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O Fortuna - ベールゼブブ (男性) - 2009年01月12日 (月) 20時17分 [810]
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一同から会話が消えた。 神の鳥の力を持ってしても脆い封印しかできなかったほどの強大な力を持つ魔王への恐れ。危機感。そして何より世界を託された幼い少女の不安。ルルはずっと俯いたまま、兄であって真には兄でないアーサーの袖を掴んでいる。
O Fortuna (おお 運命よ) Velut Luna (月の如く) Statu Variabilis (その姿を変える)
Nunc obdurat (今は突き放しておいて) Et tunc curat (後で優しい顔を見せ) Ludo mentis aciem (人の心を手玉に取る)
残酷な運命を誰もが感じないわけにはいかなかった。 「・・・・・・町が見えてきたわね」 マゼンダがようやっと口を開き、沈黙を破った。 「ポートリアまではまだまだ遠いわ。あそこで少し休みましょう」 他は生返事しか出来なかった。マゼンダはため息をついて一同の前に立った。 「いい加減辛気くさいの止めない? 確かにルルのことはショッキングだったかもしれないけど、逆をいえばあたしたちにしかこの仕事は出来ないってことでしょう?ここまでルルを支えてきたあたしたちにしか。他に誰があの魔王を倒すことができるの? そうでしょう? だったらいつも通りに構えなさいよ」 「でも先生、本当に倒せるんですか? 私たちに、巫女達の封印しか手だてがなかった魔王が」 「それに、マゼンダさんが持ってる石板、本物だとしても書いてあるのはその魔王の倒し方じゃなくて封印の仕方なんですよね? 意味あるんでしょうか?」 マゼンダは大きくため息をついた。 「何言ってるのよ! 逆に巫女4人しかいなかったから封印しか出来なかったわけでしょ? 今は違う。巫女達だけじゃなくて3人余分がついてる。違う?」 「たった3人です! それじゃあその3人で何が出来るんですか!? 神も鳳も手を持て余した魔王を、人間に倒せるわけ・・・・・・」 ルークの反発を、マゼンダは指をつきだして黙らせた。 「あんた、今まであたしの門下で何を学んできたの? そんなこと基礎中の基礎だったはずよ。はい、ルーヌ。神格書の入門編第2章の内容はなんだった?」 神格書。世界の神話や土着宗教の神の性格や動向が書かれた書物である。ルークはマゼンダに師事し、その文献として数々の神格書や神学書を読み込んできた。ルークは頭を悩ませたが、少しずつ、思い出し始めた。 「神になくて、人にあるもの・・・・・・だったような」 「そう。答えは何だった?」 ルークはまた頭を悩ませたが、頭が混乱して答えが出てこない。 「可能性、ですね」 横でアーサーが答えた。 「とかく神は全てを分かっているため、とも言われていますが、神という存在自体が可能性論になってくるわけです。もし神が本当にいるのならそれ自信確率論や可能性を語ることはないと言われています」 「流石ね。まあ、少しルーヌには難しかったかしら? 国に帰ったら一から勉強し直すわよ」 ルークは頭を抱えた。因みにマゼンダの授業はスパルタで有名で、影でこっそりと「恐怖の鞭魔王」「鬼女王」と呼ばれている。 「それに、ルル」 マゼンダはしゃがんでルルの肩を抱いた。 「勘違いしないで。あんたの魂の姉妹はあの神官達かもしれないわ。でもね、今この体に流れてる血とつながってるのはアーティーなの。前世の話なんて関係ないわよ。分からなかった?」 ルルははっとして、マゼンダの顔を眺めた。そして笑顔で頷いた。 「それじゃ、入るわよ」 一同は気休めながらもとりあえず安心することにし、町へと入っていった。
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はい - ベールゼブブ (男性) - 2009年01月12日 (月) 20時40分 [811]
落ち込みルルです。激レアです。 因みに作中の訳の分からない横文字はラテン語でして(最近ハマってます)、カルミナ・ブラーナの「おお 運命よ(O Fortuna)」の一部です。興味があればどうぞ。
ではレス返し
クロネコ様> ぜひお書き下さい☆上官命令です♪(誰 まあ、ルーヌ・・・・・・もといルークのモデルがファミコン時代のドラクエ3の女主人公なのです。ファミコン版いじるとわかりますけど、彼女は決して女性と認めません。 いや、私のは参考にできるかどうか・・・^^; まあ、お手伝いできるならしてみたいというのが正直な感想ですが ツクールってやっぱ難しいですか?
天使様> 更には次でルークとアーサーの痴話喧嘩第2段が待ち受けております^^ 乞わない、ご期待。 ルルには更なる苦しみが待ち受けるのかな〜? どうかな〜? (意味深な笑み)
あと、前回のカキコで「作品の説明云々」って書いちゃったのを見つけたんで訂正しました。正しくは「質問」でした。 では☆
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勇気 - クロネコ (男性) - 2009年01月13日 (火) 10時41分 [813]
任天堂のRPGのMOTHERシリーズでは決してあきらめない 「勇気」の心が勝利の鍵でした。 ルークは魔王と戦っても勝てないとちょっとあきらめかけていましたが、 MOTHER2のラスボスのギーグはその魔王よりも恐ろしいかもしれません(機会が あったらMOTHER1+2アドバンスとMOTHER3をプレイする事をオススメします。) ルルは幼いみたいですが、MOTHERシリーズの主人公はみんな12歳です。 12歳で強敵と戦って強くなっていきます。 だから、ルークにもルルにもあきらめない勇気の心を忘れないで 欲しいですね。 MOTHER2キャラからのメッセージ ネス(MOTHER2の主人公) 「決してあきらめないで!自分と仲間を信じるんだ!強さに大人も子供も お姉さんも関係ない!人間は最初は弱いかもしれないけど、どんどん 強くなっていく生き物なんだ!だけど、いくら強くなっても仲間の力が やっぱり必要だ!みんなと協力して、仲間を・・・友達を大切にすること から始めよう!」
RPGツクールは慣れれば簡単にゲームを作れますが、俺もまだまだ初心者 なので、複雑すぎるイベントは製作できませんね。 ですが、単純なイベントでも充分に長編RPGが作れます。 あと、武器なども剣や槍などのオーソドックスな物から拳銃やライフルや マシンガン、あと、ビームなども作れます。
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