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ドラゴンクエスト・ファイナルファンタジー小説投稿掲示板


ここは小説投稿掲示板だ。
ドラゴンクエストやファイナルファンタジーまたはその他(アニメ、ドラマ)などでも、楽しそうな小説やストーリー、
詩、日記などがあったらとにかく書き込もう。
他人が見ておもしろいと思った内容、自分が思いついた内容があったら、とにかくどんどん投稿してみてくれい。

(注)最近ここをチャット代わりに使われている方がたくさんいます。
チャット代わりに使われますと、せっかく一生懸命小説等を書いた方の内容がすぐに流れて見れなくなってしまいます。
ここは小説やストーリー、詩、日記などを書くところですので、チャットはこちらにてお願いいたします。

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  Amour Pur - ベールゼブブ (男性) - 2007年10月04日 (木) 19時41分 [719]   
  「アーサー!!」
ルークは彼の元へ駆け寄った。
彼の体からは大量の血が噴き出す。
ルークの目から涙が零れた。
「何故・・・何故私を庇った!?何故・・・!!」
アーサーは血の気の失せた顔を微笑ませ、目を開けた。
「・・・大丈夫・・・だった・・・?・・・良かった・・・。」
アーサーは目を閉じ、そのまま動かなくなった。
「アーサぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

悪魔が消え去った後、突如天井が崩れ、鍾乳石が落ちてきたのだ。
なんとか入り口付近まで到達し、マゼンダとルルは外に出られたが、ルークの頭上に石が落ちてきたため、アーサーがルークを突き飛ばした。鋭く尖った鍾乳石は代わりにアーサーの体を貫いた。
辺りに大きな笑い声が木霊する。
「ケーッケッケッケ!!こんなこともあろうかとこんな仕掛けを用意しておいたんだ!!俺様がこの洞窟からいなくなったら崩れるようにな!!馬鹿め!!俺様を消滅させた報いを受けろ!!」
「悪魔のエコー・・・!!洞窟などに魔術をかけて、主人が死んだ後で発動する術・・・!!」
マゼンダが中に入ろうとするが、完全に入り口は塞がってしまった。
「駄目だわ・・・!私達にはどうすることもできない・・・!!」
「そんな・・・!お兄ちゃん!!お兄ちゃん!!」
ルルは入り口に座り込んで大声で泣いた。
マゼンダも悔しそうに地面を殴りつける。

「アーサー!!アーサー!!」
彼はぴくりとも動かなかった。
ルークは涙を拭って彼につっぷした。
「死ぬな!!こんな・・・まだ・・・まだ何も出来てないじゃないかっ!!何故・・・!!」
「・・・ねーちゃん・・・・!」
パントも錯乱し始めた。
自分にはどうすることも出来ない。
自分には笛を吹くことしか出来ない。
それがサテュロス一族なのだから。
笛しか知らない一族だから。
彼は何もできない自分を恨んだ。
―――ねーちゃん・・・俺、どうしたらいい・・・?―――
パントは自分の笛を見つめながら思った。
涙がとめどなく溢れた。
自分は何も出来ない。
でも何かしないことには気が済まなかった。
目の前で泣いている恩人の為にも。
死んでいく恩人の為にも。
自分が出来るのは笛を吹くことだけ。
それなら吹くしかない。
彼は笛を口に当てた。
辺りに悲しげな音色が響いた。
音色はだんだん複雑なものになっていき、次第に聖歌のような声が重なっていった。
ルークは涙を浮かべながら、アーサーの体が浮いていくのを感じた。
「あ・・・・!」
辺りに翼の生えた白い球体が飛び交い、宙に浮くアーサーの周りを包むように回る。
鍾乳石が溶けるように無くなり、アーサーの体に開いた穴が塞がっていった。
ルークはその様子を唖然として眺めていたが、涙を拭いて笑顔を取り戻した。
笛の音が終わると、アーサーの体はゆっくりと地面に置かれ、翼の生えた球体も消えていった。
安らかな寝息のような息づかいが聞こえる。
ルークはアーサーを抱き起こし、首に巻き付いた。
パントも飛び上がって喜んだ。

「さて・・・今度はここから出ないとな。」
ルークは両腕を回し、大きく息を吸い込んだ。
「おぉおおおおおぉぉぉおおおりゃあぁぁぁぁああああああ!!」
ルークが塞がった入り口の石を殴りつけると、石は勢いよく外に飛び出し、また入り口が雪崩れ込んだ。
「もういっちょ!!」
更にルークは石を殴りつけ、また石が勢いよく外へ飛び出す。
「せりゃっ!!」
今度は思いっきり蹴りつけた。
石がどんどん雪崩れ込み、ようやっと頭上に空が見えた。
「わ〜・・・!ねーちゃんスゲー!!」
パントが感心する。
「ルーヌ!!」
マゼンダがそこから顔を出した。
「先生!!鞭をそこから出して下さい!!」
わかったわ、とマゼンダは鞭を垂らした。
「先に行け、パント。」
「う、うん!」
パントがマゼンダの鞭をしっかりと握って登り始めた。
ルークはアーサーの体を抱きかかえ、片手で鞭を持ち、石を足場にしながら登っていった。
時折足場にある石が落ち、危うく落下しそうになったが、なんとか登り切った。
「お兄ちゃん!!」
ルルが涙で真っ赤になった顔で登ってきた。
「大丈夫だ。パントが助けてくれた。」
ルークはマゼンダの手を借りて外に出てきた。
片腕にはアーサーが抱えられている。
「ありがとう・・・パント・・・。」
「いや・・・俺は・・・別に・・・。」
パントはルルに礼を言われ、顔を赤くしてそっぽを向いた。
「でも・・・なかなか起きないみたいなんだ・・・。一度サテュロスの村に戻ろう。」
「そうね。結構出血も酷かったみたいだし・・・。」
ルークがアーサーを負ぶって村へ帰っていった。
マゼンダがそれを微笑ましげに見守る。
「・・・いい夫婦になれるわ・・・。こりゃ・・・。」

ルーク達はホーナの家に泊めてもらった。
たくさんのお礼を貰って。
ルークはアーサーを寝かせ、ずっと側で見ていた。
青年は安らかな顔で寝息を立てていた。
ルークはそっと、その頬に触れてみる。
「アーサー・・・・。」
この瞬間初めて、アーサーが自分にとって大切な存在だと感じた気がした。
そっと、ルークは唇を重ねた。
「入るわよ〜、ルーヌ。」
ルークはぎょっとしてアーサーから離れた。
マゼンダがにやにやしながら入ってきた。
「こりゃ、明日までは起きないわね。襲っちゃダメよ、ルーヌ。」
「なっ!何でっ!!ってか私はルークです!!」
ルークが顔を赤くして思わず立ち上がる。
「あたしは“ルーヌ”に言ってるの。」
マゼンダはルークを座らせた。
「あんたいいお嫁さんになれるわ。」
「いきなり何をっ!!」
「否定も出来ないでしょ?気づかないと思ったら大間違いよ。あんたも女の子なんだし。」
ルークはずっと押し黙っていた。
アーサーの寝顔を眺めながら。
「私は女になるのが嫌だった。この名前も。」
ルークはぼそっと呟いた。
「でも・・・アーサーは私の大切な人・・・。私が守らなきゃ・・・。守って、守り抜いて、必ず生きて・・・。」
少女は「男」になりたかった。
少女のように笑う青年を守るため。
マゼンダは髪を梳いた。
「やっと自分に正直になれたわね・・・。きっと貴女の魔法が彼を救うわ。」
え?とルークはマゼンダの顔を眺めた。
「私は・・・大した魔法なんて使えません・・・。」
「あたし前にも言ったでしょ?」
マゼンダは頬杖をついた。
「恋をすることが一番強力な魔法よ。ルーヌ。」
ルークはじっとアーサーの顔を見つめて言った。
「私は『ルーク』です・・・。」
「何度も言わせないで。あたしは“ルーヌ”に言ってるの。」

  ふひふへ - ベールゼブブ (男性) - 2007年10月04日 (木) 19時53分 [720]   
ようやっとルークの乙女な瞬間が・・・。
でもやっぱり男です^^;

ではレス返し
天使様>
ルルは強きを挫き、弱きを助ける性格なのです^^;
まあ、弱いもの虐めをするようなやつは許せないのです^^
というのは建前で、彼女は私の内面の性格を反映してまして、要するに私が常日頃考えていることをぶわっとルルに代弁してもらってます。
誰!?私を腹黒なんて言うのは!?私は腹黒でも毒舌でもありません!!失礼な!!ねえ!?そう思いません!?

というわけで直々にマゼンダさんとルークにお越し頂きました☆

ルーク「さっさと倒してこい!!」(足蹴)
マゼンダ「あたしがやる気を引き出してア・ゲ・ル♪しっかりしなさい!!」(全員鞭で打ちのめす)

あら〜・・・お二人とも酷いですね〜・・・。
せめてアーサーとかルルを連れてきた方がよかったかしら??

  ほほ〜う。 - 翼無き天使 (男性) - 2007年10月05日 (金) 23時41分 [721]   
いや〜いいですね^^
かわいいな〜ルーヌ。
おっとこんなこと言うとまた怒られる^^;
それでは^^


  悪魔の住処 - ベールゼブブ (男性) - 2007年10月03日 (水) 18時43分 [716]   
  サテュロス達の森からさほど遠くないところに洞窟がぽっかりと口を開けていた。
牙のように突き出た鍾乳石が今にも全員を噛み砕くような錯覚にまで見舞われる。
中にはあの咆哮を上げる巨大な獣がそこらにいた。
次々とルーク達はその魔獣達を次々と倒していった。
「うわ〜!!かっこい〜!!」
パントが陽気に笛を吹きながら4人を賞賛する。
「あんたも結構やるじゃない。」
マゼンダが鞭を振り回し、魔獣の一匹にとどめをさす。
「僕のラリホーよりよく効いてますよ。」
アーサーが皮肉っぽく言う。
いつしか一同は洞窟の奥まで進んでいき、大きな広間のような所に着いた。
そこには椅子のようにあつらえられた石と、その上に悪魔が座っていた。
いかにも悪魔です、と言わんばかりに黒い頭と体、そして青い顔にギラギラ光る金色の瞳だ。
悪魔は黄色い牙を剥いてにやりと笑った。
「ケーッケッケッケ!!来やがったなサテュロスの一味!!」
悪魔はぴょんと石から降りた。
「お前がサテュロス達を苦しめている悪魔か!!」
ルークが剣を構えた。
「あんな物騒なケダモノけしかけるなんて、悪戯にしては度が過ぎてるんじゃないの!?」
マゼンダも蛇皮の鞭を振るう。
「何人の犠牲者が出たのかは分かりませんが・・・少し痛い目を見せなきゃいけないみたいですね!」
アーサーが杖を地面に突き立てる。
「安心しなさい!あたし達が地獄へ帰してあげる!」
ルルもサーベルを取りだした。
悪魔はその様子を見てけたたましい笑い声を出した。
「ケーッケッケッケ!!逆にお前達を地獄へ送ってやるよ!!」
悪魔は素早く走り寄り、鋭い爪を振り上げた。
咄嗟にルークが盾でそれを防ぐ。
すかさずマゼンダが鞭を振るうが、一瞬で交わされた。
アーサーが呪文を唱え、氷を掌から放つ。
悪魔の足が凍り付いたものの、悪魔は氷を砕き、すぐに動き出した。
悪魔はルルをめがけて突進するが、
「オー・・・レ!!」
ルルのビロードマントに交わされ、そのまま壁に激突した。
「馬鹿ね!!こんな手にあっさり引っかかるなんて。」
「ちっくしょー!!」
悪魔はぶつけた顔をさすりながら涙を浮かべた。
「なんだよなんだよ!俺様はただサテュロスと仲良くしたかっただけなのにさ!」
「知るか。」
ルークがそう言ってその顔をいきなり足蹴にした。
「お前巫山戯んな!!あんな魔獣なんかけしかけるからどんな凶悪な黒幕が出てくるかと思ったら、こんなガキか!しかもさっき意外に素早い動きで人をびっくりさせておいて、いきなり壁に激突か!!で二言目には『仲良くしたかっただけ』かぁ!?嘘つけ!!んなこと思ってたらフツー手下に喰い殺させねえだろ!!」
そう言いながらルークは何度も何度も顔を踏みつけにする。
「うわ〜ん!!酷いよぉ〜!!」
悪魔は本当に泣き出した。
「さあ、大人しく地獄へ帰りな!」
「ちょっとまってルーヌ!!」
声を上げたのは意外にもルルだった。
「どうしたの?ルル。」
マゼンダがルルに呼びかける。
「可哀想じゃない!そんなに踏まないであげて!!」
マゼンダがため息をついた。
「絆されちゃだめよ、ルル。悪魔はそうやって人の心につけ込むのよ。悪魔は手八丁口八丁で人を惑わして、挙げ句果てには信じた人間を殺すわ。今のルーヌの行動は正しいの。悪魔は弱いものだと思わせれば、その分どんどん弱体化していくわ。」
「そうだ。お前は弱い。さっさと消滅しちまいな。それとも剣をお前ごと壁に突き立ててそのまま放っておいてもいいんだぞ?」
「うわ〜ん!!やだよぉ〜!!」
ルークは剣を悪魔の顔めがけて突き立てようとした。
その時だった。
ルークに何かがぶつかり、バランスが崩れた。
ルルがルークに当て身を喰らわせたのだ。
「ルーヌ!!」
「ルル!!」
悪魔は素早くその隙をついてルークの顔を鋭い爪で引っ掻いた。
赤い血がルークの頬を伝う。
「ありがとよ、嬢ちゃん!!お礼にお前を『天国』へ送ってやるよ!!」
悪魔は鋭い爪を振り上げた
はずだった。
しかし、突然悪魔はその場に倒れ込んだ。
かなり苦しそうな表情を見せつける。
「・・・こんな馬鹿な悪魔は初めて見ました。」
アーサーがふうとため息をついた。
「上級の悪魔ならともかく、下級の悪魔は『天国』という言葉はタブーです。ましてや、悪魔が死人を送るのは地獄。『天国へ送る』という言葉を、ルルが神官だからということで機転を利かせたつもりでしょうが、それは魔界への裏切りを表します。つまりは、あなたは自分で自分の首を絞めただけでなく魔界を裏切り、魔王の厳罰を受けることになったのです。ついでに申し上げますと・・・。」
悪魔はなんとかしてルルにしがみつこうとした。
しかし、ルルに指一本触れるやいなや、その指から一気に雲散霧消していく。
「ルルは邪悪なものを消し去る力を持っています。あなたにルルを殺すことは不可能だ。」
悪魔は断末魔の叫びをあげながら、完全に灰になった。
ルークはその様子を見て頬の傷を拭って剣をしまった。
そしてルルを見下ろして腕組みをする。
かなり怒っていることが表情から伺えた。
「・・・で、ルル。何か言うことは・・・?」
ルークが冷たく低い声で言った。
ルルは俯いて言った。
「・・・ごめんなさい・・・。」
そう言ってルルはルークに回復呪文をかけた。
「顔は女の命なのにね。ルーヌ。」
マゼンダが横目でルークをにやにやしながら言った。
「私を女扱いしないで下さい!」
マゼンダは肩をすくめた。
ルークはルルの方に向き直った。
「・・・いいな?お前に特殊な力があったからあいつは消滅した。もしそんな力がなかったら、私もお前も殺されてた。分かるな?二度と軽はずみな行動は取るな。分かったか?」
「・・・はい・・・。」
ルークはルルの頭を撫でた。
「ったく・・・お前は・・・。」
マゼンダがその様子をまたにやにやしながら見ていた。
「いいお母さんになれるわ・・・。」
そう呟いて。

  ほえほえほえ - ベールゼブブ (男性) - 2007年10月03日 (水) 18時58分 [717]   
はっはっは〜!!
コロリスの三人組で最弱のアナスタシアより弱ぇえ〜!
本当は「下級の悪魔は魔法を使えない」定義を採用しようと思ったんですが、ドラクエの下級悪魔は普通に魔法使ってましたからねえ〜・・・。4のみならいあくまとか・・・。というわけでやめました。
そう。アンデッドと悪魔はルルに攻撃しただけでダメージを受けます^^;

ではレス返し
>天使様
授業お互いお疲れさまです^^
私はむしろやりたい授業しか取ってないので、逆に授業中が一番生き生きしてます^^

え〜、ルーク達からメッセージが届いてます☆
『別世界干渉につき、自分でなんとかしなさい。
追伸: 私の名前はルークだ!(これはどうでもいいのよ。 by世界一の美女・マゼンダ)』
だそうです♪(酷

っていうか、ティックさん相手にしようと思ったら全員レベル99に引き上げた状態で、ルークのギガブレイクとマゼンダの双竜打ち、アーサーのマダンテとルルのジェントルタッチ(?)を駆使したとしても勝てるかどうか・・・・^^;

あ。そもそも別世界干渉になるから使えなくなるんだ。全部。

  ほほう。 - 翼無き天使 (男性) - 2007年10月03日 (水) 19時55分 [718]   
やはりルルはまだ純粋なんですね^^
以前のキレっぷりとはまた違った一面ですな。

え〜、助けてくれないんですか〜?
アルトたち死んじゃいますよ^^;?
ほらほら〜ティックも戦いたがってますよ^^
うおっ!ブルー・フレアが飛んできた!!
助けて、ルーヌ!


  森の悪魔 - ベールゼブブ (男性) - 2007年09月30日 (日) 14時12分 [713]   
  「ご苦労様、パント。そしてようこそお越し下さいました。」
少年と同じ山羊の足、山羊の角を持った少女がゆっくりと4人にお辞儀した。
「私はこのサテュロスの森を管理しているホーナといいます。こちらは弟のパント。」
パントは笑顔で笛を吹き鳴らした。
すると辺りに不思議な色の蝶が現れ、4人の前でひらひらと舞ったと思うと、虚空に消えていった。
4人はその蝶の美しさに暫くみとれていた。
「実は皆様をお呼びしたのは他でもありません。実はこの森は大変な事態に見舞われているのです。」
はぁ、と4人は相づちを打った。
「あなた方もご覧になったでしょう?あの大きな獣を。あれはこの平和な森を狙う悪魔のけしかけた魔獣なのです。今まで何人ものサテュロス一族があの魔獣に喰い殺されました。そして・・・先ほども・・・。」
「あれ、サテュロスだったんですか!?」
ホーナは目を丸くしながら、ええ、と答えた。
マゼンダは何か損をしたような顔をした。
かといって「ケイト達じゃなくてよかった」と言うこともできなかった。
「でもあなた方ならきっと、あの悪魔を倒すことが出来るはずです。私達サテュロス一族は戦うことは出来ませんが、手伝うことは出来ます。パント!」
パントは姉の隣へ踊るように来た。
「この子の笛をお役に立てて下さい。攻撃は出来ませんが、足止めはできるはずです。パント、皆さんのお役に立つのよ。悪魔のいる所まで案内して差し上げなさい。」
「でもねーちゃん、まだこの人達『いい』って言ってねーぜ?」
きょとんとした弟の顔に、それもそうね、とホーナはため息をついた。
だが、ルークが剣を鞘から出さずに高々と掲げた。
「その話、断るわけにもいきません!!例え種族が違えど、困っている人民を放っておくことはできません!必ずやその悪魔とやらを倒してきますとも!!」
マゼンダはふっと笑い、アーサーは肩をすくめ、ルルは乾いた笑いをした。
「ありがとうございます!!」
長老の少女は笑顔で頭を下げた。

  うわ!!短!! - ベールゼブブ (男性) - 2007年09月30日 (日) 14時38分 [714]   
うわ!!思ったより短かった!!
ルーヌは正義感が人一倍強いということで、グースの王女がさらわれたことなど最早そっちのけです。
あと、前のカキコでサテュロスを「鹿の足」と間違って書いてしまいましたが、正しくは「山羊の足」です。訂正は済んでいます。

ではレス返し
>天使様
う〜んと、サテュロスとケンタウロスは違います。
ケンタウロスは上半身人間で下半身が馬。そして弓を使って狩を行い、ギリシャ神話の英雄ヘラクレスの先生も彼らの中の一人です。
サテュロスは同じくギリシャ神話に出てきますが、人の上半身に山羊の足を持ち(下半身じゃないのがミソ)、山羊の角が頭から生えていて、葦で作られた笛を吹いています。「パニック(混乱)」の語源となった「パン」がここに含まれます。
詳しくはギリシャ・ローマ神話参照。
因みに作中の「ホーナ」は角(horn)から、「パント」は「パン」から来ています。

そうですよ〜ご自分でお作りあそばしてくださいよ〜!
って・・・私がお祝いに作ってやるって言ったんだった!!
約束は果たさなきゃ〜☆
じゃ、さっき作ったばかりの・・・えっと・・・リンゴとミカンとパインとバナナとマンゴーとライチをミックスしたジュースを差し上げます♪
安心して下さい☆他には何も入ってませんから♪
え?まだ信用できないから要らない??
じゃ、私が自分で飲みま〜す☆
ゴクゴク・・・・。
あ〜おいしかった♪

  新学期始まりました^^ - 翼無き天使 (男性) - 2007年10月02日 (火) 12時30分 [715]   
今日も授業受けてきましたよ〜。
めっちゃ眠かったです^^;

おぉ、次の敵は悪魔ですか^^
ティックですか。なるほど。彼らがアルトたちを救ってくれるんですね!?
ふぅ〜、助かった〜^^
頑張れルーヌ!ティックは強いぞ!


  第8章 12節 蒼き悪魔 - 翼無き天使 (男性) - 2007年09月30日 (日) 02時24分 [710]   
  「愉しもうぜ、少年たち」
男の深紅の瞳が妖しく光る。
2対1。状況的には有利なはずなのに、アルトは不吉な胸騒ぎがした。
この男は、やばい。
天峰もさっきの一撃でそれを感じたはずだ。慎重に戦わなければ。
あの手の蒼い光、威力、射程、能力、全て未知数だ。
ともあれ、まずは仕掛けてみるしかないか。
「な〜に黙り込んでんのよ。来ないならこっちから行くぜ?」
男の両手が蒼く光る。紅い眼とは対照的な綺麗な蒼だ。
この男は何者なんだろう?DICなのか?人間なのか?
どちらにしろ敵には変わりはないのだが。
アルトは銃を構えて心臓部に向けて発砲した。
男は回避する素振りすら見せない。弾丸はどんどん心臓目がけて飛んでいった。
男はようやく腕を動かし、左手を心臓の方へ持って行く。
当たった。そう思った。
しかし、男の不敵な笑みは崩れることなく、左の拳をアルトに向けてかざした。
手が開かれる。落ちてきたのはアルトが放った銃弾だった。速度を失った銃弾はスッと消えてなくなった。
「おいおい、いくら何でも手ぇ抜きすぎだぜ?本気で来いよ。じゃないと――…」
男はユラッと動き、次の瞬間には間合いを一気に侵略してアルトの手前1mのところにいた。
「…――死ぬぜ?」
「!!」
右手の突き。その攻撃を防いだのは天峰の千鳥一文字だった。
「ボサッとするな!!」
天峰はそう叫ぶとすぐさま男の右手を弾き、男は後ろに跳んで距離を取る。
すかさずアルトが銃を構えて撃つ。
弾速Lv.4、フラッシュ・ショット。
高速の弾丸、しかし今度は光る右手に弾き落とされた。
「いいぞ!なかなかの速度だ。だがまだ遅い」
天峰は地面に転がる鞘を拾い上げると再び刀を鞘に収めた。
「空牙・烈風刃」
衝撃波が男を飲み込む、はずだった。しかしそれは男の手によって真っ二つに別れ、男の両脇を通過した。
「ハハハ!面白くなってきた!もっと、もっとだ!全ての力を解放しろ!俺を愉しませてくれ!!」
男は右手をアルトに、左手を天峰に向けてかざした。蒼い光が強くなる。
「『ブルー・フレア』!!」
蒼い光が男の手を離れ飛び出した。
「くっ!」
アルトは体をひねってかわそうとするが、男の攻撃はアルトの左腕にかすった。
ジュウッと肉の焦げる音が耳に入る。そして激痛が神経を貫いた。
「ぐぅぁあ!」
天峰は素早く横に跳んで回避した。標的を逃した蒼き焔は樹に食らいつき、幹をみるみる炭化させた。
「さぁ、もっと来い!!倒れてる暇なんかねぇぞ!」
男はアルトに標的を定めて距離を縮めた。
「どうした、ボケッとしてると死んじまうぜ!?」
「それはちょっと御免ですね…!」
こいつに生半可な攻撃は通用しない。負担は大きいが仕方ない。
全力で倒す。
バーストブレット、弾速Lv.5。
「『フラッシュ・バースト』!」
至近距離から高速の弾丸。今度は確かな手応えがあった。仕留めるにまで至らなくても相当なダメージはあったはずだ。
アルトは自ら放った弾丸の爆風で吹き飛ぶ。
男は…?
アルトは起き上がり、巻き上がる土煙の中で眼を凝らした。
そして男はゆっくりアルトの前に現れた。
「ククク、いいぞ。この痛み、最高だ!!」
馬鹿な。無傷だと?
「だが…まだだ、少年。もっと出るはずだ。本気で来いよ」
男は服の埃を払いながら言う。
「俺が求めるのは死と隣り合わせの緊迫した戦いだ。それこそが最高の愉しみなのさ。だがまだ少年たちの方での命のやりとりにしかなってない」
再び手が光り始める。
「そんなに死にたきゃさっさと死ね」
天峰が土煙の中に紛れて男の背後を突いた。
「『襲牙・虎乱刃』」
高速の乱撃。目にも止まらぬ速さで次々と斬撃が繰り出される。
男は光る両手でそれを捌く。
「どうした!この程度か!?」
男が天峰の隙を突いて脇腹に蹴りを入れる。男の脚は蒼く光っていた。
天峰はアルトの方へ吹き飛び、受け身を取って着地する。
何事もないかのように立ち上がったが、突然口を押さえた。
「天峰!!」
吐血。内臓が損傷するほどの衝撃が届いたのだ。天峰は口を拭って、口内にたまった血を吐き捨てた。
「さぁ、もっと愉しもうぜ!」
「天峰、単独じゃ駄目です。2人で波状攻撃をかけましょう」
アルトがボソッと天峰に呟く。
「…ちっ」
「常にどちらかがあいつの背後を取りましょう。まず僕が仕掛けます」
アルトは氣を高め、火傷が痛む左手に力を込めた。手が光り、もう一つの銃を錬成し始めた。
「いいね。愉しめそうだ。来い!」
ダブルトリガー、ノーマルブレット、弾速Lv.6、高速連射。
「『クイック・フラッシュ』!」
二丁の白銀の銃から次々と高速の弾丸が飛び出した。銃弾の嵐。
いくらあの男でも全て防ぐことなど出来はしまい。
約7秒間の猛乱射。弾丸が巻き起こす風で土煙が再びあがる。
しかし男は煙の中から飛び出してきた。体中から出血はしている。だが致命傷にはそれでも至らなかった。
男は飛び上がり空中からアルトに攻撃を仕掛けてきた。蒼く光る手がアルトを狙う。
「どうした、もう終わりか!!」
「あぁ、お前がな」
男のさらに上で天峰が抜刀の構えをとっていた。完全に男の死角。しかも空中。逃れようがない。
「!!」
「『空牙・烈風衝』」
天峰が刀を抜きはなった。
凄まじい衝撃波が男を飲み込み、それに留まらず衝撃波は地面に到達して大地に巨大な亀裂を作り上げた。
しばらく地響きが止まなかった。
天峰の攻撃を間一髪で回避したアルトは氣を消費しすぎて立っているのがやっとだった。
頭がフラフラする。眼もチカチカしてきた。でも倒した。
「…やった」
視界を埋め尽くす土煙に咽せながら呟く。
「いや、やるのはこれからさ」
「!?」
振り向くと男がアルトのすぐ前に立っていた。蒼く光る右手は真っ直ぐアルトに狙いを定めていた。
「チェックメイトだ、少年」
アルトは銃を構えようとした。しかし腕に力が入らない。デスペナルティはガチャッと地面に落ちた。
「『ブルー・インパルス』」
最後に見たのは男の笑み。そして目も眩むような閃光。
アルトは蒼い稲妻の中に消えた。



  むむむ^^; - 翼無き天使 (男性) - 2007年09月30日 (日) 02時27分 [711]   
いや〜ティック強すぎ^^;
ダメだこりゃ^^;

この状況を打破できるのは〜……
誰だ…??^^;

  うわっ!強!! - ベールゼブブ (男性) - 2007年09月30日 (日) 12時08分 [712]   
わ〜!!
マジ強〜!!
みゅ〜・・・私の作ったあのミックスジュースに硫酸を混ぜたら少しはなんとか・・・ならないか・・・。

どうなるか期待してます^^


  妖精の森 - ベールゼブブ (男性) - 2007年09月29日 (土) 13時28分 [707]   
  咆哮をあげて森を荒らしていたのは、一匹の巨大な獣であった。
熊のように巨大な犬・・・そうとしか形容しがたい。
その手には人の腕のような物が握られている。

誰か喰われた・・・!
頭の中によぎった。

まさか・・・!!
マゼンダは口を覆った。
ガントを出たあの恋人同士のメイドと給仕・・・!?
野獣は4人を睨み、身の毛もよだつ咆哮をまた上げた。

「先生・・・!行きますよ!!」
ルークが負ぶっていたルルを木に寝かしつけ、剣を構えた。アーサーも杖を取り出す。
マゼンダは戸惑いながらも蛇があしらわれた鞭を取りだし、振り回した。
魔獣は大きな前足を振り下ろし、鋭い爪をたてた。
ルークがそれを盾で防ぎ、アーサーが杖を振り上げた。
杖の先から炎が飛び出し、致命傷とまでは行かないまでも、炎は獣を焼きつけた。
野獣は逆の前足を振り下ろそうとするが、マゼンダの鞭に止められた。
中に握られていた腕がぽろりと落ちる。
だれの腕かは分からない。
か細い腕だった。女性のように。
マゼンダは野獣を睨み据えた。
「よくも・・・!」
マゼンダはそのまま野獣の腕を引き寄せ、そのまま野獣を倒した。
ルークは飛び上がって背中に乗り、何度も斬りつけた。
野獣が痛みに暴れ出す。
アーサーが両手を組みながらぶつぶつと呪文を呟いた。
「ヒャド!!」
掌から放たれた氷の矢が野獣の体を貫いた。
野獣が断末魔の叫びを上げる。
血飛沫を飛ばしながら、野獣は起きあがった。
まだ背中に乗っているルークは渾身の力を込め、背中から滑り降りながら野獣を引き裂いた。
そしてマゼンダが倒れてくる魔獣を、鞭の先端の刃で一気に引き裂く。
野獣はその場で倒れ、それっきりぴくりとも動かなかった。
マゼンダはその死体を、じっと睨み据えていた。
恐ろしい形相で。
「・・・先生・・・?」
ルークがその背中を見ながら、声をかけた。
「・・・ルルから聞いていたの・・・。ガントの王女の横恋慕がもとで国を出た二人の使用人・・・。新天地を求めて、新しい夢を持って国を出たのに・・・。」
マゼンダは涙を拭いた。
「・・・言っても仕方ないわね・・・。彼らは帰ってこない。今の私達がしてやれることは、彼らの敵をとるだけ。」
ルークは何も言えなかった。
そのとき、ざわざわと森中にざわめきが響いた。
どことなく子供のような声も聞こえる。
「ねえ、あの人達に任せてみたら?」
「そうだね。きっとあいつらをやっつけてくれるよ!」
そして聞こえてくる笛の音。
笛の音が心地よい音色を奏で、辺りの景色を変えていく。
全員が気づいたときには辺りの森は消え失せ、目の前には広がる草原が現れた。
「何!?これ!?」
マゼンダが辺りを見渡す。
「先生、誰か近づいてきます!」
人影が笛を吹きながら、軽快なステップで近づいてくる。
だんだん姿が見えてきたころには、その人影が人間じゃないことが分かった。
上半身は人間の少年だが、足は山羊のものだった。更には頭から大きな角が生えていた。
「サテュロス・・・!」
いつ目を覚ましたのか、ルルが小声で呟く。
「あたし、初めて見た・・・!」
「よっす!さっきの魔獣との戦い見てたぞ!あんたら強いんだな!」
サテュロスの少年は輝くような瞳で4人を見渡した。
「ちょっとその腕を見込んで頼みたいことがあるんだ。長老・・・ってか姉ちゃんに会ってくれ。こっち!」
少年は笛を吹きながらまた軽快なステップで進み出した。
「・・・まさか取って喰われたりとかしないよな・・・?」
ルークが恐ろしげな目で少年の背を眺める。
「そんなことはしませんよ。ただ、ちょっと悪戯好きな種族ですけどね。」
アーサーが笑顔で少年についていった。
「待て!!」
ルークがルルの手を取って彼を追い、マゼンダが訝りながらついていった。
果てしなく思える大草原だったが、長々と歩くうちに集落が見えてきた。

  ふひ - ベールゼブブ (男性) - 2007年09月29日 (土) 13時47分 [708]   
ふあ〜。
とりあえず続きが書けました。
えっとですね・・・先に言っておきますが、魔獣の腕に握られていた腕は喰い殺されたケイト達ではありません^^;
まあ、ネタバレ同然ですが。

ではレス返し
>天使様
まあまあ、飲んでみて下さい♪
っていうかさっさと飲め〜!!(無理矢理口に流し込む)
あ〜も〜!少し青臭くて苦いからってなんで吐くんですか〜!いくらトリカブトとケシと河豚の肝臓と、あとベニテングタケとドクツルタケとマムシの牙から出る液体とストリキニーネがミックスされているからって!!

ふ〜んだ!私はリンゴとバナナとミカンとパインとライチとマンゴーをミックスしたジュースを飲みますから〜!
・・・え?それだったら欲しいって?
じゃ、さっきのやつ飲んでくれたら差し上げます☆(悪魔の笑み)
まあ、どうしても飲みたくないならこの話は忘れましょう☆

  どーもー^^ - 翼無き天使 (男性) - 2007年09月29日 (土) 14時10分 [709]   
サテュロスってケンタウロスみたいなもんですかね。
不思議な世界に誘われていきそうな…予感^^

トリカブト!?ストリキニーネ!!?
ちょっと!猛毒ですよ!!
毒キノコに毒蛇、幻覚剤の素まで……^^;
そんなもん飲めませんよ!即死ですよ!

しょーがないな〜。
じゃああれですね。

自分で作ります(笑)







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