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ドラゴンクエスト・ファイナルファンタジー小説投稿掲示板


ここは小説投稿掲示板だ。
ドラゴンクエストやファイナルファンタジーまたはその他(アニメ、ドラマ)などでも、楽しそうな小説やストーリー、
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チャット代わりに使われますと、せっかく一生懸命小説等を書いた方の内容がすぐに流れて見れなくなってしまいます。
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  アークブレード - 漆黒の騎士 (男性) - 2009年04月10日 (金) 11時06分 [909]   
   「お呼びですか!」
夕方だろうか執務室にノックをして入って行った兵士がいた。髪はダークブラウンで黒い軍服を身に纏っている。そう、アレン=エクスターである。

「…又化け物が出たそうだな。それで誰が始末したんだ。」
彼を呼んだ張本人は40代くらいだろうかボサボサの黒髪で眼鏡をしていて無精髭を生やしている男である。男は単刀直入に話を進めた。

「始末したのは自分です。あれは最初は人間でしたが心臓を貫かれて様子がおかしくなって怪物に変化しています。」

「ふぅ、又か。今月に入ってから三回目か、一体そんな輩が何処から現れると言うのだ…」


 ―コンコン

静寂を破るかのように突然ドアをノックする音がした。

「入れ。」

「失礼します!」
迷彩色の軍服を身に纏った一般の兵士がドアを開け中に入った。

「どうした。」

「化学研究所からパソコンに電子メールが総司令官宛に届いたのですが目を通していただけますか。」
兵士は届いた内容をプリントアウトしたものを持参し総司令官に言った。

「分かった。どれどれ…」
総司令官は兵士がプリントアウトとしたメールの内容を読み始めた。

「何、何…」

文頭には挨拶の言葉が綴られていた。そして内容は…

この度新たな研究により人間を甦らす事に成功しました。これにより戦死者を甦らせ、軍全体の人数を減らす事なく新たな人員を投入する必要はありません。総司令官殿には是非ともこの研究の成果を御覧になって欲しく恐縮ながらメールと言う形で内容を送信させて頂きます。

レギュウム総合化学研究所 所長ルイナート=ケビン


と言う内容である。

「あの三流化学者め、何を企んでいる…」
総司令官はそっと呟いた。だが先程の兵士がその傍らで困った表情を浮かべ立ち尽くしていた。

「ん、下がっていいぞ。」
総司令官は兵士にそう告げた。

「失礼します!」
迷彩色の軍服の兵士は入室した時と同じテンションで執務室を後にした。

「アレン大尉、私にはやらなくてはいけない仕事がある。早速だが私の代わりに総合化学研究所を視察してもらいたい。行ってくれるな?」
総司令官は優しくそう言うが目は「断るわけないよな?」という目をしていた。

「何故自分がその役割なのですか。他にも適任者がいる筈ですが。」

「なぁ、アレンよ。私が少佐、中佐、大佐のカメリカ人が信用できないのは知っているよな。」
総司令官は何処か遠くを見つめながらアレンに言った。

「奴等だったらあの化学者と良からぬ事を企んで何をするか分からないから、信用出来る自分に視察させて結果を報告して欲しいと、そう言う事ですか。」

「そうだ。それで勿論行ってくれるよな?」
総司令官は念を押すように言った。

「行かないと言えばどうしますか。」

「…お前は相変わらず人を困らす天才だな。 俺はカメリカ人の様に言う事を聞かないからって力ではねじ伏せないがどうしてもその人に頼みたいならしつこく話し合いで粘るつもりだ。だがな、一刻の猶予もない。この際手段を選ばずにお前に言う事を聞かせたっていいのだぞ。」
最初呆れながら喋っていた総司令官もむくっと立ち上がり拳を強く握り締め、次には大剣を鞘から抜き切っ先をアレンに向けた。

「フッ、やはり総司令官には敵いません。この任務慎んでお受け致します。」
アレンがそう言うと総司令官は大剣を鞘に収めた。

「場所は分かるな。」

「この施設から50q離れた所にあるタボチ村に在ります。」

「うむ。外に黒塗りの高級外車が停車しているからそれに乗って行くといい。」

「了解。」
アレンはそう言うと踵を返し執務室を後にした。

「悪い予感がするな。どうか気のせいであってくれ…」
総司令官は誰もいない部屋で一人呟いた。


 ━━


アレンは執務室を出て廊下を歩いていた。彼等の軍事施設は無骨な造りで白いコンクリート製の壁に木製の床の廊下である。歩く度に「ミシッ、ミシッ」と音が鳴る。他の兵士とすれ違う事もあるが皆同じような表情で無表情である。だからと言ってこんな所で陽気な人物も場の空気に似つかわしくない。

アレンは施設の出入口の前に着いた。眼前の自動ドアの向こうには黒塗りの高級外車が停車していた。

(あれは総司令官が何時も外出に使う私有車両だな。しかも運転手付きか…)
アレンはそう思いつつ自動ドアが開きそのまま高級外車の所まで近付いた。すると後部座席の車窓がいきなり下降した。それはパワーウィンドウと呼ばれるスイッチを押せば窓の開閉が出来る電気的な仕組みである。そして車中から声がした。

「あれ、貴方総司令官でないですな。」
声からして6、70代の老夫の声である。

「総司令官は手が放せないから今回は自分がこの車両で目的地まで行く事になった。」

「そうですか。それは仕方無いですな。さ、さ、乗って下さい。」
運転手の老夫は諦めたのかアレンに車に乗るように促した。

アレンは車の左後部座席のドアを開け静かにシートに腰を下ろした。そしてドアを閉めシートベルトをした。

「何処まで行きましょうか?」

「取り敢えずタボチ村にある化学研究所まで頼む。」

「了解しました。」
運転手はそう言うとハンドルを握りアクセルを踏み込み車を動かし始めた。車は最初ゆっくりと走り始め徐々に速度が上がって行き一定の速度になると速度を保ちながら走行して行く。

アレンは運転手の老夫とは全く面識がなく車中で何を話せばいいか分からず景色を見ていたが見慣れた風景ばかりで直ぐに飽きてしまい、かなりの間沈黙が続いた。そんな沈黙を打ち消すかのように突然腹の鳴る音がした。

「おや、腹ペコですな。右腕の下の肘掛けを開けてみて下さい。きっと貴方様のお腹の方を満たせる品々がありましょう。」
アレンは言われるがままに肘掛けを起こしその更に下にある蓋を開けた。すると色々な種類の缶詰やペットボトル入りのミネラルウォーターが所狭しと備蓄されていた。

「此処から好きな物を取り飲み食いしてもいいのか…」
あまりにも綺麗に整頓された状態で入っていて手が出し難い状態である。この様に整頓した人物は几帳面な性格だと言う事が伺える。

「好きな物をいくらでもお取り下さい。取る際に乱れても構いませんよ。」

「じゃ、お言葉に甘えて頂くとしよう。」
するとアレンは魚のイラストが描かれている缶詰を二個とミネラルウォーターを一本取り蓋を元に戻し肘掛けを元の状態に戻した。

「おやおやお目が高いですな。それは一見アジやイワシの缶詰に見えますが中身は違うものが入っているんですよ。ご存知でしたか。」

「確かにこの食感イワシやアジではないな。 …ん、これは鯨か…」
アレンは一口、口にし
食感を確かめた。

「その通りです。鯨でございます。」

「レギュウムでは領海内でも獲る事は出来ない筈だし。輸入か…」

「いいえ、それは国内にあるカメリカ人街で購入したものでございます。いやはやカメリカ人じゃないって言うだけで値を釣り上げられて参りました。」

「だろうな。」
アレンは一応相槌を打つも話に興味はないようだ。

「そもそも他国の先進国と同じようにレギュウムにも大昔から鯨を捕る慣わしがあるにも関わらず何故レギュウムだけ捕鯨が駄目なんでしょうか。不公平だと思いませんか?」

「……(俺にそれを言われても困る。)」

「って聞いてますか。コホン!続きですがそもそもカメリカの方が多く捕り過ぎて鯨自体の個体数が激減しているにも関わらず他国には『捕るな』とか『捕り過ぎるな』とか言いますけどそれは矛盾している話だと思いませんか。正義の国家が聞いて呆れますよ。」

「…確かにな。」
アレンは鯨の話に興味はないが"正義の国家が聞いて呆れますよ"には共感したようだ。

「そうですよね。所で話は変わりますが鯨は美味しいですか?」

「…ああ美味い。」

「それは良かったですな。」

「ところで後何れくらいで着くのか教えて欲しい。」
アレンは最後の一口を食べながら質問した。

「そうですね、後もう少しなのですが山道を通るので多少時間がかかると思われます。」

「それ以外のルートはないのか…」

「ありません。その唯一の山道を通らなくては目的地までは辿り着けません。」

(これだから田舎は…)
アレンはそう思いながら溜め息をついた。

「山道に入るのでかなり揺れます。しっかり掴まっていて下さい。」
すると車窓の外は薄暗くなり山道が眼前に広がっていた。

(掴まるって此か…)
アレンは恐る恐る頭上の左にある取っ手を左手で掴んだ。掴んだと同時に車体が砂利等でかなり揺れた。運転手の老夫はかなり熟練の運転手なのかハンドルが取られるも冷静なハンドルさばきを見せた。そしてそのまま無事に山道を抜ける事ができ農道へ続く道へと出た。

「もう直ぐで到着致します。突き当たりを左に曲がり次を右に曲がったら目的地でございます。」
シートの背もたれにもたれていたアレンは体勢を起こし座り直した。

暫く車を走らせると農道を過ぎ村の村道を通る事になった。村人は見慣れない高級外車に驚いたり物珍しそうに眺めたりする者もいた。

「皆珍しそうな顔をしているな…」

「はい。この村では未だに耕耘機等の機械を使わずに家畜を使い畑や田んぼを耕し、収穫した農作物はリヤカーに積んで各都市まで運んでいるそうです。なので車自体珍しかったのでしょう。」

「成る程な。」

「見えて来ましたよ。あちらが研究所でございます。」
車は村道を左折し後は右折するだけであるが目的地である化学研究所らしき建物がその姿を現した。そして車は右折をし化学研究所の門の前で停車した。

「レギュウム総合化学研究所前でございます。ちなみに帰りの方も宜しくお願いします。」
運転手の老夫はアレンの方を向き一礼した。

「すまないな。」
アレンはそう言うとシートベルトを外し車のドアを開け両足を外に出し立ち上がりドアを閉めた。

「此処がレギュウム総合化学研究所…」
アレンは車から降り研究所の門の中に一歩踏み込み呟いた。化学研究所は妙な迄な静けさを湛えていた。

  ふむふむ - ベールゼブブ (男性) - 2009年04月10日 (金) 17時55分 [910]   
なかなか謎めいてきましたね。
っていうかゾンビ!?

先進国の優越・・・・・・
捕鯨・・・・・・

なんか世相が現実とかぶってステキです☆

では♪



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