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ナーティス物語 - クロネコ (男性) - 2009年01月18日 (日) 19時16分 [861]
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第6話「ハスタの策略」
ヴァンパイアはナイフでライに斬りかかるが、 ライはかわした。しかし、腕を負傷してしまった。 「ヴァンパイアってめちゃくちゃ強いんでしょ!? 勝てるかなー・・・」 ライは弱弱しい声で言った。 「弱音を吐くな!それに俺たちには銀の武器が あるだろ?」 ルビィはそう言って銀パイプでヴァンパイアを殴ろうとするが、 ヴァンパイアはそれをかわした。 「ほう、銀の武器でこられたらちょっと怖いな、 だが、私のスピードには所詮、貴様らはついてこれない! 銀の武器や銀の弾丸も当たらなければ意味がないのさ!」 ヴァンパイアは圧倒的なスピードでライの銃撃をかわす。 「くそ!当たらないよ!」 ライは言った。 「やあ!!」 リーナは銀の剣で斬りかかるが、かわされて、ヴァンパイアの ナイフで背中を切りつけられて、負傷した。 「おらぁ!!」 ケルスは銀の槍でヴァンパイアを突き刺そうとするが、かわされる。 「僕だって!うぉぉおおおお!!」 テテルは口に装備した銀の牙で噛み付こうとするが、やはり かわされる。 「お前ら、本当にのろまだな!所詮、貴様らの力なんてこの 程度なんだよ!死ね!」 ヴァンパイアはナイフでリーナに斬りかかるが、リーナの 剣の先から光の玉が飛んできた。 光の玉はヴァンパイアに直撃した。 「ヴァンパイアの弱点の一つである光属性の攻撃魔法よ! どう?効いたでしょ?」 リーナはそう言って、銀の剣でヴァンパイアをさらに切りつける。 「ぐあああああああ!!」 ヴァンパイアは動きが鈍くなった。 「今だ!」 ライは銃から銀の弾丸をヴァンパイアの頭を狙って撃った。 しかし、ヴァンパイアはなんとか回避しようとしたが、 肩を負傷した。 「さっきからちょろちょろとウザかったぜ!くらえ!」 ルビィは銀パイプでヴァンパイア頭を狙って殴ったが、 ヴァンパイアは回避しようとして、腹部に銀パイプが当たった。 「ゲフッ」 ヴァンパイアはそのままよろける。 そして、ライがヴァンパイアに近づいて、銃を向ける。 「殺せよ!殺して楽になれよ!人間!お前ら人間やその他の人種族達は 俺たちヴァンパイアが強大な力を持っていると言う理由だけで俺たちを 迫害した!お前たちは偽善者だ!俺たちはお前らのせいで惨めな生き方 をしているんだ!」 ヴァンパイアは言った。 「君はなんでそこまで人間を憎んでいるんだ?」 ライが質問する。 「それはなあ!人間は一ヶ月前に私の・・・私の両親を殺したからだ!」 ヴァンパイアはそう答えた。 「!?・・・詳しく聞かせてもらえないかな?」 ライはさらに質問する。 「あれは一ヶ月前、人間のちょうどお前くらいの歳の子供が、 「ヴァンパイアハンター」を連れて、私の前で私の両親をマシンガン で撃ち殺したのだ!さいわい、私は両親がそいつらを引き付けてくれた おかげで助かった・・・私は人間を許さない!!」 ヴァンパイアはそう答えた。 「そうだったのか・・・」 ライは言った。 「殺すなら私を殺すがいい!殺して楽になれ!所詮、人間は汚くて醜い生き物 だ!」 ヴァンパイアは言った。 だが、ライは向けていた銃を下ろした。 「!?・・・なぜ銃を下ろす!?私を殺したくないのか!?」 ヴァンパイアは言った。 「あなたは・・・とても悲しそうな目をしているけど・・・・ ・・・・根っから悪い人には全然見えないよ!」 ライは笑顔で言った。 「・・・・・・・・・・完敗だ・・・・・・初めて人間に敗れた ・・・・戦いでも心の優しさでもな・・・・・・」 ヴァンパイアはその場で倒れた。 「大丈夫か!?早く回復魔法をかけないと!」 ケルスはヴァンパイアの傷に手を当てて、回復魔法を詠唱した。 傷がみるみるうちに回復していくが 「あとは大丈夫だ、私が自分で傷を治す。」 ヴァンパイアはそう言って、精神を集中させた。 すると、完全に傷が治った。 「私達、ヴァンパイアは再生能力があるから心臓や頭以外の部位は 破壊されても再生する。だが、銀の武器や銀の弾丸で受けた傷は 治りにくい・・・回復魔法をかけてくれてありがとう。」 ヴァンパイアは言った。 「まあ、もうしないなら許してやっても良いぜ!」 ルビィはニコっと笑って言った。 「しっかし、お前の両親を殺した人間が俺は許せねぇ!どこの どいつだ!?」 ケルスはヴァンパイアに言った。 「それはこの俺様の事かな?」 すると、いきなり、部屋の入り口のドアが開いて、誰かが入って きた。 入ってきたのはライぐらいの歳の人間の少年だった。 ライはその人物が誰であるかすぐにわかった。 「ハスタ!!君がどうしてここに!?」 ライは叫んだ。 ハスタはライを学校でいじめている集団のリーダー的存在だ。 「決まっているじゃないか!そこのゴミ吸血鬼をこの新型の マシンガンで蜂の巣にするのさ!」 ハスタはマシンガンをかまえて言った。 「!!・・・・・・・貴様は私の両親の仇・・・!!」 ヴァンパイアはハスタにナイフで切りかかったが、かわされた。 「そんなのろい攻撃で俺が倒せると思ってるのか?吸血鬼君?」 ハスタはマシンガンから銀の弾丸をヴァンパイアに乱射したが ヴァンパイアは魔法障壁を展開しながらかわした。 「そんな魔法障壁がいつまで持つかな?」 ハスタは障壁にマシンガンの攻撃を集中させる。 「まずい・・・このままでは障壁がもたない!」 ヴァンパイアは言った。 「ハスタ!てめぇ!許さねぇ!単なるいじめ野郎ってわけじゃ ねぇみてぇだな!!死ね!!」 ルビィは銀パイプでハスタの頭を殴る。しかし、ハスタは全く こたえていない。 「どうだ?ラールグ様からもらったこの自慢の体は?」 ハスタは言った。 「ハスタ!!君もラールグの手下だったのか!?」 ライは銃をハスタに撃つが、素手で受け止められた。 「弱虫毛虫のライ!お前の力も所詮、この程度なんだよ! ヒャハハハハハハハ!!」 ハスタは笑いながら言った。 「こいつが、私の両親を殺した張本人だ・・・」 ヴァンパイアは言った。 「腐ってやがる・・・このクソガキ!!」 ケルスは槍でハスタの胸を突いたが、全く効いていなかった。 「俺はラールグ様にこの素晴らしい無敵の体をもらったのさ! お前らの武器も魔法も全く効かないし、永遠の寿命も手に入れた のさ!」 ハスタはにやにや笑いながら言う。 「あんた!!許せない!!」 リーナは氷属性の魔法でハスタを凍らせた後に、剣で氷を砕いたが 全くこたえていない。 「だから何度やっても無駄だって言ってるだろ?お前らには学習能力 がないのか?」 ハスタは言った。 「もう攻撃されるのはあきたぜ!今度は俺がお前らを攻撃する番だ! 死ね!」 ハスタはマシンガンをライ達に乱射した。 「(もうだめだ・・・やられる・・・!!)」 ライはあきらめかけていた。 だが、次の瞬間、ライ達の目の前に何かが現れた。 カメムシ仙人だった。 カメムシ仙人は強力な魔法障壁でマシンガンの弾の嵐を ふせいだ。 「お前はついに不死身の体を手に入れてしまったようじゃのう・・・ 不死身がどれだけ辛いかわからんのに、全く哀れじゃのう・・・」 カメムシ仙人がそう言った瞬間にはハスタの姿がなぜか消えていた。 「ハスタはどこだ!?カメムシ仙人さんが魔法で消滅させたのか!?」 ライはそう言ってきょろきょろする。 「いや、いくら魔法でもそれは無理じゃ、どこか遠くへ送っただけじゃ」 カメムシ仙人は言った。 「どうやら、ラールグは思っていた以上に強大な魔力を持っているよう じゃ・・・じゃが、ライ君!おぬしらは一刻も早く全てのジュエルを集める のじゃ!今回は気がかりだったからおぬしらにこっそり着いて来たが 、次はそうもいかん!おぬしらは力を得る必要がある!」 カメムシ仙人は言った。 「そういえば、私が拾った物なのだが、こんな物が・・・」 ヴァンパイアの青年は何かを持っていた。 それは、ダイヤモンドのような宝石だった。 「これが一つ目のジュエルじゃ!ジュエルは決して邪悪な心を持つ物には 力を与えん!どうやら選ばれし戦士は4人だけじゃなかったようじゃ!お前 さんも選ばれし戦士の一人じゃ!」 カメムシ仙人はヴァンパイアにそう言った。 「私が選ばれし戦士・・・?」 ヴァンパイアは言った。 「そして、テテル!おぬしも選ばれしワイバーン(飛竜)のようじゃ!」 カメムシ仙人はさらに言う。 「僕もそうだったんですか・・・」 テテルは言った。 「カメムシじじい!俺たちは本当にラールグに勝てるのか!?あの手下の ハスタにすら勝てなかった俺たちが!?」 ケルスは言った。 「そうよ、私達・・・なんか自信をなくしちゃった・・・」 リーナはうつむいて言った。 「僕もなんだか自信なくしてきた・・・」 ライも言った。 「お前ら!!あきらめるんじゃねぇ!!あきらめたらそれこそ本当に 終わりだ!!」 ルビィは厳しくライ達に言った。 「その通りじゃ、ルビィちゃんが正しい、今は非力でもおぬしらはジュエル の力を得て、戦うのじゃ!」 カメムシ仙人は言った。 「これが、ジュエル・・・」 ヴァンパイアにジュエルを手渡された。 ジュエルは激しい光を放った。 そして、光が収まると、ライ達はなんだか勇気がわいてきた。 「これが、ジュエルの力・・・」 ライは言った。 「これでおぬしらに一つ目のジュエルの力が宿ったはずじゃ! 残り9個のジュエルを集めるのじゃ!さらばじゃ!」 カメムシ仙人はワープ魔法で消えていった。 「私達・・・なんだか力と勇気がわいてきたね!」 リーナは言った。 「僕もです、なんか、暖かいっていうか、勇気がわいて くるっていうか・・・」 テテルは言った。 「本当だぜ!このジュエルを手に入れる前よりも強くなった 気がするぜ!」 ケルスは言った。 「ところで、ヴァンパイアさん、あなたも選ばれし戦士みたい ですね。いっしょに戦ってくれますか?」 ライはヴァンパイアに質問した。 「ああ、もちろんだ、別に世界や宇宙を救うためではない、 あのハスタと言う奴が許せないだけだ!」 ヴァンパイアは言った。 「うん!それでもいいぜ!よろしくな!ヴァンパイア!」 ルビィは笑顔で言った。 「私の事は「ラルス」と呼んでくれ、親からもらった名だ。 こんな私でもよければ連れて行ってくれ・・・」 ヴァンパイアの青年、ラルスはそう言った。 「何言ってるんですか?僕たちはもう仲間じゃないですか! これから仲良くしましょう!」 ライは笑顔で言った。 「・・・・・・・まあ、お前達なら信用してやってもいいぞ。」 ラルスは言った。 「よし!こんな頼もしい仲間が入ったなら戦力がさらに大きく なるぜ!よろしくな!俺は名前はケルスだ!エルフ族だ!」 ケルスは言った。 「僕の名前はライです。」 ライは言った。 「俺はライの姉のルビィだ!あらためてよろしくな!」 ルビィは言った。 「私は魔族のリーナよ、よろしくね、ラルスさん」 リーナは言った。 「僕はワイバーンのテテルです!よろしくお願いします! ラルスさん」 テテルは言った。 「まあ、よろしくな!」 ラルスは希望に満ちた目で言った。
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ヴァンパイアはこっちで来たか〜 - 翼無き天使 (男性) - 2009年01月19日 (月) 01時59分 [863]
と思ったら仲間になっちゃいましたね^^
あと9つのジュエルの回収。 物語の方向性も見えてきて、これからって感じですね^^ ではでは
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またまた設定変更です。 - クロネコ (男性) - 2009年01月19日 (月) 16時56分 [865]
やっぱり設定変更で、悪魔は普通の武器でも倒せるが、 体力と攻撃力が高くて、弱点は光属性の魔法と銀の武器や 銀の弾丸です。 魔族については人間と悪魔の境界線の種族なので、人間よりも 基本的に魔力に優れていて、ヴァンパイアほどではないが、 銀の武器や銀の弾丸や光魔法をくらうと大きなダメージを 受けてしまいますが、そのかわり体力が高いです。
設定変更ばっかりして、すみません。
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素敵^^ - ベールゼブブ (男性) - 2009年01月19日 (月) 17時37分 [866]
吸血鬼が仲間というのも面白いですね。 いつかパクろ・・・・あ、いやいや(笑)
あと9つ。道のりは遠いぞ〜。がんばれライ!
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