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こんな白雪姫に王子は来ない - ベールゼブブ (男性) - 2009年08月14日 (金) 17時33分 [1007]
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「鏡よ鏡、この世で一番美しいのはだあれ? って聞くまでもございませんわ! なぜならこの世で一番美しいのはこのあ・た・く・し!! 他に誰がいらっしゃると言うの? まあ、全世界の人間がこのあたくしの美しさにひれ伏すっていうかって、何言わせるのよ鏡さんったら!!」 「勝手に一人で盛り上がらんで下さい、王妃様。失礼、女王様」 「・・・今さりげなくあたくしを未亡人と仰ったわね?」 鏡の中の青年は明後日の方向を眺める。 「あの〜、私はいつになったらここから出られるのでしょうか?」 「ごまかそうったってそうはいきませんわよ!! あたくしの質問に答えなさい!!」 青年は手をぽんと叩く。 「ああ、世界一美しい人ですね」 「それもですけど!! 今あたくしを未亡人と言ったかどうかを聞いているの!! 何話を反らそうとしているの!?」 「個人的には白雪姫のほうが美しいと思いますけどね」 はた、と女王の動きが止まった。 「し〜ら〜ゆ〜き〜ひ〜め〜!!」 「な〜んだ。結局そっちが重要なんじゃん。未亡人・・・」 「何か仰いまして!?」 鏡の青年は答えた。 「女王サマハオ美シイト申シアゲマシタ」 かなりの棒読みで。 「やっぱりぃ〜? オ〜ホホホホ!!」 「白雪姫の次に」 また、女王の動きが止まった。 「し〜ら〜ゆ〜き〜ひ〜めぇ〜!! よくもあたくしのお株を奪ってくれたわねェ〜!?」 「あ〜あ。なんかムダに燃えてるし。っていうかまだ続きが・・・」 女王は鏡の前にある玉座をずらし、床板を開けて階段を出し、降りていった。そして廊下を右に曲がったところにある扉を開け、優雅な城に似つかわしくない機械だらけの部屋に入っていった。女王はonと書かれたボタンを押し、マイクに語りかけた。 「あ、あ〜。マイクテストテスト。衛兵ロランド、大至急ここに」 「お呼びでしょうか陛下」 女王は機械に突っ伏し、振り返った。 「いくらなんでも早すぎるわ!!」 「いや、この辺りを見回ってたら丁度大至急と仰ったものですから」 「まあいいわ」 女王は乱れた髪を直しながら言った。 「ロランド、白雪姫を殺しなさい」 「白雪姫って〜と、あのべっぴんさんですかい? いや〜、いいですよね〜、優雅で美人で、あこがれなんすよ〜」 「ロランド!!」 デレデレしているロランドを女王が怒鳴りつけ、ロランドは慌てて敬礼し直した。 「はっ! で、殺せとはどういうことで・・・?」 「あなたには関係ないことよ!! なんでもいいから殺しなさい!!」 「は、はいぃ〜!!」 ロランドは逃げるようにその場を去った。 「目にもの見るがいいわ、白雪姫!! ほ〜っほっほっほ!!」
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Someday my prince will come♪ - ベールゼブブ (男性) - 2009年08月14日 (金) 17時54分 [1010]
やっぱりセリフの前の印つけないほうが自然だなァ・・・。 やっぱ中途半端な台本形式はやめよう。
というわけで当分このはちゃめちゃ白雪姫が続きます。 最後はあんなことが・・・!?
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女王様(笑 - 翼無き天使 (男性) - 2009年08月16日 (日) 15時47分 [1027]
ニヤニヤ笑いながら読ませてもらいましたよ^^ そして鏡もまたやる気を感じられないところがウケます。
では
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