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長たる悩み - ベールゼブブ (男性) - 2009年01月14日 (水) 18時56分 [835]
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「アーティー、ちょっと出てきて」 マゼンダがアーサーの部屋の扉をこんこんと叩く。暫くしてアーサーが部屋から出てきた。 「はい、なんでしょうマゼンダさん」 ルークを一瞥するや、笑顔がだんだん陰湿な笑みへと変わってきた。 「話は聞いたわ。ねえ、許してあげたら? コロリスの時だって事故だったんでしょう?」 アーサーは黒い笑みのまま答えた。 「いっそ近くの火山の火口から突き落としてやりましょうかってちょうど考えてたところですよ」 流石のマゼンダもそのアーサーの氷点下の笑みに寒気を覚えたようだった。ルークは恐怖を覚えながらも 「あ、あれは不可抗力だったんだ!! 覗きを捕まえたら抵抗するもんだからそうこうしてるうちに・・・・・・」 と弁解を始めた。それをアーサーが遮るように続けた。 「ああ、あの人ですか。誰かさんがちっとも動かないもんだから一瞬メラミ辺りで焼き払おうかとも考えたんですけど、流石にそれってこっちが犯罪者じゃないですか。仕方ないんで往復ビンタで無理矢理起こして起きたところを縛り上げて、なるべく本体に当たらないように遊技場にあるアーチェリーの練習に使いました。その後は女将さんに処理を任せたのでまあ、役人の所で震えてるんじゃないですか?」 その笑顔に、二人は引きつった。役人に突き出される幸せ、というものもあったのだな、という実感を伴って。 その時だった。 「もし、お客様」 女将が声をかけてきた。 「さきほどその覗きを役人に突き出しましたところ、町長さんが会いたいと仰っておいででしたので、連れて参りました。おそらくは謝礼の件かと・・・・・・」 見ればなるほど初老の、恰幅の良い男性が満面の笑顔で一礼をしてきた。 「いやはや、巷で噂の覗き魔を捕まえてくれたとのこと、町を代表してお礼申し上げます」 どうも、と3人も頭を下げた。 「しかも余程すばらしい説得をして戴いたのか、犯人が『二度と覗きをするぐらいなら刑務所で一生過ごしたほうがマシだ』と言っているようでして」 それは違う ルークとマゼンダはそんな言葉を飲み込んで苦笑いをした。 「で、お礼ついでと言ってはなんですが、少し頼まれて頂けませんかね?」
「私にはミリアという娘がおります。この町の名前からとってミリア。いずれは私の跡を継ぐわけですが」 あれから遊技場で遊んでいたルルを呼び、一行は町長の家へ来た。町長の家はそれなりに大きく、使用人が数人、金庫番が一人いる。4人は勧められたソファに腰掛け、じっと町長の話を聞いていた。 「そのミリアというのがですな、本当に親の言うことを聞かないワガママ娘でして、なにぶん母の顔を見ていないからなんでしょうなぁ。勝手に男を作って来たんです」 「いいじゃないの。お年頃の娘さんだったら彼氏の一人や二人ぐらい」 マゼンダが紅茶をすする。 「いや、相手が貧乏人の考古学者なんです。名前はフォルク。しかもミリアより10歳も年上で、そのくせ全く頼りないんです! ちょっと私が怒鳴れば涙目で土下座しだすは、いつもオドオドしてるは、全く近頃の若者は女々しくて困る! 男たるもの喧嘩をふっかけられたら、女房の父親であろうが腕っ節でうち負かすぐらいの根性を持つべきでしょう!?」 マゼンダはどことなくデジャヴを感じ、ルークとアーサーを見やる。ルークは視線を返すが、アーサーはどこ吹く風だった。 「全くミリアもあんな男のどこに惚れたのだか・・・・・・」 その時、部屋に入ってくる足音が聞こえた。一同が振り返ると、長い髪の、目がややつり上がった女性がづかづかと歩いてくる。女性はルークたちに気づいたが、無関心そうに町長のもとへ早足で近寄る。 「ミリア、どうした?」 「パパ、あたしこの家から出るわ」 町長はいきり立って立ち上がった。
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ぶいぶい - ベールゼブブ (男性) - 2009年01月14日 (水) 19時10分 [836]
なにげに本棚を漁っていたらノートが見つかりまして。何って、この話の初期設定が書いてあるやつ。まあ、一応見ておこうかと思って見てみたんですよ。そしたら
ルーヌ(ルーク) 16歳 マゼンダ 年齢不詳 アーサー 18歳 ルル 13歳
・・・・え?
アーサー 18歳 ルル 13歳
ポカ〜ン
思いっきりアーサーは20歳でルルは10歳のつもりでした。仕方ないのでこのまま20と10で通します。
はい、ではレス返し
クロネコ様>
アネイルありましたね〜。温泉に入ってる爺さんに話しかけたあとのマーニャの反応が面白かった^^;
まあ、この話自体「ヒーローな女とヒロインな男の恋愛模様がある意味メインでして。でもやっぱり女性な面はある上、戸籍上女性で通してるので男湯に入っちゃいけません^^;
ルーヌの女性な所はこの後でマゼンダさんとルルちゃんが教えてくれるそうです。
天使様>
アーサーとルルの兄妹は凶悪です。私の書くヒロインにはコワイ人ぞろいなので、必然的に一番コワイのはアーサーってことになります。 うん。魔王マゼンダを震え上がらせる真の大魔王はアーサーでした☆
やっぱりどこかでルーヌは女性です。温泉着なんか着ちゃって。
では引き続き質問が少し出ましたのでマゼンダさん、ルルさんどうぞ♪
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ルーヌの女性らしさについて - ベールゼブブ (男性) - 2009年01月14日 (水) 19時32分 [837]
マゼンダ(以下・マ) 「はい、今回は司会の二人が痴話喧嘩してしまったためってのと、質問が質問だけに本人が大暴れしてしまったために私が薬で眠らせてあるため、司会は永遠の美女・マゼンダと」 ルル(以下・る) 「ルルがお送りします」 マ 「まずは作者がし忘れてる応援のお礼を言わないとね」 る 「皆さん有り難う〜! あたしたちはいつもがんばってるわよ〜」 マ 「そう。私たちがやらなくて誰がやる? ってことね。はい、では本題。ルーヌってやっぱり女の子じゃない? やっぱりあんなつっけんどんに振る舞ってるけど、アーティーの前では男になりきれないわけよね」 る 「一見すると男女逆に見えるのにね」 マ 「だけどホラ、好きな男の子に冷たくされるとやっぱり悲しいみたいよ。今回の痴話喧嘩だってまたわざわざ頭下げに来てるわけじゃない」 る 「お兄ちゃん頑固だから」 マ 「あ、そうそう。そういえば一回コロリスで市長さんとアーティーがちょっといい感じになりそうだったんですって。それを見て嫉妬の炎に駆られてわざわざ二人の間に割り込んだりとかしてたらしいわよ」 る 「ホントですか!?」 マ 「ええ。最近で言うとアレね。セバルムスで知り合ったルビーさん。あの子の目は確実にアーティーにホの字だったわ」 る 「お兄ちゃんモッテモテ〜」 マ 「それを見てすかさずルーヌがね、間に割り込もうとしたからあたし必死で止めたんだから」 る 「なんだかんだでルーヌもあたしたちと同じ女の子ってことよね」 マ 「そういうこと☆ だからライ君、気にしなくていいのよ。いくらでも『ルーヌ』って呼んじゃって頂戴。ただ、アーティーに逆らうのはあたしも止めた方がいいと思うわ」 ルーク(以下ル) 「ちょっと先生!! 何勝手にまとめてるんですかっ!! 人を眠らせて! 私はルークです!! 女扱いしないで下さいって言ってるでしょう!!? 先生だっていつまで若いつもりで・・・・・・」 マ 「ルーヌ・・・・・・ちょっと舞台裏来なさい」 ル 「ごめんなさ・・・・・・」
その直後、マゼンダの鞭がルークの足にからみつき、舞台裏まで引っ張られたのち、顔面蒼白になって戻ってきたという・・・・・・。
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遊びな恋 - クロネコ (男性) - 2009年01月14日 (水) 19時45分 [839]
ミリアの彼氏、弱いですな! 今のライ以上に弱いかもしれません。 しかも、その上、貧乏人で10歳も年上とは・・・ 勝手に男を連れてくる思春期の娘の特徴ですな!
さて、俺の小説のナーティス物語のキャラ達の年齢設定ですが、
ライ(11歳) ルビィ(12歳) リーナ(16歳) ケルス(17歳) テテル(1歳)
こんな感じです。
MOTHERキャラの年齢設定も一応書いておきます。
MOTHER1
ケン(主人公・12歳) アナ(ヒロイン・12歳) ロイド(天才化学少年・11歳) テディ(不良・17歳くらい)
MOTHER2
ネス(主人公・12歳) ポーラ(ヒロイン・12歳) ジェフ(天才化学少年・12歳) プー(ランマの王子・15歳くらい)
MOTHER3
リュカ(主人公・12歳) クマトラ(ヒロイン・18歳) ダスター(正義の泥棒・27歳くらい) ボニー(リュカの愛犬・年齢不詳)
こんな感じです。
では、ナーティス物語のキャラのメッセージです。
ライ 「恋に歳も家柄も関係ないんじゃないかなー?」 ルビィ 「バカ!あんなモヤシみてーな男が頼りになるか!それに あきらかに遊びでやってるぜ!ライ!お前もこういう事に 関してはバカだな!天才のくせに!」 リーナ 「私達の世界では恋に年齢も種族も関係ないよ、だけど、 相手の両親が許すかどうかで決まるわね・・・」 ケルス 「俺たちの世界では100歳や1000歳も年齢が離れたカップルが 結婚するのは珍しくもないぜ、中にはヴァンパイア(吸血鬼)と 恋をして結婚したのはいいが、産まれた子供が「ダムピール」と 呼ばれて人間からもヴァンパイアからも迫害を受けて不幸な人生 を送る事が多い。何事も慎重に選ぶべきだと俺は思うぜ!」
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