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真の魔王 - ベールゼブブ (男性) - 2009年01月13日 (火) 20時07分 [821]
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黒こげになったルークがマゼンダの元に顔を出した。マゼンダは少し吹いてしゃがんだ後、肩を震わせて笑いをこらえていた。 「・・・・・・笑い事じゃないんですよ、先生」 「ご、ごめんなさいルーヌ。もう可笑しくて可笑しくて・・・・・・その顔が」 マゼンダは高らかに笑い出した。なるほどルークの顔は情けなく黒こげで、煤がはらはらと落ちてきている。 「何があったのか・・・・・・言ってみなさい」 所々吹きそうになりながらマゼンダが尋ねた。
アルミリア。ここは世界で有数の温泉街である。近くに火山があり、地下のマグマに温められたミネラル豊富な湧き水がこの街まで流れているのである。ルーク達は宿を取り、宿自慢の温泉を満喫しようと思っていたのである。当然この温泉宿は男湯と女湯に基本分かれているが、混浴もある。しかし当然ながら混浴に入ろうとする若い女性などは普通いたりはしない。 となると困る人が居る。 「私は女と認めたくない・・・・・・だが・・・・・・男湯には入れない・・・・・・混浴にしても男がいるのはちょっと・・・・・・。どうしよう・・・・・・」 「客室のシャワーでも浴びたらどうなの? 全く、いっそのこと自分が女性と認めたらどうなのよ? あんた性同一性障害で性転換したのとはわけが違うのよ?」 「・・・・・・個室のシャワーか・・・・・・。もったいないが私のプライドがかかっている以上そうするほかないか。それじゃ先生、私はそうします。ごゆっくりどうぞ」 そういってルークはすたすたと個室に向かっていった。 「・・・・・・あら? でもそういえば個室のお風呂もシャワーじゃなくて露天風呂だったわね。まあ、お隣のアーサーからはどうせ見えないからいっか」
ルークは驚愕した。個室の風呂場のドアを開けてもそこにあったのは温泉。しかも露天風呂。個室だから誰かと顔を合わせることはないとはいえ、外にあるとなっては見られる確率は0ではない。隙間だらけの生け垣に油断はならない。ルークは急いで温泉着に着替えた。 「全く・・・・・・ルドンにいたころが懐かしい。こんな大変な思いをしなくてすんだのに」 ルドンにいたころは階級序列のため、共同のシャワールームには兵士長の自分が真っ先に入れたのに、今は共同の温泉場で人から離れてコソコソしなければならないとは。ルークのプライドが少し傷ついてきたが、考えても仕方がない。 そのとき、物音が聞こえた。足音を殺したつもりかもしれないが、ルークが兵法で培ってきた感覚はかなり研ぎ澄まされている。ルークはそっと音のする方に近づいた。 (覗きか・・・・・・!?) 足音が止まったところですかさずルークはその首根っこを掴んだ。 「うわあっ!」 生け垣を折って引っぱり出されたのは40台のひげ面の男性だった。 「お前、覗いてただろ!?」 「ごめんなさい!! もうしませんから許してください!!」 「黙れ!! あの足音の殺し方は初めてじゃないだろ!? そこへ直れ!!」 ルークに温泉の中へ叩きつけられ、男は必死にもがく。 「全く、油断も隙もない・・・・・・って逃げるな!!」 男は即座に湯船から出、生け垣をよじ登っていた。 「待たんか!!」 ルークがその足を掴み、引きずり下ろそうとするが、男も負けてはいない。そのうちルークと男はもみくちゃになり、生け垣を突き破って外に出てしまった。 「このや・・・・・・」 ふと、男が何かに気づき、じっと見とれていた。 「うわあ・・・・・・すげえ美人・・・・・・」 ふとルークが目をやると、そこに佇む者が1人、こちらを見ていた。タオルで身を隠しながら。 雪のように白い肌とすらりとした長身、流れる川のように長い銀髪。ルークはしばらく見とれてしまったが、不意に身の危険を感じてきた。 「アーサー・・・・・・」 女性とも見紛う青年はにこりと笑った。 「まずい!! あれは男だ!! 目を覚ませオッサン!」 「え!? 男!? あんな美人が!?」 「ひとまず地獄を見る前に逃げるぞ!!」 だんだんと笑顔が凶悪になってくるのを目の当たりにし、ルークは必死に生け垣から出ようとするが、つっかえて身動きが取りにくい。アーサーはその間にもぶつぶつと呪文を唱えている。 「ちょっとオヤジ!! そっちつっかえてる!!」 「仕方ねえだろ!! 男には色々あるんだよ!!」 「何言って・・・・・・!!」 「メダパニ」 青年の転がるような声が聞こえ、それから何が何だか分からなくなってしまった。 「あれ? 前に逃げるんだっけ? 後ろに逃げるんだっけ? どっちだ!!」 「俺に聞くな!! ああ! あそこにいるのはもしや女神様ではっ!?」 と混乱している間に 「ベギラゴン!!」 焼けつくような熱を感じた。
「また同じ理由じゃない。で、その覗きさんはどうしたの?」 「分からない・・・・・・。恐らくキレたアーサーが役人に突き出したんだろうけど、また口を利いてくれなくなってしまって・・・・・・。謝っても聞いてくれないし・・・・・・」 マゼンダは大きくため息をついた。
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ぐはぁ - ベールゼブブ (男性) - 2009年01月13日 (火) 20時15分 [823]
恐怖のアーサー第2段です。 男女お構いなしです。
ではレス返し
クロネコさん>
RPGといえばやっぱり最終的には勇気ですが・・・・・・ところで「スーパーリアルRPG」をご存知でしょうか?心理学中心のホームページですが、色々と世の中のことが分かります。ええ・・・色々と。書籍もありますので書店でどうぞ☆
ルークからの返事 「そうだ。男も女も関係ないんだ!! 私は女じゃなくていいんだ!!」
マゼンダ「あんたはでも女の子よ」
あと、結構ツクールって容量が足りないって話も聞きました。複雑にできないのはそれも理由ですよね?確か。
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温泉で全回復♪ - クロネコ (男性) - 2009年01月13日 (火) 20時45分 [824]
温泉といえば、ドラクエ4のアネイルが思い浮かびますね。 もっと強いイメージはおなじみのMOTHER3の各地にある 回復ポイントである温泉ですね(MOTHER3は宿屋ではなく温泉につかれば 全回復しますが、お金がいりません、一切無料です。ですが、MOTHER1+2は現代風のホテルに泊まります。) アーサーって女っぽい男なのかな・・・? ルークは女と認めたくなくてもさすがに男湯には入れないようですね。
では、MOTHER3のキャラ達からのメッセージ
リュカ(主人公) 「温泉かー、冒険の途中で何度も助けられたなー」 クマトラ(ヒロイン) 「ゲーム内では男のお前らといっしょに俺が入っていたみたい だけど・・・って!ダメじゃねーかよ!!」 クマトラはなぜかダスター(リュカの仲間で20代後半の男性)を 殴った。 ダスター 「なんで俺を殴るんだよー」 ボニー(リュカの愛犬で仲間の一匹) 「ワンワンワン!(混浴じゃなかったのかなー?)」 リュカ 「何はともあれ、僕達みたいに冒険をがんばってね!ルーヌ・・・ じゃなくてルークさん!!」
そして、ナーティス物語のキャラからのメッセージ
ライ 「ルーヌ・・・ひぃぃいいい!!ごめんなさい!!わざとじゃないです !!ルークさんは・・・・・・その・・・・・・・自分を女性と認めたくない わけで・・・・・・その・・・・・・・唯一の女性らしいところはないんですか? ひぃぃいいいい!!ごめんなさい!!変なこと質問して!!」 ルビィ 「バカ!人間一人と話すのになにビビってやがるんだよ!全く、俺の 弟のくせに俺に全く似てねーな!・・・おーい!テテル!いっしょに 風呂に入ろうぜ!」 テテル 「はい!わかりました♪ルビィさん」 リーナ 「今日も私達が体を洗ってあげる♪」 ケルス 「まったく、テテルがうらやましいぜ!なあ!ライ!」 ライ 「いや、僕はお姉ちゃんといっしょにお風呂に入った事が・・・」 ケルス 「えー!!マジかよ!!オーマイポーク!!(なぜかMOTHER3のセリフ)」
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いや〜 - 翼無き天使 (男性) - 2009年01月14日 (水) 03時26分 [828]
事故とは言え、やっちゃいましたねルーク^^; こえぇぇ・・・。
女は嫌だけど、男湯は無理。 なんとも矛盾してるようで、でもわからんでもないっていう・・・ちゅうぶらりんな感じですね。 頑張れルーク!
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