - 2011年04月11日 (月) 09時32分 [1191]
第14話「裏切られた元帝国の女将軍。」
私とカインは、クリスタル探求の旅に出ていた。 アルクゥの事はバッツに任せたし、ティナが傍に居るから心配ないな。 空中要塞バハムートに着くと、カインの動きが止まった。 どうかしたのか?カイン。
「ライト二ング、あそこを見ろ」 「はぁ?戦いたくない〜?」 「あれって仲間内の喧嘩・・・なのか?」 「散々色んなものを壊して来たのは、何処の誰だっけ〜?」 「違う、私は・・・」 「そんな奴には、もう少し痛めつけないと」 「う・・・・・・ううっ・・・・・・」
カインは何も言わないまま、苦しそうな彼女の元へ駆け付ける。 あいつは、まさか。 金髪に・・・女将軍の格好って事は、セリス。 何故あいつが、カオス側なんだ。
ケフカとの戦闘になり、私はカインのアシストになった。 成程・・・私が味方に付ければ、ケフカを倒せるって事か。 奴の使うジャンプは、他の奴よりも効果的だ。 これで、ケフカは敗れるだろう。
「えっ?」 「ぼーっとするな、行くぞ」 「・・・・・・自分がカッコ付けたかったんじゃないか?カイン」 「はい・・・お疲れ様でした!・・・・・・預かるー?」
どうやら奴には、理解してないようだ。 セリスを連れ出し、何をするつもりだ。 仕方ない、私も後を追うか。 しばらく沈黙した後、ケフカはぶつぶつ言いながら去った。
意味不明な道化だったな、あいつは。 しかしこの場所は、見覚えがないな。 さてカイン、お前に聞いて置きたい事がある。 何故カオス側であるそいつを、連れ出したんだ。
「俺がセリスを連れ出したのは、俺自身の意思だ」 「貴方達は・・・コスモスの戦士?」 「そうだ!俺はカイン、お前は?」 「私を・・・倒して?戦いたくないの、破壊の力なんてもう・・・使いたくない。だから」 「それは無理だな!」 「どうして?私達は戦う為に呼ばれた戦士、でしょ」 「確かにそうだ!だが・・・カインはお前を守ろうとし、奴から逃げたんだ」 「・・・・・・」 「お前がカオスの戦士だって事は分かった、だがお前は・・・戦いたくないと思っている」
確かに、その通りだな。 彼女は・・・、何かに恐れている。 ティナの時もそうだ、あの時はヴァンが助けたが・・・。 本来ならあいつらは、敵対する筈だった。
ヴァンの奴・・・、勝手な事を。 ティナを連れ出せば、お前はどうなるか分かってるのか。 今回はカインが、あいつを連れ出した。 どいつもこいつも、何故勝手な事をするんだ・・・。
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DFF012 閃光の異名を持つ女戦士と黒魔道士 - ティファ・ロックハート (女性) - 2011年04月11日 (月) 20時32分 [1194]
第15話「待機中のメンバー。」
此処からは、ロック視点です。 彼なりに、頑張ろうと思います。
ティファの話に依ると、エアリスは自分のアシストケージが溜まると現れる。 時には邪気封印を放つが、次はケアルを放つ。 それは、ブレイブを回復してくれる能力だ。 自分のHPを、回復するんじゃないのか。
――――――なぁエアリス、俺は・・・どうしたら良いかな?―――――
「ねぇエアリス、私を助けてくれるのは良いけど・・・たまには他の皆を助けて上げて」 「うーん、そうしたいけど、ね」 「メンバーの中に、苦手な人でも居るの?」 「ラグナ様、かな」
何で、あの素敵なおじ様が苦手なんだよ。 あいつの性格が、ジタンみたいだから駄目なのか。 でもなー、あいつとラグナ親父を一緒にするのはまずいと思うぞ?流石に。 振り返って見ると、ジタンは既に怒っていた。
頼むから怒るな、ジタン。 ガーネット姫がこの場に居たらお前、とばっちりを受けるぞ。 俺の説得のお陰で、彼の怒りは収まった。 ふぅー、危ない所だったぜ。
「・・・・・・」 「アルクゥの容体はどうだ?ティナ」 「ポーションを飲ませたら、ぐっすり眠ったわ」 「・・・・・・そうか」
心配なのか、アルクゥの事・・・。 確かにライト二ングさんが居ないのは、寂しいけどな。 あんたが2人を守ってくれれば、あの人も安心すると思うぞ。 今は彼女が戻るまで、耐えろ。
つーか兄貴、いつの間に居たんだよそこに。 彼が見守っていたのは、ティナの方だった。 自分の前では滅多に笑わないのに、何故クラウドの前だと笑うんだろ。 そんなに落ち込むなって、兄貴。
ライト二ングさん・・・カイン、どうか無事で居てくれ。 俺達も、貴方達が戻るのを頑張って待ちます。
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DFF012 閃光の異名を持つ女戦士と黒魔道士の少年 - ティファ・ロックハート (女性) - 2011年04月13日 (水) 08時01分 [1195]
第16話「玉葱とサイファー。」
そう言えば、サイファーの奴もコスモス側だったな。 本当のあいつならカオス側に行くが、コスモスが彼を自分側の戦士にしたんだっけ。 俺もジタンと同じ、コスモス側だ。 此処に来る前の記憶は、ほとんどないな・・・。
深く考えていると、俺はフリオニールに声を掛けられた。 今はそんなにはっきりと覚えている訳じゃないけど、ティナを好きな気持ちは・・・これからも変わらない。 何が可笑しいんだ、フリオニール。 彼は可笑しくて笑ったんじゃない、嬉しいから笑ってくれた。
「俺も元居た世界でさ、マリアに一目惚れだったんだ」 「・・・・・・そうか」 「コスモスに呼ばれた時、ほとんど覚えてなかったんだ・・・俺」 「カインは最初から、セシルの事を思い出してたんだな」 「ああ・・・前にライトが言ってたんだ『コスモスは何故、改めて私達を呼んだんだろうな』って」 「・・・・・・・・・」 「どうした?ロック」 「あ・・・いや、何でもないぞ」 「ロックー!俺と魔法の練習でもしようぜ」 「ザックスの声だな、今のは」 「ああ!じゃあ行って来るよ、フリオニール」
本当はもう少しだけ、あいつと話したかった。 ザックスに呼ばれ・・・その場所に着くと、ジタンとヴァンが居た。 お前な、空賊だろ。 本来ならティナと敵対するけど、彼女に道を示したのは彼なんだ。
クラウドも、同じなんだろうな。 ティファのピンチに駆け付け、セフィロスを追い払う。 あいつは最初、カオス側の戦士だった。 再び彼女と再会する事を願い、1人でカオスに挑んだ。 だけど・・・、あいつは負けたんだ。
――――――悔しいよな、負けるのは。――――――
急に、俺の目から涙が零れて来た。 何だろう、この気持ちは。 クラウドの事を思い出しながら話したから、悲しいのか。 違う!俺が一番悲しいのは、レイチェルを無くした時だ。
「ロックさん・・・泣かないで」 「玉葱・・・」 「誰かが悲しむと、僕まで辛いんだよ」 「えっ?」 「皆・・・カオスとの戦いが終わったら、元の世界に帰っちゃうんだ」 「ティナは・・・兄貴と一緒に、行くんだろうな」 「バッツは今もティナを愛してるし、彼女を説得する勇気だってあるよ」 「・・・・・・俺は元の世界に帰ると、アルティミシア様の騎士になってるんだよな」 「サイファーさん?」 「以前はスコール達と一緒に、バラムガーデンに居たんだ。けど・・・」 「・・・・・・どうしたの?僕でよかったら話してみて」 「SeeD選抜試験の時・・・俺はB班の班長だった、持ち場を離れたのは俺の責任なんだ」 「・・・・・・そのまま、処刑になったんだね」 「もう・・・あんな繰り返しは、したくない」
サイファー、お前も辛いんだな。 だからこそお前は、コスモスに呼ばれたんだぞ。 自分を信じてくれる仲間だからこそ、彼女はお前を選んだ。 今度は俺達が、彼女に恩返しをする番なんだ。
過去を忘れる事は出来ないけど、時々思い出す事位なら・・・あの人は許してくれる。 玉葱の言う通り、この戦いが終わったらさよならなんだ。 せっかく俺に話し掛けてくれたフリオニールとも、別れてしまうのか・・・。 もっとあいつと、いっぱい話したかったよ・・・俺。
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DFF012 閃光の異名を持つ女戦士と黒魔道士の少年 - ティファ・ロックハート (女性) - 2011年04月16日 (土) 08時03分 [1196]
第17話「バラム・ガーデンの元女教師と海賊の頭。」
※これから登場するファリスは、女性口調となっています。 ※追加です こちらの小説はスコリノやロクエア バツティナ ライクゥなどのカップルを基準に、取り扱っています。
――――――バラム・ガーデンの元女教師と海賊の頭。――――――
クリスタル探求の旅が始まってから、5日が過ぎた。 クリスタル探しに出かけた筈のライトさん達が、まだ帰って来てない。 おそいな、あいつらは。 もしかして、イミテーションと会っちまったのか。
俺も彼等を助けに行きたいが、エアリスの傍を離れる訳には行かない。 彼女を見てると、昔死んだレイチェルを思い出す。 駄目だ!あの時ティナの言ってた事を、何とか実行しないとなー。 ・・・・・・・ライトさん、必ず無事に帰って来て下さい。
「はぁ〜!」 「どうしたんッスか、ロック」 「ティーダか・・・あのさ、お前に1つ言いたい事があるんだけどさ」 「何ッスか?」 「俺・・・このままエアリスの騎士を続けられるのかな」 「へっ?」 「あの時はただ、彼女が俺の傍に来て・・・そう言っただけなんだよ」
みっともないよな、この願いは。 畜生!仲間を勇気付けるのが、俺の役目なのに。 最低だぜ、今のは。 ごめんなティーダ、お前を困らせてよ。
彼から少し離れると、女性2人が話しているのを聞こえた。 あそこに居るのは、キスティスとファリス。 何を話してるんだ、彼女達は。 ヤバッ!早く戻らねぇと、エアリスが泣くぞ。
「皆・・・苦労してるのね」 「ええ!生徒を見るって言うのが、一番大変なのよ」 「・・・キスティス」 「・・・私は、コスモスに呼ばれて良かったと思ってるわ」 「あんなに弱った状態なのに、彼女は私達を必要としてるのね」 「私達に与えてくれる召喚獣がある限り、戦いは終わらないわ」
確かに、キスティスの言う通りだな。 俺達に力を貸してくれる召喚獣がある限り、戦いは終わらないんだ。 コスモス・・・待ってて下さい、俺達が必ず戦いを終わらせて見せます。 そしてあいつを、レイチェルの想いを聞いてやって下さい。
光は、俺達と共にあります。 最後の一言は、余分だったなー流石に。
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DFF012 閃光の異名を持つ女戦士と黒魔道士の少年 - ティファ・ロックハート (女性) - 2011年04月18日 (月) 07時11分 [1197]
第18話「カインの決意。」
ライトさん達、中々帰って来ないな。 俺は彼等が気になり、秩序の聖域で2人が戻って来るのを待っていた。 くそっ!あれから、7日は経過してるぜ。 どうしたんだよ、あの人達は一体・・・。
その頃カイン達は、途中で遭遇したイミテーションと戦っていた。 ひずみの中には、あんた達の姿をしたイミテーションが居る。 これは、少し厄介になりそうだな。 無事で居てくれよカイン、ライトさん。
「此処まで来れば、ケフカの奴も追って来ないな」 「ああ!そうだ・・・名を言ってなかったな、お前の名は?」 「・・・・・・」 「大丈夫だ!奴がお前を連れ出したのは、奴自身の意志だ」 「カインさんの・・・意志?」 「ああ!あのままお前を、ケフカに使えられて溜まるか」 「・・・・・・ライト二ング」 「本来ならお前を倒したいが、そんな勇気がない」 「・・・彼女の意思があるから、か?」 「簡単に言えば、そう言う事になる」
確かにセリスは、カオスの戦士。 ライトさんは何故、彼女を倒さなかったんだろう。 それってつまり、セリスは戦いたくないって思ってるからだろうか。 ティナの時も、同じような感じがした。
本来なら敵対する俺達の仲間・ヴァンは、ティナを助けた。 彼女は前まで、セリスと同じカオス側の戦士。 今回カインが彼女を連れて逃げたのは、あいつの意志なんだ。 悔しいけどさ、俺にも分かるぜ・・・あんたの気持ち。
「俺達はまだ戦わなければならない、お前はそれまで安全な所に居ろ」 「えっ・・・?」 「変わった奴だが・・・奴はこれからも、お前を守りたいと思うだろうな」 「ライトさん・・・・・・」 「私は反対したが、カインの気持ちは変わらない」 「カオスが倒れれば、この世界は安定する。そうすればきっと・・・俺達は元の世界に帰れるんだ」 「カオスを倒す前に、私達がお前を迎えに来る」 「ライトさん・・・、カインさん」 「どうした?」 「私・・・セリス」 「そうか!またな、セリス」
ライトさんの言い方、少しヴァンと被ってんな。 セリスをケフカから遠ざけ、次元城まで逃げて来た。 その後彼女は、秩序の聖域に迷い込む。 少ないイミテーションと戦い、力を使い果たす。
セリスは最後まで、ライトさん達の言ってた事を覚えていたんだ。 コスモス様は彼女に、自分の力を与える。 ――――――傷が癒えるまで、眠りなさい。――――― これで彼女は、俺達の仲間になるのか。
まだまだ、クリスタル探求の旅は続きそうだ。 早く終わらせて、元の世界に帰ろう。 帰ろう、いつか帰る所に。
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DFF012 閃光の異名を持つ女戦士と黒魔道士の少年 - ティファ・ロックハート (女性) - 2011年04月18日 (月) 08時18分 [1198]
番外編「第2回:大座談会、開幕。」
お待たせしました、第2回大座談会の開幕です。 前回の第1回に予告しましたキャラを、こちらに登場しようと思います。 まずはFF10より、リュックです。
リュック「ユウナ、デュオデシム参戦・・・おめでとう」 ユウナ「ありがとうリュック、アーロンさん達は元気?」 リュック「あたしもそこまでは分かんないけど、ワッカ達なら会ったよ」 ユウナ「ティーダが消滅しかけた時、ジェクトさんが彼を助けてくれたの」 ジェクト「あの餓鬼はよ、ユウナちゃんを頼むって言ってたんだぜ」 バッツ「それってさ・・・今の自分はカオス側だから、じゃないのか?」 ジェクト「そうかもな、はははっ」 リュック「バッツんは相変わらず、高所恐怖症なんだね」 バッツ「ちょっ!ユウナの前で茶化すなよ、リュック」
あははっ、バッツが照れるのも無理はないわ。 次はFF6よりロックと、FF3よりレフィアとイングズの登場です。
レフィア「ふふっ!すっかりライトさんに懐いちゃったのね、アルクゥは」 アルクゥ「僕だって本編出てるよ!だけど、出番が少ないんだ」 イングズ「我々も出番は少ない、今はセリス将軍に道を示したで終わったな」 アルクゥ「うん!その後彼女はイミテーションと戦って、力を使い果たしたんだ」 レフィア「セリスさんは目を覚ますと、カオス側じゃなくなってるのね」 イングズ「ティナ殿も苦労しただろうな、ケフカのやり方に嫌気が指し・・・」
戦いたくないって思ってるけど、ケフカはティナのして来た過ちを知ってる。 何て酷い人かしら、ケフカは。 原作ではあいつ、ガストラ皇帝直属の魔道士なのに。 皇帝であるガストラを裏切り、自分の心は壊れた。
ティナにも、同じ過ちをして欲しくない。 その為に彼が・・・、バッツが居るの。 バッツ・・・、どうかティナを1人にしないで。
ロック「ライトさんのクリスタルは、薔薇なんだな」 セシル「野薔薇に見えたけど、ライトは逞しい人だよ」 ロック「そうか?彼女はアルクゥの前で無ければ、笑顔は見れないって聞いたぞ」 セシル「彼の生き方に・・・心を奪われたかも知れないね、ライトは」 ジタン「ファリスちゃんの場合、女性を口説く奴が嫌いなんだよな」 スコール「・・・(それはお前の事だろうが、ジタン)」
はいはい、喧嘩はそこで終わり。 そのファリスなんだけど、次の座談会で登場させるわ。 彼女だけじゃない、リルムやキスティスも呼ぶつもりよ。 だんだん時間が迫って来たので、第2回大座談会は終了します。
引き続き、本編をお楽しみください。 これからも、宜しくお願いします。
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DFF012 閃光の異名を持つ女戦士と黒魔道士の少年 - ティファ・ロックハート (女性) - 2011年04月19日 (火) 16時01分 [1199]
第19話「バッツとエアリス。」
ライトさん達が帰って来てから、彼等の表情は変わらない。 コスモスはセリスに自分の力を与え、倒れようとする。 そこへ暗闇の雲が来て、彼女を看病する。 闇の化け物扱いなんて、酷いな。
コスモス軍が勝つにしても、今回の相手が厄介だ。 ゴルベーザやアルティミシア、ジェクト達が俺達の仲間になっている。 混沌の神・カオス、か。 どんな人だろうか、あの人は。
「ねぇ、バッツは今も、ティナを守りたいって思うの?」 「ああ!彼女はさ、恐れてる力があるんだ」 「貴方が傍に居ても、暴走するって、思うな〜?」 「俺を脅すなよエアリス、もしかして・・・心配なのか?」 「・・・・・・うん」
そりゃあそうだろ、兄貴。 エアリスは、あんたの事を心配している。 ティナにもしもの事があって、あんたに攻撃したら危ないんだぞ。 こう言う時は、俺かファリスに任せれば良いの。
でもファリスは、レナを守りたいって言うかも知れないな。 同じ故郷で育った、姉妹だし・・・。 相変わらずファリスの奴は、女物の格好に慣れない。 姫になっても、態度は変わらないよな。
「どうしても貴方が守りたいって言うなら、信じても、良いかな」 「えっ・・・?」 「貴方の意志は強いから、私は貴方を信じるの」 「サンキューな、エアリス」
あっさり理解しちまったな、エアリスは。 俺が行けばもっと、言いたい事伝えたのに・・・。 彼女はこう言うのは、得意じゃない気がする。 こうなったら、俺も少しは役に立たなきゃな。
必ず、この世界を守って見せます。 たとえバラバラになっても、俺の意志は変わりません。 俺達は・・・、最後まで貴方を守る事を誓います。 混沌の神・カオス、貴方を倒すのは俺達だ。
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DFF012 閃光の異名を持つ女戦士と黒魔道士 - ティファ・ロックハート (女性) - 2011年04月20日 (水) 08時21分 [1200]
第20話「暗闇の雲とアルス。」
「わしは暗闇の雲、わしに何が聞きたいのじゃ?」 「・・・アルクゥの事ですけど、彼がライトさんの騎士って言うのは本当なんですか?」 「興味深い質問じゃ!良いだろう・・・お主の問いに答えてやろう。 あの少年が何故、ライトの傍に居るか分かるか?」 「・・・・・・存じません」 「わしも多くは知ってはおらん、だが・・・ライトはあ奴を実の弟だと思っておる」 「・・・僕にも、そう感じました」
あれって、漁村の息子・アルス。 暗闇の雲の奴、あいつに何を話しているんだ。 あいつらが気にしてたのは、アルクゥの事か。 確かに俺も、あいつが気になってた。
普段笑顔を見せないライトさんに、アルクゥは傍に行こうとする。 ライトさんが怒らないから、問題は無いか。 彼女の笑顔は、あいつだけだよな。 原作でセラと再会した時、ライトさんは笑ってた。
「ロックさん、何を考えているんですか?」 「・・・・・・」
いきなり、ご本人のお出ましだよ。 しかも今は、俺の近くに居る。 戦いはないみたいだし、しばらく様子を見よう。 アルティミシア達はきっと、カオス軍には戻らない筈だ。
今度は俺が、あいつらを守る番だ。 セラにはスノウが居るし、あいつの想いは変わらない。 カオスには3連戦の戦いがあるって、聞いた事がある。 神竜があるからな、ちょっと厄介だよ。
――――――何と言われても、私達は前に進むだけだ。――――――
この言葉は、ライトさん。 そうだな、俺がこんな時に弱音を言ってる場合じゃないよな。 行くぞセラ、俺達と一緒にこの戦いを終わらせよう。 ガーランド・・・、これ以上あんたの好きにはさせないぜ。
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DFF012 閃光の異名を持つ女戦士と黒魔道士の少年 - ティファ・ロックハート (女性) - 2011年04月20日 (水) 14時40分 [1201]
第21話「ロック編:仲間への想い・序章。」
本編の前に、注意事項を書きます。
〜注意事項〜 ※これから書くストーリーは、エアリスと2人の旅をします。 ※今回のロック編では、ティファやヴァンなどのコスモス組が登場します。 ※途中クジャとの遭遇もありますが、戦闘シーンも書くつもりです。
それでは、行きます。
――――――仲間への想い・序章。――――――
此処は、月の渓谷か。 ジタン編やティナ編の場合、この場所から始まるんだ。 ジタンにエアリスを任せると、口説きそうなんだよな。 そうならない為に、俺が傍に居るんだ。
今は、クリスタルを手にする事を考えよう。 他の奴等も心配だが、今回の相手はクジャだ。 あの変態死神め、絶対に許さないぞ。 今度はマジで、倒すつもりで行くからな。
「・・・・・・なぁエアリス、気配は感じるか?」 「今は、何もないけど、この先に仲間が居るって感じがするの」 「ティファ達が、この先で待ってるだろうな」 「そうね!行こう?ロック」
本当に彼女は、俺の亡き恋人・レイチェルに良く似ている。 外見は違うけど、優しさや温もりが似ているんだ。 俺は決めたんだ、一度守ると決めた女を手放さないって。 もう・・・俺は1人じゃない、エアリスが居るんだ。
秩序の聖域を離れ、2日は経つな。 兄貴・・・それに皆、あまり無茶すんなよ。 特にスコール、あんたはもう少し笑った方が良いぞ。 笑顔の練習をするのも、良いと思うぜ。
「貴方の想い、スコールに届くと、良いね」 「届いたとしても、余計なお世話だろうな」 「そっか!スコールならきっと、そう言うよね」 「・・・・・・」 「私はレイチェルじゃないけど、私の好きな人はロック、貴方だけ」 「えっ?」 「私に沢山の顔をしてくれた、泣いたり、怒ったり、支えたり、色んな事をしてくれたの」 「・・・エアリス」 「だから今度は、私がロックを、守るの」
参ったよ、その一言には。 俺が守ると決めたのに、今回は逆に守られそうだな。 仕方ない、お言葉に甘えさせて貰おうか。 本人でも分かっていた、自分は俺の亡き恋人ではないと。
生き方や歩き方が、あいつに良く似ている。 何か俺、変だな。 皆の前では滅多に泣かないのに、彼女の前だとすぐに泣けて来る。 戦わなくて済む方法は、きっと見付かるさ。
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DFF012 閃光の異名を持つ女戦士と黒魔道士の少年 - ティファ・ロックハート (女性) - 2011年04月20日 (水) 19時38分 [1202]
第22話「指笛が呼んだ再会の仲間。」
次のひずみで、エアリスと別れた。 彼女に一体、何があったんだ。 パンデモ二ウム城に来ても、彼女の姿はない。 可笑しいな、何処に行ったんだよ。
ピィー。 年の為に俺は、ユウナから教わった指笛を吹く。 だけど、何の返事もなかった。 こんな世界じゃ、届く訳ないよな。
「あ・・・悪ィ、驚かせたか?」 「・・・・・」 「俺急いでるんだ、あんたも危ないから早くどっか行った方が良いぞ」 「もしかして・・・ザックス?」 「あんたと・・・どっかであったっけ?」
嘘だろ、ザックスがカオス側の戦士だなんて。 もう一度、あいつに会いに行こう。 エアリスには、指一本触れさせない。 再会したザックスと再び出会う為、俺は彼の後を追って行く。
――――――次のひずみには、エアリスが居るのに。――――――
何だろう、声が2つ聞こえる。 いや・・・違う、もう1人の声も聞こえる。 待ってろよ、エアリス。 彼女を守ると決めた俺は、エアリスの元へ急いだ。
何でだよザックス、何であんたがカオス側なんだよ。 訳が分かんねぇよ・・・答えろよ、ビビってんじゃねぇ。
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DFF012 閃光の異名を持つ女戦士と黒魔道士の少年 - ティファ・ロックハート (女性) - 2011年04月21日 (木) 19時21分 [1203]
第23話「ロックVSクジャ。」
ザックスとエアリスが戦いを始めようとした時、俺はその合間に入る。 少しでも良いから、俺の事を思い出して欲しいんだ・・・ザックスに。 俺はロック、あんたのたった1人の友人だよ。 忘れてるよな、俺と話した事なんて・・・。
「ロック・・・もしかしてお前は、あの時の」 「そうだ!思い出してくれたか?」 「・・・あの時のお前か、見違えたぞ」 「敵に心を奪われるとはね・・・」 「!危ねぇ」
クジャの放ったホーリーが来た時、ザックスは俺を庇った。 此処で死ぬな、ザックス。 エアリス、こいつはあんたに任せるぜ。 よくも・・・、よくも俺の親しき友人を。
此処からは、俺とクジャの戦いになる。 一番厄介なのは、クジャの放つアルテマ。 くそ、あれがあるとは思わなかったぞ。 フォースが溜まり、俺のEXバースト:ミラージュダイプが発動した。
「エアリス・・・、あいつを・・・ロックを頼む」 「そんな、ザックス、そんな弱音な事言わないで」 「興味深いやりとりが出来たよ、僕は彼を連れて行く」 「待てクジャ!まだ決着はついてない」 「無駄さ!僕にとっては、結果も同じなんだ」
ザックスを連れて、クジャはこの場を去った。 畜生!俺はあいつを、守れなかった。 何処かで聞いた、懐かしい声。 その声を頼りに後ろを向くと、ティファとヴァンが居た。
あんた達、無事だったんだな。 せっかく再会出来たのに、ザックスを失ったよ。 ショックを受ける俺を、ティファは優しく慰めてくれた。
――――――大丈夫よ!ザックスは、死んでないわ。――――――
そっか、そう・・・だよな。 簡単に諦めるような奴じゃないよな、あいつは。 ありがとティファ、少しだけ元気が出たよ。 行こう!ザックスを、連れ戻しに。
混沌の神・カオス。 貴方は必ず、俺達が倒します。 もっと強くなって、世界を救うまで・・・戦いは終わりません。 それまでは無事でいろよ、ザックス。
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DFF012 閃光の異名を持つ女戦士と黒魔道士の少年 - ティファ・ロックハート (女性) - 2011年04月22日 (金) 07時35分 [1204]
第24話「ティナ奪還作戦開始。」
クリスタル集めは、一旦中止します。 今回はDDFFメンバーと光の戦士達が、スコールの世界にやって来たと言う設定で行きます。 勿論、カップニングは変わりません。 それでは、どうぞ。
引き続き、ロック視点です。 彼なりに、頑張ろうと思います。
――――――ティナ奪還作戦開始。――――――
今回兄貴達と一緒に宇宙に飛び立ったのは、閃光の異名を持つ女戦士・ライト二ングさん。 皆からはライトさんと呼ばれ、親しくなっている。 彼女はこの世界の事を知らない為、スコールの仲間・ゼルが彼女に簡単な内容を話す。
原作だと、アルティミシアが最後のボスって事なのか。 イデア様は魔女では無くなり、その力をティナに引き継がせた。 1:30秒と言う短い時間の間に、兄貴はティナを助けなければならない。 これは、俺でも結構苦労したな。
「うわーーーーー!」 「(この船を・・・俺はどう、コントロールすれば良いんだよ)」 「バッツ・・・機械、何か言ってる」
それは、俺達からの電波通信だった。 俺達が無事と、兄貴達が宇宙に着いた事を知らせる。 シーツが沢山あり、俺達の指示通りに兄貴は動いた。 彼にパスワードを教えたのは、風紀委員の雷神。
こいつと風神は、いつもサイファーと一緒に居るからな。 最後まであいつは、アルティミシアの言いなりだった。 風神達も、あいつに戻って来て欲しかったんだよな。 イベントは進み、ティナはエスタ兵に連れてかれた。
「バッツ、無事だったか」 「ライトさん・・・・・・」 「あの後大変だったぞ、脱出ボートが何処かに不時着し・・・気が付いたら、私とピエットさんだけだった」 「(ピエット・・・ああ、一緒に脱出した男か。ん?お姉ちゃんは・・・エルオーネは)」 「お姉ちゃんは・・・見付からなかった、何処かで無事だと良いけどな」 「(ティナがエスタ兵に連れてかれたって言うのは、言いづらいな)」
確かに、今話したら厄介だよな。 ライト二ングさんの後に来たのは、俺とサイファー達。 兄貴から今までの事情を聞き、彼はライトさんから説教を聞かれる。 心中で話すのは、スコールの真似だよな。
暫くした後、行先は決まり・・・ティナを助けに行く事を決意した。 考えたくもないが、俺が適当に色んな所を押したら・・・飛空艇が動き出した。 俺の傍には、サイファーや風紀委員達が微笑んでいる。 次の目的地はエスタ魔女公民館・・・ティナの事は、兄貴に任せたぜ。
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DFF012 閃光の異名を持つ女戦士と黒魔道士の少年 - ティファ・ロックハート (女性) - 2011年04月23日 (土) 07時55分 [1205]
第25話「バッツの想い。」
行き先は、魔女公民館に決まった。 これまでのステータスを、教えて置こう。 現在は、兄貴Lv.100 セシルLv.95 ライト二ングLv.57だ。 羨ましいのは、兄貴達だな。
俺の言う兄貴は、バッツの事なんだぜ。 年とかは関係ねぇけど、俺がそう呼びたいだけなんだ。 原作だと、兄貴がスコール セシルがゼル ライトさんがキスティスなんだ。 一回でも見たいな、ライトさんが銃を使う所。
「・・・この船、飛んでるぞ」 「考えたくもないけど・・・ロックが大はしゃぎして」 「『飛んじまったぞー!』って、楽しそうに微笑んでる」 「(その隣にはサイファーが居て、ロックを慰めてるんだろうな)」
ごめん、前回のイベント・・・すっぽかしてました。 これから、魔女公民館に行き・・・ティナを奪還します。 適当に触ったらさ、この船が動いたんだぜ。 俺って、カッコ良いな。
って、自分で褒めてどうすんだよ。 ティナの事は心配だ、だけど・・・諦めるしかない。 エアリス・・・、何処に行ったんだろうな。 気が付くと彼女は、俺の傍で寝ていた。
――――――しっかり掴待ってろよ、魔女公民館に向けて出発だ。――――――
この乗り物の名は、飛空艇ラグナロク。 名前があの人と少し似てるが、とても良い船だ。 この場にユフィが居たら、事態は最悪だな。 空でも海でも、あいつに船は耐えれない。
暫くすると、魔女公民館に到着。 残った俺達は、飛空艇の中で待機。 頼んだぞ、兄貴。
「ティナ・・・待ってろよ、今助け出してやるからな」 「やっぱり・・・、素手じゃ壊せないね」 「バッツ、私の剣を使え」 「サンキューな、ライトさん」
ご自分愛用の刀を、兄貴に託す。 ティナを助けるには、ガンフレードが必要だ。 ライトさんの剣のお陰で、棺桶は外れた。 中からティナが現れ、兄貴はしっかり受け止める。
くそーっ、羨ましいぞあんた達。 ティナを無事救出し、次の目的地はイデア様の家。 ティナは魔女だから、人が沢山いる場所は拒む。 アンジェロは最初から、ティナに懐いてたもんな。
――――――最初(はな)から俺は、本気だよ。――――――
あの時の兄貴の台詞は、カッコ良かったよな。 2人のイベントが始まる前に、ティナをPTに入れよう。 最初から良い魔女は沢山いた、イデア様だってきっとそうだ。 ティナは恐れてたけど、彼女からの良きアドバイスで少しは楽になる。
再び外へ出て、セシルと交代。 これから始まるんだ、2人の会話が。 花畑を見つめ・・・セシル達は兄貴の為に、距離を置く。 緊張しないと良いけどな、兄貴が。
「・・・・・・大丈夫かな、私」 「最初から良い魔女は沢山いたんだ、ティナもそう慣れば良い」 「でもイデア様は・・・私の中にアデルが入って来たら、使われちゃうよ」 「ティナ・・・・・・」 「・・・SeeDは魔女を倒しに来るんでしょ?SeeDのリーダーはバッツ。そして・・・そしてバッツの剣が私の胸を」 「止めろ!俺が倒す魔女はティナじゃない、ティナを怯えさせる魔女・アデルだ」 「・・・・・・でも、怖いな」 「大丈夫!何があっても俺が守る、だから・・・ティナは俺の傍から離れないで欲しい」 「バッツ・・・ありがと」
2人の会話が続こうとした瞬間、雷神が割り込む。 エスタからの知らせを聞き、兄貴はティナを奪い返す罠だと言う。 だが・・・無線で話した男は、キロスだった。 キロスって・・・あの、男か。
武器がジタンの持ってる奴と少し似てて、二刀流なんだよな。 って事は、エスタ大統領は・・・スノウ。 あははっ!あいつに大統領なんて、似合わねぇ。 これ以上言うと・・・怒るよな、あいつは。
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DFF012 閃光の異名を持つ女戦士と黒魔道士の少年 - ティファ・ロックハート (女性) - 2011年04月25日 (月) 07時29分 [1206]
第26話「バッツとスコール。」
さっきまでの語りはロックでしたので、此処からはバッツ視点に変わります。 これから暫く、彼なりに頑張りたいと思います。 それでは、どうぞ。
―――――――――バッツとスコール。――――――
ティナを助けに行き、俺はこれからも彼女の傍に居たいと思った。 コスモスから託されたクリスタルの力も気になるが、ライトさんには俺の知ってる事を話せばいいと思う。 彼女はこの世界の事、あまり知らないからな。
ん〜、こう言うのはアルクゥの出番だけど・・・。 あいつは最初から、目立つのを恐れてるんだよなー。 そうだ!風神雷神といつも一緒に居るあいつなら、何とかなるな。 俺は今までの事情をサイファーに話し、彼はすぐに納得してくれた。
「他ならぬバッツの頼みだ、ライトの事は任せろ」 「ごめん・・・スコールに頼みたいけど、あいつって話すの少ないからさ」 「あいつは元俺の永遠のライバルだからな、無理はないさ」 「・・・・・・・・・」 「バッツ・・・今お前に出来る事は、あの娘を幸せにする事だろ?」 「・・・えっ?」 「お前は俺達に言ったんだ『ティナを、幸せにする』ってな」 「・・・・・・サイファー」 「そんなに深く考えるな!俺達はいつだって、お前の事を信じてる」 「・・・・・・・・・」 「自分の決めた意志なんだ、迷うなよ」
そう・・・だよな、確かに俺はティナに幸せにすると誓ったんだ。 原作だとこいつは、アルティミシアの言いなりだ。 風神雷神や、見知らぬ奴との戦いがある。 そしてその後には、魔女アデルとの戦いだ。
あいつの体内にいるリノアを助ける為に、魔女本人を倒さないと行けない。 彼女を死なせないように、あの魔法を使おう。 メガポーションじゃない、リショネだ。 よぉし!気合入れて、行くぞ。
「ふっ!変わらないな、お前も」 「あっ・・・スコール」 「別に俺は・・・お前達を招待した訳じゃないが、こう言う気分転換も悪くないな」 「・・・・・・」
ったく、相変わらず冷たいな。 いや、冷静し過ぎるって言うかな。 俺はお前やクラウドとは違い、陽気だよ。 ティファが前に、俺に言ってたっけ。
――――――その明るさ、誰かさんにも分けて上げたい。――――――
ティファの言う誰かさんって、クラウドの事か。 あいつの冷静さは、今も変わんねぇよな。 もうティファは、1人じゃないんだ。 クラウドが傍に居る、別に俺は気にしなくていい。
今も想うのは、ティナの事だ。 自分の決めた意志を、無駄には出来ない。 そうだよな、サイファー。 俺ならきっと、ティナを守り切れるよな。
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DFF012 閃光の異名を持つ女戦士と黒魔道士の少年 - ティファ・ロックハート (女性) - 2011年04月25日 (月) 09時22分 [1207]
第27話「ティナの辛い過去。」
この世界の設定に依ると、俺はスコールになってんだよな。 小生意気なリルムがシュウ先輩で、クラウドは二ーダの役。 まっ、あいつにしては良い役だな。 確かライトさんが、キスティスの役だったっけ。
女教官みたいな言い方が出来るか不安だけど、やってみるか。 若干KYエースのティーダは今回、ゼルの役。 振り向かせようとする所は、リノアみたいだな。 そして・・・俺の守るべき恋人・ティナは、リノアの役。
「・・・私はキスティスのように慣れるか不安だ、でも・・・やるしかない」 「俺もッスよ、今回はゼルの役だけど・・・ムードメーカってとこッスよね」 「それでバッツ、俺はどんな役だ?」 「うーん・・・スコールか、俺は主人公だから・・・シド学園長だな」 「いや・・・その役は、あの一流技師に任せてある」 「シド7は、俺と同じハイウィンドが名字だ」
そう言えば、もう1人居たな。 そいつはカインと同じ竜騎士で、下の名前がハイウィンド。 えっと、何て名前だったっけ?あいつの名は。 !そうだ、リチャードだ。
よしっ、この調子でどんどん先へ進もう。 っと言いたい所だが、クラウドとティナがその場に居ない。 あいつ・・・俺のティナに何かあったら、絶対許さないからな。 例え元ソルジャーだろうが、俺は手加減しないぞ。
「・・・・・・」 「此処に居たのか、ティナ」 「・・・この世界に来ると、悲しい記憶が蘇るの」 「悲しい記憶?」 「・・・・・・あれは、私が元の世界に居る頃なの」
クラウド1人に任せたら身が持たん、そう思い・・・俺は少し離れた場所で2人を見守る。 ティナの辛い過去って、何なんだろうな。 この世界の場合、彼女は魔女になっている。 そして・・・その中には、アデルが居るんだ。
アデルはティナの体を使って、未来を壊そうとする。 そんな事・・・、俺達がさせるもんか。 何故なら俺は・・・そう、俺は魔女の騎士。 俺達が倒す魔女は、ティナを怯えさせる魔女・アデルだ。
「良いのですか、彼女の傍に居なくて」 「・・・今は、2人にしてやりたいんだ」 「クラウドとティナは、お互い別の過去を持っています」 「別の過去?」 「クラウドの場合・・・彼は英雄セフィロスに憧れて、ソルジャーになる為に故郷を離れました。 そして私は、ザックスが言ってた事を覚えています」 「・・・何て言ったんだ、あいつは」 「『ソルジャーはモンスターみたいなもんだ、諦めろ』・・・彼はクラウドに、こう言ったのです」 「・・・・・・そうか」 「おじけ着きましたか?」 「いや、まだだ」
ティナが全てを話すまでは、時間が掛かる。 俺の願いは、たった1つだ。 これ以上・・・好きになった女を失うのは、嫌だ。 ティナと一緒に、平和な世界を作りたい。
俺はただ・・・親父の遺言で、旅を続けているだけだ。 あいつが憧れてた英雄セフィロスは・・・、今じゃカオスの戦士。 ティファやヴァン達が、俺達の仲間になったからな。 クジャも最初は俺達の仲間だったけど、ケフカに先手を取られ・・・あいつはカオスの戦士になっちまった。
――――――前だけ見てろ、背中は守る。――――――
この温かい言葉は、ライト。 閃光の異名を取る女戦士・ライト二ング、俺や皆からはライトと呼んで親しくしている。 今の彼女に笑顔があるのは、アルクゥのお陰だ。 あいつは今回、ロックが演じるセルフィの友人役だ。 ・・・・・・必ず俺達で、カオスを倒すんだ。
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DFF012 閃光の異名を持つ女戦士と黒魔道士の少年 - ティファ・ロックハート (女性) - 2011年04月26日 (火) 16時27分 [1208]
第28話「ファリスとレナ 2人の決意。」
・・・・・・・レナやファリス達は、元気かな。 あの2人はきっと、元の世界で大臣に心配を掛けたからな。 だけどファリスは、抜け駆けするのが多い。 故郷より愛する子分達が心配、か。
俺の親父は3年前に、病気で亡くなった。 元暁の戦士で、俺達の世界の為に・・・残ったんだ。 得にロックは、トレジャーハンターになる為・・・旅を続けている。 あいつの一番悲しい過去は、話さない方が良いな。
「バッツ、来客だ」 「・・・レナ、ファリス」 「バッツ・・・私達も連れて行って?」 「・・・・・・駄目だ!レナには玉葱が居るだろ?俺には関係ないよ」 「あんたがティナを手放したくない気持ちは分かるわ、でもね・・・これは1人の問題じゃないの」 「えっ?」 「星を救う・・・いや、世界を救う戦いなの」
未来の魔女・アデルから、この平和な世界は守りたい。 でも・・・本当の最終ボスは、ガストラ皇帝直属の魔道士・ケフカ。 あいつは毎回、ティナを狙って来る。 今度はこの程度では、気が済まない。
俺が、彼女を守るんだ。 これ以上お前に、好き勝手な真似はさせるか。 ティナはイデア様の後を継いで、魔女になったんだ。 彼女の言う通り・・・、慣れれば心配ないさ。
「あのさ・・・兄貴、行先は決まったか?」 「いや、まだ考え中だ」 「一回皆を連れて、俺が居たトラビアに行きたいんだ」 「・・・目的地に決めて置く」 「やったぜ!じゃあ、後でな」
ロックが通ってたトラビアは確か、ミサイル直撃のせいで酷くなっている。 無理に笑うのは、あいつには似合わない。 俺とティナが出会ったのはダンスパーティーで、再会はティンバー。
最初はいがみ合ってたけど、彼女の生き方に俺は心を奪われた。 それからなんだ、俺がティナを好きになったのは。 ごめん・・・レナ、俺の事は諦めて欲しい。 そしてファリス、玉葱の分までレナを守ってやって欲しいんだ。
「当然でしょ!私は、タイクーンの姫なんだから」 「いいのか?ファリス」 「バッツの気持ちは・・・痛いほど分かるの、自分の傍にはティナが居る。 2人の幸せは・・・誰にも止められないわ」 「・・・・・・」 「ライトさん、私達も一緒に戦うわ」 「そう言ってくれると、私は助かるぞ」
常に冷静だな、ライトは。 同じ悲しみを繰り返さない為にも、俺達は前に進むんだ。 そして、ケフカを倒せば・・・この世界に平和が戻って来る。 ラグナ親父、この世界の事は俺達に任せろ。
そしてスコール、お前はさ・・・俺みたいに笑えよ。 余計な御世話かも知れないけどさ、俺達は一緒に戦う仲間なんだ。 確かに、ずっと一緒に居る訳じゃないのは分かってる。 皆はそれぞれ、元の世界に帰っちまうからな。
――――――光は、我等と共にある。――――――
温かい言葉だな、WoLの台詞は。 俺達の中には、力を貸してくれるG.Fがある。 ティナはシヴァを操るし、俺は炎の魔人・イフリートを操る。 形は違うけど、持ってると温かい気持ちになって行くんだ。
これが俺の物語の、最終章だ。 しまった!黙ってティーダの決め台詞を、勝手に使ってしまったぜ。 今謝っても、遅いよな。 頼むー!拳骨だけは勘弁してくれよ、ティーダ。
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DFF012 閃光の異名を持つ女戦士と黒魔道士の少年 - ティファ・ロックハート (女性) - 2011年04月27日 (水) 07時58分 [1209]
第29話「ヴァンの決意とティナの想い。」
確かに、良い魔女は沢山居たよな。 ティナもそうなれば良いって、自信たっぷりで言っちまったけど・・・どうするかは彼女自身だ。 迷う俺に勇気付けてくれたのは、ブリッツの選手・ワッカと幼馴染のルールー。 そうだったな、お前達も一緒に旅をしてたよな。
――――――久し振りだな、バッツ。――――――
う〜ん、どっかで聞いた事のある声だよな。 俺が最も覚えてるのは、幸運のお守り位だな。 誰だったっけ?あいつの名前は。 召喚獣として、登場する時もあるしな。
「バッツ!此処に居たのか?」 「どうした、ヴァン」 「・・・ファリスから聞いたけど、ティナは昔・・・帝国の兵士だったらしいな」 「・・・・・・・・・」 「彼女の持つ魔導の力を使って、新たな帝国を作ろうとするケフカは許せねぇ」 「ヴァン・・・・・・」 「俺達はコスモスに呼ばれた戦士なんだ、お前もそんなに気にするなよ・・・バッツ」
サンキュー、ヴァン。 お前のお陰で、少しは元気出て来たよ。 彼には、一番叶えたい夢がある。 一流の空賊になり、飛空艇を上手く使いこなす事だ。
空は、怖い所なんだよな。 俺・・・餓鬼の頃、近所の友人と遊んだ事があったんだ。 勢いよく高い所に登ったのは良いけど、そこから降りられなくなった。 それからなんだよ、俺が高い所を恐れるようになったのは。
「ワッカさん・・・ルールーさん、ライトさんが呼んでましたよ」 「ああ・・・行こうぜ、ルー」 「・・・・・・バッツ、辛いのは貴方だけじゃないわ」
俺は・・・、何て馬鹿なんだろう。 あんなにティナの事を守りたいって思ったのに、急に怖くなって来た。 マジで、カッコ悪いよな・・・俺って。 でも!俺の意志は、諦めるもんか。
そして暫くした後、俺はティナを呼び出した。 少しは彼女にも、俺の想いを聞かせてやりたいからな。 お互い想いを寄せているのも、何かの縁なんだ。 特にティナ・・・、あんたを見てると死んだお袋を思い出す。
「私・・・戦いが終わっても、バッツと一緒に居たいの」 「えっ?」 「私は魔女だから、人が沢山いる所とかは行きたくないんだ」 「・・・・・・ティナ」 「でもね・・・貴方と同じ夢を、私も見られたら良いなって思うの」
俺と同じ夢、か。 俺の夢はただ、親父の遺言なんだよ。 楽しい時は、これからも続くんだよな。 そうだよな、俺はティナを守るって決めてたんだ。
大丈夫だよ、ティナ。 あんたに何があっても、俺がティナを守る。 だからさ・・・、そんなに心配すんなよ。 俺はいつだって、あんたの傍に居るからさ。
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DFF012 閃光の異名を持つ女戦士と黒魔道士の少年 - ティファ・ロックハート (女性) - 2011年04月27日 (水) 15時44分 [1210]
第30話「先代の魔女・イデアとライト二ング。」
俺とティナが不在の間、もう1つの友情が生まれた。 ライトは実の妹であるセラを守る為に、閃光の異名を取った女戦士。 対するイデアは、バラムガーデンの学園長・・・シド・クレイマーの妻。 長い間アルティミシアに操られて来たが、スコール達と戦い・・・正気に戻る。
原作だと、アルティミシアの心はリノアに乗り移るのか。 昏睡状態になり、魔女アデルの封印を解く。 孤児院で共に育った姉・エルオーネと一緒に、彼女を目覚めさせた。 今回は、ティナがアデルに心を乗っ取られてるんだよな。
「貴方がファリスですね、バッツから貴方の事は聞いています」 「・・・以後お見知り置きを、イデア様」 「バッツの言う通り、私は長い間・・・アルティミシアに私の体を使われていました」 「・・・・・・何故、そんな事をしたんですか?」 「エルオーネを、守る為なんです」 「・・・・・・スコールが彼女を独り占めしたって言う、あのお姉さん」
つーかその話、誰から聞いたんだよ。 それってさ、ゼルだろうな。 あいつは何でも物知りって訳じゃないけど、大体の事は覚えてるからな。 毎回スコールに付きまとうけど、あいつも苦労するよな。
以前サイファーに、チキン野郎って言われてたっけ。 あの時のあいつの一言を思い出すと、笑えるな。 って俺に八つ当たりすんなよ、ゼル。 悪かったからさ、許せって。
――――――別れる運命だ、仲良くしたって辛いだけって。――――――
流石にスコールは、そこまで言わないだろう。 特にあのおっさん、玉葱とのエンカウントの時・・・自分で『おじちゃん』って言ってたよな。 子供扱いされる所が、玉葱の嫌いな所だ。 いい年してその言い方は、良くないだろ?ラグナ。
「ほらね!バッツだって呆れてるよ」 「うっ・・・悪かったよ、オニオン」 「イデア様・・・幼いスコール達を育ててくれたんだね」 「ああ・・・!その中には負けず嫌いのサイファーも居たぞ」 「・・・・・・その一言は余計だぞ、ラグナ」 「そう怒るなって、サイファー」 「だけど・・・あいつにも、謝りたいな」
くそー、あいつの拳には参ったぜ。 何で俺が、あいつに八つ当たりされなきゃ行けないんだよ。 あの強さを見ると、ティーダに見えるんだよな。 お互い格闘家っぽいし、強さはほぼ互角。
まぁ・・・、風紀委員の連中には敵わないな。 これからも俺は、親父の遺言通りに旅を続ける事にする。 勿論、愛するティナと一緒にな。 見てなよエドガー、ティナに何かしたら承知しねぇからな。
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DFF012 閃光の異名を持つ女戦士と黒魔道士の少年 - ティファ・ロックハート (女性) - 2011年04月29日 (金) 07時28分 [1211]
第31話「ファリスの想い。」
俺の元居た世界だと、ファリスはずっと男勝りな言い方をしていた。 子供の頃は優しいお姉さんになっていたけど、親父であるタイクーン王と旅の途中・・・彼女は海に落ちた。 それからなんだ、彼女が男のふりをするようになったのは。 言葉は乱暴だったけど、コスモスに呼ばれてからは女らしく戻っている。
サス―ンのイングズも、一緒に来ればよかったよな。 だけど、仕方ないんだ。 彼には、サラ姫を守ると言う使命がある。 俺もあいつのように、ティナを守って見せる。
「おっ!よぅ、ファリス」 「ザックス・・・・・・」 「どうしたんだ、悩みがあるならお兄さんに相談してみな?」 「・・・・・・別に、大したことじゃないの」 「海賊の頭って言うのは、ハッキリしたぜ」 「えっ・・・?」 「ロックからさ、お前の事色々教えてくれたんだ。レナを見守ったり、俺達の仲間でもある」 「・・・・・・最後の一言は、理解出来ないわ」
ったく、陽気過ぎるんだよザックスは。 エアリスは今さ、ロックに想いを寄せている所なんだぞ。 それで良いのか、あんたは。 もしかして・・・レフィアに、好意を抱いてるって言うんじゃないだろうな〜。
駄目だ!彼女は、絶対に駄目だ。 そんな事したら、ルーネスが許す訳がない。 レフィアもルーネスに真剣だし、お互い好意を抱いている。 ザックスの女癖は、ジタン達みたいだけどな。
「「ヘックシュン!」」 「どうしたんだ?お前達」 「いや、何でもないよ・・・スコール」 「そうそう・・・何でもないんだ、気にすんなって」
スコールは、こう思っていた。 本当にこいつらは、エドガーみたいな態度を取るな。 ははっ!思いっきり言われてるぞ、お前等。 スコールの心中を聞いた途端、ジタンは勢いよく落ち込む。
彼を支えるアーヴァインも、苦労するな。 確かジタンとスコールって、相手が居るんだよな。 スコールはリノアが好きだし、ジタンはガーネット姫が好き。 彼女以外の女性を口説くと・・・怒るな、あの姫様は。
「なぁファリス、これからは俺があんたを守るよ」 「良いの?」 「前にスノウが言ってただろ!『1人より一緒の方が幸せだって、分かっちまった』って」 「・・・・・・そうだったね」 「大丈夫さ!俺は絶対、ファリスを悲しまないように約束するぜ」 「ええ!宜しくね、ザックス」
ちょっ・・・、マジかよ。 そんな明るい顔されたら、ファリスだって断る理由が無くなるじゃんか。 親父・・・こう言う時、どうしたらいいんだ。 へっ?このまま、見守れって。
勘弁してくれよ、親父。 そんな事、俺が出来る訳ねぇっつーの。 何回も言ってんだろ、俺にはティナが居るって。 これ以上俺は、彼女の悲しむ顔は見たくないんだ。
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DFF012 閃光の異名を持つ女戦士と黒魔道士の少年 - ティファ・ロックハート (女性) - 2011年05月02日 (月) 07時00分 [1212]
第32話「ティナとライト二ング、2人の気持ち。」
あれから、2日が立った。 だけどティナはまだ、俺の所に戻っていない。 彼女は前に、俺に言った。 『自分は魔女だから…人が沢山いる所には行きたくない』って、そう言っていたのを覚えている。
イデア様は元々、優しい魔女だよ。 長年誰かに心を凍らされたが、スコール達が駆け付けて…正気に戻ってくれた。 彼女はもう、魔女では無くなったんだ。 悔しいけど…、仕方ないんだよな。
「ライトさん…」 「ティナか、どうした?」 「私…バッツには言えない事が、あるんです」 「『愛する心』…か」 「……こんなの、彼には上手く話せれなくて」
俺に心配掛けたくないから、黙っていたのか。 そんなのはライトじゃなく、俺に話せば良いだろ。 何処まで知ってるかは分かんねぇけど、少しなら説明出来るぜ。 ……最近変だよな、俺って。
ティナが傍に居て笑い、俺はただ微笑んだだけだ。 逆にライトは、滅多に笑わない。 下界(パルス)に取って、俺達人間は道具だ。 彼女は道具のままで、終わりたくないんだよな。
「私も・・・そんなに多くは知ってる訳じゃないが、少しなら教えてやるよ」 「本当?」 「ああ!愛する心はな、自分が本当に好きだと思う奴に正直な気持ちを伝える事だ」 「・・・・・・・正直な、気持ち?」 「そうだ!私は実の妹であるセラを守る為に、親から貰った名を捨て…閃光の異名を取った」 「………素敵な名前なのに、勿体無いわ」 「親から貰った名を捨てれば、子供じゃ無くなると思った」 「…………」 「…ティナ、お前には不思議な力がある」 「えっ?」 「幻獣と人間の血を引く、不思議な力だ。簡単に言えば…魔導の力と言うべきか」 「ライトさん……」 「バッツに伝えて置け!『前だけ見てろ、背中は守る』ってな」 「……はい」
アルクゥの騎士だけど、背中は守ってくれるのか。 俺も少しは、良いとこを見せないとな。 親父・・・お袋、引き続き俺の事を見守ってくれ。 必ずこの世界を救い、愛する恋人と一緒に故郷に帰るよ。
ボコが待ってるからな、元の世界に。 たまには、あいつにも顔を見せに行かないとな。 風の心・探求、ずっと…一緒に戦おうな。 いい加減俺も、高所恐怖症を克服しねぇと行けないな。
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DFF012 閃光の異名を持つ女戦士と黒魔道士の少年 - ティファ・ロックハート (女性) - 2011年05月02日 (月) 13時11分 [1213]
第33話「ライト二ングの微笑み。」
前回UPした、『ティナとライト二ング、2人の気持ち。』の続きです。 引き続きバッツ視点ですので、ご了諾下さい。 次の34話からは、ドラクエ8のメンバーが登場します。 エイト ヤンガス ゼシカ ククールの4人が、コスモス側と言う設定です。
これからも、宜しくお願いします。 それでは、どうぞ。
――――――ライト二ングの微笑み。――――――
次の話では、新たなメンバーが増えるのか。 何でも、ドラゴンクエストシリーズの8つ目だと聞く。 そのメンバーの1人、ククールは女好き。 あいつって何か、フィガロ王のエドガーと同じ性格なんだよな。
ゼシカには、許嫁が居るんだぞ。 8メンバーだけじゃなく、5の幼馴染コンビとフローラ姫も登場するぞ。 この文章が俺だと思い、読んでくれよな。 最後まで、付き合ってくれよ皆。
「おいおい…誰に言ってんッスかね、バッツは」 「この小説を読んで下さっている人達だと、僕は思いますよ」 「なぁアルス、お前の世界ってどんな所なんッスか?」 「僕の世界には…飛空艇や船があります」 「海賊船もあるって事は、大体4つッスね」 「はい!僕は、漁村の村で生まれましたから」 「フィッシュベルか、確かに漁村の村っぽいッスね」 「えへへっ!照れますよ、ティーダさん」
アルスの第一印象は僕、って事はホープやアルクゥと同じか。 俺も餓鬼の頃は、あいつらと同じ第一印象だったな。 ヤベッ、セシルも一緒じゃんか。 危ねぇー、忘れてたら怒るぞ…あいつが。
ルーネスの世界に居るアルス王子は、第一印象が私だ。 この第一印象は女性陣やヴィンセント、ゴルベーザが使っている。 セフィロスの奴もたまに、言い方を変えるんだよな。 いや待てよ、タークスのリーダー・ツォンも一緒だったな。
「私は…どんな時でも、アルクゥの傍に居たいと思う」 「そっか…」 「反対しないのか?ティナは」 「反対しないよ!だってアルクゥも、貴方に好意を寄せているから」 「……アルクゥは何故、私を選んだだろうな」 「貴方と一緒に居たいから、だと思うわ」 「それもそうだな…済まないなティナ、私の弱音が聞こえてしまい」 「んーん!ライトさんと話せて、良かったわ」 「……ティナ、ありがとう」
今一瞬だけ、ライトが微笑んだ気がした。 ほとんどは冷静過ぎて冷たかったけど、アルクゥは彼女に笑って貰おうと頑張っている。 この2人には、ずっと一緒に居て貰わないと困るからな。 ちなみに困るって言うのは、俺達の方だぞ。
ティファなら多分、結婚しろって言うだろうな。 セリスやセルフィは温かく応援するけど、リルムは容赦ないし。 いい加減お前も、少しは落ち着けよ。 俺達は、仲間なんだからさ。
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DFF012 閃光の異名を持つ女戦士と黒魔道士の少年 - ティファ・ロックハート (女性) - 2011年05月02日 (月) 16時22分 [1214]
第34話の前に、登場人物後編を紹介します。 前回更新したメンバーは、メインメンバーです。
※この小説は二次小説ですが、完全にオリジナルです。 ※アルマリ オニレナ カイセリ バツティナ ロクエア クラティ ザクファリ スコリノ ジタガネ ティダユナ ライクゥなどのカップルを取り扱っています。 長過ぎて、済みません(><) それでは、どうぞ。
〜登場人物紹介。後編〜
ロック・コール(25)冒険家 男 175cm 11月24日生まれ さすらいの旅人、古代を求め…世界を股に掛けるトレジャーハンターの称号を持つ若き青年。 1年前に最愛の恋人・レイチェルを帝国の衝撃により亡くし、そのまま引き摺っていた。 そんな彼を支えてくれたのは、セトラの民で…古代種の末裔でもある少女・エアリス。 彼女の生き方に、心を奪われている。 CV:鈴村健一
エアリス・ゲインズブール(22)白魔道士 女 163cm 2月7日生まれ セトラの民で、古代種の生き残り。 15年前に母・イファルナを亡くし、それ以降は神羅に追われ続けている少女。 そんな彼女をさすらいの冒険家・ロックに助けられ、彼女に好意を抱いている。 今回ではアシストとして参戦し、バッツ達の力になる。 CV:坂本真綾
カイン・ハイウィンド(21)竜騎士 男 183cm 槍を携え、竜をかたどった鎧に身を包む戦士。 感情を表に出すことはないが、正義感にあふれる情に厚い人物。 父親の後を継ぎ、竜騎士としての技を磨く男。 処刑されそうになった元帝国の女将軍・セリスを助け、彼女に好意を抱いている。 CV:山寺宏一
セリス・シェール(18)ルーンナイト 女 172cm 3月10日生まれ 帝国の英才教育を受け、人工に生み出された魔道戦士。 幾多の戦いを切り抜けて来たが、追手の帝国兵に捕まる。 処刑寸前、竜騎士の後を継ぐ若き男・カインに助けられ…彼に好意を抱いている。 CV:松岡由貴
ヴァン(17)空賊 男 170cm さまざまな武器を器用に使いこなす、快活な少年。 物怖じしない性格で、過酷な戦いにも臆せずに立ち向かう。 CV:小野賢章(原作12では、武田航平)
ラグナ・レウァール(30位)元ガルバディア兵士 男 181cm ヴァンと同じく…さまざまな銃や兵器を使って戦う、賑やかな男性。 気取らない性格で、さりげなく戦士達のまとめ役となっている。 CV:平田広明
このようなメンバーが、登場します。 他のメンバー紹介は、本編更新中に説明します。 引き続き、バッツ視点となります。 彼なりに、頑張って行きますので…応援宜しくお願いします。
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DFF012 閃光の異名を持つ女戦士と黒魔道士の少年 - ティファ・ロックハート (女性) - 2011年05月03日 (火) 06時49分 [1215]
第34話「コスモスの願い。」
あれから結局、魔女アデルを倒す事は出来なかった。 それはああ言う設定で、スコールの世界に来ただけなんだぞ。 腕試しには、丁度良かったかもな。 だけど…ティナの天敵・ケフカは今も、彼女を狙っている。
俺の最愛の恋人の名は、ティナ・ブランフォード。 生まれながらに魔導の力を持ち、長年帝国に心を操られて来た少女。 幼い頃に幻獣界で幸せに暮らしていたが、生まれてすぐ2年後…ガストラ帝国が幻獣界に来た。 彼女の母・マドリーヌは娘の為に戦ったが、歯が立たない。
――――――でも、私には『愛』と言う感情を知らない。――――――
「バッツ!そんなに悲しまないで」 「でも、コスモス」 「ティナのご両親は、彼女を守る為にガストラ帝国と戦ったのです」 「…………」 「ですがバッツ、貴方は1人ではありません」 「えっ?」 「気付いてないの?貴方は既に、ティナさんの騎士になっているじゃない」
コスモスの後に話し掛けてきたのは、マリベル。 彼女は漁師の息子・アルスと幼馴染で、何でも冒険に興味深々なわがままお嬢様。 確かに、彼女の言う通りかもな。 俺はもう1人の戦士じゃない、主を守るコスモス側の1人だ。
あの紫のバンダナ男は、見た事ないな。 今回彼女が呼んだのは、新たな7人の戦士達。 マリベルは俺に、あいつらを1人ずつ紹介してくれた。 金髪の少女は、ビアンカって言うのか。
「初めましてバッツさん、ビアンカと言います」 「ああ!宜しくな」 「私の見たてに依ると、貴方は既に相手の居る方でいらっしゃいますわね」 「バッ、ちょっと…フローラ」 「私はフローラと言います、以後お見知りを願いますわ…バッツさん」 「…………」 「こんな綺麗な人が王女様なんて…ってイテッ」 「ったく、そう言うとこは相変わらずね?ククールは」
ゼシカは、何処かの令嬢らしい。 性格は大体、マリベルと同じだな。 うわっ!珍しい武器を持ってんな、あんた。 何で斧が、あんたの使用武器かは分かんない。
マリベルは俺の為に、1人の男を残したままその場を離れる。 こいつにも、名はないのか。 いや、エイトと言う名前がある。 俺はバッツだ、宜しくな。
「こちらこそ!君もコスモス様に呼ばれた戦士なんですね?」 「ああ!でもさエイト、無理に敬語を使わなくても良いんだぜ?」 「ですが……」 「バッツの言う通りです!貴方の思うように、話せば言いのですから」 「……はい」 「そうだ!後でお前にも、俺の仲間達を紹介してやるよ」 「うん、期待してるよ」
ドラクエシリーズの戦士達は皆、変わった武器で戦う。 こいつらもきっと、元の世界に帰りたいかも知れないな。 俺も、こいつらと同じ気持ちだ。 ケフカを倒し、この世界に平和を取り戻す。
混沌の神・カオスと戦う為、俺達は調和の神・コスモスから力を与えられた。 この力は戦いを得ることで俺達の意志に馴染み、やがてクリスタルに形を変えるのだと言う。 カオスの戦士達と戦い、クリスタルを得て…混沌の神・カオスへと挑む。 あいつより先に倒すのは、ケフカの方だ。
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DFF012 閃光の異名を持つ女戦士と黒魔道士の少年 - ティファ・ロックハート (女性) - 2011年05月03日 (火) 08時23分 [1216]
第35話「エイトの想い。」
俺は約束通り、エイトに仲間を紹介した。 ザナルカンドエイブスのエース・ティーダと、彼の恋人である召喚士の少女・ユウナ。 今回の続編で、ティーダの彼女が参戦決定になったんだ。 タンタラスの一員・ジタン、こいつとティーダの早さはほぼ互角なんだぞ。
相変わらず無愛想で無口が多い青年・スコール、その隣に居るのはレジスタンス組織のメンバー・リノア。 良く見るとさ、ティファと少し似てるだろ?エイト。
「ティファさんって言うのは、黒髪の長い女性ですね」 「ああ!俺の愛する幼馴染でもあるからな、彼女は」 「話を割り込むなよ、クラウド」 「す…済まない」
さっき話してた男はクラウド、あいつは元ソルジャー・クラス1stだったんだ。 ある事件をきっかけに、ソルジャーを止めた。 簡単に言うと、自分の幻想を演じてたってとこかな。 フリオニールと話してるのは、光と闇の2つの能力を使う戦士・セシル。
そうそう、オニオンは最近…タイクーンの王女・レナの騎士になったんだ。 理由は分かんないけど、こいつは守るって言ったら最後まで諦めないんだぞ。 そして最後は…俺達のリーダー、ウォーリア・オブ・ライト。 自分の本名と、生まれた故郷を忘れてしまっているんだ。
「君がエイトか、私と仲良くなろう」 「いえ、俺はバッツさんといっぱい話したいので…」 「こらバッツ、何で俺を紹介しないんだよ」 「あのねー!あんたは今までセシルと話してたでしょ?バッツはさ…あんたの為に邪魔したくなかったんだよ」 「玉葱……」 「バッツの言う通りさ、僕は今レナの騎士をやってるんだ」 「玉君…貴方の意志は、強いのね」 「そ…そんな事、ないよ」
レナの笑顔に弱いなー、玉葱は。 以前ジタンから『ティナを悲しませんなよ』って茶化された時、彼は自分だって子供のくせにって言ってた。 特に玉葱は、俺達の中で素早さが一番高いんだ。 ヤベッ!ティナを紹介すんの、忘れてた。
彼女は、人が沢山いる所を拒んでいる。 速さはゆっくりが多いけど、魔法メインに戦ってるんだ。 エイト達の世界だと、呪文って呼ばれてるけどさ。 あそこに座ってる少女が、ティナだ。
「先程の皆とは違って、優しい子なんだね」 「見た目はな!だけど、恐れている力があるんだよ」 「えっ?」 「彼女は元ガストラ帝国の、女兵士だったんだ」 「…………」 「セリスの話だと、ティナは生まれた時から魔法を覚えているらしい」 「セリスさんも…同じでは?」 「一緒だけど、覚える魔法が違うんだよ」 「氷の魔剣士ってとこだろうね、彼女は」
セリスの職業・ルーンナイトは、敵から魔法を吸収する魔封剣がある。 最悪な事態を知った彼女は、帝国を抜け…リターナーに身を応じる事になったんだ。 簡単に言えば、愚かさな戦争ってとこだな。 エイト…あんたには話してないけど、俺は3年前に親父を病気で亡くしたんだ。
お袋は、俺がまだ幼い時に死んだ。 ティナのようにって訳じゃないけど、悲しかったんだ…昔は。 でも!今の俺にはさ、相棒が居る。 チョコボだけど、親父が残してくれた遺言があるんだ。
「世界中を見て回れ、か」 「どうした?」 「分かる気がするんだ、貴方の言いたい事が」 「…………」 「でも…ティファさんは違う、彼女は幼い頃に母親を亡くし、15歳の時に父親を英雄セフィロスに殺されてしまった」 「あいつ、何も話さなかったのに」 「家族を亡くした人達の為に、俺達が強く慣れば良いと思うんだ」 「……エイト」 「コスモス様が俺達にクリスタルを託したのは、そう言う意味なんだと思う」 「………そうか」 「バッツさん!こんな所で落ち込んでは居られませんよ、一刻も早く…俺と皆でケフカを倒さなければ」
これが、あんたの望みだったんだろうな。 ティファはあんまり、俺にそんな話はしなかった。 何故エイトは、あそこまで仲間の事を知っているんだろう。 ボコに会う為にもまず、ケフカを倒さないとな。
サンキューな、エイト。 あんたのお陰で、俺も少しは楽になったよ。 そうだよな…居なくなった親父やお袋の分まで、俺がもっと強くならないと行けない。 あんたのその気持ちに、俺は信じるぞ。
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DFF012 閃光の異名を持つ女戦士と黒魔道士の少年 - ティファ・ロックハート (女性) - 2011年05月04日 (水) 07時21分 [1217]
第36話「幼馴染同士の会話。」
コスモスが今回、新たな仲間を呼び出したのは7人。 ドラクエ8の主人公は、光の戦士とどうも気が合わない。 彼は迷いもなく、俺と一緒に居たいと言う事を望んだ。 皆が主に使えられるのは、そう言う事なのか。
呼び出された仲間の中には、ほとんどの記憶を忘れた奴もいる。 俺はただ、ガラフの真似をしているだけなのに…。 ったくティーダの奴、何が大切な人なんだよ。 俺とエイトの間に首突っ込んだら、容赦しないぞ。
「リュカ!向こうでお話ししない?」 「どうしたの?急に」 「此処に居ると話しづらいし、皆が聞き耳を立てると思うから」 「そうだね!少し静かな場所で、一緒に話そうか」 「ええ!」
ビアンカも、ティナと同じような存在なんだな。 確かに、此処で話すと他の奴等に聞こえるからな。 ドラクエ5の主人公の名は、リュカ。 大戦士・パパスの息子で、王子様。
何か、アルス王みたいな感じだな。 あいつもきっと、この世界の何処かに居るんだ。 自分の故郷・サロニアを救う為に、あいつは俺達と共に戦う。 どうしても故郷が心配なら、あのおっさんに頼むしかないな。
「それってさバッツ、フィガロ兄弟の事か?」 「ああ!特にエドガーの奴は女好きな国王だ、その行動に耐えるマッシュにも苦労を掛ける」 「マッシュさんって、どんな人なの?」 「うーん…そうだな!エドガーと同じ金髪で、憲法着を着用しているモンク僧だな?あいつは」 「双子の兄弟とは、思えないな」 「マッシュの方が兄貴より背が高いんだぞ?ルーネス」 「確かにね!お互い、10cmの差があるわ」
エドガーの身長は183、マッシュは193cm。 レフィアの言う通り、2人の身長差は10違いだ。 彼女はカズスの村の少女で、鍛冶屋・タカの娘。 ジンの呪いに掛かったカズスの村人達を助ける為に、俺達と一緒に旅をしている。
ルーネスは何でも、外遊びが好き。 幼馴染のアルクゥとは違って、好物は肉。 少しやんちゃだけど、何処か力が抜けると、仲間達に支えられる戦士だ。 こいつの世界にも、ジョブチェンジシステムがある。
「ねぇリュカ!私、とても嬉しかったのよ」 「何が?」 「あの時…幼い頃から一緒に居た私かフローラさんのどちらかを選び、結婚するのか迷ってたから」 「俺が一番好きなのは…ビアンカだけだよ」 「えっ?」 「確かに君はあの時、フローラのように女らしくないって言ったけど…それでも俺は一緒に居たいと思ったんだ」 「……………リュカ」 「セシルさんの世界だってそうだろ?彼の世界では最後、ローザさんと結婚するんだ」 「素敵な話ね………」 「うん!この世界に呼び出されたからには、俺達が皆の役に立たないと行けないんだよ?ビアンカ」 「……ずっとリュカの傍に居ても良いの?私」 「当たり前だよ!俺の好きな人は、ビアンカしか考えられないからね」 「リュカ……ありがとう」
そうだったな、原作の時…彼等は結婚するんだよな。 俺はただ、親父の遺言通りに旅をしているだけだ。 知り合った恋人・ティナを守る為に、俺は戦い続ける。 あの2人は幼馴染だけど、お互い好意を抱いているんだ。
今は、2人にさせて置こう。 邪魔したら、あいつに何を言われるか分からない。 ……俺にも、こんな頃があったのかな。 駄目だ!此処で弱音を言っては駄目、エイトの気持ちを無駄にしては行けないんだ。
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DFF012 閃光の異名を持つ女戦士と黒魔道士の少年 - ティファ・ロックハート (女性) - 2011年05月05日 (木) 08時06分 [1218]
第37話「ティファ編:仲間。」
此処からは、ストーリーモードに切り替えます。 彼女の舞台は、次元城。 バッツ編と被ってますが、気にしないで下さい。 今回のストーリーでは、クラウドと暗闇の雲が味方として登場します。
引き続き、バッツ視点です。 それでは、どうぞ。
仲間を支える心意気を持つ格闘家・ティファ。 彼女は、クラウドとの旅の途中に罠に掛かり…次元の狭間へと飛ばされてしまった。 無事に仲間と再会する為に、彼女は1人で旅に出る。
――――――仲間。――――――――
「ここは…何処かしら?」 「それで、お前の捕えた獲物は何処に居る?」 「あれれ?可笑しいですね〜、確かこの辺に」 「そもそも私に必要なのはクラウドだ、これで奴に警戒されたらどうする?頼んでも居ないのに余計な事を…」 「だって!面白そうだったし、独り占めなんてずるーい」 「まぁいい…せっかく捕えた鼠だ、少しは役立てないと」 「(そっか…私、クラウドを狙った罠に掛かったのね。クラウドが捕まらなかったのは良かったけど… 人を鼠呼ばわりは、酷くない?でも…彼等は何を話してるのかしら)」 「面白い!それなら良い相手を紹介しましょう」 「色々探って見ようかな、もしかしたらクリスタルが見付かるかもね」
決め台詞は、俺とほぼ一緒だった。 ケフカとセフィロスって、あんなに仲良しだったか…。 同じカオス軍だし、仲良くするのも良いよな。 ティファが1人で行動するのは、今の俺見たいだ。
俺も最初は、この場所に飛ばされたんだ。 そして、星の体内でスコールとジタンに会えた。 あのクリスタルは、偽物だって…後に分かったんだよ。 このストーリーの展開に依ると、ティファの次は俺になるな。
「ティファ!探したぞ」 「クラウド!暗闇の雲も来てくれたのね?」 「元気そうじゃな…」 「此処まで来るのに、流石に答えたわ」 「ふっ…何だよ散々心配掛けといて、ちゃっかりしてるな」 「待て、これは」 「クラウド!?」 「ファーファッファッファ、そう簡単にクリスタルが手に入ると思ったか」
くそっ、幻だったのか。 俺もあのクリスタルのせいで、ジタンを見失ったんだ。 今回のティファ編では、クラウドがいなくなった。 あいつらは幼馴染だし、再会したら離れないだろうな。
今の状況では、エクスデスは無理だ。 そう気付いた暗闇の雲は、ティファと共にその場を離れる。 そんなに落ち込むなよ、ティファ。 クラウドなら無事さ、あいつがそう簡単に負ける訳には行かないだろ。
「……どうしたのじゃ、ティファよ」 「ごめん…私のせいなの、助けに来てくれたクラウドを私が罠に」 「どうやら今必要なのは、お前の方じゃな」 「これって…バッツが持ってた幸運のお守り」 「奴はこう言っておった『俺と一緒に、沢山の危機を乗り越えて来た相棒さ』っとな」 「………」 「クラウドは…、消えたお主を必死で探しておったぞ」
会話が続くと思ったけど、再びエクスデスが登場する。 ティーダなら絶対、『邪魔するなっつーの』って言うだろうな。 俺も皆の武器を真似するのは、一苦労だぜ。 ティファは拳で戦うし、クラウドは剣を使う。
ティファは自分で決着を着けたいと、暗闇の雲に言う。 確かにこの戦いは、自分の力で乗り越えた方が良いよな。 あいつは反対することなく、クラウドと再会する事を願う。 此処からはいよいよ、エクスデスとの戦いだ。
「小娘が…その程度では、私を倒す事は出来んぞ」 「最初(はな)から私は、本気だよ。さぁ、見せ場と行きましょうか」
つーかその台詞、俺が言う筈だろ。 皆まで勝手に使用するから、困るんだよな。 まっ…仕方ないよな、今回は暗闇の雲が一緒に居るし。 あいつをアシストにして戦うなんて、考えたよな。
メテオドライヴから掌打ラッシュ、ローリングブレイズの順番に戦う。 何か全部、格闘技系の技だな。 暫くした後、彼女のEXフォースが満タンになった。 彼女の最強の切り札・ファイナルヘブンで、エクスデスを撃破。
「次こそは、永遠なる無の世界へ…」 「終わったようじゃな、無事に」 「ええ…この羽根のお陰よ、ありがとう暗闇の雲」 「!羽根が、クリスタルに…」 「な〜んだ、こんな所にあったのね。随分遠回りをしちゃったわ」 「ふんっ!お主らしいのぅ」 「あっ、クラウドよ」 「おーい、ティファー」 「今度こそクラウドに言ってやるのよ、クリスタルはもう手に入れたわって」 「………懲りない女子じゃな」
あははっ、流石に暗闇の雲も呆れるよな。 本編でも俺、スコールが呆れてたのを覚えてる。 うーん…つまり、本編だとティファは俺になるのか。 クラウドはジタン、暗闇の雲はスコール。
そして最初に出て来たセフィロスは、クジャだ。 ケフカは変わってないけど、あいつには好き勝手な真似はさせない。 これ以上お前に、ティナを苦しめさせて溜まるか。 絶対に守るんだ、俺がティナの事を。
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DFF012 閃光の異名を持つ女戦士と黒魔道士の少年 - ティファ・ロックハート (女性) - 2011年05月05日 (木) 21時09分 [1219]
今回のこの作品は、後3話目の更新で完結です。 次回からは、少し任天堂とコラボ小説を書こうと思います。 引き続き、宜しくお願いします。
第38話「バッツ編:お宝探し。」
よっしゃ、やっと俺の物語だ。 んーっと…ティナが登場すんのは、ヴァンが消えた後なんだ。 今回は途中からアルティミシアが味方として、登場する。 彼女の動きは鈍いけど、技が素敵なんだよな。
俺の物語は、3話続けて書くと思うんだよなー確か。 こう言うのは、執筆者さんにお任せします。
――――――お宝探し。――――――
「なぁヴァン、勝負しないか?」 「勝負?」 「ああ!先にクリスタルを見付けた方が勝ちって言うのは、どうだ?」 「お宝探しか〜、余裕で俺が勝つな」 「おっと!こっちは物真似士なんだぜ?」 「なら俺は空賊の誇りを掛けて、勝利を盗んでやる」 「お宝は…こっちだ」 「俺も…こっちだ、行くぜ行くぜー」 「真似するなよな〜」
ヴァンの奴、思ったより早いな。 俺だって負けないぞ、ティナを守る為に俺は強くなるんだ。 瓦礫の塔に着いたけど、あれはクリスタルじゃ無かった。 あれ?ヴァンは、何処に行ったんだ。
その時だった、見覚えのある声が聞こえたのは。 こいつがケフカか、お前にティナは渡さないぞ。 彼女に指一本でも触れたら、容赦しないぞ。 何とかこいつに勝てたけど、ヴァンが目の前で消えちまった。
「何処に行ったんだよ、ヴァンの奴」 「1人ではないからこそ、1人での道を貫くんです」 「アルティミシア!あいつ……」 「証明して見せます、離れていても…共に戦っている事をね」 「カッコ付け過ぎだろ?アルティミシア」 「バッツ!何故貴方が?」 「誰かを助けんのに、理由が居るか?このでっかい奴は…俺に任せろ」
その後に聞こえてきたのは、ガーランド。 生憎俺は、仲間を裏切りたくないんだ。 って言うかさ、自分の心配したらどうだよ。 俺とガーランドとの戦いは終わったけど、トドメはさせなかった。
アルティミシアは何とか無事に、セフィロスを倒した。 彼女の場合、あいつが最後のボスなのか。 いや…お互い、ラスボスの筈なんだよなー。 アルティミシアとの2人旅は、今始まったんだぜ。
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DFF012 閃光の異名を持つ女戦士と黒魔道士の少年 - ティファ・ロックハート (女性) - 2011年05月06日 (金) 08時21分 [1220]
第39話「仲間の行方とティナとの遭遇。」
アルティミシアも無事、セフィロスとの決着を終えたようだ。 あいつは何処までも、クラウドの後を追う奴なんだよなー。 俺達はその頃、闇の世界に来ていた。
「ヴァンったら、敵の罠に落ちるなんて」 「悪ィ!お互い張り切り過ぎてさ………」 「気を付けなさい!向こうには貴方を狙ってる敵も居ます」 「こっちだって狙った獲物は逃がさないぞ、すぐにヴァンを探し出してやる」
最初に出会ったのは、秩序の領域。 あんなに明るくて、ジタン以上にムードメーカーのような存在の空賊・ヴァン。 逆にティファは、落ち込む仲間を放って置けない。 原作の時、クラウドはちゃんと自分の仲間達を信じて戦っていた。
あいつも、お天気組の1人だ。 冷静過ぎて、マジ怖ぇけど・・・ティファの前では別人だ。 くそっ!何でティファ以外の連中には、厳しいんだよ。 ギルガメッシュとのエンカウント時でも、あいつは冷たかった。
「この場所は…見覚えありますね」 「ああ!ティナは此処で、力を溺れたって言ってたんだ」 「オニオンナイトが居なくなり、寂しかったのですね…彼女は」 「だろうな…ヴァン、探したぞ」 「バッツ!アルティミシアも来てくれたのか?」 「元気そうですね!」 「いや〜強い奴等がいっぱいいてさ、それより見ろよ。 あいつらから奪って来たんだ、勝負は俺の勝ちだ」 「ははっ!何だよ散々心配掛けといて、ちゃっかりしてんなー」 「待ちなさい、これは…」 「バッツ!?」
目を覚ますと、俺は過去のカオス神殿に飛ばされていた。 この近くに、強い気配を感じる…。 何だろう……、敵でも、なさそうなんだよな。 その気配を頼りに前を見ると、ティナが目の前に居た。
良かった!無事だったんだな、ティナ。 話し掛けようとしたけど、彼女は何も言わずにその場を離れる。 もしかして、今も力が怖いのか。 俺にはあの子を倒す事なんて、出来ない。
――――――くそっ、俺にティナを守る資格はないのか。――――――
「……慰めなんか、いらないぞ」 「バッツ!そんな悲しい顔をしないで」 「でも俺、あいつらに何もしてあげられないんだ」 「貴方にも、知る必要はあります」 「……俺は、どんな時でもティナの傍に居たいんだ。この気持ちだけは…譲れない」 「仲間は貴方を信じている、貴方の仲間は…強い」 「そう…だよな!簡単にやられるような奴等じゃないよな。 ありがとうコスモス、俺…皆の無事を確かめに行くよ」 「その優しさが…貴方の、強さ」 「コスモス!?」
コスモスの言う、俺の優しさが強さってどう言う事なんだろう。 仲間は、俺を信じている。 それってまさか、ヴァン達は俺を信じて待ってるって事なのか。 あいつらはきっと無事さ、早くティナを探しに行こう。
やはり…この先の気配は、ティナを狙ってる誰かだ。 相手が誰だろうが、俺がティナを守って見せる。 あの子をカオス側に渡すもんか、俺の気持ちは消せないんだ。 ……待ってろよティナ、今行くからな。
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DFF012 閃光の異名を持つ女戦士と黒魔道士の少年 - ティファ・ロックハート (女性) - 2011年05月06日 (金) 13時22分 [1221]
第40話「バッツVSケフカ 恋人への想い。」
消えたティナの後を追うと、彼女の弱音が聞こえて来た。 あいつは、カオス側の戦士・ケフカ。 やはりティナが狙いで来たか、しぶとい奴だな。 俺は黙って、彼等の様子を見ていた。
「さぁティナ、そろそろ僕ちんの所に戻って来なよ?」 「嫌!私を守ってくれる人が居る限り、貴方の元へは行かない」 「あんまり我が儘言うと、お仕置きしちゃうよ〜」 「私は……」 「そんな悪い子には、ちょっと強めにしちゃおうかな〜」 「う…うう、嫌ーーーーーー」
もう我慢の限界だ、これ以上は耐えられない。 止めろケフカ、その子を離せ。 何が急がしいだ、ティナを苦しめてどうするつもりだ。 世界を破壊だと…そんな事の為に、彼女を利用したのか。
絶対許さねぇ、ティナを自分のおもちゃみたいな扱い方しやがって。 散々俺の前で、よくもティナを傷付けてくれたな。 こんなに俺を怒らせた事なんて、一度もないんだぞ。 破壊を楽しむお前の力、俺が立ち切ってやるぜ。
「そんなもんじゃ、僕ちん何か倒せないよ〜」 「……お前だけは、許さない」
こうして、ケフカとの戦いは始まった。 あいつの破壊の翼は、避けるだけでも精一杯だった。 だけど俺は、もう迷わないぞ。 俺は俺のやり方で、ティナを守るんだ。
『燦然と輝け』や『波道よ…』などを連発し、ケフカにダメージを与える。 この掛け声は、ライトブリンガーとダークフレイムなんだ。 簡単に言うと、セシルの使った技を真似して戦っている。 今回の続編で、フラッドやパラディンフォースが無くなったのはショックだな。
この2つの技を連続して攻撃したら、ケフカは敗れた。 少しは良いとこを見せないとな、が俺の気に入ってる言葉だ。 あいつを倒した後、ティナはゆっくりと俺の方を向く。 大丈夫だ、あいつは俺が倒したから。
「バッツ……、どうして?」 「あんたが困ってたように見えたんだ、だから…放って置けなかったんだよ」 「私を守ってくれたのね?バッツは」 「今でも俺は、ザックスの言ってた事を思い出すんだ」 「『1人より一緒に居る方が幸せだって、分かっちまった』・・・か」 「ああ!だから俺は、どんな時でもティナの傍に居たいと思ったんだ」 「…………ありがとう」
その感謝と一緒に、彼女は俺を抱き締める。 ずっと、俺が来るのを待っててくれたんだな。 これですべての決着が着き、クリスタルが手に入った。 この話はこれで終わりになるけど、次回からは新メンバーを紹介するぜ。
そうそう、次回作でも俺がナレーションを語るから宜しくな。 いよいよ来たか、任天堂との夢の物語が。 引き続き、ドラゴンクエストメンバーを出す予定だぜ。 これからも、最後まで読んでくれよな。
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