【広告】Amazonからポイントアップキャンペーン5月6日より開催

ドラゴンクエスト・ファイナルファンタジー小説投稿掲示板


ここは小説投稿掲示板だ。
ドラゴンクエストやファイナルファンタジーまたはその他(アニメ、ドラマ)などでも、楽しそうな小説やストーリー、
詩、日記などがあったらとにかく書き込もう。
他人が見ておもしろいと思った内容、自分が思いついた内容があったら、とにかくどんどん投稿してみてくれい。

(注)最近ここをチャット代わりに使われている方がたくさんいます。
チャット代わりに使われますと、せっかく一生懸命小説等を書いた方の内容がすぐに流れて見れなくなってしまいます。
ここは小説やストーリー、詩、日記などを書くところですので、チャットはこちらにてお願いいたします。

166604


ホームに戻る
ログ管理


お名前:
メールアドレス:
題名:
ホームページ:    性別:  
メッセージ:
色:                        
  パスワード(8文字以内):       クッキー: 






  こんな白雪姫に王子は来なくていい - ベールゼブブ (男性) - 2009年08月16日 (日) 17時05分 [1032]   
   ロランドは、外れの塔にある白雪姫の部屋で扉を叩いた。
 白雪姫というのは亡き王と王妃の娘で、今の女王はその亡くなった王の従妹にあたる。したがって親戚筋には間違いないのだが、危うく王位を白雪姫に取られそうになったため、女王には白雪姫が目の上のたんこぶでしかなかった。しかし見目麗しい容姿と誰に対しても優しい人柄から兵隊や国民からの人気も高い。それだけにロランドには心苦しかった。
「誰じゃ?」
 中から声がする。
「ロランドです。姫様、森へお散歩に行きませんか?」
 扉から黒いセミロングの髪を膨らませた、名前の通り白い肌をした美しい少女が出てきた。
「丁度退屈していたところじゃ。参ろうぞ」
 どちらが女王か分からん、というツッコミは無しの方向でお願いしたい。

 ロランドは迷っていた。どうやって姫を殺せばいいのか、と。その時、ロランドの目にあるものが飛び込んだ。
「姫様、もうじきお昼のお食事の時間です」
「じゃの。わらわも空腹じゃ」
「それではこちらにキノコがございます。これを調理して」
 その瞬間、白雪姫がそのキノコを奪った。
「ロランド!! それはベニテングタケ!! 毒キノコじゃ!!」
 そしてそのキノコを茂みに投げ捨てる。
「あ、さようでございますか。姫様よくご存知で・・・」
 そしてロランドは別のキノコを採り、言った。
「それでは姫、こちらを調理いたしま・・・」
「ロランド!! それはオオワライタケ!! 毒キノコじゃ!!」
「ええ!? さ、さようで・・・!! ひ、姫様は物知りでございますね」
 ロランドは別のキノコを採ろうとするが
「ロランド!! それはドクツルタケ!! 猛毒じゃ!!」
「さささ、さようでございますか!! ひ、姫様はまことに物知りで・・・!」
「暇なときに図鑑を読んでいるのじゃ。本の知識が役に立ったの。あと毒虫のこともよく調べておる。虫に刺されたらわらわが薬を出してやるぞよ」
 女王様、やっぱり殺せません。別の意味で。ロランドは泣きそうになった。
 ロランドは意を決した。
「姫様!!」
「今度は何じゃ?」
 ロランドはしゃがみ込み、土下座しだした。
「申し訳ありません!! このまま国をお逃げ下さい!!」
「は?」
「女王様はあなた様の美しさに嫉妬し、あなた様を殺めようとしておいでです!! 今すぐこの国からお逃げ下さい!!」
「で、でも・・・」
「さあ、見つからないうちに!!」
「じゃ、じゃが・・・」
「後のことはわたくしにお任せ下さい!! あなた様の代わりにわたくしが処刑されます!!」
「いやだから、処刑されても困・・・」
「それではご無事で!!」
 ロランドはそのまま帰っていった。
「・・・親切なのか薄情なのか分からん・・・」

  こんな白雪姫に王子は来るな - ベールゼブブ (男性) - 2009年08月16日 (日) 17時32分 [1033]   
「そろそろ白雪姫は死んだころかしら」
 女王は鏡の前に来た。
「いやですから。未亡人なんて言ってませんって」
「いつの話をなさってるの? 白雪姫が死んだかどうか見に来たんですのよ」
 鏡の青年はじっと天井を見上げた。
「あ〜、まだ死んでませんね〜。まあ森で迷ってるから時間の問題?」
「まあっ!! ロランドは白雪姫を殺さなかったのね!! ・・・でもあの森って結構危険なのよねぇ? 寧ろ褒めてやるべきかしら? 叱るべき? 褒めるべき? う〜ん・・・」

 一方白雪姫は空腹で倒れそうになりながらも、木の枝を杖によたよたと
「をのれロランド〜・・・! 帰ったら覚えておれ〜!!」
 恩人? を呪っていた。
「ぐふ」
 そしてとうとう倒れた。

 ・・・ホ〜・・・イホ〜・・・
 白雪姫は薄れゆく意識の中で声が聞こえてきた気がした。
 ハ○ホ〜 ハ○ホ〜 しっご〜とが すっき〜♪
 歌のようだった。とうとう幻聴が、と思っていると声がどんどん近づいてくる。
「あ!! 誰か寝てるよ!!」
「ホントだ!! こんなところで寝るなんて物好きがいるなあ」
「いやいやいや、脳天気に感心してないでまず助けない? 寝てるっていうより倒れてるよ、あれ」
「当たり前だろ。倒れないでどうやって寝るんだよ」
「立ちながら寝る人だっているだろ!?」
「それはフクロウだけなんだよ!!」
「フクロウは夜型だろ!!」
「夜型とか関係ないだろ!?」
「そもそもフクロウ自体関係ないんだよな!!」
 白雪姫がそこへはいずってくる。
「うわあ!!」
「口論してないで・・・助けん・・・か・・・」

「いや助かった。危うく行き倒れになるところを助けてもらって感謝するぞよ」
 半ば脅されたけどね、とつぶやく小人を白雪姫が睨み付け、小人は黙った。
「わらわはそこの城の姫で白雪と申す」
「僕1号!」
「2号!」
『双子の3号と4号だよ』
「5号!」
「僕は6号!」
「7号!」

  はい - ベールゼブブ (男性) - 2009年08月16日 (日) 17時38分 [1034]   
もうすぐ終了の兆しが・・・。
はっ!! まだルーヌのほう考えてない!!
こうなったら新しく童話をいじるかっ!!

ではレス返し

>天使様

はい、彼はとてつもなくやる気ありません^^;
やる気がない理由は後ほど分かるかとww

では☆

追伸:双子の3号と4号、実は元ネタがあります☆
わっかるっかな〜?


  こちら超常現象対策室! - 翼無き天使 (男性) - 2009年08月16日 (日) 15時32分 [1026]   
  【第7話】霊退師研修生!二界堂煉治!

 「ほう、来たか小僧。いい度胸だ」
 「……よ、よろしくお願い、します」
 「この決断はお前の意思か?妙な責任感や罪悪感でここに来たのなら――……」
 「俺の意思です」
 「……そうか。ならば結構」

昨日、俺は美言と別れるとそのまま家に帰り、まだ日も沈んでいなかったがベッドに直行した。
そのまま朝を迎え、俺は今、防衛省特務機関・超常現象対策室・室長、御門ヶ原千代子と再び対面していた。
 「給料以上にコキ使ってやるからな。覚悟しておけ」
千代子はタバコを吸いながらニヤリと笑う。怖ぇよこの婆さん。
どうやらこれから数ヶ月は研修生という扱いらしい。
研修期間が終わると「バイト」として雇用され、高校卒業後に就職すれば正式にASUのエージェントとなる。
 「それで、俺は何をすれば……?」
 「とりあえず今のところ任務はない。向こうで源田から仕事についての説明を受けろ。その後は学校に行け」
 「はあ、学校」
そういえば今日は火曜日だ。そうか、俺まだ高校生だったんだ。完全に遅刻だ。
きっと涼太は俺がショックで寝込んでると思ってるんだろうな。

 「よく来たな少年。正直、来るとは思わなかった」
室長室の横の部屋、きっとここが待機室みたいなもんだろう。そこには、源田と安倍の二人しかいなかった。
 「……これだけ?」
部屋の真ん中にデスクが10個ほど寄せ集められ、テレビ、ポットなんかが壁際に置いてある。
なんか、ここだけ見てると中小企業の仕事場みたいだ。
源田は銃を分解して手入れを、安倍はタバコをふかしながら椅子にもたれ掛かっていた。
 「他はみんな任務で出払ってるよ」
 「俺たち処理班は人員不足でな。俺たちを含めて20人程度しかいない。その大半が常に任務に追われて東京中を飛び回ってる」
そいうえば、警視庁もデスクに人が座ることはほとんどないって、どっかの刑事ドラマで言ってたな。
 「しかも、上級処理班は俺と源田のおっさんと、あとほんの数人だ。まぁ、美言はまた別だが」
 「だから猫の手も借りる思いとはいえ、お前のような子供まで引き込んで悪いと思ってる」
 「いや、俺は別に。ただ、美言を助けたくて……」
そういや、美言はいないのか。学校か?
 「……ま、歓迎するよ。ウチは給料いいぞ〜」
 「ちなみにどのくらい?」
 「お前はまだバイトだからな。あんまり期待しないこった。正式に就職すれば、まぁ月にこれくらいかな」
そう言って安倍はジャンケンのパーを俺に見せる。
 「……マジ?」
ご、ごごご……ごじゅうまんえん……!?
 「あ、ちなみにこれ初任の基本給ね。働き次第じゃ指を10本以上にもできる」
スゲ〜!!国家公務員万歳……!!ASU万歳……!!
 「そういえば、昨日のゴタゴタのせいで自己紹介もまだだったな」
源田がガシャッと弾倉を入れて銃を仕上げると、思い出したように言った。
 「源田勝征だ。一応、ここ処理班の現場主任を務めてる」
 「俺、安倍明晴。ここの情報収集係も兼ねてる。よろしくな、二界堂煉治くん」
 「あれ、名前……」
 「お前のことなら身長、体重、年齢、血液型、住所に家族構成、学歴に成績、もう全部筒抜けだ」
 「えぇ!?」
 「国家権力の力だな」
 「はあ……」
 「ちなみに、俺の独自の情報網によってお前の恋愛歴まですでにチェック済みだ」
安倍はいやらしくニヤッと笑う。
 「なっ……!?」
 「ぬふふ、なかなか奥手のようだな。まだ一人とは。しかし、一昨日は残念だったな〜。また次があるさ頑張れよ〜」
と愉快この上ない顔で俺を慰める安倍。
 「ほほう」
と源田。
 「ぐっ……!」
いったいどんな情報網だよ!!プライバシーの侵害だ!名誉毀損だ!職権濫用だ!
 「ささ、こちらの自己紹介は済んだ。上司に挨拶したまえ、二界堂煉治くん」
 「……二界堂煉治です。よろしく、お願いします……」
 「おう」
 「どうせなら、楽しくやろうぜ」

     ◇

俺は内郭区中央駅から、電車で学校のある第1外郭区へ向かっていた。
一度家に帰るのは面倒なので、今日は手ぶらで登校だ。まぁ俺は基本的に置き勉だから、大した問題にはならない。
行政地区である内郭区は見慣れない風景ばかりだったが、電車はすぐに第1外郭区に入った。見慣れた風景。日常。
でも不思議と、「戻ってきた」という感覚とは少し違うように思えた。
きっとこれは、新たなスタート地点の風景だ。
――霊退師、悪霊、対策室、御門ヶ原千代子、源田勝征、安倍明晴、そして天宮美言……。
まだまだわからないことばかりだが、スタート地点には立った。それはゴールの発見と同義だ。
俺は新たな一歩を踏み出したことを、揺れる電車の中で実感した。

     ◇

 「もう学校に来て平気なのか?」
俺が学校に着いたのは、ちょうど昼休みに入ったときだった。
教室に行くと、いつもは俺と一緒に昼飯を食べている津島涼太が、一人窓際でパック牛乳片手にパンを食べていた。
こいつはそのルックスゆえにかなりモテる。さらに男友達も多い人気者なのだが、あまり集団でつるむことを好まない奴だった。
1年の時から同じクラスで、俺から見れば近寄りがたい存在だったが、最初に話しかけてきたのは涼太の方からだった。
知り合って間もなく、俺はとある出来事によって涼太に幽霊の話を暴露することになったのだが、彼はさして驚きもせずそれを受け入れた。
俺にとって涼太は始めて出会う種類の人間で、それは向こうも同じだったらしく、俺たちは妙に馬が合った。
時にくだらない話で笑い合い、時に色男の恋愛テクニックの手解きを受け、まぁあまり成功したことはないが、今日に至る。
 「人を病み上がりの病人みたいに言うな」
俺は涼太の後ろの席に腰掛ける。教室はいつもと何ら変わらない風景だった。
 「病気だったじゃないか。恋愛自爆病」
 「ぐっ……。彼女とはもう終わったんだ。今さら気に病んでもしょうがないだろ」
 「……何かあったのか?」
涼太は訝しむように俺を観察してくる。
 「……何かって、何が?」
 「妙に前向きじゃないか。あの劇的な大自爆からまだ2日だ。お前にしては復活が早過ぎる。俺の予想じゃ3日は寝込むはずだったんだが……。変だ」
 「べ、別に。普通だ」
俺はそう言って目を逸らす。
 「……そうか。じゃあ昨日、煉治が可愛い女の子と一緒に街を歩いてたって話はガセなのか」
 「なんで……!?」
知ってるんだ!と言おうと思ったが、涼太のしてやったりの顔を見て、今のが鎌かけだと気付いた。
不覚……!なんたる不覚か、二界堂煉治……!!
 「ははーん、そういうことか」
涼太はニヤリ、と笑う。
 「差し詰め、昨日学校を出た後、荒れ狂いながら商店街を歩いていたら、偶然出会った名前も知らない美少女に出会って恋に落ちた。そんなところか?」
 「…………っ!!」
す、鋭い……!!なんという慧眼……!!
 「なんだ、図星か?こんなベタなフラグが本当に立つとは。世の中わからんものだな」
ついでに死にそうな目にもあった上に、国家機密にまで触れてしまったけどな。
 「どれどれ、話してみたまえ二界堂くん。ボクとキミの仲じゃないか。いったいどんな美少女と出会ったんだい?」
 「……話したくない」
っていうか話せねぇ!いったいなんて説明するんだよ!
謎の美少女に悪霊退治を手伝わされて、実はその子は政府の特殊機関の子で日本を悪霊から守ってるんだ、ってか!?
いくら涼太が幽霊の存在を理解しているとは言っても、これはぶっ飛びすぎだし、そもそも国家機密なんだから話しちゃダメだ。
 「なんだ、つれないな煉治。減るもんじゃなし」
 「ちょっとワケがあって……。あんまり人に話せないんだ」
 「ふーん?ワケねぇ……」
 「お、おう」
 「……ま、お前がそう言うんなら別にいいけどさ」
涼太は牛乳を飲み終えるとパックを潰す。
 「そう言えば、ウチの学校にも謎の少女が来たぞ」
 「は?」
 「転校生だよ。今日から。しかもウチのクラス」
 「へぇ、また珍しい時期に……」
あと一ヶ月もすればテストがあって夏休みに入る。
 「しかもかなりの美人。俺の総合評価で92点だ。特に笑顔がいい」
 「お前……。女と来れば点数つける癖、いい加減やめろよ」
いやしかし、涼太の評価で92点はかなりの高得点。
 「何を言う。偏見と自己の嗜好に左右されない公平で絶対的な判断指標をもって評価すれば、誰も文句は言うまい」
 「いや、俺が言いたいのは評価方法じゃなくてだな」
俺の突っ込みを遮って涼太は続ける。
 「それに俺は、自分の判断指標が世界の標準に限りなく漸近していると自負しているしな」
 「無意味に難しい言葉で勝手に自負するな」
 「煉治。自負とは常にその人の勝手によって行われる自己陶酔の一種だ。お前の突っ込みは実にナンセンスだな」
涼太はフッと笑ってみせる。
この自信家、もといナルシストめ。しかも実力と実績に裏付けされてるところがまた憎ったらしい。
 「昼間っから自分に酔ってるような奴が何を偉そうに」
 「俺たちは未成年だからな。酒に酔えないなら、せめて自分に酔うくらい許されてもいいと思わないか?」
 「……お前、俺が話さないの根に持ってるだろう」
 「いったい何の話かわからんな。おっと、噂をすればだ」
涼太が黒板側の入り口の方を見ながらボソッと呟く。
涼太の視線を追うと、その先にいたのは一人の女の子。黒く真っ直ぐな髪をサラッとなびかせて教室に入ってくる。
バカな。そんなバカな……!
 「なん……で……!?」
俺と彼女の視線が繋がった。

 「あーーっ!!」

彼女は周囲の状況など一切顧みず、大声で俺を指さすとツカツカ歩み寄ってきた。
クラスが一気に静まり返る。全ての視線が俺と彼女に集まった。
 「もう!遅いよ!」
俺は言葉が出ない。ただただ口をあんぐり開けて彼女を見ていた。
 「ほほう、知り合いか?」
涼太が俺と彼女を交互に見比べる。
まごう事なき、天宮美言その人だった。
     (第7話完)



  やっとやっと - 翼無き天使 (男性) - 2009年08月16日 (日) 15時58分 [1029]   

序盤が終わって中盤に入ったって感じですかね〜。
涼太くんはサブキャラだけど何気に好きだったりします^^

では次回!


  あはは - ベールゼブブ (男性) - 2009年08月16日 (日) 16時34分 [1031]   
涼太君たらww
なんかシンパシー感じちゃうじゃないの☆

っていうか予想通りの展開に!
美言ちゃんとのフラグ満載ですね♪

では☆


  こんなシンデレラの夢は叶わない - ベールゼブブ (男性) - 2009年08月09日 (日) 23時01分 [993]   
  母「シンデレラ〜! 掃除をしなさい〜!」
シ「あ〜?」
姉「シンデレラ〜! 洗濯はすんだの〜?」
シ(イヤホン聞いてる。何であるんだ?)
母&姉「シンデレラ!! 仕事をしなさい!!」
シ「じゃかぁしぃわ!! 甘ったれんとキサマらがやらんかい!!」
母「あんた、義母さんに逆らう気!?」
姉「上等じゃない!! 表へ出な!!」
シ「キサマら二人とも血祭りにしてやるわ!!」
 そして1対2にも関わらず、シンデレラが勝つのであった。
シ「ざまあみな!!」
母&姉「くぅ〜っ!! チクショー!!」
シ「それじゃ賠償金貰ってくぜ〜」
母「ちょっとそこは!!」
 シンデレラはタンスを開けた。シンデレラは1200ペニーを手に入れた。
姉「ちょっとどういうことよ、お母さん!!」
母「あたしのへそくり・・・!! なんであんたが知ってるのよ!?」
 シンデレラはにやりと嫌な笑みを浮かべながら振り向いて答えた。
シ「こっそりのぞき見させてもらったわ☆」
母「くっ・・・! やはりあの時の嫌な視線はアンタかっ!!」

 そうこうしているとお城からぶとー会の手紙がきやがった。
母「優雅に踊るのよ!!」
姉「全員ぶっとばしてやるわ!!」
シ「どっちのぶとー会よ」
 シンデレラは饅頭を頬張りながら二人に白い目を送る。
母「・・・何で中世ヨーロッパに饅頭があるのよ?」
シ「気にしたら負けよ」
母「・・・まあいいわ。それじゃ行って来るわよ」
シ「え!? 今から!? ちょっと急すぎるわよ!! あたしも早く準備しないと!!」
母「は? 何言ってるの。あんたが行けるわけないじゃない」
シ「え!? 何で!?」
母「招待状が2通しかないのよ。あんたの分なんてないのよ」
シ「んだよ、ケチくせーな」
 本当はシンデレラの分も来ていたのだが、母がこっそり破り捨てていたことをシンデレラは知る由もなかった。
母「あんたは家で家事でもやってなさい!」
姉「そして私が玉の輿に乗るのよ!!」
 シンデレラは鼻で嗤った。
シ「あんたが玉の輿? 言っとくけどあんた、性格が顔に現れてるわよ」
姉「何とでも言えば? あんたなんかぶとー会に参加すらできないんじゃない。指でもくわえていることね!! ホ〜ッホッホッホ!!」
母「それじゃ行って来るわよ」
 バタン
 そして誰もいなくなった。
シ「いるわよ・・・。ふっ・・・

 どちくしょぉおおぉぉぉぉおおお!!
 アタイかて王子と甘くキッチュなランデヴーかましたいわコノヤロー!!」
 そのとき、扉をコンコンと叩く音が聞こえた。
シ「誰よ!?」
 いきりたってドアを開けると、そこにいたのはとんがり帽子と黒マントの少女。彼女はにっこりと微笑んだ。
シ「あら〜!! 久しぶり〜!!」
魔「ほんと久しぶりね〜! レラ!!」

 知り合いでした。

  Someday when my dreams will come true〜♪ - ベールゼブブ (男性) - 2009年08月09日 (日) 23時11分 [994]   
というわけで一発ネタ第2段はシンデレラでした。
中編なのでまだまだ続きます。この後の白雪姫のほうが自信作なので、敢えて焦らします^^;
まあ、前のテレビショッピングもろとも中学生の時に思いついたネタですけど。少し改変してお送りします。

ではレス返し

天使様>

連絡先は「いやなやつ ふたりで みなごろし」だそうです☆ 18782 2 37564
ありましたね、そんな本〜。一部同級生に見せて貰ったことがあります。

ティファ様>

私も最近は見てないんですよ。やっぱり前の方がよかった保守派ですんでww
ある時からドラえもんのノリが変わって、それがどうも納得が・・・。

では☆

  シンデレラがさつ^^; - 翼無き天使 (男性) - 2009年08月09日 (日) 23時41分 [996]   

ここまでサバサバしたシンデレラは世界に2人と居ないでしょう(笑

っていうか知り合い!?
魔女とはいったいどこへ行ったらお近づきになれるんでしょうか。


  DQ&FF 旅の始まり - ティファ・ロックハート (女性) - 2009年07月04日 (土) 06時42分 [939]   
  第8話「元気いっぱいの野性児ガウと、金髪の男・ゼル。」

前回までのあらすじ
私とアルスは、自分の故郷を出て旅を初めていた。

その途中、魔道士のような格好をした少女・ティナさんを発見し 彼女を私達の村へ連れて帰る事になったの。
新たな仲間も増えて、村も少しずつ明るくなって来たの。

今回は、どんな出会いがあるのかしら。
引き続き 宜しくお願いします。

アルスが帰って来て、ティナさん達が仲間になって私は嬉しいの。
こんなに、旅が出来る仲間を私は集めたんだと…思って来たんだ。

バッツさんとティナさんは、まだ起きて来ない。
アルスが2人を見てるけど、大丈夫なのかしら。

彼の部屋に行き、様子を見に行く。
私が行った時は、アルスしか居なかった。

「あれ?バッツさんとティナは。」
「そういえば…ティーダを連れて修行に行くって言ってたぞ。俺の勘に依ると、あいつらはコルツ山に行っている筈だ!」

コルツ山…そこは確か、ティナさんの仲間・マッシュさんが修行していた場所。
ダンガンさんの弟子として、修行を積んだのね。

何溜め息付いてるのかしら、私は。
別にあの3人は大丈夫よ、きっと。

自分の家に戻り、部屋へ休みに行く私。
何か、疲れて来たわ。

ガボ アイラさん メルビン キーファ…今頃、元気で頑張ってるのかしら。
別に私、英雄の事なんて気にしてないわよ。

「何考えてるの?マリベル。」
「ルーネス。」

私の事、心配してたのね。
ルーネスならきっと、私の話を聞いてくれる筈だわ。

私は自信を持って、彼に今までの事を話す。
自称;ティナさんの騎士だった彼は、私の気持ちを理解してくれている。

どうして今は、彼女の傍に居ないのか気になっていた。
ルーネスの話だと、ティナさんは彼を諦めて…バッツさんとクラウドさんを選んだのね。

何だか、悲しい話ね。
私ったら、何て事を言っちゃったのかしら。

「泣かないでマリベル、僕が付いてるから。」
「ありがとう、ルーネス。」

私は彼に抱き付き、精一杯涙を流した。
ルーネスはアルスより少し背は低いけど、私よりは高い。

私達の仲間の事を思うと、涙が零れてしまうの。
許してね、ルーネス。

「ゼル…あいつらは誰だ?」
「この家のお嬢様・マリベルと元・ティナの騎士だったルーネス。あいつが居るって事は、リノアもじきこの村に来るって事かも知れないな!」
「リノアって誰だ?」
「ティンバーのレジスタンス・森のフクロウのメンバーだった女の子だ。今は俺達の仲間なんだ!」

私達の後ろに、謎の2人組が話していた。
金髪の人は知ってるけど、モンスターみたいな格好をしてる少年は一体誰なのかしら。

彼等は私達に1人ずつ自己紹介する。
ゼルさんとガウさんか、良い名前ね。

すぐに仲良くなれた私達は、一度アルスの家に戻る事にした。
そこには、遅れて起床したリルムさんの姿があった。

私にしがみ付き、心配を掛けたと彼女は言う。
ごめんね、リルムさん。もう貴方の傍から離れないわ!

新たな仲間が増えて、少しホッとした。
バッツさん達の帰りを、願っています。

次回「元帝国の将軍・セリスとザンガンの弟子・ティファ。」
セリスさんって、どんな人なのかしら。

早く会いたくて、溜まらないわ。
テンション上がり過ぎで、すみません。

  DQ&FF 旅の始まり - ティファ・ロックハート (女性) - 2009年07月18日 (土) 12時52分 [942]   
第9話「元帝国の女将軍・セリスと武闘家ザンガンの弟子・ティファ。」

私達の村を離れ、ティーダさんを連れてコルツ山に出掛けたバッツさんとティナさん。
バッツさんは確か、仲間の武器をものまねして使いこなすって聞いた事があるわ。

ティナさんは戦闘キャラじゃないけど、魔道士の1人。
魔法で彼等を援護したり、回復魔法を使いこなす少女。

ティーダさんはある場所のエースで、肉体労働を父に持つ青年。
彼は昔から、父親を嫌っているみたい。

「懐かしい場所ッスね、ティナ。」
「ええ、ここはコルツ山。私が元居た世界に居た時に上ったの!」
「マッシュだったよな、そのモンク槽の名前は。」
「ええ、彼はマッシュ・フィガロ。武闘家ダンガンさんのお弟子さん!」

マッシュと言う男は、ティナさんの仲間。
帝国に操られていた彼女は、炭鉱都市ナルシェで幻獣と接触し、帝国から逃れたけど…追われる身になってしまった。

そんな時、彼女を助けたのが冒険家のロック。
彼は子供の頃、彼女にそっくりな恋人・レイチェルを帝国に殺されてしまい…自分の故郷を離れ、反乱組織・リターナーの一員になった。

彼は、出会ったティナさんに守ると言った見たい。
一度守ると決めた人を、決して見捨てないのが彼の特徴。

その人は今、私達の村に滞在中。
リルムちゃんって言う、魔導士の子孫と一緒に…私達の村に来た。

その頃、私の村では。
アルスはしっかり私の傍で働いている、もう1人にはさせないわ。
オニオンナイトの称号を持つ少年・ルーネスは今バッツさんの相棒・ボコちゃんのお世話をしている。

彼が傍に居ると、嬉しく飛び跳ねるボコちゃん。
バッツさん以上に優しいと思い、彼の顔をペロペロなめ始める。

「あははっ、そんなに僕の顔をなめちゃ駄目だよボコ。」
「クェー!」

ボコちゃんはすぐ、ルーネスに懐いた。
バッツさんが不在の間、彼女の面倒を見なきゃ行けないからね。
そして、誰かがアルスの家に来た。

敵なのか、人間なのかと思いドアを開ける私。
そこには元帝国の女将軍・セリスさんと、ザンガンの弟子・ティファさんが来た。

「!貴方達は…。」
「久し振りね、マリベル。元気そうで良かったわ!」

セリスさん ティファさんとの再会に、大泣き状態の私。
この日を、私は待っていたの。

お2人に会えるのを、待ち続けていたわ。
私の涙を見て、私を抱き締めるセリスさん。

「良く待っててくれたわ、マリベル。これからはずっと一緒に居られるわ。」

セリスさんはきっと、私達の傍に居たいのね。
でも、ティナさん達が戻って来なきゃ始まらないわ。

今は3人の帰りを、待つしかない。
そう誓い、私は一晩彼等の帰りを待つ事にしたの。

バッツさん達、無事に戻って来て。
貴方達に、会わせたい人達がいるの。

次回「バッツとティナ ティーダの帰還。」
コルツ山での修行を無事に終えて、フィッシュベルに帰還する3人。
果たして、彼等が見た2人とは一体…!?

  DQ&FF 旅の始まり - ティファ・ロックハート (女性) - 2009年07月31日 (金) 06時11分 [946]   
第10話「バッツとティナ ティーダの帰還。」

彼等がコルツ山に修行へ出掛けて、3ヶ月が経過した。
バッツさん達を心配する、冒険家のロックさん お絵描き大好きな少女・リルムちゃん。

私も心配だけど、彼等は大丈夫。
きっと、私達より強くなって戻って来るわ。

さっきから、セリスさんの姿が見えないけど…。
彼女が居ない事に気付き、探しに行くアルス。

私はまた、ただ待つ事を祈るしか出来なかった。
私だって少しは、アルスの力になりたいのに…どうして。


そう、悲しんでいる時だった。
バッツさん達がフィッシュベルに戻って来て、涙を流す私に気付いてくれた。

「何を泣いているんだ?マリべル。」
「……バッツさん 私……。」

何があったのかと、色々話し…バッツさんは理解してくれた。
涙を流す私を支えてくれるのは、生まれつき魔導の力を持つ少女・ティナさん。

本当は、アルスと一緒に行きたかった。
でも、私は未だに成長していない。

あの時、オルゴ・デミーラとの戦いで私はアルスを必死に守った。
ずっと傍に居て欲しくて、私は無茶をしてまで彼を守ったの。

「あっ!アルスさん、セリス。」
「久し振りッスな、セリス。」
「もしかして…ティーダなの?」
「そうだ、俺って…何処か変わったッスか?」

彼と再会出来た事を思い、精一杯涙を流しながらティーダさんに抱き付くセリスさん。
きっと、寂しかったのね。

セリスさんとティナさんは、元ガストラ帝国の将軍と兵士。
ティナさんは昔から、自分の力を帝国に操られ…コントロール出来なくなっていた。

私は、目の前で関係のない人が殺されるのは嫌なの。
アルスも ティナさん達も皆、私にとってかけがえのない仲間なの。

ティナさんを操って来た男は、魔導実験体で心を壊れたガストラ帝国直属の魔道士・ケフカ。
彼にティナさんは渡さない、必ず私が守って見せるわ。

ケフカがどんな人なのか知らないけど、私は許せない。
もっと仲間を集めて、ケフカを倒して見せるわ。

次回「召喚士の少女・ユウナと人間界に住む召喚士・リディア。」
お互い召喚士なのに、服装が違うのね。

  コメントありがとうございます。 - ティファ・ロックハート (男性) - 2009年07月31日 (金) 18時59分 [948]   
翼無し天使さん、初めまして。
私にとって、一番好きなのはFF4 5 6 7ですね。
4ではセシル(暗黒騎士)ローザ リディア エッジが好きです。
DS版の時の声は、嫌いですけど…リディア思いみたいな感じで好きです(笑)
こちらこそ、宜しくお願いします。

後、12話位にDISSIDIAメンバーも出しますので・・・読んで下さいね。

  〜ナレーション交代のお知らせ〜 - ティファ・ロックハート (女性) - 2009年07月31日 (金) 20時41分 [949]   
申し訳ありませんが、ここからはバッツ視点で行きます。
先程までは、マリベル視点でしたので…ごめんなさい。

第11話「召喚士の少女・ユウナと人間界に済む召喚士・リディア。」

あれから3ヶ月経ち、俺達がマリベルとアルスの故郷・フィッシュベルに帰って来た時…セリスとクラウドの幼馴染・ティファが来ていた。

クラウドの奴、せっかくティファが来てくれてるのに何してんだよ。
この3ヶ月で学んだのは、ティナが究極魔法・アルテマを覚えた事だ。

俺の愛する彼女として、これからも守って行きたい。
だけどティナは、俺と1つ違いの弟・クラウドに淡い恋心を抱いていた。

身長なんか、関係ねぇよ。
ルーネスは今、アルスやマリベルの力になろうとマーレのお袋から色々教わっている。

「以外だったわね、貴方と出会えたのがこの村だったなんて…。」
「来るなら来るって言ってよセリス、心配したじゃない。」

普段の彼女は天然の時もあるが、セリスとの話になると心配症になる。
2人は確か、幼馴染だったな。

アルスからの情報に依ると、ティナとセリスが再会したのは炭鉱都市ナルシェ。
ケフカから幻獣を守る為に、頑張って戦っていたんだな。

それにしても、中には空気の読めない奴が1人いる。
俺と5つ違いの冒険家・ロックの趣味は、野原で昼寝。

嫌いな物はキノコ 大事な物はバンダナか。
彼はきっと、自分の恋人を失くしてしまった過去を今も引きずり出しているのか。

「どうした兄貴、元気ないぞ。」
「いや、ちょっと考え事してたんだ。」
「なぁ兄貴、ティナって前と変わらないな。俺から見れば彼女は、少し変わった気がするんだよ。無茶もしなくなったし、天然じゃなくなってる。これはきっと…兄貴の仕付けが効いたみたいだな!」
「俺のお陰みたいな事言うなよロック、お前だって元の世界に居た時…ティナを必死に守ったじゃないか。」

本当は、ロックに感謝している。
けど何で、こんなにイライラしてんだよ俺は。

まじでカッコ悪いな、俺は。
後で、謝って見るか。

そう考えていた時、俺は誰かとぶつかってしまった。
当たった相手は、召喚士の格好をしている女の子。

「イテテテテテ……。」
「ごめんなさいバッツさん、大丈夫。」
「どうしたの?リディア…って、貴方はティーダの仲間の…。」
「紹介が遅れたな、俺はバッツ バッツ・クラウザーだ。」
「私はミストの村の召喚士・リディア、隣にいるのは同じ召喚士のユウナさんよ。」
「初めまして、バッツさん。」

リディアならティナから聞いた事あるが、ユウナと少し恰好が違うんだな。
さっきはぶつかって悪かったな、2人とも。

お互い仲良くなった俺達は、アルスの家に入る。
1人1人ずつ紹介し、皆で盛り上げた。

オルゴ・デミーラって、一体何者なんだろうな。
マリベルの話に依ると、ドラゴンのような魔物って言ってたな。

エクスデス以上の、最悪な敵だなそいつは。
俺達の世界の場合…ケフカやセフィロス 暗闇の雲が最終ボスだったから戦ったのは覚えている。

英雄セフィロス、あいつの持つ刀は非常に長いな。
あいつの真似は絶対したくない、勿体ないからな。

次回「獅子の心を持つ青年・スコールと女性に弱い盗賊・ジタン。」
カオスとの戦い以来、会ってなかったな〜。
う〜ん、再会したら旅の事を聞いて置くか。

  DQ&FF 旅の始まり - ティファ・ロックハート (女性) - 2009年08月02日 (日) 19時19分 [952]   
第12話「獅子の心を持つ青年・スコールと女性に弱い盗賊・ジタン。」

ティーダの奴、飯を食う時は正しい姿勢で食べろよ。
ティナを見て見ろよ、ちゃんとした姿勢で食べてるぜ。

俺も彼女の姿勢を、真似するか。
だけど、リディアに何て謝れば良いんだろう…。

昨日、彼女にぶつかったのは俺のせいだしな…。
でも…謝る自信なんて、俺にはないぞ(しゅん)

「どうしたんだ?兄貴。何だか暗いぞ!」
「昨日リディアとぶつかっちまったから、何で謝罪するか考えてたんだ。」

これ以上、ロックや皆に迷惑を掛けたくない。
そう決心しても、自分から実行しないと意味ないな。

クラウドも心配してるし、ここは正直に話した方が良いかもな。
だけど、俺達は1つ違いの兄弟だ。

……考えてたら、余計に自信を失くしたぞ。
やっぱり、ついてないのかなー俺は。

「兄貴、兄さんは一体どうしたんだ?」
「リディアの事で悩んでるらしいぞ、素直に謝れば良いけどな…。」


結局、空気を読めてないのは俺だけだな。
今は、2人の傍に居ない方が良いな。

「バッツ?どうしたんだよ。」
「…大丈夫か?」

俺の名前を呼んだのは、共に戦った仲間・ジタンとスコール。
久し振りだな、お前等。

けど、そんな元気もないよな。
はぁー、リディアに何話せば良いのか全く分からなかった。

今は、考える時間が欲しい。
悪いけどジタン、スコール。今は1人にしてくれ。

次回「バッツの決断。」
あれから考えてたけど、中々良い言葉が見付からなかったぜ。

  DQ&FF 旅の始まり - ティファ・ロックハート (女性) - 2009年08月06日 (木) 07時12分 [958]   
少しだけ、紫色にしてみました。
色が被ったら、ごめんなさい。

第13話「バッツの決断。」

駄目だ〜、あれから一晩で謝罪する言葉を考えてたのに何故見付からないんだ畜生ー。
ティナだったら、何かいい方法知ってるかも知れないな。

ティナに聞いて見たが、クラウドと一緒に熟睡中だった。
寝てる所を、邪魔しちゃいけないよな。

「どうしたんだ?兄貴。」
「アルスか、頼みがあるんだ。」

俺は今までの事を、彼に話した。
アルスなら、リディアにどう謝れば良いのか知ってる筈。

けど、中々答えが出ない。
このまま謝らなかったら、皆に何を話せば良いんだ。

やっぱり、俺じゃ駄目なのか。
お前に聞いた俺が、情けなかったぜ。

「待ちな、兄貴。リディアを説得するにはこれしかない!」
「何で…野薔薇なんだ?」
「以前、兄貴が寝てる間…フリオニールって言う人が来て野薔薇を置いて行ったんだ。カッコ良いよな…彼は!」

カッコいいか?あいつが。
女性には苦手な癖に、アルスには平気ってどういう事だよ。

成る程、そういえばリディアも許してくれる筈だ。
ありがとうな、アルス。

これなら、きっとリディアを説得出来るぞ。
だけど、上手く言えるのか…俺は。

今日は疲れた、もう寝よう。
明日は必ず、リディアに謝罪するぞ。

次回「野薔薇を愛する男・フリオニールと光の戦士・ウォーリアオブライト。」
で、何であんたらまでこの村に居るんだ?

  お久しぶりです - ベールゼブブ (男性) - 2009年08月06日 (木) 14時02分 [962]   
野バラの花言葉は「優しい心」だそうで。
優しい気持ちで謝って下さい、バッツさんw
まあ、リディアさん自体そんなに気にしてないような気もしますが。

あ、ここで何かマゼンダさんからキャッチ入りました。

「いい? 女性を口説くにはあれこれ言葉を並び立てるのは逆効果よ。素直な気持ちではっきりと好きだと伝えるのよ。それから・・・・・・」
「先生、口説くんじゃなくて謝るんです。空気読めてますか?」

もしも〜し。
切れちゃったみたいです。

それでは♪

  お久し振りです - ティファ・ロックハート (女性) - 2009年08月06日 (木) 15時21分 [964]   
テストお疲れ様です。
あの…そちらにもお訪ねしたいので申し訳ありませんが…
今、FFシリーズで誰を出したら良いのかと言うアンケートを募集しています。
DFFメンバーでは、コスモスメンバーを出す予定なので結構です。
貴方が、出して欲しいキャラなど居たら教えて下さい。
勿論、3や9 4 5 6 7 8でも良いですよ。
ベールぜブブさん
復帰、おめでとうございます。

  DQ&FF 旅の始まり - ティファ・ロックハート (女性) - 2009年08月06日 (木) 18時19分 [969]   
翼無き天使さん
ですよね、私もそう思ってます。

第14話「野薔薇を愛する男・フリオニールと光の戦士・ウォーリアオブライト。」

俺は、勇気を振り絞ってリディアを呼び出した。
待ち合わせした場所は、マリベルの家の前。

緊張しながら、彼女が来るのを待った。
アルスからの情報を参考に、頑張ろう。

「バッツさん、お待たせ。」
「リディア、さっきの事だけど…ぶつかってごめんな。」
「ううん、気が付かなかった私が行けないの。バッツさんは悪くないわ!」

俺のせいなのに、リディアはそんな俺をかばってくれる。
さすがはミストの村の召喚士だな、彼女は。

それから俺達は長時間話し、一緒にアルスの家へ帰って行った。
俺が帰宅すると、ルーネスが俺に抱き付いて来た。

ボコが見てるだろ、離れろよルーネス。
だけどボコは、ルーネスの顔をなめていた。

ボコにくすぐりそうな事をされて、大喜びのルーネス。
彼のすぐ後ろには、俺の恋人である少女・ティナが居た。

まずい、何て話せば良いんだ。
彼女にも心配掛けたし、ここは正直に言うしかない。

「リディアさんとは上手く話せたの?」
「ああ!彼女から突然、謝罪されたけどな。」
「ふふっ、そうだったの。でも…あまり無理しないでね!」

怒られるかと思ったが、いつも通りティナは明るかった。
傍にはクラウドが居るし、問題ないな。

本当は彼女を、クラウドに取られたくなかった。
奪い返したいが、クラウドが何か手強そうで怖いぜ。

「あのさ、クラウド。ティナの事…宜しく頼むな!」
「ああ!必ず守って見せる、約束するよ兄さん。」
「ただし…ティナを泣かせるなよ。」
「(兄さんは全く変わってないな…。)安心しろ、俺はそんな事は絶対しないぜ。」

とりあえず、一安心だな。
ティナ、ちゃんとクラウドを守ってやるんだぞ。

少しショックだが、今はそうするしかないんだ。
でもなクラウド、俺は諦めないからな。

ゴンっ

「イテテテテ……。」
「大丈夫か?バッツ。」

今、俺の名を呼んだ気がする。まさか…!
俺の前に現れたのは、光の戦士・ウォーリア・オブ・ライトとフリオニールだった。

懐かしいな、2人供。
あの時以来の再会を果たした俺は、2人に今までの事を話した。

「そっか、今はこの村で暮らしてるんだな皆は。」
「ああ!ここの村の連中は良い人ばかりでさ、俺達の事を尊敬してくれているんだ。」
「私にも、手伝う事はあるのだろうか…。」

突然何かを言い始めたライトさんの言葉に、俺とフリオニールは驚いた。
そうだな…、ライトさんの出来そうな仕事って何かあったかな。

落ち着け、俺。
今はライトさんに良い仕事を紹介するんだ、絶対に。

「じゃあさ…、この村を出て少し行ったとこに働ける場所があるぞ。」
「本当か?済まないな、バッツ。」
「気にすんなって、ライトさんだってあの時…俺達の事守ってくれたからさ。そのお礼だよ!」

良い仕事を紹介したライトさんは、万面の笑顔だった。
何もないよりは、楽かも知れないからな。

そういえば…シャントット博士は今頃どうしてるんだろう…。
あの戦い以来、会ってないからな。

今の俺に出来る事は、皆を守ってやる事だ。
ティーダの仕付けを直さないと行けないし、ジタンの性格を直さなきゃ行けないからな。

女癖って、確かあの国王も一緒だったよな。
ジタンとエドガーの性格はまじで似てるから、困るんだぞ。

次回「砂漠の城の若き王・エドガーとダンガンの弟子・マッシュ。」
お前等に会うのも、久し振りだなー。

  DQ&FF 旅の始まり - ティファ・ロックハート (女性) - 2009年08月09日 (日) 07時04分 [985]   
第15話「砂漠の城の若き王・エドガーとダンガンの弟子・マッシュ。」

俺達の旅は、あいつを倒さない限り終わらない。
エクスデスは俺が倒したし、ケフカはティナが倒した。

今度の敵は、クラウドとティファの故郷を焼き払った男・セフィロス。
あいつの持つ長い刀に、俺達は耐えられるのか…。

「戦いも…そんな気楽じゃないよなー。」
「どうしたの?バッツ。さっきから…溜息付いてるよ!」

俺を心配してくれたのは、スラムの教会で花を育てている少女・エアリス。
俺は、何て事を言ってしまったんだ。

目の前に彼女が居るのに、みっともない事言っちまった。
これで、許してくれれば良いが…。

「心配してくれて、ありがとうエアリス。実は俺…セフィロスに勝てるのか不安だったんだ!」
「英雄セフィロス、ね。私から言うのも変だけど…彼は別の何かを持っているわ!とても不思議な力を…ね。」

英雄と呼ばれていたその男が何故、俺達の敵なのかは未だに分からない。
この戦いが終わったら、ティーダは消えてしまう。

俺は、嫌なんだ。
大事な仲間が消えてしまうのが、とても怖い。

クラウドはティナに、これからの事を話している。
彼と話している時のティナは、万面の笑顔。

初めてクラウドと知り合った時、俺の相棒に似ていた。
あの時は…ごめんな。

「セフィロスは、俺とティファの故郷を焼き払ったんだ。今も…あいつが許せない!」
「それは私にも分かる、セフィロスじゃないけど…ケフカは私を操って関係のない人々を殺そうと考えていたの。」
「最悪だったよな、ケフカは。」
「でも、コスモスが私達に力をくれたから…失われずに済んだわ。」

そうだ、俺達はコスモスに召喚された戦士だ。
これからは俺が、皆を守ろう。

俺は外へ出て、ボコの散歩に行こうとした。
だが、誰かとぶつかってしまう…。

「イテテテ…、ったく危ないじゃないか。」
「済まないバッツ、急いでたんだ私達は。」

もしかして…エドガーとマッシュなのか。
久し振りだな、お前等。

まさかこの村で、彼等と再会するとは思わなかったぜ。
あの時の戦い以来…会ってなかったからなー。

元気そうで、本当に良かったよ。
まあ、エドガーは全然変わってねぇけどな。

こいつの癖は、一生治らないな。
だが…、ティナとクラウドの幸せは邪魔させないぜ。

次回「エアリスの過去。」
彼女に一体、何があったんだ…?

  あ、なるほど - ベールゼブブ (男性) - 2009年08月09日 (日) 22時38分 [992]   
あ、レスの続きに書いてたんですね。それは気づかなかった。
というより、同じスレに同じ人がコメントを何度も入れるのは、少なくともここのサイトではやらないほうがいいと言われています。雑談掲示板に限らず。
というわけで、ちょっと私が更にコメントをしようと思ったら、前のコメントを削除してからの新たなコメント、という方式になってしまいますが、それでよろしいでしょうか?

では長々と失礼、本コメと参りましょう。

やっぱりセフィロス出てくるみたいですね。
出てきたらあのBGMかけながら読もうかと思います。

では。

  おお - 翼無き天使 (男性) - 2009年08月09日 (日) 23時36分 [995]   
セフィロスが出てきましたね^^
俺の好きなキャラではかなりの上位に位置してます。

レスが長くなってきたのでそろそろ新しいレスにしてはいかがですか?
これでは話が更新されてもパッと見わかりにくいですし。

では


  こちら超常現象対策室! - 翼無き天使 (男性) - 2009年08月09日 (日) 16時09分 [989]   
 
【第6話】超常現象対策室!

 「超常現象、対策室……!?」

時刻は昼過ぎ。俺は東京市内郭区のとある建物の中にいた。
つーかまだ昼過ぎだったのか。そう言えば今日は朝から学校サボったからな。教室で涼太と話してからまだ4時間足らず。
この4時間が果てしなく長いものに感じられた。謎の少女に出会い、下水道に降りて、廃工場に行って、化け猫の腕を斬り落として――……。
やっと頭もそこそこ働くようになり、俺はこれからどうなるんだろうかと思った矢先に聞かされたのが、また耳慣れない新出単語。

『防衛省特務機関・超常現象対策室』

通称『ASU』(Anti Supernatural Unit)と呼ばれるその組織は、約40年前に設立され、あらゆる霊的厄災から国を護る、日本政府お抱えの除霊専門機関。
その存在は超国家機密。知ってる人間は極々僅か。

俺……知っちゃったんですけど……!!

 「そう。お前がそこのバカ娘にそそのかされて首を突っ込んだのは、そういう存在だ」

俺が通されたのは室長室なる部屋。俺に続いて美言、源田、安倍も部屋に入ってきた。
そこにいたのは、60は過ぎているであろう妙にスゴ味のきいた小さい婆さんで、デスクに座ってタバコをふかしていた。
御門ヶ原千代子と名乗るその婆さんは、俺を来客用ソファに座らせると、対策室のことをザックリ大雑把に説明した。
 「そんなお婆ちゃん!あたし別に煉ちゃんをダマしてなんかないよ!っていうかあそこに源田さんたちがいるなんて知らなかったし……」
 「やかましいこのポッキー娘!2週間も失踪しおって、いったいどこをほっつき歩いていた!お前の父も心配していたぞ」
 「むぅ〜。お父さんなんか知らないもん!」
美言はプイッと顔を背ける。
 「…………」
混乱で頭がグルグルした。心なしか胃もキリキリする。
成り行きとは言え、国家の機密事項に首を突っ込んでしまった哀れな高校生・二界堂煉治。
 「……それで、俺はこれからどうなるんですか?」
明らかに俺、今かなりのピンチだよな!?国家機密だよ!?機密って事は知ったらダメってことだよ!?
それを知っちゃった俺って……。ドラマ的展開に沿った想像に身を任せるなら、最悪監禁――……。
 「聞けば小僧、火車の腕を斬り落としたらしいな」
千代子は突然話を切り替える。
 「え?あぁ、はいまぁ……いや!でもあの時は無我夢中で何が何だか……」
俺に飛びかかる火車の巨体。鋭い爪。揺らめく炎とあの眼。思い出しただけでも背筋が凍る。
 「ふむ。そこそこ見込があると考えていいか……」
タバコをもう一度吸い、そんなことを呟く。
 「お前の選択肢は二つだ」
千代子の握り拳から人差し指が開いた。
 「一つ、今日目撃したことは誰にも口外しないと誓約書を書き、何もかも忘れて元の幽霊が見えるだけの生活に戻る」
はっ、そうだ。そもそも俺がここに連れてこられたのは安倍に誓約書を書いてくれと言われたからだった。
ってことは帰れる!沈黙を誓うだけで元の生活に!
 「二つ――」
千代子の中指が開く。

 「――霊退師として対策室に入り、悪霊と戦う」

 「はぁ……!?」
 「どちらの選択肢を取ろうと完全にお前の自由だ」
千代子は言う。勧めも諫めもしない。自分の意思で決めろ、と。
 「しかし、お前には悪霊を倒す力がある。それは残念ながら誰しもが持っているわけではない特別な力だ。才能と言ってもいい。それがお前には備わっている。その意味をよく考えることだ。その上で下した決断なら、誰も文句は言わん」
俺が、霊退師として悪霊と戦う?
無理無理無理!ぜってー無理!そこら辺の幽霊ぶん殴るのとはワケが違う!
火車と対峙しただけで足が震えるんだぞ?それに今日のはマグレで、俺にそんな実力あるわけねぇんだよ!
 「そんな、俺には無理ですよ!悪霊と戦うなんて……」
そんなこと、出来るわけがない。
 「ちなみに今日戦った火車はカテゴリーB、上から二番目のランクに分類される悪霊だ。あの一撃が例えマグレだとしても、凡人には到底できない芸当だ」
源田が口を挟む。
 「ああ、なかなかいい太刀筋だったぜ?素人には見えなかった」
と安倍。
 「煉ちゃんは剣道と居合をやってたんだよ!」
と美言。
和気藹々と俺の話で盛り上がる3人。
 「一日、考える時間をやろう。取りあえず今日は誓約書だけ書いて帰れ。霊退師にならないのなら、そのままここへは二度と来なければいい。なるなら明朝、またここへ来い」
千代子は話は終わりだ、と言わんばかりにデスクに戻ってパソコンに視線を移す。
源田は部屋を出るようにみんなに促した。
 「美言、少し残れ」
千代子が美言を呼び止める。俺はそれを横目に頭がゴチャゴチャなまま室長室を後にした。

表に生きるか。裏に生きるか。
二界堂煉治。
お前は今、一世一代の大分岐点に立っているぞ!

     ◇

源田に案内され、別の個室で誓約書を書いた。
仕上げに朱肉に右手の指全部をつけて書類に捺印し、ご丁寧に髪の毛まで抜き取られた。DNA採取か?
 「よし、これで完了だ」
源田は俺の毛髪を小さなビニール袋に入れると、書類と一緒に封筒に入れ、封をした。
 「もう帰っていいぞ。あとは、お前次第だ。一応ここの住所を渡しておく」
ボールペンで殴り書きされたメモ用紙を手渡される。
東京市内郭区桜庭町415−1防衛省交通整備局。
 「……交通整備局?」
 「この施設の表向きの顔だ。超常現象対策室なんて、世間大っぴらに言えんからな」
なるほど、カモフラージュというわけだ。さすが秘密組織なだけある。
 「もし明日ここに来るなら、御門ヶ原の名前を出せば取り合ってくれる。来ないならその紙は燃やせ。まぁ、よく考えるこった」
俺は立ちあがる。ドアに向かって足を踏み出そうとしたが、その前に一つ、質問した。
 「美言は……、美言はどうして霊退師に?」
 「……お前、本当に何も知らずに協力してたのか。懐が深いのか抜けてるのか」
源田はふふっと笑う。
 「まぁ、本人に聞いてみたらどうだ?外で待ってるぜ」
そう言って部屋のドアをガラッと開ける。
 「うわっ!?」
美言が前のめりになって部屋に転がり込んできた。
 「もう!源田さんひどい!」
 「ぬはは、盗み聞きしてた罰だ。じゃあな」
源田は俺の肩をポンと叩くと部屋から出て行った。
部屋に取り残される二人。なんとなく、なんとな〜く気まずい。
最初に口を開いたのは美言だった。
 「えへへ、お婆ちゃんに怒られちゃった。一週間、対策室内でポッキー食べるの禁止だって」
 「つーか失踪ってなんだよ。家出でもしてたのか?」
 「ちょっと、お父さんと喧嘩して」
 「はあ、喧嘩」
いったいその間どこに寝泊まりしてたんだ?
 「帰ろ、煉ちゃん。約束通り、全部話してあげる」

     ◇

俺と美言はファミレスに入ってテーブルの一つに向かい合って腰掛けた。
昨日の惨劇がフラッシュバックされて、ズキリと心が痛む。幸い、ファミレスの中に幽霊はいなかった。
まぁ今回の向かい相手は霊退師。いても別にどうってことないんだが。
 「煉ちゃん何か食べる?」
 「いや、いい」
昼飯を食べていなかったが、元気に食事するほど俺の精神は太くないので、アイスコーヒーを頼んだ。
 「じゃあねぇ、あたしはチョコレートパフェ!」
店員はかしこまりました、と言って立ち去る。
 「う〜ん、何から話せばいいのかなぁ」
確かに。色々ありすぎて何が一番聞きたいのかわからない。
 「あ、そうだ。工場ではごめんね。あそこに源田さんたちがいたのは本当に予想外だったの」
美言は手の平を合わせて謝る。
 「いきなり対策室に連れてかれちゃって煉ちゃんを余計に混乱させたよね。当初の計画ではもっと段階を踏んで話すはずだったんだけど……」
あんなぶっ飛んだ話じゃ、美言の言う「計画的な段階」を順序よく踏破したとしても、俺の頭はショートしたに違いない。、
 「じゃあ質問」
取りあえず思いついた質問から挙げていくことにした。
 「はい、どうぞ」
美言はエアマイクを俺に向ける。
 「お前もその対策室の霊退師、なんだよな」
 「うん、まぁね。一応まだ高校生だからバイトってことになってるけど」
バイトと言えど、政府機関員と言うことは、つまりは国家公務員!この不景気・就職難の中、誰もが認める最強の安定職・国家公務員!
同じ高校生なのに、なんという社会的ステータスの差……!
だが、その仕事には「死」がついて回る。
 「超常現象対策室ねぇ……。そんなオカルト組織がこの日本にあるとは驚きだ」
 「国家機密だからねぇ。さっきお婆ちゃんもチョロっと言ってたけど、40年前にお婆ちゃんたち御門ヶ原家の人たちが創設したの」
 「あの婆さん、そんなスゲェ人なのか。まぁ、確かに妙なスゴ味はあったな」
 「昔は凄腕の霊退師だったんだって。もう引退したらしいけど」
 「ふーん……」
あの婆さんに睨まれたら、それだけで悪霊も逃げ出しそうだが。
 「対策室の大体のことはこんなもんかな〜」
 「なるほど。そりゃ政府がバックにいれば帯刀許可だって何だってもらえるわけだ」
 「そういうこと。あの状況であたしが政府の人間だなんて言ったら、煉ちゃんドン引きだったでしょ?」
 「……確かに。大臣の娘じゃなかったのか……」
 「え?」
 「いや、なんでも」
そんな折、店員がお待たせしましたと言ってアイスコーヒーとパフェを持ってきた。
 「わぁ〜、おいしそう〜!」
美言はさっそくパクッと一口。
 「じゃあ質問その2」
 「どうぞ♪」

 「なんで霊退師になったんだ?」

二口目のスプーンがピタッと止まる。美言は数秒黙った後、スプーンを置いて口を開いた。
 「……そう言う家系だから。天宮家は、そういう宿命を背負った一族なの」
 「霊退師の血筋、か。なんだか大変そうだな」
 「まぁね。でも仕方ないよ。そういう宿命なの。それにあたしは、天宮家の次期当主だし」
 「……はい?」
 「1000年以上の昔から、影で日本の霊的守護を担ってきた一族。その第37代目次期当主が、あたし」
……なんだか、大臣より格が上になってきたぞ。
 「ある時は天皇家に仕え、ある時は将軍家に仕え。たくさんの時代の移り変わりの中で、天宮家は常にその裏側で日本を護ってきたの。40年前にお婆ちゃんたち御門ヶ原家が対策室を設立してからは、天宮家もそこに協力するようになったけど、一族の宿命は何一つ変わらない。きっと、これからも……」
 「…………」
生まれながらに定められた人生。その細い身体に背負わされたのは、あまりに重い宿命だ。
 「……嫌に、霊退師を辞めたいと、思ったことはないのか?」
 「……何度もあるよ。実を言うと、お父さんとの喧嘩もそれが原因なんだ」
美言はほんの少しだけ笑ってみせる。
 「でも、出来ない。投げ出したりなんて、出来ないよ。あたしが戦わないと、みんな死んじゃう。あたしが守らなきゃ、いけないの……」
才能。
千代子はそう言った。悪霊を倒す才能。誰もが持てるとは限らない特別な力。
その才能が、才能ゆえにのしかかる重責が、今の彼女の心を苦しめている。
守らなきゃいけないだって?彼女のその小さな肩に、いったいどれほどの命が預けられているというんだ……。
 「……それでも時々、悪霊を倒した場所で笑って楽しそうにしている人を見かけたりすると、あぁ、あたしはこの人の笑顔を守ったんだなって、すごく嬉しくなるの。だから本当のところは、よく、わからない。天宮の務めが嫌になって家出しても、結局、気が付けば悪霊を探してた。この務めに少しは誇りも感じてるんだと、思う……」
普通の生活への羨望と、自分の務めへの誇り。その両方に板挟みというわけだ。
 「ただ、任務が忙しいと学校もあんまり行けなくて……友達もいないし。対策室の人はみんないい人だけど、みんな大人でしょ?」
今日見た限りじゃ、若いといってもせいぜい安倍くらいの歳だろう。
 「周りにあたしぐらいの歳の霊退師ってあんまりいないの。霊感があっても霊力はない人がほとんど。あたしの、霊退師のことを知った人はみんな、あたしから離れていった。……すごく、寂しくて。すごく、孤独を感じていたと思う」
俺は何も言えなかった。悲しく笑う彼女に、なんて言ってあげればいいのかわからなかった。ただ黙って、耳を傾けるしかなかった。
 「……だからね。煉ちゃんを見たとき、煉ちゃんが付き合ってやるって言ってくれたとき、すごく嬉しかった。やっとあたしに近い人に、あたしのこと怖がらない人に出逢えたって。煉ちゃんがいれば寂しくなくなるかもって思った。煉ちゃんがいれば、あたしの運命も楽しいものになるかもしれないって」
堰を切ったようにそこまで話すと、美言は俯いたまま黙ってしまった。

彼女は、ずっと一人だった。
親もいた。上司も、仲間もいた。でもそれは学校で言う上級生で、彼女には「同級生」が一人だっていなかった。
同じ苦しみを背負い、分かち合い、共感してくれる同級生が、いなかったんだ。
彼女は一人だったんだ。
ずっと一人で戦ってきた。孤独に。でもその孤独を他人に悟られまいと、周りに心配をかけまいと、いつもあんな笑顔をつくって――……。

――俺が、彼女の孤独を少しでも埋めてあげられるなら。

――俺が、彼女の本当の笑顔を取り戻してあげられるなら。

――日本を守る?そんなこと、どうでもいい。

俺は、ただ彼女を。天宮美言を――……


……――救ってあげたいんだ。


 「……しかしアレだ。俺がいたって、ただの足手まといなだけかも知れないぞ?」
 「そんなことない!煉ちゃんは充分強いよ!経験を積めば……ううん、例え足手まといでもいい。煉ちゃんはあたしが守るから――……」
彼女はこの期に及んでまだ「守る」と言う。
もう背負いきれないくらいたくさんの命を守っているというのに。
もう心が折れてしまいそうなくらいのたくさんの幸せを守っているというのに。
 「……――お願い、もう、一人は……怖いの」
彼女の頬を、大粒の滴がツッと滑る。

――ああ、そんな顔をするな。

――大丈夫。俺がそばにいるから。

――俺がお前の支えになるから。

 「……わかった」
なんだろう。妙に心がはっきりしてる。
 「俺、霊退師になる」
 「……煉ちゃん」
結局のところ俺も、ただ怖かっただけなのかもしれない。
知らない世界に踏み込むのが。今までの生活にはもう戻れないのが。一線を踏み越えてしまうのが。
もっと早く気付いてもよかったのに。
俺はこいつに出会った時点で、もう一線も二線も飛び越えていたんだって。
――だったら。
――もう後戻り出来ないなら。

――何線だって飛び越えてやるさ。

 「ただし、今の俺はただのヘッポコ高校生だからな。強くなるにはちょっとばかし時間が要る。それまで俺の命は美言、お前が守ってくれ」
――でも、いつか。
 「いつか、俺が一人前の霊退師になったら。その時は、お前の苦しみを俺も一緒に背負って、お前の命は俺が守ってやる。――絶対に」
我ながら情けない誓いだと思う。でも、これでいいんだ。
俺は小指を差し出す。

 「約束だ」
 「……うん!」

絡み合う小指。
俺は強くなる。美言を守るために。
     (第6話完)


  まぁ - 翼無き天使 (男性) - 2009年08月09日 (日) 19時00分 [990]   

どんな物語でも、「理由」というのは非常に大切だなぁ、と思うわけで。
煉治の戦う理由の回でした。
それではまた次回。


  をを - ベールゼブブ (男性) - 2009年08月09日 (日) 22時32分 [991]   
レンジ君男前ww
しかもミコトちゃん、いろんな意味で心理テクニック使ってww しかも無自覚ww

や、ぶっちゃけレンジ君が強くなるかよりも二人の動向の方が気になってしょうがない。
期待してます☆







Number
Pass

ThinkPadを買おう!
レンタカーの回送ドライバー
【広告】Amazonからポイントアップキャンペーン5月6日より開催
無料で掲示板を作ろう   情報の外部送信について
このページを通報する 管理人へ連絡
SYSTEM BY せっかく掲示板